JP4526942B2 - シェーバ - Google Patents

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Description

本発明は、シェーバに関し、更に詳細には、鼻腔の中に伸びた鼻毛や人の耳殻から外耳道に生えている耳毛等の細部の剃り難い部位の毛を切断するためのシェーバに関する。
現在、鼻毛や耳毛等の細部の毛を手入れする方法は、毛抜きや鋏や剃刀を用いることが一般的であった。
しかしながら、毛抜きを用いた場合、毛をその毛根から引き抜いてしまうため、毛が生えている粘膜や皮膚を傷つけてしまい、出血や細菌により化膿する等といった可能性があるため、衛生上の問題があるだけでなく、例えば、鼻穴や耳孔の複雑な凹凸部に生えている毛を、毛抜きでうまく引き抜くことも困難であった。
また、鋏を用いた場合、先端部を丸く安全にしていたとしても、鼻穴や耳孔の最深部に突っ込みすぎてしまうと、大けがの原因となるだけでなく、鼻穴や耳孔の複雑な凹凸部に生えている毛を、鋏でうまく切断することも困難であった。
更に、剃刀を用いた場合、安全性の面で毛抜きや鋏のように簡単に用いることが困難であるだけでなく、鼻穴や耳孔の複雑な凹凸部に生えている毛を剃るには、熟練した技術が必要であった。
以上の問題点を解消するため、鼻毛の手入れに関しては、例えば、図8に示すような鼻毛カッター50や鼻穴に差し込むだけで、鼻毛を短くカットすることができるとともに、カット時に、鼻腔の粘膜を傷つけることなく、安全に使用する鼻毛カッターが提案されている(特許文献1参照)。
また、耳毛の手入れに関しては、例えば、自分自身又は介助の人による場合のいずれでも耳殻や外耳道の中の耳毛を安全に速やかに剃り落とせる耳毛カッターが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、図8に示すような鼻毛カッター50は、例えば、鼻穴40の複雑な凹凸部に生えている鼻毛20を切りすぎでしまったり、切れなかったり、無理に外刃2を鼻腔30に押し付けてしまい粘膜を傷つけてしまう可能性が高かった。
また、特許文献1及び特許文献2であっても、鼻穴や耳孔の複雑な凹凸部に生えている毛を十分に切断することができないため、大変不便であり、一般的な方法に頼りざる得なかった。
特開2001−149671号公報 特開平11−9491号公報
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鼻腔の中に伸びた鼻毛や人の耳殻から外耳道に生えている耳毛等の細部の剃り難い部位の毛を、毛が生えている粘膜や皮膚を傷つけることなく、安全且つ確実で容易に切断することができるシェーバを提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、以下のシェーバを提供するものである。
[1]多数の小穴又はメッシュが配設された外刃と、前記外刃の内面に沿って回転する内刃とを備え、前記小穴又はメッシュへ挿入された毛を前記外刃と前記内刃で切断するシェーバであって、前記外刃が、先端部と基軸部とで形成され、前記先端部と前記基軸部との間にくびれ部が形成されたシェーバであり、前記先端部の直径が、前記基軸部の直径よりも大きいシェーバ。
]内刃が、前記外刃の全て又は少なくとも前記先端部と前記くびれ部に当接するように配設された[1]に記載のシェーバ。
本発明のシェーバは、鼻腔の中に伸びた鼻毛や人の耳殻から外耳道に生えている耳毛等の細部の剃り難い部位の毛を、毛が生えている粘膜や皮膚を傷つけることなく、安全且つ確実で容易に切断することができる。
本発明に係るシェーバは、多数の小穴又はメッシュが配設された外刃と、外刃の内面に沿って回転する内刃とを備え、小穴又はメッシュへ挿入された毛を外刃と内刃で切断するシェーバであって、外刃が、先端部と基軸部とで形成され、先端部と基軸部との間にくびれ部が形成されたものである。
以下、図面を参照して、本発明のシェーバについて詳細に説明するが、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
図1は、本発明のシェーバの一例を示す一部破断斜視図、図2は、図1に示すシェーバの内刃の一例を示すものであり、(a)は概略斜視図、(b)は(a)の平面図、図3は、図1に示すシェーバの実施形態の一例を示す説明図である。
本発明に係るシェーバは、例えば、図1に示すように、多数の小穴(メッシュ)9が配設された外刃2と、外刃2の内面に沿って回転する内刃8とを備え、小穴(メッシュ)9へ挿入された毛を外刃2と内刃8で切断するシェーバである。外刃2は、先端部3と基軸部4とで形成され(図2(a)(b)参照)、先端部3と基軸部4との間にくびれ部5が形成されたものである。即ち、本発明のシェーバでは、外刃2にくびれ部5を形成するため、先端部3の直径が基軸部4の直径よりも大きいことが重要である。
これにより、図1に示すシェーバは、外刃2にくびれ部5を新たに設けることにより、図3に示すように、鼻穴40の複雑な凹凸部にフィットしやすくなるため、鼻毛20を切りすぎでしまったり、切れなかったり、無理に外刃2を鼻腔30に押し付けてしまい粘膜を傷つけてしまうことを大幅に軽減することができる。
尚、本発明のシェーバは、図4又は図5に示す形状のものも好適に用いることができる。
本発明で用いる外刃2は、特に限定されないが、例えば、略球形状(図6(d)及び図6(e))、略円筒形状(図5参照)、略錘形状(図6(a)〜(c)参照)のいずれか1種から選択される形状であることが好ましい。尚、図6(a)は上部が略錘形状、下部が半円球状であるもの、図6(b)は紡錘形状、図6(c)は略錘形状の下底面の角部に丸みを付けたもの、図6(d)は半球形状、図6(e)は球形状である。また、本発明で用いる外刃2は、細かい小穴を持つパンチングメタル状のものを上記の形状に加工したメッシュであることが好ましい。
本発明で用いる内刃8は、特に限定されないが、外刃(図6(a)〜(e))に対応するように、複数の刃10から形成され(図7(a)〜(e)参照)、且つ実使用時に外刃2と内刃8との切断機能を阻害しないように、切断された毛が速やかに内刃8から除去されるように複数の刃10の配置を工夫することが好ましい。
また、本発明のシェーバは、例えば、図1に示すように、本体1と、本体1の一端に着脱自在に装着されたシェーバ部15とから主に構成されている。
本体1は、例えば、図1に示す略円筒状に形成されており、実使用時においてシェーバ部15を鼻穴や耳孔等の複雑な凹凸部に導入するためのグリップを兼ねている。尚、シェーバ部15は、内刃8をメッシュ状の外刃2で包み込んだものである。
本体1の内部には、内刃8を回転させるモータ12が収容保持されており、モータ12の回転数を切り替えたり、モータのon/offを制御するスイッチが本体1の外部に配設されていることが好ましい。
更に、内刃8を回転させるモータ12を駆動させるために必要な電源は、例えば、通常の電池や充電式の蓄電池のように本体1内に収容できるものを用いることが、操作性や携帯性の上では好ましいが、アダプタを接続して家庭用のコンセントからの通電であっても構わない。
本発明のシェーバは、鼻腔の中に伸びた鼻毛や人の耳殻から外耳道に生えている耳毛等の細部の剃り難い部位の毛を切断することができるため、衛生上有益に利用することができる。
本発明のシェーバの一例を示す一部破断斜視図である。 図1で用いる内刃の一例を示すものであり、(a)は概略斜視図、(b)は(a)の平面図である。 図1に示すシェーバを用いて鼻腔の中に伸びた鼻毛を切断する状態を示す説明図である。 本発明のシェーバの他の例を示す概略斜視図である。 本発明のシェーバの更に他の例を示す概略斜視図である。 (a)〜(e)は、本発明のシェーバの外刃の各形状を示す図である。 (a)〜(e)は、本発明のシェーバの内刃の各形状を示す図である。 従来のシェーバを用いて鼻腔の中に伸びた鼻毛を切断する状態を示す説明図である。
符号の説明
1…本体、2…外刃、3…先端部、4…基軸部、5…くびれ部、6…先端刃部、7…基軸刃部、8…内刃、9…小穴(メッシュ)、10…複数の刃、12…モータ、15…シェーバ部、20…鼻毛、30…鼻腔、40…鼻穴、50…鼻毛カッター。

Claims (2)

  1. 多数の小穴又はメッシュが配設された外刃と、前記外刃の内面に沿って回転する内刃とを備え、前記小穴又はメッシュへ挿入された毛を前記外刃と前記内刃で切断するシェーバであって、前記外刃が、先端部と基軸部とで形成され、前記先端部と前記基軸部との間にくびれ部が形成されたシェーバであり、前記先端部の直径が、前記基軸部の直径よりも大きいシェーバ。
  2. 前記内刃が、前記外刃の全て又は少なくとも前記先端部と前記くびれ部に当接するように配設された請求項1に記載のシェーバ。
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