JP4502479B2

JP4502479B2 - Individual absorbent articles

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Publication number: JP4502479B2
Application number: JP2000243649A
Authority: JP
Inventors: 進介長原; 哲行木賀田; 弥生福原
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2000-08-11
Filing date: 2000-08-11
Publication date: 2010-07-14
Anticipated expiration: 2020-08-11
Also published as: JP2002053170A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収性物品と、これを個別に包装し且つ水解可能な包装材とからなる個装吸収性物品に関し、更に詳しくは個別吸収性物品から吸収性物品を取り出す際の包装材の取り扱い性が良好である個別吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
水洗トイレに廃棄可能な包装材を備えた個装吸収性物品として、例えば特開平１１−４７１８７号公報に記載のものが知られている。この公報に記載の個装吸収性物品における包装材は、ポリビニルアルコールフィルム等からなる水溶性フィルムやカルボキシメチルセルロース繊維を原料とした水溶紙から構成されている。
【０００３】
しかし、前記包装材は水溶性であるので、空気中の水分や使用者の手の水分を吸収して、吸収性物品の取り出し時に手にまとわり付いたり、強度が低下して破れる場合があり、取り扱い性が良好とはいえない。
【０００４】
従って、本発明は、包装材が水洗トイレに廃棄可能であり、且つ個別吸収性物品から吸収性物品を取り出す際の包装材の破れ、手へのまとわりつき、及び貼り付きが防止された個別吸収性物品を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸収性物品と、該吸収性物品を個別包装している包装材とからなる個装吸収性物品において、前記包装材は、その一方の面に剥離処理が施されており、且つ水解可能であり、ＪＩＳＰ４５０１−１９９３に従い測定されたほぐれやすさの値が３０〜３００秒である個装吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図１には、本発明の個装吸収性物品の一実施形態としての個装パンティライナーの斜視図が示されており、図２には図１に示す個装パンティライナーの展開状態の斜視図が示されている。図３には図２に示す個装パンティライナーのIII −III 線断面図が示されている。
【０００７】
図１〜図３に示すように、本実施形態の個装パンティライナー１０は、パンティライナー１とこれを個別包装している包装材１１とを有している。パンティライナー１は、縦長の形状をしており、左右両側縁が長手方向の中央部において内側に湾曲した形状となっている。包装材１１は、パンティライナー１の周縁から外方に延出しており、縦長の矩形状をしている。パンティライナー１における包装材１１の対向面には、パンティライナー１を着用者の着衣に固定するための粘着剤の層７が形成されている。一方、包装材１１におけるパンティライナー１の対向面には該粘着剤に対する剥離処理が施されており、剥離剤の層１３が形成されている。
【０００８】
包装材１１は水解可能なものである。本発明において水解とは、包装材１１を構成する材料が水中で離解して水中に分散することをいう。また包装材１１は、ＪＩＳＰ４５０１−１９９３（トイレットペーパー）に従い測定されたほぐれやすさの値が３０〜３００秒となっている。ほぐれやすさの値が３０秒未満では、空気中の水分や使用者の手の水分を吸収によって包装材１１が柔軟化して強度が低下し、パンティライナー１を取り出すときに包装材１１が破れてしまったり、包装材１１の剛性が低下して取り扱い性が悪くなってしまう。ほぐれやすさの値が３００秒超となると、包装材１１を水洗トイレに廃棄した時に排水管が詰まり易くなってしまう。包装材１１の破れ、手への貼り付き、及びまとわりつき防止と、良好な水解性の発現とのバランスの点から、ほぐれやすさの値は、好ましくは３０〜１２０秒、更に好ましくは５０〜９０秒である。尚、測定に際してＪＩＳに規定される寸法の試料片が採取できない場合には、出来るだけその寸法に近づくように試料片の大きさを調整して採取する。「まとわりつき」は、主に、包装材１１にカールが発生したり、静電気の発生や極度の柔軟化によって生じる現象をいう。「貼り付き」は、主に、包装材１１自身の有するべたつきや、パンティライナー１に施された粘着剤の一部が、包装材１１に移行することに起因するべたつきによって生じる現象をいう。
【０００９】
包装材１１には凹凸部１２が形成されており、その全面に亘って所定のパターンが形成されている。これによって包装材１１のカールが防止される。また、粘着剤は水分を含有していることから、該水分によって包装材１１の強度低下が起こるおそれがあるが、包装材１１と粘着剤との接触面積が減るので、包装材１１が強度低下を受ける影響が少なくなる。更に、包装材１１の水解性を維持しつつ、個装パンティライナー１０からパンティライナー１を取り出す際に、包装材１１の破れが一層効果的に防止される。凹凸部は、例えば加熱を伴うか又は伴わないエンボス加工に形成されることが好ましい。
【００１０】
前記凹凸部によって形成される前記パターンは、連続したパターンであることが、包装材１１のカール防止や強度の更に一層の向上の点から好ましい。連続したパターンとしては、図１及び図２に示される菱形格子状のパターンや、直線や曲線などを任意に組み合わせた幾何学模様や、任意の意匠性のあるパターン等が挙げられる。
【００１１】
包装材１１のパンティライナー１との対向面において、凹凸部１２が形成されている部分における凸部の面積は、包装材１１の強度（コシ）の向上及び包装材１１の風合い低下（ザラツキ感）防止の点から、包装材１１の面積の５〜５０％とすることが好ましく、更に好ましくは１０〜４０％、一層好ましくは１５〜３０％である（以下、この値を凹凸部面積率という）。
【００１２】
凹凸部面積率は、次の方法で測定される。ライト〔サンライトSL-230K2、（株）ＬＰＬ製〕、スタンド〔コピースタンドCS-5、（株）ＬＰＬ製〕、レンズ（24mm/F2.8Dニッコールレンズ）、ＣＣＤカメラ（HV-D37、日立電子株式会社製、Ｆマウントによるレンズとの接続）、及びビデオボード（スペクトラ3200、カノープス株式会社製）を用いて、包装材１１の画像を取り込む。取り込んだ画像を、NEXUS 製画像解析ソフト（ver.3.08）を用いて解析し、包装材１１の面積に対する凸部全体の面積の比を算出する。測定が困難な場合は、取り込んだ画像をビデオプリンター等で出力し、凸部の境界部分をマーキング後、前記NEXUS 製画像解析ソフトを用いて算出する。
【００１３】
凹凸部１２は、包装材１１における剥離処理面側からみて、凸部１４ａと凹部１４ｂとから構成されている。従って、パンティライナー１における粘着剤の層７は、包装材１１における剥離剤の層１３に間欠的に貼着される。これによって、粘着剤の層７と剥離剤の層１３との接触面積が減少して、粘着剤の層７の包装材１１からの剥離性がコントロールされる。特に、前記粘着剤が水溶性のものや、水中で粘着性が消失するタイプのものである場合には、個装パンティライナー１０の保存時に空気中の水分の吸収によって該粘着剤が変質したり粘着物性が変化することがあるが、そのような場合であっても、粘着剤の層７が剥離剤の層１３に間欠的に貼着されることで安定した剥離性が得られ、包装材１１の破れが防止される。
【００１４】
包装材１１における凹凸部の高さＨ、即ち凸部１４ａの最高位置と凹部１４ｂの最低位置との差は０．０２〜０．５ｍｍ、特に０．０５〜０．４ｍｍ、とりわけ０．１〜０．３ｍｍであることが、風合いの低下（ザラツキ感）の防止、及び安定した剥離性を実現する点から好ましい。凹凸部の高さＨは、包装材１１の縦断面を１０〜２０倍程度に拡大撮影し印刷したものから計測する。拡大撮影には、ＳＯＮＹ製ＣＣＤカメラＣＣＤ−ＩＲＩＳが取り付けられたＯＬＩＮＰＵＳ製ＳＺＨ−１０実体顕微鏡を用いた。印刷にはＳＯＮＹ製カラービデオプリンターＵＰ−５１００Ａを使用した。包装材１１は片刃のカッター〔フェザー安全剃刃（株）製、品番ＦＡＳ−１０〕で切断した。
【００１５】
包装材１１の厚さＴ（図３参照）は、パンティライナー１と包装材１１とを間欠的に当接させて、粘着剤の変質や粘着物性の経時変化に対応できるようにするため、０．０５〜１ｍｍ、特に０．１〜１ｍｍであることが好ましい。包装材１１の厚さは、ミツトヨ製シックネスゲージID-C112CB を用い、これにφ３０ｍｍの円形コンパレータを取り付けて荷重約１０ｃＮ／ｃｍ²の条件下で測定した。
【００１６】
包装材１１としては、ポリビニルアルコール（以下、ＰＶＡという）フィルム、ＰＶＡ繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維、ポリエチレン（以下、ＰＥという）繊維、ポリプロピレン（以下、ＰＰという）繊維、ポリエチレンテレフタレート（以下、ＰＥＴという）繊維等を原料とする水解性を有するフィルム、紙若しくは不織布、又はこれらの複合体等が用いられる。特に、水解性を有するフィルム、紙及び不織布から選択される少なくとも２層の積層体又は２枚の重ね合わせ体から構成されている複合材料を用いることが好ましい。更に、この積層体又は重ね合わせ体に、熱エンボスによって凹凸部１２が形成されていることも好ましい。重ね合わせ体に凹凸部１２が形成されている場合、水解性を良好にする観点から、該重ね合わせ体を構成する各シートは凹凸部１２においてのみ接合されていることが好ましい。凹凸部１２の形成と複合材料の使用によって、包装材１１のカールが一層防止され、また強度が一層向上する。斯かる複合材料を用いる場合には、フィルム側に剥離処理を施すことが好ましい。また、包装材１１は、その坪量が２０〜１２０ｇ／ｍ²、特に３０〜９０ｇ／ｍ²、とりわけ３０〜７０ｇ／ｍ²であることが好ましい。この場合の坪量とは、包装材１１に前述の剥離処理を施した後の坪量を意味する。
【００１７】
包装材１１におけるパンティライナー１の対向面に施される剥離処理に用いられる剥離剤としては、例えばシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂が用いられる。剥離剤は、様々な方法で包装材１１に施すことが可能である。例えば、各種グラビア法により繊維表面やフィルム表面に塗工する方法、フィルム内に含有させる方法、スプレーなどで繊維表面やフィルム表面に散布する方法が挙げられる。剥離剤としてシリコーン系樹脂を使用する場合には、紫外線硬化処理や電子線硬化処理によって剥離剤を硬化させることが好ましい。剥離剤の層１３の厚みは０．１〜３０μｍ程度であることが好ましい。
【００１８】
包装材１１によって個別包装されるパンティライナー１としては、水洗トイレに廃棄できる水解性又は水溶性のものと、水洗トイレに廃棄できないものとの何れもが用いられる。本実施形態におけるパンティライナー１は、水洗トイレに廃棄できる水解性又は水溶性のものである。従って本実施形態の個装パンティライナー１は全体として水洗トイレに廃棄できるものとなっている。また、包装材１１及びパンティライナー１の何れもが水解性又は水溶性のものであることによって、トイレに流せない材料と流せる材料とを分別して捨てる手間が不要となり扱いが簡便になる。またゴミの量も減り、トイレに流せない材料によってトイレが汚されることもなく清潔に保たれる。
【００１９】
パンティライナー１は、液透過性の表面層としてのトップシート２、液不透過性の防漏層としてのバックシート３及び両シート間に介在する液保持性の吸収層としての吸収体４とを有している。トップシート２、バックシート３及び吸収体４は何れも水解可能又は水溶可能な材料から構成されており、パンティライナー１自体も水解可能又は水溶可能となっている。
【００２０】
トップシート２、バックシート３及び吸収体４は、パンティライナー１の周縁部において、パンティライナー１の外縁に沿って一体的に接合固定されている。この接合によって、パンティライナー１の周縁部には閉じた形状の連続した周縁接合部５が形成されている。周縁接合部５は、所定の接合手段によって形成される。接合手段としては、加熱を伴うか又は伴わない圧着、融着、接着剤による接着等が用いられる。接着剤を用いる場合には、水溶性のものを用いることが好ましい。
【００２１】
トップシート２及びバックシート３は、パンティライナー１の主たる吸収領域において、吸収体４と一体的に接合固定されている。「主たる吸収領域」とは、液の吸収に主として寄与する領域であって、パンティライナー１を平面視したときに、前記周縁接合部５を含むパンティライナー１の周縁部よりも内側の領域を意味する。
【００２２】
トップシート２及びバックシート３は、パンティライナー１の平面視において同じ部位で吸収体４と接合固定されている。また、トップシート２及びバックシート３と吸収体４とは、非連続の接合パターンで接合されており、この接合によって前記吸収領域には複数の接合固定部６が形成されている。本実施形態における接合固定部６のパターンは、図２及び図３に示すようにドット状パターンである。
【００２３】
接合固定部６において、トップシート２、バックシート３及び吸収体４は、機械的接合手段によって圧密化されている。接合固定部６は、トップシート２側からみてバックシート３側へ窪んだ形状となっている。一方、接合固定部６は、バックシート３側からみてトップシート２側へやや窪んだ形状又はほぼ平坦な形状となっている。或いはバックシート３側へ突出した形状でも良い。
【００２４】
トップシート２及びバックシート３と吸収体４との接合には前述の通り機械的接合手段が用いられる。機械的接合手段としては、加熱を伴うか又は伴わない圧着及び融着等が挙げられる。
【００２５】
前記吸収領域に接合固定部６が形成されることによって、吸液時においてもトップシート２及びバックシート３の毛羽立ち、破れ、パンティライナー１のよれ等が起こることを効果的に防止できる。この理由は、接合固定部６の形成により、該接合固定部６及び少なくともその周辺の構成材料が、部分的にではあるが一体化されて、吸液した部位の強度低下が補われるためと考えられる。また、接合固定部６及びその周辺の部位は、その他の部位に比べ高密度であることから、排泄された液が接合固定部６及びその周辺の部位に毛管力によって引き寄せられるという液の移行が起こる。このため、接合固定部６以外の部位の含水率が相対的に低くなって、該部位での強度の低下が起こりにくくなる。更に、液の分配が促進されるため、トップシート２自体の強度低下も非常に少なくなる。特に、トップシート２、バックシート３及び吸収体４が一体的に接合されている場合には、パンティライナー１全体の強度が一層高められ、また液の分配も一層促進されて、吸液による強度低下をより一層補うことが可能となる。その上、接合固定部６の形成には機械的接合手段が用いられるので、廃棄時におけるパンティライナー１の水解性又は水溶性の低下が非常に小さく、パンティライナー１は水中において速やかに離解又は溶解する。このようにパンティライナー１は、着用中の強度低下による毛羽立ち、破れ及びヨレ等の防止と、廃棄時の水解性又は水溶性とが両立したものとなる。
【００２６】
着用中の機械的強度と廃棄時の水解性又は水溶性とのバランスの点から、前記吸収領域の面積に対する、該吸収領域における吸収体４とトップシート２との接合固定部６全体の面積の比（以下、トップシート側面積率という）、又は該吸収領域における吸収体４とバックシート３との接合固定部６全体の面積の比（以下、バックシート側面積率という）を、１〜５０％とすることが好ましい。詳細には、前記面積率が１％未満では、吸液時における十分な強度が確保できない場合があり、５０％超では、十分な水解性又は水溶性が確保できない場合があり、またパンティライナー１の柔軟性が低下してしまうことがある。着用中の機械的強度と廃棄時の水解性又は水溶性とを一層バランスさせる観点から、前記面積率は５〜４０％、特に１０〜３５％とすることが更に好ましい。尚、前記吸収領域には、本発明の効果を損なわない範囲で、トップシート２及び／又はバックシート３と吸収体４とが連続した接合パターンで接合されている部位が存在していてもよい。また、前記面積率は前記吸収領域での値であるから、パンティライナー１の周縁部に形成された周縁接合部６は前記面積率の算出から除外される。
【００２７】
トップシート２及びバックシート３は、パンティライナー１の平面視において同じ部位で吸収体４と接合固定されているので、トップシート側面積率とバックシート側面積率とは同じ値となる。トップシート側面積率とバックシート側面積率とが異なる場合には、何れかの面積率が前記範囲内となっていればよい。
【００２８】
前記面積率は、包装材１１における圧密化処理が施された部分の面積率の測定方法と同様の方法で測定される。
【００２９】
トップシート側面積率及びバックシート側面積率は前述の通りであるが、トップシート２及びバックシート３と吸収体４との個々の接合固定部６の面積に関しては、０．１〜５０ｍｍ²、特に０．５〜２５ｍｍ²であることが、接合固定部６の接合強度と水解性又は水溶性とをバランスさせる点から好ましい。また、個々の接合固定部６は、１辺３ｃｍの正方形を考えたときに、前記吸収領域の何れの箇所においても該正方形中に平均して１〜１０００個、特に５〜１００個均一に存在するように形成されていることが、パンティライナー１の強度と水解性又は水溶性とを満足させ得る点から好ましい。
【００３０】
接合固定部６を形成する具体的手段としては、例えば、所定温度に加熱されたピン又はエンボスを用いた融着が好ましく用いられる。特にエンボスを用いることが好ましい。接合固定部６の形成によって、吸収体４と、トップシート２及び／又はバックシート３とが一体化し、それによって、吸液時に該接合固定部６に液が入り込み難くなり（耐水効果）、強度の低下が抑えられる。特に、エンボスを用いることにより、均一な接合固定部６が形成でき、必要な耐水効果を必要な部位に発現させることができる。接合固定部６の深さは、パンティライナー１における接合固定部６が形成されていない部位の厚さの１／１０〜１／３であることが、吸液時に毛管力によって液を引きつけることに起因して強度が低下しやすい部分である接合固定部６が直接肌と接触しない（外力を与えない）ようになり、毛羽立ち、破れ及びヨレが防止され、またベタツキ感が低減される点から好ましい。
【００３１】
前述の通り、トップシート２、バックシート３及び吸収体４は何れも水解可能又は水溶可能な材料から構成されている。これらの材料の水解性又は水溶性の程度は、ＪＩＳＰ４５０１−１９９３（トイレットペーパー）に規定される「ほぐれやすさ」の値で表す。「ほぐれやすさ」は、水に対する解離・溶解のしやすさを評価することを目的としている。「ほぐれやすさ」の値は、好ましくは３００秒以下、更に好ましくは３０〜１２０秒、一層好ましくは５０〜９０秒である。前記値が３００秒を超えると、パンティライナー１をトイレに廃棄した際に塊となり排水管を詰まらせる場合がある。尚、測定に際してＪＩＳに規定される寸法の試料片が採取できない場合には、出来るだけその寸法に近づくように試料片の大きさを調整して採取する。
【００３２】
吸収体４の水解性又は水溶性の程度は、トップシート２の水解性又は水溶性の程度と同等であることが好ましく、それよりも高いことが更に好ましい。この理由は、吸収体４の水解性又は水溶性の程度の方がトップシート２の水解性又は水溶性の程度よりも高ければ、吸液してもトップシート２が離解又は溶解し難く毛羽立ちが抑えられ、またパンティライナー１の廃棄時にはトップシート２の吸収体４からの分離が進み、パンティライナー１全体としての離解又は溶解が遅延することが防止されるからである。
【００３３】
吸収体４の水解性又は水溶性の程度とトップシート２の水解性又は水溶性の程度との差は、前述のほぐれやすさの値で表して、好ましくは２００秒以下、更に好ましくは１０〜１００秒、一層好ましくは２０〜６０秒である。
【００３４】
トップシート２、バックシート３及び吸収体４の構成材料についてそれぞれ説明すると、トップシート２としては、通常用いられている水解紙と同様のものを用いることができ、例えばパルプ繊維又はパルプ繊維とレーヨン繊維との混合物を原料として得られたシートに、ポリビニルアルコール（以下、ＰＶＡという）やカルボキシメチルセルロース（以下、ＣＭＣという）等の水溶性バインダを施してなる水解紙が挙げられる。水溶性バインダの使用量は、繊維の重量に対して０．５〜１０重量％であることが好ましい。また、ＰＶＡ繊維、パルプ繊維、綿、レーヨン若しくはテンセル等の再生セルロース繊維、ポリエチレン（以下、ＰＥという）繊維、ポリプロピレン（以下、ＰＰという）繊維又はポリエチレンテレフタレート（以下、ＰＥＴという）繊維等を原料とする紙若しくは不織布又はこれらの複合体も用いることができる。トップシート２は、その坪量が２０〜１００ｇ／ｍ²、特に２５〜５０ｇ／ｍ²であることが好ましい。
【００３５】
バックシート３としては、ＰＶＡフィルム、ＰＶＡ繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維、ＰＥ繊維、ＰＰ繊維、ＰＥＴ繊維等を原料とする紙若しくは不織布、又はこれらの複合体等が用いられる。バックシート３は、その坪量が２０〜１００ｇ／ｍ²、特に３０〜６０ｇ／ｍ²であることが好ましい。バックシート３における吸収体４に対向する面には撥水処理が施されていることが、バックシート３を通じて吸収された液が着用者の着衣に付着することが防止される点から好ましい。撥水処理に用いられる薬剤としては、各種サイズ剤、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【００３６】
吸収体４としては、ＰＶＡ繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維、ＰＥ繊維、ＰＰ繊維、ＰＥＴ繊維等を原料とする紙若しくは不織布又はウエブや、これらの複合体を用いることができる。また、これらに高吸収性ポリマーの粒子を混合したものを用いることもできる。また吸収体４は、トップシート２に比べて吸液量が多いか、又は毛管力が大きいことが、トップシート２から吸収体４へ液が移行しやすくなり、トップシート２の強度低下が抑えられる点から好ましい。そのような材料としては、乾式パルプシート、エアレイドシート、水流交絡方法で形成されたシート、ミクロフィブリル化したパルプ繊維を少なくとも一部混合させたパルプ積繊体などが挙げられる。
【００３７】
以上の構成からなるパンティライナー１の水解性又は水溶性の程度は、ＪＩＳＰ４５０１−１９９３に規定されるほぐれやすさの値で表す。「ほぐれやすさ」は、パンティライナーの水に対する解離・溶解のしやすさを評価することを目的とする。「ほぐれやすさ」の値は、好ましくは５０〜３００秒、更に好ましくは５０〜１５０秒、一層好ましくは６０〜９０秒となる。測定に際しては、パンティライナー１の周縁接合部５を含めた前後端部より０．５±０．０２ｇの試料片を採取する。試料片を水中でほぐし、ほぐれた状態での回転子の回転数が５４０回転／分に回復しないときは、試料片の重量を０．０５ｇずつ減らした試料片を調製して測定し、ほぐれた状態での回転子の回転数が５４０回転／分を超えた試料片の重量にて前記ほぐれやすさの値を測定する。本発明においては、測定装置として、スターラーにハンナマグネチックスターラーＨＩ３０４Ｎを用い、撹拌子にナルジーン製のスターヘッド型撹拌子（φ３５ｍｍ×ｔ１２ｍｍ）を用いた。
【００３８】
パンティライナー１は、所定形状にトリミングされたバックシート３、吸収体４及びトップシート２をこの順で積み重ね、次いで所定の熱的接合手段によって接合固定部６及び周縁接合部５を同時に形成するか、又は接合固定部６の形成の前後に周縁接合部５を形成することで製造される。
【００３９】
本実施形態の個装パンティライナー１は、包装材１１の剥離処理面にパンティライナー１を載置して図２に示す状態となした後、包装材１１及びパンティライナー１を三つ折り又は四つ折りに折り畳み、折り畳んだ後の包装材の左右両側縁を所定手段によって封止してシール部１５を形成し、更に包装材１１の端部を跨ぐようにタブテープ１４を貼着させることで得られる。
【００４０】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態における包装材１１に施された圧密化処理によって形成されるパターンとして、連続したパターンに代えて又は該パターンと共に不連続のパターンを施してもよい。
【００４１】
また、パンティライナー１においては、吸収体４とトップシート２のみ又は吸収体４とバックシート３のみを接合固定してもよい。更に、吸収体４とトップシート２のみを接合固定した領域と、吸収体４とトップシート２及びバックシート３とを接合固定した領域とが共存するようにしてもよい。
【００４２】
また、本発明の個装吸収性物品は、個装パンティライナーに限られず、個装生理用ナプキン、個装失禁パッド、個装使い捨ておむつ等の他の吸収性物品にも同様に適用できる。
【００４３】
【実施例】
以下の例中、特に断らない限り、「％」は重量％を意味する。
【００４４】
〔実施例１〜４並びに比較例１及び２〕
表１に示す材料からなるトップシート、バックシート及び吸収体を用いて図２及び図３に示すパンティライナーを製造した。パンティライナーの着衣当接面にはホットメルト粘着剤からなる粘着剤の層が形成されていた。得られたパンティライナーにおける接合固定部の面積率は表４に示す通りであった。接合には、先端が円形であり且つ１８０℃に加熱された押圧ピンによる圧着を用い、ドット状の接合パターンを形成した。１つのドットの面積は０．８ｍｍ²であり、ドットは３ｃｍ×３ｃｍの矩形内に平均して６４個形成されていた。尚、接合固定部の面積率はトップシート側とバックシート側とで同じ値であった。トップシート、バックシート、及び吸収体の水解性又は水溶性の程度（ほぐれやすさの値、ＪＩＳＰ４５０１）はそれぞれ表１に示す通りである。
【００４５】
これとは別に、表２に示すシート材を原料として、以下の方法で表３に示す包装材Ａ〜Ｆをそれぞれ製造した。包装材Ａ〜Ｆには熱エンボス加工によって凹凸部からなるパターンが形成されていた（パターン形状を表３に示す）。また、包装材Ａ〜Ｆにおける凹凸部の面積率、凹凸部の高さＨ、包装材の厚さＴ、坪量及び水解性又は水溶性の程度（ほぐれやすさの値、ＪＩＳＰ４５０１）は表３に示す通りである。得られたパンティライナーと包装材Ａ〜Ｆとを用いて図１に示す個装パンティライナーを得た。
【００４６】
〔包装材Ａの製造〕
ＰＶＡシート（Ａ）の片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、格子状エンボスロールとゴムロールとの間に、このＰＶＡシート（Ａ）の非剥離処理面がエンボスロールに対向するように通してエンボス加工（温度９０℃）し、包装材Ａを得た。
【００４７】
〔包装材Ｂの製造〕
ＰＶＡシート（Ａ）の片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、このＰＶＡシート（Ａ）の非剥離処理面に紙（Ａ）を重ね合わせ、次いでこれらを、ドット状エンボスロールとゴムロールとの間に、紙（Ａ）がエンボスロールに対向するように通してエンボス加工（温度１００℃）し、包装材Ｂを得た。
【００４８】
〔包装材Ｃの製造〕
ＰＶＡシート（Ｂ）の片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、このＰＶＡシート（Ｂ）の非剥離処理面に紙（Ａ）を重ね合わせ、次いでこれらを、格子状エンボスロールとゴムロールとの間に、紙（Ａ）がエンボスロールに対向するように通してエンボス加工（温度１００℃）し、包装材Ｃを得た。
【００４９】
〔包装材Ｄの製造〕
ＰＶＡシート（Ｂ）の片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、格子状エンボスロールとゴムロールとの間に、このＰＶＡシート（Ｂ）の非剥離処理面がエンボスロールに対向するように通してエンボス加工（温度１００℃）し、包装材Ｄを得た。
【００５０】
〔包装材Ｅの製造〕
ＰＶＡシート（Ｂ）の片面にシリコーンによる剥離処理を施し、包装材Ｅを得た。
【００５１】
〔包装材Ｆの製造〕
ＰＶＡシート（Ｂ）の片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、このＰＶＡシート（Ｂ）の非剥離処理面に紙（Ａ）を重ね合わせ、次いでこれらを、ドット状エンボスロールとゴムロールとの間に、紙（Ａ）がエンボスロールに対向するように通してエンボス加工（温度１００℃）し、包装材Ｃを得た。
【００５２】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた個装パンティライナーについて、パンティライナー取り出し時の包装材のべたつき感、個装パンティライナー取り扱い性（まとわりつき及び貼り付き）、パンティライナーからの包装材の剥離性を以下の方法で評価した。また、パンティライナー自体の水解性の程度（ほぐれやすさの値、ＪＩＳＰ４５０１）を前述の方法で測定した。更に、以下の方法でパンティライナーの吸液時の毛羽立ち防止性を評価した。これらの結果を表４に示す。
【００５３】
〔取り出し時の包装材のべたつき感〕
パンティライナーの粘着剤の層と、包装材の剥離処理面とを対向当接させ、次いでその上を、２ｋｇのゴムローラーを２往復させて両者を密着させた。次いで、両者を三つ折りし、更に両サイドをヒートシールしてシール部１５（図１参照）を形成し、図１に示す個装パンティライナーとなした。この個装パンティライナー上に３００ｇの重りを載せ（圧力４０８Ｐａ）、４０±３℃、８０±５％ＲＨ環境下に４時間放置して測定サンプルを調製した。４時間経過後に重りを取り除き、同環境下の室内において、測定サンプルを手で持ち、測定サンプルにおける包装材のべたつき具合を以下の基準で３段階の官能評価をした（Ｎ＝３）。測定は、１個のサンプルについて１回行い、３個のサンプルを測定した。
○：べたつきなし
△：ややべたつく
×：べたつく
【００５４】
〔個装パンティライナー取り扱い性〕
４０±３℃、８０±５％ＲＨ環境下の室内において、前記の通りにして調製した測定サンプルにおけるシール部１５（図１参照）を引き剥がしてパンティライナーを取り出す操作中の包装材のまとわりつき及び貼り付き具合を総合して「取り扱い性」とし、以下の基準で３段階の官能評価をした。測定は、１個のサンプルについて１回行い、３個のサンプルを測定した。
○：問題なし
△：やや取り扱いにくい
×：取り扱い難い
【００５５】
〔パンティライナーからの包装材の剥離性〕
４０±３℃、８０±５％ＲＨ環境下の室内において、前記の通りにして調製した測定サンプルにおけるシール部１５（図１参照）を引き剥がしてパンティライナーを取り出す操作中のパンティライナー及び包装材の状況を以下の基準で３段階評価した。測定は、１個のサンプルについて１回行い、３個のサンプルを測定した。
○：問題なし
△：パンティライナーのバックシート又は包装材に伸びが発生
×：パンティライナーのバックシート又は包装材に破れが発生
【００５６】
〔吸液時の毛羽立ち防止性〕
女性腰部モデル〔高研（株）製〕に、０．５ｇの６５重量％グリセリン水溶液〔グリセリン；関東化学（株）Lot No. 17029-00、イオン交換水、食用青色１号、発売元（株）アイセン〕を、パンティライナー中央部にスポイトにて注入した（１秒１滴で注入し、７〜１０秒間で注入終了、０．３ｇ注入）。注入開始１分後に、パンティライナーをショーツ（花王製、ローリエショーツＬサイズ）に取り付け、１００歩／分で歩行評価を１時間行う（人が歩行するようにモデルの足を前後に約１０°の角度で動かす）。評価終了後、液が吸収されていない部分と比較して、液が吸収された部分の表面の毛羽立ち具合を評価した。同程度の場合を○、毛羽が多い場合を△、破れや穴が発生した場合を×とした。
【００５７】
【表１】

【００５８】
【表２】

【００５９】
【表３】

【００６０】
【表４】

【００６１】
表４に示す結果から明らかなように、各実施例の個装生理用パンティライナー（本発明品）は、比較例の個装パンティライナーに比して、べたつき感が小さく、パンティライナー取り出し時の取り扱い性が良く、またパンティライナーと包装材との剥離が良好であることが判る。また各実施例の個装パンティライナーは、パンティライナー自体も水解性（水溶性）を有しており、個装パンティライナー全体として水洗トイレに廃棄可能であることが判る。更に、各実施例の個装パンティライナーにおけるパンティライナーは、毛羽立ちが抑えられていることが判る。
【００６２】
【発明の効果】
本発明の個装吸収性物品によれば、包装材が水洗トイレに廃棄可能であり、且つ個別吸収性物品から吸収性物品を取り出す際の包装材の破れ、手へのまとわりつき、及び貼り付きが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の個装吸収性物品の一実施形態としての個装パンティライナーを示す斜視図である。
【図２】図１に示す個装パンティライナーの展開状態を示す斜視図である。
【図３】図２におけるIII −III 線断面図である。
【符号の説明】
１パンティライナー（吸収性物品）
２トップシート（表面層）
３バックシート（裏面層）
４吸収体（吸収層）
５周縁接合部
６接合固定部
７粘着剤の層
１０個装パンティライナー（個装吸収性物品）
１１包装材
１２凹凸部
１３剥離剤の層
１４ａ凸部
１４ｂ凹部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an individual absorbent article comprising an absorbent article and a packaging material that can be individually wrapped and disintegrated, and more specifically, handling of the packaging material when the absorbent article is taken out from the individual absorbent article. The present invention relates to an individual absorbent article having good properties.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
As an individual absorbent article provided with a packaging material that can be discarded in a flush toilet, for example, the one described in JP-A-11-47187 is known. The packaging material in the individual absorbent article described in this publication is composed of a water-soluble film made of a polyvinyl alcohol film or the like, or water-soluble paper made from carboxymethyl cellulose fibers.
[0003]
However, since the packaging material is water-soluble, it absorbs moisture in the air and moisture of the user's hand and clings to the hand when the absorbent article is taken out, or it may be broken due to reduced strength. Yes, handling is not good.
[0004]
Accordingly, the present invention provides an individual absorbency in which the packaging material can be discarded in a flush toilet and the packaging material is torn, clinged to the hand, and stuck when the absorbent article is taken out from the individual absorbent article. The purpose is to provide goods.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an individual absorbent article comprising an absorbent article and a packaging material individually packaging the absorbent article, wherein the packaging material is subjected to a peeling treatment on one surface thereof, and The object is achieved by providing an individually absorbent article that is water-disintegratable and has a looseness value measured according to JIS P 4501-1993 of 30 to 300 seconds.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below based on preferred embodiments with reference to the drawings. FIG. 1 shows a perspective view of an individual panty liner as an embodiment of the individual absorbent article of the present invention, and FIG. 2 shows a perspective view of the individual panty liner shown in FIG. It is shown. FIG. 3 shows a cross-sectional view taken along line III-III of the individual panty liner shown in FIG.
[0007]
As shown in FIGS. 1 to 3, the individual panty liner 10 of the present embodiment includes a panty liner 1 and a packaging material 11 that individually wraps the panty liner 1. The panty liner 1 has a vertically long shape, and both left and right edges are curved inward at the center in the longitudinal direction. The packaging material 11 extends outward from the peripheral edge of the panty liner 1 and has a vertically long rectangular shape. An adhesive layer 7 for fixing the panty liner 1 to the wearer's clothes is formed on the facing surface of the packaging material 11 in the panty liner 1. On the other hand, the facing surface of the panty liner 1 in the packaging material 11 is subjected to a release treatment for the adhesive, and a release agent layer 13 is formed.
[0008]
The packaging material 11 can be hydrolyzed. In the present invention, the term “hydrolysis” means that the material constituting the packaging material 11 is disaggregated in water and dispersed in water. Moreover, the packaging material 11 has a value of ease of loosening measured in accordance with JIS P 4501-1993 (toilet paper) of 30 to 300 seconds. If the value of the ease of loosening is less than 30 seconds, the packaging material 11 is softened by absorbing moisture in the air and the moisture of the user's hand, the strength is lowered, and the packaging material 11 is torn when the panty liner 1 is taken out. Or the rigidity of the packaging material 11 will fall and handling property will worsen. When the value of ease of loosening exceeds 300 seconds, the drainage pipe is likely to be clogged when the packaging material 11 is discarded in the flush toilet. From the viewpoint of the balance between the tearing of the packaging material 11, sticking to the hand, and prevention of clinging and the expression of good water disintegration, the value of ease of loosening is preferably 30 to 120 seconds, more preferably 50 to 90. Seconds. In addition, when the sample piece of the dimension prescribed | regulated to JIS cannot be extract | collected at the time of a measurement, the magnitude | size of a sample piece will be adjusted and sampled so that it may approach the dimension as much as possible. “Matching” refers to a phenomenon mainly caused by the curling of the packaging material 11, the generation of static electricity, or extreme softening. “Adhesion” refers to a phenomenon mainly caused by stickiness of the packaging material 11 itself or stickiness resulting from the transfer of a part of the adhesive applied to the panty liner 1 to the packaging material 11.
[0009]
An uneven portion 12 is formed on the packaging material 11, and a predetermined pattern is formed over the entire surface. This prevents curling of the packaging material 11. Further, since the adhesive contains moisture, the strength of the packaging material 11 may be reduced by the moisture, but the contact area between the packaging material 11 and the adhesive is reduced, so that the packaging material 11 is reduced in strength. Less affected. Furthermore, when the panty liner 1 is taken out from the individual panty liner 10 while maintaining the water disintegration property of the packaging material 11, the tear of the packaging material 11 is further effectively prevented. The concavo-convex portion is preferably formed, for example, by embossing with or without heating.
[0010]
The pattern formed by the uneven portion is preferably a continuous pattern from the viewpoint of curling prevention of the packaging material 11 and further improvement of strength. Examples of the continuous pattern include a rhombus-like pattern shown in FIGS. 1 and 2, a geometric pattern in which straight lines and curves are arbitrarily combined, an arbitrary design pattern, and the like.
[0011]
On the surface of the packaging material 11 facing the panty liner 1, the area of the convex portion in the portion where the concavo-convex portion 12 is formed improves the strength (stiffness) of the packaging material 11 and lowers the texture of the packaging material 11 (graininess). From the point of prevention, it is preferable to set it as 5 to 50% of the area of the packaging material 11, More preferably, it is 10 to 40%, More preferably, it is 15 to 30% (Hereinafter, this value is called uneven | corrugated part area ratio.) .
[0012]
The uneven part area ratio is measured by the following method. Light (Sunlight SL-230K2, manufactured by LPL Co., Ltd.), stand (copy stand CS-5, manufactured by LPL Co., Ltd.), lens (24mm / F2.8D Nikkor lens), CCD camera (HV-D37, Hitachi Electronics) The image of the packaging material 11 is captured using a video board (Spectra 3200, manufactured by Canopus Co., Ltd.) and a video board (manufactured by Co., Ltd., connection with a lens by F mount). The captured image is analyzed using NEXUS image analysis software (ver. 3.08), and the ratio of the area of the entire convex portion to the area of the packaging material 11 is calculated. When measurement is difficult, the captured image is output by a video printer or the like, and after marking the boundary portion of the convex portion, calculation is performed using the NEXUS image analysis software.
[0013]
The concavo-convex portion 12 is composed of a convex portion 14 a and a concave portion 14 b when viewed from the peeling treatment surface side in the packaging material 11. Accordingly, the pressure-sensitive adhesive layer 7 in the panty liner 1 is intermittently attached to the release agent layer 13 in the packaging material 11. Thus, the contact area between the pressure-sensitive adhesive layer 7 and the release agent layer 13 is reduced, and the peelability of the pressure-sensitive adhesive layer 7 from the packaging material 11 is controlled. In particular, when the pressure-sensitive adhesive is water-soluble or is a type in which the pressure-sensitive adhesive disappears in water, the pressure-sensitive adhesive may be altered by absorption of moisture in the air when the individual panty liner 10 is stored. Although the physical properties of the adhesive may change, even in such a case, the adhesive layer 7 is intermittently stuck to the release agent layer 13 to obtain a stable releasability, and the packaging material. 11 breakage is prevented.
[0014]
The height H of the concavo-convex portion in the packaging material 11, that is, the difference between the highest position of the convex portion 14a and the lowest position of the concave portion 14b is 0.02 to 0.5 mm, particularly 0.05 to 0.4 mm, especially 0.1 to 0.1 mm. A thickness of 0.3 mm is preferable from the viewpoint of preventing a decrease in texture (graininess) and realizing stable peelability. The height H of the concavo-convex portion is measured from a printed image obtained by enlarging and printing the longitudinal section of the packaging material 11 about 10 to 20 times. For enlargement photography, an Olympus SZH-10 stereo microscope equipped with a Sony CCD camera CCD-IRIS was used. A Sony color video printer UP-5100A was used for printing. The packaging material 11 was cut with a single-edged cutter (manufactured by Feather Safety Shaving Blade Co., Ltd., product number FAS-10).
[0015]
The thickness T (see FIG. 3) of the packaging material 11 is 0 so that the panty liner 1 and the packaging material 11 are intermittently brought into contact with each other so as to cope with the deterioration of the adhesive and the change in the physical properties of the adhesive. 0.05 to 1 mm, particularly 0.1 to 1 mm is preferable. The thickness of the wrapping material 11 is Mitutoyo Thickness Gauge ID-C112CB. A circular comparator with a diameter of 30 mm is attached to this, and the load is about 10 cN / cm. ² The measurement was performed under the following conditions.
[0016]
As the packaging material 11, a polyvinyl alcohol (hereinafter referred to as PVA) film, PVA fiber, pulp fiber, rayon fiber, polyethylene (hereinafter referred to as PE) fiber, polypropylene (hereinafter referred to as PP) fiber, polyethylene terephthalate (hereinafter referred to as PET). ) A water-decomposable film, paper or non-woven fabric made of fibers or the like, or a composite thereof is used. In particular, it is preferable to use a composite material composed of a laminate of at least two layers selected from films having water decomposability, paper, and nonwoven fabric, or a laminate of two sheets. Furthermore, it is also preferable that the concavo-convex portion 12 is formed on the laminated body or stacked body by hot embossing. When the concavo-convex portion 12 is formed on the superposed body, it is preferable that the sheets constituting the superposed body are joined only at the concavo-convex portion 12 from the viewpoint of improving water disintegration. By forming the concavo-convex portion 12 and using the composite material, curling of the packaging material 11 is further prevented and the strength is further improved. When using such a composite material, it is preferable to perform a peeling treatment on the film side. The packaging material 11 has a basis weight of 20 to 120 g / m. ² , Especially 30-90g / m ² , Especially 30-70 g / m ² It is preferable that The basis weight in this case means the basis weight after the packaging material 11 is subjected to the above-described peeling treatment.
[0017]
As the release agent used for the release treatment applied to the facing surface of the panty liner 1 in the packaging material 11, for example, a silicone resin or a fluorine resin is used. The release agent can be applied to the packaging material 11 by various methods. For example, the method of coating on the fiber surface or film surface by various gravure methods, the method of containing in the film, or the method of spraying on the fiber surface or film surface by spraying can be mentioned. When a silicone resin is used as the release agent, it is preferable to cure the release agent by an ultraviolet curing process or an electron beam curing process. The thickness of the release agent layer 13 is preferably about 0.1 to 30 μm.
[0018]
As the panty liner 1 individually packaged by the packaging material 11, either a water-decomposable or water-soluble one that can be discarded in a flush toilet or one that cannot be discarded in a flush toilet is used. The panty liner 1 in this embodiment is a water-decomposable or water-soluble one that can be discarded in a flush toilet. Therefore, the individual panty liner 1 of this embodiment can be disposed of in a flush toilet as a whole. Moreover, since both the packaging material 11 and the panty liner 1 are water-decomposable or water-soluble, it is not necessary to separate and throw away the material that cannot be poured into the toilet and the material that can be washed away, thereby simplifying the handling. Also, the amount of garbage is reduced, and the toilet is kept clean without being soiled by materials that cannot be flushed.
[0019]
The panty liner 1 includes a top sheet 2 as a liquid-permeable surface layer, a back sheet 3 as a liquid-impermeable leak-proof layer, and an absorber 4 as a liquid-retaining absorbent layer interposed between both sheets. Have. The top sheet 2, the back sheet 3 and the absorbent body 4 are all made of a water-degradable or water-soluble material, and the panty liner 1 itself is also water-degradable or water-soluble.
[0020]
The top sheet 2, the back sheet 3, and the absorbent body 4 are integrally bonded and fixed along the outer edge of the panty liner 1 at the peripheral edge of the panty liner 1. By this joining, a continuous peripheral joint 5 having a closed shape is formed on the peripheral part of the panty liner 1. The peripheral joint portion 5 is formed by a predetermined joining means. As the joining means, pressure bonding, fusion, bonding with an adhesive, or the like with or without heating is used. When an adhesive is used, it is preferable to use a water-soluble one.
[0021]
The top sheet 2 and the back sheet 3 are integrally bonded and fixed to the absorber 4 in the main absorption region of the panty liner 1. The “main absorption region” is a region that mainly contributes to liquid absorption, and means a region inside the peripheral portion of the panty liner 1 including the peripheral joint portion 5 when the panty liner 1 is viewed in plan. To do.
[0022]
The top sheet 2 and the back sheet 3 are bonded and fixed to the absorber 4 at the same site in the plan view of the panty liner 1. Further, the top sheet 2 and the back sheet 3 and the absorber 4 are joined in a discontinuous joining pattern, and a plurality of joint fixing portions 6 are formed in the absorption region by this joining. The pattern of the joint fixing part 6 in the present embodiment is a dot pattern as shown in FIGS.
[0023]
In the joint fixing part 6, the top sheet 2, the back sheet 3, and the absorbent body 4 are consolidated by mechanical joining means. The joint fixing portion 6 has a shape that is recessed toward the back sheet 3 as viewed from the top sheet 2 side. On the other hand, the joint fixing portion 6 has a shape that is slightly recessed toward the top sheet 2 or substantially flat as viewed from the back sheet 3 side. Or the shape protruded to the back seat | sheet 3 side may be sufficient.
[0024]
As described above, the mechanical joining means is used for joining the top sheet 2 and the back sheet 3 to the absorber 4. Examples of the mechanical joining means include pressure bonding and fusion with or without heating.
[0025]
By forming the joining and fixing portion 6 in the absorption region, it is possible to effectively prevent the top sheet 2 and the back sheet 3 from fuzzing and tearing and the panty liner 1 from being swayed even during liquid absorption. The reason for this is considered to be that the formation of the joint fixing part 6 integrates the joint fixing part 6 and at least the constituent materials in the vicinity thereof partially, but compensates for a decrease in strength of the absorbed portion. It is done. In addition, since the joint fixing part 6 and its surrounding parts are denser than other parts, there is a transition of the liquid in which the excreted liquid is attracted to the joint fixing part 6 and its peripheral parts by capillary force. Occur. For this reason, the moisture content of parts other than the joint fixing part 6 becomes relatively low, and the strength is hardly lowered at the parts. Furthermore, since the distribution of the liquid is promoted, the strength reduction of the top sheet 2 itself is extremely reduced. In particular, when the top sheet 2, the back sheet 3 and the absorbent body 4 are integrally joined, the strength of the entire panty liner 1 is further enhanced and the liquid distribution is further promoted, and the strength due to the liquid absorption. It becomes possible to further compensate for the decrease. In addition, since mechanical joining means is used to form the joint fixing portion 6, the degradation of the water decomposability or water solubility of the panty liner 1 at the time of disposal is very small, and the panty liner 1 is rapidly disaggregated or dissolved in water. To do. Thus, the panty liner 1 is compatible with prevention of fluffing, tearing, twisting and the like due to strength reduction during wearing, and water disintegration or water solubility at the time of disposal.
[0026]
From the point of balance between mechanical strength during wearing and water-disintegration property or water-solubility at the time of disposal, the total area of the joint fixing part 6 between the absorbent body 4 and the top sheet 2 in the absorbent region with respect to the area of the absorbent region The ratio (hereinafter referred to as the area ratio of the top sheet side) or the ratio of the entire area of the joint fixing part 6 between the absorber 4 and the back sheet 3 in the absorption region (hereinafter referred to as the area ratio of the back sheet side) is 1 to 50. % Is preferable. Specifically, if the area ratio is less than 1%, sufficient strength may not be ensured at the time of liquid absorption, and if it exceeds 50%, sufficient water disintegration or water solubility may not be ensured. Flexibility may be reduced. From the viewpoint of further balancing the mechanical strength during wearing and the water disintegration or water solubility at the time of disposal, the area ratio is more preferably 5 to 40%, particularly preferably 10 to 35%. In addition, in the said absorption area | region, the site | part by which the top sheet 2 and / or the back sheet 3 and the absorber 4 are joined by the continuous joining pattern may exist in the range which does not impair the effect of this invention. . Moreover, since the said area ratio is a value in the said absorption area | region, the periphery junction part 6 formed in the peripheral part of the panty liner 1 is excluded from calculation of the said area ratio.
[0027]
Since the top sheet 2 and the back sheet 3 are bonded and fixed to the absorbent body 4 at the same site in the plan view of the panty liner 1, the top sheet side area ratio and the back sheet side area ratio are the same value. When the topsheet-side area ratio and the backsheet-side area ratio are different, any area ratio may be within the above range.
[0028]
The area ratio is measured by the same method as the method for measuring the area ratio of the portion of the packaging material 11 that has been subjected to the consolidation process.
[0029]
The area ratio of the top sheet side and the area ratio of the back sheet side are as described above. With respect to the area of the top sheet 2 and the individual joint fixing portions 6 of the back sheet 3 and the absorbent body 4, 0.1 to 50 mm. ² , Especially 0.5-25mm ² It is preferable from the point which balances the joining strength of the joining fixing | fixed part 6, water disintegration property, or water solubility. In addition, when considering a square with a side of 3 cm, the individual joint fixing portions 6 are uniformly present in an average of 1 to 1000 pieces, particularly 5 to 100 pieces, in any part of the absorption region. It is preferable that it is formed so as to satisfy the strength and water-decomposability or water-solubility of the panty liner 1.
[0030]
As a specific means for forming the joint fixing portion 6, for example, fusion using a pin or emboss heated to a predetermined temperature is preferably used. In particular, embossing is preferably used. By forming the joint fixing part 6, the absorber 4 and the top sheet 2 and / or the back sheet 3 are integrated, thereby making it difficult for the liquid to enter the joint fixing part 6 at the time of liquid absorption (water resistance effect) and strength. Can be prevented from decreasing. In particular, by using embossing, a uniform joint fixing portion 6 can be formed, and a necessary water resistance effect can be expressed in a necessary portion. The depth of the joint fixing portion 6 is 1/10 to 1/3 of the thickness of the portion of the panty liner 1 where the joint fixing portion 6 is not formed, so that the liquid is attracted by the capillary force during liquid absorption. It is preferable from the point that the joint fixing part 6 which is a part where the strength is likely to decrease due to it does not come into direct contact with the skin (does not give external force), fuzzing, tearing and twisting are prevented, and stickiness is reduced. .
[0031]
As described above, the top sheet 2, the back sheet 3, and the absorbent body 4 are all made of a water-decomposable or water-soluble material. The degree of water-decomposability or water-solubility of these materials is expressed by the value of “easy to loosen” defined in JIS P 4501-1993 (toilet paper). “Easiness of loosening” is intended to evaluate the ease of dissociation and dissolution in water. The value of “easy to loosen” is preferably 300 seconds or less, more preferably 30 to 120 seconds, and still more preferably 50 to 90 seconds. When the value exceeds 300 seconds, the panty liner 1 may become a lump when the toilet is discarded in the toilet and clog the drain pipe. In addition, when the sample piece of the dimension prescribed | regulated to JIS cannot be extract | collected at the time of a measurement, the magnitude | size of a sample piece will be adjusted and sampled so that it may approach the dimension as much as possible.
[0032]
The degree of water decomposability or water solubility of the absorbent body 4 is preferably the same as that of the top sheet 2 and more preferably higher. The reason for this is that if the water decomposability or water solubility of the absorbent body 4 is higher than the water decomposability or water solubility of the top sheet 2, the top sheet 2 is difficult to dissociate or dissolve even if the liquid is absorbed. This is because when the panty liner 1 is discarded, the separation of the top sheet 2 from the absorbent body 4 progresses, and delaying the disintegration or dissolution of the panty liner 1 as a whole is prevented.
[0033]
The difference between the degree of water decomposability or water solubility of the absorbent body 4 and the degree of water decomposability or water solubility of the top sheet 2 is expressed by the aforementioned value of ease of loosening, preferably 200 seconds or less, more preferably 10 to 10 seconds. 100 seconds, more preferably 20 to 60 seconds.
[0034]
The constituent materials of the top sheet 2, the back sheet 3 and the absorber 4 will be described. The top sheet 2 can be the same as the commonly used hydrolytic paper, for example, pulp fiber or pulp fiber and rayon. Examples include hydrolytic paper obtained by applying a water-soluble binder such as polyvinyl alcohol (hereinafter referred to as PVA) or carboxymethyl cellulose (hereinafter referred to as CMC) to a sheet obtained using a mixture with fibers as a raw material. It is preferable that the usage-amount of a water-soluble binder is 0.5 to 10 weight% with respect to the weight of a fiber. Further, PVA fiber, pulp fiber, regenerated cellulose fiber such as cotton, rayon or tencel, polyethylene (hereinafter referred to as PE) fiber, polypropylene (hereinafter referred to as PP) fiber or polyethylene terephthalate (hereinafter referred to as PET) fiber are used as raw materials. Paper or non-woven fabric or a composite of these can also be used. The top sheet 2 has a basis weight of 20 to 100 g / m. ² , Especially 25-50 g / m ² It is preferable that
[0035]
As the back sheet 3, PVA film, PVA fiber, pulp fiber, rayon fiber, PE fiber, PP fiber, PET fiber or the like, a paper or a nonwoven fabric, or a composite thereof is used. The backsheet 3 has a basis weight of 20 to 100 g / m. ² , Especially 30-60g / m ² It is preferable that It is preferable that the surface of the back sheet 3 facing the absorbent body 4 is subjected to water repellent treatment from the viewpoint that the liquid absorbed through the back sheet 3 is prevented from adhering to the wearer's clothes. Examples of the chemical used in the water repellent treatment include various sizing agents, silicone resins, and fluororesins.
[0036]
As the absorbent body 4, paper, nonwoven fabric or web made of PVA fiber, pulp fiber, rayon fiber, PE fiber, PP fiber, PET fiber or the like, or a composite thereof can be used. Moreover, what mixed the particle | grains of the superabsorbent polymer with these can also be used. Further, the absorbent body 4 has a larger liquid absorption amount or a larger capillary force than the top sheet 2, so that the liquid can easily move from the top sheet 2 to the absorbent body 4, and the strength reduction of the top sheet 2 is suppressed. It is preferable from the point which is made. Examples of such materials include dry pulp sheets, air laid sheets, sheets formed by a hydroentanglement method, and pulp piles obtained by mixing at least a part of microfibrillated pulp fibers.
[0037]
The degree of water disintegration or water solubility of the panty liner 1 having the above configuration is represented by a value of ease of loosening as defined in JISP 4501-1993. The “easy to loosen” is intended to evaluate the ease of dissociation / dissolution of the panty liner in water. The value of “easy to loosen” is preferably 50 to 300 seconds, more preferably 50 to 150 seconds, and still more preferably 60 to 90 seconds. At the time of measurement, a sample piece of 0.5 ± 0.02 g is collected from the front and rear end portions including the peripheral joint portion 5 of the panty liner 1. When the sample piece is loosened in water and the rotor speed in the loosened state does not recover to 540 rpm, a sample piece with the weight of the sample piece reduced by 0.05 g was prepared and measured. The value of the ease of loosening is measured based on the weight of the sample piece in which the number of rotations of the rotor exceeds 540 rpm. In the present invention, as a measuring apparatus, a Hanna Magnetic Stirrer HI 304N was used as a stirrer, and a star head type stirrer (φ35 mm × t12 mm) manufactured by Nargene was used as a stirrer.
[0038]
The panty liner 1 is formed by stacking a back sheet 3, an absorbent body 4 and a top sheet 2 trimmed to a predetermined shape in this order, and then simultaneously forming a bonding fixing portion 6 and a peripheral bonding portion 5 by a predetermined thermal bonding means. Alternatively, the peripheral joint portion 5 is formed before and after the formation of the joint fixing portion 6.
[0039]
The individual panty liner 1 of the present embodiment is placed in the state shown in FIG. 2 by placing the panty liner 1 on the release treatment surface of the packaging material 11, and then the packaging material 11 and the panty liner 1 are folded in three or four. It is obtained by sticking the tab tape 14 so as to straddle the end portion of the packaging material 11 by forming the seal portion 15 by sealing the left and right side edges of the packaging material after folding.
[0040]
The present invention is not limited to the embodiment. For example, as a pattern formed by the consolidation process applied to the packaging material 11 in the above embodiment, a discontinuous pattern may be applied instead of the continuous pattern or together with the pattern.
[0041]
Further, in the panty liner 1, only the absorbent body 4 and the top sheet 2 or only the absorbent body 4 and the back sheet 3 may be bonded and fixed. Furthermore, a region where only the absorber 4 and the top sheet 2 are bonded and fixed and a region where the absorber 4 and the top sheet 2 and the back sheet 3 are bonded and fixed may coexist.
[0042]
Moreover, the individually packaged absorbent article of the present invention is not limited to the individually packaged panty liner, and can be similarly applied to other absorbent articles such as individually packaged sanitary napkins, individually packaged incontinence pads, and individually packaged disposable diapers.
[0043]
【Example】
In the following examples, “%” means wt% unless otherwise specified.
[0044]
[Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 and 2]
The panty liner shown in FIGS. 2 and 3 was manufactured using a top sheet, a back sheet, and an absorbent body made of the materials shown in Table 1. An adhesive layer made of a hot melt adhesive was formed on the clothing contact surface of the panty liner. The area ratio of the joint fixing part in the obtained panty liner was as shown in Table 4. For bonding, a dot-shaped bonding pattern was formed by using pressure bonding with a pressing pin having a circular tip and heated to 180 ° C. The area of one dot is 0.8mm ² In average, 64 dots were formed in a 3 cm × 3 cm rectangle. In addition, the area ratio of the joint fixing part was the same value on the top sheet side and the back sheet side. Table 1 shows the degree of water disintegration or water solubility of the top sheet, the back sheet, and the absorbent body (value of ease of loosening, JIS P 4501).
[0045]
Separately, using the sheet material shown in Table 2 as a raw material, the packaging materials A to F shown in Table 3 were produced by the following methods, respectively. On the packaging materials A to F, a pattern composed of uneven portions was formed by hot embossing (the pattern shape is shown in Table 3). Moreover, the area ratio of the uneven | corrugated | grooved part in the packaging materials A-F, the height H of a uneven | corrugated | grooved part, the thickness T of a packaging material, a basic weight, and the degree of water disintegration or water solubility (a value of ease of loosening, JIS P4501) are As shown in Table 3. The individual panty liner shown in FIG. 1 was obtained using the obtained panty liner and the packaging materials A to F.
[0046]
[Manufacture of packaging material A]
After the release treatment with silicone is performed on one side of the PVA sheet (A), the PVA sheet (A) is embossed between the grid-like emboss roll and the rubber roll so that the non-release treatment surface of the PVA sheet (A) faces the emboss roll. Processing (temperature 90 ° C.) was performed to obtain packaging material A.
[0047]
[Manufacture of packaging material B]
After one side of the PVA sheet (A) is subjected to a release treatment with silicone, the paper (A) is superimposed on the non-release treatment surface of the PVA sheet (A), and then these are placed between the dot-shaped emboss roll and the rubber roll. Then, the paper (A) was passed through the embossing roll so as to face the embossing roll (temperature 100 ° C.) to obtain a packaging material B.
[0048]
[Manufacture of packaging material C]
After one side of the PVA sheet (B) is subjected to a release treatment with silicone, the paper (A) is superimposed on the non-release treatment surface of the PVA sheet (B), and then these are placed between the grid-like embossing roll and the rubber roll. Then, the paper (A) was passed through the embossing roll so as to face the embossing roll (temperature 100 ° C.) to obtain a packaging material C.
[0049]
[Manufacture of packaging material D]
After the release treatment with silicone is performed on one side of the PVA sheet (B), the emboss is passed between the grid-like embossing roll and the rubber roll so that the non-release treatment surface of the PVA sheet (B) faces the embossing roll. Processing (temperature 100 ° C.) was performed to obtain a packaging material D.
[0050]
[Manufacture of packaging material E]
One side of the PVA sheet (B) was subjected to a release treatment with silicone to obtain a packaging material E.
[0051]
[Manufacture of packaging material F]
After one side of the PVA sheet (B) is subjected to a release treatment with silicone, the paper (A) is overlaid on the non-release treatment surface of the PVA sheet (B), and then these are placed between the dot-shaped emboss roll and the rubber roll. Then, the paper (A) was passed through the embossing roll so as to be embossed (temperature 100 ° C.) to obtain a packaging material C.
[0052]
[Performance evaluation]
About the individual panty liners obtained in the examples and comparative examples, the stickiness of the packaging material when the panty liner is taken out, the handling property of the individual panty liner (attachment and sticking), and the peelability of the packaging material from the panty liner are as follows: The method was evaluated. Further, the degree of water disintegration of the panty liner itself (the value of ease of loosening, JIS P 4501) was measured by the method described above. Furthermore, the fuzz prevention property at the time of liquid absorption of a panty liner was evaluated by the following method. These results are shown in Table 4.
[0053]
[A feeling of stickiness of the packaging material when taken out]
The adhesive layer of the panty liner and the release treatment surface of the packaging material were brought into contact with each other, and then a 2 kg rubber roller was reciprocated twice to bring them into close contact with each other. Subsequently, both were folded in three, and both sides were heat-sealed to form a seal portion 15 (see FIG. 1), whereby the individual panty liner shown in FIG. 1 was obtained. A 300 g weight (pressure 408 Pa) was placed on this individually packaged panty liner and left in an environment of 40 ± 3 ° C. and 80 ± 5% RH for 4 hours to prepare a measurement sample. After the elapse of 4 hours, the weight was removed, and the measurement sample was held by hand in a room under the same environment, and the stickiness of the packaging material in the measurement sample was subjected to sensory evaluation in three stages based on the following criteria (N = 3). The measurement was performed once for one sample, and three samples were measured.
○: No stickiness
Δ: Slightly sticky
×: Sticky
[0054]
[Handling panty liner handling]
In a room under an environment of 40 ± 3 ° C. and 80 ± 5% RH, the sealant 15 (see FIG. 1) of the measurement sample prepared as described above is peeled off, and the packaging material is in the process of taking out the panty liner and The sticking condition was comprehensively defined as “handleability”, and a three-step sensory evaluation was performed according to the following criteria. The measurement was performed once for one sample, and three samples were measured.
Y: No problem
Δ: Slightly difficult to handle
×: Difficult to handle
[0055]
[Removability of packaging material from panty liner]
Panty liner and packaging material in operation in a room under an environment of 40 ± 3 ° C. and 80 ± 5% RH to remove the panty liner by peeling off the seal 15 (see FIG. 1) of the measurement sample prepared as described above. The situation was evaluated according to the following criteria. The measurement was performed once for one sample, and three samples were measured.
Y: No problem
Δ: Elongation occurs in the back sheet or packaging material of the panty liner
×: Breaking occurs on the back sheet or packaging material of the panty liner
[0056]
[Fuzz prevention during liquid absorption]
A female lumbar model [manufactured by Koken Co., Ltd.], 0.5 g of 65 wt% glycerin aqueous solution [glycerin; Kanto Chemical Co., Ltd. Lot No. 17029-00, ion-exchanged water, edible blue No. 1, sold by Aisen] was injected into the center of the panty liner with a dropper (injected with 1 drop per second, completed in 7 to 10 seconds, 0.3 g injected). One minute after the start of injection, panty liners are attached to shorts (Kao-made, Laurier shorts L size), and walking evaluation is performed at 100 steps / minute for 1 hour. Move by angle). After completion of the evaluation, the condition of the surface of the portion where the liquid was absorbed was evaluated as compared with the portion where the liquid was not absorbed. The case of the same degree was marked with ◯, the case with a lot of fluff was marked with △, and the case where a tear or a hole occurred was marked with ×.
[0057]
[Table 1]

[0058]
[Table 2]

[0059]
[Table 3]

[0060]
[Table 4]

[0061]
As is clear from the results shown in Table 4, the individually packaged panty liners of the respective examples (product of the present invention) had a less sticky feeling than the individually packaged panty liners of the comparative examples, and the panty liners were removed when removed. It can be seen that the handleability is good and that the panty liner and the packaging material are peeled off. In addition, it can be seen that the individual panty liners of each example also have water decomposability (water-soluble), and the individual panty liners can be discarded in a flush toilet. Furthermore, it can be seen that the panty liners in the individual panty liners of each example have reduced fuzz.
[0062]
【The invention's effect】
According to the individual absorbent article of the present invention, the packaging material can be disposed of in the flush toilet, and the packaging material is torn, stuck to the hand, and stuck when the absorbent article is taken out from the individual absorbent article. Is prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an individual panty liner as an embodiment of the individual absorbent article of the present invention.
2 is a perspective view showing an unfolded state of the individually mounted panty liner shown in FIG. 1. FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Panty liner (absorbent article)
2 Top sheet (surface layer)
3 Back sheet (back layer)
4 Absorber (absorbing layer)
5 Peripheral joint
6 Joint fixing part
7 Adhesive layer
10 Individual panty liner (Individual absorbent article)
11 Packaging materials
12 Concavity and convexity
13 Layer of release agent
14a Convex
14b recess

Claims

In an individual absorbent article comprising an absorbent article and a packaging material individually packaging the absorbent article,
The absorbent article is a water-degradable or water-soluble one having a liquid-permeable surface layer, a liquid-impermeable leak-proof layer and a liquid-retaining absorbent layer interposed between both layers,
The surface layer, the leak-proof layer and the absorption layer are all composed of a material that can be hydrolyzed or water-soluble,
The packaging material has an exfoliation treatment on one surface thereof, is water-disintegratable, and has a looseness value of 30 to 300 seconds measured according to JIS P 4501-1993. .

An uneven portion having a predetermined pattern is formed on the packaging material, and the area of the convex portion in the portion where the uneven portion is formed on the surface of the packaging material facing the absorbent article is the area of the packaging material. The individually absorbent article according to claim 1, wherein the absorbent article is 5 to 50%.

The individual absorbent article according to claim 2, wherein a continuous pattern is formed on the packaging material by the unevenness.

The packaging material is composed of a laminate of at least two layers selected from water-degradable film, paper, and nonwoven fabric, or a laminate of two sheets, and the laminate or the laminate by the heat embossing. The individual absorbent article according to claim 2 or 3, wherein the uneven portion is formed.

The absorbent layer, the surface layer and / or the leak-proof layer are joined in a discontinuous joining pattern by mechanical joining means in the main absorbent region of the absorbent article,
In the absorption region, the entire area where the absorption layer and the surface layer are bonded by the discontinuous bonding pattern, or the absorption layer and the leak-proof layer in the absorption region are the discontinuous bonding pattern The individual absorbent article according to any one of claims 1 to 4 , wherein an area of the entire region joined by the step is 5 to 50% of an area of the absorption region.