JP4539950B2 - Bottom purification method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海底、湖床、河床その他の水底近傍の領域、すなわち底質に汚染物質が貯留している場合に、その様な汚染された底質を浄化するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
海底、湖床、河床の底質に貯留するヘドロ中には多くの汚染物質が含まれている。中でもダイオキシンの含有は、生物生命に対して極めて危険な存在として注目を浴びている。
ここで、ダイオキシンの処理方法は、ダイオキシン濃度が基準値以上の場合と、基準値未満の場合とで分かれている。
ダイオキシン濃度が基準値よりも高い場合は、汚染物質を底質から排出して固化する方法がとられているが、コストは高い。
一方、ダイオキシン濃度が基準値未満のヘドロの方が、ダイオキシン濃度が基準値よりも高いヘドロの量に比較して、圧倒的に数量が大きく、そのような場合ヘドロ堆積現場における処理が可能であり、場内処理が行われる。
【0003】
基準値未満の濃度のダイオキシンで汚染された底質土壌の処理は次の2つの方法が有る。
一つには、「覆砂」であり、他には「原位置固化」である。
【0004】
「覆砂」は、ヘドロ上に3m程度の厚さで良質な砂等を被せることにより、溶出及び底室の波や流れによる巻き上げ、底質を摂取する底生生物を通じた魚介類の体内への蓄積の経路を遮断する方法である。
しかし「覆砂」では、汚染された砂を排出したときに、持って行き場(廃棄場所)が無い点が問題となる。また、波浪により被せた砂が他の箇所へ運ばれてしまう。そのためさらに、砂を被せなくてはならず、砂を被せることにより、底質の生態系に悪影響を与えてしまうこととなる。
そして、河川の場合、覆砂は利用し難い。覆砂すると、河川の水深が浅くなり、河を運航する船舶にとって、不都合なためである。
【0005】
「原位置固化」は、汚染底質を原位置でヘドロ等を含む有害物質を固化することにより、溶出を抑制し、底質の波や流れによる巻き上げ、底質を摂取する底生生物を通じた魚介類の体内への蓄積の経路を遮断する方法である。
この「原位置固化」でも、固化材の投入により、底質生態系に悪影響を与える。
そして、固化材をジェットで投入する場合には、汚染物質がジェットにより拡散してしまい、汚染土が増加する結果となるので、使用し難い。また、固化層の経時劣化の有無を確認するための継続的なモニタリングが欠かせず、ランニングコストの高騰にも繋がる。
【0006】
その他にも水底の汚染物質の処理技術が提案されている。例えば、水底表層の汚泥部分を回転翼を供えた枠で押さえ込み、汚濁の発生を抑制しながら安定化材を注入・撹拌し、瞬時に汚泥をゲル状に固めて安定化する技術が開発されている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
しかし、ダイオキシンを包含する汚染物質のヘドロ層の2/3以上は水であり、安定化剤或いは固化材を幾ら大量に投入しても、ヘドロ状の汚染物質をゲル化状に固めて安定化することは困難である。
また、安定化剤或いは固化材を大量に投入すれば、ヘドロ直下の層の生物体系を破壊してしまうという問題が残る。
さらに、仮にゲル化状に固化することができたとしても、固化後の波浪による侵食の結果、ゲル化状に固化されたヘドロ状の汚染物質が露出して、波浪の浸食作用を受けて、汚染物質を拡散してしまう可能性がある。その様な事態を防ぐためには、覆砂が必要となるが、水深が浅くなってしまう。
【0007】
この様に上述した底質浄化に有効な技術は、現時点では提供されていない。
【0008】
【非特許文献1】
2003年5月21日付建設通信新聞
【非特許文献2】
2003年5月21日付建設工業新聞
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、底質の生態系に悪影響を及ぼすことが無く、且つ、水深を浅くしてしまうことが無い様な底質浄化工法の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
発明者は種々研究の結果、ヘドロは含水率が極めて高く、ヘドロ堆積層における水分以外の成分の比率は非常に小さい点に着目した。
【0011】
本発明によれば、水底部最下層に地盤(27)を有し、その地盤(27)の上方に汚泥が堆積した被覆層(25)を有し、その被覆層(25)の上方に有害物質を含むヘドロ層(23)を有する水底の領域を浄化するためにヘドロ層(23)を除去する底質浄化工法において、ヘドロ層(23)に堆積したヘドロを吸引除去する吸引装置(A1)と、そのヘドロを前記地盤(27)中に混練する混練装置(A2)とを準備し、前記混練装置(A2)は吸引されたヘドロを貯蔵するタンク(T)と撹拌翼(17)とを有しており、そして前記吸引装置(A1)のロッド(1A)をヘドロ(23h)が堆積するヘドロ層(23)内に位置させ、前記混練装置(A2)は撹拌翼(17)を折り畳んだ状態でヘドロ層(23)および被覆層(25)を貫通させて前記地盤(27)に到達させ、到達する時又は直前に撹拌翼(17)を水平にセットし、前記吸引装置(A1)のロッド(1A)のヘドロ吸引孔(11)からヘドロ層(23)のヘドロ(23h)を吸引してそのヘドロ(23h)を前記タンク(T)内に貯蔵し、該タンク(T)内に貯蔵されたヘドロ(23h)を混練装置(A2)のロッド(1B)を通してそのヘドロ吐出孔(19)から地盤(27)に向かって吐出させ、撹拌翼(17)により地盤(27)にヘドロ(23h)を練り込むようになっている。
【0013】
上述した構成手段及び工程を有する本発明の底質浄化工法によれば、底質(23、25、27)は、混練手段(A2)で穿孔するのみであって、底質(23、25、27)の生態系に及ぼす影響が極めて小さい。
【0014】
水底下の土壌(水底より3m〜5m程度下方の土壌27)に汚染物質を混合し、練り込み、地上側ではヘドロ(23h)を回収しないので、コストが低く抑えられる。
【0015】
水底下なので、波浪による浸食を受けても、汚染物質を混合或いは練り込んだ土壌が露出しない。従って覆砂の必要は無く、水深が浅くなる恐れも無い。
【0016】
底質を貫通するのはロッド状の混練手段(A2)のみであり、ジェット噴流を用いた穿孔を行わないので、底質に堆積している汚染物質が拡散する恐れも無い。
【0017】
さらに、底質ヘドロ(厚さ50cm程度で潰せば15cm未満まで圧縮される;23h)が、例えば深さ方向に5m程度の領域における土壌(27)へ練り込まれるので、練りこまれた土壌(封じ込め層27の土壌)全体として3%程度に希釈される。従って、例えばダイオキシン濃度が所定以上に増加する不都合は発生しない。
【0018】
また本発明によれば、水底部最下層に地盤(27)を有し、その地盤(27)の上方に汚泥が堆積した被覆層(25)を有し、その被覆層(25)の上方に有害物質を含むヘドロ層(23)を有する水底の領域を浄化するためにヘドロ層(23)を除去する底質浄化工法において、内管(2)と外管とよりなる二重管ロッド(1)を有し、外管にはヘドロ(23h)を吸引するためのヘドロ吸引孔(11)が形成され、二重管ロッド(1)の下方にポンプ(13)とミキシングチャンバ(15)とを有し、さらに下端にヘドロ吐出孔(19)および折畳み可能な撹拌翼(17)を有する掘削機(A)を準備し、撹拌翼(17)を折り畳んだ状態で掘削機(A)を地盤(27)に向って掘削させながら貫入し地盤(27)に到達する時又は直前に撹拌翼(17)を水平にセットし、ポンプ(13)を作動させてヘドロ吸引孔(11)から内管(2)と外管の隙間部(E)を介してヘドロ(23h)を吸引し、その吸引したヘドロ(23h)をミキシングチャンバ(15)において内管(2)から搬送される固化材と混合させ、固化材と混合されたヘドロ(23h)を圧力室(16)で圧力を高めてヘドロ吐出孔(19)から地盤(27)に吐出させ、撹拌翼(17)の回転により地盤(27)内で固化材を含んだヘドロ(23h)を練り込むようになっている。
【0019】
この様に構成すれば、吸収されたヘドロを貯蔵手段(タンクT)で貯蔵すること無く、同一のロッドの下方へ移送するだけで良い。また、撹拌装置及びヘドロを吸引する機構を備えた掘削手段という単一の装置のみで実施することが出来る。
【0025】
撹拌手段(17)が位置している箇所の土壌、すなわち汚染物質を包含するヘドロが練りこまれる土壌(27)に対して、浄化材(J)を添加すれば、底質浄化について、さらに良好である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0027】
図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示している。
図1において、水面21下の水域22の底部最下層にはヘドロを封じ込める地盤(封じ込め層)となる比較的強固な地盤27が有り、その封じ込め層27の上方は汚泥等が堆積した被覆層25が有り、その被覆層25の上方がダイオキシン用の有害物質を含むヘドロ層23となっている。
【0028】
第1実施形態を実施する設備は、図1で示す様に、ヘドロ層23に堆積したヘドロを吸引、除去する吸引装置(吸引手段)A1と、吸引されたヘドロを一時的に貯蔵するタンク(貯蔵手段)Tと、ヘドロを地盤27中に混練するための混練装置(混練手段)A2とから、概略構成されている。
図1では、タンクTは地上Gに設置されているが、タンクTは例えば台船(図示せず)等の手段により、水面21上に浮上した状態で設置することが可能である。
【0029】
吸引装置A1は、中空のロッド1Aを有している。
そして吸引装置A1は、ロッド1A内でヘドロ23h(ヘドロ層23と区別するために採取されるヘドロの符号を23hとする)が流過するように構成されている。
ロッド1の下端部近傍には、図示の例では上下2段の複数箇所に、ヘドロ23hを吸引するためのヘドロ吸引孔11が形成されている。
【0030】
ロッド1Aは、ヘドロが流過するラインL1及びそれに介装されたポンプP1を介して、ヘドロを一時的に貯蔵するタンク(貯蔵手段)Tに連通している。
ポンプP1が稼動すると前記吸引孔11からヘドロ23hが吸引され、吸引されたヘドロ23hはロッド1Aの内部空間及びラインL1を流過してタンクTに送られる。
タンクT内に貯蔵されたヘドロ23h(或いは、タンクT内で図示しない手段により固化材と混合されたヘドロ23h)は、ポンプP2でヘッドが付加された状態で、ラインL2を介して、後述する混練装置A2に送出される。
【0031】
また、吸引装置A1のロッド1Aの外周におけるヘドロ吸引孔11の上方には、円筒状で上端のみを塞ぎ、吸引するヘドロの堆積した領域23を区画する包囲部材であるカバー3が着脱自在に設けられている。
【0032】
混練装置(混練手段)A2は、ラインL2を介してタンクTに連通している中空ロッド1Bを有している。
ロッド1Bの下端部は、水面21下の水域22の底部最下層にはヘドロを封じ込める地盤(封じ込め層)となる比較的強固な地盤27に到達している。そして、ヘドロ噴出孔19が形成されている。
【0033】
ロッド1Bの前記ヘドロ吐出孔19の上方には、ロッド1Bと直交するように撹拌翼17(撹拌手段)が形成され、ヘドロ吐出孔19から吐出されたヘドロ23h(又は固化材と混合されたヘドロ23h)を前記封じ込め層27において封じ込め層を形成する地盤と混練するように構成されている。
尚、当該撹拌翼17は水平に伸びた先端部を、第2実施形態に関連して後述する図6で示す様に、上方に折り畳むように構成してもよい。
【0034】
次に図2〜図4をも参照して、第1実施形態の工程について説明する。
先ず、図2で示す様に、吸引装置A1を、ロッド1A及びカバー3の下端が被覆層25の表面に到達するまで、除去すべきヘドロ23hが堆積する領域に貫入せしめる。換言すれば、吸引装置A1をヘドロ23hが堆積する領域23内に設置する。
ここで、カバー3を取り付けた状態でロッド1Aを下降させても良いし、或いは、先ずロッド1Aのみを加工させた後に、水面21上からカバーをロッド1A沿いに所定の位置(ヘドロ層23の高さ方向がカバーの丈の領域に完全に含まれる様な位置)まで下ろしても良い。
【0035】
そして、図1で示す様に、撹拌翼17(撹拌手段)を備えた混練装置A2を、ヘドロ層23及び被覆層25を貫通させて、水底下の封じ込め層27(水底より3m〜5m程度下方の土壌)まで到達させる(到達させる工程)。
ここで、混練装置A2をヘドロ層23及び被覆層25を貫通させて、水底下の封じ込め層27まで到達させる工程は、吸引装置A1のロッド1A及びカバー3の下端が被覆層25の表面に到達する様に設置する工程と同時に行っても良いし、何れか一方を先行させても良い。
【0036】
所定位置にロッド1A及びカバー3をセットした後、前記ポンプP1(図1参照:図2では図示せず)を作動させ、カバー3で囲ったヘドロ層23からヘドロを含む堆積物(以降、ヘドロを含む堆積層を単にヘドロと言う)23hを前記ヘドロ吸引孔11から吸引する(ヘドロを吸引する工程)。
吸引されたヘドロ23hは、図2中の矢印で示す様にロッド1A内を流過して、ラインL1を介してタンクT(図1参照:図2では図示せず)内に貯蔵する。
【0037】
次に、図3で示す様に、混練装置A2を、撹拌翼17を折り畳んだ状態で水面21から最下層である封じ込め層27に向かって掘削しながら貫入していく。そして図3に示すように封じ込め層27に到達したら、或いは到達する直前で撹拌翼17を水平にセットする(以上、土壌まで到達させる工程)。
【0038】
そして、ポンプP2を駆動して、タンクT内に貯蔵されたヘドロ23hにヘッドを付加して、ラインL2を介して混連装置A2に向かって送出する。ヘッドを付加されたヘドロ23hはロッド1B内の空間を流過して(図3の矢印参照)、ヘドロ吐出孔19から封じ込め層27に向かって吐出される(排出工程)。
【0039】
ヘドロ23hが封じ込め層27に吐出される際に、或いは、ヘドロ23hが封じ込め層27に吐出された後に、撹拌翼17が回転され、封じ込め層27内で、封じ込め層27に固化材を含んだヘドロ23hが練り込まれる(図4;土壌に練りこむ工程)。
【0040】
ヘドロ23hを封じ込め層27に練りこんだ後、掘削装置Aを水面21上に撤去して、底質浄化工法は完了する(図示せず)。
【0041】
上述したような第1実施形態の底質浄化工法によれば、吸引装置A1でヘドロ23hを吸引することと、混練装置A2で底質23、25、27を穿孔するのみであるので、底質23、25、27の生態系に及ぼす影響が極めて小さい。
【0042】
水底下、例えば水底より3m〜5m程度下方の土壌である封じ込め層27に汚染物質、例えばヘドロ23hを混合し、練り込み、地上側ではヘドロ23hを処分しないので、ヘドロ処理のコストが低く抑えられる。
【0043】
ヘドロが練り込まれる封じ込め層27は水底下に存在するので、波浪による浸食を受けても、汚染物質、例えばヘドロ23hを混合或いは練り込んだ土壌が露出しない。従って覆砂の必要は無く、水深が浅くなる恐れも無い。
【0044】
底質を貫通するのはロッド状の掘削機Aのみであり、ジェットを使用しないので、汚染物質が拡散する恐れも無い。
【0045】
さらに、厚さ50cm程度で潰せば15cm未満まで圧縮される底質ヘドロ23hが、例えば深さ方向に5m程度の領域における土壌(封じ込め層)27へ練り込まれるので、ヘドロを練り込んだ後においても、封じ込め層27の土壌全体として、へドルの濃度は3%程度に希釈される。従って、例えばダイオキシン濃度が規定値以上に上昇してしまうような不都合は発生しない。
【0046】
次に、図5〜図12を参照して、第2実施形態を説明する。
図5において、水面21下の水域22の底部最下層にはヘドロを封じ込める地盤(封じ込め層)27が有り、その封じ込め層27の上方は汚泥等が堆積した被覆層25が有り、その被覆層25の上方がダイオキシン用の有害物質を含むヘドロ層となっている。
【0047】
一方、掘削手段(掘削機)Aは、全体として内管2を有する二重巻ロッド1が用いられ、上方側は二重になった管同士の隙間部Eを利用してヘドロ23h(ヘドロ層23と区別するために採取されるヘドロの符号を23hとする)を流過させるように構成している。
そして二重になった管(外管)の途中には図示の例では上下2段で複数箇所にヘドロ23hを吸引するためのヘドロ吸引孔11が形成されている。
【0048】
二重管の下方には二重管を改造して、最上段にはサンドポンプ13が配置され、その下側にはミキシングチャンバ15が、更にその下側には下端近傍にヘドロ吐出孔19を有する圧力室16が形成されている。
サンドポンプ13が稼動すると前記吸引孔11からヘドロ23hが吸引され、吸引されたヘドロ23hは隙間部Eを流過してミキシングチャンバ15に送られ、例えば固化材を使用する際には、二重管の内管2の内部を搬送されてミキシングチャンバ15に流入した図示しない固化材と混合される。
ヘドロ23h又は固化材と混合されたヘドロ23hは圧力室16で十分圧力が高められた後、前記ヘドロ排出孔19から管外へ吐出するように構成されている。
【0049】
前記ヘドロ吐出孔19の上方には二重管ロッド1に直交するように撹拌翼17が形成され、ヘドロ吐出孔から吐出されたヘドロ23h又は固化材と混合されたヘドロ23hを前記封じ込め層27において封じ込め層を形成する地盤と混練するように構成されている。尚、当該撹拌翼17は水平に伸びた先端部を後述する図6のように上方に折り畳むように構成してもよい。
【0050】
また、前記二重管ロッド1の外周におけるヘドロ吸引孔11の上方には、円筒状で上端のみを塞ぎ、吸引するヘドロの堆積した領域23を区画する包囲部材であるカバー3が着脱自在に設けられている。
【0051】
次に図6〜図11を参照して第2実施形態の工程について説明する。
先ず図6では、掘削機Aは撹拌翼17を折り畳んだ状態で水面21から最下層である封じ込め層27に向かって掘削しながら貫入していく。そして図7に示すように封じ込め層27に到達したら、或いは到達する直前で撹拌翼17を水平にセットする(以上、土壌まで到達させる工程)。
【0052】
図8で示す工程では、水面21上からカバーを二重管ロッド1沿いに所定の位置(ヘドロ層23の高さ方向がカバーの丈の領域に完全に含まれる様な位置)まで下ろしてくる。所定位置にカバー3をセット(図8において2点鎖線で示す)した後、図9では前記サンドポンプ13を作動させ、カバー3で囲ったヘドロ層23からヘドロを含む堆積物(以降、ヘドロを含む堆積層を単にヘドロと言う)23hを前記ヘドロ吸引孔11から吸引する(ヘドロを吸引する工程)。
【0053】
吸引されたヘドロ23hはミキシングチャンバ15において、内管2内部から搬送された図示しない固化材と混合された後、圧力室16で圧力が高められ、ヘドロ吐出孔19から封じ込め層27に向かって吐出される(図10;排出工程)。
【0054】
ヘドロ23hが封じ込め層27に吐出される際、及び又は吐出後に撹拌翼17が回転され、封じ込め層27内で、封じ込め層27に固化材を含んだヘドロ23hが練り込まれる(図11;土壌に練りこむ工程)。
【0055】
ヘドロ23hを封じ込め層27に練りこんだ後、掘削装置Aを水面21上に撤去して、底質浄化工法は完了する。
【0056】
尚、図12に示すように、撹拌翼17が位置している箇所の土壌に対して、汚染物質の浄化剤Jを注入することによってより一層確実に汚染物質の再拡散が防止出来る。
なお、汚染物質の浄化剤Jの注入工程は、図1〜図4で示す第1実施形態でも行うことが出来る。
【0057】
図10〜図12では、ヘドロ23hをヘドロ吐出孔19から封じ込め層27に向かって吐出する排出工程と、封じ込め層27に固化材を含んだヘドロ23hが練り込まれる工程と、汚染物質の浄化剤Jを注入する工程とが、別個のタイミングで行う様に示されているが、図10〜図12の工程、或いは図10の排出工程と図11のヘドロが練り込まれる工程とは、同時に行うことが出来る。
【0058】
図5〜図12の第2実施形態における作用効果は、図1〜図4の第1実施形態と同様である。
但し、図5〜図12の第2実施形態によれば、使用するロッドが1本で済むというメリットが存在する。
【0059】
次に、図13を参照して第3実施形態を説明する。
【0060】
図5〜図12の第2実施形態は、掘削機Aの周囲に設けたカバーによって23h等の有害物質を囲い込み、囲い込んだ領域の有害物質を一旦掘削機A内に吸引して、その吸引した有害物質に例えば固化材等を混合し、その固化材等を混入した有害物質を再び封じ込め層27に練りこむ実施形態である。
それに対して、図13の第3実施形態は、掘削機Bで掘削した箇所から離隔した領域でヘドロ23hを吸引するように構成された実施形態である。以下。図13を参照して第3実施形態を説明する。
【0061】
図13において、掘削機Bは単に水底下を掘削する機能と、掘削機Bの先端に設けられた撹拌翼17によって有害物質を封じ込め層27に練りこむ機能を有している。
【0062】
先ず、掘削機Bによって最終的に汚染物質を処理する領域である封じ込め層27に向かって垂直にボーリングを行う。その時、第2実施形態で示したように先端の撹拌翼17は畳んでおける構造でも良い。
【0063】
一方、ヘドロ堆積層23の掘削機Bで掘削した箇所から離隔した領域でヘドロ23hを吸引し、可撓性を有する第2の掘削手段である、例えば曲がりボーリングDによりヘドロ吸引箇所から前記掘削機Bの先端の撹拌翼17が位置している箇所まで掘削する。排出工程では、曲がりボーリングDの内部を経由して吸引したヘドロ23hを撹拌翼17が位置している箇所で排出するように構成されている。
尚、図13における符号Cは、曲がりボーリングD内に効率良くヘドロ23hを採取するためのカバー部材である。
【0064】
上述の様に構成すれば、曲がりボーリングDの内部を経由して吸引したヘドロ23hを撹拌翼17が位置している箇所で排出することにより、撹拌翼17を備えた掘削機Bから離隔した領域23bのヘドロ23hを封じ込め層27に練りこむことが可能となる。その結果、撹拌翼17を備えた掘削機Bによる掘削回数を減少させて、底質の生態系に与える影響を最小限とすることが可能となる。
【0065】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的内容を減縮する趣旨の記述ではない。
例えば、第1実施形態において、混練手段A2を封じ込め層27まで到達させるのは、ヘドロをタンクTに貯蔵した後であっても良い。
また、第2実施形態において、掘削機Aに設けたサンドポンプ13とミキシングチャンバ17とは上下逆に配置しても良い。
【0066】
【発明の効果】
本発明の作用効果を以下に列挙する。
(1) 底質の生態系に及ぼす影響が極めて小さい。
(2) 水底下の土壌(水底より3m〜5m程度下方の土壌)に汚染物質を混合し、練り込み、地上側でヘドロを処理しないので、その分だけ施工コストが低く抑えられる。
(3) 水底下なので、波浪による浸食を受けても、汚染物質を混合或いは練り込んだ土壌が露出しない。従って覆砂の必要は無く、水深が浅くなる恐れも無い。
(4) 底質を貫通するのは混練手段のロッド状の掘削手段のみであり、ジェットを使用しないので、汚染物質が拡散する恐れも無い。
(5) 底質ヘドロ(厚さ50cm程度で潰せば15cm未満まで圧縮される)が、例えば深さ方向に5m程度の領域における土壌へ練り込まれるので、混練された土壌全体としては、3%程度に希釈される。従って、例えばダイオキシン濃度の上昇のような不都合は発生しない。
(6) 掘削手段に設けた包囲部材をヘドロ堆積層に被せ、該包囲部材内のヘドロを掘削手段内に吸引し、掘削手段に設けた噴射口から吸引されたヘドロを土壌中へ噴射するように構成すれば、ヘドロの回収が容易となる。
(7) 掘削手段で掘削した箇所から離隔した領域でヘドロを吸引し、可撓性を有する第2の掘削手段(例えば曲がりボーリング)によりヘドロ吸引箇所から混練手段が位置している箇所まで掘削し、第2の掘削手段の内部を経由して吸引したヘドロを混練手段が位置している箇所で排出する様に構成すれば、混練手段を備えた掘削手段から離隔した領域のヘドロを水深下の土壌に練りこむことが可能となる。その結果、混練手段を備えた掘削手段による掘削回数を減少して、底質の生態系に与える影響を最小限とすることが可能となる。
(8) 混練手段が位置している箇所の土壌、すなわち汚染物質を包含するヘドロが練りこまれる土壌に対して、浄化材を添加する様に構成すれば、底質浄化度が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施形態においてヘドロを吸引する工程を示した工程図。
【図3】本発明の第1実施形態においてヘドロを地盤に吐出する工程を示した工程図。
【図4】本発明の第1実施形態において地盤に吐出されたヘドロを地盤に練りこむ工程を示した工程図。
【図5】本発明の第2実施形態の全体構成を示す断面図。
【図6】本発明の第2実施形態において掘削機を土壌まで到達させる初期状態を示した工程図。
【図7】本発明の第2実施形態において掘削機を土壌まで到達させた状態を示した工程図。
【図8】本発明の第2実施形態において所定位置にカバーを設置する工程を示した工程図。
【図9】本発明の第2実施形態においてヘドロを吸引する工程を示した工程図。
【図10】本発明の第2実施形態においてヘドロを地盤に吐出する工程を示した工程図。
【図11】本発明の第2実施形態において地盤に吐出されたヘドロを地盤に練りこむ工程を示した工程図。
【図12】本発明の第2実施形態の他の実施例であって、汚染物質の浄化剤を練りこんだ地盤に吐出する様態を示した断面図。
【図13】本発明の第3実施形態の全体構成を示す断面図。
【符号の説明】
A・・・掘削機
1・・・二重管ロッド
2・・・内管
3・・・カバー
11・・・ヘドロ吸引孔
13・・・サンドポンプ
15・・・ミキシングチャンバ
16・・・圧力室
17・・・撹拌翼
19・・・ヘドロ吐出孔
21・・・水面
22・・・水域
23・・・ヘドロ層
23h・・・ヘドロ
25・・・被覆層
27・・・封じ込め層/地盤[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for purifying such polluted sediment when the pollutant is stored in the bottom of the sea, lake bed, river bed, or other region, that is, bottom sediment.
[0002]
[Prior art]
The sludge stored in the bottom of the seabed, lake bed, and riverbed contains a lot of pollutants. Among them, the inclusion of dioxin is attracting attention as being extremely dangerous for biological life.
Here, the dioxin treatment method is divided into a case where the dioxin concentration is higher than a reference value and a case where the dioxin concentration is lower than the reference value.
If the dioxin concentration is higher than the reference value, the pollutant is discharged from the sediment and solidified, but the cost is high.
On the other hand, sludge whose dioxin concentration is lower than the standard value is overwhelmingly larger than the amount of sludge whose dioxin concentration is higher than the standard value. In such cases, treatment at the sludge deposition site is possible. In-place processing is performed.
[0003]
There are two methods for treating sediment soil contaminated with dioxins at concentrations below the standard value.
One is “sand cover” and the other is “in-situ solidification”.
[0004]
“Sand covered sand” is about 3m thick and covered with high quality sand, etc., elution, winding up by waves and flow in the bottom chamber, and into the body of fish and shellfish through benthic organisms that ingest sediment. It is a method of blocking the accumulation path of the.
However, the problem with “sand cover” is that when contaminated sand is discharged, there is no place to take it. Moreover, the sand covered by the waves will be carried to other places. Therefore, it must be covered with sand, which will adversely affect the sediment ecosystem.
And in the case of rivers, sand cover is difficult to use. This is because when the sand is covered, the water depth of the river becomes shallow, which is inconvenient for ships operating the river.
[0005]
“In-situ solidification” means that the polluted sediment is solidified with toxic substances including sludge in-situ, thereby suppressing elution, rolling up sediment by waves and flow, and through benthic organisms that ingest sediment. This is a method of blocking the pathway of accumulation of seafood in the body.
This “in-situ solidification” also has an adverse effect on sediment ecosystems due to the use of solidification materials.
When the solidifying material is charged by a jet, the pollutant is diffused by the jet, resulting in an increase in contaminated soil, which is difficult to use. In addition, continuous monitoring for confirming the presence or absence of deterioration of the solidified layer with time is indispensable, leading to an increase in running cost.
[0006]
In addition, water bottom pollutant treatment technology has been proposed. For example, a technology has been developed in which the sludge part of the surface of the bottom of the water is pressed with a frame provided with a rotating blade, and a stabilizer is injected and stirred while suppressing the occurrence of pollution, and the sludge is instantly solidified and stabilized in a gel form. (See Non-Patent
However, 2/3 or more of the sludge layer of pollutants including dioxins is water, and even if a large amount of stabilizer or solidifying material is added, the sludge-like pollutants are solidified and stabilized. It is difficult to do.
Further, if a large amount of stabilizer or solidifying material is added, the problem remains that the biological system in the layer immediately below the sludge is destroyed.
Furthermore, even if it can be solidified into a gelled state, as a result of erosion due to waves after solidification, sludge-like pollutants that have been solidified into a gelled state are exposed and subjected to the erosion action of waves, There is a possibility of diffusing pollutants. In order to prevent such a situation, sand cover is required, but the water depth becomes shallow.
[0007]
Thus, the technique effective for the bottom sediment purification mentioned above is not provided at present.
[0008]
[Non-Patent Document 1]
Construction communication newspaper dated May 21, 2003
[Non-Patent Document 2]
Construction industry newspaper dated May 21, 2003
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been proposed in view of the above-mentioned problems of the prior art, and does not adversely affect the sediment ecosystem and does not reduce the water depth. The purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies, the inventor paid attention to the fact that sludge has a very high moisture content, and the ratio of components other than moisture in the sludge deposit layer is very small.
[0011]
According to the present invention, the ground layer (27) is provided at the bottom layer of the bottom of the water, the coating layer (25) on which sludge is deposited is disposed above the ground layer (27), and harmful above the coating layer (25). A suction device (A1) for sucking and removing sludge deposited on a sludge layer (23) in a bottom sediment purification method for removing a sludge layer (23) in order to purify a water bottom region having a sludge layer (23) containing a substance And a kneading device (A2) for kneading the sludge into the ground (27), and the kneading device (A2) comprises a tank (T) for storing the sucked sludge and a stirring blade (17). And the rod (1A) of the suction device (A1) is positioned in the sludge layer (23) where the sludge (23h) accumulates, and the kneading device (A2) folds the stirring blade (17) The sludge layer (23) and the covering layer (25) in the state The stirrer blade (17) is set horizontally when reaching or immediately before reaching the ground (27), and the sludge layer is formed from the sludge suction hole (11) of the rod (1A) of the suction device (A1). The sludge (23h) of (23) is sucked and the sludge (23h) is stored in the tank (T), and the sludge (23h) stored in the tank (T) is stored in the rod of the kneading device (A2). The sludge is discharged from the sludge discharge hole (19) toward the ground (27) through (1B), and sludge (23h) is kneaded into the ground (27) by the stirring blade (17).
[0013]
According to the bottom sediment purification method of the present invention having the above-described constituent means and steps, the bottom sediment (23, 25, 27) is only perforated by the kneading means (A2), and the bottom sediment (23, 25, 27) The impact on the ecosystem is extremely small.
[0014]
Contaminants are mixed and kneaded into the soil below the bottom of the water (
[0015]
Because it is under the bottom of the water, the soil mixed with or kneaded with pollutants is not exposed even if it is eroded by waves. Therefore, there is no need for sand covering and there is no fear of shallow water depth.
[0016]
Only the rod-like kneading means (A2) penetrates the bottom sediment, and since no perforation using a jet jet is performed, there is no possibility that the contaminants deposited on the bottom sediment will diffuse.
[0017]
Furthermore, sediment sludge (compressed to less than 15 cm when crushed with a thickness of about 50 cm; 23 h) is kneaded into soil (27) in a region of about 5 m in the depth direction, for example, The soil of the containment layer 27) is diluted to about 3% as a whole. Therefore, for example, there is no inconvenience that the dioxin concentration increases beyond a predetermined level.
[0018]
Moreover, according to this invention, it has the ground (27) in the bottom layer of a water bottom part, has the coating layer (25) in which the sludge was accumulated above the ground (27), and has the coating layer (25) above the coating layer (25). In a bottom sediment purification method for removing a sludge layer (23) in order to purify a water bottom region having a sludge layer (23) containing harmful substances, a double tube rod (1) comprising an inner tube (2) and an outer tube (1) ), A sludge suction hole (11) for sucking sludge (23h) is formed in the outer pipe, and a pump (13) and a mixing chamber (15) are provided below the double pipe rod (1). The excavator (A) having a sludge discharge hole (19) and a foldable stirring blade (17) at the lower end is prepared, and the excavator (A) is grounded with the stirring blade (17) folded. 27) When digging in toward the ground and reaching the ground (27) or just before Set the stirring blade (17) horizontally and operate the pump (13) to suck the sludge (23h) from the sludge suction hole (11) through the gap (E) between the inner pipe (2) and the outer pipe. The sucked sludge (23h) is mixed with the solidified material conveyed from the inner pipe (2) in the mixing chamber (15), and the sludge mixed with the solidified material (23h) is increased in pressure chamber (16). Then, the sludge is discharged from the sludge discharge hole (19) to the ground (27), and the sludge (23h) containing the solidified material is kneaded in the ground (27) by the rotation of the stirring blade (17).
[0019]
If comprised in this way, it is only necessary to transport the absorbed sludge below the same rod without storing it in the storage means (tank T). Moreover, it can implement only with a single apparatus called excavation means provided with the stirring apparatus and the mechanism which attracts sludge.
[0025]
If the purification material (J) is added to the soil where the stirring means (17) is located, that is, the soil (27) in which sludge containing the pollutant is mixed, the purification of the bottom is further improved. It is.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0027]
1 to 4 show a first embodiment of the present invention.
In FIG. 1, there is a relatively
[0028]
As shown in FIG. 1, the facility for carrying out the first embodiment includes a suction device (suction means) A1 that sucks and removes sludge accumulated on the
In FIG. 1, the tank T is installed on the ground G, but the tank T can be installed in a state where it floats on the
[0029]
The suction device A1 has a
The suction device A1 is configured such that a
Near the lower end of the
[0030]
The
When the pump P1 is operated, the
The
[0031]
In addition, a
[0032]
The kneading apparatus (kneading means) A2 has a hollow rod 1B that communicates with the tank T via a line L2.
The lower end portion of the rod 1B reaches a relatively
[0033]
A stirring blade 17 (stirring means) is formed above the
Note that the stirring
[0034]
Next, the steps of the first embodiment will be described with reference to FIGS.
First, as shown in FIG. 2, the suction device A <b> 1 is inserted into a region where the
Here, the
[0035]
And as shown in FIG. 1, the kneading apparatus A2 provided with the stirring blade 17 (stirring means) is made to penetrate the
Here, the step of allowing the kneading device A2 to penetrate the
[0036]
After the
The sucked
[0037]
Next, as shown in FIG. 3, the kneading apparatus A2 is penetrated while excavating from the
[0038]
And the pump P2 is driven, a head is added to the
[0039]
When the
[0040]
After kneading the
[0041]
According to the bottom sediment purification method of the first embodiment as described above, since only the
[0042]
Contaminants such as
[0043]
Since the
[0044]
Only the rod-shaped excavator A penetrates the bottom sediment, and since no jet is used, there is no risk of the contaminants diffusing.
[0045]
Furthermore, since the
[0046]
Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS.
In FIG. 5, there is a ground (containment layer) 27 for containing sludge in the bottom lowermost layer of the
[0047]
On the other hand, the excavation means (excavator) A uses a
In the middle of the double pipe (outer pipe), sludge suction holes 11 for sucking the
[0048]
A double pipe is modified below the double pipe, and a
When the
The
[0049]
A stirring
[0050]
In addition, a
[0051]
Next, the process of 2nd Embodiment is demonstrated with reference to FIGS.
First, in FIG. 6, the excavator A penetrates while excavating from the
[0052]
In the step shown in FIG. 8, the cover is lowered from the
[0053]
The sucked
[0054]
When the
[0055]
After kneading the
[0056]
In addition, as shown in FIG. 12, the re-diffusion of the contaminant can be prevented more reliably by injecting the contaminant purifier J into the soil where the
It should be noted that the step of injecting the contaminant purification agent J can also be performed in the first embodiment shown in FIGS.
[0057]
10-12, the discharge process which discharges the
[0058]
The effects of the second embodiment shown in FIGS. 5 to 12 are the same as those of the first embodiment shown in FIGS.
However, according to the second embodiment of FIGS. 5 to 12, there is a merit that only one rod is used.
[0059]
Next, a third embodiment will be described with reference to FIG.
[0060]
In the second embodiment of FIGS. 5 to 12, a hazardous substance such as 23 h is enclosed by a cover provided around the excavator A, the harmful substance in the enclosed area is once sucked into the excavator A, and the suction is performed. In this embodiment, for example, a solidifying material or the like is mixed with the harmful substance and the harmful substance mixed with the solidifying material or the like is kneaded into the
On the other hand, the third embodiment in FIG. 13 is an embodiment configured to suck the
[0061]
In FIG. 13, the excavator B has a function of simply excavating under the water bottom and a function of kneading harmful substances into the
[0062]
First, boring is performed vertically toward the
[0063]
On the other hand, the
In addition, the code | symbol C in FIG. 13 is a cover member for extract | collecting the
[0064]
If comprised as mentioned above, the area | region separated from the excavator B provided with the stirring
[0065]
The illustrated embodiment is merely an example, and is not a description of the purpose of reducing the technical content of the present invention.
For example, in the first embodiment, the kneading means A2 may reach the
In the second embodiment, the
[0066]
【The invention's effect】
The effects of the present invention are listed below.
(1) The impact on sediment ecosystem is very small.
(2) Contaminants are mixed and kneaded into the soil below the bottom of the water (soil about 3 to 5 meters below the bottom), and the sludge is not treated on the ground side, so the construction cost can be kept low by that amount.
(3) Because it is under the bottom of the water, soil mixed with or kneaded with pollutants will not be exposed even if it is eroded by waves. Therefore, there is no need for sand covering and there is no fear of shallow water depth.
(4) Only the rod-shaped excavating means of the kneading means penetrates the bottom sediment, and since no jet is used, there is no possibility of the contaminants diffusing.
(5) Sediment sludge (compressed to less than 15 cm when crushed at a thickness of about 50 cm) is kneaded into the soil in a region of about 5 m in the depth direction, for example, 3% as a whole of the kneaded soil Diluted to a degree. Accordingly, there is no inconvenience such as an increase in dioxin concentration.
(6) Covering the sludge deposit layer with the surrounding member provided in the excavating means, sucking the sludge in the surrounding member into the excavating means, and injecting the sludge sucked from the injection port provided in the excavating means into the soil If it comprises, it will become easy to collect sludge.
(7) The sludge is sucked in a region separated from the position excavated by the excavating means, and excavated from the sludge sucking position to the position where the kneading means is located by a flexible second excavating means (for example, bent boring). If the sludge sucked through the inside of the second excavation means is discharged at the position where the kneading means is located, the sludge in the region separated from the excavation means provided with the kneading means It can be kneaded into the soil. As a result, the number of excavations by the excavating means including the kneading means can be reduced, and the influence on the sediment ecosystem can be minimized.
(8) If the purification material is added to the soil where the kneading means is located, that is, the soil containing sludge containing the pollutants, the degree of bottom sediment purification is further improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an overall configuration of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a process diagram showing a process of sucking sludge in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a process diagram showing a process of discharging sludge to the ground in the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a process diagram showing a process of kneading sludge discharged to the ground into the ground in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view showing an overall configuration of a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a process diagram showing an initial state in which the excavator reaches the soil in the second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a process diagram showing a state in which the excavator reaches the soil in the second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a process diagram showing a process of installing a cover at a predetermined position in the second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a process diagram showing a process of sucking sludge in a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a process diagram showing a process of discharging sludge to the ground in the second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a process diagram showing a process of kneading sludge discharged to the ground into the ground in the second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing another embodiment of the second embodiment of the present invention and showing a state in which a contaminant purifier is discharged onto the ground.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing the overall configuration of a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
A ... Excavator
1 ... Double tube rod
2 ... Inner pipe
3 ... Cover
11 ... Sludge suction hole
13 ... Sand pump
15 ... Mixing chamber
16 ... Pressure chamber
17 ... stirring blade
19 ... sludge discharge hole
21 ... Water surface
22 ... Water area
23 ... Sludge layer
23h ... sludge
25 ... Coating layer
27 ... Containment layer / ground
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