JP4604805B2 - ビデオ情報変換装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、圧縮符号により符号化されたビデオ情報のビットレート変換を行うビデオ情報変換装置に関する。
画像圧縮技術として、従来からあるMPEG−1(Motion Picture Expert Group Phase 1)規格、MPEG−2規格及びMPEG−4規格に加え、これらより高い符号化効率を実現できるMPEG−4AVC(Motion Picture Expert Group Phase 4 Advanced Video Coding;ISO/IEC 14496−10)規格が注目を集めている。
MPEG−4AVCは、国際電気通信連合−電気通信標準化部門(ITU−T)標準H.264と同一であり、携帯電話向けのデジタル放送に利用されることが決定したことを始め、今後は通信や、蓄積メディア等の分野において、利用が拡大することが予想されている。
様々な再生能力のビデオ情報受信端末が存在し、これら受信端末が様々な伝送帯域でネットワークに接続する環境下においては、動画像情報の提供者は、受信端末の能力や、受信端末までの伝送帯域に応じた伝送速度のビデオ情報を生成する必要がある。このため、ビデオ情報のビットレート変換を行うトランスコーディング技術は、動画像情報提供サービスには必須であり、特にその変換の高速化が重要な課題となる。
図10は、従来技術によるビデオ情報変換装置のブロック図である。以後、従来技術によるビデオ情報変換、即ち、トランスコーディング方式を、単純トランスコーディングとして参照する。図10によると、従来技術によるビデオ情報変換装置は、復号化部10と、符号化部11で構成されている。元のビデオ情報は、復号化部10で復号されて、符号化部11で、異なるビットレートのビデオ情報に変換されて出力される。符号化部11は、総ての符号化モードについてレート歪を計算し、最適な符号化モードを決定するため、再符号化誤差が小さいという特徴をもつ。
ここで、符号化モードについて説明を行う。動画像を構成し、画面上に表示される個々の絵をフレーム又はピクチャと呼ぶが、動画像圧縮符号において、ピクチャは、他のピクチャの参照を行わず、独立して符号化されるイントラピクチャと、他のピクチャを参照して、動き補償等を行い符号化されるインターピクチャに大きく分けられる。
MPEG−4AVCにおいて、イントラピクチャは、ピクチャ内予測により符号化を行うイントラモードのマクロブロックのみで構成される。イントラモードのマクロブロックでは、画素ブロックとして16×16画素と4×4画素が利用でき、16×16画素では、図7に示すように、予測方向により4つの符号化モードが存在し、4×4画素では、図8に示すように、予測方向により9つの符号化モードが存在する。
インターピクチャは、ピクチャ内で、前述したイントラモードのマクロブロックと、ピクチャ内予測及び他のピクチャを参照ピクチャとして利用するピクチャ間予測を行うインターモードのマクロブロックとが混在することが許容されている。インターモードでは、画素ブロックとして、16×16画素、16×8画素、8×16画素及び8×8画素が利用でき、更に、8×8画素については、8×8画素、4×8画素、8×4画素及び4×4画素に分割することもできる。
また、マクロブロックの情報を送らずに、周囲ブロックからの動きベクトルを用いて符号化を行うスキップモードが存在する。図9に符号化モードの全体を示す。以下の説明において、例えば、イントラモードとの表現は、4×4画素ブロックの全9モードと、16×16画素の全4モードとを合わせた合計13の符号化モードを総称する言葉として使用し、16×16画素イントラモードとは、16×16画素での4つの画面内符号化モードを総称する言葉として使用し、4×4画素イントラモードとは、4×4画素での9つの画面内符号化モードを総称する言葉として使用する。同様にインターモードとは、7つの画素ブロックの符号化モードを総称する言葉として使用する。
符号化の際には、各マクロブロックに対して使用する符号化モードの決定のために、所定のコスト計算を行うが、コスト計算は計算量が多く、高速処理の問題点となっている。以下、現在提案されている符号化モードの選択方法について簡単に説明する。
非特許文献1は、符号化モード決定のためのコスト計算を行うに当たり、コスト計算の対象となる符号化モードを減らすことを提案している。非特許文献1によると、対象となる符号化モードを4モードとして最適な符号化モードが決定できるとしている。
また、非特許文献2は、まず、4×4画素イントラモードを使用するものとして、9つの符号化モードから1の符号化モードを選択し、各画素ブロックの予測方向の偏りを調べ、偏りに応じて16×16画素イントラモードのコスト計算を行うか否かを、コスト計算を行う場合には、16×16画素の4つの符号化モード総てに対して行うか否かを決定する方法が記載されている。
Hyungjoon Kim、Yucel Altunbasak、"Low−Complexity Macroblock Mode Selection for H.264/AVC Encorders"、IEEE Int.Conf.on Image Processing,Suntec City,Singapore,2004年10月 常松、渡辺、"H.264/AVCにおけるIntra予測モードの決定手法に関する一検討"、画像符号化シンポジウム(PCSJ2004)、P-P5.16、pp89−90、2004年11月
MPEG−4AVCのマクロブロックの符号化モード数は、他のMPEG符号より多く、マクロブロックの符号化時に最適な符号化モードを決定するための選択肢が膨大にあるため、単純トランスコーディング方式は、処理時間が長くなるという問題がある。
従って、本発明は、従来の方式より高速かつ品質劣化の少ないビデオ情報のビットレート変換を行うビデオ情報変換装置を提供することを目的とする。
本発明におけるビデオ情報変換装置によれば、
圧縮符号により符号化されたビデオ情報のビットレートを変換する装置であって、入力ビデオ情報のマクロブロックの符号化モードを、変換前符号化モードとして出力する解析手段と、変換後の符号化モードである変換後符号化モードを決定する符号化モード決定手段と、変換後の量子化パラメータを有し、変換後符号化モード及び変換後の量子化パラメータに従い、前記マクロブロックの符号変換を行う変換手段とを有し、符号化モード決定手段は、変換前符号化モードがインターモードに属する場合は、スキップモード及び変換前符号化モードの画素ブロック以上のサイズである画素ブロックのインターモードのみに対して符号化コスト計算を行って、変換後符号化モードを決定することを特徴とする。
本発明のビデオ情報変換装置における他の実施形態によれば、
符号化モード決定手段は、変換前符号化モードがインターモード以外の符号化モードに属する場合は、変換前符号化モードを変換後符号化モードに決定することも好ましい。
また、本発明のビデオ情報変換装置における他の実施形態によれば、
符号化モード決定手段は、変換前符号化モードがスキップモードである場合は、スキップモード及び圧縮符号で使用できる最大サイズの画素ブロックのインターモードに対して符号化コスト計算を行って、変換後符号化モードを決定することも好ましい。
更に、本発明のビデオ情報変換装置における他の実施形態によれば、
圧縮符号は、画素ブロックのサイズ及び隣接画素からの予測方向で分類され、画素ブロックのサイズは、第1のサイズ又は第1のサイズより小さい第2のサイズから選択可能であり、1つの第1のサイズの画素ブロックと複数の第2のサイズの画素ブロックが置換される関係となるイントラモードを有し、符号化モード決定手段は、変換前符号化モードが、第2のサイズの画素ブロックのイントラモードに属する場合は、1つの第1の画素ブロックと置換される関係にある複数の第2のサイズの画素ブロックそれぞれの予測方向に基づき、前記複数の第2のサイズの画素ブロック全体としての予測方向の偏りを求め、偏りがない場合には、前記複数の第2のサイズの画素ブロックそれぞれの変換前符号化モードを変換後符号化モードとし、偏りがある場合には、前記第1のサイズの画素ブロックのイントラモードのうち偏りに応じた符号化モード及び前記複数の第2のサイズの画素ブロックそれぞれの変換前符号化モードに対して符号化コスト計算を行って、変化後符号化モードを決定することも好ましい。
更に、本発明のビデオ情報変換装置における他の実施形態によれば、
前記圧縮符号は、MPEG−4AVCであることも好ましい。
本発明のビデオ情報変換装置は、コンピュータプログラムにより実現されることも好ましい。
ビデオ情報変換の際に、総ての符号化モードに対してコスト計算を行うのではなく、変換前の符号化モードに応じて、限られた符号化モードについてのみコスト計算を行うことで、変換処理に要する時間を短縮すると共に、コスト計算を行う符号化モードを、最適な処理を行った場合に選択される可能性の高い符号化モードとすることで符号化効率の劣化も抑えることができる。
本発明を実施するための最良の実施形態について、以下では図面を用いて詳細に説明する。
(第1実施形態) 図1は、本発明によるビデオ情報変換装置の第1実施形態のブロック図である。図1によると、ビデオ情報変換装置は、解析部1と、変換部2とを備える。
解析部1は、入力ビデオ情報の各マクロブロックの符号化モードを解析して、入力ビデオ情報と、解析した各マクロブロックの符号化モードを変換部2に出力する。
変換部2は、変換後に使用する量子化パラメータを保持し、解析部1から指定される符号化モード及び保持している量子化パラメータに従い、各マクロブロックの変換を行うことで、ビットレートが変換されたビデオ情報を生成して出力する。
即ち、本実施形態は、各マクロブロックの符号化モードを、変換前と変換後で同一とし、量子化パラメータのみを変更してビットレートの変換を行うものである。
表1及び2は、量子化パラメータQPを30として符号化したビデオ情報を、量子化パラメータQPを36として、従来技術である単純トランスコーディングで変換した場合の、変換前の符号化モードと、変換後の符号化モードの関係を要約して示し、表1はイントラピクチャの、表2はインターピクチャの結果を示している。尚、使用したビデオ情報は、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11、Report of The Formal Verification Tests on AVC(ISO/IEC14496−10 |ITU−T H.264)G MPEG2003/N6231、Dec.2003の標準画像であるForemanで、画像サイズはCIFサイズである。
例えば、イントラピクチャでは、4×4画素ブロックのイントラモードの使用割合は、変換前には、全体の75.5%であり、変換後には、このうち80.6%が4×4のままであり、3.7%が16×16垂直に変更され、5.4%が16×16水平、5.0%が16×16平均、5.4%が16×16平面に変更されている。
Figure 0004604805
Figure 0004604805
表1から、イントラモードでは、量子化パラメータを6だけ変更しても、符号化モードが変更されるのは約20%であり、約80%は、変換後も同じ符号化モードが使用されている。一方インターモードの場合は、約40%のマクロブロックで符号化モードが変更されている。
単純トランスコーディング方式は、既に説明した通り、一旦完全に復号して、再度符号化する方式であるため、処理時間は長いが、選択される符号化モードは最適なものであると考えることができる。従って、本実施形態では、イントラモードについては、最適な符号化モードが選択される割合が約80%、インターモードについては、最適な符号化モードが選択される割合が約60%と言える。表3及び4は、量子化パラメータQPが12で符号化されたビデオ情報と、量子化パラメータQPが24で符号化されたビデオ情報それぞれを、出力の量子化パラメータQPを36として本実施形態及び単純トランスコーディング方式で変換したときの、出力ビット量を示している。尚、単純トランスコーディング方式は、一旦復号して、再符号化するため変換前の量子化パラメータに関わらず同じビット量となる。
Figure 0004604805
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上記結果と、表1及び2から、イントラモードに属するマクロブロックのみで構成されるイントラピクチャにおいては、変換前の符号化モードをそのまま変換後においても適用しても、符号化効率の劣化、つまり発生ビット量の最適値からの乖離は少ないことがわかる。一方、主にインターモードとスキップモードに属するマクロブロックで構成されるインターピクチャにおいては、量子化パラメータQPを6程度変化させた場合で、発生ビット量が40%以上増加していることがわかる。本実施形態では、若干の符号化効率の劣化はあるものの、符号化モードの変更を行わないため高速処理が可能である。
(第2実施形態)図2は、本発明によるビデオ情報変換装置の第2実施形態のブロック図である。図2によると、ビデオ情報変換装置は、解析部1と、変換部2と、符号化モード決定部3とを備える。
解析部1は、入力ビデオ情報の各マクロブロックの符号化モードを解析して、入力ビデオ情報と、解析した各マクロブロックの符号化モードを符号化モード決定部3に出力する。
符号化モード決定部3は、解析部1が解析したマクロブロックの符号化モードから、後述する方法で、前記マクロブロックの変換後の符号化モードを決定する。
変換部2は、変換後に使用する量子化パラメータを保持し、符号化モード決定部3が決定した符号化モード及び保持している量子化パラメータに従い、前記マクロブロックの変換を行うことで、ビットレートが変換されたビデオ情報を生成して出力する。
符号化モード決定部3は、変換後に使用する符号化モードを決定するが、この際、全モードについてコスト計算を行うのではなく、変換前のマクロブロックの符号化モードに応じ、限られた符号化モードについてのみコスト計算を行い、使用する符号化モードの決定を行う。表5は、符号化モード決定部3に入力される変換前の符号化モードと、符号化モード決定部3がコスト計算を行う符号化モードとの関係を示している。尚、変換前の符号化モードがイントラモード又はスキップモードに属する場合は、変換後も同じ符号化モードを使用するためコスト計算は行わない。
Figure 0004604805
表5の考え方は、変換前の符号化モードがイントラモード又はスキップモードに属する場合は、第1実施形態と同じく、変換後も同じ符号化モードを使用し、インターモードに属する場合には、インターモードで、変換前と同じ画素ブロック及び変換前の画素ブロックより大きな画素ブロックと、スキップモードについてのみコスト計算を行い、変換後に使用する符号化モードを決定するというものである。
表6及び表8は、量子化パラメータQPを18として符号化したビデオ情報を、量子化パラメータQPを24として、従来技術である単純トランスコーディングで変換した場合に、インターモード及びスキップモードで符号化されていたマクロブロックが、それぞれ、どの符号化モードに変換されるかを示したものであり、表7及び表9は、量子化パラメータQPを30として符号化したビデオ情報を、量子化パラメータQPを36として、従来技術である単純トランスコーディングで変換した場合に、インターモード及びスキップモードで符号化されていたマクロブロックが、それぞれ、どの符号化モードに変換されるかを示したものである。尚、使用したビデオ情報は、表6及び表7は、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11、Report of The Formal Verification Tests on AVC(ISO/IEC14496−10 |ITU−T H.264)G MPEG2003/N6231、Dec.2003の標準画像であるForemanで、表8及び表9は、同じく、Mobile&Calendarで、画像サイズはCIFサイズである。
Figure 0004604805
Figure 0004604805
Figure 0004604805
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表6〜表9の結果から、変換前にインターモードであったものが、変換後にイントラモードに変更されることはほとんどなく、変換前の符号化モードと同じモードへの変換と、より大きな画素ブロックの符号化モードへの変換と、スキップモードへの変換の割合が高いことがわかる。表6〜表9のコスト計算対象割合は、表5に示す本実施形態でのコスト計算対象に含まれ符号化モードの割合の合計であり、この値が高いということは、最適な符号化モードが選択される可能性が高くなることを意味する。例えば、表6に示すように、変換前の符号化モードが16×8画素ブロックのインターモードである場合、16×16画素ブロックのインターモードに変更される割合は34.0%、16×8画素ブロックのインターモードのままである割合は42.0%、スキップモードに変更される割合は18.0%で、これらの合計であるコスト計算対象割合は94.0%となる。
以上の通り本実施形態は、変換前の符号化モードがインターモードに属する場合は、画素ブロックの種類に応じて決定されるコスト計算対象符号化モードそれぞれに付いてコスト計算を行って、変換後の符号化モードを決定し、それ以外のモードの場合は、変換前と同一の符号化モードを使用することで、符号効率の劣化を抑えつつ、高速な変換処理を実現するものである。
(第3実施形態) 第3実施形態のブロック図は、図2と同じである。
第2実施形態においては、変換前の符号化モードがスキップモードの場合は、変換後もスキップモードとしていた。スキップモードは、隣接マクロブロックの動きベクトルの中央値を予測ベクトルとして使用するが、隣接マクロブロックの符号化モードやその動きベクトルが変更された場合、変換前のスキップモードをそのまま承継させることは符号効率の劣化を生じさせる原因となり得る。
従って、本実施形態において、符号化モード決定部3は、変換前の符号化モードがスキップモードである場合は、16×16画素のインターモードと、スキップモードについてコスト計算を行い、変換後の符号化モードを決定する。それ以外の符号化モードの場合は、第2実施形態と同じである。表10に、符号化モード決定部3に入力される変換前のマクロブロックの符号化モードと、符号化モード決定部3がコスト計算を行う符号化モードとの関係を示す。
Figure 0004604805
第2実施形態及び第3実施形態の有効性確認のため、表11に示す符号化条件の元、単純トランスコーディング方式での結果を基準とした、PSNR(Peak Signal to Noise Ratio)、ビット量の増減及び処理時間の増減について、各標準画像での試験結果を表12及び表13に示す。また、標準画像Foremanで量子化パラメータQPを30から36に変更して変換した場合の各ピクチャに対するPSNRを図3に、ビット量を図4に示す。
Figure 0004604805
Figure 0004604805
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表12及び表13より、第2実施形態では、単純トランスコーディング方式と比較して、処理時間は単純トランスコーディング方式の6%から33%、PSNRは、最大でも1dB程度の劣化であることがわかる。ビット量の増加も量子化パラメータQPを30から36に変更する場合で、最大約4.5%、量子化パラメータQPを36から42に変更する場合で、最大約13%程度の増加で抑えられている。しかし、個々のピクチャでみた場合、図3に示すように、PSNRの劣化が生じていることが確認できる。
表12及び表13より、第3実施形態では、単純トランスコーディング方式と比較して、処理時間は単純トランスコーディング方式の32%から36%、PSNR劣化は、最大でも0.1dB程度であることがわかる。ビット量の増加も量子化パラメータQPを30から36に変更する場合で、最大約4.1%、量子化パラメータQPを36から42に変更する場合で、最大約16%程度の増加で抑えられている。また、個々のピクチャでみた場合でも、図3に示すように、第2実施形態で発生したPSNRの劣化はなく、変換前がスキップモードの場合に、変換後に使用する符号化モードの選択肢として16×16画素のインターモードを追加した効果が現れている。
〈第4実施形態〉第4実施形態のブロック図は、図2と同じである。
第1〜3実施形態においては、変換前の符号化モードがイントラモードに属する場合は、変換後も同じ符号化モードとしていた。しかし、携帯電話等、低ビットレートでの動画像配信を行うためには、表3に示す程度のビット量の増加も無視できない場合が生じ得る。
イントラモードにおいては、画素ブロックは、16×16画素又は4×4画素ブロックからの選択となるため、4×4画素ブロックの場合は常に16個がまとまって存在している。即ち、1つの16×16画素ブロックと、16個の4×4画素ブロックは置換関係にあり、ビット量の増加を抑えるためには、16個の4×4画素ブロックを、置換関係にある1個の16×16画素ブロックに置換ることが望ましい。従って、本実施形態において、符号化モード決定部3は、変換前の符号化モードが、16個単位で存在する4×4画素ブロックのイントラモードである場合は、各4×4画素ブロックの符号化モード、即ち予測方向を調べて統計をとり、16個の4×4画素ブロック全体としての予測方向を、偏り有りと、偏り無しに分類し、偏り無しの場合には、16個の4×4画素ブロックの変換後符号化モードは、変換前符号化モードと同一とする。偏り有りの場合は、更に、その平均値の方向に応じて、垂直、水平、平均に分類し、偏りの方向に応じて決定される16×16画素ブロックのイントラモードに属する符号化モードと、16個の4×4画素ブロックに対してコスト計算を行って、変換後の符号化モードの決定を行う。表14に、変換前の符号化モードと、コスト計算対象符号化モードの対応を示す。
Figure 0004604805
第4実施形態の有効性確認のため、表11に示す符号化条件の元、単純トランスコーディング方式での結果を基準としたPSNR及びビット量の増減について、各標準画像での試験結果を表15、16、17及び表18に示す。尚、表15及び16は、イントラピクチャのみの結果であり、表17及び18は、全ピクチャについての結果である。また、標準画像Foremanで量子化パラメータQPを30から36に変更して変換した場合の各ピクチャに対するPSNRを図5に、ビット量を図6に、単純トランスコーディング方式及び第3実施形態による結果と合わせて示す。
Figure 0004604805
Figure 0004604805
Figure 0004604805
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表15及び16に示すように、イントラピクチャのPSNRの劣化は殆どないどころか、試験画像によってはPSNRの向上が見られる。また、発生ビット量も第3実施形態と比較して、量子化パラメータQPを30から36に変更する場合で、約1〜4%減少し、量子化パラメータQPを36から42に変更する場合には、最大で約15%減少している。表17及び18に示すように、全ピクチャについてもPSNR劣化は殆どなく、発生ビット量も平均して2%程度減少している。
本発明によるビデオ情報変換装置の第1実施形態のブロック図である。 本発明によるビデオ情報変換装置の第2実施形態のブロック図である。 本発明第2実施形態、第3実施形態及び単純トランスコーディング方式によるビデオ情報変換後の各ピクチャに対するPSNRを示す図である。 本発明の第2実施形態、第3実施形態及び単純トランスコーディング方式によるビデオ情報変換後の各ピクチャに対するビット量を示す図である。 本発明の第3実施形態、第4実施形態及び単純トランスコーディング方式によるビデオ情報変換後の各ピクチャに対するPSNRを示す図である。 本発明の第3実施形態、第4実施形態及び単純トランスコーディング方式によるビデオ情報変換後の各ピクチャに対するビット量を示す図である。 イントラモードの16×16画素ブロックの符号化モードを示す図である。 イントラモードの4×4画素ブロックでの符号化モードを示す図である。 MPEG−4AVCの符号化モードを示す図である。 従来技術によるビデオ情報変換装置のブロック図である。
符号の説明
1 解析部
2 変換部
3 符号化モード選択部
10 復号化部
11 符号化部

Claims (6)

  1. 圧縮符号により符号化されたビデオ情報のビットレートを変換する装置であって、
    入力ビデオ情報のマクロブロックの符号化モードを、変換前符号化モードとして出力する解析手段と、
    変換後の符号化モードである変換後符号化モードを決定する符号化モード決定手段と、
    変換後の量子化パラメータを有し、変換後符号化モード及び変換後の量子化パラメータに従い、前記マクロブロックの符号変換を行う変換手段と、
    を有し、
    符号化モード決定手段は、変換前符号化モードがインターモードに属する場合は、スキップモード及び変換前符号化モードの画素ブロック以上のサイズである画素ブロックのインターモードのみに対して符号化コスト計算を行って、変換後符号化モードを決定することを特徴とするビデオ情報変換装置。
  2. 符号化モード決定手段は、変換前符号化モードがインターモード以外の符号化モードに属する場合は、変換前符号化モードを変換後符号化モードに決定することを特徴とする請求項1に記載のビデオ情報変換装置。
  3. 符号化モード決定手段は、変換前符号化モードがスキップモードである場合は、スキップモード及び圧縮符号で使用できる最大サイズの画素ブロックのインターモードに対して符号化コスト計算を行って、変換後符号化モードを決定することを特徴とする請求項1に記載のビデオ情報変換装置。
  4. 圧縮符号は、画素ブロックのサイズ及び隣接画素からの予測方向で分類され、画素ブロックのサイズは、第1のサイズ又は第1のサイズより小さい第2のサイズから選択可能であり、1つの第1のサイズの画素ブロックと複数の第2のサイズの画素ブロックが置換される関係となるイントラモードを有し、
    符号化モード決定手段は、変換前符号化モードが、第2のサイズの画素ブロックのイントラモードに属する場合は、1つの第1の画素ブロックと置換される関係にある複数の第2のサイズの画素ブロックそれぞれの予測方向に基づき、前記複数の第2のサイズの画素ブロック全体としての予測方向の偏りを求め、偏りがない場合には、前記複数の第2のサイズの画素ブロックそれぞれの変換前符号化モードを変換後符号化モードとし、偏りがある場合には、前記第1のサイズの画素ブロックのイントラモードのうち偏りに応じた符号化モード及び前記複数の第2のサイズの画素ブロックそれぞれの変換前符号化モードに対して符号化コスト計算を行って、変化後符号化モードを決定することを特徴とする請求項1又は3に記載のビデオ情報変換装置。
  5. 前記圧縮符号は、MPEG−4AVC(Motion Picture Expert Group Phase 4 Advanced Video Coding)であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のビデオ情報変換装置。
  6. 圧縮符号により符号化されたビデオ情報のビットレートを変換する装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    コンピュータに、
    入力ビデオ情報のマクロブロックの符号化モードである変換前符号化モードを解析する第1のステップと、
    変換後の符号化モードである変換後符号化モードを決定する第2のステップと、
    変換後符号化モード及び予め決められた変換後に使用する量子化パラメータに従い、前記マクロブロックの符号変換を行う第3のステップと、
    を実行させ、
    第3のステップにおいて、変換前符号化モードがインターモードに属する場合は、変換前符号化モードの画素ブロック以上のインターモード及びスキップモードのみに対して符号化コスト計算を行って、変換後符号化モードを決定するように機能させることを特徴とするプログラム。
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