JP4541594B2 - Wiring fixture mounting method and wiring fixture mounting method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、建築物の壁に配線器具を取付可能な配線器具取付具及び配線器具の取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建築物の内装における壁は、室内側に位置する石膏ボード等の一方の壁材としての壁板と、その壁板の裏側の他方の壁材としてのコンクリート壁とより形成され、壁板とコンクリート壁との間には空間が形成されている。その壁にコンセント等の配線器具を設置するために前記空間には配線器具取付具として配線用ボックスが設置される。そして、その配線用ボックス内に配線器具が収容された状態で配線器具が壁に取付られる。この配線用ボックスは開口を有する有底四角箱状をなすボックス本体を備え、そのボックス本体の一側壁には、その側壁を貫通してビス孔が2箇所に形成され、底壁にもビス孔が複数箇所に形成されている。
【0003】
また、ボックス本体の上下両側壁の内側面には、それぞれボックス本体の開口側に臨む配線器具取付部が相対向して形成され、各配線器具取付部内には内周に雌ねじが螺刻された雌ねじ部が形成されている。各配線器具取付部の前面にはそれぞれ取付孔が形成され、各取付孔から前記雌ねじ部に取付ビスを挿入して螺合することができるようになっている。配線器具を保持した状態で配線用ボックスに取り付けられる配線器具保持枠は、四角枠状をなし、その上下両端部には前記取付孔に対応する孔が形成されている。
【0004】
そして、この配線用ボックスの使用の際は、まず、建築物の構築時に、コンクリート壁が設置された状態において、底壁のビス孔からコンクリート壁にビスを固定して、配線用ボックスをコンクリート壁に取付ける。次に、その配線用ボックスの近傍に配線されたケーブルを配線用ボックス内に配線する。次いで、コンクリート壁の開口側に壁板を設置して配線用ボックスを壁板の裏側に配置する。このとき、壁板の表側から配線用ボックスの内部に配線器具を収容するために配線用ボックスは、その開口側前面が壁板の裏面に接するように設置される。
【0005】
上記配線用ボックスを使用して壁に配線器具を取付ける際は、まず、壁板に貫通孔を開け、配線用ボックスの開口を壁表側に臨ませる。次いで、前記貫通孔から配線用ボックス内のケーブルを壁表側に引き出し、そのケーブルに配線器具を接続する。最後に、その配線器具を配線器具保持枠に保持させて、配線器具保持枠の孔から取付ビスを前記雌ねじ部に螺合して、配線器具保持枠を介して配線器具を配線用ボックスに取付ける。その結果、配線器具が配線用ボックス内に収容されるとともに、壁に取付けられる。
【0006】
ところが、コンクリート壁と壁板との間の幅は、形成される壁により種々の大きさに設定されている。そのため、コンクリート壁に配線用ボックスを固定した場合、配線用ボックスの開口側前面が壁板の裏面に接するべく配置するためにコンクリート壁と壁板との間の幅に対応する厚さを有する配線用ボックスを複数種類用意しなければならず非常に煩わしかった。
【0007】
また、配線器具保持枠の孔から取付ビスを螺進すると、その螺進に伴い配線用ボックスがコンクリート壁側から壁板側へ引き寄せられて、コンクリート壁に配線用ボックスを取り付けているビスに対して負荷がかかる。そのため、ビスがコンクリート壁から抜けたりして配線用ボックスのコンクリート壁に対する固定が不安定になり、その配線用ボックスに取り付けられた配線器具の取付状態が不安定になってしまうというおそれもあった。
【0008】
従って、上記問題を解決するために、現状では配線用ボックスは、壁裏に配設された柱に対してビス孔からビスを固定して取り付けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、壁板の裏側において、柱が設置される場所は予め設定されているためその設置位置を変更することは不可能である。そのため、壁板における配線器具の設置予定位置の近傍位置に柱が設置されていない場合は、その設置予定位置の近傍に、桟や当て木等を配設し、その桟や当て木に配線用ボックスを取り付けていた。従って、従来方法による配線用ボックスの設置作業は、桟や当て木を別途用意する必要が生じ、配線用ボックスを使用した配線器具の設置作業が非常に煩雑であるという問題があった。
【0010】
また、桟や当て木と壁板との距離が長いと壁板の表側から配線用ボックスの配線器具取付部の取付孔に取付ビスを挿通する作業を行うのが非常に面倒であるとという問題もあった。加えて、取付ビスの長さも長くなり、取付ビスの雌ねじ部に対する螺合作業が非常に煩わしいという問題もあった。
【0011】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、建築物の一方の壁材に対する配線器具の設置作業の簡易化を図ることができるとともに、配線器具を安定した状態で一方の壁材に固定することができる配線器具取付具及び配線器具の取付方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の配線器具取付具は、相対向して形成された一対の壁材内に配置され、一方の壁材の表側に配線器具を取付可能とする配線器具取付具であって、他方の壁材に固定される固定体と、前記配線器具を取付可能な少なくとも一対の相対向する配線器具取付部を備えた取付部形成体と、固定体と取付部形成体とを連結する連結部とよりなり、前記配線器具取付部に形成された雌ねじ部に対する一方の壁材の表側からの取付ビスの螺進に伴い、固定体が他方の壁材に固定された状態の取付部形成体及び配線器具取付部が他方の壁材側に配置された位置から一方の壁材側へ移動するとともに、前記取付部形成体は一方の壁材の裏面に当接する当接部を備え、取付部形成体が前記移動位置にある状態において、前記当接部が一方の壁材の裏面に当接して当該当接部と配線器具を保持した配線器具保持枠とにより一方の壁材を挟持可能に形成したものである。
【0013】
請求項2に記載の発明の配線器具取付具は、請求項1に記載の発明において、前記連結部は前記取付部形成体の移動に伴い伸張することで、前記取付部形成体の移動を許容するものである。
【0014】
請求項3に記載の発明の配線器具取付具は、請求項2に記載の発明において、前記連結部は蛇腹状に形成されているものである。
【0015】
請求項4に記載の発明の配線器具取付具は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記固定体、取付部形成体及び連結部は合成樹脂により一体形成されているものである。
【0016】
請求項5に記載の発明の配線器具取付具は、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記取付部形成体は枠状をなし、前記取付部形成体は他方の壁材側に配置された位置から一方の壁材側へ移動した位置にある状態において、前記連結部が可撓性を有することにより、前記取付部形成体の前面開口が前記一方の壁材に設けられた貫通孔に対応するように前記一方の壁材面に沿って位置調整されるものである。
【0017】
請求項6に記載の発明の配線器具取付具は、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記枠状をなす取付部形成体の相対向する両側壁に、固定体側に開口するケーブル保持部を備え、前記連結部の伸張により取付部形成体が他方の壁材側に配置された位置から一方の壁材側へ移動した状態において、取付部形成体と他方の壁材又は固定体との間に前記一対の壁材内に配設されたケーブルを通過可能とする隙間を形成して前記ケーブル保持部内にケーブルを配設するとともに、前記連結部の収縮により取付部形成体の前記一方の壁材側へ移動した位置から他方の壁材側へ移動することで前記隙間を閉鎖して、ケーブル保持部内にケーブルを保持するものである。
【0018】
請求項7に記載の発明の配線器具取付具は、請求項1に記載の発明において、前記連結部は、前記取付部形成体に形成されている取付部形成体配線器具取付部を有する摺動体と、前記固定体に形成されている収容部とよりなり、前記摺動体は収容部に対して摺動可能に組付けられることにより連結され、前記取付部形成体の摺動体が固定体の収容部に対する摺動により他方の壁材側に配置された位置から一方の壁材側へ移動するものである。
【0019】
請求項8に記載の発明の配線器具取付具は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記取付部形成体は移動位置にある状態において、同移動位置における取付部形成体の一方の壁材面に沿った移動を規制すべく同一方の壁材に食い込む突刺体が形成されているものである。
【0020】
請求項9に記載の発明の配線器具取付具は、相対向して形成された一対の壁材内に配置され、一方の壁材の表側に配線器具を取付可能とする配線器具取付具であって、他方の壁材に固定される基端側に折取溝が形成された固定体と、前記配線器具を取付可能な少なくとも一対の相対向する配線器具取付部を備え、前記固定体の基端側と連結される取付部形成体とよりなり、前記配線器具取付部に形成された雌ねじ部に対する一方の壁材の表側からの取付ビスの螺進に伴い、取付部形成体及び配線器具取付部が他方の壁材側に配置された位置から一方の壁材側へ移動する際に、他方の壁材に固定された状態の固定体は、前記折取溝で折れて他方の壁材に残り、取付部形成体及び配線器具取付部は一方の壁材側へ移動するとともに、前記取付部形成体は一方の壁材の裏面に当接する当接部を備え、取付部形成体が前記移動位置にある状態において、前記当接部が一方の壁材の裏面に当接して当該当接部と配線器具を保持した配線器具保持枠とにより一方の壁材を挟持可能に形成したものである。
【0022】
請求項10に記載の発明の配線器具の取付方法は、相対向して形成された一対の壁材の一方の壁材に配線器具を取付ける取付方法であって、固定体と、前記配線器具を取付可能な少なくとも一対の相対向する配線器具取付部を備えた取付部形成体と、固定体と取付部形成体とを連結する連結部とからなる配線器具取付具を、前記固定体で他方の壁材に固定し、前記取付部形成体の前面側に前記一方の壁材を配置し、当該一方の壁材に設けられた貫通孔の表側から前記配線器具取付部に形成された雌ねじ部に前記配線器具を取り付ける取付ビスを螺号し、螺進させることによって前記取付部形成体を前記一方の壁材側へ移動させ、前記取付部形成体に備えられた当接部を前記一方の壁材の裏面に当接させることによって、当該当接部と前記配線器具を保持した配線器具保持枠とで前記一方の壁材を挟持して前記配線器具を前記一方の壁材の表側に取付固定する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を配線器具取付具に具体化した一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】
(第1実施形態)
まず、図2に示すように、配線器具取付具11が設置される壁10は、一方の壁材としての石膏ボード10aと、その後方に配置される他方の壁材としてのコンクリート壁10bとより構成されている。コンクリート壁10bと石膏ボード10aとは相対向して設けられるとともに、それらの間に配線器具取付具11を配置可能な空間が形成されている。
【0030】
次いで、前記配線器具取付具11について説明する。配線器具取付具11はコンクリート壁10bに固定される固定体としての底板13と、同底板13に連結されるとともに、配線器具29を取付可能な配線器具取付部28を有する取付部形成体としての枠体14とよりなるものである。そして、その底板13のコンクリート壁10bへの固定によりコンクリート壁10b側に配置され、前記枠体14を、コンクリート壁10b前面に配置した位置、即ち固定位置から石膏ボード10a側に位置する移動位置との間を移動可能に形成したものである。前記底板13と枠体14とは連結部15により連結されている。
【0031】
まず、前記底板13について説明すると、図3に示すように、底板13は略平面長方形状をなし、その両長辺(図3では左右両側辺)は外方へ平面円弧状に突出している。底板13の下部(図3では下側)には、平面鍵穴状をなす収容孔16が形成されている。また、底板13の両長辺側には、底板13の長さ方向へ沿ってそれぞれ4箇所に固定孔17が形成され、図2に示すように、各固定孔17からコンクリート壁10bに固定ビス18を固定することができるようになっている。底板13をコンクリート壁10bに固定して、連結部15を介して枠体14、即ち配線器具取付具11をそのコンクリート壁10bに固定することができ、枠体14は底板13に対して固定位置にある状態である。
【0032】
次に、前記枠体14について説明すると、図3に示すように、枠体14は四角枠状をなし、図1に示すように、前記底板13の周縁において、その底板13の各辺に対応する側壁20〜23が前方(図1では右方)に向けて底板13に対し略垂直に立設されている。図3に示すように、前記各側壁20〜23のうち、上側壁20(図3では上側)と下側壁21(図3では下側)はそれぞれ前記底板13の上下両短辺に対応し、左側壁22(図3では左側)と右側壁23(図3では右側)とはそれぞれ底板13の左右両長辺に対応して設けられている。
【0033】
そして、図1に示すように、各側壁20〜23の前端部及び後端部によって枠体14には開口が形成され、枠体14の後端部側の開口は、底板13により部分的に閉鎖されている。加えて、各側壁20〜23の前端面により、前記移動位置にある枠体14が石膏ボード10aの裏面に当接する当接部43が形成されている。枠体14の外周面には所定幅を有した状態で外方へ突出するリブ24が枠体14の全周に亘って形成され、そのリブ24により枠体14に所要の剛性を付与している。
【0034】
図1,図3及び図5に示すように、連結部15は枠体14の上側壁20後部と底板13の上側の短辺との間及び下側壁21後部と底板13の下側の短辺との間にそれぞれ一対ずつ設けられている。各連結部15はそれぞれ蛇腹状に折り畳まれた状態で底板13と枠体14とを連結しているとともに、枠体14の移動に伴い伸縮可能に形成されている。そして、各連結部15は、その折り畳まれた蛇腹部分により底板13の後面と枠体14の後端面とが面一となる状態、即ち、底板13に対して枠体14が固定位置にある状態に常に付勢する付勢手段として作用している。図1及び図4に示すように、枠体14の上側壁20及び下側壁21の相対向する両側部には、それぞれ底板13側に開口するケーブル保持部としての配線貫通孔26が形成されている。
【0035】
図1に示すように、枠体14の上側壁20及び下側壁21の内周面中央には、それぞれ上側壁20及び下側壁21の幅方向へ延びる配線器具取付部28が相対向して一体形成され、各配線器具取付部28の前面には取付孔28aが形成されている。また、図5に示すように、前記取付孔28aは、枠体14の前面開口に臨み各配線器具取付部28内には内周に雌ねじが螺刻された雌ねじ部28cが形成されている。
【0036】
下側壁21側の配線器具取付部28の上端縁からは連結片31が枠体14の内方へ延設され、その連結片31には前端面が開口する有底円筒状の磁石保持部32が連結されている。この磁石保持部32の後端部は底板13の収容孔16内に収容され、磁石保持部32の後端部の外周面と収容孔16の内周面とは離間している。また、磁石保持部32の前端部には被探知部としての磁石33が保持されている。なお、連結片31を折り取ることにより枠体14から磁石保持部32及び磁石33を除去することができるようになっている。
【0037】
図3及び図5に示すように、枠体14の上側壁20及び下側壁21の前端縁には、それぞれ四角錐状をなし、先端が前方へ突出する一対の突刺体34が形成されている。そして、各突刺体34は枠体14の前方に配置される石膏ボード10aの裏面に食い込み可能に形成されている。
【0038】
底板13をコンクリート壁10bに固定した状態で、図7(a)に2点鎖線で示すように、底板13に対して固定位置にある枠体14を、図7(a)に実線で示すように、底板13から離れる方向へ引っ張って、枠体14を固定位置から石膏ボード10a側へ移動させることができる。
【0039】
この移動状態において、前記連結部15により底板13と枠体14とが連結された状態で離間し、底板13の前面と枠体14の後端縁との間に、コンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間に配設されたケーブル25が通過可能な隙間25aが形成されるようになっている。
【0040】
さらに、前記引張り状態を解除したとき、連結部15の付勢力により石膏ボード10a側へ移動した位置にある枠体14が底板13方向へ引き寄せられて、図7(b)に2点鎖線に示す位置から図7(b)に実線で示す固定位置に戻るとともに、枠体14により前記隙間25aを閉鎖するようになっている。そして、図2に示すように、前記隙間25aから枠体14内に収容されたケーブル25が配線貫通孔26内に配線可能になっているとともに、そのケーブル25が枠体14に保持されるようになっている。
【0041】
また、図4に2点鎖線で示すように、上側壁20及び下側壁21の相対向する配線貫通孔26にケーブル25を配線したとき、そのケーブル25は底板13の長辺側の突出部分上に支持されるようになっている。
【0042】
図2に示すように、配線器具取付具11の前面に取り付けられる配線器具29は、四角枠状をなす配線器具保持枠30に保持されるようになっている。その配線器具保持枠30は上下両端部にそれぞれ前記配線器具取付部28の取付孔28aに対応する孔30aが形成されている。
【0043】
そして、各孔30aから前記各取付孔28aに取付ビス30bを挿通することができ、各取付ビス30bの雌ねじ部28cに対する螺進に伴い枠体14をコンクリート壁10b側から石膏ボード10a側へ引き寄せて、底板13に対して枠体14を移動位置に配置することができるようになっている。それと同時に、当接部43が石膏ボード10aの裏面に当接し、その当接部43と配線器具保持枠30とにより石膏ボード10aを挟持することができるようになっている。そして、その石膏ボード10aの表側に配線器具保持枠30を取り付けることができるとともに、配線器具取付部28に配線器具29を取付けることができるようになっている。
【0044】
前記配線器具取付具11の使用方法について以下に記載する。
さて、コンクリート壁10bに配線器具取付具11を取付けるには、まず、図6に示すように、底板13の固定孔17から固定ビス18をコンクリート壁10bに固定する。次いで、図7(a)に2点鎖線に示す固定位置にある枠体14を把持して前方へ引き寄せ、その枠体14を図7(a)に実線に示すように固定位置から石膏ボード10a側へ移動させる。すると、底板13の前面と枠体14の後端縁との間に隙間25aが形成される。
【0045】
そして、図7(a)に2点鎖線で示す位置から図7(a)に実線で示す位置までケーブル25を枠体14の側方から枠体14方向へスライド移動させて、隙間25aから枠体14内へ収容する。続いて、枠体14の前方への引き寄せ状態を解除すると、各連結部15が収縮するとともに、その付勢力により、枠体14は図7(b)に2点鎖線で示す位置から実線に示す固定位置へ復帰する。
【0046】
その結果、前記隙間25aが枠体14により閉鎖されるとともに、ケーブル25が配線貫通孔26内に配線されて枠体14に保持される。続いて、図8に示すように、配線器具取付具11の前面側に石膏ボード10aを配置し、配線器具取付具11をその石膏ボード10aの裏側に配置して壁10を構築する。
【0047】
さて、壁10に配線器具29を設置する場合は、まず、石膏ボード10aの表側から磁石探知器を使用し、配線器具取付具11の磁石33を探知するとともに、石膏ボード10aの裏側の配線器具取付具11を探知する。そして、配線器具取付具11の位置を探知した後、配線器具取付具11の前面開口が石膏ボード10aの表側に臨むように石膏ボード10aに貫通孔36を形成する。なお、貫通孔36の形成後、磁石保持部32及び磁石33を除去する。
【0048】
その貫通孔36から、枠体14内に保持されたケーブル25を石膏ボード10aの表側へ引き出し、そのケーブル25に配線器具29を接続した後、その配線器具29を配線器具保持枠30に保持させる。続いて、図2に示すように、その配線器具保持枠30の各孔30aから対応する各取付孔28aに取付ビス30bを挿通し、その取付ビス30bの雄ねじを前記雌ねじ部28cに螺合する。なお、枠体14を手で石膏ボード10a側へ若干引き寄せてもよい。
【0049】
そして、図9に示すように、取付ビス30bの螺進により、各連結部15が伸張するとともに、枠体14及び配線器具取付部28がコンクリート壁10b側から石膏ボード10a側へ移動する。枠体14が移動した状態において、伸張した状態の連結部15は可撓性を有するため、枠体14の開口が貫通孔36に対応するよう配線器具保持枠30を移動させて枠体14を石膏ボード10aの裏面に沿って微調整する。
【0050】
そして、さらに、取付ビス30bを雌ねじ部28cに対して螺進させると、底板13はコンクリート壁10bに固定されたまま移動せずに枠体14の上側壁20及び下側壁21の当接部43が石膏ボード10aの裏面に当接する。すると、各突刺体34が石膏ボード10aの裏面に食い込み、枠体14が移動位置に設置される。最後に、取付ビス30bを配線器具取付部28に完全に螺合し、前記当接部43と配線器具保持枠30とにより石膏ボード10aを挟持して配線器具保持枠30、即ち配線器具29を石膏ボード10aに取付固定する。
【0051】
このとき、各突刺体34の石膏ボード10aの裏面に対する食い込みにより、取付ビス30bの螺合に伴う枠体14の共回りが防止される。その結果、石膏ボード10aの表側に配線器具保持枠30が石膏ボード10aを介して配線器具取付具11に取り付けられる。即ち、配線器具29が移動位置にある枠体14内に収容された状態で石膏ボード10aの表側から同石膏ボード10aに取り付けられる。
【0052】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) 底板13をコンクリート壁10bに固定した状態で枠体14を固定位置から石膏ボード10a側の移動位置へ移動させることができ、それに伴い配線器具取付部28を石膏ボード10a側の移動位置へ移動させることができる。そのため、底板13により配線器具取付具11をコンクリート壁10bに固定した状態で配線器具29を石膏ボード10aに固定することができる。従って、配線器具29を壁10に取り付けるために、石膏ボード10a裏に配線器具取付具11取付用の桟や当て木等を別途設置する必要がなく、配線器具29の設置作業の簡易化を図ることができる。
【0053】
(2) コンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間の幅が種々の大きさに設定されていても、枠体14を石膏ボード10a側へ移動させることにより、配線器具取付部28を石膏ボード10aの裏面に配置することができる。そのため、コンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間の幅に対応させるために、種々の厚さを有する配線器具取付具11を複数種類用意する必要がなく、配線器具29の設置作業の簡易化を図ることができる。
【0054】
(3) 配線器具取付部28の取付孔28aに対する取付ビス30bの螺進に伴い連結部15が伸張して枠体14が移動位置へ移動する。そのため、取付ビス30bの螺進により、底板13が石膏ボード10a側へ引き寄せられるのを防止して固定ビス18がコンクリート壁10bから抜け出てしまうといった不具合をなくすことができる。従って、配線器具取付具11をコンクリート壁10bに対して安定した状態で固定することができ、配線器具29を壁10に安定した状態で固定することができる。
【0055】
(4) 枠体14を手で石膏ボード10a側へ引き寄せた場合、枠体14が固定位置にある場合と比較して取付ビス30bの先端と取付孔28aとの距離が短くなり取付ビス30bの取付孔28a内への挿入作業の簡易化を図ることができる。また、取付ビス30bの雌ねじ部28cに対する螺進量を少なくして配線器具保持枠30の配線器具取付具11に対する取付作業、即ち配線器具29の取付作業の簡易化を図ることができる。
【0056】
(5) 配線貫通孔26にケーブル25が保持されるため、ケーブル25が枠体14内から容易に抜け出るのを規制して枠体14内にケーブル25を保持することができる。その結果、貫通孔36からケーブル25を石膏ボード10aの表側に引き出す作業、そのケーブル25に配線器具29を接続する作業を容易に行うことができる。
【0057】
(6) 連結部15は蛇腹状に折り畳まれた状態で底板13と枠体14とを連結し、枠体14の移動に伴い伸張又は収縮する。そのため、枠体14が固定位置にあるとき、連結部15を小型化して配線器具取付具11を小型化することができる。また、連結部15により底板13と枠体14とを一体形成することができ、配線器具取付具11の製造を容易に行うことができる。加えて、底板13と枠体14とが分離せずに、配線器具取付具11の運搬を容易に行うことができる。
【0058】
(7) 配線器具29は移動位置にある枠体14内に収容されるため、枠体14の各側壁20〜23により配線器具29の外面を保護することができる。また、配線器具取付部28は枠体14の上下の相対向する位置に形成されているため、配線器具保持枠30を配線器具取付具11に安定した状態で取り付けて、配線器具29を配線器具取付具11に確実に取付固定することができる。
【0059】
(8) 枠体14の上側壁20及び下側壁21の当接部43が石膏ボード10aの裏面に当接し、その当接部43と配線器具保持枠30とにより石膏ボード10aを挟持することができる。従って、配線器具保持枠30を石膏ボード10aに安定した状態で取り付けて、配線器具29を石膏ボード10aに確実に取付固定することができる。
【0060】
(9) 枠体14が移動位置にある状態において、取付ビス30bの配線器具取付部28に対する螺進に伴い各突刺体34は石膏ボード10aの裏面に食い込む。そのため、配線器具29に対して応力が作用したとき、その応力は配線器具取付部28から各突刺体34が食い込んでいる石膏ボード10aに作用してその石膏ボード10aに支持される。従って、応力が各配線器具取付部28から上側壁20及び下側壁21に直接作用するのを防止して、その応力により上側壁20及び下側壁21が変形したり、損傷を受けたりするのを防止して、配線器具取付具11に対して配線器具29を安定して取付けることができる。
【0061】
(10) 枠体14が移動位置にある状態において、取付ビス30bの雌ねじ部28cに対する螺進に伴い各突刺体34は石膏ボード10aの裏面に食い込む。そのため、雌ねじ部28cに対する取付ビス30bの螺進に伴い、配線器具取付具11が共回りするのを防止して、枠体14と貫通孔36の位置がずれたり、配線器具29が傾いて設置されてしまうといったおそれをなくすことができる。
【0062】
(11) 連結部15は可撓性を有するため、枠体14が石膏ボード10a側へ移動したとき、枠体14の前面の開口が貫通孔36に対応するように枠体14の位置を石膏ボード10aの裏面に沿って微調整することができる。従って、底板13をコンクリート壁10bに固定したとき、枠体14と貫通孔36との位置がずれていても枠体14の位置を修正することにより、配線器具29を壁10の設置予定位置に取り付けることができる。
【0063】
(12) 各取付ビス30bの雌ねじ部28cに対する螺進に伴い枠体14を移動位置へ移動させることができる。そのため、枠体14を移動位置へ完全に手で移動させる場合と異なり、枠体14の移動位置への移動作業を容易に行うことができる。
【0064】
(13) 固定位置にある枠体14を前方へ引っ張ることにより底板13の前面と枠体14の後端縁との間に隙間25aを形成することができ、その隙間25aから枠体14内へケーブル25を容易に挿入することができる。また、枠体14を固定位置へ復帰させることにより前記隙間25aを閉鎖して、枠体14内に配線されたケーブル25が枠体14外へ抜脱するおそれをなくすことができる。従って、石膏ボード10a設置後に枠体14外へ抜脱したケーブル25を枠体14内へ再度配線し直すといった作業を行う必要をなくすことができる。
【0065】
(14) 枠体14は連結部15の付勢力により石膏ボード10a側へ移動した位置から固定位置へ自動的に復帰する。そのため、枠体14を手で把持して固定位置へ移動させる場合と異なり、底板13と枠体14との間の隙間25aを閉鎖する作業の簡易化を図ることができる。
【0066】
(15) 連結部15は蛇腹状に形成されているため、合成樹脂製の連結部15に付勢力を付与することができる。従って、底板13、枠体14及び連結部15を一体形成することができ、連結部15をゴム材料等により形成する場合と異なり、配線器具取付具11の製造を容易に行うことができる。
【0067】
(16) 磁石保持部32には磁石33が保持されているため、磁石探知器を使用して石膏ボード10aの裏側に配置された配線器具取付具11の位置を容易、かつ即座に探知することができる。また、石膏ボード10a裏側の配線器具取付具11の位置を正確に探知することができ、貫通孔36形成作業を正確に行うことができる。
【0068】
(第2実施形態)
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様の説明は省略し、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
【0069】
第2実施形態の配線器具取付具11は、図10に示すように、配線器具取付部28を有する取付部形成体としての摺動体44と、同摺動体44を石膏ボード10aに固定可能とするために、摺動体44を取付可能な収容部45を備えた固定体としての底板13とよりなるものである。そして、摺動体44は底板13に対して摺動可能に取り付けられることにより同底板13に連結されている。底板13は剛性の大きい材料、例えば金属材料により平面長方形状に形成され、その底板13の両短辺の端縁の中央にはそれぞれ前記収容部45が前方(図10では右方)へ突設されている。図11(a)に示すように、収容部45の上端内周縁には内方へ突出する係合突条45bが形成されている。
【0070】
次いで、前記摺動体44について説明すると、図10に示すように、各摺動体44はそれぞれ円柱状をなす配線器具取付部28と、その配線器具取付部28の前端(図10では右端)に底板13に対して平行に外方へ延びる板状の当接部43とより形成されている。配線器具取付部28の外面には、配線器具取付部28の長さ方向に沿って延びる案内突条51が形成され、図11(a)に示すように、配線器具取付部28の下端部の外周面には外方へ突出し、前記係合突条45bに係合可能な係合片52が形成されている。
【0071】
各当接部43の上面にはそれぞれ突刺体34が一対ずつ形成されている。また、各摺動体44の配線器具取付部28にはそれぞれ取付孔28aが形成され、摺動体44内には前記取付孔28aに連通し、内周に雌ねじが螺刻された雌ねじ部28cが形成されている。そして、各摺動体44はそれぞれ配線器具取付部28が収容部45内に収容され、図10に2点鎖線で示すように、収容部45内を前後方向(図10では左右方向)へ摺動可能に組付けられている。なお、収容部45は各摺動体44と底板13との連結部として形成されている。
【0072】
第2実施形態の配線器具取付具11の使用の際は、まず、図11(a)に示すように、固定ビス18により底板13をコンクリート壁10bに固定して、コンクリート壁10bに配線器具取付具11を固定するとともに、摺動体44をコンクリート壁10b側に配置した位置、即ち固定位置に配置する。続いて、配線器具取付具11の前面側に石膏ボード10aを配置し、配線器具取付具11をその石膏ボード10aの裏側に配置して壁10を構築する。
【0073】
次に、石膏ボード10aに貫通孔36を形成し、その貫通孔36から配線器具取付具11内に配線されたケーブル25を石膏ボード10aの表側へ引き出す。そのケーブル25に配線器具29を接続してその配線器具29を配線器具保持枠30に保持させる。さらに、配線器具保持枠30の各孔30aから対応する各取付孔28aに取付ビス30bを挿通し、その取付ビス30bの雄ねじを前記雌ねじ部28cに螺合する。
【0074】
そして、図11(b)に示すように、取付ビス30bの螺進により、各摺動体44、即ち配線器具取付部28がコンクリート壁10b側から石膏ボード10a側へ摺動する。このとき、各摺動体44は案内突条51に沿って収容部45内を摺動するため、各摺動体44が収容部45内を回転することなく、摺動体44は石膏ボード10a側へ正確に移動し、摺動体44が移動位置に設置される。なお、両摺動体44を手で前方へ若干摺動させて石膏ボード10a側へ引き寄せてもよい。また、各摺動体44の係合片52が収容部45の係合突条45bに係合して、摺動体44が収容部45から抜け出るのを防止することができる。
【0075】
最後に、取付ビス30bを配線器具取付部28に完全に螺合し、前記当接部43と配線器具保持枠30とにより石膏ボード10aを挟持して配線器具保持枠30、即ち配線器具29を石膏ボード10aに取付固定する。
【0076】
その結果、石膏ボード10aの表側に配線器具保持枠30が石膏ボード10aを介して配線器具取付具11に取り付けられる。即ち、配線器具29が配線器具保持枠30を介して配線器具取付具11に取り付けられ、配線器具29が枠体14内に収容される。従って、第2実施形態の配線器具取付具11によれば、枠体14を省略して配線器具取付具11の材料を節約することができる。
【0077】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 各実施形態の配線器具取付具11を直貼り工法により形成される壁10に取り付けてもよい。前記直貼り工法は、コンクリート壁10bの前面に接着剤を複数箇所に塗布し、その接着剤によりコンクリート壁10bの前面に石膏ボード10aを取付けて壁10を形成する工法である。
【0078】
上記直貼り工法においては、塗布される接着剤の厚みにより、コンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間の幅が異なる。また、コンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間には柱が設置されていない。そのため、各実施形態の配線器具取付具11の底板13をコンクリート壁10bに固定して使用することにより、枠体14又は摺動体44をコンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間を移動させることができる。従って、コンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間の幅がその施工現場により異なっていても、枠体14又は摺動体44の移動量を調整することによりコンクリート壁10bと石膏ボード10aとの間の幅に対応させて配線器具29を取り付けることができる。
【0079】
・ 第1実施形態において、磁石33の代わりにアルミニウム箔、銅、鉄等を磁石保持部32に保持させ、石膏ボード10aの表側から金属探知器を使用して、被探知部を探知してもよい。また、枠体14に一体形成された磁石保持部32を省略するとともに、磁石33を省略して被探知部を省略してもよい。
【0080】
さらに、底板13に磁石保持部32を形成するとともに、その磁石保持部32に被探知部として磁石33、アルミニウム箔、銅、鉄等を磁石保持部32に保持させて、石膏ボード10aの表側から金属探知器を使用して、被探知部を探知してもよい。なお、第2実施形態において、底板13又は摺動体44に磁石保持部32を形成し、その磁石保持部32に被探知部として磁石33、アルミニウム箔、銅、鉄等を保持させてもよい。
【0081】
・ 第2実施形態において、図12に示すように、各摺動体44において、当接部43、案内突条51及び係合片52を省略し、配線器具取付部28の外周面にストッパー手段としての雄ねじ44aを螺刻する。図12に破線で示すように、収容部45の係合突条45bを省略し、収容部45の内周面に摺動体44の雄ねじ44aが螺合可能な雌ねじ45aをストッパー手段として螺刻する。そして、摺動体44の雄ねじ44aと収容部45内の雌ねじ45aとの螺合により摺動体44と底板13との連結部を形成して各摺動体44と底板13とを連結する。雄ねじ44aの雌ねじ45aに対する螺進又は螺退により摺動体44をコンクリート壁10b側から石膏ボード10a側へ移動可能に形成してもよい。なお、各摺動体44に当接部43及び突刺体34のうち少なくともいずれか一方を形成してもよい。
【0082】
そして、この配線器具取付具11の使用の際は、コンクリート壁10bに配線器具取付具11が固定され、各摺動体44が固定位置にある状態において、それら摺動体44を手で収容部45から螺退させる。このとき、摺動体44と収容部45とは、雄ねじ44aと雌ねじ45aとの螺合関係により連結されているため、摺動体44が後退して固定位置へ移動するのを防止することができる。従って、摺動体44を手で保持し続ける必要がなく取付ビス30bの取付孔28aへの螺合作業を容易に行うことができる。
【0083】
また、図13(a)、(b)に示すように、各摺動体44において、雄ねじ44aの代わりに配線器具取付部28の外周面にその周方向に沿って延びる係止突条46を複数段にストッパー手段として形成する。収容部45の内周面に雌ねじ45aの代わりに前記係止突条46に係止可能な係止片47を内方へストッパー手段として突設し、前記係止突条46と係止片47との係止により連結部を形成して、各摺動体44と底板13とを連結する。そして、摺動体44を石膏ボード10a側へ移動させたとき、係止突条46と係止片47との係止により移動した摺動体44が後退するのを防止してもよい。加えて、図12及び図13(a)、(b)に示す配線器具取付具11において、摺動体44を収容部45内から予め突出させた状態で配線器具取付具11をコンクリート壁10bに固定し、石膏ボード10aの設置の際に、各摺動体44の当接部43が石膏ボード10aの裏面の近くに位置するように各摺動体44の位置を調整してもよい。
【0084】
・ 上記第2実施形態、図12及び図13のいずれかに示す配線器具取付具11において、図10に2点鎖線で示すように、四角枠状をなし底板13の外周縁に沿うように両当接部43間を連結する枠体14を形成してもよい。さらに、その枠体14に配線貫通孔26を形成してもよい。
【0085】
・ 図14に示すように、第1実施形態において、枠体14の底板13を省略し、枠体14の左側壁22及び右側壁23の内面の相対向する位置から連結部15を平面二条となるべく折り返した状態に形成するとともに、その連結部15の先端部に固定体としての固定片41を形成し、その固定片41に固定孔17を形成してもよい。また、上記構成の連結部15及び固定片41を枠体14の左側壁22及び右側壁23の外面に形成してもよく、枠体14の上側壁20及び下側壁21の内面又は外面に形成してもよい。
【0086】
このように構成した場合も、固定孔17から固定ビス18をコンクリート壁10bに固定して固定片41をコンクリート壁10bに固定することにより配線器具取付具11をコンクリート壁10bに固定することができる。また、連結部15の伸張又は収縮により枠体14の移動を許容することができる。加えて、底板13の省略により配線器具取付具11の材料の節約を図ることができる。なお、突刺体34、磁石33及び当接部43のうち少なくともいずれか1つを省略してもよい。
【0087】
・ 図15に示すように、第1実施形態において、枠体14の底板13を省略し、枠体14の上側壁20及び下側壁21の外面から連結部15を蛇腹状に折り畳んだ状態で形成するとともに、その連結部15の先端部に固定体としての固定板42を形成し、その固定板42に固定孔17を形成してもよい。また、上記構成の連結部15及び固定板42を枠体14の左側壁22及び右側壁23の外面に形成してもよい。このように構成した場合、底板13の省略により配線器具取付具11の材料の節約を図ることができる。なお、突刺体34、磁石33及び当接部43のうち少なくともいずれか1つを省略してもよい。
【0088】
・ 第1実施形態において、連結部15をコイルスプリング、板ばね、ゴム材料等の弾性部材により形成して付勢手段としてもよい。また、連結部15を蛇腹状に形成せずに円弧状に湾曲した状態で底板13と枠体14とを連結してもよい。そして、枠体14を移動させた後、枠体14を手動で元の状態に戻してもよい。
【0089】
・ 図16及び図17に示す配線器具取付具11について説明すると、図16(a)に実線及び(b)に破線で示すように、底板13の前面の外周縁より内側には底板13と相似形をなす四角枠状の枠状部48が立設されている。その枠状部48において、枠状部48の上下両短辺の相対向する位置にそれぞれ凹溝49が下方へ円弧状に切り欠き形成されている。
【0090】
枠体14は底板13の前面の外周縁部に沿う位置に配置され、その枠体14の上側壁20及び下側壁21の外周面と、底板13の上下両短辺とが蛇腹状に折り畳まれた状態の連結部15により連結されている。図17(a)に示すように、枠体14の配線貫通孔26は、その側方へ開口形成されている。底板13をコンクリート壁10bに固定して枠体14がコンクリート壁10b側に配置された位置、即ち固定位置にあるとき、配線貫通孔26と枠状部48の凹溝49との位置は対応して平面長孔状をなす挿通孔50が形成されている。
【0091】
さて、上記構成の配線器具取付具11の使用の際は、まず、図17(a)に示すように、コンクリート壁10bに配線器具取付具11を固定し、枠体14を固定位置に配置する。次いで、図17(b)に示すように、固定位置にある枠体14を石膏ボード10a側へ移動させて、枠体14の側方から配線貫通孔26を開口させ、その開口から配線貫通孔26内にケーブル25を挿入する。最後に、図17(c)に示すように、枠体14を連結部15の付勢力により固定位置に戻すと、配線貫通孔26の側方の開口が枠状部48の側壁により閉塞されるとともに、挿通孔50内にケーブル25が配線される。
【0092】
さらに、上記配線器具取付具11において、配線器具保持枠30の各孔30aから雌ねじ部28cへの取付ビス30bの螺進により、枠体14を石膏ボード10a側へ移動させて配線器具29を配線器具取付具11に取り付けてもよい。このように構成した場合、配線器具29の側面を枠体14により保護することができ、背面を底板13及び枠状部48により保護することができる。
【0093】
なお、連結部15をコイルスプリング、板ばね、ゴム材料等の弾性部材により形成してもよく、連結部15を蛇腹状に形成せずに円弧状に湾曲した状態に形成してもよい。また、突刺体34及び当接部43のうち少なくともいずれか1つを省略してもよい。
【0094】
・ 第1実施形態において、固定位置にある枠体14を移動位置にまで手で移動させてもよく、第2実施形態において、固定位置にある摺動体44を移動位置にまで手で移動させてもよい。
【0095】
・ 図18(a)、(b)に示す配線器具取付具11について説明すると、枠体14の上側壁20及び下側壁21の内側には筒状をなす筒部37が形成され、各筒部37の前後両端面{図18(a)においては左右両端面}は開口形成されている。各筒部37の前端面にはそれぞれ当接部43が形成され、各当接部43にはそれぞれ突刺体34が突設されている。
【0096】
なお、各筒部37の後端面側の開口には、その開口の内周縁が内方へ突出して係止部38が形成されている。各筒部37内にはそれぞれ筒状をなし、その一端外周縁に外方へ突出する鍔部39が形成された筒体40が嵌挿され、各筒体40は筒部37内を前後方向{図18(a)では左右方向)に摺動可能になっている。各筒部37の側面には配線器具取付部28が形成されている。そして、取付部形成体としての枠体14と、固定体としての筒体40とにより配線器具取付具11が構成され、筒部37は筒体40と枠体14との連結部として作用し、筒体40と枠体14とを連結している。
【0097】
この配線器具取付具11の使用の際は、まず、図18(a)に示すように、各筒体40内及び筒部37の後端面側の開口に固定ビス18を挿通し、その固定ビス18をコンクリート壁10bに固定する。この固定状態において、枠体14はコンクリート壁10b側に配置された位置、即ち固定位置にある。
【0098】
そして、配線器具保持枠30の各孔30aから取付ビス30bを雌ねじ部28cに螺合する。なお、枠体14を石膏ボード10a側へ手で若干引き寄せてもよい。すると、取付ビス30bの螺進により、図18(b)に示すように、枠体14は筒体40に沿って摺動して石膏ボード10a側へ移動する。そして、各筒体40の鍔部39に筒部37の係止部38が係止するまで枠体14を移動させる。すると、枠体14が石膏ボード10a側へ移動し、その石膏ボード10aの裏面に当接して移動位置に配置される。なお、石膏ボード10a配置前に枠体14を前方へ移動させておいてもよい。
【0099】
このように構成した場合、底板13を省略し、底板13の材料を節約して配線器具取付具11の製造コストの低減に寄与できる。なお、突刺体34及び当接部43のうち少なくともいずれか1つを省略してもよい。
【0100】
・ 図19に示す配線器具取付具11に具体化してもよい。この配線器具取付具11は、底板13が省略され、コンクリート壁10bに固定される固定体として機能する相対向する一対の固定突片53と、それら固定突片53と連結された前記枠体14とから形成されている。そして、相対向する固定突片53の間からコンクリート壁10bへの固定ビス18の固定により枠体14をコンクリート壁10b側、即ち固定位置に配置することができ、その固定位置にある枠体14を固定位置から石膏ボード10a側に位置する移動位置へ移動可能に形成されている。
【0101】
前記相対向する一対の固定突片53は、枠体14の左側壁及び右側壁22,23の内面の上下両側部からそれぞれ枠体14の内方へ突設されている。一対の固定突片53間には一定間隔が形成され、各固定突片53の相対向する側縁の先端側は、それぞれ半円状に切り欠き形成されている。そして、相対向する一対の切り欠き部分間に形成された固定孔17から固定ビス18を挿通することができ、その固定ビス18をコンクリート壁10bに固定することにより固定突片53をコンクリート壁10bに固定して配線器具取付具11をコンクリート壁10bに固定することができる。
【0102】
さて、上記構成の配線器具取付具11を使用するには、まず、4箇所に形成された一対の固定突片53において、それぞれ固定ビス18を固定孔17からコンクリート壁10bに固定して配線器具取付具11を固定位置に配置する。次いで、上記各実施形態と同様に、石膏ボード10aを配置し、ケーブル25に接続された配線器具29を配線器具保持枠30に保持させ、その配線器具保持枠30を取付ビス30bにより配線器具取付具11に取り付ける。
【0103】
すると、図20に示すように、取付ビス30bの雌ねじ部28cへの螺進により、枠体14、即ち配線器具取付部28がコンクリート壁10b側から石膏ボード10a側へ移動していく。このとき、固定ビス18により固定突片53はコンクリート壁10bに固定されているため、固定突片53の基端側と枠体14の内側面との間で固定突片53は折れ、固定突片53がコンクリート壁10bに残ったまま枠体14が石膏ボード10a側へ移動する。なお、枠体14が石膏ボード10a側へ移動する際、固定突片53が固定ビス18を乗り越えて、固定突片53が枠体14に連結されたまま移動するように固定突片53の切り欠き部分の大きさを調整してもよい。
【0104】
・ 図21に示す配線器具取付具11に具体化してもよい。この配線器具取付具11は底板13が省略され、枠体14の上側壁20及び下側壁21の外面から固定体としての固定板42が形成されている。その固定板42には固定孔17が形成され、各固定板42の基端側には同固定板42の長さ方向に延びる折取溝42aが形成されている。そして、上下両固定板42の固定孔17からコンクリート壁10bへの固定ビス18の固定により枠体14をコンクリート壁10b側、即ち固定位置に配置することができ、その固定位置にある枠体14を固定位置から石膏ボード10a側に位置する移動位置へ移動可能に形成されている。
【0105】
さて、上記構成の配線器具取付具11を使用するには、まず、上下各固定板42に形成された固定孔17から固定ビス18をコンクリート壁10bに固定して配線器具取付具11を固定位置に配置する。次いで、上記各実施形態と同様に、石膏ボード10aを配置し、ケーブル25に接続された配線器具29を配線器具保持枠30に保持させ、その配線器具保持枠30を取付ビス30bにより配線器具取付具11に取り付ける。
【0106】
すると、図22に示すように、取付ビス30bの雌ねじ部28cへの螺進により、枠体14、即ち配線器具取付部28がコンクリート壁10b側から石膏ボード10a側へ移動していく。このとき、固定ビス18により固定板42はコンクリート壁10bに固定されているため、固定板42は折取溝42aから折れ、固定板42がコンクリート壁10bに残ったまま枠体14が石膏ボード10a側へ移動する。
【0107】
・ 各実施形態において、各突刺体34の基端側を円柱状、三角柱状、四角柱状、五角柱状又は六角柱状等に形成し、その先端面に先端側に向かうに従い先細となるように円錐状、三角錐状、四角錐状、五角錐状又は六角錐状に形成してもよい。各実施形態において、各突刺体34を円柱状、三角柱状、四角柱状、五角柱状又は六角柱状等に形成してもよい。
【0108】
・ 第1実施形態において、上側壁20及び下側壁21に突刺体34を1箇所又は3箇所以上形成してもよく、全ての側壁20〜23の開口側前端縁に突刺体34を少なくとも1箇所形成してもよい。また、上側壁20、下側壁21、左側壁22及び右側壁23のうちの少なくとも1つに突刺体34を少なくとも1箇所に形成してもよく、左側壁22及び右側壁23のみに突刺体34を1箇所又は3箇所以上形成してもよい。
【0109】
・ 第2実施形態において、当接部43を省略してもよい。このとき、摺動体44が収容部45内奥部へ入り込むのを防止するために、摺動体44の上端部を収容部45の開口より大きく形成しておいてもよい。
【0110】
・ 第1実施形態において、当接部43と配線器具保持枠30とにより石膏ボード10aを挟持しなくてもよく、第2実施形態において、当接部43と配線器具保持枠30とにより石膏ボード10aを挟持しなくてもよい。
【0111】
・ 配線器具29としてコンセント、スイッチ、電話のモジュールジャック等を使用してもよい。また、壁10をコンクリート壁10bと石膏ボード10aとに具体化したが、一方の壁材としての板材、石膏ボード10aと、他方の壁材としてコンクリート壁10b、板材等により壁10を形成してもよい。
【0112】
・ 第1実施形態において、配線貫通孔26、突刺体34及び当接部43のうちの少なくともいずれか1つを省略してもよく、第2実施形態において、突刺体34及び当接部43のうちのいずれか1つを省略してもよい。
【0113】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記取付部形成体又は固定体は、他方の壁材の裏側に配置された取付部形成体又は固定体の位置を探知可能な被探知部を備えている請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載の配線器具取付具。
【0114】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1及び10に記載の発明の配線器具取付具及び配線器具の取付方法によれば、建築物の一方の壁材に対する配線器具の設置作業の簡易化を図ることができるとともに、配線器具を安定した状態で一方の壁材に固定することができる。加えて、当接部と配線器具保持枠とにより一方の壁材を挟持することができ、配線器具保持枠を一方の壁材に安定した状態で取り付けて配線器具を一方の壁材に取付固定することができる。加えて、取付部形成体を一方の壁材側へ完全に手で移動させる場合と異なり、取付部形成体の移動作業を容易に行うことができる。
【0115】
請求項2に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、連結部の伸張により取付部形成体の移動を許容することができる。
【0116】
請求項3に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、連結部に付勢力を付与することができる。
【0117】
請求項4に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、連結部により取付部形成体と固定体とを一体形成することができ、配線器具取付具の製造を容易に行うことができる。
請求項5に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、一方の壁材における配線器具の取付位置に取付部形成体を対応させることができる。
【0118】
請求項6に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、取付部形成体内のケーブルが抜脱するのを規制することができる。
【0119】
請求項7に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、取付部形成体の移動を正確に行うことができる。
【0120】
請求項8に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、配線器具取付部に対する取付ビスの螺進に伴い、取付部形成体が共回りするのを防止して、配線器具が傾いて設置されてしまうといったおそれをなくすことができる。
【0121】
請求項9に記載の発明の配線器具取付具によれば、請求項7又は請求項8に記載の発明の効果に加えて、固定体は折取溝から折れ、固定体が他方の壁材に残ったまま取付部形成体が一方の壁材側へ移動するので、建築物の一方の壁材に対する配線器具の設置作業の簡易化を図ることができるとともに、配線器具を安定した状態で一方の壁材に固定することができる。加えて、当接部と配線器具保持枠とにより一方の壁材を挟持することができ、配線器具保持枠を一方の壁材に安定した状態で取り付けて配線器具を一方の壁材に取付固定することができる。加えて、取付部形成体を一方の壁材側へ完全に手で移動させる場合と異なり、取付部形成体の移動作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の配線器具取付具を示す斜視図。
【図2】 第1実施形態の配線器具取付具の取付状態を示す分解斜視図。
【図3】 第1実施形態の配線器具取付具を示す正面図。
【図4】 第1実施形態の配線器具取付具を示す平面図。
【図5】 第1実施形態の配線器具取付具を示す図3の5−5線断面図。
【図6】 配線器具取付具をコンクリート壁に取付けた状態を示す正面図。
【図7】 (a)は枠体を前方へ引張った状態を示す斜視図、(b)は枠体を引張り状態から元の状態へ戻した状態を示す側面図。
【図8】 配線器具取付具の前方に石膏ボードを設置した状態の正面図。
【図9】 配線器具取付具に配線器具を取り付けた状態を示す側断面図。
【図10】 第2実施形態の配線器具取付具を示す斜視図。
【図11】 (a)は第2実施形態の配線器具取付具をコンクリート壁に取付けた状態を示す側断面図、(b)は第2実施形態の配線器具取付具に配線器具を取り付けた状態を示す側断面図。
【図12】 第2実施形態の配線器具取付具の別例を示す斜視図。
【図13】 (a)は第2実施形態の配線器具取付具の別例を示す斜視図、(b)は収容部及び摺動体を示す部分断面図。
【図14】 別例の配線器具取付具を示す正面図
【図15】 別例の配線器具取付具を示す正面図。
【図16】 (a)は別例の配線器具取付具を示す正面図、(b)は別例の配線器具取付具を示す側面図。
【図17】 (a)は別例の配線器具取付具を示す平面図、(b)は別例の配線器具取付具の使用状態を示す平面図、(c)は別例の配線器具取付具を示す平面図。
【図18】 (a)は別例の配線器具取付具の使用状態を示す側断面図、(b)は別例の配線器具取付具の使用状態を示す側断面図。
【図19】 別例の配線器具取付具を示す斜視図。
【図20】 別例の配線器具取付具の使用状態を示す部分側断面図。
【図21】 別例の配線器具取付具を示す斜視図。
【図22】 別例の配線器具取付具の使用状態を示す部分側断面図。
【符号の説明】
10…壁、10a…一方の壁材としての石膏ボード、10b…他方の壁材としてのコンクリート壁、11…配線器具取付具、13…固定体としての底板、14…取付部形成体としての枠体、15…連結部(付勢手段)、25…ケーブル、25a…隙間、26…ケーブル保持部としての配線貫通孔、28…配線器具取付部、29…配線器具、30…配線器具保持枠、30b…取付ビス、34…突刺体、37…連結部としての筒部、40…固定体としての筒体、42…固定体としての固定板、43…当接部、44…取付部形成体としての摺動体、44a…連結部及びストッパー手段としての雄ねじ、45a…連結部及びストッパー手段としての雌ねじ、46…連結部及びストッパー手段としての係止突条、47…連結部及びストッパー手段としての係止片、53…固定体としての固定突片。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention is, for example, a wiring fixture attachment that can attach a wiring fixture to a wall of a building.And mounting method of wiring apparatusIt is about.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a wall in an interior of a building is formed by a wall plate as one wall material such as a gypsum board located on the indoor side and a concrete wall as the other wall material on the back side of the wall plate, A space is formed between the plate and the concrete wall. In order to install a wiring device such as an outlet on the wall, a wiring box is installed in the space as a wiring device attachment. Then, the wiring device is attached to the wall in a state where the wiring device is accommodated in the wiring box. This wiring box has a box body having a bottomed square box shape with an opening, and one side wall of the box body is formed with two screw holes penetrating the side wall, and the bottom wall also has screw holes. Are formed at a plurality of locations.
[0003]
In addition, on the inner side surfaces of the upper and lower side walls of the box body, wiring device mounting portions facing the opening side of the box body are formed opposite to each other, and female screws are threaded on the inner periphery of each wiring device mounting portion. An internal thread portion is formed. A mounting hole is formed in the front surface of each wiring device mounting portion, and a mounting screw can be inserted and screwed into the female screw portion from each mounting hole. The wiring device holding frame attached to the wiring box while holding the wiring device has a square frame shape, and holes corresponding to the mounting holes are formed at both upper and lower ends thereof.
[0004]
When using this wiring box, first, when building the building, with the concrete wall installed, the screws are fixed to the concrete wall from the screw holes in the bottom wall, and the wiring box is attached to the concrete wall. Install to. Next, the cable wired in the vicinity of the wiring box is wired in the wiring box. Next, a wall plate is installed on the opening side of the concrete wall, and the wiring box is arranged on the back side of the wall plate. At this time, in order to accommodate the wiring device in the wiring box from the front side of the wall plate, the wiring box is installed such that the front surface on the opening side is in contact with the back surface of the wall plate.
[0005]
When attaching a wiring device to the wall using the wiring box, first, a through hole is made in the wall plate so that the opening of the wiring box faces the front side of the wall. Next, the cable in the wiring box is pulled out from the through hole to the wall surface side, and a wiring device is connected to the cable. Finally, the wiring device is held by the wiring device holding frame, and a mounting screw is screwed into the female screw portion from the hole of the wiring device holding frame, and the wiring device is attached to the wiring box via the wiring device holding frame. . As a result, the wiring device is accommodated in the wiring box and attached to the wall.
[0006]
However, the width between the concrete wall and the wall plate is set to various sizes depending on the wall to be formed. Therefore, when the wiring box is fixed to the concrete wall, the wiring box has a thickness corresponding to the width between the concrete wall and the wall plate so that the front side of the opening side of the wiring box is placed in contact with the back surface of the wall plate. It was very annoying because we had to prepare several types of boxes.
[0007]
Also, when the mounting screw is screwed from the hole of the wiring device holding frame, the wiring box is drawn from the concrete wall side to the wall plate side with the screwing, and against the screw that attaches the wiring box to the concrete wall. Load. For this reason, the screws may come off from the concrete wall and the fixing of the wiring box to the concrete wall may become unstable, and the mounting state of the wiring device attached to the wiring box may become unstable. .
[0008]
Therefore, in order to solve the above problem, at present, the wiring box is fixedly attached to the pillar arranged on the back of the wall from the screw hole.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the place where the pillar is installed is set in advance on the back side of the wall plate, it is impossible to change the installation position. Therefore, if a pillar is not installed near the planned installation position of the wiring device on the wallboard, a crosspiece or batten is placed near the planned installation position, and wiring is applied to the crosspiece or batten. A box was attached. Therefore, the installation work of the wiring box according to the conventional method has a problem that it is necessary to separately prepare a crosspiece and a batten, and the installation work of the wiring apparatus using the wiring box is very complicated.
[0010]
Also, if the distance between the crosspiece or the batten and the wallboard is long, it is very troublesome to insert the mounting screw from the front side of the wallboard into the mounting hole of the wiring device mounting part of the wiring box. There was also. In addition, the length of the mounting screw becomes long, and there is a problem that the screwing operation of the mounting screw with respect to the female screw portion is very troublesome.
[0011]
The present invention has been made paying attention to such problems existing in the prior art. The purpose is to install wiring fixtures that can simplify the installation work of wiring fixtures on one wall material of a building and that can be fixed to one wall member in a stable state. IngredientsAnd mounting method of wiring apparatusIs to provide.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the wiring device fixture according to the first aspect of the present invention is arranged in a pair of wall members formed to face each other, and the front side of one wall member.InA wiring fixture mounting tool capable of mounting a wiring fixture, and a fixed body fixed to the other wall material;,in frontWiring equipment can be attachedAt least a pair of oppositesWiring fixture mounting partPreparedMounting part forming bodyAnd a connecting portion that connects the fixed body and the mounting portion forming body.And moreIn accordance with the screwing of the mounting screw from the front side of one wall material to the female thread portion formed in the wiring device mounting portion, the fixed body is fixed to the other wall material.Mounting part forming bodyAnd the wiring device mounting portion moves from the position where the wiring device mounting portion is disposed on the other wall material side to the one wall material side, and the mounting portion forming body includes a contact portion that contacts the back surface of the one wall material. In a state where the formed body is in the moving position, the abutting portion abuts against the back surface of the one wall material, and the one wall material can be sandwiched between the abutting portion and the wiring device holding frame holding the wiring device. FormedIs.
[0013]
The wiring fixture fixture of the invention of claim 2 is the invention of
[0014]
The wiring fixture fixture of the invention according to claim 3, ContractIn the invention according to claim 2,The connecting portion is formed in a bellows shape.Is.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the wiring fixture fixture according to the first aspect.Any one of Claim 3In the invention described inThe fixed body, the mounting portion forming body, and the connecting portion are integrally formed of synthetic resin.Is.
[0016]
The wiring fixture fixture of the invention according to
[0017]
The wiring fixture fixture of the invention according to claim 6 is the claim2~ Claim6In the invention according to any one ofA cable holding portion that opens to the fixed body side is provided on opposite side walls of the mounting portion forming body that forms the frame shape, and the mounting portion forming body is disposed on the other wall material side by extension of the connecting portion. In a state of moving to one wall material side, a gap is formed between the attachment portion forming body and the other wall material or fixed body so as to allow a cable disposed in the pair of wall materials to pass therethrough. While arranging the cable in the cable holding portion, closing the gap by moving from the position moved to the one wall material side of the attachment portion forming body by contraction of the connecting portion, to the other wall material side, Hold the cable in the cable holderIs.
[0018]
The wiring fixture fixture of the invention according to claim 7 is:In the invention according to
[0019]
The wiring fixture fixture according to
[0020]
The wiring fixture fixture according to the ninth aspect of the present invention is a wiring fixture fixture that is disposed in a pair of wall members formed to face each other and allows the wiring fixture to be attached to the front side of one wall member. Fixed to the other wall materialA break groove was formed on the base end side.A fixed body, and at least a pair of opposing wiring device mounting portions to which the wiring device can be mounted;The proximal side ofThe mounting portion forming body and the wiring device mounting portion are connected to the female screw portion formed in the wiring device mounting portion with the screwing of the mounting screw from the front side of one wall member. When moving from the position arranged on the other wall material side to the one wall material side, the fixed body in a state of being fixed to the other wall material isThe cut grooveThe mounting portion forming body and the wiring fixture mounting portion move to one wall material side, and the mounting portion forming body has a contact portion that contacts the back surface of the one wall material. In the state where the attachment portion forming body is in the moving position, the one abutting member is brought into contact with the back surface of the one wall material by the abutting portion and the wiring device holding frame holding the wiring device. It is formed so that it can be clamped.
[0022]
Claim10The wiring device mounting method according to the invention is a mounting method in which the wiring device is attached to one wall member of a pair of wall members formed to face each other, and the fixing member and the wiring device can be mounted. At least a pair of opposing wiring fixture mounting portions having a mounting portion forming body, and a wiring fixture mounting tool comprising a connecting portion for connecting the fixing body and the mounting portion forming body to the other wall member by the fixing body. Fixing and arranging the one wall material on the front surface side of the attachment portion forming body, and connecting the wiring device to the female screw portion formed in the wiring device attachment portion from the front side of the through hole provided in the one wall material The mounting part forming body is moved to the one wall member side by screwing and screwing a mounting screw for attaching the mounting screw, and the contact part provided in the mounting part forming body is placed on the back surface of the one wall member. Holds the contact part and the wiring device by making contact. Sandwiching said one wall member in a wiring device holding frame was attached and fixed to the wiring devices to a front side of said one wall material.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which the present invention is embodied in a wiring fixture fixture will be described in detail with reference to the drawings.
[0029]
(First embodiment)
First, as shown in FIG. 2, the
[0030]
Next, the
[0031]
First, the
[0032]
Next, the
[0033]
As shown in FIG. 1, an opening is formed in the
[0034]
As shown in FIGS. 1, 3, and 5, the connecting
[0035]
As shown in FIG. 1, wiring
[0036]
A connecting
[0037]
As shown in FIGS. 3 and 5, a pair of piercing
[0038]
With the
[0039]
In this moving state, the
[0040]
Further, when the tension state is released, the
[0041]
Further, as shown by a two-dot chain line in FIG. 4, when the
[0042]
As shown in FIG. 2, the
[0043]
The mounting
[0044]
It describes below about the usage method of the said
Now, in order to attach the
[0045]
Then, the
[0046]
As a result, the
[0047]
When installing the
[0048]
From the through
[0049]
Then, as shown in FIG. 9, each connecting
[0050]
Further, when the mounting
[0051]
At this time, due to the
[0052]
The effects exhibited by the above embodiment will be described below.
(1) With the
[0053]
(2) Even if the width between the
[0054]
(3) As the mounting
[0055]
(4) When the
[0056]
(5) Since the
[0057]
(6) The connecting
[0058]
(7) Since the
[0059]
(8) The
[0060]
(9) In a state where the
[0061]
(10) In a state where the
[0062]
(11) Since the connecting
[0063]
(12) The
[0064]
(13) A
[0065]
(14) The
[0066]
(15) Since the connecting
[0067]
(16) Since the
[0068]
(Second Embodiment)
In the second embodiment, description similar to that of the first embodiment is omitted, and differences from the first embodiment will be mainly described.
[0069]
As shown in FIG. 10, the
[0070]
Next, the sliding
[0071]
A pair of piercing
[0072]
When using the
[0073]
Next, the through-
[0074]
And as shown in FIG.11 (b), each sliding
[0075]
Finally, the mounting
[0076]
As a result, the wiring
[0077]
In addition, this embodiment can also be changed and embodied as follows.
-You may attach the
[0078]
In the direct pasting method, the width between the
[0079]
-In 1st Embodiment, instead of the
[0080]
Further, a
[0081]
-In 2nd Embodiment, as shown in FIG. 12, in each sliding
[0082]
When the
[0083]
Further, as shown in FIGS. 13A and 13B, in each sliding
[0084]
In the
[0085]
As shown in FIG. 14, in the first embodiment, the
[0086]
Also when comprised in this way, the fixing
[0087]
As shown in FIG. 15, in the first embodiment, the
[0088]
-In 1st Embodiment, it is good also as a biasing means by forming the
[0089]
16 and FIG. 17 will be described. As shown by a solid line in FIG. 16A and a broken line in FIG. 16B, the bottom of the
[0090]
The
[0091]
Now, when using the
[0092]
Further, in the
[0093]
The connecting
[0094]
In the first embodiment, the
[0095]
18A and 18B, the
[0096]
In addition, in the opening on the rear end face side of each
[0097]
When using this
[0098]
Then, the mounting
[0099]
When comprised in this way, the
[0100]
-You may embody in the
[0101]
The pair of opposing fixed projecting
[0102]
In order to use the
[0103]
Then, as shown in FIG. 20, the
[0104]
-You may embody in the
[0105]
In order to use the
[0106]
Then, as shown in FIG. 22, the
[0107]
In each embodiment, the base end side of each piercing
[0108]
In the first embodiment, one or three or more piercing
[0109]
In the second embodiment, the
[0110]
In the first embodiment, the
[0111]
-As the
[0112]
-In 1st Embodiment, you may abbreviate | omit at least any one of the wiring through-
[0113]
Further, the technical idea that can be grasped from the embodiment will be described below.
The attachment part forming body or the fixed body includes a detected part capable of detecting the position of the attachment part forming body or the fixing body disposed on the back side of the other wall member. Wiring fixture attachment as described in any one item.
[0114]
【The invention's effect】
As described in detail above, the present invention has the following effects.
[0115]
According to the wiring fixture fixture of the invention of claim 2, in addition to the effect of the invention of
[0116]
According to the wiring fixture fixture of the invention described in claim 3., ContractIn addition to the effect of the invention described in claim 2,An urging force can be applied to the connecting portion.
[0117]
According to the wiring fixture fixture of the invention described in claim 4, claim 1.Any one of Claim 3In addition to the effects of the invention described inThe attachment portion forming body and the fixed body can be integrally formed by the connecting portion, and the wiring device attachment can be easily manufactured.
According to the wiring fixture fixture of the invention described in
[0118]
According to the wiring fixture fixture of the invention described in claim 6,2In addition to the effect of the invention according to any one of
[0119]
According to the wiring fixture fixture of the invention of claim 7,In addition to the effect of the first aspect of the invention, the attachment portion forming body can be accurately moved.
[0120]
According to the wiring fixture fixture of the invention according to
[0121]
According to the wiring fixture fitting of the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a wiring fixture attachment according to a first embodiment.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing an attachment state of the wiring fixture attachment according to the first embodiment.
FIG. 3 is a front view showing the wiring fixture fixture of the first embodiment.
FIG. 4 is a plan view showing the wiring fixture attachment according to the first embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG. 3 showing the wiring device fixture of the first embodiment.
FIG. 6 is a front view showing a state in which the wiring device fixture is attached to a concrete wall.
7A is a perspective view showing a state in which the frame body is pulled forward, and FIG. 7B is a side view showing a state in which the frame body is returned from the pulled state to the original state.
FIG. 8 is a front view of a state in which a gypsum board is installed in front of a wiring device fixture.
FIG. 9 is a side sectional view showing a state in which the wiring device is attached to the wiring device mounting tool.
FIG. 10 is a perspective view showing a wiring fixture attachment according to a second embodiment.
11A is a side sectional view showing a state in which the wiring device fixture of the second embodiment is attached to a concrete wall, and FIG. 11B is a state in which the wiring device is attached to the wiring device attachment of the second embodiment. FIG.
FIG. 12 is a perspective view showing another example of the wiring fixture attachment according to the second embodiment.
FIG. 13A is a perspective view showing another example of the wiring device fixture of the second embodiment, and FIG.
FIG. 14 is a front view showing another example of a wiring fixture fixture.
FIG. 15 is a front view showing another example of a wiring fixture fixture.
FIG. 16A is a front view showing another example of a wiring fixture attachment, and FIG. 16B is a side view showing another example of a wiring fixture attachment.
17 (a) is a plan view showing another example of a wiring fixture attachment, FIG. 17 (b) is a plan view showing a usage state of the wiring fixture fitting of another example, and FIG. FIG.
FIG. 18A is a side sectional view showing a usage state of another example of a wiring fixture mounting tool, and FIG. 18B is a side sectional view showing a usage status of another wiring fixture fitting.
FIG. 19 is a perspective view showing another example of a wiring fixture fixture.
FIG. 20 is a partial side cross-sectional view showing a usage state of another example of a wiring fixture fixture.
FIG. 21 is a perspective view showing another example of a wiring fixture fixture.
FIG. 22 is a partial side cross-sectional view showing a usage state of another example of a wiring fixture fixture.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (10)
他方の壁材に固定される固定体と、前記配線器具を取付可能な少なくとも一対の相対向する配線器具取付部を備えた取付部形成体と、固定体と取付部形成体とを連結する連結部とよりなり、
前記配線器具取付部に形成された雌ねじ部に対する一方の壁材の表側からの取付ビスの螺進に伴い、固定体が他方の壁材に固定された状態の取付部形成体及び配線器具取付部が他方の壁材側に配置された位置から一方の壁材側へ移動するとともに、前記取付部形成体は一方の壁材の裏面に当接する当接部を備え、取付部形成体が前記移動位置にある状態において、前記当接部が一方の壁材の裏面に当接して当該当接部と配線器具を保持した配線器具保持枠とにより一方の壁材を挟持可能に形成した配線器具取付具。It is arranged in a pair of wall materials formed opposite to each other, and is a wiring device fixture that allows a wiring device to be attached to the front side of one wall material,
A fixed body fixed to the other wall member, an attachment portion forming body having at least a pair of opposing wiring device attachment portions to which the wiring device can be attached, and a connection for connecting the fixed body and the attachment portion forming body. Part and
The mounting portion forming body and the wiring device mounting portion in a state where the fixing body is fixed to the other wall material as the mounting screw is screwed from the front side of the one wall material to the female screw portion formed in the wiring device mounting portion. Moves from the position arranged on the other wall material side to the one wall material side, and the attachment portion forming body includes an abutting portion that comes into contact with the back surface of the one wall material, and the attachment portion forming body moves Wiring fixture attachment formed so that one wall material can be clamped by the abutting portion and a wiring fixture holding frame holding the wiring fixture while the abutting portion is in contact with the back surface of the one wall member in the position Ingredients.
他方の壁材に固定される基端側に折取溝が形成された固定体と、前記配線器具を取付可能な少なくとも一対の相対向する配線器具取付部を備え、前記固定体の基端側と連結される取付部形成体とよりなり、
前記配線器具取付部に形成された雌ねじ部に対する一方の壁材の表側からの取付ビスの螺進に伴い、取付部形成体及び配線器具取付部が他方の壁材側に配置された位置から一方の壁材側へ移動する際に、他方の壁材に固定された状態の固定体は、前記折取溝で折れて他方の壁材に残り、取付部形成体及び配線器具取付部は一方の壁材側へ移動するとともに、前記取付部形成体は一方の壁材の裏面に当接する当接部を備え、取付部形成体が前記移動位置にある状態において、前記当接部が一方の壁材の裏面に当接して当該当接部と配線器具を保持した配線器具保持枠とにより一方の壁材を挟持可能に形成した配線器具取付具。It is arranged in a pair of wall materials formed opposite to each other, and is a wiring device fixture that allows a wiring device to be attached to the front side of one wall material,
Includes a fixed body snapping grooves are formed, at least one pair of opposing wiring device mounting portion mountable to said wiring device proximally which is fixed to the other wall material, the base end side of the fixed body And a mounting portion forming body connected to the
With the screwing of the mounting screw from the front side of one wall member to the female screw portion formed on the wiring device mounting portion, one side from the position where the mounting portion forming body and the wiring device mounting portion are arranged on the other wall material side When moving to the wall material side, the fixed body fixed to the other wall material is folded in the break groove and remains on the other wall material, and the mounting portion forming body and the wiring fixture mounting portion are While moving to the wall material side, the attachment portion forming body includes an abutting portion that comes into contact with the back surface of one wall material, and when the attachment portion forming body is in the moving position, the contact portion is one wall. A wiring device fixture formed such that one wall material can be sandwiched between the contact portion and a wiring device holding frame holding the wiring device in contact with the back surface of the material.
固定体と、前記配線器具を取付可能な少なくとも一対の相対向する配線器具取付部を備えた取付部形成体と、固定体と取付部形成体とを連結する連結部とからなる配線器具取付具を、前記固定体で他方の壁材に固定し、
前記取付部形成体の前面側に前記一方の壁材を配置し、
当該一方の壁材に設けられた貫通孔の表側から前記配線器具取付部に形成された雌ねじ部に前記配線器具を取り付ける取付ビスを螺号し、螺進させることによって前記取付部形成体を前記一方の壁材側へ移動させ、前記取付部形成体に備えられた当接部を前記一方の壁材の裏面に当接させることによって、当該当接部と前記配線器具を保持した配線器具保持枠とで前記一方の壁材を挟持して前記配線器具を前記一方の壁材の表側に取付固定する配線器具の取付方法。An attachment method for attaching a wiring device to one wall member of a pair of wall members formed opposite to each other,
A wiring fixture fixture comprising: a fixed body; an attachment portion forming body provided with at least a pair of opposing wiring fixture mounting portions to which the wiring fixture can be attached; and a connecting portion connecting the fixed body and the mounting portion forming body. Is fixed to the other wall member by the fixing body,
Placing the one wall material on the front side of the mounting portion forming body,
A mounting screw for mounting the wiring device is screwed from the front side of the through hole provided in the one wall material to a female screw portion formed in the wiring device mounting portion, and the mounting portion forming body is moved to the one side by screwing. The wiring device holding frame holding the wiring device by moving the contact portion provided on the mounting portion forming body to the back surface of the one wall material. And mounting the wiring device to the front side of the one wall member by sandwiching the one wall member.
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