JP4541820B2 - 軌道パラメータ算出プログラム - Google Patents
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Description
図8において、地球観測衛星は楕円軌道で地球のまわりを回っている。アポジ半径とペリジ半径は、下記計算式により、軌道長半径a、離心率eから求めることができる。
アポジ半径=a×(1+e)
ペリジ半径=a×(1−e)
なお図8では差が誇張して描かれている。地球観測衛星では離心率eは略0(ゼロ)に等しいので、軌道長半径aによって楕円形状が決定される。
図10において、紙面を上下方向に斜めに横切る実線または破線の矢印は、地球観測衛星の軌道を示している。地球観測衛星は地球上をまんべんなく走査したいため、一定の周期でトレースをかけるような軌道(準回帰軌道)を設計することになる。
日周回数Nは、1日の概周回数(整数)で、例えば、300〜1300kmの高度で地球をまわる衛星では、通常、N=16〜13となる。また、回帰日数Mは、その日数Mが経過すると、同じ場所に戻ることを示す日数(整数)である。日移動数Lは、1日後の交点経度の目盛りの東方向または西方向へのずれを示す値(整数)であり、準回帰軌道では、「|L|<M/2、MとLは互いに素」という関係がある。そして、回帰日数Mに示される日数が経過すると、衛星は交点経度の目盛りに指定される軌道をまんべんなく通過する。なお、L=0の場合、回帰軌道となる。また、回帰周回数X(=NM+L)は、地球のまわりを何本の線(軌道)で覆うかを示す数であるとともに、赤道上に存在するグランドトレースの交点経度の個数である。これらの交点経度は赤道上にΔλ=360deg/Xの等間隔に並ぶことになる。なお、図10には、M=5、L=2の例が示されている。
準回帰条件は以下の(S1)式で表される。
n=(N+L/M)(ωe−Ωdot) ・・・・・・(S1)
ここで、Ωdotは、軌道面の回転角速度であり、以下の(S2)式で表される。
Ωdot=−(3n/2)(ae/a)2J2cos(i) ・・・・・・(S2)
(S1)および(S2)式における各文字の意味は以下のようである。
n:衛星平均軌道
i:軌道傾斜角
ωe:地球自転角速度(定数)
ae:地球赤道半径(定数)
a:軌道長半径
J2:地球重力の扁平による効果(定数)
N:日周回数
M:回帰日数
L:日移動数
なお、以下の計算においては、2体近似により、衛星平均軌道nと軌道長半径aの間に成り立つ下記(S3)式がさらに加味される。
a=(μ/n2)1/3 ・・・・・・(S3)
μ:地心重力定数
太陽同期の場合は、さらに以下の太陽同期条件が用いられる。
Ωdot=ns
ns:地球の公転角速度
太陽非同期の場合は、軌道傾斜角iを独立に指定して軌道パラメータの算出を行う。
従来、地球観測衛星の軌道設計は上記関係式を用いて試行錯誤的に行われている。すなわち、準回帰パラメータ(N,M,L)を与えて、軌道長半径a、軌道傾斜角iを算出したり、また、高度h(=a−地球赤道半径)と、準回帰パラメータの一部を与えて、残りのパラメータを算出したりしている。そして、その算出結果の軌道が観測センサ条件や観測運用要求に合致しなければ、別のパラメータの組で再度計算することが行なわれている。
<準回帰軌道の場合>
・軌道高度または日周回数
・軌道傾斜角
・回帰周回数
<太陽同期準回帰軌道の場合>
・軌道高度または日周回数
・回帰周回数
また、下記特許文献1では、準回帰軌道から回帰軌道に変更する方式が記述されているが、軌道パラメータ(軌道長半径a、軌道傾斜角i)を入力として指定することになっている。
本発明の第2態様の軌道パラメータ算出プログラムは、軌道傾斜角、日周回数、回帰日数、および、日移動数から地球観測衛星の軌道を決定する処理をコンピュータに実現させる軌道パラメータ算出プログラムにおいて、指定された軌道傾斜角および軌道高度範囲に基づいて準回帰軌道パラメータを算出し、前記コンピュータの記憶手段に格納するステップと、前記軌道傾斜角および前記準回帰パラメータを用いて前記地球観測衛星の軌道を決定するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする軌道パラメータ算出プログラムである。
図1は、観測センサ条件を説明する図であるとともに、軌道高度hとクロストラック方向センサ視野角φとに対して、地表面カバレッジ範囲ΔCを示す図である。
ΔC>Δλ/2 ・・・ (T1)
Δλ=360deg/X、X=NM+Lであることを考慮すると、(T1)式より、地球表面全体を隙間なく観測することは、回帰周回数Xや回帰日数Mにも関係することが分かる。このうち、観測運用要求から主に考慮すべきは、回帰日数Mである。例えば、地球の全表面を早く観測したい場合は回帰日数Mを小さく設定し交点経度間隔Δλは大きくなる。また、地球の全表面を細かく観測したい場合は回帰日数Mを大きく設定し交点経度間隔Δλは小さくなる。
・軌道高度hの範囲
・回帰日数Mの範囲
・交点経度間隔Δλの最大値
・クロストラック方向センサ視野角φの最大値
背景技術において説明したように、準回帰の状態を表すパラメータN、M、L(太陽非同期の場合はさらに軌道傾斜角i)を決めれば軌道は一義的に決まる。この場合、「|L|<M/2、MとLは互いに素」という条件がすでにあるので、一般には、上記の4つの変数に対する条件のうちの任意の2つを指定することで、衛星の軌道を決定できるが、ここでは、上記観測センサ条件から特に重要と思われる「軌道高度hの範囲」を第1の条件として必ず指定するようにし、第2の条件として、「回帰日数Mの範囲」、「交点経度間隔Δλの最大値」、「クロストラック方向センサ視野角φの最大値」のいずれか1つを指定するようにする。
(1)各種定数
・地心重力定数 μ
・地球自転角速度 ωe
・地球の平均公転角速度 ns
・地球赤道半径 ae
(2)画面から入力するデータ
a)軌道タイプフラグ 太陽同期/太陽非同期
b)準回帰条件パラメータ
・日周回数 N
・回帰日数(下限/上限) M(M1,M2)
・日移動数 L
・軌道傾斜角 i
・軌道高度(下限/上限) (h1,h2)
・交点経度間隔最大値 Δλm(経度または赤道上距離で指定)
・クロストラック方向センサ視野角最大値 φm
c)ミッション期間年数 ΔY
また、軌道パラメータの算出結果としての出力データ項目を以下に示す。
a)回帰パラメータ
・日周回数 N
・回帰日数 M
・日移動数 L
b)軌道パラメータ
・軌道長半径 a
・軌道傾斜角 i
・軌道高度 h
c)観測パラメータ
・交点経度間隔 Δλ
・クロストラック方向センサ視野角 φ
・ミッション期間中同一パス観測回数 Nobs
図2は、本発明の一実施形態の軌道パラメータ算出装置(コンピュータ)の構成を示すブロック図である。
(1)軌道長半径・軌道傾斜角算出部15では、太陽同期条件下で、準回帰パラメータ(N,M,L)から軌道長半径a,軌道傾斜角iを以下のようにして算出している。
すなわち、太陽同期の場合は、Ωdot=nsなので、準回帰軌道の条件式より
n0=(N+L/M)(ωe−ns)
a0=(μ/n0 2)1/3
太陽同期の条件式より、
i0=cos−1{−2ns/(3n0(ae/a0)2J2)}
そして、J2を考慮した軌道長半径aと軌道傾斜角iとを求める。
Δn=(3/2)(ae/a0)2J2(4cos2i0−1)
n=n0/(1+Δn)
a=(μ/n2)1/3
i=cos−1{−2ns/(3n(ae/a0)2J2)}
(2)日周回数範囲算出部11では、太陽同期条件下で、軌道高度範囲(h1,h2)から日周回数範囲(N1,N2)を以下のようにして算出している。
n1={μ/(ae+h1)3}1/2
n2={μ/(ae+h2)3}1/2
準回帰軌道の条件式より、太陽同期の場合はΩdot=nsなので、
n=(N+L/M)(ωe−ns)
したがって、
A1=n1×(ωe−ns)
A2=n2×(ωe−ns)
とおけば、次式から日周回数範囲(N1,N2)が求まる。
N1=ROUND[A2]
N2=ROUND[A1]
ここで、ROUND[X]はXを四捨五入した整数値を示す。また、h1<h2ならばN1≦N2であることに注意。
(3)回帰日数範囲算出部12では、太陽同期条件下で、軌道高度範囲(h1,h2)、交点経度間隔最大値Δλmから回帰日数範囲(M1,M2)を以下のようにして算出している。
n1={μ/(ae+h1)3}1/2
n2={μ/(ae+h2)3}1/2
Δλmが経度で与えられている場合は、回帰周回数Xは次式で表せる。
X=INT[360/Δλm(deg)]+1 (INT[X]はXを超えない整数)
なお、Δλmが赤道上距離で与えられている場合は、以下の式を用いて経度で表現してから上式を適用する。
Δλm(deg)=360×Δλm(km)/(2πae)
準回帰条件より、太陽同期の場合はΩdot=nsなので、
X/M=(N+L/M)=n/(ωe−ns)
したがって、
A1=n1/(ωe−ns)
A2=n2/(ωe−ns)
とおけば、
M1=ROUND[X/A1]
M2=ROUND[X/A2]
ここで、条件M1≦M≦M2を満たす整数Mについて回帰周回数Xと互いに素であるか判定し、互いに素である全てのMを算出結果として出力する。なお、ROUND[X]はXを四捨五入した整数値を示す。
(4)回帰日数範囲算出部13では、太陽同期条件下で、軌道高度範囲(h1,h2)、クロストラック方向センサ視野角φmから回帰日数範囲(M1,M2)を以下のようにして算出している。
ae 2=ρ2+(ae+h)2−2ρ(ae+h)cosφ
ρ2=ae 2+(ae+h)2−2ae(ae+h)cos(Δλ/2)
第1式をρに関する2次方程式として解き、負号をとると、下記式が得られる。
ρ=(ae+h)cosφ−{ae 2−(ae+h)2sin2φ}1/2 ・・・(4−1)
一方、第2式より、
Δλ=2cos−1[{ae 2+(ae+h)2−ρ2}/2ae(ae+h)]・・(4−2)
(4−1)および(4−2)式を用いて、高度h1、h2に対応するΔλ1、Δλ2を算出する。そして、Δλ1、Δλ2について(3)と同様の手順により回帰日数範囲(M1,M2)を算出し、条件M1≦M≦M2を満たす整数Mについて回帰周回数Xと互いに素である全てのMを算出結果として出力する。
(5)軌道長半径算出部25では、太陽非同期の場合に、日周回数N、回帰日数M、日移動数Lの組および軌道傾斜角iから軌道長半径aを以下のようにして算出している。
n/(ωe−Ωdot)=N+L/M
Ωdot=−(3n/2)(ae/a)2J2cos(i)
上記2式からΩdotを消去し、2体近似n0=(μ/a0 3)1/2を用いれば、a0に関する下記の方程式を得る。
(ωe/μ1/2)a0 7/2−a0 2/(N+L/M)+(3/2)ae 2J2cos(i)=0
ここで、a0 1/2≡xとおけば、xについての実係数高次代数方程式が得られ、その高次代数方程式を数値的に、例えば、周知の数値計算アルゴリズムを用いて解いて、xしたがってa0を求める。
Δn=(3/2)(ae/a0)2J2(4cos2i−1)
n=n0/(1+Δn)
a=(μ/n2)1/3
(6)日周回数範囲算出部21では、太陽非同期の場合に、軌道高度範囲h1、h2および軌道傾斜角iから日周回数範囲(N1,N2)を以下のようにして算出している。
a1=ae+h1
a2=ae+h2
2体近似により、h1、h2に対応した平均運動を求める。
n1={μ/(ae+h1)3}1/2
n2={μ/(ae+h2)3}1/2
さらに指定された軌道傾斜角iを用いて、軌道長半径a1、a2に対応した軌道面の回転角速度Ωdotを求める。
Ωdot1=−(3n/2)(ae/a1)2J2cos(i)
Ωdot2=−(3n/2)(ae/a2)2J2cos(i)
準回帰軌道の条件式より、
n=(N+L/M)(ωe−Ωdot)
したがって、
A1=n1×(ωe−Ωdot1)
A2=n2×(ωe−Ωdot2)
とおけば、次式から日周回数範囲(N1,N2)が求まる。
N1=ROUND[A2] (ROUND[X]はXを四捨五入した整数値)
N2=ROUND[A1]
(7)日周回数範囲算出部22では、太陽非同期の場合に、軌道高度範囲h1、h2、軌道傾斜角i、および、交点経度間隔最大値Δλmから回帰日数範囲(M1,M2)を以下のようにして算出している。
a1=ae+h1
a2=ae+h2
2体近似により、h1、h2に対応した平均運動を求める。
n1={μ/(ae+h1)3}1/2
n2={μ/(ae+h2)3}1/2
さらに指定された軌道傾斜角iを用いて、軌道長半径a1、a2に対応した軌道面の回転角速度Ωdotを求める。
Ωdot1=−(3n/2)(ae/a1)2J2cos(i)
Ωdot2=−(3n/2)(ae/a2)2J2cos(i)
Δλmが経度で与えられている場合は、回帰周回数Xは次式で表せる。
X=INT[360/Δλm(deg)]+1 (INT[X]はXを超えない整数)
なお、Δλmが赤道上距離で与えられている場合は、以下の式を用いて経度で表現してから上式を適用する。
Δλm(deg)=360×Δλm(km)/(2πae)
準回帰軌道の条件より、
n=(N+L/M)(ωe−Ωdot)
X/M=(N+L/M)=n/(ωe−Ωdot)
したがって、
A1=n1/(ωe−Ωdot1)
A2=n2/(ωe−Ωdot2)
とおけば、
M1=ROUND[X/A1]
M2=ROUND[X/A2]
ここで、条件M1≦M≦M2を満たす整数Mについて回帰周回数Xと互いに素であるか判定し、互いに素である全てのMを算出結果として出力する。なお、ROUND[X]はXを四捨五入した整数値を示す。
(8)日周回数範囲算出部23では、太陽非同期の場合に、軌道高度範囲h1、h2、軌道傾斜角i、および、クロストラック方向センサ視野角φmから回帰日数範囲(M1,M2)を以下のようにして算出している。
(9)日移動数範囲算出部14では、太陽同期または太陽非同期の場合に、指定または算出された回帰日数範囲(M1,M2)から日移動数範囲(L1,L2)を以下のようにして算出している。
(10)対応データ算出・格納制御部30では、太陽同期機能10または太陽非同期機能20の処理結果として算出された日周回数N、回帰日数M、日移動数L、軌道長半径a、軌道傾斜角iに基づいて、下記計算式により、対応する各種データ、例えば、軌道高度h、交点経度間隔Δλ、クロストラップ方向センサ視野角φ、ミッション期間中同一パス観測回数Nobsを算出している。そして、入力として軌道高度範囲(h1、h2)が指定されている場合に、すなわち、実行モードSS2,SS3,SS4,NS2,NS3,NS4のいずれかで軌道パラメータの算出処理を行った場合に、算出された軌道高度hが指定された軌道高度範囲h1、h2に含まれるかどうかをチェックし、含まれる場合に、算出されたデータの組を出力データ格納領域に格納する。
・軌道高度h=a−ae
・交点経度間隔Δλ=360deg/(MN+L)
・クロストラック方向センサ視野角:以下の2式より求める。
ρ={ae 2+(ae+h)2−2ae(ae+h)cos(Δλ/2)}1/2
φ=cos−1{(ae・cos(Δλ/2)−ae−h)/ρ}
・ミッション期間中同一パス観測回数
Nobs=ΔY×365/M
以下にモードごとの軌道パラメータの算出処理について説明するが、この算出処理に先立って、運用者(ユーザ)によって、例えば画面を介して条件データが入力される。
図4において、軌道パラメータの算出処理が開始されると、まず、ステップS1において、太陽同期条件を加味して(準回帰)軌道パラメータの算出を行うか否かが判定される。ステップS1で太陽同期条件を加味すると判定された場合は、ステップS2に進み、そこで、SS1、SS2、SS3、SS4のいずれのモードで軌道パラメータの算出を行うかが判定される。
ステップS6でSS3モードで軌道パラメータの算出を行うと判定された場合、ステップS7において、上記(3)の計算が図2の回帰日数範囲算出部12によって行われる。すなわち、太陽同期条件下で、軌道高度範囲(h1,h2)、交点経度間隔最大値Δλmから回帰日数範囲(M1,M2)が算出される。そして、準回帰パラメータ(N,M,L)のループ処理に進む。以降の処理はSS2モードの場合と同様である。
ステップS24でNS3モードで軌道パラメータの算出を行うと判定された場合、ステップS25において、上記(7)の計算が図2の日周回数範囲算出部22によって行われる。すなわち、軌道高度範囲h1、h2、軌道傾斜角i、および、交点経度間隔最大値Δλmから回帰日数範囲(M1,M2)が算出される。そして、準回帰パラメータ(N,M,L)のループ処理に進む。以降の処理はNS2モードの場合と同様である。
図6に示すように、上記記憶媒体には、CD−ROM、フレキシブルディスク(MO、DVD、リムーバブルハードディスク等であってもよい)等の媒体駆動装置に脱着可能な可搬記憶媒体46、ネットワーク回線43経由でプログラムが送信される外部の装置(サーバ等)内の記憶手段(データベース等)42、情報処理装置の本体44内のメモリ(RAMまたはハードディスク等)45、が含まれる。本実施形態の各処理を行うプログラムは、上記記憶媒体から本体44内のメモリ45にロードされ実行される。
11 日周回数範囲算出部
12,13 回帰日数範囲算出部
14 日移動数範囲算出部
15 軌道長半径・軌道傾斜角算出部
20 太陽同期機能
21 日周回数範囲算出部
22,23 回帰日数範囲算出部
25 軌道長半径算出部
30 対応データ算出・格納制御部
Claims (7)
- 日周回数、回帰日数、および、日移動数から地球観測衛星の軌道を決定する処理をコンピュータに実現させる軌道パラメータ算出プログラムにおいて、
指定された軌道高度範囲に基づいて準回帰パラメータとしての日周回数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップと、
所定の回帰日数の範囲に基づいて前記準回帰パラメータとしての日移動数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップと、
前記日周回数の範囲、回帰日数の範囲、日移動数の範囲に含まれる日周回数、回帰日数、日移動数の全ての組に対して軌道長半径を算出するステップと、
前記準回帰パラメータを用いて前記地球観測衛星の軌道を決定するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする軌道パラメータ算出プログラム。 - 前記軌道パラメータ算出プログラムは、
指定された軌道高度範囲および交点経度間隔上限に基づいて前記準回帰パラメータとしての回帰日数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップを更に前記コンピュータに実行させ、
前記日移動数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップは、前記算出された回帰日数の範囲に基づいて前記準回帰パラメータとしての日移動数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項1記載の軌道パラメータ算出プログラム。 - 前記軌道パラメータ算出プログラムは、
指定された軌道高度範囲およびクロストラック方向センサ視野角上限に基づいて前記準回帰パラメータとしての回帰日数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップを更に前記コンピュータに実行させ、
前記日移動数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップは、前記算出された回帰日数の範囲に基づいて前記準回帰パラメータとしての日移動数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項1記載の軌道パラメータ算出プログラム。 - 前記準回帰パラメータとしての日周回数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップは、指定された軌道高度範囲に加えて、更に指定された軌道傾斜角に基づいて前記準回帰パラメータとしての日周回数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納し、
前記準回帰パラメータとしての回帰日数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップは、指定された軌道高度範囲および交点経度間隔上限に加えて、更に指定された軌道傾斜角に基づいて前記準回帰パラメータとしての回帰日数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納し、
前記軌道半径を算出するステップは、前記算出された日周回数の範囲、回帰日数の範囲、日移動数の範囲に含まれる日周回数、回帰日数、日移動数の全ての組に対して前記軌道傾斜角を用いて軌道長半径を算出し、
前記地球観測衛星の軌道を決定するステップは、前記準回帰パラメータに加えて、更に前記軌道傾斜角を用いて前記地球観測衛星の軌道を決定することを特徴とする請求項2記載の軌道パラメータ算出プログラム。 - 前記準回帰パラメータとしての日周回数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップは、指定された軌道高度範囲に加えて、更に指定された軌道傾斜角に基づいて前記準回帰パラメータとしての日周回数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納し、
前記準回帰パラメータとしての回帰日数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップは、指定された軌道高度範囲およびクロストラック方向センサ視野角上限に加えて、更に指定された軌道傾斜角に基づいて前記準回帰パラメータとしての回帰日数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納し、
前記軌道半径を算出するステップは、前記算出された日周回数の範囲、回帰日数の範囲、日移動数の範囲に含まれる日周回数、回帰日数、日移動数の全ての組に対して前記軌道傾斜角を用いて軌道長半径を算出し、
前記地球観測衛星の軌道を決定するステップは、前記準回帰パラメータに加えて、更に前記軌道傾斜角を用いて前記地球観測衛星の軌道を決定することを特徴とする請求項3記載の軌道パラメータ算出プログラム。 - 前記準回帰パラメータとしての日周回数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納するステップは、指定された軌道高度範囲に加えて、更に指定された軌道傾斜角に基づいて前記準回帰パラメータとしての日周回数の範囲を算出し、前記記憶手段に格納し、
前記軌道半径を算出するステップは、前記日周回数の範囲、回帰日数の範囲、日移動数の範囲に含まれる日周回数、回帰日数、日移動数の全ての組に対して前記軌道傾斜角を用いて軌道長半径を算出し、
前記地球観測衛星の軌道を決定するステップは、前記準回帰パラメータに加えて、更に前記軌道傾斜角を用いて前記地球観測衛星の軌道を決定することを特徴とする請求項1記載の軌道パラメータ算出プログラム。 - 前記算出された軌道長半径から軌道高度を算出するステップと、
前記軌道高度が前記軌道高度範囲に含まれるか否かに基づいて算出された準回帰軌道パラメータの組に対する適格性を判定するステップとを前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の軌道パラメータ算出プログラム。
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