JP4639923B2 - 無線通信装置、無線ネットワークシステム、通信方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
以前はアクセスポイントと呼ばれる中央制御端末を中心としたインフラストラクチャネットワークを構築するケースが中心であったが、近年はアクセスポイントが存在せず各無線端末が対等に接続するアドホックネットワークの使用ケースが増えている。
IEEE 802.11規格は”11.2.2 Power management in an IBSS”において、アドホックネットワークにおける低消費電力状態の動作を次のように定義している。
各ターゲットビーコン送信時刻(Target Beacon Transmission Time: TBTT)間隔は、トラフィック発生通知メッセージ(Announcement Traffic Indication Message: ATIM)ウィンドウ(Window)とそれ以降の期間に分離される。
ブロードキャストおよびマルチキャストの送信フレームの宛先端末にPSモード無線端末が含まれる場合、無線端末は該当フレームを一旦バッファリングし、ATIMウィンドウにおいてトラフィック発生通知メッセージ(ATIM)フレームをブロードキャストまたはマルチキャストで送信し、フレームをバッファリングしていることを通知する。
PSモード無線端末はATIM ウィンドウにおいて自分宛のユニキャストATIMフレームを受信すると応答フレームを送信元に返信し次TBTTまでアウェイク(Awake)状態を保つ。また、ブロードキャストおよび関連するマルチキャストのATIMフレームを受信したケースでも次TBTTまでアウェイク(Awake)状態を保つ。自身が関連するATIMフレームを受信しないPSモード端末はATIM ウィンドウが終了すると次TBTTまでドーズ(Doze)状態に移行する。
ブロードキャストおよびマルチキャストのATIMフレームを送信した無線端末と応答フレームが返信されたユニキャストATIMフレームを送信した無線端末は、ATIM ウィンドウ終了後から次TBTTまでの間でそれぞれ意図したアドレス宛てにバッファリングしているフレームを送信する。
PSモード無線端末がビーコン(Beacon)を送信した場合は、ATIMフレームの送信および受信に関わらず次TBTTまでアウェイク状態を保持する。Activeモード無線端末は常にアウェイク状態を保持する。
たとえば、バッファリングされているフレームがひとつだけであった場合、ATIMウィンドウ終了直後の早い段階でフレーム送信が終了することが予想されるが、次TBTTまでアウェイク状態を保持する。この場合、受信するフレームが無い状態でアウェイク状態を保持することになり無駄な電力を消費することになる。
このように、バッファリングされているフレームを送信するために必要な時間が、ATIM ウィンドウ終了後から次TBTTまでの期間に比べて短期間である場合は無駄な電力を消費することになる。
IEEE 802.11規格で定められた仕様はATIM ウィンドウの効率を高めること、具体的には直接ATIMフレームをやり取りしなくても隣接無線端末間の通信を受信することで目的のPSモード無線端末のアウェイク(Awake)状態を認識すること、を想定していると考えられるがネットワークに参加する端末が2台等少ない場合には効率の向上は得られない。
この場合、ビーコンを送信したPSモード無線端末がATIMウィンドウ終了後から次TBTTまでアウェイク状態を保持するのは無駄な電力を消費することになる。
無線通信装置は、低消費電力モードで動作する際には、データフレームに含まれるデータ送信通知期間では通常電力状態で動作する。
また、無線通信装置は、低消費電力モードで動作する際であって、データ送信期間では低消費電力状態で動作する。
図1の無線ネットワークシステム1は、3台の無線通信装置としての無線端末(ステーション)2(STA1)、3(STA2)、および4(STA3)により、アドホックネットワーク5を形成し、無線端末2〜4は無線チャネルを介して無線通信を行う。
MAC層プロトコル処理ブロック102は、メディアアクセス処理ブロック201、送信通知フレーム送信元アドレス一覧202および送信通知フレーム送信先アドレス一覧203を含むアドレス一覧管理ブロック204、電力管理ブロック205、および電力管理モード設定ブロック206を有している。
電力管理ブロック205は、IEEE 802.11規格で定められた通常電力管理モードと本実施形態で示す独自電力管理モードを実現する。使用する電力管理モードは電力管理モード設定ブロック206より与えられる。独自電力管理モード時の電力管理ブロック205はアドレス一覧管理ブロック204より送信通知フレーム送信元アドレス一覧202と送信通知フレーム送信先アドレス一覧203の状態をアドレス一覧管理ブロック204より取得し、その情報を元に動作を行う。
電力管理ブロック205は、メディアアクセス処理ブロック201、アドレス一覧管理ブロック204、およびPHY層プロトコル処理ブロック101に対して電力管理を行う。
送信通知フレーム送信元アドレス一覧202は複数の要素を含み、図3に示すように、各要素は、送信通知フレーム送信元アドレス301と対応する有効性情報302により構成される。
送信通知フレーム送信先アドレス一覧203は複数の要素を含み、図4に示すように、各要素は、送信通知フレーム送信先アドレス303と対応する有効性情報304により構成される。
図5に示すように、ネットワークは一定期間のタイムフレームTFによって分割される。タイムフレームTFは図中でタイムフレーム(TF0)400、タイムフレーム(TF1)401、タイムフレーム(TF2)402、タイムフレーム(TF3)403で示される。
さらに、各タイムフレームTF(0〜3、・・・)はデータ送信通知期間404とデータ送信期間405により構成される。
該当無線端末100は電力状態として通常電力状態と低消費電力状態を持つ。通常電力状態は通常の電力が供給されフレームの送受信が可能な状態を示す。低消費電力状態はフレームの送受信が不可能であるが通常電力状態より消費電力の少ない状態を示す。
独自電力管理モードの無線端末100はデータ送信通知期間404では常に通常電力状態で動作する。
一方、データ送信期間では送信通知フレーム送信元アドレス一覧202および送信通知フレーム送信先アドレス一覧203に有効な要素が含まれるときだけ通常電力状態で動作し、それ以外の場合は低消費電力状態で動作する。
一方、電力管理ブロック205は、低消費電力状態時にはたとえばメディアアクセス処理ブロック201、アドレス一覧管理ブロック204、およびPHY層プロトコル処理ブロック101に対して駆動電力を供給しないような電力管理を行う。
無線端末100は、ユニキャストの送信通知フレームを送信した場合は対応する受信応答フレームを受信すると送信通知フレームの送信先アドレス用の要素を、存在しなければ作成して、有効性情報304を有効にする。ブロードキャストまたはマルチキャストの送信通知フレームを送信した場合は送信を完了した時点で送信通知フレームの送信先アドレス用の要素を、存在しなければ作成して、有効性情報304を有効にする。
まず、データフレームに送信継続情報を付加する。この目的のためにIEEE 802.11規格で定義されるMACフレームの中のMACヘッダ領域のフレームコントロールフィールド(Frame Control Field)のモアデータフィールド(More Data Field)を使用する。
そして、MACヘッダ410は、フレームコントロールフィールド(Frame Control Field: FCF)411を含み、このフレームコントロールフィールド411にモアデータフィールド(MDF)412が含まれている。
また、送信通知フレーム送信先アドレス一覧203に掲載される要素のうち有効なユニキャストアドレスに対してモアデータフィールド412を0にセットしたフレームを送信し、対応する受信応答フレームを受信した場合に該当要素を無効化する。
また、送信通知フレーム送信元アドレス一覧202に掲載される要素のうち有効なユニキャストアドレスからモアデータフィールド412を0にセットしたフレームを受信し、対応する受信応答フレームを送信した場合に該当要素を無効化する。
また、任意のデータ送信期間が終了するそのときに有効な要素は全て無効化される。
その後IEEE 802.11規格に従ってビーコンを送信する。
IEEE 802.11規格においては各タイムフレーム(400,401,402,403、・・)の開始時間はTBTT、データ送信通知期間(044)はATIMウィンドウ、通常電力状態はアウェイク(Awake)状態、低消費電力状態はドーズ(Doze)状態、データ送信通知フレームはATIM フレーム、受信応答フレームは受信確認フレームであるACK フレームとして定義されている。
送信通知フレームのうちユニキャスト送信通知フレームを受信した送信先無線端末は受信応答フレームを送信元無線端末に返信し、マルチキャスト送信通知フレームを受信した送信先無線端末は受信応答フレームを返信しない。
送信先無線端末は受信応答フレームを返信したユニキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとマルチキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信元アドレス一覧202を内部に保持し、送信元無線端末は送信応答フレームを返信されたユニキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとマルチキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信先アドレス一覧203を内部に保持し、無線端末は送信元無線端末と送信先無線端末の両方で有り得ることができる。
これに対応して、本実施形態においては、上述したように、各無線端末100には、送信通知フレーム送信元アドレス一覧202および送信通知フレーム送信先アドレス一覧203の両方が設けられている。
送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対して複数データフレームを送信する場合は、該当送信先無線端末に対するデータフレームのうち、最後に送信するデータフレーム以外のデータフレームには送信継続情報に引き続きデータフレームを送信することを示す情報を付加(記入)して送信し、最後のデータフレームには送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加して送信する。
一方、送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対してデータフレームをひとつ送信する場合は、該当送信先無線端末に対するデータフレームの送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加して送信する。
同様に、送信先無線端末は送信通知フレーム送信元アドレス一覧202に掲載される有効な送信元アドレスより送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報が付加されたユニキャストデータフレームの受信と対応する送信応答フレームの送信およびマルチキャストデータフレームの受信を行った場合、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧202に含まれる該当送信元アドレスを無効化し、全ての送信元アドレスが無効化されると受信完了条件を満たし次に存在するデータ送信通知期間404の開始まで低消費電力状態で動作を行う。
送信元無線端末と送信先無線端末の両方で有る無線端末は、送信完了条件と受信完了条件を満たすと次に存在するデータ送信通知期間404の開始まで低消費電力状態で動作を行う。
図8において、フローの左側はネットワーク開始端末2(STA1)の動作フローを示し、右側は無線端末3(STA2)、4(STA3)の動作フローを示す。
無線端末3(STA2)および4(STA3)は、ビーコン受信ステップSTP13によりアドホックネットワークからのビーコンを受信し、必要なパラメータを取得しアドホックネットワークに参加する。その後各無線端末2〜4はアプリケーション通信フェーズFS2に移行する。
図9において、フローの左側はネットワーク開始端末2(STA1)の動作フローを示し、右側は無線端末3(STA2)、4(STA3)の動作フローを示す。
その後、使用電力管理モード選択ステップSTP22において端末間でデータフレームを交換して使用する電力管理モードを決定し、独自電力管理モード開始ステップSTP33,STP34において同時電力管理モードを開始する。その後各無線端末はアプリケーション通信フェーズFS2に移行する。
アプリケーション通信フェーズFS2においては、無線端末2,3,4間でアプリケーションデータの送受信が行われる。
図10においては、開始されるタイムフレームにおいて無線端末4(STA3)がビーコンを送信する例を示す。
この場合、有効な要素を持つ送信通知フレーム送信元アドレス一覧202および送信通知フレーム送信先アドレス一覧203を持つ無線端末は存在せず、データ送信通知期間終了後に全端末は低消費電力状態に移行する。ビーコン553が送信されるためアドホックネットワークは維持される。
図11は図10の場合と無線端末4(STA3)の電力状態576のみ異なる。
無線端末4(STA3)はビーコン送信端末であるため該当タイムフレームの間、通常電力状態を保持する。
図10および図11からわかるように、独自電力管理モードでは通常電力管理モードに比較して電力消費量が少ない。
図12においては、500で開始されるタイムフレームにおいて無線端末4(STA3)がビーコンを送信する例を示す。
これにより、無線端末2(STA1)の送信通知フレーム送信元アドレス一覧202(図2)に無線端末3(STA2)用要素を作成し、送信通知フレーム送信元アドレス301(図3)に無線端末3(STA2)のアドレスを記録し、対応する有効性情報302(図3)に有効を示す情報を記録する。また、無線端末3(STA2)の送信通知フレーム送信先アドレス一覧203(図2)に無線端末2(STA1)用の要素を作成し、送信通知フレーム送信先アドレス303(図4)に無線端末2(STA1)のアドレスを記録し、対応する有効性情報304(図4)に有効を示す情報を記録する。
データ送信通知期間404の終了502以降、無線端末2(STA1)の送信通知フレーム送信元アドレス一覧202と無線端末3(STA2)の送信通知フレーム送信先アドレス一覧203は有効な要素を持つため通常電力状態を保持し、無線端末4(STA3)は低消費電力状態に移行する。続くデータ送信期間405において無線端末2(STA1)から無線端末3(STA2)へのデータ送信が行われる。
図12の例では3つのデータフレーム505、507、509が送信され、それぞれの受信応答フレーム506、508、510が送信される様子を示している。
データフレーム505と507はモアデータフィールド412を1にセットして送信される。これにより、無線端末2(STA1)の送信通知フレーム送信元アドレス一覧202と無線端末3(STA2)の送信通知フレーム送信先アドレス一覧203の要素の有効性は維持される。
図13は図12と無線端末2(STA1)、3(STA2)、4(STA3)の電力状態526、527、528のみ異なる。
無線端末4(STA3)はビーコン送信端末であるため該当タイムフレームの間、通常電力状態を保持する。無線端末2(STA1)と無線端末3(STA2)は送信通知フレーム(ATIM Frame)を交換したため次のタイムフレームの開始(TBTT)まで通常電力状態を保持する。
図12および図13からわるように、独自電力管理モードでは通常電力管理モードに比較して電力消費量が少ない。
図14において、600、601はタイムフレームの開始を示し、602は600で開始するタイムフレームにおけるデータ送信通知期間の終了を示す。620、621、622、623、624、625は各無線端末の通常電力動作期間を示し、それ以外は低消費電力状態に有ることを示す。
図14においては、600で開始されるタイムフレームにおいて無線端末4(STA3)がビーコンを送信する例を示す。
無線端末4(STA3)のビーコン603送信後、無線端末3(STA2)は無線端末2(STA1)に対してデータ送信通知フレーム604を送信する。無線端末2(STA1)はそれに対して受信応答フレーム605を無線端末3(STA2)に対して送信する。それに続いて無線端末4(STA3)は無線端末2(STA1)と無線端末3(STA2)を宛先に含むマルチキャストアドレス宛てにデータ送信通知フレーム606を送信する。
これにより、無線端末(STA1)の送信通知フレーム送信元アドレス一覧202(図2)に無線端末3(STA2)用要素と無線端末4(STA3)用要素を作成し、各要素の送信通知フレーム送信元アドレス301(図3)に無線端末3(STA2)と無線端末4(STA3)のアドレスを記録し、対応する有効性情報302(図3)に有効を示す情報を記録する。また無線端末3(STA2)の送信通知フレーム送信先アドレス一覧203(図2)に無線端末2(STA1)用の要素を作成し、送信通知フレーム送信先アドレス303(図4)に無線端末2(STA1)のアドレスを記録し、対応する有効性情報304(図4)に有効を示す情報を記録し、送信通知フレーム送信元アドレス一覧202(図2)に無線端末4(STA3)用要素を作成し、該当要素の送信通知フレーム送信元アドレス301(図3)に無線端末4(STA3)のアドレスを記録し、対応する有効性情報302(図3)に有効を示す情報を記録する。
また、無線端末4(STA3)の送信通知フレーム送信先アドレス一覧203(図2)に前記のマルチキャスト送信通知フレームの宛先アドレス用の要素を作成し、送信通知フレーム送信先アドレス303(図4)に該当アドレスを記録し、対応する有効性情報304(図4)に有効を示す情報を記録する。
続くデータ送信期間405において、無線端末(STA1)から無線端末3(STA2)へのデータ送信と無線端末4(STA3)からのマルチキャストデータ送信が行われる。
図14の例においては、2つのユニキャストデータフレーム607、609が送信され、それぞれの受信応答フレーム608、610が送信される様子と無線端末4(STA3)から1つのマルチキャストデータフレーム611が送信される様子を示している。データフレーム607はモアデータフィールド412を1にセットして送信される。データフレーム609と611はモアデータフィールドを0にセットして送信される。
データフレーム611が送信されると、無線端末4(STA3)の送信通知フレーム送信先アドレス一覧203の前記のマルチキャスト送信通知フレームの宛先アドレス用の要素と、無線端末2(STA1)と無線端末3(STA2)の送信通知フレーム送信元アドレス一覧202の無線端末4(STA3)用の要素が無効となる。この時点で無線端末2(STA1)と無線端末3(STA2)と無線端末4(STA3)は有効な要素を持つ送信通知フレーム送信元アドレス一覧202と送信通知フレーム送信先アドレス一覧203を持たないため低消費電力状態に移行する。
図15は図14と無線端末2(STA1)、3(STA2)、4(STA3)の電力状態626、627、628のみ異なる。
無線端末2(STA1)、3(STA2)、4(STA3)は送信通知フレーム(ATIM Frame)を交換したため次のタイムフレームの開始(TBTT)まで通常電力状態を保持する。独自電力管理モードでは通常電力管理モードに比較して電力消費量が少ない。
また、送信元無線端末はビーコン送信後からデータ送信通知期間404が終了するまでに無線メディアへの送信権を獲得し送信通知フレームを送信先無線端末に送信し、送信通知フレームのうちユニキャスト送信通知フレームを受信した送信先無線端末は受信応答フレームを送信元無線端末に返信し、マルチキャスト送信通知フレーム受信した送信先無線端末は受信応答フレームを返信しない。送信先無線端末は受信応答フレームを返信したユニキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとマルチキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信元アドレス一覧202を内部に保持し、送信元無線端末は送信応答フレームを返信されたユニキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとマルチキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信先アドレス一覧203を内部に保持し、無線端末は送信元無線端末と送信先無線端末の両方で有り得ることができる。
そして、データ送信期間405においては、ユニキャスト送信通知フレームに対して受信応答フレームを送信した送信先無線端末と、マルチキャスト送信通知フレームを受信した送信先無線端末と、ユニキャスト送信通知フレームを送信して対応する受信応答フレームを受信した送信元無線端末と、マルチキャスト送信通知フレームを送信した送信元無線端末と、通常電力モードの無線端末のみが通常電力状態で動作を行い、それ以外の前記無線端末は低消費電力状態で動作を行う。
端末間でデータ通信が行われない状況においてアドホックネットワークを維持するための消費電力を削減する
端末間でデータ通信が行われる状況において、データ通信全体で使用する消費電力を削減する。
Claims (13)
- 通信対象装置との間で、データ送信通知期間と当該通知期間に続くデータ送信期間を含むデータフレームを用いて無線通信を行う無線通信装置であって、
動作状態として低消費電力状態と通常電力状態を持ち、自己で両動作を切り替える動作切り替え機能を有し、かつ、電力管理モードとして通常電力モードと低消費電力モードを有し、
前記通常電力モード時には前記通常電力状態で動作するように電力を管理し、前記低消費電力モードで動作する際には、前記データ送信通知期間では通常電力状態で動作し、データ送信期間では低消費電力状態で動作するように電力を管理する処理部を有し、
前記処理部は、
前記データ送信通知期間の開始時において、前記電力管理モードおよび直前の動作状態に関わらず前記通常電力状態で動作を開始するように電力管理を行い、
当該装置は、規定された送信手順に従ってビーコンを送信し、
前記低消費電力モードで動作する前記無線通信装置に対し送信するデータを保持し、該当タイムフレーム期間中に該当のデータ送信を希望する前記無線通信装置が存在する場合であって、データ送信先となる場合には送信先無線端末として機能し、データ送信元となる場合には送信元無線端末として機能し、前記送信元無線端末と前記送信先無線端末の両方で有り得、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記ビーコン送信後から前記データ送信通知期間が終了するまでに無線メディアへの送信権を獲得し送信通知フレームを前記送信先無線端末に送信し、
前記送信通知フレームのうちユニキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを前記送信元無線端末に返信し、マルチキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを返信せず、かつ、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記受信応答フレームを返信した前記ユニキャスト送信通知フレームの送信元アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信元アドレス一覧を内部に保持し、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
送信応答フレームを返信された前記ユニキャスト送信通知フレームの送信先アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信先アドレス一覧を内部に保持し、
前記無線端末間で送受信されるデータフレームには前記送信元無線端末が該当データフレームの宛先と同一の前記送信先無線端末に対して該当データ送信期間の中で引き続きデータフレームを送信するかどうかを示す送信継続情報が含まれ、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対して複数データフレームを送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームのうち、最後に送信するデータフレーム以外のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信することを示す情報を付加して送信し、最後のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を記入して送信し、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対してデータフレームをひとつ送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームの前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加して送信し、
前記データ送信通知期間において前記送信通知フレームを送受信し、前記データフレーム送信および前記データフレーム受信のために前記通常電力状態で動作を行う前記低消費電力モードの前記無線端末のうち、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧で有効な送信先アドレスに対して前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加したユニキャストデータフレームの送信と対応する送信応答フレームの受信およびマルチキャストデータフレームの送信を行った場合、前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧に含まれる該当送信先アドレスを無効化し、すべての送信先アドレスが無効化されると送信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行い、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に掲載される有効な送信元アドレスより前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報が付加されたユニキャストデータフレームの受信と対応する送信応答フレームの送信およびマルチキャストデータフレームの受信を行った場合、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に含まれる該当送信元アドレスを無効化し、全ての送信元アドレスが無効化されると受信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行う
無線通信装置。 - フレームの送信処理部と受信処理部と、を有し、
前記処理部は、
前記通常電力状態にはフレームの送信動作および受信動作を実行可能であるように前記送信処理部と受信処理部との電力管理を行い、前記低消費電力状態には、フレームの送信動作および受信動作が不可であるが前記通常電力状態より消費電力が少ないように前記送信処理部と受信処理部との電力管理を行う
請求項1記載の無線通信装置。 - 前記データ送信期間では前記ユニキャスト送信通知フレームに対して前記受信応答フレームを送信した前記送信先無線端末と、前記マルチキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末と、前記ユニキャスト送信通知フレームを送信して対応する前記受信応答フレームを受信した前記送信元無線端末と、前記マルチキャスト送信通知フレームを送信した前記送信元無線端末と、前記通常電力モードの前記無線端末のみが通常電力状態で動作を行い、
それ以外の前記無線端末は低消費電力状態で動作を行う
請求項1または2記載の無線通信装置。 - 前記送信元無線端末と前記送信先無線端末の両方として機能する場合は、前記送信完了条件と前記受信完了条件を満たすと次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行う
請求項1から3のいずれか一に記載の無線通信装置。 - 前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧および前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧を内部に保持して、アドレス一覧を管理するアドレス一覧管理部と、
無線通信規格のメディアアクセス処理を行い、送信通知フレームの送信時および受信時は送信通知フレームの内容を前記アドレス一覧管理部に通知するメディアアクセス処理部と、
フレームの送信処理および受信処理機能を有するプロトコル処理部と、を含み、
前記アドレス一覧管理部は、
前記メディアアクセス処理部より通知された送信通知フレームの内容をもとに、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧および前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧の内容を更新する機能を有し、
前記処理部は、
前記低消費電力モード時には、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧および前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧の状態を取得し、当該取得情報を元に電力管理動作を行い、
通常電力状態時には、前記メディアアクセス処理部、前記アドレス一覧管理部、および前記プロトコル処理部に対して駆動電力を供給するような電力管理を行い、
低消費電力状態時には、前記ディアアクセス処理部、前記アドレス一覧管理部、および前記プロトコル処理部に対して駆動電力を供給しないような電力管理を行う
請求項1から4のいずれか一に記載の無線通信装置。 - データ送信通知期間と当該通知期間に続くデータ送信期間を含むデータフレームを用いて複数の無線通信装置間で無線通信を行う無線ネットワークシステムであって、
上記各無線通信装置は、
動作状態として低消費電力状態と通常電力状態を持ち、自己で両動作を切り替える動作切り替え機能を有し、かつ、電力管理モードとして通常電力モードと低消費電力モードを有し、
前記通常電力モード時には前記通常電力状態で動作するように電力を管理し、前記低消費電力モードで動作する際には、前記データ送信通知期間では通常電力状態で動作し、データ送信期間では低消費電力状態で動作するように電力を管理する処理部を有し、
前記処理部は、
前記データ送信通知期間の開始時において、前記電力管理モードおよび直前の動作状態に関わらず前記通常電力状態で動作を開始するように電力管理を行い、
当該装置は、規定された送信手順に従ってビーコンを送信し、
前記低消費電力モードで動作する前記無線通信装置に対し送信するデータを保持し、該当タイムフレーム期間中に該当のデータ送信を希望する前記無線通信装置が存在する場合であって、データ送信先となる場合には送信先無線端末として機能し、データ送信元となる場合には送信元無線端末として機能し、前記送信元無線端末と前記送信先無線端末の両方で有り得、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記ビーコン送信後から前記データ送信通知期間が終了するまでに無線メディアへの送信権を獲得し送信通知フレームを前記送信先無線端末に送信し、
前記送信通知フレームのうちユニキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを前記送信元無線端末に返信し、マルチキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを返信せず、かつ、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記受信応答フレームを返信した前記ユニキャスト送信通知フレームの送信元アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信元アドレス一覧を内部に保持し、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
送信応答フレームを返信された前記ユニキャスト送信通知フレームの送信先アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信先アドレス一覧を内部に保持し、
前記無線端末間で送受信されるデータフレームには前記送信元無線端末が該当データフレームの宛先と同一の前記送信先無線端末に対して該当データ送信期間の中で引き続きデータフレームを送信するかどうかを示す送信継続情報が含まれ、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対して複数データフレームを送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームのうち、最後に送信するデータフレーム以外のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信することを示す情報を付加して送信し、最後のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を記入して送信し、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対してデータフレームをひとつ送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームの前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加して送信し、
前記データ送信通知期間において前記送信通知フレームを送受信し、前記データフレーム送信および前記データフレーム受信のために前記通常電力状態で動作を行う前記低消費電力モードの前記無線端末のうち、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧で有効な送信先アドレスに対して前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加したユニキャストデータフレームの送信と対応する送信応答フレームの受信およびマルチキャストデータフレームの送信を行った場合、前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧に含まれる該当送信先アドレスを無効化し、すべての送信先アドレスが無効化されると送信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行い、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に掲載される有効な送信元アドレスより前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報が付加されたユニキャストデータフレームの受信と対応する送信応答フレームの送信およびマルチキャストデータフレームの受信を行った場合、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に含まれる該当送信元アドレスを無効化し、全ての送信元アドレスが無効化されると受信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行う
無線ネットワークシステム。 - 前記無線通信装置は、フレームの送信処理部と受信処理部と、を有し、
前記処理部は、
前記通常電力状態にはフレームの送信動作および受信動作を実行可能であるように前記送信処理部と受信処理部との電力管理を行い、前記低消費電力状態には、フレームの送信動作および受信動作が不可であるが前記通常電力状態より消費電力が少ないように前記送信処理部と受信処理部との電力管理を行う
請求項6記載の無線ネットワークシステム。 - 前記データ送信期間では前記ユニキャスト送信通知フレームに対して前記受信応答フレームを送信した前記送信先無線端末と、前記マルチキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末と、前記ユニキャスト送信通知フレームを送信して対応する前記受信応答フレームを受信した前記送信元無線端末と、前記マルチキャスト送信通知フレームを送信した前記送信元無線端末と、前記通常電力モードの前記無線端末のみが通常電力状態で動作を行い、
それ以外の前記無線端末は低消費電力状態で動作を行う
請求項6または7記載の無線ネットワークシステム。 - 前記無線通信装置が前記送信元無線端末と前記送信先無線端末の両方として機能する場合は、前記送信完了条件と前記受信完了条件を満たすと次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行う
請求項6から8のいずれか一に記載の無線ネットワークシステム。 - 前記マルチキャストは前記無線ネットワーク内の全無線通信装置を宛先とする場合と前記無線ネットワーク内の選択された無線通信装置を宛先とする場合が存在する
請求項6から9のいずれか一に記載の無線ネットワークシステム。 - 上記各無線通信装置は、
前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧および前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧を内部に保持して、アドレス一覧を管理するアドレス一覧管理部と、
無線通信規格のメディアアクセス処理を行い、送信通知フレームの送信時および受信時は送信通知フレームの内容を前記アドレス一覧管理部に通知するメディアアクセス処理部と、
フレームの送信処理および受信処理機能を有するプロトコル処理部と、を含み、
前記アドレス一覧管理部は、
前記メディアアクセス処理部より通知された送信通知フレームの内容をもとに、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧および前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧の内容を更新する機能を有し、
前記処理部は、
前記低消費電力モード時には、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧および前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧の状態を取得し、当該取得情報を元に電力管理動作を行い、
通常電力状態時には、前記メディアアクセス処理部、前記アドレス一覧管理部、および前記プロトコル処理部に対して駆動電力を供給するような電力管理を行い、
低消費電力状態時には、前記ディアアクセス処理部、前記アドレス一覧管理部、および前記プロトコル処理部に対して駆動電力を供給しないような電力管理を行う
請求項6から10のいずれか一に記載の無線ネットワークシステム。 - 通信対象装置との間で、データ送信通知期間と当該通知期間に続くデータ送信期間を含むデータフレームを用いて無線通信を行う無線通信装置の通信方法であって、
動作状態として低消費電力状態と通常電力状態を有し、電力管理モードとして通常電力モードと低消費電力モードを有し、
前記通常電力モード時には前記通常電力状態で動作するように電力を管理し、前記低消費電力モードで動作する際には、前記データ送信通知期間では通常電力状態で動作し、データ送信期間では低消費電力状態で動作するように電力を管理する処理ステップを有し、
前記処理ステップにおいては、
前記データ送信通知期間の開始時において、前記電力管理モードおよび直前の動作状態に関わらず前記通常電力状態で動作を開始するように電力管理を行い、
規定された送信手順に従ってビーコンを送信し、
前記低消費電力モードで動作する前記無線通信装置に対し送信するデータを保持し、該当タイムフレーム期間中に該当のデータ送信を希望する前記無線通信装置が存在する場合であって、データ送信先となる場合には送信先無線端末として機能し、データ送信元となる場合には送信元無線端末として機能し、前記送信元無線端末と前記送信先無線端末の両方で有り得、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記ビーコン送信後から前記データ送信通知期間が終了するまでに無線メディアへの送信権を獲得し送信通知フレームを前記送信先無線端末に送信し、
前記送信通知フレームのうちユニキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを前記送信元無線端末に返信し、マルチキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを返信せず、かつ、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記受信応答フレームを返信した前記ユニキャスト送信通知フレームの送信元アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信元アドレス一覧を内部に保持し、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
送信応答フレームを返信された前記ユニキャスト送信通知フレームの送信先アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信先アドレス一覧を内部に保持し、
前記無線端末間で送受信されるデータフレームには前記送信元無線端末が該当データフレームの宛先と同一の前記送信先無線端末に対して該当データ送信期間の中で引き続きデータフレームを送信するかどうかを示す送信継続情報が含まれ、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対して複数データフレームを送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームのうち、最後に送信するデータフレーム以外のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信することを示す情報を付加して送信し、最後のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を記入して送信し、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対してデータフレームをひとつ送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームの前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加して送信し、
前記データ送信通知期間において前記送信通知フレームを送受信し、前記データフレーム送信および前記データフレーム受信のために前記通常電力状態で動作を行う前記低消費電力モードの前記無線端末のうち、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧で有効な送信先アドレスに対して前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加したユニキャストデータフレームの送信と対応する送信応答フレームの受信およびマルチキャストデータフレームの送信を行った場合、前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧に含まれる該当送信先アドレスを無効化し、すべての送信先アドレスが無効化されると送信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行い、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に掲載される有効な送信元アドレスより前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報が付加されたユニキャストデータフレームの受信と対応する送信応答フレームの送信およびマルチキャストデータフレームの受信を行った場合、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に含まれる該当送信元アドレスを無効化し、全ての送信元アドレスが無効化されると受信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行う
無線通信装置の通信方法。 - 通信対象装置との間で、データ送信通知期間と当該通知期間に続くデータ送信期間を含むデータフレームを用いて無線通信処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
動作状態として低消費電力状態と通常電力状態を有し、電力管理モードとして通常電力モードと低消費電力モードを有し、
前記通常電力モード時には前記通常電力状態で動作するように電力を管理し、前記低消費電力モードで動作する際には、前記データ送信通知期間では通常電力状態で動作し、データ送信期間では低消費電力状態で動作するように電力を管理する管理処理を行い、
前記管理処理においては、
前記データ送信通知期間の開始時において、前記電力管理モードおよび直前の動作状態に関わらず前記通常電力状態で動作を開始するように電力管理を行い、
規定された送信手順に従ってビーコンを送信し、
前記低消費電力モードで動作する前記無線通信装置に対し送信するデータを保持し、該当タイムフレーム期間中に該当のデータ送信を希望する前記無線通信装置が存在する場合であって、データ送信先となる場合には送信先無線端末として機能し、データ送信元となる場合には送信元無線端末として機能し、前記送信元無線端末と前記送信先無線端末の両方で有り得、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記ビーコン送信後から前記データ送信通知期間が終了するまでに無線メディアへの送信権を獲得し送信通知フレームを前記送信先無線端末に送信し、
前記送信通知フレームのうちユニキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを前記送信元無線端末に返信し、マルチキャスト送信通知フレームを受信した前記送信先無線端末は受信応答フレームを返信せず、かつ、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記受信応答フレームを返信した前記ユニキャスト送信通知フレームの送信元アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信元アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信元アドレス一覧を内部に保持し、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
送信応答フレームを返信された前記ユニキャスト送信通知フレームの送信先アドレスと前記マルチキャスト送信通知フレームの送信先アドレスとその有効性を示す一覧である送信通知フレーム送信先アドレス一覧を内部に保持し、
前記無線端末間で送受信されるデータフレームには前記送信元無線端末が該当データフレームの宛先と同一の前記送信先無線端末に対して該当データ送信期間の中で引き続きデータフレームを送信するかどうかを示す送信継続情報が含まれ、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対して複数データフレームを送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームのうち、最後に送信するデータフレーム以外のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信することを示す情報を付加して送信し、最後のデータフレームには前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を記入して送信し、
前記送信元無線端末が該当データ送信間隔の中で同一送信先無線端末に対してデータフレームをひとつ送信する場合は、該当送信先無線端末に対する前記データフレームの前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加して送信し、
前記データ送信通知期間において前記送信通知フレームを送受信し、前記データフレーム送信および前記データフレーム受信のために前記通常電力状態で動作を行う前記低消費電力モードの前記無線端末のうち、
前記送信元無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧で有効な送信先アドレスに対して前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報を付加したユニキャストデータフレームの送信と対応する送信応答フレームの受信およびマルチキャストデータフレームの送信を行った場合、前記送信通知フレーム送信先アドレス一覧に含まれる該当送信先アドレスを無効化し、すべての送信先アドレスが無効化されると送信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行い、
前記送信先無線端末として機能する場合は、
前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に掲載される有効な送信元アドレスより前記送信継続情報に引き続きデータフレームを送信しないことを示す情報が付加されたユニキャストデータフレームの受信と対応する送信応答フレームの送信およびマルチキャストデータフレームの受信を行った場合、前記送信通知フレーム送信元アドレス一覧に含まれる該当送信元アドレスを無効化し、全ての送信元アドレスが無効化されると受信完了条件を満たし次に存在する前記データ送信通知期間開始まで前記低消費電力状態で動作を行う
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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