JP4654300B2 - マルチ無線アクセス技術機器用のモビリティミドルウェアアーキテクチャ - Google Patents

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Description

本発明は、端末機器アーキテクチャに関する。より詳細には、本発明は、端末機器内部のマルチ無線アクセス技術(RAT)を管理するモビリティミドルウェアに関する。
コンバージェンスとは、電気通信およびインターネット業界において、多くの異なるタイプのデバイスの機能性を単一のユニットに組み込むという新しい傾向に対して用いられる用語である。この用語は、ネットワーク、端末デバイス、およびサービスのコンバージェンスを含む。ワイヤレス通信のコンテキストでは、コンバージェンスデバイスは典型的には、無線アクセス技術(たとえば、IEEE802.11、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、符号分割多元接続(CDMA)、ブルートゥース(登録商標)など)や有線アクセス技術(たとえば、イーサネット(登録商標)IEEE802.3)など、異なるネットワークと通信するためのマルチアクセス技術をサポートする能力をもつ。
コンバージェンスデバイスに関連づけられた最も挑戦的な課題の1つは、異種ネットワークに渡るモビリティを維持することである。モビリティを促進するためのリンク層インテリジェンスを提供するIEEE802.21や、レイヤ3(L3)モビリティのためのインターネット技術タスクフォース(IETF)のモバイルインターネットプロトコル(IP)など、一部の標準化グループが、こうしたモビリティ問題の様々な部分に対処している。
現時点で、携帯情報端末(PDA)およびスマートフォンプラットフォームによって支配されている現在のハイエンド市場は、デュアルプロセッサハードウェアアーキテクチャ(1つはモデム用、もう1つはアプリケーション用)を主に使用する。
デュアルモードユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の周波数分割複信(FDD)/ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるハンドセットなどの3GPPハンドセットでは、無線伝送および関連機能を実施するのにモバイル終端(MT)モジュールが使われ、端末機器(TE)モジュールがエンドツーエンドのアプリケーションを含み、ユーザサービス識別モジュール(USIM)が、ハンドセットを明確かつ安全に識別するデータおよび手順を含む。
IETFのモバイルIPやIEEE802.21などの現在の標準は、モビリティを可能にするためのメッセージ通信(messaging)を規定しているが、いかなる実装ソリューションも提供していない。さらに、こうしたモビリティエンティティの間には何らかの調整が必要とされる。しかし、この調整は、どの標準化グループによっても対処されていない。
さらに、アプリケーションプロセッサおよびRATネットワークが同じプラットフォーム内にはないモビリティミドルウェアアーキテクチャを提供することが有利であろう。
本発明は、FDDネットワークおよびWLANなど、様々なRATネットワークへのアクセスをユーザに与えるモビリティミドルウェアを有する多様なRAT装置に関する。一実施形態では、このような装置は、モビリティミドルウェア、アプリケーション/プロトコルプロセッサおよび端末インタフェース(TI)を有するTEモジュールを含むデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセットである。デュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセットは、複数のリンクを介してモビリティミドルウェアとインタフェースをとる、USIM、MTモジュールおよびプロトコルスタックをさらに含む。別の実施形態では、マルチ無線アクセス技術装置は、モビリティミドルウェアコアモジュール、モビリティミドルウェア通信モジュール、ドライバおよび端末機器内で稼動するアプリケーションに多様な無線トランスポート媒体を提供する挿脱可能なワイヤレス通信デバイスを含む端末機器である。
挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、FDD/ワイヤレスブロードバンド(WiMAX)パーソナルコンピュータ(PC)カードとすることができる。モビリティミドルウェアは、ネットワーク検出、ネットワーク選択、ネットワーク間ハンドオーバ(inter-network handover)、並列接続、測定、マルチアクセスサービス品質(QoS)、セキュリティおよび電力制御を含む1組の機能を備える。
本発明のより詳細な理解は、例として与えられ、添付の図面と併せて理解されるべき、好ましい実施形態の以下の説明から得ることができよう。
これ以降において言及される場合、「ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)」という用語は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動体加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、ラップトップあるいはワイヤレス環境内で動作することが可能な他のどのタイプのユーザデバイスも含むが、それに限定されない。
本発明は、異種ネットワーク内でのシームレスなモビリティおよび多数のサービスのサポートを可能にする1組の機能を指す、モビリティミドルウェアと呼ばれるクロスレイヤ機能を提唱する。こうした機能は、ネットワーク検出、ネットワーク選択、ネットワーク間ハンドオーバ、並列接続(デバイスが多元接続技術に同時に接続される場合)、測定、マルチアクセスQoS、セキュリティおよび電力制御を含み得る。
モビリティミドルウェアは、特定のどのプロトコル層にも収まらない。モビリティミドルウェアは、複数層に渡る相互作用を可能にする。アプリケーションおよびアクセス層との相互作用は、アプリケーションプログラムインタフェース(API)を介して行われる。
図1は、本発明に従って構成されたモビリティミドルウェア機能を含む、セルラー電話の3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット100のハイレベルの概要図を示す。3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット100は、モバイル終端(MT)モジュール105、端末機器(TE)モジュール110およびユーザサービス識別モジュール(USIM)115を含む。TEモジュール110は、モビリティミドルウェア120を含む。実装形態に応じて、MTモジュール105、TEモジュール110およびUSIM115は、同じまたは別個のチップまたはプロセッサ上に組み込むことができる。MTモジュール105は、UMTS FDDチップ125を含み得る。さらに、3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット100は、WLANチップ130を含み得る。実現例として、UMTS FDD(すなわち、セルラー)およびWLANのみがそれぞれチップ125、130によって図1に表されているが、3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット100は、他の多くのタイプのアクセス技術(たとえば、IEEE802.15、携帯機器向け地上デジタルテレビ放送規格(DVB−H)など)をサポートすることができる。モビリティミドルウェア120は、アプリケーションおよび複数のネットワークアクセスを統合する。
モビリティミドルウェア120は、ミドルウェアが様々な技術に渡るハンドオーバを調整する際、エンドユーザアプリケーションがシームレスに稼動することを可能にする。たとえば、3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット100のユーザは、セルラーネットワークとWLANの間のハンドオーバ中、ストリーミングビデオのいかなる中断にも気づかない。モビリティミドルウェア120は、モビリティを調整し、制御する。たとえば、モビリティミドルウェア120は、WLAN無線インタフェースが劣化していると判定し、ハンドオーバの前処理中にセルラースタックを開始することができる。モビリティミドルウェア120は次いで、ネットワークパスを変更するように、モバイルIPをトリガすることができる。
図2は、本発明に従って構成される3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット200のアーキテクチャを示す。ハンドセット200は、TEモジュール205、USIM210、MTモジュール215およびIEEE802.11プロトコルスタック220を含む。
TEモジュール205は、モビリティミドルウェア225、アプリケーション/プロトコルプロセッサ230および端末インタフェース(TI)240を含む。TEモジュール205、USIM210、MTモジュール215およびIEEE802.11プロトコルスタック220は、所望に応じて、同じまたは別個のチップまたはプロセッサ上に組み込むことができる。アプリケーション/プロトコルプロセッサ230は、ユーザが最終的に使用するアプリケーションであるエンドユーザアプリケーション231を稼動させる。エンドユーザアプリケーション231は、ボイスオーバーIP(VoIP)、ビデオなどを含み得る。アプリケーション/プロトコルプロセッサ230は、セッション開始プロトコル(SIP)クライアント232、IPスイート233、モバイルIPクライアント234、およびリンク2804を介してモビリティミドルウェア225とインタフェースをとるIEEE802.21インタフェース235をさらに含む。
3GPP標準において定義されているように、USIM210は、認証/暗号鍵配送方式(AKA:authentication and key agreement)セルラーセキュリティモジュール245および拡張認証プロトコル(EAP:extensible authentication protocol)AKA WLANセキュリティモジュール250を含む。セキュリティモジュール245、250は、リンク2806を介して、モビリティミドルウェア225との間で適切なセキュリティ情報を交換する。
MTモジュール215は、3GPP FDD非アクセス階層(NAS)255および3GPP FDDアクセス階層(AS)265を含む。NAS255は、3GPP機能モバイルネットワーク(MN)256、呼制御(CC)257、セッションマネージャ(SM)258、汎用パケット無線サービス(GPRS)モビリティマネージャ(GMM)259および無線アクセスベアラマネージャ(RABM)260を含む。RABM260は、無線アクセスベアラ(RAB)のタイプすべてを扱う。NAS255は、アテンションコマンドセットインタープリタ(ATC)261、ATCアドバンストテクノロジーアタッチメント(ATA)262、IPリレー263およびビットストリームリレー264をさらに含む。ATA262は、TEモジュール205とMTモジュール215の間でATCコマンドが確実に交換されるようにする。
3GPP FDD AS265は、FDD物理層(PHY)266、FDDメディアアクセス制御層(MAC)267、FDD無線リンク制御(RLC)268、パケットデータ圧縮プロトコル(PDCP)ユニット269、ブロードキャストおよびマルチキャスト制御(BMC)ユニットおよび無線資源制御(RRC)271などの3GPP L1/L2/L3機能を含む。IPリレー263は、PDCPユニット269との間でIPパケット/RABを交換する。ビットストリームリレー264は、非IPベースのパケット/ビットストリームRAB(たとえば、音声データ、テレビ電話データなど)を、FDD RLC268との間で交換する。
NAS255およびAS265は両方とも、それぞれリンク2803、2802を介してモビリティミドルウェア225と通信するIEEE802.21インタフェース235を含む。
IEEE802.11プロトコルスタック220は、論理リンク制御(LLC)層221、IEEE802.11MAC層122、IEEE802.11PHY層123およびセッション管理エンティティ(SME)224を含み、これらはすべて、IEEE802.21インタフェース235およびリンク2801を介してモビリティミドルウェア225とインタフェースをとる。
図2に示すように、モビリティミドルウェア225の機能は、リンク2801〜2806を介して、3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット100内部の他の様々なエンティティと相互作用する。上述したように、IEEE802.21インタフェース235は、TEモジュール205のブロック230、MTモジュール215の3GPP FDD NAS255および3GPP FDD AS265、ならびにIEEE802.21プロトコルスタック220に組み込まれる。
モビリティミドルウェア225は、異種ネットワーク内でのシームレスなモビリティを可能にし、多数のサービスをサポートする1組の機能を指す。
1つのこのような機能がネットワーク検出機能であり、周囲のネットワークの特性を端末に識別させる。
別の機能はネットワーク選択機能であり、多くのアクセスネットワーク内部で、たとえばQoS、システムオペレータ、ユーザプロファイル、アプリケーション要件などの特性に基づいて、加入者の要求に最も適したアクセスネットワークを選択する。
さらに別の機能はネットワーク間ハンドオーバ機能であり、直前のネットワークから選択された新たなネットワークへのシームレスなハンドオーバを実施し、その目的は、サービスの継続性をユーザに提供することである。この機能は、たとえばモバイルIPなど、その他のモビリティ機能と相互作用する。
さらに別の機能は並列接続機能であり、ある特定のQoSアプリケーションを満たすように、複数のアクセス技術にデバイスが同時に接続されることを可能にする。たとえば、音声コールは、セルラーシステムを介して処理することができ、ファイル転送はWLANを介して処理される。並列接続機能は、コンテキスト転送(context transfer)のために、ハンドオーバ管理およびIP層と相互作用する。
さらに別の機能は測定機能であり、様々なATネットワークから受信した測定結果を収集し、その他のモビリティミドルウェア機能、たとえば、ネットワーク選択、電力管理などを入力に与える。
さらに別の機能はマルチアクセスQoS機能であり、アプリケーションに対するQoS要件が、選択されたネットワークによって対処されることを保証する。
さらに別の機能はセキュリティ機能であり、AT全体の適切なセキュリティを提供しネットワーク間ハンドオーバを向上させるのに必要なセキュリティ操作を処理する。たとえば、セキュリティ機能は、ハンドオーバの遅延を低減させるために、ユーザを事前認証することができる。
さらに別の機能は電力制御機能であり、デバイスのバッテリ寿命を向上させるように、各アクセス技術の電力制御機能を調整する。
リンク2801を介したIEEE802.11プロトコルスタック220とのモビリティミドルウェア225の相互作用に関して、メディア独立ハンドオーバ(MIH)サービス(たとえば、情報、イベントおよびコマンド)向けのIEEE802.21プリミティブをサポートするために、IEEE802.11MAC層222およびIEEE802.11PHY層223に対してIEEE802.11標準化作業が現在行われている。IEEE802.21プリミティブは、既存または新規のIEEE802.11プリミティブに組み込むことができる。
リンク2803を介した3GPP FDD NAS255とのモビリティミドルウェア225の相互作用は、IEEE802.21プリミティブ(すなわち、情報、イベント、コマンド)と、既に存在するいくつかのNAS(SMおよびGMM)プリミティブとの間の直接マッピングに依拠する。3GPP FDD NAS155と連携するために、SM258およびGMM259によってモビリティミドルウェア125に対して要求される変更はない。
リンク2802を介したモビリティミドルウェア225の3GPP FDDアクセス階層(AS)265との相互作用のために、IEEE802.21プリミティブとFDD無線資源制御(RRC)271のプリミティブとの間に、マッピングが存在する。3GPP FDD AS265と連携するために、RRC271によってモビリティミドルウェア225に対して要求される変更はない。
リンク2804を介したモバイルIPクライアント234とのモビリティミドルウェア225の相互作用は、2つの側面を含む。1つの側面は、IEEE802.21が、ハンドオーバをスピードアップするようにモバイルIPクライアント234をトリガできることである。たとえば、IEEE802.21「MIHリンクダウン」イベントが起こると、モビリティミドルウェア225は、モバイルIPクライアントをトリガするこのイベントをフォワードすることができ、したがって、外部エージェントに登録し、気付アドレスを取得し、「バインディングアップデート」を送信するようにTI240をトリガする。このことは、モバイルIPハンドオーバ手順における遅延を低減し得る。
別の側面は、リンク2805bを介しIPを利用したTI240とネットワークサイドの間のIEEE802.21メッセージ(たとえば、情報、イベントおよびコマンド)のトランスポートをサポートするための、IETFモバイルIP標準化活動が進行中であることである。この方法は、移動端末とネットワークサイドの間でIEEE802.21メッセージを伝えるための「媒介手段」として、モバイルIPを使用し、したがって、両サイドにおける既存の機能に対する変更の要求を最小限にする。
モビリティミドルウェア225は、ハンドセット200内の既存のセキュリティ機能245、250と、リンク2806を介して相互作用して、ハンドオーバ中のセキュリティ問題に対処する。UMTSとWLANネットワークの間でハンドオーバが起こったとき、セキュリティの一貫性が保証されなければならない。したがって、UMTSセキュリティ部(たとえば、AKAセルラーセキュリティ245)、およびWLANセキュリティ部(たとえば、EAP−AKA WLANセキュリティ250)からの入力が、この一貫性を確実にするために、モビリティミドルウェア225によって要求される。
ATA262からの既存のATコマンドは、リンク2805a、2805bを介してモビリティミドルウェア225との間でコマンドを伝えるのに使うことができる。
モビリティミドルウェア225は、リンク2804およびIEEE802.21インタフェース235を介して、SIPクライアント232など、アプリケーションおよびサービス実現プロトコルと相互作用する。たとえば、アプリケーションは、一定のQoS要件を有し得る。モビリティミドルウェア225は、このQoS要件を最も適切なネットワークにマップすることができよう。
モビリティミドルウェア225は、リンク2801を介して、IEEE802.11プロトコルスタック220と相互作用して、ハンドオーバ手順を円滑にする。UMTS FDDネットワークによってカバーされるエリアからIEEE802.11ネットワークによってカバーされるエリアへ3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセット200が移動することにより、FDDからIEEE802.11へのハンドオーバが差し迫る。ハンドオーバ中、モビリティミドルウェア225は、IEEE802.11プロトコルスタック220に、リンク280を確立するために要求される関連づけ手順を開始するようリクエストすることができる。
本発明は、アプリケーションプロセッサおよびRATネットワークが同じプラットフォーム内にないモビリティアーキテクチャを対象とする。PCと挿脱可能なワイヤレス通信デバイスの間に分かれているこのアーキテクチャは、ある程度の複雑さをもたらし、モビリティミドルウェアに対して追加要件を課す。例としてある特定のデュアルモードFDD/WiMAXデバイスを含む、このようなデバイス向けのモビリティミドルウェアアーキテクチャが導入される。
図3は、異種ネットワーク内部でのシームレスなモビリティを可能にし、多数のサービスをサポートする機能性を含むモビリティエンティティ305およびサービスエンティティ310を含むモビリティミドルウェア225の特徴を示す。モビリティエンティティ305は、比較的独立したインテリジェントな意思決定部(すなわち、モビリティポリシー315)、およびインタフェース部(すなわち、モビリティイネイブラー320)を含む。サービスエンティティ310は、比較的独立したインテリジェントな意思決定部(すなわち、サービスポリシー325)、およびインタフェース部(すなわち、サービスイネイブラー330)も含む。サービスイネイブラー330は、オープンモバイルアライアンス(OMA)または3GPPプロトコルおよび手順いずれかに従って定義される。
アーキテクチャのモジュール式設計は、モビリティミドルウェア225がより多くの異なるエンドユーザアプリケーション335、およびRATをサポートすることを可能にする。たとえば、WiMAXが新規のRATとしてデバイス内に追加された場合、モビリティイネイブラー320においてWiMAXをサポートするためのインタフェースが追加され、モビリティミドルウェアのそれ以外は残る。
モビリティミドルウェア225は、トランスポートスタック340(たとえば、3GPP、汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM)、WLAN、ロングタームエボリューション(LTE)など)の最上位にある。概して、モビリティミドルウェア225と相互作用する2つのタイプのアプリケーションがある。1つのタイプのアプリケーションは、エンドユーザアプリケーション(たとえば、ボイスオーバーIP(VoIP)、インスタントメッセージなど)である。もう1つのタイプのアプリケーションは、上層プロトコル(たとえば、モバイルIPやSIP)である。こうしたアプリケーションは、モビリティおよびサービスミドルウェア機能の制御を調整済みである。たとえば、エンドユーザアプリケーション335は、サービスおよびモビリティアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を、オープンAPI345を介して調整されたやり方で使うことができる。
モビリティミドルウェア225は、特定のどのプロトコル層内にもない。そうではなく、モビリティミドルウェアは、複数の層に渡る相互作用を提供し、エンドユーザアプリケーション335およびトランスポートスタック340との相互作用は、それぞれオープンAPI345、350を介して実施される。
図4は、モビリティエンティティ305のモビリティポリシー315およびモビリティイネイブラー320の詳細な構成を示す。モビリティポリシー315は、マルチアクセスモビリティ問題を扱い、異種モビリティ用ポリシーおよびインテリジェンスならびにRATの間のサービス品質(QoS)調整を提供するインテリジェントなエンティティである。ポリシー315は、モビリティイネイブラー320を介してアクセス層とインタフェースをとって、基底のアクセス技術スタックを監視し、制御する。モビリティポリシー315は、エンドユーザアプリケーション制御のために、オープンAPIを使う。
モビリティポリシー315は、異種ネットワーク内部でのシームレスなモビリティを可能にし、多数のサービスをサポートする1組の機能を含む。こうしたサービスは、以下のものを含む。すなわち、1)ネットワーク検出機能352:端末に周囲のネットワークの特性を識別させる、2)ネットワーク選択機能354:加入者の要求に最も適した、多くのアクセスネットワークの1つを、たとえばQoS、システムオペレータ、ユーザプロファイル、アプリケーション要件などの特性に基づいて選択する、3)ネットワーク間ハンドオーバ機能356:直前のネットワークから、選択された新たなネットワークへのシームレスなハンドオーバを実施する(目的は、ユーザにサービスの継続性を提供することである。この機能は、モバイルIPなど、その他のモビリティ機能と相互作用する、4)並列接続機能358:QoSアプリケーションを満たすように、デバイスが同時に多数のRATに接続するのを円滑にする(たとえば、ファイル転送がWLANを介して起こる間、音声コールは、セルラーを介して処理することができる)。並列接続機能は、コンテキスト転送のために、ハンドオフ(HO)管理およびIP層と相互作用する、5)測定機能:様々なRATから受信した測定結果を収集し、その他のモビリティミドルウェア機能、たとえばネットワーク選択、電力管理などに入力を与える、6)マルチアクセスQoS機能:アプリケーションに対するQoS要件が、選択されたネットワークによって確実に対処されるようにする、7)セキュリティ機能364:RATを経由して適切なセキュリティを提供し、ネットワーク間ハンドオーバを向上させるのに必要なセキュリティ操作を処理する(たとえば、セキュリティ機能は、ハンドオーバ遅延を削減するために、ユーザを事前認証することができる)、8)電力制御機能366:デバイスのバッテリ寿命を向上させるように、各アクセス技術の電力制御機能を調整する。
モビリティポリシー機能は、各RAT内の既存のモビリティ機能とは置き換わらないことに留意されたい。たとえば、ネットワーク間ハンドオーバは、マルチアクセスハンドオーバに関連した問題を取り扱い、各アクセス技術のためにハンドオーバ機能と相互作用する。
モビリティイネイブラー320は、異なるRATとインタフェースをとる機能性からなる「薄い」層である。RATから統計をモビリティイネイブラー320に収集させ、RATへコマンドを伝送させるのに、オープンAPIが使われる。オープンAPIはまた、異なるRATから受信した情報を統合し、統一し、モビリティポリシーエンティティ315に制御/情報トリガインタフェースを提供することにより、RATの制御を可能にする。
モビリティイネイブラー320は、トランスポートスタック340(図3参照)からの測定結果を受信し、処理し、処理された情報をモビリティポリシーエンティティ315にフォワードする。イネイブラー320は、コマンドおよびリクエストを、モビリティポリシーエンティティ210からエンドユーザアプリケーション335(図3参照)に送信することもできる。
モビリティイネイブラー320は、特定のどのアクセスネットワークからもモビリティポリシー315を分離するための薄い層を提供し、したがって、設計をモジュール式にし、異なるRATに拡張されやすくする。
図5は、サービスエンティティ310の例を示す。サービスイネイブラー330は、サードパーティのアプリケーション開発者がモバイルデバイスアプリケーションを基底のトランスポート技術とは独立して定義し、構築することを可能にする1組のソフトウェア機能および標準化されたAPIである。こうした実現技術の典型的な例が、DRM505、インスタントメッセージ510およびプレゼンス515である。こうした例だけを典型的な実装において使うと、エンドユーザアプリケーション開発者は、何らかのプレゼンス条件が整っている場合のみ、DRM保護内容を、インスタントメッセージ機構を介して送信させるアプリケーションを開発することができよう。サービスイネイブラー330は、エンドユーザアプリケーションに、理論上、サポートするトランスポート技術に対して透過的に動作する無限のアプリケーションの開発を可能にするように標準化されたやり方で、実現機能性に対するアクションコールおよび問合せを行わせる。
サービスポリシー325は、サービスに関連した問題を扱い、サービスイネイブラー330によるサービスを受ける異なるアプリケーションの調整のためのポリシーを提供するインテリジェントなエンティティである。
図6に示す別の実施形態によると、本発明は、図1に示すMTモジュール105およびWLANチップ130の機能と同様の機能を提供する挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605を含む端末機器アーキテクチャ600を対象とする。挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605は、FDD/WiMAX PCカードの形をとり得る。FDD/WiMAX PCカードは、様々なアプリケーション、たとえばウェブ閲覧、eメール、ファイル転送などを使うために、端末機器アーキテクチャ600がワイヤレスネットワークと接続することを可能にする。
上述した挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605は、多数の無線アクセス技術(RAT)をサポートすることができる。モビリティミドルウェアは、自分の可搬型コンピューティングデバイス、たとえばPC、ノートブック、携帯情報端末(PDA)などからアプリケーションを稼動させているユーザに対してシームレスなサービスの継続性を可能にする。
図7に示す本発明の一実施形態では、モビリティミドルウェア700は、端末機器600’内にのみ常駐する。図7は、本発明によるデュアルモードFDD/WiMAX PCカードアーキテクチャを有する挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605’を示す。図7は、UMTSモジュール705、WiMAXモジュール710および通信モジュール715を、実現例としての挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605’の一部として示すに過ぎないが、挿脱可能なコンバージェンスワイヤレス通信デバイスが、多数の異なるアクセス技術(たとえば、IEEE802.15、携帯機器向け地上デジタルテレビ放送規格(DVB−H)など)をサポートしてもよい。
挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605’は、端末機器600’内のアプリケーションに多様な無線トランスポート媒体を提供する。図7では、UMTS705およびWiMAX710のみが例として示されている。UMTS705およびWiMAX710は、プロトコルソフトウェアおよびモデムからなる。こうした構成要素は、どの標準準拠実装でもよい。端末機器600’内のアプリケーションは、基底の様々なトランスポート機構について知らない。アプリケーションは通常、データを全く変更せずに送受信する。トランスポートについての詳細は、モビリティミドルウェア700によって隠される。モビリティミドルウェア700は、端末機器600’内のアプリケーションに、統一された、一貫性のあるインタフェースを提供する。モビリティミドルウェア700は、データ転送のためにどの無線がアクティブにされ、使われるべきか判定する。モビリティミドルウェア700は、端末機器600’内に完全に実装され、このことが、ミドルウェア700がより優れた計算能力、メモリおよび電力の可用性により、より多くの特徴、機能性およびポリシーをサポートすることを可能にする。モビリティミドルウェア700は、挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605’上に常駐するプロトコルソフトウェア構成要素(たとえば、UMTS705およびWiMAX710)と、USBリンクを介して通信する。モビリティミドルウェア700とプロトコルソフトウェアの間のコマンドおよび応答は、USBリンクを介して搬送される。通信ドライバ715は、USBトラフィックを受信し、次いで、モビリティミドルウェアコマンドおよび応答をプロトコルソフトウェア構成要素との間で経路指定する。
図8は、本発明による代替デュアルモードFDD/WiMAX PCカードアーキテクチャを示す。図8において、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、端末機器600’上に常駐し、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、通信ドライバ715とUMTS705およびWiMAX710との間で、挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605”上に常駐する。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、端末機器600”内のアプリケーションに、統一された、一貫性のあるインタフェースを提供する。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、データ転送のためにどの無線がアクティブにされ、使われるべきか判定する。モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、IPメッセージなど、上位層メッセージの送受信をサポートする。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、端末機器600”がリンクレベルイベントにより速くアクセスし、反応することを可能にする挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605”内に実装され、したがって、ハンドオーバ効率を向上させる。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605”上に常駐するプロトコルソフトウェア構成要素(たとえば、UMTS405およびWiMAX410)と、APIコールにより、またはATコマンドを呼び出すことによって通信する。モビリティミドルウェア通信デバイス800Aとプロトコルソフトウェアとの間のコマンドおよび応答は、USBリンクを介して搬送される。通信ドライバ715は、USBトラフィックを受信し、次いで、モビリティミドルウェアコマンドおよび応答を、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bを介してプロトコルソフトウェア構成要素との間で経路指定する。
図9は、図7のアーキテクチャによる、端末機器600’内のモビリティミドルウェアを示す機能ブロック図である。このシナリオでは、端末機器600’上のオペレーティングシステム(OS)がマイクロソフト(MS)ウィンドウズ(登録商標)OSであり、端末機器600’と挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605’との間のインタフェースがUSBであると仮定される。
図9に示すように、モビリティミドルウェアは、端末機器600’内に、2つのモジュールとして実装される。すなわち、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aおよびモビリティミドルウェアコアモジュール800Bであって、これは、ネットワークドライバインタフェース規約(NDIS)ワイドエリアネットワーク(NDISWAN)ミニポートドライバ905への拡張である。端末機器600’内のエンドユーザアプリケーションは、ボイスオーバーIP(VoIP)、ビデオなどを含み得る。端末機器600’は、セッション開始プロトコル(SIP)クライアント920、インターネットプロトコル(IP)スイート930およびモバイルIP(MIP)クライアント935をさらに含む。図4を参照して先に説明したように、モビリティミドルウェア800A、800Bは、IEEE802.21APIなどのAPIを介して通信する。
挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605’は、USIM910、UMTS705、WiMAX710および通信ドライバ715を含む。UMTS705は、3GPP FDD NAS915および3GPP FSS AS920を含む。WiMAX710は、IEEE802.16プロトコルスタックを含む。3GPP標準で定義されているように、USIM910は、認証/暗号鍵配送方式(AKA)セルラーセキュリティモジュールおよび拡張認証プロトコル(EAP)AKA WLANセキュリティモジュールを含む。セキュリティモジュールは、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bと、USBリンクを介して適切なセキュリティ情報を交換する。NAS915は、GSM CC/SM940、ATCアドバンストテクノロジーアタッチメント(ATA)945およびIPリレーを含む。
NAS915およびAS920は両方とも、標準的な1組のAPIを有する。モビリティミドルウェア800は、標準APIをコールすることによって通信を行う。標準APIに加え、モビリティミドルウェア800は、ATコマンドを使って、NAS915と通信する。APIコールまたはATコマンドは、通信リンク(たとえば、USBリンク)によって、端末機器600’と挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605’との間で搬送される。
WiMAX IEEE802.16プロトコルスタック710は、IEEE802.11MAC層955、IEEE802.11PHY層960およびセッション管理エンティティ(SME)965を含み、これらはすべて、USBリンクを介して標準APIコールによりモビリティミドルウェア800Bとインタフェースをとる。
端末機器600’が初期化されるとき、モビリティミドルウェア800は、ある特定のRATをデフォルトとして設定することができる。次いで、標準APIコマンドを送信することによって、信号強度が絶えず監視される。モビリティミドルウェア800は、測定報告を受信すると、任意選択で、ネットワークに報告を送信することも、報告をローカルに分析することもできる。定義されている信号強度およびハンドオーバアルゴリズムに応じて、モビリティミドルウェア800は、潜在的ハンドオーバ用に他のRATを用意することができる。ハンドオーバが差し迫ると、他のRATが開始され、新規のリンクにセッションが転送される。モビリティミドルウェア800は、セッションを維持するのに要求される信号通知すべての開始に責任がある。モビリティミドルウェア800は、手順を開始するのに、APIコール、ATコマンドまたは他のどの定義済みのインタフェースも使うことができる。この構成において、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、端末機器600’内に常駐する。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、強化された計算能力、メモリ、より多くの電力などにアクセスすることができよう。したがって、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、複合ハンドオーバポリシー、測定報告の分析をクライアントサイド上にローカルに実装することができ、したがって、性能を向上させるようにローカルに複合機能が実装され、決定が行われることを可能にする。
図10は、図8のアーキテクチャによる、挿脱可能なワイヤレス通信デバイス600”内のモビリティミドルウェアを示す機能ブロック図である。図10に示すように、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605”内に実装され、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、端末機器600”内に常駐する。このオプションは、リンクレベルプロトコルスタックに近いという利点を有する。したがって、リンクレベルイベントにより迅速に応答することができる。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、端末機器600”からのネットワーク関連コマンドおよびデータを受諾する。したがって、端末機器600”は、いかなる変更も考慮せず、通常のWANインタフェースを使って、リンクをセットアップ/破壊し(setup/teardown)、データを送受信する。端末機器600”および挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605”は、USBリンクを介して接続される。このUSBリンクは、端末機器600”および挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605”それぞれの中のドライバによって管理される。端末機器600”からのWANコマンドは、USBリンクを介して挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605”に搬送され、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって傍受(intercept)される。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは次いで、どのようにしてコマンドおよびデータを分散するか判定する。それに加え、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、リンク状況の監視、リンクの選択および将来のハンドオフに備えたリンクの用意などの管理機能を実施し、実際のハンドオフの場合、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、ハンドオフを実行する。
データセッションを継続するためには、端末機器600”内のモビリティミドルウェア通信モジュール800Aによって、MIPおよびSIP手順のような他の高レベルプロトコルが開始される必要がある。モビリティミドルウェアコアモジュール500Bからコマンドを受信すると、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、このような手順を開始する。モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、効率的な通信を提供するため、端末機器600”内に常駐する高レベルプロトコルと相互作用する。
図10の構成において、モビリティミドルウェアコアモジュールは、MTサイド上に常駐する。このモジュールは、リンクレベル活動に非常に高速にアクセスすることができよう。そのため、このモジュールは、このようなイベントおよびトリガ動作に素早く反応することができる。コアモジュールは、MTプラットフォーム内に実装され、標準USB/WANインタフェースを使ってTEとインタフェースをとるので、PCサイドへの影響は比較的小さくなる。コアモジュールは、より持ち運びやすくなり、接続し、構成するのが容易になるはずである。
モビリティミドルウェアコア800Bは、ネットワーク検出、ネットワーク選択などの重要なタスクを実施し、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、IPを利用したメッセージ交換を要求する機能性、および他の制御スタックに対するアプリケーションプログラムインタフェース(API)の呼出しを実施する。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bおよびモビリティミドルウェア通信モジュール800Aモジュールは、別個のインタフェースを介してメッセージを交換する。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、基本モビリティミドルウェア機能として働き、そうすることによって、多数のサービスが、制御機能とIEEE802.21リンクイベントおよびサービスとを実装することによってサポートされる。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供することができる1つのサービスは、周囲のネットワークの特性を端末に識別させるネットワーク検出を含む。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供される別のサービスは、ネットワーク選択である。多くのアクセスネットワーク内部で、このサービスは、加入者の要求に最も適したネットワークを、たとえばQoS、システムオペレータ、ユーザプロファイル、アプリケーション要件などの特性に基づいて選択する。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供されるさらに別のサービスは、ネットワーク間ハンドオーバを含む。この機能は、直前のネットワークから、選択された新たなネットワークへのシームレスなハンドオーバを実施する。その目的は、ユーザにサービスの継続性を提供することである。この機能は、モバイルIPなど、その他のモビリティ機能と相互作用する。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供されるさらに別のサービスは、マルチアクセスQoSを含む。このサービスは、アプリケーションに対するQoS要件が、選択されたネットワークによって対処されることを保証する。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供されるさらに別のサービスは、QoSアプリケーションを満足させるために、多数のATネットワークの同時接続を開始する並列接続サービスを含む。たとえば、ファイル転送がWLAN経由で起こる間、音声コールは、セルラーネットワーク経由で処理することができる。並列接続サービスは、ハンドオーバ管理およびコンテキスト転送用のIP層と相互作用する。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供されるさらに別のサービスは、電力管理を含む。このサービスは、デバイスのバッテリ寿命を向上させるように、各アクセス技術の電力制御機能を調整する。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供されるさらに別のサービスは、測定サービスを含む。このサービスは、様々なATから受信した測定結果を収集し、その他のモビリティミドルウェア機能、たとえばネットワーク選択、電力管理などに入力を与える。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供されるさらに別のサービスは、セキュリティを含む。このサービスは、ATを介して適切なセキュリティを提供しネットワーク間ハンドオーバを向上させるのに必要なセキュリティ操作を処理する。たとえば、ハンドオーバの遅延を低減させるために、ユーザを事前認証することができる。
モビリティミドルウェアコアモジュール800Bによって提供されるさらに別のサービスは、経路指定機能性を含む。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、端末機器600内の制御アプリケーションおよび挿脱可能なワイヤレス通信デバイス605のWiMAX710内の通信プロトコルスタックの間で、制御メッセージおよびデータを経路指定する。
モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、MIHメッセージ通信を提供することができる。この機能は、IPを利用して、モビリティミドルウェアコアモジュール800BからMIHサーバに送信されるべきMIHメッセージを受諾することになる。モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは次いで、端末機器600のコンピューティングプラットフォームにおいて利用可能なIPスタックを介してメッセージを送信するために、適正なAPIをコールすることになる。一方、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、IPを利用してMIHサーバからMIHメッセージを受信しメッセージをモビリティミドルウェアコアモジュール800Bに送信することができるはずである。
モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、他の制御プロトコルと相互作用するために、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bをサポートする。この機能は、たとえばモビリティミドルウェアコアモジュール800Bの要求によるMIP、SIPに対するAPIの呼出しなど、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bにサービスを提供するべきである。モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、APIコールをサポートしトランザクションを完了するための論理を実装することができる。
モビリティミドルウェアは、IEEE802.16管理エンティティと相互作用して、ハンドオーバ手順を円滑にする。FDDからIEEE802.16へのハンドオーバが差し迫ると、モビリティミドルウェアは、802.16管理エンティティに、802.16リンクを確立するための関連づけ手順を開始するようリクエストすることができる。
IEEE802.21プリミティブ(情報、イベント、コマンド)と、何らかのNAS(SMおよびGMM)プリミティブとの間の直接マッピングが既に存在する。モビリティミドルウェアがFDD NASと連携するために、SMおよびGMMに対して要求される変更はない。
FDD NASと同様に、上記マッピングは、IEEE802.21プリミティブとFDD RRCプリミティブとの間に提供される。モビリティミドルウェアがFDD ASと連携するために、RRCに対して要求される変更はない。
モバイルIPとのモビリティミドルウェアの相互作用は、2つの側面にある。1つの側面は、IEEE802.21が、モバイルIPがハンドオーバをスピードアップするようにトリガできることである。たとえば、802.21「MIHリンクダウン」イベントが起こると、モビリティミドルウェアは、移動端末内のモバイルIPクライアントにイベントトリガをフォワードすることができ、したがって、移動端末が外部エージェントに登録し、気付アドレスを取得し、「バインディングアップデート」を送信するようにトリガする。このことは、モバイルIPハンドオーバ手順における遅延を低減させ得る。
もう1つの側面は、IPを利用した端末とネットワークの間のIEEE802.21メッセージ(情報、イベント、コマンド)のトランスポートをサポートするためのIETFモバイルIP標準化活動が進行中であることである。この方法は、モバイルIPを、移動端末とネットワークサイドの間でIEEE802.21メッセージを伝えるための「媒介手段」として使用し、したがって、両方のサイドにおける既存の機能への変更の要求を最小限にする。
モビリティミドルウェアは、SIPなどのアプリケーションおよびサービス実現プロトコルと相互作用する。たとえば、アプリケーションは、一定のQoS要件を有し得る。モビリティシムウェア(shimware)は、QoS要件を最も適切なネットワークにマップできるようになる。モビリティシムウェアは、移動端末内の既存のセキュリティ機能と相互作用して、ハンドオーバ中のセキュリティ問題に対処する。現在のセキュリティ機能の変更は求められない。
既存のATコマンドは、モビリティミドルウェアとの間でコマンドを伝えるのに使うことができる。
モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、IPプロトコルスタックと相互作用して、IPを利用してMIHメッセージを送受信する。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bとモビリティミドルウェア通信モジュール800Aとの間に、「メッセージ交換」インタフェースが確立される。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bは、IPを利用してMIHサーバにMIHメッセージを送信するために、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aにリクエストを送信する。モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、IPメッセージを送信し、応答を待つ。モビリティミドルウェア通信モジュール800AがMIHサーバから応答を受信した後、応答は、モビリティミドルウェアコアモジュール800Bにフォワードされる。
モビリティミドルウェア通信モジュール800Aは、MIPおよびSIPスタックと相互作用する。モビリティミドルウェアコアモジュール800Bが、MIPまたはSIP相互作用を開始するための、「メッセージ交換」インタフェースに対するリクエストをモビリティミドルウェア通信モジュール800Aに送信してもよく、モビリティミドルウェア通信モジュール800Aが、単独でMIPまたはSIP相互作用を開始してもよい。
本発明は、所望に応じて、どのタイプのワイヤレス通信システムにも実装することができる。例として、本発明は、どのタイプのIEEE802タイプシステム、WiMAX、LTEまたは他のどのタイプのワイヤレス通信システムにも実装することができる。本発明は、ソフトウェア中に、または特定用途向け集積回路(ASIC)、多数の集積回路、論理的プログラム可能ゲートアレイ(LPGA)、多数のLPGA、離散構成要素、または集積回路(群)、LPGA(群)、および離散構成要素(群)の組合せなどの集積回路上にマルチ層アプリケーションとして実装することもできる。本発明は、将来のシステムアーキテクチャ、ミドルウェア、およびアプリケーションに適用される。
本発明は、WTRUに実装することができ、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、時分割複信(TDD)(高チップレート、低チップレート)、時間分割同期符号分割多元接続(TDS−CDMA)、およびFDDエアインタフェースに適用可能である。本発明は、次世代のUMTS技術であるロングタームエボリューション(LTE)にも適用可能である。
実施例
1.(a)モビリティミドルウェア、アプリケーション/プロトコルプロセッサおよび端末インタフェース(TI)を含む端末機器(TE)モジュールと、
(b)ユーザサービス識別モジュール(USIM)と、
(c)モバイル終端(MT)モジュールと、
(d)モビリティミドルウェアは、複数のリンクを介してUSIM、アプリケーション/プロトコルプロセッサ、プロトコルスタックおよびMTモジュールとインタフェースをとるプロトコルスタックとを備えるワイヤレス通信ハンドセット。
2.プロトコルスタック(d)は、
(d1)論理リンク制御(LLC)層と、
(d2)IEEE802.11メディアアクセス制御(MAC)層と、
(d3)IEEE802.11物理(PHY)層と、
(d4)セッション管理エンティティ(SME)と、
(d5)モビリティミドルウェアがプロトコルスタックとインタフェースをとるように少なくとも1つのリンクを確立するために経由する少なくともIEEE802.21インタフェースとを備えるIEEE802.11プロトコルスタックである実施形態1に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
3.MTモジュール(c)は、
(c1)少なくとも1つのIEEE802.21インタフェースを含む第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)周波数分割複信(FDD)非アクセス階層(NAS)と、
(c2)モビリティミドルウェアが、複数のリンクを介して3GPP FDD NASおよび3GPP FDD ASとインタフェースをとる、少なくとも1つのIEEE802.21インタフェースを含む3GPP FDDアクセス階層(AS)とを備える実施形態1および2のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
4.3GPP FDD NASは、
(i)3GPP機能モバイルネットワーク(MN)と、
(ii)呼制御(CC)ユニットと、
(iii)セッションマネージャ(SM)と、
(iv)汎用パケット無線サービス(GPRS)モビリティマネージャ(GMM)と、
(v)無線アクセスベアラマネージャ(RABM)と、
(vi)アテンションコマンドセットインタープリタ(ATC)と、
(vii)ATCアドバンストテクノロジーアタッチメント(ATA)と、
(viii)インターネットプロトコル(IP)リレーと、
(ix)ビットストリームリレーとをさらに備える実施形態3に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
5.ATCコマンドは、TIおよびATC ATAを介してTEモジュールとMTモジュールとの間で交換される実施形態3および4のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
6.3GPP FDD ASは、
(i)FDD物理層(PHY)と、
(ii)FDDメディアアクセス制御層(MAC)と、
(iii)FDD無線リンク制御(RLC)と、
(iv)パケットデータ圧縮プロトコル(PDCP)ユニットと、
(v)ブロードキャストおよびマルチキャスト制御(BMC)ユニットと、
(vi)無線資源制御(RRC)ユニットとを備える実施形態3〜5のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
7.モビリティミドルウェアは、モビリティエンティティおよびサービスエンティティを備える実施形態1〜6のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
8.モビリティエンティティは、少なくとも1つのモビリティポリシーおよび少なくとも1つのモビリティイネイブラーを含む実施形態1〜7のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
9.モビリティポリシーは、ネットワーク検出機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
10.モビリティポリシーは、ネットワーク選択機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
11.モビリティポリシーは、アクセス間ハンドオーバ機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
12.モビリティポリシーは、並列接続機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
13.モビリティポリシーは、測定機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
14.モビリティポリシーは、サービス品質(QoS)機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
15.モビリティポリシーは、セキュリティ機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
16.モビリティポリシーは、電力制御機能を実施する実施形態8に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
17.サービスエンティティは、少なくとも1つのサービスポリシーおよび少なくとも1つのサービスイネイブラーを含む実施形態1〜16のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
18.モビリティイネイブラーは、オープンアプリケーションプログラムインタフェース(API)を介して異なる無線アクセス技術(RAT)とインタフェースをとって、RATネットワークから受信した統計または他の情報を収集し、統合し、統一し、RATネットワークにコマンドを伝送し、モビリティポリシーに、RATネットワークを制御する制御/情報トリガインタフェースを提供する実施形態8〜17のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
19.モビリティミドルウェアは、少なくとも1つのオープンアプリケーションプログラムインタフェースを介してサードパーティアプリケーションおよびトランスポートスタックとインタフェースをとる実施形態1〜18のいずれか1つに記載のワイヤレス通信ハンドセット。
20.モビリティミドルウェアコアモジュールと、
モビリティミドルウェアコアモジュールと通信するモビリティミドルウェア通信モジュールと、
モビリティミドルウェアコアモジュールと通信する第1のドライバと、
端末機器内で稼動するアプリケーションに多様な無線トランスポート媒体を提供する、第1のドライバと通信する挿脱可能なワイヤレス通信デバイスとを備える端末機器。
21.第1のドライバは、ネットワークドライバインタフェース規約(NDIS)ワイドエリアネットワーク(NDISWAN)ミニポートドライバである実施形態20に記載の端末機器。
22.挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、
第1のドライバと通信する第2のドライバと、
第2のドライバに電気的に結合されたユニバーサル移動体通信システム(UMTS)と、
第2のドライバに電気的に結合されたプロトコルスタックとをさらに備える実施形態20および21のいずれか1つに記載の端末機器。
23.プロトコルスタックは、
(i)IEEE802.16メディアアクセス制御(MAC)層と、
(ii)IEEE802.16物理(PHY)層と、
(iii)セッション管理エンティティ(SME)とを備えるIEEE802.16プロトコルスタックである実施形態22に記載の端末機器。
24.UMTSは、
(i)第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)周波数分割複信(FDD)非アクセス階層(NAS)と、
(ii)3GPP FDDアクセス階層(AS)とを備える実施形態22および23のいずれか1つに記載の端末機器。
25.挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、周波数分割複信(FDD)ワイヤレスブロードバンドパーソナルコンピュータ(PC)カードである実施形態20〜24のいずれか1つに記載の端末機器。
26.モビリティミドルウェア通信モジュールと、
モビリティミドルウェア通信モジュールと通信する第1のドライバと、
端末機器内で稼動するアプリケーションに多様な無線トランスポート媒体を提供する、第1のドライバと通信する挿脱可能なワイヤレス通信デバイスであって、(i)第2のドライバ、(ii)第2のドライバおよび第1のドライバを介してモビリティミドルウェア通信モジュールと通信するモビリティミドルウェアコアモジュールを含む挿脱可能なワイヤレス通信デバイスとを備える端末機器。
27.第1のドライバは、ネットワークドライバインタフェース規約(NDIS)ワイドエリアネットワーク(NDISWAN)ミニポートドライバである実施形態26に記載の端末機器。
28.挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、
モビリティミドルウェアコアモジュールに電気的に結合されたユニバーサル移動体通信システム(UMTS)と、
モビリティミドルウェアコアモジュールに電気的に結合されたプロトコルスタックとをさらに備える実施形態26および27のいずれか1つに記載の端末機器。
29.挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、モビリティミドルウェアコアモジュールおよびUMTSと通信するユーザサービス識別モジュール(USIM)をさらに備える実施形態28に記載の端末機器。
30.挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、周波数分割複信(FDD)ワイヤレスブロードバンドパーソナルコンピュータ(PC)カードである実施形態26〜29のいずれか1つに記載の端末機器。
31.UMTSは、
(i)第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)周波数分割複信(FDD)非アクセス階層(NAS)と、
(ii)3GPP FDDアクセス階層(AS)とを備える実施形態28〜30のいずれか1つに記載の端末機器。
32.プロトコルスタックは、
(i)IEEE802.16メディアアクセス制御(MAC)層と、
(ii)IEEE802.16物理(PHY)層と、
(iii)セッション管理エンティティ(SME)とを備えるIEEE802.16プロトコルスタックである実施形態28〜31のいずれか1つに記載の端末機器。
本発明の特徴および要素が、好ましい実施形態において特定の組合せで説明されたが、各特徴または要素は、好ましい実施形態の他の特徴および要素なしで単独でも、本発明の他の特徴および要素をもつ、またはもたない様々な組合せでも使うことができる。本発明において与えられた方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行用に、コンピュータ可読記憶媒体に有形に具体化されるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ素子、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連づけられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および/または状態マシンを含む。
ソフトウェアと関連づけられたプロセッサは、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ、またはどのホストコンピュータ内でも使用するための無線周波数トランシーバを実装するのに使うことができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニット、有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェア中に実装されたモジュールと共に使うことができる。
本発明に従って構成されるモビリティミドルウェア機能を含む3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセットを示す上位図である。 図1の3GPPデュアルモードFDD/WLANコンバージェンスワイヤレス通信ハンドセットを示すより詳細な図である。 本発明の一実施形態によるモビリティミドルウェアアーキテクチャを示す例示的なブロック図である。 図3のモビリティミドルウェアアーキテクチャを示す詳細なブロック図である。 図3のモビリティミドルウェアアーキテクチャを示す詳細なブロック図である。 本発明の別の実施形態による挿脱可能なワイヤレス通信デバイスを有する端末機器アーキテクチャを示す図である。 本発明による挿脱可能なワイヤレス通信デバイスを示す図である。 本発明の代替実施形態による挿脱可能なワイヤレス通信デバイスを示す図である。 図7のアーキテクチャによる、挿脱可能なワイヤレス通信デバイス内のモビリティミドルウェアを示す機能ブロック図である。 図8のアーキテクチャによる、挿脱可能なワイヤレス通信デバイス内のモビリティミドルウェアを示す機能ブロック図である。

Claims (15)

  1. モビリティミドルウェア、第1のIEEE802.21インタフェースを含むアプリケーション/プロトコルプロセッサおよび端末インタフェース(TI)を含む端末機器(TE)モジュールと、
    ユーザサービス識別モジュール(USIM)と、
    第2のIEEE802.21インタフェースを含む第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)周波数分割複信(FDD)非アクセス階層(NAS)および第3のIEEE802.21インタフェースを含む3GPP FDD アクセス階層(AS)を含むモバイル終端(MT)モジュールと、
    第4のIEEE802.21インタフェースを含むIEEE802.11プロトコルスタックとを備えたワイヤレス通信ハンドセットであって、前記モビリティミドルウェアが、前記USIM、前記アプリケーション/プロトコルプロセッサ、前記第1,2,3および4のIEEE802.21インタフェースと複数のリンクを介してインタフェースをとることを特徴とするワイヤレス通信ハンドセット。
  2. 前記IEEE802.11プロトコルスタックは、
    論理リンク制御(LLC)層と、
    IEEE802.11メディアアクセス制御(MAC)層と、
    IEEE802.11物理(PHY)層と、
    セッション管理エンティティ(SME)と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
  3. 前記3GPP FDD NASは、
    3GPP機能モバイルネットワーク(MN)と、
    呼制御(CC)ユニットと、
    セッションマネージャ(SM)と、
    汎用パケット無線サービス(GPRS)モビリティマネージャ(GMM)と、
    無線アクセスベアラマネージャ(RABM)と、
    アテンションコマンドセットインタープリタ(ATC)と、
    ATCアドバンストテクノロジーアタッチメント(ATA)と、
    インターネットプロトコル(IP)リレーと、
    ビットストリームリレーとをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
  4. ATCコマンドは、前記TIおよび前記ATC ATAを介して前記TEモジュールと前記MTモジュールとの間で交換されることを特徴とする請求項3に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
  5. 前記3GPP FDD ASは、
    FDD物理層(PHY)と、
    FDDメディアアクセス制御層(MAC)と、
    FDD無線リンク制御(RLC)と、
    パケットデータ圧縮プロトコル(PDCP)ユニットと、
    ブロードキャストおよびマルチキャスト制御(BMC)ユニットと、
    無線資源制御(RRC)ユニットとを備えることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス通信ハンドセット。
  6. モビリティミドルウェアコアモジュールと、
    前記モビリティミドルウェアコアモジュールと通信するモビリティミドルウェア通信モジュールと、
    前記モビリティミドルウェアコアモジュールと通信する第1のドライバと、
    前記端末機器内で稼動するアプリケーションに多様な無線トランスポート媒体を提供する、前記第1のドライバと通信する挿脱可能なワイヤレス通信デバイスとを備え、前記挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、前記第1のドライバと通信する第2のドライバと、前記第2のドライバに電気的に結合されたユニバーサル移動体通信システム(UMTS)と、前記第2のドライバに電気的に結合されたプロトコルスタックとを備えることを特徴とする端末機器。
  7. 前記第1のドライバは、ネットワークドライバインタフェース規約(NDIS)ワイドエリアネットワーク(NDISWAN)ミニポートドライバであることを特徴とする請求項6に記載の端末機器。
  8. 前記プロトコルスタックは、
    IEEE802.16メディアアクセス制御(MAC)層と、
    IEEE802.16物理(PHY)層と、
    セッション管理エンティティ(SME)とを備えるIEEE802.16プロトコルスタックであることを特徴とする請求項6に記載の端末機器。
  9. 前記UMTSは、
    第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)周波数分割複信(FDD)非アクセス階層(NAS)と、
    3GPP FDDアクセス階層(AS)とを備えることを特徴とする請求項6に記載の端末機器。
  10. モビリティミドルウェア通信モジュールと、
    前記モビリティミドルウェア通信モジュールと通信する第1のドライバと、
    前記端末機器内で稼動するアプリケーションに多様な無線トランスポート媒体を提供する、前記第1のドライバと通信する挿脱可能なワイヤレス通信デバイスであって、(i)第2のドライバ、(ii)前記第2のドライバおよび前記第1のドライバを介して前記モビリティミドルウェア通信モジュールと通信するモビリティミドルウェアコアモジュールを含む前記挿脱可能なワイヤレス通信デバイスとを備えることを特徴とする端末機器。
  11. 前記第1のドライバは、ネットワークドライバインタフェース規約(NDIS)ワイドエリアネットワーク(NDISWAN)ミニポートドライバであることを特徴とする請求項10に記載の端末機器。
  12. 前記挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、
    前記モビリティミドルウェアコアモジュールに電気的に結合されたユニバーサル移動体通信システム(UMTS)と、
    前記モビリティミドルウェアコアモジュールに電気的に結合されたプロトコルスタックとをさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の端末機器。
  13. 前記挿脱可能なワイヤレス通信デバイスは、前記モビリティミドルウェアコアモジュールおよび前記UMTSと通信するユーザサービス識別モジュール(USIM)をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の端末機器。
  14. 前記UMTSは、
    第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)周波数分割複信(FDD)非アクセス階層(NAS)と、
    3GPP FDDアクセス階層(AS)とを備えることを特徴とする請求項12に記載の端末機器。
  15. 前記プロトコルスタックは、
    IEEE802.16メディアアクセス制御(MAC)層と、
    IEEE802.16物理(PHY)層と、
    セッション管理エンティティ(SME)とを備えるIEEE802.16プロトコルスタックであることを特徴とする請求項12に記載の端末機器。
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