JP4714332B2

JP4714332B2 - Plastic cap

Info

Publication number: JP4714332B2
Application number: JP2000338888A
Authority: JP
Inventors: 裕児叶野; 善弘貝塚
Original assignee: Nippon Closures Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 2000-11-07
Filing date: 2000-11-07
Publication date: 2011-06-29
Anticipated expiration: 2020-11-07
Also published as: JP2002145312A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製キャップ、特に別部材のライナー付き合成樹脂キャップのライナー構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ボトル詰め飲料において消費者の嗜好の多様化により、例えば果汁飲料では無炭酸果汁飲料から、微炭酸果汁飲料、炭酸果汁飲料まで種々の飲料が提供されるようになってきており、これらの内容物の多様化に対応して、キャップは内容物の変化に対応する密封性能が求められている。例えば、前記の微炭酸果汁飲料や炭酸果汁飲料等の場合は、内容物を低温充填した後、殺菌のために温水シャワーがかけられる。このため、内容液の温度上昇による炭酸の溶解度減少による内圧上昇が起こるので、容器及びキャップは耐熱耐圧性が求められる。耐熱耐圧用合成樹脂キャップとして、従来キャップシェル天面内部にライナーを有する２ピースキャップが用いられている。耐熱耐圧用合成樹脂キャップの密封性を高める手段として、キャップシェルの天壁内面からスカート壁と小隙間をおいて垂下形成されたライナー保持リングに接触係合する外側環状垂下壁をライナーに形成し、該外側環状垂下壁と容器口部外側縁との係合により、サイドシール部を形成して密封性を持たせるようにしたものが知られている。
【０００３】
耐熱耐圧充填用キャップの場合、高シール性が要求され、耐圧機能とリーク角度の増大を両立しなければならない。特に炭酸果汁飲料等の場合は、より高い耐圧機能とリーク角度が求められ、その要求を満たすには、シール径を小さくし、且つシール高さを高く（即ち、リーク角度を大きく）して、広い接触面積でシール部を強く当ててシールを強くしなければならない。その結果、開栓するのに高トルクを必要とし、開栓し難いという問題点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
外側環状垂下壁を有するライナー付きキャップにおいて、より高い密封性を得るためには、前記のように外側環状垂下壁の内径をできるだけ小さくして、高嵌合代を得るようにすればよいが、嵌合代を大きくとればとる程、嵌合がきつくなって大きな開栓トルクを要する問題があると共に、キャップ螺合時にボトル口頂部外周部がライナーの外側環状垂下壁を削りながらあるいはめくりながらシールするといういわゆる外側環状垂下壁の噛み込み現象が起き易くなり、それらが発生するとサイドシールが機能しなくなるという問題点もある。
【０００５】
そこで、本発明は、従来の耐熱耐圧キャップの上記問題点を解消しようとするものであり、特に耐熱耐圧キャップとして、高耐熱耐圧を要する内容物充填であっても、開栓トルクを従来と比べて減少させることができ、しかも高い耐圧機能を維持することができ、且つキャッピング時のライナーの外側環状垂下壁の噛み込み現象が発生しにくいライナー付き合成樹脂キャップを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記問題点を解決するために種々実験を重ねた結果、外側環状垂下壁を有するキャップにおいて、サイドーシールを構成する外側環状垂下壁は、必ずしもその軸方向全長において、嵌合代を設けてなくても外側環状垂下壁の下方部で十分な嵌合代を設ければ、十分な密封性が確保でき、且つリーク角度も従来と同様に維持することができ、しかも螺合時の噛み込みもなく、且つ開栓トルクを低減できることを知見し、本発明に到達したものである。
【０００７】
即ち、上記目的を達成する本発明の合成樹脂キャップは、天壁内面に外側環状垂下壁を有するライナーを備えてなる合成樹脂キャップにおいて、前記外側環状垂下壁の内側天面部近くに、環状凹部を設けたことを特徴とするものである。前記外側環状垂下壁の外周部下端が内側に傾斜していると共に、内周部下端が内方に膨出し、該膨出部が螺合時に容器口部との嵌合代となりサイドーシール部を形成する。膨出部で嵌合代を形成することによって、螺合時に噛み込み現象を発生させることなく、容器口部にスムーズに螺合することができ、且つ開栓時の抵抗が少なく開栓トルクを減少させ、開けやすくなる。
【０００８】
前記環状凹部深さは、外側環状垂下壁の最小内径部から０.０５〜１.００ｍｍの範囲内にあるのが望ましく、その範囲外では環状凹部の効果が薄い。環状凹部が０.０５以下であると、環状凹部による開栓トルクの減少効果が少なく、またライナー厚さの構造上の制限から１.００ｍｍ以上にすることは困難であると共に、１.００ｍｍ以上であるとライナー成形時の型抜きが困難であるので、上記範囲が望ましい。また、前記天壁内面外周部には、下方に延びる環状のライナー保持リングが形成され、前記ライナーの外側環状垂下壁が前記ライナー保持リング内周面に形成されていることによって、環状垂下壁に環状凹部を有していてもライナー成形の際の型抜きを容易に行うことができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図１（ａ）は、本発明の実施形態に係る合成樹脂キャップの一部断面正面図であり、同図（ｂ）はボトルに装着した状態での合成樹脂キャップの一部断面正面図である。また、図２（ａ）は、図１（ａ）におけるキャップの密封部の構造を示す要部拡大図であり、図２（ｂ）は、図１（ｂ）の要部拡大図である。図中、１は合成樹脂で一体成形されたキャップシェルであり、天壁２、スカート壁３及びタンパーエビデントバンド４から構成されている。天壁の内面にはスカート壁内周面と僅かな隙間を介してライナー保持リング５が形成され、該ライナー保持リングの下端は内側に傾斜した傾斜部６となっている。なお、７はスカート壁内周面に形成された嵌合ねじ、８はスカート壁とタンパーエビデントバンドとの間に形成された弱化線、９はタンパーエピデントバンド内周面に突出形成されたフラップ片、１０はカール部であり、開栓時に螺合を解いてキャップが上昇する際に、フラップ片９がボトル口３０の顎部下に係合してタンパーエビデントバンド４の上昇を阻止することにより、弱化部が破断されてタンパーエビデント機能を発揮する。
【００１０】
１５はライナーであり、キャップシェル１の天壁内面のライナー保持リング５の内側に溶融ペレット状態で供給して、天壁面及びライナー保持リング内面を一方の成形型としてコア成形型とにより直接成形することにより形成されている。本実施形態では、ライナー保持リング５の下方部が内側に傾斜している傾斜部６となっているため、ライナー成形時に成形型のアウタースリーブが傾斜部６に保持され、ライナーの成形を良好に行うことができる。ライナー１５は、容器口部と接触するシール部１６が、中央部１７よりも肉厚に形成されている。シール部は、ボトル口天面と接触する天面シール部１８と、ボトル口頂部の外周面と接触するサイドシール部からなり、サイドシール部は前記キャップシェルのライナー保持リング５内周面に形成された外側環状垂下壁２０により形成されている。
【００１１】
天面シール部１８は、ボトル口３０に密栓状態で、図２（ｂ）に示すように、ボトル口天面が天面シール部内に食い込んで所定厚さの天面シール嵌合代２５を形成するように、所定厚さに形成されている。一方、サイドシール部を形成する外側環状垂下壁２０は、天面シール部１８の近くに環状凹部２１を有し、その下部にボトル装着時のサイドシール嵌合代２６を形成する内方に膨出した膨出部２３を有している。環状凹部２１の深さは、その最深部でボトル口頂部外周面との嵌合代が零あるいは若干存在する程度に形成するのが望ましい。サイドシール嵌合代２６の厚さｔは、適用する内容物によって相違するが、０.０５〜１.００ｍｍ範囲が望ましい。従って、前記環状凹部２１の最深部の深さｓは、外側環状垂下壁２０の最小内径部から０.０５〜１.００ｍｍ範囲に形成するのが望ましい。
【００１２】
本実施形態の合成樹脂キャップは、以上のように構成され、ボトル口３０に螺合時には、ボトル口天面３１の外周アール部が膨出部２３に突き当たるが、外側環状垂下壁の根元部に環状凹部２１が形成されていることに加えて、外側環状垂下壁２０が変形可能なライナー保持リング５の内周面に形成されているため、嵌合代部２６が容易に圧縮されると共に外方に弾性変形する。従って、高嵌合代を取っていても外側環状垂下壁２０の噛み込みは起らず、スムーズに螺合することができる。螺合終了時の密栓状態では、図２（ｂ）に拡大して示すように、外側環状垂下壁２０の下端部でサイドシール部となるサイドシール嵌合代２６が形成されると共に、天面部では天面シール嵌合代２５が形成される。
【００１３】
このような構造のキャップにおいて、開栓時のシールブレークは、サイドシール嵌合代がなくなった状態で起るが、本実施形態のキャップにおいては、外側環状垂下壁２０の下端部でサイドシール部が形成されているため、従来のライナーの外側環状垂下壁内周面全体がサイドシール嵌合代となっているキャップの場合と同等のリーク角度を維持することができる。従って、加熱・高内圧状態においても密封性を維持でき、しかも閉栓及び開栓トルクを必要以上に高くすることもなく、またライナーの成形も良好に行うことができる。一方、開栓に際しては、外側環状垂下壁の基部は凹部となっており、下部のみでサイドシール嵌合代が形成されているため、従来の外側環状垂下壁内周面全体が嵌合代となっている場合と比べて、低い開栓トルクで開封することができ、耐熱耐圧充填用として用いられる場合であっても容易に開栓できる。さらに、ライナー保持リング５に環状凹部２１を有する外側環状垂下壁２０を設けたことにより、ライナー成形の際の型抜きを容易に行うことができる。
【００１４】
【実施例】
実施例
図１及び図２に示す合成樹脂キャップにおいて、ライナーの外側環状垂下壁の環状凹部の深さｓを０.１５ｍｍにし且つ環状凹部の嵌合代の高さを０.０５ｍｍ（即ち、サイドシール嵌合代の高さｔが０．２ｍｍ）とし、サイドシール嵌合代最大部（即ち、外側環状垂下壁最小内径部）から容器ボトル天面までの高さｈ（即ち、シールブレーク高さ）を１.０ｍｍとなるようにライナーを形成した。得られた合成樹脂キャップを５℃の炭酸水を充填し、且つボトル内圧が２.５ｖｏｌとなるように設定したプラスチックボトルに螺合して試料ボトル５本を製造した。得られたボトルをテスト用パストライザーにて、温水シャワーを温水温度とシャワー時間が４０℃−５分、５０℃−５分、７２℃−１５分、５０℃−５分、４０℃−５分、３０℃−３分の順に連続して行い、その後、室温５℃の部屋に１日保管したものを、それぞれのボトルについて密封状態、開栓時のトルク、及びリーク角度をそれぞれ測定した。測定結果は表１に示す通りであった。なお、表１において、開栓トルクは初期開栓トルクを表し、リーク角度は完全に巻締した角度から炭酸ガスが洩れ出すまでの角度を表している。
【００１５】
【表１】

【００１６】
比較例
比較例として、図３に示す合成樹脂キャップ４０を採用した。比較例の合成樹脂キャップ４０は、本発明の上記実施例に示す合成樹脂キャップと比較して、ライナー４１の外側環状垂下壁４２の形状が相違するのみで他の形状は全て実施例と同様の構造となっているので、同様な部分については実施形態と同じ符号を付してある。比較例の合成樹脂キャップの外側環状垂下壁４２は、実施例のような環状凹部を有してなく、図示のように内周面が天面シール部からストレートに形成され、ボトル口に螺合したときサイドーシール嵌合代４３が外側環状垂下壁縦方向全長にわたってできるように形成されている。該サイドシール嵌合代の高さｔは実施例の場合と同様に、０.２ｍｍとなるように形成されている。このように形成された比較例の合成樹脂キャップを前記実施例と同様な条件でボトル口に螺合して、試料ボトル５本を製造した。得られたボトルを実施例と同様な条件で処理してからその密封状態、開栓時のトルク、及びリーク角度をそれぞれ測定した。測定結果は実施例と対比して表１に示してある。
【００１７】
その結果、表１に示すように、実施例の場合は螺合時の外側環状垂下壁の噛み込み現象は全く発生せず、全て良好に密封することができ、また、高耐圧耐熱用キャップとして満足する結果が得られた。これに対し、比較例の場合は、螺合時に外側環状垂下壁の噛み込み現象が発生したものがあった。また、開栓トルクは、実施例の場合は、平均値が１８kgf・cmであり、容易に開栓できたのに対し、比較例の場合、正常に密封できたものの平均値が２０kgf・cmであり、実施例のものと比べて高トルクを必要とし、開けにくかった。また、リーク角度については、比較例と比べて若干の改善が認められた。以上の結果から明らかのように、本実施例のライナーの外側環状垂下壁の形状が、耐熱耐圧キャップに採用して非常に有効であることが確認された。
【００１８】
【発明の効果】
以上のように、本発明の合成樹脂キャップによれば、簡単な構成により、高耐熱耐圧を要する内容物充填であっても、耐圧機能とリーク角度を大きく維持することができて高密封性を確保することができると共に、キャッピング時のライナーの外側環状垂下壁の噛み込み現象が発生することなく良好にキャッピングすることができ、しかも開封時に高トルクを必要とすることなく、容易に開栓することができるライナー付き合成樹脂キャップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は、本発明の実施形態に係る合成樹脂キャップの一部断面正面図であり、（ｂ）はボトルに装着した状態での合成樹脂キャップの一部断面正面図である。
【図２】（ａ）は、図１（ａ）におけるキャップの密封部の構造を示す要部拡大図であり、（ｂ）は、図１（ｂ）の要部拡大図である。
【図３】比較例の合成樹脂キャップにおける図２（ｂ）相当図である。
【符号の説明】
１キャップシェル２天壁
３スカート壁４タンパーエビデントバンド
５ライナー保持リング６嵌合ねじ
１０ライナー１１シール部
１３天面シール部１５外側環状垂下壁
１６シール部１８天面シール部
１９傾斜面２０外側環状垂下壁
２１環状凹部２３膨出部
２５天面シール嵌合代２６サイドシール嵌合代[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a liner structure of a synthetic resin cap, particularly a synthetic resin cap with a liner as a separate member.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the diversification of consumer preferences in bottled beverages, for example, various beverages from non-carbonated fruit juice beverages to fine carbonated fruit juice beverages and carbonated fruit juice beverages have been provided for fruit juice beverages. In response to the diversification of contents, the cap is required to have a sealing performance corresponding to changes in the contents. For example, in the case of the above-mentioned fine carbonated fruit juice drink, carbonated fruit juice drink, etc., after filling the contents at low temperature, a hot water shower is applied for sterilization. For this reason, since the internal pressure rises due to the decrease in the solubility of carbonic acid due to the temperature rise of the content liquid, the container and the cap are required to have heat and pressure resistance. Conventionally, a two-piece cap having a liner inside the top surface of the cap shell has been used as a synthetic resin cap for heat and pressure resistance. As a means to enhance the sealing performance of the heat-resistant pressure resistant synthetic resin cap, an outer annular hanging wall is formed on the liner that contacts and engages the liner retaining ring that is suspended from the inner surface of the cap shell with a small gap from the skirt wall. In addition, there has been known a structure in which a side seal portion is formed to provide a sealing property by engagement between the outer annular hanging wall and the outer edge of the container mouth.
[0003]
In the case of a heat-resistant pressure-resistant filling cap, high sealing performance is required, and both a pressure-resistant function and an increase in the leak angle must be achieved. In particular, in the case of carbonated fruit juice beverages, a higher pressure resistance function and a leak angle are required, and in order to satisfy the demand, the seal diameter is reduced and the seal height is increased (that is, the leak angle is increased), The seal must be strengthened with a strong contact with a wide contact area. As a result, there is a problem that high torque is required to open the plug and it is difficult to open the plug.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the liner cap having the outer annular hanging wall, in order to obtain higher sealing performance, the inner diameter of the outer annular hanging wall may be reduced as much as possible to obtain a high fitting allowance, The larger the fitting allowance, the more tight the fitting and the greater the need for opening torque. In addition, when the cap is screwed, the outer periphery of the bottle mouth top seals while scraping or turning the outer annular hanging wall of the liner. There is also a problem that the so-called outer annular hanging wall biting phenomenon is likely to occur, and the side seals do not function when they occur.
[0005]
Therefore, the present invention is intended to solve the above-mentioned problems of conventional heat and pressure resistant caps, and in particular, as a heat resistant and pressure resistant cap, even when filling contents that require high heat and pressure resistant properties, the opening torque is compared with the conventional one. The purpose of the present invention is to provide a synthetic resin cap with a liner, which can be reduced and can maintain a high pressure resistance function, and is less likely to bite the outer annular hanging wall of the liner during capping. It is.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of repeating various experiments in order to solve the above problems, the present inventor has found that the outer annular hanging wall constituting the side-seal in the cap having the outer annular hanging wall does not necessarily have a fitting margin in the entire axial length. Even if it is not provided, if a sufficient fitting allowance is provided at the lower part of the outer annular hanging wall, sufficient sealing performance can be secured, and the leak angle can be maintained as in the conventional case, and at the time of screwing It has been found that the opening torque can be reduced without biting, and the present invention has been achieved.
[0007]
That is, the synthetic resin cap of the present invention that achieves the above object is a synthetic resin cap comprising a liner having an outer annular hanging wall on the inner surface of the top wall, and an annular recess is formed near the inner top surface portion of the outer annular hanging wall. It is characterized by providing. The lower end of the outer peripheral part of the outer annular hanging wall is inclined inward, the lower end of the inner peripheral part bulges inward, and the bulging part forms a side seal part as a fitting allowance with the container mouth part when screwed. To do. By forming a fitting allowance at the bulging part, it can be smoothly screwed into the container mouth without causing a biting phenomenon at the time of screwing, and there is little resistance at the time of opening and the opening torque is reduced. Reduces and makes it easier to open.
[0008]
The depth of the annular recess is preferably within a range of 0.05 to 1.00 mm from the minimum inner diameter portion of the outer annular hanging wall, and outside the range, the effect of the annular recess is thin. If the annular recess is 0.05 or less, the effect of reducing the opening torque due to the annular recess is small, and it is difficult to make it more than 1.00 mm due to the structural limitation of the liner thickness, and more than 1.00 mm If it is, it is difficult to perform die cutting at the time of liner molding, so the above range is desirable. In addition, an annular liner holding ring extending downward is formed on the outer peripheral portion of the inner surface of the top wall, and an outer annular hanging wall of the liner is formed on the inner circumferential surface of the liner holding ring. Even if it has an annular recess, it is possible to easily perform die cutting during liner molding.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
Fig.1 (a) is a partial cross section front view of the synthetic resin cap which concerns on embodiment of this invention, The same figure (b) is a partial cross section front view of the synthetic resin cap in the state with which the bottle was mounted | worn. . 2A is an enlarged view of a main part showing the structure of the sealing part of the cap in FIG. 1A, and FIG. 2B is an enlarged view of the main part of FIG. In the figure, reference numeral 1 denotes a cap shell integrally formed of a synthetic resin, which includes a top wall 2, a skirt wall 3, and a tamper-evident band 4. A liner holding ring 5 is formed on the inner surface of the top wall through a slight gap with the inner peripheral surface of the skirt wall, and a lower end of the liner holding ring is an inclined portion 6 inclined inward. 7 is a fitting screw formed on the inner peripheral surface of the skirt wall, 8 is a weakening line formed between the skirt wall and the tamper evidence band, and 9 is formed to protrude on the inner peripheral surface of the tamper epident band. The flap piece 10 is a curled portion, and when the cap is lifted by unscrewing at the time of opening, the flap piece 9 engages under the chin portion of the bottle mouth 30 to prevent the tamper evidence band 4 from rising. As a result, the weakened portion is broken and the tamper evidence function is exhibited.
[0010]
A liner 15 is supplied in a molten pellet state to the inside of the liner holding ring 5 on the inner surface of the top wall of the cap shell 1, and is directly molded by the core mold with the top wall surface and the inner surface of the liner holding ring as one molding die. It is formed by. In this embodiment, since the lower part of the liner holding ring 5 is an inclined part 6 that is inclined inward, the outer sleeve of the molding die is held by the inclined part 6 at the time of liner molding, so that the liner can be molded well. It can be carried out. In the liner 15, the seal portion 16 that comes into contact with the container mouth portion is formed thicker than the central portion 17. The seal portion includes a top seal portion 18 that contacts the top surface of the bottle mouth and a side seal portion that contacts the outer peripheral surface of the top of the bottle mouth, and the side seal portion is formed on the inner peripheral surface of the liner holding ring 5 of the cap shell. The outer annular hanging wall 20 is formed.
[0011]
As shown in FIG. 2 (b), the top seal portion 18 is sealed in the bottle mouth 30, and the top surface of the bottle mouth bites into the top seal portion to form a top seal fitting allowance 25 having a predetermined thickness. Thus, it is formed to a predetermined thickness. On the other hand, the outer annular hanging wall 20 forming the side seal portion has an annular recess 21 near the top surface seal portion 18 and bulges inward to form a side seal fitting allowance 26 when the bottle is mounted on the lower portion thereof. It has a protruding bulging portion 23. The depth of the annular recess 21 is desirably formed so that the fitting margin with the outer peripheral surface of the bottle mouth top portion is zero or slightly present at the deepest portion. The thickness t of the side seal fitting allowance 26 varies depending on the contents to be applied, but is preferably in the range of 0.05 to 1.00 mm. Accordingly, the depth s of the deepest portion of the annular recess 21 is preferably formed in the range of 0.05 to 1.00 mm from the minimum inner diameter portion of the outer annular hanging wall 20.
[0012]
The synthetic resin cap of the present embodiment is configured as described above, and when screwed into the bottle mouth 30, the outer peripheral round portion of the bottle mouth top surface 31 abuts against the bulging portion 23, but the root portion of the outer annular hanging wall In addition to the formation of the annular recess 21, the outer annular hanging wall 20 is formed on the inner peripheral surface of the deformable liner holding ring 5. Elastically deforms in the direction. Therefore, even if a high fitting allowance is taken, the outer annular hanging wall 20 does not bite and can be smoothly screwed. In the sealed state at the end of the screwing, as shown in an enlarged view in FIG. 2 (b), a side seal fitting allowance 26 serving as a side seal portion is formed at the lower end portion of the outer annular hanging wall 20, and the top surface portion. Then, the top seal fitting allowance 25 is formed.
[0013]
In the cap having such a structure, the seal break at the time of opening the plug occurs in a state where the side seal fitting allowance is eliminated. However, in the cap of the present embodiment, the side seal portion is formed at the lower end portion of the outer annular hanging wall 20. Therefore, it is possible to maintain a leak angle equivalent to that of a cap in which the entire inner peripheral surface of the outer annular hanging wall of the conventional liner serves as a side seal fitting allowance. Therefore, the sealing performance can be maintained even in a heated / high internal pressure state, the closing and opening torques are not increased more than necessary, and the liner can be molded well. On the other hand, when opening, the base of the outer annular hanging wall is a recess, and the side seal fitting allowance is formed only at the lower part, so the entire inner peripheral surface of the conventional outer annular hanging wall is the fitting allowance. Compared with the case where it is, it can open with a low opening torque, and even if it is a case where it is used for heat-resistant pressure-proof filling, it can open easily. Further, by providing the liner holding ring 5 with the outer annular hanging wall 20 having the annular recess 21, it is possible to easily perform die cutting at the time of liner molding.
[0014]
【Example】
EXAMPLE In the synthetic resin cap shown in FIGS. 1 and 2, the depth s of the annular recess of the outer annular hanging wall of the liner is 0.15 mm, and the height of the fitting margin of the annular recess is 0.05 mm (that is, the side The seal fitting height t is 0.2 mm), and the height h from the side seal fitting maximum portion (that is, the outer peripheral hanging wall minimum inner diameter portion) to the top surface of the container bottle (that is, the seal break height). The liner was formed so as to be 1.0 mm. The obtained synthetic resin cap was filled with 5 ° C. carbonated water and screwed into a plastic bottle set so that the bottle internal pressure was 2.5 vol., Thereby producing five sample bottles. The obtained bottle was subjected to a test pastoriser, and the hot water shower was performed at a temperature of 40 ° C-5 minutes, 50 ° C-5 minutes, 72 ° C-15 minutes, 50 ° C-5 minutes, 40 ° C-5 minutes. , 30 ° C. for 3 minutes in succession, and then stored in a room at room temperature of 5 ° C. for 1 day, the sealed state, the torque at the time of opening, and the leak angle were measured for each bottle. The measurement results are as shown in Table 1. In Table 1, the opening torque represents the initial opening torque, and the leak angle represents the angle from the completely tightened angle until the carbon dioxide gas leaks.
[0015]
[Table 1]

[0016]
Comparative Example As a comparative example, the synthetic resin cap 40 shown in FIG. 3 was employed. The synthetic resin cap 40 of the comparative example is different from the synthetic resin cap shown in the above embodiment of the present invention only in the shape of the outer annular hanging wall 42 of the liner 41, and the other shapes are all the same as the embodiment. Since it has a structure, the same reference numerals as those in the embodiment are given to similar parts. The outer annular hanging wall 42 of the synthetic resin cap of the comparative example does not have the annular recess as in the embodiment, and the inner peripheral surface is formed straight from the top seal portion as shown in the figure, and is screwed into the bottle mouth. When this is done, the side seal fitting allowance 43 is formed over the entire length of the outer annular hanging wall in the vertical direction. The side seal fitting allowance height t is formed to be 0.2 mm as in the case of the embodiment. The synthetic resin cap of the comparative example formed in this way was screwed into the bottle mouth under the same conditions as in the above example, and 5 sample bottles were manufactured. The obtained bottle was treated under the same conditions as in the examples, and then its sealed state, torque at opening, and leak angle were measured. The measurement results are shown in Table 1 in comparison with the examples.
[0017]
As a result, as shown in Table 1, in the case of the embodiment, the biting phenomenon of the outer annular hanging wall at the time of screwing does not occur at all, all can be sealed well, and as a high pressure resistant heat resistant cap Satisfactory results were obtained. On the other hand, in the case of the comparative example, there was a phenomenon in which the outer annular hanging wall was caught during screwing. In addition, in the case of the embodiment, the average value of the opening torque was 18 kgf · cm, which could be easily opened, whereas in the comparative example, the average value of what was normally sealed was 20 kgf · cm. Yes, it required a higher torque than that of the example and was difficult to open. Further, the leak angle was slightly improved as compared with the comparative example. As is clear from the above results, it has been confirmed that the shape of the outer annular hanging wall of the liner of this example is very effective when employed in a heat-resistant pressure-resistant cap.
[0018]
【The invention's effect】
As described above, according to the synthetic resin cap of the present invention, it is possible to maintain a large pressure resistance function and leak angle even with content filling that requires high heat and pressure resistance, with a simple structure and high sealing performance. It can be secured and can be capped satisfactorily without clogging of the outer annular hanging wall of the liner at the time of capping, and can be easily opened without requiring high torque at the time of opening. A synthetic resin cap with a liner that can be obtained can be obtained.
[Brief description of the drawings]
1A is a partial cross-sectional front view of a synthetic resin cap according to an embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a partial cross-sectional front view of the synthetic resin cap in a state where it is mounted on a bottle. .
2A is an enlarged view of a main part showing a structure of a sealing part of the cap in FIG. 1A, and FIG. 2B is an enlarged view of the main part of FIG.
FIG. 3 is a view corresponding to FIG. 2B of a synthetic resin cap of a comparative example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cap shell 2 Top wall 3 Skirt wall 4 Tamper evidence band 5 Liner holding ring 6 Fitting screw 10 Liner 11 Seal part 13 Top surface seal part 15 Outer annular hanging wall 16 Seal part 18 Top surface seal part 19 Inclined surface 20 Outer side Annular hanging wall 21 annular recess 23 bulging portion 25 top seal fitting allowance 26 side seal fitting allowance

Claims

In a heat-resistant pressure-resistant synthetic resin cap comprising a liner having an outer annular hanging wall on the inner surface of the top wall, an annular liner holding ring extending downward is formed on the outer peripheral portion of the inner surface of the ceiling wall, and the liner is the annular The inner surface of the retaining ring and the inner surface of the top wall are formed by direct molding using one mold, and an annular recess is provided near the inner top surface of the outer annular hanging wall, and the deepest portion of the annular recess is in close contact with the outer peripheral surface of the bottle mouth is formed so as to be in the with the outer peripheral portion lower end of the outer annular downward wall is inclined inwardly, the inner peripheral portion lower end bulges inward, the outer annular downward wall said liner retaining ring inner peripheral surface A synthetic resin cap characterized in that it is formed.

The synthetic resin cap according to claim 1, wherein the depth of the annular recess is in the range of 0.05 to 1.00 mm from the minimum inner diameter portion of the outer annular hanging wall.