JP4503432B2 - 螺旋形の構造を有する燃料電池のための基本セル、該セルの製造方法および複数の基本セルを備える燃料電池 - Google Patents

螺旋形の構造を有する燃料電池のための基本セル、該セルの製造方法および複数の基本セルを備える燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は電解質としてイオン交換膜タイプの薄膜、さらに詳細にはプロトン交換膜を備える燃料電池に関する。
さらに詳細には、本発明は、燃料電池のための基本セル、およびその製造方法に関し、基本セルはまた「電極−薄膜−電極」組立体とも呼ばれ、通常は間にイオン交換膜が配設されている2つの電極を備える。
一例として、本発明はPEMFC(プロトン交換膜燃料電池)およびDMFC(直接メタノール型燃料電池)または、さらにアルカリ水溶液型燃料電池の領域で応用できる。
通常、燃料電池は基本セルのスタックからなり、該基本セル内では連続的に供給される2種類の試薬の間で電気化学反応が起こっている。水素と酸素の混合により機能するセルのための水素、またはメタノールと酸素の混合により機能するセルのためのメタノールのような燃料は、アノードに接触し、一方で通常は酸素である酸化体はカソードと接触する。2つの電極はイオン交換膜タイプの電解質で隔てられている。エネルギーが電気的エネルギーに変換される電気化学反応は、
−アノードと電解質の境界面で燃料が酸化され、水素セルにおいてカソードの方へ電解質を通過するH+プロトンが生成され、そして電子が外部回路を流れて電気的エネルギーを生成する段階と、
−水素セルにおいて水が生成される電解質とカソードの境界面で酸化体を低減する段階
という2段階の反応に分けることができる。
電気化学反応は、厳密に言うと、電極−薄膜−電極組立体でおこる。
電気機器が確実に動作するためには、単一の基本セルまたは電極−薄膜−電極組立体により供給される電力よりよりはるかに大きな電力を獲得する必要がある。このために、多くの場合、複数の電極−薄膜−電極組立体をスタックし、バイポーラプレートと名付けられている導体板により、他の組立体との間の電気的連続性を確保する。これらのバイポーラプレートは好ましくはグラファイトまたはステンレス鋼でできており、電極−薄膜−電極組立体のアノードと隣接する組立体のカソードとの間の電気的接合を確実にする。この方法で、確実に電気伝導率を可能な限り大きくして、燃料電池の起電力の弊害となるオーム損を避けることができる。
この方法で、それぞれの電極−薄膜−電極組立体は2枚のバイポーラプレートの間に閉じ込められ、これらは電極へ試薬を分配する機能も備え、そして場合によっては、該スタックのいかなる加熱にも対応する冷却部材を有する。
加えて、従来の技術で知られている燃料電池は、通常は「プレス−フィルタ」構造を有し、これは、バイポーラプレートと基本セルの表面は互いに固定して組立てられる平坦な表面であるという特定の概念に対応している。また、従来の燃料電池では、バイポーラプレートは、セル電極に向かって最も均一に試薬が分布できるように、基本セルと接触している全表面にわたって曲がりくねって進む網目状の通路を備える。
しかし、偏光を用いて光学的分析を行うと、バイポーラプレートを基本セルに固定する作業はイオン交換膜を変形させることがわかった。
行われた分析では、隣接するバイポーラプレートの通路が位置する区域において薄膜の変形が見出された。これらの通路は当初、試薬が通過できるように提供されたものである。認識された変形は大部分が固定作業の間に薄膜に加わった機械的要求の非均一性によるものであり、これらの要求は通常、多様な通路を分離しているバイポーラプレートの硬い部分に面している薄膜部分に集中している。固定作業が完了し、基本セルが所定の位置に保持されるとき、薄膜の変形した部分はこれらの通路の内部に閉じこめられるので、従って該薄膜とそれに関連する基本セルの寿命はかなり短縮するといえる。
加えて、基本セルが動作しているとき、イオン交換膜は膨らむ傾向があり、隣接するバイポーラプレートの通路の内部に位置する薄膜のこれらの部分に波模様が生じるということもわかっている。この生成された波模様は、主な欠点の原因となるということがわかっており、その欠点はこの波模様のある薄膜と基本セルの電極の間の接触表面領域が減少することにあり、この減少はこれら異なる部分のイオン交換表面の減少に直接的につながる。したがって上記の欠点のために、電極と接触しているこれらの薄膜位置における電気化学反応の位置が一点のみとなり、これらの位置は薄膜の膨張の際に生成された波模様の単一の頂点からなる。
明らかに、電気化学反応が非常に特定的な位置で起こるために、問題となっている位置におけるイオン交換膜の老化が加速され、この局所的な老化は、亀裂を形成する原因となり、該亀裂が互いにつながる点まで広がるような程度まで劣化している場合、燃料電池の短絡を引き起こすこともある。
また、バイポーラプレートと基本セルを一緒に固定する組立の間、これらの2つの部分の間に配設されているガスケットは変形を受けるように設計されており、これら様々な部分の間は確実にシールされている。しかし、また別の観察では、ガスケットの変形は必然的に、ガスケットの近くに配設されているイオン交換膜部分の変形を引き起こすという結論に達した。したがって、電極、薄膜およびバイポーラプレートを四角形にすると、この薄膜は固定作業の間におこるガスケットの変形を許容するには適切ではないことがわかっている。したがって、ガスケット近くの変形を受ける薄膜部分も老化が加速し、このため薄膜に局所的な亀裂が自然に発生することがある。
したがって、本発明の主題は第一に、間にイオン交換膜が配設されている2つの電極を備える、燃料電池のための基本セルを提供することであり、該基本セルは、上記の従来の実施形態の欠点を少なくとも部分的に改善する。
さらに詳細には、本発明の目的は、イオン交換膜の寿命が大幅に延びるように設計された、燃料電池のための基本セルを提供することである。
本発明の他の主題は、前記基本セルの製造方法を提案することである。
最後に、本発明はまた、上記の本発明の目的にかなう基本セルを複数備える燃料電池を提供することを目的とする。
これを達成するために、本発明の主題は、間にイオン交換膜が配設されている2つの電極を備える、燃料電池のための基本セルである。本発明によると、2つの電極の一方はイオン交換膜を担持しているねじ切りされた表面を有し、この電極とイオン交換膜により形成される組立体は、2つの電極のもう一方に属するねじ切りされた表面にねじ込んで組み立てることができるようになっている。
有利には、本発明の基本セルは2つの電極の一方とイオン交換膜からなる組立体を、もう一方の電極に取り付けるとき、イオン交換膜が2つのねじ切りされた表面の間に閉じ込められ、ねじ込み作業が進行する間にかかる圧力が連続的になる。このようにすると、組立作業が完了すると、この薄膜にかかる機械的要求は、2つの電極に接しているその全表面にわたって実質的に均一に分布し、従来の実施形態であった変形領域が生じることはない。イオン交換膜が大きく変形しないのは、ねじ切りされた表面上のねじ山が正弦波形であることも一因で、これらのねじ山は2つの表面の間に保持された薄膜への応力集中を大幅に減らすということにも注意すべきである。
したがって、該基本セルの使用によって、イオン交換膜上で加速老化する領域の生成は助長されず、有利にイオン交換膜の亀裂が防止され、したがって従来の実施形態にくらべて寿命がかなり延びる。
また、装置をこのように配設すると、2つの硬い電極がねじ切りされた表面を有していても、該セルを備える燃料電池の動作中にイオン交換膜に波模様が生じることはない。水を含むと膜は膨張し電極に密着するので、これらの電極と薄膜の接触表面が減少することはない。したがって、電気化学反応が薄膜の大部分において生じ、よってこの膜の特定の部分の老化が加速されることを防ぐ。
また、本発明の利点の1つは従来の技術に比べ、イオン交換膜と電極の間の交換表面領域が増大することである。従来の技術に含まれる部分は実質的に平坦な接触表面である一方で、本発明の基本セルは螺旋形の交換表面を有し、したがって生成可能な電流密度が増大する。
好適には、イオン交換膜は2つのねじ切りされた表面を有し、該表面はそれぞれ2つの電極のねじ切りされた表面に契合可能で、これらの全表面は同じピッチを有するようにできている。
したがって、2つの電極のねじ切りされた表面のピッチに予め形成されたフィルムを用いて、イオン交換膜を加工することができる。
好ましくは、2つの電極の一方はねじの上に施されたコーティングからなり、2つの電極の他方は基板内に形成されたナットの上に施されたコーティングからなる。
このような構造の場合、電極に向かって試薬が拡散できるように、ねじおよび基板を多孔質の材料で作ることを条件にしてもよい。また、ねじおよび基板はそれぞれ、少なくとも1つの試薬を注入できる少なくとも1つの開口部を有する。
本発明の好適な実施例の1つによると、イオン交換膜はねじ上に配設された電極により担持され、基板内に設けられた各開口部は、ナット上に配設された電極のねじ切りされた表面により少なくとも部分的に画定された空間に直接つながっており、ナット上に配設された電極のねじ切りされた表面とイオン交換膜の間の螺旋状の結合部の隙間を各試薬が通過できるようになっている。
また本発明は、本発明の主題である上述の基本セルを複数備える燃料電池に関し、該セルは互いに電気的に接続しており、そして共通の基板を有する。例えば、ナットを行列状に配設することにより、交換表面は従来の燃料電池の交換表面の約20倍の大きさになるが、燃料電池のサイズはほぼ同じである。
最後に、本発明はまた燃料セルのための前記基本セルを製造するための方法に関する。
本発明の他の特徴および利点は、次の非限定的な詳細な記述で明らかになる。
図1および図2は、本発明の好適な実施形態の1つによる燃料電池のための基本セル1を示す。
基本セル1は、中出力燃料電池の一部を形成する場合、例えば10から50kWの電力を生成でき、PEMFC電池およびDMFC電池のような任意のタイプの燃料電池に用いてよい。
基本セル1は好適には多孔質の材料でできた基板2を備え、その基板内にねじ切りされた表面6を有するナット4が形成されている。
好ましくはグラファイト、シリコン、セラミック、または発泡金属でできた第1の電極8は、ナット4のねじ切りされた表面6上にコーティングとして施され、そしてまたナット4のねじ切りされた表面6に比べて直径が小さくピッチが等しいねじ切りされた表面10を有する。第1の電極8は、ナット4のねじ切りされた表面6の全長にわたって形成されていてもよく、または該ねじ切りされた表面6の一部のみに形成されていてもよい。
基本セル1はまた、好ましくは多孔質材料でできたねじ12を備える。
好ましくはグラファイト、シリコン、セラミック、または発泡金属でできた第2の電極14は、ねじ12のねじ切りされた表面16上にコーティングとして施され、そしてまたねじ12のねじ切りされた表面16に比べて直径が大きくピッチが等しいねじ切りされた表面18も有する。ねじ切りされた表面16のピッチはナット4のねじ切りされた表面6のピッチと同じであることに注意されたい。基本セル1の第1電極8の場合と同様に、第2電極14はねじ12のねじ切りされた表面16の全長にわたって形成されていてもよく、または該ねじ切りされた表面16の一部のみに形成されていてもよい。2つの電極8および14は、ねじ12がナット4上の適切な位置に配設されたとき、これらの2つの電極8および14が互いに向かい合い、同じ高さにわたって形成されているように構成されるのが好ましい。
イオン交換膜20は、好ましくはねじ切りされた表面6、10、16、18のピッチで予め形成されたフィルムタイプで、第2電極14のねじ切りされた表面上に取り付けられており、イオン交換膜20の第1のねじ切りされた表面22が第2電極14のねじ切りされた表面18と面接触するようになっている。この目的のため、例えばイオン交換膜20を弾性で且つ第2電極14のねじ切りされた表面18より直径が僅かに小さいものとすることを条件にしてもよく、それにより、ねじ込んで取り付けた後は検討中の2つのねじ切りされた表面18と22は互いに凹凸が全面的にぴったりと合うようになっている。イオン交換膜20は第2電極14の周囲全体に及ぶように設計されているが、また、第2電極14の周囲全体に及ぶ部分につながっている環状部分23を備え、この環状部分23は基本セル1のねじ12のヘッド24の下に配設される。
ねじ12、第2電極14、第2電極のねじ切りされた表面18、そしてイオン交換膜20で形成される組立体は、第1電極8のねじ切りされた表面10上にねじ込まれて組立てられる。組立作業中のねじ込みを容易にし、該膜20の変形を制限するために、基本セル1の第1電極8と膜20の間の螺旋状の連結が形成されるように、イオン交換膜20を、第1電極8のねじ切りされた表面10と契合可能な第2のねじ切りされた表面26を有するように予め形成することを条件にしてもよい。
したがって、膜20の第2のねじ切りされた表面26を、ピッチが基本セル1の他のねじ切りされた表面6、10、16、18と同じピッチで、直径が第1電極8のねじ切りされた表面10の直径より僅かに大きくなるようにする。このようにすると、上記の組立体をセル1の基板2上に取り付けたとき、イオン交換膜20は、圧力を受けてセルの2つの電極8、14のねじ切りされた表面10、18の間に配設される。
また、図1および図2を参照すると、基本セル1の基板2は、一部にナット4が形成されている円筒形の打ち出し部分28を備え、この打ち出し部分28はこの基板2の本体30の外側に突き出ている。円筒形の打ち出し部分28は、好ましくはセル1の冷却を促進する複数のフィン32を有し、これらのフィン32は円筒形の冠形で打ち出し部分28の外側面に間隔をおいて配設されていることに注意されたい。
また、ねじのヘッド24は、基板2の円筒形の打ち出し部分28に面して配置させるための環状の溝34を下面に備える。同様に、環状の溝36が円筒形の打ち出し部分28の上面に配設され、ねじ12が基本セル1の基板2上に取り付けられたとき、ねじ12に設けられた環状の溝34に実質的に面するように配設されている。O−リング38、40はそれぞれ環状の溝34および36の内部に配設されるもので、イオン交換膜20の環状部分23と接触し、基本セル1をシールするためのものである。
このシールは、2つの電極8および14のそれぞれに関連する1つ以上の試薬を、それぞれ基板2内およびねじ12内に保持するために形成されることに注意されたい。
この目的のために、ねじ12のヘッド24には端部分42が設けられ、該端部分は、好適にはねじ切りされ、第2電極14に供給するための1つ以上の試薬を注入するための注入手段(図示されていない)と契合可能である。端部分42は内部に、軸がねじ12の軸と一致する円筒形の開口部44を有し、該開口部44は、実質的にねじ12の全長にわたって形成されている。よって使用される1つ以上の試薬は、この開口部を軸方向の通路とし、多孔質材料でできたねじ12の内部を広がり、第1電極8に向かって拡散できる。次いで、第2電極14の第1のねじ切りされた表面18と膜20の第1のねじ切りされた表面22との間の螺旋状の接触領域が交換表面を形成し、その面上で最初の電気化学反応が発生できる。
本発明の範囲内で、ねじ12の内部に任意の形状の他の開口部を形成できることも明らかである。
また、基板2はその下方表面に端部分46を備え、該端部分は、好適にはねじ切りされた穴で、第1電極8に供給するための1つ以上の試薬を注入するための注入手段(図示されていない)と契合可能である。
端部分46には、軸が基本セル1のねじ12およびナット4の軸と一致する円筒形の開口部48が形成されている。開口部48は、一部が第1電極8のねじ切りされた表面10で画定されている空間50内部につながっている。図1に描かれているように、空間50はナット4および/または第1電極8のねじ切りされた表面10により画定された凹部領域の下部分に対応し、ねじ12が基板12に取り付けられたときもこの下部分はねじ12で占有されていない。加えて、円筒形の開口部48が開口する空間50は、イオン交換膜20によっても画定され、そのイオン交換膜は、実質的に平坦な円盤形の部分52を有し、該部分はねじ12の軸に垂直に延び、該ねじ12のねじ切りされた端でカバーをなす。
したがって、ねじ12のねじ切りされた部分および第2電極14はイオン交換膜20内に閉じ込められ、ねじ12内に注入された試薬は基板2内に注入された試薬と接触できないようになっている。
よって使用される1つ以上の試薬は、開口部48を軸方向の通路とし、空間50内に入ることができる。そのような構造の場合、空間50内にある各試薬は、ナット4上に配設された第1電極8とイオン交換膜20の間の螺旋状の接続部の隙間51に徐々に入ることができる。上述の部分の間にある従来の螺旋状の接続部は、2つの部分が離れている領域だけでなく、接触領域も部分間に存在するといったものである。2つの部分が互いに離れた互いに連通する領域(同じく螺旋状の接続部の隙間と呼ばれる)において、流体または液体試薬は、接続部の全長に及んで均一に分布するように、自由に広がってよい。
前記概念を基本セル1に適用した場合、隙間51により第1電極8上で試薬が均一に広がることができ、表面10と表面26の間の接触領域は交換表面として機能し、その面上で第二の電気化学反応が発生できることに注意されたい。
また、1つ以上の試薬が基板2内に形成された任意の形状の1つ以上の開口部に注入され、このとき基板は多孔質材料でできており、よって試薬は第1電極8の方へ拡散できるという、従来の方法も考慮できることは明らかである。
また本発明は、上述したような燃料電池のための基本セルを製造する方法にも関する。
この方法の好適な実施形態の1つによると、イオン交換膜20は、特にねじ12を用いて最初に予め形成されている。したがって、好ましくは真空中で行われるこの作業が完了すると、膜20には、ピッチがねじ12のねじ切りされた表面16に等しい第1および第2のねじ切りされた表面22および26ができている。
続いて、第2電極14を、化学的な蒸着(Chemical Vapor Deposition)または物理的な蒸着(Physical Vapor Deposition)のような従来の方法を用いて、ねじ12のねじ切りされた表面16上にコーティングとして配設する。
得られたコーティングは、前段階に続いて、イオン交換膜20の第1のねじ切りされた表面22を受けるためのねじ切りされた表面18が第2電極14に形成されるように、機械加工される。
同様の方法で、基板2が備えるナット4には、再び上述のような従来の方法を用いて第1電極8を形成するコーティングが施される。その後、第1電極8が、イオン交換膜20の第2のねじ切りされた表面26を受けるためのねじ切りされた表面10を有するように、得られたコーティングにはタップが立てられる。
電極8および14が作られると、組み立てを始めることができ、イオン交換膜20を第2電極14のねじ切りされた表面18にねじ込むことができる。膜20は第2電極14のねじ切りされた表面18の直径ではなく、それよりも小さいねじ12の直径に予め形成されているので、膜20はこの第2電極のねじ切りされた表面18の凹凸に完全に適合することに注意されたい。したがって、第2電極14のねじ切りされた表面18とイオン交換膜20のねじ切りされた表面22の間には隙間がない。
最後に、イオン交換膜20、第2電極14およびねじ12からなる組立体を第1電極8のねじ切りされた表面10上にねじ込むだけで基本セル1が得られ、その基本セル1のイオン交換膜は圧力を受けて2つの電極8および14の間にある。
図3を参照すると、本発明の好適な実施形態の1つによる燃料電池100が部分的に示されており、燃料電池100は上述のような基本セル1を複数備えている。
この好適な実施形態によると、基板2は全基本セル1に共通で、そしてねじ12を担持しているナット4はこの基板2上に行列状に配設されている。したがって基板2は、ナット4をコーティングしている各第1電極8に供給するように設計されている。加えて、セル1の電極8および14(図3には示されていない)は互いに電気的に接続しているので、燃料電池100により生成される電力は、燃料電池100を形成している各基本セル1により生成される電力の合計に一致する。
したがって、非常にコンパクトな容積で、各基本セル1の交換表面の合計に一致する、燃料電池100の交換表面全体が、従来の燃料電池で獲得できる表面に比べて大幅に増加する。例として、基板2が約25cmの四角形の部分を有する場合、該基板2と同様の大きさのバイポーラプレートを用いた従来の燃料電池に比べ、交換表面の大きさを容易に20倍にすることができる。交換表面が増加する理由として、第一に同じ基板2上に配設される基本セル1の数が多いこと、第二に交換表面が螺旋形であることが挙げられることに注意されたい。また、基板2上の基本セル1の数が多いので、1つまたは少数の基本セルが損害を受けた場合も、他のセル1の組立体でも、全セル1により生成される電力と実質的に同じ電力生成を維持できる。
また、基本セル1を行列状に配置すると、各基本セル1が個別にアクセス可能である限り、燃料電池全体を取り外すことなく整備作業ができる。また、配置が行列状であると、予備品の差し込みが容易になり、予備品は単純に、不良部分および短絡しそうな部分の替わりとなる。
単に非限定的な例として前述した基本セル1、燃料電池100および基本セル1の製造方法について当業者は多様な変形を行えることは明らかである。
本発明の好適な実施形態の1つによる基本セルの前面図を示す略図である。 図1に示した基本セルの部分的な拡大図である。 図1で示したような基本セルを複数備える燃料電池を上から見た場合の部分的な略図である。
符号の説明
1 基本セル
2 基板
4 ナット
6 ナット(4)のねじ切りされた表面
8、14 電極
10 電極(8)のねじ切りされた表面
12 ねじ
14 第2電極
16 ねじ(12)のねじ切りされた表面
18 電極(14)のねじ切りされた表面
20 イオン交換膜
22、26 イオン交換膜のねじ切りされた表面
23 環状部分
24 ねじ12のヘッド
28 打ち出し部分
30 基板(2)の本体
32 フィン
34 ねじのヘッド24の下面にある環状の溝
36 打ち出し部分28の上面にある環状の溝
38、40 O−リング
42 ねじ12のヘッド24が有する端部分
44 円筒形の開口部
46 基板2の端部分
48 開口部
50 内部空間
51 第1電極8とイオン交換膜20の間の隙間
52 イオン交換膜の円盤状の部分
100 燃料電池

Claims (11)

  1. 間にイオン交換膜(20)が配設されている2つの電極(8,14)を備える、燃料電池(100)のための基本セル(1)であって、該2つの電極の一方(14)は雄ねじ部(18)を有し、該2つの電極の他方(8)は雌ねじ部(10)を有し、イオン交換膜(20)の一方の表面(22)は、該2つの電極の一方(14)の雄ねじ部(18)と面接触し、この電極(14)とイオン交換膜(20)により形成される組立体は該2つの電極の他方(8)に属する雌ねじ部(10)にねじ込んで組み立てられていることを特徴とする基本セル(1)。
  2. イオン交換膜(20)は、該2つの電極(14、8)の雄ねじ部(18)及び雌ねじ部(10)とそれぞれ契合する2つのねじ切りされた表面(22、26)を有することを特徴とする請求項1に記載の基本セル(1)。
  3. 該2つの電極(8、14)の雌ねじ部(10)及び雄ねじ部(18)並びにイオン交換膜(20)のねじ切りされた表面(22、26)はピッチが同じであることを特徴とする請求項2に記載の基本セル(1)。
  4. イオン交換膜(20)は予め形成されたフィルムであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の基本セル(1)。
  5. 該2つの電極の一方(14)はねじ(12)上に施されたコーティングからなり、そして該2つの電極の他方(8)は基板(2)内に形成されたナット(4)上に施されたコーティングからなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の基本セル(1)。
  6. ねじ(12)および基板(2)は、電極(8、14)に向かって試薬が拡散できる多孔質材料でできていることを特徴とする請求項5に記載の基本セル(1)。
  7. ねじ(12)は、少なくとも1つの試薬を注入できる少なくとも1つの開口部(44)を有し、
    該開口部(44)はねじ(12)のヘッド(24)に設けられた端部分(42)からねじ(12)の内部に伸びた、軸がねじ(12)の軸と一致した円筒形の、ねじ(12)の全長にわたって形成された開口部であることを特徴とする請求項5または6に記載の基本セル(1)。
  8. 基板(2)は、少なくとも1つの試薬を注入できる少なくとも1つの開口部(48)を有し、該開口部(48)は基板(2)の下方表面の端部分(46)から基板(2)の内部に伸びた、軸がねじ(12)およびナット(4)の軸と一致する円筒形の開口部であることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の基本セル(1)。
  9. イオン交換膜(20)は該ねじ(12)上に配設された電極(14)により担持されることと、基板(2)に設けられた各開口部(48)は、ナット(4)上に配設された電極(8)の雌ねじ部(10)により少なくとも部分的に画定される空間(50)に直接つながっており、各試薬は、ナット(4)上に配設された電極(8)の雌ねじ部(10)とイオン交換膜(20)の間の螺旋状の接続部の隙間(51)を通過できることを特徴とする、請求項8に記載の基本セル(1)。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の基本セル(1)を複数備え、該セル(1)が互いに電気的に接続していることを特徴とする燃料電池(100)。
  11. 複数の基本セル(1)は、ナット(4)が行列状に配列されている共通の基板(2)を備えることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池(100)。
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