JP4507507B2 - Multi-frequency antenna - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコン、PDA(携帯型情報機器)、携帯電話、あるいはVICSなどの情報端末機器等に内蔵させる多周波小型スロットアンテナあるいは無線LAN用多周波スロットアンテナの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線LANあるいはBluetooth(近距離無線データ通信システム)搭載のPDA等においては、アンテナの小型化のため、使用無線周波数帯域の広域化のみでなく、多周波化が盛んになって来ている。
その、一例として、3周波以上に対応できる逆F形の多周波アンテナが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、この提案では、共振周波数帯域の数に対応した数の放射電極(単位放射導体)群、アース(GND)板、及び短絡板等の少なくとも3個の要素を必要とするため、多周波になると、どうしても、寸法・スペースが大きくなってしまうという問題がある。他方、スペース削減のために放射電極間の間隔を狭くし過ぎると、干渉が起き易くなるという通信品質上の問題があり、小型化には、自ずと限界がある。さらには、放射電極は、強度に乏しい切片状の金属薄板であるため、同軸ケーブル等の給電線を取り付ける際の軽度の作業ミスによっても折り曲がってしまい、結果的には、アンテナの特性を悪化させてしまうという問題もあった。
これに対して、一枚の金属板に単一のスロットが放射電極として配設された単周波受信用のスロットアンテナが提案されている。このアンテナは構造が簡素化され、上記した強度の問題も解消されることから、最近注目されている(例えば、特許文献2参照。)。
ただ、この文献では、多周波用のアンテナ構造についての開示はなく、ましてや多周波用アンテナにおいて多周波に渡ってVSWRを最小化し、送受信特性の向上及び受信感度(Gain)の向上といった要求特性を満足させるような方策についても何等認識されていない。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−68736号公報
【特許文献2】
特開2002−84128号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、パソコン、あるいはPDA等の情報端末機器等の内部に組込む2周波数以上の多周波に対応する多周波スロットアンテナあるいは無線LAN用多周波スロットアンテナにおいて、多周波に渡って電圧定在波比(VSWR)が小さく、送受信特性並びに受信感度に優れるとともに小型化が実現された多周波アンテナを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、導電性基材に、互いに長さの異なる複数個の両端が閉じている直線状スロットを並置したアンテナにおいて、最も低いか又は高い周波数に対応する直線状スロットの長手方向の外周部で切り込みのVSWRが最小となる箇所を偏心給電点とし、しかも該偏心給電点を通り且つ該複数個の両端が閉じている直線状スロットと直交する仮想線を引いた際に、該仮想線に沿ってこれらスロットを特定の条件下で配設することにより、上記の課題を解決するに至った。
【0006】
かくして、本発明によれば、以下のA〜Dの要件を具備することを特徴とする多周波アンテナが提供される。
A. 導電性基材に、互いに長さの異なる複数個の両端が閉じている直線状スロットが放射電極群として並置状態で配設され、これにより2周波以上の動作機能を付与されていること;
B. 該複数個の両端が閉じている直線状スロットのうち、最も低いか又は高い周波数に対応するスロットの長手方向の外周部(ただし、該長手方向の中点に対応する外周部を除く)で該スロットの電圧定在波比(VSWR)が最小となる箇所ないしその近傍を偏心給電点として、該点に高周波同軸ケーブルの内部導体が接続されていること;そして、
C. 該偏心給電点を通り且つ該複数個の両端が閉じている直線状スロットと直交する仮想線を引いた際に、これらのスリットは、該仮想線によって分割される一方の側のスロット長(a)と他方の側のスロット長(b)との比がa:b=1:1.5〜1:4.5の範囲での相似的配設状態にあること。
D.該複数個の両端が閉じている直線状スロットを挟んで給電点とは反対側に設けたアースポイントに、該高周波同軸ケーブルの外部導体が接続されていること。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、2周波に対応するアンテナの例について説明する。
図1は、放射電極群として、互いに長さの異なる2個の両端が閉じている直線状スロット(以下、この“直線状スロット”は、単に”スロット“と略記する。)を並置したアンテナ素子の平面図である。
図2は、図1に示したアンテナ素子を情報端末機器内蔵用多周波アンテナに適用した例を示す平面図である。
図1〜図2において、(1)は平板状の導電性基材、(2)は導電性基材(1)の一部を切り抜いて形成された第1のスロット(第1の周波数に対応する第1放射電極)、(3)は、同様に導電性基材(1)の一部をスロット(2)の長さより短かくなるように切り抜いて形成された第2のスロット(第2の周波数に対応する第2放射電極)、(4)は高周波同軸ケーブル、(4a)はその内部導体、(4b)はその外部導体、(5)は導電性基材(1)の取り付け穴、(G)はアースポイント、(M)は偏心給電点、(P)は偏心給電点を通り且つスロット群と直交する仮想線、(L1)はスロット(2)の長さ(全長)、(L2)はスロット(3)の長さ(全長)、(W)はスロット(2)、(3)の各幅、(D)はスロット(2)とスロット(3)との隣接間隔、そして、(C)は各スロットの中点である。また、仮想線(P)によって分割される一方の側のスロット長(a)については、説明の便宜上、スロット(2)のスロット長さをa1で、スロット(3)の長さをa2で示した。同様に、仮想線(P)によって分割される他方の側のスロット長(b)についても、スロット(2)のスロット長さをb1で、スロット(3)の長さをb2で示した。
【0008】
本発明で特徴的なことは、スロット(2)、(3)を偏心給電点(M)の位置に関連して、要件Cで特定したように、a:b(図1では、a1:b1、a2:b2)=1:1.5〜1:4.5の範囲での相似的配設状態にすることにある。これにより、後揚の表1にも示すように、アンテナ素子全体としての複数の共振点近傍でのVSWRを最小に維持し、送受信特性を向上させ、しかも、アンテナの受信感度(Gain)も格段に向上させることができる。
これらの点について、図1を参照しながら、さらに詳細な説明をする。
先ず、並置状態で配設されたスロット(2)及びスロット(3)のうち、スロット(2)の外周部で該スロットのVSWRが最小となる箇所ないしその近傍(M)を偏心給電点とする。そして、該偏心給電点(M)を通り且つスロット(2)及び(3)と直交するような仮想線(P)を描いた際に、該仮想線(P)に沿ってスロット(2)及び(3)を、上述したa:bの比(要件C)でもって相似的に配設する。
偏心給電点(M)は、前述のように、スロット(2)又は(3)の外周部で、スロット(2)又は(3)のVSWRが最小となる位置あるいはその近傍に設定される。この場合の偏心量は、スロット(2)の長手方向の中点(C)を0点とするX,Yの座標軸の第2象限又はスロット(3)の長手方向の中点(C)を0点とするX,Yの座標軸の第1象限において、X軸方向、Y軸方向ともに20 %〜40 %の範囲にあるのが好ましい。さらに、スロットのその他の要件について述べると、スロット(2)の長さ(L1)は35〜45mm、スロット(3)の長さ(L2)は63〜73mmの範囲から適宜選定される。このときの各スロットの幅(W)は0.5mm〜5mmの範囲から適宜採択すればよい。又、スロット(2)とスロット(3)との隣接間隔(D)が、小さ過ぎると干渉が生じ、逆に該間隔(D)が大き過ぎるとスペース効率が悪くなる。このことを勘案すると、該隣接間隔(D)は0.5mm〜10mmの範囲とすることが好ましい。
さらに、導電性基材(1)に配設されるスロットは、多周波受信ということから、共振周波数帯域の数に対応した複数個、通常は2または3個配設される。このときの導電性基材としては、洋白(白銅)、銅、鉄、あるいは黄銅等の導電性の金属基材が好ましい。その中でも洋白(白銅)が強度、加工性、及び耐腐食性に優れているので、特に好ましい。基材の形状は、図示したように通常は平板状で採用される。この“平板状”の典型的な例は金属板である。その際、安定した動作を確保するためには、該金属板は少なくとも70mm2以上の面積が必要とされる。実用的には、140mm2〜420mm2の範囲とすることが望ましい。また、その厚さについては格段の制約はないが、強度を考慮して0.3mm〜3mmの範囲内で適宜選択すればよい。また、導電性基材としては、上述した金属のほか、樹脂フィルム上に金属を蒸着させた金属蒸着フィルム、あるいは銅箔等の導電部を設けた平板状基材であってもよい。そして、これらの基材については、切り込みのほかにエッチングによりスロットを形成してもよい。
以上、図1を通してアンテナ素子について説明したが、該素子から実際に多周波アンテナを構成する際は、図2に示すようにスロット(2)及び(3)を挟んで偏心給電点(M)とその反対側にアースポイント(G)を設ける。このアースポイント(G)は、仮想線(P)上あるいはその近傍、またはスロット(3)中点(C)を0点とするX、Yの座標軸の第4象限において、X軸方向及びY軸方向に共に0〜20%偏心した箇所に設ければよい。そして、これらの偏心給電点(M)及びアースポイント(G)には、高周波同軸ケーブル(4)等の給電部材を接続すればよい。このとき、高周波同軸ケーブル(4)の内部導体(4a)は偏心給電点(M)に他方、外部導体(4b)はアースポイント(G)に接続される。高周波同軸ケーブル(4)としては、周知のフッ素樹脂被覆等の高周波同軸ケーブルが採用される。高周波同軸ケーブル(4)を偏心給電点(M)及びアースポイント(G)に接続するには、ハンダ付あるいは超音波接続等を利用すればよい。
最後に、本発明のアンテナを情報端末機器に取付ける際には、取り付け穴(5)を利用することにより簡単に取り付けができる。
【0009】
以下に、図1の2周波に対応する多周波素子を適用した情報端末機器内蔵用アンテナの具体例を示す。
先ず、縦70mm、横50mm、厚さ0.4mmの洋白板からなる平板状導電性基材(1)の中央部に簡易プレス機により2.45GHz帯に対応した長さ68mm、幅1mmのスロット(2)を穿けて第1放射電極を形成した。このとき、スロット(2)のVSWRが最小となる偏心給電点(M)の位置は、スロット(2)の中点(C)を0点とするX、Yの座標軸の第2象限において、X軸方向に15%、Y軸方向に共に30%偏心した箇所であった。したがって、スロット(2)の偏心給電点(M)を通り且つスロット(2)、(3)と直交する仮想線(P)によって分割されるスロット(2)において、一方の側のスロット長(a1)及び他方の側のスロット長(b1)は、それぞれに19mm(a1)及び49mm(b1)であり、a1:b1=1:2.58となる。
次に、図1に示すように、スロット(2)の右側に、5.25GHz帯に対応する第2放射電極として、長さ(L2)が40mm、幅(W)が1mmのスロット(3)を1mmの隣接間隔(D)で並置した。このとき、仮想線(P)によって分割されるスロット(3)において、一方の側のスロット長(a2)と他方の側のスロット長(b2)は、それぞれに11.4mm(a2)及び28.6mm(b2)であり、a2:b2=1:2.50となる。このようにして、両スロット(2)及び(3)を仮想線(P)に沿って相似的に並置・配設した。さらに、図2に示すように、スロット(3)の中点(C)を0点とするX、Yの座標軸の第4象限において、X軸方向及びY軸方向に共に15%偏心した箇所にアースポイント(G)を設けた。
最後に、上記の給電点(M)及びアースポイント(G)に、外径0.93mm、導体径0.24mmのフッ素樹脂(PFA)同軸ケーブル(4)の内部導体(4a)及び外部導体(4b)をそれぞれハンダにより接続することにより、2周波に対応する情報端末機器内蔵用アンテナを得た。
以下、表1に本発明の効果を従来例(比較例)との比較において説明する。
ここで、実施例は仮想線(P)によって分割される各スロットにおいて、一方の側のスロット長(a)と他方の側のスロット長(b)との比がa:b=1:2.5の場合を示し、比較例1はa:b=1:5の場合(本発明の上限であるa:b=1:4.5を超えた場合)を示し、比較例2はa:b=1:1の場合(本発明の下限であるa:b=1:1.5未満の場合)を示している。なお比較例での周波数等のその他の条件は本発明と同一とした。
【表1】
上記、表1から明らかに、本発明の要件Cを満足する場合、多周波(第1周波数及び第2周波数)に渡ってVSWRが小さく送受信特性に優れるとともにGainまでも改善された高能率のアンテナが得られることが判る。
このようなアンテナは、パソコンをはじめとしてPDA等、各種情報端末機器を始めとし、家電製品あるいは自動車関連機器へも内蔵できる。もちろん、本発明の思想の範囲内であれば、種々の変更および応用が可能であることは言うまでもない。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、従来と比較してVSWRが小さく送受信特性並びにGainが大幅に向上し、しかも小型化が実現された多周波アンテナが提供され、このアンテナはパソコン等の情報端末機器内蔵用としてその機能を如何なく発揮するという格別顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2周波に対応する本発明のアンテナにおいて、放射電極群として、互いに長さの異なる2個の両端が閉じている直線状スロットを並置したアンテナ素子の平面図。
【図2】 図1に示した本発明のアンテナ素子を情報端末機器内蔵用多周波アンテナに適用した例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 導電性基材
2 第1放射電極を形成するスロット
3 第2放射電極を形成するスロット
4 高周波同軸ケーブル
4a 高周波同軸ケーブル(4)の内部導体
4b 高周波同軸ケーブル(4)の外部導体
5 取り付け穴
G アースポイント
M 偏心給電点
P 偏心給電点(M)を通り且つスロット群(2)、(3)に直交する仮想線
a1 仮想線(P)によって分割されるスロット(2)の 一方の側のスロット長
b1 仮想線(P)によって分割されるスロット(2)の他方の側のスロット長
a2 仮想線(P)によって分割されるスロット(3)の 一方の側のスロット長
b2 仮想線(P)によって分割されるスロット(3)の他方の側のスロット
L1 スロット(2)の長さ
L2 スロット(3)の長さ
W スロット(2)、(3)の幅
C スロット(2)、(3)の中点
D スロット(2)とスロット(3)との隣接間隔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement of a multi-frequency small slot antenna or a multi-frequency slot antenna for a wireless LAN incorporated in an information terminal device such as a personal computer, a PDA (portable information device), a mobile phone, or a VICS.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in a PDA or the like equipped with a wireless LAN or Bluetooth (short-range wireless data communication system), in order to reduce the size of the antenna, not only widening of the use radio frequency band but also multi-frequency has become popular. .
As an example, an inverted-F multi-frequency antenna that can handle three or more frequencies has been proposed (see, for example, Patent Document 1).
However, in this proposal, the resonance frequency band the number of radiation electrodes corresponding to the number (unit radiation conductor) group, ground (GND) plate, because it requires at least three components, such as 及 beauty short circuit plate, multifrequency Then, there is a problem that the size and space are inevitably increased. On the other hand, if the distance between the radiation electrodes is made too narrow in order to reduce the space, there is a problem in communication quality that interference easily occurs, and there is a limit to downsizing. Furthermore, since the radiation electrode is a thin metal plate in the form of a slice with low strength, it can be bent by a minor work mistake when attaching a feeder such as a coaxial cable, resulting in deterioration of the antenna characteristics. There was also a problem of letting it go.
On the other hand, a single-frequency receiving slot antenna has been proposed in which a single slot is disposed as a radiation electrode on a single metal plate. Since this antenna has a simplified structure and solves the above-described strength problem, it has recently been attracting attention (see, for example, Patent Document 2).
However, in this document, there is no disclosure about the antenna structure for a multi-frequency, let alone to minimize VSWR over a multi-frequency in a multi-frequency antenna, the required properties such as improved improved and the reception sensitivity of the transmission and reception characteristics (Gain) There is no recognition of measures to satisfy them.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-68736 A [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-84128
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a multi-frequency slot antenna or a multi-frequency slot antenna for wireless LAN that supports two or more frequencies incorporated in an information terminal device such as a personal computer or a PDA over multiple frequencies. voltage standing wave ratio (VSWR) is small, is to provide a multi-frequency antenna miniaturization is realized with excellent transmission and reception characteristics and reception sensitivity.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In the antenna in which a plurality of linear slots of which both ends are closed are juxtaposed on a conductive substrate, the inventors of the present invention have the longitudinal direction of the linear slot corresponding to the lowest or highest frequency. When an imaginary line perpendicular to a linear slot that passes through the eccentric feeding point and is closed at both ends is drawn, a point where the VSWR of the cut is the smallest at the outer peripheral portion is drawn. By arranging these slots along a line under specific conditions, the above-mentioned problems have been solved.
[0006]
Thus, according to the present invention, a multi-frequency antenna characterized by having the following requirements A to D is provided.
A. A plurality of linear slots having both ends closed on the conductive base material are arranged in a juxtaposed state as a radiating electrode group, thereby imparting an operation function of two or more frequencies;
B. Among the plurality of linear slots closed at both ends, the outer peripheral portion in the longitudinal direction of the slot corresponding to the lowest or highest frequency (excluding the outer peripheral portion corresponding to the midpoint in the longitudinal direction) A point where the voltage standing wave ratio (VSWR) of the slot is the minimum or the vicinity thereof as an eccentric feed point, and the inner conductor of the high-frequency coaxial cable connected to the point; and
C. When drawing an imaginary line that passes through the eccentric feed point and is orthogonal to the linear slot that is closed at both ends , these slits are formed with a slot length (a ) And the slot length (b) on the other side are in a similar arrangement in a range of a: b = 1: 1.5 to 1: 4.5.
D. The outer conductor of the high-frequency coaxial cable is connected to a ground point provided on the side opposite to the feeding point across the plurality of linear slots closed at both ends .
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to an example of an antenna corresponding to two frequencies.
FIG. 1 shows an antenna element in which two linear slots of different lengths are closed as a radiating electrode group (hereinafter, this “linear slot” is simply abbreviated as “slot”). FIG.
FIG. 2 is a plan view showing an example in which the antenna element shown in FIG. 1 is applied to an information terminal device built-in multi-frequency antenna.
1 to 2, (1) is a flat conductive base material, (2) is a first slot formed by cutting out a part of the conductive base material (1) (corresponding to the first frequency) Similarly, the first radiation electrode), (3) is formed by cutting out a part of the conductive substrate (1) so as to be shorter than the length of the slot (2). (Second radiation electrode corresponding to frequency), (4) is a high-frequency coaxial cable, (4a) is its inner conductor, (4b) is its outer conductor, (5) is a mounting hole for the conductive substrate (1), ( G) is an earth point, (M) is an eccentric feeding point, (P) is an imaginary line passing through the eccentric feeding point and orthogonal to the slot group, (L1) is the length (full length) of the slot (2), (L2) Is the length (total length) of slot (3), (W) is the width of slots (2) and (3), (D) is next to slot (2) and slot (3) The contact interval, and (C) is the midpoint of each slot. For the convenience of explanation, the slot length (a) on one side divided by the virtual line (P) is indicated by a1 for the slot length (2) and a2 for the slot (3). It was. Similarly, regarding the slot length (b) on the other side divided by the virtual line (P), the slot length of the slot (2) is indicated by b1, and the length of the slot (3) is indicated by b2.
[0008]
What is characteristic of the present invention is that a: b (in FIG. 1, a1: b1 ) , as specified in requirement C in relation to the position of the eccentric feed point (M) , slots (2), (3) . A2: b2) = 1: 1.5 to 1: 4.5. As a result, as shown in Table 1 below , the VSWR in the vicinity of a plurality of resonance points as the entire antenna element is kept to the minimum, the transmission / reception characteristics are improved, and the reception sensitivity (Gain) of the antenna is remarkably improved. Can be improved .
These points will be described in more detail with reference to FIG.
First, of the slot (2) and the slot (3) arranged in the juxtaposed state, the position where the VSWR of the slot is the minimum or the vicinity thereof (M) is set as the eccentric feeding point on the outer periphery of the slot (2). . Then, when an imaginary line (P) passing through the eccentric feed point (M) and orthogonal to the slots (2) and (3) is drawn, the slot (2) and the imaginary line (P) are drawn along the imaginary line (P). (3) is arranged in a similar manner with the above-mentioned a: b ratio (requirement C) .
As described above, the eccentric feed point (M) is set at or near the position where the VSWR of the slot (2) or (3) is minimum on the outer periphery of the slot (2) or (3). The amount of eccentricity in this case is 0 in the second quadrant of the X and Y coordinate axes with the midpoint (C) in the longitudinal direction of the slot (2) as 0, or the midpoint (C) in the longitudinal direction of the slot (3) as 0. In the first quadrant of the X and Y coordinate axes as points, it is preferable that both the X axis direction and the Y axis direction are in the range of 20% to 40%. Further , regarding other requirements of the slot, the length (L1) of the slot (2) is appropriately selected from the range of 35 to 45 mm, and the length (L2) of the slot (3) is appropriately selected from the range of 63 to 73 mm. The width (W) of each slot at this time may be appropriately selected from the range of 0.5 mm to 5 mm. Further, if the adjacent distance (D) between the slot (2) and the slot (3) is too small, interference occurs. Conversely, if the distance (D) is too large, the space efficiency is deteriorated. Considering this, it is preferable that the adjacent interval (D) is in a range of 0.5 mm to 10 mm.
Furthermore, since the slot disposed in the conductive base material (1) is multi-frequency reception, a plurality, usually two or three, corresponding to the number of resonance frequency bands are disposed. As the conductive substrate at this time, a conductive metal substrate such as white (brass), copper, iron, or brass is preferable. Among them, western white (white copper) is particularly preferable because it is excellent in strength, workability, and corrosion resistance. The shape of the substrate is usually a flat plate as shown in the figure. A typical example of this “flat plate” is a metal plate. At that time, in order to ensure stable operation, the metal plate needs to have an area of at least 70 mm 2 or more. Practically, it is desirable to set it in the range of 140 mm2 to 420 mm2. Moreover, although there is no special restriction | limiting about the thickness, what is necessary is just to select suitably in the range of 0.3 mm-3 mm in consideration of intensity | strength. Moreover, as a conductive base material, the flat metal substrate which provided the electroconductive part, such as the metal vapor deposition film which vapor-deposited the metal on the resin film other than the metal mentioned above, or copper foil may be sufficient. And about these base materials, you may form a slot by an etching other than a notch | incision.
As described above, the antenna element has been described with reference to FIG. 1. When actually constructing a multi-frequency antenna from the element, the eccentric feed point (M) and the slots (2) and (3) are sandwiched as shown in FIG. An earth point (G) is provided on the opposite side. This earth point (G) is in the X-axis direction and the Y-axis in the fourth quadrant of the X and Y coordinate axes on or near the virtual line (P) or in the slot (3) midpoint (C). What is necessary is just to provide in the location eccentrically 0-20% in the direction. Then, these eccentric feed point (M) and ground point (G), may be connected to the feeding member such as a high-frequency coaxial cable (4). At this time, the inner conductor (4a) of the high-frequency coaxial cable (4) is connected to the eccentric feeding point (M), and the outer conductor (4b) is connected to the ground point (G). As the high-frequency coaxial cable (4), a well-known high-frequency coaxial cable such as a fluororesin coating is employed. In order to connect the high-frequency coaxial cable (4) to the eccentric feeding point (M) and the earth point (G), soldering or ultrasonic connection may be used.
Finally, when the antenna of the present invention is attached to the information terminal device, it can be easily attached by utilizing the attachment hole (5).
[0009]
A specific example of an antenna for an information terminal device to which a multi-frequency element corresponding to the two frequencies shown in FIG. 1 is applied will be shown below.
First, a slot having a length of 68 mm and a width of 1 mm corresponding to the 2.45 GHz band by a simple press machine at the center of a flat conductive substrate (1) made of a white plate of 70 mm length, 50 mm width and 0.4 mm thickness. (2) was formed to puncture only by the first radiation electrode. At this time, the position of the eccentric feed point (M) at which the VSWR of the slot (2) is the minimum is X in the second quadrant of the X and Y coordinate axes with the midpoint (C) of the slot (2) being zero. The location was 15% eccentric in the axial direction and 30% both in the Y-axis direction. Therefore, in the slot (2) divided by the virtual line (P) passing through the eccentric feeding point (M) of the slot (2) and orthogonal to the slots (2) and (3) , the slot length (a1 on one side ) ) And the slot length (b1) on the other side are 19 mm (a1) and 49 mm (b1), respectively, and a1: b1 = 1: 2.58.
Next, as shown in FIG. 1, on the right side of the slot (2), as a second radiation electrode corresponding to the 5.25 GHz band, the slot (3) having a length (L2) of 40 mm and a width (W) of 1 mm. Were juxtaposed with an adjacent spacing (D) of 1 mm. At this time, in the slot (3) divided by the virtual line (P), the slot length (a2) on one side and the slot length (b2) on the other side are 11.4 mm (a2) and 28. 6 mm (b2), and a2 : b2 = 1: 2.50 . In this way, both slots (2) and (3) were placed side by side along the virtual line (P) in a similar manner. Further, as shown in FIG. 2, in the fourth quadrant of the X and Y coordinate axes with the midpoint (C) of the slot (3) as the zero point, both the X axis direction and the Y axis direction are 15% eccentric. An earth point (G) was provided.
Finally, the inner conductor (4a) and outer conductor (of the fluororesin (PFA) coaxial cable (4) having an outer diameter of 0.93 mm and a conductor diameter of 0.24 mm are connected to the feeding point (M) and the earth point (G). By connecting each of 4b) with solder, an information terminal device built-in antenna corresponding to two frequencies was obtained.
Hereinafter, the effects of the present invention will be described in Table 1 in comparison with the conventional example (comparative example).
In this embodiment, in each slot divided by the virtual line (P), the ratio of the slot length (a) on one side to the slot length (b) on the other side is a: b = 1: 2. 5, Comparative Example 1 shows the case of a: b = 1: 5 ( when the upper limit of the present invention, a: b = 1: 4.5) , and Comparative Example 2 shows the case of a: b = 1: 1 (the lower limit of the present invention, a: b = 1: less than 1.5). The other conditions such as frequency in the comparative example were the same as those in the present invention.
[Table 1]
As can be seen from Table 1 above, when the requirement C of the present invention is satisfied , a highly efficient antenna having a small VSWR over a plurality of frequencies (first frequency and second frequency), excellent transmission and reception characteristics, and improved even to Gain. It can be seen that
Such an antenna can be incorporated into various information terminal devices such as personal computers, PDAs, and the like, as well as home appliances or automobile-related devices. Of course, it goes without saying that various modifications and applications are possible within the scope of the idea of the present invention.
[0010]
【The invention's effect】
According to the present invention, VSWR as compared with conventional small transmission and reception characteristics and Gain greatly improved, moreover there is provided a multi-frequency antenna miniaturization is realized, the antenna information terminal equipment built such as a personal computer As a result, it has a particularly remarkable effect of exerting its functions.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of an antenna element in which two linear slots having opposite ends are arranged side by side as a radiation electrode group in the antenna of the present invention corresponding to two frequencies.
FIG. 2 is a plan view showing an example in which the antenna element of the present invention shown in FIG. 1 is applied to a multi-frequency antenna for incorporating information terminal equipment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Conductive base material 2 Slot which forms 1st radiation electrode 3 Slot which forms 2nd radiation electrode 4 High frequency coaxial cable 4a Inner conductor 4b of high frequency coaxial cable (4) Outer conductor 5 of high frequency coaxial cable (4) Mounting hole G Ground point M Eccentric feed point P One side of slot (2) divided by imaginary line a1 imaginary line (P) passing through eccentric feed point (M) and orthogonal to slot groups (2) and (3) Slot length b1 Slot length a2 on the other side of slot (2) divided by virtual line (P) a2 Slot length b2 on one side of slot (3) divided by virtual line (P) Virtual line (P) Slot L1 on the other side of slot (3) divided by the length of slot (2) L2 length of slot (3) W width of slot (2), (3) slot C (2), (3) Midpoint D Slot (2) and Adjacent distance to slot (3)
Claims (1)
A. 導電性基材に、互いに長さの異なる複数個の両端が閉じている直線状スロットが放射電極群として並置状態で配設され、これにより2周波以上の動作機能を付与されていること;
B. 該複数個の両端が閉じている直線状スロットのうち、最も低いか又は高い周波数に対応するスロットの長手方向の外周部(ただし、該長手方向の中点に対応する外周部を除く)で該スロットの電圧定在波比(VSWR)が最小となる箇所ないしその近傍を偏心給電点として、該点に高周波同軸ケーブルの内部導体が接続されていること;そして、
C. 該偏心給電点を通り且つ該複数個の両端が閉じている直線状スロットと直交する仮想線を引いた際に、これらのスリットは、該仮想線によって分割される一方の側のスロット長(a)と他方の側のスロット長(b)との比がa:b=1:1.5〜1:4.5の範囲での相似的配設状態にあること。
D.該複数個の両端が閉じている直線状スロットを挟んで給電点とは反対側に設けたアースポイントに、該高周波同軸ケーブルの外部導体が接続されていること。A multi-frequency antenna comprising the following requirements A to D:
A. A plurality of linear slots having both ends closed on the conductive base material are arranged in a juxtaposed state as a radiating electrode group, thereby imparting an operation function of two or more frequencies;
B. Among the plurality of linear slots closed at both ends, the outer peripheral portion in the longitudinal direction of the slot corresponding to the lowest or highest frequency (excluding the outer peripheral portion corresponding to the midpoint in the longitudinal direction) A point where the voltage standing wave ratio (VSWR) of the slot is the minimum or the vicinity thereof as an eccentric feed point, and the inner conductor of the high-frequency coaxial cable connected to the point; and
C. When drawing an imaginary line that passes through the eccentric feed point and is orthogonal to the linear slot that is closed at both ends , these slits are formed with a slot length (a ) And the slot length (b) on the other side are in a similar arrangement in a range of a: b = 1: 1.5 to 1: 4.5.
D. The outer conductor of the high-frequency coaxial cable is connected to a ground point provided on the side opposite to the feeding point across the plurality of linear slots closed at both ends .
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