JP4590526B2 - 双極性障害検査方法及び検査薬 - Google Patents
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米国精神医学会精神障害の診断・統計マニュアル(DSM-IV) Edenberg HJ, Foroud T, Conneally PM, Sorbel JJ, Carr K, Crose C, Willig C, Zhao J, Miller M, Bowman E, Mayeda A, Rau NL, Smiley C, Rice JP, Goate A, Reich T, Stine OC, McMahon F, DePaulo JR, Meyers D, Detera-Wadleigh SD, Goldin LR, Gershon ES, Blehar MC, Nurnberger JI, Jr.: Initial genomic scan of the NIMH genetics initiative bipolar pedigrees: chromosomes 3, 5, 15, 16, 17, and 22. Am J Med Genet 1997; 74:238-246. Detera-Wadleigh SD, Badner JA, Berrettini WH, Yoshikawa T, Goldin LR, Turner G, Rollins DY, Moses T, Sanders AR, Karkera JD, Esterling LE, Zeng J, Ferraro TN, Guroff JJ, Kazuba D, Maxwell ME, Nurnberger JI, Jr., Gershon ES: A high-density genome scan detects evidence for a bipolar-disorder susceptibility locus on 13q32 and other potential loci on 1q32 and 18p11.2. Proc Natl Acad Sci U S A 1999; 96:5604-5609. Turecki G, Grof P, Grof E, D'Souza V, Lebuis L, Marineau C, Cavazzoni P, Duffy A, Betard C, Zvolsky P, Robertson C, Brewer C, Hudson TJ, Rouleau GA, Alda M: Mapping susceptibility genes for bipolar disorder: a pharmacogenetic approach based on excellent response to lithium. Mol Psychiatry 2001; 6:570-578. Kelsoe JR, Spence MA, Loetscher E, Foguet M, Sadovnick AD, Remick RA, Flodman P, Khristich J, Mroczkowski-Parker Z, Brown JL, Masser D, Ungerleider S, Rapaport MH, Wishart WL, Luebbert H: A genome survey indicates a possible susceptibility locus for bipolar disorder on chromosome 22. Proc Natl Acad Sci U S A 2001; 98:585-590. Epub 2001 Jan 2009. Badenhop RF, Moses MJ, Scimone A, Mitchell PB, Ewen-White KR, Rosso A, Donald JA, Adams LJ, Schofield PR: A genome screen of 13 bipolar affective disorder pedigrees provides evidence for susceptibility loci on chromosome 3 as well as chromosomes 9, 13 and 19. Mol Psychiatry 2002; 7:851-859. Badner JA, Gershon ES: Meta-analysis of whole-genome linkage scans of bipolar disorder and schizophrenia. Mol Psychiatry 2002; 7:405-411. Fioretos T, Voncken JW, Baram TZ, Kamme F, Groffen J, Heisterkamp N: Regional localization and developmental expression of the BCR gene in rodent brain. Cell Mol Biol Res 1995; 41:97-102. Negishi M, Katoh H: Rho family GTPases as key regulators for neuronal network formation. J Biochem (Tokyo) 2002; 132:157-166. Etienne-Manneville S, Hall A: Rho GTPases in cell biology. Nature 2002; 420:629-635. Hashimoto R, Yoshida M, Ozaki N, Yamanouchi Y, Iwata N, Suzuki T, Kitajima T, Tatsumi M, Kamijima K, Kunugi H: Association analysis of the -308G > A promoter polymorphism of the tumor necrosis factor alpha (TNF-alpha) gene in Japanese patients with schizophrenia. J Neural Transm 2004; 111:217-221. Hashimoto R, Straub RE, Weickert CS, Hyde TM, Kleinman JE, Weinberger DR: Expression Analysis of Neuregulin-1 in the Dorsolateral Prefrontal Cortex in Schizophrenia. Mol Psychiatry 2004; 9:299-307 Good P: Permutation tests. A practical guide to resampling methods for testing hypothesis. New York, Springer-Verlag, 2000 Vieta E, Gasto C, Otero A, Nieto E, Vallejo J: Differential features between bipolar I and bipolar II disorder. Compr Psychiatry 1997; 38:98-101. Detera-Wadleigh SD, Badner JA, Berrettini WH, Yoshikawa T, Goldin LR, Turner G, Rollins DY, Moses T, Sanders AR, Karkera JD, Esterling LE, Zeng J, Ferraro TN, Guroff JJ, Kazuba D, Maxwell ME, Nurnberger JI, Jr., Gershon ES: A high-density genome scan detects evidence for a bipolar-disorder susceptibility locus on 13q32 and other potential loci on 1q32 and 18p11.2. Proc Natl Acad Sci U S A 1999; 96:5604-5609.
[請求項1]被検体に含まれる、ブレイクポイントクラスターリージョン遺伝子の機能領域にあるアミノ酸置換を引き起こす一塩基多型を検出すること、及び
検出した一塩基多型を含むアレルが出現頻度の低いアレル(以下、マイナーアレルという)であるか否かを検討することを含む、
前記被検体が、双極性障害の発病のしやすさに影響する遺伝性素因を含有するか否かを検査する方法。
[請求項2]前記一塩基多型が
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体であることに基づいて、双極性障害の発病のしやすさを判断する
請求項 1に記載の方法。
[請求項3]前記一塩基多型が
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体またはヘテロ接合体であることに基づいて、双極性障害の発病のしやすさを判断する
請求項 1に記載の方法。
[請求項4]前記一塩基多型が
配列表の配列番号1に記載のSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号3に記載のSNP3 におけるCとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体であることに基づいて、II型双極性障害の発病のしやすさを判断する
請求項 1に記載の方法。
[請求項5]前記一塩基多型が
配列表の配列番号1に記載のSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体またはヘテロ接合体であることに基づいて、II型双極性障害の発病のしやすさを判断する
請求項 1に記載の方法。
[請求項6]前記一塩基多型が
配列表の配列番号1に記載のSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号3に記載のSNP3 におけるCとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記アレル群のすべてのアレルがマイナーアレルであるハプロタイプ(GAAGG)または
SNP1及びSNP2含むアレルがマイナーアレルであり、かつSNP3、SNP4及びSNP5含むアレルが出現頻度の高いアレル(以下、メジャーアレルという)であるハプロタイプ(GACAA)であることに基づいて、II型双極性障害の発病のしやすさを判断する
請求項 1に記載の方法。
[請求項7]前記被検体が、被験者から採取した血液であり、かつ前記一塩基多型の検出をSNPタイピングにより行う、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
[請求項8]被験者が日本人である請求項7に記載の方法。
[請求項9]一塩基多型部分がAである配列表の配列番号1に記載のSNP1で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP1の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がGである配列表の配列番号1に記載のSNP1で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP1の一塩基多型部分であるGを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む
双極性障害の発病のしやすさに影響する遺伝性素因の検査に用いる検査薬。
[請求項10]一塩基多型部分がTである配列表の配列番号2に記載のSNP2で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP2の一塩基多型部分であるTを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がAである配列表の配列番号2に記載のSNP2で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP2の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む
双極性障害の発病のしやすさに影響する遺伝性素因の検査に用いる検査薬。
[請求項11]一塩基多型部分がCである配列表の配列番号3に記載のSNP3で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP3の一塩基多型部分であるCを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がAである配列表の配列番号2に記載のSNP2で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP2の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む
双極性障害の発病のしやすさに影響する遺伝性素因の検査に用いる検査薬。
[請求項12]一塩基多型部分がAである配列表の配列番号4に記載のSNP4で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP4の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がGである配列表の配列番号4に記載のSNP4で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP4の一塩基多型部分であるGを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む
双極性障害の発病のしやすさに影響する遺伝性素因の検査に用いる検査薬。
[請求項13]一塩基多型部分がAである配列表の配列番号5に記載のSNP5で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP5の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がGである配列表の配列番号5に記載のSNP5で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP5の一塩基多型部分であるGを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む
双極性障害の発病のしやすさに影響する遺伝性素因の検査に用いる検査薬。
[請求項14]前記DNAは、少なくとも1つの蛍光標識を有する請求項9〜13のいずれか1項に記載の検査薬。
[請求項15]前記DNAは、ブレイクポイントクラスターリージョン遺伝子の機能領域にあるアミノ酸置換を引き起こす一塩基多型を検出するためのプローブとして用いられる請求項9〜14のいずれか1項に記載の検査薬。
配列表の配列番号1に記載のSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号3に記載のSNP3 におけるCとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
の少なくとも1つを利用する。
第1の態様は、前記一塩基多型が
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体であることに基づいて、双極性障害の発病のしやすさを判断する方法である。
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体またはヘテロ接合体であることに基づいて、双極性障害の発病のしやすさを判断する方法である。
配列表の配列番号1に記載のSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号3に記載のSNP3 におけるCとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体であることに基づいて、II型双極性障害の発病のしやすさを判断する方法である。
配列表の配列番号1に記載のSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記一塩基多型を含むアレルの群の少なくとも1つのアレルがマイナーアレルのホモ接合体またはヘテロ接合体(マイナーアレルとメジャーアレルの接合体)であることに基づいて、II型双極性障害の発病のしやすさを判断する方法である。
配列表の配列番号1に記載のSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載のSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号3に記載のSNP3 におけるCとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載のSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載のSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなり、
上記アレル群のすべてのアレルがマイナーアレルであるハプロタイプ(GAAGG)または
SNP1及びSNP2含むアレルがマイナーアレルであり、かつSNP3、SNP4及びSNP5含むアレルが出現頻度の高いアレル(メジャーアレル)であるハプロタイプ(GACAA)であることに基づいて、II型双極性障害の発病のしやすさを判断する方法である。
本発明の検査薬の第1の態様は、
一塩基多型部分がAである配列表の配列番号1に記載のSNP1で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP1の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がGである配列表の配列番号1に記載のSNP1で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP1の一塩基多型部分であるGを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む。
一塩基多型部分がTである配列表の配列番号2に記載のSNP2で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP2の一塩基多型部分であるTを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がAである配列表の配列番号2に記載のSNP2で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP2の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む。
一塩基多型部分がCである配列表の配列番号3に記載のSNP3で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP3の一塩基多型部分であるCを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がAである配列表の配列番号2に記載のSNP2で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP2の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む。
一塩基多型部分がAである配列表の配列番号4に記載のSNP4で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP4の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がGである配列表の配列番号4に記載のSNP4で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP4の一塩基多型部分であるGを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む。
一塩基多型部分がAである配列表の配列番号5に記載のSNP5で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP5の一塩基多型部分であるAを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、及び
一塩基多型部分がGである配列表の配列番号5に記載のSNP5で表される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、または該塩基配列の一部の塩基配列を有し、かつSNP5の一塩基多型部分であるGを含む塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な配列を有するDNA、
の少なくとも1つを含む。
被験者
被験者は双極性障害の患者177名(男性68名と女性109名、平均年齢50.3歳[SD15.0]、I型双極性障害108名とII型双極性障害69名、発症年齢平均:39.0歳[SD15.0])および健常者対照361名(男性175名と女性186名、平均年齢40.1歳[SD12.0])であった。すべての被験者は生物学的に無関係な日本人であった。訓練を受けた精神科医少なくとも2名がDSM-IV診断基準に従い、問診、医療記録および他の研究評価を含むすべての入手可能な情報に基づいて、各患者について共通基準による診断を行った。対照は現在または過去に精神科を受診したことのない健常者であった。重大な医療上の問題、頭部外傷、神経外科手術、およびアルコールまたは薬物乱用の経歴がある人は除外した。研究の説明後、各被験者から書面によりインフォームド・コンセントを得た。試験プロトコルは施設内倫理委員会から承認を受けた。(SDは標準偏差である。)
被験者から静脈血を採取し、標準手順に従って全血からゲノムDNAを抽出した。以前に報告したTaqMan5'-エキソヌクレアーゼアレル識別分析を用いて (非特許文献11、12)、BCR遺伝子中の5種類のSNP(SNP1:rs2267012、SNP2:rs2267015、SNP3:rs2267020、SNP4:rs140504、SNP5:rs131690)を遺伝子型分析した。要約すると、SNPの検出用のプライマーおよびプローブは下記の通りであった。
SNP1:
フォワード(順方向)プライマー5'-GCATTTTGCAGAATGTCTTCTCTCA-3'、
リバース(逆方向)プライマー5'-ACACTCAGCTAAGAGGGTTCCT-3'、
プローブ1: 5'-VIC-CCCTGTGAAGGAGTG-MGB-3'、
プローブ2: 5'-FAM-CCTGTGGAGGAGTG-MGB-3'
SNP2:
フォワードプライマー5'-CCACCCTAGGGCATTTTCCT-3'、
リバースプライマー5'-CCAGCTTTCCACTGTTATGAATACAATG-3'、
プローブ1: 5'-VIC-CCCCTTTTCTTTTATGGTAG-MGB-3'、
プローブ2: 5'-FAM-CCCCTTTTCTTTTTTGGTAG-MGB-3'
SNP3:
フォワードプライマー5'-CTCGGTGTTGACTTGACCTTACA-3'、
リバースプライマー5'-GGTGGAGCACCTTTTATCTGAGT-3'、
プローブ1 5'-VIC-CTTTCCGAGCCCATG-MGB-3'、
プローブ2 5'-TTTCCGCGCCCATG-MGB-3'
SNP4:
フォワードプライマー5'-AGCTGGACGCTTTGAAGATCA-3'、
リバースプライマー5'-TGGTGTGCACCTTCTCTCTCT-3'、
プローブ1 5'-VIC-CCAGATCAAGAATGACAT-MGB-3'、
プローブ2 5'-FAM-CCAGATCAAGAGTGACAT-MGB-3'
SNP5:
フォワードプライマー5'-CCTGCCTGCCCAGTCC-3'、
リバースプライマー5'-CCCTGGGTTGCAAGGTCTT-3'、
プローブ1: 5'-VIC-CAGGCATATTCCTCA-MGB-3'、
プローブ2: 5'-FAM-CAGGCATGTTCCTCA-MGB-3'。
PCRサイクル反応条件は下記の通り:95℃にて10分間、92℃15秒および60℃1分のサイクルを45回。
関連研究の統計分析はSNPAlyseソフトウェア(DYNACOM、横浜)を用いて実施した。Hardy-Weinberg平衡の存在は、χ2検定を用いて適合度について検討した。患者と比較対照との間のアレル分布はχ2検定によって独立性について分析した。D'およびr2で示す、連鎖不平衡(LD)の程度は、ハプロタイプ頻度から期待値最大化アルゴリズムを用いて計算した。順列法によって症例−対照のハプロタイプ分析を実施し、実験的有意度を得た (非特許文献13)。すべてのハプロタイプの観察頻度対予測頻度を合わせて考慮した場合、χ2検定を用いて、全体のp値は全体の有意度を表す。各個人のハプロタイプは、他のすべてを一群としてdf(自由度)1のχ2検定を適用し、関連について検定した。P値は10,000回試行に基づいて計算した。報告したすべてのp値は両側である。統計的有意性はp<0.05で定義した。結果を保守的にするために、分析したSNPおよびハプロタイプの数といった多重比較のために、SNPはLDにあったが、Bonferroni補正を適用した。
5つのSNPすべての遺伝子型分布は、対照と双極性障害患者の両方についてHardy-Weinberg平衡にあった(データ記載せず)。患者と対照における5つのSNPのアレル頻度およびSNP間の距離(20-30kb)を表1に示す。対照と比較した場合、本発明者らの双極性障害患者全体において、SNP4およびSNP5のGアレルが多かったが(SNP4:χ2=7.48、df=1、p=0.0062;補正p=0.031、SNP5:χ2=8.39、df=1、p=0.0038;補正p=0.019)、双極性障害患者全体について他の3つのSNPの有意な関連は観察されなかった(表1)。I型双極性障害患者とII型双極性障害患者を別々に検討した場合、II型双極性障害患者と対照との間には5つすべてのSNPについてアレル頻度に有意差があった一方、I型双極性障害患者と対照との間にはどのSNPについてもそのような差は無かった(表1)。尚、表1にはメジャーアレルの頻度を示す。
Claims (4)
- 被検体に含まれる、ブレイクポイントクラスターリージョン遺伝子の機能領域にあるアミノ酸置換を引き起こす一塩基多型を検出すること、及び
検出した一塩基多型を含むアレルが出現頻度の低いアレル(以下、マイナーアレルという)のホモ接合体またはヘテロ接合体であるか否かを検討することを含む、
前記被検体が、II型双極性障害の発病のしやすさに影響する遺伝性素因を含有するか否かを検査する方法であって、
前記一塩基多型が
配列表の配列番号1に記載の塩基配列において第301番目に位置するSNP1におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
配列表の配列番号2に記載の塩基配列において第301番目に位置するSNP2におけるTとA (Aがマイナーアレル)、
配列表の配列番号4に記載の塩基配列において第301番目に位置するSNP4におけるAとG (Gがマイナーアレル)、及び
配列表の配列番号5に記載の塩基配列において第301番目に位置するSNP5におけるAとG (Gがマイナーアレル)、
からなる群の少なくとも1つであり、
前記被検体が、被験者から採取した血液であり、かつ前記一塩基多型の検出をSNPタイピングにより行う、方法。 - 被験者が日本人である請求項1に記載の方法。
- 請求項1又は2に記載の方法に用いるための検査薬であって、
前記SNP1の検出に用いるためのプローブであって、配列番号8又は9に示す配列からなるプローブ;
前記SNP2の検出に用いるためのプローブであって、配列番号12又は13に示す配列からなるプローブ;
前記SNP4の検出に用いるためのプローブであって、配列番号20又は21に示す配列からなるプローブ;及び
前記SNP5の検出に用いるためのプローブであって、配列番号24又は25に示す配列からなるプローブ
からなる群から選択される少なくとも一つのプローブを含む、検査薬。 - 前記プローブは、少なくとも1つの蛍光標識を有する請求項3に記載の検査薬。
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