JP4633200B2 - 無線データ転送中の電力消費を低減するための方法及び装置 - Google Patents
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Description
本発明は、無線データ転送中の電力消費を低減するための方法及び装置に関し、限定ではないが特に、複数の利用可能な無線プロトコルから1つの無線プロトコルを選択することによって、無線データ転送中の電力消費を低減するための方法及び装置に関する。
無線接続は、日常生活の一部となっている。無線接続は、仕事、個人的な目的、及び情報検索のために日常的に使用されている。無線接続は、ほぼ至る所で使用されている。無線接続は電力を必要とする。非常に多くの場合に、無線接続は、携帯デバイスとコンピュータデバイスとの間でデータを転送するのに使用される。そのようなコンピュータデバイスは、限定ではないが、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、PDA、移動電話等を含む。携帯デバイスは、周辺機器、携帯データストレージデバイス、携帯音楽プレーヤ又は携帯メディアプレーヤ等であってもよい。非常に多くの場合に、コンピュータデバイス及び/又は携帯デバイスは、バッテリ電力に依存する場合がある。バッテリ電力に依存する場合、バッテリが作動可能な時間を延ばすために電力管理が重要な問題となる。携帯デバイス及び/又はコンピュータデバイスがコンセント(mains power)につながっている場合であっても、電気使用を低減し且つ/又は発熱を抑制するために電力消費の低減が推奨される。多くのそのような携帯デバイス及びコンピュータデバイスは、たとえば、定められた不使用期間後のスタンバイモードへの自動移行又は自動シャットダウンのような技法を使用する。これらは通常使用中の電力消費を低減しない。
例示的な態様によれば、ホストデバイスと別のデバイスとの間の無線データ転送中の電力消費を低減するための装置であって、
複数の無線モジュールであって、該複数の無線モジュールのそれぞれが異なる無線プロトコルを備え、各無線プロトコルは異なる電力消費率(power consumption rating)及びデータ転送速度を有する、複数の無線モジュールと、
決定モジュールを有するプロセッサと、
を備え、決定モジュールは、複数の無線プロトコルのうちのいずれが無線データ転送に使用可能であるかを決定するように構成されると共に、該無線データ転送に使用可能である複数の異なる無線プロトコルのうちのいずれが、該無線データ転送に使用可能である複数の無線プロトコルのうちで最も低い電力消費を有するかを決定するように構成され、そのように決定された無線プロトコルが無線データ転送に使用される、装置が提供される。
複数の無線モジュールであって、該複数の無線モジュールのそれぞれが異なる無線プロトコルを備え、各無線プロトコルは異なる電力消費率(power consumption rating)及びデータ転送速度を有する、複数の無線モジュールと、
決定モジュールを有するプロセッサと、
を備え、決定モジュールは、複数の無線プロトコルのうちのいずれが無線データ転送に使用可能であるかを決定するように構成されると共に、該無線データ転送に使用可能である複数の異なる無線プロトコルのうちのいずれが、該無線データ転送に使用可能である複数の無線プロトコルのうちで最も低い電力消費を有するかを決定するように構成され、そのように決定された無線プロトコルが無線データ転送に使用される、装置が提供される。
別の例示的な態様によれば、ホストデバイスと別のデバイスとの間の無線データ転送中の電力消費を低減するための方法であって、
ホストデバイス及び別のデバイスの双方が複数の無線モジュールを備え、
該複数の無線モジュールのそれぞれが異なる無線プロトコルを備え、
各無線プロトコルは異なる送信範囲及びデータ転送速度を有し、
該方法は、
決定モジュールを有するプロセッサを使用することであって、決定モジュールは複数の無線プロトコルのうちのいずれが無線データ転送に使用可能であるかを決定するためのものである、プロセッサを使用することと、
決定モジュールを使用することであって、無線データ転送に使用可能である複数の異なる無線プロトコルのうちのいずれが、該無線データ転送に使用可能である複数の無線プロトコルのうちで最も低い電力消費を有するかを決定する、決定モジュールを使用することと、
そのように決定された無線プロトコルを無線データ転送に使用することと、
を含む、方法が提供される。
ホストデバイス及び別のデバイスの双方が複数の無線モジュールを備え、
該複数の無線モジュールのそれぞれが異なる無線プロトコルを備え、
各無線プロトコルは異なる送信範囲及びデータ転送速度を有し、
該方法は、
決定モジュールを有するプロセッサを使用することであって、決定モジュールは複数の無線プロトコルのうちのいずれが無線データ転送に使用可能であるかを決定するためのものである、プロセッサを使用することと、
決定モジュールを使用することであって、無線データ転送に使用可能である複数の異なる無線プロトコルのうちのいずれが、該無線データ転送に使用可能である複数の無線プロトコルのうちで最も低い電力消費を有するかを決定する、決定モジュールを使用することと、
そのように決定された無線プロトコルを無線データ転送に使用することと、
を含む、方法が提供される。
双方の例示的な態様に関して、異なる複数の無線プロトコルは、第1の無線送信範囲及び第1のデータ転送速度を有する第1の無線プロトコルと、第2の無線送信範囲及び第2のデータ転送速度を有する第2の無線プロトコルとを備えることができる。無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかの決定は、無線データ転送のための範囲を決定し、次に、無線プロトコルのうちのいずれが該範囲にわたってデータを送信可能であるかを決定することと、最も小さい範囲を有する無線プロトコルを使用することとによるものとすることができる。代替的に又は付加的に、無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかの決定は、無線プロトコルのうちのいずれが最も低い送信電力定格(transmission power rating)を有するかを決定することと、最も低い送信電力定格を有する無線プロトコルを使用することとによるものとすることができる。付加的に又は代替的に、無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかの決定は、転送されるデータのサイズを決定し、次に無線プロトコルのうちのいずれがデータを送信可能な最も低いデータ送信速度を有するかを決定すること、及び最も低いデータ送信速度を有する無線プロトコルを使用することによるものとすることができる。範囲を決定することは、応答を受信するのに必要な送信電力を測定することによるものとすることができる。検出モード又はスキャンモード中に、応答が受信されるまで送信電力を増大することができる。送信は、ホスト及び別のデバイスの少なくとも一方によるものとすることができる。
本発明が完全に理解されると共に容易に実際に実施され得るように、これより、非限定的な例としてのみ例示的な実施形態を説明する。説明は添付の例示的な図面を参照して行う。
図示される例示的な実施形態は、ホストデバイス100と別のデバイス(たとえば携帯データストレージデバイス200)との間の無線データ転送中の電力消費の低減に関する。別のデバイスはコンピュータ周辺機器(たとえば、モニタ102、キーボード104、マウス106、プリンタ108、携帯メディアプレーヤ110、たとえばスピーカ112又はヘッドフォン114のような音声再生装置、又は移動電話116等)とすることもできる。ホストデバイスは、(図示されるような)パーソナルコンピュータ100とすることができ、又はラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末、移動電話デバイス、若しくは中央処理装置130を有する他の同様のデバイスとすることができる。
電力節約は、より低い電力消費の無線転送プロトコルを使用してデータ転送を実施することによるものとすることができる。ホスト100及び別のデバイス200のそれぞれは、複数の無線プロトコルを有し、2つのデバイス100、200において、該2つのデバイス100、200に共通の少なくとも2つの異なる無線プロトコルが存在する。図示されるように、CPU130は2つの無線モジュール132、134に動作可能に接続される。第1の無線モジュール132、すなわちプライマリ無線モジュール132は、セカンダリ無線モジュール134よりも出力がより大きく、したがって電力消費がより高い。CPU130は、データ転送中の電力消費を低減するために2つの無線モジュール132、134のうちのいずれを使用すべきかを決定することが可能な決定モジュール136を備える。CPUはメモリモジュール138にも動作可能に接続される。
決定モジュール136は、無線モジュール132、134のうちのいずれを特定のデータ転送のために使用すべきかを決定するとき、限定ではないが、
転送されるデータのサイズと、
データが転送される距離と、
無線モジュール132、134のそれぞれのデータ転送速度と、
無線モジュール132、134のそれぞれの送信電力と、
を含む複数の要因を考慮に入れる。
転送されるデータのサイズと、
データが転送される距離と、
無線モジュール132、134のそれぞれのデータ転送速度と、
無線モジュール132、134のそれぞれの送信電力と、
を含む複数の要因を考慮に入れる。
たとえば、無線モジュール132はより高いデータ転送速度及びより高い送信電力を有し、このためより長い距離にわたって送信可能である場合があり、一方で無線モジュール134はより低いデータ転送速度及びより低い送信電力を有し、このためより短い距離にわたる送信しかできない場合がある。セカンダリ無線プロトコル134は、より低い電力消費率(power consumption rating)を有するため、電力消費上の理由から使用が好まれる無線プロトコルである。しかしながら、以下の説明から理解されるように、プライマリ無線プロトコル132は、早期の決定に使用可能であるので、デフォルトの無線プロトコルである。
説明を単純化するために、無線モジュール132はWiFi802.11とすることができ、ホスト100によって使用される主要無線接続であり、第2の無線モジュール134はブルートゥース(Bluetooth)とすることができ、ホスト100によって使用されるセカンダリ無線接続である。
ホスト100及び別のデバイス200の双方が、無線モジュール132及び134の双方を有する。主要無線接続モジュール132(WiFi802.11)はデフォルトの無線プロトコルとして使用される。
別のデバイス200との(すなわち別のデバイス200への及び/又は別のデバイス200からの)データ転送が要求される(301)と、ホスト100はプライマリプロトコル132を使用して、別のデバイス200に問合せを行い、最初に、無線プロトコル132、134のいずれかを使用してデータ転送を行うことができるか否かを判断する(302)。否である場合、プロセスは終了する(303)。これは、別のデバイス200が2つの無線プロトコル132、134に関してホスト100の範囲外にあることに起因するか、又は別のデバイス200がホスト100に対して適切な無線プロトコルを有していないことに起因する場合がある。
302において肯定である場合、主要プロトコル132を使用できるか否かの判断を行う(304)。否定である場合(たとえば、別のデバイス200がプロトコル132を有していない場合)、セカンダリプロトコル134に関してさらなる判断を行う(305)。305において否定である場合(たとえば別のデバイス200がプロトコル134を有していない場合)、プロセスは終了する(306)。
304において肯定である場合、データ転送のための送信範囲を決定するためのクエリを生成する(307)。送信範囲は、応答を受信するのに必要なホスト100及び/又は携帯デバイス200の送信の電力を測定することによって決定することができる。検出モード又はスキャンモード中に、携帯デバイス200が送信範囲内になるまで送信電力をゆっくり増大させる。応答が受信されると、ホスト100又は携帯デバイス200のうちの他方の範囲を決定することが可能である。次に、送信範囲がセカンダリプロトコル134の最大範囲未満であるかを判断するためのクエリを生成する(308)。308において肯定である場合、データ転送のためのファイルサイズを決定するためのさらなるクエリを生成し(309)、次に、要求されるデータ転送速度がセカンダリプロトコル134の最大データ転送速度未満であるか否かを判断するためのさらなるクエリを生成する(310)。310又は305において肯定である場合、セカンダリプロトコル134をデータ転送に使用する(311)。データ転送の開始後、データ転送が完了したか否かを判断するためのクエリを生成する(312)。肯定である場合、プロセスは終了する(306)。312において否定である場合、データ転送は継続し(313)、クエリを再度生成する(312)。これをデータ転送が完了するまで繰り返す。
308又は310において否定である場合、プライマリプロトコル132をデータ転送に使用する(314)。データ転送の開始後、データ転送が完了したか否かを判断するためのクエリを生成する(315)。肯定である場合、プロセスは終了する(303)。315において否定である場合、データ転送は継続し(316)、クエリを再度生成する(315)。これをデータ転送が完了するまで繰り返す。
プライマリプロトコル132が使用されるとき、セカンダリプロトコル134は、ホスト100と別のデバイス200との間の次のデータ転送まで、電力を弱められるか又はスリープモードにおいてサスペンドされる。セカンダリプロトコル134が使用されるとき、プライマリプロトコル132は、ホスト100と別のデバイス200との間の次のデータ転送まで、電力を弱められるか又はスリープモードにおいてサスペンドされる。
307のクエリにおいて、範囲の代わりに電力消費を使用してもよい。また、範囲がセカンダリ無線プロトコル134の最大範囲未満であるか否かを判断する代わりに、該判断は、範囲がセカンダリ無線プロトコル134の最大範囲より大きい(その場合プライマリ無線プロトコル132が使用される)か否かを判断してもよい。
無線プロトコル132、134の範囲、電力消費、及びデータ転送速度は、プロセッサ130又はメモリ138内に格納される。これらは参照テーブルの形態をとってもよい。
上記の説明において例示的な実施形態が説明されたが、当該技術分野の当業者であれば、本発明から逸脱することなく、設計、構造、及び/又は動作の詳細において多くの変更を行うことができることを理解するであろう。
Claims (13)
- ホストデバイスと別のデバイスとの間の無線データ転送中の電力消費を低減するための装置であって、
複数の無線モジュールであって、前記複数の無線モジュールのそれぞれが異なる無線プロトコルを備え、各前記無線プロトコルは異なる送信範囲及びデータ転送速度を有する、複数の無線モジュールと、
決定モジュールを有するプロセッサと、
を備え、
前記決定モジュールは、
複数の前記無線プロトコルのうちのいずれが前記無線データ転送に使用可能であるか、及び
前記無線データ転送に使用可能である複数の前記異なる複数の無線プロトコルのうちのいずれが、前記無線データ転送に使用可能である複数の前記無線プロトコルのうちで最も低い電力消費を有するか
を決定するように構成され、
そのように決定された前記無線プロトコルが前記無線データ転送に使用される、装置。 - 前記異なる複数の無線プロトコルは、
第1の無線送信範囲及び第1のデータ転送速度を有する第1の無線プロトコルと、
第2の無線送信範囲及び第2のデータ転送速度を有する第2の無線プロトコルと
を備える、請求項1に記載の装置。 - 前記決定モジュールは、前記無線データ転送のための範囲を決定し、次に前記無線プロトコルのうちのいずれが前記範囲にわたってデータを送信可能であるかを決定することによって、前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかを決定するように構成され、
最も小さい範囲を有する前記無線プロトコルが前記データ転送に使用される前記無線プロトコルである、請求項1又は2に記載の装置。 - 前記決定モジュールは、前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い送信電力定格を有するかを決定することによって、前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかを決定するように構成され、
最も低い送信電力定格を有する前記無線プロトコルが前記データ転送に使用される前記無線プロトコルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。 - 前記決定モジュールは、転送される前記データのサイズを決定し、次に前記無線プロトコルのうちのいずれが前記データを送信可能な最も低いデータ送信速度を有するかを決定することによって、前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかを決定するように構成され、
最も低いデータ送信速度を有する前記無線プロトコルが前記データ転送に使用される前記無線プロトコルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。 - ホストデバイスと別のデバイスとの間の無線データ転送中の電力消費を低減するための方法であって、
前記ホストデバイス及び前記別のデバイスの双方が複数の無線モジュールを備え、
前記複数の無線モジュールのそれぞれが異なる無線プロトコルを備え、
各前記無線プロトコルは異なる送信範囲及びデータ転送速度を有し、
前記方法は、
決定モジュールを有するプロセッサを使用することであって、前記決定モジュールは複数の前記無線プロトコルのうちのいずれが前記無線データ転送に使用可能であるかを決定するためのものである、プロセッサを使用することと、
前記決定モジュールを使用することであって、前記無線データ転送に使用可能である複数の前記異なる複数の無線プロトコルのうちのいずれが、前記無線データ転送に使用可能である複数の前記無線プロトコルのうちで最も低い電力消費を有するかを決定する、前記決定モジュールを使用することと、
そのように決定された前記無線プロトコルを前記無線データ転送に使用することと、
を含む、方法。 - 前記異なる複数の無線プロトコルは、
第1の無線送信範囲及び第1のデータ転送速度を有する第1の無線プロトコルと、
第2の無線送信範囲及び第2のデータ転送速度を有する第2の無線プロトコルと
を備える、請求項6に記載の方法。 - 前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかの前記決定は、
前記無線データ転送のための範囲を決定し、次に、前記無線プロトコルのうちのいずれが前記範囲にわたってデータを送信可能であるかを決定することと、
最も小さい範囲を有する前記無線プロトコルを使用することと
によるものである、請求項6又は7に記載の方法。 - 前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかの前記決定は、
前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い送信電力定格を有するかを決定することと、
最も低い送信電力定格を有する前記無線プロトコルを使用することと
によるものである、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。 - 前記無線プロトコルのうちのいずれが最も低い電力消費を有するかの前記決定は、
転送される前記データのサイズを決定し、次に前記無線プロトコルのうちのいずれが前記データを送信可能な最も低いデータ送信速度を有するかを決定することと、
最も低いデータ送信速度を有する前記無線プロトコルを使用することと
によるものである、請求項6〜9のいずれか一項に記載の方法。 - 前記範囲を決定することは、応答を受信するのに必要な送信電力を測定することによるものである、請求項8に記載の方法、又は、請求項8に従属する場合の請求項9若しくは10に記載の方法。
- 検出モード又はスキャンモード中に、応答が受信されるまで送信電力が増大される、請求項11に記載の方法。
- 前記送信は、前記ホスト及び前記別のデバイスから成る群のうちから選択される少なくとも1つによるものである、請求項11又は請求項12に記載の方法。
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