JP4493206B2 - Waste heat boiler - Google Patents
Waste heat boiler Download PDFInfo
- Publication number
- JP4493206B2 JP4493206B2 JP2000386827A JP2000386827A JP4493206B2 JP 4493206 B2 JP4493206 B2 JP 4493206B2 JP 2000386827 A JP2000386827 A JP 2000386827A JP 2000386827 A JP2000386827 A JP 2000386827A JP 4493206 B2 JP4493206 B2 JP 4493206B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water pipe
- water
- waste heat
- exhaust gas
- heat boiler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種炉や熱機関などの熱利用装置からの排ガスから、余熱を回収して水蒸気を発生させる廃熱ボイラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種工場、たとえば化学工場、機械工場あるいは金属工場などでは、各種炉や熱機関等の熱利用装置が広く用いられ、排ガスが発生されている。高温の排ガスからは、廃熱ボイラなどで余熱を回収することができる。
【0003】
図4は、従来からの廃熱ボイラ1について、排ガスの流通方向に垂直な断面構成を示す。排ガスは多数の水管2と熱交換し、排ガスの有する余熱は、多数の水管2内を流れる水を加熱して水蒸気を発生させる。水管2は下方で、水ドラム3,4のうちの一方に連結され、上方では蒸気ドラム5に連結される。水管2内で発生した水蒸気は、水と混合して気水混合物として蒸気ドラム5に達し、蒸気ドラム5で水蒸気だけが取出される。水管2が水ドラム3と連結される部分には、耐火物ブロック6が設けられ、排ガスの封止と断熱とを行っている。耐火物ブロック6の上部は、ほぼ水平な平坦面となっている。耐火物ブロック6は、たとえばキャスタなどと呼ばれる不定形耐火物材料を固めて形成される。ほぼ上下方向に配設される水管2に対し、ほぼ水平に過熱管7が配設される。
【0004】
図5は、図4に示す廃熱ボイラ1を、図4の切断面線V−Vから平面断面視した構成の前半部分を示す。ただし、排ガスの流れの方向が紙面の横方向となるように、向きを90°変えている。廃熱ボイラ1の中央寄りには、点検用空間8が設けられる。外側に配置される水管2の相互間は封止され、排ガスが外部に漏れないように、ケーシング側方の炉壁を形成している。水管2の材質としては、たとえばSTB35などが使用される。ここでSTBは、ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管について日本工業規格のJIS G 3461に規定されている記号である。なお、JIS G 3462に規定され、STBA記号で表されるボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管も使用される。
【0005】
図6は、図4に示す廃熱ボイラ1の動作原理を示す。上方の蒸気ドラム5と下方の水ドラム3,4は、軸線がほぼ水平となっており、排ガスは軸線方向に流れる。排ガスは水管2と熱交換しながら流れるので、上流側から下流側に流れるに従って、温度が低下する。このため、排ガスの流れの上流側に配置される水管2は、水蒸気を発生する蒸発管として働き、排ガスの流れの下流側に配置される水管2は、蒸気ドラム5内の水分が水ドラム3,4に戻る降水管として働く。これによって、上流側の水管2内で発生する水蒸気とともに蒸気ドラム5に流入する水が下流側の水管2で水ドラム3,4に戻る大きな循環経路が形成され、自然循環式水管ボイラとして動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
廃熱ボイラ1の運転中に、水管2が断熱ブロックで支持される部分、またはその近傍で水管2や過熱管7に腐食が生じやすいことが判明した。たとえば、水管2および過熱管7の材料としてボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管STB35を用いて、廃熱ボイラ1を運転してわずか8ヶ月で外面から腐食貫孔が生じている。これは、約5mm/yの腐食速度に相当する。熱源とする排ガスは、1100℃→350℃の温度範囲で使用し、ガス組成は、二酸化硫黄(SO2)が約10%、三酸化硫黄(SO3)が約0.3%、水分(H2O)が約16%であり、標準状態の単位体積1m3当りダストを1gの割合で含み、ガス流量は標準状態で19,600m3/hrである。水管温度は、227℃で、圧力は約2500kPa(26kgf/cm2)である。
【0007】
以上のような腐食は、二酸化硫黄の濃度等から予測される腐食の程度を越えている。また排ガスが直接の腐食原因であれば、水管2の下部ではなく、排ガスと熱交換する中間部分の方が腐食するはずである。
【0008】
本発明の目的は、二酸化硫黄などを含む排ガスを熱源としても、水管の下部が腐食しにくい廃熱ボイラを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、熱利用装置からの二酸化硫黄およびダストを含む排ガスが有する余熱を、ケーシング内部に配置される水管群の各水管内で、水蒸気発生のための加熱に利用する廃熱ボイラにおいて、
ケーシングの側壁の下部に配置され、水管群の下部を支持し、排ガスを封止する耐火物ブロックであって、水管群の下部を支持する部分の表面が鉛直方向に対して予め定める角度よりも小さな角度で傾斜している耐火物ブロックと、
耐火物ブロックのうち水管群の下部を支持する部分において、耐火物ブロックに付着する、酸化鉄を含むダストを吹き飛ばすノズルであって、先端が下方に向けられ、加圧された気体を先端から噴出させるノズルとを含むことを特徴とする廃熱ボイラである。
【0010】
本発明に従えば、廃熱ボイラの水管は、ケーシングの側壁の下部に配置される耐火物ブロックで支持される。廃熱ボイラには熱利用装置からの排ガスが導入され、排ガスの余熱で水管群を加熱し、水管内で水蒸気を発生させる。排ガス中には、酸化鉄などを含むダストも存在するので、耐火物ブロックが水管群を支持する部分には、酸化鉄などが付着する。排ガス中には水蒸気や二酸化硫黄なども含まれる。酸化鉄は、二酸化硫黄を三酸化硫黄に変える反応の触媒として働き、三酸化硫黄は水蒸気から生成される水に溶けて硫酸となる。硫酸が生じると、水管を激しく腐食させる。先端が下方に向けられ、加圧された気体を先端から噴出させるノズルを設けて、耐火物ブロックのうち水管群の下部を支持する部分に付着するダストを吹き飛ばすので、前述の硫酸が生じにくくなり、水管下部を腐食しにくくすることができる。
【0012】
また、耐火物ブロックは、水管群の下部を支持する部分の表面が鉛直方向に対して予め定める角度よりも小さな角度で傾斜している。これによって、酸化鉄などを含むダストが耐火物ブロックの表面に付着しにくくなり、硫酸生成による水管下部の腐食が生じにくくなるようにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の実施の一形態としての廃熱ボイラ11の概略的な構成を示す。図1は排ガスの流れの方向に垂直方向から見た正面断面構成を示し、図2は図1の切断面線II−IIから見た断面構成の前方部分を示す。廃熱ボイラ11の基本的な構成は、図4〜図6に示す従来からの廃熱ボイラ1と同等である。図1では、ケーシングとしての炉壁に相当する位置に配置される水管12と、その下方に配置される水ドラム13,14とを示し、上方に配置される蒸気ドラムやケーシング内部に配置される水管群については省略している。
【0014】
本実施形態の廃熱ボイラ11では、炉壁部の水管12の下部に、ノズル15を設け、水管12の下部を支持し、排ガスを封止する耐火物ブロック16上への堆積物を吹き飛ばすことができるようにしてある。ノズル15には、コンプレッサから加圧した空気を導入し、先端から噴出させる。加圧した空気は、通常、各種空圧機器で利用している工場エアーを使用することができる。過熱蒸気などを使用することもできる。耐火物ブロック16は、たとえばキャスタと呼ばれる不定形耐火物を成形して用いる。
【0015】
図2に示すように、水管12は、廃熱ボイラ11の内部にも多数配置されている。また、排ガスボイラ11の内部には、多数の過熱管17も配置される。排ガスは、入口18から導入される。水管12はほぼ上下方向に配置され、過熱管17はほぼ水平方向に配置される。炉壁部分に配置される水管12の間は、フィン19を溶接して封止している。炉壁部分の水管12とフィン19とは、内部ケーシングの側壁を形成している。この内部ケーシングの外側に、外部ケーシング20が設けられる。ノズル15は、外部ケーシング20と内部ケーシングとの間に配置されるヘッダ管21から分岐して、耐火物ブロック16を貫通して、先端を内部ケーシングよりも内側まで突出させる。ノズル15やヘッダ管21、あるいはヘッダ管21に空気を導く配管には、たとえばSUS310などのステンレス鋼管を使用する。
【0016】
図3は、ノズル15の先端部分の構成を示す。耐火物ブロック16の上部は、炉壁を形成する水管12を側方から接触して支持する。水管12は、耐火ブロック16の上部で、下端が一回り径が大きい水管22の上端内に挿入され、水管22と接続される。下方の水管22の下端は、水ドラム13,14に接続される。下方の水管22も上方の水管12と同様な材料を使用する。
【0017】
耐火ブロック16の頂部には、上方の水管12のフィン19下端付近に溶接される支持板23が固定される。耐火物ブロック16は、水管12および水管22の接続部付近では、水平面に対してほぼ垂直な壁面に沿って水管12,22を側方から支持する。この壁面が続いたあと、水管12,22の接続部よりも下方で耐火物ブロック16は幅が広くなり、水ドラム13,14を覆うことができるようになる。
【0018】
本実施形態では、図1に示すように、耐火物ブロック16の幅が拡大する部分の表面が、内方に移行すると沈下するように傾斜させている。傾斜角度は、たとえば45°程度である。したがって、耐火ブロック16が水管12,22を支持する表面は、ほぼ鉛直で傾斜角が0°であるか、傾斜角約45°程度で傾斜していることになる。傾斜角0°は45°よりも小さいことはもちろんである。図3に示す耐火物ブロック16の頂部は、水管12およびフィン19によって形成される内部ケーシングの外部であるので、内部ケーシング内では、耐火物ブロック16の表面に、水平に近い平坦面は存在しないことになる。したがって、内部ケーシング内では、耐火物ブロック16の表面は、ほぼ鉛直で傾斜角0°の部分も含めて、少なくとも約45°よりも小さい傾斜角で傾斜していることになり、排ガス中のダストが耐火物ブロック16の表面に落下しても、傾斜した表面に沿って内方に移行し、堆積物が形成されにくい。さらに、ノズル15の先端が図3に示すように下方に向けられているので、付着したダストを容易に吹き飛ばすことができる。
【0019】
硫化物を多く含む鉱石を原料とする金属製造工場では、流動焙焼炉から二酸化硫黄を含む排ガスを利用する廃熱ボイラが使用されている。流動焙焼炉からの排ガスには、容積比で10%程度の二酸化硫黄や水蒸気を含む水分がそれぞれ含ま、またダストも多く含まれている。このような流動焙焼炉からの排ガスが酸化鉄(Fe2O3)を主成分とするダストの存在のもとで冷却されるとき、特に600〜650℃の温度範囲で、二酸化硫黄が三酸化硫黄(SO3 )に転化されやすくなり、温度が硫酸(H2SO4)の露点温度以下に下がったときに腐食が生じやすいことが知られている。このような腐食の予防のため、流動焙焼炉排ガス用の廃熱ボイラでは、水管の伝熱表面に向けて空気や水蒸気を吹付けて付着ダストを除去するすす吹器などを設けるようにしている。
【0020】
本実施形態の廃熱ボイラ11でも、水管の表面に向けて水蒸気を吹付けることのできるすす吹器は設けられているが、耐火物ブロック16となるキャスタの下部に堆積するダストを吹き飛ばすことのできるような構造にはなっていなかった。このため当該部のダストを吹き飛ばすべく、ノズル15を設けることとした。ノズル15を設ける位置は、内部ケーシングの炉壁付近であって廃熱ボイラ11の内方ではないので、外部ケーシング20と内部ケーシングとの間の空間を利用して、容易に空気供給用の配管を施すことができる。
【0021】
本実施形態の廃熱ボイラ11では、水管12としてボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管やボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管を用い、二酸化硫黄、水分、酸化鉄ダストなどを含む各種熱利用装置からの排ガスを熱源として、長期間にわたって水管12を使用しても、水管12の下部で腐食が生じにくくすることができる。たとえば、図4〜図6に示す廃熱ボイラ1と同様の運転条件で腐食速度を確認した結果は、約0.5mm/yとなり、約5mm/yの腐食速度から大幅に減少していることが判明した。本実施形態の廃熱ボイラ11では、従来のような腐食貫孔の問題は生じていない。
【0022】
本件発明者は、流動焙焼炉からの排ガスほどは二酸化硫黄や酸化鉄のダストが含まれていない排ガスでも、腐食原因として、廃熱ボイラの水管下部への多量のダスト堆積→ダスト中からSO2をSO3に転化する触媒作用を有するFe2O3が多く析出→ダスト堆積部内でSO3への転化が生じ、水管外表面で硫酸が露点を結び、腐食貫孔にいたることを見出し、その対策としてノズル15を設けて炉壁を形成する水管12の下部から堆積物を吹き飛ばすようにしている。さらに、耐火物ブロックの内面側を傾斜面としている。このような腐食対策は、既存の廃熱ボイラに後から追加することも容易である。また、廃熱ボイラでは、水管が大略的に上下方向に配置されている形式であれば本発明を同様に適用することができ、水ドラム13,14は単一でもよいことはもちろんである。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、先端が下方に向けられ、加圧された気体を先端から噴出させるノズルを設け、このノズルによって、耐火物ブロックのうち水管群の下部を支持する部分に付着するダストを吹き飛ばす。これによって、熱利用装置から導入される排ガスに二酸化硫黄が含まれていても、硫酸が生じにくくなって、廃熱ボイラの水管を腐食しにくくすることができる。排ガス中に、二酸化硫黄や水蒸気が含まれ、さらに触媒となって硫酸を生成しやすくする酸化鉄などが含まれていても、水管下部の腐食が生じにくいようにすることができる。二酸化硫黄や水蒸気、さらには酸化鉄のダストを含むような排ガスを利用しても、水管の腐食が少ないので、熱利用装置で発生する排ガスの余熱を有効に利用し、水蒸気として効率よく回収することができる。
【0024】
また、水管群の下部を支持する耐火物ブロックの表面が、鉛直方向に対して予め定める角度よりも小さな角度で傾斜しているので、酸化鉄などを含むダストが付着しにくくなり、硫酸生成による水管下部の腐食が生じにくくなるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としての廃熱ボイラ11の簡略化した正面断面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た平面断面図である。
【図3】図1のノズル15の周囲を拡大して示す部分的な正面断面図である。
【図4】従来からの廃熱ボイラの簡略化した正面断面図である。
【図5】図4の切断面線V−Vから見た平面断面図である。
【図6】図4の廃熱ボイラでの水循環経路を示す簡略化した斜視図である。
【符号の説明】
11 廃熱ボイラ
12,22 水管
13,14 水ドラム
15 ノズル
16 耐火物ブロック
19 フィン
20 外部ケーシング
21 ヘッダ管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a waste heat boiler that recovers residual heat from exhaust gas from heat utilization devices such as various furnaces and heat engines to generate water vapor.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in various factories, such as chemical factories, machine factories or metal factories, heat utilization devices such as various furnaces and heat engines have been widely used to generate exhaust gas. Residual heat can be recovered from the high-temperature exhaust gas with a waste heat boiler or the like.
[0003]
FIG. 4 shows a cross-sectional configuration of the conventional
[0004]
FIG. 5 shows a first half portion of the configuration in which the
[0005]
FIG. 6 shows the operating principle of the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
During the operation of the
[0007]
Such corrosion exceeds the degree of corrosion predicted from the concentration of sulfur dioxide and the like. Further, if the exhaust gas is a direct cause of corrosion, the middle portion that exchanges heat with the exhaust gas should corrode rather than the lower part of the
[0008]
An object of the present invention is to provide a waste heat boiler in which the lower part of a water pipe is less likely to corrode even if an exhaust gas containing sulfur dioxide or the like is used as a heat source.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a waste heat boiler that uses the residual heat of exhaust gas containing sulfur dioxide and dust from a heat utilization device for heating for steam generation in each water pipe of a water pipe group disposed inside a casing.
A refractory block that is disposed at the lower part of the side wall of the casing, supports the lower part of the water pipe group and seals the exhaust gas, and the surface of the part that supports the lower part of the water pipe group is more than a predetermined angle with respect to the vertical direction. A refractory block inclined at a small angle ;
Tip Oite the portion for supporting the lower portion of the water tube group of the refractory block, which adheres to the refractory block, a nozzle blowing off the dust containing iron oxide, the tip is directed downwards, the pressurized gas A waste heat boiler including a nozzle ejected from the waste heat boiler.
[0010]
According to the present invention, the water pipe of the waste heat boiler is supported by the refractory block disposed at the lower part of the side wall of the casing. Exhaust gas from the heat utilization device is introduced into the waste heat boiler, and the water tube group is heated by the residual heat of the exhaust gas to generate steam in the water tube. Since dust containing iron oxide or the like also exists in the exhaust gas, iron oxide or the like adheres to the portion where the refractory block supports the water tube group. The exhaust gas contains water vapor and sulfur dioxide. Iron oxide acts as a catalyst for the reaction of converting sulfur dioxide into sulfur trioxide, and sulfur trioxide dissolves in water generated from water vapor and becomes sulfuric acid. When sulfuric acid is generated, the water pipe is severely corroded. Tip is directed downwardly, is provided a nozzle for ejecting pressurized gas from the tip, since blow off dust adhering to a portion for supporting the lower portion of the water tube group of the refractory block, hardly occur aforementioned sulfate The lower part of the water pipe can be made difficult to corrode.
[0012]
In the refractory block, the surface of the portion that supports the lower part of the water tube group is inclined at an angle smaller than a predetermined angle with respect to the vertical direction . As a result, dust containing iron oxide or the like is less likely to adhere to the surface of the refractory block, and corrosion of the lower portion of the water pipe due to sulfuric acid generation is less likely to occur.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2 show a schematic configuration of a
[0014]
In the
[0015]
As shown in FIG. 2, a large number of
[0016]
FIG. 3 shows the configuration of the tip portion of the
[0017]
A
[0018]
In the present embodiment, as shown in FIG. 1, the surface of the portion where the width of the
[0019]
In metal manufacturing plants that use ores containing a large amount of sulfide as raw materials, waste heat boilers that use exhaust gas containing sulfur dioxide from a fluid roasting furnace are used. The exhaust gas from the fluid roasting furnace contains about 10% of water containing sulfur dioxide and water vapor in a volume ratio, and also contains a lot of dust. When exhaust gas from such a fluid roasting furnace is cooled in the presence of dust whose main component is iron oxide (Fe 2 O 3 ), sulfur dioxide is reduced in a temperature range of 600 to 650 ° C. It is known that corrosion tends to occur when it is easily converted to sulfur oxide (SO 3 ) and the temperature falls below the dew point temperature of sulfuric acid (H 2 SO 4 ). In order to prevent such corrosion, in the waste heat boiler for the fluid roasting furnace exhaust gas, a soot blower that blows air and water vapor toward the heat transfer surface of the water pipe to remove the adhering dust should be provided. Yes.
[0020]
Even in the
[0021]
In the
[0022]
The inventor of the present invention, even in the exhaust gas that does not contain sulfur dioxide and iron oxide dust as much as the exhaust gas from the fluid roasting furnace, as a cause of corrosion, a large amount of dust accumulated in the lower part of the water pipe of the waste heat boiler → SO from the dust A large amount of Fe 2 O 3 having a catalytic action to convert 2 into SO 3 is precipitated → Conversion into SO 3 occurs in the dust accumulation part, and sulfuric acid is connected to the dew point on the outer surface of the water pipe, and it is found that the corrosion penetration is reached. As a countermeasure, a
[0023]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the tip is directed downward, and the nozzle for ejecting pressurized gas from the tip is provided, and this nozzle adheres to the portion of the refractory block that supports the lower part of the water tube group. Blow away dust . Thus, even in the exhaust gas heat utilization device or Rashirube entry contains sulfur dioxide, it can be difficult not easily occur sulfate, corrosion of water pipes of the waste heat boiler. Even if sulfur dioxide or water vapor is contained in the exhaust gas, and iron oxide or the like that facilitates the production of sulfuric acid as a catalyst is included, corrosion of the lower portion of the water pipe can be prevented. Even if exhaust gas containing sulfur dioxide, water vapor, and iron oxide dust is used, the water pipe is less corroded, so the residual heat of the exhaust gas generated by the heat utilization device is effectively used and recovered efficiently as water vapor. be able to.
[0024]
Also, the surface of the refractory block for supporting a lower portion of the water tube group so inclined at an angle less than a pre-determined angle with respect to the vertical direction, the dust is unlikely to adhere, including iron oxide, produce sulfate Corrosion at the bottom of the water pipe due to can be made difficult to occur.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a simplified front sectional view of a
2 is a cross-sectional plan view taken along section line II-II in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a partial front cross-sectional view showing an enlargement of the periphery of the
FIG. 4 is a simplified front sectional view of a conventional waste heat boiler.
5 is a cross-sectional plan view taken along the section line VV in FIG. 4. FIG.
6 is a simplified perspective view showing a water circulation path in the waste heat boiler of FIG. 4; FIG.
[Explanation of symbols]
11
Claims (1)
ケーシングの側壁の下部に配置され、水管群の下部を支持し、排ガスを封止する耐火物ブロックであって、水管群の下部を支持する部分の表面が鉛直方向に対して予め定める角度よりも小さな角度で傾斜している耐火物ブロックと、
耐火物ブロックのうち水管群の下部を支持する部分において、耐火物ブロックに付着する、酸化鉄を含むダストを吹き飛ばすノズルであって、先端が下方に向けられ、加圧された気体を先端から噴出させるノズルとを含むことを特徴とする廃熱ボイラ。In the waste heat boiler that uses the residual heat of the exhaust gas containing sulfur dioxide and dust from the heat utilization device for heating for steam generation in each water pipe of the water pipe group arranged inside the casing,
A refractory block that is disposed at the lower part of the side wall of the casing, supports the lower part of the water pipe group and seals the exhaust gas, and the surface of the part that supports the lower part of the water pipe group is more than a predetermined angle with respect to the vertical direction. A refractory block inclined at a small angle ;
Tip Oite the portion for supporting the lower portion of the water tube group of the refractory block, which adheres to the refractory block, a nozzle blowing off the dust containing iron oxide, the tip is directed downwards, the pressurized gas A waste heat boiler comprising a nozzle ejected from a waste heat boiler.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000386827A JP4493206B2 (en) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | Waste heat boiler |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000386827A JP4493206B2 (en) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | Waste heat boiler |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002195506A JP2002195506A (en) | 2002-07-10 |
JP4493206B2 true JP4493206B2 (en) | 2010-06-30 |
Family
ID=18853868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000386827A Expired - Fee Related JP4493206B2 (en) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | Waste heat boiler |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4493206B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8266853B2 (en) * | 2009-05-12 | 2012-09-18 | Vanocur Refractories Llc | Corbel repairs of coke ovens |
JP6612045B2 (en) * | 2015-03-26 | 2019-11-27 | 住友重機械工業株式会社 | Fluidized bed reactor |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001304502A (en) * | 2000-04-21 | 2001-10-31 | Nkk Corp | Method for preventing corrosion of boiler tube and structure of boiler tube |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000146105A (en) * | 1998-11-13 | 2000-05-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Circulation fluidized bed combustion furnace and method of preventing wear of evaporation tube |
-
2000
- 2000-12-20 JP JP2000386827A patent/JP4493206B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001304502A (en) * | 2000-04-21 | 2001-10-31 | Nkk Corp | Method for preventing corrosion of boiler tube and structure of boiler tube |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002195506A (en) | 2002-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105737182B (en) | Flue gas deep cooler | |
CN107062957A (en) | Shell and tube fluoroplastics flue gas flue gas heat-exchange unit | |
CN102583258A (en) | Method for preparing novel sulfur dioxide gas | |
JPH07506877A (en) | Method and apparatus for improving the safety of treated liquid recovery boilers | |
JP4493206B2 (en) | Waste heat boiler | |
CN105605947A (en) | Fluorine plastic tubular heat exchanger capable of being horizontally arranged | |
CN101706109A (en) | Embedded deep cooler for boiler flue gas | |
CN201513909U (en) | Boiler fume deep cooler | |
CN106051800A (en) | Energy-saving and environment-friendly two-circuit parallel type smoke waste heat recycling device and method | |
CN104673399B (en) | A kind of soot blower in airflow bed gasification furnace and ash-blowing method | |
CA2701505C (en) | A method and apparatus for increasing the capacity of a waste heat boiler in a metallurgic smelting furnace | |
CN109562939B (en) | Process for producing sulfur trioxide | |
JP3797781B2 (en) | Waste treatment equipment | |
US7862787B1 (en) | Heat recovery device for a boiler | |
CN213895906U (en) | Converter gas dust removal and waste heat recovery system | |
CN204730164U (en) | Low-pressure steam generator | |
CN206191631U (en) | Waste heat retrieval and utilization and pipeline abrasionproof system of boiler | |
CN205151799U (en) | A device that is used for titanium white powder calcining kiln kiln tail residual heat from flue gas | |
CN206191630U (en) | Waste heat retrieval and utilization and steam temperature control system of boiler | |
CN205482466U (en) | Graphite jacket sleeve cooler | |
FI96436C (en) | Process and apparatus for treating waste | |
US3428117A (en) | Apparatus for cooling hot waste gases | |
CN201159600Y (en) | Waste heat recovery device of roasting furnace | |
CN216738427U (en) | Converter is clean system for dust removal | |
CN107883795A (en) | Flue gas waste heat recovery device of gas boiler |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071003 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100330 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |