JP4504596B2 - Beverage pouring cock - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、飲料注出コックに関し、更に詳細には、コップ等の容器をレバーアームに押し当てて傾動させることで弁体を開放作動して飲料を注出するよう構成した飲料注出コックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、お茶やジュース等の飲料を注出する飲料注出コックとして、図9および図10に示す如く、コック本体10に回動可能に配設したレバーアーム11を備えたものが知られている。この飲料注出コックは、図示しない飲料供給源に接続するコック本体10の内部に、飲料注出口を開閉可能な弁部材12(一部のみ図示)が上下動可能に配設されると共に、該弁部材12は常には飲料注出口を閉成する下方に向けて付勢されている。またコック本体10に着脱可能に配設したキャップ13から上方に延出する弁部材12に、線材を正面略矩形状に折曲形成した前記レバーアーム11の上端部が回動可能に配設されると共に、該アーム11はコック本体10の下方に所定長さだけ垂下している。このレバーアーム11の上端部には、キャップ13の上面に当接する楕円形状の開閉カム14が一体的に回動可能に配設され、該開閉カム14は、弁部材12による飲料注出口の閉成状態では短軸側がキャップ13の上面に当接している。
【0003】
前記飲料注出コックから飲料を注出する場合は、図10に示す如く、前記コック本体10から下方に延在している前記レバーアーム11の下部当接部11aに、容器15を前側から押し当てて該アーム11を後方に傾動させる。このとき、レバーアーム11と一体的に開閉カム14が回動し、その長軸側がキャップ13に当接する状態となることで弁部材12が引上げられ、前記飲料注出口が開放して飲料が注出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記飲料注出コックでは、図10に示す如く、前記レバーアーム11を手前側に大きく傾動することで、前記開閉カム14の長軸側をキャップ13に当接する状態に位置決め保持し得るよう構成される。すなわち、飲料注出口を開放状態に保持して、コック本体10から飲料を連続注出し得るようになっている。このように従来の飲料注出コックでは、容器15で押しているときにのみ飲料を注出する任意注出手段と、連続的に飲料を注出する連続注出手段とを1本のレバーアーム11が兼用している。このため、コック本体10を挟む前後に回動するよう構成されたレバーアーム11のコック本体10を挟む両側を垂下する側杆11b,11b間の離間幅は、コック本体10およびキャップ13と干渉しないように設定されている。従ってレバーアーム11が大型となり、飲料注出コック自体も大型化して嵩張る難点が指摘される。また、飲料を連続注出するべく、図10に示すようにレバーアーム11を手前側に傾動すると、該アーム11がコック本体10から前方に大きく突出し、作業者の衣服等が引っ掛かるおそれがある。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、レバーアームの小型化が可能で、しかも飲料の連続注出に際してレバーアームがコック本体から外方に大きく突出しない飲料注出コックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明に係る飲料注出コックは、
飲料供給管に連通接続するコック本体の内部に配設され、該コック本体内に形成されて飲料供給管に連通する注出路の入口を開閉する弁体を、レバーアームの傾動操作により開放作動することでコック本体から飲料を注出するよう構成した飲料注出コックにおいて、
前記コック本体に上下動可能に配設され、下端部に前記弁体が配設された注出棒と、
前記コック本体の上方に延出する注出棒の上端部に前後方向に回動可能に配設されると共に、前記レバーアームが一体的に傾動可能に配設され、該アームの傾動に伴って注出棒の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで該注出棒を介して前記弁体を開放方向に作動させる作動部材と、
前記注出棒の上端部に前後方向に回動可能に配設され、該注出棒の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで注出棒を介して前記弁体を開放方向に作動させると共に、該弁体を開放状態に保持し得る連注用レバーとから構成され、
前記連注用レバーは、前記弁体を開放方向に作動させる前の傾動操作前の姿勢では後方に臨む傾動操作用の摘み部を備え、該摘み部を前側に向けて持ち上げる操作により連注用レバーを傾動して弁体を開放方向に作動させた傾動操作後において該連注用レバーは摘み部が上方を指向する姿勢に保持されることを特徴とする。
また前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の別発明に係る飲料注出コックは、
飲料供給管に連通接続するコック本体の内部に配設され、該コック本体内に形成されて飲料供給管に連通する注出路の入口を開閉する弁体を、レバーアームの傾動操作により開放作動することでコック本体から飲料を注出するよう構成した飲料注出コックにおいて、
前記コック本体に移動可能に配設され、一端部に前記弁体が配設された注出棒と、
前記コック本体の外方に延出する注出棒の他端部に回動可能に配設されると共に、前記レバーアームが一体的に傾動可能に配設され、該アームの傾動に伴って注出棒の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで該注出棒を介して前記弁体を開放方向に作動させる作動部材と、
前記注出棒の他端部に回動可能に配設され、該注出棒の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで注出棒を介して前記弁体を開放方向に作動させると共に、該弁体を開放状態に保持し得る連注用レバーとから構成され、
前記連注用レバーは、前記作動部材に収納されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る飲料注出コックにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0008】
図1は、好適な実施例に係る飲料注出コック20を飲料注出装置の本体21に取付けた状態で示し、該コック20は本体21から水平に延出する飲料供給管22に着脱可能に装着されている。この飲料供給管22の前端部には、図4および図5に示す如く、飲料注出コック20を着脱可能に取付けるための接続部23が設けられており、該接続部23の外周に雄ネジ23aが螺設してある。また接続部23の基部(先端とは反対側)にフランジ23bが一体的に形成され、接続部23を本体21に穿設した通孔21aに内側から挿通した状態で、前側に延出する該接続部23の雄ネジ23aに雌ネジを介して螺合するナット24を締付けることで、飲料供給管22は、該ナット24とフランジ23bとで本体21を挟持した状態で固定される。
【0009】
前記飲料供給管22の接続部23に着脱可能に装着される飲料注出コック20は、コック本体25と、該コック本体25の内部に配設されて飲料の流路を開閉する弁体39と、傾動操作により前記弁体39を開放作動するレバーアーム27および連注用レバー28とから基本的に構成される。前記コック本体25は、内部に所要径の第1注出路29が貫通するよう形成されて水平に延在する注出管30と、該注出管30の前端部に連設されて、上下方向に連続して貫通する第2注出路31および第3注出路(注出路)32が形成されたノズル部33とからなり、注出管30が飲料供給管22の接続部23に接続されるようになっている。
【0010】
すなわち前記注出管30は、図5に示す如く、前記飲料供給管22における接続部23の内部に嵌挿可能な外径寸法に設定されると共に、その開放端部(後端部)近傍の外周にOリング34が外嵌されており、注出管30を接続部23に嵌挿した際に該Oリング34が接続管内周面に密着的に当接することでシールするよう構成される。なお、注出管30における接続部23への嵌挿端部(開放端部)に、該端部からノズル部33に向かうにつれて外径が拡大する傾斜部30aが形成されると共に、該傾斜部30aと対応する傾斜部23cが、接続部23の内部所定位置に形成されている。そして、両傾斜部30a,23cが当接する位置まで注出管30を接続部23に嵌挿した状態で、飲料注出コック20が接続部23に連通状態で装着されるようになっている。
【0011】
前記注出管30における嵌挿端部からノズル部33までの間の適宜位置に大径部30bが形成されると共に、該大径部30bにはEリング35が外嵌されている。また大径部30bの外周には、前記接続部23の雄ネジ23aと螺合可能な雌ネジを内周に螺設したユニオンナット36が、Eリング35により嵌挿端部側への移動を規制された状態で回動可能に外装されている。すなわち、注出管30の嵌挿端部を接続部23に嵌挿した状態で、ユニオンナット36の雌ネジを接続部23の雄ネジ23aに螺合して締付けることで、注出管30と接続部23との両傾斜部30a,23cが当接した位置で、当該飲料注出コック20が飲料供給管22に位置決め固定される。なお、大径部30bにおける前記接続部23を指向する後面には、図4に示す如く、多角形状の規制部30cが形成されると共に、接続部23の開放端側の内周面に、該規制部30cと対応する多角形状の規制部23dが形成されている。すなわち、注出管30および接続部23の両規制部30c,23dを当接することで、飲料供給管22に対して飲料注出コック20は、前記ノズル部33が垂直となる姿勢で取付けられるよう設定してある。
【0012】
前記コック本体25におけるノズル部33は、図5および図6に示す如く、前記第2注出路31が形成される上方部位は拡大直径部として構成され、この拡大直径部の下端に凹設した半球状の弁座37に、前記第3注出路32の入口32aが開口して、該注出路32は下方に所定長さで延在している。また前記注出管30の第1注出路29は、拡大直径部の下端近傍において第2注出路31に連通し、飲料供給管22からの飲料は、第1注出路29および第2注出路31を介して第3注出路32に流れるよう構成される。
【0013】
前記ノズル部33の上端部にキャップ38が着脱可能に螺着され、該キャップ38の下面には、前記弁座37に着座して前記第3注出路32の入口32aを開閉可能に閉成し得るゴム等の弾性体からなる有底筒状の弁体39が着脱可能に取付けられている。またキャップ38の中央に貫通孔38aが穿設され、該貫通孔38aに挿通された注出棒40の下端(一端部)が、前記弁体39の有底部39aに着脱可能に嵌合されている。注出棒40における弁体39に対する嵌合部より上側にフランジ40aが形成されており、該フランジ40aとキャップ38の下面との間に配設された弾性部材としての圧縮コイルバネ41の弾力によって、前記弁体39の有底部39aが、常には前記弁座37に着座して第3注出路32の入口32aを閉成し、第2注出路31と第3注出路32との連通を遮断するよう構成される。なお、前記圧縮コイルバネ41や注出棒40は、図5に示す如く、弁体39の内部に収納されて第2注出路31からは隔離されており、飲料とは接触しないようになっている。
【0014】
前記注出棒40におけるキャップ38の上方に延出する上端部(他端部)には、幅方向(前後方向と交差する方向)の両側に、L字状の溝40bが夫々形成され、両L字溝40b,40bを介して作動部材42が着脱可能に取付けられている。この作動部材42は、前記キャップ38より小径のキャップ状を呈し、その内部には両L字溝40b,40bに対応する一対のピン42a,42aが水平に対向するように突設されて、図6に示す如く、各ピン42aが対応するL字溝40bに係合している。また作動部材42の後部(ノズル部33から注出管30が延出する側)に、前記レバーアーム27が一体的に回動可能に配設してある。このレバーアーム27は、線材を正面略U字状に形成されたものであって、平行に延在する上部側杆(側杆)27a,27aの各上端部が前方に折曲されて作動部材42に夫々固定されている(図4参照)。この両上部側杆27a,27aは、図3に示す如く、前記ノズル部33の後方において、前記注出管30を挟む近接位置を垂下している。すなわち、レバーアーム27は注出管30の延出方向に沿って傾動するよう構成されると共に、該注出管30により上部側杆27a,27aの幅方向への移動が規制されることで、該アーム27が水平方向(傾動方向と交差する方向)に回動するのを防止するようになっている。
【0015】
前記レバーアーム27における上部側杆27a,27aの下方に連設される当接部43は、図2および図6に示す如く、上部側杆27a,27aより大きく離間する左右の下部側杆43a,43aと両側杆43a,43aの下端間に連設される水平杆43bとからなり、該当接部43により画成される開口部43cの寸法は、前記ノズル部33の通過を許容する大きさに設定されている。なお、当接部43は、図3に示す如く、平面視において前方に向けて拡開するハ字状を呈するよう形成されて、コップ等の容器15を前側から押し当て易くしてある。また当接部43は、図5に示す如く、前記弁体39の有底部39aが弁座37に着座している状態で、ノズル部33における第3注出路32の出口32bの直下より後方に離間して位置し、第3注出路32からの飲料の後ダレが当接部43に付着しないよう構成される。
【0016】
前記作動部材42における前記注出棒40の配設位置から偏倚する前面には、幅方向に離間して一対の突起42b,42bが突設されている。そして、前記レバーアーム27の当接部43に前記容器15を前側から押し当てて該アーム27を後方に傾動させると、先ず作動部材42は前記ピン42a,42aを支点として回動する。そして、前記突起42b,42bが前記キャップ38の上面に当接して回動が規制された以後は、該突起42b,42bとキャップ38との当接位置を支点として作動部材42が傾動し、これによってピン42a,42aと前記L字溝40b,40bを介して係合する前記注出棒40が持上げられる(図7参照)。従って、注出棒40に嵌合されている前記弁体39の有底部39aが圧縮コイルバネ41の弾力に抗して引上げられることで、前記弁座37から離間して前記第3注出路32の入口32aが開放して第2注出路31と第3注出路32とが連通し、前記飲料供給管22および第1注出路29を介して第2注出路31に供給される飲料が、第3注出路32を介して注出されるようになる。なお、前記弁体39には、図5に示す如く、弁座37に着座する有底部39aと、キャップ38およびノズル部33で位置決めされる上端部39bとの間に、弾性変形可能な湾曲部39cが形成され、繰り返し作動される弁体39の耐久性を向上するよう構成してある。
【0017】
前記作動部材42の中央部に切欠き部42cが形成され、この切欠き部42cに、飲料を連続注出するための前記連注用レバー28が収納されている。この連注用レバー28は、前記ピン42a,42aに対して係脱可能に係合する係合溝28a,28aを備え、該係合溝28a,28aより後側に、作動部材42より後方に延出する摘み部28bが形成されると共に、係合溝28a,28aから偏倚する前面下部には、作動部材42の内側において前記キャップ38の上面に当接可能な支持部28cが形成されている。すなわち、摘み部28bを持って連注用レバー28を持ち上げる方向に回動すると、該レバー28は先ず前記ピン42a,42aを支点として回動する。そして、前記支持部28cがキャップ38の上面に当接して回動が規制された以後は、該支持部28cとキャップ38との当接位置を支点として連注用レバー28が傾動し、これによって前述したレバーアーム27の場合と同様に前記注出棒40を介して弁体39の有底部39aが引上げられることで、第2注出路31と第3注出路32とを連通するよう構成される。また連注用レバー28は、図8に示す如く、前記支持部28cの上側の前端面28dがキャップ38に当接する位置まで傾動した状態で位置決め保持可能に構成され、この連注位置では弁体39を開放状態に保持して第2注出路31と第3注出路32を連通状態に保持し、飲料の連続注出を可能とするようになっている。
【0018】
【実施例の作用】
次に、前述した構成の飲料注出コックの作用について説明する。前記レバーアーム27の傾動操作前では、図5に示す如く、前記圧縮コイルバネ41の弾力により、弁体39の有底部39aは弁座37に弾圧されて着座しており、第3注出路32の入口32aは閉成されて第2注出路31と第3注出路32との連通は遮断されている。飲料を容器15に注出する場合は、図7に示す如く、容器15を前記ノズル部33から垂下するレバーアーム27の当接部43に前側から押し当てて、該アーム27を後方に傾動させる。これにより、前記作動部材42が、前記突起42b,42bとキャップ38との当接位置を支点としてレバーアーム27と一体的に傾動し、前記ピン42a,42aにL字溝40b,40bを介して係合する前記注出棒40が持上げられる。このため、注出棒40に嵌合されている前記弁体39の有底部39aが圧縮コイルバネ41の弾力に抗して引上げられることで、前記弁座37から離間して第3注出路32の入口32aが開放され、前記飲料供給管22および第1注出路29を介して第2注出路31に供給される飲料が、第3注出路32の出口32bから前記容器15に注出される。
【0019】
前述したように、レバーアーム27の前記両上部側杆27a,27aは、前記注出管30を挟む両側に近接位置してレバーアーム27の水平方向の回動を規制しているから、飲料注出作業時に容器15が前記当接部43の幅方向中央に当接しない場合であっても、該アーム27が水平方向に回動することはない。従って、容器15によってレバーアーム27を確実に後方に傾動することができ、常に良好な飲料注出を行ない得る。また実施例のレバーアーム27は、一対の上部側杆27a,27aを注出管30に近接位置させ、前記ノズル部33の後方でのみ傾動して飲料の注出操作を行なうよう構成したから、該アーム27は小型化され、従って飲料注出コック20自体も小型となる。なお、飲料注出コック20が小型化されることで、該コック20が配設される飲料注出装置の見栄えが良くなる。
【0020】
飲料注出を停止するために前記レバーアーム27から容器15を離すと、前記圧縮コイルバネ41の弾力によって前記注出棒40および弁体39の有底部39aが下方に移動され、図5に示す如く、該有底部39aが弁座37に着座して第3注出路32の入口32aが閉成される。また、前記作動部材42およびレバーアーム27も図5に示す元の位置に戻る。この状態で、レバーアーム27の当接部43は、第3注出路32における出口32bの直下位置から後方に離間しているから、該出口32bからの飲料の後ダレが当接部43に付着して汚れることはない。また、前記有底部39aが注出操作の都度上下動する弁体39には、前述したように弾性変形可能な湾曲部39cが形成されているから、有底部39aの上下動の際には該湾曲部39cが弾性変形することで耐久性が向上する。
【0021】
次に、飲料を連続注出する場合は、図8に示すように、前記連注用レバー28を、前記摘み部28bを持って持上げるように傾動させる。これにより、前記支持部28cとキャップ38との当接位置を支点として連注用レバー28が傾動し、前記レバーアーム27を傾動操作した場合と同様に、前記注出棒40を介して弁体39の有底部39aが引上げられて第3注出路32の入口32aが開放し、飲料は出口32bから注出される。連注用レバー28を、支持部28cを越えて前記前端面28dがキャップ38に当接する連注位置まで傾動することで、該レバー28は当該の姿勢を保持し、従って第3注出路32の入口32aが開放状態に保持され、飲料は連続的に注出される。
【0022】
飲料の連続注出を停止する場合は、前記連注用レバー28を反対方向に傾動させる。これにより、前記圧縮コイルバネ41の弾力によって前記注出棒40および弁体39の有底部39aが下方に移動され、図5に示す如く、該有底部39aが弁座37に着座して第3注出路32の入口32aが閉成される。実施例では容器15にその都度飲料を注出するための任意注出手段としてのレバーアーム27と、飲料を連続的に注出するための連続注出手段としての連注用レバー28とを別体に設けたので、誤操作するのは防止される。また、連注用レバー28は前記ノズル部33の上部に位置して、傾動操作前および操作後の何れの状態においてもノズル部33の外方に大きく突出しないから(図8参照)、該連注用レバー28に作業者が衣服等を引っ掛けるおそれはない。
【0023】
前記飲料注出コック20のメンテナンスに際して各部品を分解する場合は、前記キャップ38をノズル部33から取外した後、該キャップ38と共にレバーアーム27を持上げて当接部43の開口部43cにノズル部33を通すことで全体をコック本体25から取外す。この場合に、レバーアーム27はキャップ38の後方にのみ位置しているから、該キャップ38のノズル部33からの取外しに際して該アーム27が邪魔とならなず、取外しは簡単となる。また、キャップ38の上方に延出する前記注出棒40から作動部材42および連注用レバー28を取外した後、該注出棒40をキャップ38から抜き外して分解することができる。更に、注出棒40に対して弁体39は嵌合しているが、該弁体39は弾性体から構成されているから注出棒40から取外すことが可能である。すなわち、全ての部品を分解して洗浄したり交換することが簡単にできる。
【0024】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係る飲料注出コックによれば、飲料を任意に注出するためのレバーアームと、飲料を連続注出するための連注用レバーとを別体としたから、レバーアームをコック本体に対して前後に傾動させる構成とする必要はなく、従って該レバーアームを小型化することができ、これによって飲料注出コック自体の小型化も可能となる。また連注用レバーは、前記レバーアームと一体的に傾動する作動部材に収納したから、連注用レバーの傾動作動時に該レバーがコック本体の外方に大きく突出することはなく、作業者の衣服等が引っ掛かることはない。なお、任意注出用のレバーアームと連続注出用の連注用レバーとは別体であるから、作業者が誤って操作するのは抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施例に係る飲料注出コックを飲料供給管に接続した状態で示す側面図である。
【図2】 図1の状態での飲料注出コックの正面図である。
【図3】 図1の状態での飲料注出コックの平面図である。
【図4】 実施例に係る飲料注出コックを飲料供給管から分離した状態で示す一部切欠き側面図である。
【図5】 飲料注出コックを飲料供給管に接続した状態で示す縦断側面図である。
【図6】 飲料注出コックを飲料供給管に接続した状態で示す縦断正面図である。
【図7】 レバーアームを傾動操作して飲料を注出する状態で示す飲料注出コックの縦断側面図である。
【図8】 連注用レバーを傾動操作して飲料を連続注出する状態で示す飲料注出コックの縦断側面図である。
【図9】 従来の技術に係る飲料注出コックを示す概略斜視図である。
【図10】 従来の技術に係る飲料注出コックを示す側面図である。
【符号の説明】
22 飲料供給管,25 コック本体,27 レバーアーム
28 連注用レバー,28b 摘み部,32 第3注出路(注出路)
32a 入口,39 弁体,40 注出棒,42 作動部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a beverage dispensing cock, and more particularly, to a beverage dispensing cock configured to eject a beverage by opening a valve body by pressing a container such as a cup against a lever arm and tilting the container. Is.
[0002]
[Prior art]
For example, as shown in FIGS. 9 and 10, a drink pouring cock for pouring beverages such as tea and juice is known that includes a
[0003]
When the beverage is to be dispensed from the beverage dispensing cock, as shown in FIG. 10, the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As shown in FIG. 10, the beverage pouring cock is configured to be able to position and hold the long axis side of the opening /
[0005]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention has been proposed in view of the above-mentioned problems inherent in the prior art described above, and has been proposed to suitably solve this problem. The lever arm can be miniaturized and the beverage can be continuously dispensed. An object of the present invention is to provide a beverage pouring cock in which a lever arm does not protrude outward from the cock body.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems and achieve the intended purpose, the beverage dispensing cock according to the present invention is:
A valve body that is disposed inside the cock main body that is connected to the beverage supply pipe and that opens and closes the inlet of the pouring passage that is formed in the cock main body and communicates with the beverage supply pipe is opened by a tilting operation of the lever arm. In the beverage dispensing cock configured to dispense beverage from the cock body,
To be vertically movable disposed in the cock body, and Notes Debo said valve body is disposed on the lower end,
In the longitudinal direction of the end portion on the Note Debo extending upward direction while being rotatably disposed in said cock body, said lever arm is arranged tiltably integrally, the tilting of the arm And an actuating member that actuates the valve body in the opening direction via the pouring rod by tilting with a position displaced from the arrangement position of the pouring rod as a fulcrum,
The watch Debo is rotatably disposed in the longitudinal direction of the end portion on the open the valve body through the note Debo by tilting as a fulcrum position offset from arrangement position of the noted Debo And a continuous lever that can be operated in a direction and can hold the valve body in an open state ,
The continuous pouring lever has a knob for tilting operation facing backward in the posture before the tilting operation before operating the valve body in the opening direction, and is used for continuous pouring by lifting the knob toward the front side. After the tilting operation in which the lever is tilted to actuate the valve body in the opening direction, the continuous pouring lever is held in a posture in which the knob is directed upward .
Moreover, in order to solve the said subject and achieve the intended objective, the drink extraction cock which concerns on another invention of this application is the following.
A valve body that is disposed inside the cock main body that is connected to the beverage supply pipe and that opens and closes the inlet of the pouring passage that is formed in the cock main body and communicates with the beverage supply pipe is opened by a tilting operation of the lever arm. In the beverage dispensing cock configured to dispense beverage from the cock body,
A pouring rod disposed movably on the cock body and having the valve body disposed on one end thereof;
At the other end of the pouring bar extending outward from the cock body, the lever arm is pivotably disposed, and the lever arm is integrally tiltable. An actuating member that operates the valve body in the opening direction via the pouring bar by tilting with a position deviated from the arrangement position of the pouring bar as a fulcrum;
It is rotatably arranged at the other end of the pouring bar, and the valve body is actuated in the opening direction via the pouring bar by tilting with the position deviated from the arrangement position of the pouring bar as a fulcrum. And a continuous pouring lever that can hold the valve body in an open state,
The continuous pouring lever is housed in the operating member.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, a preferred embodiment of the beverage dispensing cock according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0008]
FIG. 1 shows a
[0009]
A
[0010]
That is, as shown in FIG. 5, the dispensing
[0011]
A large-
[0012]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0013]
A
[0014]
L-shaped
[0015]
As shown in FIGS. 2 and 6, the abutting
[0016]
A pair of
[0017]
A
[0018]
[Effect of the embodiment]
Next, the operation of the beverage dispensing cock configured as described above will be described. Before the tilting operation of the
[0019]
As described above, since both the upper side bowls 27a, 27a of the
[0020]
When the
[0021]
Next, when the beverage is continuously poured out, as shown in FIG. 8, the continuous pouring
[0022]
When stopping the continuous dispensing of the beverage, the continuous pouring
[0023]
When disassembling each part during maintenance of the
[0024]
【The invention's effect】
As described above, according to the beverage dispensing cock according to the present invention, the lever arm for arbitrarily dispensing the beverage and the continuous pouring lever for continuously dispensing the beverage are separated. The lever arm does not need to be tilted back and forth with respect to the cock body. Therefore, the lever arm can be miniaturized, and the beverage dispensing cock itself can be miniaturized. Further, since the continuous pouring lever is housed in an operating member that tilts integrally with the lever arm, the lever does not protrude greatly outward from the cock body when the continuous pouring lever is tilted and moved. Clothes will not get caught. In addition, since the lever arm for arbitrary pouring and the continuous pouring lever for continuous pouring are separate bodies, it is possible to prevent the operator from operating erroneously.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a beverage dispensing cock according to a preferred embodiment of the present invention connected to a beverage supply pipe.
FIG. 2 is a front view of the beverage dispensing cock in the state of FIG.
FIG. 3 is a plan view of the beverage dispensing cock in the state of FIG.
FIG. 4 is a partially cutaway side view showing the beverage dispensing cock according to the embodiment in a state separated from the beverage supply pipe.
FIG. 5 is a vertical side view showing a beverage dispensing cock connected to a beverage supply pipe.
FIG. 6 is a longitudinal front view showing a beverage dispensing cock connected to a beverage supply pipe.
FIG. 7 is a vertical side view of a beverage dispensing cock shown in a state in which a lever arm is tilted to dispense a beverage.
FIG. 8 is a vertical side view of a beverage dispensing cock shown in a state in which a beverage is continuously dispensed by tilting a continuous dispensing lever.
FIG. 9 is a schematic perspective view showing a beverage dispensing cock according to a conventional technique.
FIG. 10 is a side view showing a beverage dispensing cock according to a conventional technique.
[Explanation of symbols]
22 beverage supply pipe, 25 cock body, 27
32a inlet, 39 valve body, 40 pouring bar, 42 actuating member
Claims (2)
前記コック本体(25)に上下動可能に配設され、下端部に前記弁体(39)が配設された注出棒(40)と、
前記コック本体(25)の上方に延出する注出棒(40)の上端部に前後方向に回動可能に配設されると共に、前記レバーアーム(27)が一体的に傾動可能に配設され、該アーム(27)の傾動に伴って注出棒(40)の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで該注出棒(40)を介して前記弁体(39)を開放方向に作動させる作動部材(42)と、
前記注出棒(40)の上端部に前後方向に回動可能に配設され、該注出棒(40)の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで注出棒(40)を介して前記弁体(39)を開放方向に作動させると共に、該弁体(39)を開放状態に保持し得る連注用レバー(28)とから構成され、
前記連注用レバー(28)は、前記弁体(39)を開放方向に作動させる前の傾動操作前の姿勢では後方に臨む傾動操作用の摘み部(28b)を備え、該摘み部(28b)を前側に向けて持ち上げる操作により連注用レバー(28)を傾動して弁体(39)を開放方向に作動させた傾動操作後において該連注用レバー(28)は摘み部(28b)が上方を指向する姿勢に保持される
ことを特徴とする飲料注出コック。An inlet (32) of a pouring channel (32) formed in the cock main body (25) communicating with the beverage supply pipe (22) and formed in the cock main body (25) and communicating with the beverage supply pipe (22) ( In the beverage dispensing cock configured to dispense the beverage from the cock body (25) by opening the valve body (39) that opens and closes 32a) by tilting the lever arm (27),
The cock body (25) vertically movably disposed, and note Debo said valve body lower end portion (39) is arranged (40),
While being disposed so as to be rotatable in the longitudinal direction to the end portion on the Note Debo extending (40) in the upper side of the cock body (25), said lever arm (27) is tiltably integrally The valve element (39) is disposed via the pouring rod (40) by tilting with the position displaced from the arrangement position of the pouring rod (40) as the arm (27) is tilted as a fulcrum. ) In the opening direction,
The watch Debo (40) is rotatably disposed in the longitudinal direction of the end portion on the, infusion Debo (40) distribution of the position offset from the set position by tilting as a fulcrum Note Debo (40 The valve body (39) is actuated in the opening direction through the valve body (39), and a continuous pouring lever (28) that can hold the valve body (39) in an open state ,
The continuous injection lever (28) includes a tilting operation knob (28b) facing rearward in a posture before the tilting operation before operating the valve body (39) in the opening direction, and the knob (28b) ) Is lifted toward the front side, and the lever for continuous pouring (28) is tilted to operate the valve element (39) in the opening direction, and then the lever for continuous pouring (28) has a knob (28b). The beverage pouring cock is characterized in that the beverage is held in a posture oriented upward .
前記コック本体(25)に移動可能に配設され、一端部に前記弁体(39)が配設された注出棒(40)と、
前記コック本体(25)の外方に延出する注出棒(40)の他端部に回動可能に配設されると共に、前記レバーアーム(27)が一体的に傾動可能に配設され、該アーム(27)の傾動に伴って注出棒(40)の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで該注出棒(40)を介して前記弁体(39)を開放方向に作動させる作動部材(42)と、
前記注出棒(40)の他端部に回動可能に配設され、該注出棒(40)の配設位置から偏倚した位置を支点として傾動することで注出棒(40)を介して前記弁体(39)を開放方向に作動させると共に、該弁体(39)を開放状態に保持し得る連注用レバー(28)とから構成され、
前記連注用レバー(28)は、前記作動部材(42)に収納されている
ことを特徴とする飲料注出コック。 An inlet (32) of a pouring channel (32) formed in the cock main body (25) communicating with the beverage supply pipe (22) and formed in the cock main body (25) and communicating with the beverage supply pipe (22) ( In the beverage dispensing cock configured to dispense the beverage from the cock body (25) by opening the valve body (39) that opens and closes 32a) by tilting the lever arm (27),
A pouring rod (40) disposed movably on the cock body (25) and having the valve body (39) disposed at one end thereof,
At the other end of the pouring rod (40) extending outward from the cock body (25), the lever arm (27) is integrally tiltably disposed. The valve body (39) is opened via the pouring rod (40) by tilting with the position displaced from the arrangement position of the pouring rod (40) as the arm (27) is tilted as a fulcrum. An actuating member (42) actuated in the direction;
It is rotatably arranged at the other end of the pouring bar (40), and is tilted with the position deviated from the position of the pouring bar (40) as a fulcrum, via the pouring bar (40). The valve body (39) is operated in the opening direction, and the valve body (39) is constituted by a continuous lever (28) capable of holding the valve body (39) in an open state,
The continuous pouring lever (28) is housed in the actuating member (42).
Beverage pouring cock characterized by that .
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