JP4618855B2

JP4618855B2 - Oil pump

Info

Publication number: JP4618855B2
Application number: JP2000256420A
Authority: JP
Inventors: 正宏早渕; 正明西田; 悟糟谷; 宣和池; 隆森本; 勝則石河; 賢一高木
Original assignee: Aisin AW Co Ltd; Toyooki Kogyo Co Ltd
Current assignee: Aisin AW Co Ltd; Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority date: 2000-08-25
Filing date: 2000-08-25
Publication date: 2011-01-26
Anticipated expiration: 2020-08-25
Also published as: JP2002070753A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、オイルポンプに関し、特に変速機に組込まれるギヤ式オイルポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動変速機には、その油圧サーボやトルクコンバータの制御、更には潤滑のために自動変速機作動油を循環させるオイルポンプが配設される。このようなオイルポンプは、変速機ケースとトルクコンバータハウジングとを仕切るケース開口部の隔壁としての役目も果たす配置とされる。この種のオイルポンプは、通常ギヤ式ポンプとされるところから、ポンプギヤを収容するポンプ室を形成したポンプボディと、そのポンプ室の開口側端面を覆うポンプカバーとで構成される。こうした構成のオイルポンプの典型例として、従来、特開平１１−３１５７９０号公報に開示の技術がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鋳鉄製のポンプボディ及びカバーを用い、ポンプボディで変速機ケースの開口を密閉するような構造とした場合、変速機ケースへの取付けのために鉄製ポンプボディが大径化してしまい、変速機が重くなるという問題があった。この重量増加に対処すべく、単にポンプボディ等を軽量なアルミニウム等の軽金属製とすると、ポンプギヤの側面部に当たるポンプボディ及ぶカバーの側面に生じるキヤビテーションによるエロージョンの進行が早まり、ポンプボディの耐久性が悪くなる。
【０００４】
このような事情に鑑み、本発明は、ポンプボディやカバーに不可避のキヤビテーションによる侵食に対する耐久性を確保しつつオイルポンプを軽量化することを主たる目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のオイルポンプは、ポンプギヤと、該ポンプギヤと実質上同厚とされ、厚さ方向に貫通するポンプギヤ室にポンプギヤを収容する軽金属製の第１のポンプボディと、第１のポンプボディの一方側に配置された軽金属製の第２のポンプボディと、該第１のポンプボディの両側に添設された第１及び第２の鉄製部材と、を備え、前記第１の鉄製部材は、前記第１のポンプボディと前記第２のポンプボディの間に配置された鉄製プレートとされ、前記第２の鉄製部材は、ポンプカバーとされ、前記第１のポンプボディと前記第２のポンプボディとにより変速機ケースの開口部を密閉する構成とする。
【０００７】
また、上記の構成において、第２のポンプボディは、複数の油路を有する構成とするのが有効である。
【０００８】
更に、上記の構成において、鉄製プレートは、前記第１のポンプボディと前記第２のポンプボディの油路を連通する複数の孔を有する構成とするのが有効である。
【０００９】
そして、第１のポンプボディに、変速機の油圧サーボが組込まれた構成とすることもできる。
【００１０】
また、上記の構成において、第２のポンプボディは、その外周部に前記変速機ケースの開口部に対して径方向に当接する当接部を有すると共に、内周部に流体伝動装置をブッシュを介して支持する支持部を有し、変速機ケースに締結手段で締結された構成とするのも有効である。
【００１１】
また、前記当接部は、前記第１のポンプボディの方向に延びて該第１のポンプボディと軸方向に重合する延出部を有し、該延出部にシールリングが配設された構成とするのも有効である。
【００１２】
また、前記第１のポンプボディの外周部に、前記変速機ケースの開口部に対して径方向に当接する支持部を有する構成とするのも有効である。
【００１３】
また、前記鉄製プレートは、前記第１のポンプボディにおける第２のポンプボディ側の面と実質上同径とするのも有効である。
【００１４】
【作用及び発明の効果】
本発明の請求項１記載の構成では、第１のポンプボディを軽金属製とすることでオイルポンプを軽量化することができる。また、第１のポンプボディの両側に鉄製部材を配置したので、キャビテーションによるエロージョンの発生を抑制でき、ポンプボディの耐久性を悪化させることがない。しかも、第１のポンプボディに、軸方向に貫通されたポンプギヤ室を設け、その両側に鉄製部材を配置することで、ポンプギヤ室を第１のポンプボディと鉄製部材とで画定する構成となり、従来の構成のようにポンプボディにポンプギヤ室を凹部として設ける場合に、カッターによる中繰り加工となるため、凹部の深さの精度と、凹部底面とポンプカバーとの合わせ面との平行度を上げるのが困難であるのに対して、本発明のようなポンプギヤ室の両端が第１のポンプボディ自体で規定される構成では、端面加工となるため、厚さ及び平行度を研磨加工などで比較的容易に精度向上させられるので、ポンプギヤ室を高精度にする加工が容易となる。そして、変速機ケースの開口部を密閉するために必要な大径部品としてのオイルポンプを軽量な軽金属で構成できるため、自動変速機を軽量化できる。
【００１６】
また、請求項２記載の構成では、従来一体に形成されていたポンプボディを２分割にすることができるので、ポンプボディに形成していた吸入、吐出や、クラッチ、ブレーキなどのための入組んだ立体的な油路を両ポンプボディ間のプレートで分割された単純な平面的な溝とすることができるため、ポンプボディを中子を使わず形成できるようになり、従来鋳造加工を必須としたポンプボディをダイキャスト成形によって製作できるようになり、鋳造品に比べて高精度化とコスト低減が可能となる。
【００１７】
また、請求項３記載の構成では、２分割されたポンプボディのそれぞれに設けられた油路を、その間の鉄製部材の油路で適宜の個所で連通させることができるため、吸入、吐出や、クラッチ、ブレーキなどのための多数の油路を２つのポンプボディに分散配置して、ポンプボディの強度を保ちながら多数の油路の配置が可能となる。
【００１８】
次に、請求項４記載の構成では、ポンプボディに組込んだ油圧サーボへの油路連結を油路配置の複雑化を避けた単純な油路構成で実現することができる。
【００１９】
また、請求項５記載の構成では、流体伝動装置を第２のポンプボディだけを介して変速機ケースに支持できるので、変速機ケースに対する流体伝動装置の心出し精度を向上させることができる。
【００２０】
また、請求項６記載の構成では、変速機ケースと第２のポンプボディとの間のシールを、第１のポンプボディと軸方向にオーバーラップする延出部に設けたので、オイルポンプの軸方向長さを短縮できる。
【００２１】
また、請求項７記載の構成では、第１のポンプボディを別部材を介さずに直接変速機ケースに支持することになるので、第１のポンプボディの心出し精度を向上させることができる。
【００２２】
また、請求項８記載の構成では、鉄製プレートを第１のポンプボディと実質上同径とすることで、第１のポンプボディに鉄製プレートの嵌め込みのための凹部を設ける必要がないため、加工が容易になる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図１は本発明の一実施形態に係るオイルポンプを、それを組込んだ自動変速機と共に示す断面図である。なお、図において、オイルポンプの形状を明確化すべく、他の部分へのハッチングの付与を省略して示す。図１に示すように、オイルポンプは、外歯歯車で構成されるドライブギヤ１Ａと、それが偏心して内接噛合する内歯歯車で構成されるドリブンギヤ１Ｂからなるポンプギヤと、ポンプギヤ１Ａ，１Ｂと実質上同厚とされ、厚さ方向に貫通するポンプギヤ室にポンプギヤ１Ａ，１Ｂを収容するアルミニウム、マグネシウムあるいはそれらの合金等からなる軽金属製の第１のポンプボディ２と、第１のポンプボディ２の両側に添設された第１及び第２の鉄製部材３，４とを備えてなる。更に、第１のポンプボディ２の一方側には、アルミニウム、マグネシウムあるいはそれらの合金等からなる軽金属製の第２のポンプボディ５が配置されている。
【００２４】
第１の鉄製部材３は、第１のポンプボディ２と第２のポンプボディ５の間に配置された鉄製プレートとされ、第２の鉄製部材４は、鋳造品から成るポンプカバーとされている。そして、このオイルポンプは、自動変速機に組込まれて、第１のポンプボディ２と第２のポンプボディ５の少なくともいずれか（本形態において双方）が変速機ケース１０の開口部を密閉している。また、第１のポンプボディ２には、変速機の油圧サーボ６が組込まれている。
【００２５】
第２のポンプボディ５は、その外周部に変速機ケース１０の開口部に対して径方向に当接する当接部５ａを有すると共に、内周部にトルクコンバータからなる流体伝動装置８をブッシュ９を介して支持する支持部５ｂを有し、変速機ケース１０にボルトからなる締結手段７で締結されている。当接部５ａは、第１のポンプボディ２の方向に延びて第１のポンプボディ２と軸方向に重合する延出部５ｃを有し、延出部５ｃにＯリングからなるシールリング５１が配設されている。また、第１のポンプボディ２の外周部には、変速機ケース１０の開口部に対して径方向に当接する支持部２ａが設けられている。そして、鉄製プレート３は、第１のポンプボディ２における第２のポンプボディ５側の面と実質上同径とされている。
【００２６】
第２のポンプボディ５は、図４に鉄製プレートとの合わせ面側平面形状を示すように、複数の油路Ａ₅〜Ｋ₅を有する。一方、鉄製プレート３は、図３に示すように、第１のポンプボディ２と第２のポンプボディ５の油路を連通する複数の孔Ａ₃〜Ｋ₃，Ａ’₃〜Ｋ’₃を有する。
【００２７】
更に詳述すると、第１のポンプボディ２は、図２にポンプカバーとの合わせ面側からみた平面形状を示すように、変速機ケース１０の開口部内径に実質上対応する外径の円板状とされ、その中心部にポンプギヤのドリブンギヤ１Ｂを回転可能に嵌合させるポンプ室としての大径の孔（以下、実施形態の説明において、ポンプギヤ室孔という）２１を厚さ方向に貫通させて設けたアルミダイキャスト品とされている。そして、このポンプギヤ室孔２１とボディ外径との間の略中央部に、油圧サーボシリンダを構成する環状のシリンダ溝２２が形成されている。ポンプボディ外径２１とシリンダ溝２２とで挟まれる中間部分には、多数の油路Ａ₂〜Ｋ₂のそれぞれの主として入口開口と、ボルト７（図１参照）を通す１０個のボルト通し孔２３Ａと、２個のノックピン孔２４が配置されている。なお、これら多数の油路それぞれの役割と他の部材の油路との連通関係については、後に纏めて説明する。また、ボルト通し孔２３Ａとノックピン孔２４については、油路用の孔との識別を容易にするため、ボルトとノックピンが挿通されたものとしてそれらの断面を示す同方向のハッチング（後記する他のボルトねじ孔についても同様）や記号が施されている。そのほかに、これら油路を含む開口とボルト通し孔２３Ａとを避けて、軽量化のための肉抜き２５も設けられている。シリンダ溝２２とポンプギヤ室孔２１とで挟まれる中間部分にも、同様に多数の油路のそれぞれの主として出口開口と、６個のボルトねじ孔２３Ｂと、９個のボルトねじ孔２３Ｃと、軽量化のための肉抜き２５が設けられている。なお、シリンダ溝２２中に設けられた３箇所の孔のうち、符号２６で示す孔は、油圧サーボシリンダに嵌挿されるサーボピストンの回り止めボス部（図１参照）を嵌合させるガイド孔、他の２つは油圧を供給する油路孔である。
【００２８】
第１のポンプボディ２に形成された各油路用の孔は、シリンダ溝２２を挟んでその外周側と内周側とに分けて周方向に配列されている。まず、例外的にシリンダ溝２２を裏側で跨いで形成された概ね矩形のオイルポンプへの油の吸込み孔Ａ₂は、内外周側両端がポンプカバーとの合わせ面側に開き、シリンダ溝２２を跨ぐ部分が鉄製プレート３との合わせ面側に開いた単一孔とされている。次に、これと隣り合う概ね矩形の吐出し孔Ｂ₂は、その外周側がポンプカバーとの合わせ面側に開き、それより若干内周側が鉄製プレート３との合わせ面側に開いた単一の段違い孔とされている。
【００２９】
以下時計回り方向に順次説明すると、外周側で周方向に並んだ３つの概ね矩形のトルコン油路入口孔Ｃ₂〜Ｅ₂は、吐出し孔Ｂ₂と同様の段違い孔と、内周側にボルト孔を挟んで並んだ３つの円形の出口孔Ｃ’₂〜Ｅ’₂とそれぞれ対を成す孔とされている。これらと隣り合う概ね矩形の孔Ｆ₂は、吐出し孔Ｂ₂と同様の単一の段違い孔とされたブレーキテストホールである。この孔は、シリンダ溝２２底部に形成された円形の出口孔Ｆ’₂と対を成す関係にある。次の概ねＬ字形の孔Ｇ₂は、ブリーザ孔であり、この孔は段違い孔とそれにつながる周方向溝の複合で構成された外周側の孔Ｇ₂と、中央部が鉄製プレート３との合わせ面側に開い円弧状の溝の複合で構成された内周側の孔Ｇ’₂と対を成す関係にある。次の周方向に長い孔Ｈ₂は、潤滑油路用の孔であり、この孔は、前記と同様の段違い孔と、それにつながり鉄製プレート３との合わせ面側が幅広で、途中を２つのリブで補強されたポンプカバーとの合わせ面側が幅狭な円弧状孔の複合で構成された入口孔とされている。そして、この入口孔Ｈ₂は内周側の円形の出口孔Ｈ’₂と対を成す関係にある。次の前記と同様の概ね矩形の段違い孔Ｉ₂は、クラッチ油路孔であり、この入口孔Ｉ₂も内周側の円形の出口孔Ｉ’₂と対を成す関係にある。次の前記と同様の概ね矩形の段違い孔Ｊ₂は、ブレーキ油路孔であり、この入口孔Ｊ₂は、シリンダ溝２２底部に形成された円形の出口孔Ｊ’₂と対を成す関係にある。最後の前記と同様の概ね矩形の段違い孔Ｋ₂は、他のクラッチ油路孔であり、この入口孔Ｋ₂は、内周側の円形の出口孔Ｋ’₂と対を成す。
なお、符号Ｌ₂はオイルシールのドレン孔を示す。
【００３０】
次に、鉄製プレート３は、図３に第１のポンプカバーとの合わせ面側からみた平面形状を示すように、鉄製プレート３が添設される側の第１のポンプボディ２の外径と実質上一致する外径の薄板円板状とされ、中心部にトルクコンバータのポンプインペラの内周ハブ軸の櫛歯状係合部を挿通させる軸通し孔３１を有する。この鉄製プレート３に設けられた各孔は、全てプレート３をその厚さ方向に一様な断面形状で貫く孔とされ、それらの内の油路用の孔Ａ₃〜Ｋ₃，Ａ’₃〜Ｋ’₃は、第１及び第２のポンプボディ２，５の開口間のつなぎ連絡孔を構成し、ボルト用のねじ孔３３Ｂ，３３Ｃは、第１及び第２のポンプボディ２，５のボルトねじ孔と整合するねじ孔とされている。この場合も符号Ｌ₃はオイルシールのドレン孔を示す。
【００３１】
鉄製プレート３に形成された各油路は、それぞれ外周側のものと内周側のものとが対をなしており、まず、概ね扇形の最大の孔Ａ₃はオイルポンプへの油の吸込み溝を構成するもので、内周側の三日月形の孔Ａ’₃と対をなし、これと軸挿通孔３１を挟んで略面対称に形成された吐出し孔Ｂ₃は、内周側の三日月形の孔Ｂ’₃と対をなし、以下時計回り方向に、順次矩形のトルコン油路孔Ｃ₃〜Ｅ₃は円形の孔Ｃ’₃〜Ｅ’₃、矩形のテストホールＦ₃は円形の孔Ｆ’₃、長方形のブリーザ孔Ｇ₃は独立孔、潤滑油路孔Ｈ₃は円形の孔Ｈ’₃、矩形のクラッチ油路孔Ｉ₅は円形の孔Ｉ’₃、矩形のブレーキ油路孔Ｊ₃は円形の孔Ｊ’₃、矩形の他のクラッチ油路孔Ｋ₃は円形の孔Ｋ’₃とそれぞれ対を成す。そしてこれら各対を成す孔は、後に記す第２のポンプボディ５の各連絡溝で相互に接続されている。なお、図の符号３４で示す孔はノックピン孔、３５で示す部分は隣り合う肉抜き凹部の連絡孔、３６で示す孔はピストンの回止め孔である。
【００３２】
第２のポンプボディ５は、図４に鉄製プレートとの合わせ面側からみた平面形状を示すように、該プレート３が添設される側の第１のポンプボディ２の外径と実質上一致する外径の円板状とされ、中心部に前記軸通し孔と整合する軸通し孔５１を有する。第２のポンプボディ５に形成された概ね放射方向に延びる各油路は、全てプレート３との合わせ面側だけが開いた溝として構成されている。まず、溝Ａ₅はオイルポンプへの油の取入れ溝を構成するもので、ポンプボディ５の外径側から軸挿通孔５１の方向に延びて軸挿通孔の外周側の略半周を囲む吸込み溝とされている。これと対をなし、軸挿通孔５１を挟んで略面対称に形成された溝Ｂ₅は、油の吐出し溝とされている。以下、時計回り方向に、順次Ｃ₅〜Ｅ₅はトルコン油路連絡溝、Ｆ₅はテストホール連絡溝、Ｇ₅はブリーザ孔連絡溝、Ｈ₅は潤滑油路連絡溝、Ｉ₅はクラッチ油路連絡溝、Ｊ₅はブレーキ油路連絡溝、Ｋ₅は他のクラッチ油路連絡溝である。この場合も符号Ｌ₅はオイルシールのドレン孔を示す。なお、図の符号５３Ａで示す孔はボルト通し孔、５３Ｂと５３Ｃで示す孔はボルトねじ孔、５５で示す部分は肉抜き凹部であり、５６で示す穴はピストンの回止め孔の終端部を構成する有底穴である。
【００３３】
次に、各油路の接続関係について説明する。図４を参照して、第１のポンプボディ２の外周側でポンプカバーとの合わせ面側の変速機ケースとの連結部に開いた吸込み孔Ａ₂は、吸込み溝Ａ₃、吸込み溝Ａ₅を経て三日月形の孔Ａ’₃に連通し、そこでポンプギヤの側面に開口する吸込み油路を構成する。また、三日月形の孔Ｂ’₃でポンプギヤの側面に開口する吐出し油路は、溝Ｂ₅、吐出し孔Ｂ₃を経て吐出し孔Ｂ₂で第１のポンプボディ２の外周側で変速機ケースとの連結部に開口している。変速機ケースとの連結部に開口する３つのトルコン油路孔Ｃ₂〜Ｅ₂は、それぞれ鉄製プレートの孔Ｃ₃〜Ｅ₃、第２のポンプボディ５の連絡溝Ｃ₅〜Ｅ₅、鉄製プレート３の孔Ｃ’₃〜Ｅ’₃を経て、第１のポンプボディ２の内周側の出口孔Ｃ’₂〜Ｅ’₂でポンプカバー４との合わせ面に開口するトルコン油路を構成する。ブレーキテスト油路孔Ｆ₂は、鉄製プレート３の孔Ｆ₃、第２のポンプボディ５の連絡溝Ｆ₅、鉄製プレート３の孔Ｆ’₃、第１のポンプボディ２の出口孔Ｆ’₂の経路でシリンダ溝２２の底部に通じている。ブリーザ孔Ｇ₂は、鉄製プレート３の孔Ｇ₃、第２のポンプボディ５の連絡溝Ｇ₅で並列的に第１のポンプボディ２の出口孔Ｇ’₂に連通されている。潤滑油路用の孔Ｈ₂は、鉄製プレート３の孔Ｈ₃、第２のポンプボディ５の連絡溝Ｈ₅を経て第１のポンプボディ２の出口孔Ｈ’₂に通じている。クラッチ油路孔Ｉ₂は、Ｉ₃、Ｉ₅を経てＩ’₂に通じている。Ｂ２ブレーキ油路孔Ｊ₂は、鉄製プレート３の孔Ｊ₃、第２のポンプボディ５の連絡溝Ｊ₅、第１のポンプボディ２の出口孔Ｊ’₂の経路でシリンダ溝２２の底部に通じている。Ｃ１クラッチ油路孔Ｋ₂は、鉄製プレート３の孔Ｋ₃、第２のポンプボディ５の連絡溝Ｋ₅を経て第１のポンプボディ２の出口孔Ｋ’₂に通じている。
【００３４】
このように構成されたオイルポンプは、図１に示すように自動変速機に組込まれた状態では、第１のポンプボディ２のシリンダ溝２２より内周側がボルト７Ｃでポンプカバー４に、また外周側がボルト７Ａで自動変速機ケース１０に、更に第１のポンプボディ２と鉄製プレート３と第２のポンプボディ５の３者が相互にボルト７Ｂで締結され、それにより前記各油路の開口部がポンプカバー４と自動変速機ケース１０の油路開口に整合して油路接続が成される。この結果、吸込み油路はバルブボディの吸込み側油路、吐出し油路はライン圧油路、ブレーキ油路と２つのクラッチ油路は各サーボ圧油路、トルコン油路はセカンダリ圧油路、潤滑油路は潤滑圧油路にそれぞれ接続される。また、ポンプカバー４の各油路に接続された油路は、該カバー４内の油路を経て自動変速機の入力軸の軸内油路、入力軸、ステータ軸、ポンプ軸の軸間油路に接続される。
【００３５】
こうした接続関係から、トルクコンバータ８のタービン回転で駆動されるオイルポンプから吐出される油は、バルブボディに供給され、そこで適宜調圧されて再びポンプボディに戻り、ポンプボディからポンプカバー、軸内及び軸間油路を経て各部に供給され、自動変速機の制御と潤滑に充てられる。
【００３６】
かくしてこのオイルポンプでは、第１のポンプボディ２を軽金属製とすることでオイルポンプが軽量化されている。また、第１のポンプボディ２の両側に鉄製プレート３とポンプカバー４を配置したので、キャビテーションによるエロージョンの発生を抑制でき、ポンプボディの耐久性を悪化させることがない。しかも、第１のポンプボディ２に、軸方向に貫通されたポンプギヤ室２１を設け、その両側に鉄製のプレート３とポンプカバー４を配置することで、ポンプギヤ室２１を第１のポンプボディ２と鉄製部材３，４とで画定する構成となり、従来の構成のようにポンプボディにポンプギヤ室を凹部として設ける場合に、カッターによる中繰り加工となるため、凹部の深さの精度と、凹部底面とポンプカバーとの合わせ面との平行度を上げるのが困難であるのに対して、本形態のようなポンプギヤ室２１の両端が第１のポンプボディ２自体で規定される構成では、端面加工となるため、厚さ及び平行度を研磨加工などで比較的容易に精度を向上させられるので、ポンプギヤ室２１を高精度にする加工が容易となる。
【００３７】
次に、変速機の開口部を密閉するために必要な大径部品としてのオイルポンプを軽量な軽金属で構成しているため、自動変速機が軽量化されている。また、従来一体に形成されていたポンプボディを２分割したため、ポンプボディに形成していた吸入、吐出や、クラッチ、ブレーキなどのための入組んだ立体的な油路を両ポンプボディ２，５間の鉄製プレート３で分割された単純な平面的な溝とすることができたため、ポンプボディ２，５を中子を使わず形成できるようになり、従来鋳造加工を必須としたポンプボディをダイキャスト成形によって製作できるようになり、鋳造品に比べて高精度化とコスト低減が可能となる。
【００３８】
また、２分割されたポンプボディ２，５のそれぞれに設けられた油路を、その間の鉄製プレート３の油路で適宜連通させたため、吸入、吐出や、クラッチ、ブレーキなどのための多数の油路を２つのポンプボディ２，５に分散配置して、ポンプボディの強度を保ちながら多数の油路の配置が可能となっている。そして、これによりブレーキ用油圧サーボ６を設けても、油路の構成が容易となっている。
【００３９】
また、トルクコンバータ８を第２のポンプボディ５だけを介して変速機ケース１０に支持しているので、変速機ケース１０に対するトルクコンバータの支持精度も向上している。また、変速機ケース１０と第２のポンプボディ５との間のシールのためのＯリング５１を、第１のポンプボディ２と軸方向にオーバーラップする延出部５ｃに設けたので、オイルポンプの軸方向長さが短縮されている。また、第１のポンプボディ２自体も変速機ケース１０に直接支持されているため、オイルポンプの変速機ケース１０に対する心出し精度も向上している。更に、鉄製プレート３を第１のポンプボディ２と略同径とすることで、第１のポンプボディ２に鉄製プレート３の嵌め込みのための凹部を設ける必要をなくし、加工を容易にしている。
【００４０】
以上、本発明を一実施形態に基づき詳説したが、本発明は例示の実施形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲で、種々の形態で実施可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係るオイルポンプをそれが組込まれた自動変速機とともに示す軸方向断面図である。
【図２】第１のポンプボディをポンプカバー及び変速機ケース合わせ面方向から見た平面図である。
【図３】鉄製プレートを第１のポンプボディ合わせ面方向から見た平面図である。
【図４】第２のポンプボディを鉄製プレート合わせ面方向から見た平面図である。
【符号の説明】
１Ａドライブギヤ（ポンプギヤ）
１Ｂドリブンギヤ（ポンプギヤ）
２第１のポンプボディ
２ａ支持部
２１ポンプギヤ室孔（ポンプギヤ室）
Ａ₂〜Ｋ₂ 油路
３鉄製プレート（第１の鉄製部材）
Ａ₃〜Ｋ₃ 孔
４ポンプカバー（第２の鉄製部材）
５第２のポンプボディ
５ａ当接部
５ｂ支持部
５ｃ延出部
Ａ₅〜Ｋ₅ 連絡溝（油路）
５１Ｏリング（シールリング）
６油圧サーボ
７Ａボルト（締結手段）
８トルクコンバータ（流体伝動装置）
９ブッシュ
１０変速機ケース[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an oil pump, and more particularly to a gear-type oil pump incorporated in a transmission.
[0002]
[Prior art]
The automatic transmission is provided with an oil pump that circulates the hydraulic fluid for automatic control of the hydraulic servo and torque converter, and for lubrication. Such an oil pump is also arranged to serve as a partition of a case opening that partitions the transmission case and the torque converter housing. Since this type of oil pump is normally a gear pump, it is composed of a pump body that forms a pump chamber that houses the pump gear, and a pump cover that covers the end face of the pump chamber on the opening side. As a typical example of an oil pump having such a configuration, there is a technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 11-315790.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, if the structure is such that the opening of the transmission case is sealed with the pump body using the cast iron pump body and cover, the iron pump body becomes larger in diameter for mounting to the transmission case, and the speed change There was a problem that the machine became heavier. In order to cope with this increase in weight, if the pump body is made of light metal such as lightweight aluminum, the erosion due to cavitation that occurs on the side of the pump body and the cover that hits the side of the pump gear is accelerated, and the durability of the pump body is increased. Sexuality gets worse.
[0004]
In view of such circumstances, a main object of the present invention is to reduce the weight of an oil pump while ensuring durability against erosion due to unavoidable cavitation of a pump body and a cover.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, an oil pump according to the present invention includes a pump gear, a light metal first pump body having substantially the same thickness as the pump gear, and housing the pump gear in a pump gear chamber that penetrates in the thickness direction. A light metal second pump body disposed on one side of the first pump body, and first and second iron members attached to both sides of the first pump body , The first iron member is an iron plate disposed between the first pump body and the second pump body, the second iron member is a pump cover, and the first pump body And the second pump body seal the opening of the transmission case.
[0007]
In the above configuration, it is effective that the second pump body has a plurality of oil passages.
[0008]
Furthermore, in the above configuration, it is effective that the iron plate has a plurality of holes that communicate the oil passages of the first pump body and the second pump body.
[0009]
And it can also be set as the structure by which the hydraulic servo of the transmission was integrated in the 1st pump body.
[0010]
Further, in the above configuration, the second pump body has an abutting portion that abuts in the radial direction with respect to the opening of the transmission case on the outer peripheral portion, and the bush is provided with the fluid transmission device on the inner peripheral portion. It is also effective to have a support portion that is supported via the transmission case and fastened to the transmission case by fastening means.
[0011]
The contact portion has an extending portion that extends in the direction of the first pump body and overlaps with the first pump body in the axial direction, and a seal ring is disposed on the extending portion. The configuration is also effective.
[0012]
In addition, it is also effective to have a support portion that radially contacts the opening of the transmission case on the outer periphery of the first pump body.
[0013]
It is also effective that the iron plate has substantially the same diameter as the surface of the first pump body on the second pump body side.
[0014]
[Operation and effect of the invention]
In the structure of Claim 1 of this invention, an oil pump can be reduced in weight by making the 1st pump body light metal. Moreover, since the iron members are disposed on both sides of the first pump body, the occurrence of erosion due to cavitation can be suppressed, and the durability of the pump body is not deteriorated. Moreover, the pump gear chamber penetrating in the axial direction is provided in the first pump body, and the iron member is disposed on both sides thereof, whereby the pump gear chamber is defined by the first pump body and the iron member. When the pump gear chamber is provided as a recess in the pump body as in the above configuration, since it is an intermediate process by a cutter, the accuracy of the depth of the recess and the parallelism between the concave bottom surface and the mating surface of the pump cover are increased. However, in the configuration in which both ends of the pump gear chamber are defined by the first pump body itself as in the present invention, since the end face processing is performed, the thickness and parallelism are relatively reduced by polishing or the like. Since the accuracy can be improved easily, processing to make the pump gear chamber highly accurate is facilitated. And since the oil pump as a large diameter part required in order to seal the opening part of a transmission case can be comprised with a lightweight light metal, an automatic transmission can be reduced in weight.
[0016]
Moreover, in the structure of Claim 2 , since the pump body conventionally formed integrally can be divided into two parts, it is complicated for suction, discharge, clutch, brake, etc. formed in the pump body. Because the three-dimensional oil passage can be a simple flat groove divided by the plate between both pump bodies, the pump body can be formed without using a core, and conventional casting is essential. The pump body can be manufactured by die-casting, and higher accuracy and cost reduction are possible compared to the cast product.
[0017]
Moreover, in the structure of Claim 3, since the oil path provided in each of the pump body divided | segmented into 2 can be connected in an appropriate location by the oil path of the iron member in the meantime, inhalation, discharge, A large number of oil passages for clutches, brakes, and the like are distributed in the two pump bodies, and a large number of oil passages can be arranged while maintaining the strength of the pump body.
[0018]
Next, in the configuration described in claim 4 , the oil passage connection to the hydraulic servo incorporated in the pump body can be realized with a simple oil passage configuration that avoids complication of the oil passage arrangement.
[0019]
According to the fifth aspect of the present invention, since the fluid transmission device can be supported on the transmission case only through the second pump body, the centering accuracy of the fluid transmission device with respect to the transmission case can be improved.
[0020]
According to the sixth aspect of the present invention, since the seal between the transmission case and the second pump body is provided in the extending portion that overlaps the first pump body in the axial direction, the shaft of the oil pump The direction length can be shortened.
[0021]
According to the seventh aspect of the present invention, since the first pump body is directly supported by the transmission case without using a separate member, the centering accuracy of the first pump body can be improved.
[0022]
Further, in the configuration of claim 8 , since the iron plate has substantially the same diameter as the first pump body, it is not necessary to provide a recess for fitting the iron plate in the first pump body. Becomes easier.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view showing an oil pump according to an embodiment of the present invention together with an automatic transmission incorporating the oil pump. In the figure, in order to clarify the shape of the oil pump, hatching to other parts is omitted. As shown in FIG. 1, the oil pump includes a drive gear 1A composed of external gears, a pump gear composed of driven gears 1B composed of internal gears that are eccentrically engaged with each other, and pump gears 1A and 1B. A first pump body 2 made of light metal made of aluminum, magnesium, or an alloy thereof, and the like, which has substantially the same thickness and accommodates the pump gears 1A and 1B in a pump gear chamber penetrating in the thickness direction, and the first pump body 2 1 and the 2nd iron members 3 and 4 attached to both sides of this. Further, a light metal second pump body 5 made of aluminum, magnesium, or an alloy thereof is disposed on one side of the first pump body 2.
[0024]
The first iron member 3 is an iron plate disposed between the first pump body 2 and the second pump body 5, and the second iron member 4 is a pump cover made of a cast product. . The oil pump is incorporated in the automatic transmission, and at least one of the first pump body 2 and the second pump body 5 (both in the present embodiment) seals the opening of the transmission case 10. Yes. Further, a hydraulic servo 6 for the transmission is incorporated in the first pump body 2.
[0025]
The second pump body 5 has an abutting portion 5 a that abuts radially on the opening of the transmission case 10 on the outer peripheral portion thereof, and a fluid transmission device 8 formed of a torque converter on the inner peripheral portion of the bush 9. , And is fastened to the transmission case 10 by fastening means 7 made of bolts. The contact portion 5a has an extending portion 5c that extends in the direction of the first pump body 2 and overlaps the first pump body 2 in the axial direction, and a seal ring 51 made of an O-ring is formed on the extending portion 5c. It is arranged. Further, a support portion 2 a that abuts the opening of the transmission case 10 in the radial direction is provided on the outer peripheral portion of the first pump body 2. The iron plate 3 has substantially the same diameter as the surface of the first pump body 2 on the second pump body 5 side.
[0026]
The second pump body 5, as shown the mating surface side planar shape of the iron plate 4, having a plurality of oil passage A ₅ ~K _5. On the other hand, as shown in FIG. 3, the iron plate 3 has a plurality of holes A _{3 to} K ₃ and A ′ _{3 to} K ′ ₃ communicating with the oil passages of the first pump body 2 and the second pump body 5. Have.
[0027]
More specifically, the first pump body 2 is a disk having an outer diameter substantially corresponding to the inner diameter of the opening of the transmission case 10 as shown in FIG. A large-diameter hole (hereinafter referred to as a pump gear chamber hole) 21 as a pump chamber in which the driven gear 1B of the pump gear is rotatably fitted at the center thereof is penetrated in the thickness direction. The aluminum die-cast product provided. An annular cylinder groove 22 constituting a hydraulic servo cylinder is formed at a substantially central portion between the pump gear chamber hole 21 and the body outer diameter. In the intermediate portion sandwiched between the pump body outer diameter 21 and the cylinder groove 22, there are mainly 10 inlet openings for the respective oil passages A _{2 to} K ₂ and 10 bolt through holes for passing bolts 7 (see FIG. 1). 23A and two knock pin holes 24 are arranged. The communication relationship between the role of each of these many oil passages and the oil passages of other members will be described later. In addition, the bolt through hole 23A and the knock pin hole 24 are hatched in the same direction showing the cross section of the bolt and the knock pin as being inserted in order to facilitate the identification of the oil passage hole (others described later). The same applies to bolt screw holes) and symbols. In addition, a lightening 25 for weight reduction is provided to avoid the opening including these oil passages and the bolt through hole 23A. Similarly, in the intermediate part sandwiched between the cylinder groove 22 and the pump gear chamber hole 21, each of the oil passages mainly has an outlet opening, six bolt screw holes 23B, and nine bolt screw holes 23C. A meat removal 25 is provided for conversion. Of the three holes provided in the cylinder groove 22, a hole indicated by a reference numeral 26 is a guide hole for fitting a detent boss portion (see FIG. 1) of the servo piston to be inserted into the hydraulic servo cylinder. The other two are oil passage holes for supplying hydraulic pressure.
[0028]
The holes for the respective oil passages formed in the first pump body 2 are arranged in the circumferential direction separately on the outer peripheral side and the inner peripheral side with the cylinder groove 22 in between. First, the oil suction hole A ₂ to the generally rectangular oil pump, which is exceptionally formed across the cylinder groove 22 on the back side, opens both ends on the inner and outer peripheral sides to the mating surface side with the pump cover. The straddling portion is a single hole opened on the mating surface side with the iron plate 3. Next, a substantially rectangular discharge hole B ₂ adjacent to this is opened to the mating surface side with the pump cover on the outer peripheral side, and a single inner side slightly opened to the mating surface side with the iron plate 3. It is a stepped hole.
[0029]
In the following description in the clockwise direction, the three generally rectangular torque converter oil passage inlet holes C _{2 to} E ₂ arranged in the circumferential direction on the outer peripheral side are provided with stepped holes similar to the discharge hole B ₂ and the inner peripheral side. The holes are paired with three circular outlet holes C ′ _{2 to} E ′ ₂ arranged with the bolt holes in between. A generally rectangular hole F ₂ adjacent to these is a brake test hole which is a single stepped hole similar to the discharge hole B ₂ . This hole is paired with a circular outlet hole F ′ ₂ formed at the bottom of the cylinder groove 22. The next substantially L-shaped hole G ₂ is a breather hole. This hole is a combination of a stepped hole and a peripheral groove G ₂ composed of a compound of a circumferential groove connected to it, and a center portion of which is an iron plate 3. It is in a paired relationship with an inner peripheral side hole G ′ ₂ constituted by a compound of arcuate grooves that are open on the surface side. The next circumferentially long hole H ₂ is a hole for the lubricating oil passage, and this hole is wide at the mating surface side between the stepped hole similar to the above and the iron plate 3 connected thereto, and two ribs in the middle The side of the mating surface with the pump cover reinforced by the above is an inlet hole composed of a composite of narrow arc-shaped holes. The inlet hole H ₂ forms a pair with the inner circular outlet hole H ′ ₂ . The next substantially rectangular uneven hole I ₂ as described above is a clutch oil passage hole, and this inlet hole I ₂ is also paired with a circular outlet hole I ′ ₂ on the inner peripheral side. The next substantially rectangular step hole J ₂ as described above is a brake oil passage hole, and this inlet hole J ₂ is paired with a circular outlet hole J ′ ₂ formed at the bottom of the cylinder groove 22. is there. The last substantially rectangular step hole K ₂ similar to the above is another clutch oil passage hole, and this inlet hole K ₂ makes a pair with the circular outlet hole K ′ ₂ on the inner peripheral side.
Reference numeral L ₂ denotes a drain hole of the oil seal.
[0030]
Next, the iron plate 3 has an outer diameter of the first pump body 2 on the side where the iron plate 3 is attached, as shown in FIG. 3 in a plan view seen from the mating surface side with the first pump cover. It has a thin disc shape having substantially the same outer diameter, and has a shaft through hole 31 through which a comb-like engagement portion of an inner peripheral hub shaft of a pump impeller of a torque converter is inserted. Each of the holes provided in the iron plate 3 is a hole that penetrates the plate 3 with a uniform cross-sectional shape in the thickness direction, and the oil passage holes A _{3 to} K ₃ , A ′ ₃ therein. ˜K ′ ₃ constitutes a connecting hole between the openings of the first and second pump bodies 2, 5, and screw holes 33 B, 33 C for bolts are provided on the first and second pump bodies 2, 5. The screw hole is aligned with the bolt screw hole. Also in this case, the symbol L ₃ indicates a drain hole of the oil seal.
[0031]
Each oil passage formed in the iron plate 3 is paired with one on the outer peripheral side and one on the inner peripheral side. First, the largest fan-shaped hole A ₃ is a groove for sucking oil into the oil pump. The discharge hole B _{3 that} is paired with the crescent-shaped hole A ′ ₃ on the inner peripheral side and is substantially plane-symmetric with the shaft insertion hole 31 interposed therebetween is the crescent moon on the inner peripheral side. 'None ₃ a pair, in the following clockwise, sequential torque converter oil passage hole C ₃ to E ₃ rectangular circular hole C' shape of the hole B ₃ to E _'3, a rectangular test holes F ₃ is circular Hole F ′ ₃ , rectangular breather hole G ₃ is an independent hole, lubricating oil passage hole H ₃ is a circular hole H ′ ₃ , rectangular clutch oil passage hole I ₅ is a circular hole I ′ ₃ , rectangular brake oil passage The hole J ₃ is paired with a circular hole J ′ ₃ , and the other clutch oil passage hole K ₃ is paired with a circular hole K ′ ₃ . These pairs of holes are connected to each other through communication grooves of the second pump body 5 described later. In addition, the hole shown by the code | symbol 34 of a figure is a knock pin hole, the part shown by 35 is a communicating hole of the adjacent hollowing recessed part, and the hole shown by 36 is a rotation stop hole of piston.
[0032]
The second pump body 5 substantially matches the outer diameter of the first pump body 2 on the side where the plate 3 is attached, as shown in FIG. 4 in a plan view as seen from the mating surface side with the iron plate. It has a disk shape with an outer diameter and has a through-hole 51 aligned with the through-hole at the center. Each oil passage formed in the second pump body 5 and extending in a generally radial direction is configured as a groove that is open only on the mating surface side with the plate 3. First, the groove A ₅ constitutes an oil intake groove into the oil pump, and extends from the outer diameter side of the pump body 5 toward the shaft insertion hole 51 and surrounds a substantially half circumference on the outer peripheral side of the shaft insertion hole. It is said that. A groove B _{5 that} is paired with this and formed substantially symmetrical with respect to the shaft insertion hole 51 is an oil discharge groove. Hereinafter, in the clockwise direction, sequentially C ₅ to E ₅ is torque converter oil passage connecting groove, F ₅ test hole communicating groove, G ₅ breather hole communicating groove, H ₅ is the lubricating oil passage connecting groove, I ₅ the clutch oil road communication groove, J ₅ the brake fluid passage connecting groove, K ₅ is the other clutch fluid passage connecting groove. Also in this case, the symbol L ₅ indicates the drain hole of the oil seal. In addition, the hole shown by the code | symbol 53A of a figure is a bolt through hole, the hole shown by 53B and 53C is a bolt screw hole, the part shown by 55 is a hollowing recessed part, and the hole shown by 56 is a terminal part of the rotation stop hole of a piston. It is a bottomed hole to configure.
[0033]
Next, the connection relationship of each oil passage will be described. Referring to FIG. 4, suction holes A ₂ opened in the connecting portion with the transmission case on the mating surface side with the pump cover on the outer peripheral side of the first pump body ₂ are suction grooves A ₃ and suction grooves A _5. Through the crescent-shaped hole A ′ ₃ , where a suction oil passage that opens to the side surface of the pump gear is formed. Also, the discharge oil passage that opens to the side surface of the pump gear through the crescent-shaped hole B ′ ₃ is changed through the groove B ₅ and the discharge hole B ₃ to the outer peripheral side of the first pump body 2 through the discharge hole B ₂ . Opened at the connection with the machine case. The three torque converter oil passage holes C _{2 to} E ₂ that open to the connecting portion with the transmission case are made of iron plate holes C _{3 to} E ₃ , communication grooves C _{5 to} E _{5 of} the second pump body ₅ , and iron. Through the holes C ′ _{3 to} E ′ ₃ of the plate 3, a torque converter oil passage that opens to the mating surface with the pump cover 4 is formed by the outlet holes C ′ _{2 to} E ′ ₂ on the inner peripheral side of the first pump body 2. To do. The brake test oil passage hole F ₂ includes the hole F ₃ of the iron plate 3, the communication groove F _{5 of} the second pump body 5, the hole F ′ ₃ of the iron plate 3, and the outlet hole F ′ _{2 of} the first pump body _2. This leads to the bottom of the cylinder groove 22. The breather hole G ₂ communicates with the outlet hole G ′ ₂ of the first pump body 2 in parallel through the hole G ₃ of the iron plate 3 and the communication groove G ₅ of the second pump body 5. The hole H ₂ for the lubricating oil passage communicates with the outlet hole H ′ ₂ of the first pump body 2 through the hole H ₃ of the iron plate 3 and the communication groove H ₅ of the second pump body 5. The clutch oil passage hole I ₂ communicates with I ′ ₂ through I ₃ and I ₅ . The B2 brake oil passage hole J ₂ is formed at the bottom of the cylinder groove 22 through the path of the hole J ₃ of the iron plate 3, the connecting groove J _{5 of} the second pump body 5, and the outlet hole J ′ ₂ of the first pump body 2. Communicates. The C1 clutch oil passage hole K ₂ communicates with the outlet hole K ′ ₂ of the first pump body 2 through the hole K ₃ of the iron plate 3 and the communication groove K ₅ of the second pump body 5.
[0034]
When the oil pump configured as described above is incorporated in an automatic transmission as shown in FIG. 1, the inner peripheral side of the cylinder groove 22 of the first pump body 2 is connected to the pump cover 4 by a bolt 7C and the outer periphery thereof. The first pump body 2, the iron plate 3, and the second pump body 5 are fastened to each other by bolts 7B on the side of the automatic transmission case 10 with bolts 7A. Is aligned with the oil passage openings of the pump cover 4 and the automatic transmission case 10 to establish the oil passage connection. As a result, the suction oil passage is the suction side oil passage of the valve body, the discharge oil passage is the line pressure oil passage, the brake oil passage and the two clutch oil passages are each servo pressure oil passage, the torque converter oil passage is the secondary pressure oil passage, The lubricating oil passages are connected to the lubricating pressure oil passages, respectively. The oil passages connected to the respective oil passages of the pump cover 4 pass through the oil passages in the cover 4 and the oil passage in the shaft of the input shaft of the automatic transmission, the input shaft, the stator shaft, and the intershaft oil of the pump shaft. Connected to the road.
[0035]
From such a connection relationship, the oil discharged from the oil pump driven by the rotation of the turbine of the torque converter 8 is supplied to the valve body, whereupon the pressure is appropriately adjusted and returned to the pump body again. And it is supplied to each part via the inter-shaft oil passage, and is used for control and lubrication of the automatic transmission.
[0036]
Thus, in this oil pump, the weight of the oil pump is reduced by making the first pump body 2 light metal. Further, since the iron plate 3 and the pump cover 4 are arranged on both sides of the first pump body 2, the occurrence of erosion due to cavitation can be suppressed, and the durability of the pump body is not deteriorated. Moreover, the pump gear chamber 21 penetrating in the axial direction is provided in the first pump body 2, and the iron plate 3 and the pump cover 4 are arranged on both sides thereof, so that the pump gear chamber 21 is connected to the first pump body 2. When the pump gear chamber is provided as a recess in the pump body as in the conventional configuration, since it is an intermediate process by a cutter, the depth accuracy of the recess and the bottom surface of the recess While it is difficult to increase the parallelism with the mating surface with the pump cover, in the configuration in which both ends of the pump gear chamber 21 are defined by the first pump body 2 itself as in the present embodiment, end face machining and Therefore, since the accuracy of the thickness and parallelism can be improved relatively easily by polishing or the like, the processing for making the pump gear chamber 21 highly accurate is facilitated.
[0037]
Next, since the oil pump as a large-diameter part necessary for sealing the opening of the transmission is made of a lightweight light metal, the automatic transmission is reduced in weight. In addition, since the pump body that has been integrally formed in the past is divided into two parts, the intricate three-dimensional oil passages that are formed in the pump body for intake and discharge, clutches, brakes, and the like are provided in the two pump bodies 2 and 5. Since it was possible to form a simple flat groove divided by an iron plate 3 between them, the pump bodies 2 and 5 can be formed without using a core, and a pump body that has been required to be cast by a conventional die is formed. It becomes possible to manufacture by cast molding, and higher accuracy and cost reduction are possible compared to cast products.
[0038]
In addition, since the oil passages provided in each of the two divided pump bodies 2 and 5 are appropriately communicated by the oil passage of the iron plate 3 therebetween, a large number of oils for suction, discharge, clutch, brake, etc. A plurality of oil passages can be arranged while maintaining the strength of the pump body by distributing the passages in the two pump bodies 2 and 5. As a result, even when the brake hydraulic servo 6 is provided, the configuration of the oil passage is easy.
[0039]
Further, since the torque converter 8 is supported by the transmission case 10 only through the second pump body 5, the accuracy of supporting the torque converter with respect to the transmission case 10 is also improved. Further, since the O-ring 51 for sealing between the transmission case 10 and the second pump body 5 is provided in the extending portion 5c that overlaps the first pump body 2 in the axial direction, the oil pump The axial length of is reduced. Further, since the first pump body 2 itself is also directly supported by the transmission case 10, the centering accuracy of the oil pump with respect to the transmission case 10 is improved. Furthermore, by making the iron plate 3 substantially the same diameter as the first pump body 2, it is not necessary to provide a recess for fitting the iron plate 3 in the first pump body 2, and the processing is facilitated.
[0040]
As mentioned above, although this invention was explained in full detail based on one Embodiment, this invention is not restricted to exemplary embodiment, It can implement with a various form in the range as described in a claim.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an axial sectional view showing an oil pump according to an embodiment of the present invention together with an automatic transmission in which the oil pump is incorporated.
FIG. 2 is a plan view of the first pump body as viewed from the direction of the pump cover and transmission case mating surface.
FIG. 3 is a plan view of an iron plate as viewed from a first pump body mating surface direction.
FIG. 4 is a plan view of the second pump body as seen from the direction of the steel plate mating surface.
[Explanation of symbols]
1A Drive gear (pump gear)
1B Driven gear (pump gear)
2 1st pump body 2a support part 21 Pump gear chamber hole (pump gear chamber)
A _{2 to} K ₂ oil passage 3 Iron plate (first iron member)
A _{3 to} K ₃ holes 4 Pump cover (second iron member)
5 second pump body 5a abutting portion 5b supporting portion 5c extending portion A ₅ ~K ₅ connecting groove (oil passage)
51 O-ring (seal ring)
6 Hydraulic servo 7A bolt (fastening means)
8 Torque converter (fluid transmission)
9 Bush 10 Transmission case

Claims

Pump gear,
A first pump body made of light metal having substantially the same thickness as the pump gear and housing the pump gear in a pump gear chamber penetrating in the thickness direction;
A light metal second pump body disposed on one side of the first pump body;
First and second iron members attached to both sides of the first pump body ,
The first iron member is an iron plate disposed between the first pump body and the second pump body,
The second iron member is a pump cover;
An oil pump that seals an opening of a transmission case with the first pump body and the second pump body .

The second pump body has a plurality of oil passages according to claim 1 oil pump according.

The iron plate, the first pump having a plurality of holes communicating with the oil passage of the second pump body and the body, according to claim 2 oil pump according.

The oil pump according to claim 2 , wherein a hydraulic servo of a transmission is incorporated in the first pump body.

The second pump body has a contact portion that radially contacts the opening of the transmission case on the outer peripheral portion thereof, and a support portion that supports the fluid transmission device on the inner peripheral portion via a bush. the have the entered into for fastening means to the transmission case, claim 1 oil pump according.

The abutting portion has an extending portion that extends in the direction of the first pump body and overlaps with the first pump body in the axial direction, and a seal ring is disposed in the extending portion. Item 5. The oil pump according to Item 5 .

The oil pump according to claim 5 , further comprising a support portion that radially contacts the opening of the transmission case on an outer peripheral portion of the first pump body.

The iron plate, the first of said at pump body is a second surface substantially on the same diameter of the pump body side, according to claim 1 oil pump according.