JP4714046B2 - Spark plug for internal combustion engine - Google Patents
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Description
本発明は、中心電極及び接地電極のうち少なくとも一方に貴金属が溶接されてなる内燃機関用スパークプラグに関する。 The present invention relates to a spark plug for an internal combustion engine in which a noble metal is welded to at least one of a center electrode and a ground electrode.
自動車エンジン等の内燃機関用スパークプラグでは、火花の発生毎に、電極(中心電極及び接地電極)の溶融、飛散、蒸着等が繰り返されながら、電極の消耗が進行していく。これにより、中心電極と接地電極とで形成される火花放電間隙は徐々に広くなり、電極間の火花放電に必要な放電電圧(要求電圧)も徐々に高くなっていく。そして、放電電圧が機関の供給可能電圧を上回ると、電極間の火花放電を発生させることができなくなる。したがって、内燃機関用スパークプラグの長寿命化は、上記火花放電間隙の成長率を低下させることなどにより、放電電圧の経時的な上昇を抑制することで達成できる。 In a spark plug for an internal combustion engine such as an automobile engine, every time a spark is generated, the electrode (center electrode and ground electrode) is repeatedly melted, scattered, deposited, and the like, and the electrode wears out. As a result, the spark discharge gap formed by the center electrode and the ground electrode is gradually widened, and the discharge voltage (required voltage) necessary for the spark discharge between the electrodes is also gradually increased. When the discharge voltage exceeds the supplyable voltage of the engine, spark discharge between the electrodes cannot be generated. Therefore, extending the life of the spark plug for an internal combustion engine can be achieved by suppressing the increase in discharge voltage over time, for example, by reducing the growth rate of the spark discharge gap.
従来のスパークプラグには、火花放電間隙の成長率を低下させるために、電極の放電面に貴金属チップを溶接したものがある。また、中心電極の径を大きくする等、電極のサイズを大きくしたものがある(例えば、特許文献1参照)。 Some conventional spark plugs have a noble metal tip welded to the discharge surface of an electrode in order to reduce the growth rate of the spark discharge gap. In addition, there is one in which the size of the electrode is increased, for example, by increasing the diameter of the center electrode (for example, see Patent Document 1).
特に、コージェネレーション用のガスエンジン等は、運転負荷が常に高く、また、長時間に亘って運転される。そのため、このようなエンジンにおいては、スパークプラグは厳しい環境下で使用されることになり、その火花放電間隙の成長率が、例えばガソリン自動車用のエンジンに用いられるスパークプラグと比べて高い傾向がある。したがって、上述したように電極のサイズを大きくすることによって、火花放電間隙の成長率を低下させることが有効である。
しかしながら、電極のサイズを大きくすることで放電面の面積が大きくなると、火花放電間隙の成長率は低下させられるものの、放電電圧が放電面の面積に影響を受けることから、電極の消耗が進んで火花放電間隙がある程度の距離になると、放電電圧の急激な上昇を招くことになってしまう。結果として、電極のサイズを単に大きくすることだけでは、さらなる長寿命化の要請にこたえられないおそれがある。 However, if the area of the discharge surface is increased by increasing the size of the electrode, the growth rate of the spark discharge gap is reduced, but the discharge voltage is affected by the area of the discharge surface, so that the electrode wears out. If the spark discharge gap is a certain distance, the discharge voltage will be rapidly increased. As a result, simply increasing the size of the electrode may not meet the demand for a longer life.
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電極の消耗が進んだ場合の放電電圧の上昇を抑制することにより、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化を図ることを目的とする。 The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and it is intended to further extend the life of a spark plug for an internal combustion engine by suppressing an increase in discharge voltage when the electrode wears out. Objective.
以下、上記課題等を解決するのに適した各構成を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果等を付記する。 Hereinafter, each configuration suitable for solving the above-described problems will be described in terms of items. In addition, the effect etc. peculiar to the structure which respond | corresponds as needed are added.
構成1.本構成の内燃機関用スパークプラグは、中心電極と、当該中心電極との間に火花放電間隙を有する接地電極とを備えた内燃機関用スパークプラグにおいて、
他方の電極に対し前記火花放電間隙を介して対向する方向である対向方向に直交する方向である幅方向を面方向とする板状部及び、当該板状部側を基端側として前記対向方向に延設され前記幅方向に沿った断面の断面積が前記板状部よりも小さな脚部を有する貴金属チップと、
自身の先端に、前記脚部と係合する係合部を有する電極母材とを備え、
前記貴金属チップは、前記脚部が前記係合部に係合された状態で、前記脚部の先端側の溶融部にて前記電極母材と溶接固定されており、
一方の電極を構成する貴金属チップの脚部の基端と、板状部の先端面との距離を、0.2mm以下に設定することで、
前記板状部に接続された前記脚部の基端が、電極の消耗予定範囲に配置されるようにしたことを特徴とする。
A plate-like portion having a width direction that is a direction orthogonal to the opposite direction, which is a direction opposed to the other electrode through the spark discharge gap, and a surface direction, and the opposite direction with the plate-like portion side as a base end side A noble metal tip having a leg portion extending in the width direction and having a smaller cross-sectional area along the width direction than the plate-like portion;
An electrode base material having an engaging portion that engages with the leg portion at its tip,
The noble metal tip is welded and fixed to the electrode base material at the melting portion on the distal end side of the leg portion with the leg portion engaged with the engaging portion ,
By setting the distance between the base end of the leg portion of the noble metal tip constituting one electrode and the tip surface of the plate-like portion to 0.2 mm or less,
The base end of the leg part connected to the plate-like part is arranged in an expected consumption range of the electrode .
上記構成1では、中心電極及び接地電極のうち少なくとも一方が、貴金属チップと、電極母材とを備えてなる。ここで特に、貴金属チップは、板状部及び脚部を有している。貴金属チップは、一方の電極(例えば中心電極)に、その板状部が他方の電極(例えば接地電極)に対向して火花放電間隙を形成するように配置される。この対向する方向(対向方向)が、前記板状部の厚み方向となっており、前記対向方向に直交する方向(幅方向)が、板状部の面方向となっている。そして、板状部では、幅方向に沿った断面の断面積が、脚部よりも大きくなっている。脚部は、その基端側を板状部とし、先端が前記対向方向に沿って他方の電極から遠ざかる方向に配置されている。また、板状部の説明として既に述べたが、脚部においては、幅方向に沿った断面の断面積が板状部よりも小さくなっている。一方、電極母材は自身の先端に係合部を有し、この係合部によって、貴金属チップの脚部が係合されるスペースが形成されている。そして、この係合部に貴金属チップの脚部が係合した状態で、貴金属チップは、脚部の先端側の溶融部にて電極母材に溶接固定されている。
In the
上記構成1によれば、当初、貴金属チップのうち比較的面積の大きな板状部が放電面となっており、この間、火花放電間隙の成長率が抑えられる。そして、電極の消耗が進むと(板状部が消耗すると)、次に、貴金属チップの脚部が出現し、このとき、一般的に電極母材の方が脚部(貴金属)に比べて消耗速度が速いため、脚部が突出した状態となる。したがって、脚部が針のごとく突出するため、この部分における電界傾度は急峻なものとなり(いわば針効果が得られる)、火花放電間隙の拡張による放電電圧(要求電圧)の上昇を針効果によって相殺し抑制することができる。特に、電極の消耗を抑制するために電極のサイズを大きくしたスパークプラグが知られているが、そのようなスパークプラグであっても、放電電圧の急激な上昇を抑制することができる。結果として、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化を図ることができる。
According to the
上記効果を得るために、貴金属チップは、その脚部の先端側の溶融部で溶接固定されている。溶融部は溶融していない貴金属に比較して火花放電が生じやすい傾向がある。そのために溶融部において積極的に火花放電が生じてしまうと、溶融部が率先して消耗してしまうため貴金属チップの脱落の懸念が生じる。そこで上記の構成のごとく、貴金属チップを溶接固定する部位を脚部の先端、つまり火花放電間隙から遠ざける位置としているのである。
また、構成1によれば、一方の電極を構成する貴金属チップの脚部の基端と、板状部の先端面との距離を、0.2mm以下に設定することで、前記板状部に接続された前記脚部の基端が、電極の消耗予定範囲に配置されるようになっているため、電極の消耗が進んだ場合に脚部が現出し、上記針効果が確実に得られる。
In order to obtain the above effect, the noble metal tip is welded and fixed at the molten portion on the tip side of the leg portion. The molten part tends to cause spark discharge as compared with a precious metal that is not melted. For this reason, if spark discharge is positively generated in the melted part, the melted part is preemptively consumed, and there is a concern that the noble metal tip may fall off. Therefore, as described above, the part where the noble metal tip is fixed by welding is positioned away from the tip of the leg, that is, the spark discharge gap.
Further, according to the
構成2.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1において、前記脚部と前記係合部とのそれぞれ対向面が、少なくとも前記溶融部を除いて、非接合状態であることを特徴とする。
上記構成2によれば、貴金属チップの脚部と電極母材の係合部との対向面が非接合状態となっているため、上述したように電極の消耗が進んだ場合、突出する貴金属チップの脚部に、エッジが現れる。これにより、放電電圧の急激な上昇を確実に抑制することができる。この効果は脚部と係合部との対向し合う面同士が接合されてしまっていては期待しにくい。特に溶接によって接合されているとその嫌いは大きくなる。したがって、この対向面同士が、当接・非当接は問わず、脚部と係合部とを両者の界面において明確に区別できる構成であればよい。
According to the
構成3.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1又は2において、前記火花放電間隙が、0.2mm以上0.6mm以下の範囲であることを特徴とする。
上記構成3では、火花放電間隙が0.2mm以上0.6mm以下の範囲となっている。このようなスパークプラグは、絶縁破壊強度が高いガスエンジンなどに使用され、電極の消耗が著しいため、上記構成による効果が際立つ。
In the
構成4.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記一方の電極と前記他方の電極との間に(中心電極と前記接地電極との間に)所定電圧が印加されたときに、前記板状部と前記他方の電極との間に火花放電経路を形成する一方、前記溶融部と前記他方の電極との間に火花放電経路を形成しないことを特徴とする。
溶融部は、貴金属と電極母材を構成する卑金属(例えばニッケル(Ni))合金とが溶融してなるため、貴金属よりもこの溶融部を介した火花放電が生じやすい。そして、溶融部において火花放電が頻発すると、溶融部の消耗を招き、場合によっては、貴金属チップの脱落を招くおそれがある。この点、上記構成4によれば、電極の溶融部は火花放電の基点とならないようにしているため、溶融部を介した火花放電を確実に抑制することができる。なお、この効果を得るための具体例として、例えば対向方向(プラグの長手方向)における溶融部と貴金属チップ(例えば板状部の先端面)との距離を0.5mmとすることが考えられる。
Since the melted portion is formed by melting a noble metal and a base metal (for example, nickel (Ni)) alloy constituting the electrode base material, spark discharge is more likely to occur through the melted portion than the noble metal. When spark discharge frequently occurs in the melted part, the melted part is consumed, and in some cases, the noble metal tip may drop off. In this regard, according to the above-described
構成5.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記中心電極及び前記接地電極の両方が、前記貴金属チップ及び前記電極母材を備えていることを特徴とする。
Configuration 5 . The spark plug for an internal combustion engine according to this configuration is characterized in that, in any one of the
上記構成1等においては少なくとも中心電極及び接地電極のいずれか一方が貴金属チップ及び電極母材を備える構成であったが、本構成5では、両方の電極が、貴金属チップ及び電極母材を備える構成となっている。これにより、両方の電極の消耗が進むと、各電極の貴金属チップの脚部が現出し、両電極において針効果が得られる。その結果、放電電圧の急激な上昇を確実に抑制でき、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化に寄与する。
In the
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。
[First Embodiment]
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、例えばコージェネレーションシステムなどのガスエンジンに使用される「内燃機関用スパークプラグ」としてのスパークプラグ100の構成を示す説明図である。
FIG. 1 is an explanatory view showing a configuration of a
図1に示すように、スパークプラグ100は、主体金具1と、絶縁体2と、中心電極3と、接地電極4とを備えている。また、特に符号を付さないが絶縁体2の後端側(図1の上側)には、抵抗体やガラスシール体を介して中心電極3に電気的に接続された接続端子等を備えている。主体金具1は筒状をなしており、その内側に絶縁体2が滑石(タルク)やパッキン等を介して保持されている。絶縁体2の先端部21は主体金具1から突出している。また、中心電極3は、その先端を突出させた状態で絶縁体2の内側に設けられている。さらに、接地電極4は、前記主体金具1に対しその基端部が主体金具1の先端面に溶接されるとともに、先端側が曲げ返されて、その一側面が中心電極3の先端面と対向するように配置されている。これにより、中心電極3と接地電極4との間に、火花放電間隙gが形成されている。
As shown in FIG. 1, the
前記絶縁体2は、例えばアルミナからなるセラミック焼結体により構成され、その内部には自身の軸方向に沿って中心電極3を保持するための孔部6が形成されている。また、主体金具1は、低炭素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパークプラグ100のハウジングを構成するとともに、その外周面には、図示しないエンジンのシリンダヘッドにプラグ100を取り付けるためのねじ部7が形成されている。
The
図2に示すように、中心電極3及び接地電極4はそれぞれ、電極母材32,42と、その先端部に溶接固定された貴金属チップ31,41とを備えている。電極母材32,42は、Ni合金等で構成されている。また、貴金属チップ31,41は、例えばイリジウム(Ir)を主成分とする合金等により構成されている。そして、この貴金属チップ31,41の対向面が火花の放電面となり、貴金属チップ31,41同士の間隙が、上記火花放電間隙gを形成している。
As shown in FIG. 2, the
次に、中心電極3の構成について図3を参照して説明する。図3(a)は中心電極3の先端部の縦断面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A線平断面図である。また図3(c)は、貴金属チップ31を電極母材32から離脱させた態様を示す説明図である。
Next, the configuration of the
中心電極3の貴金属チップ31は、図3(a)に示すように、板状部31aと、脚部31bとを有している。板状部31aは、軸方向(同図の上下方向、「対向方向」)に沿った厚さ方向よりも当該軸方向に直交する径方向(同図の左右方向、「幅方向」)に沿った面方向が大きな円形板状の部材である。脚部31bは、板状部31aの周縁部から軸方向へ延設されており、図3(b)に示すように、環状をなしている。ここで、脚部31bの径方向に沿った断面の断面積は、板状部31aの断面積と比較して小さくなっている。
As shown in FIG. 3A, the
中心電極3の電極母材32において貴金属チップ31に近い部分は、その先端を除いて、板状部31aと同様の断面形状となっている。電極母材32の先端には、径の小さな係合部32aが一体形成されており、図3(c)に示すように、係合部32aの周囲に脚部31bとほぼ同形状のスペースS1が形成されている。そして、係合部32aの外側面T1と脚部31bの内側面T2とが当接するようにして、換言すれば脚部31bが係合部32aに係合された状態で、貴金属チップ31が電極母材32に取り付けられる。貴金属チップ31は、その脚部31bの先端外縁部にレーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等により溶融部33が形成されることで、電極母材32に対して溶接固定されている。
A portion of the
このように溶融部33によって貴金属チップ31が固定されており、係合部32aと脚部31bとの当接面T1,T2は、非接合状態となっている。また、溶融部33は、脚部31bの先端外縁部に形成されるのであるが、使用の際に中心電極3の放電面として火花放電経路の基点とならないように、中心電極3の当初放電面から一定距離d1(本実施形態では、0.5mm)以上離間させられている。さらに、脚部31bの基端31c(板状部31aとの接続部位31c、図3(c)参照)は、中心電極3の消耗予定範囲に配置されるように構成されている。例えば本実施形態では、貴金属チップ31の脚部31bの基端31cと板状部31aの先端面(当初放電面)との距離d2が、0.2mmに設定されている。
Thus, the
次に、接地電極4の構成について図4を参照して詳述する。図4(a)は接地電極4の先端部の縦断面図であり、図面下方が中心電極3が位置する側である。また、図4(b)は、図4(a)のB−B線平断面図であり、図4(c)は、貴金属チップ41を電極母材42から離脱させた態様を示す説明図である。
Next, the configuration of the
接地電極4の貴金属チップ41は、図4(a)に示すように、板状部41aと、脚部41bとを有している。板状部41aは、軸方向(同図の上下方向、「対向方向」)に沿った厚み方向よりも当該軸方向に直交する径方向(同図の左右方向、「幅方向」)に沿った面方向が大きな円形板状の部材である。脚部41bは、板状部41aの中央部から軸方向へ延設されており、図4(b)に示すように、円柱状をなしている。ここで、脚部41bの径方向に沿った断面の断面積は、板状部41aの断面積と比較して小さくなっている。
As shown in FIG. 4A, the
接地電極4の電極母材42は、上述したようにその一側面が中心電極3の先端部と対向するように配置されているが、その対向面に、係合部42aが設けられており、図4(c)に示すように、上記脚部41bとほぼ同形状のスペースS2が形成されている。そして、係合部42aの内側面T3と脚部41bの外側面T4とが当接するようにして、換言すれば脚部41bが係合部42aに係合された状態で、貴金属チップ41が電極母材42に取り付けられる。貴金属チップ41は、その脚部41bの先端外縁部にレーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等により溶融部43が形成されることで、電極母材42に対して溶接固定されている。
As described above, the
このように接地電極4においても中心電極3と同様、溶融部43によって貴金属チップ41が固定されており、係合部42aと脚部41bとの当接面T3,T4は、非接合状態となっている。また、溶融部43は、脚部41bの先端外縁部に形成されるのであるが、接地電極4の放電面として火花放電経路の基点とならないように、中心電極3に対して接地電極4の背面側に形成されている。さらに、脚部41bの基端41c(板状部41aとの接続部位41c、図4(c)参照)は、接地電極4の消耗予定範囲に配置されるように構成されている。例えば本実施形態では、貴金属チップ41の脚部41bの基端41cと板状部41aの先端面(当初放電面)との距離d3が、0.2mmに設定されている。
As described above, in the
次に、上記のように構成されてなる中心電極3及び接地電極4による作用について説明する。図5は、中心電極3及び接地電極4が火花放電によって消耗した態様を模式的に示す説明図である。
Next, the operation of the
図5に二点鎖線で示すように、中心電極3及び接地電極4の貴金属チップ31,41同士は、当初、0.2mm以上0.6mm以下(本実施形態では0.2mm)の火花放電間隙gを形成するように配置される。このときは、貴金属チップ31,41の板状部31a,41aの対向面が主として放電面となる。
As indicated by a two-dot chain line in FIG. 5, the
その後、図5に示すように、貴金属チップ31,41の板状部31a,41aが消耗すると、脚部31b,41bが放電間隙に出現するのであるが、Ni合金からなる電極母材32,42の消耗速度が貴金属チップ31,41の消耗速度よりも大きいため、また、脚部31b,41bの基端31c,41cが電極消耗予定範囲に配置されているため、電極母材32,42から脚部31b,41bが突出した状態となる。
After that, as shown in FIG. 5, when the plate-
このとき、脚部31b,41bの断面積が板状部31a,41aと比べて小さくなっていることにより、この部分における電界傾度は急峻なものとなる(いわば針効果が得られる)。また、貴金属チップ31,41の脚部31b,41bと電極母材32,42の係合部32a,42aとの当接面T1とT2,T3とT4が非接合状態となっているため、突出した脚部31b,41bの当接面T2,T4には、新たなエッジE1,E2が現れる。
At this time, since the cross-sectional areas of the
以上詳述したように、本実施形態によれば、当初、貴金属チップ31,41の板状部31a,41aが放電面となり、火花放電間隙gの成長率が抑えられる。そして、電極3,4の消耗が進むと(板状部31a,41aが消耗すると)、次に、貴金属チップ31,41の脚部31b,41bが出現し、このとき、脚部31b,41bが突出した状態となる(図5参照)。したがって、この部分における電界傾度が急峻なものとなる(いわば針効果が得られる)。また、貴金属チップ31,41の脚部31b,41bと電極母材32,42の係合部32a,42aとの当接面T1とT2,T3とT4が非接合状態となっているため、上述したように電極3,4の消耗が進んだ場合、貴金属チップ31,41の脚部31b,41bに、エッジE1,E2が現れる(図5参照)。したがって、いわゆるエッジ効果が得られることになる。しかも、中心電極3及び接地電極4の両方に脚部31b,41bを有する貴金属チップ31,41を備える構成であるため、上記針効果及びエッジE1,E2による効果が両電極3,4で得られる。したがって、放電電圧(要求電圧)の急激な上昇を抑制することができる。すなわち、火花放電間隙の拡張による放電電圧(要求電圧)の上昇を、針効果及びエッジ効果によって相殺することができる。結果として、スパークプラグ100のさらなる長寿命化を図ることができる。
As described in detail above, according to the present embodiment, initially, the plate-
ところで、溶融部33,43は、Ni合金と貴金属とが溶融してなるため、この溶融部33,43を介した火花放電が生じやすい。そして、溶融部33,43を介した火花放電が生じると、溶融部33,43の消耗を招き、場合によっては、貴金属チップ31,41の脱落を招くおそれがある。この点、本実施形態によれば、貴金属チップ31,41は、その脚部31b,41bの先端の溶融部33,43で溶接固定されている。すなわち、電極3,4の溶融部33,43が火花放電の放電面として火花放電経路の基点とならないよう当該電極3,4の放電面から一定距離だけ離間させて形成されているため、溶融部33,43を介した火花放電を確実に抑制することができる。その結果、溶融部33,43の消耗を招きにくく、電極3,4が消耗したとしても、貴金属チップ31,41の脱落を招くようなことがない。
By the way, since the
ところで、溶融部33,43は、貴金属と電極母材32,42を構成する卑金属合金とが溶融してなるため、この溶融部33,43を介した火花放電が生じやすい。そして、溶融部33,43において火花放電が頻発すると、溶融部33,43の消耗を招き、場合によっては、貴金属チップ31,41の脱落を招くおそれがある。この点、本実施形態によれば、貴金属チップ31,41は、その脚部31b,41bの先端の溶融部33,43で溶接固定されている。すなわち、電極3,4の溶融部33,43が放電面として火花放電の基点とならないようにしているため、溶融部33,43を介した火花放電を確実に抑制することができる。その結果、溶融部33,43の消耗を招きにくく、電極3,4が消耗したとしても、貴金属チップ31,41の脱落を招くようなことがない。
By the way, since the noble metal and the base metal alloy which comprises the
また、本実施形態のスパークプラグ100は、例えばコージェネレーションシステムなどのガスエンジンに使用されるものである。このようなガスエンジンにおいては、常時運転等によりエンジン負荷の大きな状態が継続する。そのため、電極3,4の消耗が著しく電極サイズが大きくされる傾向にある。したがって、上記構成による効果が際立つ。
[第2実施形態]
本第2実施形態では、上記第1実施形態とは相違する中心電極50を有している。そこで、以下では主として、中心電極50の構成について説明する。図6(a)は、本実施形態における中心電極50の先端部の縦断面図であり、図6(b)は、図6(a)のC−C線平断面図である。また、本実施形態においても、図6(a)に示すように、中心電極50は、貴金属チップ51と電極母材52とを備えている。図6(c)は、貴金属チップ51を電極母材52から離脱させた態様を示す説明図である。
Moreover, the
[Second Embodiment]
The second embodiment has a
中心電極50の貴金属チップ51は、図6(a)に示すように、板状部51aと、脚部51bとを有している。板状部51aは、軸方向(同図の上下方向、「対向方向」)に沿った厚さ方向よりも当該軸方向に直交する径方向(同図の左右方向、「幅方向」)に沿った面方向が大きな円形板状の部材である。脚部51bは、板状部51aの中央部から軸方向へ延設されており、図6(b)に示すように円柱状をなしている。ここで、脚部51bの径方向に沿った断面の断面積は、板状部51aの断面積と比較して小さくなっている。
As shown in FIG. 6A, the
中心電極50の電極母材52において貴金属チップ51に近い部分は、その先端を除いて、板状部51aと同様の断面形状となっている。電極母材52の先端には、係合部52aが設けられており、図6(c)に示すように、脚部51bとほぼ同形状のスペースS3が形成されている。そして、係合部52aの内側面T5と脚部51bの外側面T6とが当接するようにして、換言すれば脚部51bが係合部52aに係合された状態で、貴金属チップ51が電極母材52に取り付けられる。貴金属チップ51は、その脚部51bの先端外縁部にレーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等により溶融部53が形成されることで、電極母材52に対して溶接固定されている。
A portion of the
このように本第2実施形態の中心電極50においても、上記第1実施形態の中心電極3と同様、溶融部53によって貴金属チップ51が固定されており、係合部52aと脚部51bとの当接面T5,T6は、非接合状態となっている。また、溶融部53は、脚部51bの先端外縁部に形成されるのであるが、中心電極50の放電面として火花放電経路の基点とならないように、板状部51aの先端面(当初放電面)から一定距離d4(本実施形態では、0.5mm)離間させられている。さらに、脚部51bの基端51c(板状部51aとの接続部位51c、図6(c)参照)は、中心電極50の消耗予定範囲に配置されるように構成されている。例えば本実施形態では、貴金属チップ51の脚部51bの基端51cと板状部51aの先端面(当初放電面)との距離d5が、0.2mmに設定されている。
As described above, in the
次に、上記のように構成されてなる中心電極50及び接地電極4による作用について説明する。図7は、中心電極50及び接地電極4が火花放電によって消耗した態様を模式的に示す説明図である。
Next, the operation of the
図7に二点鎖線で示すように、中心電極50及び接地電極4の貴金属チップ51,41同士は、当初、0.2mm以上0.6mm以下(本実施形態では0.2mm)の火花放電間隙gを形成するように配置される。このときは、貴金属チップ51,41の板状部51a,41aの対向面が主として放電面となる。
As indicated by a two-dot chain line in FIG. 7, the
その後、図7に示すように、貴金属チップ51,41の板状部51a,41aが消耗すると、脚部51b,41bが放電間隙に出現するのであるが、Ni合金からなる電極母材52,42の消耗速度が貴金属チップ51,41の消耗速度よりも大きいため、また、貴金属チップ51,41の脚部51b,41bと電極母材52,42の係合部52a,42aとの当接面T5とT6,T3とT4が非接合状態となっているため、電極母材52,42から脚部51b,41bが突出した状態となる。
Thereafter, as shown in FIG. 7, when the plate-
このとき、脚部51b,41bの断面積が板状部51a,41aと比べて小さくなっていることにより、この部分における電界傾度は急峻なものとなる(いわば針効果が得られる)。また、貴金属チップ51,41の脚部51b,41bと電極母材52,42の係合部52a,42aとの当接面T5とT6,T3とT4が非接合状態となっているため、突出した脚部51b,41bの当接面T5,T4には、新たなエッジE3,E2が現れる。
At this time, since the cross-sectional areas of the
したがって、本第2実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果が奏される。 Therefore, the same effects as those of the first embodiment can be obtained by the second embodiment.
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。 In addition, it is not limited to the description content of embodiment mentioned above, For example, you may implement as follows.
(a)上記第2実施形態では、中心電極50において、貴金属チップ51の有する脚部51bの断面形状が円形状であった(図6(b)参照)。しかし、貴金属チップの脚部の断面形状は、これに限定されるものではない。
(A) In the said 2nd Embodiment, the cross-sectional shape of the
例えば、図8(a)に示すように、円柱状の電極母材71に対し、平断面四角形状の脚部61を採用してもよい。また、図8(b)に示すように、電極母材72に対し、平断面三角形状の脚部62を採用してもよい。同様に、図8(c)に示すように電極母材73に対し平断面五角形状の脚部63を採用してもよいし、図8(d)に示すように電極母材74に対し平断面星形状の脚部64を採用してもよい。特に星形状の脚部64を採用する場合、電極消耗時に出現する脚部64のエッジの長さ(周長)が長くなるという点で有利である。
For example, as shown in FIG. 8A, a
また例えば、図9(a)に示すように、円柱状の電極母材75に対し、電極母材75の外側面に露出するような板形状の脚部65を採用してもよい。また、図9(b)に示すように、平断面において、左半分が脚部66となり、右半分が電極母材76となるような構成としてもよい。さらにまた、図9(c)に示すように、電極母材77の外側面に露出するような十字形状の脚部67を採用してもよい。
Further, for example, as shown in FIG. 9A, plate-shaped
なお、図8(a)〜(d),図9(a)〜(c)において、脚部61〜67と電極母材71〜77との関係を逆転させた構成としてもよい。すなわち、符号61〜67に対応する部分を電極母材(係合部)とし、符号71〜77に対応する部分を脚部としてもよい。
8A to 8D and 9A to 9C, the relationship between the
(b)上記実施形態では、接地電極4は、その先端側が曲げ返されて、その側面が中心電極3,50の先端部と対向するように配置されていた。これに対し、図10に示すように、接地電極9が中心電極8の側方に配置されるスパークプラグ101においては、次のような接地電極を採用してもよい。
(B) In the above embodiment, the
図11(a)〜(c)は、スパークプラグ101の構成を示す図であって、軸方向先端から見た状態を示す説明図である。図11(a)〜(c)に示す各接地電極9は、電極母材92,94,96の先端に貴金属チップ91,93,95が溶接固定されたものである。図9(a)に示す接地電極9では、貴金属チップ91が、中心電極8に対応するように放電面が曲面とされた板状部91a及び、板状部91の幅方向両端部から延設された2つの脚部91bを有してなる。また、図9(b)に示す接地電極9では、貴金属チップ92が、中心電極8に対応するように放電面が曲面とされた板状部93a及び、板状部91の幅方向中央部から延設された脚部93bを有してなる。さらにまた、図9(c)に示す接地電極9では、貴金属チップ95が、中心電極8に対し放電面を平面とする板状部95aと、板状部95aの幅方向両端部から延設された脚部95bを有してなる。
FIGS. 11A to 11C are views showing the configuration of the
このような接地電極9によれば、図10に示したスパークプラグ101において、上記実施形態と同様の効果が得られる。
According to such a
(c)また、図11に示すスパークプラグ101は一つの接地電極9を具備しているものであるが、同図における上下左右方向等、任意の方向から複数の接地電極を対向させるようにしてもよい。
(C) In addition, the
(d)上記実施形態では、貴金属チップ31,41,51の脚部31b,41b,51bの側面と、電極母材32,42,52の係合部32a,42a,52aの側面とが、当接するよう構成されていた。これに対し、脚部31b,41b,51bの側面と係合部32a,42a,52aの側面との間に隙間を有する構成としてもよい。非接合状態であれば所定のエッジ効果が得られるからである。
(D) In the above embodiment, the side surfaces of the
(e)なお、「非接合状態」であるのは、脚部と係合部とのそれぞれが対向しあった面で非接合状態であることが特に針効果を得る上で重要であり、板状部が電極母材と接合している分には何ら問題はない。 (E) The “non-joined state” is particularly important in obtaining the needle effect that the leg part and the engaging part are in the non-joined state on the opposite surfaces. There is no problem as long as the shape portion is joined to the electrode base material.
例えば図12(a)に示す接地電極400のように、貴金属チップ401の脚部401bの先端外縁部に溶融部403を設けると共に、符号404にて示す、板状部401aと電極母材402との当接界面に溶融部405を形成するようにしてもよい。
For example, as in the
(f)また、接地電極4に代わるものとして次に示す接地電極を採用してもよい。すなわち、図12(b)に示す接地電極410のように、貴金属チップ411の板状部411aの一部が、脚部411bと共に、電極母材412に収容されているものとしてもよい。あるいは、図12(c)に示す接地電極420のように、貴金属チップ421の板状部421aの全部が、脚部421bと共に、電極母材422に収容されているものとしてもよい。
(F) Further, the following ground electrode may be adopted as an alternative to the
1…主体金具、2…絶縁体、3,8,50…中心電極、4,9,400,410,420…接地電極、31,41,51,91,93,95,401,411,421…貴金属チップ、31a,41a,51a,91a,93a,95a,401a,411a,421a…板状部、31b,41b,51b,61〜67,91b,93b,95b,401b,411b,421b…脚部、32,42,52,71〜77,92,94,96,402,412,422…電極母材、404…当接界面、32a,42a,52a…係合部、33,43,53,403,405…溶融部、E1〜E3…エッジ、S1〜S3…スペース、T1〜T6…当接面、g…火花放電間隙。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
他方の電極に対し前記火花放電間隙を介して対向する方向である対向方向に直交する方向である幅方向を面方向とする板状部及び、当該板状部側を基端側として前記対向方向に延設され前記幅方向に沿った断面の断面積が前記板状部よりも小さな脚部を有する貴金属チップと、
自身の先端に、前記脚部と係合する係合部を有する電極母材とを備え、
前記貴金属チップは、前記脚部が前記係合部に係合された状態で、前記脚部の先端側の溶融部にて前記電極母材と溶接固定されており、
一方の電極を構成する貴金属チップの脚部の基端と、板状部の先端面との距離を、0.2mm以下に設定することで、
前記板状部に接続された前記脚部の基端が、電極の消耗予定範囲に配置されるようにしたことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 In a spark plug for an internal combustion engine comprising a center electrode and a ground electrode having a spark discharge gap between the center electrode,
A plate-like portion having a width direction that is a direction orthogonal to the opposite direction, which is a direction opposed to the other electrode through the spark discharge gap, and a surface direction, and the opposite direction with the plate-like portion side as a base end side A noble metal tip having a leg portion extending in the width direction and having a smaller cross-sectional area along the width direction than the plate-like portion;
An electrode base material having an engaging portion that engages with the leg portion at its tip,
The noble metal tip is welded and fixed to the electrode base material at the melting portion on the distal end side of the leg portion with the leg portion engaged with the engaging portion ,
By setting the distance between the base end of the leg portion of the noble metal tip constituting one electrode and the tip surface of the plate-like portion to 0.2 mm or less,
A spark plug for an internal combustion engine, characterized in that a base end of the leg portion connected to the plate-like portion is arranged in an expected consumption range of the electrode .
前記脚部と前記係合部とのそれぞれの対向面は、少なくとも前記溶融部を除いて、非接合状態であることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 The spark plug for an internal combustion engine according to claim 1,
The spark plug for an internal combustion engine, wherein the opposing surfaces of the leg portion and the engaging portion are in a non-joined state except at least the melting portion.
前記火花放電間隙は、0.2mm以上0.6mm以下の範囲であることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 The spark plug for an internal combustion engine according to claim 1 or 2,
The spark plug for an internal combustion engine, wherein the spark discharge gap is in a range of 0.2 mm to 0.6 mm.
前記一方の電極と前記他方の電極との間に所定電圧が印加されたときに、前記板状部と前記他方の電極との間に火花放電経路を形成する一方、前記溶融部と前記他方の電極との間に火花放電経路を形成しないことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 The spark plug for an internal combustion engine according to any one of claims 1 to 3,
When Tokoro constant voltage is applied between the other electrode and the one electrode while forming a spark discharge path between the other electrode and the plate-shaped portion, the said molten portion other A spark plug for an internal combustion engine, wherein no spark discharge path is formed between the electrode and the electrode.
前記中心電極及び前記接地電極の両方が、前記貴金属チップ及び前記電極母材を備えていることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。 The spark plug for an internal combustion engine according to any one of claims 1 to 4 ,
The spark plug for an internal combustion engine, wherein both the center electrode and the ground electrode include the noble metal tip and the electrode base material.
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