JP4697819B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置、情報処理方法及び提供媒体に関し、例えばパーソナルコンピュータに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ(以下、これをコンピュータ装置と呼ぶ)は内部のハードディスクに格納された例えばウィンドウズ98(商標)等のOS(Operating System)に基づいてシステム全体を管理しており、当該OSを介してアプリケーションソフトウェア(以下、これをアプリケーションと呼ぶ)を起動させることにより所望の処理を実行するようになされている。
【0003】
このようなコンピュータ装置のOSにおいては、ユーザの使い勝手の向上のために種々様々なユーザインターフェースが開発されており、例えば所定の情報やプログラムが格納されているファイルの拡張子(.COMや.DOC等)に対して当該ファイルを参照するために必要なアプリケーションを関連付けることにより、ファイルを単位としたデータ及びアプリケーション間の連携や、データのアプリケーションへの埋め込みが実現されている。
【0004】
また最近では、文字列抽出システム (特願平09-305351)と呼ばれるプログラムを一部に含んだアプリケ−ションが提案されており、当該アプリケ−ションを用いた場合にはファイル内のテキストデータのうち所望の文字列(例えば英単語)が画面上のカーソルによって指定されると、前後のスペースやピリオド等の終端文字で挟まれた部分を指定された英単語として抽出し、辞書アプリケーションによってその英単語の意味を検索してカーソル近傍に表示することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成のコンピュータ装置においては、ファイルを単位としたデータ及びアプリケーション間の連携を行うことはできるが、ファイルを構成しているテキストデータのうち特定の意味をなす文字列(例えば住所、電話番号又は電子メールアドレス等)毎にそれぞれ対応したアプリケ ションを関連付けて連携させることは困難であった。
【0006】
例えば図12に示すように、アプリケーション画面上の文字列「Phone:03-5448-○△△×」にカーソルが重ねられたときに、マウスを右クリックしても通常のポップアップメニューPM1が表示されるだけであり、文字列の種類である電話番号に対応して実行し得る関連したアプリケーションと文字列の情報とを連携させるには、煩雑な操作を行わなければならなかった。
【0007】
すなわちコンピュータ装置において、OSはカーソルが重ねられた部分の電話番号を単なる文字列として認識するだけであり、この電話番号を他のアプリケーションで利用する場合、OSのコピー機能を用いて電話番号のデータを一旦クリップボードに保存した後、電話番号を利用するアプリケーションを起動させて該当する箇所に電話番号のデータを貼り付けるカットアンドペースト操作を実行しなければならず、操作が煩雑で面倒であるという問題があった。
【0008】
また文字列抽出システムを一部に含んだアプリケ−ションを搭載したコンピュータ装置においては、ファイルを構成しているテキストデータのうち英単語を文字列として抽出し、当該抽出した文字列に対して予め関連付けされた辞書アプリケーションを連携させて英単語の意味を検索することはできるが、文字列が表す情報の種類が例えば住所又は電話番号あるいは電子メールアドレス等であったときに、それぞれに対応したアプリケーション(例えば住所に対応する地図上の場所を表示するためのアプリケーション、電話をかけるためのアプリケーション、電子メールを送信するためのアプリケーション)と文字列の情報とを連携させることは困難であった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、取り込んだ情報の種類の応じて次の処理を変化させ得る操作性の優れた情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明の情報処理装置においては、複数のアプリケーションを記憶する記憶手段と、画像データを撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された画像データを取り込む画像データ取込手段と、画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部を有し、当該視線追尾検知部を用いて、画像データ取込手段によって取り込まれた画像データ上でユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じてアプリケーションを特定するための識別情報を抽出する抽出手段と、識別情報に対応したアプリケーションを記憶手段から読み出して起動させ、抽出手段によって抽出された文字列に応じた処理を実行させる処理可変手段とを設けることにより、画像データに対してユーザの視線が停止した注視点位置の文字列に対する情報の種類を判別し、その判別した情報の種類に対応したアプリケーションを起動し、文字列に応じた処理を実行させることができるので、文字列を入力する手間や、複数の中から当該文字列に対応するアプリケーションをユーザに選択させて起動する手間を省略し、画像中の文字列をユーザに対して注視させさえすれば、当該文字列に適した処理を直ちに実行することができる。
【0011】
また本発明の情報処理方法においては、複数のアプリケーションを記憶手段に対して予め記憶しておく記憶ステップと、画像データを撮像手段により撮像する撮像ステップと、撮像ステップで撮像された画像データを画像データ取込手段によって取り込む画像データ取込ステップと、画像データ取込ステップで取り込まれた画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部により、画像データ上でユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じてアプリケーションを特定するための識別情報を抽出手段によって抽出する抽出ステップと、識別情報に対応したアプリケーションを処理可変手段により記憶手段から読み出して起動させ、抽出ステップで抽出された文字列に応じた処理を処理可変手段により実行させる処理ステップとを有するようにしたことにより、画像データに対してユーザの視線が停止した注視点位置の文字列に対する情報の種類を判別し、その判別した情報の種類に対応したアプリケーションを起動し、文字列に応じた処理を実行させることができるので、文字列を入力する手間や、複数の中から当該文字列に対応するアプリケーションをユーザに選択させて起動する手間を省略し、画像中の文字列をユーザに対して注視させさえすれば、当該文字列に適した処理を直ちに実行することができる。
【0012】
さらに本発明の記録媒体においては、コンピュータに、複数のアプリケーションを記憶手段に対して予め記憶しておく記憶ステップと、画像データを撮像手段により撮像する撮像ステップと、撮像ステップで撮像された画像データを取り込む画像データ取込ステップと、画像データ取込ステップで取り込まれた画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部により、画像データ上でユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じてアプリケーションを特定するための識別情報を抽出する抽出ステップと、識別情報に対応したアプリケーションを記憶手段から読み出して起動させ、抽出ステップで抽出された文字列に応じた処理を実行させる処理ステップとを実行させるためのプログラムを記録するようにしたことにより、画像データに対してユーザの視線が停止した注視点位置の文字列に対する情報の種類を判別し、その判別した情報の種類に対応したアプリケーションを起動し、文字列に応じた処理を実行させることができるので、文字列を入力する手間や、複数の中から当該文字列に対応するアプリケーションをユーザに選択させて起動する手間を省略し、画像中の文字列をユーザに対して注視させさえすれば、当該文字列に適した処理を直ちに実行することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0014】
(1)コンピュータ装置の外観構成
図1において、1は全体として本発明の情報処理装置としての携帯型パーソナルコンピュータ装置(以下、これをコンピュータ装置と呼ぶ)を示し、この場合B5サイズ以下の持ち運び易いノート型パーソナルコンピュータである。
【0015】
このコンピュータ装置1は、本体2と当該本体2に対して開閉自在に取り付けられた表示部3とによって構成されている。本体2には、上面に各種文字や記号及び数字等を入力する複数の操作キー4、表示部3に表示されるカーソルを移動するときに操作するスティック式ポインティングデバイス5、内蔵スピーカ6、表示部3に設けられたCCD(Charge Coupled Device) カメラ23によって画像を撮像するときに操作するシャッタボタン7が設けられている。
【0016】
表示部3の正面には、LCD(Liquid Crystal Display)でなる液晶ディスプレイ21が設けられており、正面の中央上端部にCCDカメラ23を備えた撮像部22が表示部3に対して回動自在に取り付けられている。
【0017】
すなわち撮像部22は、表示部3の正面方向及び背面方向との間の180度の角度範囲内で回動して任意の位置に位置決めし得るようになされている。また撮像部22には、図2に示すようにCCDカメラ23のフォーカス調整を行う調整リング25が設けられている。
【0018】
また表示部3(図1)の正面には、撮像部22の左隣にマイクロフォン24が設けられており、当該マイクロフォン24を介して表示部3の背面側(図5)からも集音し得るようになされている。
【0019】
また表示部3における正面の中央下端部には、LED(Light Emitting Diode)でなる電源ランプPL、電池ランプBL、メッセージランプML及びその他の種々の用途に対応したランプが設けられている。
【0020】
さらに表示部3の正面上端部には、マイクロフォン24の左隣にツメ13が設けられると共に、当該ツメ13と対応する本体2の所定位置に孔部8が設けられており、表示部3を本体2に閉塞した状態でツメ13が孔部8に嵌合されてロックするようになされている。
【0021】
本体2の正面には、図2に示すようにスライドレバー9が設けられており、当該スライドレバー9を正面に沿って矢印方向にスライドすることにより、孔部8に嵌合されたツメ13のロックを解除して表示部3を本体2に対して展開し得るようになされている。
【0022】
また本体2の正面には、1回のボタン操作で電源オンから所定のアプリケーションソフトウェア(以下、これを単にアプリケーションと呼ぶ)を立ち上げて予め設定しておいた一連の動作を自動的に実行するためのプログラマブルパワーキー(PPKキー)10が左端部に設けられると共に、右端部に複数の吸気孔11が設けられている。
【0023】
本体2の左側面には、図3に示すようにスライド式の電源スイッチ40、4ピン対応のIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 1394端子41、USB(Universal Serial Bus)端子42、マイクロフォン用入力端子43、ヘッドフォン端子44及びIrDA(Infrared Data Association) 準拠の赤外線ポート45が設けられている。
【0024】
本体2の右側面には、図4に示すように排気孔12が設けられており、当該排気孔12の右隣にはPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association) カード(以下、これをPCカードと呼ぶ)を挿入するためのPCカードスロット13が設けられている。
【0025】
また本体2の下面には、図5に示すように増設メモリを取り付けるための開口部25を被覆する蓋26が取り付けられると共に、当該蓋26のロック用ツメを外すためのピン挿入用孔48が設けられている。
【0026】
(2)コンピュータ装置の回路構成
図6に示すように本体2においては、起動シーケンス制御部83のPCI(Peripheral Component Interconnect)バス51に、CPU(Central Processing Unit)52、PC(Personal Computer)カードスロット53、RAM(Random Access Memory)54、表示部3の液晶ディスプレイ21に表示する画像を生成するためのグラフィックス処理回路55及び他のコンピュータ装置や外部機器と接続してディジタルデータを取り込むためのIEEE1394端子41に直結されたIEEEインターフェース56が接続されている。
【0027】
CPU52は、本体2における各種機能を統括的に制御するコントローラであり、RAM54にロードされた各種プログラムを実行することにより各種機能を実行し得るようになされている。
【0028】
PCIバス51は、ISA(Industrial Standard Architecture)バス59に接続されており、当該ISAバス59にはハードディスクドライブ60、I/O(In/Out)コントローラ61、キーボードコントローラ62、ポインティングデバイスコントローラ63、サウンドチップ64、LCDコントローラ65、モデム66及びUSBインターフェース67が接続されている。
【0029】
ここでキーボードコントローラ62は、操作キー4(図1)の押下に応じた制御信号の入力をコントロールし、ポインティングデバイスコントローラ63はスティック式ポインティングデバイス5(図1)による制御信号の入力をコントロールする。
【0030】
またサウンドチップ64は、マイクロフォン24(図1)からの音声入力を取り込み又は内蔵スピーカ6(図1)に対して音声信号を供給し、モデム66は公衆電話回線90、インターネットサービスプロバイダ(以下、これをプロバイダと呼ぶ)91を介してインターネット92やメールボックス93Aを有したメールサーバ93に接続する。なおUSBインターフェース67は、USB端子42に接続されており、USBマウスやフロッピーディスクドライブ等の周辺機器を接続するようになされている。
【0031】
ハードディスクドライブ60には、CCDカメラ23を介して静止画像を取り込むためのキャプチャーソフトウェア60A、ディジタル地図ソフトウェア60B及びWindows98(商標) でなるOS(Operating System)60Cや各種アプリケーションソフトウェア(図示せず)が格納されており、必要に応じてCPU52によって読み出されてRAM54にロードされる。
【0032】
I/Oコントローラ61は、I/Oインターフェース69、CPU70、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory) でなるROM(Read Only Memory)71及びRAM72が相互に接続されて構成されており、RTC(Real-Time Clock) 81によって現在時刻が常時供給されている。
【0033】
I/Oコントローラ61のROM71には、BIOS(Basic Input/Output Sustem) 73、ウェイクアッププログラム74、キー入力監視プログラム75及びLED制御プログラム76が格納されると共に、RAM72にはキー入力ステイタスレジスタ77、設定時刻レジスタ78、LED制御レジスタ79及びキー対応アプリケーションレジスタ80が設けられている。
【0034】
RAM72に格納されているキー入力ステイタスレジスタ77は、操作キーフラグを格納し得るようになされており、CPU70はキー入力監視プログラム75に基づいてワンタッチ操作用のPPKキー10(図2)が押下されたか否かを監視し、当該PPKキー10が押下されるとキー入力ステイタスレジスタ77に操作キーフラグを格納する。
【0035】
また設定時刻レジスタ78は、ユーザが予め任意に設定した開始時刻等の時間情報を格納し得るようになされており、CPU70はウェイクアッププログラム74に基づいてRTC81から与えられる現在時刻が任意に設定した開始時刻になったか否かを検出し、開始時刻になると所定の処理を実行する。
【0036】
さらにキー対応アプリケーションレジスタ80は、PPKキー10や予め設定された操作キー4の組み合わせに対応して、PPKキー10や複数の組み合わせでなる操作キー4と起動すべきアプリケーションとの対応関係を記憶しており、CPU70はPPKキー10や予め設定された組み合わせの操作キー4が押下されたときに、対応するアプリケーションを立ち上げるための制御データをISAバス59及びPCIバス51を順次介してCPU52に送出し、当該CPU52によって制御データに応じたアプリケーションを立ち上げる。
【0037】
またLED制御レジスタ79は、キー対応アプリケーションレジスタ80に記憶したアプリケーションが立ち上げられて動作が終了すると終了フラグを格納し、CPU70はLED制御プログラム76に基づいてLED制御レジスタ79に終了フラグが格納されていることを検出すると、メッセージランプMLを点灯する。
【0038】
なおLED制御レジスタ79は、電源スイッチ40が押下されると電源フラグを格納し、バッテリから供給される電源電圧で本体2が動作するときには電池フラグを格納する。従ってCPU70は、LED制御プログラム76に基づいて電源フラグ又は電池フラグが格納されていることを検出すると、電源ランプPL及び電池ランプBLを点灯する。
【0039】
ここでI/Oコントローラ61には、バックアップ用のバッテリ82が接続されていることにより、本体2の電源スイッチ40がオフで図示しない電源から電力の供給がなされていない状態でもRAM72のキー入力ステイタスレジスタ77、設定時刻レジスタ78、LED制御レジスタ79及びキー対応アプリケーションレジスタ80の各データを保持するようになされている。
【0040】
またI/Oコントローラ61に接続された反転スイッチ88は、撮像部22(図1)が表示部3の液晶ディスプレイ21の反対側を撮像する方向に180度回転されたときオンされ、その状態をCPU70に通知する。またPPKキー10も、反転スイッチ88が押下されたときと同様に、その状態をCPU70に通知する。
【0041】
さらに半押しスイッチ86は、本体2の上面に設けられたシャッタボタン7が半押し状態にされたときオンしてその状態をI/Oコントローラ61のCPU70に通知し、全押しスイッチ87はシャッタボタン7が全押し状態にされたときオンしてその状態をI/Oコントローラ61のCPU70に通知するようになされている。
【0042】
すなわちI/Oコントローラ61のCPU70は、ハードディスクドライブ60のキャプチャーソフトウェア60Aを立ち上げた状態で、ユーザによってシャッタボタン7が半押し状態にされると静止画像モードに入り、CCDカメラ23を制御して静止画像のフリーズを実行し、全押し状態にされるとフリーズされた静止画像データを取り込み、データ処理部85に送出する。
【0043】
これに対してI/Oコントローラ61のCPU70は、キャプチャーソフトウェア60Aを立ち上げない状態で動画像モードに入ると、最大60秒程度までの動画像を取り込み、データ処理部85に送出する。
【0044】
またI/Oコントローラ61は、PCIバス51に接続されているグラフィックス処理回路55を制御するようになされており、CCDカメラ23によって取り込まれた静止画又は動画でなる画像データをデータ処理部85によって所定のデータ処理を施した後にグラフィックス処理回路55に入力する。
【0045】
グラフィックス処理回路55は、供給された画像データを内蔵のVRAM(Video Random Access Memory)55Aに格納して適宜読み出した後LCDコントローラ65に送出し、必要に応じてハードディスクドライブ60に格納する。
【0046】
LCDコントローラ65は、表示部3のバックライト84を制御して液晶ディスプレイ21の後方から照明すると共に、グラフィックス処理回路55から供給された画像データを液晶ディスプレイ21に出力して表示させるようになされている。
【0047】
一方、CPU52はハードディスクドライブ60から読み出したディジタル地図ソフトウェア60BをRAM54上に立ち上げた場合、当該ディジタル地図ソフトウェア60Bによる地図データをグラフィックス処理回路55に送出する。
【0048】
このときグラフィックス処理回路55は、供給された地図データに基づいて液晶ディスプレイ21に表示する地図画像データを生成してVRAM55Aに格納し、適宜読み出してLCDコントローラ65に送出する。
【0049】
これによりLCDコントローラ65は、グラフィックス処理回路55から供給された地図画像データに基づいて表示部3の液晶ディスプレイ21に地図画像を表示させるようになされている。
【0050】
またPCIバス51に接続されているPCカードスロット53は、オプション機能を追加するときにPCカード(図示せず)を介して適宜装着され、当該PCカードを介してCPU52とデータを授受するようになされている。例えばPCカードスロット53にPCMCIA型のGPS(Global Positioning System)カード57が装着された場合、当該GPSカード57に接続されるGPSアンテナ58によりGPS衛星からの電波を受信して現在位置データを得るようになされている。
【0051】
これによりGPSカード57は、GPSアンテナ58を介して受信した現在位置データ(緯度データ、経度データ及び高度データ)をPCIバス51を介してCPU52へ送出する。
【0052】
この場合CPU52は、現在位置データをグラフィックス処理回路55に送出し、当該グラフィックス処理回路55により現在位置データに基づく現在位置を示す矢印アイコンを生成した後、LCDコントローラ65を介して液晶ディスプレイ21の地図画像に矢印アイコンを重ねた状態で表示するようになされている。
【0053】
かくして液晶ディスプレイ21は、GPSカード57によって検出した位置データを基に矢印アイコンを地図画像上で移動させながら表示し得るようになされている。
【0054】
(3)本発明におけるOSのシステム構成
ここでハードディスク60に格納されているOSは、主としてソフトウェアによって実現され、各種システム機能を呼び出すためのシステム関数群からなる図示しないAPI(Application Program Interface) を備えており、APIを介してOS上でアプリケーションを起動することにより、液晶ディスプレイ21にアプリケーション画面を表示するようになされている。
【0055】
またOSは、アプリケーション画面上のカーソルで指定された文字列を抽出し、当該抽出した文字列の種類(例えば、抽出した文字列が住所、電話番号又は電子メールアドレス等のいずれであるか)を判定すると共に、判定した文字列の情報そのもの(住所、電話番号又は電子メールアドレス)を求め、文字列の種類に対応して実行し得る複数種類の関連したアプリケーションのうちユーザによって選択されたアプリケーションに対して文字列の情報を供給して実行させる情報種類対応システムを一部に有している。
【0056】
図7に示すように情報種類対応システム100は、コンピュータ装置1における液晶ディスプレイ21のアプリケーション画面上でユーザのマウス操作によってカーソルがテキスト文書上の文字列に重ねられると、文字列取込部101によってカーソルが重ねられている部分の前後数文字分に相当する文字列D1を取り込み、文字列解析部102に送出する。
【0057】
ここでOSは、文字列にカーソルが重ねられると、当該重ねられた部分の前後数文字分がカーソルで見えなくなることを防ぐために再表示を行うが、この再表示を行うときにアプリケーションからAPIに再度供給される文字列を文字列取込部101によって取り込むようになされている。
【0058】
例えば図8に示すように、「Phone:03-5448-○△△×」とアプリケーション画面上に表示された文字列にカーソルが重ねられると、文字列取込部101はカーソルが重ねられている部分の前後数文字分に相当する文字列「Phone:03-5448-○△△×」を取り込むようになされている。ここで、文字列取込部101が取り込むべき前後数文字分の範囲は予め設定されているが、任意に設定変更可能である。
【0059】
文字列解析部102は、例えば住所データベース、電話番号データベース、郵便番号データベース等を含む解析用データベース102Aを所有しており、文字列取込部101から供給された文字列D1(「Phone:03-5448-○△△×」)を解析用データベース102Aのフォーマットに従って比較参照し、当該フォーマットに合致するか否かを調べる。
【0060】
これにより文字列解析部102は、供給された文字列D1のフォーマットに従って情報の種類(この場合の文字列D1の種類は電話番号である)を判定した後、電話番号に該当する部分の文字列データだけ(すなわち「03-5448-○△△×」)を取り出し、文字列の種類(電話番号)を示す種類IDと文字列データD2(「03-5448-○△△×」)とをメニュー表示部103に送出する。
【0061】
メニュー表示部103は、文字列解析部102から供給された種類IDを関連付管理部104に送出する。関連付管理部104は、文字列の種類に対応して実行し得る複数種類のアプリケーションに関するアプリ情報の一覧からなる関連付データベース104Aを所有しており、メニュー表示部103から供給された種類IDに基づいて関連付データベース104Aから対応するアプリ情報D3を検索して取り出し、これをメニュー表示部103へ送り返す。
【0062】
メニュー表示部103は、関連付管理部104から供給されたアプリ情報D3に基づいて、文字列の種類に対応して実行し得る複数種類のアプリケーションのアプリ選択メニューを追加して新たなポップアップメニューを生成し、これを液晶ディスプレイ21のアプリケーション画面上に表示する。
【0063】
すなわち、図9に示すようにアプリケーション画面上では、電話番号が表示されている文字列にカーソルが重ねられると、文字列解析部102によってその文字列の種類が電話番号であると判定され、メニュー表示部103によって電話番号に基づいて実行し得るアプリケーションを示す3種類のアプリ選択メニューM1がポップアップメニューPM2に表示される。
【0064】
そしてメニュー表示部103は、アプリ選択メニューM1の追加されたポップアップメニューPM2の中からユーザのマウス操作によって所望のアプリケーションが選択されたことを検出すると、選択信号S1をディスパッチ部105に送出する。
【0065】
ディスパッチ部105は、メニュー表示部103から供給された選択信号S1を関連付管理部104に送出し、当該関連付管理部104から選択信号S1に対応したアプリケーションのファイル名F1の供給を受ける。これによりディスパッチ部105は、ファイル名F1に対応するアプリケーションをハードディスク60から読み出し、当該アプリケーションをAPIを介してOS上で起動させた後に文字列データD2をアプリケーションに供給して所望の処理を実行するようになされている。
【0066】
実際上、ポップアップメニューPM2のアプリ選択メニューM1の中から「電話番号から個人情報を検索」がユーザによって選択されると、ディスパッチ部105は「AAAA Phone」と記入されたファイル名に対応する個人情報検索アプリケーションを起動させて、与えられた文字列データD2(03-5448-○△△×)に基づいて電話番号から個人情報を検索する処理を実行させる。
【0067】
または、ポップアップメニューPM2のアプリ選択メニューM1の中から「電話をかける」がユーザによって選択されると、ディスパッチ部105は[BBBB Phone]と記入されたファイル名に対応する自動発呼アプリケーションを起動させて、与えられた文字列データD2(03-5448-○△△×)に基づく電話番号に対して電話をかける処理を実行させる。
【0068】
あるいは、ポップアップメニューPM2のアプリ選択メニューM1の中から「電話番号から地図を表示」がユーザによって選択されると、ディスパッチ部105は[CCCC Map]と記入されたファイル名に対応する地図アプリケーションを起動させて、与えられた文字列データD2(03-5448-○△△×)の電話番号に対応した地図上の位置を検索し、その領域を表した地図を表示する処理を実行させる。
【0069】
次に、コンピュータ装置1においてOSの情報種類対応システム100によってカーソルで指定されたテキスト文書上の文字列の種類に応じたアプリケーションを自動的に連携させて処理するまでの処理手順を図10のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
情報種類対応システム100は、RT1の開始ステップから入ってステップSP1に移る。ステップSP1において情報種類対応システム100は、文字列取込部101によってアプリケーション画面におけるテキスト文書上の文字列に重ねられたカーソルが所定時間以上停止したことを検出すると、次のステップSP2に移る。
【0071】
ステップSP2において情報種類対応システム100は、文字列取込部101によってカーソルが重ねられた部分の文字列を抽出し、次のステップSP3に移る。
【0072】
ステップSP3において情報種類対応システム100は、文字列取込部101によって抽出された文字列D1が表す情報の種類を文字列解析部102によって解析した後に文字列データD2を求めて、次のステップSP4に移る。
【0073】
ステップSP4において情報種類対応システム100は、文字列解析部102によって文字列D1が表す情報の種類が特定できたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは解析用データベース102Aを検索した結果、文字列D1が表す情報の種類を特定し得なかったことを表しており、このとき情報種類対応システム100は、次のステップSP5に移る。
【0074】
ステップSP5において情報種類対応システム100は、文字列解析部102によって文字列D1が表す情報の種類を特定し得なかったので、通常のポップアップメニューPM1(図12)を表示し、ステップSP12に移って処理を終了する。
【0075】
これに対してステップSP4において肯定結果が得られると、このことは文字列D1が表す情報の種類を特定し得たことを表しており、このとき情報種類対応システム100は、文字列解析部102から文字列の種類を表す種類IDをメニュー表示部103に送出し、次のステップSP6に移る。
【0076】
ステップSP6において情報種類対応システム100は、メニュー表示部103が関連付管理部104から種類IDに対応したアプリケーションのアプリ情報D3を取得する処理を実行し、次のステップSP7に移る。
【0077】
ステップSP7において情報種類対応システム100は、メニュー表示部103によって種類IDに対応したアプリケーションが存在するか否かを判定する。
【0078】
ここで否定結果が得られると、このことはメニュー表示部103が関連付管理部104から種類IDに対応したアプリケーションのアプリ情報D3を取得しておらず、種類IDに対応したアプリケーションが存在していないことを表しており、このとき情報種類対応システム100はステップSP12に移って処理を終了する。
【0079】
これに対してステップSP7において肯定結果が得られると、このことは種類IDに対応したアプリケーションが存在していることを表しており、このとき情報種類対応システム100は次のステップSP8に移る。
【0080】
ステップSP8において情報種類対応システム100は、メニュー表示部103が関連付管理部104から供給されたアプリ情報D3に基づいて、文字列の種類に対応して実行し得る複数種類のアプリケーションのアプリ選択メニューM1を追加したポップアップメニューPM2を表示し、次のステップSP9に移る。
【0081】
ステップSP9において情報種類対応システム100は、ポップアップメニューPM2のうちアプリ選択メニューM1のいずれかがユーザによって選択されたか否かをメニュー表示部103が判定する。
【0082】
ここで否定結果が得られると、このことはポップアップメニューPM2のうちアプリ選択メニューM1のいずれも選択されなかったことを表しており、このとき情報種類対応システム100はステップSP12に移って処理を終了する。
【0083】
これに対してステップSP9において肯定結果が得られると、このことはポップアップメニューPM2のうちアプリ選択メニューM1のいずれかが選択されたことを表しており、このとき情報種類対応システム100は次のステップSP10に移る。
【0084】
ステップSP10において情報種類対応システム100は、選択されたアプリケーションのファイル名F1を関連付管理部104から供給され、当該ファイル名に対応するアプリケーションをディスパッチ部105がAPIを介してOS上で起動させ、次のステップSP11に移る。
【0085】
ステップSP11において情報種類対応システム100は、ディスパッチ部105によって起動したアプリケーションに対して抽出した文字列データD2を供給し、当該アプリケーションによって文字列データD2を用いた処理を実行し、次のステップSP12に移って処理を終了する。
【0086】
(4)本実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、コンピュータ装置1は情報種類対応システム100によってテキスト文書上のカーソルが重ねられた部分の文字列D1を抽出して当該文字列D1の表す情報の種類を解析し、当該解析した種類に対して関連するアプリケーションを連携させ、その連携した状態をアプリ選択メニューM1としてポップアップメニューPM2に表示する。
【0087】
そしてコンピュータ装置1は、ポップアップメニューPM2に表示したアプリ選択メニューM1のうちいずれかがユーザによって選択されると、当該選択されたアプリケーションを起動させて文字列データD2を供給し、当該文字列データD2に基づく所定の処理をアプリケーションを介して実行する。
【0088】
このようにコンピュータ装置1は、抽出した文字列D1の表す情報の種類を解析し、当該情報の種類に対して関連するアプリケーションを起動して文字列データD2を供給することによりアプリケーションと文字列データD2とを連携させることにより、ユーザにとっては文字列をカーソルで指定した後、アプリ選択メニューM1の中から所望のアプリケーションを選択するだけで文字列の種類に対応したアプリケーションの処理を迅速に実行させることができ、かくして従来のように煩雑なカットアンドペースト操作を実行する必要がなく、短時間で処理を実行し得ると共にユーザの操作性を一段と向上することができる。
【0089】
またコンピュータ装置1は、ファイルの中の文字列が表す情報の種類に応じたアプリケーションと文字列データD2とを連携させることができるので、従来のようなファイルの種類毎にアプリケーションを連携させる場合に比べて情報の種類毎に対応した一段と細かなアプリケーションの連携を実現して利便性を大幅に向上することができる。
【0090】
以上の構成によれば、コンピュータ装置1は抽出した文字列D1の表す情報の種類を解析し、当該解析結果である情報の種類に応じたアプリケーションと文字列データD2とを連携させて処理を実行させることにより、ユーザによる文字列D1のカーソル指定操作とアプリケーションの選択操作だけで文字列D1とアプリケーションとの連携を行って所望の処理を一段と容易に実行することができる。
【0091】
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、情報取込手段としての文字列取込部101によって表示手段としての液晶ディスプレイ21に表示されているテキスト文書上のカーソルが重ねられた部分の文字列を抽出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、画像文字抽出手段としてのOCR(Optical Character Reader)装置を用いてCCDカメラ23によって撮像された画像の中から文字列を抽出したり、また所定の音声認識手段によってマイク等から入力した音声を音声認識した後に文字列に変換したり、さらにユーザの視線を追尾する視線追尾装置によって検出されたユーザの注目する文字列を抽出するようにしても良く、要はユーザが注目すべき情報を抽出し得れば他の種々の情報取込手段を用いるようにしても良い。この場合にも、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0092】
ここでOCR装置は、CCDカメラ23によって撮像された画像中の文字列を解析し、文字認識エンジンを用いて認識することにより文字列を抽出するようになされている。
【0093】
また視線追尾装置としては、ヘッドマウントディスプレイの表示部に表示されたアプリケーション画面を注視しているユーザの視線を追尾して検出し、当該視線の停止した注視点位置の文字列を抽出するようになされている。
【0094】
実際上、図11に示すようにヘッドマウントディスプレイでは、視線検知部130L及び130Rを内部に有し、赤外線光を投光する発光ダイオード(LED)等の光源161から出射した光束が投光レンズ162及びハーフミラー163を介して透過した後に眼球300の角膜301で反射すると、当該反射した角膜反射象がハーフミラー163及び受光レンズ164を介してCCD(Charge Coupled Device) 等でなる光電変換素子165に結像され、当該光電変換素子165の結像位置Zddを注視点位置処理部131L及び131Rに送出する。
【0095】
続いて視線検知部130L及び130Rは、角膜301で反射した赤外線光の一部により生成される虹彩303の両端部の反射象a及びbが結像位置Zaa及びZbbに結象され、当該結像位置Zaa及びZbbを注視点位置処理部131L及び131Rに送出する。これにより注視点位置処理部131L及び131Rは、角膜反射象の結像位置Zdd、反射象a及びbの結像位置Zaa及びZbbの位置関係に基づいて眼球300の眼球光軸Bの回転角θb(視線方向)を求めることができ、かくしてユーザの視線が停止した注視点位置を検出し得るようになされている。
【0096】
また上述の実施の形態においては、情報種類対応システム100をコンピュータ装置1のOSの一部として用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フロッピーディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory) 、DVD(Digital Video Disc)等のパッケージメディア、プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク、さらにローカルエリアネットワークやインターネット、ディジタル衛星放送等の有線又は無線通信媒体及びこれらの通信媒体を介して提供されるプログラムを転送もしくは受信するルータやモデム等の各種通信インターフェース等の提供媒体によって提供されるアプリケーションとして用いるようにしても良い。
【0097】
さらに上述の実施の形態においては、情報種類解析手段としての文字列解析部102により文字列D1の種類を電話番号であると解析し、連携手段及び起動手段としてのディスパッチ部105によって個人情報検索アプリケーション、自動発呼アプリケーション又は地図アプリケーションを起動して文字列データD2との連携を行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々のデータベースを追加することにより郵便番号、住所、緯度経度、当該緯度経度を表すマップコード、電子メールアドレス、URL(Uniform Resource Locator)、日時、金額の単位、又はkm、kg、cm、yard……等の汎用的な単位を文字列の種類として解析し、郵便番号が定義されている地図上の位置を検索して示す郵便番号位置検索アプリケーション、住所に対応する地図上の位置を検索して示す住所位置検索アプリケーション、緯度経度に対応する地図上の位置を検索して示す緯度経度検索アプリケーション、マップコードに対応する地図上の位置を検索して示すマップコード検索アプリケーション、電子メールアドレスに対して電子メールを送信する電子メール送信アプリケーション、URLに基づいてホームページを開くHTML(Hyper Text Markup Language)ブラウザ、日時に対応したカレンダや予定表を開くスケジューラアプリケーション、所定の金額を他の貨幣の単位に応じた金額に自動換算する貨幣換算アプリケーション、又は単位に応じた数値を用いて種々の計算を行う電子計算機アプリケーション、郵便番号、住所、緯度経度、マップコード、電子メールアドレス又はURLを基に個人情報を検索する個人情報検索アプリケーションをディスパッチ部105によって起動して文字列データD2とそれぞれ連携させるようにしても良い。
【0098】
さらに上述の実施の形態においては、アプリケーション画面に表示されたテキスト文書上でカーソルが重ねられた部分の文字列を抽出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アプリケーション画面に表示されたHTML(Hyper Text Markup Language)文書、XML(eXtensible Markup Language)文書上でカーソルが重ねられた部分の文字列を抽出するようにしても良い。
【0099】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、複数のアプリケーションを記憶する記憶手段と、画像データを撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された画像データを取り込む画像データ取込手段と、画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部を有し、当該視線追尾検知部を用いて、画像データ取込手段によって取り込まれた画像データ上でユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じてアプリケーションを特定するための識別情報を抽出する抽出手段と、識別情報に対応したアプリケーションを記憶手段から読み出して起動させ、抽出手段によって抽出された文字列に応じた処理を実行させる処理可変手段とを設けることにより、画像データに対してユーザの視線が停止した注視点位置の文字列に対する情報の種類を判別し、その判別した情報の種類に対応したアプリケーションを起動し、文字列に応じた処理を実行させることができるので、文字列を入力する手間や、複数の中から当該文字列に対応するアプリケーションをユーザに選択させて起動する手間を省略し、画像中の文字列をユーザに対して注視させさえすれば、当該文字列に適した処理を直ちに実行することができ、かくして取り込んだ情報の種類に応じて次の処理を変化させ得る操作性の優れた情報処理装置を実現できる。
【0100】
また本発明によれば、複数のアプリケーションを記憶手段に対して予め記憶しておく記憶ステップと、画像データを撮像手段により撮像する撮像ステップと、撮像ステップで撮像された画像データを画像データ取込手段によって取り込む画像データ取込ステップと、画像データ取込ステップで取り込まれた画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部により、画像データ上でユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じてアプリケーションを特定するための識別情報を抽出手段によって抽出する抽出ステップと、識別情報に対応したアプリケーションを処理可変手段により記憶手段から読み出して起動させ、抽出ステップで抽出された文字列に応じた処理を処理可変手段により実行させる処理ステップとを有するようにしたことにより、画像データに対してユーザの視線が停止した注視点位置の文字列に対する情報の種類を判別し、その判別した情報の種類に対応したアプリケーションを起動し、文字列に応じた処理を実行させることができるので、文字列を入力する手間や、複数の中から当該文字列に対応するアプリケーションをユーザに選択させて起動する手間を省略し、画像中の文字列をユーザに対して注視させさえすれば、当該文字列に適した処理を直ちに実行することができ、かくして取り込んだ情報の種類に応じて次の処理を変化させ得る操作性の優れた情報処理方法を実現できる。
【0101】
さらに本発明によれば、コンピュータに、複数のアプリケーションを記憶手段に対して予め記憶しておく記憶ステップと、画像データを撮像手段により撮像する撮像ステップと、撮像ステップで撮像された画像データを取り込む画像データ取込ステップと、画像データ取込ステップで取り込まれた画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部により、画像データ上でユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じてアプリケーションを特定するための識別情報を抽出する抽出ステップと、識別情報に対応したアプリケーションを記憶手段から読み出して起動させ、抽出ステップで抽出された文字列に応じた処理を実行させる処理ステップとを実行させるためのプログラムを記録するようにしたことにより、画像データに対してユーザの視線が停止した注視点位置の文字列に対する情報の種類を判別し、その判別した情報の種類に対応したアプリケーションを起動し、文字列に応じた処理を実行させることができるので、文字列を入力する手間や、複数の中から当該文字列に対応するアプリケーションをユーザに選択させて起動する手間を省略し、画像中の文字列をユーザに対して注視させさえすれば、当該文字列に適した処理を直ちに実行することができ、かくして取り込んだ情報の種類に応じて次の処理を変化させ得るプログラムを提供し得る記録媒体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンピュータ装置の構成を示すブロツク図である。
【図2】本体の正面構成を示す略線図である。
【図3】本体に対して表示部を閉鎖した状態を示す略線図である。
【図4】本体に対して表示部を180度開いた状態を示す略線図である。
【図5】本体の下面構成を示す略線図である。
【図6】コンピュータ装置の回路構成を示すブロック図である。
【図7】OSの一部に含まれている情報種類対応システムの構成を示すブロック図である。
【図8】文字列にカーソルが重ねられた状態を示す略線図である。
【図9】カーソルで指定された文字列の種類に対応したアプリ選択メニューを含むポップアップメニュー表示を示す略線図である。
【図10】情報種類対応システムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図11】他の実施の形態における視線追尾装置の構成を示す略線図である。
【図12】従来の通常のポップアップメニュー表示を示す略線図である。
【符号の説明】
1……コンピュータ装置、2……本体、3……表示部、21……液晶ディスプレイ、52……CPU、54……RAM、60……ハードディスク、100……情報種類対応システム、101……文字列取込部、102……文字列解析部、103……メニュー表示部、104……関連付管理部、105……ディスパッチ部。
Claims (4)
- 複数のアプリケーションを記憶する記憶手段と、
画像データを撮像する撮像手段と、
上記撮像手段によって撮像された上記画像データを取り込む画像データ取込手段と、
上記画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部を有し、当該視線追尾検知部を用いて、上記画像データ取込手段によって取り込まれた上記画像データ上で上記ユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに上記文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じて上記アプリケーションを特定するための識別情報を抽出する抽出手段と、
上記識別情報に対応した上記アプリケーションを上記記憶手段から読み出して起動させ、上記抽出手段によって抽出された上記文字列に応じた処理を実行させる処理可変手段と
を具える情報処理装置。 - 上記視線追尾検知部は、光源から出射した光束が上記ユーザの角膜で反射したときの角膜反射像における結像位置を基に上記注視点位置を検出し、当該注視点位置の文字列を抽出する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 複数のアプリケーションを記憶手段に対して予め記憶しておく記憶ステップと、
画像データを撮像手段により撮像する撮像ステップと、
上記撮像ステップで撮像された上記画像データを画像データ取込手段によって取り込む画像データ取込ステップと、
上記画像データ取込ステップで取り込まれた上記画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部により、上記画像データ上で上記ユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに上記文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じて上記アプリケーションを特定するための識別情報を抽出手段によって抽出する抽出ステップと、
上記識別情報に対応した上記アプリケーションを処理可変手段により上記記憶手段から読み出して起動させ、上記抽出ステップで抽出された上記文字列に応じた処理を上記処理可変手段により実行させる処理ステップと
を有する情報処理方法。 - コンピュータに、
複数のアプリケーションを記憶手段に対して予め記憶しておく記憶ステップと、
画像データを撮像手段により撮像する撮像ステップと、
上記撮像ステップで撮像された上記画像データを取り込む画像データ取込ステップと、
上記画像データ取込ステップで取り込まれた上記画像データに対するユーザの視線を追尾して検出する視線追尾検知部により、上記画像データ上で上記ユーザの視線が停止した注視点位置の文字列を抽出し、さらに上記文字列を解析することにより当該文字列に対応した情報の種類を判別し、当該情報の種類に応じて上記アプリケーションを特定するための識別情報を抽出する抽出ステップと、
上記識別情報に対応した上記アプリケーションを上記記憶手段から読み出して起動させ、上記抽出ステップで抽出された上記文字列に応じた処理を実行させる処理ステップと
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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