JP4604327B2 - Cold rolling method of raw steel sheet for hot metal plating and manufacturing method of alloyed hot metal plating steel sheet - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンデム圧延機を用いた溶融金属めっき用素材鋼板の冷間圧延方法および該冷間圧延方法を用いた合金化溶融金属めっき鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷間圧延前の熱延コイルの状態でのコイルハンドリング時などにおいては、鋼板同士のこすれや融着などの現象によって、鋼板表面に、凹凸を有する微小な表面欠陥が発生するケースが多い。
冷間圧延前の微小な凹み欠陥は、熱延コイルの酸洗設備への払出し時、酸洗終了後の鋼板巻取り時および冷間圧延設備へのコイル払出し時に発生する場合が多く、また、熱延コイルの状態でのハンドリング時の鋼板同士のこすれなどによる傷は、コイル払出し時もしくは鋼板巻取り時に限らず発生し易い。
【0003】
上記した欠陥の大きさは、大小さまざまでばらつきがあるが、十μm 程度の凹み深さを有している。
上記した欠陥の凹み傷の部分では、冷間圧延時にロールとの間で圧延油が封じ込まれてしまい、未圧延部として残存し、オイルピットが生成する。
一方、本発明者は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造時に合金化むらが発生した部分のめっきを剥離し、素材鋼板表面のプロフィールを測定した。
【0004】
得られた結果を図1〜図3に示す。
図1〜図3に示すように、合金化むら部分には、10μm 程度の深さの凹み傷が見られた。
従来、この程度の凹み傷は冷間圧延においては問題とはならなかったが、上記調査結果から、冷間圧延鋼板が溶融金属めっき用素材鋼板である場合、溶融金属めっきを施す際に凹み傷部でめっき付着量むらが増幅され、めっき後、合金化処理を施す際に、凹み傷部で合金化むらが発生し、模様となって残ってしまうことが分かった。
【0005】
すなわち、本発明者は、冷間圧延鋼板における凹み傷の存在は、溶融金属めっきにおけるめっき付着量むらおよび合金化溶融金属めっき鋼板の合金化むらをもたらし、その結果、合金化溶融金属めっき鋼板を製造する際の歩留りを低下する大きな要因となることを見出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記した従来技術の問題点を解決し、溶融金属めっき鋼板におけるめっき付着量むらを防止し、合金化溶融金属めっき鋼板の合金化むらの発生を防止することが可能な溶融金属めっき用素材鋼板の冷間圧延方法および該冷間圧延方法を用いた合金化溶融金属めっき鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、冷間圧延前に発生した凹み傷が冷間圧延後もオイルピットとして残存し、オイルピット部における溶融金属めっきのめっき付着量むらが合金化むらをもたらすことに着目した。
この結果、鋼板の凹み傷と同程度の深さの溝をロール周方向に有するワークロール、より好ましくは、鋼板の凹み傷に埋没しない深さおよび長さの溝状部をロール周方向に有するワークロールを用いて溶融金属めっき用素材鋼板の冷間圧延を行うことによって、凹み傷の肩部にロール表面の溝形状が転写され、オイルの排出が促進され、オイルピットが発生せず、圧延によって凹み欠陥が消去できることを見出した。
【0008】
さらに、溶融金属めっき用素材鋼板を上記したワークロールを用いて冷間圧延した後、溶融金属めっきを行うことによって、溶融金属めっきのめっき付着量むらの発生が防止され、この結果、合金化溶融亜鉛めっきなどの合金化溶融金属めっきにおける合金化むらを防止することが可能であることを見出し、本発明に想到した。
【0009】
すなわち、第1の発明は、タンデム圧延機を用いた冷間圧延において溶融金属めっき用素材鋼板を圧延する際に、ロール周方向に形成された溝を有し、溝の深さであるロール表面粗さRZ が10μm 以上で、溝の長さL(μm )が下記式(1) を満足するワークロールを用いることを特徴とする溶融金属めっき用素材鋼板の冷間圧延方法である。
【0010】
L>10/(tanα)(μm )…………(1)
第2の発明は、タンデム圧延機を用いた冷間圧延において溶融金属めっき用素材鋼板を圧延する際に、ロール周方向に形成された溝を有し、溝の深さであるロール表面粗さRZ が10μm 以上で、溝の長さL(μm )が下記式(2) を満足するワークロールを用いることを特徴とする溶融金属めっき用素材鋼板の冷間圧延方法である。
【0011】
L>RZ /(tanα)(μm )………(2)
なお、前記式(1) 、(2) 中、αは、ロールと被圧延材である溶融金属めっき用素材鋼板との接触角、すなわち、鋼板とロールが接触する円弧部分とロール中心とがなす角度を示す。
前記した第1の発明〜第2の発明においては、前記ワークロールが、複数スタンドから構成されるタンデム圧延機の最終スタンドより前のスタンドのワークロールであることが好ましい。
【0012】
前記した第1の発明〜第2の発明は、より好ましくは、溶融亜鉛めっき用素材鋼板である溶融金属めっき用素材鋼板の冷間圧延方法として適用される。
第3の発明は、前記した第1の発明〜第2の発明の冷間圧延方法で得られた溶融金属めっき用素材鋼板に溶融金属めっきを施した後、加熱合金化処理を施すことを特徴とする合金化溶融金属めっき鋼板の製造方法である。
【0013】
前記した第3の発明は、より好ましくは、溶融金属めっき用素材鋼板が溶融亜鉛めっき用素材鋼板である合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法として適用される。
なお、前記した第1の発明〜第3の発明における表面粗さRZ は、ロール軸方向に測定した2次元表面粗さRZ を示し、JIS B 0601-1994 に規定される十点平均粗さを示す。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明者は、鋼板の凹み傷と同程度の深さの溝をロール周方向に有するワークロール、より好ましくは、鋼板の凹み傷に埋没しない深さおよび長さの溝状部をロール周方向に有するワークロールを用いて冷間圧延を行うことによって、凹み傷の肩部にロール表面の溝形状が転写されてオイルの排出が促進され、オイルピットの発生が防止でき、凹み欠陥が消去できることを見出した。
【0015】
さらに、溶融金属めっき用素材鋼板を上記したワークロールを用いて冷間圧延し、得られた鋼板に溶融金属めっきを施すことによって、溶融金属めっきのめっき付着量むらの発生が防止され、この結果、合金化溶融金属めっきにおける合金化むらを防止することが可能であることを見出した。
以下、本発明を、I.冷間圧延方法、II. 合金化溶融金属めっきの順に説明する。
【0016】
〔I.冷間圧延方法:〕
本発明における溶融金属めっき用素材鋼板としては、炭素含有量が0.02質量%以下(以下、質量%を%と記す)の普通鋼を素材とする鋼板を用いることが好ましい。
【0021】
第1の発明は、溶融金属めっき用素材鋼板を圧延する際に、好ましくはタンデム圧延機の前段スタンドにおいて、ロール表面の研削加工などによりロール周方向に形成された溝を有し、溝の深さであるロール表面粗さRZ が10μm 以上で、溝の長さL(μm )が下記式(1) を満足するワークロールを用いる冷間圧延方法である。
【0022】
L>10/(tanα)(μm )………(1)
上記式(1) 中、αはロールと被圧延材であるめっき用素材鋼板との接触角、すなわち、鋼板とロールが接触する円弧部分とロール中心とがなす角度を示す。
なお、ロール表面上の溝の長さLは、ロール表面のレプリカによる顕微鏡観察によって実測できる。
【0023】
また、αについては被圧延材のロールバイト部分の長さとロール径の関係から実測できる。
すなわち、αは、圧延を停止した後、ロールと接触していた鋼板の表面形状を実測し、ロールバイト部分の長さ(接触円弧長)とロール径との関係から求めることができる。
【0024】
また、tanαは、図4に示すように、ロール半径と圧下量から近似的に求めることもできる。
なお、図4において、1はワークロール、2は溶融金属めっき用素材鋼板の圧延終了部、3は溶融金属めっき用素材鋼板の圧下部を示す。
上記した第1の発明においては、前記した図1〜図3に示されるように、深さが10μm 前後の凹み傷が、溶融金属めっきのめっき付着量むらおよび合金化溶融金属めっきにおける合金化むらをもたらすため、ロール周方向に溝状部を形成したロール表面粗さRZ (十点平均粗さ)が10μm 以上で、溝の長さL(μm )が前記式(1) を満たすワークロールを用いて冷間圧延を行う。
【0025】
上記したワークロールは、ショットダル加工および/または放電ダル加工によって得ることができる。
上記した第1の発明によれば、溶融金属めっきのめっき付着量むらおよび合金化溶融金属めっきにおける合金化むらをもたらす深さdが10μm 前後の凹み欠陥に対して、溝の深さであるロール表面粗さRZ が10μm 以上で、溝の長さL(μm )が前記式(1) を満足するワークロールを用いることによって、鋼板凹み傷の肩部にロール表面の溝状部の形状が転写され、オイルの排出がさらに促進され、オイルピットの発生が防止でき、凹み欠陥が消去できる(図5)。
【0026】
この結果、溶融金属めっき用素材鋼板を上記したワークロールを用いて冷間圧延し、得られた鋼板に溶融金属めっきを施すことによって、溶融金属めっきのめっき付着量むらの発生が防止され、合金化溶融亜鉛めっきにおける合金化むらを防止することができる。
溝の長さLが上記式(1) を満足しない場合は、凹み傷の肩部にオイル排出溝が形成されず、オイルの排出が完全には行われず、オイルピットが形成される。
【0027】
なお、上記した第1の発明においては、上記したロールの表面粗さRZ が、50μm 以下、溝の長さLが10mm以下であることが好ましい。
これは、ロールの表面粗さRZ が50μm を超える場合、溝の長さLが10mmを超える場合、いずれの場合も、凹み欠陥消去効果が実用面で飽和すると共に、ロール加工に工数を要するためである。
【0028】
また、上記した第1の発明においては、上記したワークロールを、タンデム圧延機の最終スタンドより前のスタンドに配設することが好ましい。
これは、最終スタンドより前のスタンドのワークロールとして上記したワークロールを配設することによって、凹み欠陥が前段スタンドにて消去され、前段スタンドでオイルが排出しきれなかった場合も、既に排出溝が形成されているため、後段スタンドでオイルが排出され、圧延によって凹み欠陥部が消失するためである。
【0029】
すなわち、5スタンドの冷間圧延タンデムミルの場合、例えば、第1スタンドおよび/または第2スタンドに、前記式(1) を満足するワークロールを使用し、他スタンドは冷間圧延において一般的に使用されるRZ が2〜5μm 程度の研削ロールを使用する。
なお、最終スタンド(5スタンドの場合、第5スタンド)のワークロールは、目標板面粗度に対応した表面粗度のロールを使用するために、適宜、研削ロール、ショットダル加工ロール、放電ダル加工ロールを選択することができる。
【0030】
図6に、前記式(1) を満足する条件下でRZ を変更した場合のオイルピット残存率を示す。
なお、オイルピット残存率は、圧延中にかみ止めを実施した被圧延材について、未圧延部分および第2スタンドまで圧延が終了した部分それぞれの単位面積当たりの凹み傷の個数から求めた。
【0031】
図6に示すように、RZ を10μm 以上とし、前記式(1) を満足するワークロールを用いることによって、オイルピット残存率を著しく低減できることが分かる。
以上、本発明の冷間圧延方法について述べたが、本発明においては、さらに確実に鋼板凹み傷の肩部にロール表面の溝状部の形状を転写し、圧延によって凹み欠陥を消去するために、ロール周方向に形成された溝を有し、溝の深さであるロール表面粗さRZ が10μm 以上で、溝の長さL(μm )が下記式(2) を満足するワークロールを用いることがより好ましい(第2の発明)。
【0032】
L>RZ /(tanα)(μm )………(2)
〔II. 合金化溶融金属めっき:〕
本発明においては、前記した第1の発明〜第2の発明で得られた溶融金属めっき用素材鋼板に溶融金属めっきを施した後、加熱合金化処理を施し合金化溶融金属めっき鋼板を製造する。
【0033】
以下、代表的な合金化溶融金属めっきである合金化溶融亜鉛めっきについて説明する。
本発明においては、前記した圧延方法で得られた冷間圧延鋼板を、好ましくは酸洗処理後、例えば連続溶融亜鉛めっきラインに配設された加熱炉において、還元性雰囲気下で加熱還元した後、溶融亜鉛めっきを施す。
【0034】
溶融亜鉛めっき浴は、Alを0.08〜0.2 %含有するめっき浴が適切であり、浴温は450 〜500 ℃が適切である。
次に、溶融亜鉛めっき浴から引き上げた溶融亜鉛めっき鋼板に対してガスワイピング法によるめっき付着量制御を行った後、合金化炉において、好ましくは最高到達板温:460 〜530 ℃の条件下で加熱合金化する。
【0035】
合金化処理時のめっき層中へのFe拡散量は、得られるめっき層中のFe含有量として8〜11%であることが好ましい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明する。
(実施例1)
5スタンドの冷間圧延タンデムミルを用いて熱間圧延鋼板を冷間圧延した。
鋼板としては、炭素含有量が0.005 %の普通鋼を素材とする鋼板を用いた。
【0037】
第1スタンドのワークロールとしては、ショットダル加工によって表面粗さRZ が14μm の溝部を形成したワークロールを用い、第2スタンド〜第5スタンドのワークロールとしては、RZ が 2.5μm のワークロール(研削ロール)を使用した。
得られた冷間圧延鋼板のオイルピット残存率は3%と少なく、冷間圧延前に形成された凹み傷が消失していることが分かった。
【0038】
次に、得られた冷間圧延鋼板を、連続溶融亜鉛めっきラインに通板し、酸洗、加熱還元焼鈍、溶融亜鉛めっき、合金化処理を行った。
溶融亜鉛めっきおよび合金化処理は、下記条件下で行った。
〔溶融亜鉛めっき:〕
浴温:465 ℃
浴中Al濃度:0.13%
〔合金化処理:〕
最高到達板温:490 ℃
なお、溶融亜鉛めっきのめっき付着量は、両面共40g/m2とした。
【0039】
得られた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化むらの有無を目視で判定し、斑点模様の発生部の重量比率から合金化むらによる不良品発生率を調査した結果、不良品発生率は 0.4%と少なく、不良品を低減することができた。
(実施例2)
第1スタンドのワークロールとして、放電ダル加工によって表面粗さRZ が13μm の溝部を形成したワークロールを用いた以外は実施例1と同様の方法で合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。
【0040】
次に、実施例1と同一の方法で合金化むらによる不良品発生率を調査した結果、不良品発生率は 0.5%と少なく、不良品を低減することができた。
(実施例3)
5スタンドの冷間圧延タンデムミルを用いて熱間圧延鋼板を冷間圧延した。
鋼板としては、炭素含有量が0.005 %の普通鋼を素材とする鋼板を用いた。
【0041】
第1スタンドのワークロールとしては、研削によってロール周方向に溝部を形成した下記仕様のワークロールを用い、第2スタンド〜第5スタンドのワークロールとしては、RZ が2μm のワークロール(研削ロール)を使用した。
〔第1スタンドのワークロールの仕様:〕
ロール径: 600mm
ロール軸方向表面粗さRZ :13μm
溝の長さ(L): 550μm
ロールとめっき用素材鋼板との接触角(α):1.7 °
L>10/(tanα)= 337μm
なお、ロール表面上の溝状部の長さLは、ロール表面のレプリカによる顕微鏡観察によって測定し、αは、圧延を停止した後、ロールと接触していた鋼板の断面形状を実測し、ロールバイト部の長さ(接触円弧長)とロール径との関係から求めた。
【0042】
得られた冷間圧延鋼板のオイルピット残存率は、1%と極めて少なかった。
次に、得られた冷間圧延鋼板を、連続溶融亜鉛めっきラインに通板し、酸洗、加熱還元焼鈍、溶融亜鉛めっき、合金化処理を行った。
溶融亜鉛めっきおよび合金化処理は、下記条件下で行った。
〔溶融亜鉛めっき:〕
浴温:465 ℃
浴中Al濃度:0.13%
〔合金化処理:〕
最高到達板温:490 ℃
なお、溶融亜鉛めっきのめっき付着量は、両面共40g/m2とした。
【0043】
次に、実施例1と同一の方法で合金化むらによる不良発生率を調査した結果、不良品発生率は 0.2%と少なく、不良品を低減することができた。
(比較例)
第1スタンドのワークロールとして、研削ロールである下記仕様のワークロールを用いた以外は実施例1と同様の方法で合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。
【0044】
〔第1スタンドのワークロールの仕様:〕
ロール径: 600mm
ロール軸方向表面粗さRZ :8μm
溝の長さ(L):50μm
ロールとめっき用素材鋼板との接触角(α):1.7 °
L<RZ /(tanα)= 270μm
次に、実施例1と同一の方法で合金化むらによる不良品発生率を調査した結果、不良品発生率は 1.2%であった。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、冷間圧延前に発生した凹み欠陥を冷間圧延において無欠陥化することで、溶融金属めっき鋼板におけるめっき付着量むらの発生を防止でき、その結果、合金化溶融亜鉛めっきなどの合金化溶融金属めっきにおける合金化むらの発生を防止し、合金化溶融金属めっき鋼板の歩留りを向上することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】合金化むら部分における素材鋼板表面のプロフィールを示すグラフである。
【図2】合金化むら部分における素材鋼板表面のプロフィールを示すグラフである。
【図3】合金化むら部分における素材鋼板表面のプロフィールを示すグラフである。
【図4】ワークロールと被圧延材との接触角を示す説明図である。
【図5】ワークロールの溝状部および鋼板凹み傷部を示す断面図(模式図)である。
【図6】ワークロール表面粗さRZ と冷間圧延鋼板のオイルピット残存率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ワークロール
2 溶融金属めっき用素材鋼板の圧延終了部
3 溶融金属めっき用素材鋼板の圧下部
4 ワークロールの溝
5 鋼板の凹み傷[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for cold rolling a raw steel sheet for hot metal plating using a tandem rolling mill and a method for producing an alloyed hot metal plated steel sheet using the cold rolling method.
[0002]
[Prior art]
During coil handling in the state of a hot rolled coil before cold rolling, there are many cases in which minute surface defects having irregularities are generated on the surface of the steel sheet due to a phenomenon such as rubbing or fusion between the steel sheets.
Minute dent defects before cold rolling often occur at the time of feeding the hot rolled coil to the pickling equipment, at the time of winding the steel plate after the pickling, and at the time of feeding the coil to the cold rolling equipment, Scratches due to rubbing between the steel plates during handling in the hot rolled coil state are likely to occur not only when the coil is discharged or when the steel plate is wound.
[0003]
The size of the defect described above varies depending on the size, but has a depth of about 10 μm.
In the above-described defect dents, the rolling oil is sealed with the roll during cold rolling, and remains as an unrolled part, generating an oil pit.
On the other hand, this inventor peeled the plating of the part in which the alloying unevenness generate | occur | produced at the time of manufacture of an galvannealed steel plate, and measured the profile of the raw steel plate surface.
[0004]
The obtained results are shown in FIGS.
As shown in FIGS. 1 to 3, a dent scratch having a depth of about 10 μm was observed in the uneven part of alloying.
Conventionally, this level of dents has not been a problem in cold rolling, but from the above survey results, when the cold-rolled steel sheet is a material for hot-dip metal plating, It was found that the unevenness of the plating adhesion was amplified at the part, and when the alloying treatment was performed after plating, the unevenness of the alloying occurred at the dents and remained as a pattern.
[0005]
That is, the present inventors have found that the presence of dents in the cold-rolled steel sheet results in uneven coating coverage in molten metal plating and uneven alloying in the alloyed molten metal-plated steel sheet. It has been found that this is a major factor in reducing the yield in manufacturing.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-described problems of the prior art, prevents uneven coating amount on the molten metal plated steel sheet, and prevents molten alloy plating of the alloyed molten metal plated steel sheet from occurring. An object of the present invention is to provide a method for cold rolling a material steel sheet and a method for producing a galvannealed steel sheet using the cold rolling method.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventor of the present invention has focused on the fact that the dent scratches generated before cold rolling remain as oil pits even after cold rolling, and unevenness of the amount of molten metal plating in the oil pits causes unevenness of alloying.
As a result, the work roll has grooves in the roll circumferential direction that have the same depth as the recesses in the steel sheet, and more preferably has a groove-shaped part in the roll circumferential direction that has a depth and length that is not buried in the recesses in the steel sheet. By cold rolling the material steel sheet for hot metal plating using a work roll, the groove shape of the roll surface is transferred to the shoulder of the dent wound, oil discharge is promoted, oil pits are not generated, and rolling It was found that the dent defect can be erased.
[0008]
Furthermore, after cold rolling the steel sheet for molten metal plating using the above-mentioned work roll, by performing molten metal plating, the occurrence of uneven coating amount of the molten metal plating is prevented. The present inventors have found that it is possible to prevent unevenness in alloying in alloyed molten metal plating such as galvanizing, and have arrived at the present invention.
[0009]
That is, the first invention, when rolling the molten metal plating steel sheet in cold rolling using the data tandem rolling mill has a groove formed in the roll circumferential direction, the depth of the grooved roll A cold rolling method for a raw steel sheet for hot metal plating, wherein a work roll having a surface roughness R Z of 10 μm or more and a groove length L (μm) satisfying the following formula (1) is used.
[0010]
L> 10 / (tan α) (μm) ………… (1)
2nd invention has the groove | channel surface roughness which has the groove | channel formed in the roll circumferential direction when rolling the raw steel plate for molten metal plating in the cold rolling using a tandem rolling mill, and is the depth of a groove | channel. A cold rolling method for a steel sheet for hot metal plating, characterized in that a work roll having a R Z of 10 μm or more and a groove length L (μm) satisfying the following formula (2) is used.
[0011]
L> R Z / (tan α) (μm) (2)
In the above formulas (1) and (2), α is the contact angle between the roll and the steel sheet for molten metal plating that is the material to be rolled, that is, the arc portion where the steel sheet and the roll are in contact with the roll center. Indicates the angle.
In the first invention - the second invention described above, the work rolls, it is not preferable is a work roll of a previous stand from the final stand of the formed tandem mill from multiple stand.
[0012]
First invention-second inventions described above is more preferably applied as cold rolling method of molten metal plating for steel sheet is steel sheet for hot-dip galvanizing.
A third invention is, after being subjected to molten metal plating to the above first invention - molten metal plating steel plate obtained by the second inventions of the cold rolling method, it is subjected to a heat alloying treatment It is the manufacturing method of the galvannealed steel plate characterized by the above.
[0013]
The above-described third invention is more preferably applied as a method for producing an alloyed hot-dip galvanized steel sheet in which the hot-dip metal plating material steel sheet is a hot-dip galvanizing material steel sheet.
The surface roughness R Z in the first to third inventions described above represents the two-dimensional surface roughness R Z measured in the roll axis direction, and is a ten-point average roughness specified in JIS B 0601-1994. It shows.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The inventor of the present invention has a work roll having a groove having a depth similar to that of a dent flaw in the steel sheet in the roll circumferential direction, more preferably a groove-shaped part having a depth and length not embedded in the dent flaw of the steel plate in the roll circumferential direction. The roll shape of the roll surface is transferred to the shoulders of the dents and the oil drainage is promoted, the oil pits can be prevented, and the dents can be erased. I found.
[0015]
Furthermore, by cold rolling the material steel plate for molten metal plating using the work roll described above and applying the molten metal plating to the obtained steel plate, the occurrence of uneven coating amount of the molten metal plating is prevented, and as a result, The present inventors have found that it is possible to prevent uneven alloying in alloyed molten metal plating.
Hereinafter, the present invention will be described in the order of I. Cold rolling method and II. Alloyed molten metal plating.
[0016]
[I. Cold rolling method:]
As the material steel plate for molten metal plating in the present invention, it is preferable to use a steel plate made of plain steel having a carbon content of 0.02% by mass or less (hereinafter referred to as% by mass) .
[0021]
The first invention, when rolling the steel sheet for molten metal plating, preferably in front stand of the tandem rolling mill has a groove formed in the roll peripheral direction due grinding roll surface, the grooves of This is a cold rolling method using a work roll in which the roll surface roughness R Z which is the depth is 10 μm or more and the groove length L (μm) satisfies the following formula (1).
[0022]
L> 10 / (tan α) (μm) (1)
In the above formula (1), α represents a contact angle between the roll and the plating material steel plate that is the material to be rolled, that is, an angle formed by the arc portion where the steel plate and the roll are in contact with the roll center.
The length L of the groove on the roll surface can be measured by microscopic observation with a replica of the roll surface.
[0023]
Α can be measured from the relationship between the roll bit length of the material to be rolled and the roll diameter.
That is, α can be obtained from the relationship between the length of the roll bite portion (contact arc length) and the roll diameter by actually measuring the surface shape of the steel sheet that has been in contact with the roll after rolling is stopped.
[0024]
Further, tan α can be approximately obtained from the roll radius and the amount of reduction as shown in FIG.
In FIG. 4, 1 is a work roll, 2 is a rolling end portion of the hot-dip metal plating material steel plate, and 3 is an indented portion of the hot-metal plating material steel plate.
In the first invention described above, as shown in FIGS. 1 to 3, the dent scratch having a depth of about 10 μm is caused by uneven coating amount of molten metal plating and uneven alloying in alloyed molten metal plating. Roll surface roughness R Z (ten-point average roughness) having a groove-shaped portion in the roll circumferential direction is 10 μm or more and the groove length L (μm) satisfies the above formula (1). Is used for cold rolling.
[0025]
The work roll described above can be obtained by shot dull processing and / or discharge dull processing.
According to the first invention described above, a roll whose depth d is a depth of a groove with respect to a dent defect having a depth d of about 10 μm, which causes uneven plating coverage of molten metal plating and uneven alloying in alloyed molten metal plating. By using a work roll having a surface roughness R Z of 10 μm or more and a groove length L (μm) satisfying the above formula (1), the shape of the groove portion on the roll surface is formed on the shoulder portion of the steel plate recess. The oil is further transferred, the oil discharge is further promoted, oil pits can be prevented, and the dent defect can be eliminated (FIG. 5).
[0026]
As a result, the steel sheet for molten metal plating is cold-rolled using the work roll described above, and the resulting steel sheet is subjected to molten metal plating, thereby preventing the occurrence of uneven coating amount of the molten metal plating and the alloy. It is possible to prevent uneven alloying in the hot dip galvanizing.
When the length L of the groove does not satisfy the above formula (1), the oil discharge groove is not formed in the shoulder portion of the dent and the oil is not completely discharged and the oil pit is formed.
[0027]
In the first invention described above, it is preferable that the surface roughness R Z of the roll described above is 50 μm or less and the groove length L is 10 mm or less.
This is because, when the surface roughness R Z of the roll exceeds 50 μm, the length L of the groove exceeds 10 mm, the dent defect erasing effect is saturated in practical use, and man-hours are required for the roll processing. Because.
[0028]
Moreover, in the above-described first invention, it is preferable that the above-described work roll is disposed on a stand before the final stand of the tandem rolling mill.
This is because even if the above-mentioned work roll is arranged as the work roll of the stand before the final stand, the dent defect is erased by the front stand and the oil cannot be completely discharged from the front stand, the discharge groove has already been formed. This is because the oil is discharged from the rear stage stand and the dent defect portion disappears by rolling.
[0029]
That is, in the case of a five-stand cold rolling tandem mill, for example, a work roll satisfying the above formula (1) is used for the first stand and / or the second stand, and other stands are generally used in cold rolling. A grinding roll having an R Z of about 2 to 5 μm is used.
In addition, since the work roll of the last stand (in the case of 5 stands, the 5th stand) uses a roll having a surface roughness corresponding to the target plate surface roughness, a grinding roll, a shot dull roll, a discharge dull are appropriately used. A processing roll can be selected.
[0030]
FIG. 6 shows the oil pit remaining rate when R Z is changed under the condition satisfying the above-described formula (1).
In addition, the oil pit residual rate was calculated | required from the number of the dent flaws per unit area of the unrolled part and the part by which rolling was complete | finished to the 2nd stand about the to-be-rolled material which implemented the biting prevention during rolling.
[0031]
As shown in FIG. 6, it can be seen that the oil pit residual ratio can be remarkably reduced by setting R Z to 10 μm or more and using a work roll satisfying the above formula (1).
As described above, the cold rolling method of the present invention has been described. In the present invention, in order to more reliably transfer the shape of the groove portion of the roll surface to the shoulder portion of the steel plate dent and erase the dent defect by rolling. A work roll having grooves formed in the roll circumferential direction, the roll surface roughness R Z being the groove depth being 10 μm or more, and the groove length L (μm) satisfying the following formula (2): It is more preferable to use ( second invention).
[0032]
L> R Z / (tan α) (μm) (2)
[II. Alloyed molten metal plating:]
In the present invention, after the molten metal plating material steel plate obtained in the first to second inventions described above is subjected to molten metal plating, a heat alloying treatment is performed to produce an alloyed molten metal plated steel plate. .
[0033]
Hereinafter, alloyed hot dip galvanizing which is a typical alloyed hot metal plating will be described.
In the present invention, the cold-rolled steel sheet obtained by the rolling method described above is preferably subjected to pickling treatment, for example, after heat reduction in a reducing atmosphere in a heating furnace provided in a continuous hot dip galvanizing line. Apply hot dip galvanizing.
[0034]
As the hot dip galvanizing bath, a plating bath containing 0.08 to 0.2% Al is suitable, and the bath temperature is suitably 450 to 500 ° C.
Next, after controlling the coating amount of the hot dip galvanized steel sheet pulled up from the hot dip galvanizing bath by the gas wiping method, in the alloying furnace, preferably under the condition of the highest plate temperature: 460-530 ° C Heat alloy.
[0035]
The amount of Fe diffusion into the plating layer during the alloying treatment is preferably 8 to 11% as the Fe content in the resulting plating layer.
[0036]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically based on examples.
Example 1
The hot-rolled steel sheet was cold-rolled using a 5-stand cold-rolled tandem mill.
As the steel plate, a steel plate made of plain steel having a carbon content of 0.005% was used.
[0037]
As the work roll of the first stand, a work roll having a groove with a surface roughness R Z of 14 μm formed by shotdal processing is used. As the work rolls of the second stand to the fifth stand, a work roll of R Z of 2.5 μm is used. A roll (grinding roll) was used.
The resulting cold-rolled steel sheet had an oil pit residual rate as low as 3%, and it was found that the dents formed before cold-rolling disappeared.
[0038]
Next, the obtained cold-rolled steel sheet was passed through a continuous hot dip galvanizing line, and pickling, heat reduction annealing, hot dip galvanizing, and alloying treatment were performed.
Hot dip galvanization and alloying were performed under the following conditions.
[Hot galvanizing:]
Bath temperature: 465 ℃
Al concentration in bath: 0.13%
[Alloying treatment:]
Maximum plate temperature: 490 ℃
Note that the coating amount of hot dip galvanizing was 40 g / m 2 on both sides.
[0039]
The resulting alloyed hot-dip galvanized steel sheet was visually judged for unevenness in alloying, and as a result of investigating the defective product rate due to unevenness of alloying from the weight ratio of the spotted pattern, the defective product rate was 0.4%. The number of defective products could be reduced.
(Example 2)
An alloyed hot-dip galvanized steel sheet was produced in the same manner as in Example 1 except that a work roll having a groove with a surface roughness R Z of 13 μm formed by electric discharge dull machining was used as the work roll of the first stand.
[0040]
Next, as a result of investigating the defective product generation rate due to alloying irregularities by the same method as in Example 1, the defective product generation rate was as low as 0.5%, and defective products could be reduced.
(Example 3)
The hot-rolled steel sheet was cold-rolled using a 5-stand cold-rolled tandem mill.
As the steel plate, a steel plate made of plain steel having a carbon content of 0.005% was used.
[0041]
As the work roll of the first stand, a work roll having the following specifications in which grooves are formed in the circumferential direction of the roll by grinding is used. As the work rolls of the second to fifth stands, R Z is a work roll having 2 μm (grinding roll). )It was used.
[Specifications of the work roll of the first stand:]
Roll diameter: 600mm
Roll axis direction surface roughness R Z : 13μm
Groove length (L): 550 μm
Contact angle between roll and steel plate for plating (α): 1.7 °
L> 10 / (tan α) = 337 μm
Note that the length L of the groove-shaped portion on the roll surface is measured by microscopic observation with a replica of the roll surface, and α is a cross-sectional shape of the steel sheet that has been in contact with the roll after rolling is stopped. It was determined from the relationship between the length of the bite part (contact arc length) and the roll diameter.
[0042]
The oil pit remaining rate of the obtained cold-rolled steel sheet was as extremely low as 1%.
Next, the obtained cold-rolled steel sheet was passed through a continuous hot dip galvanizing line, and pickling, heat reduction annealing, hot dip galvanizing, and alloying treatment were performed.
Hot dip galvanization and alloying were performed under the following conditions.
[Hot galvanizing:]
Bath temperature: 465 ℃
Al concentration in bath: 0.13%
[Alloying treatment:]
Maximum plate temperature: 490 ℃
Note that the coating amount of hot dip galvanizing was 40 g / m 2 on both sides.
[0043]
Next, as a result of investigating the occurrence rate of defects due to uneven alloying by the same method as in Example 1, the occurrence rate of defective products was as low as 0.2%, and defective products could be reduced.
(Comparative example)
An alloyed hot-dip galvanized steel sheet was produced in the same manner as in Example 1 except that a work roll having the following specifications, which was a grinding roll, was used as the work roll of the first stand.
[0044]
[Specifications of the work roll of the first stand:]
Roll diameter: 600mm
Roll axis direction surface roughness R Z : 8 μm
Groove length (L): 50 μm
Contact angle between roll and steel plate for plating (α): 1.7 °
L <R Z / (tan α) = 270 μm
Next, as a result of investigating the defective product generation rate due to uneven alloying by the same method as in Example 1, the defective product generation rate was 1.2%.
[0045]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to prevent the occurrence of uneven plating coverage in a hot-dip galvanized steel sheet by making the dent defect generated before cold rolling defect-free in cold rolling. It has become possible to prevent the occurrence of uneven alloying in alloyed molten metal plating and improve the yield of alloyed molten metal plated steel sheets.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a profile of a surface of a raw steel plate in an uneven alloying portion.
FIG. 2 is a graph showing a profile of the surface of a raw steel plate at an uneven alloying portion.
FIG. 3 is a graph showing a profile of the surface of a raw steel plate in an uneven alloying portion.
FIG. 4 is an explanatory view showing a contact angle between a work roll and a material to be rolled.
FIG. 5 is a cross-sectional view (schematic diagram) showing a groove-like portion of a work roll and a steel plate recess.
FIG. 6 is a graph showing the relationship between the work roll surface roughness R Z and the oil pit residual rate of the cold rolled steel sheet.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (4)
記
L>10/(tanα)(μm )…………(1)
なお、上記式(1) 中、αは、ロールと被圧延材である溶融金属めっき用素材鋼板との接触角を示す。When rolling a steel sheet for hot metal plating in cold rolling using a tandem rolling mill, it has grooves formed in the circumferential direction of the roll, and the roll surface roughness R Z that is the groove depth is 10 μm or more. A cold rolling method for a steel sheet for hot metal plating, wherein a work roll having a groove length L (μm) satisfying the following formula (1) is used.
L> 10 / (tan α) (μm) ………… (1)
In the above formula (1), α represents a contact angle between the roll and the material steel plate for molten metal plating that is the material to be rolled.
記
L>RZ /(tanα)(μm )………(2)
なお、上記式(2) 中、αは、ロールと被圧延材である溶融金属めっき用素材鋼板との接触角を示す。When rolling a steel sheet for hot metal plating in cold rolling using a tandem rolling mill, it has grooves formed in the circumferential direction of the roll, and the roll surface roughness R Z that is the groove depth is 10 μm or more. A cold rolling method for a steel sheet for hot metal plating, characterized in that a work roll having a groove length L (μm) satisfying the following formula (2) is used.
L> R Z / (tan α) (μm) (2)
In the above formula (2), α represents the contact angle between the roll and the steel sheet for hot metal plating that is the material to be rolled.
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