JP4550097B2 - クロスレイヤ最適化に基づくデータ通信支援装置および方法 - Google Patents

クロスレイヤ最適化に基づくデータ通信支援装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば無線通信システムにおいて必要とされるような、コンフィギュレーション手段とデータ処理手段との間のデータ通信を支援するための、特にクロスレイヤ最適化に適した、装置および方法に関する。クロスレイヤ最適化は、イントラレイヤ最適化とは対照的に、システム容量およびユーザ満足度の点で大きな利点を有する。
クロスレイヤ設計は最新通信システムの考え方においてますます広く普及しつつあるパラダイムである。従来のシステムはデータ伝送の各レイヤを独立に設計することを目指しているのに対し、クロスレイヤアプローチは1つのレイヤの他のレイヤに対する相互効果を議論する。そのようにすることによって、単一のレイヤはその最大効率について最適化されていないが、しかしシステムの全体効率は改善される。
通信システムでは、これはデータの他にレイヤ間で追加的な制御情報が交換される必要があることを意味する。ボトムアップ設計では、制御情報は下位レイヤから上位レイヤへ受け渡される。下位レイヤからの情報に基づくとともにそれ自身の状態(ステート)に応じて、上位レイヤはデータの処理および送信の仕方を決定する。トップダウン設計では、制御情報は上位レイヤから下位レイヤに受け渡され、下位レイヤがデータの処理および送信の仕方を決定する。
クロスレイヤ最適化は、クロスレイヤ設計の1つの可能な方法である。1つ以上のレイヤの伝送パラメータを決定するために使用される目的関数(objective function)が選ばれる。一般に、目的関数の引数は1つ以上のレイヤからの制御情報またはデータである。クロスレイヤ最適化では、各レイヤのローカル最適化を遂行する代わりに、クロスレイヤ最適化は全てのレイヤにわたるグローバル最適化を遂行する。
クロスレイヤ設計における主な課題は、パラメータ・アブストラクション(parameter abstraction)である。つまり、どの制御情報が送信されるべきかが決定される必要がある。特に、このコンテクストでは、
・レイヤの物理的位置、例えばモバイル機器、基地局、無線ネットワーク制御装置、ルータ、アプリケーションサーバなど、
・制御情報を決定、送信および評価するための遅延時間、
・制御情報を決定および評価する計算の複雑性、
・制御情報を交換するためのオーバヘッド、
・システム設計の複雑性、
・達成可能な性能改善、
を考える必要がある。
非特許文献1では、アプリケーションレイヤと無線リンクレイヤとの間のクロスレイヤ最適化が議論されている。無線リンクレイヤは、伝送データレート、伝送パケット誤り率、データパケットサイズおよびチャネルコヒーレンス時間の観点から記述されている。代わりに、本論文は、伝送パケット誤り率とチャネルコヒーレンス時間の2つのパラメータをGuilbert-Elliotモデルの2つの等しい遷移確率に変換することを提案した。ビデオストリーミングアプリケーションが議論され、アプリケーションレイヤはMSE(mean square error)歪プロファイルモデル(MSE distortion profile model)の観点から記述される。リンクレイヤとアプリケーションレイヤのアブストラクトされたパラメータ集合がクロスレイヤ・オプティマイザ(cross-layer optimizer)に提供され、クロスレイヤ・オプティマイザは入力集合から非空部分集合を選択し、この決定を対応するレイヤに通知する。
非特許文献2では、レイヤのプライベートパラメータである動作モード(operating modes)と、レイヤのパブリックパラメータである動作ポイント(operating points)とが区別される。動作ポイントは動作モードの部分集合を代表し、動作ポイントと動作モードとの間にはイントラレイヤ最適化で識別される写像(mapping)が存在する。各動作ポイントはイントラレイヤ・オプティマイザ(intra-layer optimizer)に通知され、イントラレイヤ・オプティマイザは複数レイヤに関する情報に基づいて最適な動作ポイントを選択する。選択された動作ポイントは対応するレイヤに通知される。本論文にある例として、物理データリンクレイヤの動作モードはパラメータ、相対エアタイム(relative air time)および送信電力比(transmit power ratio)によって、またはそれらの全ての可能なペアの集合によってアブストラクトされる。物理データリンクレイヤの動作ポイントは、好ましくは何らかのイントラレイヤ最適化基準に従うパラメータ、相対エアタイムおよび送信電力比のペアの集合である。さらに、本論文の著者達はビデオストリーミングアプリケーションを議論し、ソース歪(source distortion)と損失歪(loss distortion)の点からアプリケーションレイヤを記述する。ソース歪を記述するため、著者達は歪率関数を方程式によってモデリングする。その方程式のパラメータは実際に送信されたデータと適合する必要がある。損失歪も解析モデルによって記述され、そのモデルは送信データと適合する必要があり、かつ物理レイヤのパケット誤り率(エラー確率)に依存する。
議論された動作ポイントは、レイヤ間を伝送される必要があり、データレートおよびパケット誤り率として選ばれる。著者達は制御情報の伝送を議論していないが、実際の実現には、動作モードだけでなくそれらの歪率モデルとそれらの損失歪モデルのパラメータもクロスレイヤ・オプティマイザに通知される必要があることは明らかである。
非特許文献3には、パラメータ数を減らすためにパラメータ・アブストラクション(parameter abstraction)が議論されている。可能なパラメータ・アブストラクションの例としては、符号化・変調スキームのビット誤り率、またはチャネル伝達関数に対する2状態パケット消去モデル(two state packet erasure model)の遷移確率および有効伝送レートが挙げられている。
非特許文献4には、アドホックネットワーク上のビデオ伝送に対するクロスレイヤ最適化が議論されている。パラメータ・アブストラクションは上記のアイデアに従い、動作モードと動作ポイントに基づく。議論されるパラメータは、リンクレイヤ上のパケット長と物理レイヤ上のコンステレーションサイズとシンボルレート、SINR(signal-to-interference-plus-noise-ratio)といったチャネル品質を表すパラメータ、またはBER(bit-error-rate)もしくはサポートされたデータレートといったリンク状態情報である。同様に、ネットワークおよびMACレイヤ(MAC=Medium Access Control)は要求されたトラフィックレートとサポート可能なリンク容量を交換する場合がある。
L.-U. Choi, W. Kellerer, and E. Steinbach, "Cross-Layer Optimization for Wireless Multi-User Video Streaming," in Int. Conf. On Image Processing, 2004 L.-U. Choi, M. T. Ivrlac, E. Steinbach, and J. A. Nossek, "Bottom-Up Approach to Cross-layer Design for Video Transmission over Wireless Channels," in Vehicular Technology Conf., vol. 5 spring 2005, pp. 3019-3025 S. Khan, Y. Peng, E. Steinbach, M. Sgroi, and W. Kellerer, "Application-Driven Cross-Layer optimization for Video Streaming over Wireless Networks," IEEE Communications Magazine, vol. 44, no. 1, PP. 122-230, January 2006 E. Setton, T. Yoo, X. Zhu, A. Goldsmith, and B. Girod, "Cross-Layer Design of Ad Hoc Networks for Real-Time Video Streaming," IEEE Wireless Communications, vol. 14, no. 4, pp. 59-65, August 2005
上述した従来のクロスレイヤ最適化は、オプティマイザとその対応するもしくは関係するレイヤとの間で多量の情報の交換が必要であるという不利な点を有する。
そこで、本発明の課題は、交換すべきデータ量を減らして、送信リソースの利用を減らすことができる、状態パラメータの交換をサポートするための新規な技術を提供することにある。
上記課題は、請求項1に記載されたデータ通信支援装置と、請求項20に記載されたデータ通信支援方法と、請求項28に記載された装置(変換装置)とによって解決される。
本発明は、上記課題を解決するため、コンフィギュレーション手段とデータ処理手段との間のデータ通信を支援するための装置を提供する。前記コンフィギュレーション手段は前記データ処理手段または少なくとも1つの追加のデータ処理手段の複数の状態に基づいて前記データ処理手段と前記少なくとも1つの追加のデータ処理手段との間の通信を管理するのに有効に機能する。本装置は、前記データ処理手段をシミュレートして、前記状態を記述する状態データと比較したときにそれより少ないデータ量の受信されたモデルパラメータから、前記データ処理手段の前記状態の部分集合または前記状態に固有の少なくとも1つの指標(measure)を最低限取り出すためのモデラー(modeller)を含む。
本発明は、上記課題を解決するため、コンフィギュレーション手段とデータ処理手段との間のデータ通信を支援するための方法も提供する。前記コンフィギュレーション手段は前記データ処理手段または少なくとも1つの追加のデータ処理手段の複数の状態に基づいて前記データ処理手段と前記少なくとも1つの追加のデータ処理手段との間の通信を管理するのに有効に機能する。本方法は、前記データ処理手段をシミュレートして、前記状態を記述する状態データと比較したときにそれより少ないデータ量の受信されたモデルパラメータから、前記データ処理手段の前記状態の部分集合または前記状態に固有の少なくとも1つの指標を最低限取り出すステップを含む。
本発明は、状態パラメータをモデルパラメータに変換するための装置(変換装置)も提供する。本装置は、モデル情報に基づいて状態パラメータからモデルパラメータを抽出するよう構成された抽出ユニット(extraction unit)を含む。
本発明は、コンフィギュレーション手段、例えばオプティマイザ(optimizer)と、データ処理手段、例えばプロトコルレイヤ(protocol layer)との間で交換される必要がある状態(ステート)データまたは制御情報のデータ量を、コンフィギュレーション手段がその対応するデータ処理手段のモデラー(modeller)を利用する場合に、大きく減らすことができるという所見に基づく。モデルパラメータを利用して、少ない制御情報のみが交換される必要があるだけなので、ネットワークにおいて生成されるオーバヘッドは減少する。結果的に、ネットワークをより効率的な方法で運営することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の最良の形態を詳細に説明する。
本発明の状態パラメータは、データ処理手段の1つの状態または1セットの状態を指定する。以下の記述におけるデータ処理手段またはレイヤは一時に単一の状態(この状態は状態パラメータを組成する1セットのレイヤパラメータによって指定される)にあることができるだけである。状態パラメータ(state parameters)という用語は単一の状態の他に多様な状態を指すことができる。状態パラメータに対する代わりの解釈は前記状態に固有の指標(measure)である。モデルパラメータはモデラー(modeller)への入力値であり、モデラーはモデルパラメータから状態パラメータを導出することが可能である。
図1aに本発明の実施の一形態のブロック図を示す。図1aにおける装置100はコンフィギュレーション手段(configuration means)110とデータ処理手段(DPM:data processing means)120との間のデータ通信を支援するための装置である。コンフィギュレーション手段110は、データ処理手段120からの状態パラメータまたは状態に基づいて、データ処理手段120と少なくとも1つの追加のデータ処理手段130との間の通信を管理する。簡単のため本図には単一の追加の処理手段130が表示されている。装置100はモデラー(modeller)140を含む。モデラー140はデータ処理手段120をシミュレートして、状態パラメータまたは状態を記述する状態パラメータデータまたは状態データと比較したときにそれより少ないデータ量の受信されたモデルパラメータから、データ処理手段120の状態パラメータもしくは状態の部分集合または前記状態に固有の少なくとも1つの指標を最低限取り出す働きをする。図1aにおいて、装置100はデータ処理手段120からモデルパラメータを受信し、別の実施形態では、それはコンフィギュレーション手段110に組み込むことが可能である。本発明の実施の一形態では、モデルパラメータはデータ処理手段120のある特定の状態を表し、モデラー140はモデルパラメータを使用して少なくともこれらの状態の部分集合または前記状態に固有の少なくとも1つの指標を取り出す。
モデルパラメータは状態パラメータデータまたは状態データより少ない量のデータを必要とし、このおかげでデータ処理手段120とモデラー140との間の伝送リソースを確保することができる。クロスレイヤ最適化を利用する通信システムに適用可能な本発明の実施の一形態において、図1a中のコンフィギュレーション手段110に相当するクロスレイヤ・オプティマイザ(cross-layer optimizer)と関連するプロトコルレイヤとの間で交換される必要のある制御情報がより少なくて済むので、貴重なリソースを節約することが可能である。この実施形態では装置100はコンフィギュレーション手段110に組み込まれる。
モデラー140は、本発明の実施の一形態においてプロトコルレイヤに相当するデータ処理手段120についての知識を有するため、レイヤの状態パラメータまたは状態または前記状態に固有の指標を取得するために静的または準静的データは必ずしも必要とされない。静的パラメータはモデラー140内において更新されることなく一定であることが可能であり、準静的パラメータはもっと粗い時間スケールで更新することが可能である。この結果、データレートのそれぞれの節約が実現される。
本発明の別の実施形態では、モデラー140は、データ処理手段120とモデラー140との間のリンク上の帯域幅などの伝送リソースを更に節約するため、データ処理手段120において利用可能な状態パラメータのフルセットの状態パラメータまたは状態または前記状態に固有の指標の部分集合のみを抽出する。実施の一形態として、モデラー140は状態パラメータの部分集合の状態パラメータまたは状態を用いた補間を利用してその部分集合において直接利用できない状態パラメータを推定することができる。
図1aにおいて、コンフィギュレーション手段110はデータ処理手段120と追加のデータ処理手段130との間の通信を管理するためにコンフィギュレーション状態パラメータを追加のデータ処理手段130へ提供する。図1aの実施形態において、コンフィギュレーション状態パラメータまたはコンフィギュレーション状態は追加のデータ処理手段130へモデラー140を通じて最適化されていないそれらの全帯域幅で送信される。
図1bに本発明の別の実施形態の別のブロック図を示す。図1aと同じようなコンポーネント、すなわち、装置100、コンフィギュレーション手段110、データ処理手段120、追加のデータ処理手段130、およびモデラー140が表示されている。図1bの実施形態では、モデラー140はコンフィギュレーション手段110からモデルパラメータを受信する。装置100はデータ処理手段120に実装することができ、モデラー140によって抽出またはシミュレートされた状態パラメータは、データ処理手段120と追加のデータ処理手段130との間の通信を管理するために、データ処理手段120のためのコンフィギュレーション状態パラメータの役割を果たす。データ処理手段120はコンフィギュレーション手段110に状態パラメータを直接提供する。
本発明の図1bの実施形態では、伝送リソースはコンフィギュレーション手段110とデータ処理手段120との間のリンク上に確保され、それゆえ本発明の実施の一形態においてモデラー140とデータ処理手段120は一緒に配置または実装される。本発明の更に別の実施形態では、本発明の装置100は、データ処理手段120とコンフィギュレーション手段110との間のリンクの他にコンフィギュレーション手段140とデータ処理手段120との間のリンクの両方のリンクに使用できる。コンフィギュレーション手段110と追加のデータ処理手段130との間の別のリンクを有する別の実施形態では、本発明の別の装置100がコンフィギュレーション状態パラメータを追加のデータ処理手段130に提供するために利用することができる。
本発明の実施形態の更なるブロック図を図1cに示す。本図には、図1aおよび図1bと同じようなコンポーネント、すなわち、装置100、コンフィギュレーション手段110、データ処理手段120、追加のデータ処理手段130、およびモデラー140が表示されている。図1cに表示されたシナリオでは、コンフィギュレーション手段110は、データ処理手段120と追加のデータ処理手段130との間の通信を管理するために、データ処理手段120にコンフィギュレーション状態パラメータを提供する。
本発明の実施形態の更に別のブロック図を図1dに示す。本図には、図1a乃至図1cと同じようなコンポーネント、すなわち、装置100、コンフィギュレーション手段110、データ処理手段120、追加のデータ処理手段130、およびモデラー140が表示されている。図1dに表示されたシナリオでは、コンフィギュレーション手段110は追加のデータ処理手段130から状態パラメータまたは状態を受信する。コンフィギュレーション手段110はモデラー140を内包する装置110にモデルパラメータを提供する。モデラー140は、実施の一形態においてデータ処理手段120に実装可能であり、モデルパラメータからコンフィギュレーション状態パラメータを導出し、データ処理手段120と追加のデータ処理手段130との間の通信を管理するために、それらをデータ処理手段120に提供する。
既に言及したように本発明の他の実施形態では図1a、図1b、図1cおよび図1dの全ての組み合わせが考えられる。
本発明のより詳細な実施形態を図1eに示す。本図には、図1a乃至図1dと同じようなコンポーネント、すなわち、装置100、コンフィギュレーション手段110、データ処理手段120、追加のデータ処理手段130、およびモデラー140が表示されている。加えて図1eはデータ処理手段120によって提供された状態パラメータまたは状態からモデルパラメータを抽出するための抽出ユニット(extraction unit)150を示している。抽出ユニット150およびデータ処理手段120は例えばプロトコルレイヤに相当する第1のエンティティ152に組み込まれる。従来技術と同様に、データ処理手段120は状態パラメータを提供する。しかしながら抽出ユニット150はこれらの状態パラメータからモデルパラメータを抽出する。既に説明したように、モデルパラメータはより少量のデータに対応し、このため伝送される際の伝送リソースはより少なくて済む。図1eに表示された実施形態では、モデルパラメータは例えばクロスレイヤ最適化シナリオにおけるオプティマイザ(optimizer)に相当する第2のエンティティ154に送信される。
モデラー140を内包する装置100とコンフィギュレーション手段110は図1eの実施形態では両方とも第2のエンティティ154内に組み込まれる。第2のエンティティ内において、コンフィギュレーション手段110はモデルを調整するためのパラメータ(モデラー140への候補情報と見なすことができる)を提供する。次いでモデラー140は第1のエンティティ152から受信されたモデルパラメータに基づく調整されたレイヤ状態パラメータまたは状態をコンフィギュレーション手段110に提供する。データ処理手段120と追加のデータ処理手段130との間の通信を管理するコンフィギュレーション手段110のタスクを遂行して、追加のデータ処理手段130のための適切なコンフィギュレーション状態パラメータを見つけるために、本発明の実施の一形態において、モデルを調整するためのパラメータと調整されたレイヤ状態パラメータとの交換の数回の繰り返しを実行することができる。本発明の別の実施形態では、モデラー140は調整されたレイヤ状態パラメータを最初にコンフィギュレーション手段110に提供することができる。これにより、コンフィギュレーションまたは最適化の順序が異なる実施形態が形成される。
コンフィギュレーション手段110は、例えば候補のコンフィギュレーション情報をモデラー140へ提供することによってモデルを調整し、例えば、追加のデータ処理ユニット130の設定を最適化するために数回の候補コンフィギュレーションを繰り返すことができる。モデラー140に対する適正な調整が見つかると、コンフィギュレーション手段110はコンフィギュレーション状態パラメータ、すなわちモデラー140との通信からの決定または結果を、追加のデータ処理手段130へ提供する。コンフィギュレーション手段110からデータ処理手段120へ提供されたコンフィギュレーション状態パラメータは実施の一形態においては同じくプロトコルレイヤに相当する場合がある追加のデータ処理手段130のための選択されたレイヤ状態であることがある。
図1fに図1eと同様のコンポーネント、すなわち、装置100、コンフィギュレーション手段110、データ処理手段120、追加のデータ処理手段130、モデラー140、および抽出ユニット150を示す。加えて図1fはイントラレイヤ・オプティマイザ160を示している。図1fの実施形態では、追加のデータ処理手段130は1つ以上のレイヤ状態パラメータをコンフィギュレーション手段110に提供する。コンフィギュレーション手段110は、実施の一形態においてクロスレイヤ最適化エンティティに相当する第1のエンティティ162内に抽出ユニット150と共に配置される。このとき、コンフィギュレーション手段110は、本実施形態においてイントラレイヤ・オプティマイザ160とモデラー140を内包する装置100と共に本発明の実施の一形態において同じくプロトコルレイヤに相当する第2のエンティティ164内に配置されたデータ処理手段120のための1セットのレイヤ状態を選択する。全ての選択されたレイヤ状態は例えば状態パラメータによって第1のエンティティ162内部の抽出ユニット150へ提供される。抽出ユニット150は、状態パラメータをモデルパラメータへ変換するための装置(この装置はモデル情報に基づいて状態パラメータからモデルパラメータを抽出するよう構成されている)に相当する。モデルパラメータは、第1のエンティティ162と第2のエンティティ164との間のリンクで伝送される。この場合も、モデルパラメータは状態パラメータより少ないデータ量を有する。
第2のエンティティ164内において、装置100はモデルパラメータを受信し、モデラー140は1セットの状態パラメータをイントラレイヤ・オプティマイザ160へ提供する。モデラー140とイントラレイヤ・オプティマイザ160との間でイントラレイヤ最適化がイントラレイヤ・オプティマイザ160によって実行される。このとき、イントラレイヤ・オプティマイザ160はモデルを調整するためのパラメータをモデラー140に提供し、モデラー140は調整されたレイヤ状態パラメータを提供する。この最適化に基づいて、イントラレイヤ・オプティマイザ160は状態パラメータの最終的な集合を選択し、そしてこの最終的な集合はデータ処理手段120に提供される。
図2aに、第1のデータ処理手段のためのモデラー210と、コンフィギュレータ(configurator)と、追加のデータ処理手段のためのモデラー230とを含む装置200を示す。図2aは第1のデータ処理手段240と追加のデータ処理手段250を更に示している。
例えば追加のデータ処理手段250から受信されたモデルパラメータに基づいてコンフィギュレーション状態パラメータを提供することによって第1のデータ処理手段240を構成(configure)するための装置200は、コンフィギュレータ220からの第1の候補コンフィギュレーション情報に基づいて第1のデータ処理手段240をモデリングするとともに、第1のモデラー出力、すなわちコンフィギュレーション状態パラメータを提供するための第1のモデラー210を備える。
図2aにおいて、装置200内の矢印(→)は情報の交換、すなわち、候補コンフィギュレーション情報とモデラー210および230からの出力情報の交換を示している。追加のデータ処理手段250をモデラー230と繋いでいる点線矢印(‐‐→)はモデラー230へのモデルパラメータの提供を示している。装置200内のコンフィギュレータ220と第1のデータ処理手段240を繋いでいる実線矢印は装置200によるコンフィギュレーション状態パラメータの提供を示している。装置200内において第2のモデラー230はモデルパラメータに基づいて追加のデータ処理手段250をモデリングし、第2のモデラー出力をコンフィギュレータ220へ提供する。さらに、コンフィギュレータ220は第1のモデラー210出力および第2のモデラー230出力に基づいて第1のデータ処理手段240へ提供されるコンフィギュレーション状態パラメータとして第1のデータ処理手段240のためのモデラー210へ提供される第1の候補コンフィギュレーション情報を選択する。
図2bに本発明の別の実施形態を示す。図2bは図2aと同じようなブロック図である。同じような参照符号も使用されている。図2bに示された装置200は装置200内から出発しており追加のデータ処理手段250に向いた第2の実線矢印によって示されたコンフィギュレーション状態パラメータを提供することによって追加のデータ処理手段250を設定(configure)するよう構成されている。図2bに示された本発明の実施形態では、第2のモデラー230は追加のデータ処理手段250によって提供される第1のモデルパラメータと第2の候補コンフィギュレーション情報とに基づいて追加のデータ処理手段250をモデリングするよう構成されている。さらに、本実施形態では、コンフィギュレータ220は第1のモデラー210出力および第2のモデラー230出力に基づいて第2のコンフィギュレーション情報として第2の候補コンフィギュレーション状態パラメータを選択するよう構成されている。
図3に本発明の更に別の実施形態のブロック図を示す。図3は図2aおよび図2bと同じコンポーネントを示している。図3に示された実施形態を図2aに示された実施形態と比較すると、図3の装置200は第1のデータ処理手段240から第2のモデルパラメータを受信するように構成されている。第2のモデルパラメータは、第1のデータ処理手段240から出発し、装置200内の第1のデータ処理手段240のためのモデラー210へ向かう点線矢印で示されている。図3に示された実施形態に関しては、第1のデータ処理手段240のための第1のモデラー210は第2のモデルパラメータと第1の候補情報とに基づいて第1のデータ処理手段240をモデリングするように構成されている。
図4に本発明の更に別の実施形態のブロック図を示す。図4は図1乃至図3と同じコンポーネントを示している。しかし、図4の装置200は第1のデータ処理手段240と追加のデータ処理手段250からモデルパラメータを受信する。本図においてモデルパラメータは、データ処理手段240および250から出発し、モデラー210および230へ向かう点線矢印で示されている。さらに、装置200は、第1のデータ処理手段240および追加のデータ処理手段250へコンフィギュレーション状態パラメータを提供する。本図において、コンフィギュレーション状態パラメータは、装置200内のコンフィギュレータ220から出発し、対応するデータ処理手段240および250へ向かう実線矢印で示されている。
一般に、本発明の装置および方法は、図1a乃至図1f、図2aおよび図2b、図3および図4の実施形態においてコンフィギュレーション状態パラメータを提供するための経路内にも使用することができる。本発明の装置は、データ処理手段240と、追加のデータ処理手段250と、コンフィギュレーション手段またはコンフィギュレータ220との間の全ての通信経路内において使用することができる。
本発明の実施形態を更に詳しく説明するため、少なくとも2つのプロトコルレイヤから成る通信システムを考える。一般に、全てのレイヤが少なくとも1つの本発明の装置と結合する複数のプロトコルレイヤを想定することができる。さらに、本発明の実施の一形態として例えばオプティマイザ(optimizer)として、プロトコルレイヤの1つに付随するまたは付随しない場合がある、決定ユニット(decision unit)が想定される。一般に、決定ユニットは、少なくとも1つのレイヤから制御情報、例えばモデルまたは状態パラメータを受信し、制御またはコンフィギュレーション情報、すなわちモデルまたはコンフィギュレーション状態パラメータを少なくとも1つの他のレイヤへ送信して決定を通知する。交換される制御情報の一部または全ては、関連する1つのレイヤの2つ以上の状態に特有のものである。
図5に複数のシステム構成を例示する。図5において、実線矢印は、決定ユニットによってレイヤに決定を通知するために使用される制御またはコンフィギュレーション情報、すなわちモデルまたはコンフィギュレーション状態パラメータ、を示している。点線矢印は、対応するプロトコルレイヤから決定ユニットが最適決定を下すことができるように提供されている制御情報、すなわちモデルまたは状態パラメータ、を示している。図5は図5a乃至図5hに複数のシステム構成(コンフィギュレーション)を例示している。各システム構成には、本発明の装置の実施形態として、決定ユニット500が存在する。さらに、図5は、実施形態に応じてプロトコルレイヤとして、レイヤM510とレイヤN520とレイヤL530とレイヤK540とを示している。さらに、図5はレイヤから決定ユニット500への制御情報の伝達を点線矢印で示している。コンフィギュレーション情報または制御情報は決定ユニット500から対応するプロトコルレイヤへ実線矢印で示すように伝達される。伝達される全ての情報は、潜在的に本発明の装置を利用すること、すなわちモデルパラメータを使用することができる。全てのコンフィギュレーション情報と制御情報とデータとは、モデルまたは状態パラメータの形態でありうる。
図5aは、決定ユニット500とプロトコルレイヤM510とプロトコルレイヤN520とを示している。決定ユニット500は、プロトコルレイヤM510およびN520の各レイヤと双方向に、制御データ、すなわちプロトコルレイヤによって提供される状態またはモデルパラメータを交換する。
図5bにおいて、決定ユニット500は、プロトコルレイヤN520のみから制御情報を受信するが、両方のレイヤM510およびN520へコンフィギュレーション情報を提供する。
図5cは、決定ユニット500がレイヤM510およびレイヤN520から制御情報を受信するものの、レイヤN520のみにコンフィギュレーション情報を提供するシナリオを示している。
図5dは、決定ユニット500が3つのレイヤM510、N520およびL530から制御情報を受信する別のシナリオを示している。この図5dに示されたシナリオでは、決定ユニット500はレイヤN520のみにコンフィギュレーション情報を提供する。
図5eでは、決定ユニット500は、3つのレイヤであるM510、N520およびL530に制御情報を提供する。決定ユニット500は、図5eに示されたシナリオではレイヤN520のみから制御情報を受信する。
図5fは、決定ユニット500が3つのレイヤであるM510、レイヤN520およびL530の各レイヤと制御情報を交換する。3つのレイヤは全て決定ユニット50に制御情報を提供し、逆に決定ユニットは各々のレイヤにコンフィギュレーション情報を提供する。
図5gにおいて、決定ユニットは、4つのレイヤであるM510、N520、L530およびK540とも制御情報を交換する。4つのレイヤは全て決定ユニット500に制御情報を提供し、逆に決定ユニット500は各々のレイヤにコンフィギュレーション情報を提供する。
図5hでは、決定ユニット500は、2つのレイヤであるL530およびK540に制御またはコンフィギュレーション情報を提供する。決定ユニット500は、2つの異なるレイヤM510およびN520から制御情報を受信する。
クロスレイヤ設計の従来のアプローチでは、あるレイヤと決定ユニットとの間で交換される制御情報は1セットのレイヤ状態パラメータである。決定ユニットは、1つ以上の可能なレイヤ状態を記述する1セットのレイヤパラメータを受信し、1つの所望のレイヤ状態を記述する1セットのレイヤ状態パラメータを配信する。
それとは対照的に、本発明の実施形態は制御情報を送信する前にモデルを適用する。このモデルは、1セットのレイヤ状態と1セットのモデルパラメータとの間の関係を記述する。このモデルは、2つ以上のレイヤ状態を記述するレイヤパラメータ数が要求するであろうデータ量よりも少ないデータ量で済む限りにおいて、モデルパラメータ数がより小さいという特性によって特徴付けられる。レイヤと決定ユニットとの間でレイヤパラメータの代わりにモデルパラメータが交換されるために、これは有利である。2つ以上のモデルが存在する場合、使用されるモデルも通知される。
モデルおよびモデルパラメータは、レイヤパラメータの対応する集合を、一部の実施形態では完全に記述し、他の実施形態では不完全に記述する場合がある。レイヤおよび決定ユニットは、制御情報の送受信機(送信機兼受信機)でありうる。一般的なケースではレイヤはデータ処理手段であり、一般的なケースでは決定ユニットはコンフィギュレーション手段である。制御情報の送信機にはレイヤ状態からモデルパラメータを抽出する抽出ユニットが存在する。制御情報の受信機にはモデルユニット、すなわちデータ処理手段のためのモデラーが働いている。モデラーは、図1a乃至図1fで説明されたのと同様に、通知されたモデルパラメータを使用してレイヤをモデリングする。決定ユニットはその意思決定を行うことができる。レイヤは、モデルユニットの観測された特性に基づいてデータを処理する。
本発明の実施形態では、1セットのレイヤ状態を、部分的にモデルパラメータによって記述し、そして部分的にレイヤパラメータによって記述するために、モデルパラメータおよびレイヤパラメータが交換される。完全なレイヤの状態とパラメータを議論する代わりに、レイヤの一部の状態とパラメータを議論することもできる。システムには2つ以上の決定ユニットが存在することができる。あるレイヤから決定ユニットへ2つ以上のレイヤ状態を通知することが可能であり、決定ユニットは1つのレイヤ状態を決定することができる。逆に、決定ユニットからレイヤへ2つ以上の可能な決定を通知することも可能であり、レイヤは例えばイントラレイヤ・オプティマイザによって最終的な決定を行うことができる。
本発明の別の実施形態では、モデルに補間(interpolation)が使用される。モデルパラメータは、複数のレイヤ状態が異なる状態の対応するレイヤパラメータの間の補間によって記述されるように選ばれる。取得が容易な、モデルパラメータの1つの特殊な選択は、レイヤパラメータの適切に選ばれた部分集合である。
補間法としては、定数補間、線形補間、多項式補間、スプライン補間、あるいは他の種類の補間が採用できる。
本発明の更に別の実施形態では、ベクトル値関数がモデルに使用される。xmn(n,m∈N)をレイヤパラメータとすると、
n=(x1n,x2n,...)T (1)
で定義されるベクトルは1つのレイヤ状態を表現する。
X=(x1,x2,...) (2)
で定義される行列は1セットのレイヤ状態または状態データまたは状態パラメータを表現する。さらに、yij(i,j∈N)をモデルパラメータとすると、
j=(y1j,y2j,...)T (3)
で定義されるベクトルは1セットのモデルパラメータを表現し、これは1つのレイヤ状態に対応する。
Y=(y1,y2,...) (4)
で定義される行列は1セットのモデルパラメータを表現し、この行列から複数のレイヤ状態が導き出せる。ベクトル関数は次のように定式化できる。
f:X→Y=f(X) (5)
上記説明はあるレイヤから決定ユニットへ流れる情報を議論している。制御情報を決定ユニットからレイヤへ流すためのベクトル関数を定式化することは容易である。
メモリを搭載したモデル、例えばムーア・マシン(Moore Machine)またはミーリー・マシン(Mealy Macnine)を使用することも可能である(非特許文献[S. Devadas, H.-K. Ma, A. Newton, and A. Sangiovanni-Vincentelli," A synthesis and optimization procedure for fully and easily testable sequential machines," IEEE Trans. On Computer-Aided Design of Integrated Circuits and Systems, vol. 8, no 10, pp. 2200-2107, Oct. 1989]を参照)。ムーア・マシンが使用されると仮定した場合、抽出ユニット150において実行されるように、入力文字Σはレイヤ状態パラメータであり、出力文字Λはモデルパラメータである。Sを機械状態の有限集合とすると、レイヤ状態パラメータとモデルパラメータとの間の関係は次の遷移関数によって与えられる。
T:S×Σ→S (6)
そして出力関数は次のように与えられる。
G:S→Λ (7)
上記説明は、レイヤから決定ユニットへ流れる情報を議論している。この場合、決定ユニットにおいてレイヤ状態パラメータは本発明の装置または方法によって抽出される。決定ユニットからレイヤへ制御情報を流すための状態機械を記述することは容易である。
交換される制御情報の量を減らすために動作ポイントおよび動作モードを利用する提案が最新技術の一部として存在する。図6は本発明の装置および方法の利点を浮き彫りにするための基礎となる動作ポイントと動作モードを利用するアプローチを可視化している。図6において、動作ポイントは○印で示され、動作モードは×印で示される。x軸はパラメータ値を示す。すなわち、それは例えばある特定のスロットにおける信号対ノイズ比といった1つのパラメータの選択、例えばa1である。y軸はユーティリティ指標u=f(a1,a2,...)、例えばチャネル容量を示す。a1の選択と、図6からは決められない例えばa2,a3,...といった更なるパラメータに応じて、ユーティリティ指標の異なる値が実現可能である。
各可能な動作モードは図6において×印でマークされている。イントラレイヤ最適化(intra-layer optimization)は、ユーティリティ関数を最大にするそれらの動作モードの部分集合を提供する。これらの動作モードは図6の曲線上に位置する×印である。最適動作モード、またはより一般的なケースではそれらの任意のサブケースは、動作ポイントとして選ぶことができる。動作ポイントは図6に○印でマークされている。動作ポイントは決定ユニットに通知される。これは本発明の装置を使用して、動作ポイントの1つを決定する。
動作ポイントを使用することは、レイヤと決定ユニットとの間で交換される必要のある情報の量を減らすための効果的な方法である。動作ポイントとは対照的に、モデルと本発明の装置を使用することは、本発明の実施形態によれば、もっとより効果的であり得る。図6に示された例において、モデルは、図6に示された曲線、すなわちユーティリティ指標u=f(a1,a2,...)、またはその近似u≒u’(ただしu’=f’(a1,a2,...))を表す。関数f’は、uの近似が十分正確であると同時にc1,...といったパラメータの数が可能な限り小さくなるように選ばれる必要がある。
図7にシステム700の構造を示す。図7に示されたシステム700は、アプリケーションサーバ710と、コアネットワーク720と、基地局730と、無線ダウンリンク740と、K個の端末とから構成される。簡単のため、図には端末1(符号750)と端末K(符号760)のみが表示されている。
アプリケーションサーバ710は、例えばビデオストリームなどのデータを移動ユーザ750および760に提供する。最初に、データはコアネットワーク720を通じて基地局730に配信される。無線ダウンリンク740は、全てのユーザ750および760によって共有(共同利用)される。無線端末(例えば本例では端末1乃至端末K)上で実行されているK個のアプリケーションにデータが供給される。
ボトムアップ設計を考えると、ダウンリンクレイヤ上の異なる戦略に従ってリソースをアプリケーションに割り当てることが可能である。例えば、各ユーザは利用可能なリソースまたは利用可能なデータレートの等しい持ち分を取得する、あるいは、リソースは何か他の公平基準に基づいてシェアされる。しかしながら、これはアプリケーション要求を満たさない場合がある。
トップダウン設計を考えると、アプリケーションサーバ710は、望ましいデータレートを決定し、送信を開始することができる。しかしながら、アプリケーションサーバ710は物理的な通信チャネルについての知識を持っていない。このため、リンクレイヤ上において全てのアプリケーションに所望のデータレートを提供することは物理的に不可能な事態が起こる場合がある。この結果、パフォーマンスが低下するか機能停止が起こる。
ボトムアップとトップダウンとの両方のアプローチはユーザにベストな可能なサービスを提供しない。それ故、本発明の実施形態は、アプリケーションレイヤとMAC(medium access control)レイヤとの間のクロスレイヤ最適化を取り入れる。
本発明の実施形態はクロスレイヤ最適化を実行する。クロスレイヤ最適化は次のような原理に基づく。アプリケーションレイヤ上において、本発明の実施の一形態のケースにおいて、本発明の装置を利用するオプティマイザのユーティリティ関数としてMOS(objective mean opinion score)が利用される。MOSは、例えばアプリケーションまたは通信ネットワーク上のサービスの実行中におけるユーザの満足度を測る数学的メトリックである。K個のアプリケーションが存在する場合、それらは異なるユーザによって実行されても実行されなくても良いが、MOSkをアプリケーションkに関連するMOSとする。このとき、ユーティリティ指標は関数f(MOS1,...,MOSK)である。この関数は、その引数の置換に関して対称的であるべきであり、各引数にとって単調であるべきである。関数fの例としてその引数の最小値または総和が挙げられる。本発明の他の実施形態では、他の関数fが想定できる。
物理レイヤ上には、例えばBPSK(bipolar phase shift keying)やQPSK(quadrature phase shift keying)や16QAM(16 quadrature amplitude modulation)などの利用可能な異なる変調方式が存在する。変調方式が高度になるほどデータレートは高くなり、これはMOSがより高くなることを暗に意味する。反面、変調方式が高度になるほど誤り率は高くなり、これはMOSがより低くなることを暗に意味する。
物理レイヤ上では、マルチキャリア通信におけるシンボルまたはサブキャリアは異なる電力で送信することが可能である。より高い送信電力は、より高い信号対ノイズ比(SNR:signal-to-noise-ratio)、より低い誤り率、そしてより高いMOSを暗に意味する。パワーバジェットの総和が制約された条件下では、1つのシンボルまたはアプリケーションに対するSNRおよびMOSがより高くなることはその他のものに対するSNRおよびMOSがより低下することを意味する。
MAC(媒体アクセス制御)レイヤ上において、アプリケーションは、マルチキャリア通信において異なる時刻または異なるサブキャリアに予定することができる。送信スロットをアプリケーションに割り当てれば予定されたアプリケーションのMOSが増大する。しかしその間、他のアプリケーションは待機しなければならず、それらのMOAは低下する。より頻繁に予定されるアプリケーションは他の犠牲の上により高いデータレートとより高いMOSを実現する。さらに、無線通信では、実現されるデータレートは、割り当てられたスロットの数だけでなく、アプリケーションの個別の無線チャネルにも依存する。
本発明の実施形態はレイヤのパフォーマンスの間の上記相互関係を解決するためにクロスレイヤ最適化を実行するのに利用することができる。本発明の実施の一形態において、各関係するレイヤは、1セットの可能な動作ポイントがそこから導き出せるモデルパラメータに相当するデータを、オプティマイザへ送信する。各レイヤごとに、オプティマイザはMOSベースのユーティリティ指標を最大にする動作ポイントを選択し、その選択を返信する。その選択も対応するレイヤへのモデルパラメータの形態にあることが可能である。
本発明の別の実施形態では、候補の変調方式と候補の送信電力割当は、モデルパラメータからモデラーによって導き出すことができ、物理レイヤからオプティマイザへ送信することができる。候補のスケジュール、すなわちアプリケーションへのスロット割当の可能な組み合わせもモデルパラメータから導き出すことができ、MACレイヤからオプティマイザへ送信できる。候補のアプリケーションデータレートと、対応するアプリケーション歪メトリック(distortion metrics)は、モデルパラメータから導き出すことができ、アプリケーションレイヤからオプティマイザへ送信できる。このとき、オプティマイザは、上記説明に基づいて、最適化アルゴリズムを利用して関係するレイヤのモデルを実行することによって、対応する決定を評価することができる。
時変無線チャネルは、議論されるシステムにおいて最もタイムクリティカルな(time-critical)コンポーネントである。物理レイヤの動作ポイントの決定における遅延時間、すなわち物理レイヤの制御情報または状態パラメータの伝送における遅延時間を最小にするため、従来技術では、オプティマイザは基地局の無線送信機の近くに配置される必要があった。本発明の1つの利点は、本発明の実施の一形態において、モデラーを使用するときにはオプティマイザはネットワークのどこにでも配置できるという点にある。
図8に本発明の別の実施形態を示す。図8は、リンクモデル810とオプティマイザ820とアプリケーションモデル830とを含む装置800を示している。さらに、図8は、オペレーティングシステム850とアプリケーションパラメータモジュール855と適応アプリケーションモジュール860とを含むアプリケーションサーバ840を示している。さらに、図8は、コアネットワーク870と、変調モジュール885とデータレート推定モジュール890と適応スケジューラモジュール895とから成る基地局880を示している。
一般に、装置800のタスクは、アプリケーションサーバ840と基地局880へ提供するための最適化されたコンフィギュレーション情報を見つけることである。最適化されたコンフィギュレーション情報を評価するため、装置800内のオプティマイザまたはコンフィギュレータ820は、リンクモデル810を第1のモデラーとして利用し、アプリケーションモデル830を第2のモデラーとして利用する。一般に、アプリケーション、例えばビデオストリーミングアプリケーションは、例えば制御情報、状態もしくはモデルパラメータの一部として提供できる異なるデータレートで実行することができる。クロスレイヤ最適化の一般的なタスクによれば、アプリケーションサーバが、例えばビデオストリームをシステムにおける後続のエンティティ(すなわち図8の例で言えば基地局)においてサポートすることができないデータレートで提供することには意味がない。例えばバッファがオーバフローするためにデータは破棄される結果となる。
本発明の装置は、オプティマイザが候補のコンフィギュレーション情報をリンクモデルとアプリケーションモデルへ提供し、対応するモデルから実現可能性(feasibility)フィードバックを受信することによっていまやデータレートの異なる集合、例えば複数のアプリケーションにわたるデータレートの異なる配分、を内部的に容易にすることができる、ということが本発明の利点である。現実のデータ処理手段またはプロトコルレイヤの状態は制御情報内に反映かつ提供され、これはモデルによってモデラーの内部出力内においてそれぞれ議論される。モデルからの実現可能性(feasibility)フィードバック、すなわちモデラー出力は、異なる情報を含むことができる。本発明のいくぶん基礎的な実施形態では、特定の候補のコンフィギュレーションがサポート可能か否かの単純な1ビットの指標がモデラーの出力として機能する。別の実施形態では、モデラーの出力は有効なコンフィギュレーションに収束するために候補情報がいかに与えられるべきかに関するより詳細な情報を含む。
異なる観点から言えば、オプティマイザ820(またはコンフィギュレータ)とリンクモデル810(または第1のモデラー)とアプリケーションモデル830(または第2のモデラー)とのコンスタレーション(関連する要素の集合体)は、制御回路を構築する。この中で、リンクモデル810はリンクレイヤ制御情報に基づいてリンクレイヤをシミュレートし、アプリケーションモデル830はアプリケーションレイヤ制御情報に基づいてアプリケーションレイヤをシミュレートする。コントローラであるオプティマイザ820は、最適化されたコンフィギュレーション情報を実際のプロトコルレイヤに提供する。この観点によれば、本発明の実施形態は、少なくとも2つのモデラーが2つのデータ処理手段(例えばプロトコルレイヤ)をシミュレートし、それらの間にあるコントローラまたはコンフィギュレータが候補のコンフィギュレーションをシミュレータに提供し、現実のデータ処理手段へコンフィギュレーション情報として提供するための最適化された候補のコンフィギュレーションを見つけるためにそれら(シミュレータ)の出力を評価するよう構成された制御回路である。
図8は、上記システムを考えたときに、制御情報がどのように処理され、どのように基地局880におけるリンクレイヤとアプリケーションサーバ840におけるアプリケーションレイヤとオプティマイザ(装置800)との間で交換されるかを可視化している。図8から分かるように、基地局880はデータレート推定モジュール890を利用してデータレートを推定する。そして、データレートは、オプティマイザ800へ次のように例えばいくつかの可能な最大データレートのベクトルの形で送られる。
max=(Rmax,1,...,Rmax,KT (8)
さらに、アプリケーションサーバ840は、アプリケーションパラメータモジュール(application parameter's module)855を利用して次のように表すことができる更なる制御情報Dをオプティマイザ800へ提供する。
D=(D1,...DKT (9)
装置800は、アプリケーションサーバ840からコアネットワーク870を通じて基地局880へ、更には移動ユーザへのデータ伝送を最適化するために、リンクモデル810とアプリケーションモデル830とを利用して、基地局880とアプリケーションサーバ840とに送られるコンフィギュレーション情報またはレイヤ状態パラメータを評価することができる。装置800内のオプティマイザ820が、リンクモデル810とアプリケーションモデル830とを利用してコンフィギュレーション情報を最適化し終わった後、次のような制御情報Rをアプリケーションサーバ840へ送信することができる。
R=(R1,,...RKT (10)
ここでは、例えば決定されたデータレートが提供できる。本発明の別の装置がアプリケーションサーバ840において効力を発揮することができ、その場合、本発明の実施の一形態としてモデルパラメータのみが送信される必要があることに注意する。
さらに、装置800は、制御情報αを場合により例えば次のようなモデルパラメータの形で基地局880へ提供する。
α=(α1,...,αKT (11)
これは、例えばスケジュールされたスロットの数に対応する。以上4つのベクトル各要素はK個のアプリケーションの1つに関連する。
クロスレイヤ・オプティマイザ、すなわち装置800は、それぞれリンクレイヤとアプリケーションレイヤをモデリングする2つのモデル810と830を含む。各アプリケーションk∈{1,...,K}ごとに、アプリケーションからの制御情報またはモデルパラメータは次のような関係を提供する。
A,k:Dk,Rk→MOSk=fA,k(Rk) (12)
これは、本発明の実施の一形態におけるアプリケーションモデル830である。次のようなベクトルが定義される。
MOS=(MOS1,...MOSKT (13)
リンクモデル810は、次の関係によって与えることができる。
L,k:αk,Rmax,k→Rk=fL,k(αk) (14)
オプティマイザ820は、次のユーティリティ関数を利用する。
0:fA,1,...,fA,K→f0(fA,1,....,fA,K) (15)
これは、アプリケーション間の関係を与える。係数Rとαを決定するため、次の最適化問題を解く。
arg max f0(fA,1(fL,1(α1)),...,fA,K(fL,K(αK)))
{α1,...,αK} (16)
これはαを与える式であるが、式(14)を通じてRも与える。装置800内において、候補の状態パラメータが、オプティマイザ820とリンクモデル810との間、オプティマイザとアプリケーションモデル830との間で、それぞれ交換される。オプティマイザ820はアプリケーションモデル830に候補のデータレートRを提供し、アプリケーションモデル830は出力として1セットのMOSを提供する。オプティマイザは候補の予定スロット数αまたはリソース消費量をリンクモデル810に提供し、リンクモデル810は対応するデータレートRを提供する。それらと協働してオプティマイザ820は、候補の状態パラメータの最適化を実際のアプリケーションサーバ840と基地局880にそれらを提供する前に実行することができる。
例示した上記システムを1つの移動端末が複数のアプリケーションを実行する場合にまで一般化することは容易である。さらに、例示した上記システムを複数のアプリケーションサーバを含む場合にまで一般化することも容易である。
次に、リンクレイヤについて詳細に説明する。基地局880において、リンクレイヤからのパラメータRmaxを決定するユニット(例えば図8に示したデータレート推定モジュール)とパラメータαに基づいてリンクレイヤを適応させるユニット(例えば図8に示した適応スケジューラモジュール895)が必要とされる。両方のタスクは、リンクレイヤにおけるオプティマイザの予測が満足されるように実行される必要がある。オプティマイザの予測はリンクモデルfL,kから導き出される。それゆえ、現実的なシステムを設計する上でのキーポイントは、十分な精度で実際のリンクレイヤを表現することができるリンクモデルを見つけることである。本発明の実施の一形態によれば、提案されるリンクモデルは次のようなものである。
L,k:Rk=αkmax,k (17)
ただし、
Figure 0004550097
kは、例えばアプリケーションkのデータレートまたは基地局から移動端末kへのダウンリンクデータレートであると解釈できる。
基地局における全てのリソースが1つのアプリケーションkに独占的に割り当てられる場合、実現可能なデータレートは時変的な移動チャネルにだけに依存する。瞬間チャネル伝達関数はドップラー拡散(Doppler spreading)に依存するが、経路損失またはシャドーウィング(shadowing)などのチャネルの他の特性はそんなに速く変化しない。
基地局において、全てのリソースが独占的にアプリケーションkに割り当てられたとした場合の、長期間に達成できるデータレートRmaxが推定される。このデータレートは制御情報として本発明の装置(特にオプティマイザ、すなわちコンフィギュレータ)に通知される。本発明の実施の一形態において、式(17)は、例えばアプリケーションkを確率αkでスケジュールするランダムスケジューラによって、または対応するラウンドロビン(raound robin)スケジューラによって、それぞれ完全に満足することが可能である。
少しの制御情報のみが交換される必要があるだけなので、ネットワークにおいて生成されるオーバヘッドは先行技術の概念と比べてずっと少なくて済む。例えばリンクレイヤモデルとアプリケーションレイヤモデルを利用する本発明の装置に関しては、クロスレイヤ・オプティマイザもしくは本発明の装置は、提示された限られた数のリンクレイヤデータレート、すなわち動作ポイント、には制約されない。代わりに、例えばリンクレイヤの観点から、オプティマイザが所望する任意のデータレートが実現可能である。これは、本発明の装置を動作ポイントと動作モードのアプローチと比較すると、本発明の装置はプロトコルレイヤ、ここでは、特にリンクレイヤをより正確に特徴付けるために、より良いシステム性能が期待できることを意味する。
クロスレイヤ最適化のための従来のシステムでは、全ての議論されるスケジュール、もっと厳密に言えば対応するスケジュールによって実現される各ユーザのK個のデータレートが、リンクレイヤからオプティマイザへ送信される必要がある。Nslot個のスロットに対しては、KNslot個の置換、すなわち可能なスケジュールが存在する。しかしながら、ランダムスケジューラはチャネルの知識を一切利用しないので、全てのスロットは同等に考えるべきである。スケジューラのタスクは、K人のユーザをNslot個のスロットに割り当てること、すなわち、ユーザに相当するK個の箱にスロットに相当するNslot個の同じ玉を一度に入れる全ての組み合わせ(空の箱を許す)を見つけることである。つまり、一人のユーザが複数のスロットにスケジュールされることが許される、すなわち繰り返しが許される。このため、議論すべき実際のスケジュール数はKNslotよりも小さく、例えば[E. Kreyszig, Advanced Engineering Mathematics, 7th ed. Wiley, 1993]によれば次式で与えられる。
Figure 0004550097
これは、従来のシステムでは、
Figure 0004550097
個のデータレートがオプティマイザへ送信される必要があり、選ばれたスケジュールを示す1つの値が返信される、ことを意味する。それとは対照的に、本提案のパラメータ・アブストラクション(parameter abstruction)は、リンクレイヤからオプティマイザへK個のデータレートのみを送信する必要がある。K個の値が返信される必要がある。表1に一部の例における交換されるパラメータの数を示す。
Figure 0004550097
従来のアプローチでは、交換されるパラメータの大きな減少がイントラレイヤ最適化によって、すなわち異なるデータレートを与えるスケジュールの部分集合のみを考えることによって実現される。しかしながら、多数のユーザおよびスロットに対して、全ての組み合わせを考えることはそれでもなお現実的でない。それとは対照的に、本提案のモデルベースのパラメータ・アブストラクションによれば、多くのユーザおよびスロットに対しても少数のパラメータのみが交換されるだけで済む。
本発明の装置とプロトコルレイヤ(すなわちデータ処理手段)との間で交換されるパラメータは、例えば適応変調または電力割当ほど時間的に変動しない。それゆえ、本発明の実施形態によるクロスレイヤ最適化はほとんど遅延に敏感でないことが期待されるとともに、オプティマイザはネットワークの任意の都合の良い場所、可能な場合は例えば基地局または無線ネットワークコントローラに配置することができる。
本発明の方法の一定の実施要件に応じて、本発明の方法はハードウェアまたはソフトウェアにより実施が可能である。本発明の実施は、本発明の方法が実行されるようにプログラマブルなコンピュータシステムと協働することができるデジタル記憶媒体、特に電子的に読み取り可能な制御信号が保存された磁気ディスク、DVDまたはCDを使用して行うことができる。そのため、一般に、本発明は、コンピュータ上で走らせたときに本発明の方法を実行する働きをするプログラムコードが機械に読み取り可能な媒体に記憶されたコンピュータ・プログラム製品である。言い換えると、本発明の方法は、コンピュータ上で走らせたときに本発明の少なくとも1つの方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラムである。
本発明の実施形態のブロック図である。 本発明の実施形態のブロック図である。 本発明の実施形態のブロック図である。 本発明の実施形態のブロック図である。 本発明の実施形態のブロック図である。 本発明の実施形態のブロック図である。 本発明の他の実施形態のブロック図である。 本発明の他の実施形態のブロック図である。 本発明の別の実施形態のブロック図である。 本発明の別の実施形態のブロック図である。 本発明の複数の異なるシステム構成に基づく異なる実施形態のブロック図である。 本発明の実施形態の利点を説明するための図である。 システムモデルをデータフローと共に示す図である。 本発明の別の実施形態のブロック図である。
符号の説明
100 データ通信支援装置
110 コンフィギュレーション手段
120 データ処理手段
130 追加のデータ処理手段
140 モデラー
150 抽出ユニット
152 第1のエンティティ
154 第2のエンティティ
160 イントラレイヤ・オプティマイザ
162 第1のエンティティ
164 第2のエンティティ
200 装置
210 第1のデータ処理手段のためのモデラー
220 コンフィギュレータ
230 追加のデータ処理手段のためのモデラー
240 第1のデータ処理手段
250 追加のデータ処理手段
500 決定ユニット
510 レイヤM
520 レイヤN
530 レイヤL
540 レイヤK
700 システム構造
710 アプリケーションサーバ
720 コアネットワーク
730 基地局
740 無線ダウンリンク
750 端末1
760 端末K
800 装置
810 リンクモデル
820 オプティマイザ/コンフィギュレータ
830 アプリケーションモデル
840 アプリケーションサーバ
850 オペレーティングシステム
855 アプリケーションパラメータモジュール
860 適応アプリケーションモジュール
870 コアネットワーク
880 基地局
885 変調モジュール
890 データレート推定モジュール
895 適応スケジューラモジュール

Claims (27)

  1. コンフィギュレーション手段(110)とデータ処理手段(120)との間のデータ通信を支援するための装置(100)であり、該コンフィギュレーション手段(110)は前記データ処理手段(120)または少なくとも1つの追加のデータ処理手段(130)の複数の状態に基づいて前記データ処理手段(120)と前記少なくとも1つの追加のデータ処理手段(130)との間の通信を管理するのに有効に機能する、装置(100)であって、
    前記データ処理手段(120)をシミュレートして、前記状態を記述する状態データと比較したときにそれより少ないデータ量の受信されたモデルパラメータから、前記データ処理手段(120)の前記状態の部分集合または前記状態に固有の少なくとも1つの指標を最低限取り出すためのモデラー(140)を備えており、該受信されたモデルパラメータは、前記データ処理手段または前記追加のデータ処理手段によってサポートされる最大データレートを含み、該モデラーは、ベクトル値関数を使用していくつかのベクトルによって表現されるモデルパラメータまたは状態を交換するものである、データ通信支援装置。
  2. 当該装置は前記コンフィギュレーション手段(110)に実装されており、前記モデラー(140)は前記データ処理手段(120)からモデルパラメータを受信するよう構成されている、請求項1に記載のデータ通信支援装置。
  3. 当該装置は前記データ処理手段(120)に実装されており、前記モデラー(140)は、前記コンフィギュレーション手段(110)からモデルパラメータを受信し、コンフィギュレーション状態または前記状態に固有の少なくとも1つの指標を抽出するよう構成されている、請求項1または2に記載のデータ通信支援装置。
  4. 前記モデラー(140)は抽出ユニット(150)からモデルパラメータを受信するよう構成されており、前記抽出ユニット(150)は前記データ処理手段(120)の状態からまたは前記コンフィギュレーション手段(110)からモデルパラメータを抽出するよう構成されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  5. 追加のデータ処理手段(250)のための追加のモデラー(230)と、コンフィギュレータ(220)とを備えており、前記モデラー(210)と前記追加のモデラー(230)とは該コンフィギュレータ(220)と候補のコンフィギュレーション情報を交換するよう構成されており、該コンフィギュレータ(220)は、前記モデラー(210)および前記追加のモデラー(230)と交換された候補のコンフィギュレーション情報に基づいて前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)のためのコンフィギュレーション状態パラメータまたはモデルパラメータを選択するよう構成されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  6. 当該装置は、モデルパラメータまたはコンフィギュレーション状態を前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)へ送信するよう構成されており、前記追加のモデラー(230)は、前記追加のデータ処理手段(250)または抽出ユニットから受信されたモデルパラメータまたは状態に基づいて、前記追加のデータ処理手段(250)をモデリングするよう構成されている、請求項5に記載のデータ通信支援装置。
  7. 前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は候補のコンフィギュレーション情報の変動に関する情報を含むその出力を前記コンフィギュレータ(220)へ提供するよう構成されており、前記コンフィギュレータ(220)はその変動に関する情報に基づいて前記候補のコンフィギュレーション情報を変更するよう構成されている、請求項5または6に記載のデータ通信支援装置。
  8. 前記モデラー(210)および前記追加のモデラー(230)は、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)からの、データ処理手段の状態に関する情報を含むモデルパラメータまたは状態を考慮するよう構成されている、請求項5乃至7のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  9. 前記モデラー(210;230)の1つは状態機械として実装されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  10. 前記コンフィギュレータ(220)は状態機械として実装されている、請求項5乃至9のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  11. 前記モデラー(210)および前記追加のモデラー(230)は、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)からのモデルパラメータまたは状態に基づいて、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)の状態の部分集合をモデリングするよう構成されているとともに、前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)の状態の前記部分集合に属する状態の補間に基づいて、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)の状態の別の部分集合をモデリングするよう構成されている、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  12. 記追加のモデラー(230)は、ベクトル値関数によって表現されるモデルパラメータまたは状態を交換するよう構成されている、請求項6乃至11のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  13. 前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)と、マルチレイヤ通信システムの異なるレイヤを表現するモデルパラメータまたは状態を交換するよう構成されている、請求項6乃至12のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  14. 前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は、プロトコルレイヤ、リンクレイヤ、アプリケーションレイヤ、物理レイヤ、ネットワークレイヤ、トランスポートレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、セッションレイヤもしくはMAC(媒体アクセス制御)レイヤに実装された前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)と、モデルパラメータまたは状態を交換するよう構成されている、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  15. 前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)と、モデルパラメータまたは状態を交換するよう構成されており、前記コンフィギュレータ(220)は目的関数を最適化することに基づいてコンフィギュレーション状態またはモデルパラメータを選択するよう構成されている、請求項6乃至14のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  16. 前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は、どちらか一方がアプリケーションレイヤに実装された前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)と、モデルパラメータまたは状態を交換するよう構成されており、前記コンフィギュレータ(220)は、MOS(平均オピニオン評点)に基づいて、コンフィギュレーション状態またはモデルパラメータを選択するよう構成されている、請求項6乃至15のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  17. 追加のデータ処理手段をモデリングするための追加のモデラーを備えている、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  18. 前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)がサポート可能なアプリケーションまたはユーザまたはエンティティkの最大データレートRmax,kを含むモデルパラメータまたは状態を交換するよう構成されている、請求項1乃至17のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  19. 前記モデラー(210)または前記追加のモデラー(230)は、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)がサポート可能なアプリケーションまたはユーザまたはエンティティkの最大データレートRmax,kとアプリケーションまたはユーザまたはエンティティkのリソース消費量に関連する係数αとの積である
    =Rmax,kα
    が実際のアプリケーションデータレートRを与えるようにすることによって、前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)をモデリングするよう構成されている、請求項1乃至18のいずれか1項に記載のデータ通信支援装置。
  20. コンフィギュレーション手段(110)とデータ処理手段(120)との間のデータ通信を支援するための方法であり、該コンフィギュレーション手段(110)は前記データ処理手段(120)の状態に基づいて前記データ処理手段(120)と少なくとも1つの追加のデータ処理手段(130)との間の通信を管理するのに有効に機能する、方法であって、
    前記データ処理手段(120)をシミュレートして、前記状態を記述する状態データと比較したときにそれより少ないデータ量の受信されたモデルパラメータから、前記データ処理手段(120)の前記状態の部分集合または前記状態に固有の少なくとも1つの指標を最低限取り出すステップを備えており、該受信されたモデルパラメータは前記データ処理手段または前記追加のデータ処理手段によってサポートされる最大データレートを含み、該シミュレートするステップは、ベクトル値関数を使用していくつかのベクトルによって表現されるモデルパラメータまたは状態を交換するものである、データ通信支援方法。
  21. 前記データ処理手段(120)からモデルパラメータを受信するステップを含む請求項20に記載のデータ通信支援方法。
  22. 前記コンフィギュレーション手段(110)からモデルパラメータを受信するステップと、コンフィギュレーション状態を抽出するステップとを含む、請求項20または21に記載のデータ通信支援方法。
  23. 抽出ユニット(150)からモデルパラメータを受信するステップを含み、前記抽出ユニット(150)は前記データ処理手段(120)の全ての状態からモデルパラメータを導出するよう構成されている、請求項20乃至22のいずれか1項に記載のデータ通信支援方法。
  24. 抽出ユニット(150)からモデルパラメータを送信するステップを含み、前記抽出ユニット(150)は状態から前記モデラー(140)のためのモデルパラメータを導出するよう構成されている、請求項20または23に記載のデータ通信支援方法。
  25. 追加のデータ処理手段(250)をモデリングするステップと、コンフィギュレータ(220)と候補のコンフィギュレーション情報を交換するステップと、交換された候補のコンフィギュレーション情報に基づいて前記データ処理手段(240)または前記追加のデータ処理手段(250)のためのコンフィギュレーション状態またはモデルパラメータを選択するステップとを含む、請求項20または24に記載のデータ通信支援方法。
  26. 前記追加のデータ処理手段(250)または前記データ処理手段(240)へモデルパラメータまたはコンフィギュレーション状態を送信するステップと、前記追加のデータ処理手段(250)からモデルパラメータまたは状態を受信するステップと、前記追加のデータ処理手段(250)から受信されたモデルパラメータまたは状態に基づいて前記追加のデータ処理手段(250)をモデリングするステップとを含む、請求項20乃至25のいずれか1項に記載のデータ通信支援方法。
  27. コンピュータ上で走らせたときに請求項20乃至26のいずれか1項に記載された方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム。
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