JP4538161B2 - 映像音声処理装置 - Google Patents

映像音声処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4538161B2
JP4538161B2 JP2001064650A JP2001064650A JP4538161B2 JP 4538161 B2 JP4538161 B2 JP 4538161B2 JP 2001064650 A JP2001064650 A JP 2001064650A JP 2001064650 A JP2001064650 A JP 2001064650A JP 4538161 B2 JP4538161 B2 JP 4538161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
audio
video
stream
processing
standard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001064650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001324998A (ja
Inventor
剛史 藤田
崇 片山
雅弘 末吉
孝祐 西尾
正治 松本
明久 川村
一任 阿部
良二 山口
真 明嵐
健 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001064650A priority Critical patent/JP4538161B2/ja
Publication of JP2001324998A publication Critical patent/JP2001324998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4538161B2 publication Critical patent/JP4538161B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル信号処理の技術分野に関するものであって、圧縮されたビデオ及び音声データの伸長、ビデオ及び音声データの圧縮、グラフィックス処理などを行う映像音声処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル動画データの圧縮/伸長技術が確立されてきたことや、LSI技術が向上してきたことがあいまって、圧縮ビデオ及び音声データを伸長するデコーダ、ビデオ及び音声データを圧縮するエンコーダ、グラフィックス処理を行うグラフィックス処理装置などの種々の映像音声処理装置が重要視されている。
【0003】
従来技術の1つとして、DVD−Video規格の圧縮ビデオ及びオーディオストリームを伸長する映像音声処理装置がある。DVD−Video規格で知られるオーディオ信号のうちリニアPCMフォーマットではその多くがサンプリング周波数48KHz、16bit、2チャンネルであり、ビデオ信号の量がオーディオ信号の量よりも圧倒的に多い。この映像音声処理装置は、LSI技術の向上に伴い、1チップ化に集積化されたLSIとして実現されることも多い。このような映像音声処理装置のうち、たとえばDVD−Video規格の圧縮ビデオ及びオーディオストリームを伸長する映像音声処理装置はおおよそ図5に示す構成となっている。
【0004】
この映像音声処理装置本体部1000に入出力処理部1100、デコ−ド処理部1200及びメモリコントローラ1300を含み、外部には外部メモリ1400が接続される。入出力処理部1100は、外部より入力されるプログラムストリ−ムを入力するストリーム入力部1110と、データ転送時の内部バッファとして使用されるバッファメモリ1120と、複数のタスク手段を切り替えながら実行するI/Oプロセッサ1140とで構成される。デコード処理部1200は、(First In First Out、以下FIFO)メモリ1210と、ビデオストリームの復号処理を行うビデオ処理部1220と、オーディオストリームの復号処理を行うオーディオ処理部1230とで構成される。FIFOメモリ1210は、ビデオストリームをビデオ処理部1220に転送するビデオストリームFIFO1211と、オーディオストリームをオーディオ処理部1230に転送するオーディオストリームFIFO1212とを含んでいる。又メモリコントローラ1300は映像音響処理装置本体部1000と外部メモリ1400との間でデータの入出力を行うものである。
【0005】
また、外部に接続される外部メモリ1400は、ビデオ用バッファエリア1410とオーディオ用バッファエリア1420が割り当てられている。
【0006】
更に、I/Oプロセッサ1140内のストリームパーシング手段1141は、ストリーム入力部1110より入力され内部バッファメモリ1120に転送されたデータストリームを、オーディオ及びビデオストリームに分離し、メモリコントローラ1130に外部メモリ1400内のビデオ及びオーディオ用バッファエリアへのデータ転送を指示するものである。ビデオバッファコントロール手段1142は、ビデオ用バッファエリア1310からビデオストリームFIFO1211へビデオストリームの転送を行うものである。オーディオバッファコントロール手段1143は、オーディオ用バッファエリア1420からオーディオストリームFIFO1212へオーディオストリームの転送を行うものである。
【0007】
図5に示すように、まず、DVD−Video規格のプログラムストリームがストリーム入力部1110から入力されると、I/Oプロセッサ1140のストリームパーシング手段1141はビデオストリームとオーディオ用符号化信号とに分離する。そしてメモリコントローラ1300を通じて、ビデオ用符号化信号をビデオ用バッファエリア1410へ、オーディオ用符号化信号はオーディオ用バッファエリア1420にそれぞれ転送する。次にビデオバッファコントロール手段1142はビデオ処理部1220からのストリーム供給リクエストに応じて、ビデオ用バッファエリア1410からビデオストリームFIFO1211へビデオストリームを転送する。オーディオバッファコントロール手段1143は、オーディオ処理部1230からのストリーム供給リクエストに応じて、オーディオ用バッファエリア1420からオーディオストリームFIFO1212へオーディオストリームを転送する。ビデオ処理部1220は、ビデオストリームFIFO1211からビデオストリームを受信し、復号処理を行い映像出力信号を生成する。オーディオ処理部1230は、オーディオストリームFIFO1212からオーディオストリームを受信し、復号処理を行い音声出力信号を生成する。
【0008】
このような映像音声処理装置では、一般的に動画を対象としたDVD−Video規格のビデオストリームがほとんどである。その場合にプログラムストリームに含まれるビデオストリームは、オーディオストリームに比べてデータ量が著しく大きく、また復号処理にかかる処理量もオーディオの復号処理より大きい場合がほとんどである。例えば、ビデオバッファコントロール手段1142のデータ転送処理能力はオーディオバッファコントロール手段1143と比較すると著しく大きく、またデコード処理部1200におけるビデオ処理部1220の処理優先順位はオーディオ処理部1230より高い場合がほとんどである。DVD−Video規格のうちリニアPCMフォーマットの音声信号の多くはコンパクトディスク規格とほぼ同一レベルの情報量を有し、2ch、サンプリング周波数48kHz、16ビットリニアPCM信号である。
【0009】
しかしながらこのような構成の映像音声処理装置では、オーディオ処理部とビデオ処理部とが夫々あらかじめ独立している。又他の映像音声規格として入力される音声と映像とで符号化信号の転送量や復号演算量の比率がDVD−Video規格のプログラムストリームと大きく異なるDVD−Audio規格が知られている。これは音声信号をより高音質に再生できるように音声信号の情報量を高めたもので、サンプリング周波数96kHz、6ch、24ビットリニアPCMや192kHz、2ch、24ビットリニアPCMが選択できる。この場合、映像信号は一定間隔でスチル画像を表示する。映像音声処理装置においてDVD−Video規格のプログラムストリームの処理に加えて、DVD−Audio規格に準拠したプログラムストリームの処理にも対応しようとした場合、オーディオバッファコントロール手段のデータ転送能力や音声処理部の演算処理能力はDVD−Video規格のプログラムストリームの復号処理の場合と比べ高い能力が必要となる。これに対応するため回路規模を増大させたり、クロックの速度を速めると、結果としてコストや消費電力の増大につながってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、回路規模を増大させたり、クロックの速度を速めることなく、例えばDVD−Video規格及びDVD−Audio規格に準拠するプログラムストリームのように、入力される音声と映像とで符号化信号の転送量や復号演算量の比率が大きく異なる少なくとも2種類のデータ方式の再生が可能な映像音声処理装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、オーディオ及びビデオのデータストリームを含み、オーディオ及びビデオの情報量が異なる少なくとも2種類のデータストリームを復号し、再生する映像音声処理装置であって、ビデオ及びオーディオストリームを記憶するビデオ及びオーディオ用バッファエリアを含む外部メモリと、前記外部メモリからオーディオストリーム及びビデオストリームを夫々転送するオーディオストリームFIFO及びビデオストリームFIFOと、を含み、ビデオ及びオーディオストリームを復号するデコード処理部と、入力された前記データストリームをオーディオ及びビデオストリームに分離し、前記外部メモリ内のビデオ及びオーディオ用バッファエリアへのデータ転送を指示するストリームパーシング手段と、前記外部メモリ内のビデオ及びオーディオ用バッファエリアから夫々前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへビデオ及びオーディオストリームの転送を行うデータ転送量の異なる第1,第2のバッファコントロール手段と、データストリームの種類に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記ビデオ及びオーディオ用バッファエリアと前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOをアサインするバッファコントロールアサイン手段と、を備えることを特徴とするものである。
【0012】
本願の請求項2の発明は、請求項1の映像音声処理装置において、前記バッファコントロールアサイン手段は、オーディオストリームのデコード方式を示すオーディオデコーダ選択情報に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記外部メモリのビデオ及びオーディオ用バッファエリア、及び前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへのアサインを決定するアサイン手段であることを特徴とするものである。
【0013】
本願の請求項3の発明は、請求項2の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、前記第1のバッファコントロール手段と第2のバッファコントロール手段の最大可能データ転送量をそれぞれX及びYとし、単位時間当たりの処理クロック数をそれぞれA及びBとした場合、X>Y及びA>Bの関係であることを特徴とするものである。
【0014】
本願の請求項4の発明は、請求項3の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1バッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすることを特徴とするものである。
【0015】
本願の請求項5の発明は、請求項3の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とするものである。
【0016】
本願の請求項6の発明は、請求項3の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすると共に、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とするものである。
【0017】
本願の請求項7の発明は、オーディオ及びビデオのデータストリームを含み、オーディオ及びビデオの情報量が異なる少なくとも2種類のデータストリームを復号し、再生する映像音声処理装置であって、前記映像音声処理装置は、入出力処理部、デコ−ド処理部、メモリコントローラ、及び外部メモリを含んで構成され、入出力処理部は、外部より非同期に入力される前記デ−タストリ−ムを入力するストリーム入力部と、データ転送時の内部バッファとして使用されるバッファメモリと、複数のタスク手段を切り替えながら実行するI/Oプロセッサとを含んで構成され、デコード処理部は、ビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析とオーディオストリームの復号処理を行う逐次処理部と、前記逐次処理部の復号処理と並行してビデオストリームのヘッダ解析処理を除く復号処理を行う定型処理部と、前記外部メモリから前記メモリコントローラにより転送されるオーディオストリームを逐次処理部に転送するオーディオストリームFIFOと、外部メモリから前記メモリコントローラにより転送されるビデオストリームを定型処理部に転送するビデオストリームFIFOと、を含んで構成され、メモリコントローラは、外部メモリのデータ入出力の制御を行うコントローラであり、前記外部メモリは、前記メモリコントローラより転送されるビデオ及びオーディオストリームを記憶するビデオ及びオーディオ用バッファエリアを含んで構成され、前記入出力処理部のI/Oプロセッサは、前記ストリーム入力部より入力され前記バッファメモリに転送された前記データストリームをオーディオ及びビデオストリームに分離し前記メモリコントローラに外部メモリ内のビデオ及びオーディオ用バッファエリアへのデータ転送を指示するストリームパーシング手段と、前記外部メモリ内のビデオあるいはオーディオ用バッファエリアから前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへビデオ及びオーディオストリームの転送を行う第1,第2のバッファコントロール手段と、データストリームの種類に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記ビデオ及びオーディオ用バッファエリアと前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOをアサインするバッファコントロールアサイン手段と、を備えることを特徴とするものである。
【0018】
本願の請求項8の発明は、請求項7の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、前記入出力処理部による入出力処理と、前記デコード処理部によるデコード処理とを平行して行うよう構成されることを特徴とするものである。
【0019】
本願の請求項9の発明は、請求項7の映像音声処理装置において、前記入出力処理部は、外部のCPUと前記I/Oプロセッサとの通信を行うホストインターフェース部を備え、前記I/Oプロセッサは、少なくともホストインターフェース部より伝達されるホストコミュニケーション情報を記憶するI/Oメモリを備え、前記ホストコミュニケーション情報は、オーディオストリームのデコード方式を示すオーディオデコーダ選択情報を含んで構成され、前記バッファコントロールアサイン手段は、オーディオデコーダ選択情報に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記外部メモリのビデオ及びオーディオ用バッファエリア、及び前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへのアサインを決定するアサイン手段であることを特徴とするものである。
【0020】
本願の請求項10の発明は、請求項9の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、前記第1のバッファコントロール手段と第2のバッファコントロール手段の最大可能データ転送量をそれぞれX及びYとし、単位時間当たりの処理クロック数をそれぞれA及びBとした場合、X>Y及びA>Bの関係であることを特徴とするものである。
【0021】
本願の請求項11の発明は、請求項10の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1バッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすることを特徴とするものである。
【0022】
本願の請求項12の発明は、請求項10の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とするものである。
【0023】
本願の請求項13の発明は、請求項10の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすると共に、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とするものである。
【0024】
本願の請求項14の発明は、請求項9の映像音声処理装置において、前記逐次処理部は、ビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析を行うヘッダ解析処理手段と、少なくとも第1の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第1オーディオデコード手段と及び第2の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第2オーディオデコード手段を含むオーディオ処理手段と、前記ヘッダ解析処理手段と前記オーディオ処理手段の切り替えを行うオペレーションスレッド手段と、を含んで構成されることを特徴とするものである。
【0025】
本願の請求項15の発明は、請求項7の映像音声処理装置において、前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、前記逐次処理部は、ビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析を行うヘッダ解析処理手段と、少なくとも第1の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第1オーディオデコード手段と及び第2の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第2オーディオデコード手段を含むオーディオ処理手段と、前記ヘッダ解析処理手段と前記オーディオ処理手段の切り替えを行うオペレーションスレッド手段と、を含んで構成され、前記オスペレーションスレッド手段は、前記ヘッダ解析処理手段によるビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析処理を前記第2オーディオ処理手段によるオーディオストリームの音声復号処理より優先的に行うようスレッド切り替えを実行するヘッダ解析優先手段を含み、前記オーディオ処理手段が、オペレーションスレッド手段からの割り込みを禁止する割込み禁止設定手段を備えることを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における映像音声処理装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1における映像音声処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【0027】
本実施の形態における映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格であるDVD−Video規格準拠のプログラムストリームのデコード処理に加え、第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格であるDVD−Audio規格準拠のプログラムストリームのデコード処理にも対応している。
【0028】
映像音声処理装置本体部2000は、入出力処理部2100、デコード処理部2200、メモリコントローラ2300を備え、入出力処理とデコード処理とを並行して行うよう構成されている。また、外部メモリ2400は、MPEGストリームやデコード後の音声データを一時的に記憶する作業用メモリ、デコード後の映像データを記憶するフレームメモリとして利用される。
【0029】
入出力処理部2100は、映像音声処理装置本体部2000の内部動作とは非同期に発生する以下の入出力処理を行うものである。
(a)外部から非同期に入力されるプログラムストリームを入力して外部メモリ2400に一時的に格納する。
(b)外部メモリ2400に格納された映像及びオーディオストリームをデコード処理部2200に供給する。
(c)デコードされた映像データ、音声データを外部メモリ2400から読み出し、外部の表示装置、音声出力装置(図外)それぞれの出力レートに合わせて出力する。
【0030】
入出力処理部2100は、ストリーム入力部2110、バッファメモリ2120、I/Oプロセッサ2130、DMAC(Direct Memory Access Controller )2140、ビデオ出力部2150、オーディオ出力部2160、及びホストI/F部2170を備える。
【0031】
ストリーム入力部2110は、外部からシリアルに入力されるプログラムストリームをパラレルデータに変換し、I/Oプロセッサ2130の制御によりバッファメモリ2120に転送するものである。
【0032】
バッファメモリ2120は、ストリーム入力部2110から転送されたストリームデータを一時的に保持する緩衝用メモリである。I/Oプロセッサ2130はバッファメモリ2120に保持されたストリームデータをメモリコントローラ2300を介して外部メモリ2400に転送するものである。
【0033】
外部メモリ2400は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)チップにより構成され、バッファメモリ2120からメモリコントローラ2300を介して転送されたストリームデータを一時的に保持するメモリである。本実施の形態では、映像及びオーディオストリームを夫々記憶するビデオバッファエリア2410及びオーディオ用バッファエリア2420が確保されているものとする。さらに、外部メモリ2400は復号後の映像データ(以降、フレームデータとも呼ぶ)及び復号後の音声データも保持する。
【0034】
I/Oプロセッサ2130は、図2に示すようにストリーム入力部2110、バッファメモリ2120、ビデオ及びオーディオストリームFIFO2211、2212の間のデータ入出力を制御する。又メモリコントローラ2300を介して外部メモリ2400の入出力を制御する。すなわち以下の(1)〜(4)に示す経路のデータ転送(DMA転送)を制御するものである。
(1)ストリーム入力部2110→バッファメモリ2120→メモリコントローラ2300→外部メモリ2400
(2)外部メモリ2400→メモリコントローラ2300→FIFOメモリ2210
(3)外部メモリ2400→メモリコントローラ2300→バッファメモリ2120→ビデオ出力部2150
(4)外部メモリ2400→メモリコントローラ2300→バッファメモリ2120→オーディオ出力部2160
【0035】
これらの径路においてI/Oプロセッサ2130は、プログラムストリーム中のビデオストリームとオーディオストリームとの転送をそれぞれ独立に制御する。また、(1)、(2)は復号前のストリームの転送経路であり、これらの転送経路においてI/Oプロセッサ2130は、映像符号化信号とオーディオストリームとを別個に転送する。(3)、(4)はそれぞれ、復号後の映像、音声データの転送経路である。復号後の映像、音声データは、外部の表示装置(図外)、音声出力装置(図外)それぞれの出力レートに合わせて転送される。
【0036】
本実施の形態では、I/Oプロセッサ2130は上記(1)〜(4)を含むデータ入出力管理を時分割多重実行できるマルチスレッド型のプロセッサである。
各スレッドは、一定時間ごとに起動され、割り当てられた時間分の処理を実行するため、実時間動作を保証できるよう構成される。またI/Oプロセッサは、内部に各スレッドのワーク用メモリとしてI/Oメモリ2131を装備し、また内部に外部メモリ2400とFIFOメモリ2210へのストリーム転送のタスクアサインを制御するバッファコントロールアサイン手段2138を含んで構成される。本実施の形態では、説明を容易にするため、I/Oプロセッサ内の各処理の構成を以下のように設定する。
【0037】
ストリームパーシング手段2132は、ストリーム入力部2110より入力されたプログラムストリームの解析を行い、AVデコードに必要なデータかどうかの判断を行い、オーディオ・ビデオ・副映像の各ストリームの分離処理とバッファメモリ2120への転送制御を行うタスクである。その結果たとえば、多国語対応プログラムストリームから外部ホストCPU等により選択されるオーディオストリームを選択することができる。
【0038】
第1バッファコントロール手段2133は、上記(2)の経路のデータ転送を専門に扱うタスクであり、バッファコントロールアサイン手段2138の制御によりビデオあるいはオーディオストリームの転送制御を行う。バッファコントロールアサイン手段2138により、このタスクがビデオストリーム転送用に割り当てられた場合の第1バッファコントロール手段2133は、デコード処理部2200のリクエストに応じて、外部メモリ2400のビデオバッファエリア2410からメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210内のビデオストリームFIFO2211へビデオストリームデータを転送する。又オーディオストリーム転送用に割り当てられた場合、第1バッファコントロール手段2133は、デコード処理部2200のリクエストに応じて、外部メモリ2400のオーディオバッファエリア2420からメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210内のオーディオストリームFIFO2212へオーディオストリームデータを転送する。
【0039】
第2バッファコントロール手段2134は、第1バッファコントロール手段2133と同様、上記(2)の経路のデータ転送を扱うタスクであるが、他にオーディオ出力データの転送を扱う(4)の経路等のデータ転送も扱う。第1バッファコントロール手段は上記(2)の経路のデータ転送を専門に扱うのに対し、第2バッファコントロール手段は上記(2)の経路のデータ転送以外のタスクも掛け持っている。その分第1バッファコントロール手段2133より最大転送レートは小さい。ここで第1,第2バッファコントロール手段の最大可能データ転送量をそれぞれX及びYとし、単位時間当たりの処理クロック数をそれぞれA及びBとした場合、X>Y及びA>Bの関係であるものとする。
【0040】
ホストインターフェース手段2135は、ホストI/F部2170を介して本映像音声処理装置を制御する外部ホストプロセッサとの通信を行うタスクである。例えば外部プロセッサから入力される、音声符号化方式を選択するオーディオデコーダ選択情報等の各ホストコミュニケーション情報は、このタスクによりI/Oメモリ2131に格納される。
【0041】
デコード処理部インターフェース手段2136は、デコード処理部2200との通信手段であり、例えばデコード処理部2200へのホストプロセッサからの制御情報はこのタスクにより伝達される。
【0042】
ビデオ出力信号制御手段2137は、上記(3)の経路のデータ転送を行うタスクであり、外部メモリ2400内部のビデオ出力信号をビデオ出力部2150へ出力する。
【0043】
また、本実施の形態におけるバッファコントロールアサイン手段2138は、ホストインターフェース手段2135によってI/Oメモリ2131に格納されたオーディオデコーダ選択情報を読み込む。そしてDVD−Video規格のオーディオデコーダが選択されている場合は、第1バッファコントロール手段2133をビデオストリーム転送用に割り当て、第2バッファコントロール手段2134をオーディオストリーム転送用に割り当てる。又DVD−Audio規格のオーディオデコーダが選択されている場合は、第1バッファコントロール手段2133をオーディオストリーム転送用に割り当て、第2バッファコントロール手段2134をビデオストリーム転送用に割り当てる。これはDVD−Video規格のプログラムストリームが、動画を扱うビデオストリームとオーディオストリームを多重化したもので、ビデオストリームの占めるデータ割合がオーディオストリームに比べ非常に大きい。逆にDVD−Audio規格のプログラムストリームは、プリローディング用の静止画ストリーム以外はすべてオーディオストリームである。よって、扱う最大データ転送量が大きい第1バッファコントロール手段への割り当てをそれぞれ、前者の場合はビデオ、後者の場合はオーディオとしている。
【0044】
デコード処理部2200は、入出力処理部2100の動作とは独立に並行して、入出力処理部2100によって供給されるビデオ及びオーディオストリームをデコードし、I/Oプロセッサとの通信により、デコード後の映像データ及び音声データを外部メモリ2400に格納する。
【0045】
図1においてデコード処理部2200は、FIFOメモリ2210、逐次処理部2220と、定型処理部2230とを備え、ビデオストリームの復号処理は逐次処理部2220と、定型処理部2230のそれぞれが処理を分担する。すなわち逐次処理部2220は、ビデオストリームのマクロブロックヘッダ部分のヘッダ解析処理を行い、定型処理部2230は、ビデオストリームのマクロブロック本体部分のデコード処理を行う。このようにデコード処理部2200においては、圧縮ビデオストリームのマクロブロック毎に逐次処理部2220と定型処理部2230とが一回ずつそれぞれの処理を行う。一方、オーディオストリームのデコード処理(以下音声デコード処理と略す)は、逐次処理部2220が1マクロブロックのヘッダ解析処理と次の1マクロブロックのヘッダ解析処理との間の時間帯に行う。
【0046】
尚、MPEG規格のプログラムストリームにおけるビデオストリームとそのマクロブロックのデータ構成は、公知の文献、たとえば(ISO/IEC 13818-2 "Infomation Technology-Generic Coding of Moving Pictures and Accociated Adio: Part2-Video")に詳しく説明されているので、ここでは説明は省略する。
【0047】
FIFOメモリ2210は、2つのFIFOからなり、それぞれビデオ用FIFOメモリ2211、オーディオ用FIFOメモリ2212として割り当てられる。I/Oプロセッサ2130の制御の下で外部メモリ2400から転送されたビデオストリーム、オーディオストリームをそれぞれ先入れ先出し式に記憶する。尚、ビデオ用FIFOメモリ2211はビデオストリームのマクロブロック本体部分のデコード処理を行う定型処理部2230と連結しており、オーディオ用FIFOメモリ2212はオーディオストリームのデコード処理全般を行う逐次処理部2220と連結している。
【0048】
逐次処理部2220は、図3に示すようにプロセッサと内部メモリ2228とを有し、メモリに含まれるスレッドプログラム(以下、スレッドという)を実行するものである。なおここでスレッドとはマルチスレッドの環境で行われるひとかたまりの処理プログラムのことを指す。逐次処理部2220はビデオのマクロブロックのヘッダ解析処理を主に行うヘッダ解析処理手段2221と、オーディオストリームのデコード処理を行うオーディオ処理手段2222と、ビデオ処理手段とオーディオ処理手段の切り替えを行うオペレーションスレッド手段2223とが含まれる。
【0049】
逐次処理部2220においては、ヘッダ解析処理を音声デコード処理より優先させるために、オペレーションスレッド手段2223は内部のヘッダ解析優先手段2226によりヘッダ解析処理を音声デコード処理より優先的に行うよう構成されている。
【0050】
ここで、ヘッダ解析処理手段2221によるヘッダ解析処理は、マクロブロックのヘッダ情報の解析と動きベクトルの計算とを含む。マクロブロックのヘッダ部分には、マクロブロック本体部分のデコードを行うにあたって必要となる情報(ヘッダ情報)が記録されており、逐次処理部2220は、解析によって得られた各種データを定型処理部2230に出力する。動きベクトルとは、参照フレーム中の8*8の矩形領域を指すベクトルであり、当該ブロックが参照フレーム中のどの矩形領域との差分がとられたかを指し示す。
【0051】
一方、オーディオ処理手段2222による音声デコード処理は、オーディオストリームのヘッダ部分の解析とデータ本体部分のデコードとを逐次処理部2220内部のみで独立して行う。このため音声デコード処理の中断及び再開はヘッダ解析処理に比べて容易である。
【0052】
第1オーディオデコード手段2224によるDVD−Video規格の音声デコード処理は、動画再生処理を扱うビデオ処理と比べると、ビデオ処理におけるマクロブロックのヘッダ解析と次のヘッダ解析との間の時間帯で十分に処理できるほど処理量が少ない。これらの理由から逐次処理部2220においてはヘッダ解析処理を音声デコード処理より優先的に行うよう構成されている。
【0053】
第2オーディオデコード手段2225によるDVD−Audio規格の音声デコード処理は、最短表示間隔が0.4秒の静止画再生処理を扱うビデオ処理と比べ、ストリームのデータ転送量や復号処理にかかる演算量は決して少ないとはいえない。
【0054】
もし、ビデオ処理におけるマクロブロックのヘッダ解析と次のヘッダ解析との間の時間帯でそのまま処理しようとすると、オペレーションスレッド手段2223内部のヘッダ解析優先手段2226により、静止画再生の切り替え直後に次の静止画表示用のビデオストリームのデコード開始時において、ヘッダ解析処理を音声デコード処理より優先的に行うため、結果として過渡的にオーディオデコード処理量の不足が生じてしまう。
【0055】
そこでオーディオ処理手段2222に割込み禁止設定手段2227が装備され、DVD−Audio規格対応の第2オーディオデコード手段2225では、割込み禁止設定手段2227によってオペレーションスレッド手段2223のスレッド割り込みを制限し、オーディオ処理におけるリアルタイム性を確保している。
【0056】
定型処理部2230は、内部にコード変換部2231、画素演算部2232、画素読み書き部2233を備える。定型処理部2230はビデオデコード処理におけるマクロブロック本体部分について、コード変換部2231による可変長符号の復号(VLD:Variable Length code Decoding)、画素演算部2232による逆量子化(IQ:Inverse Quantization)と逆離散余弦変換(IDCT:Inverse Discrete Cosine Transform)、画素読み書き部2233による動き補償(MC:Motion Compensation)を同順に定型処理としてパイプライン方式によって行う。ただし定型処理部2230は、VLDについては、マクロブロック本体部分のみでなく、マクロブロックのヘッダ部分についても行って、復号されたヘッダ部分のデータを逐次処理部2220に出力する。定型処理部2230は、動き補償において、復号後のブロックをフレームメモリとしての外部メモリ2400にメモリコントローラ2300を介して格納する。
【0057】
オーディオ処理手段2222は、DVD−Video規格対応の第1オーディオデコード手段2224と、DVD−Audio規格対応の第2オーディオデコード手段2225とで構成され、また内部に割込み禁止設定手段2227が装備されている。第1オーディオデコード手段2224は、たとえばドルビーディジタル方式(通称AC3)や、MPEGオーディオ(ISO/IEC11172−3あるいは13818−3)を対象とするデコード手段であってもよい。又第2オーディオデコード手段2225は、PackedPCM方式を対象とするデコード手段であってもよい。
【0058】
本実施の形態におけるデコード処理部2200の各主要部で行われる処理タイミングを図4に示す。なお同図において、横軸は時間を示し、t0〜t4は、時間軸上の時刻を示す。同図において、逐次処理部2220はオペレーションスレッド手段2223を介してヘッダ解析処理手段2221により、まず1マクロブロック分のヘッダ解析処理(ヘッダ情報の解析と動きベクトルの計算)を行う(t0〜t2)。この処理中において逐次処理部2220はオペレーションスレッド手段2223を介して、ヘッダ情報の解析を終了すると(t1)、動きベクトルの計算処理の前に、コード変換部2231にマクロブロック本体部分のVLD開始指示を出力する。逐次処理部2220は、1マクロブロック分のヘッダ解析を終了した後、オペレーションスレッド手段2223を介してオーディオ処理手段2222により音声デコード処理を開始する(t2)。コード変換部2231がマクロブロック本体部分のVLDを終了すると(t3)、逐次処理部2220はオペレーションスレッド手段2223のヘッダ解析優先手段2226により、音声デコード処理を中断してヘッダ解析処理手段2221へスレッド処理を移行し、ヘッダ解析処理を開始する。
【0059】
ここで、オーディオ処理手段2222による音声デコード処理が、第1オーディオデコード手段2224(DVD−Video規格のデコード処理)によって行われる場合であれば、オペレーションスレッド手段2223によるスレッド切替えは、スムーズに行われるが、第2オーディオデコード手段2225(DVD−Audio規格のデコード処理)によって行われる場合は、割込み禁止設定手段2227によって割り込みタイミングが制限される。これは上記の説明でも触れたように、DVD−Video規格のプログラムストリーム再生における音声デコード処理は、動画再生処理を扱うビデオ処理と比べると、ビデオ処理におけるマクロブロックのヘッダ解析と次のヘッダ解析との間の時間帯で十分に処理できるほど処理量が少ないのに対し、DVD−Audio規格のプログラムストリーム再生における音声デコード処理が、最短表示間隔が0.4秒の静止画再生処理を扱うビデオ処理と比べ、処理量が大きいからである。そこで割込み禁止設定手段2227によってオペレーションスレッド手段2223のスレッド割り込みを制限する。こうすればDVD−Audio規格においてもオーディオ処理のリアルタイム性を確保することができる。
【0060】
以上のように構成された映像音声処理装置の動作について説明する。尚、本実施の形態では説明を容易にするため、最初にDVD−Video規格のデコード処理における入出力処理部及びデコード処理部における動作を説明し、次にDVD−Audio規格のデコード処理における入出力処理部及びデコード処理部における動作を説明する。
【0061】
<DVD−Video規格のデコード処理における入出力処理部>
まずデコード開始前に、ホストI/F部2170を介してI/Oプロセッサ2130の制御(ホストインターフェース手段2135)によって、ホストコミュニケーション情報がI/Oメモリ2131に格納される。ここで音声符号化方式を選択するオーディオデコーダ選択情報によってDVD−Video規格のオーディオデコーダが選択される。
【0062】
続いて入出力処理部2100において、ストリーム入力部2110から非同期に入力されるプログラムストリームは、I/Oプロセッサ2130の制御(ストリームパーシング手段2132)によって、解析がおこなわれ、分離処理とバッファメモリ2120、メモリコントローラ2300を介して一旦外部メモリ2400に格納される。
【0063】
さらに、プログラムストリームはメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210に保持される。このときI/Oプロセッサ2130では、内部のバッファコントロールアサイン手段2138によって、I/Oメモリ2131に格納されているオーディオデコーダ選択情報を読み出す。ここではDVD−Video規格のオーディオデコーダが選択されていることから、第1バッファコントロール手段2133をビデオストリーム転送用に割り当て、第2バッファコントロール手段2134をオーディオストリーム転送用に割り当てる。これはDVD−Video規格のプログラムストリームが、動画を扱うビデオストリームとオーディオストリームを多重化したもので、ビデオストリームの占めるデータ割合がオーディオストリームに比べ非常に大きいためである。
【0064】
この場合、第1バッファコントロール手段2133は、デコード処理部2200のリクエストに応じて、外部メモリ2400のビデオバッファエリア2410からメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210内のビデオストリームFIFO2211へビデオストリームデータを転送する。又第2バッファコントロール手段2134は、外部メモリ2400のオーディオバッファエリア2420からメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210内のオーディオストリームFIFO2212へオーディオストリームデータを転送する。
【0065】
このようにI/Oプロセッサ2130は、FIFOメモリ2210に過不足なく一定量のビデオ及びオーディオストリームデータを供給するので、デコード処理部2200は、非同期の入出力とは切り離されて、デコード処理に専従することができる。ここまでの処理は、上記入出力処理部2100により、デコード処理部2200とは独立に並行してなされる。
【0066】
<DVD−Video規格のデコード処理におけるデコード処理部>
まず逐次処理部2220では、I/Oプロセッサ2130内のデコード処理部インターフェース手段2136を介してオーディオデコーダ選択情報を入手し、オーディオ処理手段2222におけるデコーダとして第1オーディオデコード手段2224をセットする。
【0067】
逐次処理部2220では、オペレーションスレッド手段2223の制御によってヘッダ解析処理手段2221によるビデオヘッダ解析処理とオーディオ処理手段2222によるオーディオデコードとを交互に繰り返して行う。逐次処理部2220は、ヘッダ解析処理手段2221によって1マクロブロック分のヘッダ解析を行い、解析結果を定型処理部2230のコード変換部2231、画素演算部2232、画素読み書き部2233に通知した後、コード変換部2231に対してマクロブロックのVLD開始を指示する。その後逐次処理部2220は、動きベクトルを計算し、画素読み書き部2233に計算結果を出力する。この出力の後、逐次処理部2220はオペレーションスレッド手段2223を介して、ヘッダ解析を終了する。
【0068】
オペレーションスレッド手段2223は、ヘッダ解析終了後、オーディオ処理手段2222を実行状態にする。オーディオ処理手段2222が実行状態になることにより、逐次処理部2220はオーディオデコード処理を開始する。オーディオ処理手段2222の実行によって、オーディオデコード処理は、内部の第1オーディオデコード手段2224によって、オーディオストリームFIFO2212からオーディオストリームが読み込まれ、デコード処理が行なわれる。デコード後の音声データは内部メモリ2228に一旦保持され、さらにメモリコントローラ2300により外部メモリ2400にDMA転送される。
【0069】
音声デコード処理中にオペレーションスレッド手段2223は、定型処理部2230のコード変換部2231によるVLD終了を検出すると、ヘッダ解析処理手段2221が実行可能状態になるので、ヘッダ解析優先手段2224により、音声デコード処理を中断してヘッダ解析処理手段2221へ処理を移行し、ヘッダ解析処理を開始する。これによって逐次処理部2220では、次のマクロブロックのヘッダ解析を開始する。
【0070】
ここで、オーディオ処理手段2222による音声デコード処理が、第1オーディオデコード手段2224(DVD−Video規格のデコード処理)によって行われるため、オペレーションスレッド手段2223によるスレッド切替えは、ビデオのヘッダ解析を優先し、スムーズに行われるので、ビデオ動画の処理はリアルタイム性を維持することができる。
【0071】
<DVD−Audio規格のデコード処理における入出力処理部>
上記DVD−Video規格のデコード処理における場合と同様、デコード開始前に、ホストI/F部2170を介してホストインターフェース手段2135によって、ホストコミュニケーション情報がI/Oメモリ2131に格納される。ここで音声符号化方式を選択するオーディオデコーダ選択情報によってDVD−Audio規格のオーディオデコーダが選択される。
【0072】
続いて入出力処理部2100において、ストリーム入力部2110から非同期に入力されるプログラムストリームはストリームパーシング手段2132によって、解析がおこなわれ、分離され、バッファメモリ2120、メモリコントローラ2300を介して一旦外部メモリ2400に格納される。
【0073】
さらに、プログラムストリームはメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210に保持される。このときI/Oプロセッサ2130では、内部のバッファコントロールアサイン手段2138によって、I/Oメモリ2131に格納されているオーディオデコーダ選択情報を読み出し、DVD−Audio規格のオーディオデコーダが選択されていることから、第1バッファコントロール手段2133をオーディオストリーム転送用に割り当て、第2バッファコントロール手段2134をビデオストリーム転送用に割り当てる。これは、DVD−Audio規格のプログラムストリームが、プリローディング用の静止画ストリーム以外はすべてオーディオストリームであるので、扱う最大データ転送量が大きい第1バッファコントロール手段へオーディオを割り当てている。
【0074】
この場合、第2バッファコントロール手段2134は、デコード処理部2200のリクエストに応じて、外部メモリ2400のビデオバッファエリア2410からメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210内のビデオストリームFIFO2211へビデオストリームデータを転送する。第1バッファコントロール手段2133は、外部メモリ2400のオーディオバッファエリア2420からメモリコントローラ2300を介してFIFOメモリ2210内のオーディオストリームFIFO2212へオーディオストリームデータを転送する。
【0075】
上記構成により、本実施の形態における映像音声処理装置は、バッファコントロール処理にかかる回路規模や演算処理量の増大を伴うことなくDVD−Audioデコード対応を実現することができる。本実施の形態によれば、DVD−Audioデコード対応のためにバッファコントロール処理は、ホストCPUからのデコーダ選択により切り替わるバッファコントロールアサイン手段2138を追加するのみでよい。
【0076】
<DVD−Audio規格のデコード処理におけるデコード処理部>
上記DVD−Video規格のデコード処理における場合と同様、まず逐次処理部2220では、I/Oプロセッサ2130内のデコード処理部I/F手段2136を介してオーディオデコーダ選択情報を入手し、オーディオ処理手段2222におけるデコーダとして第2オーディオデコード手段2225をセットする。
【0077】
逐次処理部2220では、オペレーションスレッド手段2223の制御によってヘッダ解析処理手段2221によるビデオヘッダ解析処理とオーディオ処理手段2222によるオーディオデコードと交互に繰り返して行う。動作順序等については基本的にDVD−Video規格のデコード処理の場合とほぼ同じであるが、音声デコード処理中のコード変換部2231によるVLD終了を検出する処理がDVD−Video規格のデコード処理の場合に比べると大きく遅延がかかり、結果としてその分オーディオ処理の時間が延長される。
【0078】
そこで第2オーディオデコード手段2225(DVD−Audio規格のデコード処理)によってデコード処理が行われるため、割込み禁止設定手段2227によって割り込みタイミングを制限する。これは上記の説明でも触れたように、DVD−Video規格のプログラムストリーム再生における音声デコード処理は、動画再生処理を扱うビデオ処理と比べると、ビデオ処理におけるマクロブロックのヘッダ解析と次のヘッダ解析との間の時間帯で十分に処理できるほど処理量が少ない。一方DVD−Audio規格のプログラムストリーム再生における音声デコード処理は、最短表示間隔が0.4秒の静止画再生処理を扱うビデオ処理と比べ、処理量が大きい。従って割込み禁止設定手段2227によって、オペレーションスレッド手段2223のスレッド割り込みを制限する。これにより静止画復号処理による一時的な処理量不足を回避することが可能である。逐次処理部の処理性能を向上させる必要なくDVD−Video及びDVD−Audioの双方に対するデコード対応の実現が容易となる。オーディオ処理におけるリアルタイム性を確保することができる。
【0079】
上記構成により、本実施の形態における映像音声処理装置は、デコード処理にかかる回路規模や演算処理量の増大を伴うことなくDVD−Audioデコード対応を実現することができる。本実施の形態によれば、DVD−Audioデコード対応のためにデコード処理は、オーディオ処理手段に割込み禁止設定手段を追加するのみでよい。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、バッファコントロールアサイン手段を備えることによって、復号処理を行うプログラムストリームに含まれるビデオストリームとオーディオストリームに応じて、バッファエリアからFIFOへ符号化信号の転送を行うバッファコントロールタスクとの組み合わせを変更することが可能となる。従って映像及び音声符号化データを扱うバッファコントロールタスクが固定してアサインされる場合と比較すると、ストリームの特性に適した組み合わせによる符号化信号のデータ転送が可能となり、双方のバッファコントロールタスクの処理能力をあげる必要がないので、コストアップすることなく、入力ストリームへの対応性を向上することができる。
【0081】
又ホストインターフェース部とホストコミュニケーション記憶手段とバッファコントロールアサイン手段とを備えて構成されることで、音声符号化方式情報に応じて第1及び第2バッファコントロール手段と映像及びオーディオ用バッファエリア、ストリームFIFOへのアサインを決定することが可能となり、例えばDVD−Video規格の音声符号化の復号処理の場合とDVD−Audio規格の音声符号化の復号処理の場合とでバッファコントロールタスクのアサインを容易に指定できるので、入力される音声と映像とで符号化信号の転送量や復号演算量の比率が大きく異なるストリームへの適合が容易となる。
【0082】
また、ホストインターフェース部とホストコミュニケーション記憶手段とバッファコントロールアサイン手段とを備えて構成することで、DVD−Audio準拠のプログラムストリーム再生時は音声処理優先のバッファコントロール処理が行われ、DVD−Video準拠のプログラムストリーム再生時は映像処理優先のバッファコントロール処理が行われるので、バッファコントロールタスクの性能向上の必要なくDVD−Video及びDVD−Audioの双方に対するデコード対応の実現が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における映像音声処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態1による映像音声処理装置のI/Oプロセッサの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態1による映像音声処理装置の逐次処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態1におけるデコード処理部2200の各主要部で行われる処理タイミングを示す図である。
【図5】従来の映像音声再生装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1000,2000 映像音声処理装置本体部
1100,2100 入出力処理部
1110,2110 ストリーム入力部
1120,2120 バッファメモリ
1140,2130 I/Oプロセッサ
2131 I/Oメモリ
1141,2132 ストリームパーシング手段
1142 ビデオバッファコントロール手段
1143 オーディオバッファコントロール手段
2133 第1バッファコントロール手段
2134 第2バッファコントロール手段
2135 ホストインターフェース手段
2136 デコード処理部インターフェース手段
2137 ビデオ出力信号制御手段
2138 バッファコントロールアサイン手段
2140 DMAC
2150 ビデオ出力部
2160 オーディオ出力部
2170 ホストI/F部
1200,2200 デコード処理部
1210,2210 FIFOメモリ
1211,2211 ビデオストリームFIFO
1212,2212 オーディオストリームFIFO
2220 逐次処理部
2221 ヘッダ解析処理手段
2222 オーディオ処理手段
2223 オペレーションスレッド手段
2224 第1オーディオデコード手段
2225 第2オーディオデコード手段
2226 ヘッダ解析優先手段
2227 割込み禁止設定手段
2228 内部メモリ
2230 定型処理部
2231 コード変換部
2232 画素演算部
2233 画素読み書き部
1220 ビデオ処理部
1230 オーディオ処理部
1300,2300 メモリコントローラ
1400,2400 外部メモリ
1410,2410 ビデオ用バッファエリア
1420,2420 オーディオ用バッファエリア

Claims (15)

  1. オーディオ及びビデオのデータストリームを含み、オーディオ及びビデオの情報量が異なる少なくとも2種類のデータストリームを復号し、再生する映像音声処理装置であって、
    ビデオ及びオーディオストリームを記憶するビデオ及びオーディオ用バッファエリアを含む外部メモリと、
    前記外部メモリからオーディオストリーム及びビデオストリームを夫々転送するオーディオストリームFIFO及びビデオストリームFIFOと、を含み、ビデオ及びオーディオストリームを復号するデコード処理部と、
    入力された前記データストリームをオーディオ及びビデオストリームに分離し、前記外部メモリ内のビデオ及びオーディオ用バッファエリアへのデータ転送を指示するストリームパーシング手段と、
    前記外部メモリ内のビデオ及びオーディオ用バッファエリアから夫々前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへビデオ及びオーディオストリームの転送を行うデータ転送量の異なる第1,第2のバッファコントロール手段と、
    データストリームの種類に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記ビデオ及びオーディオ用バッファエリアと前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOをアサインするバッファコントロールアサイン手段と、を備えることを特徴とする映像音声処理装置。
  2. 前記バッファコントロールアサイン手段は、オーディオストリームのデコード方式を示すオーディオデコーダ選択情報に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記外部メモリのビデオ及びオーディオ用バッファエリア、及び前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへのアサインを決定するアサイン手段であることを特徴とする請求項1記載の映像音声処理装置。
  3. 前記映像音声処理装置は、前記第1のバッファコントロール手段と第2のバッファコントロール手段の最大可能データ転送量をそれぞれX及びYとし、単位時間当たりの処理クロック数をそれぞれA及びBとした場合、X>Y及びA>Bの関係であることを特徴とする請求項2記載の映像音声処理装置。
  4. 前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、
    前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1バッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすることを特徴とする請求項3記載の映像音声処理装置。
  5. 前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、
    前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とする請求項3記載の映像音声処理装置。
  6. 前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、
    前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすると共に、
    前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とする請求項3記載の映像音声処理装置。
  7. オーディオ及びビデオのデータストリームを含み、オーディオ及びビデオの情報量が異なる少なくとも2種類のデータストリームを復号し、再生する映像音声処理装置であって、
    前記映像音声処理装置は、入出力処理部、デコ−ド処理部、メモリコントローラ、及び外部メモリを含んで構成され、
    入出力処理部は、
    外部より非同期に入力される前記デ−タストリ−ムを入力するストリーム入力部と、
    データ転送時の内部バッファとして使用されるバッファメモリと、
    複数のタスク手段を切り替えながら実行するI/Oプロセッサとを含んで構成され、
    デコード処理部は、
    ビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析とオーディオストリームの復号処理を行う逐次処理部と、
    前記逐次処理部の復号処理と並行してビデオストリームのヘッダ解析処理を除く復号処理を行う定型処理部と、
    前記外部メモリから前記メモリコントローラにより転送されるオーディオストリームを逐次処理部に転送するオーディオストリームFIFOと、
    外部メモリから前記メモリコントローラにより転送されるビデオストリームを定型処理部に転送するビデオストリームFIFOと、を含んで構成され、
    メモリコントローラは、
    外部メモリのデータ入出力の制御を行うコントローラであり、
    前記外部メモリは、
    前記メモリコントローラより転送されるビデオ及びオーディオストリームを記憶するビデオ及びオーディオ用バッファエリアを含んで構成され、
    前記入出力処理部のI/Oプロセッサは、
    前記ストリーム入力部より入力され前記バッファメモリに転送された前記データストリームをオーディオ及びビデオストリームに分離し前記メモリコントローラに外部メモリ内のビデオ及びオーディオ用バッファエリアへのデータ転送を指示するストリームパーシング手段と、
    前記外部メモリ内のビデオあるいはオーディオ用バッファエリアから前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへビデオ及びオーディオストリームの転送を行う第1,第2のバッファコントロール手段と、
    データストリームの種類に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記ビデオ及びオーディオ用バッファエリアと前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOをアサインするバッファコントロールアサイン手段と、を備えることを特徴とする映像音声処理装置。
  8. 前記映像音声処理装置は、前記入出力処理部による入出力処理と、前記デコード処理部によるデコード処理とを平行して行うよう構成されることを特徴とする請求項7記載の映像音声処理装置。
  9. 前記入出力処理部は、外部のCPUと前記I/Oプロセッサとの通信を行うホストインターフェース部を備え、
    前記I/Oプロセッサは、少なくともホストインターフェース部より伝達されるホストコミュニケーション情報を記憶するI/Oメモリを備え、
    前記ホストコミュニケーション情報は、オーディオストリームのデコード方式を示すオーディオデコーダ選択情報を含んで構成され、
    前記バッファコントロールアサイン手段は、オーディオデコーダ選択情報に応じて前記第1,第2のバッファコントロール手段と前記外部メモリのビデオ及びオーディオ用バッファエリア、及び前記ビデオ及びオーディオストリームFIFOへのアサインを決定するアサイン手段であることを特徴とする請求項7記載の映像音声処理装置。
  10. 前記映像音声処理装置は、前記第1のバッファコントロール手段と第2のバッファコントロール手段の最大可能データ転送量をそれぞれX及びYとし、単位時間当たりの処理クロック数をそれぞれA及びBとした場合、X>Y及びA>Bの関係であることを特徴とする請求項9記載の映像音声処理装置。
  11. 前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、
    前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1バッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすることを特徴とする請求項10記載の映像音声処理装置。
  12. 前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、
    前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とする請求項10記載の映像音声処理装置。
  13. 前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、
    前記バッファコントロールアサイン手段は、前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第1の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をビデオバッファエリアと前記ビデオストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段を前記オーディオバッファエリアと前記オーディオストリームFIFOにアサインすると共に、
    前記ホストインターフェース部より伝達されるオーディオデコーダ選択情報が第2の映像・音声規格のオーディオデコーダを示す場合、前記第1のバッファコントロール手段をオーディオバッファエリア、オーディオ用ストリームFIFOにアサインし、前記第2のバッファコントロール手段をビデオバッファエリア及び前記ビデオ用ストリームFIFOにアサインすることを特徴とする請求項10記載の映像音声処理装置。
  14. 前記逐次処理部は、
    ビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析を行うヘッダ解析処理手段と、
    少なくとも第1の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第1オーディオデコード手段と及び第2の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第2オーディオデコード手段を含むオーディオ処理手段と、
    前記ヘッダ解析処理手段と前記オーディオ処理手段の切り替えを行うオペレーションスレッド手段と、を含んで構成されることを特徴とする請求項9記載の映像音声処理装置。
  15. 前記映像音声処理装置は、映像及び音声の記録のための第1の映像・音声規格及び前記第1の映像・音声規格よりも映像の情報量が少なく、音声の情報量が多い第2の映像・音声規格に準拠したプログラムストリームを復号する映像音声処理装置であり、
    前記逐次処理部は、
    ビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析を行うヘッダ解析処理手段と、
    少なくとも第1の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第1オーディオデコード手段と及び第2の映像・音声規格のオーディオストリームの音声復号処理を行う第2オーディオデコード手段を含むオーディオ処理手段と、
    前記ヘッダ解析処理手段と前記オーディオ処理手段の切り替えを行うオペレーションスレッド手段と、を含んで構成され、
    前記オスペレーションスレッド手段は、前記ヘッダ解析処理手段によるビデオストリームに含まれる所定ブロックのヘッダ解析処理を前記第2オーディオ処理手段によるオーディオストリームの音声復号処理より優先的に行うようスレッド切り替えを実行するヘッダ解析優先手段を含み、
    前記オーディオ処理手段が、オペレーションスレッド手段からの割り込みを禁止する割込み禁止設定手段を備えることを特徴とする請求項7記載の映像音声処理装置。
JP2001064650A 2000-03-08 2001-03-08 映像音声処理装置 Expired - Fee Related JP4538161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001064650A JP4538161B2 (ja) 2000-03-08 2001-03-08 映像音声処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-62839 2000-03-08
JP2000062839 2000-03-08
JP2001064650A JP4538161B2 (ja) 2000-03-08 2001-03-08 映像音声処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001324998A JP2001324998A (ja) 2001-11-22
JP4538161B2 true JP4538161B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=26586977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001064650A Expired - Fee Related JP4538161B2 (ja) 2000-03-08 2001-03-08 映像音声処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4538161B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4732730B2 (ja) 2004-09-30 2011-07-27 パナソニック株式会社 音声復号装置
CN111986684A (zh) * 2020-09-08 2020-11-24 广州视源电子科技股份有限公司 音视频处理电路及电子设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07170290A (ja) * 1993-12-15 1995-07-04 Sony Corp 通信システム
JPH0993577A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Toshiba Corp 動画像デコード装置
JPH10307731A (ja) * 1997-03-04 1998-11-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非同期に実行すべきタスクが多数あっても、非同期イベントタスクを効率良く実行することができるプロセッサ
JPH11239348A (ja) * 1997-11-28 1999-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像音声処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07170290A (ja) * 1993-12-15 1995-07-04 Sony Corp 通信システム
JPH0993577A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Toshiba Corp 動画像デコード装置
JPH10307731A (ja) * 1997-03-04 1998-11-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非同期に実行すべきタスクが多数あっても、非同期イベントタスクを効率良く実行することができるプロセッサ
JPH11239348A (ja) * 1997-11-28 1999-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像音声処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001324998A (ja) 2001-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8270800B2 (en) Information processing apparatus and method, recording medium, and program
EP0919953B1 (en) Audio-video decoding system
US6205429B1 (en) System and method to manipulate information in an audio decoder
JP2004040794A (ja) ディジタルデータレート変更および方向性再生変更の処理の方法およびシステム
US20090232482A1 (en) Optical disc player system and method of controlling a decoding unit in the optical disc player system to read encoded bitstream data from a buffer memory
JP2011077564A (ja) 映像および音声データの符号化装置とその符号化方法、及びビデオ編集システム
JPH08214260A (ja) 符号化データの特殊再生方法および特殊再生装置
US6111592A (en) DMA data transfer apparatus, motion picture decoding apparatus using the same, and DMA data transfer method
US20110316862A1 (en) Multi-Processor
JPH10276164A (ja) 多重化装置および多重化方法、伝送装置および伝送方法、並びに記録媒体
US7151800B1 (en) Implementation of a DV video decoder with a VLIW processor and a variable length decoding unit
JP2006324848A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
US6847687B2 (en) Audio and video processing apparatus
KR100629093B1 (ko) 디코딩 장치 및 디코딩 방법
US6687305B1 (en) Receiver, CPU and decoder for digital broadcast
JP4538161B2 (ja) 映像音声処理装置
US20080215343A1 (en) Audio decoding apparatus and audio decoding system
KR20050077145A (ko) 듀얼 비디오 디코딩을 위한 비디오 버퍼 제어 장치
JP4770023B2 (ja) デジタル信号処理装置および方法、並びにデジタル信号処理プログラム
JPH11239348A (ja) 映像音声処理装置
EP0917143A1 (en) Method and apparatus for controlling the buffering of a data stream
JP2002304197A (ja) オーディオ復号方法および装置
JP4290306B2 (ja) 記録再生装置、方法および媒体
US20140079139A1 (en) Moving image processing apparatus that processes a plurality of moving image data sets
JP2000228759A (ja) Hd/sd対応デコード装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4538161

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees