JP4497672B2

JP4497672B2 - Pneumatic bias tire and manufacturing method thereof

Info

Publication number: JP4497672B2
Application number: JP2000234502A
Authority: JP
Inventors: 健治金子
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 2000-08-02
Filing date: 2000-08-02
Publication date: 2010-07-07
Anticipated expiration: 2020-08-02
Also published as: JP2002046414A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りバイアスタイヤ及びその製造方法に係り、特に、航空機に用いるのに適したカーカスの耐久性に優れる空気入りバイアスタイヤ及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
航空機用の空気入りタイヤとしてバイアス構造のタイヤがある。
【０００３】
一般的に航空機用のタイヤは、摩耗寿命に達したタイヤのトレッドを貼り代えて再使用している（所謂、更生タイヤ）。
【０００４】
航空機用のタイヤは、着陸時に衝撃的な荷重が作用するため、カーカスプライやブレーカー（補強層）が特に強化されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、接地する範囲に関してカーカスのプライ層間ゲージを確保していたが、ユーザーにより使用内圧が異なり、低内圧で使用した場合には、接地する範囲が広がる事により上記層間ゲージを満足していない領域で接地するために、使用終了し返却されてきたタイヤにプライ層間での層間剥離（所謂セパレーション）が確認されていた。
【０００６】
このため、カーカスで層間剥離を生じたタイヤは再使用できないという問題がある。
【０００７】
本発明は、上記事実を考慮して、カーカスの層間剥離を抑制可能な、特には航空機用に適した空気入りバイアスタイヤを提供することが目的である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、タイヤ赤道面に対して傾斜する複数のコードをゴムコーティングしたカーカスプライの複数層からなるカーカスと、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置される補強層と、前記補強層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、前記トレッドに配置されタイヤ周方向に沿って延びる複数の周方向溝とを備え、前記コードは隣接するカーカスプライ同士ではタイヤ赤道面に対して互いに反対方向に傾斜する空気入りバイアスタイヤであって、ＴＲＡの正規リムにリム組みしＴＲＡの正規内圧を充填した状態で、ＴＲＡの正規荷重をかけたときに路面に接する前記トレッドのタイヤ幅方向のクラウン部表面接地端をＸ、タイヤ幅方向最外側の周方向溝の位置をＺ、前記コードの径をＡｎ、タイヤ赤道面を挟んでタイヤ幅方向の一方のＸから他方のＸまでのトレッド表面に沿ってタイヤ幅方向に沿って計測したトレッドペリフェリ長さをＬ、前記Ｘからタイヤ幅方向外側へ０．３Ｌ離れた位置をＳとしたときに、前記Ｚにおいて前記カーカスへ引いた垂線と前記Ｚのタイヤ幅方向外側に位置する前記Ｓにおいて前記カーカスへ引いた垂線との間の領域では、互いに隣接する前記カーカスプライのプライ層間ゲージＬｎが、少なくともタイヤ外側から数えて前記カーカスプライの総数の半分以上は０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たし、前記カーカスプライの順番をタイヤ内側から１、２、３、・・・、ｎ−１、ｎと数え、ｎ番目のカーカスプライにおいて、コードの間隔をＢｎ、前記コードの占有率αｎをＢｎ／Ａｎとしたときに、１．０≦α1≦α２≦・・・・・・≦αｎ−１≦αｎ≦３．０を満たすことを特徴としている。
【０００９】
次に、請求項１に記載の空気入りバイアスタイヤの作用を説明する。
【００１０】
請求項１に記載の空気入りバイアスタイヤでは、カーカスの層間剥離の生じやすいタイヤ幅方向の最外の周方向溝の位置Ｚから接地端Ｘよりも外側の位置Ｓまでの領域、中でも該領域のタイヤ外側から数えてカーカスプライの総数の半分のカーカスプライにおいて、カーカスプライのプライ層間ゲージＬｎを０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たすように従来対比大きく設定したので、走行時のカーカスプライ間の剪断歪みを低減でき、該領域におけるカーカスの層間剥離を抑制することができる。
【００１１】
なお、Ｌｎ＞Ａｎとなると、タイヤ質量の増加によるデメリットを招く。
【００１２】
一方、Ｌｎ＜０．５Ａｎとなると、カーカスプライ間の剪断歪みが大きくなり、層間剥離を生じ易くなる。
【００１３】
【００１４】
【００１５】
請求項１に記載の空気入りバイアスタイヤでは、０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たす領域が、クラウン部表面接地端Ｘよりも更にタイヤ幅方向外側へ広がっているため、例えば、ＴＲＡの正規の内圧よりも低い内圧で使用され、正規の内圧の場合のタイヤ幅方向接地端（Ｘ）よりも外側の領域が路面に接地するような使用が続けられた場合、また、荷重の変化、スリップ角により接地端位置が変化した場合であっても、カーカスの耐久性を確保することができる。
【００１６】
ここで、Ｓよりもタイヤ幅方向外側の領域は、内圧の変化、荷重の変化、スリップ角等があっても現実的には路面に接地しない領域であるので（即ち、カーカスの層間剥離を生じる可能性が零に近いため）、０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たす領域をＳよりもタイヤ幅方向外側へ延長してもかまわないが、タイヤ質量の増加によるデメリットを招く。
【００１７】
請求項１に記載の空気入りバイアスタイヤは、前記カーカスプライの順番をタイヤ内側から１、２、３、・・・、ｎ−１、ｎと数え、ｎ番目のカーカスプライにおいて、コードの間隔をＢｎ、コードの径をＡｎ、前記コードの占有率αｎをＢｎ／Ａｎとしたときに、１．０≦α1≦α２≦・・・・・・≦αｎ−１≦αｎ≦３．０を満たすことを特徴としている。
【００１８】
【００１９】
最内のカーカスプライにおける占有率α１が１．０未満では、隣接したコードが接触する。
【００２０】
一方、最外のカーカスプライにおける占有率αｎが３．０を越えると、コードの打ち込み数が少なくなり安全率が低下するために、プライ枚数を増加する必要があり、タイヤの総重量が増加する。
【００２１】
また、タイヤ外側のカーカスプライの占有率が、タイヤ内側のカーカスプライの占有率よりも小さくなると、部材トリートが共用できなくなるために生産性が低下する。
【００２２】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の空気入りバイアスタイヤにおいて、前記コードをコーティングしているゴムは、前記カーカスプライの一方の面側と他方の面側とでは、ゲージが異なることを特徴としている。
【００２３】
次に、請求項２に記載の空気入りバイアスタイヤの作用を説明する。
【００２４】
請求項２に記載の空気入りバイアスタイヤでは、カーカスプライの一方の面側と他方の面側とでは、コーティングしているゴムのゲージが異なっており、ゲージの大きい方で剪断歪みの大きな低減作用が得られる。
【００２５】
【００２６】
【００２７】
【００２８】
請求項３に記載の発明は、請求項１または請求項２に記載の空気入りバイアスタイヤの製造方法において、前記コードをコーティングしているゴムは、タイヤ加硫前に予備加硫されていることを特徴としている。
【００２９】
次に、請求項３に記載の空気入りバイアスタイヤの作用を説明する。
【００３０】
カーカスプライのコードをコーティングしているゴムをタイヤ加硫前に予備加硫すると硬化するので、タイヤ加硫時の圧力によりコーティングゴムのゲージが減少することがなく、ゲージ減少による剪断歪みの増大が回避される。
【００３１】
ゴムを予備加硫するには、ゴムを加熱してもよく、電子線を照射しても良い。
【００３２】
【００３３】
【００３４】
【００３５】
【発明の実施の形態】
以下本発明の航空機用バイアスタイヤの実施形態を図１及び図２に従って説明する。
【００３６】
図１に示すように、リム１２（サイズ：Ｈ４０×１４．５−１９）に組み付けられた本実施形態の航空機用バイアスタイヤ１０（サイズ：ＡＰＳＨ４０×１７．５−１９２６ＰＲ）は、トロイダル状をしたカーカス１４を有し、このカーカス１４は複数体、本実施例では３体のカーカス層束体１６、１８、２０から構成されている。
【００３７】
これらのカーカス層束体１６、１８、２０の幅方向両端部は、それぞれビードコア２１の回りに内側から外側に向かって折り返され、折り返し部１６Ａ、１８Ａ、２０Ａとなっている。
【００３８】
また、カーカス層束体１６、１８、２０は、各々複数層のカーカスプライを重ね合わせて構成されている。
【００３９】
図２に示すように、カーカスプライ２２は、複数のコード２４が互いに平行に並べられてゴム２５によりコーティングされている。
【００４０】
コード２４としては、１００％伸張モジュラスが２０〜５０ｋｇ／ｃｍ²の範囲内に設定されていることが好ましい。
【００４１】
本実施形態のコード２４は、ナイロン繊維コードであり、径Ａｎが１．０ｍｍ、１００％伸張モジュラスが３５ｋｇ／ｃｍ²である。
【００４２】
なお、コード２４は、隣接するカーカスプライ２２において、互いに交差し、タイヤ赤道面ＣＬに対して反対方向に傾斜するように配置されている。
【００４３】
図１に示すように、カーカス１４の半径方向外側には、トレッド２６が配置されており、トレッド２６の外表面には、周方向に延びる４本の周方向溝２８がタイヤ幅方向に間隔をおいて形成されている。
【００４４】
カーカス１４とトレッド２６との間には、複数のナイロン繊維コードが平行に並べられてゴムによりコーティングされたプライの複数層からなるブレーカ３０が配置されている。
【００４５】
カーカスプライ２２の順番をタイヤ内側から１、２、３、・・・、ｎ−１、ｎと数え、ｎ番目のカーカスプライにおいて、図２に示すように、コード２４の間隔をＢｎ、コード２４の径をＡｎ、プライ内のコード２４の占有率αｎをＢｎ／Ａｎとしたときに、１．０≦α1≦α２≦・・・・・・≦αｎ−１≦αｎ≦３．０を満たすことが好ましい。
【００４６】
また、この航空機用バイアスタイヤ１０をＴＲＡの正規リム（サイズ：Ｈ４０×１４．５−１９）にリム組みし、ＴＲＡの正規内圧（２２０ＰＳＩ）を充填した状態で、ＴＲＡの正規荷重（３６８００ＬＢＳ）をかけた状態（回転軸は路面に平行）で路面に接するトレッド２６のタイヤ幅方向最外側のクラウン部表面接地端をＸ、タイヤ赤道面ＣＬを挟んでタイヤ幅方向の一方のＸから他方のＸまでのトレッド表面に沿ってタイヤ幅方向に沿って計測したトレッドペリフェリをＬ、タイヤ幅方向最外側の溝位置をＺとしたときに、Ｚにおいてカーカス１４へ引いた垂線ＺＬと前記Ｚのタイヤ幅方向外側に位置するＸからカーカス１４へ引いた垂線ＸＬとの間の領域３２では、互いに隣接するカーカスプライ２２のプライ層間ゲージＬｎが、少なくともタイヤ外側から数えてカーカスプライ２２の総数の半分以上は０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たしている。
【００４７】
本実施形態では、カーカスプライ２２の総数が１６枚であり、カーカスプライ２２のプライ層間ゲージＬｎ（図２参照）、各カーカスプライ２２におけるコード２４の占有率αｎは以下の表１、２記載した通りである。なお、表内のＰはカーカスプライの略であり、例えば、１〜２Ｐ間は、タイヤ外側から数えて１枚目のカーカスプライと２枚目のカーカスプライとの間の意味である。
【００４８】
【表１】
【００４９】
【表２】
（作用）
本実施形態の航空機用バイアスタイヤ１０では、カーカス１４の層間剥離の生じやすいタイヤ幅方向の最外の周方向溝２８の位置Ｚから接地端Ｘまでの領域３２の、中でもタイヤ外側から数えてカーカスプライ２２の総数の半分のカーカスプライ２２において、プライ層間ゲージＬｎを０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たすように従来対比大きく設定したので、走行時のカーカスプライ間の剪断歪みを低減でき、該領域におけるカーカス１４の層間剥離を抑制することができる。
【００５０】
なお、Ｌｎ＞Ａｎとなると、タイヤ質量の増加によるデメリットを招く。
【００５１】
一方、Ｌｎ＜０．５Ａｎとなると、カーカスプライ間の剪断歪みが大きくなり、層間剥離を生じ易くなる。
【００５２】
なお、最内のカーカスプライ２２における占有率α１が１．０未満では、隣接するコード２４が接触する。
【００５３】
一方、最外のカーカスプライ２２における占有率αｎが３．０を越えると、コード２４の打ち込み数が少なくなり安全率が低下するために、プライ枚数を増加する必要があり、タイヤの総重量が増加する。
【００５４】
また、タイヤ外側のカーカスプライ２２における占有率が、タイヤ内側のカーカスプライ２２の占有率よりも小さくなると、部材トリートが共用できなくなるために生産性が低下する。
【００５５】
なお、互いに隣接するカーカスプライ２２のコード間ゲージＬｎが０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たす領域３２は、Ｘからタイヤ幅方向外側へ０．３Ｌ離れた位置Ｓにてカーカス１４へ引いた垂線ＳＬまで延長されている。
【００５６】
これにより、さらに広い範囲においてカーカス１４の層間剥離の発生を抑制することができる。
【００５７】
更に、０．５Ａｎ≦Ｌｎ≦Ａｎを満たす領域３２をＳよりもタイヤ幅方向外側へ延長しても良いが、カーカス１４の層間剥離を抑制する効果は頭打ちとなり、タイヤの重量増加を招くだけである。
【００５８】
なお、カーカスプライ２２のプライ層間ゲージＬｎを確保するための方法として、例えば、図３に示すように、コード２４をコーティングしているゴム２５のゲージを片側で厚くしても良く、図４に示すように、ゴム２５とは異なるスキージーゴム３４をカーカスプライ２２とカーカスプライ２２との間に配置しても良い。
【００５９】
また、タイヤ加硫時の圧力により、ゴム２５のゲージが薄くなる虞がある場合には、ゴム２５やスキージーゴム３４を使用する場合にはスキージーゴム３４を、タイヤ加硫前に加熱または電子線照射により予備加硫してある程度硬化させておいても良い。
（試験例）
本発明の効果を確かめるために従来例のタイヤと本発明の適用された実施例のタイヤとを用意し、耐久試験を実施した。
【００６０】
実施例のタイヤ：前述した実施形態のタイヤである。
【００６１】
従来例のタイヤ：実施例のタイヤとは、Ｌｎが異なり、その他は同一のタイヤである。
【００６２】
試験は、ドラム試験機にて行った。試験条件は以下の通りである。
タイヤサイズ：ＡＰＳＨ４０×１７．５−１９２６ＰＲ
試験荷重：３６８００ＬＢＳ
試験内圧：１８０ＰＳＩ
試験速度：４０ＭＰＨ
スリップアングル：１０°
走行時間：１０分間
試験サイクル：１２０分間
試験１０回毎にプライ層間にセパレーションが発生していないか検査する。
セパレーションが確認された時点で試験を終了する
評価は、以下の表３に記載した通りであり、従来例のタイヤのカーカスにセパレーションの発生した試験回数を１００とする指数表示とした。指数が大きいほどセパレーションを発生し難く、耐久性に優れていることを表している。
【００６３】
【表３】
試験の結果、本発明の適用された実施例のタイヤは、従来例のタイヤに比較してカーカスの耐久性が大幅に向上したことが分かる。
【００６４】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の空気入りバイアスタイヤによれば、タイヤ質量の増加を抑えつつカーカスの層間剥離を抑制することができる、という優れた効果を有する。
【００６５】
また、本発明の空気入りバイアスタイヤの製造方法によれば、タイヤ質量の増加を抑えつつカーカスの層間剥離を抑制することのできる空気入りバイアスタイヤを確実に製造できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る空気入りバイアスタイヤの断面図である。
【図２】カーカスの断面図である。
【図３】他の実施形態に係るカーカスの断面図である。
【図４】他の実施形態に係るカーカスの断面図である。
【符号の説明】
１０空気入りバイアスタイヤ
１４カーカス
２２カーカスプライ
２４コード
２６トレッド
２８周方向溝
３０ブレーカー（補強層）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic bias tire and a manufacturing method thereof, and more particularly to a pneumatic bias tire excellent in carcass durability suitable for use in an aircraft and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
There is a tire with a bias structure as a pneumatic tire for aircraft.
[0003]
In general, tires for aircraft are reused by replacing the tire tread that has reached the wear life (so-called retreaded tires).
[0004]
Aircraft tires are particularly reinforced with carcass plies and breakers (reinforcing layers) because of the impact of impact when landing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional technology, the carcass ply interlayer gauge was secured with respect to the grounding range, but the internal pressure varies depending on the user. When used at low internal pressure, the above ground gauge is satisfied by expanding the grounding range. In order to make a ground contact in a region that is not in use, delamination (so-called separation) between ply layers was confirmed on tires that had been used and returned.
[0006]
For this reason, there exists a problem that the tire which produced the delamination by the carcass cannot be reused.
[0007]
In view of the above fact, an object of the present invention is to provide a pneumatic bias tire capable of suppressing delamination of carcass and particularly suitable for aircraft.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a carcass composed of a plurality of layers of a carcass ply in which a plurality of cords inclined with respect to the tire equatorial plane is rubber-coated, a reinforcing layer disposed on the outer side in the tire radial direction of the carcass, A tread disposed on the outer side of the reinforcing layer in the tire radial direction; and a plurality of circumferential grooves disposed on the tread and extending along the tire circumferential direction, wherein the cord is adjacent to the carcass ply with respect to the tire equatorial plane. Pneumatic bias tires that incline in opposite directions, in the tire width direction of the tread that comes into contact with the road surface when a normal load of TRA is applied with the TRA assembled to the normal rim of TRA and filled with the normal internal pressure of TRA The crown contact surface end of the crown is X, the position of the outermost circumferential groove in the tire width direction is Z , the diameter of the cord is An, and the tire equator is sandwiched between The tread peripheral length measured along the tire width direction along the tread surface from one X to the other X in the width direction of the tire is L, and the position separated from the X by 0.3 L outward in the tire width direction is S. In the region between the perpendicular drawn to the carcass at Z and the perpendicular drawn to the carcass at S located outside the Z in the tire width direction, the ply layers of the carcass plies adjacent to each other At least half of the total number of the carcass plies when the gauge Ln is counted from the outside of the tire satisfies 0.5An ≦ Ln ≦ An, and the order of the carcass plies is 1, 2, 3,. 1, n, and in the n-th carcass ply, when the cord interval is Bn and the occupancy αn of the cord is Bn / An, 1.0 ≦ α1 ≦ α2 ≦ ・・・・・· ≦ αn−1 ≦ αn ≦ 3.0 is satisfied .
[0009]
Next, the operation of the pneumatic bias tire according to claim 1 will be described.
[0010]
In the pneumatic bias tire according to claim 1, a region from the position Z of the outermost circumferential groove in the tire width direction, where carcass delamination is likely to occur, to a position S outside the ground contact end X, in particular, In the carcass ply that is half the total number of carcass plies counted from the outside of the tire, the ply interlayer gauge Ln of the carcass ply is set to be larger than the conventional so as to satisfy 0.5An ≦ Ln ≦ An. Distortion can be reduced and carcass delamination in the region can be suppressed.
[0011]
Note that when Ln> An, there is a demerit due to an increase in tire mass.
[0012]
On the other hand, when Ln < 0.5 An, the shear strain between the carcass plies increases, and delamination tends to occur.
[0013]
[0014]
[0015]
In the pneumatic bias tire according to claim 1, the region satisfying 0.5An ≦ Ln ≦ An further spreads outward in the tire width direction from the crown surface contact edge X, so that, for example, a normal internal pressure of TRA If it is used at a lower internal pressure, and the area outside the ground width direction ground end (X) in the case of regular internal pressure continues to contact the road surface, it will also change due to load change and slip angle. Even when the contact end position changes, the durability of the carcass can be ensured.
[0016]
Here, the region outside the tire width direction from S is a region that does not actually touch the road surface even if there is a change in internal pressure, a change in load, a slip angle, or the like (that is, carcass delamination occurs) Since the possibility is close to zero), a region satisfying 0.5An ≦ Ln ≦ An may be extended outward in the tire width direction from S, but this causes a demerit due to an increase in tire mass.
[0017]
The pneumatic bias tire according to claim 1, wherein the order of the carcass plies is counted as 1, 2, 3,..., N−1, n from the tire inner side. When Bn, the diameter of the cord is An, and the occupation ratio αn of the cord is Bn / An, 1.0 ≦ α1 ≦ α2 ≦ ・・・・・ ≦ αn−1 ≦ αn ≦ 3.0 is satisfied. It is characterized by.
[0018]
[0019]
When the occupation ratio α1 in the innermost carcass ply is less than 1.0, adjacent cords come into contact with each other.
[0020]
On the other hand, if the occupancy αn in the outermost carcass ply exceeds 3.0, the number of cords to be driven decreases and the safety factor decreases, so the number of plies needs to be increased and the total weight of the tire increases. .
[0021]
Further, when the occupation ratio of the carcass ply on the tire outer side becomes smaller than the occupation ratio of the carcass ply on the tire inner side, the member treat cannot be shared and productivity is lowered.
[0022]
The invention of claim 2 is the pneumatic bias tire according to claim 1, rubber coating the said code, in the one side and the other surface side of the carcass ply, the gauge is different It is characterized by that.
[0023]
Next, the operation of the pneumatic bias tire according to claim 2 will be described .
[0024]
In the pneumatic bias tire according to claim 2, the gauge of the rubber to be coated is different between the one surface side and the other surface side of the carcass ply. Is obtained.
[0025]
[0026]
[0027]
[0028]
According to a third aspect of the present invention, in the method of manufacturing a pneumatic bias tire according to the first or second aspect, the rubber coating the cord is pre-cured before vulcanizing the tire. It is characterized by.
[0029]
Next, the operation of the pneumatic bias tire according to claim 3 will be described .
[0030]
The rubber coated with the carcass ply cord is cured when pre-cured before vulcanizing the tire, so the gauge of the coated rubber does not decrease due to the pressure during tire vulcanization, and the shear strain increases due to the decrease in gauge. Avoided.
[0031]
In order to pre-vulcanize the rubber, the rubber may be heated or irradiated with an electron beam.
[0032]
[0033]
[0034]
[0035]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an aircraft bias tire of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
[0036]
As shown in FIG. 1, the aircraft bias tire 10 (size: APS H40 × 17.5-1926PR) of the present embodiment assembled to the rim 12 (size: H40 × 14.5-19) is a toroidal shape. The carcass 14 is composed of a plurality of carcass layer bundles 16, 18, and 20 in this embodiment.
[0037]
Both ends in the width direction of these carcass layer bundles 16, 18, and 20 are folded around the bead core 21 from the inside to the outside to form folded portions 16 </ b> A, 18 </ b> A, and 20 </ b> A.
[0038]
Further, each of the carcass layer bundles 16, 18, and 20 is configured by overlapping a plurality of carcass plies.
[0039]
As shown in FIG. 2, the carcass ply 22 is coated with rubber 25 with a plurality of cords 24 arranged in parallel to each other.
[0040]
The cord 24 preferably has a 100% elongation modulus set in the range of ²⁰ to 50 kg / cm ² .
[0041]
The cord 24 of the present embodiment is a nylon fiber cord, and has a diameter An of 1.0 mm and a 100% elongation modulus of 35 kg / cm ² .
[0042]
The cords 24 are arranged so as to cross each other and incline in the opposite direction with respect to the tire equatorial plane CL in the adjacent carcass plies 22.
[0043]
As shown in FIG. 1, a tread 26 is disposed outside the carcass 14 in the radial direction, and four circumferential grooves 28 extending in the circumferential direction are spaced apart in the tire width direction on the outer surface of the tread 26. Formed.
[0044]
Between the carcass 14 and the tread 26, there is disposed a breaker 30 composed of a plurality of layers of plies in which a plurality of nylon fiber cords are arranged in parallel and coated with rubber.
[0045]
The order of the carcass ply 22 is counted as 1, 2, 3,..., N−1, n from the inside of the tire, and in the nth carcass ply, as shown in FIG. Satisfying 1.0 ≦ α1 ≦ α2 ≦ ··· ≦ αn-1 ≦ αn ≦ 3.0 where An is the diameter of the wire and the occupancy αn of the cord 24 in the ply is Bn / An. Is preferred.
[0046]
Also, with this aircraft bias tire 10 assembled on a TRA regular rim (size: H40 × 14.5-19) and filled with TRA regular internal pressure (220 PSI), the TRA regular load (36800 LBS) is applied. In the applied state (rotating axis is parallel to the road surface), the outermost crown surface contact end of the tread 26 in contact with the road surface in the tire width direction is X, and from one X in the tire width direction to the other X across the tire equatorial plane CL When the tread peripheral measured along the tire width direction along the tread surface up to L is L and the outermost groove position in the tire width direction is Z, the perpendicular ZL drawn to the carcass 14 at Z and the tire of Z In the region 32 between X located on the outer side in the width direction and the perpendicular line XL drawn to the carcass 14, the ply interlayer gauge Ln of the carcass ply 22 adjacent to each other is small. More than half of the total number of the carcass plies 22, counting from Kutomo tire outer meets 0.5An ≦ Ln ≦ An.
[0047]
In this embodiment, the total number of carcass plies 22 is 16, and the ply interlayer gauge Ln (see FIG. 2) of the carcass ply 22 and the occupancy αn of the cord 24 in each carcass ply 22 are shown in Tables 1 and 2 below. Street. Note that P in the table is an abbreviation for carcass ply. For example, between 1 and 2P is the meaning between the first carcass ply and the second carcass ply counted from the outside of the tire.
[0048]
[Table 1]
[0049]
[Table 2]
(Function)
In the aircraft bias tire 10 of the present embodiment, the carcass 14 is counted from the outer side of the tire 32 in the region 32 from the position Z of the outermost circumferential groove 28 in the tire width direction where the delamination of the carcass 14 is likely to occur to the ground contact end X. In the carcass ply 22 which is half of the total number of plies 22, the ply interlayer gauge Ln is set to be larger than the conventional one so as to satisfy 0.5An ≦ Ln ≦ An. The delamination of the carcass 14 can be suppressed.
[0050]
Note that when Ln> An, there is a demerit due to an increase in tire mass.
[0051]
On the other hand, when Ln < 0.5 An, the shear strain between the carcass plies increases, and delamination tends to occur.
[0052]
If the occupancy α1 in the innermost carcass ply 22 is less than 1.0, adjacent cords 24 come into contact with each other.
[0053]
On the other hand, if the occupation ratio αn in the outermost carcass ply 22 exceeds 3.0, the number of cords 24 driven in decreases and the safety factor decreases, so the number of plies needs to be increased, and the total weight of the tire is increased. To increase.
[0054]
Further, when the occupation ratio in the carcass ply 22 outside the tire is smaller than the occupation ratio in the carcass ply 22 inside the tire, the member treat cannot be shared, and the productivity is lowered.
[0055]
A region 32 where the inter-cord gauge Ln of the adjacent carcass plies 22 satisfies 0.5An ≦ Ln ≦ An is a perpendicular line SL drawn to the carcass 14 at a position S 0.3L away from the outer side in the tire width direction from X. Has been extended.
[0056]
Thereby, generation | occurrence | production of the delamination of the carcass 14 can be suppressed in a still wider range.
[0057]
Further, the region 32 satisfying 0.5An ≦ Ln ≦ An may be extended outward in the tire width direction from S, but the effect of suppressing the delamination of the carcass 14 will reach its peak and only increase the weight of the tire. is there.
[0058]
As a method for securing the ply interlayer gauge Ln of the carcass ply 22, for example, as shown in FIG. 3, the gauge of the rubber 25 coating the cord 24 may be thickened on one side. As shown, a squeegee rubber 34 different from the rubber 25 may be disposed between the carcass ply 22 and the carcass ply 22.
[0059]
Further, when there is a possibility that the gauge of the rubber 25 becomes thin due to the pressure at the time of tire vulcanization, when the rubber 25 or the squeegee rubber 34 is used, the squeegee rubber 34 is heated or radiated before vulcanizing the tire. It may be precured by irradiation and cured to some extent.
(Test example)
In order to confirm the effect of the present invention, a tire of a conventional example and a tire of an example to which the present invention was applied were prepared and a durability test was performed.
[0060]
Example tire: The tire according to the embodiment described above.
[0061]
Conventional tire: Ln is different from the tire of the example, and the other tires are the same.
[0062]
The test was conducted with a drum testing machine. The test conditions are as follows.
Tire size: APS H40 × 17.5-19 26PR
Test load: 36800LBS
Test internal pressure: 180 PSI
Test speed: 40MPH
Slip angle: 10 °
Traveling time: 10 minutes Test cycle: 120 minutes Each test 10 times is inspected for separation between ply layers.
When the separation is confirmed, the test is finished. The evaluation is as described in Table 3 below, and the index is displayed with the number of tests in which separation has occurred in the carcass of the conventional tire as 100. A larger index indicates that separation is less likely to occur and the durability is superior.
[0063]
[Table 3]
As a result of the test, it can be seen that the durability of the carcass was significantly improved in the tire of the example to which the present invention was applied compared to the tire of the conventional example.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the pneumatic bias tire of the present invention, there is an excellent effect that delamination of the carcass can be suppressed while suppressing an increase in tire mass.
[0065]
Moreover, according to the manufacturing method of the pneumatic bias tire of this invention, it has the outstanding effect that the pneumatic bias tire which can suppress the delamination of a carcass can be manufactured reliably, suppressing the increase in tire mass.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a pneumatic bias tire according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a carcass.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a carcass according to another embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a carcass according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
10 pneumatic bias tire 14 carcass 22 carcass ply 24 cord 26 tread 28 circumferential groove 30 breaker (reinforcing layer)

Claims

A carcass composed of a plurality of layers of carcass plies in which a plurality of cords inclined with respect to the tire equatorial plane are coated with rubber, a reinforcing layer disposed on the outer side in the tire radial direction of the carcass, and an outer side in the tire radial direction of the reinforcing layer And a plurality of circumferential grooves disposed in the tread and extending along the tire circumferential direction, and the cord is a pneumatic bias that is inclined in opposite directions with respect to the tire equatorial plane between adjacent carcass plies. Tire,
When the TRA is assembled on the regular rim of the TRA and filled with the regular internal pressure of the TRA, the crown surface contact end in the tire width direction of the tread that comes in contact with the road surface when the TRA regular load is applied is X, the outermost tire width direction outermost Tread peri measured along the tire width direction along the tread surface from one X to the other X in the tire width direction across the tire equatorial plane Assuming that the ferri length is L and the position that is 0.3 L away from the X outward in the tire width direction is S, the perpendicular drawn to the carcass in Z and the S located outside the tire width direction in Z In a region between the perpendicular line drawn to the carcass, the ply interlayer gauge Ln of the carcass plies adjacent to each other is at least half of the total number of the carcass plies counted from the outside of the tire. Min or more satisfies 0.5An ≦ Ln ≦ An,
The order of the carcass ply is counted as 1, 2, 3,..., N-1, n from the inside of the tire. In the n-th carcass ply, the cord interval is Bn, and the occupancy αn of the cord is Bn / An. In this case, the pneumatic bias tire satisfies 1.0 ≦ α1 ≦ α2 ≦ ・・・・・ ≦ αn−1 ≦ αn ≦ 3.0.

2. The pneumatic bias tire according to claim 1, wherein the rubber coating the cord has different gauges on one side and the other side of the carcass ply.

The method for manufacturing a pneumatic bias tire according to claim 1 or 2, wherein the rubber coating the cord is pre-cured before vulcanizing the tire.