JP4610364B2 - 良否判定装置、良否判定方法および良否判定プログラム - Google Patents

良否判定装置、良否判定方法および良否判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、良否判定装置、良否判定方法および良否判定プログラムに関する。
従来、この種の良否判定装置として、サンプルから多数のパラメータを取得し、同パラメータから算出された判別関数を利用して良否判定を行うもの知られている。(例えば、特許文献1、参照。)。
かかる構成によれば、パラメータ空間において、良否のカテゴリーを判別関数によって分離させた上で良否判定の閾値を設定することができるため、誤判定の少ない良否判定を実現することが可能であった。
特開2004−085216号公報
しかしながら、上述した良否判定装置において、良否のカテゴリーに複数の集団がある場合に、画一的な閾値を設定することができないという課題があった。すなわち、良否のカテゴリーに複数のモードが混在する場合、判別関数を適用したとしても良否のカテゴリーが入り組んで分布することがあり、単一の閾値では良否のカテゴリーの分布を区切ることができないという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、複数のモードが混在する場合でも精度よく良否判定を行うことができる良否判定装置、良否判定方法および良否判定プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、発明では、複数のサンプルおよび検査対象からそれぞれ1以上のパラメータを取得するパラメータ取得手段と、パラメータ空間内において上記サンプルに対応し、共通する良否属性を有する複数の要素によって構成された複数のグループの位置と、同パラメータ空間における上記検査対象に対応する要素の位置に基づいて当該検査対象の良否を判定する良否判定手段と、上記パラメータ空間における上記サンプルに対応する要素と上記グループの相対位置が所定の条件を満足するとき新たな上記グループを作成するグループ作成手段とを具備する構成としてある。
上記の構成において、パラメータ取得手段が複数のサンプルおよび検査対象からそれぞれ1以上のパラメータを取得する。パラメータ空間内において、上記サンプルに対応し、良否属性が共通する複数の要素によって構成された複数のグループが設けられる。上記サンプルは、予め良否属性が判明しているため、その良否属性に応じて、良否のグループを定義することができる。
良否判定手段は、上記パラメータ空間における上記グループと上記検査対象に対応する要素の相対位置に基づいて良否判定を行う。例えば、上記検査対象に対応する要素と、属性が良の上記グループとが上記パラメータ空間において近い場合には、当該検査対象は良であると判定できる。反対に、上記検査対象に対応する要素と、属性が否の上記グループとが上記パラメータ空間において近い場合には、当該検査対象は否であると判定できる。
さらに、グループ作成手段は、上記パラメータ空間内における上記サンプルに対応する要素と上記グループの相対位置が所定の条件を満足するとき新たな上記グループを作成する。すなわち、上記パラメータ空間における上記サンプルに対応する要素と上記グループの相対位置を調査し、新たなグループを作成する必要があると判断された場合には、新たなグループを作成する。すなわち、上記パラメータ空間における上記要素の分布傾向に基づいて新たなグループを作成し、上記良否判定手段による良否判定に反映させることができる。上記パラメータ空間における上記要素の分布傾向に基づいて新たなグループを作成することができるため、不良モードの把握等の煩雑な作業を予め行わなくてもグループの細分化を実現することができる。むろん、細分化されたグループを利用して上記良否判定手段が良否判定を行うため、精度のよい良否判定を実現することができる。
さらに、上記グループ作成手段は、上記グループの上記パラメータ空間における中心値を算出する中心値算出手段と、上記パラメータ空間における上記中心値と上記要素との距離を算出する距離算出手段と、良否属性が共通する上記グループの上記中心値に対する上記距離である同属距離が、良否属性が共通しない上記グループの上記中心値に対する上記距離である異属距離よりも大きくなる上記要素を検出する検出手段とを具備するとともに、上記検出手段にて検出された上記要素が属し、当該要素と良否属性が共通する上記要素で構成される新たなグループを作成する構成としてある。
上記の構成において、中心値算出手段は、複数の上記グループの中心値をそれぞれ算出する。距離算出手段は、上記パラメータ空間における上記中心値と上記要素との距離を算出する。検出手段は、良否属性が共通する上記グループの上記中心値に対する上記距離である同属距離が、良否属性が共通しない上記グループの上記中心値に対する上記距離である異属距離よりも大きくなる上記要素を検出する。そして、上記同属距離が上記異属距離よりも大きい上記要素が検出されると、グループ作成手段は、当該要素が属するとともに、当該要素と属性が共通する上記要素で構成される新たなグループを作成する。
新たなグループが作成されると、上記中心値算出手段と上記距離算出手段は、同新たなグループについての上記中心値と上記距離を算出することとなる。さらに、上記良否判定手段は、新たなグループについての上記中心値と上記距離も考慮に入れて、上記同距離が最も小さくなる上記グループを検出することができる。すなわち、新たなグループを反映させて良否判定を行うことができる。これにより、グループを細分化し、精度よく良否判定を行うことができる。
た、上記良否判定手段は、上記グループの上記パラメータ空間における中心値を算出する中心値算出手段と、上記パラメータ空間における上記中心値と上記要素との距離を算出する距離算出手段を具備するとともに、上記検査対象に対応する要素の上記距離が最も小さくなる上記グループの良否属性に基づいて当該検査対象の良否を判定する構成としてある。
上記の構成において、上記検査対象に対応する要素についての上記距離を取得し、同距離が最も小さくなる上記グループを検出する。そして、同検出された上記グループの良否属性に基づいて上記検査対象の良否を判定する。すなわち、上記パラメータ空間において、上記検査対象に対応する要素と最も近い上記グループの良否属性によって、当該検査対象の良否を判定する。最も近い上記グループと似たようなパラメータ特性を上記検査対象物が有していると判断することができ、上記検査対象物と最も近い上記グループの良否属性が共通するということができるからである。
さらに、上記良否判定手段は、上記グループの上記パラメータ空間における中心値を算出する中心値算出手段と、上記パラメータ空間における上記中心値と上記要素との距離を算出する距離算出手段を具備するとともに、上記検査対象に対応する要素の属性が良の上記グループに対する上記距離が所定の閾値よりも大きくなるとき当該検査対象が否であると判定する構成としてある。
上記の構成において、上記検査対象に対応する要素の属性が良の上記グループに対する上記距離が所定の閾値よりも大きいことをもって、当該検査対象が不良であると判定する。すなわち、上記良否判定手段において、上記検査対象に対応する要素の属性が良の上記グループに対する上記距離のみに基づいて良否判定を行うため、処理の負担を軽減することができる。
また、上記グループを作成手段は、上記同属距離が、上記異属距離の基準値Th(0<Th<1)倍よりも大きい要素が検出されたとき新たなグループを作成する構成としてある。
上記の構成において、上記同属距離が、上記異属距離の所定倍よりも大きい場合に、上記グループを作成手段が新たなグループを作成する。すなわち、基準値Thを増減させることにより、上記グループを作成手段が新たなグループを作成するための条件を調整することができる。なお、上記基準値Thを小さくすることにより、上記同属距離の値が小さくても新たなグループが作成されるようになる。
さらに、上記距離算出手段は、上記グループの上記中心値に対する上記要素のユークリッド距離に対して当該グループに対応した重み係数を乗算した値を上記距離として算出する構成としてある。
上記の構成において、上記距離算出手段が上記グループの上記中心値と上記要素との上記距離を算出するにあたり、まず、上記中心値と上記要素とのユークリッド距離が算出される。そして、上記ユークリッド距離に当該グループに対応した重み係数を乗算した値を上記距離として算出する。すなわち、上記距離には対応する上記グループごとに重み付けが行われるため、上記グループごとの広がりに差がある場合でも上記距離を相対的に比較することが可能となる。
さらに、上記グループ作成手段は、上記新たなグループに取り込んだ要素について、同新たなグループの上記中心値に対する上記距離である同属距離が、同新たなグループとは良否属性が共通しない上記グループの上記中心値に対する上記距離である異属距離よりも小さいことを検証する構成としてある。
上記の構成において、新たな上記要素を当該新たなグループに取り込むことにより、同新たなグループを拡大し、統計的信頼性を向上させることができる。また、上記新たなグループに取り込んだ上記要素についての同属距離が、同新たなグループとは良否属性が共通しない上記グループの上記中心値に対する異属距離よりも小さいことが保証される。従って、上記新たなグループに取り込んだ要素が、上記検出手段にて検出されることはなく、再度当該要素について新たなグループが作成されることが防止できる。
また、本発明の思想としては各種の態様を含むものであり、ソフトウェアであったりハ−ドウェアであったりするなど、適宜変更可能である。発明の思想の具現化例として良否判定装置を制御するソフトウェアとなる場合には、当該ハ−ドウェアやソフトウェアの記録媒体としても発明は成立する。また、上述した手法は、かかる装置を実現する方法としても適用可能であり、請求項にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。また、請求項にかかる発明のように、良否判定装置が具備する各手段を実現可能にするプログラムであってもよい。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし、光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
また、一次複製品、二次複製品等の複製段階については全く問う余地も無く同様である。その他、供給方法として通信回線を利用して行う場合でも本発明が利用されていることには変わりはないし、半導体チップに書き込まれたようなものであっても同様である。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハ−ドウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込まれているような形態のものでもよい。むろん、請求項2〜請求項に記載された構成を請求項6,7の方法とプログラムに対応させることも可能である。
以上説明したように、請求項1、請求項および請求項にかかる発明によれば、誤判定が防止しつつ複数のモードが混在する場合でも精度よく良否判定を行うことができる良否判定装置、良否判定方法および良否判定プログラムを提供することができる。
請求項にかかる発明によれば、各モードのパラメータの分布が入り組んだ場合でも精度よく良否判定を行うことができる。
請求項にかかる発明によれば、簡易な処理で良否判定を行うことができる。
請求項にかかる発明によれば、グループ作成条件を調整することができる。
請求項にかかる発明によれば、異なるグループの中心値に対する距離を比較することができる
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)良否判定装置の構成:
(2)サンプルデータ登録処理:
(3)グループ作成処理:
(4)良否判定処理:
(5)変形例:
(1)良否判定装置の構成:
図1は、本発明にかかる良否判定装置の構成を示している。同図において、良否判定装置10は、相互に接続された撮像ユニット20とコンピュータ30とから構成されている。撮像ユニット20は検査対象物の実装基板50を撮像して撮像イメージを生成し、同撮像イメージをコンピュータ30に出力する。コンピュータ30は撮像イメージを入力し、同撮像イメージを解析することにより、撮像を行った実装基板50の良否を判定する。図1において、撮像ユニット20は、実装基板50が一定位置に載置されるとともに、コントローラ21の指令に基づいてX−Y(水平)方向に移動可能なX−Yステージ23を備えている。カメラ22は、所定の光学レンズからなる光学系22aを鉛直下方に配向させており、鉛直下方の像を入力することが可能となっている。カメラ22の内部にはCCD撮像板22bが備えられており、光学系22aは鉛直下方の像をCCD撮像板22bに結像することが可能となっている。
CCD撮像板22bはドットマトリックス状に配列された複数のCCD撮像素子で構成されている。CCD撮像素子は、それぞれ入力した光に応じて電荷を発生させる光電素子であるとともに、同発生した電荷を一時的に記憶する。そして、CCD撮像素子にて生成した電荷をデジタル信号に変換しつつ、順次コントローラ21に転送する。コントローラ21は、転送された上記デジタル信号をCCD撮像板22bにおけるCCD撮像素子の個々のアドレスに対応づけながら画像メモリ(VRAM)21aに蓄積する。すなわち、VRAM21aにおいてCCD撮像素子に対応する画素ごとに上記デジタル信号の階調を有する画像データが生成される。なお、本実施形態において、上記デジタル信号はCCD撮像素子に入力された光の輝度を表現するものとする。すなわち、画素ごとに輝度値を有する画像データがVRAM21aにおいて記憶される。
上記のようにしてVRAM21aに記憶された画像データはコンピュータ30に対して出力される。また、カメラ22にて撮像を行うごとにVRAM21aには新たな画像データが記憶される。コントローラ21は、X−Yステージ23に対して駆動信号を出力しており、同駆動信号に応じてX−Yステージ23が水平方向に駆動される。むろん、X−Yステージ23上の一定位置に載置された実装基板50も水平移動することとなる。このようにすることにより、カメラ22を移動させることなく、実装基板50上のあらゆる位置にカメラ22の視野を移動させることが可能となる。なお、カメラ22にて撮像する際には、X−Yステージ23が停止するため、静止画像が撮像されることとなる。
X−Yステージ23から所定量上方にリングライト24aが保持されている。リングライト24は発光素子としてLEDを具備している。このLEDは円環状に形成されており、その中心位置が上方視においてカメラ22の光学系22aの中心位置と一致させられている。すなわち、リングライト24はカメラ22の視野を外側から一定の角度で照射することが可能となっている。これにより、実装基板50のリングライト24による反射像をカメラ22にて撮像した2次元の画像データを生成することができる。なお、リングライト24aは図示のように一段ではなく径の異なるリングライトを上下に複数配置し、照明角度の異なる画像データを生成するようにしてもよい。また、カメラ22にて撮像した画像データを撮像イメージというものとする。
図2は、コンピュータ30の内部構成をブロック図により示している。同図において、コンピュータ30は、主要な構成としてCPU31とRAM32とビデオメモリ(VRAM)33とハードディスク(HDD)34を備えている。CPU31は、HDD34に記憶されたオペレーティングシステム(O/S)34aや良否判定プログラム34b等に基づいた処理を実行させる演算装置であり、同処理を実行する際にRAM32をワークエリアとして使用する。VRAM33は、画像データを記憶するために特化したメモリであり、撮像イメージ33aが記憶される。なお、撮像イメージ33aは、コントローラ21のVRAM21aから転送された画像データである。
その他の構成として、コンピュータ30にはビデオインターフェイス(I/F)35と入力インターフェイス(I/F)37とI/O39が備えられている。ビデオI/F35にはディスプレイ36が接続され、入力I/F37にはキーボード38aおよびマウス38bが接続され、I/O39には撮像ユニット20のコントローラ21が接続されている。I/O39は、コントローラ21に対してX−Yステージ23を駆動させるための信号や、カメラ22にて撮像を実行させるための信号等を出力するとともに、コントローラ21から撮像イメージの入力を受け付けている。
図3は、コンピュータ30にて実現されるソフトウェアの構成とデータの流れを示している。CPU31およびRAM32にて、O/S34aと良否判定プログラム34bとが実行されており、そのモジュール構成が示されている。良否判定プログラムMは、撮像実行部M1と撮像イメージ取得部M2とパラメータ算出部M3と中心値算出部M4と距離算出部M5と検出部M6とグループ作成部M7と良否判定部M8を有している。
撮像実行部M1は、HDD34に記憶された基板データ34cを取得し、同基板データ34cに基づいて撮像ユニット20に撮像を実行させる。具体的に説明すると、基板データ34cには、実装基板50の大きさや実装された部品の位置や大きさや形状や個数といった情報が格納されており、これらの情報に基づいてX−Yステージ23を駆動させる。従って、実装基板50上における所望の位置にカメラ22の視野を動かすことができ、実装基板50上における所望の位置について良否判定を実行することができる。
撮像イメージ取得部M2は、コントローラ21から撮像イメージを入力し、VRAM33に撮像イメージ33aを記憶させる。パラメータ算出部M3は撮像イメージ33aを入力し、撮像イメージ33aから複数のパラメータを算出する。ここで、パラメータとは撮像イメージ33aにおいて、はんだが撮像された画素領域から得られる特徴値であり、例えば平均輝度や最大輝度や最小輝度やエッジ数等のような値である。むろん、これらに限られるものではない。本実施形態において、パラメータはh(hは正の整数)種類用意されるものとする。なお、各パラメータの値をパラメータ値pk(kは0からhまでの整数)と表記するものとする。
また、パラメータ算出部M3は、カメラ22の視野のどの位置にはんだが配置されているかという位置情報を基板データ34cから取得するため、はんだに対応する画素領域について画素データを抽出し、パラメータ値pk算出することができる。パラメータ算出部M3が算出したパラメータ値pkは、HDD34に割り当てられたサンプルデータテーブル34dに格納される。図4は、サンプルデータテーブル34dを示している。同サンプルデータごとに良/否が識別されている。この良否属性は、使用者によってキーボード38aやマウス38bを介して入力される。
中心値算出部M4は、サンプルデータテーブル34dから各グループの要素に対応したパラメータ値pkを取得し、このパラメータ値pkの中心値を算出する。そして、距離算出部M5は、この中心値と各パラメータ値pkとのユークリッド距離を算出する。検出部M6は、中心値と距離を入力し、同距離が所定条件を満足する要素を検出する。そして、同要素が検出された場合にグループ作成部M7が新たなグループを作成する。さらに、ユークリッド距離に対して重み付け係数α乗算することにより距離を算出する。
良否判定部M8は、距離算出部M5が算出した距離に基づいて、検査対象のはんだから取得されたパラメータ値pkと中心値の距離が最も近いグループを検出する。そして、検査対象から取得されたパラメータ値pkと中心値の距離が最も近いグループの良否属性に基づいて当該はんだの良否を決定する。
(2)サンプルデータ登録処理:
図5は、サンプルデータ登録処理の流れを示している。同図において、ステップS100にて、サンプルとして用意された実装基板50の撮像を行う。サンプルとして用意された実装基板50に対しては、予め目視検査等の他の手法によってはんだの良否判定が行われており、実装基板50に形成されたはんだの良否が判明している。
ステップS110においては、撮像イメージ33aが生成され、撮像イメージ取得部M2が撮像イメージ33aをVRAM33に記憶させる。図6は、カメラ22の視野Sを示している。同図において、カメラ22にて撮像される視野Sには、実装基板50上の複数の実装部品やはんだが含まれることとなる。なお、本実施形態においては、実線で示すチップ部品51のはんだ52の形状についての良否判定を説明するものとする。ステップS110においては、視野S全体を表す画像データとして撮像イメージ33aが生成される。
ステップS120においては、撮像イメージ33aからはんだ52が含まれる画素データのみを抽出する。すなわち、図6においてはんだ52の周辺を実線で囲んだ評価領域Tの内側の画素データのみを抽出する。なお、ステップS120においてCPU31は、HDD34に記憶された基板データ34cに基づいて、視野Sのどこに良否判定対象のはんだ52が配置されているかを特定する。そして、はんだ52が撮像された画素に適正形状の評価領域Tを設定して、同評価領域Tに属する画素データの抽出を行う。
図7は、評価領域Tの様子を模式的に示している。同図において、評価領域Tは破線で区画された多数の画素Pa,bで構成されている。なお、各画素Pa,bの輝度値Ba,bは、実装基板50上における各CCD撮像素子が画像入力を担当する領域の平均輝度を意味する。なお、評価領域Tは図示の形状に限られるものではなく、算出するパラメータに応じて形状や個数が決定される。
ステップS130においては、ステップS120にて抽出した画素データについてパラメータ値pkを算出する。例えば、パラメータ値pkのひとつとして平均輝度を算出する場合には、評価領域Tに含まれる全画素の輝度値Ba,bの積算値を全画素数で除算した値がパラメータ値pkとして算出されることとなる。同様に、評価領域Tに含まれる全画素の輝度値Ba,bに対してパラメータ算出部M3が所定の演算を行うことにより、他の種類のパラメータ値pkを全部でh種類算出する。算出されたパラメータ値pkは、当該評価領域Tに対応するはんだに対して与えられた固有の通し番号とともに上述したサンプルデータテーブル34dに格納される。
ステップS140においては、サンプルデータテーブル34dに格納されたパラメータ値pkに対応づけて良否属性を登録する。使用者は予め実装基板50上のはんだについての良否を目視検査等によって取得しており、これらの情報をキーボード38aやマウス38bを介して入力する。すると、サンプルデータテーブル34dにおける”良否属性”の欄に情報が追記される。これにより、一つのはんだ52(要素)についてパラメータ値pkと既知の良否判定結果とを対応づけて登録することができる。
以上において、一つのはんだ52(要素)についてパラメータ値pkと既知の良否判定結果とを対応づけて登録する処理を説明したが、通常、撮像イメージ33aには複数のはんだ(要素)が含まれるため、撮像イメージ33aにおいて各はんだ(要素)の評価領域Tに対するステップS120〜S140の処理を繰り返すこととなる。さらに、単一の実装基板50上においても複数のはんだ(要素)が存在するため、X−Yステージ23によって視野Sを移動させつつステップS100〜S140が繰り返されることとなる。この場合、予め全てのはんだ(要素)についてパラメータ値pkを算出しておき、各はんだと良否属性との対応関係を損なうことなく、一括して良否属性を登録するようにしてもよい。なお、サンプルデータ登録処理をできるだけ多くの実装基板50に対して実行し、できるだけ多くのパラメータ値pkと既知の良否判定結果との対応関係をサンプルデータテーブル34dに登録しておくことが望ましい。
(3)グループ作成処理:
サンプルデータ登録処理によってサンプルデータテーブル34dが作成されると、グループ作成部M7がグループ作成処理を実行する。図8は、グループ作成処理の流れを示している。ステップS200においては、サンプルデータテーブル34dに登録された各要素を、その良否属性によって良グループGと否グループNに分類する。図9は、分類後のサンプルデータテーブル34dを示している。同図において、サンプルデータテーブル34dが良否のテーブルに分割されており、それぞれに各要素が分類され、良否のパラメータ値gk,nkが格納されている。パラメータ値gk,nkは、パラメータ値pkと同じものを意味するが、良品のパラメータ値pkと不良品のパラメータ値nkとを識別するために異なる文字で表している。また、サンプルデータテーブル34dにおいて良品の要素は全部でt個存在するものとし、不良品の要素は全部でj個存在するものとする。また、良グループGに属する要素の通し番号をsとして、否グループNに属する要素の通し番号をiと表すものとする。
図10は、サンプルデータテーブル34dに記述されたパラメータ値pkをパラメータのh次元のパラメータ空間における座標として示している。なお、同図においては図示の簡略化のためh=2の平面にて座標を示しているが、実際にはパラメータの種類hごとに軸が形成されたh次元の空間となる。むろん、h=1,2となる場合もあり、その場合はそれぞれ直線と平面上にパラメータ値pkをプロットすることができる。良グループGに属する各要素の座標を座標Pgと表記するものとし、否グループNに属する各要素の座標を座標Pnと表記するものとする。すると、s,i番目の座標Pg(s),Pn(i)は下記式(1),(2)のように表すことができる。
g(s)={g1(s),g2(s),g3(s)・・gk(s)・・g(h-1)(s),gh(s)} ・・・(1)
n(i)={n1(i),n2(i),n3(i)・・nn(i)・・n(h-1)(i),nh(i)} ・・・(2)
また、座標Pg(s),Pn(i)を空間にプロットすることにより、良グループGおよび否グループNごとにパラメータ値gk,nkの分布傾向を把握することができる。なお、図10において、座標Pg(s)を●で示し、Pn(i)を×で示している。所属するグループG,Nによって、
パラメータ値gk,nkの分布傾向が大きく相違していることが分かる。
次に、ステップS205において、距離算出部M5が良グループGおよび否グループNの中心値Cg,Cnを算出する。中心値Cg,Cnは、下記式(3),(4)によって算出することができる。
Figure 0004610364
Figure 0004610364
上記式(3),(4)において、h種類用意された各パラメータgk,nkをそれぞれ全要素分積算し、同積算値を全要素数t,jによって除算することにより、各パラメータgk,nkの相加平均を算出している。なお、中心値Cg,Cnは、図10のパラメータ空間において、☆,△によって示されている。
ステップS210において、距離算出部M5が中心値Cg,Cnに対する各要素の座標Pg(s),Pn(i)のユークリッド距離を4通り算出する。具体的には、良グループGの中心値Cgに対する良グループGに属する要素の座標Pg(s)のユークリッド距離Cgg(s)と、否グループNの中心値Cnに対する否グループNに属する要素の座標Pn(i)のユークリッド距離Cnn(i)と、良グループGの中心値Cgに対する否グループNに属する要素の座標Pn(i)のユークリッド距離Cgn(i)と、否グループNの中心値Cnに対する良グループGに属する要素の座標Pg(s)のユークリッド距離Cng(s)とが算出される。また、各ユークリッド距離Cgg(s),Cnn(i),Cgn(i),Cng(s)の計算式は下記式(5),(6),(7),(8)で表すことができる。
Figure 0004610364
Figure 0004610364
Figure 0004610364
Figure 0004610364
ここで、上記式(5),(6),(7),(8)の前二者は、各グループG,Nの中心値Cg,Cnに対する当該グループG,Nに属する要素の座標Pg(s),Pn(i)のユークリッド距離Cgg(s),Cnn(i)であるといえる。従って、ユークリッド距離Cgg(s),Cnn(i)を同属距離というものとする。これに対して、上記式(5),(6),(7),(8)の後二者は、各グループG,Nの中心値Cg,Cnに対する当該グループG,Nに属しない要素の座標Pg(s),Pn(i)のユークリッド距離Cgn(i),Cng(s)であるといえる。従って、ユークリッド距離Cgn(i),Cng(s)を異属距離というものとする。
さらに、各ユークリッド距離Cgg(s),Cnn(i),Cgn(i),Cng(s)に対して、重み係数αg,αnを乗算することにより、各グループG,Nの広がりが考慮された距離Cgg*(s),Cnn* (i),Cgn* (i),Cng*(s)が算出される。
gg*(s)=αg×Cgg(s) ・・・(9)
nn*(i)=αn×Cnn(i) ・・・(10)
gn*(i)=αg×Cgn(i) ・・・(11)
ng*(s)=αn×Cng(s) ・・・(12)
なお、各ユークリッド距離Cgg(s),Cnn(i),Cgn(i),Cng(s)に乗算される重み係数αg,αnは、その算出の起点となる中心値Cg,Cnに対応するグループG,N固有の重み係数αg,αnである。また、本実施形態において、グループG,Nの重み係数αg,αnは、ともに1.0であるものとする。なお、予めグループG,Nの分布傾向を調査しておき、その広がりに応じた重み係数αg,αnを設定するようにしてもよい。また、はじめの段階では、重み係数αg,αnをともに1.0であると仮定しておき、その後、重み係数αg,αnの妥当性について検討するようにしてもよい。
次に、ステップS215において、検出部M6が判定値r(s),r(i)を算出する。判定値r(s),r(i)は下記式(13),(14)によってそれぞれ算出することができる。
r(s)=Cgg*(s)/Cgn*(i) ・・・(13)
r(i)=Cnn*(i)/Cng*(s) ・・・(14)
上記式(13)において、良グループGに属する要素の座標Pg(s)に関して同属距離を異属距離で除算した値が判定値r(s)として算出されている。一方、上記式(14)においては、否グループNに属する要素の座標Pn(i)に関して同属距離を異属距離で除算した値が判定値r(i)として算出されている。なお、判定値r(s),r(i)は、全ての要素について算出される。
ステップS220においては、検出部M6が1以上の値となる判定値r(s),r(i)が存在するかどうかを判定し、1以上の値となる判定値r(s),r(i)がひとつも存在しない場合にはグループ作成処理を終了させる。すなわち、これ以上グループを作成する必要がないとして、処理を中止させる。一方、1以上の値となる判定値r(s),r(i)がひとつでも検出された場合には、新たなグループを作成する必要があるとしてステップS225を実行する。なお、1以上の値となる判定値r(s),r(i)が算出される要素を突出要素というものとする。
ステップS225においては、グループ作成部M7が判定値r(s),r(i)が最大となる突出要素を検出し、同要素を中心とした新たなグループAを作成する。なお、現時点でグループAに属する要素は1個のみであるため、グループAの中心値Cは突出要素の座標と一致する。なお、ここでは否ループNに属する要素が最大の判定値r(i)となる突出要素として検出されたものとして以下説明する。従って、新たなグループAは否の属性を有することとなる。なお、上記突出要素の座標、および、新たなグループAの中心値Cは、P(1)={a1(1),a2(1)・・ak(1)・・a(h-1)(1),ah(1)}であるものとする。また、突出要素は否グループNに属する座標Pn(i)から選択された一つの要素の座標であり、akはpk,gk,nkと同様にパラメータ値を意味する。なお、良グループGに属する要素が最大の判定値r(s)となる突出要素として検出された場合には、新たなグループAは良の属性を有することとなる。
次に、ステップS230において、良グループNに属する各要素の座標Pn(i)と、グループAの中心値Cとのユークリッド距離Cn(i)を算出し、同ユークリッド距離Cn(i)が最小となる要素を検出する。なお、このとき既に新たなグループAに属している要素については除外する。ここで検出された要素の座標をP(2)={a1(2),a2(2)・・ak(2)・・a(h-1)(2),ah(2)}と表すものとする。
ステップS235においては、ステップS230にて検出した要素を新たなグループAに取り込む。図11は、ステップS235にて更新されたサンプルデータテーブル34dを示している。同図において、座標がP(1),P(2)で表現される2個の要素で構成された新たなグループAが生成されている。また、新たなグループAの属性は否とされている。すなわち、グループAは否グループNから分割して生成されたグループとしてサンプルデータテーブル34dに登録されている。なお、新たなグループAの生成に伴って、もともとの否グループNの要素数が2個減り(j−2)個となっている。
ステップS240においては、距離算出部M5が各グループG,N,Aの中心値Cg,Cn,Caを算出する。各グループG,Nについては、上記式(3),(4)にて中心値Cg,Cnを算出し、新たなグループAについては下記式(15)によって中心値Caを算出する。なお、良グループGの中心値CgはステップS205で算出したものと変動がないが、否グループNは要素が2個減少しているためステップS205と異なる中心値Cnが算出されることとなる。
Figure 0004610364
なお、上記式(15)において、fはグループAに属する要素の通し番号であり、現時点で最大値q=2となっている。
ステップS245にて距離算出部M5は、各要素と中心値Cg,Caとのユークリッド距離を算出する。ここでは、新たなグループAの中心値Caと同グループAに属する各要素の座標P(f)とのユークリッド距離Ca(f)と、良グループGの中心値Cgと良グループGに属する各要素の座標Pg(s)とのユークリッド距離Cgg(s)と、良グループGの中心値CgとグループAに属する要素の座標P(f)とのユークリッド距離Cg(f)と、新たなグループAの中心値Cと良グループGに属する各要素の座標Pg(s)とのユークリッド距離Cag(s)とを算出する。
ここで、前二者は、各グループA,Gの中心値Ca,Cgに対する当該グループA,Gに属する要素の座標P(f),Pg(s)のユークリッド距離Ca(f),Cgg(s)であるといえる。従って、ユークリッド距離Ca(f),Cgg(s)を同属距離というものとする。これに対して、後二者は、各グループA,Nの中心値Ca,Cgに対する当該グループA,Gに属しない要素の座標P(f),Pg(s)のユークリッド距離Cg(f),Cag(s)であるといえる。従って、ユークリッド距離Cg(f),Cag(s)を異属距離というものとする。
なお、ユークリッド距離Cgg(s)は上記式(5)により算出することができ、他のユークリッド距離Ca(f),Cg(f),Cag(s)については下記式(16),(17),(18)によって算出することができる。また、ユークリッド距離Ca(f),Cgg(s),Cg(f),Cag(s)は、全ての要素について算出される。
Figure 0004610364
Figure 0004610364
Figure 0004610364
ステップS250においては、新たなグループAが適正であるか否かを、下記の条件式(19),(20)によって判定する。なお、f,sの全ての組合せについて、下記式(19),(20)の充足が検証される。
aa(f)<Cga(f) ・・・(19)
gg(s)<Cag(s) ・・・(20)
図12は、上記式(19),(20)の意味するところを模式的に示している。同図において、新たなグループAと同グループAと良否属性を異にする良カテゴリーGとがパラメータ空間に示されている。上記式(19)を充足するとき、新たなグループAに属する要素のうち最も良グループGの中心値Cgに近い要素が、良グループGの中心値Cgよりも新たなグループAの中心値Caに近いことが保証される。一方、上記式(20)を充足するとき、良グループGに属する要素のうち新たなグループAの中心値Caに近い要素が、新たなグループAの中心値Caよりも良グループGの中心値Cgに近いことが保証される。すなわち、上記式(19),(20)を充足することにより、新たなグループAの分布領域に異なる良否属性の良グループGの要素が混在しないことと、良グループGの分布領域に新たなグループAの要素が混在しないことが保証される。
そして、上記式(19),(20)が充足されない場合には、ステップS255にて新たなグループAに取り込んだ直前の要素を除外して新たなグループAの要素を確定する。上記の例では、新たなグループAから座標P(2)となる要素が除外されて、座標P(1)の要素のみからなる新たなグループAが確定される。新たなグループAが確定すると、ステップS205に戻り、以降の処理を繰り返して実行する。
一方、上記式(19),(20)が充足された場合には、ステップS260にて、新たなグループAについての重み係数αを算出する。
α×Caa(f)<Cga(f) ・・・(21)
gg(s)<α×Cag(s) ・・・(22)
上記式(21),(22)では、上記式(19),(20)において新たなグループAの中心値Caを起点としたユークリッド距離Caa(f),Cag(s)に対して重み係数αが乗算されている。そして、上記式(21),(22)を重み係数αについて整理すると、下記式(23)のようになる。
ga(f)/Caa(f)>α>Cgg(s)/Cag(s) ・・・(23)
そして、ステップS260では、上記式(23)の左辺{Cga(f)/Caa(f)}の最小値と右辺{Cgg(s)/Cag(s)}の最大値との相加平均の値を重み係数αとして算出する。なお、分母Caa(f)=0のときに左辺{Cga(f)/Caa(f)}が最小となる場合には、α=2×Cgg(s)/Cag(s)とする。
ステップS260が完了すると、ステップS230を再び実行させる。すなわち、否グループNに属する各要素の座標Pn(i)と、新たなグループAの中心値Cとのユークリッド距離Cn(i)を算出し、同ユークリッド距離Cn(i)が最小となる要素を検出する。そして、ステップS235において、検出された要素を新たなグループAに追加する。すなわち、ステップS230〜S260を繰り返して実行することにより、新たなグループAの中心値Cとのユークリッド距離が近く、新たなグループAと良否属性が共通な要素を、順次、新たなグループAに取り込み、新たなグループAを拡大させることができる。そして、新たな要素を取り込むごとに、ステップS250にて新たなグループAの要素が適正であるかどうかが検証される。
そして、新たなグループAの要素が不適正である場合には、直前に取り込んだ要素をステップS255にて除外し、新たなグループAを確定する。さらに、新たなグループAの確定後はステップS205以降が繰り返される。ただし、グループはステップS255を経るごとに追加されるため、繰り返し実行されるステップS205,S210においては、既に作成されたグループG,N,A・・を対象として処理が行われる。ステップS210において、新たなグループAの中心値Caを起点とした距離を算出する場合には、新たなグループAについて算出された重み係数αaがユークリッド距離に乗算されることとなる。
また、繰り返し実行されるステップS215において、予めグループが増加しているため、複数のグループの中心値Cに対する複数の異属距離が一つの要素に対して算出される場合もある。この場合、複数の異属距離のうち最短のものが上記式(13),(14)に適用される。すなわち、良否属性が異なるグループのうち最も対象の要素に近いグループに属する要素がステップS220の検出の対象となる。そして、ステップS220にて新たなグループの作成が必要ないと判定されるまで、ステップS205〜S260が繰り返される。図13は、最終的に作成されたサンプルデータテーブル34dの一例を示している。同図において、属性が否の新たなグループA,B,Cが作成されており、属性が否の新たなグループDが作成されている。また、繰り返して実行されるステップ260にて各グループA,B,C,Dについて重み係数αg,αn,αa,αb,αc,αdが算出される。
(4)良否判定処理:
次に、実際に製品を検査する際に行われる良否判定処理について説明する。図14は、良否判定処理の流れを示している。なお、良否判定処理はグループ作成処理が完了した後に実行される。ステップS330までは、サンプルデータ登録処理のステップS130までと同様であるため説明を省略する。ただし、ここで撮像を行う実装基板50は、良否判定の結果が未知の基板である。なお、ステップS100〜S130、および、ステップS300〜S330を実行するハードウェアおよびソフトウェアが本発明のパラメータ取得手段に相当する。ステップS330において、実装基板50上の、あるはんだについてのパラメータ値p1,p2・・pk・・p(h-1),phが算出される。
次に、ステップS340にて、中心値算出部M4と距離算出部M5がパラメータ値p1,p2・・pk・・p(h-1),phで定義されるパラメータ空間内の座標X={p1,p2・・pk・・p(h-1),ph}と、サンプルデータテーブル34dに作成された各グループG,N,A,B,C,Dの中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdとの距離を算出する。すなわち、座標Xと中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdとのユークリッド距離を上記式(5),(6),(7),(8),(16),(17),(18)と同様の手法によって算出し、さらにユークリッド距離の起点となる中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdが属するグループG,N,A,B,C,Dに対応した重み係数αg,αn,αa,αb,αc,αdを乗算することにより、距離を算出する。
図15は、グループ作成処理後のパラメータ空間をグラフに示している。同図において、グループG,N,A,B,C,Dごとに中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdが算出されている。また、座標Xを★により示し、各グループG,N,A,B,C,Dに属する要素の分布領域を円で示している。同図において、ステップS225,S250を実行することにより、属性が良となるグループGと、属性が否となるグループN,A,B,C,Dの分布領域が重複してないように新たなグループA,B,C,Dが定義されていることがわかる。なお、重み係数αg,αn,αa,αb,αc,αdは、円で示す各グループG,N,A,B,C,Dの広がりの差を解消するための補正係数であると考えることができる。従って、各中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdに対するユークリッド距離に重み係数αg,αn,αa,αb,αc,αdを乗算することにより得られた各距離を、単純に比較することができる。
ステップS350においては、良否判定部M8がステップS340にて算出した座標Xの各グループG,N,A,B,C,Dの中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdに対する距離のうち最小のものを検出する。中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdに対する距離が最小となる各グループG,N,A,B,C,Dに座標Xが属すると考えることができる。従って、ステップS360においては、座標Xが属するグループG,N,A,B,C,Dの良否属性を良否判定結果として特定する。そして、同特定された良否を当該はんだの良否判定結果としてディスプレイ36等に出力する。図15に示す例では、座標XとグループDの中心値Cdが最も近く、検査対象のはんだが否であると判定される。
以上説明したように、本発明では検査対象から取得されたパラメータ値p1,p2・・pk・・p(h-1),phの空間内において、同パラメータ値の座標X={p1,p2・・pk・・p(h-1),ph}に対して距離の短いグループの良否属性が良であるか否であるかによって良否判定を行っている。最も距離の短いグループを検出するにあたっては、単純なユークリッド距離に対して各グループごとに算出された重み係数αが乗算される。従って、各グループを構成する要素の広がりに依存することなく、各グループの中心値に対する距離同士を公平に比較することができる。すなわち、各グループごとに重み係数αを乗算することにより、パラメータ値の空間を各グループの広がりに応じて正規化することができる。
また、グループ作成処理において、上記式(13),(14)で表されるr(s),r(i)が1以上であることを新たなグループ作成の要件としている。すなわち、良否属性が共通するグループの中心値に対する同属距離が、良否属性が共通しないグループの中心値に対する異属距離よりも大きくなることを新たなグループ作成の要件としている。さらにいいかえれば、良グループGの分布領域に良否属性の異なる否グループNのいずれかの要素が混在し、または、否グループNの分布領域に良否属性の異なる良グループGのいずれかの要素が混在する場合に、その混在する突出要素を中心として新たなグループを作成している。これにより、図15に示すように属性が良のグループGの分布領域と、属性が否のグループN,A,B,C,Dとが重複しないようなグループを作成することができる。
パラメータ空間において良グループGと否グループNとがそれぞれひとまとまりで分布していることは少なく、良グループGと否グループNは複合的な分布から成り立っている場合が多い。例えば、はんだを検査対象とした場合、否グループには、はんだ浮きモードやはんだ小モードや部品なしモード等の多種の不良モードを有する要素が含まれることとなる。これらは、それぞれ固有の形状的特徴を有しているため、パラメータ値p1,p2・・pk・・p(h-1),phもそれぞれが固有の分布傾向を有することとなる。また、良グループについてもはんだの形成条件等によって複数のモードが発生する場合がある。
図15に示した分布においても、属性が否となる各グループN,A,B,C,Dのように複数の集団が見られ、それぞれが各不良モードに対応していると考えることができる。このような分布態様において、図10のように良否グループG,Nをひとまとめにして、中心値Cg,Cnを算出し、同中心値Cg,Cnからの距離に基づいて座標Xで表される検査対象の良否判定を行ったとする。すると、図10において★で示した検査対象は不良であるにもかかわらず、☆で示す良グループGの中心値Cgに対する距離XCgが、△で示す否グループNの中心値Cnに対する距離XCnよりも短いと判定されることにより、良品であると誤判定されることとなる。これに対して、図15では図10と同位置に★で示される検査対象について、☆で示す良グループGの中心値Cgに対する距離XCgよりも、△で示す属性が否の新たなグループDの中心値Cdに対する距離XCdが短いと判定されるため、当該検査対象を正確に不良品であると判定することができる。
すなわち、図15のようにグループが細分化された後では、各モードに対応して形成されたグループG,N,A,B,C,Dの中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdに対して検査対象のパラメータ値が近いかどうかを判断することができる。つまり、各モードごとにパラメータ特性の類似性を判断することができ、精度の高い良否判定を実現することができる。なお、多変量解析に基づいて大量のパラメータから有効なものを選択し、同選択したパラメータを線形結合させる技術が知られているが、かかる技術によっても図15のように良否の分布が入り組んだ状況においては、確実に良否を分断可能な閾値を設定することができない。
むろん、サンプルデータ登録の際に不良や良品のモード分類を行っておき、各モードごとにパラメータの傾向を調査し、予めモード個別のグループを作成することにより上記課題が解決されると考えられる。しかしながら、サンプルデータ登録の際に不良や良品のモード分類を行うことは非常に煩わしく、多数のモードに対応することができない。これに対して、本発明においては、最低限、良否の2グループからグループ作成処理を開始することができ、使用者の負担とならない。また、使用者にとって未知のモードに対しても、パラメータの分布傾向が特異的であれば自動的にグループを作成することができ、不良発生要因が多様かつ不明な検査対象物についても容易に対応することができる。むろん、明らかなモードについては人為的にモード分類を行っておいてから、本発明の処理を実行するようにしてもよい。
また、本発明においては属性が異なるグループとの距離を判断基準としているため、グループを新たに作成している。従って、図15に示すように属性が否の各グループN,A,B,C,Dに属する要素がパラメータ空間において重複するような場合であっても、否のグループを細分化していくことができる。すなわち、似たようなパラメータ特性を有する複数の不良モードが存在する場合にも、グループを細分化し、良否判定の精度を向上させることができる。
さらに、新たなグループを作成した後にステップS235〜S250を実行することにより、可能な限り新たなグループに要素を多く取り入れるようにしている。ただし、ステップS250において、新たなグループについても、新たなグループの分布領域に良否属性の異なるグループのいずれかの要素が混在しないことが検証されるため、新たなグループに取り込まれた要素を中心として、さらに新たなグループが作成されることはない。従って、処理が複雑化することが防止できる。なお、上記実施形態においては、はんだを検査対象とするものを例示したが、検査対象の特徴を示すパラメータが取得できれば、いかなる検査対象物にも適用することができる。
(5)変形例:
ところで、前実施形態において、グループ作成処理が完了する段階で、r(s)=Cgg*(s)/Cgn*(i)<1、および、r(i)=Cnn*(i)/Cng*(s)<1となることが保証される。図16は、各要素と各グループの中心値との距離の分布を示している。同図において、縦軸は属性が否となるグループの中心値に対する各要素の距離を示し、横軸は属性が良となるグループの中心値に対する各要素の距離を示している。また、属性が良の要素を●で示し、属性が否の要素を▲で示している。
同図において、r(s)=Cgg*(s)/Cgn*(i)<1、および、r(i)=Cnn*(i)/Cng*(s)<1が満足されるように新たなグループが作成されるため、傾き1の直線を境界として、良の要素と否の要素が分離して分布している。すなわち、同属距離と異属距離との比が1:1となる座標を境界として、良の要素と否の要素が分離して分布することとなる。ただし、良否の要素は、分離しているものの、傾き1の直線付近に多数の要素が存在している。従って、当該直線の付近の距離となる要素については、微妙な誤差等によって誤判定が発生する場合もある。
そこで、ある程度、余裕を持たせるためにr(s)=Cgg*(s)/Cgn*(i)<Th、および、r(i)=Cnn*(i)/Cng*(s)<Thをグループ作成の条件としてもよい。なお、基準値Thは、0<Th<1を満足する任意の閾値を意味する。例えば、Th=0.9とした場合には、同属距離は異属距離の0.9倍よりも小さい値となっていなければならない。また、Th=0.8とした場合には、同属距離は異属距離の0.8倍よりも小さい値となっていなければならない。すなわち、基準値Thを小さくするほど、同属距離は異属距離と比べて小さくなることが保証される。
図17は、Th=0.95,0.90,0.85,0.80としたときの各要素と各グループの中心値との距離の分布を示している。同図において、傾き1の直線の両側にそれぞれ良否の要素が分布しない領域を形成することができ、Thが小さいほど同領域を広く確保することができる。従って、距離の算出等に多少の誤差があった場合でも、誤判定が発生することが防止できる。ただし、Thをあまりにも小さい値に設定しすぎると、r(s)=Cgg*(s)/Cgn*(i)<Th、および、r(i)=Cnn*(i)/Cng*(s)<Thが満足される要件が厳しくなりすぎ、不必要なグループが作成され、グループ作成処理の効率が低下する。誤判定防止効果が確保されつつ、グループ作成処理の効率を低下させない基準値Thの値として、Th=0.85〜0.95が望ましい。
なお、基準値Thを適用した場合、ステップS260では、上記式(23)の左辺{Cga(f)/Caa(f)}の最小値に基準値Thを乗算した値と、右辺{Cgg(s)/Cag(s)}の最大値を基準値Thで除算した値との相加平均の値を重み係数αとして算出する。また、分母Caa(f)=0のときに左辺{Cga(f)/Caa(f)}が最小となる場合には、α=2×Cgg(s)/Cag(s)/Thとする。これにより、重み係数αに対して基準値Thを加重することができる。
さらに、上述した実施形態の良否判定において、各グループG,N,A,B,C,Dの中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdに対する座標Xの距離を全て算出し、最も距離が小さくなるグループG,N,A,B,C,Dに基づいて良否を決定するようにしたが、他の手法を適用してもよい。例えば、良グループGの中心値Cgに対する座標Xの距離のみを算出し、同距離が所定の閾値を下回る場合には良であると判定し、同距離が所定の閾値を上回る場合には否であると判定してもよい。
この閾値を設定するにあたっては、グループ作成処理により良グループGを取り囲む否のグループN,A,B,C,Dの位置関係が分かっているため、これらの分布領域に干渉しないような閾値を設定することができる。これにより、良否判定処理を行う際の処理負担を軽減させることができる。また、どのグループG,N,A,B,C,Dの中心値Cg,Cn,Ca,Cb,Cc,Cdにも距離が短くない座標Xに対して、安全をみて否であると判定することができる。
本発明にかかる良否判定装置の全体図である。 コンピュータの内部ブロック図である。 良否判定を行うためのソフトウェアブロック図である。 サンプルデータテーブルを示す表である。 サンプルデータ登録処理のフローチャートである。 視野Sを示す平面図である。 評価領域Tを示す平面図である。 グループ作成処理のフローチャートである。 サンプルデータテーブルを示す表である。 パラメータ空間を示すグラフである。 サンプルデータテーブルを示す表である。 新たなグループの成立条件を説明する図である。 グループ作成処理後のサンプルデータテーブルを示す表である。 良否判定処理のフローチャートである。 パラメータ空間を示すグラフである。 同属距離と異属距離との関係を示すグラフである。 変形例における同属距離と異属距離との関係を示すグラフである。
符号の説明
10…形状良否判定装置
20…撮像ユニット
21…コントローラ
21a…画像メモリ(VRAM)
22…カメラ
22a…光学系
22b…CCD撮像板
23…X−Yステージ
24…リングライト
30…コンピュータ
31…CPU
32…RAM
33…ビデオメモリ(VRAM)
33a…撮像イメージ
34…ハードディスク(HDD)
34b…良否判定プログラム
34c…基板データ
34d…サンプルデータテーブル
36…ディスプレイ
38a…キーボード
38b…マウス
50…実装基板
51…チップ部品
52…はんだ
M1…撮像実行部
M2…撮像イメージ取得部
M3…パラメータ算出部
M4…中心値算出部
M5…距離算出部
M6…検出部
M7…グループ作成部
M8…良否判定部

Claims (7)

  1. 複数の半田のサンプルおよび半田の検査対象からそれぞれ1以上のパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    互いに共通する良否属性を有する複数の上記サンプルから取得された上記パラメータで表される要素によって構成された複数のグループのパラメータ空間における位置と上記検査対象から取得された上記パラメータで表される上記要素の上記パラメータ空間における位置と、に基づいて当該検査対象の良否を判定する良否判定手段と、
    上記パラメータ空間における上記グループの中心値を算出する中心値算出手段と、
    上記パラメータ空間における上記グループの上記中心値に対する上記要素の距離を算出する距離算出手段と、
    良否属性が共通する上記グループの上記中心値との上記距離である同属距離が、良否属性が共通しない上記グループの上記中心値との上記距離である異属距離よりも大きくなる上記要素が検出された場合に、当該要素を含む新たな上記グループを作成するグループ作成手段と、
    を具備することを特徴とする良否判定装置。
  2. 上記良否判定手段は、上記パラメータ空間において、上記検査対象に対応する上記要素と最も近い上記中心値を有する上記グループの良否属性に基づいて当該検査対象の良否を判定することを特徴とする請求項に記載の良否判定装置。
  3. 上記良否判定手段は、良否属性が良の上記要素によって構成される上記グループの上記中心値と、上記検査対象に対応する上記要素との距離が所定の閾値よりも大きくなるとき当該検査対象が否であると判定することを特徴とする請求項に記載の良否判定装置。
  4. 上記グループ作成手段は、上記同属距離が、上記異属距離の基準値Th(0<Th<1)倍よりも大きい上記要素を含む新たな上記グループを作成することを特徴とする請求項から請求項のいずれかに記載の良否判定装置。
  5. 上記距離算出手段は、上記グループの上記中心値上記要素のユークリッド距離に対して当該グループに対応した重み係数を乗算した値を上記距離として算出することを特徴とする請求項から請求項のいずれかに記載の良否判定装置。
  6. 複数の半田のサンプルおよび半田の検査対象からそれぞれ1以上のパラメータを取得するパラメータ取得工程と、
    互いに共通する良否属性を有する複数の上記サンプルから取得された上記パラメータで表される要素によって構成された複数のグループのパラメータ空間における位置と上記検査対象から取得された上記パラメータで表される上記要素の上記パラメータ空間における位置と、に基づいて当該検査対象の良否を判定する良否判定工程と、
    上記パラメータ空間における上記グループの中心値を算出する中心値算出工程と、
    上記パラメータ空間における上記グループの上記中心値に対する上記要素の距離を算出する距離算出工程と、
    良否属性が共通する上記グループの上記中心値との上記距離である同属距離が、良否属性が共通しない上記グループの上記中心値との上記距離である異属距離よりも大きくなる上記要素が検出された場合に、当該要素を含む新たな上記グループを作成するグループ作成工程と、
    含むことを特徴とする良否判定方法。
  7. 複数の半田のサンプルおよび半田の検査対象からそれぞれ1以上のパラメータを取得するパラメータ取得機能と、
    互いに共通する良否属性を有する複数の上記サンプルから取得された上記パラメータで表される要素によって構成された複数のグループのパラメータ空間における位置と上記検査対象から取得された上記パラメータで表される上記要素の上記パラメータ空間における位置と、に基づいて当該検査対象の良否を判定する良否判定機能と、
    上記パラメータ空間における上記グループの中心値を算出する中心値算出機能と、
    上記パラメータ空間における上記グループの上記中心値に対する上記要素の距離を算出する距離算出機能と、
    良否属性が共通する上記グループの上記中心値との上記距離である同属距離が、良否属性が共通しない上記グループの上記中心値との上記距離である異属距離よりも大きくなる上記要素が検出された場合に、当該要素を含む新たな上記グループを作成するグループ作成機能と、
    をコンピュータによって実現することを特徴とする良否判定プログラム。
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