JP4540865B2

JP4540865B2 - Rotating seat for vehicle

Info

Publication number: JP4540865B2
Application number: JP2001053701A
Authority: JP
Inventors: 治福井
Original assignee: 株式会社オーテックジャパン
Priority date: 2001-02-28
Filing date: 2001-02-28
Publication date: 2010-09-08
Anticipated expiration: 2021-02-28
Also published as: JP2002254969A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート本体が回転可能に支持された車両用回転シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両には、図１２に示すように、回転シート５０１が設けられていた。
【０００３】
この回転シート５０１は、回転ロックレバー５０２を操作してロック解除することで、シート本体５０３を、車両前方に向いた前向状態から、図１３に示すように側方へ向いた横向状態まで回転できるように構成されている。この横向状態において、スライドロックレバー５０５を操作してロック解除することで、シート本体５０３を車室外方へスライドできるように構成されている。また、シートクッション５０６には、折り畳み式の足置きステップ５０７が設けられており、シート回転時に足を載置できるように構成されている。
【０００４】
すなわち、図１４に示すように、着座者が降車する際には、足置きステップ５０７を傾倒して両足を載置する。次に、図１５に示すように、回転ロックレバー５０２を引き上げてロック解除した後、シート本体５０３をドア開口部５１１へ向けて約９０度手動で回転する。そして、図１６に示すように、スライドロックレバー５０５を引き上げてロック解除した後、シート本体５０３を、手動で車室外方へスライドして降車する。
【０００５】
図１７は、この回転シート５０１の構成を示す図であり、シート本体５０３は、回転機構５２１を介して車体フロア５２２に固定されている。前記回転機構５２１は、図１８に示すように、車体フロア５２２に固定されるスイベルロア５２３と、シートクッション５０６に固定されるスイベルアッパー５２４とによって構成されている。該スイベルアッパー５２４は、回転中心ベアリング５２５を介して、前記スイベルロア５２３の回転中心軸５２６に回転自在に支持されている。また、このスイベルアッパー５２４には、前記回転ロックレバー５０２が設けられており、該回転ロックレバー５０２は、スプリング５２７に付勢された回転ロックピン５２８を引き上げ可能に構成されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような回転シート５０１にあっては、シート本体５０３が水平面内で回転するように構成されている。
【０００７】
このため、シート回転時に着座者の足を、ドア開口部５１１下縁のサイドシルより上方に持ち上げなければならなかった。また、シート回転後の座面地上高は、一般的に５５０ｍｍ〜６００ｍｍとなるように設定されており、比較的高く小柄な着座者においては、足を付きにくいという問題があった。さらに、シートクッション５０６の座面は、通常１５〜２０度の前上がりの傾斜が設定されており、立ち上がり難い一要因となっていた。
【０００８】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、離座が容易な車両用回転シートを提供することを目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項１の車両用回転シートにあっては、シート本体が回転機構を介して支持され、車両前方へ向いた前向状態と車両側部のドア開口部側へ向いた横向状態との間で回転される車両用回転シートにおいて、前記シート本体を、前記前向状態から前記横向状態へ移行する際に前上がりに傾斜させるとともに、前記横向状態移行後に車室外方向へ突出させながら前下がりに傾斜させるチルト機構を備えている。
【００１０】
すなわち、着座者が降車する際には、チルト機構を作動してシート本体を前上がりに傾斜させる。このとき、シート本体は、その前端部が上方に変位するため、着座者の足位置が高位置となる。
【００１１】
次に、回転機構によってシート本体を、車両前方へ向いた前向状態から車両側部のドア開口部側へ向いた横向状態まで回転させる。このとき、前記着座者の足位置は高位置に設定されていため、ドア開口部の下縁に突設されたサイドシルへの干渉が防止される。
【００１２】
そして、前記チルト機構を作動してシート本体を前下がりに傾斜させる。これにより、シート本体は、その前端部が下方に変位するため、当該前端部から地面までの高低差が抑えられる。
【００１３】
また、請求項２の車両用回転シートにおいては、前記回転機構を、車体フロアに固定されるスイベルロアと、該スイベルロアに回転自在に支持されたスイベルアッパーとで構成する一方、前記シート本体固定用のシートレッグアッパーを、フロントリンク及びリアリンクを介して前記スイベルアッパーに支持して前記チルト機構を構成し、前記フロントリンクの下端を前記スイベルアッパー前部に軸支し、かつ上端を前記シートレッグアッパーの中央部分に軸支するとともに、前記リアリンクの一端を前記スイベルアッパーの後部に軸支し、他端を前記シートレッグアッパーの後部に軸支した。
【００１４】
このように、シート本体の傾きを変動するチルト機構を、シートレッグアッパーを回転機構のスイベルアッパーに支持するフロントリンク及びリアリンクによって構成することができる。また、スイベルアッパー前部に軸支されたフロントリンクの上端は、前記シートレッグアッパーの中央部分に軸支されているので、前記シート本体は、前記フロントリンクの回動に応じて前方へ移動される。
【００１５】
さらに、請求項３の車両用回転シートでは、前記フロントリンクを、前記スイベルアッパーに軸支されたフロントリンク軸支点を中心に回転自在に支持し、かつ前記リアリンクを、前記スイベルアッパーに軸支されたリアリンク軸支点を中心に回転自在に支持し、前記フロントリンク上端部の描く作動軌跡が、前記フロントリンク軸支点の上部を通過するように設定するとともに、前記リアリンク他端部の描く作動軌跡が、前記リアリンク軸支点の下部を通過するように設定した。
【００１６】
すなわち、前記フロントリンク上端部が、前記フロントリンク軸支点の上部を通過することによって、前記シート本体が前方へ移動される。また、シート本体前端部は、前記フロントリンク軸支点の上部通過後に、下方へ変位される。
【００１７】
一方、前記リアリンク他端部の作動軌跡は、前記リアリンク軸支点の下部を通過するように設定されているため、前記リアリンク他端部が、前記リアリンク軸支点下部へ近づくに従って、前記シート本体の後端部が下方へ変位される。
【００１８】
また、請求項４の車両用回転シートにあっては、前記リアリンク他端部が描く作動軌跡において、前記シート本体を傾斜させる以前の初期位置を、前記リアリンク軸支点より後方に設定し、シート前上がり時の第１作動位置を前記リアリンク軸支点より下方に設定するとともに、シート前下がり時の第２作動位置を前記リアリンク軸支点より前方上方に設定する一方、前記初期位置から前記第２作動位置へ移行する間に前記フロントリンク上端部が描く作動軌跡を、前記フロントリンク軸支点より後方から真上を通過して前方に達するように設定した。
【００１９】
すなわち、シート本体を傾斜させる以前の初期位置において、前記リアリンク他端部は、前記リアリンク軸支点より後方に位置し、シート前上がり時の第１作動位置に近付くに従って、前記リアリンク軸支点より下方へ回動される。これにより、シート本体後部の下方への変位に伴い、シート本体の前端部が上動される。さらに、前記リアリンクを回動して前記第１作動位置を通過させた際には、前記リアリンク他端部は上動する。これにより、シート本体後部の上方への変位に伴い、シート本体の前端部が下方に移動される。
【００２０】
このとき、前記第２作動位置は、前記リアリンク軸支点より前方上方に設定されている。このため、前記リアリンク他端部はさらに上動され、シート本体の前端部がさらに下方に変位される。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図１は、本実施の形態にかかる車両用回転シート１を示す図である。
【００２６】
この車両用回転シート１は、車体フロア１１に固定されるスイベルロア１２と、該スイベルロア１２の回転中心軸１３に回転中心ベアリング１４を介して回動自在に支持されたスイベルアッパー１５と、該スイベルアッパー１５に支持された足置きステップ１６を有するシートレッグアッパー１７と、該シートレッグアッパー１７に固定されたシート本体１８とによって構成されている。
【００２７】
前記スイベルロア１２と前記スイベルアッパー１５との間には、回転機構２１が設けられており、前記シート本体１８を、車両前方へ向いた前向状態と、車両側部のドア開口部側へ向いた横向状態との間で回転できるように構成されている。前記スイベルアッパー１５と前記シートレッグアッパー１７との間には、前記シート本体１８を傾斜させるチルト機構２２が設けられており、該チルト機構２２によってシートクッション２３を、前上がり及び前下がりに傾斜できるように構成されている。
【００２８】
前記回転機構２１は、図２にも示すように、前記スイベルロア１２にブラケット３１を介して固定された回転駆動用モータ３２を備えてなり、該回転駆動用モータ３２の出力ギア３３は、第１及び第２減速ギヤ３４，３５を介して、スイベルアッパー１５に設けられた回転被駆動ギア３６に接続されている。該回転被駆動ギア３６は、前記回転中心軸１３を中心とした円弧状に形成されており、前記回転駆動用モータ３２を正反転することによって、シート本体１８を支持する前記スイベルアッパー１５を、前記回転中心軸１３を中心として回動できるように構成されている。
【００２９】
前記チルト機構２２は、図３にも示すように、前記スイベルアッパー１５に前記シートレッグアッパー１７を支持するフロントリンク４１とリアリンク４２とを備えてなる。前記フロントリンク４１は、図１にも示したように、前記スイベルアッパー１５の起立壁４３，４３間に配置されたフロントアーム４４からなり、該フロントアーム４４の下端部及び上端部には、下端及び上端パイプ４５，４６が架橋されている。前記下端パイプ４５には、フロントアーム下側連結ピン４７が挿通されており、該フロントアーム下側連結ピン４７は、前記スイベルアッパー１５の前記起立壁４３，４３前部に支持されている。これにより、前記フロントリンク４１を構成するフロントアーム４４は、その下端部が前記スイベルアッパー１５の前部に軸支されている。
【００３０】
また、前記フロントアーム４４の前記上端パイプ４６には、フロントアーム上側連結ピン５１が挿通されている。このフロントアーム上側連結ピン５１は、前記シートレッグアッパー１７のほぼ中央部に支持されており、前記フロントアーム４４は、その上端部が前記シートレッグアッパー１７の中央部に軸支されている。これにより、前記フロントリンク４１を構成するフロントアーム４４は、図３に示したように、前記スイベルアッパー１５に軸支されたフロントリンク軸支点５２を中心に回転自在に支持され、当該フロントアーム４４上端部の描く作動軌跡５３が、図３から図５に示すように、前記フロントリンク軸支点５２の上部を通過するように設定されている。
【００３１】
前記リアリンク４２は、図１にも示したように、前記スイベルアッパー１５の起立壁４３，４３の内側にそれぞれ配置された被駆動ギヤ構成部材であるチルト駆動用ギア６１，６１を備えてなる。該チルト駆動用ギア６１は、扇状に形成されており、円弧状を成す周縁には、ギヤ部６２が形成されている。このチルト駆動用ギア６１の回転中心部には、チルト駆動用ギア支持ピン６３が挿通されており、各チルト駆動用ギア支持ピン６３は、対応した起立壁４３の後部に支持されている。これにより、前記リアリンク４１を構成するチルト駆動用ギア６１は、その一端部が前記スイベルアッパー１５の後部に軸支されている。
【００３２】
前記両チルト駆動用ギア６１，６１間には、前記シートレッグアッパー１７の後部より下方に延出した一対の下方延出部７１，７１が配置されており、両下方延出部７１，７１間には、チルト駆動ギア連結ピン７２が配設されている。該チルト駆動ギア連結ピン７２の両端部は、前記各下方延出部７１，７１を貫通した後、前記各チルト駆動用ギア６１，６１の周縁部に支持されており、前記リアリンク４２を構成するチルト駆動用ギア６１は、その他端部としての周縁部が前記シートレッグアッパー１７の後部に軸支されている。これにより、前記チルト駆動用ギア６１，６１は、図３に示したように、前記スイベルアッパー１５に軸支されたリアリンク軸支点７３を中心に回転自在に支持されており、前記チルト駆動用ギア６１他端部である前記チルト駆動ギア連結ピン７２の支持点の描く作動軌跡が、図３から図５に示したように、前記リアリンク軸支点７３の下部を通過するように設定されている。
【００３３】
また、前記スイベルアッパー１５の前記起立壁４３，４３の側面には、図１に示したように、リアリンク４２を回動する電動モータとしてのチルト駆動モータ８１が固定されている。該チルト駆動モータ８１のチルト駆動用モータ出力ギア８２は、前記起立壁４３，４３間に回動自在に支持されたチルト減速ギア支持ピン８３の減速ギア８４に噛合しており、前記チルト減速ギア支持ピン８３には、前記各チルト駆動用ギア６１，６１周縁のギア部６２，６２に噛合する駆動ギア８５，８５が設けられている。これにより、前記チルト駆動モータ８１からの駆動力が、前記チルト減速ギア８４及び前記駆動ギア８５，８５を介して、各チルト駆動用ギア６１，６１に伝達され、リアリンク４２を作動できるように構成されている。
【００３４】
そして、このチルト駆動用ギア６１，６１に支持された前記チルト駆動ギア連結ピン７２の描く作動軌跡において、図３に示したように、前記シート本体１８を傾斜させる以前の初期位置Ｓ１が前記リアリンク軸支点７３より後方に位置し、図４に示したように、シート前上がり時の第１作動位置Ｓ２が前記リアリンク軸支点７３より下方に位置するとともに、図５に示したように、シート前下がり時の第２作動位置Ｓ３が前記リアリンク軸支点７３より前方上方に位置するように、前記リアリンク４２と前記シートレッグアッパー１７との関係が設定されている。
【００３５】
このとき、図３に示した前記初期位置Ｓ１から図５に示した前記第２作動位置Ｓ３へ移行する間に、前記フロントリンク４１上端部であるフロントアーム４４上端部の描く作動軌跡５３が、前記フロントリンク軸支点５２より後方から真上を通過して前方に達するように設定されている。
【００３６】
以上の構成にかかる本実施の形態の動作を説明する。
【００３７】
すなわち、図６は、運転席１０１側部に設けられた助手席を構成するシート本体１８が車両前方Ｆへ向いた前向状態を示す図であり、図７は、その側面を示す図である。この状態において着座者１０２が降車する際には、着座者１０２は、両足を足置きステップ１６に載置するとともに、図外のスイッチを操作してチルト機構２２のチルト駆動モータ８１を作動し、チルト減速ギア支持ピン８３の駆動ギア８５，８５によってチルト駆動用ギア６１，６１を、左側面視時計回りに回動する。
【００３８】
すると、図３から図４に示したように、チルト駆動用ギア６１，６１に支持されたシートレッグアッパー１７後端部は、シート本体１８を傾斜させる以前の初期位置Ｓ１から第１作動位置Ｓ２に近付くに従って下方へ移動する。これにより、シート本体１８の後端部が下方に変位し、これに伴い、シート本体１８前端部が上動する。このとき、後方に傾倒されたフロントアーム４４は、前記フロントリンク軸支点５２の上部に近付くに従って起立する。このため、このフロントリンク４１に中央部が支持されたシートレッグアッパー１７の上端部は、さらに上動する。よって、図８に示すように、シート本体１８のシートクッション２３を前上がりに傾斜させることができる。また、シート本体１８は、その前端部が上方に変位するため、着座者１０２の足位置を高位置に維持することができる。そして、第１リミットスイッチＳＷ１が作動することにより、前記チルト駆動モータ８１の作動が停止される。
【００３９】
この第１リミットスイッチＳＷ１が作動した際には、回転機構２１の回転駆動用モータ３２の作動が開始される。すると、第１及び第２減速ギヤ３４，３５が、スイベルアッパー１５の回転被駆動ギア３６を回動し、スイベルアッパー１５に支持されたシート本体１８が、図９に示すように、車両側部のドア開口部１１１側へ向いた横向状態まで回転され、第２リミットスイッチＳＷ２の作動に基づき停止する。このとき、前記着座者１０２の足位置は高位置に設定されていため、図１０に示したように、ドア開口部１１１の下縁に突設されたサイドシル１１２への干渉を防止することができる。
【００４０】
そして、前記第２リミットスイッチＳＷ２が作動した際には、前記チルト機構２２のチルト駆動モータ８１の駆動を再開し、図５に示したように、第３リミットスイッチＳＷ３が作動するまでチルト駆動モータ８１の駆動を継続する。これにより、図４から図５に示したように、チルト駆動用ギア６１，６１に支持されたシートレッグアッパー１７後端部を、前記第１作動位置Ｓ２から第２作動位置Ｓ３へ近付ける。すると、シートレッグアッパー１７後端部が上方に変位するため、シート本体１８の前端部を下方に移動することができる。
【００４１】
このとき、前記第２作動位置Ｓ２は、前記リアリンク軸支点７３より前方上方に設定されている。このため、前記シートレッグアッパー１７後端部をさらに上動することができ、シート本体１８の前端部をさらに下方へ変位することができる。また、前記フロントアーム４４上端部が前記フロントリンク軸支点５２の上部を通過することによっても、シート本体１８の前端部を下方へ変位することができる。これらによって、シート本体１８前部の下方への移動に寄与することができる。
【００４２】
このように、シート本体１８を前下がりに傾斜してシート本体１８の前端部を下方に変位させることができるので、図１１に示すように、当該前端部から地面までの高低差Ｈ１、及び足位置から地面までの高低差Ｈ２を抑えることができ、地面への足付き性を向上することができる。また、一般的に前上がりの傾斜が設定されているシートクッション２３の座面を、前下がりとすることで、シート本体１８からの立ち上が性をも向上することができる。
【００４３】
ここで、着座者１０２は、立ち上がる又は車椅子に乗り移ることとなるが、従来の回転シートに対して、本実施の形態にあっては、
【００４４】
▲１▼シート本体１８の車室外への飛び出し量を約９０ｍｍ増加させることができた。
【００４５】
▲２▼シートクッション２３の座面地上高を約１１０ｍｍ〜１６０ｍｍ低下することができた。
【００４６】
▲３▼シートクッション２３の傾斜角度を約１０度前下がりとすることができた。
【００４７】
そして、▲１▼と▲３▼により着座者１０２の頭位置では、約４００ｍｍ車室外寄りに出すことができた。
【００４８】
このため、降車時の乗降性が大幅に向上するとともに、介護者の身体的負担を軽減することができる。
【００４９】
また、スイベルアッパー１５前部に軸支されたフロントアーム４４の上端は、前記シートレッグアッパー１７の中央部分に軸支されており、前記シート本体１８を、前記フロントアーム４４の回動に応じて、スライド機構を用いること無く、前方へ約１８０ｍｍ移動することができる。このため、シート本体１８がドア開口部１１１側へ向いた横向状態において、当該シート本体１８の車室外方向への突出量Ｔを増大することができる。よって、シート本体１８を車室外方向へ移動できない場合と比較して、降車時の離座を容易とすることができる。
【００５０】
また、前記リアリンク４２を前述したチルト駆動用ギア６１，６１で構成することで、該チルト駆動用ギア６１，６１を一方向に回動するだけで、前記シート本体１８を、前上がりに傾斜させた後、前下がりに傾斜させることができる。これにより、構成や制御の簡素化を図ることができる。
【００５１】
さらに、リアリンク４２を、周縁にギヤ部６２が形成された前記チルト駆動用ギア６１で構成することで、前記チルト駆動モータ８１による駆動力の伝達機構とリンク機構との共用化を図ることができる。よって、低コスト化及び省スペース化を図ることができる。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項１の車両用回転シートにあっては、降車時にチルト機構を作動してシート本体を前上がりに傾斜させ、その前端部を上方に変位させることで、着座者の足位置を高位置に維持することができる。このため、回転機構によってシート本体を、車両側部のドア開口部側へ向けた状態で、ドア開口部の下縁に突設されたサイドシルへの足の干渉を防止することができる。
【００５３】
そして、回転後において、前記チルト機構を作動してシート本体を前下がりに傾斜させる。これにより、シート本体の前端部を下方に変位させることができるので、当該前端部から地面までの高低差を抑えることができ、地面への足付き性を向上することができる。
【００５４】
さらに、一般的に前上がりの傾斜が設定されている座面を、前下がりとすることで、シート本体からの立ち上が性をも向上することができる。したがって、降車時の離座が容易な車両用回転シートとなり得る。
【００５５】
また、請求項２の車両用回転シートにおいては、シート本体の傾きを変動するチルト機構を、シートレッグアッパーを回転機構のスイベルアッパーに支持するフロントリンク及びリアリンクによって構成することができる。また、スイベルアッパー前部に軸支されたフロントリンクの上端は、前記シートレッグアッパーの中央部分に軸支されているので、前記シート本体を、前記フロントリンクの回動に応じて前方へ移動することができる。
【００５６】
このため、シート本体が車両側部のドア開口部側へ向いた横向状態において、シート本体を前下がりとすることで、当該シート本体を、車室外方向へ移動することができる。よって、シート本体を車室外方向へ移動できない場合と比較して、降車時の離座を容易とすることができる。
【００５７】
さらに、請求項３の車両用回転シートでは、前記フロントリンク上端部を、前記フロントリンク軸支点の上部を通過させることで、前記シート本体を前方へ移動することができるとともに、シート本体前端部を、前記フロントリンク軸支点の上部通過後に下方へ変位させることができる。これにより、前述した前下がり状態を形成することができる。
【００５８】
一方、前記リアリンク他端部の作動軌跡は、前記リアリンク軸支点の下部を通過するように設定されているため、前記リアリンク他端部が、前記リアリンク軸支点下部へ近づくに従って、前記シート本体の後端部を下方へ変位させることができる。これにより、前述した前上がり状態を形成することができる。
【００５９】
したがって、前記各リンクを回動するだけで、シート本体の前下がり状態及び前上がり状態を形成することができる。
【００６０】
また、請求項４の車両用回転シートにあっては、シート本体を傾斜させる以前の初期位置において、前記リアリンク他端部は、前記リアリンク軸支点より後方に位置し、シート前上がり時の第１作動位置に近付くに従って、前記リアリンク軸支点より下方へ回動することができる。これにより、シート本体の前端部が上方に変位することができる。さらに、前記リアリンクを回動して前記第１作動位置を通過させた際には、前記リアリンク他端部を上動させることができる。これにより、シート本体の前端部を下方に変位させることができる。
【００６１】
このとき、前記第２作動位置は、前記リアリンク軸支点より前方上方に設定されている。このため、前記リアリンク他端部をさらに上動することができ、シート本体の前端部をさらに下方へ変位することができる。したがって、シート本体前部の下方への移動に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図２】同実施の形態の平面を示す透視図である。
【図３】同実施の形態の側面を示す透明図である。
【図４】同実施の形態の前上がり状態を示す側面の透明図である。
【図５】同実施の形態の前下がり状態を示す側面の透明図である。
【図６】同実施の形態のシート本体が車両前方へ向けられた状態を示す平面の透明図である。
【図７】同実施の形態のシート本体が車両前方へ向けられた状態を示す側面の透明図である。
【図８】図７のシート本体が前上がりに傾斜された状態を示す側面の透明図である。
【図９】同実施の形態のシート本体が車両側方へ向けられた状態を示す平面の透明図である。
【図１０】同実施の形態のシート本体が車両側方へ向けられた状態を示す後面の透明図である。
【図１１】図１０のシート本体が前下がりに傾斜された状態を示す後面の透明図である。
【図１２】従来の回転シートが車両前方に向けられた状態を示す外観図である。
【図１３】図１２の回転シートが車両側方に向けられた状態を示す外観図である。
【図１４】同従来例の回転シートの操作手順を示す図である。
【図１５】図１４に続く操作手順を示す図である。
【図１６】図１５に続く操作手順を示す図である。
【図１７】同従来例の回転シートを示す分解斜視図である。
【図１８】同従来例の回転機構部分を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
１車両用回転シート
１１車体フロア
１２スイベルロア
１５スイベルアッパー
１７シートレッグアッパー
１８シート本体
２１回転機構
２２チルト機構
４１フロントリンク
４２リアリンク
６１チルト駆動ギア
８１チルト駆動モータ
１１１ドア開口部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotating seat for a vehicle in which a seat body is rotatably supported.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a vehicle has been provided with a rotating seat 501 as shown in FIG.
[0003]
The rotating seat 501 is operated by operating the rotation lock lever 502 to release the lock, thereby rotating the seat main body 503 from the forward state facing toward the front of the vehicle to the lateral state facing toward the side as shown in FIG. It is configured to be able to. In this lateral state, the seat body 503 can be slid outward from the passenger compartment by operating the slide lock lever 505 to release the lock. The seat cushion 506 is provided with a foldable footrest step 507 so that the foot can be placed when the seat rotates.
[0004]
That is, as shown in FIG. 14, when the seated person gets off, the foot placement step 507 is tilted to place both feet. Next, as shown in FIG. 15, after the rotation lock lever 502 is lifted and unlocked, the seat body 503 is manually rotated about 90 degrees toward the door opening 511. Then, as shown in FIG. 16, after the slide lock lever 505 is lifted and unlocked, the seat body 503 is manually slid outward from the passenger compartment to get off the vehicle.
[0005]
FIG. 17 is a diagram showing the configuration of the rotating seat 501, and the seat body 503 is fixed to the vehicle body floor 522 via the rotating mechanism 521. As shown in FIG. 18, the rotation mechanism 521 includes a swivel lower 523 fixed to the vehicle body floor 522 and a swivel upper 524 fixed to the seat cushion 506. The swivel upper 524 is rotatably supported on a rotation center shaft 526 of the swivel lower 523 via a rotation center bearing 525. The swivel upper 524 is provided with the rotation lock lever 502, and the rotation lock lever 502 is configured to be able to pull up the rotation lock pin 528 biased by a spring 527.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a rotating sheet 501, the sheet body 503 is configured to rotate in a horizontal plane.
[0007]
For this reason, the seated person's foot had to be lifted above the side sill of the lower edge of the door opening 511 during the rotation of the seat. In addition, the seat ground clearance after the rotation of the seat is generally set to be 550 mm to 600 mm, and there is a problem that it is difficult for a seated person who is relatively high and small to have a foot. Further, the seat cushion 506 has a seating surface that is normally set to an inclination of 15 to 20 degrees, which is one factor that makes it difficult to stand up.
[0008]
The present invention has been made in view of such a conventional problem, and an object thereof is to provide a vehicular rotating seat that can be easily separated.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, in the vehicle rotating seat according to claim 1 of the present invention, the seat body is supported via the rotating mechanism, and the vehicle is directed forward and the vehicle side door opening. In the vehicular rotating seat that is rotated between the laterally directed state and the laterally directed state, the seat body is tilted forwardly when transitioning from the forwardly oriented state to the laterally oriented state, and after the transition to the laterally oriented state While protruding outward from the passenger compartment A tilt mechanism that tilts forward and downward is provided.
[0010]
That is, when the occupant gets out of the vehicle, the tilt mechanism is operated to tilt the seat body upward. At this time, since the front end portion of the seat body is displaced upward, the seated person's foot position becomes the high position.
[0011]
Next, the seat body is rotated from the forward state toward the front of the vehicle to the lateral state toward the door opening on the side of the vehicle by the rotation mechanism. At this time, since the position of the seated person's foot is set to the high position, interference with the side sill protruding from the lower edge of the door opening is prevented.
[0012]
Then, the tilt mechanism is actuated to tilt the seat body forwardly downward. Thereby, since the front end part of the seat body is displaced downward, the height difference from the front end part to the ground is suppressed.
[0013]
In the vehicular rotating seat according to claim 2, the rotating mechanism includes a swivel lower fixed to a vehicle body floor and a swivel upper rotatably supported by the swivel lower, while the seat main body fixing The seat leg upper is supported by the swivel upper via a front link and a rear link to constitute the tilt mechanism, the lower end of the front link is pivotally supported on the front part of the swivel upper, and the upper end is the seat leg upper Central part of In minutes Support one end of the rear link with the swivel upper Part The other end was pivotally supported on the rear part of the seat leg upper.
[0014]
As described above, the tilt mechanism that varies the tilt of the seat body can be configured by the front link and the rear link that support the seat leg upper on the swivel upper of the rotation mechanism. Further, since the upper end of the front link pivotally supported at the front part of the swivel upper is pivotally supported at the center portion of the seat leg upper, the seat body is moved forward in accordance with the rotation of the front link. The
[0015]
Furthermore, in the vehicle rotating seat according to claim 3, the front link is rotatably supported around a front link shaft fulcrum pivotally supported by the swivel upper, and the rear link is pivotally supported by the swivel upper. The rear link shaft fulcrum is supported so as to be rotatable, and the operation locus drawn by the upper end of the front link is set so as to pass above the front link shaft fulcrum, and the other end of the rear link is drawn. The operation trajectory was set so as to pass below the rear link shaft fulcrum.
[0016]
That is, the seat main body is moved forward by the upper end portion of the front link passing through the upper portion of the front link shaft fulcrum. Further, the front end portion of the seat body is displaced downward after passing through the upper portion of the front link shaft fulcrum.
[0017]
On the other hand, since the operation locus of the other end of the rear link is set to pass through the lower part of the rear link shaft fulcrum, the other end of the rear link approaches the lower part of the rear link shaft fulcrum. The rear end portion of the seat body is displaced downward.
[0018]
Further, in the vehicle rotating seat according to claim 4, in the operation locus drawn by the other end of the rear link, an initial position before the seat body is inclined is set behind the rear link shaft fulcrum, The first operating position when the seat is raised forward is set below the rear link shaft fulcrum, and the second operating position when the seat is lowered forward is set forward and upward from the rear link shaft fulcrum. The operation trajectory drawn by the upper end of the front link during the transition to the second operation position was set so as to pass straight from the rear to the front from the front link shaft fulcrum.
[0019]
That is, in the initial position before tilting the seat body, the other end of the rear link is located behind the rear link shaft fulcrum, and approaches the first operating position when the seat is raised up, and the rear link shaft fulcrum It is rotated further downward. Accordingly, the front end portion of the seat body is moved up in accordance with the downward displacement of the rear portion of the seat body. Further, when the rear link is rotated and passed through the first operating position, the other end of the rear link moves upward. Accordingly, the front end portion of the seat body is moved downward along with the upward displacement of the rear portion of the seat body.
[0020]
At this time, the second operating position is set at a front upper side from the rear link shaft fulcrum. Therefore, the other end of the rear link is further moved upward, and the front end of the seat body is further displaced downward.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a view showing a vehicle rotating seat 1 according to the present embodiment.
[0026]
The vehicle rotating seat 1 includes a swivel lower 12 fixed to a vehicle floor 11, a swivel upper 15 rotatably supported on a rotation center shaft 13 of the swivel lower 12 via a rotation center bearing 14, and the swivel upper. The seat leg upper 17 has a footrest step 16 supported by the seat leg 15, and the seat body 18 fixed to the seat leg upper 17.
[0027]
A rotation mechanism 21 is provided between the swivel lower 12 and the swivel upper 15, and the seat body 18 is directed forward toward the front of the vehicle and toward the door opening on the side of the vehicle. It is comprised so that it can rotate between a horizontal state. A tilt mechanism 22 for tilting the seat body 18 is provided between the swivel upper 15 and the seat leg upper 17, and the seat cushion 23 can be tilted forward and downward by the tilt mechanism 22. It is configured as follows.
[0028]
As shown in FIG. 2, the rotation mechanism 21 includes a rotation drive motor 32 fixed to the swivel lower 12 via a bracket 31, and an output gear 33 of the rotation drive motor 32 is a first one. Further, the rotary driven gear 36 provided in the swivel upper 15 is connected via the second reduction gears 34 and 35. The rotation driven gear 36 is formed in an arc shape with the rotation center shaft 13 as a center, and the swivel upper 15 that supports the seat body 18 by rotating the rotation drive motor 32 forward and backward. The rotation center shaft 13 is configured to be rotatable.
[0029]
As shown in FIG. 3, the tilt mechanism 22 includes a front link 41 and a rear link 42 that support the seat leg upper 17 on the swivel upper 15. As shown in FIG. 1, the front link 41 includes a front arm 44 disposed between the standing walls 43 and 43 of the swivel upper 15, and a lower end and an upper end of the front arm 44 have a lower end. And upper end pipes 45 and 46 are bridged. A front arm lower connection pin 47 is inserted into the lower end pipe 45, and the front arm lower connection pin 47 is supported by the front portions of the upright walls 43, 43 of the swivel upper 15. As a result, the lower end of the front arm 44 constituting the front link 41 is pivotally supported by the front portion of the swivel upper 15.
[0030]
A front arm upper connecting pin 51 is inserted through the upper end pipe 46 of the front arm 44. The front arm upper connecting pin 51 is supported substantially at the center of the seat leg upper 17, and the upper end of the front arm 44 is pivotally supported by the center of the seat leg upper 17. Thereby, as shown in FIG. 3, the front arm 44 constituting the front link 41 is rotatably supported around the front link shaft fulcrum 52 that is pivotally supported by the swivel upper 15. The operation locus 53 drawn by the upper end portion is set so as to pass above the front link shaft fulcrum 52 as shown in FIGS.
[0031]
As shown in FIG. 1, the rear link 42 includes tilt drive gears 61 and 61 which are driven gear constituent members disposed inside the standing walls 43 and 43 of the swivel upper 15. . The tilt driving gear 61 is formed in a fan shape, and a gear portion 62 is formed on the periphery of the arc. A tilt driving gear support pin 63 is inserted through the center of rotation of the tilt driving gear 61, and each tilt driving gear support pin 63 is supported by a rear portion of the corresponding upright wall 43. Thus, one end of the tilt driving gear 61 constituting the rear link 41 is pivotally supported by the rear portion of the swivel upper 15.
[0032]
A pair of downward extending portions 71, 71 extending downward from the rear portion of the seat leg upper 17 is disposed between the both tilt driving gears 61, 61, and between the downward extending portions 71, 71. Is provided with a tilt drive gear connecting pin 72. Both end portions of the tilt drive gear connecting pin 72 pass through the downwardly extending portions 71 and 71 and then are supported by the peripheral edge portions of the tilt drive gears 61 and 61 to constitute the rear link 42. The tilt driving gear 61 is pivotally supported at the rear part of the seat leg upper 17 at the other peripheral part. Thereby, as shown in FIG. 3, the tilt driving gears 61 and 61 are rotatably supported around the rear link shaft fulcrum 73 that is pivotally supported by the swivel upper 15. The operation locus drawn by the support point of the tilt drive gear connecting pin 72 which is the other end of the gear 61 is set so as to pass below the rear link shaft fulcrum 73 as shown in FIGS. Yes.
[0033]
Further, as shown in FIG. 1, a tilt drive motor 81 as an electric motor for rotating the rear link 42 is fixed to the side surfaces of the upright walls 43, 43 of the swivel upper 15. The tilt drive motor output gear 82 of the tilt drive motor 81 meshes with a reduction gear 84 of a tilt reduction gear support pin 83 rotatably supported between the upright walls 43 and 43, and the tilt reduction gear. The support pin 83 is provided with drive gears 85, 85 that mesh with the gear portions 62, 62 around the tilt drive gears 61, 61. Thereby, the driving force from the tilt driving motor 81 is transmitted to the tilt driving gears 61 and 61 via the tilt reduction gear 84 and the driving gears 85 and 85 so that the rear link 42 can be operated. It is configured.
[0034]
In the operation locus drawn by the tilt drive gear coupling pin 72 supported by the tilt drive gears 61, 61, as shown in FIG. 3, the initial position S1 before the seat body 18 is tilted is the rear position. As shown in FIG. 4, the first operating position S2 when the seat is raised forward is located below the rear link shaft fulcrum 73 as shown in FIG. The relationship between the rear link 42 and the seat leg upper 17 is set so that the second operation position S3 when the seat is lowered forward is positioned forward and upward from the rear link shaft fulcrum 73.
[0035]
At this time, during the transition from the initial position S1 shown in FIG. 3 to the second operation position S3 shown in FIG. 5, the operation locus 53 drawn by the upper end of the front arm 44, which is the upper end of the front link 41, The front link shaft fulcrum 52 is set so as to pass right above from the rear and reach the front.
[0036]
The operation of the present embodiment according to the above configuration will be described.
[0037]
That is, FIG. 6 is a diagram showing a forward state in which the seat body 18 constituting the passenger seat provided on the side of the driver's seat 101 faces the vehicle front F, and FIG. 7 is a diagram showing a side view thereof. . When the occupant 102 gets off in this state, the occupant 102 places both feet on the footrest step 16 and operates a tilt drive motor 81 of the tilt mechanism 22 by operating a switch (not shown). The tilt driving gears 61 and 61 are rotated clockwise by the left side view by the driving gears 85 and 85 of the tilt reduction gear support pin 83.
[0038]
Then, as shown in FIGS. 3 to 4, the rear end portion of the seat leg upper 17 supported by the tilt driving gears 61, 61 is changed from the initial position S <b> 1 to the first operation position S <b> 2 before the seat body 18 is tilted. Move down as you approach. As a result, the rear end portion of the seat body 18 is displaced downward, and accordingly, the front end portion of the seat body 18 moves upward. At this time, the front arm 44 tilted rearward stands up as it approaches the upper portion of the front link shaft fulcrum 52. For this reason, the upper end portion of the seat leg upper 17 whose central portion is supported by the front link 41 further moves upward. Therefore, as shown in FIG. 8, the seat cushion 23 of the seat body 18 can be tilted forwardly. Further, since the front end portion of the seat body 18 is displaced upward, the foot position of the seated person 102 can be maintained at a high position. Then, when the first limit switch SW1 is operated, the operation of the tilt drive motor 81 is stopped.
[0039]
When the first limit switch SW1 is activated, the operation of the rotation drive motor 32 of the rotation mechanism 21 is started. Then, the first and second reduction gears 34 and 35 rotate the rotation driven gear 36 of the swivel upper 15, and the seat body 18 supported by the swivel upper 15 has a vehicle side portion as shown in FIG. 9. Is rotated to the sideways state toward the door opening 111 side, and stops based on the operation of the second limit switch SW2. At this time, since the leg position of the seated person 102 is set at a high position, as shown in FIG. 10, it is possible to prevent interference with the side sill 112 protruding from the lower edge of the door opening 111. .
[0040]
When the second limit switch SW2 is actuated, the drive of the tilt drive motor 81 of the tilt mechanism 22 is resumed, and the tilt drive motor is actuated until the third limit switch SW3 is actuated as shown in FIG. The driving of 81 is continued. As a result, as shown in FIGS. 4 to 5, the rear end portion of the seat leg upper 17 supported by the tilt driving gears 61, 61 is moved closer to the second operation position S3 from the first operation position S2. Then, since the rear end portion of the seat leg upper 17 is displaced upward, the front end portion of the seat body 18 can be moved downward.
[0041]
At this time, the second operation position S <b> 2 is set forward and upward from the rear link shaft fulcrum 73. For this reason, the rear end portion of the seat leg upper 17 can be further moved upward, and the front end portion of the seat body 18 can be further displaced downward. The front end of the seat body 18 can also be displaced downward by the upper end of the front arm 44 passing over the front link shaft fulcrum 52. Thus, it is possible to contribute to the downward movement of the front portion of the seat body 18.
[0042]
In this way, the seat body 18 can be tilted forward and the front end portion of the seat body 18 can be displaced downward. Therefore, as shown in FIG. 11, the height difference H1 from the front end portion to the ground and the foot The height difference H2 from the position to the ground can be suppressed, and the footing to the ground can be improved. In addition, by making the seat surface of the seat cushion 23, which is generally set to be inclined forward, to be forwardly lowered, it is possible to improve the stand-up from the seat body 18 as well.
[0043]
Here, the seated person 102 stands up or transfers to a wheelchair, but with respect to the conventional rotating seat, in this embodiment,
[0044]
(1) The amount of protrusion of the seat body 18 out of the passenger compartment could be increased by about 90 mm.
[0045]
(2) The seat ground clearance of the seat cushion 23 could be reduced by about 110 mm to 160 mm.
[0046]
(3) The inclination angle of the seat cushion 23 can be lowered by about 10 degrees.
[0047]
Then, by (1) and (3), the head of the seated person 102 was able to get out of the cabin by about 400 mm.
[0048]
For this reason, while getting on and off at the time of alighting improves significantly, the physical burden of a caregiver can be reduced.
[0049]
Further, the upper end of the front arm 44 pivotally supported at the front part of the swivel upper 15 is pivotally supported at the central portion of the seat leg upper 17, and the seat body 18 is moved according to the rotation of the front arm 44. It can move about 180 mm forward without using a slide mechanism. For this reason, in the state where the seat body 18 is directed sideways toward the door opening 111, the protrusion amount T of the seat body 18 toward the outside of the passenger compartment can be increased. Therefore, compared with the case where the seat body 18 cannot be moved outward from the passenger compartment, it is possible to facilitate the seating when getting off.
[0050]
Further, since the rear link 42 is constituted by the tilt driving gears 61 and 61 described above, the seat body 18 can be tilted forwardly only by rotating the tilt driving gears 61 and 61 in one direction. Can be tilted forward and downward. Thereby, simplification of a structure and control can be achieved.
[0051]
Further, by constituting the rear link 42 with the tilt drive gear 61 having the gear portion 62 formed on the periphery, the drive force transmission mechanism and the link mechanism by the tilt drive motor 81 can be shared. it can. Therefore, cost reduction and space saving can be achieved.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, in the vehicular rotating seat according to the first aspect of the present invention, when the vehicle is dismounted, the tilt mechanism is operated to incline the seat main body upward and displace the front end portion thereof upward. The person's foot position can be maintained at a high position. For this reason, it is possible to prevent the foot from interfering with the side sill protruding from the lower edge of the door opening in a state where the seat body is directed toward the door opening on the vehicle side by the rotation mechanism.
[0053]
After the rotation, the tilt mechanism is actuated to tilt the seat main body downward. Thereby, since the front-end part of a sheet | seat main body can be displaced below, the height difference from the said front-end part to the ground can be suppressed, and the footing property to the ground can be improved.
[0054]
Furthermore, by making the seat surface, which is generally set to be inclined forward, to be forwardly lowered, it is possible to improve the stand-up from the seat body. Therefore, it is possible to provide a vehicular rotating seat that can be easily separated when getting off.
[0055]
In the vehicle rotating seat according to the second aspect, the tilt mechanism that varies the tilt of the seat body can be constituted by a front link and a rear link that support the seat leg upper on the swivel upper of the rotating mechanism. Further, since the upper end of the front link pivotally supported by the front part of the swivel upper is pivotally supported by the central portion of the seat leg upper, the seat body moves forward according to the rotation of the front link. be able to.
[0056]
For this reason, the seat main body can be moved outward from the passenger compartment by lowering the seat main body forward when the seat main body is in the lateral state where the seat main body faces the door opening side. Therefore, compared with the case where the seat body cannot be moved outwardly from the passenger compartment, it is possible to facilitate the seating when getting off the vehicle.
[0057]
Furthermore, in the vehicle rotating seat according to claim 3, the seat main body can be moved forward by passing the upper end portion of the front link through the upper portion of the front link shaft fulcrum, and the front end portion of the seat main body is , And can be displaced downward after passing through the upper portion of the front link shaft fulcrum. As a result, the aforementioned front-down state can be formed.
[0058]
On the other hand, since the operation locus of the other end of the rear link is set to pass through the lower part of the rear link shaft fulcrum, the other end of the rear link approaches the lower part of the rear link shaft fulcrum. The rear end of the seat body can be displaced downward. Thereby, the above-mentioned front rising state can be formed.
[0059]
Therefore, the front lower state and the front upward state of the seat body can be formed only by rotating the links.
[0060]
Further, in the vehicle rotating seat according to claim 4, in the initial position before the seat body is inclined, the other end of the rear link is located behind the rear link shaft fulcrum, As it approaches the first operating position, it can rotate downward from the rear link shaft fulcrum. As a result, the front end of the seat body can be displaced upward. Furthermore, when the rear link is rotated and passed through the first operating position, the other end of the rear link can be moved upward. Thereby, the front-end part of a sheet | seat main body can be displaced below.
[0061]
At this time, the second operating position is set at a front upper side from the rear link shaft fulcrum. For this reason, the other end portion of the rear link can be further moved upward, and the front end portion of the seat body can be further displaced downward. Therefore, it can contribute to the downward movement of the front portion of the seat body.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a plane of the same embodiment;
FIG. 3 is a transparent view showing a side surface of the same embodiment;
FIG. 4 is a transparent side view showing the front rising state of the embodiment;
FIG. 5 is a transparent diagram of the side surface showing the front-falling state of the same embodiment;
FIG. 6 is a transparent plan view showing a state in which the seat body of the embodiment is directed forward of the vehicle.
FIG. 7 is a transparent side view showing a state in which the seat body of the embodiment is directed forward of the vehicle.
8 is a transparent side view showing a state in which the seat body of FIG. 7 is tilted forwardly.
FIG. 9 is a transparent plan view showing a state in which the seat body of the embodiment is directed to the side of the vehicle.
FIG. 10 is a rear transparent view showing a state in which the seat body of the embodiment is directed to the side of the vehicle.
11 is a transparent diagram of the rear surface showing a state in which the sheet main body of FIG. 10 is inclined forward and downward. FIG.
FIG. 12 is an external view showing a state in which a conventional rotating seat is directed to the front of the vehicle.
13 is an external view showing a state in which the rotating seat of FIG. 12 is directed to the side of the vehicle.
FIG. 14 is a diagram showing an operation procedure of the rotating sheet of the conventional example.
FIG. 15 is a diagram showing an operation procedure following FIG. 14;
FIG. 16 is a diagram showing an operation procedure following FIG. 15;
FIG. 17 is an exploded perspective view showing the rotating sheet of the conventional example.
FIG. 18 is an exploded perspective view showing a rotation mechanism portion of the conventional example.
[Explanation of symbols]
1 Vehicle rotating seat
11 Body floor
12 Swivel Roar
15 Swivel upper
17 Seat leg upper
18 Seat body
21 Rotating mechanism
22 Tilt mechanism
41 Front link
42 Rear link
61 Tilt drive gear
81 Tilt drive motor
111 Door opening

Claims

In the vehicular rotating seat in which the seat body is supported via a rotating mechanism and rotated between a forward state facing the front of the vehicle and a lateral state facing the door opening on the side of the vehicle,
The seat body is provided with a tilt mechanism that inclines forward when moving from the forward state to the lateral state, and tilts forward while projecting outward from the passenger compartment after the transition to the lateral state. Rotating seat for vehicles.

While the rotation mechanism comprises a swivel lower fixed to the vehicle body floor and a swivel upper supported rotatably on the swivel lower,
The seat leg upper for fixing the seat body is supported on the swivel upper via a front link and a rear link to constitute the tilt mechanism,
The lower end of the front link is pivotally supported at the front portion of the swivel upper, the upper end is pivotally supported at the center portion of the seat leg upper, and one end of the rear link is pivotally supported at the rear portion of the swivel upper, and the other end The vehicle rotating seat according to claim 1, wherein the vehicle is pivotally supported on a rear portion of the seat leg upper.

The front link is supported rotatably about a front link shaft fulcrum pivotally supported by the swivel upper, and the rear link is rotatable about a rear link shaft fulcrum pivoted to the swivel upper. Support,
The operation trajectory drawn by the upper end of the front link is set so as to pass above the front link shaft fulcrum,
The rotating seat for a vehicle according to claim 2, wherein an operation locus drawn by the other end of the rear link is set so as to pass a lower portion of the rear link shaft fulcrum.

In the operation locus drawn by the other end of the rear link, an initial position before the seat body is inclined is set behind the rear link shaft fulcrum, and the first operation position when the seat is raised forward is set as the rear link shaft fulcrum. And set the second operating position at the time of lowering the front of the seat at the front upper side than the rear link shaft fulcrum,
The operation trajectory drawn by the upper end of the front link during the transition from the initial position to the second operation position is set so as to pass forward from the rear of the front link shaft fulcrum and reach the front. The vehicle rotating seat according to claim 3.