JP4634862B2 - 油冷式圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機本体に潤滑、軸封および冷却のために油を供給するように構成された油冷式圧縮機に関する。
従来より、圧縮機のインペラやスクリューロータを駆動する駆動モータは、高速回転するため発熱量が大きく、これを冷却する冷却機構が必須である。このような冷却機構として、一般的にロータ軸に直結したファンによる強制冷却や、外部の冷却装置による冷却空気や冷媒の供給等が従来より用いられてきた。
しかしながら、ロータ軸にファンを直結する場合は、ロータ軸長が長くなるので高速回転するロータ軸の回転支持が困難になり、また、外部の冷却装置により冷却空気や冷媒を供給する場合には、別系統の動力源や冷却機を必要とし、装置が複雑となってコストアップの要因になるという問題点を有していた。
そこで、上記問題点を解決するため提案されている従来の圧縮機とその冷却システムにつき、図3および図4を用いて以下に説明する。
先ず、図3は、従来の発明に係る燃料電池用スクロール型空気圧縮機(特許文献1参照)を示す断面図である。
図中の符号100はこのスクロール型圧縮機を示す。本圧縮機100の圧縮機構部は、固定スクロール110とこの固定スクロール110に対して旋回運動する旋回スクロール120とからなり、この旋回スクロール120の旋回とともに吸入された流体を圧縮して、吐出口111から吐出する。
前記旋回スクロール120は、駆動モータ130によって駆動クランク軸131を介して回転され、固定スクロール110に対して、駆動クランク機構150を介して旋回運動する。駆動モータ部は、駆動モータ130とこの駆動モータ130を囲繞し収納する略有底円筒状のモータハウジング190とにより構成される。
このモータハウジング190の外周側には、冷却水路となる環状凹部191が形成されるとともに、円筒状の外筒200が環装されている。そして、モータハウジング190の環状凹部191とそれを覆うように閉塞する外筒200とによって、液密に密閉された冷却水路211を備えた冷却ジャケット210が形成される。
前記冷却ジャケット210内の冷却水は、外筒200から突出した流入口202より流れ込み、冷却水路211のフィン192間を通過して図示しない流出口へと導かれる。こうして、この冷却ジャケット210により駆動モータ130が効率的に冷却される。
前記外筒200は、複数本のボルト220または圧入によりセンタハウジング170に一体的に固定されている。センタハウジング170とモータハウジング190とは一体的に固定されているので、間接的ではあるが、外筒200はモータハウジング190に一体的に固定されている。
次に、図4は、従来の他の発明に係るスクリュー冷凍機における圧縮機(特許文献2参照)を示す断面図である。スクリュー冷凍機における圧縮機11は、モータ21、第一段圧縮部22および第二段圧縮部23により形成され、これらは一体形のケーシング31を共有している。そして、モータ21のケーシング31の部分は水あるいは冷媒液により冷却される液冷構造となっていることが記載されている。
なお、図3および図4を用いて説明した上記従来の発明に係る圧縮機は、本発明に係る油冷式圧縮機の冷却構造の従来例を示すため引用したものであって、この従来の発明に係る圧縮機の発明の目的とする所は、本発明とは異なるためこれ以上の説明は省略する。
特開2003−35261号公報 特開2002−266782号公報
上記従来例に係る圧縮機によれば、冷却ジャケットを有する駆動モータにより駆動される圧縮機において、冷凍機用圧縮機の場合は水または冷媒が用いられ、ガス圧縮機の場合は油を冷却液として用いるのが一般的である。従って、本発明に係る油冷式圧縮機においては、油を冷却液としても使用するものである。
図5は、従来例に係る油冷式圧縮機の駆動モータ用冷却ジャケット(以下、冷却ジャケットと称す)を、図4のX−X矢視方向から見た横断面図で示したものである。図5において、冷却液は冷却ジャケット2b下方に設けられた冷却液入口18から注入され、冷却路2c内を循環してモータハウジング2a内部の図示しない駆動モータ本体を冷却する。その後、冷却ジャケット2b下方に設けられた冷却液出口19から排出される。
上記従来例に係る冷却ジャケットにおいては、冷却液を前記冷却ジャケット2bの下方に設けた冷却液入口18から注入して、同様に前記冷却ジャケット2b下方に設けた冷却液出口19から排出する例で示したが、その他の従来例として、図6の如く冷却液を冷却ジャケット2bの上方に設けた冷却液入口18および冷却液出口19から各々注入・排出する例がある。
また、図7に示すように、冷却液を冷却ジャケット2bの下方に設けた冷却水入口18から注入し、前記冷却ジャケット2b上方に設けた冷却水出口19から排出する例、あるいはまた、図8の如く冷却液を冷却ジャケット2bの上方に設けた冷却水入口18から注入し、前記冷却ジャケット2bの下方に設けた冷却液出口19から排出する例も見受けられる。
しかしながら、上記何れの従来例においても、前記冷却ジャケット2b内の局部的な箇所に空気溜まりが発生するため、結果として冷却液が循環し難いことによる局所的な冷却不良や冷却効率の低下が生じるという問題があった。
従って、本発明の目的は、前記冷却ジャケット内の空気溜まりを解消することにより、駆動モータの局所的な冷却不良をなくし冷却の効率化を図ることができる油冷式圧縮機を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る油冷式圧縮機が採用した手段は、冷却ジャケットを備えた駆動モータで駆動される圧縮機本体を備え、この圧縮機本体の吸込口に連通し、この吸込口に流入させる気体の流量を調整する吸込調整弁が設けられた吸込流路を備え、前記圧縮機本体の吐出口に一端側が接続され、吐出された圧縮気体に含まれている油分を回収する油分離回収器が介装された吐出流路を備え、前記油分離回収器から前記圧縮機本体に連通し、前記油分離回収器で分離された油を冷却するオイルクーラが介装された油循環流路を備えた油冷式圧縮機において、前記オイルクーラから前記圧縮機本体に連通する油循環流路の下流側、第1下流側油流路と第2下流側油流路とに分割され、前記第1下流側油流路の前記第2下流側油流路との分割端部が、前記冷却ジャケットの冷却流体入口に連通されてなるとともに、前記第2下流側油流路の前記第1下流側油流路との分割端部が、前記冷却ジャケットの冷却流体出口に連通されてなり、前記冷却ジャケット上部に設けたガス抜穴と前記吸込流路に設けられた吸込調整弁より下流側であって、且つ大気圧以下の負圧となる前記吸込口近傍までの箇所に設けた前記ガス吸込口とを、ガス抜流路により連通したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る油冷式圧縮機が採用した手段は、請求項1項記載の油冷式圧縮機において、前記ガス吸込口は、前記圧縮機本体に設けられ、前記吸込口近傍であることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る油冷式圧縮機が採用した手段は、請求項1に記載の油冷式圧縮機において、前記ガス吸込口は、前記吸込流路に設けられ、前記吸込口近傍であることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る油冷式圧縮機が採用した手段は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の油冷式圧縮機において、前記ガス抜流路に、当該ガス抜流路を通過する流体流量を絞り込む機能を有する絞り機構を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係る油冷式圧縮機が採用した手段は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の油冷式圧縮機において、前記ガス抜流路に電磁弁を介装するとともに、予め設定された制御条件に基づきこの電磁弁を開閉制御する制御器を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る油冷式圧縮機が採用した手段は、請求項5に記載の油冷式圧縮機において、前記制御器に予め設定された制御条件が、前記駆動モータの起動直後の所定時間だけ前記電磁弁を開弁し、所定時間経過後は前記電磁弁を閉弁することであることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る油冷式圧縮機は、オイルクーラから圧縮機本体に連通する油循環流路の下流側、第1下流側油流路と第2下流側油流路とに分割され、前記第1下流側油流路の前記第2下流側油流路との分割端部が、冷却ジャケットの冷却流体入口に連通されてなるとともに、前記第2下流側油流路の前記第1下流側油流路との分割端部が、前記冷却ジャケットの冷却流体出口に連通されてなる油冷式圧縮機の油冷構造に関する。
そして、この油冷式圧縮機の油冷構造は、前記冷却ジャケット上部に設けたガス抜穴と前記吸込流路に設けられた吸込調整弁より下流側であって、且つ大気圧以下の負圧となる前記吸込口近傍までの箇所に設けた前記ガス吸込口とを、ガス抜流路により連通して、前記冷却ジャケット内の滞留ガスを圧縮機本体側へ抜き取る構成としたことによって、前記冷却ジャケット内の空気溜まりが解消され、油の循環不良による局所的な冷却不良や冷却効率の低下を改善するものである。
また、本発明の請求項2に係る油冷式圧縮機によれば、請求項1記載の油冷式圧縮機において、前記ガス吸込口は、圧縮機本体、しかもその吸込口近傍に設けられているので、その負圧力により前記冷却ジャケット内の滞留ガスを確実に抜き取る作用をなすものである。
更にまた、本発明の請求項3に係る油冷式圧縮機によれば、請求項1記載の油冷式圧縮機において、前記ガス吸込口は、前記吸込流路、しかも前記圧縮機本体の吸込口近傍に設けられているので、前項と同様、その負圧力により前記冷却ジャケット内の滞留ガスを確実に抜き取る作用をなすものである。
また、本発明の請求項4に係る油冷式圧縮機によれば、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の油冷式圧縮機において、前記ガス抜流路に、当該ガス抜流路を通過する流体流量を絞り込む機能を有する絞り機構を備えたので、前記冷却ジャケット内の油の減少を抑制して、冷却効率の低下を抑えることができる。
また一方、本発明の請求項5に係る油冷式圧縮機によれば、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の油冷式圧縮機において、前記ガス抜流路に電磁弁を介装するとともに、予め設定された制御条件に基づきこの電磁弁を開閉制御する制御器を備えたので、前記圧縮機を起動後、必要に応じて前記電磁弁を開閉することによって、前記冷却ジャケット内の油の減少を生じることなく、冷却の効率化をなし得るものである。
更にまた、本発明の請求項6に係る油冷式圧縮機によれば、請求項5に記載の油冷式圧縮機において、前記制御器に予め設定された制御条件が、前記駆動モータの起動直後の所定時間だけ前記電磁弁を開弁し、所定時間経過後は前記電磁弁を閉弁することであることによって、確実に前記冷却ジャケット内の油の減少を抑制して冷却の効率化を図ることができる。
先ず、本発明の形態1に係る油冷式圧縮機を、その冷却系統図である図1を用いて以下に説明する。
この圧縮機は、雌雄一対のスクリューロータ22(図示せず)が噛み合って、圧縮機本体ケーシング21内部に回転可能に収容されてなる構造を有する圧縮機本体20を備えている。圧縮機本体20の吸込口20aには、吸込流路8が接続され、その吐出口20bには吐出流路9の一端側が接続されている。
そして、圧縮機本体20を構成する前記雌雄一対のスクリューロータ22のうちの一方、雄ロータ22aのみが、図示したように駆動モータ1の駆動軸11に接続されている。この駆動モータ1により、スクリューロータ22を回転させることによって、吸込流路8から供給される気体を、圧縮機本体20にて圧縮し高圧流体として吐出流路9に吐出される。
上記駆動モータ1は、モータケーシング2内部のモータハウジング(図5乃至図8の符号2aに該当)に収納され、このモータケーシング2は、圧縮機本体ケーシング21と一体的に結合されている。前記駆動モータ1は、前記モータケーシング2内面に固定された固定子26と、駆動軸11を中心に回転する回転子27からなり、制御器25により回転制御されている。そして、この駆動モータ1は、前記駆動軸11の回転力を軸受23aを介して圧縮機本体20のスクリューロータ22へ伝達しているのである。
尚、前記モータケーシング2は、駆動モータの外殻となるモータハウジング2aと、このモータハウジング2aの外側に設けられ、後述する油(冷却液)の通じる冷却路2cを構成する冷却ジャケット2bとからなる。その点では、従来例に係る図5乃至図8と同一の構成である。
前記吸込流路8には、その吸込流路8を通過する気体の流量を調整する吸込調整弁7が備えられており、制御器25によりその弁開度が制御される。また、吐出流路8には油分離回収器10が介装され、油分離回収器10内部には油分離エレメント10aが備えられている。
油分離回収器10に流入した高圧気体には僅かに油が混入しているので、この油を油分離回収器10の内部に備えられた油分離エレメント10aにて捕捉する。油分離エレメント10aにて捕捉された油は自重により滴下し、油分離回収器10内部の下方に油溜り10bが形成される。
このようにして油溜り10bに回収された油は、前記油分離回収器10から前記圧縮機本体20に連通する油循環流路12を通して、図示しないオイルポンプによって循環される。この油循環流路12にはオイルクーラ13が介装され、制御器25によって温度制御されることによって通過する油が冷却される。
そして、油循環流路12の内、前記オイルクーラ13から圧縮機本体20に連通する下流側の油循環流路12を、第1下流側油流路16と第2下流側油流路17とに分割し、前記第1下流側油流路16の分割端部を前記冷却ジャケット2bの冷却流体入口18に連通させる。同時に、前記第2下流側油流路17の分割端部を前記冷却ジャケット2bの冷却流体出口19に連通させている。
一方、オイルクーラ13によって冷却された油は、第1下流側油流路16を通じてモータケーシング2の冷却ジャケット2bに設けられた冷却流体入口18から、冷却路2c内に注入される。また、油循環流路12のうち、油分離回収器10からオイルクーラ13に至る上流側の油循環流路12には、三方弁14が介装されており、この三方弁14からオイルクーラ13に至らなかった残りの油は、三方弁14からバイパス流路15を通過した後、オイルクーラ13によって冷却された油と合流する。
ここで、前記三方弁14は、駆動モータ1を適切な温度に冷却し予め設定された目標温度になるよう、前記油循環流路12に介装されたオイルクーラ13に供給する油量と、オイルクーラ13に供給せずそのままバイパス流路15に流す油量との配分比を、制御器25によって指令され、この指令信号に従って弁開閉を制御される。
そして、図5乃至図8を用いて説明した従来例と同様に、モータケーシング2の冷却ジャケット2bに設けられた冷却流体入口18を介して、冷却された油を冷却路2cに注入され、モータハウジング2aを通して内部の駆動モータ1を冷却するのである。駆動モータ1の冷却を終了した油は、前記モータケーシング2の冷却流体出口19から、油フィルター24が介装された第2下流側油流路17を通じて、圧縮機本体ケーシング21に設けられた油の供給の必要な油供給口28に供給される。
このような油供給口28は、吸込側軸受・軸封部23aへの油供給口28a,吐出側軸受・軸封部23bへの油供給口28bおよびスクリューロータ22と圧縮機本体ケーシング21が形成する圧縮空間への油供給口28cから構成される。
更に、モータケーシング2の冷却ジャケット2b上部には、冷却流体入口18および冷却流体出口19とは別にガス抜穴4が設けられており、このガス抜穴4と前記吸込流路8の吸込調整弁7より下流側に設けたガス吸込口とがガス抜流路3により連通され、前記冷却ジャケット2b内の滞留ガスを圧縮機本体20側へ抜き取る構造をなしている。
そして、前記ガス吸込口は、図1の符号30aで示す通り、圧縮機本体20の吸込口20a近傍における圧縮機本体ケーシング21に設けるのが好ましい。このような構成とすることによって、圧縮機の運転中は、圧縮機本体20の前記吸込口20a近傍は、大気圧以下の負圧となっているため、前記冷却ジャケット2b内の滞留ガスを容易に抜き取ることが可能となって、前記冷却ジャケット2bの冷却効率を向上させるとともに局所的な冷却不良を解消し得るのである。
尚、前記吸込流路8においては、図1に示した吸込調整弁7の上流側と圧縮機本体20の吸込口20a近傍との間では、前記吸込調整弁7や吸込流路8による圧力損失により、圧縮機運転中には圧力差が生じる。例えば、定格出力15kWの圧縮機において、前記吸込口20aの圧力は、吸込調整弁7の上流側圧力(=大気圧)より、運転中には約2.27kPa低圧となっている。
前記冷却ジャケット2b内の圧力は、油の蒸気圧により大気圧より多少高くなっているので、この圧力が前記負圧力と相まって、この冷却ジャケット2b内の滞留ガスを排気して、圧縮機本体20側に確実に抜き取る作用をなすのである。
また、モータケーシング2内部の冷却が確実になされるためには、冷却流体出口19から必要以上に油が、圧縮機本体20側に循環されないようにするのが望ましい。その一方で、前記ガス抜穴4からガス抜流路3を通じて、冷却ジャケット2b内に滞留したガス以外の油も、このガスの流れに同伴されて圧縮機本体20側に供給されることがある。このガス抜流路3を通じて、圧縮機本体20へ供給される油量が多量になってくると、駆動モータ1の適切な冷却が維持できなくなる恐れがある。
このため、図には示さないが、ガス抜流路3によるこのような油の多量な供給を防止するため、ガス抜流路3に絞り機構を介装するのが好ましい。ここでいう絞り機構とは、オリフィス、ベンチュリや流量調整弁のように前記ガス抜流路3を通過する流体流量を絞り込む機能を有するものを言う。
あるいはまた、ガス抜流路3による油の多量な供給を防止するため、図1に示したように前記ガス抜流路3に電磁弁5を介装し、予め設定された制御条件に基づきこの電磁弁5を制御する制御器25を備えるのが好ましい。そして、この予め設定された制御条件が、駆動モータ1の起動直後の所定時間だけ前記電磁弁5を開弁し、所定時間経過後はこの電磁弁5を閉弁する条件であるのがより好ましい。上記のような構成とすることにより、ガス抜流路3による油の多量な供給を自動的に防止することができる。
次に、本発明の形態2に係る油冷式圧縮機の油冷構造を、その冷却系統図である図2を用いて以下に説明する。尚、本発明の形態2が上記形態1と相違するところは、吸込流路8の吸込調整弁7より下流側に設けたガス吸込口の位置に相違があり、その他は全く同構成であるから、ガス抜流路3の構成についての説明に止めるものとする。
即ち、本発明の形態1においては、ガス抜流路3の圧縮機本体20側への取り付け位置は、図1に示した通り、圧縮機本体20の吸込口20a近傍における圧縮機本体ケーシング21に設けたガス吸込口30aに設ける構成としたが、本発明の形態2においては、図2に示すように、吸込流路8における吸込口20a近傍のガス吸込口30bに設ける構成とした。このような構成とすることにより、冷却ジャケット2b内の滞留ガスを効率的に抜き取って、前記形態1と同様な効果を得ることができるのである。
以上のように、本発明に係る油冷式圧縮機は、オイルクーラから圧縮本体に連通する油循環流路の下流側油流路を、第1下流側油流路と第2下流側油流路とに分割し、前記第1下流側油流路の分割端部を冷却ジャケットの冷却流体入口に連通させるとともに、前記第2下流側油流路の分割端部を前記冷却ジャケットの冷却流体出口に連通させた油冷式圧縮機の油冷構造に関する。
そして、この油冷式圧縮機の油冷構造は、前記冷却ジャケット上部に設けたガス抜穴と前記吸込流路の吸込調整弁より下流側に設けたガス吸込口とをガス抜流路により連通して、前記冷却ジャケット内の滞留ガスを圧縮機本体側へ抜き取る構成としたことによって、前記冷却ジャケット内の空気溜まりが解消され、油の循環不良による局所的な冷却不良や冷却効率の低下を改善するものである。
更に、吸込流路の吸込調整弁より下流側に設けた前記ガス吸込口は、圧縮機本体における吸込口近傍または前記吸込流路における吸込口近傍に設ける構成としたので、冷却ジャケット内の滞留ガスを、圧縮機本体側へ抜き取るのに必要な負圧力の確保がより確実となる。
尚、本発明に係る油冷式圧縮機は、上述の如くスクリュー圧縮機を例に説明したが、その他のターボ圧縮機やレシプロ圧縮機等にも、その主旨を適用可能なことは言うまでもない。また、本発明に係る形態は、電動モータの駆同軸が圧縮機本体のロータ軸と直結した図で説明したが、両者の軸間にカップリングや減速機を介して回転を伝達する場合も当然含まれる。
また、本発明の形態1および形態2においては、駆動モータ1、電磁弁5、吸込調整弁7、オイルクーラ13および三方弁14は、同一の制御機器である制御器25にて制御される例を示したが、本発明はそれに限らない。これらは、異なる制御機器にて制御されるものであっても良い。
本発明の形態1に係る油冷式圧縮機の冷却系統図である。 本発明の形態2に係る油冷式圧縮機の冷却系統図である。 従来のスクロール型空気圧縮機の断面図である。 従来のスクリュー冷凍機における圧縮機の断面図である。 図4の矢視X−Xを示す断面図である。 他の従来例に係る図5に該当する断面図である。 更なる他の従来例に係る図5に該当する断面図である。 更なる他の従来例に係る図5に該当する断面図である
符号の説明
1…駆動モータ,
2…モータケーシング,2a…モータハウジング,2b…冷却ジャケット,2c…冷却
路,
3…ガス抜流路,4…ガス抜穴,5…電磁弁,7…吸込調整弁,8…吸込流路,
9…吐出流路,
10…油分離回収器,10a…油分離エレメント,10b…油溜り,
11…駆動軸,12…油循環流路,13…オイルクーラ,14…三方弁,
15…バイパス流路,16…第1下流側油流路,17…第2下流側油流路,
18…冷却流体入口,19…冷却流体出口,
20…圧縮機本体,20a…吸込口,20b…吐出口,
21…圧縮機本体ケーシング,
22…スクリューロータ,22a…雄スクリューロータ,
23a…吸込側軸受・軸封部,23b…吐出側軸受・軸封部,
24…油フィルター,25…制御器,26…固定子,27…回転子,
28,28a,28b,28c…油供給口,
30a,30b…ガス吸込口

Claims (6)

  1. 冷却ジャケットを備えた駆動モータで駆動される圧縮機本体を備え、
    この圧縮機本体の吸込口に連通し、この吸込口に流入させる気体の流量を調整する吸込調整弁が設けられた吸込流路を備え、
    前記圧縮機本体の吐出口に一端側が接続され、吐出された圧縮気体に含まれている油分を回収する油分離回収器が介装された吐出流路を備え、
    前記油分離回収器から前記圧縮機本体に連通し、前記油分離回収器で分離された油を冷却するオイルクーラが介装された油循環流路を備えた油冷式圧縮機において、
    前記オイルクーラから前記圧縮機本体に連通する油循環流路の下流側、第1下流側油流路と第2下流側油流路とに分割され
    前記第1下流側油流路の前記第2下流側油流路との分割端部が、前記冷却ジャケットの冷却流体入口に連通されてなるとともに、
    前記第2下流側油流路の前記第1下流側油流路との分割端部が、前記冷却ジャケットの冷却流体出口に連通されてなり
    前記冷却ジャケット上部に設けたガス抜穴と前記吸込流路に設けられた吸込調整弁より下流側であって、且つ大気圧以下の負圧となる前記吸込口近傍までの箇所に設けた前記ガス吸込口とを、ガス抜流路により連通したことを特徴とする油冷式圧縮機。
  2. 前記ガス吸込口は、前記圧縮機本体に設けられ、前記吸込口近傍であることを特徴とする請求項1に記載の油冷式圧縮機。
  3. 前記ガス吸込口は、前記吸込流路に設けられ、前記吸込口近傍であることを特徴とする請求項1に記載の油冷式圧縮機。
  4. 前記ガス抜流路に、当該ガス抜流路を通過する流体流量を絞り込む機能を有する絞り機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の油冷式圧縮機。
  5. 前記ガス抜流路に電磁弁を介装するとともに、予め設定された制御条件に基づきこの電磁弁を開閉制御する制御器を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の油冷式圧縮機。
  6. 前記制御器に予め設定された制御条件が、前記駆動モータの起動直後の所定時間だけ前記電磁弁を開弁し、所定時間経過後は前記電磁弁を閉弁することであることを特徴とする請求項5に記載の油冷式圧縮機。
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