JP4534370B2 - Transport method for phenolic resin molding materials - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押出し装置から押出されたフェノール樹脂成形材料を搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フェノール樹脂成形材料は、その製造工程で押出し成形や粉砕の工程を経て製造される。フェノール樹脂成形材料は、フェノール樹脂にガラス繊維等の無機充填材や木粉等の有機充填材等を配合し、均一に混合・混練した後に、押出し装置を用いて、シート状やペレット状に押出される。なお、ペレット状に押出されたフェノール樹脂成形材料は、押出す温度が高いため殆どがペレットの集合体として取り出される。押出し装置から取出されたフェノール樹脂成形材料は、冷却コンベアー上に載置して、冷風を当てて冷却しながら、粉砕等の次工程に移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記製造工程において、押出し装置と冷却コンベアーが連動しているので、材料がコンベアー上で詰まったりすることなく円滑に搬送するために、冷却コンベアーのコンベアー速度は、フェノール樹脂成形材料が押出される速度より速くする必要がある。一方、冷風を当てて冷却するときに、冷風を当てる時間が長い程、冷却効果が高い。しかし、製造工程においては、冷却コンベアーの距離を長くするのも限度があり、また、コンベアー速度を遅くするするために、押出し速度を遅くすることは、生産効率が低下する。
【0004】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、押出し装置から押出されたフェノール樹脂成形材料を冷却コンベアーで冷却しながら搬送する際に、冷却効率の向上が実現できるフェノール樹脂成形材料の搬送方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法は、押出し装置から押出されたフェノール樹脂成形材料を、取出しコンベアーで搬送し、次いで、取出しコンベアーより幅広の冷却コンベアー上に載置して、冷却させながらフェノール樹脂成形材料を次工程に移動させるフェノール樹脂成形材料の搬送方法にあって、上記取出しコンベアーは、平面視で押出し装置側の先端部を中心にして取出しコンベアーの角度を自動的に変動して、冷却コンベアー上にフェノール樹脂成形材料が載置される位置を移動することを特徴とする。上記によって、押出されたフェノール樹脂成形材料を冷却コンベアーのベルトの幅いっぱいにわたって、載置することができるものである。その結果、上記フェノール樹脂成形材料の搬送方法は、冷却コンベアーの長さが従来と同じでも、冷却効率の向上を実現することができるものである。
【0006】
請求項2記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法は、請求項1記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法において、上記取出しコンベアーの角度は、取出しコンベアーの搬送速度に応じて変動することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法は、請求項1又は請求項2記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法において、上記取出しコンベアーの角度の変動が、アクチュエータに備えられた移動テーブルが左右方向に往復すると共に、取出しコンベアーに取りつけた摺動片が、移動テーブル上面に形成した長溝孔内を移動してなされることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法は、請求項1又は請求項3いずれか記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法において、上記押出されるフェノール樹脂成形材料は、形状がペレットの集合体であることを特徴とする。上記によって、冷却コンベアーのベルトの幅いっぱいにわたって、フェノール樹脂成形材料を散在するように載置することができるものである。
【0009】
請求項5記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法は、請求項1又は請求項3いずれか記載のフェノール樹脂成形材料の搬送方法において、上記押出されるフェノール樹脂成形材料は、形状がシート状であり、このシートの幅が取出しコンベアーのベルト幅より同じ又は小さいものであることを特徴とする。上記によって、冷却コンベアーのベルト上を所定ピッチで蛇行させながらフェノール樹脂成形材料を載置することができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を図に基づいて説明する。図1〜4は、本発明に対応する実施の形態の一例を示し、図1は搬送装置の動きを説明した平面概略図、図2は搬送装置を説明した側面概略図、図3は要部を示した側面図、図4は要部を示した平面図である。
【0011】
本発明の対象となるフェノール樹脂成形材料2は、フェノール樹脂にガラス繊維等の無機充填材や木粉等の有機充填材等を配合し、均一に混合・混練した後に、押出し装置の押出口21より、シート状やペレット状に押出されたものである。また、ペレット状に押出されたフェノール樹脂成形材料2は、押出す温度が高いため殆どがペレットの集合体として取り出される
本発明に用いられる搬送装置は、押出し装置と冷却コンベアー3の間を搬送する取出しコンベアー1を備える。上記取出しコンベアー1は、先端部41を押出し装置の押出口21に、後端部42を冷却コンベアー3に実質的に連接するように配置される。上記冷却コンベアー3は、冷風を当てながらフェノール樹脂成形材料2を次工程に移動させるものであり、冷却コンベアー3のベルト3aの幅は、取出しコンベアーのベルト1aの幅より幅広となっている。冷却コンベアー上に載置されたフェノール樹脂成形材料は、冷風等で冷却しながら、粉砕等の次工程に移動する。
【0012】
上記取出しコンベアー1は、押出し装置側の先端部41の下側に、取付片35を具備し、この取付片35に取付けられた軸ベース33が、軸テーブル32にベアリングで差し込まれている。上記搬送装置は、上記取出しコンベアー1の先端部41に、架台30を備え、この架台30の上に、上記軸テーブル32を左右に移動することを可能とするガイドレール36を備えている。上記搬送装置は、搬送の開始前に、ガイドレール36上の軸テーブル32を左右に移動し、レバー34で止めて、押出し装置の押出口21より押出されるフェノール樹脂成形材料2が、取出しコンベアー1の先端部41に載るように設置する。符号31は、軸テーブル32の移動を円滑にするために軸テーブル32に下設して形成した車輪である。
【0013】
上記搬送装置は、図3及び図4に示すように、取出しコンベアー1の後端部42近くに、架台20を備えている。上記搬送装置は、架台20上に、左右方向に往復する移動テーブル7を備えたアクチュエータ10が設けられている。上記アクチュエータ10は、モータ等を稼動させて、所望の機械的な動作を生じさせるものである。上記アクチュエータ10は、移動テーブル7を所望の距離だけ左右方向に往復させることができるものである。上記移動テーブル7は、その上面に長溝孔8が形成されている。また、移動テーブル7は、下側の前後方向から一対の支持片9が形成されており、この支持片9は、下端を内側に折曲している。上記アクチュエータ10は、その前後の側面にスライド溝11を形成している。上記支持片9の下端は、このスライド溝11内に挿入され、スライド溝11内を摺動する。上記アクチュエータ10は、支持片9が往復運動すると、移動テーブル7がアクチュエータ10の上面12を往復する。上記移動テーブル7が往復する距離は、フェノール樹脂成形材料2の形状や種類等で押出しされる速度が変動するため、取出しコンベアー1の搬送速度に応じて、所望の範囲に設定する。なお、図4中の符号13はモータの収納部、符号14は軸受けである。
【0014】
上記搬送装置は、取出しコンベアー1の下側に固定された取付片4を備え、この取付片4が軸5を介して円筒状の摺動片6を形成する。上記アクチュエータ10は、この摺動片6を形成した位置に合うように設置されている。上記摺動片6は、上記移動テーブル7に形成した長溝孔8に挿入され、移動テーブル7の移動に伴って、長溝孔8内を摺動する。
【0015】
また、上記搬送装置は、取出しコンベアー1の下側に固定片15を備え、この固定片15に、下端に車輪17を有した車輪支持片16が固定されている。この車輪17は、架台20の上面を移動することが可能なものである。
【0016】
本発明のフェノール樹脂成形材料の搬送方法は、平面視で取出しコンベアー1の先端部41を中心にして取出しコンベアー1の角度を、所望の角度に自動的に変動することができる方法である。上記角度の変動は、アクチュエータ10の上面12を往復する移動テーブル7によってもたらられる。
【0017】
上記搬送方法は、図4に示すように、移動テーブル7がアクチュエータ10の上面12のC―D間を自動的に往復運動する。上記搬送方法は、移動テーブル7がC―D間を往復運動すると、長溝孔8内に挿入された摺動片6が、長溝孔8内を移動し、これに伴って取出しコンベアー1がA―B間を移動する。また、上記搬送方法は、車輪17も架台20の上面を移動する。上記搬送方法は、取出しコンベアー1がA―B間を移動するので、その後端部42の位置を自動的に所定ピッチで変動させる。その結果、上記搬送方法は、押出されたフェノール樹脂成形材料2を冷却コンベアー3のベルト3aの幅いっぱいにわたって、所定ピッチで載置するものである。
【0018】
上記搬送方法は、例えば、フェノール樹脂成形材料の形状がシート状である場合、図5に示すように、冷却コンベアー3のベルト3a上を所定ピッチで蛇行して載置することができる。また、上記搬送方法は、例えば、フェノール樹脂成形材料の形状がペレットの集合体である場合、冷却コンベアー3のベルト3aの幅いっぱいにわたって、散在するように載置することができる。その結果、上記搬送方法は、冷却コンベアー3の長さが従来と同じでも、冷却コンベアー3の速度を、従来に比較して遅くすることができるので、冷却効率を向上を実現することができる。例えば、従来冷却コンベアー3で冷却される時間が2分のものが、4分間冷却することができたり、100℃しか冷却できなかったものが60℃にまで、冷却できたりする。
【0019】
【発明の効果】
本発明の押出されたフェノール樹脂成形材料を冷却コンベアーのベルトの幅いっぱいにわたって、所定ピッチで載置することができるものである。その結果、上記フェノール樹脂成形材料の搬送方法は、冷却コンベアーの長さが従来と同じでも、冷却効率を向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に対応する実施の形態の一例を示し、搬送装置の動きを説明した平面概略図である。
【図2】同上の搬送装置を説明した側面概略図である。
【図3】同上の要部を示した側面図である。
【図4】同上の要部を示した平面図である。
【図5】形状がシート状のフェノール樹脂成形材料の冷却コンベアーでの搬送を模式的に示した平面概略図である。
【符号の説明】
1 取出しコンベアー
2 フェノール樹脂成形材料
3 冷却コンベアー
6 摺動片
7 移動テーブル
8 長溝孔
10 アクチュエータ
41 先端部
42 後端部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for conveying a phenol resin molding material extruded from an extrusion apparatus.
[0002]
[Prior art]
The phenol resin molding material is manufactured through an extrusion molding and pulverization process in the manufacturing process. Phenol resin molding materials are blended with phenol resin and inorganic fillers such as glass fibers and organic fillers such as wood flour, mixed and kneaded uniformly, and then extruded into sheets and pellets using an extrusion device. Is done. The phenol resin molding material extruded in a pellet form is mostly taken out as an aggregate of pellets because the extrusion temperature is high. The phenolic resin molding material taken out from the extrusion device is placed on a cooling conveyor and moved to the next step such as pulverization while being cooled by applying cold air.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above manufacturing process, since the extrusion device and the cooling conveyor are interlocked, the conveyor speed of the cooling conveyor is the speed at which the phenol resin molding material is extruded in order to smoothly convey the material without clogging on the conveyor. Need to be faster. On the other hand, when cooling by applying cold air, the longer the time of applying cold air, the higher the cooling effect. However, in the manufacturing process, there is a limit to increasing the distance of the cooling conveyor, and in order to reduce the conveyor speed, reducing the extrusion speed decreases the production efficiency.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and the object is to improve the cooling efficiency when the phenol resin molding material extruded from the extrusion apparatus is conveyed while being cooled by a cooling conveyor. It is providing the conveyance method of a phenol resin molding material.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The method for transporting a phenol resin molding material according to
[0006]
The method for conveying a phenol resin molding material according to
[0007]
The method for conveying a phenolic resin molding material according to
[0008]
The method for conveying a phenol resin molding material according to
[0009]
The method for conveying a phenol resin molding material according to
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 4 show an example of an embodiment corresponding to the present invention, FIG. 1 is a schematic plan view illustrating the movement of the transport apparatus, FIG. 2 is a schematic side view illustrating the transport apparatus, and FIG. FIG. 4 is a plan view showing the main part.
[0011]
The phenol
[0012]
The take-
[0013]
As shown in FIGS. 3 and 4, the transport device includes a
[0014]
The conveying device includes an
[0015]
Moreover, the said conveying apparatus equips the lower side of the taking-out
[0016]
The method for conveying the phenol resin molding material of the present invention is a method capable of automatically changing the angle of the take-out
[0017]
In the conveying method, as shown in FIG. 4, the moving table 7 automatically reciprocates between CDs on the
[0018]
For example, when the phenol resin molding material is in the form of a sheet, the above conveying method can be placed meandering on the
[0019]
【The invention's effect】
The extruded phenol resin molding material of the present invention can be placed at a predetermined pitch over the entire width of the belt of the cooling conveyor. As a result, even if the length of the cooling conveyor is the same as the conventional method, the above-described phenol resin molding material conveying method can improve the cooling efficiency.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view illustrating an example of an embodiment corresponding to the present invention and illustrating the movement of a transport device.
FIG. 2 is a schematic side view illustrating the transfer device according to the embodiment.
FIG. 3 is a side view showing the main part of the above.
FIG. 4 is a plan view showing the main part of the above.
FIG. 5 is a schematic plan view schematically showing conveyance of a sheet-shaped phenolic resin molding material on a cooling conveyor.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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2001
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