JP4629727B2 - スイマー(泳者)拒否のための方法およびシステム - Google Patents

スイマー(泳者)拒否のための方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、音響システムに関し、特にはスイマー(泳者)が接近するのを防ぐために水中音を用いる方法およびシステムに関する。
水中スイマーによる接近から高価格資産(HVA)を保護する必要性が高まっている。高価格資産は、例えば船舶、油田プラットフォーム、水路によって接近可能なその他設備を含む。
二つの問題が高まる必要性を生じている。第1に、水中スイマーが爆発物またはその他装置を用いてHVAへ損傷を与え、故障を引き起こすことができるおそれがある。例えば、損傷を与えようとしているテロリストスイマーは、船舶の船体に水中爆発物を設置することができる。第2に、いくつかの軍用プラットフォームは水中スパイ行為を受けやすい。例えば、潜水艦は例えばプロペラの形状および特徴といった、機密の形状および特徴を有し、潜水艦がドックにいる間は水中スイマーによって観察される可能性がある。
能動および受動ソナー・システムは水中スイマーを含む水中の物体を検出し、類別することができると知られている。しかしながら、単なる水中スイマーの検出や類別は、水中スイマーがHVAに接近することを防止することはできない。
知られているように、高ピーク圧低周波数水中音は、スイマーを、特に、水中のスイマーに対して、水中音の周波数およびピーク圧に従って、不快にし、方向感覚を失わせ、無力化し、損傷を与えることができる。高ピーク圧低周波数水中音は水中スイマーの聴覚に影響を及ぼすだけでなく、水中スイマーの内蔵に影響を与え、痛み、または破壊さえ引き起こすことができる。
また、知られているように、水中動物は大きな水中音によっても影響を受ける。例えば、いくつかの軍艦で使用されている能動ソナー・システムは十分なピーク圧の低周波数音を生成し、海洋哺乳類を方向を失わせたり、殺生したりすることができる。
本発明はスイマーによる接近から水中または水中近くの高価格資産(HVA)を保護するために適応されるスイマー拒否のために用いられるシステムを供給する。スイマー拒否用システムは、水中音源を有し、その水中音源から離れた所定の位置で高ピーク圧および/または、高インパルス範囲(以下により詳しく述べる)を有する増幅音を生成可能な高音圧レベル(SPL)における所定の波形を送信するとともに、他の位置では音ピーク圧および/またはインパルス範囲を最小にする。増幅音は所定の位置において、スイマーを不快にし、方向感覚を失わせ、無力化し、損傷を与えることが可能であるのに対し、他の位置では、音ピーク圧は人間または海洋哺乳類への脅威が殆ど無いよう十分に低いといった特徴を有する。従って、増幅音は海洋生物への脅威を低減させる一方、高価格資産にスイマーが接近することを阻止するのに役立つ。
本発明によれば、所定の位置における増幅音を供給するためのシステムは、電気インパルス信号を供給するためのインパルス性信号発生器を含む。第1の音響プロジェクタはインパルス性信号発生器に結合されており、第1の位置および第2の位置の選択された1つに配置され、電気インパルス性信号に従って音響インパルス性信号を送信する。ハイドロホンは第1の位置および第2の位置の選択されていない一方に配置され、音響インパルス性信号に応答してハイドロホン信号を供給する。該システムは更に、波形プロセッサを含み、第1の位置から第2の位置への時間反転音響インパルス性信号応答に従って、ハイドロホン信号の時間反転形(version)を生成する。第2の音響プロジェクタは、第1の位置に配置され、ハイドロホン信号の時間反転形に従って音響信号を送信し、その結果、第2の位置から離れかつ近接したピーク圧よりも実質的に大きなピーク圧と、第2の位置から離れかつ近接したインパルス範囲よりも実質的に広いインパルス範囲の内少なくとも1つを有する音を第2の位置にもたらす。
本発明の別の局面によれば、所定の位置において増幅音を生成する方法は、電気インパルス性信号を生成し、該電気インパルス性信号に従って第1の位置および第2の位置のうち選択された1つで音響インパルス性信号を送信し、第1の位置および第2の位置のうち選択されなかった一方において音響インパルス性信号からの音圧を受信し、受信した音圧に従って第1の位置から第2の位置への音響インパルス性応答を判定し、音響インパルス性応答を時間反転し、時間反転音響インパルス性応答にしたがって第1の位置において音響信号を送信し、その結果、第2の位置から離れかつ近接したピーク圧よりも実質的に大きなピーク圧と、第2の位置から離れかつ近接したインパルス範囲よりも実質的に広いインパルス範囲の内少なくとも1つを有する音を第2の位置においてもたらす、ことを含む。
さらに、本発明の別の局面によれば、所定の位置において増幅音を供給するシステムは、波形プロセッサを含み、第1の位置と第2の位置の間の音響インパルス性応答を予測し、音響インパルス性応答の時間反転形を生成する。該システムはまた、第1の位置に配置された音響プロジェクタを含み、時間反転音響インパルス性応答に従って音響信号を送信し、第2の位置から離れかつ近接したピーク圧よりも実質的に大きなピーク圧と、第2の位置から離れかつ近接したインパルス範囲よりも実質的に広いインパルス範囲の内少なくとも1つを有する音を第2の位置においてもたらす。
さらに、本発明の別の局面によれば、所定の位置において増幅音を生成する方法は、第1の位置と第2の位置の間の音響インパルス性応答を予測し、音響インパルス性応答を時間反転し、時間反転音響インパルス性応答に従って第1の位置において音響信号を送信し、第2の位置から離れかつ近接したピーク圧よりも実質的に大きなピーク圧と、第2の位置から離れかつ近接したインパルス範囲よりも実質的に広いインパルス範囲の内少なくとも1つを有する音を第2の位置においてもたらす。
スイマー拒否用システムについて述べる前に、いくつかの予備概念および用語を説明する。ここに用いられているように、「インパルス性信号」の語は、事実上インパルスである電気信号または音響信号のいずれかを記述するために用いられ、必ずしも完全なインパルスではない。知られているように、完全なインパルス信号は無限に短い持続期間を有する。ここで説明されるインパルス信号は以下に示すように、有限の持続期間と、特定の振幅特性を有する。インパルス信号はガウス振幅特性を有する信号、および短期間の正弦曲線(sinusoid)を含むが、sinc(シンク)関数の振幅特性を有する信号に限られない。
ここに用いられるように、「インパルス性応答」の語はインパルス性信号に対する媒体の応答を記述するために用いられている。例えば、以下に記載するように、海洋中の2つの位置間のインパルス性応答は、ある位置でインパルス性信号を送信し、他の位置で結果として生ずる信号を受信することによって決定される。
ここに用いられるように、「インパルス範囲」はインパルス性信号の振幅特性に対応する曲線の下の領域を記述するために用いられている。曲線の下の領域は、ピーク圧のレベルから周囲のノイズ、例えば海洋周囲のノイズに対応したレベルまでとして決定される。それゆえ、インパルス範囲はインパルス性信号に関連するピーク圧とインパルス性信号の時間幅または持続期間の両方に関連することが理解されるであろう。図3および図3Aと関連する説明から、持続期間(即ち、インパルス性信号の幅)は最大振幅を有するマルチパスの到着と関連した最小マルチパス時間分離を超えるべきでないことが理解されるであろう。
ここに用いられるように、「増幅音」の語は、増幅音区域から離れかつ近接した位置に発生する音よりもより高いピーク圧および/またはより高いインパルス範囲を有する区域(増幅区域または増幅音区域も同様)において発生する音をいう。
ここに用いられるように、「発生点(POO)」は、音響インパルス性信号が発生する水中の位置をいう。音響インパルス性信号は水中における第1の位置と第2の位置の間にある音響伝達関数(インパルス性応答)を決定するために用いられる。第1の位置は高ピーク圧音響プロジェクタ(HPAP)の位置に対応し、第2の位置は増幅音が発生する所定の位置に対応する。
第1の実施態様において、POOは第2の位置にある。即ち、高ピーク圧音響プロジェクタからの音が増幅される所定の位置にある。また、音響インパルス性信号は、POOから高ピーク圧音響プロジェクタの位置である第1の位置に向かって送信される。第1の実施態様は図1とともに示される。
第2の実施態様においては、POOは第1の位置にある。即ち、高ピーク圧音響プロジェクタの位置にあり、音響インパルス性信号はPOOから増幅音が供給される所定の位置である、第2の位置に向かって送信される。第2の実施態様は図1Bとともに示される。
上述した2つの実施態様において、第1および第2の位置の間の音響伝達関数(インパルス性応答)を決定するために、音響インパルス性信号はPOOで発生される。POOは第1の位置または第2の位置のどちらでもよい。
POOに位置する低ピーク圧音響プロジェクタは低ピーク圧音響インパルス性信号を発生するために以下のように記述される。一方で、他の実施態様においては、POOに位置する低ピーク圧音響プロジェクタもまた高ピーク圧音響インパルス性信号を発生できることを理解すべきである。
高ピーク圧音響プロジェクタが高ピーク圧音を発生するために以下のように記述される。一方で、高ピーク圧音響プロジェクタが低ピーク圧音を発生する場合、増幅音もまた、所定の位置において結果として生じさせることができる。
図1を参照すると、スイマー拒否用システム10は、水中スイマー14による接近から、船舶48等の高価格資産を保護することができる。スイマー拒否用システム10は、比較的高いピーク圧時間反転音響信号34を水中12へ送信することのできる第1の位置41における、高ピーク圧音響プロジェクタ(HPAP)42に結合されている波形プロセッサ44を含む。ある特定の実施態様においては、高ピーク圧音響プロジェクタ42はケーブル36で波形プロセッサ44に結合されている。
時間反転音響信号34の詳細の特徴は、図3−4A、6および7に関連してより詳細に記載されている。しかしながら、音響プロジェクタ42によって水中12に放出されるとき、時間反転音響信号34は、高ピーク圧音響プロジェクタ42から離れた第2(所定)の位置31において受信されるピーク圧、および/または音のインパルス範囲が比較的高くなるようにし、一方、所定の位置31から離れかつ近接した他の位置で受信される音のピーク圧、および/またはインパルス範囲は比較的低いという特徴を有すると言うにとどめておく。
スイマー拒否用システム10は波形プロセッサ44に結合されている第1の位置41におけるハイドロホン40もまた含む。ある特定の実施態様においては、ハイドロホン40はケーブル38で波形プロセッサ44に結合される。
所定の位置31におけるインパルス性信号発生器24は低ピーク圧音響プロジェクタ28に結合され、電気インパルス性信号を発生し、第2の位置31における発生点(POO)と第1の位置41における高ピーク圧音響プロジェクタ42の間の音響伝達関数を決定するために用いられる低ピーク圧音響インパルス性信号30を供給することができる。
インパルス性信号発生器24は、海底32に、例えばケーブル22および錨16で固定されているフロート20上に配置されている。無線周波数(RF)送信機18はインパルス性信号発生器24に結合され、RF受信機46で受信される船舶48へRF信号19を送信することができる。
時間反転音響信号34の特徴は、第2(所定)の位置31と、高ピーク圧音響プロジェクタ42の位置である第1の位置41間の、音響伝達関数(インパルス性応答)に従って決定される。
伝達関数(インパルス性応答)は一般に相反的である。すなわち、所定の位置31において発生し、第1の位置41(例えばハイドロホン40によって)にて受信される音の伝達関数は第1の位置41において発生し、第2(所定)の位置31において受信される音の伝達関数と同じになる傾向がある。従って、ある特定の実施態様において、伝達関数は、所定の位置31におけるPOOで、低ピーク圧音響プロジェクタ28を用いて低ピーク圧音響インパルス性信号30を発生することによって、また例えばハイドロホン40を用いて第1の位置41において結果として生じた音を受信することによって、決定される。
伝達関数および対応する時間反転音響信号34は数式で記載できる。低ピーク圧音響プロジェクタ28によって、第2の位置31において発生する信号からの、第1の位置41(例えばハイドロホン40)にて受信される音圧レベルは、以下のように示される。
Figure 0004629727
ここで、F(f)は低ピーク圧音響プロジェクタ28によって発生される低ピーク圧音響インパルス性信号30、zは高ピーク圧音響プロジェクタ42の深度、zは低ピーク圧音響プロジェクタ28の深度、rnは低ピーク圧音響プロジェクタ28と高ピーク圧音響プロジェクタ42(即ちハイドロホン40)間の水平幅、tは時間、fは周波数、Hは低ピーク圧音響プロジェクタ28から高ピーク圧音響プロジェクタ42(即ちハイドロホン40)への音の伝搬についての伝達関数(インパルス性応答)である。
他の方向、即ち、高ピーク圧音響プロジェクタ42から、高ピーク圧音響プロジェクタから水平距離rkにある任意の点へ、伝搬する音圧レベルは以下のように示される。
Figure 0004629727
高ピーク圧音響プロジェクタ42によって生成される信号(〜)F(z,zs,rk,f)は以下のように示される。
Figure 0004629727
ここで、H(z,zs,rn,f)は伝達関数H(z,zs,rk,f)の複素共役、F*(f)は元々低ピーク圧音響プロジェクタ28によって生成された音信号F(f) の複素共役である。信号(〜)F(z,zs,rn,f)は、低ピーク圧音響プロジェクタ28によって元々生成され、高ピーク圧音響プロジェクタ42の位置におけるハイドロホン40において受信されるソース信号F(f)の時間反転形であることが理解されるであろう。
低ピーク圧音響プロジェクタ28で、任意の低ピーク圧音響インパルス性信号30、F(f)を発生することが可能であることを認識すべきである。しかしながら、低ピーク圧音響プロジェクタ28によって送信された低ピーク圧音響インパルス性信号30がインパルス性信号のときのみ、高ピーク圧および/または高インパルス範囲を有する所望の位置(即ち所定の位置31)で増幅音が生じ、その増幅音は、ピーク圧が低減し、および/またはその位置から離れたインパルス範囲を低減する結果となる。
高ピーク圧音響プロジェクタ42によって生成された特定の時間反転音響信号34は、特定の高ピーク音圧レベル、および/または所定の位置31における特定の高インパルス範囲をもたらす。さらに、所定の位置31の空間的な広がりは比較的小さい。換言すると、増幅音は小区域のみに存在し、それ故、人間や海洋哺乳類を傷つける可能性は低減する。これらの特徴をもたらす時間反転音響信号34は第2(所定)の位置31と、高ピーク圧音響プロジェクタ42の位置である第1の位置41との間の、時間反転形伝達関数である。インパルス性応答(または伝達関数と同等)は低ピーク圧音響インパルス性信号30によって発生することにより、かつハイドロホン40で結果として生じた音響信号を受信することにより、決定される。
音響インパルス性信号30に応答してハイドロホン40における受信された音響信号は、図2と関連して以下に記載されている音響インパルス性信号30の様々な反射(マルチパス)に加えて、直接経路信号を含み、共に所望のインパルス性応答を形成する。時間反転音響信号34の性質は、以下図3−4Aに関連する説明でより明らかとなるであろう。
上述したインパルス性応答(伝達関数)を決定するため、無限に短い持続期間を有すると知られている完全なインパルスを発生することは実行上、または物理的に不可能である。しかしながら、一般に、sinc関数の振幅特徴を有する帯域制限パルスはインパルスを近似するために用いられる。時間領域におけるインパルスと同等の周波数領域は、無限帯域幅を有するフラットな(すなわち一定の)周波数スペクトラムであることが当業者に理解されるであろう。また、周波数スペクトラムが帯域制限されるよう、フラットな周波数スペクトラムが周波数領域においてフィルタ処理される場合、時間領域において生じた信号はsinc関数([sin(x)/x])であることが理解されるであろう。それゆえ、sinc関数は帯域制限平坦周波数スペクトラム(band limited flat frequency spectrum)に対応し、インパルスを近似するために利用される。ある特定の実施態様において、sinc関数音響インパルスは1kHzより下の周波数、例えば250Hzに制限された平坦周波数スペクトラム帯域に従って生成される。
それゆえ、動作中、インパルス性信号発生器24は、低ピーク圧音響プロジェクタ28を駆動するために利用される複数の電気sinc関数(または一般にインパルス性信号)を生成し、低ピーク圧音響インパルス性信号30を生成する。音響インパルス性信号30は様々な音響パス経由で水中12を通って伝搬し、それら各経路に関連する音響インパルス性信号30の変形はハイドロホン40によって受信される。ハイドロホン40によって受信される全受信信号は、当初送信された音響インパルス性信号30よりも長い持続期間を有する。
波形プロセッサ44はハイドロホン40によって受信された信号を分析し、第2(所定)の位置31と、高ピーク圧音響プロジェクタ42の位置にある第1の位置41との間に形成される音響チャネルの伝達関数、即ち時間領域における帯域制限インパルス性応答を決定することができる。波形プロセッサ44はまた、インパルス性応答の時間反転形に従って時間反転電気信号を生成することができる。高ピーク圧音響プロジェクタ42は時間反転電気信号に従って時間反転音響信号34を生成することができる。波形プロセッサ44は図1Aに関連してより詳細に記述される。上述したように、高ピーク圧音響プロジェクタ42は第1の位置41と、第2(所定)の位置31の間のインパルス性応答の時間反転形を送信する。その結果、比較的高いピーク圧および/または所定の位置31における大きなインパルス範囲を有する増幅音、所定の位置31から離れかつ近接して低減された音ピーク圧、および/またはインパルス範囲をもたらす。
上述したように、時間反転音響信号34は本来インパルス的ではないことを認識すべきである。即ち、実質的な時間範囲を有する。しかしながら、比較的短い持続期間を有する時間反転音響信号34が所定の位置31に到着するとき、本来、一般には時間反転音響信号はインパルス的であることもわかるであろう。これらの特徴は以下、図2−4の考察の中でより明らかになるであろう。
ある特定の実施態様において、高ピーク圧音響プロジェクタ42は1つの時間反転音響信号34を生成する。他の実施態様において、高ピーク圧音響プロジェクタ42は、反復レート、例えば1Hzで、1よりも多い時間反転音響信号34を生成する。
低ピーク圧音響プロジェクタ28は160から215dB re1μPaの幅でピーク音圧を有する音響インパルス性信号30を生成できる。高ピーク圧音響プロジェクタ42は160から215dB re1μPaの幅でピーク音圧レベルを有する時間反転音響信号34を生成できる。ある実施態様においては、所定の位置31における増幅音は、所定の位置から離れかつ近接した区域より少なくとも3dB上でピーク圧を有することができる。ある実施態様においては、第2の位置31は第1の位置41から少なくとも10メートル離れ、第2の位置31における音ピーク圧は少なくとも185dB re 1μPaである。
音が増幅される所定の位置31は、高ピーク圧音響プロジェクタ42の周囲の方位方向では概略同一の海底の特徴に従い、一般に高ピーク圧音響プロジェクタ42の周囲に、連続または不連続の方位へ広がりを有することができる。海底の特徴は、深さに限定されず、傾斜や、海底の種類(例えば、岩、砂など)を含む。
スイマー拒否用システム10は、低ピーク圧音響プロジェクタ28を有する投錨されている1つのフロート20、インパルス性信号発生器24、RF送信機18、および1つの第2(所定)の位置31を有すると記載されている。一方、他の実施態様においては、関連する低ピーク圧音響プロジェクタ、インパルス性信号発生器、RF送信機を有する2以上のフロートは、増幅音を有する2以上の位置を供給するために利用される。例えば、1つの特定の実施態様において、低ピーク圧音響プロジェクタ、インパルス性信号発生器、RF送信機をそれぞれ有する12のフロートが用いられ、各フロートは船舶48に対し異なる範囲、および/または異なる方位に配置される。それぞれ12の低ピーク圧音響プロジェクタのうち各1つとハイドロホン40のハイドロホン40の間にあるインパルス性応答の時間反転形と関連する、12の低ピーク圧音響プロジェクタを有し、波形プロセッサ44は、12の対応する音響信号を受信でき、よって、12の伝達関数(インパルス性応答)および12の電気信号を発生することができる。従って、高ピーク圧音響プロジェクタは、12の所定の位置において増幅音をもたらし、12の時間反転音響信号を発生できる。12の音響信号は1つの信号の中で、または連続して同時に生成され、水中のスイマーに対し1以上の障壁(barrier)を形成することができる。他の実施態様においては、12より上または12未満の低ピーク圧音響プロジェクタが供給される。
また、他の実施態様において、1よりも多い低ピーク圧音響プロジェクタ28はケーブル26に吊され、従って、1よりも多い低ピーク圧音響プロジェクタは実質的に水中12において異なる深度で垂直に整列しており、増幅音を有する位置の整列した2以上の深度を設ける。例えば、ある特定の実施態様においては、スイマー拒否用システム10は12の垂直に整列した低ピーク圧音響プロジェクタを含むことができる。12の低ピーク圧音響プロジェクタを有する場合、波形プロセッサ44は12の信号を受信し、それによって12の伝達関数(インパルス性応答)および12の対応する電気信号を生成できる。また、それぞれは12の低ピーク圧音響プロジェクタのそれぞれ1つとハイドロホン40との間のインパルス性応答(またはインパルス性信号から受信された圧力)の時間反転形に関連する、従って、高ピーク圧音響プロジェクタは12の垂直に整列した所定の位置における増幅音をもたらし、12の時間反転音響信号を生成できる。12の音響信号は1つの信号中に同時に、または連続して生成され、水中のスイマーへ広がる方位に垂直の障壁を形成する結果となる。他の実施態様においては、12より上のまたは12未満の低ピーク圧音響プロジェクタが供給される。
さらに、他の実施態様においては、波形プロセッサ(例えば160)に関連するそれぞれ12のハイドロホン(例えば40)は、船舶48に対し異なる範囲、および/または異なる方位、および/または異なる深度に配置される。よって、12のハイドロホンを有する場合、各関連する波形プロセッサは、12の伝達関数のそれぞれ1つ、および12の電気信号のそれぞれ1つをそれぞれ生成し、それぞれは、12のハイドロホンのそれぞれ1つと低ピーク圧音響プロジェクタ28の間のインパルス性応答の時間反転形に関連する。この配置で、高ピーク圧音響プロジェクタは12のハイドロホンの位置の1以上に配置され、所定の場所31に対する各伝達関数に従いそれぞれ時間反転音響信号を生成することができ、所定の位置31における増幅音をもたらす。他の実施態様において、12より上または12未満のハイドロホンおよび高ピーク圧音響プロジェクタが供給される。
12の高ピーク圧音響プロジェクタを有する上記実施態様において、ある特定の配置では、12の高ピーク圧音響プロジェクタは、それぞれ時間反転音響信号34を生成し、それぞれ適切な時間が遅延するため、それらは所定の位置31において強め合うように加算され、所定の位置31において非常に高いピーク圧インパルス性信号を供給する。他の配置においては、12の高ピーク圧音響プロジェクタはそれぞれ時間反転音響信号34を生成し、それぞれ適切な時間が遅延するため、それらは異なる時間に所定の位置31に到着し、所定の位置31において、例えば45Hzと170Hzの間の繰返し率を有する複数の高ピーク圧信号(繰返し率を有する)を供給する。さらに、他の配置においては、12の高ピーク圧音響プロジェクタはそれぞれ時間反転音響信号34を生成し、それぞれ適切な時間が遅延し、所定の位置31において受信される高ピーク圧信号の非インパルス性であるより長い持続期間を供給する。他の配置においては、12の高ピーク圧音響プロジェクタの内1以上は、2以上の時間反転音響信号34を生成することができる。
上述したように、12の高ピーク圧音響プロジェクタに適用される上述した時間遅延は、a)第2(所定)の位置31において受信される非常に高いピーク圧インパルス性信号、b)第2(所定)の位置31において受信される複数の高ピーク圧インパルス性信号(繰返し率を有する)、またはc)増幅音が第2(所定)の位置31において受信される間の長い持続期間、を結果としてもたらすことができると理解されるであろう。ある実施態様において、第2の位置31に表れる音の持続期間は120と360msecの間である。
12の高ピーク圧音響プロジェクタを有する上述した各配置において、所定の位置31において結果として受信される信号は、第1の位置41と第2の位置31の間の伝達関数(インパルス性応答)を得るために用いられる音響インパルス性信号30のインパルス範囲に基づいて調整される。例えば、12の高ピーク圧音響プロジェクタはそれぞれ適切な時間遅延するため、それらは所定の場所31において強め合うように加わる。伝達関数(インパルス性応答)を得るために用いられるインパルス性信号30のインパルス範囲が短い持続期間を有するよう調整される場合、送信された時間反転音響信号34は所定の位置31において受信される短い持続期間を有する信号をもたらす。逆に、伝達関数を得るために用いられるインパルス性信号30のインパルス範囲がより長い持続期間を有するように調整されると、関連する時間反転音響信号34は所定の位置31において受信されるより長い持続期間を有する信号をもたらす。このようにして、所定の位置において受信される信号は最も高い振幅のマルチパスが到着する間、例えばおよそ10から30ミリ秒の、時間差に対応する値を有する所定の持続期間を有するように調整される。
各上述の信号は、スイマーに対し特定の効果を有する。例えば、繰返し率を有する信号はスイマーの器官内に共鳴を励起するために使用され、損傷の大きい生理的な共鳴効果をもたらす。他の例では、単一のインパルス性信号は、十分に高いピーク圧とインパルス範囲を有する場合、生理器官の破壊を引き起こすことができる。
POOと高ピーク圧音響プロジェクタ42間の伝達関数は、第2(所定)の位置31から第1の位置41、即ちハイドロホン40への音響インパルス性信号30を生成することによって取得されるよう記述される。一方、該伝達関数は実質的に相反であることが理解されるであろう。従って、図1Bとともに以下に記述される他の実施態様においては、伝達関数は第1の位置41から第2(所定)の位置31への音響インパルス性信号30を生成することによって等しく取得される。低電力音響インパルス伝搬のいずれかの方向、および伝達関数の決定のため、受信された音は図2と関連して示されるように、複数の音響経路をたどる。
しかしながら、他の実施態様においては、さらにインパルス性応答は測定されるよりむしろ予測される。既知のように、音速プロファイル(sound velocity profile)、水柱深度、音周波数、かすめ(grazing)角、表面の粗さ、底の粗さ、底の種類で音伝搬を予測可能な音響モデルを生成することが可能である。従って、いくつかまたは全てのこれらのパラメータが既知であれば、インパルス性応答は測定されるよりむしろ予測される。この特定の配置は図1Dおよび1Eに示される。
低ピーク圧音響プロジェクタ28は投錨されたフロート20によって支えられていると示されているが、他の実施態様においては、低ピーク圧音響プロジェクタ28は、所定の位置31に一時的に配置されているだけである。例えば、インパルス伝達関数が決定される間、低ピーク圧音響プロジェクタ28は小さな水上艦艇で、所定の場所31に一時的に配置される。
スイマー拒否用システム10は、異なる動作モードを有することが可能である。例えば、所定の位置31を船舶48に比較的近く、例えば、船舶48から29メートルにすることができる。例えば、このような近区域の所定の位置31は、水中のスイマーの存在を知ることなく、時間反転高ピーク圧音34が連続的にまたは断続的に発生する非変更モード(non-altered mode)で用いられる。近区域の所定の位置31は、海洋動物に対し、損害見込みを低減させる一方、水中のスイマーに障壁を設ける。
他の動作モードでは、他のソナーシステム(示されていない)が、スイマー拒否用システム10が作動可能、または上述した非変更モードから変更モードへ変更可能な時に、水中のスイマーの検出を提供できる。変更モードにおいて、スイマー拒否用システム10は船舶48から比較的離れた、例えば、船舶48から503メートル、所定の位置31を設定し、入ってくる水中スイマーに対し長い範囲の障壁を提供する。
低ピーク圧音響インパルス性信号30はsinc関数であると上述したが、一方で、他の実施態様においては、低ピーク圧音響インパルス性信号30は、ガウス振幅特性を有する信号を含むが、それに限られない任意のインパルス性信号であり、かつ短持続期間の正弦曲線である。
ここで図1Aに言及すると、例えば、図1に示される波形プロセッサ44に類似する例示的な波形プロセッサ100は、ハイドロホン、例えば図1のハイドロホン40からの受信信号106に適合する音響受信機108を含む。また、波形プロセッサ100は、波形アナライザ110、時間反転プロセッサ112、波形発生器114および増幅器116を含む。
動作中、ハイドロホン信号106は、それらが適切に増幅されフィルタリングされる音響受信機108へ供給される。波形アナライザ110は音響受信機108からの増幅されたハイドロホン信号109を受信し、RF受信機、例えば図1のRF受信機46からのタイミング信号104を受信し、そして増幅されたハイドロホン信号109を分析する。例えば、ある特定の実施態様においては、波形アナライザ110は増幅ハイドロホン信号109をサンプリングし、デジタル化する。タイミング信号104はRF送信機(例えば図1のRF送信機18)を経由してRF受信機へ送信される。
波形アナライザ110は、デジタル化されたハイドロホン信号111を時間反転し時間反転デジタル化(degitized)ハイドロホン信号113を供給する、時間反転プロセッサ112へデジタル化ハイドロホン信号111を供給する。例えば、ある特定の実施態様において、時間反転プロセッサ112は波形アナライザ110によって供給されるデジタル化ハイドロホン信号111の一連のデジタル化サンプルを時間反転することができる。
波形発生器114は時間反転デジタル化ハイドロホン信号113を受信し、時間反転アナログ信号115を供給する。例えば、ある特定の実施態様においては、波形発生器114は、時間反転プロセッサ112によって供給される時間反転デジタル化ハイドロホン信号113を時間反転アナログ信号115へ変換する。増幅器116は波形発生器114によって供給される時間反転アナログ信号115の振幅を上げる。増幅された信号118は高ピーク圧音響プロジェクタ、例えば図1の高ピーク圧音響プロジェクタ42へ供給される。
上記配置で、波形プロセッサ100は、図1と関連して上述したインパルス性応答を決定し、よって高ピーク圧音響プロジェクタ42へ送信される増幅された時間反転信号を生成する。
波形プロセッサ100は、図1に示されるようなシステムにおいて用いられるのが望ましく、該システムにおいて、インパルス性応答は所定の位置31(図1)から第1の位置41(図1)へ、即ち、ハイドロホン40へ音響インパルス性信号30を送出することによって決定される。従って、このような実施態様においては、POOは第2(所定)の位置31である。
ここで、図1Bに言及すると、図1に示される略同一の構成要素は、類似の参照符号で表されている。低ピーク圧音響インパルス性信号30は、第1の位置41(POO)にて高ピーク圧音響プロジェクタ42によって、または代わりに、図1に示される方向と逆の方向に、高ピーク圧音響プロジェクタ42に近接した第1の位置41における低ピーク圧音響プロジェクタ(示されていない)によって生成される。ハイドロホン156に到着する低ピーク圧音響インパルス性信号30は、図2-4Aと関連して更に説明する、様々な音響経路に沿って進行する。ハイドロホン156は音響受信機152へハイドロホン信号を供給する。ハイドロホン信号は、例えばRF送信機18でRF信号154としてRF受信機46へ送信される。RF信号154は、RF信号154を波形プロセッサ160によって処理されるハイドロホン信号の複製(レプリカ)へ戻す変換をする、RF受信機46によって受信される。波形プロセッサ160は以下の図1Cと関連して更に説明される。
ここで、図1Cに言及すると、図1Aに示される略同一の構成要素は、類似の参照符号で表されている。例えば図1Aに示される波形プロセッサ160と同様の例示的な波形プロセッサ200は、RF受信機46(図1B)ハイドロホン信号204の複製を受信する。ハイドロホン信号204は例えばRF信号154(図1B)に関連させることができる。ハイドロホン信号204の複製の波形プロセッサ200による処理は図1Aに関連して上述したように、実質的になされている。しかしながら、波形プロセッサ200は波形アナライザ110と波形プロセッサ200の出力ポート210の間に結合されるインパルス性信号発生器208を含むことができる。例えば、図1に示されるインパルス性信号発生器24と類似のインパルス性信号発生器208は、高ピーク圧音響プロジェクタ42(図1B)、または代わりに、高ピーク圧音響プロジェクタに近接した低ピーク圧音響プロジェクタ(示されていない)と共に、低ピーク圧音響インパルス性信号(sinc関数信号)を生成する。低ピーク圧音響インパルス性信号は図1Bの音響インパルス性信号30と同じまたは類似する場合がある。タイミング信号206はインパルス性信号発生器208によって波形アナライザ110へ供給される場合がある。
波形プロセッサ200は、好ましくは、図1Bに示されるようなシステム、ここではインパルス性応答が図1に示されるシステムとは反対の方向に音響インパルス性信号30を送出することによって決定されるシステムで利用される。即ち、高ピーク圧音響プロジェクタ42(図1B)の位置から所定の位置31(図1B)におけるハイドロホン156の方向である。従って、このような実施態様においてはPOOは高ピーク圧音響プロジェクタ42の位置にある。
ここで、図1Dについて言及すると、図1に示される略同一の構成要素は、類似の参照符号で表されている。スイマー拒否用システム220は第1の位置41における高ピーク圧音響プロジェクタ42を含む。高ピーク圧音響プロジェクタ42は、ケーブル36で波形プロセッサ222に結合されている。上述したように、第1の位置および第2の位置31の間のインパルス性応答は(波形プロセッサ222によって)測定されるよりもむしろ予測される。従って、インパルス性応答を測定するために用いられる図1の他の構成要素はシステム220中に要求されない。
ここで図1Eについて言及すると、例示的な波形プロセッサ240は、例えば図1Dに示される波形プロセッサ222に類似する場合があるが、インパルス性応答予測プロセッサ244を含む。インパルス性応答予測プロセッサ244はインパルス性応答、例えば、図1Dの第1の位置41と第2の位置31との間のインパルス性応答を予測するように適応する。その予測は、音速プロファイルに限定されず、図1Dの第1の位置41と第2の位置31との間における幅に対する水柱深度、音周波数、かすめ角、表面の粗さ、底の粗さ、底の種類などを含む様々な要素に基づいてなされる。
動作中、インパルス性応答予測プロセッサ244はインパルス性応答に従ってデジタル化された信号245を生成する。時間反転プロセッサ246はデジタル化信号245を時間反転し、時間反転デジタル化信号247を供給する。
波形発生器248は時間反転デジタル化信号247を受信し、時間反転アナログ信号249を供給する。増幅器250は波形発生器248によって供給される時間反転アナログ信号249の振幅を上げる。増幅された信号252は高ピーク圧音響プロジェクタ、例えば図1の高ピーク圧音響プロジェクタ42へ供給される。
上述の配置では、波形プロセッサ242は図1と関連して上述したインパルス性応答を予測し、よって高ピーク圧音響プロジェクタ42へ送信される増幅された時間反転信号を生成する。
波形プロセッサ240は好ましくは、インパルス性応答が予測される図1Dに示されるようなシステムにおいて用いられる。
ここで、図2について言及すると、海面および海底は、2つの位置の間、例えば第2の位置(POO)と第1の位置(高ピーク圧音響プロジェクタHPAPの位置)との間にチャネルを形成する。これらの位置は例えば第2(所定)の位置31(これもまたPOO)および、図1の高ピーク圧音響プロジェクタ(HPAP)の位置である第1の位置41に対応することができる。発生点(POO)および高ピーク圧音響プロジェクタは、チャネル内の異なる深さにある場合があり、水平拒理rnで分離されている。図1と関連して上述したように、低ピーク圧音響プロジェクタ28はPOOにおける音響インパルス性信号30(図1)を生成し、所定の位置31と高ピーク圧音響プロジェクタ42との間のインパルス性応答を取得することができる。
音響経路は、直接(D)経路、表面反射(SR)経路、底(B)経路、表面-底(SB)経路、底-表面(BS)経路、および表面-底-表面(SBS)経路を含むが、それらに限定されない。他の経路は多数の表面および底の跳ね返りを有するように形成されるが、音のピーク圧は、底や表面の跳ね返りの数に正比例して徐々に低減されることは既知である。従って、明確化のため、多くの跳ね返りは示されていない。図2に示されているように、各経路は、Δ数字によって示される異なる時間遅延に関連付けられる。従って、当初送信された音インパルスの持続期間によって、HPAP位置に到着する総受信音は、複数の音パルスまたは時間伸張音パルスを含む。各受信パルスの性質は図3とともにより明らかになるであろう。
音は、表面を反射するとき、音周波数、かすめ角、表面の粗さ、表面の種類の関数として、エネルギーを失うことは知られている。例えば、高かすめ角(すなわちほぼ90度)における泥の海底からの跳ね返り音は、かなりのエネルギーを失う傾向にある。一方、低かすめ角での砂の海底からの跳ね返り音は、殆どエネルギーを失わない傾向にある。海の状態が比較的なめらかだが、海の状態が粗さを増すにつれて、より多くのエネルギーを失う場合、海の表面からの音の反射は、全てのかすめ角でエネルギーの殆どを失う。更に、知られているように、海中へ伝搬する音は、あちこちで、または時々に変化可能な音速度中の変化に従って曲がる傾向がある。音速度分布、水柱深度、音周波数、かすめ角、表面の粗さ、底の粗さ、底の種類についてわかると、音伝搬を予測することのできる音響モデルを生成することができる。モデル結果は図5に示される。
ここで図3について言及すると、矢印が図2のPOOで送信された音(例えばsinc関数インパルス)の広帯域インパルスを送出した結果を示していると仮定すると、図3のグラフは異なる時間における図2の高ピーク圧音響プロジェクタ(HPAP)の位置に到着したインパルスを示す。各矢印、即ち音響経路および各対応する時間遅延は図2の異なる音響経路に関連付けられることに注意すべきである。送信されたインパルスが十分に短い持続期間(すなわち物理的広がりで)である場合、図示されるように、その到着は明瞭になるであろう。送信されるインパルスがより長い場合、その複数の到着は時間が全体的に不明確になり、より長い1つの受信信号となる。異なる経路からの到着間の相対的な時間は、図2に示されるように、Δ数字によって示される。
到着の相対位相は、ゼロまたは180度の相対位相を示す上向きまたは下向き矢印として示される。知られているように、水とは実質的に異なる音響インピーダンスを有する媒体、例えば表面で音が反射すると、音の位相は180度変化する。しかしながら、水と類似した音響インピーダンスを有する媒体、例えば泥の海底で音が反射すると、音の位相は反射に起因してはそれほど変化しない。したがって、1回の表面反射(SR、BS、SB)を有する経路は他の経路から位相がずれて受信されることが理解されるであろう。様々な経路は、POOと音響プロジェクタの位置との間の複雑な音響伝達関数を生成する傾向にある。
高音響周波数において、吸音は距離の強い関数である。しかしながら、比較的低い周波数比率のため、また比較的短い範囲比率において、吸音はそれほど重要な要素ではない。例えば、上述したように、ある特定の実施態様において、音インパルスは約250Hzに制限される平坦周波数スペクトラム帯に対応した低ピーク圧音響プロジェクタ28によって送信される。
ここで図3Aに言及すると、時間反転信号が示され、図3の到着は時間が逆になっている。図4および4Aにおいて、高ピーク圧音響プロジェクタ、例えば、図1の所定の位置31における増幅信号をもたらす、図1の高ピーク音響プロジェクタ42によって、時間反転信号の送信は示されるであろう。
時間反転信号は、受信された信号と比較して到着時間が逆の順序で、一連のパルスに対応している(図3)。しかしながら、上述したように、図3の到着時間が、不明確になると、同様に、時間反転信号は時間反転されるであろう単一のより長い信号となるであろう。
ここで図4に言及すると、時間反転した連続パルスを有する図3Aの時間反転信号は、ここで、逆方向である図2の高ピーク圧音響プロジェクタから所定の位置31へ、図2の各音響経路上に伝搬するとして示される。
この例で予想されるように、表面-底-表面(SBS)経路は最も長い時間遅延Δ1+Δ2+Δ3+Δ4+Δ5を有する。位相は、予想通り、各表面跳ね返りにより位相を反転するように影響される。
ここで図4Aに言及すると、図4の信号は図2のPOOの位置、即ち図1の所定の位置31で干渉して加算する傾向がある。図3Aにおける元の時間反転信号の全てのパルスは、グラフの中心において同相で加算し、所定の位置31における高ピーク圧音圧レベル、および/または高インパルス範囲を生成することがわかる。パルスは他の位置において同相では加算しない。従って、図3Aの時間反転信号は所定の位置31における増幅音を供給する。
同様の効果は上述したように、図3の受信信号のパルスおよび図3Aの時間反転信号の対応するパルスが、一緒に時間が不明確になる場合に生成される。その場合、時間反転信号の送信は、同様に、所定の位置31で干渉性の加算を供給するであろう。
海面や海底によって跳ね返るチャネル中の伝搬は図2-4Aと関連して示されるが、同様の原理は、2次元以上で跳ね返る任意の媒体における波動、および任意の跳ね返り波チャネルに適用され、その境界は波動場を反射したり拡散したりする。例えば、他の応用としては、波チャネルは建物内部に対応でき、従って媒体は空気となる。
ここで図5に言及すると、グラフ500は2つの異なる送信された波形の範囲に対する音圧レベルのシミュレーションを表した曲線502,504を有する。曲線502は時間反転音響信号(例えば図1の34)の送信を表し、該信号は高ピーク圧音響プロジェクタ、例えば図1における高ピーク圧音響プロジェクタ42から503メートルの範囲に対応する波形を有する。503メートルにおける領域502aは、ほぼ18メートルの広がりを有する領域において比較的高い音圧レベルを有する。レベル506より上の音圧レベルは水柱のスイマーを非常に不快にすることができる。
曲線504は、高ピーク圧音響プロジェクタ42から29メートル範囲に対応する波形を有する時間反転音響信号(例えば、図1の34)の送信を表す。18メートルの広がりを有する29メートルにおける領域504aは、領域502aと同様に比較的高い音圧レベルを有する。高ピーク圧音響プロジェクタ42によって送信された元の音圧レベルは、曲線504よりも曲線502の方が高い。
図1と関連して上述したように、ある特定の実施態様では、曲線502は警戒モードに対応でき、曲線504は非警戒モードに対応できる。
領域502Aaおよび504aから離れているが近接した他の範囲において、音圧レベル(およびピーク圧)は、高ピーク圧で異なる種類の波形を有する信号を送信することによって達せられるであろうレベルよりも低い。それゆえ、他の範囲において、人と海中哺乳動物は、他の種類の波形を有する信号によって影響されるほど影響を受けない。
ここで図6に言及すると、時間反転信号602は、高ピーク圧音響プロジェクタ42(図1)によって水中に送出された時間領域信号に対応し、図5の曲線502をもたらす。また時間反転信号604は、高ピーク圧音響プロジェクタ42によって水中に送出された時間領域信号に対応し、図5の曲線504をもたらす。いくつかのパルス(複数のインパルス)、例えばパルス602aおよび602bは、時間反転信号602において明瞭であるが、時間反転信号604における全てのパルスは共に不明確である。POOと高ピーク音響プロジェクタとの間(例えば図1のPOOと高ピーク圧音響プロジェクタ42との間)の様々な経路は短い範囲で比較的短い時間遅延を有するので、異なる音響経路からの到着は共に不明確になる傾向があることは予想される結果である。
ここで図7に言及すると、時間反転信号702は図6の時間領域信号604に対応し図5の曲線504をもたらす。そして時間反転信号704は、図6の時間領域信号602に対応し、図5の曲線506をもたらす。
図8,9は、スイマー拒否用システム10、150(図1、1B)およびスイマー拒否用システム220(図1D)それぞれにおいて実行される以下の熟考された技術に対応するフローチャートを表していることを理解すべきである。長方形の要素(図8の要素802によって代表される)は、ここでは「プロセシング(処理)・ブロック」と示されているが、コンピュータ・ソフトウェア命令または命令グループを示す。ダイヤモンド型の要素は、ここでは「決定ブロック」と示され、コンピュータ・ソフトウェア命令、または命令グループを表し、プロセシング・ブロックによって表されたコンピュータ・ソフトウェア命令の実行に影響を及ぼす。
あるいは、プロセシングおよび決定ブロックは、機能的に等価な回路、例えばデジタル信号プロセッサ回路、または特定の用途向けの集積回路(ASIC)によって実行されるステップを表す。フロー図は任意の特定のプログラム言語のシンタックスを表現しているのではない。むしろ、該フロー図は、機能的情報を示し、当業者が特定の装置に要求される処理を行うために、回路を組み立て、またはコンピュータ・ソフトウェアを生成するために必要となる。多くのルーティン・プログラムの要素、例えばループや変数の初期化、および一時的変数の使用、は示されていないことに留意すべきである。示されている特定のブロックのシーケンスは単に例証しているだけであり、ここに別の方法で示されていなければ、本発明の精神から離れないで変更可能であることは当業者に理解されるであろう。したがって、別の方法で述べられなければ、以下に説明されるブロックは順序が決まっていない。つまり、可能な場合は、該ステップは任意の都合の良いまたは所望の順序で実行される。
ここで図8に言及すると、スイマー拒否のための方法800は図1のシステム100および図1Bのシステム150と関連して用いられる。方法800は、ブロック801で始まり、ここで帯域制限電気インパルス性信号、例えばsinc関数信号が生成される。ブロック802では、音響インパルス性信号は第2の位置、例えば図1の第2(所定)の位置31(POO)からの電気インパルス性信号に従って生成される。ブロック804では、音は様々な音響経路、例えば第1の位置41(図1)を経由して伝わった後に第1の位置で受信される。ブロック806では、第1および第2の位置の間の音響チャネルのインパルス性応答は、例えば図1の波形プロセッサ44によって決定される。ブロック808では、ブロック806にて決定されるインパルス性応答は、例えば図1の波形プロセッサ44によって時間反転される。ブロック810では、インパルス性応答の時間反転形に対応する信号は、第1の位置から高ピーク圧状態で、例えば図1の高ピーク圧音響プロジェクタ42によって送信され、第2(所定)の位置、例えば図1の所定の位置31における増幅音を得る。
上述したように、第1および第2位置の間の音響チャネルは一般に相反的であるので、他の実施態様においてブロック802のインパルス性信号は、第1の位置において生成され、第2の位置においてブロック804で受信される。同様の理由で、ブロック810で送信される音響信号は第1または第2の位置のいずれかで送信され、増幅音は他の位置で受信される。
ここで図9に言及すると、プロセス900は図1Dのシステム220と関連して用いられる。方法900は、第1の位置および第2の位置の間にある音響インパルス性応答が予測されるブロック902で始まる。ブロック904では、予測されたインパルス性応答は時間反転される。ブロック906では音響波形は、ブロック904で発生した時間反転インパルス性応答に従って第1の位置で送信され、第2の位置で増幅音をもたらす。
上述したように、本発明の方法およびシステムは海洋への適用に限られない。本発明の方法およびシステムはスイマー拒否のために適用すると記載されているが、多経路の伝搬状態が、波状現象を生じさせる任意の媒体に存在するときは必ず、所定の位置で増幅音が得られることは明らかである。例えば、壁の反射や空気中の多経路の音伝搬を有する劇場においては、一人の観客に向けた増幅音を生成し、一方で他の観客への音を低減することが可能であろう。他の例では、ホーム・シアター・システムは一人の聞き手の位置に増幅音を生成することができる。また、上記方法およびシステムは、波動伝搬拡散する媒体、例えば、超音波撮像システムで使用されているように実質的散乱を有する媒体、例えば人体、を通じて伝わる波状現象に適用される。
スイマー拒否用方法およびシステムは、所定の位置から離れた音発生位置で生成される音に応えて、所定の位置における増幅音を提供すると示し説明している。生成された音は所定の位置および音生成位置の間にある音響チャネルの時間反転インパルス性応答である。しかしながら、図1に示される式と関連して説明されるように、他の応用では、任意の他の音響信号(インパルス性信号以外)は、他の音響信号用に音響送信関数を得るためにもまた生成される。受信音は時間反転され送信される。この配置は所定の位置31におけるより高い音圧レベルを得られる一方、インパルス信号に対するインパルス性応答を用いて得られるその場所から急速に減少する特性を有しない場合がある。
スイマー拒否用方法およびシステムの利点は水中のスイマー拒否に関して上述したが、スイマー拒否用システムは表面(海面)のスイマーを高価格資産から離し距離を保つためにもまた利用される。
本方法および本システムはスイマー拒否と関連して説明したが、また、増幅、即ち集中音が所定の位置で供給される本方法と本システムは、水以外の媒体における波動現象を含む他の応用でも利用されることが明らかであろう。本発明は、増幅音が音プロジェクタから離れた所定の位置で望まれる任意の応用に適用される。例えば、増幅音は医学的応用、例えば胆石破壊に利用される。他の例では、増幅音は地震に関する応用に適用できる。
ここで引用される全ての参照文献は、参照により全体が採用される。
本発明の好適な実施態様について説明してきたが、これら概念を組み込んだ他の実施態様も利用されることは当業者に明らかとなるであろう。従って、これらの実施態様は開示された実施態様に制限されるべきではなく、むしろ請求項の精神および範囲によってのみ制限されるべきである。
波形プロセッサを有するスイマーを拒否用システムの特定の実施態様を示した図である。 図1の波形プロセッサのさらに詳細を示したブロック図である。 波形プロセッサを有するスイマー拒否用システムの代替の実施態様の図である。 図1Bの波形プロセッサのさらなる詳細を示したブロック図である。 波形プロセッサを有するスイマー拒否用システムの他の代替の実施態様の図である。 図1Dの波形プロセッサの更に詳細を示したブロック図である。 発生点(POO)と高ピーク圧音響プロジェクタ(HPAP)位置の間の様々な音響経路を示す図である。 音到着時間と、図2のPOOで発生し、図2の高ピーク圧音響プロジェクタの位置に到着する音響インパルス性信号に関する振幅と、を示す図表である。 図3の音到着に関連する時間反転信号を示す図表である。 図2の高ピーク圧音響プロジェクタにおいて発生し、また図2に示される各音響経路に沿って所定の位置(図2のPOO)に到着する、図3Aの時間反転波形からの音の到着を示す図表である。図4Aは所定の位置における図4の音の総和を示す図表である。 2本の曲線としてシミュレートされた結果を示すグラフである。第1曲線は高ピーク圧音響プロジェクタによって送信された遠距離用に調整された第1の時間反転信号用範囲に対する音圧レベル(SPL)を示し、第2曲線は高ピーク圧音響プロジェクタによって伝送された近距離用に調整された第2の時間反転信号用範囲に対するSPLを示す。 図5のシミュレーションを生ずるように用いられる時間領域における、図5に関連する第1および第2の時間反転波形を示すグラフである。 図5のシミュレーションを生成する用に用いられた周波数領域における、図5に関連する第1および第2の時間反転波形を示すグラフである。 所定の位置において比較的高い音圧レベルで増幅音を発生する方法を示した図表である。 所定の位置において比較的高い音圧レベルで増幅音を発生する他の方法を示した図表である。

Claims (26)

  1. 所定の位置における増幅音を供給するためのシステムであって、
    電気インパルス性信号を供給するよう構成されたインパルス性信号発生器と、
    前記インパルス性信号発生器に結合され、第1の位置および第2の位置の選択された1つに配置され、前記電気インパルス性信号に従って音響インパルス性信号を送信するよう構成された第1の音響プロジェクタであって、該音響インパルス性信号は、前記第1の位置と前記第2の位置との間を伝搬する音に関して、2つのマルチパスの音の到着する間の時間差よりも短い持続期間を有している、第1の音響プロジェクタと、
    前記第1の位置および前記第2の位置の選択されていない1つに配置され、前記音響インパルス性信号に応答してハイドロホン信号を供給するよう構成されたハイドロホンと、
    前記第1の位置から前記第2の位置への時間反転された音響インパルス性応答に従ってハイドロホン信号の時間反転形を生成するよう構成された波形プロセッサと、
    前記第1の位置に配置され、前記ハイドロホン信号の時間反転形に従って音響信号を送信するよう構成され、前記第2の位置から離れかつ近接したピーク圧よりも実質的に大きいピーク圧、及び前記第2の位置から離れかつ近接したインパルス範囲よりも実質的に大きいインパルス範囲のうち少なくとも1つを有する音を前記第2の位置においてもたらす、第2の音響プロジェクタと、
    を備えるシステム。
  2. 請求項1記載のシステムであって、前記電気インパルス性信号は概してsinc(シンク)関数信号の振幅特性を有する、システム。
  3. 請求項2記載のシステムであって、前記sinc関数信号は概して約250Hzに制限された平坦周波数スペクトラム帯を有する、システム。
  4. 請求項1記載のシステムであって、前記電気インパルス性信号は概してガウス関数信号の振幅特性を有する、システム。
  5. 請求項1記載のシステムであって、前記電気インパルス性信号は正弦曲線信号を含むシステム。
  6. 請求項1記載のシステムであって、前記波形プロセッサは、
    前記ハイドロホン信号を受信し予備的処理をするよう構成された音響受信機と、
    前記音響受信機に結合され、前記予備的処理されたハイドロホン信号をデジタル化信号としてデジタル化するよう構成された波形アナライザと、
    前記デジタル化信号をデジタル化された時間反転信号として時間反転するよう構成された時間反転プロセッサと、
    を備える、システム
  7. 請求項6記載のシステムであって、前記波形プロセッサはさらに
    前記デジタル化された時間反転信号をアナログ時間反転信号に変換するよう構成された波形発生器と、
    前記アナログ時間反転信号を増幅するよう構成された増幅器と、
    を備える、システム
  8. 請求項1記載のシステムであって、前記第2の位置における音は、前記第2の位置から離れかつ近接したピーク圧よりも少なくとも3dB re 1μPa大きなピーク圧を有する、システム。
  9. 請求項1記載のシステムであって、前記第2の位置における音は人に十分に不快となるピーク圧、およびインパルス範囲のうち少なくとも1つを有する、システム。
  10. 請求項1記載のシステムであって、前記第2の位置は前記第1の位置から少なくとも10メートル離れており、前記第2の位置における音ピーク圧は少なくとも185dB re 1 μPaである、システム。
  11. 請求項1記載のシステムであって、前記第2の音響プロジェクタは所定の反復レートで複数の時間反転された音響信号を送信するよう構成され、該複数の時間反転された音響信号のうち選択された時間反転された音響信号は前記ハイドロホン信号の時間反転形に従っており、該所定の反復レートは前記第2の位置において人を不快にさせるよう選択される、システム。
  12. 所定の位置における増幅音を生成する方法であって、
    電気インパルス性信号を生成し、
    前記電気インパルス性信号に従って第1の位置および第2の位置のうち選択された1つにおいて音響インパルス性信号を送信し、該音響インパルス性信号は前記第1の位置と第2の位置との間を伝搬する音に関して、2つのマルチパスの音が到着する間の時間差よりも短い持続期間を有しており、
    前記第1の位置および前記第2の位置のうち選択されなかった1つにおいて前記音響インパルス性信号に起因する音圧を受信し、
    前記受信された音圧に従って前記第1の位置から前記第2の位置への音響インパルス性応答を決定し、
    前記音響インパルス性応答を時間反転し、及び
    前記時間反転された音響インパルス性応答に従って前記第1の位置において音響信号を送信することであって、前記第2の位置から離れ、かつ近接したピーク圧よりも実質的に大きいピーク圧、及び前記第2の位置から離れ、かつ近接したインパルス範囲よりも実質的に大きいインパルス範囲のうち少なくとも1つを有する音を前記第2の位置においてもたらす、送信すること、
    を含む、方法。
  13. 請求項12記載の方法であって、前記電気インパルス性信号は概してsinc関数信号の振幅特性を有する、方法。
  14. 請求項13記載の方法であって、前記sinc関数信号は概して約250Hzに制限された平坦周波数スペクトラム帯を有する、方法。
  15. 請求項12記載の方法であって、前記電気インパルス性信号は概してガウス関数信号の振幅特性を有する、方法。
  16. 請求項12記載の方法であって、前記電気インパルス性信号は正弦曲線信号を備える、方法
  17. 請求項12記載の方法であって、前記第2の位置における音は、第2の位置から離れかつ近接した音ピーク圧よりも少なくとも3dB re 1 μPa大きいピーク圧を有する、方法。
  18. 請求項12記載の方法であって、前記第2の位置における音は、人が十分不快となるピーク圧およびインパルス範囲のうち少なくとも1つを有する、方法。
  19. 請求項12記載の方法であって、前記第2の位置は前記第1の位置から少なくとも10メートル離れ、前記第2の位置における音ピーク圧は少なくとも185dB re 1 μPaである、方法。
  20. 請求項12記載の方法であって、前記音響信号を送信することは所定の反復レートで前記第1の位置における複数の音響信号を送信することを含み、前記複数の音響信号のうち選択された音響信号は前記時間反転された音響インパルス性応答に従っており、前記所定の反復レートは前記第2の位置において人を不快にさせるよう選択される、方法。
  21. 所定の位置における増幅音を供給するシステムであって、
    第1の位置と第2の位置との間を伝搬する音に関して、2つのマルチパスの音が到着する間の時間差よりも短い持続期間を有する音響インパルス性信号に従って、前記第1の位置と前記第2の位置の間の音響インパルス性応答を予測するよう構成された波形プロセッサであって、前記音響インパルス性応答の時間反転形を生成するよう構成された、波形プロセッサと、
    前記第1の位置に配置され、前記音響インパルス性応答の時間反転形に従って音響信号を送信するよう構成された音響プロジェクタであって、前記第2の位置から離れかつ近接したピーク圧より実質的に大きいピーク圧、及び前記第2の位置から離れかつ近接したインパルス範囲より実質的に大きいインパルス範囲のうち少なくとも1つを有する音を前記第2の位置においてもたらす、音響プロジェクタと、
    を備える、システム。
  22. 請求項21記載のシステムであって、前記波形プロセッサは、
    前記音響インパルス性応答を予測するよう構成されたインパルス応答予測プロセッサと、
    前記インパルス性応答予測プロセッサに結合され、前記音響インパルス性応答の前記時間反転形を生成するよう構成された時間反転プロセッサと、
    を備えるシステム。
  23. 請求項22記載のシステムであって、前記波形プロセッサはさらに、
    前記音響インパルス性応答の前記時間反転形をアナログ時間反転信号に変換するよう構成された波形発生器と、
    前記アナログ時間反転信号を増幅するよう構成された増幅器と、
    を備えるシステム。
  24. 請求項21記載のシステムであって、前記第2の位置における前記音ピーク圧は、前記第2の位置から離れかつ近接した音ピーク圧よりも少なくとも3dB re 1 μPa大きいシステム
  25. 所定の位置における増幅音を生成する方法であって、
    第1の位置と第2の位置との間を伝搬する音に関して、2つのマルチパスの音が到着する間の時間差よりも短い持続期間を有する音響インパルス性信号に従って、前記第1の位置と前記第2の位置の間の音響インパルス性応答を予測すること、
    前記音響インパルス性応答を時間反転すること、および
    前記時間反転された音響インパルス性応答に従って前記第1の位置において音響信号を送信することであって、前記第2の位置から離れ、かつ近接したピーク圧よりも実質的に大きいピーク圧、および前記第2の位置から離れ、かつ近接したインパルス範囲よりも実質的に大きいインパルス範囲のうち少なくとも1つを有する音を前記第2の位置においてもたらす、送信すること、
    を含む、方法。
  26. 請求項25記載の方法であって、前記第2の位置から離れかつ近接した音ピーク圧よりも少なくとも3dB re 1 μPa大きいピーク圧を有する、方法。
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