JP4551788B2 - Lotus root excavation equipment - Google Patents
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Description
本発明は、蓮根を栽培する蓮田内において、移動しながら蓮根の掘り取り作業を行う蓮根掘取装置の構成に関する。 The present invention relates to a structure of a lotus root digging apparatus that performs a lotus root digging operation while moving in a lotus field where lotus root is cultivated.
従来から、蓮根掘取装置に関する公知技術においては、特許文献1の如く、蓮田内で移動する走行装置に、エアコンプレッサーを設けて、該エアコンプレッサーが吐出する圧搾空気をホースから供給して、蓮根の掘り取りを行うように構成していた。また、取水装置を設け、ある程度の水をも圧力を掛けて吐出して、圧搾空気と共に圧力水を吐出することも可能としていたのである。また、特許文献2に記載の技術においては、着座用シートに座って蓮根等の収穫作業をする技術が開示されている。
Conventionally, in the publicly known technology related to the lotus root digging apparatus, as in
蓮田は、図8に図示する如く、硬い土壌である耕盤Dが最下部に存在し、その上に泥土層Fが10〜20センチ幅構成され、その上に泥と水が混合した状態の泥水層Gが40〜50センチ幅だけ存在し、その上には、泥が沈殿してある程度澄んだ状態の表面水層Wが10センチ程度構成されているのである。蓮根Rは、上記の中で10〜20センチ幅の泥土層Fに、水平方向に這うように成育されているのである。この蓮根Rを掘り取る際には、通常は掘り取り器具として、圧搾空気の吐出ノズルや、圧力水の吐出ノズルからの、圧力空気や圧力水の吐出による、泥土の掻上げにより、蓮根Rを泥土層Fに保持しておく保持力を無くして、浮き上がらせるという作業により収穫するのである。 In Hasuda, as shown in FIG. 8, a cultivating board D, which is hard soil, is present at the bottom, and a mud layer F is formed 10 to 20 cm wide on it, and mud and water are mixed on it. The muddy water layer G exists in a width of 40 to 50 cm, and the surface water layer W in which mud settles and is clear to some extent is formed on the muddy water layer G. The lotus root R is grown on the mud layer F having a width of 10 to 20 cm in the above so as to crawl in the horizontal direction. When digging this lotus root R, the lotus root R is usually used as a digging tool by scooping up mud by discharging compressed air or pressurized water from a compressed air discharge nozzle or a pressurized water discharge nozzle. Harvesting is performed by removing the holding force held in the mud layer F and raising it.
掘り取り収穫作業は、正月を迎える冬期に行われるのが通常であり、非常に低温の厳寒の時期に行われるのである。また、蓮田の深さが全体として深いので、図7のように作業者Mは、胸までの防水作業衣を着た状態で、胸近くまで蓮田に沈んだ状態で作業を行うこととなり、非常に厳しい条件での作業となるのである。 Digging and harvesting operations are usually performed in the winter when the New Year comes, and are performed in extremely cold and cold periods. In addition, since the depth of Hasuda is deep as a whole, as shown in FIG. 7, the worker M works in a state where she wears waterproof work clothes up to the chest and sinks in the Hasuda near the chest. The work will be under severe conditions.
従来、蓮根掘取装置を用いない場合は、作業者Mが足先で泥土層F内を探って、蓮根Rが存在する部分を足先で掻いて、蓮根Rを浮き上がらせるという作業を行っていたのである。本発明においては、この足先での掘り取り作業を、圧力水を吐出することによる、泥土層Fの流動化により、蓮根Rが保持力を失って浮き上がってくるようにして収穫する装置を提供せんとするものである。 Conventionally, when the lotus root excavator is not used, the worker M searches the inside of the mud layer F with his feet, scratches the portion where the lotus root R exists, and lifts the lotus root R. It was. In the present invention, there is provided an apparatus for harvesting the digging operation at the tip of the foot such that the lotus root R loses its holding power and floats by fluidizing the mud layer F by discharging pressure water. It is something to be done.
また、従来の蓮根掘取装置を用いた場合には、図6に示すような状態で作業をしていたのである。蓮田Tの横を通る農道Qにトラック等に載せた状態の、エンジン・ポンプセット装置120を配置し、該農道Qの側方を流れる灌漑水通路Nから取水口Lを介して水をエンジン・ポンプセット装置120により汲み上げて、これを延長ホース121を介して、蓮根掘取装置101に供給していたのである。この蓮根掘取装置101には、ホース114を介して圧力水吐出ノズル119が設けられている。そして、図7にも示すように、該圧力水吐出ノズル119を作業者Mが操作することにより、泥土層Fに圧力水を吐出して、泥土層F内の蓮根Rの保持力を無くして、浮かせるという掘り取り作業をしていたのである。
Further, when the conventional lotus root excavation device is used, the work is performed in the state shown in FIG. The engine /
しかし、この従来の蓮根掘取装置101の場合には、次のような不具合が存在していたのである。即ち、蓮田Tにおいては、例えば特許文献3に示されているような肥料散布装置が用いられ一反当たり120kgという大量の蓮根Rを育てるための肥料が投入されており、この蓮田T内において、該大量の肥料が溶け込んだおり、泥水層Gも表面水層Wも泥土層Fも、この大量の肥料を含有した状態となっているのである。この状態で圧力水吐出ノズル119により、蓮田Tの内部を掻き回すこととなるので、該蓮田Tの内部の水が流動することにより排水口Xから出ると、富栄養化した状態の排水が大量に排水路に流れ、湖水や河川を富栄養化するという環境問題が発生するのである。
However, in the case of this conventional lotus
特に、図6の蓮根掘取装置101の場合には、蓮田T内の表面水層Wからポンプへ取水するのではなくて、農道Qの側部の灌漑水通路Nから取水しているので、この清浄水を蓮田Tの内部に吐出すると、この灌漑水通路Nから取水しただけの量の水が、蓮田Tから排水口Xを経て、排水路から湖水や河川に流れ出るという不具合が発生していたのである。この不具合を解消するためには、蓮田Tの内部の肥料を大量に含んだ表面水層Wの層の水を、圧力水吐出ノズル119からの吐出水とすることにより解消出来るのである。しかし、蓮田Tには、蓮根Rの葉っぱの部分が枯れた状態で浮いており、またその他の多数の浮遊物が存在し、また、蓮田T内の泥水にも泥以外にも枯葉などの夾雑物が存在しているため、蓮田Tの内部の表面水層Wを取水すると、エンジン・ポンプセット装置120のポンプ等がすぐに詰まってしまうという不具合が発生するのである。すなわち、このようにポンプ等が詰まってしまうと、蓮根Rを掘り取るための水が安定して供給されず、蓮根Rの掘り取り作業性が低下するのである。
In particular, in the case of the
また、図6の蓮根掘取装置101は、蓮田Tの外に配置されるエンジン・ポンプセット装置120と延長ホース121を介して接続されるため、前記圧力水吐出ノズル119を操作する作業者に対する追従性が低く、作業者の負担も大きくなり、作業性の面で不具合があった。
本発明はこのような、蓮田T内の水を、蓮根Rを掘り取るための圧力水として使用することができる蓮根掘取装置の構成に関するものである。即ち、蓮根掘取装置を、蓮田T内を容易に移動すべく構成するともに蓮田Tの内部の水を吐出ポンプに取水するように構成し、また、蓮田T内の水であっても吐出ポンプ等が詰まることの無いように濾過機構を有する構成としたものである。 The present invention relates to a structure of a lotus root digging apparatus that can use the water in the lotus T as pressure water for digging the lotus root R. That is, the lotus excavation device is configured to move easily within the lotus T, and is configured to take water inside the lotus T into the discharge pump. In this configuration, a filtration mechanism is provided so as to prevent clogging.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
請求項1においては、蓮田(T)上を移動可能な機体フレーム(9)上にエンジン(21)及び吐出ポンプ(22)を載置し、取水する水を濾過する泥水濾過装置(10)を前記機体フレーム(9)よりも下方の蓮田(T)内に配置し、蓮根(R)を掘り取るための水を、蓮田(T)内から前記泥水濾過装置(10)及び吸水パイプ(17)を介して取水し、前記吐出ポンプ(22)により加圧し、圧力水吐出ノズル(19)から吐出する構成とした蓮根掘取装置において、前記泥水濾過装置(10)を、椀状孔開き濾過鉄板(2)と、該椀状孔開き濾過鉄板(2)の内部に設けられ目詰まりを防止する目詰まり防止体(3)とにより構成し、前記機体フレーム(9)の後側には、軸受けトレイ(31)を後方に向けて延設し、前記吸水パイプ(17)に対して連通接続される筒軸(24)を、前記軸受けトレイ(31)に対して、略円形状の泥水濾過装置(10)の中心部の位置に上下方向に支持固定し、該筒軸(24)の複数の孔(24a)から、椀状孔開き濾過鉄板(2)内に入った濾過後の水を吸水パイプ(17)に吸水すべく構成し、該筒軸(24)に対して回転筒(32)を回転可能に外嵌し、該回転筒(32)にスプロケット(5)を固定し、前記エンジン(21)の発電機(30)により駆動される駆動モータ(11)からの動力を、前記軸受けトレイ(31)に上下方向に軸支される入力カウンター軸(18)に伝達し、該入力カウンター軸(18)上のスプロケット(18a)からチェーン(25)を介して、前記スプロケット(5)を駆動すべく構成し、前記回転筒(32)に前記目詰まり防止体(3)を固設して、前記筒軸(24)には椀状孔開き濾過鉄板(2)を固設し、椀状孔開き濾過鉄板(2)の内周で目詰まり防止体(3)を回転すべく構成したものである。
In
請求項2においては、前記回転筒(32)に前記椀状孔開き濾過鉄板(2)を固設し、前記筒軸(24)には目詰まり防止体(3)を固設し、該目詰まり防止体(3)の外周において、該椀状孔開き濾過鉄板(2)を回転すべく構成したものである。
In
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
請求項1においては、蓮田(T)上を移動可能な機体フレーム(9)上にエンジン(21)及び吐出ポンプ(22)を載置し、取水する水を濾過する泥水濾過装置(10)を前記機体フレーム(9)よりも下方の蓮田(T)内に配置し、蓮根(R)を掘り取るための水を、蓮田(T)内から前記泥水濾過装置(10)及び吸水パイプ(17)を介して取水し、前記吐出ポンプ(22)により加圧し、圧力水吐出ノズル(19)から吐出する構成とした蓮根掘取装置において、前記泥水濾過装置(10)を、椀状孔開き濾過鉄板(2)と、該椀状孔開き濾過鉄板(2)の内部に設けられ目詰まりを防止する目詰まり防止体(3)とにより構成し、前記機体フレーム(9)の後側には、軸受けトレイ(31)を後方に向けて延設し、前記吸水パイプ(17)に対して連通接続される筒軸(24)を、前記軸受けトレイ(31)に対して、略円形状の泥水濾過装置(10)の中心部の位置に上下方向に支持固定し、該筒軸(24)の複数の孔(24a)から、椀状孔開き濾過鉄板(2)内に入った濾過後の水を吸水パイプ(17)に吸水すべく構成し、該筒軸(24)に対して回転筒(32)を回転可能に外嵌し、該回転筒(32)にスプロケット(5)を固定し、前記エンジン(21)の発電機(30)により駆動される駆動モータ(11)からの動力を、前記軸受けトレイ(31)に上下方向に軸支される入力カウンター軸(18)に伝達し、該入力カウンター軸(18)上のスプロケット(18a)からチェーン(25)を介して、前記スプロケット(5)を駆動すべく構成したので、蓮田内の水を蓮根の掘り取り作業に使用することにより、作業労力の軽減及び作業性の向上が図れ、蓮田内の富栄養水の外部への排出を防止できる。そして、蓮田内の水を蓮根の掘り取り作業に利用する際に、取水する水の中の泥や夾雑物が原因で吐出ポンプ等が詰まることが無くなり、蓮根を掘り取るための水を安定して供給することができ、良好な作業性を得ることができる。
In
また、前記回転筒(32)に前記目詰まり防止体(3)を固設して、前記筒軸(24)には椀状孔開き濾過鉄板(2)を固設し、椀状孔開き濾過鉄板(2)の内周で目詰まり防止体(3)を回転すべく構成したので、簡単な構造で、泥水濾過装置の椀状孔開き濾過鉄板の目詰まりを防止することができ、泥水濾過装置の濾過性能を向上することができる。 Further, the clogging prevention body (3) is fixed to the rotating cylinder (32), and a bowl-shaped perforated filtering iron plate (2) is fixed to the cylinder shaft (24), so that the bowl-shaped perforated filtration is performed. Since the clogging prevention body (3) is configured to rotate on the inner circumference of the iron plate (2), the clogged perforated filtration iron plate of the mud filtration device can be prevented from clogging with a simple structure. The filtration performance of the apparatus can be improved.
請求項2においては、前記回転筒(32)に前記椀状孔開き濾過鉄板(2)を固設し、前記筒軸(24)には目詰まり防止体(3)を固設し、該目詰まり防止体(3)の外周において、該椀状孔開き濾過鉄板(2)を回転すべく構成したので、簡単な構造で、泥水濾過装置の椀状孔開き濾過鉄板の目詰まりを防止することができ、泥水濾過装置の濾過性能を向上することができる。
In
次に、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の蓮根掘取装置1による掘り取り状態を示す図、図2は本発明の蓮根掘取装置1の全体側面図、図3は同じく本発明の蓮根掘取装置1の後面図、図4は泥水濾過装置10の構成を示す図、図5は同じく別実施形態を示す図、図6は従来の蓮根掘取装置101による掘り取り状態を示す図、図7は蓮田Tにおける掘り取り作業を示す図、図8は蓮田Tの状況を示す断面図である。
Next, embodiments of the invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram showing a state of digging by the lotus
図1〜図4において、本発明の蓮根掘取装置の構成について説明する。蓮田Tにおいて、蓮根掘取装置1は、表面水層Wの部分において浮上させて、蓮田T内を容易に移動可能としているのである。そして、蓮根掘取装置1には、表面水層Wの部分において浮上する浮力を得るための、フロート8が設けられている。本実施例のフロート8は、左右に配置した左フロート8Lと右フロート8Rにより構成しているが、別の構成のフロートであっても良いものである。また、本実施例においては、作業者Mは、蓮根掘取装置1には乗車しない構成としているが、フロート8の容量を大にして、作業者Mが乗車可能とすることも出来るのである。なお、本実施例においては、蓮根掘取装置1をフロート8により蓮田T上を浮上した状態で移動する構成としているが、フロート8に加えて、又はフロート8に替えてホイル式やクローラ式等の走行装置を設け、蓮田T内にて自走可能な構成とすることもできる。
1-4, the structure of the lotus root mining apparatus of this invention is demonstrated. In the lotus T, the lotus
前記フロート8L・8Rの上に機体フレーム9を載置している。該機体フレーム9の上に、図4等の如く、防振装置6・6・・・を介装して、該防振装置6の上に、エンジン・ポンプセット装置20のセットフレーム7を載置している。
A
具体的には、機体フレーム9は、機体左右方向を長手方向として前後に略平行に配置される横フレーム9a・9aと、これら横フレーム9a・9aの左右両端部において各フレーム9a・9a間に機体前後方向に架設される縦フレーム9b・9bとを有している。そして、横フレーム9a・9a上に前記防振装置6・6・・・がそれぞれ配置固定され、これら防振装置6・6・・・上に正面視L字状の取付フレーム28・28を介して前記セットフレーム7が載置固定される。このような構成の機体フレーム9の下方において、前記フロート8L・8Rが固定される。さらに、これらフロート8L・8R間の前端部においては、左右のフロート8L・8Rの相対的な位置決めを補助するための補助フレーム29が架設されている。
Specifically, the
また、セットフレーム7は、パイプ状の部材が四角状に折曲げ形成され左右両側部を構成する側部フレーム7a・7aと、これら左右の側部フレーム7a・7aの下辺部にて架設され前記エンジン・ポンプセット装置20を載置する載置板7bと、側部フレーム7a・7aの上部において前部及び後部に架設される横フレーム7c・7cとを有しており、略直方体状の外形を構成している。
In addition, the set frame 7 is constructed in such a manner that a pipe-like member is bent into a square shape and is constructed on
このような構成において、機体フレーム9上に配設される防振装置6・6・・・を介してセットフレーム7が載置固定され、該セットフレーム7の載置板7b上に前記エンジン・ポンプセット装置20が載置される。つまり、該エンジン・ポンプセット装置20を構成するエンジン21と吐出ポンプ22の振動が、そのまま機体フレーム9やフロート8L・8Rに伝達されることの無いように、セットフレーム7と機体フレーム9との間に防振装置6を介装しているのである。
In such a configuration, the set frame 7 is placed and fixed via
また、機体フレーム9の後側には、軸受けトレイ31が後方に向けて延設されており、該軸受けトレイ31の下方に、泥水濾過装置10が配置されている。前述の如く、エンジン・ポンプセット装置20は、エンジン21と吐出ポンプ22を一体的に構成している。そして、エンジン21により吐出ポンプ22を駆動すると共に、エンジン21には発電機30が付設されており、該発電機30により発電した電力で駆動される駆動モータ11が設けられている。該駆動モータ11は減速機12を介してフレキシブル駆動軸13に動力を伝達し、該フレキシブル駆動軸13が、泥水濾過装置10の目詰まり防止体3を回転する動力として、前記軸受けトレイ31に上下方向に軸支される入力カウンター軸18に動力伝達すべく構成している。前記駆動モータ11と減速機12をセットとしたものが、セットフレーム7の上部に固定されている。なお、セットフレーム7には、前記発電機30により発電される電力を蓄えるバッテリ(図示略)を、前記載置板7bに載置すること等により搭載することもできる。
In addition, a bearing
また、吐出ポンプ22からは、泥水濾過装置10に向けて吸水パイプ17が延設されている。また、同じく吐出ポンプ22からは、圧力水吐出パイプ14が圧力水吐出ノズル19に向けて延設されている。つまり、吐出ポンプ22により、泥水濾過装置10及び吸水パイプ17を介して蓮田T内の水を取水し、この取水した水を圧力水吐出パイプ14を解して圧力水吐出ノズル19より吐出する構成としている。
Further, a
このような構成により、作業者Mは、図1に示すような状態で蓮根Rの掘り取り作業を行うのである。すなわち、蓮田T上に浮上した状態の蓮根掘取装置1を移動させながら、蓮田T内から泥水濾過装置10及び吸水パイプ17を介して取水される水を利用して、圧力水吐出パイプ14の先端部に設けられる圧力水吐出ノズル19を操作しながら蓮根Rの掘り取り作業を行うのである。
With such a configuration, the worker M performs the excavation work of the lotus root R in a state as shown in FIG. That is, while moving the lotus
図4において、泥水濾過装置10の機構を説明する。前述したように、圧力水吐出ノズル19からは、掘り取り作業を行うための圧力水が吐出されるのであるが、この吐出される水が泥土層Fの部分を崩して、泥水を巻き上げるので、泥土層Fの上方においては、表面水層Wは澄んだ水ではなくて、表面水層Wと泥水層Gとが混ざって泥水の層となる。前記泥水濾過装置10は、このような蓮田Tの中の水を取水する際に濾過するためのものである。すなわち、本発明に係る蓮根掘取装置1においては、この泥が混ざった状態の水を吐出ポンプ22により取水する構成としているが、この泥水には泥以外にも枯葉などの夾雑物が存在しているため、泥を含めこのような夾雑物も泥水濾過装置10において濾過する必要があるのである。
In FIG. 4, the mechanism of the muddy
泥水濾過装置10は、外周に多数の孔部2a・2a・・・を有する椀状孔開き濾過鉄板2により構成した椀状の外周体を構成している。そして、該椀状孔開き濾過鉄板2の上方開口部は、円板状の上面板4により閉じられており、該椀状孔開き濾過鉄板2の内部においては、内部から詰まり部分を外に放擲すべく、目詰まり防止体3が椀状孔開き濾過鉄板2の内周部分に沿うようにして設けられている。
The muddy
目詰まり防止体3は、回転するブラシ3aにより構成されており、該ブラシ3aが放射状に複数ヶ所(4箇所又は6箇所又は8箇所)一定間隔を置いて配置されている。ここで、目詰まり防止体3を構成する各ブラシ3aは、泥水濾過装置10を介して取水される水の邪魔になったり取水量が低下したりすることのないように配置される。
The
また、泥水濾過装置10においては、前記吸水パイプ17に対して連通接続される筒軸24が、前記軸受けトレイ31に上下方向に軸支され固定され、平面視で略円形状となる泥水濾過装置10の略中心部に(同一軸心となるように)配置されている。つまり、筒軸24は、泥水濾過装置10において中心軸となる。そして、この筒軸24の下部において外周に開けた複数の孔24aから、椀状孔開き濾過鉄板2内に入った濾過後の水を吸水すべく構成している。該筒軸24と椀状孔開き濾過鉄板2とは、それぞれの底面を介してボルトやピン等の固定具35により固定されている。
Further, in the muddy
前記目詰まり防止体3は、泥水濾過装置10の上面を構成する回転上面板4に固設されており、該回転上面板4には前記した入力カウンター軸18からチェーン25を掛けて駆動されるスプロケット5が設けられている。つまり、入力カウンター軸18は、前記軸受けトレイ31の下方に突出しており、この突出部分にスプロケット18aが固設され、該スプロケット18aと前記スプロケット5とにチェーン25が巻回されている。
The
前記スプロケット5は、上面板4の下方において筒軸24に対して回転可能に外嵌される回転筒32に上面板4を介してボルトやピン等の固定具33により固定されている。また、この回転筒32の周囲においては、有底筒状となる目詰まり防止体3がボルトやピン等の固定具34により回転筒32に固設されている。この有底筒状となる目詰まり防止体3の外周側面を構成するようにして前記ブラシ3aが設けられ、このブラシ3aがその先端部を椀状孔開き濾過鉄板2の孔部2a・2a・・・に内周側から接触する状態で配置される。
The
つまり、固定状態の筒軸24に対してスプロケット5が回転自在に外嵌され、該スプロケット5と前記回転筒32との間に上面板4が介装され、目詰まり防止体3が上面板4及び回転筒32に固設されることにより、スプロケット5と上面板4と目詰まり防止体3とが一体的に構成されている。そして、これら一体的なスプロケット5と上面板4と目詰まり防止体3とが、前記筒軸24の周囲にて該筒軸24を中心として低回転で駆動されるのである。
That is, the
このような構成において、駆動モータ11からの動力が、減速機12及びフレキシブル駆動軸13を介して入力カウンター軸18に伝達され、スプロケット18aが回転される。このスプロケット18aの回転が、チェーン25を介してスプロケット5を回転させ、該スプロケット5とともに上面板4及び目詰まり防止体3が筒軸24の周囲を回転する。これにより、目詰まり防止体3のブラシ3aが、椀状孔開き濾過鉄板2の孔部2a・2a・・・上を内周部分に沿って回転する。
In such a configuration, power from the
このように、蓮根掘取装置1において泥水濾過装置10を構成することにより、蓮田T内の水を蓮根Rの掘り取り作業に利用する際に、取水する水の中の泥や夾雑物が原因で吐出ポンプ22等が詰まることが無くなり、蓮根Rを掘り取るための水を安定して供給することができ、良好な作業性を得ることができる。
Thus, when the muddy
また、泥水濾過装置10の目詰まり防止体3を回転するブラシ3aにより構成することにより、簡単な構造で、泥水濾過装置10の椀状孔開き濾過鉄板2の目詰まりを防止することができ、泥水濾過装置10の濾過性能を向上することができる。
Further, by configuring the
また、泥水濾過装置10は、次のような構成とすることもできる。図5において、泥水濾過装置10の別実施形態について説明する。なお、図4を用いて説明した泥水濾過装置10の前記実施形態と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
Moreover, the muddy
本構成の泥水濾過装置10においては、ブラシ3aにより構成される目詰まり防止体3を固定した状態とし、椀状孔開き濾過鉄板2を回転する構成としている。すなわち、目詰まり防止体3は、固定された状態の筒軸24にボルトやピン等の固定具36によって外嵌固定される固定筒37を介して該筒軸24に固定される。そして、スプロケット5は、上面板4の下方において筒軸24に対して回転可能に外嵌される回転筒38に上面板4を介してボルトやピン等の固定具39により固定されている。
In the muddy
また、上面板4の外縁部には、下方に向けて折曲げ形成される支持部4aが形成されており、この支持部4aに、椀状孔開き濾過鉄板2の上端部が内接した状態でボルトやピン等の固定具40によって固着される。なお、上面板4と椀状孔開き濾過鉄板2との固着部における構成や固着方法は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、椀状孔開き濾過鉄板2の上端部を上面板4の支持部4aに外接させたり、椀状孔開き濾過鉄板2の上方を内側に折曲げ形成して椀状孔開き濾過鉄板2側に支持部を形成したりしてもよく、また、固着方法として溶接を用いることもできる。
Moreover, the support part 4a bent and formed downward is formed in the outer edge part of the upper surface board 4, and the upper end part of the bowl-shaped perforated
つまり、固定状態の筒軸24に対してスプロケット5が回転自在に設けられ、該スプロケット5と前記回転筒38との間に上面板4が介装され、該上面板4に対して椀状孔開き濾過鉄板2が固着されることにより、スプロケット5と上面板4と椀状孔開き濾過鉄板2とが一体的に構成されている。そして、これら一体的なスプロケット5と上面板4と椀状孔開き濾過鉄板2とが、前記筒軸24の周囲にて該筒軸24を中心として低回転で駆動されるのである。
That is, the
このような構成において、駆動モータ11からの動力が、減速機12及びフレキシブル駆動軸13を介して入力カウンター軸18に伝達され、スプロケット18aが回転される。このスプロケット18aの回転が、チェーン25を介してスプロケット5を回転させ、該スプロケット5とともに上面板4及び椀状孔開き濾過鉄板2が筒軸24の周囲を回転する。これにより、椀状孔開き濾過鉄板2が、目詰まり防止体3のブラシ3aの外周部分に沿って回転する。つまり、椀状孔開き濾過鉄板2が回転することによって、その孔部2a・2a・・・に対してブラシ3aが作用する。
In such a configuration, power from the
このような構成によっても、簡単な構造で、泥水濾過装置10の椀状孔開き濾過鉄板2の目詰まりを防止することができ、泥水濾過装置10の濾過性能を向上することができる。
Also with such a configuration, clogging of the bowl-shaped perforated
本発明においては、以上の如く、フロート8により蓮田T上を容易に移動可能な機体フレーム9上にエンジン・ポンプセット装置20を載置し、取水する水を濾過する泥水濾過装置10を機体フレーム9よりも下方の蓮田T内に配置し、蓮根Rを掘り取るための水を、蓮田T内から泥水濾過装置10及び吸水パイプ17を介して取水するとともに吐出ポンプ22により加圧し、圧力水吐出ノズル19から吐出する構成としたので、蓮田T内の水を、蓮根Rの掘り取り作業に使用することにより、別の位置に配置したエンジン・ポンプセット装置20から長い圧力水ホースにより送水して、蓮根Rの掘り取りをする必要がなくなったのである。故に、作業労力が軽減するとともに作業性が向上するのである。
In the present invention, as described above, the engine / pump set
また、図1に示す如く、蓮根Rを掘り取るための水は、蓮田T内から取水して、圧力水吐出ノズル19により蓮田T内に吐出することにより、富栄養化した蓮田T内の用水を外部に流出させない構造としたので、蓮根Rを掘り取るための圧力水を外部から取水して注入することが無くなり、蓮田Tの内部に溜まっている富栄養水を、排水口Xから蓮田Tの外へ押し出すことが無くなるので、該蓮田Tからの排水が流れ込む河川や湖水を富栄養化するという環境問題を発生することが無くなったものである。
Further, as shown in FIG. 1, water for digging up the lotus root R is taken from the inside of the lotus T and discharged into the lotus T by the pressure
1 蓮根掘取装置
2 椀状孔開き濾過鉄板
3 目詰まり防止体
8 フロート
9 機体フレーム
10 泥水濾過装置
17 吸水パイプ
19 圧力水吐出ノズル
20 エンジン・ポンプセット装置
21 エンジン
22 吐出ポンプ
R 蓮根
T 蓮田
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