JP4522588B2 - 圧縮同調式のブラッグ回折格子およびレーザ - Google Patents

圧縮同調式のブラッグ回折格子およびレーザ Download PDF

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Description

【0001】
【関連出願とのクロスリファレンス】
本願は、1998年12月4日に出願された米国特許出願第09/205,943号を一部継続する、1999年9月20日に出願された米国特許出願第09/400,362号の内容を一部継続するものである。さらに、「ブラッグ回折格子圧力センサ」という名称の同時係属中の米国特許出願第(シドラ明細書第CC−0036B)号、「管に収容されたファイバ回折格子」という名称の米国特許出願第(シドラ明細書第CC−078B)号、「大きな直径を有する光導波路、回折格子、レーザ」という名称の米国特許出願第(シドラ明細書第CC−0230)号は、全て、本願と同時に出願され、本願に開示された内容を含むものである。
【0002】
【技術分野】
本発明は、ファイバ回折格子に関し、特に、圧縮同調式のブラック回折格子およびレーザに関する。
【0003】
【背景技術】
光ファイバの技術分野では、ファイバ内部にブラッグ回折格子が埋め込まれたものを圧縮した状態で利用することによって、同調可能なフィルタもしくは同調可能なレーザとして機能させることができることが周知である。このことについては、「圧縮同調式ファイバ回折格子」という名称の米国特許第5,469,520号、「圧縮同調式ファイバレーザ」という名称の米国特許第5,691,999号にそれぞれ開示されており、これらを参照することができる。
【0004】
圧縮を加えた状態でファイバの座屈が発生することを防止するために、上述した米国特許第5,469,520号および米国特許第5,691,999号に開示されている技術では、滑動フェルールをファイバおよび回折格子の周りに利用し、フェルールおよびファイバを案内し、整列させ、かつ受容するための機械的構造の内部にフェルールを配置するようになっている。しかし、座屈を発生させることなく、滑動フェルールを用いることなく、さらにこのような機械的構造を要することなく、ファイバ回折格子を圧縮させることが可能な構成を得ることが望ましい。
【0005】
さらに、モーレイ等に付与された「組込み型のブラッグフィルタ温度補償型光導波路装置」という名称の米国特許第5,042,898号に開示されているように、光ファイバ回折格子をガラス製管の内部に収容することにより、圧縮が加えられた状態で座屈が生じることを防止し、これによって、波長が安定した温度補償型ファイバブラッグ回折格子を提供することが知られている。しかし、このような技術では、長時間が経過したり、高温の環境に置かれたり、広範囲の圧縮が加えられたりした場合に、ファイバと管との間にクリープが発生する。
【0006】
【発明の開示】
本発明の目的は、クリープを発生させることなく、かつ滑動フェルールやこのようなフェルールのための機械的支持構造を要することなく、回折格子を圧縮同調することが可能なファイバ回折格子構成を提供することである。本発明によると、圧縮同調式光ファイバ装置が、長手方向軸に沿って少なくとも1つの反射素子を内部に備えた同調可能型光学的素子を備えており、前記素子の少なくとも一部の断面が、連続的であり、かつ実質的に同じ材料から構成されている。
【0007】
さらに本発明によると、同調可能型素子が、内部に反射素子が埋め込まれた光ファイバと、長手方向軸に沿って光ファイバおよび反射素子を収容している管と、を備えており、前記管が、前記ファイバの少なくとも一部に融接されている。さらに本発明によると、前記の同調可能型素子が、外側のクラッディングおよび内側のコアを内部に備えた大きな直径の光導波路を備えており、導波路の外径が少なくとも0.3mmとされている。
【0008】
さらに本発明によると、前記材料は、ガラス材料である。さらに本発明によると、前記管が、光ファイバにおいて反射素子が存在する領域に融接されている。さらに本発明によると、複数の光ファイバもしくはコアが、前記の同調可能型素子の内部に配置されている。さらに本発明によると、前記の同調可能型素子が、複数の反射素子が管内部に収容されたものを備えている。さらに本発明によると、前記同調可能型素子の内部に少なくとも1対の反射素子が設けられており、前記同調可能型素子の少なくとも前記の一対の素子の間に希土類ドーパントがドープされていることにより、レーザが構成されている。さらに本発明によると、レーザのレーザ波長が、管に加わる荷重の変化とともに変化する。
【0009】
本発明は、ブラッグ回折格子が同調可能型光学素子の内部に配置されたものを提供する。これは、光ファイバがガラス製毛管の少なくとも一部に融接されたもの(管収容型回折格子)、もしくは、光学的コアおよび大きなクラッディングを備えた、大きな直径を有する導波路回折格子を備えている。このような同調可能型素子が圧縮されることによって、前記素子の座屈を発生させることなく回折格子の反射波長が同調される。
【0010】
前記素子は、シリカなどのガラス材料から形成することができる。前記の同調可能型素子の形状を、荷重に対する波長シフトの感度が向上するとともに所望の感度が得られるように拡大縮小することが容易な他の形状(例えば、ドッグボーン形状)とすることも可能である。本発明によって、非常に高い再現性で、クリープおよびヒステリシスを多く発生させずに、ファイバ回折格子もしくはレーザの波長を同調することが可能となる。また、1つもしくは複数の回折格子、ファイバレーザ、もしくは複数のファイバもしくは光学的コアを、同調可能型素子の内部に配置することも可能である。
【0011】
ファイバの回折格子領域、および/または回折格子領域の両側の軸方向端部における回折格子に隣接した位置もしくは回折格子から所定距離だけ離間された位置に、管を融接することによって、回折格子もしくはレーザを管に「収容する」ことが可能である。1つもしくは複数の回折格子もしくはレーザは、管の内部に融接することが可能であり、もしくは一部だけを管内部に融接したり、管の外側表面に融接することも可能である。さらに、1つもしくは複数の導波路および/または管収容型ファイバ/回折格子を軸方向に融接し、かつ光学的に結合させることによって、同調可能型素子を構成することも可能である。
【0012】
本発明の上述した目的および他の目的、特徴および利点は、実施例についての以下の詳細な説明によってより明確となるだろう。
【0013】
【発明を実施するための最良の形態】
図1に示されているように、圧縮同調式ブラッグ回折格子は、周知の光導波路10(例えば、標準的な通信用単一モード光ファイバ)にブラッグ回折格子12が刻み込まれたもの(もしくは、埋め込まれたり、描かれたもの)から構成されている。ファイバ10は、外径が約125ミクロンであり、周知のように適したドーパントを含むシリカガラス(SiO2)からなることによって、ファイバ10に沿って光14を伝搬させることが可能となっている。ブラッグ回折格子12は、周知のように、光導波路の有効屈折率および/または有効光学吸収係数の周期的もしくは非周期的なばらつきである。このような回折格子12の例として、グレン等に付与された「光ファイバ内部に回折格子を刻み込む方法」という名称の米国特許第4,725,110号および第4,807,950号、グレンに付与された「光ファイバ内部に非周期的回折格子を形成する方法および装置」という名称の米国特許第5,388,173号に開示されたものが挙げられる。これらの特許は、この点について開示しており、本発明の理解するために参照することができる。
【0014】
しかし、いかなるタイプの、波長同調が可能な回折格子もしくは反射素子がファイバ28内部に埋め込まれたり、エッチングされたり、描かれたり、もしくは他の方法で形成されたものも、所望により利用することができる。本願では、「回折格子」という用語は、これらの反射素子を全て示している。さらに、反射素子(つまり回折格子)12は、光の反射および/または透過を行うために利用することができる。
【0015】
所望により、光ファイバもしくは光導波路10の材料および寸法を別のものにすることも可能である。例えば、ファイバ10は、いかなるガラス(例えば、シリカ、燐酸塩ガラスなど)から形成することも可能であり、ガラスおよび合成樹脂、もしくは合成樹脂のみから形成することも可能である。高温の用途では、ガラス材料からなる光ファイバが望ましい。さらに、光ファイバ10の外径を、80ミクロンもしくはこれ以外の大きさにすることもできる。さらに、光ファイバの代わりに、いかなる光導波路を用いることもできる。例えば、多モード(multi-mode)導波路、複屈折性(birefringent)導波路、偏光維持型(polarization maintainning)導波路、偏光(polarization)導波路、複数のコアを有する光導波路、複数のクラッディングを有する光導波路、平形導波路、プレーナ型光導波路(矩形形状の導波路)もしくは他の光導波路を利用することもできる。本願では、「ファイバ」という用語には、上述した光導波路が含まれる。
【0016】
光14は、回折格子12に入射し、ここで、反射波長λbを中心とする所定の光波長帯域を有するその一部がライン16に示されるように反射し、入射光の残りの波長(所定の波長領域内にある)がライン18に示されるように透過する。
【0017】
以下で詳細に説明するように、回折格子12を内部に備えたファイバ10は、ガラス製の円筒状毛管20の少なくとも一部に収容され、かつ融接されている。管20は、圧縮機構つまりハウジング50によって、軸方向に圧縮される。管20の他端は、ハウジング50の端部52におけるシート51に押し付けられる。ハウジング50は、さらに、移動可能なブロック56を案内する一対のアーム(つまり側部)54を備えている。ブロック56は、管20の他端に押し付けられるシート57を備えている。端部52およびブロック56には、孔58が穿孔されていることによって、ファイバ10をこれらに通すことが可能となっている。アクチュエータ60(例えば、ステッパ電動機、もしくは回転および位置を制御することが可能な他のタイプの電動機)が、機械的リンク62(例えば、スクリュー型駆動装置(screw drive)、リニアアクチュエータ、歯車および/またはカム)により移動可能なブロック56に連結されていることによって、ブロック56が、矢印64で示されているように移動するようになっている。従って、ステッパ電動機60によって、ブロックに加えられる荷重を所定の大きさに設定することが可能であり、これによって管20を圧縮して回折格子12の反射波長を所望の波長にすることができる。後退したシート51,57を設ける代わりに、管20が端部52,56と面一となるようにこれらを接触させることも可能である。ステッパ電動機60として、微小ステップモードで駆動される、分解能が高いステッパ電動機を用いることが可能である。このような電動機の例として、モーレイ等に付与された「圧縮同調式ファイバ回折格子」という名称の上述した米国特許第5,469,520号に記載されているもの(例えば、メルズグリオット(Melles Griot)社製のナノムーバ(NANOMOVER))が挙げられる。この特許は、この点について開示している。これ以外の、高分解能もしくは低分解能のステッパ電動機も、所望により利用することができる。ステッパ電動機60は、制御回路63によって駆動される。制御回路63は、ステッパ電動機60ひいてはブロック56を所望位置まで駆動して回折格子12のブラッグ波長λbを所望の値にするのに必要な駆動信号を、ライン61に出力する。図14に関して以下で説明するように、所望により、ステッパ電動機の代わりに、他のアクチュエータを利用することも可能である。
【0018】
図2に示されているように、移動可能なブロック56を用いる代わりに、2つの端部キャップ72,74および外側壁部76を有するハウジング70を利用することも可能である。このような場合、孔58が端部キャップ72,74に設けられることによって、ファイバ10が外部まで延びるようになっている。ステッパ電動機62は、機械的リンク62によって端部キャップ74に連結させられる。ステップ電動機62によって端部キャップ74が押されると、壁部76が圧縮もしくは歪曲し、管20が圧縮されて回折格子12の反射波長がシフトする。
【0019】
図3に示されているように、本発明の他の実施例では、円筒状ハウジング90が利用される。円筒状ハウジング90は、外側円筒状壁部98、2つの端部キャップ95、および2つの内側円筒状部(つまりピストン)92を備えており、これらの一端が、それぞれ、一方の端部キャップ95に連結されている。管20
(内部に回折格子が収容されている)は、2つのピストン92の他端に接触しているとともに、これらの間に配置されている。所望により、ハウジング90の部材98,95,92の断面形状および/または側断面形状を別の形状にすることもできる。端部キャップ95は、独立した部材とすることも可能であり、ピストン92および/または外側円筒状部材98と連続した部材とすることも可能である。
【0020】
ステッパ電動機60によって、ハウジング90左側の端部キャップ95に外部軸方向荷重が加えられる。ピストン92は、ファイバ10を通すのに十分大きな直径を有する孔94を備えている。
【0021】
壁部98の外側形状および管20の外側形状は、I字型の隔室100を構成している。ピストン92、外側円筒状壁部98および管20は、同じ材料から形成することも可能であり、それぞれ異なる材料から形成することも可能である。
【0022】
ハウジング90の利用可能な寸法の例を以下に挙げる。他の寸法を用いることも可能である。管20は、外径d2が約2mm(0.07インチ)であり、長さL1が約12.5mm(0.5インチ)である。各ピストン92は、外径d5が約19.1mm(0.75インチ)であり、長さL5が約6.25cm(2.5インチ)である。ピストン92の孔94の直径は、約1mm(1000ミクロン)であり、ハウジング90の全長L4は、約12.7cm(5インチ)である。外側壁部98の厚さt1は、約1.0mm(0.04インチ)であり、外側壁部98の内径とピストン92の外径との間のギャップg1は、約1.52mm(0.06インチ)である。
【0023】
外部荷重によって所望の歪みが毛管20に生じるように、壁部98およびピストン92の寸法、材料および材料特性(例えば、ポアッソン比、ヤング率、熱膨張係数および他の周知の特性)を、選択することができる。反射波長を設定する際の分解能および設定範囲は、これらのパラメータを制御することによって、決めることができる。例えば、全長L4を増大させると、感度ΔL/Lが増大する。
【0024】
特に、ステッパ電動機から発生する軸方向荷重が増大すると、外側壁部98が圧縮および/または歪曲することによって、ハウジング90の軸方向長さL4が所定量ΔLだけ減少する。この場合、管が圧縮されるため、軸方向長さの全変化量のうちの所定部分ΔL’が、管20に現れる。管20が圧縮されることによって、回折格子12のブラッグ反射波長λ1が所定量だけ小さくなり、これによって、波長がシフトする。ピストン92のばね定数がガラス管20よりも大きい場合は、所定の荷重が加えられた状態での管20の圧縮量は、ピストン92の圧縮量よりも大きくなる。さらに、所定の外部荷重が加えられる場合、この外部荷重のうちの所定量の荷重が外側壁部98に加わり、残りの荷重は管20に加わる。
【0025】
例えば、壁部98、ピストンおよび端部キャップ95が、全てチタンからなり、かつ上述した寸法を有する場合、2200lbfの外部荷重が加えられた状態では、約2000lbfの荷重が外側壁部98に加わり(つまり外側壁部98を圧縮および/または歪曲させ)、約200lbfの荷重が管20に加わる。円筒状壁部98は、外部圧力が増大した場合に圧縮もしくは歪曲するダイアフラム(diaphram)もしくはベローズのように機能する。
【0026】
外部荷重が加えられる前に管20に初期歪みが生じるようにハウジング90を組み立てることが可能であり、もしくは、このような初期歪みが管20に生じないようにハウジング90を組み立てることも可能である。
【0027】
ハウジング50,70,90および/またはこれらの1つもしくは複数の部材は、金属(例えばチタン)、ニッケルの含有量が大きい合金(例えば、様々な量のニッケル、炭素、クロム、鉄、モリブデンおよびチタンを含有するインコネル(登録商標)、インコロイ(登録商標)、ニモニック(登録商標))、鉄鋼、ガラス材料(例えば、管20に関して上述されたもの)、もしくは、他の高強度、耐腐食性、耐熱性の金属もしくは合金から形成することができる。管20を圧縮するのに十分な強度を有するものであれば、他の材料を利用することも可能である。インコネル、インコロイおよびニモニックは、インコアロイインターナショナル(Inco Alloys International Inc.)社の登録商標である。所望により、用途に依存して、他の特性を有する他の材料を利用することも可能である。
【0028】
代わりの実施例として、図14に示されているように、ステッパ電動機をアクチュエータとして利用する代わりに、他のアクチュエータ154によって管20を圧縮することも可能である。他のアクチュエータ154の例として、ピエゾ電気式アクチュエータ(peizoelectric actuator)、ソレノイド、空圧式アクチュエータ、もしくは、軸方向の圧縮力を直接にもしくは間接的に管20に加えることが可能な他の装置が挙げられる。アクチュエータ154は、ハウジング150(図1の枠50と同様なもの)上に配置すること可能であり、矢印155の方向に移動する移動可能なブロック152(図1の移動可能なブロック56と同様なもの)に荷重を加えるよう機能する。
【0029】
管20の一端は、ハウジング150の端部153に設けられているシート51に押し付けられる。ハウジング150は、さらに、移動可能ブロック152を案内する一対の側部157を備えている。所望により、一方の側部157を省くこともできる。ブロック152は、管20の他端に押し付けられるシート57を備えている。
【0030】
さらに、アクチュエータ154は、制御回路158に接続されており、管20に加わる荷重を所望の値に設定して回折格子12のブラッグ波長λbを所望の波長とするのに必要な信号が、この制御回路158から、ライン156を介してアクチュエータ154に出力される。開ループ構成において、コントローラ158から、ライン156を介してアクチュエータ154に信号(例えば、電気電圧)を出力することによって、荷重を設定することができる。代わりの実施例として、アクチュエータ154の閉ループ構成において、ライン156を介してアクチュエータ154に信号を出力するとともに、ライン160を介してアクチュエータ154の荷重もしくは位置を検出することによって、荷重を設定することも可能である。
【0031】
一方の端部のみが設けられる設計の場合は、ファイバ10を、ハウジング150の一端に挿入し、端部153における孔162に貫通させる。貫通型(ファイバが両端を有する)設計が利用される場合は、ブロック152に、その一部もしくは全体を通って延びる孔164を設け、ファイバ10の他端をその側部から出すか、もしくは、アクチュエータ154における孔166を貫通させ、ハウジング150の他端に挿入することも可能である。
【0032】
利用可能な閉ループ型ピエゾ電気式アクチュエータの一例として、ニューヨーク州のクイーンスゲート(Queensgate, Inc.)社製のモデル番号CM(コントローラ)およびDPT−C−M(円筒状アクチュエータ用)が挙げられる。上述したような他のアクチュエータを利用することも可能である。
【0033】
図5に示されているように、代わりの実施例として、管20をハウジング174内部に配置し、管20に流体圧力を加えることにより回折格子の波長を設定することが可能である。これは、1998年12月4日に出願された「管に収容されたファイバ回折格子圧力センサ」という名称の同時継続中の米国特許出願第09/205,944号に開示されている圧力センサと同様なものである。この特許出願は、この点について開示しており、管20の形状および構成として、これに記載されているものを用いることができる。ハウジング172は、隔室176を構成し、かつ開口部178を備えている。この開口部178は、ソース圧力を厳密に発生させる圧力源180と連通している。隔室176には、流体(例えば、1種類もしくは2種類以上の気体および/または液体)を満たすことが可能である。管20は、壁部175に取り付けるか、もしくは流体176中につるすことができる。光ファイバ10は、周知の気密貫通接続器を介して隔室に通されており、かつスラック179を幾つか備えていることによって、広い圧力範囲に亘って管20を圧縮することが可能となっている。上述したアクチュエータの実施例と同様に、回折格子の反射波長は、圧力PSの変化とともに変化する。しかし、このような場合は、所定のソース流体圧力PSが設定されることによって、回折格子の波長が設定される。
【0034】
図16に示されているように、例えば、油圧式アクチュエータつまりピストン300が隔室301内部に配置されたものを圧力源180に備えることもできる。ピストン300は、機械的リンク302によって周知の油圧式駆動機構304に連結されている。油圧式駆動機構304は、ピストン300の位置を厳密に設定することによって、圧力PSを設定するものである。油圧式駆動機構304は、周知の制御回路308(コントローラ158(図14)と同様なもの)によって電子的に制御することができる。このような制御回路308から、位置命令信号が、ライン306を介して油圧コントローラ304に出力されることによって、特定のピストン位置、ひいては圧力PSが設定され、これによって、回折格子λbの波長が設定される。所望により、他の周知の圧力源を用いて回折格子の波長を設定することもできる。本願に記載されたハウジング50,150,70,90、およびこれらの構成部材(移動可能なブロック56,152を含む)の断面は、円形もしくは他の形状(例えば、正方形、方形など)とすることができる。
【0035】
本発明の管20を圧縮するための方法については、図1〜3,図14および図15に示されている特定の実施例に関して説明されたが、管を軸方向に圧縮するものであれば、いかなる装置もしくは固定具を用いて、管20を圧縮して回折格子12の反射波長を所望の波長に同調することも可能である。本発明においては、ハードウェア構成を厳密に制限する必要はない。
【0036】
本願に開示された全ての実施例において、管20の軸方向端面および/またはこれに係合する面のシート(56,50,92,74,72,153,159)に、応力を減少させるか、もしくは管20と係合面のシートとの係合状態を改善する材料のめっきを施すことができる。図4を参照すると、管20の外径d1は、約3mmであり、長さL1は、約10〜30mmである。回折格子12の長さLgは、約5〜15mmである。代わりの実施例として、回折格子の長さを大きくしたり、短い管を用いることなどによって、管20の長さL1を、回折格子の長さLgとほぼ同じにすることも可能である。管20および回折格子12の寸法および長さを、別の大きさにすることも可能である。また、光ファイバ10および回折格子12を管20の中心部に融接する必要はなく、管20のどの部分に融接することもできる。また、管20の全長に亘ってファイバ10を溶融する必要はない。
【0037】
本願の実施例に関して記載されている寸法および形状は、単に例示的なものであり、必要であれば、本願の教示に基づいて、用途、大きさ、性能もしくは製造についての要求、もしくは他の要素に適合するように、寸法を別の大きさにすることもできる。
【0038】
管20は、ガラス材料からなる。このようなガラス材料の例として、天然水晶、合成水晶、溶融シリカ、シリカ(SiO2)、コーニング(Corning)社製のパイレックス(Pyrex、登録商標)(ホウ珪酸)、コーニング社製のバイコール(登録商標)(95%のシリカおよび5%の他の構成要素(例えば、酸化ホウ素)からなる)などが挙げられる。管の材料としては、管20の内径とファイバ10の外径との間に境界面が生じない(すなわち、管20の内径が、ファイバ10のクラッディングと識別され得ず、その一部となる)ように、管20(つまり、管20に設けられた孔の内径面)を光ファイバ10の外側表面(つまりクラッディング)に融接する(分子結合を形成する、すなわち共に溶融させる)ことができるものを利用すべきである。
【0039】
広い温度範囲に亘って管20の熱膨張をファイバ10と整合させるためには、管20の材料の熱膨張係数(CTE)をファイバ10の材料のCTEとほぼ整合させる必要がある(例えば、溶融シリカからなる管および光ファイバを用いる)。概して、ガラス材料は、溶融温度が低いほど、CTEは大きい。従って、シリカファイバ(溶融温度が高く、CTEが小さい)と、パイレックス(登録商標)やバイコール(登録商標)(溶融温度が低く、CTEが大きい)といった別のガラス材料からなる管と、を用いた場合には、広い温度範囲に亘って管20とファイバ10との間で熱膨張を整合させることができない。しかし、本願では、ファイバ10のCTEと管20のCTEとを整合させる必要はない(以下でより詳細に説明する)。
【0040】
ファイバ10に融接することができるものであれば、弾性変形し得る他の材料からなる管20を、ガラス材料からなる管20の代わりに用いることもできる。例えば、光ファイバが合成樹脂(plastic)からなる場合には、合成樹脂材料からなる管を用いることができる。
【0041】
管20の軸方向端部(ファイバ10が管20から出る部分)には、ファイバ10の歪みを開放するため、もしくは他の理由により、内側方向にテーパ状(つまりフレア状)とされることによりファイバ10から離された内側領域22を設けることができる。このような場合、管20とファイバ10との間の領域28に、歪み開放用充填材料(例えば、ポリイミド、シリコンなど)を充填することが可能である。さらに、他の部材(図示せず)と係合させるためのシート部(seat)を管20に設けるため、および/または管20に荷重がかかる角度(force angle)を調整するため、もしくは他の理由により、テーパ状の(つまり面取りされている、もしくは傾斜した)外側コーナ部(つまり端部)24を管20に設けることも可能である。面取りコーナ部24の角度は、所望の機能が得られるように決定される。さらに、管20の断面形状を、円形以外の形状(例えば、正方形、矩形、楕円形、クラムシェル形など)とすることも可能であり、側断面形状を方形以外の形状(例えば、円形、正方形、楕円形、クラムシェル形など)とすることもできる。
【0042】
代わりの実施例として、内側テーパ状領域22を設ける代わりに、管の一方もしくは両方の軸方向端部(ファイバ10が管20から出る部分)に、破線27により示されたような、外側にテーパ状(つまり、フルート状(fluted)、円錐状、ニップル状)とされた軸方向部分を設けることもできる。このようなテーパ状部分は、ファイバ10に向かって除々に小さくなる外形を有する(図12に関して以下で詳細に説明する)。このようなフルート状部分27が設けられることによって、ファイバ10がその長手方向軸に沿って引っ張られる場合の、境界部(ファイバ10が管20から出る部分)およびこの近傍の引張り強度が、増大する(例えば、6lbf以上)ことがわかっている。
【0043】
ファイバ10を管20よりも突出させる場合は、外側保護緩衝層21をファイバ10に設けることによって、ファイバ10の外側表面の損傷を防止することができる。このような緩衝層21は、ポリイミド、シリコン、テフロン(登録商標)(polytetraflouroethylene)、炭素、金、および/またはニッケルから形成することができ、その厚さは約25ミクロンである。緩衝層21の厚さおよび緩衝材料を、他のものにすることもできる。内側テーパ状領域22が設けられ、かつこれが十分大きい場合は、緩衝層21をこの領域22に挿入することによって、露出されたファイバから保護されたファイバに変えることができる。代わりの実施例として、管20の軸方向端部に外側テーパ状部分27を設ける場合は、外側テーパ状部分27からファイバが出る位置からバッファ層が始まる。ファイバが出る位置から離間された位置からバッファが設けられる場合は、ファイバ10の露出部分に、付加的な緩衝層(図示せず)を更に被覆することが可能である。このような付加的な緩衝層は、管20の外側における露出されたファイバを覆うことが可能であるとともに、緩衝層21および/または管20のテーパ状部分27もしくは他の形状の軸方向端部に重ねることが可能なものである。
【0044】
「管に収容されたファイバ回折格子」という名称の同時係属中の米国特許出願第(シドラ明細書CC−0078A号)に開示されているように、ファイバ10を管20に収容するために、レーザ、フィラメント、火炎などによって、管20を加熱し、潰し、回折格子12に融接することができる。この特許出願は、この点について開示している。他の技術を用いて、管20をつぶしてファイバ10に融接することもできる。他の方法としては、ダック等に付与された「光ファイバを収容する方法」という名称の米国特許第5,745,626号、および/またはベーキーに付与された「一体型の精密な連結ウェルを備えたファイバカプラを形成する方法」という名称の米国特許第4,915,467号に開示されているものが挙げられる。これらは、この点について開示しており、本発明もしくは他の技術を理解するために参照することができる。代わりの実施例として、シリカはんだ(粉末もしくは固体)などの高温ガラスはんだを用いて、ファイバ10、管20およびこのようなはんだを互いに融接したり、レーザーによる溶接/融接や他の融接技術を利用することなどによって、ファイバ10を管20に融接することもできる。また、ファイバを管内部に融接することも、ファイバの一部のみを管内部に融接することも、ファイバを管の外側表面に融接することも可能である(図11に関して以下で説明する)。
【0045】
同時係属中の米国特許出願第(シドラ明細書CC−0078号)号に開示されているように、ブラッグ回折格子12は、毛管20がファイバ10の周囲に配置されて融接される前もしくはこの後に、ファイバ10内部に刻み込むことができる。この特許出願は、この点について開示している。1998年12月4日に出願された「管に収容されたブラッグ回折格子を形成する方法および装置」という名称の同時係属中の米国特許出願第09/205,845号(シドラ明細書CC−0130号)に開示されているように、管20を回折格子12の周囲に配置した後で回折格子12をファイバ10内部に刻み込む場合は、所望の技術によって、回折格子12を、管20を通してファイバ10内部に描くことができる。この特許出願は、この点について開示している。
【0046】
回折格子12を、管により初期歪み(圧縮もしくは引張り)が加えられた状態で、管20に収容することが可能であり、もしくは初期歪みが加えられていない状態でこれらを収容することもできる。例えば、パイレックス(登録商標)、もしくはファイバ10よりも熱膨張係数が大きい他のガラスが管20に用いられる場合は、管20が加熱されてファイバに融接され、続いて冷却される際に、管20によって回折格子12が圧縮される。代わりの実施例として、加熱工程中および融接工程中に回折格子に引張力を加えることによって、引張力が加わった状態でファイバ回折格子12を管20に収容することもできる。さらに、ファイバ回折格子12を管20に収容することによって、外部荷重が管20に加えられていない状態では、回折格子12に引張力および圧縮力のいずれも加わることがなくなる。
【0047】
図5に示されているように、毛管20の形状を、用途によって変えることが可能である。例えば、管20の形状を、細い中心部30および拡大外側部分32を有する「ドッグボーン」形状とすることができる。細い部分30は、外径d2が約1mmであり、長さL2が約5mmである。拡大部分32は、それぞれ、外径d3が約3mmであり、長さL3が約4mmである。これらの部分30,32の長さおよび外径を別の大きさにすることもできる。このようなドッグボーン形状は、ステッパ電動機60もしくはアクチュエータ154により加えられる荷重を管に収容された回折格子12の波長のシフトに変換する際の感度を増大させるために、利用することができる。
【0048】
拡大部分32の内側移行領域33は、鋭利な垂直端部もしくは傾斜した端部として形成することが可能であり、もしくは、破線34で示されているように湾曲させることもできる。湾曲形状34の場合は、立ち上がり部分に加わる応力が、鋭利な端部よりも小さいため、破損する可能性が低い。さらに、管20の部分32の端部には、上述したような、内側テーパ状部分22もしくは外側フルート状部分27を設けることができる。さらに、部分32には、上述したような外側テーパ状(つまり面取りされた)コーナ部24を設けることができる。
【0049】
また、ドッグボーン形状は、対称形状とする必要はない。例えば、所望により、2つの部分32のL3をそれぞれ異なる大きさにすることができる。代わりの実施例として、片側だけをドッグボーン形状とすることも可能である。すなわち、拡大部分32を2つ設ける代わりに、細い部分30の一方の側部にのみ拡大部分32を設け、他方の側部を直線状端部37とすることができる。この直線状端部37には、上述したような面取りコーナ部24を設けることができる。このような場合、このドッグボーン形状は、T字を横にしたような形状となる。本願では、このような片側ドッグボーン形状もまた、「ドッグボーン」形状と称する。歪みの感度を改善したり、管20に荷重がかかる角度(force angle)を調整したり、もしくは他の所望の特性を得ることができるものであれば、ドッグボーン形状の代わりに、他の形状を用いることも可能である。
【0050】
拡大部分32の直径d3と細い部分30の直径d2とがこのように異なることによって、歪みが増幅されるため、荷重に対する回折格子の波長シフトの感度(つまりゲインもしくは目盛係数)が増大することがわかっている。さらに、本願に記載されたドッグボーンの寸法は、所望の感度が得られるように拡大縮小することが容易である。
【0051】
図6に示されているように、代わりの実施例として、ファイバ10と管20との間の境界部でファイバ10に加わる歪みを減少させるために、ファイバ10に沿って軸方向に延びた部分36を設けることが可能である。このような部分36は、拡大部分32において対向する端部部材104,105により荷重が加えられる領域の軸方向外側の位置に取り付けられる。これらは、端部部材56,50(図1)、74,72(図2)、159,153(図14)、あるいは、ピストン92(図3)に対応するものである。部分36の軸方向長さは、用途や設計の要求に応じて、これより大きくすることも短くすることも可能である。さらに、部分36は、軸方向に対称とする必要はなく、さらに、管20の両側の軸方向端部に設ける必要もない。上述したように、部分32におけるファイバと管20との境界部に、内側テーパ状部分22もしくは外側フルート状部分27を設けることも可能である。代わりの実施例として、部分36の一部を階段状部分39とすることもできる。このような場合、破線38で示されているように、階段状部分39の範囲内もしくはこの近傍に領域22を設けることができる。領域106には、空気、接着剤もしくは充填材を充填することが可能である。さらに、管20をドッグボーン形状とする代わりに、上述され、かつ破線107で示されているように、直線状の一定の断面形状を有するものとすることも可能である。さらに、破線109で示されているように、端部部材56,50(図1),74,72(図2),152,150(図14)もしくはピストン92(図3)を通る孔108の直径を、その全長に亘って、もしくはその一部で、大きくすることも可能である。上述した同時係属中の米国特許出願第(シドラ明細書CC−0078B号)号に記載されているように、毛管20を、別の、軸方向に延びた形状とすることもできる。さらに、上述した同時係属中の米国特許出願に記載されているように、複数の同心状部材を用いて本願の管20を構成することも可能である。さらに、軸方向に延びた部分36を、内側管の一部とすることもできる。
【0052】
代わりの実施例として、図7に示されているように、回折格子12の両側で管20をファイバ10に融接することも可能である。特に、回折格子12を取り囲んでいる中央部202はファイバ10に融接せずに、管20の領域200をファイバ10に融接する。回折格子12の周囲の領域202には、大気を封入することが可能であり、もしくはこの領域を真空状態(もしくは他の圧力)とすることも可能である。また、接着剤(例えばエポキシ)、他の充填材料(例えば、ポリマやシリコン)もしくは他の材料により、その一部もしくは全体を充填することも可能であり、何も充填しないことも可能である。上述したように、管20の内径d6は、光ファイバ10の直径よりも約0.01〜10ミクロンだけ大きい(例えば、125.01〜135ミクロンである)。内径を他の大きさにすることもできるが、このような実施例でファイバの座屈(buckling)が生じないように、内径d6をファイバ10の外径に可能な限り近づける必要がある。代わりの実施例として、上述した同時係属中の米国特許出願に記載されているように、2つの独立した管を回折格子12の両側で融接した後に、これらの管に亘って外側管を融接することによっても、同様な結果が得られる。
【0053】
本発明により、利用される構成に依存して、再現性を高く、クリープを小さく、さらにヒステリシスを小さく(例えば、約3ピコメートル以下)することができることがわかっている。図8に示されているように、本願に記載されたどの実施例においても、回折格子を1つだけ管20に収容する代わりに、複数の回折格子220,222を、管20に収容されたファイバ10に埋め込むことができる。回折格子220,222の反射波長および/または反射プロファイルを、同じにすることも可能であり、それぞれ異なるものとすることも可能である。複数の回折格子150,152を、個々に、周知のファブリペロー構成に利用することもできる。
【0054】
さらに、「圧縮同調式ファイバレーザ」という名称の米国特許第5,666,372号(この点について開示しており、本発明を理解するために参照することができる)に開示されているような1つもしくは複数のファイバレーザを、管20内部のファイバ10に埋め込むこともできる。このような場合、回折格子220,222によって光学的間隙を構成し、少なくとも回折格子220,222の間における光ファイバ10に(所望により、回折格子220,222および/または回折格子の外側における光ファイバにも)、希土類のドーパント(例えば、エルビウムおよび/またはイットリウム)をドープする。レーザ波長は、管20に加わる荷重の変化に従って同調される。
【0055】
図13を参照すると、利用することができる他のタイプの同調可能型のファイバレーザとして、同調可能型の分布帰還型(DFB)ファイバレーザ234が示されている。このようなレーザの例として、V.C.ラウリドセン等の「DFBファイバレーザの設計」(エレクトロニックレターズ、1998年10月15日、第34巻21号,pp2028−2030)、P.バーミング等の「UV後処理による永久的なπ/2位相シフトを有する、エルビウムがドープされたファイバDFBレーザ」(IOOC’95,テックダイジェスト,第5巻,PD1−3,1995年)、クリングルボトン等に付与された「光ファイバ分布帰還型レーザ」という名称の米国特許第5,771,251号、ディアマト等に付与された「偏光型ファイバレーザ光源」という名称の米国特許第5,511,083号に開示されたものが挙げられる。このような場合、希土類がドープされたファイバの内部に回折格子12が描かれ、回折格子12の中央部近傍における所定位置224でλ/2(λはレーザ波長)の位相シフトが生じるように構成される。これによって、周知のように、長手方向に単一モードの動作中に、モードホッピングを起こすことなく連続的に同調することができる確実な共振状態を得ることができる。代わりの実施例として、回折格子を1つだけ設ける代わりに、2つの回折格子220,222を、長さが(N+1/2)λである空隙を構成することができるほど近接させて配置することもできる。ここで、Nは整数(0を含む)であり、回折格子220,222は、希土類がドープされたファイバである。
【0056】
代わりの実施例として、DFBレーザ234を、ファイバ10における一対の回折格子220,222(図8)の間に配置することができる。この場合、回折格子220,222間の少なくとも一部に、希土類ドーパントをドープする。J.J.パン等の「ノイズが少なく、かつ出力が制御された相互干渉型ファイバレーザ」(E−テックダイナミクス社、サンジョーズ、CA、インターネットウェブサイトwww.e-tek.com/products/whitepapers)に記載されているように、このような構成は、「相互干渉型ファイバレーザ(Interactive Fiber Laser)」と呼ばれる。所望により、これ以外の1つもしくは複数のファイバレーザ構成を、ファイバ10に配置することもできる。
【0057】
図9および図10に示されているように、代わりの実施例として、少なくとも1つの回折格子12,252を有する複数のファイバ10,250を管20内部に収容することも可能である。回折格子12,252の反射波長および/または反射プロファイルを、同じにすることも可能であり、それぞれ異なるものとすることも可能である。このような場合、管20の加熱および融接を行う前の段階で、管20の孔を、両ファイバ10,250を受容することが可能なほど大きくする。また、この孔の形状を、円形以外の形状(例えば、正方形、三角形など)とすることもできる。また、管20の孔は、管20の中心線に沿って中心に設ける必要はない。
【0058】
図11を参照すると、代わりの実施例として、図10に示されたようにファイバ10,250を互いに接触させる代わりに、管120内部でこれらを所定距離だけ離間させることも可能となっている。ファイバ10,250の間の距離は、管120の外径の範囲内で、所望の大きさにすることが可能であり、かつ所望の方向に向けることが可能である。さらに、本願に開示されているどの実施例においても、上述したように、光ファイバおよび/または回折格子の一部もしくは全体を管の内部に融接することが可能であり、もしくは、これらの一部のみを管20の内部に融接したり、これらを管20の外側表面に融接することも可能である(ファイバ500,502,504としてそれぞれ図示されている)。
【0059】
図12に示されているように、代わりの実施例として、ファイバ10において回折格子12が存在する部分にのみ管20を融接することも可能である。このような実施例では、管20が回折格子12よりも長い場合は、上述した内側テーパ状部分もしくはフレア状部分22を設けることができ、さらに、管20とファイバ10との間の領域28に、上述したような充填材料を充填することができる。さらに、本願では、「管」という用語は、本願に記載された特性を有する材料からなるブロックをも意味する。
【0060】
さらに、本願に記載されているどの実施例においても、ファイバ10をハウジング50,70,90もしくは管20に貫通させる代わりに、ファイバ10に一方の端部のみを設けること、つまりファイバ10の一方の端部のみをハウジングもしくは管120から突出させることもできる。このような場合、ファイバ10の一端を、ファイバ10が管20もしくはハウジング50,70,90から出る位置もしくはこれより前の部分に配置する。
【0061】
図17に示されているように、代わりの実施例として、管に収容されたファイバ回折格子20の一部もしくは全体を、大きな直径を有するシリカ製の導波路回折格子600と置き換えることも可能である。このような導波路回折格子の例として、「大きな直径を有する光導波路、回折格子およびレーザ」という名称の同時係属中の米国特許出願第(シドラ明細書CC−0230号)号に記載されているものが挙げられる。この特許出願は、この点について開示している。導波路600は、コア612(光ファイバ10のコアと同様なもの)およびクラッディング614(管20とファイバ10のクラッディングとを融接したものと同様なもの)を有し、回折格子12がこれに埋め込まれている。導波路600の全長L1および導波路の直径d2は、管20に関して以上で記載された値と同じにする(すなわち、回折格子の所望の波長同調範囲内で管20の座屈が生じないようにする)。導波路の外径は、少なくとも0.3mmとする。クラッディング626と、光信号14を伝搬させるコア625と、を有する光ファイバ622(図1のファイバ10と同様なもの)を、導波路600の一方もしくは両方の軸方向端部628に結合させるか、もしくは光学的に連結させる。このことは、ファイバを結合するか、もしくは光ファイバからこの用途に対して許容可能な光学的損失を有する大きな導波路へと光を結合する周知の技術もしくはこれから開発されるべき技術によって、行う。
【0062】
回折格子600を備えているとともに直径が大きな導波路は、管に収容された回折格子20と同様に利用することができる。この場合、ファイバ10が、導波路600のコア612に相当する(かつコア612と交換することが可能である)。例えば、導波路600にエッチング、グラインディング、もしくは研磨を行うことによって、管20に関して上述した「ドッグボーン」形状とすることができる。代わりの実施例として、2つの外側管640,642を加熱して、導波路600の両端部にこれらを融接することによって、「ドッグボーン」形状を形成することができる。管20および管収容型回折格子に関して本願に記載された代わりの実施例も、全て、導波路600に適用することができる。例えば、ファイバレーザ、DFBファイバレーザを構成したり、複数のファイバ(もしくはコア)を配置したり、もしくは様々な形状を用いることが可能である。
【0063】
本願では、管収容型ファイバ回折格子20および大きな直径を有する導波路型回折格子600を、両方とも、「同調可能な光学的素子」と称する。管収容型回折格子20および大きな直径を有する導波路型回折格子600は、管20がファイバ10に融接される部分における構成および特性が同じである。管収容型回折格子20および大きな直径を有する導波路型回折格子600は、断面が連続的であり(つまり一体となっており)、さらに、この断面に亘って、ガラス材料(例えば、ドープされたシリカおよびドープされていないシリカ)といった実質的に同じ材料から構成されているためである。さらに、このような部分では、これらの両方が、光学的コアおよび大きなクラッディングを有するためである。
【0064】
さらに、導波路600および管収容型回折格子20をともに利用して、本願に記載された実施例の検出素子を構成することができる。特に、検出素子の1つもしくは複数の軸方向部分を、管に収容された回折格子もしくはファイバとし、かつ/または1つもしくは複数の他の軸方向部分を導波路600とし、前記導波路のコアが管に融接されたファイバのコアと整列するように、これらを軸方向に結合したり、融接したり、もしくは他の方法で機械的もしくは光学的に結合することができる。例えば、破線650,652で示されているように、検出素子の中央領域を大きな導波路とし、一方もしくは両方の軸方向端部を管収容型ファイバとし、これらを互いに融接することが可能である。もしくはこの逆にすることも可能である。
【0065】
本願には記載しなかったが、特定の実施例に関して説明された特徴、特性、変更および改善を、本願に記載された他の実施例に、適用したり、利用したり、導入することができることは理解されるべきである。さらに、付随の図面は、一定の縮尺で示されていない。
【0066】
本発明は、実施例に関して説明および図示が行われたが、上述した変更および省略、他の変更および省略を、本発明の主旨および範囲から逸脱することなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の管収容型ファイバ回折格子を圧縮する装置の側面図。
【図2】 本発明の管収容型ファイバ回折格子を圧縮する他の装置の側面図。
【図3】 本発明の管収容型ファイバ回折格子を圧縮する他の装置の側面図。
【図4】 本発明の管収容型ファイバ回折格子の側面図。
【図5】 管が他の形状を有する場合の本発明の管収容型ファイバ回折格子の側面図。
【図6】 管が他の形状を有する場合の本発明の管収容型ファイバ回折格子の側面図。
【図7】 回折格子領域の両側の軸方向端部に管が融接されている管収容型ファイバ回折格子の側面図。
【図8】 本発明に従って、ファイバに設けられた複数の回折格子が管内部に収容されたものを示す側面図。
【図9】 本発明に従って、2つの別個の光ファイバに設けられた2つのファイバ回折格子が共通の管の内部に収容されているものを示す側面図。
【図10】 本発明の図9の実施例の端面図。
【図11】 本発明に従って、2つの別個の光ファイバに設けられた2つのファイバ回折格子が共通の管の内部に収容されているとともに離間されているものを示す側面図。
【図12】 ファイバにおいて回折格子が存在する長手方向領域にのみ管が融接されている本発明の管収容型ファイバ回折格子の側面図。
【図13】 本発明の管に収容された同調可能型分布帰還型(DFB)ファイバレーザを示す側面図。
【図14】 アクチュエータを用いて管収容型ファイバ回折格子を圧縮して回折格子を同調するための本発明の装置を示す側面図。
【図15】 精密な圧力源を用いて管収容型ファイバ回折格子を圧縮して回折格子を同調するための本発明の装置を示す側面図。
【図16】 精密な圧力源を用いて管収容型ファイバ回折格子を圧縮して回折格子を同調するための本発明の装置を示す側面図。
【図17】 大きな直径の光導波路の内部に回折格子がもうけられたものを示す側面図。

Claims (48)

  1. 圧縮同調式光ファイバ装置であって、
    互いに垂直な軸方向および横方向の外形寸法を有し、横方向の外形寸法が少なくとも0.3mmである同調可能型光学素子を備えており、
    前記同調可能型光学素子は、入射光を受け入れるとともにこれを伝搬し、かつ前記軸方向に沿って設けられた少なくとも1つの反射素子を有しており、この反射素子は、前記入射光の反射波長を反射し、
    前記同調可能型光学素子の少なくとも一部は、連続しているとともに実質的に1種類の材料から構成された横方向断面を有し、
    前記反射素子には、前記横方向において前記同調可能型光学素子に座屈を生じさせることなく、前記反射波長を変更するように軸方向に圧縮ひずみが与えられ、これにより、圧縮同調式光ファイバ装置が同調することを特徴とする圧縮同調式光ファイバ装置。
  2. 前記同調可能型光学素子は、内部に前記反射素子が埋め込まれている光ファイバと、前記光ファイバおよび前記反射素子をその長手方向軸に沿って収容している管と、を備えており、前記管が前記ファイバの少なくとも一部に融接されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  3. 前記管が、前記光ファイバにおいて前記反射素子が存在する領域に融接されていることを特徴とする請求項記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  4. 前記管が、前記反射素子の軸方向の両側で、前記光ファイバに融接されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  5. 前記装置が、さらに、複数の前記光ファイバが前記管の内部に収容されたものを備えていることを特徴とする請求項2記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  6. 前記同調可能型光学素子が、外側のクラッディングおよび内側のコアを内部に備えた、光導波路を備えていることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  7. 前記内側のコアは、単一モードのコアであることを特徴とする請求項6記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  8. 前記装置が、さらに、複数の前記コアが前記導波路の内部に配置されたものを備えていることを特徴とする請求項記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  9. 前記同調可能型光学素子が、
    長手方向軸に沿って光ファイバの少なくとも一部に融接された管と、
    外側のクラッディングおよび内側のコアを内部に備えた、光導波路と、を備えており、
    前記管と前記導波路とが互いに軸方向に融接され、かつ光学的に結合されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  10. 前記反射素子が前記ファイバの内部に収容されており、かつ前記管の長手方向軸に沿って前記管に収容されていることを特徴とする請求項記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  11. 前記反射素子が、前記光導波路の内部に配置されていることを特徴とする請求項記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  12. 前記材料が、ガラス材料であることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  13. 前記同調可能型光学素子が、複数の反射素子を内部に備えていることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  14. 前記同調可能型光学素子が、少なくとも一対の反射素子を内部に備えており、前記同調可能型光学素子の少なくとも前記の一対の反射素子の間の部分に希土類ドーパントがドープされていることによって、レーザが構成されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  15. 前記レーザが、前記同調可能型光学素子に加わる荷重の変化とともに変化するレーザ波長のレーザを発生させることを特徴とする請求項14記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  16. 前記同調可能型光学素子において、少なくとも前記反射素子が存在している領域に希土類ドーパントがドープされており、前記反射素子によってDFBレーザが構成されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  17. 前記DFBレーザが、前記同調可能型光学素子に加わる荷重の変化とともに変化するレーザ波長のレーザを発生させることを特徴とする請求項16記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  18. 前記材料がシリカであることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  19. 前記同調可能型光学素子の少なくとも一部が円筒状であることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  20. 前記同調可能型光学素子が、少なくとも1つのテーパ状軸方向部分を備えていることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  21. 前記反射素子が固有波長を有しており、前記同調可能型光学素子が、前記同調可能型光学素子に加えられる荷重の変化に対する、前記固有波長のシフトの感度が所定のものとなるような形状を有することを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  22. 前記同調可能型光学素子の形状が、ドッグボーン形状であることを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  23. 前記同調可能型光学素子を軸方向に圧縮する圧縮装置をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  24. 前記圧縮装置は、アクチュエータを含むことを特徴とする請求項23記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  25. 前記圧縮装置は、前記同調可能型光学素子の少なくとも1つの軸方向端部に機械的に連結されたアクチュエータを含むことを特徴とする請求項23記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  26. 前記アクチュエータは、ステッパ電動機、ピエゾ電気式アクチュエータ、ソレノイド、もしくは空気圧式アクチュエータであることを特徴とする請求項23記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  27. 前記圧縮装置は、該圧縮装置および前記同調可能型光学素子の少なくとも一部を囲むハウジングを含むことを特徴とする請求項23記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  28. 前記圧縮装置は、前記同調可能型光学素子の少なくとも一部を囲む、流体で満たされた加圧ハウジングを含むことを特徴とする請求項23記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  29. 前記同調可能型光学素子の前記軸方向の外形は、該同調可能型光学素子の前記横方向の外形よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  30. 光ファイバ装置の波長を同調する方法であって、
    a)互いに垂直な軸方向および横方向の外形寸法を有し、横方向の外形寸法が少なくとも0.3mmであるとともに、少なくとも1つの反射素子がその長手方向軸に沿って配置されており、少なくとも一部における断面が、連続しているとともに、実質的に1種類の材料から構成されている同調可能型光学素子を提供し、
    b)前記同調可能型光学素子を軸方向に圧縮して、前記横方向において前記同調可能型光学素子に座屈を生じさせることなく、前記反射素子の反射波長を変化させ、これにより、圧縮同調式光ファイバ装置の波長が同調することを特徴とする方法。
  31. 前記同調可能型光学素子が、光ファイバおよび前記反射素子をその長手方向軸に沿って収容しているとともに前記ファイバの少なくとも一部に融接されている管を備えていることを特徴とする請求項30記載の方法。
  32. 前記管の内部に、複数の前記光ファイバが収容されていることを特徴とする請求項31記載の方法。
  33. 前記同調可能型光学素子が、外側のクラッディングおよび内側のコアを内部に備えた、光導波路を備えていることを特徴とする請求項30記載の方法。
  34. 前記導波路が、前記コアを複数備えていることを特徴とする請求項33記載の方法。
  35. 前記内側のコアは、単一モードのコアであることを特徴とする請求項33記載の方法。
  36. 前記同調可能型光学素子が、複数の反射素子を内部に備えていることを特徴とする請求項30記載の方法。
  37. 前記同調可能型光学素子が、少なくとも一対の反射素子を内部に備えており、前記同調可能型光学素子の少なくとも前記の一対の素子の間の部分に希土類ドーパントがドープされていることによって、レーザが構成されていることを特徴とする請求項30記載の方法。
  38. 前記レーザが、前記同調可能型光学素子に加わる荷重の変化とともに変化するレーザ波長のレーザを発生させることを特徴とする請求項37記載の方法。
  39. 前記同調可能型光学素子において、少なくとも前記反射素子が存在している領域に希土類ドーパントがドープされており、前記反射素子によってDFBレーザが構成されていることを特徴とする請求項30記載の方法。
  40. 前記DFBレーザが、前記同調可能型光学素子の圧縮とともに変化するレーザ波長のレーザを発生させることを特徴とする請求項39記載の圧縮同調式光ファイバ装置。
  41. 前記反射素子が固有波長を有しており、前記同調可能型光学素子は、前記同調可能型光学素子に加えられる荷重の変化に対する、前記固有波長のシフトの感度が所定のものとなるような形状を有することを特徴とする請求項30記載の方法。
  42. 前記同調可能型光学素子の形状が、ドッグボーン形状であることを特徴とする請求項41記載の方法。
  43. 前記の圧縮するステップでは、アクチュエータによって前記同調可能型光学素子を圧縮することを特徴とする請求項30記載の方法。
  44. 前記アクチュエータが、ステッパ電動機、ピエゾ電気式アクチュエータ、ソレノイド、もしくは空気圧式アクチュエータであることを特徴とする請求項43記載の方法。
  45. 前記の圧縮するステップでは、流体圧力によって前記同調可能型光学素子を圧縮することを特徴とする請求項30記載の方法。
  46. 前記材料が、ガラス材料であることを特徴とする請求項30記載の方法。
  47. 前記同調可能型光学素子の前記軸方向の外形は、該同調可能型光学素子の前記横方向の外形よりも大きいことを特徴とする請求項30記載の方法。
  48. 前記材料がシリカであることを特徴とする請求項30記載の方法。
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