JP4608263B2

JP4608263B2 - 電動式マッサージ器

Info

Publication number: JP4608263B2
Application number: JP2004226005A
Authority: JP
Inventors: 徹篠原
Original assignee: 株式会社グッドブレーン
Priority date: 2004-04-05
Filing date: 2004-08-02
Publication date: 2011-01-12
Anticipated expiration: 2024-08-02
Also published as: JP2005319271A

Description

本発明は電動式マッサージ器に関し、特に携帯可能な小型のハンドマッサージ器とも称される電動式マッサージ器に関するものである。

従来より、ハンドマッサージ器として知られている電動式マッサージ器としては、柔軟性を有する材料により形成された手袋にバイブレーション装置を設けた構成を有し、手袋を手にはめ、その手をマッサージしたい部位に当ててバイブレーションマッサージを行うと共に、手袋の左右両側部には親指挿入口がそれぞれ形成されていて、手袋を左右どちらの側にもはめることができ、また、バイブレーション装置を手の甲側に位置させる場合と、掌側に位置させる場合とに使い分けることができるものが提案されている（例えば、特許文献1参照。）。
特開平9-103458号公報

上記の特許文献1に示すような電動式マッサージ器の場合には、そのような特殊な手袋を製造する必要があり、尚且つこの手袋にバイブレーション装置を装着する必要があるという点で製造工程も複雑になり尚且つコストも高くなるという欠点がある。

さらには、手袋の手の甲の部分にバイブレーション装置を装着しているので、手全体をマッサージするか、或いはこれを自分又は他人のマッサージしたい部位に押し付けることによってマッサージするものであり、指又は指先自体をマッサージするものではなかった。

すなわち、指又は指先自体をマッサージすると、体の末端からマッサージすることができるので、抹消神経を刺激し、以てマッサージ効果を一層向上させることができるが、従来の電動式マッサージ器では、手の甲又は掌部分までのマッサージ効果に限られるという問題があった。
また、このようなマッサージ器を自分又は他人の所望部位に押し付けてマッサージするには、バイブレーション装置からのエネルギーを手袋と手を経由して伝達しなければならず、バイブレーション装置が大きな振動力を必要としていた。

従って、本発明は、指若しくは指先又は指若しくは指先を経由して自分又は他人の所望の部位を小さな振動力でマッサージすることができる安価で取扱が簡単な電動式マッサージ器を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するため、本発明に係る飛行機型の電動式マッサージ器は、片方の手の第1及び第2の指が懸けられる幅を有する主翼部と、該主翼部を支持する下部を有すると共に、該第1及び第2の指間の第3の指が懸けられるようになっており、該第1及び第2の指が該主翼部に懸けられたとき該第3の指で支持可能な幅の平らな底面部を有する胴体部と、該胴体部に内蔵されて振動を発生する振動部と、該胴体部の上部に支持され該第1及び第2の指を該主翼部との間で挟んで支持可能にする尾翼部と、を備え、該主翼部の先端部が該胴体部の上部側に湾曲しており、該胴体部の下部に該主翼部が結合且つ支持されており、該胴体部の上部に該尾翼部が結合且つ支持されていることを特徴としている。

上記の振動部は、偏芯ローター付のモーター及びその電源を有する。

さらに、上記の胴体部は、底面部とは反対の側に、上記の電源を投入するためのスイッチ及び指以外をマッサージするための突出部を有しており、この突出部により上記の第1〜第3の指以外の自分又は他人の所望の部位をマッサージすることができる。

また、上記の第3の指の腹を、該胴体の底面部に懸け、該第1及び第2の指の甲を該主翼に懸けることができる。
あるいは、上記の第3の指の甲を該胴体の底面部に懸け、該第1及び第2の指の腹を該主翼に懸けるようにしてもよい。

さらに、上記の第3の指は、複数の指を含んでいてもよい。
上記の第1〜第3の指には親指を含まず、この親指がフリーになることにより、上記のスイッチを親指で作動可能にし、以て片手のみで電源操作並びにマッサージ器自体の位置移動（ずらし）が簡単にできるようにしている。

上記の底面には、懸けられる指の位置を安定させるための溝を設けることが好ましい。

以上のように本発明の電動式マッサージ器によれば、安価で簡易な構成で指若しくは指先自体又は自分若しくは他人の所望の部位のマッサージ効果を小さな振動力で発揮することができ、また、指以外の人体の所望の部位を、簡単な取扱によってマッサージすることも可能となる。

以下、本発明に係る電動式マッサージ器の実施例を添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は、本発明に係る電動式マッサージ器を飛行機型に形成したものであるが、飛行機型のものは一例であり、本発明は、その他種々の形状に応用することが可能である。

図1は、本発明の電動式マッサージ器の一実施例の平面図を示しており、図中、1は飛行機の胴体(第2の手段)を示し、2は、この胴体1に支持された主翼(第1の手段)であり、3はやはりこの胴体1に支持された尾翼(水平尾翼)を示している。また4はスイッチであり、図示の矢印Cの左右方向に動かしてオン/オフするようになっている。この場合、オン状態は振幅力に応じて多段切替可能にしてもよい。5は内蔵する電池(後述する。)を出し入れするための電池蓋である。

図2は、図1に示した電動式マッサージ器の左側面図を示している(右側面図も同様なため省略。)。図2に示すように、この電動式マッサージ器の胴体1は、胴体上部1aと胴体下部1ｂとに分かれており、胴体下部1bに、胴体上部1aをはめ込むようになっている。また、この胴体1は、飛行機の操縦席に相当する部分が突出部1cになっている。

図3は、図1及び図2に示した電動式マッサージ器を正面から見たときの図を示しており、図からも分かるように、胴体1は胴体上部1aと胴体下部1bとに分かれており、且つ胴体上部1aは突出部1cを有している。また、胴体下部1bには主翼2が結合・支持されており、胴体上部1aには尾翼3が結合されていることが分かる。

図4は、さらにこの電動式マッサージ器の背面図を示している。この背面図に示されているように、胴体上部1aの後部において、図1及び図2にも示したとおり電池蓋5が設けられている様子が分かる。また、胴体上部1aの突出部1cは、スイッチ4より高い位置まで突出していることが分かる。

図5は、さらにこの電動式マッサージ器の底面図(1)を示しており、胴体1の胴体下部1bの底面1dは、実質的に何も設けられていない平面になっている。なお、この底面図に示されるように、主翼2は、胴体下部1bの両脇に設けられているが、この主翼2を一体形成し、この主翼2に対して胴体1を接合させるようにしても構わない。

図6は、図1に示した平面図において、線A-Aで切り尚且つその矢印の先から見たときのA-A断面図を示している。この断面図から分かるように、胴体1の内部には、一例として2つの電池6が平行して内蔵されている。また、スイッチ4は胴体上部1aの上を紙面の表から裏又は裏から表の方向に摺動可能となっている。

図7(1)は、図1に示した平面図において、線B-Bで切り尚且つその矢印の先から見たときのB-B断面図を示している。この断面図より明らかなとおり、胴体1の内部は、図6にも示した電池6に加えてモーター7が設けられており、このモーター7の先には偏芯ローター8が設けられている。

また、この電気回路図が図7(2)に示されており(同図(1)には図を簡略化するため配線は示されていない。)、この電気回路は、同図(2)に示すように、スイッチ4と電池6とモーター7との単純な直列回路である。従って、スイッチ4を閉じることにより、電池6からモーター7に電源が与えられ、モーター7が回転すると、偏芯ローター8が同時に回転し、この回転振動によりこの胴体1全体が振動する構成になっている。なお、スイッチ4を多段切替スイッチとしたときには、モーター7に印加する電圧を多段切替可能なように回路構成すればよい。また、電池6とモーター7とで上記第3の手段を構成している。

使用状態(1)
図8は、上記の図1〜図7に示した本発明の電動式マッサージ器を実際に使用した状態(1)の平面図を示している。すなわち、図5に示した底面図において、片方の手10における人差指11(第1の指)と薬指13(第2の指)を図示のように主翼2(第1の手段)に懸ける。この場合、主翼2の下側(図1の平面図で見れば主翼2の上側)に人差指11と薬指13を懸ける(載せる)。このような状態で、人差指11と薬指13との間の中指12(第3の指)を胴体下部1bの底面1dに懸ける(当てる)。

図8に示した使用状態(1)を側面から見た図が図9に示されている。この使用状態側面図から分かるように、人差指11及び薬指13(図示せず)は主翼2と尾翼3との間に介在し、中指12は胴体下部1bの底面1dに当てられるようになっている。

従って、このような状態では、親指15がフリーになっているので、この親指15でスイッチ4をオンさせて図7(2)の電気回路を閉じると、モーター7の偏芯ローター8による振動により、人差指11と中指12と薬指13に対する振動を与えることが可能となる。これにより、神経の末端からのマッサージ効果を使用者自身又は他人に与えることが可能となる。

また、図8及び図9に示した使用状態(1)では、胴体1に設けた突出部1cを、使用者の手10以外の部分に当てがうことにより、肩こりや筋肉痛等の部位に対してのマッサージ効果を発揮することが可能となる。

従って、指11〜13のみに対するマッサージを行う場合には、必ずしも図8及び図9に示すような使用状態を呈する必要はなく、飛行機を上下逆にし、通常の飛行状態のようにして用いても何ら問題はない。この場合、突出部1cは不可欠ではなくなる(下記の使用状態(4)及び(5)参照。)。

このような使用状態(1)においては、胴体1の底面1dは図5に示したように平らな面を用いてもよいが、図10に示す底面図(2)のように、底面1dにおいて溝9を設け、この溝9によって中指12の位置を安定させるようにすれば、より安定したマッサージを行うことができる。
使用状態(2)
上記のような使用状態(1)の変形例として使用状態(2)の平面図が図11に示されている。この使用状態(2)においては、図8に示した使用状態(1)において胴体1の底面1dに対して、中指12の腹に加えて、薬指13を主翼2から外してその腹をやはり底部1dに添えると共に小指14の甲を主翼2に懸けて胴体1及び主翼2を支持する点が異なっている。この使用状態(2)の側面図が図12に示されている。

この使用状態(2)の場合も、図5に示した底面図(1)を適用できるが、さらに、図13に示す底面図(3)のように、底面1dに2つの溝9a及び9bを設け、この溝9a, 9bに例えば図11の使用状態(2)に示す中指12と薬指13のそれぞれの腹を添えると共に、人差指11及び小指14のそれぞれの甲を主翼2に懸けることにより、4本の指による安定した使用状態を得ることができる。この場合においても、親指15は空いているので、この親指15によってスイッチ4のオン/オフを簡単に行うことが可能となる。

使用状態(3)
上記のような使用状態(1)の変形例として使用状態(3)の平面図が図14に示されている。この使用状態(3)においては、図8に示した使用状態(1)において胴体1の底面1dに対して、中指12の腹に加えて、人差指11を主翼2から外してその腹をやはり底部1dに添えると共に、添えた人差指11及び中指12を図示のように尾翼3の側にずらした点が異なっている。
これにより、突出部1cを細部に押し当ててマッサージする場合等に適用することができる。このような使用状態(3)の側面図が図15に示されており、この場合には指そのものをマッサージするよりも細部をピンポイントでマッサージするものであり、そのため指12, 13は親指15でスイッチ4を動かし易い位置に添えられている。

使用状態(4)
図16は、使用状態(4)の平面図を示したものである。この使用状態(4)は、使用状態(1)における主翼2及び胴体1に対する指を懸ける場合の甲と腹を逆にしたものである。すなわち、図8に示した胴体1を180度回転させると図16に示すような状態が得られるが、これに対して人差指11と薬指13のそれぞれの腹を主翼2に懸けると共に、中指12の甲を胴体1の底部1bに懸けた（添えた）ものである。

このように、3本の指11〜13を当てがうことにより、指で押す、揉む、擦る等の動作と併用してより好ましいマッサージを自分又は他人の所望部位に行うことができると共に、各指11〜13に対するマッサージも同時に行うことが可能となる。
このような使用状態(4)の側面図が図17に示されている。

使用状態(5)
さらに、使用状態(5)の平面図が図18に示されており、この使用状態(5)は上記の使用状態(4)が中指12の甲を底面1dに添えたのに対し、中指12及び薬指13のそれぞれの甲を底面1dに当てがい、人差指11と小指14の腹を主翼2に懸けた点が異なっている。この場合の側面図が図19に示されている。

この場合においても、胴体1の底部1dは図11に示したような2つの溝9a, 9bを設けたものを用いることが好ましい。

なお、上記の実施例では飛行機形状の電動式マッサージ器を例に挙げたが、3本の指で第1及び第2の手段を支持することにより指又は指先並びに所望の人体部位に対するマッサージを行うことができるものであれば、鳥形状のもの等、どのようなものでも適用することが可能であり、例えば鳥の場合、第1及び第2の手段は翼に該当する。

本発明に係る電動式マッサージ器の平面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の左側面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の正面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の背面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の底面図(1)である。図1に示した平面図におけるA-A断面図である。図1に示した平面図におけるB-B断面図とその回路図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(1)の平面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(1)の側面図である。図8に示した使用状態(1)で用いることが好ましい場合の底面図(2)である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(2)の平面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(2)の側面図である。図11に示した使用状態(2)で用いることが好ましい場合の底面図(3)である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(3)の平面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(3)の側面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(4)の平面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(4)の側面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(5)の平面図である。本発明に係る電動式マッサージ器の使用状態(5)の側面図である。

符号の説明

1 胴体
1a 胴体上部
1b 胴体下部
1c 突出部
1d 底面
2 主翼
3 尾翼(水平尾翼)
4 スイッチ
5 電池蓋
6 電池
7 モーター
8 偏芯ローター
9, 9a, 9b 溝
10 手
11 人差指
12 中指
13 薬指
14 小指
15 親指
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims

片方の手の第1及び第2の指が懸けられる幅を有する主翼部と、
該主翼部を支持する下部を有すると共に、該第1及び第2の指間の第3の指が懸けられるようになっており、該第1及び第2の指が該主翼部に懸けられたとき該第3の指で支持可能な幅の平らな底面部を有する胴体部と、
該胴体部に内蔵されて振動を発生する振動部と、
該胴体部の上部に支持され該第1及び第2の指を該主翼部との間で挟んで支持可能にする尾翼部と、
を備え、該主翼部の先端部が該胴体部の上部側に湾曲しており、該胴体部の下部に該主翼部が結合且つ支持されており、該胴体部の上部に該尾翼部が結合且つ支持されていることを特徴とする飛行機型の電動式マッサージ器。
請求項1において、
該振動部が、偏芯ローター付のモーター及びその電源を有することを特徴とした電動式マッサージ器。
請求項2において、
該胴体部が、該底面部とは反対の側に、該電源を投入するためのスイッチ及び該指以外をマッサージするための突出部を有することを特徴とした電動式マッサージ器。
請求項3において、
該第3の指の腹が、該胴体部の底面部に懸けられ、該第1及び第2の指の甲が該主翼部に懸けられるようなっていることを特徴とした電動式マッサージ器。
請求項3において、
該第3の指の甲が、該胴体部の底面部に懸けられ、該第1及び第2の指の腹が該主翼部に懸けられるようなっていることを特徴とした電動式マッサージ器。
請求項4又は5において、
該第3の指が、複数の指を含むことを特徴とした電動式マッサージ器。
請求項6において、
該第1〜第3の指が親指以外の指であり、該親指によって該スイッチが作動可能になることを特徴とした電動式マッサージ器。
請求項4又は5において、
該底面部が、懸けられる指の位置を安定させるために溝を構えていることを特徴とした電動式マッサージ器。