JP4712850B2 - 情報受信通知装置及び情報受信通知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報受信通知装置及び情報受信通知方法に関する。
音声を用いて情報を伝達する技術として、情報データを変調して生成された可聴音域の変調信号と、音楽等の音声信号とを合成した合成音声を用いるものがある(例えば、特許文献1)。この合成音声は、音声信号の一部の周波数帯域の信号を除去して、この除去した帯域に変調信号を合成して生成される。情報データの変調には、例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調技術が用いられる。この合成音声をマイクロフォンにより受信した受信装置は、合成音声に含まれる変調信号を復調して情報データを得ることができる。
特開2007−104598号公報
この技術は、例えばテレビ放送やラジオ放送等の音声及び商店等における店内放送の音声を媒体として情報データをユーザに伝達するために用いられることが想定される。これらの音声は、ユーザが所持する受信装置により受信され、ユーザは、復調された情報データを得ることができる。このような受信環境では、この音声自体がユーザに知覚されることを阻害しないように、変調信号は、人間の聴覚では知覚されにくい周波数帯域に設定される。従って、聞こえている音声の中に情報データが含まれているのか否かをユーザが判断することが困難である。また、受信装置による情報データの取得状況の把握が困難である。
そこで、本発明は、上記問題点を解決し、情報データの取得状況の把握を容易にする情報受信通知装置及び情報受信通知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報受信通知装置は、情報データを変調して生成された可聴音域の変調信号と、音声信号とが合成された合成音声を受信して、合成音声に含まれる変調信号を復調して情報データを取得する装置において、情報データの取得状況を判断するデータ取得状況判断手段と、データ取得状況判断手段が判断した取得状況が所定の取得状況に該当するときに、所定の通知音を出力する通知音出力手段と、音声信号を録音する録音手段とを備え、通知音出力手段は、録音手段により録音された音声信号を所定の通知音として出力することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の情報受信通知方法は、情報データを変調して生成された可聴音域の変調信号と、音声信号とが合成された合成音声を受信して、合成音声に含まれる変調信号を復調して情報データを取得する装置における情報受信通知方法であって、音声信号を録音する録音ステップと、情報データの取得状況を判断するデータ取得状況判断ステップと、データ取得状況判断ステップにおいて判断された取得状況が所定の取得状況に該当するときに、録音ステップにおいて録音された音声信号を所定の通知音として出力する通知音出力ステップとを有することを特徴とする。
本発明の情報受信通知装置及び情報受信通知方法では、情報データの取得状況が所定の取得状況に該当する場合には、所定の通知音が出力されるので、ユーザは、容易に情報データの取得状況を把握することができる。
また、この構成によれば、情報データの伝達媒体となっている音声信号が通知音として用いられる。このため、合成音声に含まれる音声信号を聴覚により知覚した後に、このユーザは、通知音として情報受信通知装置から出力される音声信号を再度聞くこととなる。従って、ユーザは、情報データの取得状況を把握すると共に、聴覚で認識した音声に、この音声を媒体とした情報データが含まれていることを認識することが可能となる。また、ユーザに対して、より深い印象を与え、情報データの利用に対する興味を駆り立てることが可能となる。
また、本発明の情報受信通知装置は、1以上の通知音を予め記憶している通知音記憶手段をさらに備え、通知音出力手段は、通知音記憶手段が記憶している通知音を所定の通知音として出力することを特徴とする。この構成によれば、予め装置が備えている通知音が出力されるので、ユーザは容易に情報データの取得状況を把握することができる。
また、本発明の情報受信通知装置では、通知音出力手段は、データ取得状況判断手段が情報データの取得開始を判断したときに、取得開始の旨を通知するための通知音を出力することを特徴とする。この構成によれば、情報データの取得が開始された時にその旨を通知するための通知音が出力されるので、ユーザは、聞こえている音声の中に情報データが含まれていることを認識できる。
また、本発明の情報受信通知装置では、通知音出力手段は、データ取得状況判断手段が情報データの取得完了を判断したときに、取得完了の旨を通知するための通知音を出力することを特徴とする。この構成によれば、ユーザは情報データの取得が完了したことを認識することができる。
また、本発明の情報受信通知装置では、通知音出力手段は、データ取得状況判断手段が情報データの取得失敗を判断したときに、取得失敗の旨を通知するための通知音を出力することを特徴とする。例えば合成音声の音量が十分でない場合に、情報データの取得に失敗する可能性がある。この構成によれば、ユーザは情報データの取得に失敗したことを認識することができる。その結果、合成音声をより取得しやすい場所に移動することを、ユーザに促すことが可能となる。
また、本発明の情報受信通知装置では、情報データは、複数のフレームデータから構成されており、通知音出力手段は、データ取得状況判断手段が既に取得したフレームデータと同一のフレームデータの取得を判断したときに、取得失敗の旨を通知するための通知音を出力することを特徴とする。ユーザが所持する情報受信通知装置に合成音声が受信される可能性を高めるために、同一の情報データから生成された変調信号が繰り返して送信されることがある。同一の変調信号が繰り返し送信される場合において、情報データを分割して生成した複数のフレームデータのすべてを取得していないときに、既に取得したフレームデータと同一のフレームデータを取得したことは、取得に失敗したフレームデータが存在することを意味する。この構成によれば、同一のフレームデータを重複して受信したときに、通知音が出力されるので、ユーザは、情報データの取得に失敗したことを認識することができる。
本発明の情報受信通知装置及び情報受信通知方法では、情報データの取得状況が所定の取得状況に該当する場合には、所定の通知音が出力されるので、情報データの取得状況をユーザに対して容易に把握させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る情報受信通知装置について図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る情報受信通知装置1の機能的構成を示すブロック図である。情報受信通知装置1は、機能的には、集音部10、復調部11、通知制御部12、情報データ格納部21、嗜好ジャンル記憶部22、通知音テーブル23、表示画面テーブル24、通知音出力部25(通知音出力手段)、通知音データ記憶部26(通知音記憶手段)、表示制御部27、表示データ記憶部28、スピーカ29及び表示部30を備えている。また、通知制御部12は、フレームデータ記憶部13(データ取得状況判断手段)、データ取得状況判断部14(データ取得状況判断手段)、プライオリティ判断部15、データ重複判断部16、ジャンル判断部17、録音部18(録音手段)、通知音判定部19(通知音出力手段)及び表示画面判定部20を備えている。
また、図2は、情報受信通知装置1のハードウェア構成図である。情報受信通知装置1は、物理的には、図2に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、ハードディスク、フラッシュメモリ等の補助記憶装置105、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置106、ディスプレイ等の出力装置107、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール104などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図1において説明した各機能は、図2に示すCPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール104、入力装置106、出力装置107を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置105におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
情報受信通知装置1は、例えばテレビ放送やラジオ放送等の音声及び商店等における店内放送の音声を媒体として提供される情報データを受信するために用いられる。この情報受信通知装置1は、例えば携帯端末装置等により構成される。以下、図1を用いて、各機能要素について詳細に説明する。
集音部10は、合成音声を受信する。ここで、図4及び図3を用いて、情報データ及び合成音声について説明する。図3に示す例では、情報データ40は、所定サイズのフレームデータ40a〜40eに分割される。このフレームデータ40a〜40eを変調して、それぞれ変調フレームデータ41a〜41eが生成される。この変調には、例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調技術が用いられる。図4に示すように、合成音声は、音声信号の一部の周波数帯域の信号を除去して、この除去した帯域に変調信号を合成して生成される。この音声信号は、例えば音楽である。変調信号は、情報データを変調して生成される。変調信号は、一定のガード時間を間隔として、データシンボルが時間軸に沿ってN回繰り返されて構成されており、このデータシンボルに変調フレームデータ41a〜41eが含まれる。集音部10は、受信した合成音声を復調部11及び録音部18に送出する。
復調部11は、集音部10から取得した合成音声から変調信号を抽出し、この変調信号を復調して情報データ40を得る。図3及び図4の例に沿って具体的に説明すると、まず、復調部11は、データシンボルから変調フレームデータ41a〜41eを抽出する。続いて、復調部11は、抽出した変調フレームデータ41a〜41eを復調して、フレームデータ40a〜40eを得る。この復調には、例えばOFDM復調方式が用いられる。復調部11は、得られたフレームデータ40a〜40eをフレームデータ記憶部13に順次送出する。なお、復調部11は、変調信号が搬送された搬送波の周波数に関する情報をプライオリティ判断部15に送出することができる。さらに、復調部11は、合成音声に含まれる同期信号(図示せず)を検出して復調処理を開始したときに、情報データの取得を開始した旨の信号をデータ取得状況判断部14に送出することができる。
フレームデータ記憶部13は、復調部11から取得したフレームデータ40a〜40eを一時記憶する。各フレームデータは、情報データを構成するフレームデータの個数(分割数)の情報、及び総個数の内の何番目のフレームデータであるのか(ラベル)といった情報を含んでいる。
データ取得状況判断部14は、フレームデータ記憶部13を参照して、情報データ40又はフレームデータ40a〜40eの取得状況を判断し、取得状況の判断の結果を通知音判定部19に送出する。例えば、フレームデータ記憶部13にフレームデータ40a〜40eの何らかが最初に記憶された場合には、データ取得状況判断部14は、情報データの取得開始を判断する。また、復調部11から情報データ40の取得を開始した旨の信号を受信した場合にも、データ取得状況判断部14は、情報データの取得開始を判断することができる。
また、情報データを構成するフレームデータ40a〜40eの個数の情報とフレームデータ記憶部13に記憶されているフレームデータ40a〜40eのラベルとから、データ取得状況判断部14は、情報データ40の取得完了を判断する。例えば、情報データが5個のフレームデータ40a〜40eに分割されており、フレームデータ記憶部13に全てのフレームデータ40a〜40eが記憶されていた場合には、データ取得状況判断部14は、情報データ40の取得完了を判断する。
また、データ取得状況判断部14は、既に記憶されているフレームデータと同一のフレームデータがフレームデータ記憶部13に記憶されたときに、情報データ40の取得失敗を判断する。例えば、図4に示すように、ユーザが所持する情報受信通知装置に合成音声が受信される可能性を高めるために、同一の情報データから生成された変調信号が繰り返して送信されることがある。図4の例では、変調フレームデータ41a〜41eがN回繰り返して送信されている。このような場合において、フレームデータ40a〜40eの全てを取得していないときに、既に取得したフレームデータと同一のフレームデータを取得したことは、取得に失敗したフレームデータが存在することを意味する。例えば、フレームデータA40a、フレームデータB40b、フレームデータD40d及びフレームデータE40eがフレームデータ記憶部13に記憶されているときに、フレームデータA40aが復調部11からフレームデータ記憶部13に送出された場合には、フレームデータC40cの取得に失敗していることを意味するので、データ取得状況判断部14は、情報データ40の取得失敗を判断する。なお、一定時間内に取得に失敗したフレームデータ数の閾値を設定して、この閾値を越えた場合に、情報データ40の取得失敗と判断することも可能である。
データ取得状況判断部14において、情報データ40の取得完了が判断された場合には、当該情報データ40は、情報データ格納部21に格納される。ここで格納される情報データ40の構成の例を図5に示す。情報データ40は、データコンテンツ40f、ジャンルフラグ40g及びプライオリティレベル40hを含む。データコンテンツ40fは、例えばテキストデータである。ジャンルフラグ40gは、データコンテンツが属するジャンルを表すフラグである。プライオリティレベル40hは、情報受信通知装置1におけるデータコンテンツ40fの表示のさせ方を制御するための情報である。情報受信通知装置1では、プライオリティレベル40hに従って、データコンテンツの表示が行われる。
プライオリティ判断部15は、情報データのプライオリティレベルを抽出し、抽出したプライオリティレベルを通知音判定部19及び表示画面判定部20に送出する。このため、表示画面判定部20では、例えばユーザに伝達される情報データ40の緊急性に応じた表示画面の選択が行われ、通知音判定部19では、情報データのプライオリティレベルに応じた通知音の選択が行われる。また、情報データ40のプライオリティレベルに応じた周波数の搬送波により変調信号が送信されるような構成においては、プライオリティ判断部15は、復調部11から送出された搬送波の周波数に関する情報から、プライオリティレベルを抽出することができる。
データ重複判断部16は、取得した情報データ40と、情報データ格納部21に既に格納されている情報データ40との重複を判断する。この判断は、取得した情報データ40と格納されている情報データ40とのテキストマッチング、及び情報データ40が有する識別ID(図示せず)のマッチング等により行われる。情報データ40の重複があった場合には、取得した情報データ40は破棄される。このため、情報データ格納部21の記憶容量が無駄に使用されることが防止される。なお、情報データ格納部21では、一定期間に取得された情報データ40が格納されている。
ジャンル判断部17は、取得した情報データ40に含まれるジャンルフラグ40gが、嗜好ジャンル記憶部22に記憶されているジャンルフラグに合致するか否かを判断する。嗜好ジャンル記憶部22には、ユーザが嗜好するジャンルに対応するフラグが予め記憶されている。嗜好ジャンル記憶部22の例を図6に示す。図6に示す嗜好ジャンル記憶部22には、ユーザの嗜好するジャンルのフラグとして、3(音楽)、7(自動車)及び9(ブランド品)が記憶されている。取得した情報データ40に含まれるジャンルフラグが、嗜好ジャンル記憶部22に記憶されているジャンルフラグに合致しない場合には、取得した情報データは破棄される。
録音部18は、集音部10から送出された合成音声に含まれる音声信号
を録音する。ここでは、変調信号をも含む合成信号を録音することとしてもよいし、バンドパスフィルタを用いて合成音声から音声信号のみを抽出して録音することとしてもよい。録音部18は、録音した音声信号を通知音データ記憶部26に記憶させる。この音声信号は、通知音として用いられる。
通知音判定部19は、通知音テーブル23を参照して、データ取得状況判断部14から送出された情報データの取得状況に基づいて通知音を選択する。通知音テーブル23の例を図7(a)に示す。例えば、情報データの取得状況が「取得開始」である場合には、通知音として「アラーム1」が選択される。また、情報データの取得状況が「取得完了」である場合には、通知音として「録音音声」が選択される。この「録音音声」は、録音部18により録音された音声信号を示す。通知音判定部19は、選択された通知音の情報及び通知音出力の指示を通知音出力部25に送出する。
また、通知音判定部19は、プライオリティ判断部15から送出されたプライオリティレベルに基づいて、情報データの取得完了時の通知音を選択することができる。この場合には、通知音テーブル23において、予めプライオリティレベルと通知音との対応付けを記憶しておくことにより、通知音判定部19は、プライオリティレベルに基づいて、通知音を選択する。
表示画面判定部20は、表示画面テーブル24を参照して、プライオリティ判断部15から送出されたプライオリティレベルに基づいて、表示画面の表示パターンを選択する。表示画面テーブル24の例を図7(b)に示す。例えば、プライオリティレベルが「レベル1」である場合には、表示パターンとして「パターン1」が選択される。表示画面判定部20は、選択された表示パターンの情報を表示制御部27に送出する。
通知音出力部25は、通知音判定部19から送出された通知音の情報に基づいて、通知音データ記憶部26から通知音のデータを抽出し、抽出した通知音のデータによりスピーカ29に通知音を出力させる。通知音データ記憶部26の一例を図8(a)に示す。図8(a)に示す例では、通知音データ記憶部26は、通知音のデータとして「アラーム1」、「アラーム2」及び「録音音声」を記憶している。「アラーム1」及び「アラーム2」は、通知音データ記憶部26に予め記憶されていたデータである。「録音音声」は、録音部18が録音した音声信号である。
表示制御部27は、表示画面判定部20から送出された表示パターンの情報に基づいて、表示データ記憶部28から表示パターンのデータを抽出し、抽出した表示パターンと取得した情報データとを併せて表示部30に表示させる。表示データ記憶部28の一例を図8(b)に示す。図8(b)に示す例では、表示データ記憶部28は、表示パターンのデータとして「パターン1」、「パターン2」及び「パターン3」を記憶している。
続いて、図9を用いて、情報データを取得したときの表示動作について説明する。ここでは、図9(a)に示すように、「このお店の店長からのお知らせです」というテキストデータと、「<a href=“http://XXXX.YYY”>」というURL情報を含むタグデータとを情報データとして取得したものとする。例えば、表示パターンとして「パターン1」が選択された場合には、図9(b)に示すような画面が表示部30に表示される。図9(b)の例では、テキストデータの内容とURL情報とがポップアップされて表示される。また、例えば、表示パターンとして「パターン2」が選択された場合には、図9(c)に示すような画面が表示部30に表示される。図9(c)の例では、テキストデータの内容が顔型のキャラクタと併せて表示される。この画面が表示されたときにユーザが所定の操作を行うことにより、図9(d)に示すような画面が表示される。図9(d)に示す画面の例では、テキストデータの内容とURL情報とが表示部30に表示される。また、例えば、表示パターンとして「パターン3」が選択された場合には、図9(e)に示すような画面が表示部30に表示される。図9(e)の例では、情報データを取得したことを示す星型のアイコンが画面上部に表示され、テキストデータの内容が画面下部に横方向にスクロールされながら表示される。この画面が表示されたときにユーザが所定の操作を行うことにより、図9(f)に示すような画面が表示される。図9(f)に示す画面の例では、テキストデータの内容とURL情報とが表示部30に表示される。
次に、送信される情報データの省略方法について説明する。OFDM変調した音声信号によるデータ伝送では、大量のデータを伝送するのに十分な伝送速度が達成されない場合がある。そこで、所定の規則に従って省略された省略型情報データを伝送することとし、情報データを受信した情報受信通知装置1が省略型情報データを所定の規則に従って復元するような構成を採ることが可能である。この場合には、情報受信通知装置1は、情報データ復元部(図示せず)を備える。情報データ復元部は、省略型情報データから情報データを復元するための変換テーブルを有する。図10に、この変換テーブルの例を示す。変換テーブルは、省略型情報データの形式と、情報データを復元するための変換テンプレートとを対応付けて記憶している。情報データ復元部は、情報データ格納部21から省略型情報データを取得し、変換テンプレートを用いて情報データを復元する。例えば、「<iBT:XXXX.YYY>」という形式の省略型情報データを取得した場合には、情報データ復元部は、変換テンプレートに従って、「「<a href=“http://XXXX.YYY”>」のようなURL情報を含む情報データ復元することができる。情報データ復元部は、復元した情報データを表示制御部27に送出する。
続いて、本発明の実施形態にかかる情報受信通知装置1の動作ついて説明する。図11は、情報受信通知装置1により行われる情報受信通知方法の処理手順を示す図である。
まず、情報受信通知装置1は、情報データの取得機能を起動する(S1)。この取得機能は常時起動されていることとしてもよいが、情報受信通知装置1の電力の消耗に鑑みて、所定の契機に起動されることとしてもよい。例えば、情報受信通知装置1が携帯電話により構成される場合には、液晶表示部のバックライト点灯時または何らかの操作入力が行われた時に、情報データの取得機能が起動されるように構成することが可能である。また、情報受信通知装置1が折り畳み型の携帯電話である場合には、畳まれていた装置が開かれた時に、情報データの取得機能が起動されるように構成することも可能である。
続いて、集音部10は、合成音声を集音し、集音した合成音声を復調部11及び録音部18に送出する(S2)。合成音声を取得した復調部11は、合成音声から変調信号を抽出し、この変調信号を復調して情報データ(フレームデータ)の取得を試みる。ここで取得された情報データは、フレームデータ記憶部13に記憶される。
データ取得状況判断部14は、フレームデータ記憶部13を参照して、情報データ又はフレームデータの取得状況を判断し、フレームデータ記憶部13に何らかのフレームデータが最初に記憶された場合には、データ取得状況判断部14は、情報データの取得開始を判断する(S3)。情報データの取得開始が判断された場合には、その旨が通知音判定部19に送出される。情報データの取得開始が判断されなかった場合には、処理手順はステップS2に戻される。また、復調部11から情報データの取得を開始した旨の信号を受信した場合にも、データ取得状況判断部14は、情報データの取得開始を判断することができる。
情報データの取得開始の旨の信号を取得した通知音判定部19は、通知音テーブル23を参照して通知音を選択し、選択した通知音の情報及び通知音出力の指示を通知音出力部25に送出する。通知音出力部25は、通知音判定部19から送出された通知音の情報に基づいて、通知音データ記憶部26から情報データの取得開始の旨を通知するための通知音のデータを抽出し、抽出した通知音のデータによりスピーカ29に通知音を出力させる(S4)。
フレームデータ記憶部13には、引き続きフレームデータが記憶される(S5)。データ取得状況判断部14がフレームデータの取得失敗を判断した場合には(S6)、その旨が通知音判定部19に送出される。情報データの取得失敗の旨の信号を取得した通知音判定部19は、通知音テーブル23を参照して通知音を選択し、選択した通知音の情報及び通知音出力の指示を通知音出力部25に送出する。通知音出力部25は、通知音判定部19から送出された通知音の情報に基づいて、通知音データ記憶部26から情報データの取得失敗の旨を通知するための通知音のデータを抽出し、抽出した通知音のデータによりスピーカ29に通知音を出力させる(S7)。
一方、データ取得状況判断部14がフレームデータの取得失敗を判断することなく(S6)、フレームデータの取得完了を判断した場合には(S8)、情報データの取得完了の旨が通知音判定部19に送出され、処理手順は、ステップS9に進められる。ここで、情報データの取得完了を判断しなかった場合には、処理手順は、ステップS5に戻される。
データ重複判断部16は、取得した情報データと、情報データ格納部21に既に格納されている情報データとの重複を判断する(S9)。情報データの重複があった場合には、取得した情報データは破棄される(S11)。
続いて、ジャンル判断部17は、取得した情報データに含まれるジャンルフラグが、嗜好ジャンル記憶部22に記憶されているジャンルフラグに合致するか否かを判断する(S10)。取得した情報データに含まれるジャンルフラグが、嗜好ジャンル記憶部22に記憶されているジャンルフラグに合致しない場合には、取得した情報データは破棄される(S11)。
情報データの取得完了の旨の信号を取得した通知音判定部19は、通知音テーブル23を参照して通知音を選択し、選択した通知音の情報及び通知音出力の指示を通知音出力部25に送出する。また、プライオリティレベルに基づいて、情報データの取得完了時の通知音を選択する構成である場合には、通知音判定部19は、取得したプライオリティレベルに基づいて、通知音テーブル23を参照して通知音を選択する。通知音出力部25は、通知音判定部19から送出された通知音の情報に基づいて、通知音データ記憶部26から情報データの取得完了の旨を通知するための通知音のデータを抽出し、抽出した通知音のデータによりスピーカ29に通知音を出力させる(S12)。
さらに、表示画面判定部20は、表示画面テーブル24を参照して、プライオリティ判断部15から送出されたプライオリティレベルに基づいて、表示画面の表示パターンを選択する。表示画面判定部20は、選択された表示パターンの情報を表示制御部27に送出する。表示制御部27は、表示画面判定部20から送出された表示パターンの情報に基づいて、表示データ記憶部28から表示パターンのデータを抽出し、抽出した表示パターンと取得した情報データとを併せて表示部30に表示させる(S12)。
続いて、以上説明した実施形態に係る情報受信通知装置1の作用効果について説明する。実施形態に係る情報受信通知装置1においては、データ取得状況判断部14が、フレームデータ記憶部13に記憶されるフレームデータ(情報データ)の取得状況を判断し、この取得状況が所定の取得状況に該当する場合には、通知音出力部25は、所定の通知音が出力するので、ユーザは、容易に情報データの取得状況を把握することができる。
また、実施形態に係る情報受信通知装置1では、録音部18が情報データ40の伝達媒体となっている音声信号を録音し、通知音出力部25は、録音された音声信号を通知音として用いることができる。このため、合成音声に含まれる音声信号を聴覚により知覚した後に、このユーザは、通知音として情報受信通知装置1から出力される音声信号を再度聞くこととなる。従って、ユーザは、情報データの取得状況を把握すると共に、聴覚で認識した音声に、この音声を媒体とした情報データが含まれていることを認識することが可能となる。また、ユーザに対して、より深い印象を与え、情報データの利用に対する興味を駆り立てることが可能となる。
また、実施形態に係る情報受信通知装置1では、通知音データ記憶部26に予め記憶されている通知音を所定の通知音として出力することができる。このため、ユーザは容易に情報データの取得状況を把握することができる。
また、実施形態に係る情報受信通知装置1では、データ取得状況判断部14が情報データ40の取得開始を判断したときに、通知音出力部25は、その旨を通知するための通知音を出力する。このため、ユーザは、聞こえている音声の中に情報データが含まれていることを認識できる。
また、実施形態に係る情報受信通知装置1では、データ取得状況判断部14が情報データ40の取得完了を判断したときに、通知音出力部25は、その旨を通知するための通知音を出力する。このため、ユーザは情報データの取得が完了したことを認識することができる。
また、実施形態に係る情報受信通知装置1では、データ取得状況判断部14が情報データ40の取得失敗を判断したときに、通知音出力部25は、その旨を通知するための通知音を出力する。このため、ユーザは情報データの取得に失敗したことを認識することができる。その結果、合成音声をより取得しやすい場所に移動することを、ユーザに促すことが可能となる。
また、情報データを構成する複数のフレームデータを変調して生成した変調フレームデータが繰り返して送信される場合において、実施形態に係る情報受信通知装置1では、データ取得状況判断部14が、複数のフレームデータのすべてを取得していないときに、既に取得したフレームデータと同一のフレームデータを重複して取得したことを判断したときには、通知音出力部25は、情報データの取得に失敗した旨を通知するための通知音を出力する。このため、ユーザは、情報データの取得に失敗したことを認識することができる。
情報受信通知装置の機能ブロック図である。 情報受信通知装置のハードブロック図である。 情報データを変調して変調信号を生成する際の分割の方法の一例を示す図である。 合成音声の構成を示す図である。 情報データの構造の一例を説明する図である。 嗜好ジャンル記憶部の構造の一例を説明する図である。 通知音テーブル及び表示画面テーブルの構造の一例を説明する図である。 通知音データ記憶部及び表示データ記憶部の構造の一例を説明する図である。 表示部に表示される表示画面の例を、表示パターンごとに示す図である。 省略型情報データの形式と、変換テンプレートの例を示す図である。 情報受信通知方法の詳細な処理手順を示す図である。
符号の説明
1…情報受信通知装置、10…集音部、11…復調部、12…通知制御部、13…フレームデータ記憶部、14…データ取得状況判断部、15…プライオリティ判断部、16…データ重複判断部、17…ジャンル判断部、18…録音部、19…通知音判定部、20…表示画面判定部、21…情報データ格納部、22…嗜好ジャンル記憶部、23…通知音テーブル、24…表示画面テーブル、25…通知音出力部、26…通知音データ記憶部、27…表示制御部、28…表示データ記憶部、29…スピーカ、30…表示部、40…情報データ。

Claims (7)

  1. 情報データを変調して生成された可聴音域の変調信号と、音声信号とが合成された合成音声を受信して、該合成音声に含まれる前記変調信号を復調して前記情報データを取得する装置において、
    前記情報データの取得状況を判断するデータ取得状況判断手段と、
    前記データ取得状況判断手段が判断した前記取得状況が所定の取得状況に該当するときに、所定の通知音を出力する通知音出力手段と
    前記音声信号を録音する録音手段とを備え、
    前記通知音出力手段は、前記録音手段により録音された前記音声信号を前記所定の通知音として出力する
    ことを特徴とする情報受信通知装置。
  2. 1以上の通知音を予め記憶している通知音記憶手段をさらに備え、
    前記通知音出力手段は、前記通知音記憶手段が記憶している通知音を前記所定の通知音として出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の情報受信通知装置。
  3. 前記通知音出力手段は、前記データ取得状況判断手段が前記情報データの取得開始を判断したときに、取得開始の旨を通知するための通知音を出力すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の情報受信通知装置。
  4. 前記通知音出力手段は、前記データ取得状況判断手段が前記情報データの取得完了を判断したときに、取得完了の旨を通知するための通知音を出力すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報受信通知装置。
  5. 前記通知音出力手段は、前記データ取得状況判断手段が前記情報データの取得失敗を判断したときに、取得失敗の旨を通知するための通知音を出力すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報受信通知装置。
  6. 前記情報データは、複数のフレームデータから構成されており、
    前記通知音出力手段は、前記データ取得状況判断手段が既に取得したフレームデータと同一のフレームデータの取得を判断したときに、取得失敗の旨を通知するための通知音を出力すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報受信通知装置。
  7. 情報データを変調して生成された可聴音域の変調信号と、音声信号とが合成された合成音声を受信して、該合成音声に含まれる該変調信号を復調して情報データを取得する装置における情報受信通知方法であって、
    前記音声信号を録音する録音ステップと、
    前記情報データの取得状況を判断するデータ取得状況判断ステップと、
    前記データ取得状況判断ステップにおいて判断された前記取得状況が所定の取得状況に該当するときに、前記録音ステップにおいて録音された前記音声信号を所定の通知音として出力する通知音出力ステップと
    を有することを特徴とする情報受信通知方法。
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