JP4675426B2 - 改良されたマルコフ変調ポアソン過程モデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するための方法、コンピュータ・プログラム - Google Patents

改良されたマルコフ変調ポアソン過程モデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するための方法、コンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、データ処理に係り、さらに詳細に説明すれば、1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する改良されたマルコフ変調ポアソン過程モデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するための方法、並びにコンピュータ・プログラムに係る。
一般に、ネットワーク内の情報のフローは、「トラフィック」と呼ばれる。ネットワーク通信で使用される情報の単位は、「パケット」と呼ばれる。一般に、パケットが、ネットワーク内の或る点にランダムな間隔で到着すると、トラフィックの「バースト」に帰着し、輻輳を引き起こし、さらにはトラフィックがより希薄となる「アイドル」期間に帰着する。
通信のためにネットワークを使用する諸システムは、ネットワーク・トラフィックの解析及び特徴付け(characterization)を行うことにより、種々のネットワーク資源を最適に利用するための重要な性能パラメータを最適化することができる。この種の解析用のアプリケーションの例は、システム−ネットワーク・インタフェースにおける受信動作の完了とのユーザ・プロセスの同期化、負荷平衡化、経路指定、サービス品質管理及びシステム/ネットワーク性能パラメータの適応的チューニングを含む。ネットワーク・トラフィックの解析を行う1つの方法は、当該ネットワーク・トラフィックの特性を認識するモデルを提供することである。過去10年間にわたって、ネットワーク・トラフィックは、バースト性(bursty)及び自己相似性(self-similar nature)の両方を有するものと特徴付けられてきた。バースト性のある振る舞いは、ネットワーク内の或る点にバースト状に到着するネットワーク・トラフィックを記述する。自己相似性は、異なる倍率又は時間次元上の異なるスケールで観測するとき、ネットワーク・トラフィックが同じに振る舞う現象である。ネットワーク・トラフィックがバースト性及び自己相似性を有することが明らかにされたので、ネットワーク・トラフィックを解析するために使用される方法は、自己相似性トラフィック内でバースト性のある振る舞いを表すことができなければならない。
当分野では、ネットワーク・トラフィックを解析し且つ特徴付けるための種々の方法が知られている。ポアソン過程は、諸音源からのトラフィックを解析するために広汎に使用されているモデルである。しかし、自己相似性トラフィック内のバースト性のある振る舞いは、マルコフ変調ポアソン過程(Markov Modulated Poisson Process:MMPP)によって近似されることが明らかにされた。MMPPモデルは、ネットワーク・トラフィックを記述する2つの状態、すなわちバースト性状態及びアイドル状態から成る。バースト性状態は、諸パケットがバースト状に到着しているために、パケット到着時間間隔(inter-arrival time)が比較的小さくなっている期間中の、ネットワーク・トラフィックの状態を表す。これに対し、アイドル状態によって表される他の期間中には、トラフィックがより希薄であるために、パケット到着時間間隔が比較的大きくなっている。パケット到着時間間隔は、1つのパケットの到着及び次のパケットの到着の間の期間であり、ネットワーク上の1つ以上の点から測定することができる。現在のMMPPモデルは、各状態における平均到着時間間隔及び最も最近に受信されたパケット用の到着時間間隔に基づいて、バースト性状態及びアイドル状態の間を遷移しながら作用する。バースト性状態において受信されたパケット用の平均到着時間間隔は、λ meanである。アイドル状態において受信されたパケット用の平均到着時間間隔は、λ meanである。最も最近に受信されたパケットの到着時間間隔がλ meanより小さくなる場合、アイドル状態からバースト性状態への遷移が生じる。同様に、最も最近に受信されたパケットの到着時間間隔がλ meanより大きくなる場合、バースト性状態からアイドル状態への遷移が生じる。
現在のMMPPモデルは、ネットワーク・トラフィックの解析を補助するが、複数の時間スケールにわたってネットワーク・トラフィックを特徴付ける能力を提供しない。その結果、現在のMMPPモデルを使用するネットワーク・トラフィック解析のアプリケーションは、ネットワーク・トラフィックの特性を正確に決定することができない。さらに、現在のMMPPモデルを使用するネットワーク・モデル化アプリケーションは、ルータ、ネットワーク・アダプタ、ブリッジのようなネットワーク製品の設計、テスト及び評価に使用するための、バースト性の振る舞いを有する自己相似性ネットワーク・トラフィックを正確に生成することができない。従って、当分野では、ネットワーク・トラフィックを解析し且つ生成するための改良されたMMPPモデルに対する要請が存在する。
1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析するための方法及びコンピュータ・プログラムが提供される。本方法及びコンピュータ・プログラムは、前記改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケールを確立するステップと、各状態用の動作の前記時間スケールに基づいて、当該状態用の遷移値を確立するステップと、1つ以上のネットワーク・アダプタ内で受信された個別パケット間の到着時間間隔を測定するステップと、最も最近に受信されたパケットの前記測定された到着時間間隔及び前記遷移値に基づいて、前記ネットワーク・トラフィック用の現状態を決定するステップとを含む。
また、1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを生成するための方法が提供される。本方法は、前記改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケールを確立するステップと、前記改良されたMMPPモデル用の現状態に基づいて、送信すべき次のパケット用の到着時間間隔を生成するステップと、前記生成された到着時間間隔に基づいて、ネットワーク・アダプタからパケットを送信するステップとを含む。
本発明の前記及び他の目的、特徴及び効果は、添付の図面に示される本発明の実施形態に係る以下の詳細な説明から明らかであろう。一般に、図面中の同様の参照番号は、本発明の実施形態の同様の部分を表すものとする。
以下で詳述するように、1つのバースト性状及び複数のアイドル状態を有する改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するための本発明の実施形態は、次の効果を奏する。
・ 従来技術で使用された複雑な数学的モデルの代わりに振る舞いに関するネットワーク・トラフィック・モデルを使用することにより、ユーザ・プロセスをシステム−ネットワーク・インタフェースにおける受信動作の完了と正確に同期化し、負荷を平衡化し、ネットワーク内の経路を指定し、システム/ネットワーク性能パラメータのチューニングを行うという能力に加えて、ネットワーク・トラフィックのリアル・タイム解析を提供する。
・ ネットワークの諸ノードにおける製品を設計し、テストし、評価するための、複数の時間スケールにわたって自己相似性であるバースト性ネットワーク・トラフィックを生成する能力を提供する。
1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する、改良されたマルコフ変調ポアソン過程(MMPP)モデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するためのシステムを示すネットワーク図である。 1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する、改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析し且つ生成するのに有用なサーバを含む、自動計算機械のブロック図である。 1つのバースト性状態及び2つのアイドル状態を有する、改良されたMMPPモデルの1例を示す状態遷移図である。 図3の改良されたMMPPモデルを使用して解析すべきネットワーク・トラフィックのタイミング図である。 1つのバースト性状態及び3つのアイドル状態を有する、改良されたMMPPモデルの1例を示す他の状態遷移図である。 図5の改良されたMMPPモデルを使用して解析すべきネットワーク・トラフィックのタイミング図である。 1つのアイドル状態がバースト性状態へ統合された、改良されたMMPPモデルの1例を示す他の状態遷移図である。 図7の改良されたMMPPモデルを使用して解析すべきネットワーク・トラフィックのタイミング図である。 改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析するための、本発明の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。 改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析するための、本発明の実施形態に係る他の方法を示すフローチャートである。 改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを生成するための、本発明の実施形態に係る方法を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する改良されたマルコフ変調ポアソン過程(MMPP)モデル(以下「改良されたMMPPモデル」と総称)を使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するための方法及びコンピュータ・プログラムを説明する。図1は、改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するためのシステムのネットワーク図を示す。
図1のシステムは、データ通信ネットワーク100及びストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)101に接続された、2つのサーバ104及び106を含む。サーバ104は、有線接続136を通してデータ通信ネットワーク100に接続し、有線接続140を通してSAN101に接続する。サーバ106は、有線接続138を通してデータ通信ネットワーク100に接続し、有線接続142を通してSAN101に接続する。
サーバ104及び106の各々は、ネットワーク解析兼生成モジュール102を搭載したコンピュータ装置である。ネットワーク解析兼生成モジュール102に含まれるコンピュータ・プログラム命令は、(1)改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケールを確立し、(2)各状態用の動作の前記時間スケールに基づいて、当該状態用の遷移値を確立し、(3)1つ以上のネットワーク・アダプタ内で受信された個別パケット間の到着時間間隔を測定し、(4)最も最近に受信されたパケットの前記測定された到着時間間隔及び前記遷移値に基づいて、前記ネットワーク・トラフィック用の現状態を決定するように構成されている。さらに、ネットワーク解析兼生成モジュール102に含まれるコンピュータ・プログラム命令は、(1’)改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケールを確立し、(2’)改良されたMMPPモデル用の現状態に基づいて、送信すべき次のパケット用の到着時間間隔を生成し、(3’)前記生成された到着時間間隔に基づいて、ネットワーク・アダプタからパケットを送信するように構成されている。
改良されたMMPPモデル内の各状態は、特定の期間中のネットワーク・アダプタ内のパケット到着に基づく、ネットワーク・トラフィックの特定の特徴付けを表す。例えば、バースト性状態は、1つの期間中にネットワーク・アダプタ内に到着する諸パケットが、アイドル状態によって特徴付けられる他の期間と比較して、小さな到着時間間隔で到着することを表す。すなわち、1つの期間中に到着する諸パケットは、より希薄なネットワーク・トラフィックによって特徴付けられる他の期間と比較して、比較的に密集して「バースト」状に到着する。アイドル状態は、1つの期間中にネットワーク・アダプタ内に到着する諸パケットが、バースト性状態によって特徴付けられる他の期間と比較して、大きな到着時間間隔で到着することを表す。改良されたMMPPモデル内の各状態は、一の遷移値を有する。改良されたMMPPモデルは、この遷移値を使用することにより、バースト性状態からアイドル状態のうちの1つにいつ遷移すべきか、その逆にいつ遷移すべきかを指定する。
サーバ104及び106の各々に搭載されるネットワーク解析兼生成モジュール102は、改良されたMMPPモデルを使用して、データ通信ネットワーク100及びSAN101用のネットワーク・トラフィックをリアル・タイムで解析し且つ生成する。一般に、ネットワーク解析兼生成モジュール102は、データ通信ネットワーク100及びSAN101用のネットワーク・トラフィックを別々に解析し且つ生成する。すなわち、ネットワーク解析兼生成モジュール102は、改良されたMMPPモデルに従って、ネットワーク100及び101の各々ごとに、そのネットワーク・トラフィック用の現状態を決定するか、又はパケットを送信する。このように、ネットワーク解析兼生成モジュール102は、各ネットワークのネットワーク・トラフィックを別々に解析又は生成するが、かかる別々の解析又は生成は、本発明を制限するものではない。
また、ネットワーク解析兼生成モジュール102は、ネットワークへのインタフェースを提供する1つ以上のネットワーク・アダプタ内で受信されたパケットに基づいて、当該ネットワーク用のネットワーク・トラフィックを解析することができる。例えば、ネットワーク解析兼生成モジュール102は、単一のサーバに搭載された単一のネットワーク・アダプタ内で受信されたパケットに解析を制限することにより、ネットワーク・トラフィックを解析することができる。さらに、ネットワーク解析兼生成モジュール102は、単一のサーバに搭載された複数のネットワーク・アダプタ内で受信されたパケットを解析することにより、ネットワーク・トラフィックを解析することができる。さらに、ネットワーク解析兼生成モジュール102は、2つ以上のサーバに搭載された複数のネットワーク・アダプタ内で受信されたパケットを解析することにより、ネットワーク・トラフィックを解析することができる。実際、ネットワーク・アダプタの数に制限はないし、これらのネットワーク・アダプタが搭載される装置の数にも制限はない。
図1のシステムでは、データ通信ネットワーク100は、データ通信のために種々の装置を相互に接続するためのハードウェア及びソフトウェア・インフラストラクチャである。クライアント装置120及び124は、有線接続128及び132を通して、データ通信ネットワーク100にそれぞれ接続する。これに対し、クライアント装置122及び126は、無線接続130及び134を通して、データ通信ネットワーク100にそれぞれ接続する。
SAN 101は、データ通信のために種々のコンピュータ装置及びストレージ装置を相互に接続するためのハードウェア及びソフトウェア・インフラストラクチャである。SAN101の主目的は、コンピュータ装置及びストレージ装置の間でデータを転送することにある。一般に、SANは、IEEE802.3イーサネット(登録商標)標準規格又はファイバ・チャネル標準規格を使用して実装されるが、当分野で周知の任意の標準規格又はプロトコルを使用して、SANを実装することもできる。ストレージ装置108〜112は、有線接続114〜118を通して、SAN101にそれぞれ接続する。ストレージ装置は、共用ストレージ・アレイ、テープ・ライブラリ又は他の任意の装置として実装することができる。図1のシステムを構成する諸サーバ及び他の装置の編成は、説明上のものであって、本発明を制限するものではない。本発明の種々の実施形態に従ったデータ処理システムは、図1には示されていない追加のサーバ、ルータ、他の装置及びピア・ツー・ピア・アーキテクチャを含むことができる。かかるデータ処理システム内のネットワークは、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネット・プロトコル(IP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、無線アクセス・プロトコル(WAP)、ハンドヘルド・デバイス伝送プロトコル(HDTP)等を含む、多くのデータ通信プロトコルをサポートすることができる。本発明の種々の実施形態は、図1に示されたものに加えて、種々のハードウェア・プラットフォーム上で実装することができる。
改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析し且つ生成することは、一般に、コンピュータ、すなわち自動計算機械を使用して、実装される。例えば、図1のシステムでは、全てのノード、サーバ及び通信装置は、ある程度まで、少なくともコンピュータとして実装される。さらなる説明のために、図2は、改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析し且つ生成するのに有用なサーバ104を含む、自動計算機械のブロック図を示す。サーバ104は、少なくとも1つのプロセッサ(CPU)156及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)168を含み、このRAM168は、高速メモリ・バス166及びバス・アダプタ158を通して、プロセッサ156及びサーバ104の他のコンポーネントに接続される。
RAM168内には、ネットワーク解析兼生成モジュール102及びオペレーティング・システム154が格納される。ネットワーク解析兼生成モジュール102は、図1のサーバに関連して既に説明したように動作するソフトウェア・コンポーネント、すなわちコンピュータ・プログラム命令である。ネットワーク解析兼生成モジュール102は、オペレーティング・システム154、デバイス・ドライバ(図示せず)、コンピュータBIOS等への機能呼出しを通して、サーバ104に搭載されたコンポーネント(例えば、ネットワーク・アダプタ167)と通信することができる。オペレーティング・システム154は、UNIX(登録商標)、Linux(商標)、MicrosoftNT(商標)、IBM社のAIX(商標)、IBM社のi5/OS(商標)等を含む。オペレーティング・システム154及びネットワーク解析兼生成モジュール102は、RAM168内に格納されるように示されているが、一般に、かかるソフトウェア・コンポーネントの多くは、ディスク・ドライブ170のような不揮発性メモリ(例えば、ディスク・ドライブ170)にも格納される。
バス・アダプタ158は、高速バスであるフロント・サイド・バス162、ビデオ・バス164及びメモリ・バス166用のドライブ・エレクトロニクスに加えて、比較的低速の拡張バス160用のドライブ・エレクトロニクスを含む、ハードウェア・コンポーネントである。バス・アダプタ158の例には、インテル社のノース・ブリッジ、メモリ・コントローラ・ハブ、サウス・ブリッジ及びI/Oコントローラ・ハブがある。拡張バス160の例には、PCIバス及びPCIExpressバスがある。
ディスク・ドライブ・アダプタ172は、拡張バス160及びバス・アダプタ158を通して、プロセッサ156及びサーバ104の他のコンポーネントに結合される。ディスク・ドライブ・アダプタ172は、ディスク・ドライブ170の形態を有する不揮発性のデータ・ストレージをサーバ104に接続する。ディスク・ドライブ・アダプタ172の例には、統合ドライブ・エレクトロニクス(IDE)アダプタ、小型コンピュータ・システム・インタフェース(SCSI)アダプタ等がある。さらに、サーバ104用の不揮発性メモリとして、光ディスク・ドライブ、電気的消去再書き込みROM(いわゆる「EEPROM」又は「フラッシュ」メモリ)等を実装することができる。
1つ以上の入出力(I/O)アダプタ178は、ディスプレイ装置180への出力を制御したり、キーボードやマウスのようなユーザ入力装置181からのユーザ入力を制御するために、例えばソフトウェア・ドライバ及びハードウェアを通して、ユーザ向きの入出力を実装する。ビデオ・アダプタ176は、ディスプレイ装置180へグラフィック出力を供給するように特別に設計されたI/Oアダプタの1例である。ビデオ・アダプタ176は、高速ビデオ・バス164、バス・アダプタ158及び高速のフロント・サイド・バス162を通して、プロセッサ156に接続される。
ネットワーク・アダプタ167は、データ通信ネットワーク100及びストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)101とのデータ通信を行うためのものである。かかるデータ通信は、IPデータ通信ネットワークのようなデータ通信ネットワークを通して、ファイバ・チャネル・ネットワークのようなストレージ・エリア・ネットワーク等を通して、行うことができる。ネットワーク・アダプタは、データ通信のハードウェア・レベルを実装し、これを通して、1つのコンピュータ装置は、データ通信ネットワークを通して、データを他のコンピュータ装置に送信する。ネットワーク・アダプタ167の例には、有線式データ通信ネットワーク通信用のIEEE802.3イーサネット(登録商標)・アダプタ、無線式データ通信ネットワーク通信用のIEEE 802.11bアダプタ、ファイバ・チャネル・ネットワーク・アダプタ等がある。
さらなる説明のために、図3は、1つのバースト性状態及び2つのアイドル状態を有する、改良されたMMPPモデルの状態遷移図を示す。この状態遷移図は、バースト性状態「B」300、第1のアイドル状態「I1」302及び第2のアイドル状態「I2」304を含む。当該改良されたMMPPモデル内の各状態は、動作の異なる時間スケールにわたって諸パケットの到着時間間隔を記述する。一般に、状態間の動作の諸時間スケールは、大きさが少なくとも1桁だけ異なる。例えば、バースト性状態300は、10ミリ秒〜100ミリ秒の範囲にあるパケットの到着時間間隔を記述し、第1のアイドル状態302は、100ミリ秒〜1000ミリ秒の範囲にあるパケットの到着時間間隔を記述し、第2のアイドル状態304は、1秒〜10秒の範囲にあるパケットの到着時間間隔を記述することができる。かかる例において、諸パケットの到着時間間隔が10ミリ秒〜100ミリ秒の範囲にある場合、ネットワーク・トラフィックの状態は、バースト性状態300によって表すことができる。諸パケットの到着時間間隔が100ミリ秒〜1000ミリ秒の範囲にある場合、ネットワーク・トラフィックの状態は、第1のアイドル状態302によって表すことができる。パケットの到着時間間隔が1秒〜10秒の範囲にある場合、ネットワーク・トラフィックの状態は、第2のアイドル状態304によって表すことができる。各状態(300、302、304)が、動作の異なる時間スケールにわたって諸パケットの到着時間間隔を記述するという理由で、当該改良されたMMPPモデルは、複数の時間スケールにわたってバースト性及び自己相似性の両方を呈するネットワーク・トラフィックを正確に特徴付けるという効果を奏する。
各状態(300、302、304)は、当該状態用の特定の時間スケールにわたるパケット到着時間間隔の指数分布によって説明される。各状態(300、302、304)用の指数分布は、当該状態用に確立した時間スケールに関して指定される、分布平均及び分布標準偏差を使用して定義される。例えば、時間スケールに関する前述の値を使用すると、バースト性状態300用の指数分布は、50ミリ秒の平均到着時間間隔λ mean及び15ミリ秒の標準偏差を使用して、定義することができる。かかる値を使用して指数分布を定義すると、バースト性状態300は、パケット到着時間間隔が10ミリ秒〜100ミリ秒の範囲で変動する場合のネットワーク・トラフィックの状態を表すことができる。パケット到着時間間隔が100ミリ秒〜1000ミリ秒の範囲で変動する場合のネットワーク・トラフィックの状態を表すために、第1のアイドル状態302用の指数分布は、500ミリ秒の平均到着時間間隔λI1 mean及び150ミリ秒の標準偏差を使用して定義することができる。パケット到着時間間隔が1秒〜10秒の範囲で変動する場合のネットワーク・トラフィックの状態を表すために、第2のアイドル状態304用の指数分布は、5秒の平均到着時間間隔λI2 mean及び1.5秒の標準偏差を使用して定義することができる。
各状態(300、302、304)は、当該状態用の動作の時間スケールに基づいて確立される遷移値を有する。当該改良されたMMPPモデルは、この遷移値を使用することにより、バースト性状態からアイドル状態のうちの1つにいつ遷移すべきか、その逆にいつ遷移すべきかを指定する。バースト性状態300用の遷移値はλであり、第1のアイドル状態302用の遷移値はλであり、第2のアイドル状態304用の遷移値はλである。λはλよりも実質的に小さく、λはλよりも実質的に小さい。「実質的」という用語は、遷移値の大きさが少なくとも1桁だけ異なることを意味する。
各状態用の遷移値は、当該状態の間に受信されたパケットの平均到着時間間隔である、遷移値λmeanとして実装することができる。前述の各状態の指数分布用の平均値を使用すると、バースト性状態300用の遷移値λを50ミリ秒とし、第1のアイドル状態302用の遷移値λを500ミリ秒とし、第2のアイドル状態304用の遷移値λを5秒とすることができる。これらの遷移値を使用すると、パケットの到着時間間隔が50ミリ秒より小さい場合、ネットワーク・トラフィックの現状態を、バースト性状態300によって表すことができる。バースト性状態300にある間に、ネットワーク・アダプタ内で受信されたパケットの到着時間間隔が500ミリ秒〜5秒の範囲にあれば、ネットワーク・トラフィックの現状態を、第1のアイドル状態302に遷移させることができる。もし、ネットワーク・アダプタ内で受信されたパケットの到着時間間隔が5秒より大きければ、ネットワーク・トラフィックの現状態を、第2のアイドル状態304に遷移させることができる。
各状態用の平均到着時間間隔を遷移値として使用する代わりに、バースト性状態300用の遷移値を遷移値λ maxとして実装することができる。この遷移値λ maxは、バースト性状態300における到着時間間隔用の上方境界を表し、λ maxより小さい到着時間間隔を有するパケットがバースト性状態300に属する確率ρを定義する。例えば、この遷移値λ maxは、バースト性状態300用の平均到着時間間隔λ meanより大きい、5つの標準偏差として計算することができる。バースト性状態においてλ max用のかかる値を使用すると、到着時間間隔がλ maxより小さい場合にパケット到着がバースト性状態300に属する相対的確率は、99パーセントより大きい。各アイドル状態(302、304)用の遷移値は、遷移値λ minとして実装することができる。この遷移値λ minは、各アイドル状態(302、304)における到着時間間隔用の下方境界を表し、λ minより大きい到着時間間隔を有するパケットが当該遷移値用の特定のアイドル状態に属する確率ρを定義する。例えば、遷移値λ minは、各アイドル状態(302、304)用の平均到着時間間隔λ meanより小さい、2つの標準偏差として計算することができる。アイドル状態(302、304)においてλ min用のかかる値を使用すると、到着時間間隔がλ minより大きい場合にパケット到着が当該アイドル状態に属する相対的確率は、99パーセントより大きい。
当該改良されたMMPPモデルは、バースト性状態300及びアイドル状態(302、304)のうちの1つの間の早すぎる遷移を防止するために、バースト性状態300及び各アイドル状態(302、304)の間に2つのバリア状態(図示せず)を含むことができる。例えば、バースト性状態300及び第1のアイドル状態302の間の早すぎる遷移を防止するために、バースト性状態300及び第1のアイドル状態302の間に、2つのバリア状態を含めることができる。同様に、バースト性状態300及び第2のアイドル状態304の間の早すぎる遷移を防止するために、バースト性状態300及び第2のアイドル状態304の間に、2つのバリア状態を含めることができる。これらのバリア状態は、早すぎる遷移を防止するように動作するために、バースト性状態300及びアイドル状態(302、304)のうちの1つの間の遷移が完了する前に、遷移要件を満たす複数のパケットが受信されることを追加の要件とすることができる。この追加の要件は、バースト性状態300及び各アイドル状態(302、304)の間に諸バリア状態を配置し且つカウンタ値を利用することにより、実装することができる。このカウンタ値が特定の予定値に達しない限り、或るバリア状態から以前の状態と異なる状態への遷移を回避することができる。
前述のように、図3の改良されたMMPPモデルは、動作の異なる時間スケールを実装する2つのアイドル状態(302、304)を有する。このため、当該改良されたMMPPモデルは、2つの異なる時間スケールに対応する、2つのアイドル期間の間にバースト性ネットワーク・トラフィックを識別又は生成する能力を提供する。前述の時間スケール範囲を使用すると、当該改良されたMMPPモデルは、100ミリ秒〜1000ミリ秒の範囲にある諸アイドル期間の間にネットワーク・トラフィックの諸バースト性期間を識別又は生成することができ、そして1秒〜10秒の範囲にある諸アイドル期間の間にネットワーク・トラフィックの諸バースト性期間を識別又は生成することができる。この能力は、当該改良されたMMPPモデルが、異なる長さの諸アイドル期間を識別することを可能にする。さらなる説明のために。図4は、図3の改良されたMMPPモデルを使用して解析すべきネットワーク・トラフィックのタイミング図を示す。
図4は、垂直方向の矢印を使用して、パケットP〜P10〜Pの到着を示す。垂直方向の矢印の間のスペースは、諸パケット間の到着時間間隔を表す。パケットP、P及びPの間の到着時間間隔は、λである。パケットP及びPの間の到着時間間隔は、λである。パケットP及びPの間の到着時間間隔は、λである。パケットP及びPの間の到着時間間隔は、λである。パケットP、P及びPの間の到着時間間隔は、λである。パケットP及びPの間の到着時間間隔は、λである。パケットP及びP10の間の到着時間間隔は、λである。パケットP10及びPの間の到着時間間隔は、λである。λはλよりも実質的に小さく、λはλよりも実質的に小さく、λはλよりも実質的に小さい。
各到着時間間隔の下部には、当該特定の到着時間間隔に対応する図3の改良されたMMPPモデル内の状態が示されている。λは図3のバースト性状態300用の遷移値であるから、図4のパケットP、P及びPの間の到着時間間隔に対応する図3の改良されたMMPPモデルの状態は、バースト性状態300である。同様に、パケットP及びPの間の到着時間間隔、パケットP、P及びPの間の到着時間間隔、並びにパケットP及びP10の間の到着時間間隔に対応する図3の改良されたMMPPモデルの状態は、バースト性状態300である。
図4におけるネットワーク・トラフィックのバースト性期間は、図3の状態遷移図におけるアイドル状態(302、304)のうちの1つによって表される、ネットワーク・トラフィックの幾つかのアイドル期間の間に散在する。パケットP及びPの間の到着時間間隔に対応する図3の改良されたMMPPモデルの状態は、第1のアイドル状態302である。同様に、パケットP及びPの間の到着時間間隔に対応する図3の改良されたMMPPモデルの状態は、第1のアイドル状態302である。パケットP及びPの間の到着時間間隔に対応する図3の改良されたMMPPモデルの状態は、第2のアイドル状態304である。また、λがλよりも大きいために、パケットP10及びPの間の到着時間間隔に対応する図3の改良されたMMPPモデルの状態は、第2のアイドル状態304である。
前述のように、第1のアイドル状態302及び第2のアイドル状態304は、動作の異なる時間スケールを使用して、ネットワーク・トラフィックを特徴付ける。第1のアイドル状態302が、例えば、100ミリ秒〜1000ミリ秒の時間スケールにわたって指数分布を有するネットワーク・トラフィックを特徴付けるのに対し、第2のアイドル状態304は、例えば、1秒〜10秒の時間スケールにわたって指数分布を有するネットワーク・トラフィックを特徴付けることができる。図4に示すように、異なる時間スケールにわたってネットワーク・トラフィックを特徴付ける複数のアイドル状態の存在下では、当該改良されたMMPPモデルは、異なる長さを有するネットワーク・トラフィックの諸アイドル期間を識別することができる。
改良されたMMPPモデル内のアイドル状態の数を増加させると、異なる長さを有するネットワーク・トラフィックの種々のアイドル期間を識別することに係る、改良されたMMPPモデルの能力を増加させることができる。さらなる説明のために、図5は、1つのバースト性状態及び3つのアイドル状態を有する、改良されたMMPPモデルの状態遷移図を示す。この状態遷移図は、バースト性状態「B」300、並びに第1のアイドル状態「I1」302及び第2のアイドル状態「I2」304を含むという点で、図3の状態遷移図に類似する。しかし、図5の状態遷移図は、前記状態に加えて、第3のアイドル状態「I3」306を含む。図5の改良されたMMPPモデル内の各状態は、動作の異なる時間スケールにわたって諸パケットの到着時間間隔を記述する。例えば、バースト性状態300は、10ミリ秒〜100ミリ秒の範囲にあるパケットの到着時間間隔を記述し、第1のアイドル状態302は、100ミリ秒〜1000ミリ秒の範囲にあるパケットの到着時間間隔を記述し、第2のアイドル状態304は、1秒〜10秒の範囲にあるパケットの到着時間間隔を記述し、第3のアイドル状態306は、10秒〜100秒の範囲にあるパケットの到着時間間隔を記述することができる。
図5の状態遷移図では、各状態(300、302、304、306)は、当該状態用の動作の時間スケールに基づいて確立される遷移値を有する。すなわち、バースト性状態300用の遷移値はλであり、第1のアイドル状態302用の遷移値はλであり、第2のアイドル状態304用の遷移値はλであり、第3のアイドル状態304用の遷移値はλである。λはλよりも実質的に小さく、λはλよりも実質的に小さく、λはλよりも実質的に小さい。
前述のように、各状態(300、302、304、306)用の遷移値は、当該状態の間に受信された諸パケットの平均到着時間間隔である、遷移値λmeanとして実装することができる。各状態用の平均到着時間間隔を遷移値として使用する代わりに、バースト性状態300用の遷移値を遷移値λ maxとして実装することができる。この遷移値λ maxは、バースト性状態300における到着時間間隔用の上方境界を表し、λ maxよりも小さい到着時間間隔を有するパケットがバースト性状態300に属する確率ρを定義する。各アイドル状態(302、304、306)用の遷移値は、遷移値λ minとして実装することができる。この遷移値λ minは、各アイドル状態(302、304、306)における到着時間間隔用の下方境界を表し、λ minよりも大きい到着時間間隔を有するパケットが当該遷移値用の特定のアイドル状態に属する確率ρを定義する。
図5の改良されたMMPPモデルは、異なる動作の時間スケールを実装する3つのアイドル状態を有する。従って、当該改良されたMMPPモデルは、3つの異なる時間スケールに対応する3つのアイドル期間の間にバースト性ネットワーク・トラフィックを識別又は生成する能力を提供する。この能力は、当該改良されたMMPPモデルが、異なる長さの諸アイドル期間を識別することを可能にする。さらなる説明のために、図6は、図5の改良されたMMPPモデルを使用して解析すべきネットワーク・トラフィックのタイミング図を示す。
図6は、図4に類似する。図6は、垂直方向の矢印を使用して、パケットP〜P10〜Pの到着を示す。垂直方向の矢印の間のスペースは、諸パケット間の到着時間間隔を表す。図6におけるパケットP〜P10〜Pの間の到着時間間隔λ、λ、λ及びλは、図4におけるパケットP〜P10〜Pの間の到着時間間隔と同じである。
図6の各到着時間間隔の下部には、当該特定の到着時間間隔に対応する図5の改良されたMMPPモデル内の状態が示されている。図6において、λ、λ及びλの各々の下部にある状態は、図4において、λ、λ及びλの各々の下部にある状態と同じである。なぜなら、図5の改良されたMMPPモデルは、図3の改良されたMMPPモデルの状態を全て含むからである。しかし、図6では、パケットP10及びPの間の到着時間間隔λの下部に示された状態は、第3のアイドル状態306である。λは第3のアイドル状態306用の遷移値であるから、パケットP10及びPの間の到着時間間隔λは、図5の改良されたMMPPモデルを第3のアイドル状態306へ遷移させる。従って、3つのアイドル状態(302、304、306)は、3つの異なる長さを有するネットワーク・トラフィックの諸アイドル期間を識別する能力を提供する。
改良されたMMPPモデル内のアイドル状態の数を増加させると、異なる長さを有するネットワーク・トラフィックの種々のアイドル期間を識別することに係る、改良されたMMPPモデルの能力を増加させるが、アイドル状態をバースト性状態に統合することにより、改良されたMMPPモデルがネットワーク・トラフィックをバースト性又はアイドルの何れかとして特徴付けるための粒度を変更することができる。さらなる説明のために、図7は、或るアイドル状態がバースト性状態300へ統合された、改良されたMMPPモデルの状態遷移図を示す。
図7は、遷移値λ、λ及びλをそれぞれ有する、バースト性状態「B」300、第2のアイドル状態「I」304及び第3のアイドル状態「I」(306)を含むという点で、図5に類似する。しかし、図7は、図5の第1のアイドル状態302がバースト性状態300へ統合されている点が異なる。或るアイドル状態をバースト性状態300へ統合することは、当該統合されたアイドル状態がカバーする時間スケールをカバーするように、バースト性状態300の指数分布を調整することを意味する。このため、バースト性状態300の当該新しい時間スケールに基づいて、バースト性状態300用の遷移値を確立することができる。図7の例では、バースト性状態300用の遷移値は、λである。前述のように、λがλよりも実質的に小さく、λがλよりも実質的に小さく、λがλよりも実質的に小さいことを想起されたい。従って、(遷移値λよりも小さい)λに等しいパケット到着時間間隔用の値、並びにλ以下である値は、バースト性状態300への遷移に帰着する。このように、図7の改良されたMMPPモデルがネットワーク・トラフィックをバースト性又はアイドルの何れかであるとして特徴付けるための粒度が変更されると、今や図7のバースト性状態300へ統合された図5の第1のアイドル状態302がカバーする時間スケールにおいてアイドル期間を検出することがもはや行われなくなる。
さらなる説明のために、図8は、図7の改良されたMMPPモデルを使用して解析すべきネットワーク・トラフィックのタイミング図を示す。図8は、図6に類似する。図8は、垂直方向の矢印を使用して、パケットP〜P10〜Pの到着を示す。垂直方向の矢印の間のスペースは、諸パケット間の到着時間間隔を表す。図8におけるパケットP〜P10〜Pの間の到着時間間隔λ、λ、λ及びλは、図6におけるパケットP〜P10〜Pの間の到着時間間隔と同じである。
図8の各到着時間間隔の下部には、当該特定の到着時間間隔に対応する図7の改良されたMMPPモデル内の状態が示されている。図8における到着時間間隔λ、λ、λ及びλと諸状態との間の対応関係は、図6における対応関係に類似する。しかし、図8では、パケットP及びP、並びにパケットP及びPの間の到着時間間隔λは、今や、バースト性状態300に対応する。なぜなら、図7の改良されたMMPPモデルの粒度は、図5の改良されたMMPPモデルと比較して、減少されているからである。図7の改良されたMMPPモデルにおいて、λ以下である到着時間間隔は、バースト性のあるネットワーク・トラフィックを表す。
前述のように、改良されたMMPPモデルは、ネットワーク・トラフィックを解析又は生成するために利用することができる。さらなる説明のために、図9は、改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析するための、本発明の実施形態に係る方法のフローチャートを示す。
図9の方法は、改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケール802を確立するステップ800を含む。各時間スケール802は、パケット到着時間間隔の範囲を表す。確立するステップ800は、各時間スケール802における相当な数の到着時間間隔が、特定の状態を記述する指数分布がカバーする相当な数の到着時間間隔を構成するように、各状態の指数分布用の値を設定することにより、実施することができる。例えば、或るアイドル状態のために、1秒〜10秒の時間スケールが確立されるものとする。この場合、当該アイドル状態についてかかる時間スケールを確立するためには、指数分布の平均値及び標準偏差を5秒及び2秒の値にそれぞれ設定すればよい。すなわち、1秒〜10秒の時間スケールにおける相当な数の到着時間間隔は、5秒の分布平均値及び2秒の標準偏差によって定義される指数分布がカバーする相当な数の到着時間間隔を構成する。
また、図9の方法は、各状態用の動作の時間スケール802に基づいて、当該状態用の遷移値806を確立するステップ804を含む。改良されたMMPPモデルは、各遷移値806を使用することにより、バースト性状態からアイドル状態のうちの1つにいつ遷移すべきか、その逆にいつ遷移すべきかを指定する。確立するステップ804は、各状態用の遷移値806を、時間スケール802の相当な数の値と同じ桁の或る数に設定することにより、実施することができる。また、確立するステップ804は、各状態用の遷移値806を、確立された時間スケール802に対応する状態を記述するために使用される値と同じ桁の或る数に設定することにより、実施することができる。例えば、バースト性状態のために、10ミリ秒〜100ミリ秒の時間スケールが確立されるものとする。この場合、当該バースト性状態を記述するかかる時間スケールにわたる指数分布を定義するために使用される値は、50ミリ秒の分布平均値及び15ミリ秒の分布標準偏差を含むことができる。当該バースト性状態の指数分布及び当該時間スケールにおける相当な数の値を記述するために使用される同じ桁に沿った遷移値は、例えば、50ミリ秒の値とすることができる。
前述の例は、各状態用の遷移値を、当該状態の間に受信された諸パケットの平均到着時間間隔である遷移値λmean、すなわち各状態を記述する指数分布の平均として実装できることを示す。しかし、各状態用の平均到着時間間隔を遷移値として使用する代わりに、バースト性状態300用の遷移値を遷移値λ maxとして実装することができる。この遷移値λ maxは、バースト性状態における到着時間間隔用の上方境界を表し、λ maxより小さい到着時間間隔を有するパケットが当該バースト性状態に属する確率ρを定義する。例えば、遷移値λ maxは、当該バースト性状態用の平均到着時間間隔λ meanより大きい、5つの標準偏差として計算することができる。各アイドル状態用の遷移値は、遷移値λ minとして実装することができる。この遷移値λ minは、各アイドル状態における到着時間間隔用の下方境界を表し、λ minより大きい到着時間間隔を有するパケットが当該遷移値用の特定のアイドル状態に属する確率ρを定義する。例えば、遷移値λ minは、各アイドル状態用の平均到着時間間隔λ meanより小さい、2つの標準偏差として計算することができる。
図9の方法は、1つ以上のネットワーク・アダプタ内で受信された個別パケット間の到着時間間隔810を測定するステップ808を含む。パケット到着時間間隔810は、1つ以上のネットワーク・アダプタにおける連続するパケットの到着間の期間である。測定するステップ808は、1つ以上のネットワーク・アダプタから当該パケット用の到着タイム・スタンプを検索することにより、実施することができる。また、測定するステップ808は、当該ネットワーク・アダプタ内で最も最近に受信されたパケットの次のパケット用の到着時スタンプから当該ネットワーク・アダプタ内で最も最近に受信されたパケット用の到着時スタンプを反復的に減算することにより、実施することができる。1つ以上のネットワーク・アダプタを対象として測定するステップ808が行われる場合、到着時スタンプを提供する各ネットワーク・アダプタ用のクロックを、同期クロック信号を使用して定期的に同期化することができる。
また、図9の方法は、最も最近に受信されたパケットの測定された到着時間間隔810及び遷移値806に基づいて、当該ネットワーク・トラフィック用の現状態814を決定するステップ812を含む。現状態814は、現在のネットワーク・トラフィックを特徴付ける改良されたMMPPモデルによって定義された状態のうちの1つを表す。決定するステップ812は、先行する状態がアイドル状態である場合に、最も最近に受信されたパケットの測定された到着時間間隔810の値がバースト性状態用の遷移値806以下であれば、現状態814をバースト性状態に設定することにより、実施することができる。かかる実施形態では、先行する状態がアイドル状態であり且つ測定された到着時間間隔810の値がバースト性状態用の遷移値806より大きい場合は、現状態814はアイドル状態に留まる。また、決定するステップ812は、先行する状態がバースト性状態である場合に、現状態を、最も最近に受信されたパケットの測定された到着時間間隔810以下である最大の遷移値806を有するアイドル状態に設定することにより、実施することができる。かかる実施形態では、先行する状態がバースト性状態であり且つどのアイドル状態も測定された到着時間間隔810以下の遷移値806を有しない場合、現状態814はバースト性状態に留まる。
また、図9の方法は、測定された到着時間間隔810に基づいて、各状態用の遷移値806を調整するステップ816を含む。調整するステップ816は、各状態の間に受信された個別パケット間の到着時間間隔810における変化820を追跡するステップ818と、各状態用の追跡された変化820に基づいて当該状態用の遷移値824を調整するステップ822とにより、実施することができる。追跡された変化820は、改良されたMMPPモデル内の各状態の間に1つ以上のネットワーク・アダプタ内で受信された諸パケット用のパケット到着時間間隔810の時間的な変化を表す。調整するステップ822が有利であるのは、改良されたMMPPモデルを使用して行われるネットワーク・トラフィックの解析が時間にわたってより正確になるという点にある。
追跡するステップ818は、各状態の間に受信された個別パケット間の到着時間間隔の移動平均λmeanを維持することにより、実施することができる。追跡するステップ818は、当分野で周知の他の方法によっても、実施することができる。
調整するステップ822は、各状態用の遷移値824を、各状態の間に受信された個別パケット間の到着時間間隔の移動平均λmeanとして設定することにより、実施することができる。前述のように、各状態用の平均到着時間間隔を遷移値として使用する代わりに、バースト性状態用の遷移値を遷移値λ maxとして実装し、各アイドル状態用の遷移値を遷移値λ minとして実装することができる。遷移値λ maxは、バースト性状態における到着時間間隔用の上方境界を表し、遷移値λ minは、各アイドル状態における到着時間間隔用の下方境界を表す。また、調整するステップ822は、遷移値λ maxをバースト性状態用のλ meanより大きい5つの標準偏差に調整し且つ遷移値λ minを各アイドル状態用の移動平均λ meanより小さい2つの標準偏差に調整ことにより、実施することができる。調整するステップ822は、当分野で周知の他の方法によっても、実施することができる。
改良されたMMPPモデルは、前述のようなネットワーク・トラフィックの現状態を解析することに加えて、ネットワーク・アダプタ内で受信すべき将来のパケットの到着時間間隔を予測するためにも使用することができる。かかる予測は、ユーザ・プロセスをネットワーク資源の使用状況と同期化するという能力の点で、アプリケーションを有利に補助する。さらなる説明のために、図10は、改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析するための、本発明の実施形態に係る他の方法のフローチャートを示す。図10の方法は、現状態814に基づいて、受信すべき次のパケット用の到着時間間隔902を予測するステップ900を含む。
図10の方法は、改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケール802を確立するステップ800と、各状態用の動作の時間スケール802に基づいて、当該状態用の遷移値806を確立するステップ804と、1つ以上のネットワーク・アダプタ内で受信された個別パケット間の到着時間間隔810を測定するステップ808と、最も最近に受信されたパケットの測定された到着時間間隔810及び遷移値806に基づいて、ネットワーク・トラフィック用の現状態814を決定するステップ812を含むという点で、図9の方法に類似する。
しかし、図10の方法は、現状態814に基づいて、受信すべき次のパケット用の到着時間間隔902を予測するステップ900を含むという点で、図9の方法と異なる。予測するステップ900は、分布平均及び分布標準偏差を使用する、現状態814の指数分布によって定義された確率に従って或る乱数を生成することにより、実施することができる。生成された乱数は、受信すべき次のパケット用の予測された到着時間間隔902を表す。図10の方法を利用するアプリケーションは、ユーザ・プロセスをシステム−ネットワーク・インタフェースにおける受信動作の完了と同期化するために、予測された到着時間間隔902を使用することができる。しかし、図10の方法のかかる使用は、説明上のものであって、本発明を制限するものではない。
また、図10の方法は、次のパケット用の実際の到着時間間隔906を測定するステップ904を含む。測定するステップ904は、図9を参照して既に説明した測定するステップ808と同様の態様で、実施することができる。
図10の方法は、予測された到着時間間隔902及び実際の到着時間間隔906に基づいて、現状態814を調整するステップ908を含む。調整するステップ908は、予測された到着時間間隔902が実際の到着時間間隔906よりも大きければ、予測された到着時間間隔902及び実際の到着時間間隔906の間の差に比例して現状態814用の分布平均の値を減少させることにより、実施することができる。また、調整するステップ908は、予測された到着時間間隔902が実際の到着時間間隔906よりも小さければ、予測された到着時間間隔902及び実際の到着時間間隔906の間の差に比例して現状態814用の分布平均の値を増大させることにより、実施することができる。現状態814用の分布平均の値を増大又は減少させるという調整は、現状態814用の指数分布の標準偏差に従って、又は当分野では周知の他の任意の増分に従って、行うことができる。調整するステップ908が有利であるのは、改良されたMMPPモデルを使用して行われるネットワーク・トラフィックの解析が時間にわたってより正確になるという点にある。
前述のように、改良されたMMPPモデルは、ネットワーク・トラフィックを解析又は生成するために使用することができる。さらなる説明のために、図11は、改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを生成するための、本発明の実施形態に係る方法のフローチャートを示す。
図11の方法は、改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケール802を確立するステップ800と、各状態用の動作の時間スケール802に基づいて、当該状態用の遷移値806を確立するステップ804とを含むという点で、図9の方法に類似する。また、図11の方法は、現状態814を含むという点で、図9の方法に類似する。
しかし、図11の方法は、改良されたMMPPモデル用の現状態814に基づいて、送信すべき次のパケット用の到着時間間隔922を生成するステップ920を含むという点で、図9の方法と異なる。生成するステップ920は、分布平均及び分布標準偏差を使用する、現状態814の指数分布によって定義された確率に従って或る乱数を生成することにより、実施することができる。生成された乱数は、送信すべき次のパケット用の生成された到着時間間隔922を表す。
また、図11の方法は、生成された到着時間間隔922に基づいて、ネットワーク・アダプタからパケットを送信するステップ924を含む。送信するステップ924は、生成された到着時間間隔922によって指定された期間だけ先行するパケットの後にネットワークを介して次のパケットを送信することにより、実施することができる。ネットワーク・アダプタは、例えば、IP、イーサネット(登録商標)、IEEE802.11標準規格群のような任意の数の通信プロトコルを使用して、パケットを送信することができる。
また、図11の方法は、生成された到着時間間隔922及び遷移値806に基づいて、ネットワーク・トラフィック用の次の状態928を決定するステップ926を含む。決定するステップ926は、現状態814がアイドル状態である場合に、生成された到着時間間隔922の値がバースト性状態用の遷移値806以下であれば、次の状態928をバースト性状態に設定することにより、実施することができる。かかる実施形態では、現状態814がアイドル状態であり且つ生成された到着時間間隔922の値がバースト性状態用の遷移値806より大きい場合、次の状態928はアイドル状態に留まる。決定するステップ926は、現状態814がバースト性状態である場合に、次の状態928を、生成された到着時間間隔922以下の最大の遷移値806を有するアイドル状態に設定することにより、実施することができる。かかる実施形態では、現状態814がバースト性状態であり且つどのアイドル状態も生成された到着時間間隔922以下の遷移値806を有しない場合、次の状態928はバースト性状態に留まる。
以上では、本発明の実施形態を、主として、1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する改良されたMMPPモデルモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析するための完全に機能的なコンピュータ・システムの文脈で説明した。しかし、当業者には明らかなように、本発明は、任意の適切なデータ処理システムに関連して使用するための信号担持媒体上に配置されたコンピュータ・プログラムの形態においても、これを実施することができる。かかる信号担持媒体は、磁気媒体、光学媒体又は他の適切な媒体を含む、機械可読情報用の伝送媒体又は記録可能媒体とすることができる。記録可能媒体の例は、ハード・ドライブ又はフレキシブル・ディスク内の磁気ディスク、光ドライブ用のコンパクト・ディスク、磁気テープ等を含む。伝送媒体の例は、音声通信用の電話ネットワーク及び例えばイーサネットのようなデジタル・データ通信ネットワーク用の電話ネットワーク、イーサネット(登録商標)用のデジタル・データ通信ネットワーク、インターネット・プロトコルを使用して通信するネットワーク、ワールド・ワイド・ウェブ、IEEE802.11標準規格群に従って実装されたネットワークのような無線伝送媒体等を含む。適切なプログラミング手段を有する任意のコンピュータ・システムは、プログラム内に具体化されるような本発明の方法のステップを実行することができる。本明細書に記載されている幾つかの実施形態は、コンピュータ・ハードウェア上に搭載され且つ実行されるソフトウェアに向けられているが、ファームウェア又はハードウェアとして実装される代替的な実施形態も、本発明の範囲に属するものである。
102・・・ネットワーク解析兼生成モジュール
300・・・バースト性状態
302・・・第1のアイドル状態
304・・・第2のアイドル状態
306・・・第3のアイドル状態
・・・・パケット
λ・・・・バースト性状態用の遷移値
λ・・・・第1のアイドル状態用の遷移値
λ・・・・第2のアイドル状態用の遷移値は
λ・・・・第3のアイドル状態用の遷移値は

Claims (7)

  1. 1つのバースト性状態及び複数のアイドル状態を有する改良されたマルコフ変調ポアソン過程(MMPP)モデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析するための方法であって、
    前記改良されたMMPPモデル内の各状態用の動作の時間スケールを、前記各状態毎に異なるように、確立するステップと、
    各状態用の動作の前記時間スケールに基づいて、当該状態用の遷移値を確立するステップと、
    1つ以上のネットワーク・アダプタ内で受信された個別パケット間の到着時間間隔を測定するステップと、
    最も最近に受信されたパケットの前記測定された到着時間間隔及び前記遷移値に基づいて、前記ネットワーク・トラフィック用の現状態を決定するステップと、
    前記測定された到着時間間隔に基づいて、各状態用の前記遷移値を調整するステップを含み、
    前記各状態用の前記遷移値を調整するステップが、
    各状態の間に受信された個別パケット間の前記到着時間間隔における変化を追跡するステップと、
    各状態用の前記追跡された変化に基づいて、前記各状態毎に異なるように、当該状態用の前記遷移値を調整するステップとをさらに含む、
    方法。
  2. 前記現状態に基づいて、受信すべき次のパケット用の到着時間間隔を予測するステップと、
    前記次のパケット用の実際の到着時間間隔を測定するステップと、
    前記予測された到着時間間隔及び前記実際の到着時間間隔に基づいて、前記現状態を調整するステップとをさらに含む、請求項1記載の方法。
  3. 各状態用の前記遷移値が、当該状態の間に受信された前記個別パケットの平均到着時間間隔に相当する遷移値λmeanである、請求項1記載の方法。
  4. 前記バースト性状態用の前記遷移値が、バースト性状態における前記到着時間間隔用の上方境界を表す遷移値λ maxであり、
    各アイドル状態用の前記遷移値が、各アイドル状態における前記到着時間間隔用の下方境界を表す遷移値λ minである、請求項1記載の方法。
  5. 前記改良されたMMPPモデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析することがリアル・タイムで実行される、請求項1記載の方法。
  6. 前記改良されたMMPPモデルが、前記バースト性状態と前記複数のアイドル状態の各々との間に2つのバリア状態をさらに含む、請求項1記載の方法。
  7. 前記改良されたMMPPモデルが、少なくとも2つのアイドル状態を含む、請求項1の方法。
JP2009526034A 2006-08-31 2007-08-14 改良されたマルコフ変調ポアソン過程モデルを使用してネットワーク・トラフィックを解析及び生成するための方法、コンピュータ・プログラム Active JP4675426B2 (ja)

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