JP4507042B2 - Magnetic recording medium - Google Patents

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JP4507042B2
JP4507042B2 JP2000339817A JP2000339817A JP4507042B2 JP 4507042 B2 JP4507042 B2 JP 4507042B2 JP 2000339817 A JP2000339817 A JP 2000339817A JP 2000339817 A JP2000339817 A JP 2000339817A JP 4507042 B2 JP4507042 B2 JP 4507042B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非磁性層を有し、その上に磁性層を有する磁気記録媒体に於いて、ヘッド付着が良好で、耐久性に優れた、特にデジタル信号を高記録密度で記録再生する磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特公昭57−4967号公報、特公昭56−10688号公報、特公平1−25136号公報などの各公報には、磁性層に脂肪酸アミドを使用した開示がなされ、表面性、分散性、摩擦が低減されることによる効果を証して、様々な潤滑剤との組み合わせにより使用されることが提案されている。また、特許第2822191号公報には、磁性層においてエポキシ基やスルホン酸等の極性基を有する樹脂と脂肪酸アミドとの組合わせにより用いることが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年高記録密度磁気記録に対応するために磁性層厚みが0.2μm以下と、ごく薄膜化される傾向にあり、このように薄い磁性層を有する磁気記録媒体に上記各公報に開示された潤滑剤や樹脂の組み合わせを適用したとしても磁性層が非常に薄いために潤滑剤の絶対量が不足し充分な耐久性や、信頼性を得ることが出来ない。また多量に添加すると高温高湿での保存時に潤滑剤が吐出するなどの問題が発生する場合が多くなる。
【0004】
本発明は0.2μm以下と薄い磁性層であっても耐久性、ヘッド付着に優れ、しかも高温高湿での保存においても潤滑剤の吐出が生じない高記録密度磁気記録媒体を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明の構成とすることにより達成できる。
(1)非磁性支持体上に、非磁性粉末と結合剤を主として含む膜厚0.4〜2.0μmの非磁性層を有し、その上に膜厚0.2μm以下の磁性層を有する磁気記録媒体において、該非磁性層中に脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルを含んでおり、その含有量は、非磁性粉末100重量部に対して非磁性層中の脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルの総量が1.0〜2.3重量部、脂肪酸が0.2〜1.0重量部、脂肪酸アミドが0.1〜0.5重量部、脂肪酸エステルが0.5〜1.0重量部であり、脂肪酸がステアリン酸、脂肪酸アミドがステアリン酸アミド、脂肪酸エステルがステアリン酸ブチルであることを特徴とする磁気記録媒体。
(2)非磁性粉末がα酸化鉄及び/又はカーボンブラックを含むことを特徴とする上記(1)に記載の磁気記録媒体。
(3)α酸化鉄がAl又はSiで表面処理されていることを特徴とする上記(2)に記載の磁気記録媒体。
(4)カーボンブラックのBET法による比表面積(BET値)が40〜70m2/g、
平均粒径25〜40nm、DBP吸油量が40〜55cc/100gであることを特徴とする上記(2)又は(3)に記載の磁気記録媒体。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、非磁性層中に非磁性粉末と、潤滑剤として脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルを極めて限られた量の範囲で含ませたので、磁性層の摩擦が下がり耐久性が良くなるという効果を有する。磁性層のみに脂肪酸、脂肪酸エステルと共に脂肪酸アミドを添加すると、脂肪酸アミドが少量では摩擦が下がるが、磁性層が薄膜化された媒体においては、磁性層が薄いために含まれる量が非常に少なくなり、耐久性を向上させるほどの効果がない。逆に多量に添加すると、例えば、磁性紛100重量部に対し1重量部ほど入れると、磁性層表面に吐出したり、塗料の凝集がおきてしまう。
【0007】
本発明では非磁性層中に非磁性粉末と、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルを含み、非磁性粉末100重量部に対して、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルの総量が1.0〜2.3重量部であり、かつ、脂肪酸が0.2〜1.0重量部、脂肪酸アミドが0.1〜0.5重量部、脂肪酸エステルが0.5〜1.0重量部であるようにしたため吐出を起こさずに、磁性層の摩擦が低下し耐久性が向上するという効果が得られる。好ましくは、脂肪酸が0.3〜0.5重量部、脂肪酸アミドが0.1〜0.3重量部、脂肪酸エステルが0.6〜0.9重量部である。
【0008】
上記の効果が発生する理由は明確ではないが、非磁性層に含まれている脂肪酸は、一般的には、非磁性層に含まれている非磁性粉末に対し吸着しやすいために非磁性層から磁性層表面へは出てきにくいが、非磁性粉末に吸着せずに遊離した状態の脂肪酸アミド及び脂肪酸エステルは、構造上比較的容易に動くことができ、しかも、脂肪酸アミドが脂肪酸を同伴する効果が強いため、非磁性層から徐々に磁性層表面上に出てくるためと考えられる。このような脂肪酸、脂肪酸アミド及び脂肪酸エステルの移行の効果は、非磁性層に脂肪酸アミドが適量入っていることによってのみ現れる。非磁性層から移行すると考えられる分の脂肪酸と脂肪酸アミドを予め磁性層に入れておいてもこのような効果は得られない。
【0009】
前記潤滑剤総量が非磁性粉100重量部に対し1.0重量部より少ないと目的とする耐久性を得ることが出来ず、2.3重量部より多いと過剰になった潤滑剤によりヘッド付着が悪くなる。また脂肪酸が0.2重量部未満では耐久性が悪化し、1.0重量部を超えるとヘッド付着が悪化してくる。脂肪酸アミドが0.1重量部未満の場合には、上記脂肪酸の同伴効果が得られなくなり、耐久性の悪化が発生し、0.5重量部を超えると、過剰となった脂肪酸アミドが磁性層表面に吐出してくる。脂肪酸エステルが0.5重量部未満の場合も上記脂肪酸の同伴効果が得られなくなり耐久性が悪化する。一方1.0重量部を超えると非磁性層が可塑化してくるためやはり耐久性が悪化してくる。
【0010】
本発明に用いることができる脂肪酸アミドとしては、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミドが挙げられる。特にステアリン酸アミド(以下「SAA」と略記することもある。)とパルミチン酸アミド(PAA)を用いると本発明の効果をより良好に発揮することができる。脂肪酸アミドとしては一種のみを用いても良いが、ステアリン酸アミドとパルミチン酸アミドを混合して用いてもよく、ステアリン酸アミド/パルミチン酸アミドの重量比が60/40〜80/20であるものは工業的に入手が容易であり好ましく用いることができる。また脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸(MA)、パルミチン酸、ステアリン酸(SA)、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ベヘン酸、エルカ酸、エライジン酸等を挙げることができ、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸が好ましい。特にステアリン酸は耐久性の向上に有効である。脂肪酸エステルとしては、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸ブチル(BP)、ステアリン酸ブチル(BS)、ネオペンチルグリコールジオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート、オレイン酸オレイル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸イソトリデシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸ブトキシエチル等が挙げられるが、例えば、脂肪酸としてステアリン酸を用いる場合には、脂肪酸由来成分がステアリン酸であるものが上記脂肪酸の同伴効果が得られやすく好ましい。これは、脂肪酸アミドについても同様である。更にステアリン酸ブチルは構造が比較的単純であり非磁性層や磁性層中で容易に移動できるため、非磁性層から磁性層への移行時に、上記ステアリン酸を同伴する効果が高いステアリン酸アミドと共に用いると本発明の効果を得やすい。
【0011】
本発明においては、非磁性層に含まれる非磁性粉末として、α酸化鉄及び/又はカーボンブラックが好ましい。α酸化鉄は更に、Al又はSiで表面処理されていることが好ましく、カーボンブラックの比表面積(BET値)が40〜70m2/g、平均粒径25〜40nm、DBP吸油量40〜55cc/100gであることが好ましい。このようにすることにより上記同伴効果をより発揮することが可能となる。又、磁性層の膜厚は乾燥厚で0.2μm以下、好ましくは0.20〜0.05μmである。又、非磁性層の乾燥膜厚は0.4〜2.0μmが好ましい。
これらの厚み構成とすることにより上記同伴効果を得ることが容易となる。本発明に用いられる強磁性粉末としては、従来から公知である磁性粉を使用することが可能で、磁気記録装置に適した保磁力、粒径の磁性粉を用いることが出来るが、近年の磁気記録媒体に求められる特性を得るためには、特にFeを主体とした強磁性合金粉末は保磁力、飽和磁化量も大きく媒体設計においてより効果的である。
【0012】
本発明に用いられるその他の非磁性粉、結合剤、研磨材、分散剤、カーボン、硬化剤は従来から公知の物が使用でき、また、製造方法(分散方式、塗布方式など)についても、従来からの公知の技術を用いることが出来る。
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例を比較例と共に説明する。
次のような組成の非磁性層、磁性層とバックコート層を具備した磁気記録媒体を作製した。
(実施例1)非磁性層形成のための非磁性塗料を調整した。
<非磁性層形成のための非磁性塗料組成>
非磁性粉末(戸田工業製 DPN250BW)
針状α酸化鉄…75重量部
Al/SiO2:0.16/0.23重量部
BET値:53m2/g
pH:5.5
可溶性Na量:24ppm
可溶性Ca量:9ppm
嵩密度:0.7g/ml
長軸長:0.15μm
短軸長:0.03μm
カーボンブラック(コロンビヤンカーボン製 RavenR760B)…25重量部
平均粒径30nm
BET63m2/g
DBP吸油量48cc/100g
樹脂(東洋紡製 TB0246)…9重量部
塩化ビニル-エポキシ含有モノマー共重合体(電子線硬化型樹脂)
平均重合度:310
エポキシ含有量:3重量部
過硫酸カリ使用S含有量:0.6重量部
2−イソシアネートエチルメタクリレート(MOI)を使用して、日本ゼオン社製MR110をアクリル変性したもの、
アクリル含有量:6モル/1モル
樹脂(東洋紡 TB0216)…9重量部
ポリウレタン(電子線硬化型樹脂)
ヒドロキシ含有アクリル化合物−ホスホン酸基含有リン化合物−
ヒドロキシ含有ポリエステルポリオール
Tg 15℃
分散剤(東邦化学 RE610)…3重量部
有機リン酸化合物
研磨剤(住友化学 HIT60A)…5重量部
αアルミナ
平均粒径 0.22μm
メチルエチルケトン…100重量部
トルエン…100重量部
シクロヘキサノン…40重量部
この組成物をニーダーにて十分に混練した後、横型のピンミルにて分散を行った。その後に、下記の組成物を投入し、更に1時間分散を行った。
脂肪酸(日本油脂 NAA180、ステアリン酸)…0.4重量部
脂肪酸エステル(日本精化 BS−S、ステアリン酸ブチル)…0.8重量部
脂肪酸アミド(花王 脂肪酸アマイドS)…0.2重量部
ステアリン酸アミド=70
パルミチン酸アミド=30混合品
メチルエチルケトン…30重量部
トルエン…30重量部
シクロヘキサノン…15重量部
このようにして得られた非磁性塗料を更に平均孔径0.3μmのフィルターで濾過して非磁性塗料を作製した。
【0013】
次に磁性層形成のための磁性塗料を調整した。
<磁性層形成のための磁性塗料組成>
強磁性粉(Fe系針状磁性紛)…100重量部
Co/Al/Y=30重量部/4.7重量部/4.8重量部(Fe100重量部に対して)
Hc:187kA/m(2370Oe)
σs:155Am2/kg
BET値:48m2/g
長軸長:0.10μm
結晶子サイズ:160Å
pH:9.5
樹脂(日本ゼオン MR110)…8重量部
塩化ビニル共重合体
塩ビ/2HEMA/AGE/分子末端OSO3K:84.5/4.5/7.4/0.36(重量比)
樹脂(東洋紡 UR8200)…5重量部
ポリエステルポリウレタン
SO3Na基含有
分子量(Mn):2万
分散剤(東邦化学 RE610、有機リン酸化合物)…3重量部
研磨剤(住友化学 HIT82、αアルミナ)…3重量部
平均粒径 0.09μm
メチルエチルケトン…100重量部
トルエン…100重量部
シクロヘキサノン…40重量部
この組成物をニーダーにて十分に混練した後、横型のピンミルにて分散を行った。その後に、下記の組成物を投入し、更に1時間分散を行った。
脂肪酸(日本油脂 NAA180、ステアリン酸)…1.2重量部
脂肪酸エステル(日本精化 BS−S、ステアリン酸ブチル)…1.0重量部
メチルエチルケトン…80重量部
トルエン…80重量部
シクロヘキサノン…220重量部
このようにして得られた磁性塗料に硬化剤(日本ポリウレタン C−3041、トリメチロールプロパンのTDI(トリレンジイソシアネート)の3分子アダクト体)3重量部添加混合し、このものを更に平均孔径0.04μmのフィルターで濾過して磁性塗料を作製した。
【0014】
ついで、下記バックコート層形成のための塗料を作製した。
<バックコート層形成のための塗料組成物>
カーボンブラック(キャボット製 BP−800)…100重量部
平均粒径17nm
BET210m2/g
カーボンブラック(コロンビアンカーボン製 セバカーブMT)…0.2重量部
サーマルカーボン
粒径:350nm
BET値:7m2/g
樹脂(旭化成 BTH1/2、ニトロセルロース)…80重量部
樹脂(東洋紡績 UR―8700)…40重量部
ポリウレタン
SO3Na含有
メチルエチルケトン…150重量部
トルエン…150重量部
シクロヘキサノン…80重量部
この組成物をニーダーにて十分に混練した後、サンドグラインドミルにて分散を行った。その後に、下記の組成物を投入し、更に分散を行った。
メチルエチルケトン…400重量部
トルエン…400重量部
シクロヘキサノン…200重量部
このようにして得られたバックコート塗料に硬化剤(日本ポリウレタン C−3041、トリメチロールプロパンのTDIの3分子アダクト体)20重量部添加混合し、このものを更に平均孔径0.5μmのフィルターで濾過してバックコート塗料を作製した。
【0015】
このようにして得られた非磁性層形成用の塗料と磁性層形成用の塗料とバックコート層形成のための塗料を用いて、下記の要領で磁気記録媒体のサンプルを作製した。
(塗布)
4.4μmのポリアラミド支持体上に、乾燥、カレンダー加工後の厚みが0.7μmになるように非磁性層形成用塗料をノズルで塗布した。その後、温度100℃、線圧2940N/cm(300kg/cm)、3ニップの条件でカレンダー加工を行い、さらに電子線照射装置により4.5MradでEB照射を行った。この時下層の表面粗さ(Ra)は3.5nmであった。こうして形成した非磁性層上に、磁性層を加工後厚みが0.15μmになるようにノズルで塗布を行い、0.7T(テスラ)の配向磁石を印加して、その後塗膜を乾燥し、次いで温度100℃、線圧2550N/cm(260kg/cm)、3ニップの条件でカレンダリング加工おこなった。
【0016】
このような磁性層形成の面とは反対側の支持体の面上に、上記バックコート層形成用の塗料を厚さ0.5μmとなるようにノズルで塗布し、その後塗膜を乾燥し、次いで温度90℃、線圧2058N/cm(210kg/cm)、3ニップの条件でカレンダー加工をおこなった。このような一連の処理が完了した磁気記録媒体フィルムを巻き取りロールに巻き取った。このままの状態で24時間放置し、その後、熱硬化処理を60℃にて24時間おこなった。
【0017】
このようにして作製された磁気記録媒体フィルムをスリッタにかけ、3.81mm幅に切断し、磁気テープサンプルを作製した。
(実施例2〜11、比較例1〜7)
表1に示すように、非磁性層中の脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルの量を変えた以外は実施例1と同様に磁気テープサンプルを作成した。尚、実施例6と7及び比較例5と7は磁性層中の潤滑剤量も表1に示すように変更した。また、実施例1以外は脂肪酸アミドとして単一成分のものを用いた。
【0018】
このようにして作製した実施例1〜6、及び比較例1〜7の磁気テープについて下記の要領で(1)耐久性、(2)ヘッド付着、(3)吐出の評価を行った。
(1)耐久性
3.81mmフォーマットのSony社製データドライブSDT−10000にての耐久性評価を行った。耐久性は磁気テープの一部分をWrite/Readする方法で2000回を上限として行い、それ以下の回数で止まった場合はその回数を表1に表示した。
(2)ヘッド付着
3.81mmフォーマットのSony社製データドライブSDT−10000にて長さ155mの磁気テープを1回ずつ連続6巻走行させ、走行後のヘッドを(株)キーエンス社製のマイクロスコープにて観察し、ヘッド汚れの評価をおこなった。
ヘッド付着の評価基準は以下の通り。
◎ヘッドに付着のない場合。
○ヘッド摺動面に付着物がない場合。
×ヘッド摺動面に付着物が有る場合。
(3)吐出
50℃80RHの環境に設定された恒温槽中に5日間テープを保存し、保存後のテープの表面を顕微鏡にて観察し吐出の有無の確認を行った。
【0019】
吐出の評価基準は以下の通り
○テープ上に吐出のない場合。
△テープ上の一部に僅かに吐出がある場合。
×テープ上全面に吐出がある場合。
以上の評価結果を表1にしめす。
【表1】

Figure 0004507042
【0020】
上記表1において、SA=ステアリン酸、SAA=ステアリン酸アミド、BS=ステアリン酸ブチルを表し、*1はSAA/PAA=70/30(重量比、PAA=パルチミン酸)の混合物を表し、SAの欄の括弧は、SAに代えてミリスチン酸を、BSの欄の括弧は、BSに代えてパルチミン酸ブチルを、また、SAAの欄の括弧は、SAAに代えてパルチミン酸アミドを用いたことを表している。
【0021】
【発明の効果】
表1から明らかなように、本発明の範囲の実施例は磁性層表面に吐出がなく、ヘッド付着がなく、耐久性に優れている。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a magnetic recording medium having a nonmagnetic layer and having a magnetic layer thereon, with good head adhesion and excellent durability, especially for recording and reproducing digital signals at a high recording density. It relates to the medium.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Publication Nos. 57-4967, 56-10688, and 1-225136 disclose the use of fatty acid amides in the magnetic layer, and surface properties, dispersibility, and friction are disclosed. It has been proposed to be used in combination with various lubricants to prove the effect of being reduced. Further, Japanese Patent No. 2822191 proposes using a magnetic layer in combination with a resin having a polar group such as an epoxy group or sulfonic acid and a fatty acid amide.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in recent years, the magnetic layer thickness tends to be as thin as 0.2 μm or less in order to cope with high recording density magnetic recording, and the magnetic recording medium having such a thin magnetic layer is disclosed in each of the above publications. Even if a combination of a lubricant and a resin is applied, the magnetic layer is very thin, so that the absolute amount of the lubricant is insufficient and sufficient durability and reliability cannot be obtained. In addition, when added in a large amount, problems such as discharge of the lubricant during storage at high temperature and high humidity often occur.
[0004]
It is an object of the present invention to obtain a high recording density magnetic recording medium that is excellent in durability and head adhesion even with a thin magnetic layer of 0.2 μm or less, and that does not discharge lubricant even when stored at high temperature and high humidity. And
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The above object can be achieved by the following constitution of the present invention.
(1) On a nonmagnetic support, a nonmagnetic layer having a thickness of 0.4 to 2.0 μm mainly containing nonmagnetic powder and a binder is provided, and a magnetic layer having a thickness of 0.2 μm or less is formed thereon. In the magnetic recording medium, the nonmagnetic layer contains fatty acid, fatty acid amide, and fatty acid ester , and the content thereof is the total amount of fatty acid, fatty acid amide, and fatty acid ester in the nonmagnetic layer with respect to 100 parts by weight of the nonmagnetic powder. 1.0 to 2.3 parts by weight, fatty acid 0.2 to 1.0 part by weight, fatty acid amide 0.1 to 0.5 part by weight, fatty acid ester 0.5 to 1.0 part by weight A magnetic recording medium , wherein the fatty acid is stearic acid, the fatty acid amide is stearic acid amide, and the fatty acid ester is butyl stearate.
(2) The magnetic recording medium as described in (1) above, wherein the nonmagnetic powder contains α iron oxide and / or carbon black.
(3) The magnetic recording medium as described in (2) above, wherein the α iron oxide is surface-treated with Al or Si.
(4) The specific surface area (BET value) of carbon black by the BET method is 40 to 70 m 2 / g,
The magnetic recording medium as described in (2) or (3) above, having an average particle diameter of 25 to 40 nm and a DBP oil absorption of 40 to 55 cc / 100 g.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
According to the present invention, since the nonmagnetic powder and the fatty acid, fatty acid amide, and fatty acid ester as the lubricant are contained in a very limited amount in the nonmagnetic layer, the friction of the magnetic layer is reduced and the durability is improved. Has an effect. When fatty acid amide is added together with fatty acid and fatty acid ester only to the magnetic layer, friction is reduced with a small amount of fatty acid amide, but in a medium with a thin magnetic layer, the amount contained is very small because the magnetic layer is thin. There is no effect to improve durability. On the other hand, when a large amount is added, for example, when about 1 part by weight is added to 100 parts by weight of the magnetic powder, it is discharged onto the surface of the magnetic layer or the coating is aggregated.
[0007]
In the present invention, the nonmagnetic layer contains nonmagnetic powder, fatty acid, fatty acid amide, and fatty acid ester, and the total amount of fatty acid, fatty acid amide, and fatty acid ester is 1.0 to 2.3 with respect to 100 parts by weight of the nonmagnetic powder. Discharge because it is part by weight, 0.2 to 1.0 part by weight of fatty acid, 0.1 to 0.5 part by weight of fatty acid amide, and 0.5 to 1.0 part by weight of fatty acid ester The effect that the friction of the magnetic layer is reduced and the durability is improved can be obtained. Preferably, the fatty acid is 0.3 to 0.5 parts by weight, the fatty acid amide is 0.1 to 0.3 parts by weight, and the fatty acid ester is 0.6 to 0.9 parts by weight.
[0008]
The reason why the above effect occurs is not clear, but since the fatty acid contained in the nonmagnetic layer is generally easily adsorbed to the nonmagnetic powder contained in the nonmagnetic layer, the nonmagnetic layer The fatty acid amides and fatty acid esters that are released without adsorbing to the non-magnetic powder can move relatively easily due to the structure, and the fatty acid amide is accompanied by fatty acids. This is probably because the effect is so strong that it gradually emerges from the nonmagnetic layer onto the surface of the magnetic layer. The effect of migration of such fatty acids, fatty acid amides and fatty acid esters appears only when an appropriate amount of fatty acid amide is contained in the nonmagnetic layer. Even if fatty acids and fatty acid amides that are considered to migrate from the nonmagnetic layer are previously added to the magnetic layer, such an effect cannot be obtained.
[0009]
If the total amount of the lubricant is less than 1.0 part by weight with respect to 100 parts by weight of the non-magnetic powder, the intended durability cannot be obtained, and if it exceeds 2.3 parts by weight, the head adheres to the excess lubricant. Becomes worse. Further, when the fatty acid is less than 0.2 parts by weight, the durability deteriorates, and when it exceeds 1.0 parts by weight, the head adhesion deteriorates. When the fatty acid amide is less than 0.1 part by weight, the effect of entraining the fatty acid cannot be obtained, and the durability deteriorates. When the fatty acid amide exceeds 0.5 part by weight, the excess fatty acid amide is converted into the magnetic layer. It discharges to the surface. When the fatty acid ester is less than 0.5 part by weight, the effect of entraining the fatty acid cannot be obtained and the durability is deteriorated. On the other hand, when the amount exceeds 1.0 part by weight, the nonmagnetic layer is plasticized and the durability is deteriorated.
[0010]
Examples of the fatty acid amide that can be used in the present invention include lauric acid amide, myristic acid amide, palmitic acid amide, and stearic acid amide. In particular, when stearic acid amide (hereinafter sometimes abbreviated as “SAA”) and palmitic acid amide (PAA) are used, the effects of the present invention can be exhibited better. Only one type of fatty acid amide may be used, but a mixture of stearic acid amide and palmitic acid amide may be used, and the weight ratio of stearic acid amide / palmitic acid amide is 60/40 to 80/20 Is easily industrially available and can be preferably used. Examples of fatty acids include lauric acid, myristic acid (MA), palmitic acid, stearic acid (SA), oleic acid, linoleic acid, linolenic acid, behenic acid, erucic acid, elaidic acid, and the like. Myristic acid and palmitic acid are preferred. In particular, stearic acid is effective in improving durability. Examples of fatty acid esters include butyl myristate, butyl palmitate (BP), butyl stearate (BS), neopentyl glycol dioleate, sorbitan monostearate, sorbitan distearate, sorbitan tristearate, oleyl oleate, stearin Examples include isocetyl acid, isotridecyl stearate, octyl stearate, isooctyl stearate, amyl stearate, butoxyethyl stearate. For example, when stearic acid is used as the fatty acid, the fatty acid-derived component is stearic acid. However, it is preferable because the entrainment effect of the fatty acid is easily obtained. The same applies to the fatty acid amide. Furthermore, since butyl stearate has a relatively simple structure and can easily move in the non-magnetic layer and the magnetic layer, the stearic acid amide has a high effect of entraining the stearic acid when moving from the non-magnetic layer to the magnetic layer. If used, the effect of the present invention can be easily obtained.
[0011]
In the present invention, α iron oxide and / or carbon black is preferred as the nonmagnetic powder contained in the nonmagnetic layer. The α iron oxide is preferably surface-treated with Al or Si, and the specific surface area (BET value) of carbon black is 40 to 70 m 2 / g, the average particle size is 25 to 40 nm, the DBP oil absorption is 40 to 55 cc / It is preferable that it is 100 g. By doing in this way, it becomes possible to exhibit the said accompanying effect more. The thickness of the magnetic layer is 0.2 μm or less, preferably 0.20 to 0.05 μm in terms of dry thickness. The dry film thickness of the nonmagnetic layer is preferably 0.4 to 2.0 μm.
It becomes easy to acquire the said accompanying effect by setting it as these thickness structures. As the ferromagnetic powder used in the present invention, conventionally known magnetic powder can be used, and magnetic powder having a coercive force and particle size suitable for a magnetic recording apparatus can be used. In order to obtain the characteristics required for the recording medium, the ferromagnetic alloy powder mainly composed of Fe has a large coercive force and saturation magnetization and is more effective in designing the medium.
[0012]
Conventionally known non-magnetic powders, binders, abrasives, dispersants, carbon, and curing agents used in the present invention can be used, and manufacturing methods (dispersion method, coating method, etc.) have also been conventionally used. Can be used.
【Example】
Hereinafter, specific examples of the present invention will be described together with comparative examples.
A magnetic recording medium having a nonmagnetic layer, a magnetic layer and a backcoat layer having the following composition was produced.
Example 1 A nonmagnetic paint for forming a nonmagnetic layer was prepared.
<Nonmagnetic coating composition for nonmagnetic layer formation>
Nonmagnetic powder (DPN250BW manufactured by Toda Kogyo)
Acicular iron oxide: 75 parts by weight Al / SiO 2 : 0.16 / 0.23 parts by weight BET value: 53 m 2 / g
pH: 5.5
Soluble Na content: 24ppm
Soluble Ca content: 9ppm
Bulk density: 0.7g / ml
Long axis length: 0.15 μm
Short axis length: 0.03 μm
Carbon black (RavenR760B made by Colombian Carbon) ... 25 parts by weight average particle size 30 nm
BET63m 2 / g
DBP oil absorption 48cc / 100g
Resin (Toyobo TB0246) ... 9 parts by weight Vinyl chloride-epoxy-containing monomer copolymer (electron beam curable resin)
Average degree of polymerization: 310
Epoxy content: 3 parts by weight potassium persulfate used S content: 0.6 parts by weight 2-isocyanatoethyl methacrylate (MOI) is used to acrylically modify MR110 manufactured by Nippon Zeon Co., Ltd.
Acrylic content: 6 mol / 1 mol resin (Toyobo TB0216) ... 9 parts by weight polyurethane (electron beam curable resin)
Hydroxy-containing acrylic compound-phosphonic acid group-containing phosphorus compound-
Hydroxy-containing polyester polyol Tg 15 ° C
Dispersant (Toho Chemical RE610) ... 3 parts by weight organophosphate compound abrasive (Sumitomo Chemical HIT60A) ... 5 parts by weight α-alumina average particle size 0.22 μm
Methyl ethyl ketone: 100 parts by weight Toluene: 100 parts by weight Cyclohexanone: 40 parts by weight This composition was sufficiently kneaded with a kneader and then dispersed with a horizontal pin mill. Thereafter, the following composition was added and further dispersed for 1 hour.
Fatty acid (Japanese fat and oil NAA180, stearic acid) ... 0.4 part by weight Fatty acid ester (Nippon Seikatsu BS-S, butyl stearate) ... 0.8 part by weight fatty acid amide (Kao Fatty Acid Amide S) ... 0.2 part by weight stearin Acid amide = 70
Palmitic acid amide = 30 mixture methyl ethyl ketone ... 30 parts by weight Toluene ... 30 parts by weight cyclohexanone ... 15 parts by weight The non-magnetic paint thus obtained is further filtered through a filter having an average pore size of 0.3 µm to produce a non-magnetic paint. did.
[0013]
Next, a magnetic paint for forming the magnetic layer was prepared.
<Magnetic coating composition for magnetic layer formation>
Ferromagnetic powder (Fe-based acicular magnetic powder) ... 100 parts by weight
Co / Al / Y = 30 parts by weight / 4.7 parts by weight / 4.8 parts by weight (based on 100 parts by weight of Fe)
Hc: 187 kA / m (2370 Oe)
σs: 155 Am 2 / kg
BET value: 48 m 2 / g
Long axis length: 0.10μm
Crystallite size: 160Å
pH: 9.5
Resin (Nippon ZEON MR110) 8 parts by weight vinyl chloride copolymer PVC / 2HEMA / AGE / molecular end OSO 3 K: 84.5 / 4.5 / 7.4 / 0.36 (weight ratio)
Resin (Toyobo UR8200): 5 parts by weight polyester polyurethane
SO 3 Na group-containing molecular weight (Mn): 20,000 dispersant (Toho Chemical RE610, organophosphate compound) 3 parts by weight abrasive (Sumitomo Chemical HIT82, α alumina) 3 parts by weight average particle size 0.09 μm
Methyl ethyl ketone: 100 parts by weight Toluene: 100 parts by weight Cyclohexanone: 40 parts by weight This composition was sufficiently kneaded with a kneader and then dispersed with a horizontal pin mill. Thereafter, the following composition was added and further dispersed for 1 hour.
Fatty acid (Japanese fat and oil NAA180, stearic acid) ... 1.2 parts by weight Fatty acid ester (Nippon Seikatsu BS-S, butyl stearate) ... 1.0 part by weight Methyl ethyl ketone ... 80 parts by weight Toluene ... 80 parts by weight cyclohexanone ... 220 parts by weight 3 parts by weight of a curing agent (Japanese polyurethane C-3041, trimolecular adduct of TDI (tolylene diisocyanate) of trimethylolpropane) was added to and mixed with the magnetic coating material thus obtained. A magnetic paint was prepared by filtration through a 04 μm filter.
[0014]
Subsequently, the following coating material for backcoat layer formation was produced.
<Coating composition for backcoat layer formation>
Carbon black (BP-800 made by Cabot) ... 100 parts by weight average particle diameter 17 nm
BET210m 2 / g
Carbon black (Seba curve MT made by Colombian carbon) ... 0.2 parts by weight Thermal carbon particle size: 350 nm
BET value: 7m 2 / g
Resin (Asahi Kasei BTH1 / 2, nitrocellulose) ... 80 parts by weight Resin (Toyobo UR-8700) ... 40 parts by weight Polyurethane SO 3 Na-containing methyl ethyl ketone ... 150 parts by weight Toluene ... 150 parts by weight cyclohexanone ... 80 parts by weight After sufficiently kneading with a kneader, dispersion was performed with a sand grind mill. Thereafter, the following composition was added and further dispersed.
Methyl ethyl ketone: 400 parts by weight Toluene: 400 parts by weight Cyclohexanone: 200 parts by weight Addition of 20 parts by weight of a curing agent (Japanese polyurethane C-3041, trimethylolpropane TDI triadduct) to the backcoat paint thus obtained This was mixed and further filtered through a filter having an average pore size of 0.5 μm to prepare a backcoat paint.
[0015]
Using the coating material for forming the nonmagnetic layer, the coating material for forming the magnetic layer, and the coating material for forming the backcoat layer thus obtained, a sample of the magnetic recording medium was prepared in the following manner.
(Application)
A nonmagnetic layer-forming coating material was applied to a 4.4 μm polyaramid support with a nozzle so that the thickness after drying and calendering was 0.7 μm. Thereafter, calendering was performed under conditions of a temperature of 100 ° C., a linear pressure of 2940 N / cm (300 kg / cm), and 3 nips, and further EB irradiation was performed at 4.5 Mrad by an electron beam irradiation apparatus. At this time, the surface roughness (Ra) of the lower layer was 3.5 nm. On the nonmagnetic layer thus formed, the magnetic layer was coated with a nozzle so that the thickness after processing was 0.15 μm, a 0.7 T (tesla) oriented magnet was applied, and then the coating film was dried, Next, calendering was performed under the conditions of a temperature of 100 ° C., a linear pressure of 2550 N / cm (260 kg / cm), and 3 nips.
[0016]
On the surface of the support opposite to the surface on which the magnetic layer is formed, the backcoat layer-forming coating material is applied with a nozzle so as to have a thickness of 0.5 μm, and then the coating film is dried. Next, calendering was performed under conditions of a temperature of 90 ° C., a linear pressure of 2058 N / cm (210 kg / cm), and 3 nips. The magnetic recording medium film after completion of such a series of treatments was wound on a winding roll. This state was allowed to stand for 24 hours, and then a thermosetting treatment was performed at 60 ° C. for 24 hours.
[0017]
The magnetic recording medium film thus produced was applied to a slitter and cut to a width of 3.81 mm to produce a magnetic tape sample.
(Examples 2-11, Comparative Examples 1-7)
As shown in Table 1, a magnetic tape sample was prepared in the same manner as in Example 1 except that the amounts of fatty acid, fatty acid amide, and fatty acid ester in the nonmagnetic layer were changed. In Examples 6 and 7 and Comparative Examples 5 and 7, the amount of lubricant in the magnetic layer was also changed as shown in Table 1. Except for Example 1, a fatty acid amide having a single component was used.
[0018]
The magnetic tapes of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 7 thus produced were evaluated for (1) durability, (2) head adhesion, and (3) ejection in the following manner.
(1) Durability Durability evaluation was performed with a Sony data drive SDT-10000 having a 3.81 mm format. The durability was determined by writing / reading a part of the magnetic tape up to 2000 times, and when it stopped less than that, the number of times was displayed in Table 1.
(2) Head Adherence A 155 m long magnetic tape was run continuously six times at a time using a Sony data drive SDT-10000 in 3.81 mm format, and the head after running was a microscope made by Keyence Corporation. The head contamination was evaluated.
The evaluation criteria for head adhesion are as follows.
◎ When there is no adhesion to the head.
○ When there is no deposit on the head sliding surface.
× When there is a deposit on the head sliding surface.
(3) The tape was stored for 5 days in a thermostatic chamber set to an environment of 50 ° C. and 80 RH, and the surface of the tape after storage was observed with a microscope to confirm the presence or absence of discharge.
[0019]
The evaluation criteria for ejection are as follows: ○ When there is no ejection on the tape.
△ When there is a slight discharge on a part of the tape.
× When there is discharge on the entire surface of the tape.
The above evaluation results are shown in Table 1.
[Table 1]
Figure 0004507042
[0020]
In Table 1 above, SA = stearic acid, SAA = stearic amide, BS = butyl stearate, * 1 represents a mixture of SAA / PAA = 70/30 (weight ratio, PAA = paltimic acid), The parentheses in the column used are myristic acid instead of SA, the parentheses in the BS column used butyl palmitate instead of BS, and the parentheses in the SAA column used palmitic acid amide instead of SAA. Represents.
[0021]
【The invention's effect】
As is apparent from Table 1, the examples within the scope of the present invention do not discharge on the surface of the magnetic layer, do not adhere to the head, and are excellent in durability.

Claims (4)

非磁性支持体上に、非磁性粉末と結合剤を主として含む膜厚0.4〜2.0μmの非磁性層を有し、その上に膜厚0.2μm以下の磁性層を有する磁気記録媒体において、該非磁性層中に脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルを含んでおり、その含有量は、非磁性粉末100重量部に対して非磁性層中の脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルの総量が1.0〜2.3重量部、脂肪酸が0.2〜1.0重量部、脂肪酸アミドが0.1〜0.5重量部、脂肪酸エステルが0.5〜1.0重量部であり、脂肪酸がステアリン酸、脂肪酸アミドがステアリン酸アミド、脂肪酸エステルがステアリン酸ブチルであることを特徴とする磁気記録媒体。A magnetic recording medium having a nonmagnetic layer having a thickness of 0.4 to 2.0 μm mainly containing a nonmagnetic powder and a binder on a nonmagnetic support, and further having a magnetic layer having a thickness of 0.2 μm or less. The nonmagnetic layer contains a fatty acid, a fatty acid amide, and a fatty acid ester . The content of the fatty acid, the fatty acid amide, and the fatty acid ester in the nonmagnetic layer with respect to 100 parts by weight of the nonmagnetic powder is 1. 0 to 2.3 parts by weight, fatty acid 0.2 to 1.0 parts by weight, 0.1 to 0.5 parts by weight fatty acid amides, Ri fatty acid ester is 0.5 to 1.0 parts by weight der, fatty Is a stearic acid, a fatty acid amide is stearic acid amide, and a fatty acid ester is butyl stearate. 非磁性粉末がα酸化鉄及び/又はカーボンブラックを含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。The magnetic recording medium according to claim 1 , wherein the non-magnetic powder contains α-iron oxide and / or carbon black. α酸化鉄がAl又はSiにより表面処理されていることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体。The magnetic recording medium according to claim 2 , wherein the iron oxide is surface-treated with Al or Si. カーボンブラックのBET法による比表面積(BET値)が40〜70m2/g、平均粒径25〜40nm、DBP吸油量が40〜55cc/100gであることを特徴とする請求項2又は3に記載の磁気記録媒体。Wherein BET specific surface area of carbon black (BET value) of the 40~70m 2 / g, average particle size 25 to 40 nm, according to claim 2 or 3 DBP oil absorption amount is equal to or is 40~55cc / 100g Magnetic recording media.
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