JP4643058B2 - 切断位置表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、材料固定具を有する高速切断機や、ロータリバンドソーの切断位置を、クランバーの右側面によって示す切断位置表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の材料固定具を有する切断機で切断作業するときは、材料に切断位置を罫書き、固定器具を軽く締め、寸法確認のため作業員が材料まで切断機の頭部を、ヒンジを介して降ろし、切断刃で材料の切断位置を合わせ、材料を固定して切断機を作動することにより、材料を所定寸法に切断をしていた。
【0003】
その他、出願しているものの中に実開昭第54−145882号の切断装置は、材料固定具を有する切断機の、切断作動面の垂直方向に目盛り板を設置するとともに、その目盛り板に沿って移動自在とした、指針を有する材料ストッパーを設ける。その指針を目盛り板の所定目盛りに合わせた状態で、材料ストッパーに材料の端部を当接して、切断機を作動することにより、材料を所定寸法に切断できるようにした。そのため材料の切断に際して、寸法合わせを簡単かつ能率よく行うことができる便利なものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の材料固定具を有する切断機で切断するときは、材料に切断位置を罫書き、固定器具を軽く締め、切断機の頭部はヒンジを介して降ろし、切断刃と材料の切断位置を罫書いた位置を合わせ、頭部を上げて材料を固定し、切断機を作動することにより、材料を所定寸法に切断していたが、位置あわせのために頭部を降ろすのは面倒であった。
【0005】
その他、出願しているものの中に実開昭第54−145882号の切断装置は、指針を目盛り板の所定目盛りに合わせた状態で、材料ストッパーに材料の端部を当接して切断機を作動することにより、材料を所定寸法に切断できるようにしたが、機械が大きく高価で、操作が面倒であった。
【0006】
そこで本発明の切断位置表示装置は、バイス(1)とクランバー(2)で材料を固定する切断機の頭部(3)を降ろしたときに、切断刃(4)の左側面とクランバー(2)の右側面のギャップを狭くすることで、クランバー(2)の右側の位置で切断位置が分かる。そのため、材料を固定具に乗せたときクランバー(2)の右側に罫書き(8)を合わすだけで、材料を所定寸法に切断できる切断位置表示装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の切断位置表示装置は、バイス(1)とクランバー(2)で材料を固定する切断機の頭部(3)を、ヒンジ(5)を介して降ろしたときに、切断刃(4)の左側面とクランバー(2)の右側のキャップを狭くするように、クランバー(2)を長くすることで目的を達成した。
【0008】
木工用切断機は、クランバー(2)を長くする変わりに、軟質の木材などのプレート(9)をクランバー(2)に取り付けることで目的を達成した。
【0009】
また、斜め切断などでクランバー(2)の右側面が摩耗するときは、クランバー(2)に表示棒(11)を滑り動くように取り付け、表示棒(11)を固定するネジ(12)を設けたことで、クランバー(2)の表示棒(11)の表示部分が新しくなることで目的を達成した。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の切断位置表示装置の簡単な作り方は、バイス(1)とクランバー(2)で材料を固定する切断機の、クランバー(2)の右側を長くして切断刃(4)で切断すると、クランバー(2)の切断面が切断刃(4)の左側面の位置と同じである。したがって、材料に寸法を測り、その場所に罫書き(8)をして切断機のクランバー(2)で固定するとき、クランバー(8)の右端の切断面に罫書き(8)を合わせ切断すると、簡単に材料を所定寸法に切断できる。
【0011】
木工用切断機は、クランバー(2)を長くする変わりに、軟質のプレート(9)をクランバー(2)にねじ又は接着剤などで取り付ける。そして、木工用切断刃(4)がプレート(9)を切断し、プレート(9)の切断面が切断位置なので、プレート(9)の右側面に罫書き(8)したあとを合わせると、簡単に材料を所定寸法に切断できる。したがって、クランバー(2)と切断刃(4)が直接接触して、木工用の切断刃(4)を破損することがない。
【0012】
また、斜め切断などでクランバー(2)の右側面が摩耗したときなどは、クランバー(2)のネジ(12)を緩め、表示棒(11)を右に動かして、表示棒(11)をネジ(12)で固定して、切断刃(4)で切断することによって、新しい切断面で切断位置の表示をすることができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(イ)図3は高速切断機の外観斜視図で、図1は材料と材料固定具の詳細な斜視図である。そして、図2は正面図で、図2を参照すると、材料を左端から寸法を測定して、略Λを罫書き(8)した場所の線と線の交わった場所を、クランバー(2)の右側面と合わして、クランバー(2)のクランバーレバー(6)で材料を固定し、スイッチ(7)を入れてヒンジ(5)を介して頭部(3)を降ろし、材料を所定寸法に切断する。
【0014】
(ロ)図4は右側から測定して、材料固定具にセットした斜視図であり、同じく図5は正面図で、図5を参照して説明する。切断刃(4)の厚みが5ミリのときは、略Λを5ミリ右側にずらすことで切断刃(4)が切断する幅を考慮し、材料を所定寸法に切断する。このとき、高速切断機の能力として、誤差1ミリぐらいは黙認できるのと、職人の技能として5ミリを凡そで右側に出しても差し支えない。
【0015】
(ハ)図6はロータリバンドソーの外観斜視図で、ロータリバンドソーも材料固定具のクランバー(2)の右側面と、切断刃(4)の左側面のギャップを狭くするように長くすることで、高速切断機と同じ効果がある。しかし、ロータリバンドソーの切断刃(4)は幅が1ミリほどしかないので、材料の右側を必要とするときは1ミリ右にずらして切断しなければならないが、通常高速切断機の5ミリよりはロータリバンドソーの1ミリの方が分かりやすいので、高速切断機よりは正確な切断ができる。
【0016】
(ニ)また、木工用の卓上丸鋸は図7のように、クランバー(2)にプレート(9)をねじ又は接着剤などで取り付け、木工用鋸刃の切断刃(4)がクランバー(2)と直接接触することを避ける。材料の木材を定尺に罫書き(8)を入れ、卓上丸鋸の材料固定具のクランバー(2)に設けたプレート(9)の右側面と罫書き(8)を合わせ、固定して切断作業をする。
【0017】
(ホ)図8はクランバー(2)部分の斜視図で、斜め切断などでクランバー(2)の右側面が摩耗するときは、クランバー(2)のネジ(12)を緩め、表示棒(11)を右に動かして固定し、切断することによって新しい切断位置の表示ができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように切断位置表示装置は、次のような効果がある。
(イ)クランバーの右端が、切断刃の左側面が降りる場所である。したがって、クランバーの右端が切断位置を表示しているので、材料を固定するときクランバーの右端に合わすだけで定寸に切断することができる。
(ロ)木工用の卓上丸鋸は、クランバーにプレートを取り付け、木材用鋸刃がクランバーと直接接触することを避けることで鋸を守り、材料の木材を定尺に切ることができる。
(ハ)斜め切断などでクランバーの右側面が摩耗したときなどは、クランバーのネジを緩め、表示棒を右に動かして表示棒を固定し、切断することによって新しい切断位置の表示をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は、本発明の斜視図で材料固定具を示したものである。
【図2】図は、材料固定具の正面図である。
【図3】図は、高速切断機の斜視図である。
【図4】図は、固定具の右側の材料を必要としたときの斜視図である。
【図5】図は、固定具の右側の材料を必要としたときの正面図である。
【図6】図は、ロータリバンドソーの斜視図である。
【図7】図は、木材用の材料固定部の斜視図である。
【図8】図は、クランバーに表示棒を取り付けた斜視図である。
【符号の説明】
1 バイス 2 クランバー
3 頭部 4 切断刃
5 ヒンジ 6 クランバーレバー
7 スイッチ 8 罫書き
9 プレート 10 モータ
11 表示棒 12 ネジ

Claims (1)

  1. バイス(1)とクランバー(2)で材料を固定し、切断刃(4)で材料を切断する高速切断機やロータリバンドソーで、
    該クランバー(2)の右端が該切断刃(4)を降ろしたときの、左側面と同じ位置であることを特徴とする切断位置表示装置。
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