JP4555479B2 - バーチャル・ロックアウト／タグアウトのパネル表示方法 - Google Patents

Description

【０００１】
（発明の背景）
本発明は、一般的に電力管理制御システムに関し、より詳細には、グラフィカル単一ライン構成図上でバーチャル・デインジャおよびグラウンド・タグそしてタグ・シンボル、３−Ｄフェースプレート・パワー・ウィザード・グラフィック（Ｆａｃｅｐｌａｔｅ Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄ ｇｒａｐｈｉｃｓ）、タブラ・データ・パワー・ウィザード・グラフィック（Ｔａｂｕｌａｒ Ｄａｔａ Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄ Ｇｒａｐｈｉｃｓ）のインストールおよび追跡を可能にするデータベース・リンクを持つ、バーチャル３−Ｄロックアウト／タグアウト表示の実装を自動化するソフトウェアに関する。
【０００２】
電力管理制御システムは、配電系統の多様な電気監視または制御デバイスを監視および制御する。電力管理制御システムには、インテリジェント監視または制御デバイスとサーバとが通信する共通バスに接続されたコンピュータが含まれる。制御システムは、分配システムのデバイスのグラフィカル表示とリンクとを提供することで、ユーザが分配システムを監視し、かつ操作できるようにしている。
【０００３】
配電系統の維持管理や修理の間、技術者は、当人によって分配システムの一部を遮断したり、デバイスのリード線を接地したりすることが必要なことがある、配電系統を定期的に管理しまたは障害を追跡することが必要な場合がある。そうする際に、技術者は、設備に損害を与えたり、さらに悪い場合は、配電系統を保守サービスする技術者に損傷を与える可能性のあるタグ付きのデバイスを始動したり、通電したりしないように注意するために、デバイス上の関連するデインジャ・タグおよび／またはグラウンド・タグを取り付ける。
【０００４】
デバイスをタグまたはロックアウトするこのステップでは、タグが妥当なデバイスにインストールされたとき、技術者は自分の名前およびその日付を書くことで、適切なデインジャおよび／またはグラウンド・タグを準備するよう求められる。技術者は、一時的にデバイス上にロックをインストールして、回路ブレーカ・ユニットなどのデバイスの偶発的な作動を回避することができる。一度、デバイスが局部的に「タグ・アウト」であると、技術者はタグアウト状態のＰＭＣＳのオペレータに知らせることを選ぶこともできる。
【０００５】
現在、オペレータはデバイスのタグ・アウト状態をメモしたり、覚えておかなければならない。タグ付きのデバイスに局部的に位置する物理的なタグとは異なり、オペレータには、デバイスのタグ・アウト状態を新しいオペレータに思い出させたり、表示したりするためのＰＭＣＳ上のグラフィカル識別情報がない。
【０００６】
（発明の要旨）
本発明は、選択した電気デバイス（１１）のグラフィカル表示を持つバーチャル・デインジャおよびグラウンド・タグ（３２、３４）そしてタグ・シンボル（３６、３８）のインストールと追跡を可能にするバーチャル・ロックアウト／タグアウト表示（３２、３４）の実装を自動化する、電力管理制御システム（１０）用のタッグ付きウィザードを供給することで、従来の技術に利点および代替形態を提供するものである。本発明によって、ユーザは、迅速にプログラミング技術を必要とすることなしで、さらに積分器による特定用途向けのプログラミングを解消できるロックアウト／タグアウト・グラフィカル・インターフェイス（３２、３４）を生成することができる。
【０００７】
本発明によれば、電力管理制御システム（「ＰＭＣＳ」）（１０）の選択したデバイス（１１）のタグ付け状況を示すロックアウト・タグ表示（３２、３４）を生成する方法には、ＰＭＣＳのウィンドウから電力管理制御システム（１２）のデバイス（１１）を選択することが含まれる。選択したデバイス（１１）に関連付けられたタッグ付きウィザードが選択される。ついで、ロックアウト・タグ（３２、３４）が選択したデバイス（１１）のグラフィカル表示を用いて、グラフィカルにインストールされる。
【０００８】
これから図面を参照すると、複数の図中で同一のエレメントには同一の番号を付している。
【０００９】
（発明の詳細な説明）
図１を参照すると、通常１０で示す電力管理制御システム（「ＰＭＣＳ］）は、これから本明細書でより詳細が述べられることになる、制御デバイス、トリップ・ユニット、電力メータ、リレーなどの、配電系統１２の複数の電力デバイスおよびコンポーネント１１の制御および３次元のグラフィカル表示を提供する。
【００１０】
図１のＰＭＣＳ１０は、例えば標準ＲＳ４８５インターフェイス・カード１８、またはＲＳ２３２からＲＳ４８５へのコンバータおよびそのＩ／Ｏスロットにインストールされたアダプタを有するＰｅｎｔｉｕｍプロセッサ・ベースのＩＢＭ−ＰＣＡＴ互換機である、コンピュータ１６を備える。コンピュータ１６には、本明細書でより詳細が述べられるように、電力使用量／消費量の選択したいずれかを監視および制御するためのソフトウェアが含まれる。インターフェイス・カード１８は、複数の業界標準モドバス（Ｍｏｄｂｕｓ）ＲＴＵネットワーク２０および２２を定義するＩ／Ｏポートである。モドバスＲＴＵプロトコルは、良く知られた業界標準である。モドバスＲＴＵインターフェイスを持つデバイスは、モドバス、すなわちＭｕｌｔｉｌｉｎモデル２６９および５６５そして電力管理ＥＰＭ３７１０およびＥＰＭ３７２０などの制御装置２４に直接、接続することができる。他のデバイスはＣｏｍｍｎｅｔプロトコルで通信し、例えばジェネラル・エレクトリック社から発売されてるＴｒｉｐ、Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｔｒｉｐ−Ｄ、ＴｒｉｐＰＭ、Ｅｘｈａｎｃｅｄ Ｔｒｉｐ−Ｃユニットなどのトリップ・ユニット２６と、例えばジェネラル・エレクトリック社から発売されているＰｏｗｅｒ Ｌｅａｄｅｒ Ｍｅｔｅｒなどのメータ２８と、例えばジェネラル・エレクトリック社のＳｐｅｃｔｒａ ＥＣＭやＰｏｗｅｒ Ｌｅａｄｅｒ ＭＤＰなどのリレー３０を含む。モドバスコンセントレータ３１はモドバスＲＴＵプロトコルとＣｏｍｍｎｅｔプロトコル間のインターフェイスであり、これらのデバイスはモドバスを通じモドバスコンセントレータ３１を通して通信することができる。この例では、３２個までのデバイス（すなわち、直接デバイスまたはモドバスコンセントレータに接続する）を各モドバスＲＴＵネットワークに接続することができる。
【００１１】
これまでに本明細書で述べているように、技術者は、当人によって分配システムの一部を遮断したり、デバイス１１のリード線を接地したりすることが必要なことがある配電系統１２を定期的に管理または障害追跡することが必要な場合がある。そうする際に、技術者は、タグ付きのデバイスを始動したり、通電したりしないように注意するために、デバイス上に関連するデインジャ・タグおよび／またはグラウンド・タグを取り付ける。本発明によれば、十分なアクセスレベルを有する技術者またはオペレータは、インジケータをデバイスのタグアウト状態の配電系統１２を管理するオペレータに示すために、ＰＭＣＳ１０上のデバイス１１のグラフィカル表示にタグを付けることもできる。
【００１２】
図３で示しているように、バーチャル・ロックアウト／タグアウト表示３２、３４（すなわちバーチャル・デインジャおよびグラウンド・タグ）の実装は、ソフトウェアすなわちタッグ付きウィザードを使うことで自動化される。タッグ付きウィザードは、図２で示しているようにロックアウト／タグアウト・グラフィックを自動的に構成し、配電系統１２のデバイス１１のグラフィカル表示でバーチャル・タグアウト表示をインストールおよび削除することができる。タッグ付きウィザードは、プログラミング技術や詳細なデバイスの知識を必要とすることなく、バーチャル・デインジャおよびグラウンド・タグ表示３２、３４とタグ・シンボル３６、３８を提供するために、迅速で費用のかからない方法を提供する。
【００１３】
図２を参照すると、ウィンドウ４０は配電系統１２の複数のジェネレータ回路の単一ラインの構成図４２のグラフィカル表示を例示している。構成図４２には、ジェネレータＧＡ、ＧＢ、ＧＣが含まれていて、そこでジェネレータＧＡおよびＧＣにはおのおの、ジェネレータＧＡとＧＣに取り付けられているバーチャル・デインジャ・タグ３２およびグラウンド・タグ３４（図３参照）の存在を表示する一組のタグシンボル３６、３８を含んでいる。デインジャ・タグ・シンボル３６は１つのボックス内に配置された文字「Ｄ」を含み、グラウンド・タグ・シンボル３８には他のボックス内に配置された文字「Ｇ」を含む。図２で示しているように、両ジェネレータＧＡおよびＧＣにそれぞれ隣接した両デインジャおよびグラウンド・タグ・シンボル３６、３８の存在は、それに取り付けられているバーチャル・デインジャおよびグラウンド・タグの存在を示す。一方ジェネレータＧＢはいずれのタグ・シンボルをも含まない。これらのタグ・シンボル３６、３８は、タグ付きのデバイスに通電する可能性のあるいずれのコンポーネントも始動しないようにオペレータに警告するため、オペレータに配電系統１２の選択したコンポーネント１１の状態または状況を表示するバーチャル・タグまたはインジケータとなる。これから本明細書でより詳細に述べることになるように、特定のデバイス用のタグ・シンボル３６、３８は、単一ライン構成図の表示４２で表示されるだけではなく、デバイスの大きなフェースプレートのバーチャル表示などの、デバイス１１のどのような他のグラフィカル表示またはインターフェイスでも表示される。
【００１４】
図３で示しているように、各タグ・シンボル３６、３８は、バーチャル・ロックアウト／タグアウトパネル表示ウィンドウまたは「タグ メニュー」ウィンドウ４４で表示される、バーチャル・デインジャ・タグ３２またはグラウンド・タグ３４に対応するグラフィカル表示と関連している。各バーチャル・タグ３２、３４は、プルダウン・メニューから「タグ・メニュー」を選択することであるいは２つのタグ・シンボル３６、３８（図２参照）の１つをポイントまたはクリックすることで、いずれのユーザでも見ることのできる大きな対応するビットマップで表示される。両バーチャル・タグ３２、３４は、インストールしたタグおよびタグがインストールされた日時という個体に関する情報を提供する。例えば、バーチャル・デインジャ・タグ３２は、管理者によって１９９８年７月９日８時３０分頃インストールされ、バーチャル・グラウンド・タグ３４も管理者によって１９９８年７月９日８時３０分頃インストールされたなどである。さらに、バーチャル・デインジャ・タグ３２には、タグ付きのデバイス１３の「操作を中断」し「操作禁止」状態を保つための警告が含まれている。「タグ・メニュー」ウィンドウ４４には、画面上のタグおよびインジケータは情報を与える目的であり、いかなる作業であってもその前にタグ付きのデバイスのロックアウト状態を検証しなければならないという警告も含む。
【００１５】
特権を与えられたユーザのみが、バーチャル・ロックアウト・タグ３２、３４のインストールおよび／または消去を行うことができる。ＰＭＣＳ１０の各ユーザにはアクセス・レベルが割り当てられる。特権を与えられたユーザとは、ロックアウト／タグアウト・アプリケーションに割り当てられたアクセス・レベルより高いまたは等しいアクセス・レベルを有する人である。さらにＰＭＣＳには、バーチャル・ロックアウト・タグ３２、３４がインストールされたときの日付および時刻を与えるための、リアル・タイム・クロックが含まれる。
【００１６】
図３の「タグ・メニュー」ウィンドウ４４の中で示されている、各バーチャル・タグ３２、３４には、特権を与えられたユーザが選択したデバイス１１からタグそれぞれをインストールおよび／または削除するための一組のボタン４６−４９が含まれる。デバイス１１からバーチャル・デインジャ・タグ３２をインストールまたは削除するためには、特権を与えられたユーザは、対応するデバイスのためにプルダウン・メニューから対応する「タグ・メニュー」を選択するか、またはタグ付きのデバイス（すなわちジェネレータＧＡ）のグラフィカル表示に隣接して表示されているタグ・シンボル３６（図２参照）を選択する。ついで、ユーザは対応するボタン４６、４７を選択して、デインジャ・タグ３２のインストールまたは削除を行う。例えば、ユーザがグラウンド・タグ３４の削除または消去を望む場合、ユーザは、ポイントおよびクリックすることで「Ｒｅｍｏｖｅ Ｇｒｏｕｎｄ Ｔａｇ（グラウンド・タグの削除）」ボタン４９を選択する。ユーザのアクセス・レベルが少なくともタグのインストールおよび消去のために必要なアクセス・レベルである場合、バーチャル・グラウンド・タグ３４が「タグ・メニュー」ウィンドウ４４から削除され、「Ｇｒｏｕｎｄ Ｔａｇ Ｎｏｔ Ｉｎｓｔａｌｌｅｄ（グラウンド・タグはインストールされていない）」５２という言葉が図４で示しているようなグラウンド・タグのビットマップ表示に置き換わる。そうではない場合、アクセス・レベルを満たさないユーザには、要求された機能を実行することは許可されていないので、ユーザの要求は処理されないことを述べるメッセージを受け取ることになる。
【００１７】
ユーザがバーチャル・デインジャ・タグ３２のインストールを望む場合、ユーザはポイントおよびクリックすることで「Ｉｎｓｔａｌｌ Ｄａｎｇｅｒ Ｔａｇ（デインジャ・タグのインストール）」ボタン４６を選択する。ユーザのアクセス・レベルが十分な場合、バーチャル・デインジャ・タグ３２のビットマップが「トップ・メニュー」ウィンドウ４４に表示される。そのときの時刻、日付、インストールした人の識別情報が、ＰＭＣＳ１０により自動的に入力される。バーチャル・ロックアウト・タグが一度インストールされると、関連した単一ラインのタグ・シンボル３６、３８が、特権を与えられたユーザが削除するまで、図２で示しているようにデバイス（すなわち、フェースプレート表示、表のデータ、単一ラインの構成図）のグラフィカル表示上に現れる。
【００１８】
図４には、バーチャル・タグ３２、３４との関連付けのない図２のジェネレータＧＢ用の「タグ・メニュー」ウィンドウ４４を例示している。これまでの本明細書で述べているように、言葉またはインジケータが、タグそれぞれがインストールされていない両バーチャル・タグのビットマップの代わりに表示される。
【００１９】
図５を参照すると、上記で論じたようにＰＭＣＳ１０の電力使用量／消費量の選択したものを監視および制御するための、ソフトウェアのブロック図が概略的に示されている。このソフトウェアはコンピュータ１６にロードされ、ダイナミック・データ交換（ＤＤＥ）サーバ５４を含んでいる。ＤＤＥサーバ５４によって、外部のプログラムはマイクロソフト社のＷｉｎｄｏｗｓ環境で、電力管理データにアクセスすることができる。ＤＤＥサーバ５４へのデータ・インターフェイスは、Ｗｏｎｄｅｒｗａｒｅ ＩｎＴｏｕｃｈ ユーティリティを通してシステムにより供給される。ＤＤＥサーバはＷｉｎｄｏｗｓＮＴの下の３２ビットのアプリケーションである。ＤＤＥサーバ用の構成および制御インターフェイスは、サーバ・アプリケーション・ウィンドウ・メニューを通して供給される。ＤＤＥサーバ５４と関連付けのあるものは、論理データ・テーブル５６および関係したモジュール、すなわちＥｘｃｅｌまたは他のＤＤＥ認識アプリケーション・モジュール５８、波形キャプチャ・モジュール６０、イベント・ロガー・モジュール６２、生産性モジュール６４、Ｗｏｎｄｅｒｗａｒｅ ＩｎＴｏｕｃｈモジュール６６である。Ｗｏｎｄｅｒｗａｒｅ ＩｎＴｏｕｃｈモジュール６６には、画面およびインターフェイスを構築するためのツール・キットと配電系統１２の監視および制御用のグラフィカル・ユーザ・インターフェイス６８が含まれている。サーバ用のグラフィカル・ユーザ・インターフェイス６８は、３２ビットのＷｉｎｄｏｗｓまたはＷｉｎｄｏｗｓＮＴ環境の下で、ＩｎＴｏｕｃｈライブラリ機能を操作する。波形キャプチャ・モジュール６０は、高性能な測定デバイスで計測された波形（例えば、フーリエ、周波数および／または高調波解析）の表示および解析を行う。イベント・ロガー・モジュール６２は分配システム１２の異常な振る舞いの表示、編成、解析を行う。生産性モジュール６４には、例えばコスト割当てモジュールおよびロード管理モジュールが含まれる。コスト割当てモジュールには、内部課金方法および報告を開発することでコストを削減するためのサブ・ユニット・レベルまでの電力消費量の追跡を行う。ロード管理モジュールは、ピーク需要ペナルティを回避するために、電力需要を追跡し自動的に重要ではないロードの分離を行い、電力消費量を削減するためにタイマ・ベース制御を行う。ＤＤＥサーバ５４は、図１および５で示しているインターフェイス・カード１８を通して通信する。
【００２０】
イベント・ロガー・モジュール６２には、受領したメッセージを応答不可能または応答可能なアラームとして、または初期設定ファイルの内容に基づいたイベントとして通すユーティリティが含まれている。ＤＤＥサーバ５４は、すべてのイベントを同一のフォーマットに確実に割当てることで、イベント・ロガー・モジュール６２が各イベントを解釈できるようにする。電気メータ２８および制御／保護デバイス２６は、種々のコードを使い監視または制御している回路の発生事項を表す。一ファイルは解析のためにこれらのコードを３つのカテゴリに照合する。いずれかの特定のデバイス用のこれらの３つのカテゴリは、デバイスから受領したコード用に変更可能である。これらのカテゴリは、応答可能アラーム用／応答を必要としないアラーム用の「ＡＣＫ／ＵＮＡＣＫ」および単にデバイス状況を報告するための「ＥＶＥＴＳ」である。
【００２１】
波形キャプチャ・モジュール６０には、波形データを送信するデバイスからのデータを構成し、表示するための、インターフェイスを提供するユーティリティが含まれる。これらのデバイスは異なるフォーマットで波形データを送信する。１つの一定な表示フォーマットが、異なるタイプのメータ用に望まれる。このユーティリティはメータにより送信されるヘッダー情報を正しい基準に適用し、その適用可能なデバイスにより送信されたＣＳＶ形式のデータを表示する。
【００２２】
図６のＩｎＴｏｕｃｈウィンドウ７０で示しているように、Ｗｏｎｄｅｒｗａｒｅ ＩｎＴｏｕｃｈモジュール６６には、電気分配開閉器７２の３次元表示を迅速に開発するためのソフトウェア・ツールキットが含まれている。これらの開閉装置の正面図は開閉器デバイス７４と論理接続を有する。図７〜１０で例示している、いわゆるＰｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄとともに開発した、典型的な開閉器の立面図を示している。この正面図７２は、顧客の開閉器を迅速で正確に表示するためにメータの無数の配置や組み合わせでいかなる大きさにも変更することができ、さらに保護デバイスを変更することもできる。Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄによって、ラインごとに各個々のコンポーネント７２を表示する必要がなくなる。図７および８で示しているように、ユーザはハンドル、パネル、ファスナを追加するためには、ＡＫＤ−８またはＰｏｗｅｒ Ｂｒｅａｋ Ｃａｂｉｎｅｔなどのキャビネット・ウィザードを選択することから始める。ついで回路ブレーカ（図９）、メータ、他の保護デバイス（図１０）は、顧客の実際の開閉器７４と同一の場所の中の適切なパネルに位置するまたは落とされる。これらの項目は、一度落とされると、Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄの１つをダブル・クリックすることで開く、項目と関連付けを持つダイアログ・ボックスを有する。このダイアログ・ボックスから、図１１で示しているように、詳細な計測、構成、制御情報を表示する他のＰｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄを含む他のウィンドウに、誘導用リンクが確立される。
【００２３】
Ｗｏｎｄｅｒｗａｒｅ ＩｎＴｏｕｃｈモジュール６６には、適切なデータベース・サーバ・リンクが確立されるとともに、自動的に生成した計測およびセットアップ／セットポイント情報の、事前定義の表による表示が含まれる。同一タイプの多くのデバイス用に、何度もこのインターフェイスを繰り返すことが可能な、電力分配計測、保護、制御デバイスのためのユーザ・インターフェイスを正確に生成するための迅速な方法が取られ、一方一意にデバイスを識別する能力も維持される。Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄによって、ユーザはプログラミング技術や詳細なデバイスの知識を必要とすることなく、電力分配デバイス・インターフェイスを生成することができる。
【００２４】
図１１を参照して、計測デバイス７６のＰｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄの例を示す。Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄは、即座に特定のデバイス・タイプ用の標準的な外観のインターフェイスを開発する。これらのＰｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄは、この標準インターフェイスからユーザが名称７８を選択し、Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄダイアログ・ボックス８０からこの名称に入力することで定義する、独自のデータベース・リンクの作成も行う。このようにして、同一のウィザードを何度も繰り返して使うことができるが、Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄダイアログ・ボックスで入力したデバイスのために、ユーザが定義した名称を介して他からは論理的に区別することができる。データベース・サーバへのデータ・アクセス・リンクに手動で入力することで発生した可能性のあるエラーすべての余地は、独自にユーザが定義したデバイスの名称を使って、Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｚａｒｄが自動的に設定可能なので取り除かれる。
【００２５】
各ウィンドウズ・アプリケーションは、アプリケーション名でウィンドウズのカーネルに登録される。２つの共用（ＤＤＥ認識）ウィンドウズ・アプリケーション間の通信のためのデータ項目を一意に識別するために、データ項目はタプル（アプリケーション、トピック、項目）で識別される。トピック名はグループ化を行い、項目名はトピックの下でアクセスすべき実際のデータの地点を指定する。ＤＤＥサーバ５４にとって、アプリケーション名はサーバの実行可能な名称である。トピック名はデバイス識別名とすることが可能で、項目名はフィールドのデータ地点の登録識別情報とすることが可能である。例えば、ジェネラルエレクトリック社のＥＰＭメータを使うと、そのタプルはＧＥ３２ＭＯＤＢ、ＥＰＭ１、ＡＭＰ＿Ａであり、ここでＧＥ３２ＭＯＤＢは、ＤＤＥサーバに対するアプリケーション名で、ＥＰＭ１はメータ識別名で、ＡＭＰ＿Ａは位相Ａに対する電流である。ＤＤＥメッセージは、主にデータをトピックおよび項目名で識別できるように送るための要求を含む。ＤＤＥメッセージは、さらにデータ地点にダウンロードするセット・ポイントをトピックおよび項目名で識別できるようにすることもできる。入力パラメータ値は、サーバによるポールに応答する通信インターフェイス上のフィールド・デバイスにより報告される。この値は浮動値、整数値、列または個別状況ビットである可能性がある。
【００２６】
セット・ポイント・レジスタは、ＤＤＥのクライアントすなわちプログラム、例えばＷｏｎｄｅｒｗａｒｅ ＩｎＴｏｕｃｈ５．０またはＭＳ−Ｅｘｃｅｌなどからの要求に基づいてダウンロードされ、それらのプログラムはＤＤＥサーバ５４にデータ項目を要求し、ＤＤＥを通してデータを受け取る。ＤＤＥサーバは、デバイス・データを要求したクライアントとフィールド・デバイスの間の、データを供給することができるリンクとして動作する。ＤＤＥサーバは、通信ポートを通してフィールド・デバイスと、ＤＤＥメッセージ・リンクを介してクライアントと通信する。クライアントは、一部のデバイス・レジスタの読出し／書込みの要求をサーバに送る。サーバは、各要求を適切なデバイスの読出し／書込み要求パケットにマップして、デバイスと必要とされるトランザクションを実行する。ついで、サーバは結果を処理後クライアントに返却するのを中継し、必要な場合は収集したデバイスのデータをふさわしいフォーマットに変換する。通常のデバイス登録の内容を報告することとは別に、サーバはデバイスから波形キャプチャ／記録データなどの特別なデータを収集し、クライアントに渡すこともできる。
【００２７】
一般に、ＤＤＥサーバ５４はモドバスＲＴＵプロトコルを使ってフィールド・デバイスと通信する。ＤＤＥサーバ５４は、該当する戻り値をすなわちアクティブトピックおよび項目用の定期的なポーリング・パケット、イベントおよび状況用の定期的なポーリング・パケット、すべてのデバイスへの時刻の定期的な更新、入手済みの項目に対してのクライアントへのデータ値の更新、通常のアラーム・ログの一部にするためのＩｎＴｏｕｃｈへのイベント／状況報告、アクティブ・デバイス（トピック）に対する状況の更新をすべてのクライアントの指定どおりに供給する。セット・ポイント書込み要求は、要求に対して適切にフォーマットされたセット・ポイント・ダウンロード通信パケットである。サーバの実行および終了は、ＤＤＥサーバのウィンドウズ・メニューからユーザの要求により始動される。
【００２８】
タッグ付きウィザードは、ＰＭＣＳ１０の１つのデバイス１１の単一ラインの構成図、表のデータ、大きなフェースプレートを１つの共通の記憶場所またはメモリ個別のタグと密接に結びつける。タッグ付きウィザードは、対応するデバイスの表示からタグ・シンボルをインストールまたは消去するための個別のタグとのインターフェイスをとる「タグ・メニュー」ウィンドウを提供する。「タグ・メニュー」ウィンドウは、間接ＩｎＴｏｕｃｈの間接タグ名を使って複数のデバイスに渡る総括的なＴａｇ−Ｉｎ＼Ｔａｇ−ｏｕｔインターフェイスを実現する。
【００２９】
各デバイス１１用にＩｎＴｏｕｃｈモジュールを使うタグは、関連するバーチャル・デインジャおよび／またはグラウンド・タグ表示３２、３４を有する。例えば、図１２で示しているように、バーチャル・デインジャおよびグラウンド・タグ表示４４は、タグ名「ＢＫＲ＿１ａ」を有するメモリ個別のタグに割り当てられる。この共通の記憶場所は、複数のデバイス・ウィザードによりアクセス可能であり、それによって複数のウィザードに渡るインターフェイスを供給する。これらの各ウィザードの場合、構成ダイアログには、ユーザが共通している個別タグ名を指定することのできる入力ウィンドウが含まれる。この共通したタグ名は、実行する機能に応じた各ウィザードによりセット、リセットまたは監視されるメモリ個別タグの作成時に使われることになる。例えば、配電系統１２の共通デバイス１３を構成する各電力ウィザード（すなわち、大きなフェースプレートおよび表のデータのウィザード）は、同一のメモリ個別のタグ（すなわち「ＢＫＲ＿１ａ」）を監視するために構成される。これらの電力ウィザードには、ＡＬＰＳ／ＬＰＳ、ＤＦＰ１００、ＤＦＰ２００、ＳＲ７５０／７６０が含まれる。
【００３０】
タッグ付きウィザードの操作において、特権を与えられたユーザは配電系統のデバイスを選択して、バーチャル・デインジャおよび／またはグラウンド・タグ３２、３４を撤去または削除する。図３で示しているように、いずれかのバーチャル・タグをインストールするため、ユーザは希望するバーチャル・タグのためにボタン４６−４９の１つを選択する。ユーザがバーチャル・タグをインストールする場合、対応するメモリの個別のタグがセットされる。単一ラインウィザードは、これまでに本明細書で述べているように「タグ・メニュー」ウィンドウに関連付けられた同一のメモリ個別のタグを監視して、タグのインストールに関する情報のあるバーチャル・タグに対応する大きなビットマップを表示する。同様に、配電系統の同一のデバイスに関連付けられた、各表のデータおよび大きなフェースプレートのウィザードに対する単一ライン・ウィザードも、図２で示しているようにこの共通しているメモリ個別のタグを監視し、デバイス１１のグラフィカル表示のために対応するタグ・シンボルを表示する。
【００３１】
ユーザがバーチャル・タグ３２、３４を撤去する場合、対応するメモリ個別のタグがリセットまたは消去される。単一ラインのウィザードは、これまでに本明細書で述べているように、バーチャル・タグの対応する大きなビットマップを撤去する。同様に、配電系統の同一のデバイス１１に関連付けられた、各表のデータおよび大きなフェースプレートのウィザードに対する単一ライン・ウィザードも、この共通しているメモリ個別のタグを監視し、デバイスのグラフィカル表示から対応するタグ・シンボル３６、３８を消去する。
【００３２】
好ましい実施形態を示して述べてきたが、種々の修正形態および代替形態が、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく可能である。したがって、本発明を限定的ではなく、例示的に述べてきたことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による電力管理および制御システムのブロック図である。
【図２】 本発明を実施しているコンピュータ・ソフトウェアにより生成された配電系統のコンポーネントに関連付けられた、ロックアウト／タグアウト・タグを表示するタグ・シンボルを含む、配電系統の一部の表示ウィンドウの図である。
【図３】 バーチャル・デインジャ・タグおよびグラウンド・タグのインストールを示す、本発明を実施しているコンピュータ・ソフトウェアにより生成された、バーチャル・ロックアウト／タグアウトのパネル表示ウィンドウの図である。
【図４】 バーチャル・デインジャ・タグおよびグラウンド・タグの無い状態を示す、本発明を実施しているコンピュータ・ソフトウェアにより生成された、バーチャル・ロックアウト／タグアウトのパネル表示ウィンドウの図である。
【図５】 本発明による電力管理および制御システムで使われているコンピュータ・ソフトウェアのブロック図である。
【図６】 図５のコンピュータ・ソフトウェアで生成されるＩｎＴｏｕｃｈ−ｗｉｎｄｏｗｖｉｅｗｅｒウィンドウの図である。
【図７】 図５のコンピュータ・ソフトウェアで生成されるウィザード選択ダイアログ・ボックス・ウィンドウの図である。
【図８】 図５のコンピュータ・ソフトウェアで生成されるウィザード選択ダイアログ・ボックス・ウィンドウの図である。
【図９】 図５のコンピュータ・ソフトウェアで生成されるウィザード選択ダイアログ・ボックス・ウィンドウの図である。
【図１０】 図５のコンピュータ・ソフトウェアで生成されるウィザード選択ダイアログ・ボックス・ウィンドウの図である。
【図１１】 図５のコンピュータ・ソフトウェアで生成されるＩｎＴｏｕｃｈ−ｗｉｎｄｏｗｖｉｅｗｅｒウィンドウの図である。
【図１２】 開発時の本発明を実施しているコンピュータ・ソフトウェアにより生成された、バーチャル・ロックアウト／タグアウトのパネル表示のウィンドウの図である。

Claims (10)

1. 電力管理制御システム（１０）のデバイス（１１）のタグ付け状況を表示するロックアウト・タグ表示（３２、３４）を生成する方法であって、
   ウィンドウ（４０）から電力管理制御システム（１０）のデバイス（１１）を選択すること、
   選択したデバイス（１１）に関連付けられたタグ付けウィザードを選択すること、
   前記タグ付けウィザードを、単一ライン・ウィザードにより前記メモリ・レジスタにリンクさせること、
   デバイス（１１）に関連付けられたロックアウト・タグ（３２、３４）をグラフィカルにインストールすること
   を含み、
   前記ロックアウト・タグが、タグ付きのデバイス（１１）が作動する場合に、危険状態を表示するデインジャ・タグ（３２）であり、
   前記単一ライン・ウィザードは、個別のタグを監視して、タグのインストールに対応するバーチャル情報を有するバーチャル・タグに対応するビットマップを表示又は撤去し、且つ、前記デバイス（１１）のグラフィカル表示のためのタグ・シンボルを表示又は撤去する
   ことを特徴とする方法。
2. 前記タグ付けウィザードが、前記タグ付けウィザードとデバイス（１１）のグラフィカル表示を表示する他のウィザードとの間の誘導的リンクを供給する請求項１に記載の方法。
3. 誘導的リンクに、前記タグ付けウィザードおよび前記他のウィザードにより共通してアドレス指定可能なメモリ・レジスタを含む請求項２に記載の方法。
4. 前記ロックアウト・タグ（３２、３４）のインストール作業が、前記ロックアウト・タグ（３２、３４）のグラフィカル表示の生成を含む請求項１に記載の方法。
5. 前記ロックアウト・タグ（３２、３４）に、個々の前記ロックアウト・タグ（３２、３４）のインストールの情報を含む請求項４に記載の方法。
6. 前記ロックアウト・タグ（３２、３４）に、ロックアウト・タグ（３２、３４）のインストールの時刻の情報を含む請求項４に記載の方法。
7. 前記ロックアウト・タグ（３２、３４）のインストール作業が、他のウィザードのデバイスのグラフィカル表示に隣接して、グラフィカル・シンボルを生成することを含む請求項１に記載の方法。
8. デバイス（１１）に関連付けられたロックアウト・タグ（３２、３４）の撤去をさらに含む、請求項１に記載の方法。
9. ユーザがタグ付けウィザードのアクセス・レベルに少なくとも等しい割り当てられたアクセス・レベルを有するという条件で、ユーザがロックアウト・タグ（３２、３４）をインストールするためのアクセスが許可されるタグ付けウィザードにアクセス・レベルを供給することをさらに含む請求項１に記載の方法。
10. 前記ロックアウト・タグ（３２、３４）のインストール作業が、前記メモリ・レジスタでのビットの設定を含む請求項１に記載の方法。

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