JP4491101B2

JP4491101B2 - Seat seat and method for manufacturing seat

Info

Publication number: JP4491101B2
Application number: JP36470799A
Authority: JP
Inventors: 坦史石黒
Original assignee: ヒクマ株式会社
Priority date: 1999-09-30
Filing date: 1999-12-22
Publication date: 2010-06-30
Anticipated expiration: 2019-12-22
Also published as: JP2001161510A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電車、自動車、事務用椅子などの座席シート及び座席シートの製造方法に関し、特に、表皮カバーの張り替えコストを低減することができると共に、張り替えを繰り返しても表皮カバーの貼着性能を維持することができる座席シート及び座席シートの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
電車、自動車、事務用椅子などの座席シートにおいて、従来は、クッション体としてウレタンが用いられていた。かかる座席シートの製造手順は、表皮カバーの裏面にビニールを張り、そのビニールで座席シートの外形を形成しつつ、ウレタンを注入（充填）してクッション体を形成するものである。ここで、表皮カバーは、着座の繰り返しにより汚れたり傷んだりするので、クッション体に対して着脱可能になっていることが望まれるが、かかる座席シートによれば、表皮カバーとクッション体とが完全に一体化しているため、分離することができなかった。そこで、表皮カバーをクッション体に対して着脱可能にした座席シートが考案され、特開平１１−４２１４７号公報に示されている。この特開平１１−４２１４７号公報に示される座席シートは、クッション体自体を繊維が立体的に絡まった構造に形成して、表皮カバーの裏面に固着された面ファスナーの雄材と係合させることにより、表皮カバーをクッション体に対して着脱可能に取着するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる特開平１１−４２１４７号公報に示される構成により表皮カバーをクッション体に対して着脱可能に取着した場合、表皮カバーが汚れたり傷んだりした場合には、表皮カバーとその裏面に固着された面ファスナーの雄材とが一緒に交換されるため、通常の面ファスナーの雌材よりも数倍高価な雄材が再利用できず、コスト高になってしまうという問題点があった。さらに、表皮カバーの交換を複数回繰り返すと、面ファスナーの雌材に相当するクッション体の表面が傷んでしまい、面ファスナーの雄材との貼着（係合）性能を低下させてしまうという問題点があった。
【０００４】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、表皮カバーの張り替えコストを低減することができると共に、張り替えを繰り返しても表皮カバーの貼着性能を維持することができる座席シート及び座席シートの製造方法を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項１記載の座席シートは、着座時に人体を保持するクッション体と、そのクッション体の表面を覆う表皮カバーと、その表皮カバーを前記クッション体に貼着する面ファスナーの雄材および雌材とを備えており、前記クッション体は、硬綿を複数層に積層した綿状体により構成され、前記面ファスナーの雄材は、前記クッション体の着座面側の表面から前記着座面側とは反対側の表面までを覆うように固着されると共に、前記面ファスナーの雌材は前記表皮カバーの裏面に固着されている。
【０００６】
この請求項１記載の座席シートによれば、表皮カバーがクッション体の表面に押さえ付けられることにより、表皮カバーの裏面に固着された面ファスナーの雌材が、クッション体の表面に固着された面ファスナーの雄材に係合されるので、表皮カバーがクッション体の表面に取着される。逆に、クッション体の外方へ表皮カバーが引っ張られることにより、面ファスナーの雌材と面ファスナーの雄材との係合状態が解除されるので、表皮カバーがクッション体の表面から剥離される。
【０００７】
請求項２記載の座席シートは、請求項１記載の座席シートにおいて、前記クッション体は、硬度の異なる前記硬綿を複数層に積層して構成されると共に、前記硬綿の内の最も硬度の大きい硬綿が前記着座面側とは反対側に配置され、前記面ファスナーの雄材は、その縁部が、前記硬綿の内の最も硬度の大きい硬綿に固着されている。
【０００８】
請求項３記載の座席シートは、請求項１または２に記載の座席シートにおいて、前記面ファスナーの雄材は、各突起の先端部分に粒状または鉤状の引っ掛け部を有している。
【０００９】
請求項４記載の座席シートは、請求項１から３のいずれかに記載の座席シートにおいて、前記面ファスナーの雄材は、接着剤によって前記クッション体の表面に固着されている。
【００１０】
請求項５記載の座席シートは、請求項１から３のいずれかに記載の座席シートにおいて、前記面ファスナーの雄材と前記クッション体との接合は、双方を圧縮しつつ熱風を通過させることにより前記クッション体の構成材料を溶融させ、前記クッション体の構成材料を凝固させることにより行われる。
請求項６記載の座席シートの製造方法は、着座時に人体を保持するクッション体と、そのクッション体の表面を覆う表皮カバーと、その表皮カバーを前記クッション体に貼着する面ファスナーの雄材および雌材とを備え、前記クッション体が硬綿を複数層に積層した綿状体により構成され、前記面ファスナーの雄材が前記クッション体の表面に固着されると共に、前記面ファスナーの雌材が前記表皮カバーの裏面に固着された座席シートの製造方法であって、前記クッション体の表面を前記面ファスナーの雄材で覆う工程と、その工程の後、前記面ファスナーの雄材と前記クッション体との双方を圧縮しつつ前記クッション体側から前記面ファスナーの雄材側へと熱風を通過させることにより、前記クッション体の構成材料を溶融させる工程と、その工程の後、前記面ファスナーの雄材と前記クッション体との双方を圧縮しつつ前記クッション体側から前記面ファスナーの雄材側へと冷風を通過させることにより、前記クッション体の構成材料を凝固させる工程とを備えている。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例の座席シート１は、電車、自動車、事務用椅子などに用いられるものである。本実施例では、電車に用いられる座席シート１について説明する。座席シート１は、着座時に人体を保持するクッション体２と、そのクッション体２の表面を覆う表皮カバー３とにより構成されている。
【００１２】
図１（ａ）は、本実施例の座席シート１の部分的な断面を示した斜視図である。図１（ａ）に示すように、クッション体２は綿状体２ａにより略Ｌ字形断面に形成されている。クッション体２を構成する綿状体２ａには、積層硬綿を使用している。この綿状体２ａは、トウ（籐）状のポリエステル繊維（２〜１００デニール、５〜１０ｃｍ）に、芯鞘型でトウ状のポリエステル複合繊維Ｐ（２〜１００デニール、５〜１０ｃｍ）を５〜５０重量％混合したもの（以下、「混合ポリエステル繊維」という。）を原料と使用している。ポリエステル複合繊維Ｐの鞘は、重縮合時にイソフタール酸を混合してパイプインパイプ等で製造した低融点共重合体ポリエステルである。
【００１３】
このように、クッション体２は綿状体２ａで形成されているので、クッション体２の使用後には、綿状体２ａを解きほぐすことにより資源として再利用することができる。従って、産業廃棄物の発生を防止することができると共に、産業廃棄物としての処理コストを削減することができるのである。また、クッション体２を焼却処分した場合にも、ウレタンを焼却した場合のように有毒ガスを発生させることはないので、廃棄処分が容易である。さらに、綿状体２ａはウレタンよりも通気性が良好なので、過剰な温度上昇を防止することができ、使い心地を快適にすることができるのである。
【００１４】
クッション体２の表面には、布状に形成されると共に、クッション体２を覆う表皮カバー３が覆設されている。表皮カバー３の表面に形成される表皮３ａの素材は、特に限定されるものではなく、ニット、トリコット、モケット、立毛メリヤスなどが用いられる。
【００１５】
次に、図１（ｂ）を参照して表皮カバー３およびクッション体２の構成の詳細について説明する。図１（ｂ）は、図１（ａ）におけるｂ部の拡大断面図である。図１（ｂ）に示すように、表皮カバー３の表皮３ａの裏面側（クッション体２側）には、着脱可能なテープの一方である面ファスナー雌材３ｂが接着剤により固着されている。面ファスナー雌材３ｂは、基材３ｂ１の下面にリング状のわなを出したパイル３ｂ２が多数形成されている。
【００１６】
一方、クッション体２の綿状体２ａの表面には、パイルを利用した着脱可能なテープの他方である面ファスナー雄材２ｂが固着されている。面ファスナー雄材２ｂは、基材２ｂ１の上に多数の突起２ｂ２が突設されており、その各突起２ｂ２の先端部分には、略半球状の係合粒２ｂ３がそれぞれ形成され、略きのこ形状を呈している。なお、面ファスナー雄材２ｂの表面形状は、きのこ状に限らず、各突起２ｂ２の先端部分に粒状または鉤状の引っ掛け部を有したＪフック状、膨頭状であっても良い。
【００１７】
かかる構成によれば、表皮カバー３をクッション体２の表面に押さえ付けると、表皮カバー３の裏面側に固着された面ファスナー雌材３ｂのパイル３ｂ２が、クッション体２の表面に固着された面ファスナー雄材２ｂの係合粒２ｂ３に係合される（引っ掛けられる）ので、表皮カバー３がクッション体２の表面に取着（貼着）される。
【００１８】
逆に、クッション体２の外方へ表皮カバー３を引っ張ると、面ファスナー雌材３ｂのパイル３ｂ２と面ファスナー雄材２ｂの係合粒２ｂ３との係合状態が解除されるので、表皮カバー３がクッション体２の表面から剥離される。つまり、クッション体２に対して、表皮カバー３を着脱可能に取着することができるのである。
【００１９】
ここで、本実施例の面ファスナー雄材２ｂによれば、確実に面ファスナー雌材３ｂと係合することができると共に、面ファスナー雄材２ｂを形成する突起２ｂ２の突出量を極力抑えることができる。よって、座席シート１に着座した場合における、比較的硬質な面ファスナー雄材２ｂによる違和感をなくすことができるのである。
【００２０】
このように、面ファスナー雄材２ｂはクッション体２側に固着されているので、表皮カバー３が汚れたり傷んだりして表皮カバー３の張り替えを行った場合にも、面ファスナー雌材３ｂよりも数倍高価な面ファスナー雄材２ｂは、そのままクッション体２の表面で再利用することができる。よって、面ファスナー雄材２ｂが表皮カバー３側に固着されていた場合と比較して、表皮カバー３の張り替えコストを大幅に低減することができるのである。
【００２１】
さらに、表皮カバー３の交換を複数回繰り返すと、面ファスナー雌材３ｂは摩耗して傷むが、本実施例の座席シート１によれば、表皮カバー３ごと面ファスナー雌材３ｂを新品と交換することができるので、表皮カバー３の貼着性能を維持することができる。また、面ファスナー雄材２ｂよりも柔軟性がある面ファスナー雌材３ｂが表皮カバー３側に固着されているので、表皮カバー３の縫製が容易になると共に、クッション体２の曲面形状にも馴染みやすくなるので、製造時および張り替え時の作業性が向上する。さらに、面ファスナー雄材２ｂが表皮カバー３側に固着されていた場合と比較して、表皮カバー３の肌ざわりや感触が良くなる。一方、面ファスナー雌材３ｂよりも剛性がある面ファスナー雄材２ｂがクッション体２側に固着されているので、クッション体２の強度および耐久性が増す。
【００２２】
図２を参照して、クッション体２の製造工程および綿状体２ａの構成の詳細について説明する。図２は、クッション体２の製造工程を示した概略的な断面図である。図２に示すように、クッション体２の上方および下方には、その内側壁がクッション体２の完成形状を有しつつ、フッ素樹脂のコーティングを施された金型４がそれぞれ配設されている。その金型４には、均等径（１〜２０ｍｍの範囲）の通気孔４ａが全面に等しい間隔を保って多数穿設されている。なお、図２においては、金型４に設けられる通気孔４ａは一部のみを図示し、他の図示を省略している。
【００２３】
図２に示すように、クッション体２の綿状体２ａは、複数層（図２においては４層）の硬綿２ａ１〜２ａ４により構成されている。これらの各硬綿２ａ１〜２ａ４は、前述の混合ポリエステル繊維を圧縮することにより、略平板状に形成したものである。具体的には、所定の厚さの混合ポリエステル繊維を圧縮しつつ、その内部に１００〜２５０℃の熱風を通過させて加熱する。すると、前述の複合繊維Ｐの鞘が溶融してポリエステル繊維同士が接合されるとともに、混合ポリエステル繊維の体積が減少して成形可能な硬綿となるのである。
【００２４】
このようにして形成される各硬綿２ａ１〜２ａ４の硬度は、それぞれ１０度、１５度、２５度、３０度（高分子計器株式会社製アスカーＦ型硬度計で測定）とし、密度は０．０２〜０．０５ｇ／ｃｍ^３の範囲とする。これらの硬綿２ａ１〜２ａ４を硬度の大きいものから順に積層したものが、クッション体２の綿状体２ａである。この状態においては、各硬綿２ａ１〜２ａ４は重ね合わされているだけであり、まだ接着はされていない。
【００２５】
かかる綿状体２ａの着座面側の表面（図２における左上表面）を面ファスナー雄材２ｂで覆い、下方に配設された金型４の上にクッション体２を設置する。そして、そのクッション体２の上方から他方の金型４を被せる。この状態でクッション体２を圧縮しつつ、矢印Ａ方向から矢印Ｂ方向へと多数の通気孔４ａを介して、１００〜２２０℃の熱風を１０〜１８０秒間通過させる。
【００２６】
その結果、綿状体２ａに含まれるポリエステル複合繊維Ｐの鞘が溶融して、各硬綿２ａ１〜２ａ４がその溶融したポリエステル複合繊維Ｐによって連結されると共に、その溶融したポリエステル複合繊維Ｐによって綿状体２ａと面ファスナー雄材２ｂとが連結される。その後、金型４による圧縮を継続しつつ２０〜１８０秒間放置した後、矢印Ａ方向から矢印Ｂ方向へと多数の通気孔４ａを介して冷風を通過させる。
【００２７】
すると、クッション体２の形状が固定されるとともに、溶融したポリエステル複合繊維Ｐが凝固し、綿状体２ａを構成する各硬綿２ａ１〜２ａ４どうし、および綿状体２ａと面ファスナー雄材２ｂとが接着される。かかる方法によれば、接着剤を用いることなく、綿状体２ａと面ファスナー雄材２ｂとを接着することができ、加えて、表皮カバー３の張り替えを行った場合にも、面ファスナー雄材２ｂを確実に綿状体２ａの表面に固着しておくことができる。さらに、綿状体２ａの成形とその綿状体２ａの表面への面ファスナー雄材２ｂの接着とが同一工程内で行われるので、クッション体２の製造工程を短縮して省力化を図ることができる。
【００２８】
次に、図１を参照して、表皮カバー３を張り替える場合の動作について説明する。まず、クッション体２の表面に取着（貼着）された表皮カバー３をクッション体２の外方へ引っ張り、面ファスナー雄材２ｂの係合粒２ｂ３に係合されていた面ファスナー雌材３ｂのパイル３ｂ２を開放し、表皮カバー３をクッション体２の表面から剥離する。剥離された表皮カバー３は洗浄したり、傷みが激しい物については廃棄処分する。
【００２９】
続いて、洗浄済み、または新品の表皮カバー３をクッション体２の表面における所定の位置に押さえ付け、表皮カバー３の裏面側に固着された面ファスナー雌材３ｂのパイル３ｂ２を、クッション体２の表面に固着された面ファスナー雄材２ｂの係合粒２ｂ３に係合させ、表皮カバー３をクッション体２の表面に取着（貼着）する。以上の動作により、容易に表皮カバー３の張り替えが完了する。
【００３０】
以上説明したように、本実施例の座席シート１は、面ファスナー雄材２ｂがクッション体２側に固着されているので、表皮カバー３が汚れたり傷んだりして表皮カバー３の張り替えを行った場合に、面ファスナー雌材３ｂよりも数倍高価な面ファスナー雄材２ｂは、そのままクッション体２の表面で再利用することができる。よって、面ファスナー雄材２ｂが表皮カバー３側に固着されていた場合と比較して、表皮カバー３の張り替えコストを大幅に低減することができる。さらに、表皮カバー３の交換を複数回繰り返すと、面ファスナー雌材３ｂは摩耗して傷むが、面ファスナー雌材３ｂは表皮カバー３側に固着されているので、表皮カバー３ごと面ファスナー雌材３ｂを新品と交換することができる。よって、表皮カバー３の貼着性能を維持することができる。
【００３１】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【００３２】
例えば、本実施例では、クッション体２を構成する綿状体２ａの表面に、面ファスナー雄材２ｂを固着する場合に、綿状体２ａに含まれるポリエステル複合繊維Ｐの鞘を溶融させてクッション体２を成形させつつ接着したが、クッション体２を構成する綿状体２ａだけを成形した後に、綿状体２ａと面ファスナー雄材２ｂとを接着剤によって接着しても良い。かかる方法によれば、表皮カバー３の張り替えを行った場合にも、面ファスナー雄材２ｂを確実にクッション体２の表面に固着させておくことができ、表皮カバー３がクッション体２からずれない。
【００３３】
【発明の効果】
請求項１及び２記載の座席シートによれば、表皮カバーが汚れたり傷んだりして表皮カバーの張り替えを行った場合に、雌材よりも数倍高価な雄材は、そのままクッション体の表面で再利用することができるので、雄材が表皮カバー側に固着されていた場合と比較して、表皮カバーの張り替えコストを大幅に低減することができるという効果がある。さらに、表皮カバーの交換を複数回繰り返すと、面ファスナーの雌材は摩耗して傷むが、かかる場合には、表皮カバーごと面ファスナーの雌材を新品と交換することができるので、表皮カバーの貼着性能を維持することができる。また、雄材よりも柔軟性がある雌材が表皮カバー側に固着されているので、表皮カバーの縫製が容易になると共に、クッション体の曲面形状にも馴染みやすくなるので、製造時および張り替え時の作業性が向上する。さらに、雄材が表皮カバー側に固着されていた場合と比較して、表皮カバーの肌ざわりや感触が良くなる。一方、雌材よりも剛性がある雄材がクッション体側に固着されているので、クッション体の強度および耐久性が増すという効果がある。
【００３４】
また、クッション体は、綿状体により構成されているので、クッション体使用後に綿状体を解きほぐすことにより、資源として再利用することができる。よって、産業廃棄物の発生を防止することができると共に、産業廃棄物としての処理コストを削減することができるという効果がある。また、クッション体を焼却処分した場合にも、ウレタンを焼却した場合のように有毒ガスを発生させることはないので、廃棄処分が容易である。さらに、綿状体はウレタンよりも通気性が良好なので、過剰な温度上昇を防止することができ、使い心地を快適にすることができるという効果がある。
更に、クッション体は、硬綿を複数層に積層した綿状体により構成され、面ファスナーの雄材は、クッション体の着座面側の表面から着座面側とは反対側の表面までを覆うように固着されるので、複数層に積層された各硬綿を面ファスナーの雄材により覆うことができるという効果がある。
【００３５】
請求項３記載の座席シートによれば、請求項１または２に記載の座席シートの奏する効果に加え、更に、面ファスナーの雄材は、各突起の先端部分に粒状または鉤状の引っ掛け部を有しているので、確実に雌材と係合することができると共に、雄材を形成する突起の突出量を抑えることができる。よって、座席シートに着座した場合における、面ファスナーの雄材による違和感を一層防止することができるという効果がある。
【００３６】
請求項４記載の座席シートによれば、請求項１から３のいずれかに記載の座席シートの奏する効果に加え、更に、面ファスナーの雄材は、接着剤によってクッション体の表面に固着されている。よって、表皮カバーの張り替えを行った場合にも、面ファスナーの雄材を確実にクッション体の表面に固着させておくことができるので、表皮カバーがクッション体からずれないという効果がある。
【００３７】
請求項５記載の座席シートによれば、請求項１から３のいずれかに記載の座席シートの奏する効果に加え、更に、面ファスナーの雄材は、面ファスナーの雄材とクッション体との双方を圧縮しつつ熱風を通過させることにより、クッション体の構成材料を溶融させ、クッション体の構成材料を凝固させることにより、クッション体に接着される。よって、接着剤が不要であると共に、表皮カバーの張り替えを行った場合にも、面ファスナーの雄材を確実にクッション体の表面に固着しておくことができるという効果がある。
請求項６記載の座席シートの製造方法によれば、面ファスナーの雄材がクッション体の表面に固着されると共に、面ファスナーの雌材が表皮カバーの裏面に固着された座席シートを製造することができる。よって、表皮カバーが汚れたり傷んだりして表皮カバーの張り替えを行った場合に、雌材よりも数倍高価な雄材は、そのままクッション体の表面で再利用することができるので、雄材が表皮カバー側に固着されていた場合と比較して、表皮カバーの張り替えコストを大幅に低減することができるという効果がある。さらに、表皮カバーの交換を複数回繰り返すと、面ファスナーの雌材は摩耗して傷むが、かかる場合には、表皮カバーごと面ファスナーの雌材を新品と交換することができるので、表皮カバーの貼着性能を維持することができるという効果がある。
また、面ファスナーの雄材とクッション体との双方を圧縮しつつクッション体側から面ファスナーの雄材側へと熱風を通過させることにより、クッション体の構成材料が溶融して、クッション体の各硬綿が連結されると共にクッション体と面ファスナーの雄材とが連結される。そして、面ファスナーの雄材とクッション体との双方を圧縮しつつクッション体側から面ファスナーの雄材側へと冷風を通過させることにより、クッション体の構成材料が凝固して、クッション体の各硬綿が接着されると共にクッション体と面ファスナーの雄材とが接着される。よって、クッション体の成形とクッション体への面ファスナーの雄材の接着とが同一工程内で行われるので、クッション体の製造工程を短縮して省力化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は、本実施例の座席シートの部分的な断面を示した斜視図であり、（ｂ）は、図１（ａ）におけるｂ部の拡大断面図である。
【図２】クッション体の製造工程を示した概略的な断面図である。
【符号の説明】
１座席シート
２クッション体
２ａ綿状体
２ａ１〜２ａ４硬綿
２ｂ面ファスナー雄材
２ｂ２突起
２ｂ３係合粒（引っ掛け部）
３表皮カバー
３ｂ面ファスナー雌材
Ｐ芯鞘型でトウ状のポリエステル複合繊維（構成材料）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to seats for trains, automobiles, office chairs, and the like, and particularly to a method for manufacturing seats , which can reduce the cost of re-covering the skin cover and improve the performance of attaching the skin cover even after repeated re-covering. The present invention relates to a seat seat that can be maintained and a method for manufacturing the seat .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, urethane has been used as a cushion body in seat sheets for trains, automobiles, office chairs, and the like. The manufacturing procedure of such a seat seat is to form a cushion body by placing vinyl on the back surface of the skin cover and injecting (filling) urethane while forming the outer shape of the seat seat with the vinyl. Here, the skin cover becomes dirty or damaged due to repeated seating, so it is desirable that it be removable from the cushion body. However, according to such a seat, the skin cover and the cushion body are completely removed. It was not possible to separate it. In view of this, a seat in which the skin cover is detachable from the cushion body has been devised, and is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-42147. The seat shown in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-42147 is formed by forming a cushion body itself in a structure in which fibers are tangled in three dimensions and engaging with a male material of a hook-and-loop fastener fixed to the back surface of the skin cover. The skin cover is detachably attached to the cushion body.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the skin cover is detachably attached to the cushion body according to the configuration disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 11-42147, when the skin cover becomes dirty or damaged, the skin cover is fixed to the back surface thereof. Since the male material of the hook-and-loop fastener thus formed is exchanged together, there is a problem that the male material that is several times more expensive than the female material of the normal hook-and-loop fastener cannot be reused and the cost is increased. Furthermore, if the replacement of the skin cover is repeated a plurality of times, the surface of the cushion body corresponding to the female material of the hook-and-loop fastener is damaged, and the adhesion (engagement) performance with the male material of the hook-and-loop fastener is reduced. was there.
[0004]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and can reduce the cost of replacing the skin cover and can maintain the adhesion performance of the skin cover even if the replacement is repeated. It aims at providing the manufacturing method of a seat and a seat .
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, a seat according to claim 1 is a cushion body that holds a human body when seated, a skin cover that covers a surface of the cushion body, and a surface that adheres the skin cover to the cushion body. male member of the fastener and includes a Mesuzai, the cushion body is formed of a cotton-like body formed by laminating a Katawata multiple layers, the male part of the fastener, said from the surface of the seating surface of the cushion body While being fixed to cover the surface opposite to the seating surface side, the female material of the hook-and-loop fastener is fixed to the back surface of the skin cover.
[0006]
According to the seat of claim 1, a surface in which the female member of the hook-and-loop fastener fixed to the back surface of the skin cover is fixed to the surface of the cushion body by pressing the skin cover to the surface of the cushion body. Since it is engaged with the male member of the fastener, the skin cover is attached to the surface of the cushion body. Conversely, when the skin cover is pulled outward from the cushion body, the engagement state between the female material of the hook-and-loop fastener and the male material of the hook-and-loop fastener is released, so that the skin cover is peeled off from the surface of the cushion body.
[0007]
Seat according to claim 2, wherein, in the seat of claim 1, wherein said cushion body is formed by laminating said different hardness cotton hardness in a plurality of layers Rutotomoni, most hardness of said hard cotton Large hard cotton is arranged on the side opposite to the seating surface side, and the edge of the male material of the hook-and-loop fastener is fixed to the hardest cotton of the hard cotton .
[0008]
The seat according to claim 3 is the seat according to claim 1 or 2, wherein the male material of the hook-and-loop fastener has a granular or hook-shaped hook at the tip of each projection.
[0009]
The seat according to claim 4 is the seat according to any one of claims 1 to 3, wherein the male material of the hook-and-loop fastener is fixed to the surface of the cushion body with an adhesive.
[0010]
Seat according to claim 5, wherein, in the seat according to any one of claims 1 to 3, the junction between the male member and the cushion member of the surface fastener, the by passing hot air while compressing both This is done by melting the constituent material of the cushion body and solidifying the constituent material of the cushion body .
The seat seat manufacturing method according to claim 6 includes: a cushion body that holds a human body when seated; a skin cover that covers a surface of the cushion body; and a male material and a female of a hook-and-loop fastener that attaches the skin cover to the cushion body. The cushion body is composed of a cotton-like body in which hard cotton is laminated in a plurality of layers, and the male material of the surface fastener is fixed to the surface of the cushion body, and the female material of the surface fastener is the skin A method for manufacturing a seat seat secured to the back surface of a cover, the step of covering the surface of the cushion body with a male material of the hook-and-loop fastener, and after the step, both the male material of the hook-and-loop fastener and the cushion body The step of melting the constituent material of the cushion body by passing hot air from the cushion body side to the male material side of the hook-and-loop fastener while compressing Then, after the step, the constituent material of the cushion body is solidified by allowing cold air to pass from the cushion body side to the male material side of the hook-and-loop fastener while compressing both the male material of the hook-and-loop fastener and the cushion body. Process.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. The seat 1 of the present embodiment is used for trains, automobiles, office chairs and the like. In this embodiment, a seat 1 used for a train will be described. The seat 1 includes a cushion body 2 that holds a human body when seated, and a skin cover 3 that covers the surface of the cushion body 2.
[0012]
Fig.1 (a) is the perspective view which showed the partial cross section of the seat 1 of a present Example. As shown to Fig.1 (a), the cushion body 2 is formed in the substantially L-shaped cross section with the cotton-like body 2a. Laminated hard cotton is used for the cotton-like body 2 a constituting the cushion body 2. In this cotton-like body 2a, a core-sheath tow-like polyester composite fiber P (2 to 100 denier, 5 to 10 cm) is added to a tow (rattan) polyester fiber (2 to 100 denier, 5 to 10 cm). A mixture of ˜50% by weight (hereinafter referred to as “mixed polyester fiber”) is used as a raw material. The sheath of the polyester composite fiber P is a low-melting point copolymer polyester manufactured by pipe-in-pipe or the like by mixing isophthalic acid during polycondensation.
[0013]
Thus, since the cushion body 2 is formed of the cotton-like body 2a, after the cushion body 2 is used, it can be reused as a resource by unraveling the cotton-like body 2a. Therefore, the generation of industrial waste can be prevented, and the processing cost as industrial waste can be reduced. Further, even when the cushion body 2 is incinerated, no toxic gas is generated unlike in the case of incineration of urethane, so that the disposal is easy. Furthermore, since the cotton-like body 2a has better air permeability than urethane, it is possible to prevent an excessive temperature rise and to improve the comfort of use.
[0014]
On the surface of the cushion body 2, a skin cover 3 that is formed in a cloth shape and covers the cushion body 2 is covered. The material of the skin 3a formed on the surface of the skin cover 3 is not particularly limited, and knit, tricot, moquette, napped knitted fabric and the like are used.
[0015]
Next, with reference to FIG.1 (b), the detail of a structure of the skin cover 3 and the cushion body 2 is demonstrated. FIG.1 (b) is an expanded sectional view of the b section in Fig.1 (a). As shown in FIG. 1B, a hook-and-loop female member 3b, which is one of removable tapes, is fixed to the back side (cushion body 2 side) of the skin 3a of the skin cover 3 with an adhesive. The surface fastener female member 3b has a large number of piles 3b2 with ring-shaped traps formed on the lower surface of the substrate 3b1.
[0016]
On the other hand, the surface fastener male material 2b which is the other of the removable tape using a pile is fixed to the surface of the cotton-like body 2a of the cushion body 2. The surface fastener male material 2b has a large number of protrusions 2b2 projecting on a base material 2b1, and a substantially hemispherical engagement particle 2b3 is formed at the tip of each protrusion 2b2, and has a substantially mushroom shape. Presents. The surface shape of the hook-and-loop fastener male material 2b is not limited to a mushroom shape, but may be a J hook shape or a bulge shape having a granular or hook-shaped hook at the tip of each projection 2b2.
[0017]
According to this configuration, when the skin cover 3 is pressed against the surface of the cushion body 2, the pile 3 b 2 of the hook-and-loop female member 3 b fixed to the back surface side of the skin cover 3 is fixed to the surface of the cushion body 2. Since it is engaged (hooked) with the engaging particles 2b3 of the male fastener 2b, the skin cover 3 is attached (attached) to the surface of the cushion body 2.
[0018]
On the contrary, when the skin cover 3 is pulled outward of the cushion body 2, the engagement state between the pile 3b2 of the hook-and-loop fastener female member 3b and the engaging grains 2b3 of the hook-and-loop fastener male member 2b is released, so It is peeled from the surface of the cushion body 2. That is, the skin cover 3 can be detachably attached to the cushion body 2.
[0019]
Here, according to the surface fastener male material 2b of the present embodiment, it is possible to reliably engage with the surface fastener female material 3b and to suppress the protrusion amount of the protrusion 2b2 forming the surface fastener male material 2b as much as possible. Therefore, it is possible to eliminate the uncomfortable feeling caused by the relatively hard surface fastener male material 2b when seated on the seat 1.
[0020]
Thus, since the surface fastener male material 2b is fixed to the cushion body 2 side, even when the skin cover 3 is dirty or damaged and the skin cover 3 is replaced, the number of the surface fastener male material 2b is more than that. The double-priced surface fastener male material 2b can be reused on the surface of the cushion body 2 as it is. Therefore, compared with the case where the hook-and-loop fastener male material 2b is fixed to the skin cover 3 side, the replacement cost of the skin cover 3 can be greatly reduced.
[0021]
Furthermore, when the replacement of the skin cover 3 is repeated a plurality of times, the surface fastener female member 3b is worn out and damaged, but according to the seat 1 of this embodiment, the surface fastener female member 3b is replaced with a new one together with the skin cover 3. Therefore, the adhesion performance of the skin cover 3 can be maintained. In addition, since the surface fastener female material 3b which is more flexible than the surface fastener male material 2b is fixed to the skin cover 3 side, it is easy to sew the skin cover 3 and to be familiar with the curved surface shape of the cushion body 2. Therefore, the workability at the time of manufacturing and refinishing is improved. Furthermore, compared to the case where the surface fastener male material 2b is fixed to the skin cover 3 side, the texture and feel of the skin cover 3 are improved. On the other hand, since the surface fastener male material 2b, which is more rigid than the surface fastener female material 3b, is fixed to the cushion body 2 side, the strength and durability of the cushion body 2 are increased.
[0022]
With reference to FIG. 2, the detail of the manufacturing process of the cushion body 2 and the structure of the cotton-like body 2a is demonstrated. FIG. 2 is a schematic cross-sectional view illustrating a manufacturing process of the cushion body 2. As shown in FIG. 2, above and below the cushion body 2, molds 4 each having an inner wall having the completed shape of the cushion body 2 and coated with a fluororesin are disposed. . In the mold 4, a large number of vent holes 4 a having a uniform diameter (in the range of 1 to 20 mm) are formed at equal intervals on the entire surface. In FIG. 2, only a part of the vent holes 4 a provided in the mold 4 is illustrated, and other illustrations are omitted.
[0023]
As shown in FIG. 2, the cotton-like body 2a of the cushion body 2 is composed of a plurality of layers (four layers in FIG. 2) of hard cotton 2a1-2a4. Each of these hard cottons 2a1 to 2a4 is formed in a substantially flat plate shape by compressing the above-mentioned mixed polyester fiber. Specifically, while compressing the mixed polyester fiber having a predetermined thickness, 100 to 250 ° C. hot air is passed through it and heated. Then, the sheath of the above-mentioned composite fiber P is melted and the polyester fibers are joined to each other, and the volume of the mixed polyester fiber is reduced to become a moldable hard cotton.
[0024]
The hardness of each of the hard cottons 2a1 to 2a4 thus formed is 10 degrees, 15 degrees, 25 degrees, and 30 degrees (measured with an Asker F type hardness meter manufactured by Kobunshi Keiki Co., Ltd.), and the density is 0.00. The range is 02 to 0.05 g / cm ³ . A cotton-like body 2a of the cushion body 2 is formed by laminating these hard cottons 2a1 to 2a4 in descending order of hardness. In this state, the respective hard cottons 2a1 to 2a4 are only overlapped and are not yet bonded.
[0025]
The surface of the cotton-like body 2a on the seating surface side (upper left surface in FIG. 2) is covered with the surface fastener male material 2b, and the cushion body 2 is installed on the mold 4 disposed below. Then, the other mold 4 is put on the cushion body 2 from above. While compressing the cushion body 2 in this state, hot air of 100 to 220 ° C. is passed for 10 to 180 seconds from the direction of the arrow A to the direction of the arrow B through the numerous air holes 4a.
[0026]
As a result, the sheath of the polyester composite fiber P contained in the cotton-like body 2a is melted, and each hard cotton 2a1 to 2a4 is connected by the melted polyester composite fiber P. The shape body 2a and the hook-and-loop fastener male material 2b are connected. Then, after leaving for 20 to 180 seconds while continuing the compression by the mold 4, cold air is passed from the direction of the arrow A to the direction of the arrow B through the numerous air holes 4 a.
[0027]
Then, while the shape of the cushion body 2 is fixed, the melted polyester composite fiber P is solidified, and the hard cotton 2a1 to 2a4 constituting the cotton-like body 2a, and the cotton-like body 2a and the hook-and-loop male material 2b are formed. Glued. According to such a method, the cotton-like body 2a and the hook-and-loop fastener male material 2b can be bonded without using an adhesive. In addition, the hook-and-loop fastener male material 2b can be attached even when the skin cover 3 is replaced. It can be reliably adhered to the surface of the cotton-like body 2a. Furthermore, since the molding of the cotton-like body 2a and the bonding of the surface fastener male material 2b to the surface of the cotton-like body 2a are performed in the same process, the manufacturing process of the cushion body 2 can be shortened to save labor. it can.
[0028]
Next, with reference to FIG. 1, the operation when the skin cover 3 is replaced will be described. First, the outer cover 3 attached (attached) to the surface of the cushion body 2 is pulled outward from the cushion body 2, and the hook-and-loop fastener female member 3b engaged with the engaging grains 2b3 of the hook-and-loop fastener male member 2b. The pile 3b2 is opened and the skin cover 3 is peeled off from the surface of the cushion body 2. The peeled skin cover 3 is washed or discarded if it is severely damaged.
[0029]
Subsequently, the washed or new skin cover 3 is pressed against a predetermined position on the surface of the cushion body 2, and the pile 3 b 2 of the hook-and-loop female member 3 b fixed to the back surface side of the skin cover 3 is attached to the cushion body 2. The surface cover 3 is attached (attached) to the surface of the cushion body 2 by engaging with the engaging grains 2b3 of the surface fastener male material 2b fixed to the surface. By the above operation, the replacement of the skin cover 3 is easily completed.
[0030]
As described above, in the seat 1 of the present embodiment, since the surface fastener male material 2b is fixed to the cushion body 2 side, the skin cover 3 becomes dirty or damaged, and the skin cover 3 is replaced. In addition, the surface fastener male material 2b that is several times more expensive than the surface fastener female material 3b can be reused on the surface of the cushion body 2 as it is. Therefore, compared with the case where the hook-and-loop fastener male material 2b is fixed to the skin cover 3 side, the replacement cost of the skin cover 3 can be significantly reduced. Further, when the replacement of the skin cover 3 is repeated a plurality of times, the surface fastener female material 3b is worn and damaged, but the surface fastener female material 3b is fixed to the skin cover 3 side. 3b can be exchanged for a new one. Therefore, the sticking performance of the skin cover 3 can be maintained.
[0031]
The present invention has been described based on the embodiments. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various improvements and modifications can be easily made without departing from the spirit of the present invention. It can be guessed.
[0032]
For example, in this embodiment, when the hook-and-loop fastener male material 2b is fixed to the surface of the cotton-like body 2a constituting the cushion body 2, the sheath of the polyester composite fiber P contained in the cotton-like body 2a is melted to form the cushion body. However, after forming only the cotton-like body 2a constituting the cushion body 2, the cotton-like body 2a and the surface fastener male material 2b may be bonded with an adhesive. According to such a method, even when the skin cover 3 is replaced, the hook-and-loop fastener male material 2 b can be securely fixed to the surface of the cushion body 2, and the skin cover 3 does not deviate from the cushion body 2.
[0033]
【The invention's effect】
According to the seats of claims 1 and 2 , when the skin cover is dirty or damaged and the skin cover is replaced, the male material that is several times more expensive than the female material is re-applied on the surface of the cushion body. Since it can be utilized, there is an effect that the cost for replacing the skin cover can be greatly reduced as compared with the case where the male material is fixed to the skin cover side. Furthermore, if the skin cover is replaced several times, the female material of the hook-and-loop fastener will be worn out and damaged, but in this case, the female material of the hook-and-loop fastener can be replaced with a new one together with the skin cover. Sticking performance can be maintained. In addition, since the female material, which is more flexible than the male material, is fixed to the skin cover side, it is easy to sew the skin cover and become familiar with the curved shape of the cushion body. Workability is improved. Furthermore, compared to the case where the male material is fixed to the skin cover side, the texture and feel of the skin cover are improved. On the other hand, since the male material which is more rigid than the female material is fixed to the cushion body side, there is an effect that the strength and durability of the cushion body are increased.
[0034]
Moreover, since the cushion body is comprised with the cotton-like body, it can be reused as a resource by unraveling the cotton-like body after using the cushion body. Therefore, there is an effect that generation of industrial waste can be prevented and processing costs as industrial waste can be reduced. Further, when the cushion body is incinerated, no toxic gas is generated unlike in the case of incineration of urethane, so that the disposal is easy. Furthermore, since the cotton-like body has better air permeability than urethane, there is an effect that it is possible to prevent an excessive temperature rise and to make the comfort of use comfortable.
Further, the cushion body is constituted by a cotton-like body in which hard cotton is laminated in a plurality of layers, and the male material of the hook-and-loop fastener covers the surface from the seating surface side of the cushion body to the surface opposite to the seating surface side. Since it is fixed, each hard cotton laminated in a plurality of layers can be covered with the male material of the hook-and-loop fastener.
[0035]
According to the seat of the third aspect, in addition to the effect produced by the seat of the first or second aspect, the male material of the hook-and-loop fastener further has a granular or hook-like hook at the tip of each projection. Therefore, it is possible to reliably engage with the female material and to suppress the protrusion amount of the projection forming the male material. Therefore, there is an effect that it is possible to further prevent a sense of incongruity due to the male material of the hook-and-loop fastener when sitting on the seat.
[0036]
According to the seat of claim 4, in addition to the effect of the seat according to any of claims 1 to 3, the male material of the hook-and-loop fastener is fixed to the surface of the cushion body with an adhesive. . Therefore, even when the skin cover is replaced, the male material of the hook-and-loop fastener can be securely fixed to the surface of the cushion body, so that the skin cover is not displaced from the cushion body.
[0037]
According to the seat of claim 5, in addition to the effect of the seat according to any of claims 1 to 3 , the male material of the hook-and-loop fastener compresses both the male material of the hook-and-loop fastener and the cushion body. However, by passing the hot air while passing , the constituent material of the cushion body is melted, and the constituent material of the cushion body is solidified to be bonded to the cushion body. Therefore, there is an effect that an adhesive is not required and the male material of the hook-and-loop fastener can be securely fixed to the surface of the cushion body even when the skin cover is replaced.
According to the method for manufacturing a seat according to claim 6, it is possible to manufacture a seat in which the male material of the hook-and-loop fastener is fixed to the surface of the cushion body, and the female material of the hook-and-loop fastener is fixed to the back surface of the skin cover. it can. Therefore, if the skin cover is dirty or damaged and the skin cover is replaced, the male material that is several times more expensive than the female material can be reused as it is on the surface of the cushion body. Compared with the case where it is fixed to the side, there is an effect that the cost for replacing the skin cover can be greatly reduced. Furthermore, if the skin cover is replaced several times, the female material of the hook-and-loop fastener will be worn out and damaged, but in this case, the female material of the hook-and-loop fastener can be replaced with a new one together with the skin cover. There is an effect that adhesion performance can be maintained.
In addition, by compressing both the male material and the cushion body of the hook-and-loop fastener and passing hot air from the cushion body side to the male material side of the hook-and-loop fastener, the constituent material of the cushion body is melted and each hard cotton of the cushion body is While being connected, the cushion body and the male material of the hook-and-loop fastener are connected. Then, by compressing both the male material of the hook-and-loop fastener and the cushion body, by passing cold air from the cushion body side to the male material side of the hook-and-loop fastener, the constituent material of the cushion body is solidified, and each hard cotton of the cushion body is In addition to being bonded, the cushion body and the male material of the hook-and-loop fastener are bonded. Therefore, since the molding of the cushion body and the bonding of the male material of the surface fastener to the cushion body are performed in the same process, there is an effect that the manufacturing process of the cushion body can be shortened to save labor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a perspective view showing a partial cross section of a seat of the present embodiment, and FIG. 1B is an enlarged cross sectional view of a portion b in FIG.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view showing a manufacturing process of the cushion body.
[Explanation of symbols]
1 Seat Seat 2 Cushion 2a Cotton
2a1-2a4 hard cotton 2b hook-and-loop fastener male material 2b2 protrusion 2b3 engaging grain (hook part)
3 Skin cover 3b Surface fastener female material P Core-sheath type tow-shaped polyester composite fiber (component)

Claims

In a seat having a cushion body that holds a human body when seated, a skin cover that covers the surface of the cushion body, and male and female materials of a hook-and-loop fastener that attaches the skin cover to the cushion body,
The cushion body is composed of a cotton-like body in which hard cotton is laminated in a plurality of layers,
The male material of the hook-and-loop fastener is fixed so as to cover from the surface on the seating surface side of the cushion body to the surface opposite to the seating surface side ,
The seat material, wherein the female material of the hook-and-loop fastener is fixed to the back surface of the skin cover.

The cushion body is formed by laminating said different hardness cotton hardness in a plurality of layers Rutotomoni, most hardness greater hardness cotton of said hard cotton and the seating surface disposed opposite,
2. The seat according to claim 1 , wherein an edge portion of the male material of the hook-and-loop fastener is fixed to hard cotton having the highest hardness among the hard cotton .

3. The seat according to claim 1, wherein the male material of the hook-and-loop fastener has a granular or hook-shaped hook at the tip of each protrusion.

4. The seat according to claim 1, wherein the male material of the hook-and-loop fastener is fixed to the surface of the cushion body with an adhesive.

The male material of the surface fastener and the cushion body are joined by melting the constituent material of the cushion body by allowing hot air to pass through while compressing both, and solidifying the constituent material of the cushion body. The seat according to any one of claims 1 to 3 , characterized in that:

A cushion body that holds a human body when seated, a skin cover that covers a surface of the cushion body, and male and female materials of a hook-and-loop fastener that attaches the skin cover to the cushion body, wherein the cushion body is made of hard cotton. A seat seat manufacturing method comprising a cotton-like body laminated in a plurality of layers, wherein the male material of the surface fastener is fixed to the surface of the cushion body, and the female material of the surface fastener is fixed to the back surface of the skin cover. In
Covering the surface of the cushion body with the male material of the surface fastener;
After that step, a step of melting the constituent material of the cushion body by passing hot air from the cushion body side to the male material side of the hook-and-loop fastener while compressing both the male material and the cushion body of the hook-and-loop fastener When,
After the step, a step of solidifying the constituent material of the cushion body by allowing cold air to pass from the cushion body side to the male material side of the hook-and-loop fastener while compressing both the male material and the cushion body of the hook-and-loop fastener And a method for manufacturing a seat.