JP4504506B2 - Blood test container - Google Patents
Blood test containerInfo
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- JP4504506B2 JP4504506B2 JP2000105174A JP2000105174A JP4504506B2 JP 4504506 B2 JP4504506 B2 JP 4504506B2 JP 2000105174 A JP2000105174 A JP 2000105174A JP 2000105174 A JP2000105174 A JP 2000105174A JP 4504506 B2 JP4504506 B2 JP 4504506B2
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- blood
- container
- blood coagulation
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- test container
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血清生化学検査等の臨床検査において用いられる血液検査用容器、特に血液検体の凝固を促進する物質が収納された血液検査用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、血清生化学検査、血清免疫学検査、血球検査といった血清検査のための血液を採取するために、血液の凝固時間を短縮させ、血清を迅速に得ることを可能とした血液検査用容器が盛んに用いられるようになっている。
このような血液検査用容器においては血液凝固促進剤として、シリカに代表される無機系の血液凝固促進剤や、トロンビンに代表される酵素系の血液凝固促進剤が予め収納されており、これらの薬剤の作用によって血液凝固が促進される。
【0003】
このうちトロンビンに代表される酵素系の血液凝固促進剤は、無機系の血液凝固促進剤と比較して血液凝固活性が数段高く、極めて優れた血液凝固活性を発揮する。
しかしながら酵素系の血液凝固促進剤は、極めて不安定であり経時的に血液凝固活性が低下してしまうという問題があった。
【0004】
この問題を解決するために、トロンビンといった酵素系の血液凝固促進剤を凍結乾燥させることによって安定化させる技術も知られている。
しかしながら、凍結乾燥させるのみでは長期間にわたる安定性は必ずしも高いものではなかった。
【0005】
一方、トロンビン等を水溶液中で安定化させる技術としては、特開昭64−40433号公報に記載があるように水溶液中に安定化剤を添加する技術や、特開昭62−106028号公報に記載があるように水溶液のpHを調節する技術が知られている。
しかしながら、こういった技術であっても特に長期間の保存安定性が要求される血液検査用容器に適用することのできるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高い血液凝固性能を長期間にわたり安定して発揮することのできる血液検査用容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、血液凝固促進剤が収納された血液検査用容器において、該血液凝固促進剤は、ペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素と、アミノカルボン酸とが溶解されたpH7未満の水溶液を乾燥して調製されたものであることを特徴とする血液検査用容器である。
【0009】
上記アミノカルボン酸はアラニンである。
【0010】
上記水溶液のpHは6以上7未満となされている。
【0011】
以下に、本発明について詳説する。
【0012】
本発明の血液検査用容器には、血液凝固促進剤が収納されている。
また上記血液凝固促進剤は、ペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素と、アミノカルボン酸とが溶解されたpH7未満の水溶液を乾燥して調製されたものである。
【0013】
ペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素は、一般に単独で血液凝固促進作用を有する物質である。
【0014】
上記加水分解酵素としては、例えば、トリプシン、トロンビン、蛇毒トロンビン様酵素等のセリンプロテアーゼ;カテプシンB、フィシン等のチオールプロテアーゼ;キニナーゼI等の金属プロテアーゼなどが挙げられ、特にセリンプロテアーゼ、中でもトロンビンが好適に用いられる。
【0015】
トロンビンの調製方法としては特に限定されず、例えば動物(ヒト、ウシ等)の血漿から精製して得たものを用いることができる。
【0016】
上記アミノカルボン酸は、ペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素、特にトロンビンを安定化させる作用を有する。
【0017】
アミノカルボン酸は一分子中にアミノ基とカルボキシル基を有する物質であり、本発明においては上記加水分解酵素を安定化させる作用を有する物質である。
【0019】
上記アミノカルボン酸としては、アラニンを用いる。
【0021】
本発明における血液凝固促進剤の調製にあたっては、まず上記ペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素と、上記アミノカルボン酸とを溶解させた水溶液が調製される。
【0022】
上記水溶液は、上記加水分解酵素と上記アミノカルボン酸とが溶解された状態で、pH7未満(液温20℃)となるように調製される。これは水溶液のpHが7以上(特にpH7)であると、加水分解酵素が自己消化を起こしてしまうため、pHを7未満とすることにより加水分解酵素の自己消化を防止するためである。
【0023】
水溶液のpHは、6以上7未満である。これは、水溶液のpHが5未満であると、加水分解酵素が酸により失活してしまうためである。また水溶液のpHの最も好ましい範囲は、6.0〜6.7である。
【0024】
pH7未満の水溶液を調製する場合、特に限定されるものではないが、あらかじめpHを7未満に調製した緩衝液に、上記加水分解酵素とアミノカルボン酸を溶解させて調製するのが簡便である。
【0025】
上記緩衝液としては、例えば、リン酸緩衝液、クエン酸−リン酸二ナトリウム緩衝液、クエン酸−クエン酸ナトリウム緩衝液、マレイン酸ナトリウム−水酸化ナトリウム緩衝液等が挙げられる。
【0026】
上記水溶液中の、ペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素の濃度は、5〜10000IU/mLが好ましく、10〜5000IU/mLがより好ましい。
【0027】
また、上記溶液中のアミノカルボン酸の濃度は、併用される加水分解酵素の種類及び濃度によって異なるが、0.001〜30%(w/v)とされるのが好ましく、0.01〜15%(w/v)とされるのがより好ましい。
【0029】
本発明における血液凝固促進剤は、上述の加水分解酵素とアミノカルボン酸とが溶解された水溶液を調製後、この水溶液を乾燥して調製されるものである。この様に乾燥させる必要があるのは、加水分解酵素が水中において経時的に失活してゆく性質を有するためである。
【0030】
上記乾燥の方法は特に限定されるものではなく、自然乾燥させても、熱風乾燥機や除湿乾燥機を利用して乾燥させてもよい。但し、乾燥時に加温する場合において、高温下で乾燥させると加水分解酵素が失活してしまう恐れがあるため、50℃以下で乾燥させるのが好ましく、35℃以下で乾燥させるのがより好ましい。
【0031】
本発明の血液検査用容器の製造において、上記水溶液を乾燥させる段階は特に限定されるものではなく、水溶液を容器本体に収納した後に乾燥させてもよいし、予め容器外で水溶液を乾燥させて血液凝固促進剤を調製した後、この血液凝固促進剤を容器内に収納してもよい。
【0032】
水溶液を容器本体に収納した後に乾燥させる場合、水溶液の収納方法及び収納形態は特に限定されるものではない。収納方法としては、水溶液を容器内壁面にスプレー塗布する方法や、容器底面に滴下する方法等が挙げられる。
【0033】
また、収納形態としては、容器内壁面の全体に保持されていてもよいし、容器内に局所的に保持されていてもよい。
【0034】
水溶液を乾燥させて得られた血液凝固促進剤を容器に収納する場合においても、その収納方法及び収納形態は特に限定されるものではない。
【0035】
収納方法としては上記血液凝固促進剤を、錠剤化して容器内に収納してもよいし、粉末状にして収納してもよい。また、血液凝固促進剤を直接容器内に収納してもよいし、担体を介して容器内に収納してもよいし、また容器壁面に保持されるように収納してもよい。
【0036】
本発明の血液検査用容器を構成する容器本体の形状としては、血液を収納し薬剤と反応させることのできる形状であれば特に限定させるものではないが、好ましくは一般的な採血管を構成する有底管体状の容器を挙げることができる。
【0037】
上記容器本体の内容量は特に限定されるものではなく、1〜20mL程度、より好ましくは2〜10mL程度の内容量を持つ容器本体を用いることができる。
【0038】
容器本体に収納される上記加水分解酵素の量は、採取される血液量に応じて調整されるが、少な過ぎると血液凝固の時間が長くなったり凝固が不完全になることがあり、多過ぎると検査値に悪影響を及ぼす恐れがあるので、採取する血液1mlあたり1〜20IUが好ましく、3〜15IUがより好ましい。
【0039】
容器本体の素材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル等の熱可塑性樹脂;不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−アクリレート樹脂等の熱硬化性樹脂;酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、エチルセルロース、エチルキチン等の変性天然樹脂;ソーダ石灰ガラス、リンケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス等のケイ酸塩ガラス;石英ガラスなどのガラス、及びこれらを主成分とするもの等が挙げられる。
【0040】
上記容器本体の開口部は、封止部材で封止してもよい。また、本発明の血液検査用容器においては、その開口部を密封すると共に容器内部を減圧とすることによって、いわゆる真空採血管として利用することもできる。真空採血管とすることにより、採血が簡便となると同時に、血液凝固促進剤の安定性がさらに高まるという利点がある。
【0041】
上記容器本体の開口部を封止する部材としては、開口部に嵌合する形状となされたゴム製栓体のほか、シート状のシール部材であってもよい。栓体を構成する材料としては、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴムやエラストマー等の密封性に優れた素材が挙げられ、シール部材を構成する材料としては、アルミニウム等の金属箔が挙げられる。
【0042】
本発明の血液検査用容器では、その底部に血清分離剤が収納されてもよい。血清分離剤は、採血後の遠心分離により血餅と血清の間に移動し、隔壁を形成することにより血清を分離する。
【0043】
上記血清分離剤はチクソトロピー性を有するゲル状物であり、例えば、常温で流動性を有する合成樹脂などに、チクソトロピー性付与剤、比重調整剤、及び粘度調整剤などの添加剤を添加し混合することにより得られる。
【0044】
上記合成樹脂としては、例えば、ジシクロペンタジエンのオリゴマー等、上記チクソトロピー性付与剤としては、例えば、ソルビトールと芳香族アルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレンブロック共重合体等、上記比重調整剤としては、例えば、シリカ等、及び上記粘度調整剤としては、例えば、フタル酸エステル等が、それぞれ挙げられる。
【0045】
本発明の血液検査用容器には、さらに血餅付着防止成分が収容されてもよい。これにより血液が凝固した後の血餅成分が容器内表面に付着することを防止でき、遠心分離時に血餅の移動が制限されることがなく、血餅と血清を良好に分離できる。
【0046】
上記血餅付着防止成分としては、水に対して難溶又は不溶の親水性物質を用いることができ、例えば、脂肪族変性シリコーンオイル(例えばジメチルポリシロキサン等)、芳香族変性シリコーンオイル(例えばメチルフェニルポリシロキサン等)、部分ケン化ポリビニルアルコール、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。このうち変性シリコーンオイルを用いる場合は、これらが血液凝固促進剤の表面を覆うことによる血液凝固促進性能の低下を防ぐために、さらに水溶性物質を添加することが好ましい。上記水溶性物質としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
【0047】
上記血餅付着防止成分は、上記の加水分解酵素とアミノカルボン酸とが溶解された水溶液に添加しておくことにより、血液凝固促進剤と同時に容器内壁面に保持させることもできる。
【0048】
[作用]
本発明の血液検査用容器においては、血液凝固促進剤にペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素の安定化剤としてアミノカルボン酸が配合されている。さらにその血液凝固促進剤は、酵素の自己消化を抑制するためにpHが所定の範囲にされた水溶液を乾燥して調製される。従って本発明の血液検査用容器は、長期間にわたり安定した血液凝固性能を発揮することができる。
【0049】
【実施例】
次に、本発明の実施例について説明する。但し、本発明は、これらの実施例のみに限定されるのもではない。
【0050】
実施例及び比較例において、試薬及び容器等として以下のものを用いた。
・トロンビン(商品名:トロンビン持田、持田製薬社製)
・β−アラニン(和光純薬工業社製、試薬特級)
・検査用容器 ポリエチレンテレフタレート製 内容積10ml(12φ×100mm) (積水化学工業社製)
・封止部材 ブチルゴム製栓体
・精製水(注射用水(日本薬局方))
【0052】
[実施例]
トロンビン250000IUとアラニン1.5gを20mMリン酸緩衝液(pH6.5、20℃)100mLに溶解させた。この水溶液(pH6.5、20℃)10μLを、内容量10mLのポリエチレンテレフタレート管内表面にスプレー塗布し、除湿乾燥機を用いて23℃で24時間乾燥させた。このエチレンテレフタレート管の開口部をブチルゴム製の栓体で密封して、本発明の血液検査用容器とした。
【0053】
[比較例1]
トロンビン250000IUを精製水100mLに溶解させた。この水溶液10μLを内容量10mLのポリエチレンテレフタレート管内表面にスプレー塗布し、除湿乾燥機を用いて23℃で24時間乾燥させた。このエチレンテレフタレート管の開口部をブチルゴム製の栓体で密封して、比較例の血液検査用容器とした。
【0054】
[安定性評価]
上記実施例及び比較例の血液検査用容器について、保存前と、35℃・75%RHで1週間保存後のトロンビン量を第13改正日本薬局方トロンビン定量法に準拠して測定し、トロンビン残存率を求めた。この結果を表1に示した。
【0055】
【表1】
【0056】
表1から明らかなように、本発明の実施例は比較例に比べ、トロンビンの残存率が2倍程度高く、血液凝固活性の経時的安定性に優れていることが分かる。
【0057】
【発明の効果】
本発明の血液検査用容器は上述の通りであり、容器中の血液凝固促進剤にアミノカルボン酸が配合されており、かつ凝固促進剤の乾燥前における水溶液のpHが7未満となされているので、長期間にわたり安定した血液凝固性能を発揮することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a blood test container used in a clinical test such as a serum biochemical test, and more particularly to a blood test container in which a substance that promotes coagulation of a blood sample is stored.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in order to collect blood for serum tests such as serum biochemical tests, serum immunology tests, and blood cell tests, blood test containers that can shorten blood clotting time and rapidly obtain blood serum have been developed. It has been actively used.
In such a blood test container, an inorganic blood coagulation promoter represented by silica or an enzyme blood coagulation promoter represented by thrombin is stored in advance as a blood coagulation promoter. Blood coagulation is promoted by the action of the drug.
[0003]
Among them, an enzyme-based blood coagulation promoter represented by thrombin has a blood coagulation activity several times higher than that of an inorganic blood coagulation promoter, and exhibits extremely excellent blood coagulation activity.
However, enzyme-based blood coagulation promoters are extremely unstable and have a problem that blood coagulation activity decreases with time.
[0004]
In order to solve this problem, a technique for stabilizing an enzyme-based blood coagulation promoter such as thrombin by lyophilization is also known.
However, the stability over a long period of time is not always high only by freeze-drying.
[0005]
On the other hand, as a technique for stabilizing thrombin or the like in an aqueous solution, as described in JP-A 64-40433, a technique for adding a stabilizer to an aqueous solution, or JP-A 62-106028 is disclosed. As described, a technique for adjusting the pH of an aqueous solution is known.
However, even such a technique cannot be applied to a blood test container that requires particularly long-term storage stability.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a blood test container that can stably exhibit high blood coagulation performance over a long period of time.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a blood test container containing a blood coagulation promoter, wherein the blood coagulation promoter is a bond between arginine and any amino acid residue and / or lysine and any amino acid in the peptide chain. A blood test container characterized by being prepared by drying an aqueous solution having a pH of less than 7 in which an enzyme capable of hydrolyzing a bond with a residue and an aminocarboxylic acid are dissolved.
[0009]
Upper Symbol aminocarboxylic acid is alanine.
[0010]
PH above Symbol aqueous solution that has been made less than 6 or more 7.
[0011]
The present invention is described in detail below.
[0012]
A blood coagulation promoter is accommodated in the blood test container of the present invention.
In the above blood coagulation promoter, an enzyme capable of hydrolyzing the bond between arginine and any amino acid residue and / or the bond between lysine and any amino acid residue in the peptide chain and aminocarboxylic acid are dissolved. It was prepared by drying an aqueous solution having a pH of less than 7.
[0013]
An enzyme capable of hydrolyzing the bond between arginine and any amino acid residue and / or the bond between lysine and any amino acid residue in the peptide chain is generally a substance having a blood coagulation promoting action alone.
[0014]
Examples of the hydrolase include serine proteases such as trypsin, thrombin and snake venom thrombin-like enzymes; thiol proteases such as cathepsin B and ficin; metal proteases such as kininase I and the like. Used for.
[0015]
The method for preparing thrombin is not particularly limited, and for example, a thrombin purified from animal (human, bovine, etc.) plasma can be used.
[0016]
The aminocarboxylic acid has an action of stabilizing an enzyme, particularly thrombin, which can hydrolyze the bond between arginine and any amino acid residue and / or the bond between lysine and any amino acid residue in the peptide chain.
[0017]
Aminocarboxylic acid is a substance having an amino group and a carboxyl group in one molecule, Ru substance der having an action to stabilize the hydrolytic enzyme in the present invention.
[0019]
Is a top Symbol amino acids, Ru with A Rani down.
[0021]
In preparing the blood coagulation promoter in the present invention, first, an enzyme capable of hydrolyzing the bond between arginine and any amino acid residue and / or the bond between lysine and any amino acid residue in the peptide chain, and the amino An aqueous solution in which carboxylic acid is dissolved is prepared.
[0022]
The aqueous solution is prepared to have a pH of less than 7 (liquid temperature 20 ° C.) in a state where the hydrolase and the aminocarboxylic acid are dissolved. This is because when the pH of the aqueous solution is 7 or more (particularly pH 7), the hydrolase causes self-digestion, and by making the pH less than 7, the hydrolase is prevented from self-digestion.
[0023]
PH of the aqueous solution is less than 6 or more 7. This is because when the pH of the aqueous solution is less than 5, the hydrolase is inactivated by the acid. The most preferable range of the pH of the aqueous solution is 6.0 to 6.7.
[0024]
When preparing an aqueous solution having a pH of less than 7, it is not particularly limited. However, it is easy to prepare by dissolving the hydrolase and aminocarboxylic acid in a buffer having a pH adjusted to less than 7.
[0025]
Examples of the buffer solution include a phosphate buffer solution, a citric acid-disodium phosphate buffer solution, a citric acid-sodium citrate buffer solution, and a sodium maleate-sodium hydroxide buffer solution.
[0026]
In the aqueous solution, the concentration of the enzyme capable of hydrolyzing the bond between arginine and any amino acid residue and / or the bond between lysine and any amino acid residue in the peptide chain is preferably 5 to 10,000 IU / mL. -5000 IU / mL is more preferred.
[0027]
Further, the concentration of the aminocarboxylic acid in the solution varies depending on the type and concentration of the hydrolase used in combination, but is preferably 0.001 to 30% (w / v), 0.01 to 15 % (W / v) is more preferable.
[0029]
The blood coagulation promoter in the present invention is prepared by preparing an aqueous solution in which the above-mentioned hydrolase and aminocarboxylic acid are dissolved, and then drying this aqueous solution. The reason why it is necessary to dry in this manner is that the hydrolase has a property of being inactivated over time in water.
[0030]
The drying method is not particularly limited, and may be naturally dried or may be dried using a hot air dryer or a dehumidifying dryer. However, in the case of heating at the time of drying, it is preferable to dry at 50 ° C. or lower, and more preferable to dry at 35 ° C. or lower because hydrolyzing enzyme may be deactivated when dried at a high temperature. .
[0031]
In the production of the blood test container of the present invention, the step of drying the aqueous solution is not particularly limited, and may be dried after the aqueous solution is stored in the container body, or may be dried in advance outside the container. After preparing the blood coagulation promoter, the blood coagulation promoter may be stored in a container.
[0032]
In the case of drying after storing the aqueous solution in the container body, the storage method and storage form of the aqueous solution are not particularly limited. Examples of the storage method include a method of spraying an aqueous solution on the inner wall surface of the container and a method of dropping the solution on the bottom surface of the container.
[0033]
Moreover, as a storage form, you may hold | maintain on the whole inner wall surface of a container, and you may hold | maintain locally in a container.
[0034]
Even when the blood coagulation promoter obtained by drying the aqueous solution is stored in a container, the storage method and storage form are not particularly limited.
[0035]
As a storage method, the blood coagulation promoter may be tableted and stored in a container, or may be stored in powder form. Further, the blood coagulation promoter may be stored directly in the container, may be stored in the container via a carrier, or may be stored so as to be held on the container wall surface.
[0036]
The shape of the container body constituting the blood test container of the present invention is not particularly limited as long as it is a shape that can store blood and react with a drug, but preferably constitutes a general blood collection tube. A bottomed tubular container can be mentioned.
[0037]
The inner volume of the container body is not particularly limited, and a container body having an inner volume of about 1 to 20 mL, more preferably about 2 to 10 mL can be used.
[0038]
The amount of the hydrolase stored in the container body is adjusted according to the amount of blood to be collected. However, if the amount is too small, the blood coagulation time may become long or the coagulation may be incomplete, and the amount is too large. 1-20 IU per 1 ml of collected blood is preferable, and 3-15 IU is more preferable.
[0039]
Examples of the material of the container body include thermoplastic resins such as polyethylene, polypropylene, polystyrene, polyethylene terephthalate, polymethyl methacrylate, and polyacrylonitrile; thermosetting resins such as unsaturated polyester resins, epoxy resins, and epoxy-acrylate resins; Modified natural resins such as cellulose, cellulose propionate, ethyl cellulose, and ethyl chitin; silicate glasses such as soda lime glass, phosphosilicate glass, and borosilicate glass; glasses such as quartz glass, and those containing these as a main component It is done.
[0040]
The opening of the container body may be sealed with a sealing member. The blood test container of the present invention can also be used as a so-called vacuum blood collection tube by sealing the opening and reducing the pressure inside the container. By using a vacuum blood collection tube, there is an advantage that blood collection becomes simple and at the same time the stability of the blood coagulation promoter is further enhanced.
[0041]
The member for sealing the opening of the container main body may be a sheet-like sealing member in addition to a rubber plug that fits into the opening. Examples of the material constituting the plug body include materials having excellent sealing properties such as butyl rubber, chlorinated butyl rubber, brominated butyl rubber and elastomer, and examples of the material constituting the sealing member include metal foil such as aluminum.
[0042]
In the blood test container of the present invention, a serum separating agent may be stored at the bottom. The serum separating agent moves between the clot and the serum by centrifugation after blood collection, and separates the serum by forming a septum.
[0043]
The serum separating agent is a gel-like substance having thixotropic properties. For example, an additive such as a thixotropic agent, a specific gravity adjusting agent, and a viscosity adjusting agent are added to and mixed with a synthetic resin having fluidity at room temperature. Can be obtained.
[0044]
Examples of the synthetic resin include dicyclopentadiene oligomers, and examples of the thixotropy imparting agent include, for example, a condensate of sorbitol and an aromatic aldehyde, a polyoxyethylene polyoxyalkylene block copolymer, and the like. Examples of the agent include silica and the like, and examples of the viscosity modifier include phthalate ester.
[0045]
The blood test container of the present invention may further contain a clot adhesion preventing component. As a result, clot components after blood coagulate can be prevented from adhering to the inner surface of the container, and movement of the clot is not restricted during centrifugation, and the clot and serum can be separated well.
[0046]
As the clot adhesion preventing component, a hydrophilic substance that is hardly soluble or insoluble in water can be used. For example, aliphatic modified silicone oil (for example, dimethylpolysiloxane), aromatic modified silicone oil (for example, methyl) Phenylpolysiloxane, etc.), partially saponified polyvinyl alcohol, vinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer and the like. Of these, when modified silicone oil is used, it is preferable to add a water-soluble substance in order to prevent a decrease in blood coagulation promoting performance due to covering the surface of the blood coagulation promoter. Examples of the water-soluble substance include polyvinyl alcohol and polyvinyl pyrrolidone.
[0047]
The clot adhesion preventing component can be held on the inner wall surface of the container simultaneously with the blood coagulation accelerator by adding it to an aqueous solution in which the hydrolase and aminocarboxylic acid are dissolved.
[0048]
[Action]
In the blood test container of the present invention, stabilization of an enzyme capable of hydrolyzing a bond between arginine and any amino acid residue and / or a bond between lysine and any amino acid residue in the peptide chain of the blood coagulation promoter. Aminocarboxylic acid is blended as an agent. Further, the blood coagulation promoter is prepared by drying an aqueous solution having a pH within a predetermined range in order to suppress the self-digestion of the enzyme. Therefore, the blood test container of the present invention can exhibit stable blood coagulation performance over a long period of time.
[0049]
【Example】
Next, examples of the present invention will be described. However, the present invention is not limited to only these examples.
[0050]
In the examples and comparative examples, the following were used as reagents and containers.
・ Thrombin (Product name: Thrombin Mochida, Mochida Pharmaceutical )
・ Β -Alanine (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, special reagent grade)
・ Inspection container made of polyethylene terephthalate Internal volume 10ml (12φ x 100mm) (Sekisui Chemical Co., Ltd.)
-Sealing member Butyl rubber plug body-Purified water (Water for injection (Japanese Pharmacopoeia))
[0052]
[ Example]
Thrombin 250,000 IU and 1.5 g of alanine were dissolved in 100 mL of 20 mM phosphate buffer (pH 6.5, 20 ° C.). 10 μL of this aqueous solution (pH 6.5, 20 ° C.) was spray-coated on the inner surface of a polyethylene terephthalate tube having an internal volume of 10 mL, and dried at 23 ° C. for 24 hours using a dehumidifying dryer. The opening of the ethylene terephthalate tube was sealed with a stopper made of butyl rubber to obtain a blood test container of the present invention.
[0053]
[Comparative Example 1]
Thrombin 250,000 IU was dissolved in 100 mL of purified water. 10 μL of this aqueous solution was spray-coated on the inner surface of a polyethylene terephthalate tube having an internal volume of 10 mL, and dried at 23 ° C. for 24 hours using a dehumidifying dryer. The opening of the ethylene terephthalate tube was sealed with a stopper made of butyl rubber to obtain a blood test container of a comparative example.
[0054]
[Stability evaluation]
For the blood test containers of the above Examples and Comparative Examples, the thrombin amount before storage and after storage for 1 week at 35 ° C. and 75% RH was measured according to the thirteenth revised Japanese Pharmacopoeia Thrombin Determination Method, and the thrombin remaining The rate was determined. The results are shown in Table 1.
[0055]
[Table 1]
[0056]
As is apparent from Table 1, it can be seen that the examples of the present invention have a thrombin residual rate that is about twice as high as that of the comparative example, and that the blood coagulation activity is stable over time.
[0057]
【The invention's effect】
The blood test container of the present invention is as described above, and aminocarboxylic acid is blended in the blood coagulation accelerator in the container, and the pH of the aqueous solution before drying of the coagulation accelerator is less than 7. It can exhibit stable blood coagulation performance over a long period of time.
Claims (1)
該血液凝固促進剤は、ペプチド鎖においてアルギニンと任意のアミノ酸残基との結合及び/又はリジンと任意のアミノ酸残基との結合を加水分解し得る酵素と、アラニンとが溶解されたpHが6以上7未満の水溶液を乾燥して調製されたものであることを特徴とする血液検査用容器。In a blood test container containing a blood coagulation promoter,
The blood coagulation promoter has a pH of 6 in which an enzyme capable of hydrolyzing the bond between arginine and any amino acid residue and / or the bond between lysine and any amino acid residue and alanine are dissolved in the peptide chain. A blood test container prepared by drying an aqueous solution of less than 7 above .
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