JP4486699B1 - 水素ガスの発生を伴う有機性廃棄物の改質方法および有機性廃棄物改質用装置 - Google Patents
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Abstract
高濃度水素ガスの発生を伴う有機性廃棄物の改質方法、およびその改質方法を実現するための、有機性廃棄物改質用装置を提供する。
【解決手段】
有機性廃棄物の改質方法において、有機性廃棄物を改質容器内に供給し、反応開始剤を用いて有機性廃棄物の一部において改質を開始する反応開始工程と、気体導入管による改質容器内への通気と、水による燃焼反応を行うための給水により反応を拡大させる反応拡大工程と、燃焼核の大きさを維持することにより改質を定常的に行う反応定常工程とを有し、高濃度水素ガスの発生を伴うことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
(1):CH4+H2O→CO+3H2
(2):CO+H2O→CO2+H2
(1)+(2):CH4+2H2O→CO2+4H2
一方、この方法の問題点として原料としてメタンを用いることや超高温水蒸気発生のための化石燃料の大量消費、および白金など高価な触媒の必要性、等が挙げられる。これらの問題を解決するものとして様々な有機性廃棄物改質方法が提案されている。
また、熱分解ガスを1000℃以上にするために改質炉の耐熱構造化が不可欠となり、装置自体のコストがかかるという問題点がある。
一方、反応開始時に有機性廃棄物に水を加えておくことで、酸素による燃焼反応は有機性廃棄物全体には広がらない程度に抑制される。また、改質容器内の有機性廃棄物および酸素による燃焼反応で発生した燃焼物の存在により、有機性廃棄物における反応箇所では通気状態が少なからず妨げられているため、これによっても酸素による燃焼反応は有機性廃棄物全体には広がらない程度に抑制されている。
一方、本発明における水による改質反応とは、水を酸化剤として使用し、炭水化物または炭化水素から水素を発生させる反応である。これを化学反応式で表すと、図7(c)(d)のようになる。即ち、上記同様にバイオマス等の有機性廃棄物を炭水化物(図7(c))又は炭化水素(図7(d))とすると、二酸化炭素および水素、または一酸化炭素および水素を生成する反応となる。この反応は水蒸気改質と類似する反応であるが、一般的な水蒸気改質において必要な、1000℃もの高温水蒸気および触媒は不要である。本発明において、酸素による反応を燃焼反応といい、水による反応を改質反応という。
気体導入管は、改質容器の下端部から高さ約20cmに位置し、改質容器周壁部の各側面中央部に穿設された孔を通して、改質容器外部より改質容器内へ外気を導入する。気体導入管は移動させることが可能であり、位置を固定されることなく、改質容器内において通気位置を調節することが可能である。また、改質容器内への通気量を増やすため、気体導入管の管側面に小孔を穿設することもできる。
本発明は、水による改質反応という、酸素を使用した燃焼反応とは異なる反応を利用し、改質を行うものである。本実験例1は、改質容器内で水による改質反応が発生することを明らかにする目的のため、実験途中においては有機性廃棄物、水を追加的に改質容器内に供給せず、改質容器内の気相部分において気体の発生状態を測定した。なお、本実験は既に反応定常工程に至った状態において、実験を開始したものである。
表1は、改質容器内の二酸化炭素、酸素および窒素の測定結果をまとめたものである。0分、20分、41分、70分、180分と反応時間を設定し、改質容器内気相部分において気体の発生状態を、測定装置としてガスクロマトグラフおよびガスクロマトグラフ・マススペクトルを用いて測定した。反応開始から20分後には、18O を含む二酸化炭素(46CO2)が発生することが示されている。同位体水H2 18Oは、10%濃度で用いられており、反応開始から20分後には全二酸化炭素の内、約5.7%の 46CO2が発生している。ここから、発生した全二酸化炭素の約57%が加えた水0.5リットルの改質反応によって発生したことは明らかである。また、酸素は燃焼核の維持のための燃焼反応と、発生する水素が燃焼する際の反応に使用されたものと推察される。
次に、別の有機性廃棄物を用いて、本実施形態で行った別実験を以下に示す。本実験例2は、加水条件と非加水条件の違いによって改質容器内に発生する気体に与える影響を明らかにすることを目的とする。本実験は、実験例1同様、有機性廃棄物、水を追加的に改質容器内に供給せず、改質容器内の気相部分の状態を測定したものである。なお、本実験は、反応開始工程から実験を開始した。
本実験例3は、水素発生に最適な水分量を調べたものである。本実験は、実験例1および2同様、有機性廃棄物、水を追加的に改質容器内に供給せず、改質容器内の気相部分の状態を測定したものである。なお、本実験は、反応開始工程から実験を開始した。
本実験例4は、有機性廃棄物の着火後から水素発生がなくなるまでの反応時間を測定した。本実験は、実験例1〜3同様、有機性廃棄物、水を追加的に改質容器内に供給せず、改質容器内の気相部分の状態を測定したものである。なお、本実験は、反応開始工程から実験を開始した。
S2 反応拡大工程
S3 反応定常工程
10 有機性廃棄物改質用装置
11 改質容器
12 容器壁
12a 天井部
12b 周壁部
12c 底部
13 供給手段
13a 供給口
13b 供給口蓋体
14 穿設孔
15 有機性廃棄物
16 脚部
17 改質残渣
18 改質容器内
19 排出口
20 給水手段
20a 給水タンク
20b シャワー部
21 排出ガス処理手段
21a 通気筒体
21b ガス捕集部
21c タール除去部
21d 吸引ファン
22 温度センサー
22a 温度検知部位
22b 本体
22c 表示部
23 気体導入管
23a 気体導入口
24 燃焼核
25 燃焼核周辺部
Claims (6)
- 改質容器内に供給された有機性廃棄物の改質により水素ガスを発生させる方法であって、改質容器内の有機性廃棄物の一部に着火して酸素による燃焼を開始させ、
前記燃焼を開始した有機性廃棄物に外部より通気及び給水を行い、
有機性廃棄物の酸素による燃焼熱により水の温度を上昇させ、
温度の上昇した水と有機性廃棄物とを反応させて有機性廃棄物の改質反応を生ぜさせ、
有機性廃棄物の供給、通気及び給水を継続することにより、
有機性廃棄物の中心部に形成される高温部である燃焼核の温度を400℃以下にするとともにその大きさを一定の大きさに維持して、有機性廃棄物の改質反応を定常的に行い、
有機性廃棄物から水素ガスを発生させることを特徴とする有機性廃棄物の改質方法。 - 前記有機性廃棄物の酸素による燃焼の開始は、カーバイドと水の反応により発生するアセチレンガスに着火して行うことを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物の改質方法。
- 前記燃焼核の大きさの維持は、
温度センサーを用いて燃焼核の温度を測定するともに、
燃焼核が収縮した場合は、
気体導入管先端部を改質容器中心部から周辺部へ移動させて気体導入管から改質容器内へ通気して酸素燃焼によって燃焼核を拡大させ、
燃焼核が拡大した場合は、
気体導入管からの通気量を減少させ酸素による燃焼反応を縮小させることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機性廃棄物の改質方法。 - 前記改質容器内の圧力を計測し、改質容器を吸引して改質容器内を減圧状態に保持することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機性廃棄物の改質方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の有機性廃棄物の改質方法に用いる改質用装置であって、有機性廃棄物の燃焼及び改質を行うための改質容器と、
改質容器に有機性廃棄物を供給するための供給手段と、
改質容器において燃焼中の有機性廃棄物の温度を把握するための温度センサーと、
改質容器の周壁部に穿設された孔を通して改質容器内へ外気を導入するための気体導入管と、
前記燃焼を開始した有機性廃棄物に水を給水するための給水手段と、
改質が行われた改質残渣を改質容器から外部に排出する排出手段と、
前記改質容器のガスを外部に排出するための排出ガス処理手段と、
を有し、
水素ガスの発生を伴うことを特徴とする有機性廃棄物改質用装置。 - 前記気体導入管は、改質容器の中心部と周辺部とを移動可能に設置されていることを特徴とする請求項5に記載の有機性廃棄物改質用装置。
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