JP4548875B2 - Base material for pipe inner surface molding - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は上下水道管、ガス管、石油輸送管等の管路の内面成形用基材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上下水道管、ガス管、石油輸送管等は長期間の使用による老朽化によって強度が低下したり、使用環境による破損によって管路内の輸送物が漏れるなど強度的な問題が生ずるおそれがある。このような強度的な問題が生じた場合は、新設と同様の管で敷設替を開削工法で行うか、非開削工法で管路内の部分補修を行う方法又は管路内に新設管と同程度の強度の新らたな管を成形する方法が採用されている。これらの方法のうち、開削工法は埋設された既存管の地上の交通量が多い地域や複数の配管が埋設されている場所などではしばしば制限を受ける。そのため、近年、非開削工法が採用されるようになり、その1つとして、繊維強化樹脂複合体を管路内に成形する方法が知られており、この方法は既存の管路内へ強化繊維に樹脂が含浸された円筒状の繊維強化樹脂複合体を挿入し、この円筒状物の内側に圧力をかけて膨張させ、樹脂を硬化させて管路内に新たに円筒状成形物を成形するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の円筒状の繊維強化樹脂複合体を管路内に成形する方法において、この円筒状物の外径が既存の管路の内径に近い設計の円筒状物を挿入して成形すると、管路内の内径が多少変形して上記円筒状物の外径よりも小さくなっている部分があれば、この部分では成形後に円筒状物にしわが発生するおそれがある。一方、円筒状物の外径が既存の管路の内径よりもやや小さく設計した円筒状物を挿入して成形すると、円筒状物の内側に圧力をかけて膨張させたときに、膨張が不十分であると、円筒状物の外層と管路内面に隙間が発生し、この隙間が大きい場合には補修後でも外圧に対して管路及び成形物の強度が不十分になるおそれがある。
そのため、この円筒状物の外径は予め管路内径よりやや小さく設計し、円筒状物の内側から圧力をかけて膨張させるときに、十分膨張させて円筒状物の外層面を管路内面に十分接触させて成形することが望まれる。
【0004】
このような膨張性に適した基材として不織布が使用されているが、不織布のみを基材とした場合は、強度の方向性のバランスには適しているものの、管路の成形物に要求される円周方向の強度を得るには成形物の肉厚を厚くする必要がある。しかし、成形物の肉厚を厚くすると、補修後の管路の断面積が減少し、それによって管路内の流量能力の低下が避けられないことから、補修後の肉厚をできるだけ薄く仕上げることが望まれる。
【0005】
また、強度に優れたバイヤス状織物を基材にすると、汎用されている構成の織物では、織物を構成している交錯した相互の糸条の重量比率の差が少ないので、膨張をさせるときに相互の糸条が擦れ合う現象が起こり、膨張させるのにかなりの圧力を要することになる。
また、通常の平織織物を管路の軸方向に対して斜めに配置させても上記バイヤス状織物と同様に膨張をさせるときに相互の糸条が擦れ合う現象が起こり、膨張させるのにかなりの圧力を要することになる。さらに、平織織物の経糸が管路の軸方向に対して0度又は90度の角度になるよう配置させると、管圧に対する強度は得られるが上記の膨張については期待できない。
【0006】
そこで、本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、管路内へ挿入後の膨張性がよく、成形後にしわが発生することがなく、しかも、円周方向の強度に優れた管路の内面成形用基材を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本発明は、複数の強化繊維基材を積層した強化繊維積層体に樹脂を含浸してなる繊維強化樹脂積層体からなる管路内を補修するための内面成形用基材であって、上記強化繊維基材の少なくとも一層が一方向に配列された長繊維からなる強化糸条に形態保持糸条を絡ませて形成されかつ形態保持糸条に対する強化糸状の重量比率が10以上である一方向強化織物と不織布とを交互に積層してなり、かつ該不織布が最内層に配置されており、一方向強化織物の強化糸条の配列方向が補修すべき管路の軸方向に対して30度〜85度の角度になるように配置されてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の内面成形用基材は、複数の強化繊維基材を積層した強化繊維積層体に樹脂を含浸してなる繊維強化樹脂積層体からなる管路内を補修するための内面成形用基材であるが、補修すべき既存の管路内に挿入され、この円筒状物の内側に圧力をかけて膨張させ、上記樹脂を硬化させて管路内に新たに円筒状成形物を成形するために使用される。この内面成形用基材は円筒状又はシート状などに形成されており、円筒状に形成されている場合は、そのままの状態で補修すべき既存の管路内に挿入されて上記のようにして成形され、また、シート状に形成されている場合は、シート状物の端部と端部とを合わせて円筒状にして補修すべき既存の管路内に挿入されて上記と同様にして成形される。
【0009】
本発明においては、強化糸条によって内面成形用基材の強度を保持するのもであるから、形態保持糸条には特に強度は要求されず、強化糸条に絡ませて一方向強化織物の形態を保持できればよく、むしろ、内面成形用基材を後工程で膨張させるときに強化糸条の角度移動が容易な細い太さの糸条が好ましい。したがって、形態保持糸条に対する強化糸条の重量比率を10以上とするものである。また、内面成形用基材を後工程で膨張させるときに強化糸条の角度移動をし易くするために、一方向強化織物の強化糸条の配列方向が補修すべき管路の軸方向に対して30度〜85度の角度になるように配置するものである。さらに、上記のように、形態保持糸条に対する強化糸条の重量比率を10以上とするすなわち形態保持糸条の重量比率を強化糸条の重量の1/10以下とするとともにこれを強化糸条に絡ませることにより、上記の強化糸条の配置と相俟って、膨張時の強化糸条がより一層角度移動をし易くなる。
【0010】
本発明の内面成形用基材は、強化繊維基材として、一方向強化織物の強化糸条の配列方向が補修すべき管路の軸方向に対して30度〜85度の角度になるように配置されてなるので、これを円筒状物となして、管路内に挿入して膨張させるとき、強化糸条と形態保持糸条との交点でそれぞれの糸条が擦れ合う力が通常の平織織物よりも極めて低く、容易に膨張する。すなわち、補修すべき既存の管路内に上記円筒状物を挿入し、この円筒状物の両端を塞いでその内部に圧力を加えると、強化糸条が管路の軸方向に対して角度が大きくなるように角度移動し、それにより円周方向に膨張し、既存の管路内に円筒状物の外層が十分に接触する。
したがって、既存の管路と円筒状物とが一体化され、また、管路内径の変動による膨張度合の変化に対しても強化糸条が弛むことがないので、円筒状物が管路内に接触し、それによって補修すべき管路に要求される強度を与えることができるとともに成形後のしわの発生を抑えることができる。
【0011】
また、一方向強化織物と膨張時の繊維間移動が容易な不織布を交互に配した積層構成にすることが必要であり、このような構成により上記と同様の優れた膨張性と強化糸条が弛まない作用が得られ、さらに最内層に不織布を配置させることにより内面の平滑性の良好な成形物を形成することができる。また、一方向強化織物と不織布とを積層すると、一方向強化織物の一方向強度方向特性と不織布との剛性が相俟って補修すべき既存の管路内の損傷状況、補修目標強度に応じた積層構成を設計することができ、さらに、不織布単独の場合よりも成形物の肉厚を薄くすることができ、それによって補修後の管路断面積の低下を少なくすることができ、ひいては管内輸送能力の低下を防ぐことができる。
【0012】
以下、本発明の実施態様を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実地態様を模式的に示した平面図であって、補修すべき既存の管路1内には円筒状の内面形成基材2とこれに含浸された樹脂が硬化してなる硬化樹脂との成形物からなる新たな管路が形状されている。上記内面成形用基材2は外層から順に一方向強化織物4、不織布6、一方向強化織物5及び不織布7が積層されて円筒状に形成されている。上記一方向強化織物4の強化糸条4aは管路1の軸方向に対して30度から85度の間の所定の角度で配置され、一方向強化織物5の強化糸条5aは上記一方向強化織物4の強化糸条と対称になる角度で配置されている。
【0013】
上記内面成形用基材を構成する一方向強化織物は、強化糸条として例えばガラスロービングを用い、形態保持糸条として例えばポリエステル糸を用いたものであって、上記ガラスロービングの織密度を5本/25mmとし、上記ポリエステル糸の織密度を0.5×2本/25mmとして上記ガラスロービングに絡ませて織ったからみ織物であり、上記ポリエステル糸がこの織物の織組織を保持できる程度に上記ガラスロービングに絡まっているのもである。上記ガラスロービングとしては具体的にはユニチカグラスファイバー(株)製の商品名DWR1150F165等が挙げられ、また、ポリエステル糸としてはユニチカ(株)製の製品名250/48−E721等が挙げられる。
【0014】
次に、上記の不織布としては、例えば樹脂補強用に一般的に使用されているガラスチョップドストランドマットが好ましく使用され、その他合成繊維などからなる不織布、フェルトなどを用いることもできる。上記ガラスチョップドストランドマットとしては具体的にはユニチカグラスファイバー(株)製の商品名EM450SS等が挙げられる。
【0015】
強化糸条としてはガラス繊維の他、炭素繊維、アラミド繊維などからなるものが挙げられ、これらは2種以上を併用してもよい。また、形態保持糸条としてはポリエステル繊維などの合成繊維のほか、ガラス繊維、天然繊維などからなるものが挙げられる。
本発明の管路の内面成形用基材を製造する方法の一例を図2〜図6に基づいて説明する。図2に示すように、一方向強化織物3とすべきヨコスダレ織物をまず通常のヨコスダレ織物と同様にして製織する。すなわち、経糸を形態保持糸条3bとすべき糸条とし、緯糸を強化糸条3aとすべき糸条とし、ポリエステル糸からなる経糸が50mm間に1箇所の割合で2本配置させ、ガラスロービングからなる緯糸が密度25mm間に5本の割合で構成され、織り方としては経糸が緯糸に絡ませたいわゆるからみ織りとして製織し、織物1m2当りの重量を例えば強化糸条3aとすべきガラスロービング230gに対してポリエステル糸(太さ250d)を1gとする。
【0016】
次に、上記ヨコスダレ織物の形態保持糸条3bに張力を与えて、図3に示すような強化糸条4aとすべき緯糸の角度が45度の一方向強化織物4となし、次いで、図5に示すように、この一方向強化織物4と不織布6とをポリエステル糸を縫糸8として縫合せる。なお、図3における4bは一方向強化織物4の形態保持糸条である。
【0017】
また、図2に示すヨコスダレ織物の形態保持糸条3bに張力を与えて、図4に示すような、図3のヨコスダレ織物の緯糸の角度と対称すなわち強化糸条5aとすべき緯糸の角度が−45度の一方向強化織物5となし、次いで、図6に示すように、この一方向強化織物5と不織布7とをポリエステル糸を縫糸8として縫合せる。なお、図4における5bは一方向強化織物5の形態保持糸条である。
【0018】
このようにして得られた一方向強化織物4と不織布6とからなる強化繊維積層体に熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などを含浸し、円筒状物に成形して管路の内面成形用基材となし、円筒状物の最外層に合成樹脂フィルムを被せる。最外層に合成樹脂フィルムを被せると、その平滑性によって補修すべき既存の管路内により容易に挿入することができる。なお、内面性形用基材への樹脂含浸は管路内に内面成形用基材を挿入後に行ってもよい。
【0019】
本発明に係る実施例1と比較例1〜3とを比較すると、実施例1における繊維強化樹脂積層体は比較例1、2のそれに比べて曲げ強度が44%高く、また、比較例3のそれに比べても曲げ強度が30%高いものである。このことからも、本発明の管路の内面成形用基材は管路の補修に好適であることが分かる。
上記の曲げ強度は、JIS−K−7055「ガラス繊維強化プラスチックの曲げ試験方法」に準じて測定した。なお、測定は繊維強化樹脂積層体の最上層を上面にして測定した。
【0020】
【発明の効果】
本発明によると、上記の構成により管路内へ挿入後の膨張性がよく、成形後にしわが発生することがなく、しかも、管路の円周方向の強度に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様における内面成形用基材を模式的に示した平面図である。
【図2】 同内面成形用基材の製造過程を示す平面図である。
【図3】 同内面成形用基材の製造過程を示す平面図である。
【図4】 同内面成形用基材の製造過程を示す平面図である。
【図5】 同内面成形用基材の製造過程を示す断面図である。
【図6】 同内面成形用基材の製造過程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 管路
2 内面成形用基材
3、4、5 一方向強化織物
3a、4a、5a 強化糸条
3b、4b、5b 形態保持糸条
6、7 不織布
8 縫糸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a base material for forming an inner surface of a pipeline such as a water and sewage pipe, a gas pipe, and an oil transportation pipe.
[0002]
[Prior art]
Water and sewage pipes, gas pipes, oil transportation pipes, etc. may have strength problems such as deterioration in strength due to long-term use and leakage of transported goods in the pipeline due to damage due to the use environment. If such a strength problem occurs, replace the laying with the same pipe as in the new construction using the open-cut method, or perform partial repairs in the pipe using the non-open-cut method or the same as the new pipe in the pipe. A method of forming a new tube having a certain degree of strength is employed. Of these methods, the excavation method is often limited in areas where there is a lot of traffic on the ground of existing pipes or where multiple pipes are buried. Therefore, in recent years, a non-cutting method has come to be adopted, and as one of them, a method of forming a fiber reinforced resin composite in a pipe line is known, and this method uses a reinforced fiber in an existing pipe line. A cylindrical fiber reinforced resin composite impregnated with resin is inserted into the cylinder, and pressure is applied to the inside of the cylindrical object to expand it, the resin is cured, and a new cylindrical molded article is formed in the pipeline. Is.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above method for forming a cylindrical fiber reinforced resin composite in a pipeline, when the cylindrical product having a design in which the outer diameter of the cylindrical product is close to the inner diameter of an existing pipeline is inserted and molded, If there is a part in which the inner diameter is slightly deformed and smaller than the outer diameter of the cylindrical object, wrinkles may occur in the cylindrical object after molding in this part. On the other hand, when a cylindrical object designed with the outer diameter of the cylindrical object slightly smaller than the inner diameter of the existing pipe line is inserted and molded, when expansion is performed by applying pressure to the inner side of the cylindrical object, expansion is not possible. If the gap is sufficient, a gap is generated between the outer layer of the cylindrical object and the inner surface of the pipe line. If this gap is large, the strength of the pipe line and the molded article against the external pressure may be insufficient even after repair.
For this reason, the outer diameter of the cylindrical object is designed to be slightly smaller than the inner diameter of the pipe in advance, and when the cylinder is expanded by applying pressure from the inside of the cylindrical object, the outer layer surface of the cylindrical object is made the inner surface of the pipe. It is desired to mold it with sufficient contact.
[0004]
Nonwoven fabric is used as a base material suitable for such expansibility. However, when only a nonwoven fabric is used as a base material, it is suitable for the balance of strength directionality, but is required for a molded product of a pipeline. In order to obtain strength in the circumferential direction, it is necessary to increase the thickness of the molded product. However, if the thickness of the molded product is increased, the cross-sectional area of the pipeline after repair will decrease, and this will inevitably cause a reduction in flow capacity in the pipeline, so the thickness after repair should be as thin as possible. Is desired.
[0005]
In addition, when using a woven fabric with excellent strength as a base material, in a woven fabric having a general configuration, there is little difference in the weight ratio of the interlaced yarns that make up the woven fabric. A phenomenon occurs in which the yarns rub against each other, and considerable pressure is required for expansion.
In addition, even if a normal plain woven fabric is arranged obliquely with respect to the axial direction of the pipe line, a phenomenon occurs in which the yarns rub against each other when expanding like the above-mentioned biased woven fabric, and a considerable pressure is required for the expansion. Will be required. Further, when the warp of the plain woven fabric is arranged at an angle of 0 degree or 90 degrees with respect to the axial direction of the pipe line, the strength against the pipe pressure can be obtained, but the above expansion cannot be expected.
[0006]
Therefore, the present invention has been made to solve such a problem, and has good expansibility after insertion into a pipeline, does not cause wrinkles after molding, and has a circumferential strength. An object of the present invention is to provide a base material for forming an inner surface of a pipe line excellent in the above.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve such problems, the present invention provides an inner surface molding for repairing the inside of a fiber reinforced resin laminate formed by impregnating a resin into a reinforced fiber laminate obtained by laminating a plurality of reinforcing fiber substrates. A weight ratio of reinforcing yarns to the shape-retaining yarn, wherein the shape-retaining yarn is entangled with a reinforcing yarn composed of long fibers in which at least one layer of the reinforcing fiber substrate is arranged in one direction. The unidirectional reinforced fabrics and nonwoven fabrics each having a length of 10 or more are alternately laminated, and the nonwoven fabrics are arranged in the innermost layer, and the arrangement direction of the reinforced yarns of the unidirectional reinforced fabrics It is arranged so as to have an angle of 30 to 85 degrees with respect to the axial direction.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The inner surface molding base material of the present invention is an inner surface molding base material for repairing the inside of a pipe line composed of a fiber reinforced resin laminate obtained by impregnating a resin into a reinforcing fiber laminate obtained by laminating a plurality of reinforcing fiber substrates. However, it is inserted into an existing pipeline to be repaired, and pressure is applied to the inside of the cylindrical object to expand it, and the resin is cured to form a new cylindrical molded article in the pipeline. Used for. This inner surface forming base material is formed in a cylindrical shape or a sheet shape, and when it is formed in a cylindrical shape, it is inserted into an existing pipeline to be repaired as it is, as described above. If it is molded and formed into a sheet, the end of the sheet is combined into a cylindrical shape and inserted into the existing pipeline to be repaired. Is done.
[0009]
In the present invention, the strength of the base material for inner surface molding is held by the reinforcing yarn, so that the strength is not particularly required for the shape-maintaining yarn, and the form of the unidirectional reinforcing fabric is entangled with the reinforcing yarn. Rather, it is preferable to use a thin yarn with which the angle of the reinforcing yarn can be easily moved when the inner surface forming base material is expanded in a subsequent process. Therefore, the weight ratio of the reinforcing yarn to the shape holding yarn is 10 or more. In addition, in order to facilitate the angular movement of the reinforcing yarn when the inner surface forming base material is expanded in the subsequent process, the arrangement direction of the reinforcing yarn of the unidirectional reinforcing fabric is relative to the axial direction of the pipeline to be repaired. The angle is 30 to 85 degrees. Furthermore, as described above, the weight ratio of the reinforcing yarn to the shape retaining yarn is set to 10 or more, that is, the weight ratio of the shape retaining yarn is set to 1/10 or less of the weight of the reinforcing yarn, and this is set to the reinforcing yarn. By being entangled with each other, in combination with the arrangement of the reinforcing yarns described above, the reinforcing yarns at the time of expansion more easily move at an angle.
[0010]
The base material for inner surface molding of the present invention, as a reinforcing fiber base material, is arranged so that the arrangement direction of the reinforcing yarns of the unidirectional reinforcing fabric is an angle of 30 to 85 degrees with respect to the axial direction of the pipe line to be repaired. Because it is arranged, when this is made into a cylindrical object and inserted into a pipeline to be expanded, the force with which the yarns rub against each other at the intersection of the reinforcing yarn and the shape retaining yarn is normal plain woven fabric Much lower and easier to swell. That is, when the cylindrical object is inserted into an existing pipeline to be repaired, both ends of the cylindrical object are closed and pressure is applied to the inside thereof, the reinforcing yarn has an angle with respect to the axial direction of the pipeline. The angle is moved so as to increase, so that it expands in the circumferential direction, and the outer layer of the cylindrical object is in sufficient contact with the existing pipe line.
Therefore, the existing pipe line and the cylindrical object are integrated, and the reinforcing thread does not loosen even when the degree of expansion changes due to the fluctuation of the pipe inner diameter. This makes it possible to provide the required strength to the pipe line to be repaired and thereby suppress the occurrence of wrinkles after molding.
[0011]
In addition, it is necessary to have a laminated configuration in which unidirectional reinforcing fabrics and nonwoven fabrics that are easy to move between fibers during expansion are alternately arranged. With such a configuration , excellent expandability and reinforcing yarns similar to the above can be obtained. An action that does not sag is obtained, and a molded article with good inner surface smoothness can be formed by disposing a nonwoven fabric in the innermost layer. In addition, when the unidirectional reinforced fabric and non-woven fabric are laminated, the unidirectional strength direction characteristics of the unidirectional reinforced fabric and the stiffness of the non-woven fabric are combined, depending on the damage status in the existing pipe line to be repaired and the target repair strength. In addition, the thickness of the molded product can be made thinner than in the case of the nonwoven fabric alone, thereby reducing the reduction in the cross-sectional area of the pipeline after repair, and thus in the pipe Decrease in transport capacity can be prevented.
[0012]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a plan view schematically showing one embodiment of the present invention, in which a cylindrical inner surface forming
[0013]
The unidirectional reinforcing fabric constituting the inner surface forming base material uses, for example, glass roving as the reinforcing yarn, and uses, for example, polyester yarn as the shape maintaining yarn, and has a woven density of 5 pieces of the glass roving. / 25 mm, a woven fabric woven by entangled with the glass roving with a woven density of the polyester yarn of 0.5 × 2/25 mm, and the glass roving to such an extent that the polyester yarn can hold the woven structure of the woven fabric. It is also tangled in. Specific examples of the glass roving include trade name DWR1150F165 manufactured by Unitika Glass Fiber Co., Ltd., and examples of the polyester yarn include product name 250 / 48-E721 manufactured by Unitika Ltd.
[0014]
Next, as said nonwoven fabric, the glass chopped strand mat generally used, for example for resin reinforcement is used preferably, and the nonwoven fabric, felt, etc. which consist of other synthetic fibers etc. can also be used. Specific examples of the glass chopped strand mat include trade name EM450SS manufactured by Unitika Glass Fiber Co., Ltd.
[0015]
Examples of the reinforcing yarn include glass fibers, carbon fibers, aramid fibers, and the like, and these may be used in combination of two or more. Examples of the shape retention yarn include synthetic fibers such as polyester fibers, glass fibers, natural fibers, and the like.
An example of the method for producing the inner surface forming base material of the pipe line of the present invention will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 2, the Yokosuda fabric to be the unidirectional reinforcing
[0016]
Next, tension is applied to the
[0017]
Further, a tension is applied to the
[0018]
The thus obtained unidirectional reinforcing
[0019]
When Example 1 according to the present invention is compared with Comparative Examples 1 to 3, the fiber-reinforced resin laminate in Example 1 has a 44% higher bending strength than that of Comparative Examples 1 and 2, and Compared to this, the bending strength is 30% higher. This also shows that the base material for forming the inner surface of the pipe according to the present invention is suitable for repairing the pipe.
The bending strength was measured according to JIS-K-7055 “Bending test method for glass fiber reinforced plastic”. The measurement was performed with the uppermost layer of the fiber reinforced resin laminate as the upper surface.
[0020]
【The invention's effect】
According to the present invention, with the above-described configuration, the expandability after insertion into the pipeline is good, wrinkles are not generated after molding, and the strength of the pipeline in the circumferential direction is excellent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view schematically showing an inner surface forming base material in one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a manufacturing process of the inner surface forming base material.
FIG. 3 is a plan view showing a manufacturing process of the inner surface forming base material.
FIG. 4 is a plan view showing a manufacturing process of the inner surface forming base material.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a manufacturing process of the inner surface forming base material.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing the manufacturing process of the inner surface forming base material.
[Explanation of symbols]
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