JP4483260B2 - 液体塗布容器 - Google Patents

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Description

本発明は液体の化粧料等を収納する液体塗布容器に関する。
液体塗布容器として従来各種、各用途のものが使用されている。ファンデーション、口紅液等の化粧料用向けのものでは液体を収納した容器体の口筒部に、注出小孔を穿設した塗布体を取り付けるか、或いはスポンジ状の塗布体を取付けて、容器体の胴部を押圧して注出小孔から液体を吐出させながら塗布体に液体を含ませて直接被塗布面である唇等の所要の部位に収納液体を塗布するよう形成されているものが多く使用されている。
また、特許文献1は、口紅液を収納する液体塗布容器に関するものであり、容器体に装着させた手動式の縦型ポンプによって塗布体に口紅液を供給するよう形成することで、棒状口紅と同じ要領で口紅液を塗布できるようしたものであり、コイルスプリングで上方付勢された作動部材の先端に取り付けた塗布体を所定の部位に(ここでは唇)に押し付けることにより、作動部材を押し下げて内容液を吸引して塗布体上に吐出させながら所定箇所に塗布することができるものである。
実用新案登録2584714号公報
しかしながら、胴部を直接押圧する方式の液体塗布容器では、胴部への押圧力と被塗布面への押圧力を同時に調整しながら塗布操作を実施する必要があり、スムーズな塗布が困難であった。
また特許文献1に記載された手動式の縦型ポンプを利用する方式の液体塗布容器にあっては、基本的にはシリンダに対してピストンを摺動させながら上下に移動させるため、比較的粘度の高い内容液の場合には内容液の吸引のために作動部材を上方付勢するスプリングの反発力をある程度大きくしておく必要がある。そして、使用する際におけるこのスプリングの反発力に抗して作用させる塗布体の被塗布面への押付け力の調整が難しく、たとえば上面に内容液が過剰に注出されてしまう等の問題により、塗布体上に内容液を均一に、スムーズに注出するのが困難な場合があり、より均一にスムーズに操作できる機構が要求されている。
本発明は上述のごとき課題を解決しようとするものであって、内容液をより均一に、スムーズに塗布体に吐出することのできる機構の創出を課題とし、もって操作性の優れた液体塗布容器を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するためになされたものであり、本発明の課題を解決するための手段のうち、第1の発明の手段は、
容器体中の内容液を塗布体に向けて圧送する加圧操作部を有する液体塗布容器において、塗布体の下に、下端部を逆止弁により仕切った液貯め室を形成すること、液貯め室の上部を、中央部に吐出口を開口し、この吐出口の開口縁から塗布体に連通するノズル筒片を起立設したドーム状頂壁を有する軟質材料製の弾性筒状体で形成すること、
ドーム状頂壁を、塗布体の押圧により下方に扁平状に弾性変形可能に形成すること、塗布体をノズル筒片の上端部に組み付けること、加圧操作部の加圧操作により内容液を容器体から液貯め室に圧送し、塗布体の被塗布面への押圧操作により液貯め室内の内容液を、ノズル筒片を介して塗布体に吐出する構成とすること、にある。
第1の発明の上記構成は、塗布体の下に逆止弁で下方の部分と仕切られる液貯め室を設け、加圧操作部への加圧操作により内容液を圧送して液貯め室に供給する機能と、塗布体の被塗布面への押圧操作により弾性筒状体の変形を介して液貯め室に貯まった内容液を塗布体に吐出する機能を分離して発揮せしめることにより、各機能の操作性を良好にすると共に、塗布操作が均一にかつスムーズに達成できるようにしたものである。
本発明の加圧操作部としては、たとえば手動式の縦型ポンプの使用等が考えられるが、ポンプを使用しないでスクイズ変形可能な容器体の胴部を加圧操作部として、内容液を塗布体に向けて圧送することもできる。
内容液が液貯め室に充満した状態で、塗布体を例えば顔等の所定箇所に押し付けると、液貯め室の上部を形成する弾性筒状体のノズル筒片に組付き固定した塗布体が押圧され、ドーム状頂壁が下方に扁平状に変形する。この際液貯め室の下方は逆止弁により閉状態となるので、液貯め室内の内容液はノズル筒片より塗布体に吐出される。
ここで、液貯め室への内容液の供給機能は加圧操作部により分離して発揮される構成であるので、塗布体への吐出機能のみを考慮して、内容液の粘度、塗布操作性等に応じて形状、肉厚、軟質材料の弾性率等によりドーム状頂壁の弾性反発力、内容液の吐出量に関連する液貯め室の減容量等を微調整して設計することができ、手先で微妙に被塗布面への押圧力を調整しながら塗布体を所定部位へ押付けて、所望の量の内容液を吐出させながらスムーズに塗布操作を達成することが可能となる。
そして、液貯め室への内容液の供給は加圧操作部による加圧操作により達成され、この操作により内容液は容器体から逆止弁を経て液貯め室に圧送される。
第2の発明の手段は、
胴部上端から口筒部を起立した容器体と、この容器体の口筒部に嵌着する装着部材と、この装着部材により口筒部に装着され、スプリングにより上方付勢される押下げ部材を備えた手動式の縦型ポンプとを有すること、
該縦型ポンプを加圧操作部とすること、
押下げ部材の上端部に配置され、内部に吸引路が形成される管状通路体の上端部に逆止弁を介して液貯め室を形成すること、
塗布体の押圧により縦型ポンプのスプリングを圧縮変形させることなく、液貯め室内の内容液の塗布体への吐出を可能に、弾性筒状体のドーム状頂壁の弾性反発力を、縦型ポンプ)のスプリングの反撥力に比較して小さくなるように構成すること、にある。
第2の発明の上記構成は、縦型ポンプを加圧操作部とした構成であり、縦型ポンプの上端部に、逆止弁で下方の部分と仕切られる液貯め室を設け、縦型ポンプには容器体の内容液を吸引して液貯め室に供給する機能を、また液貯め室の上部を形成する弾性筒状体には液貯め室に貯まった内容液を塗布体に吐出する機能を分担して発揮せしめることにより、各機能の操作性を良好にすると共に、塗布操作が均一にかつスムーズに達成できるようにしたものである。
内容液が液貯め室に充満した状態で、塗布体を例えば顔等の所定箇所に押し付けると、液貯め室の上部を形成する弾性筒状体のノズル筒片に組付き固定した塗布体が押圧され、ドーム状頂壁が下方に扁平状に変形する。この際液貯め室の下方は逆止弁により閉状態となるので、液貯め室内の内容液はノズル筒片より塗布体に吐出される。
またここで、ドーム状頂壁を、塗布体の押圧により縦型ポンプのスプリングを圧縮変形させることなく、下方に扁平状に弾性変形可能に形成しているので、塗布操作中に縦型ポンプが機能することはない。
また、縦型ポンプの機能に必要なたとえばスプリングの反発力、変形ストローク等の設定値に制限されることなく、内容液の粘度、塗布方法等に応じて形状、肉厚、軟質材料の弾性率等によりドーム状頂壁の弾性反発力、内容液の吐出量に関連する液貯め室の減容量等を微調整することが可能である。
また縦型ポンプのスプリングに抗して塗布体を下降させるわけではないので、縦型ポンプを利用した従来の液体吐出容器よりもかなり小さな押圧力で塗布体への吐出ができ、手先で微妙に被塗布面への押圧力を調整しながら塗布体を所定部位へ押付けて、所望の量の内容液を吐出させながらスムーズに塗布操作を達成できる。
そして、液貯め室への内容液の供給は押下げ部材を下方に押し下げる操作により達成される。すなわちこの操作により縦型ポンプが機能して、押下げ部材の上端部に配置される管状通路体、逆止弁を経て内容液が液貯め室に圧送される。
ここで、縦型ポンプの構成は化粧料、シャンプー等の吐出容器等の口筒部に取り付けられて従来より使用されているポンプを使用することができるが、塗布体の被塗布面への内容液の吐出性等を考慮することなく、たとえばスプリングの反発力、ストローク、シリンダとピストンの構成等を液貯め室への内容液の供給操作性のみを考慮して最適に選択することができる。
第3の発明の手段は第2の発明において、
装着部材を口筒部の外面に嵌着させた装着筒部の上端から起立する外筒を有する形状とすること、
管状通路体の上端部に水密に外嵌組み付き固定する嵌合筒片の上端から外鍔周片を介して挟持筒片を垂下設し、この挟持筒片の下端から底壁を介して外筒に内接するガイド筒片を垂下設すると共に、最外部に掴持筒片を立設した形状の押下げ筒片を管状通路体に組付き固定すること、
弾性筒状体の下端部を挟持筒片と掴持筒片の間に水密に嵌入して、この弾性筒状体を押下げ筒片に組付き固定し、押下げ筒片と弾性筒体で液貯め室を形成すること、また、手先で掴持筒片を掴持して、ガイド筒片を外筒に内接させた状態で、押下げ筒片を下降させて縦型ポンプを作動する構成とすること、
にある。
第3の発明の上記構成は、装着部材、液貯め室、縦型ポンプの押下げ部材を押下げるためのより具体的な構成である。
押下げ筒片を介して管状通路体の上端部に弾性筒状体を確実に組付き固定させることができると共に弾性筒状体の姿勢を安定的に確保することができる。また掴持筒片を手先で掴みながら、ガイド筒片を装着部材の外筒に沿わせて、容易にかつ安定した姿勢で押下げ部材の押下げ操作を実施することができる。
第4の発明の手段は、第1の発明において、容器体をスクイズ変形可能な胴部を有する構成とすること、胴部を加圧操作部とすること、容器体の口筒部に嵌着する装着部材を介して弾性筒状体を前記容器体に組付き固定する構成とすること、にある。
の発明の上記構成は、容器体をスクイズ変形可能な胴部を有するものとして、この胴部を加圧操作部とした構成であり、容器体の胴部を押圧する(スクイズ変形させる)ことにより、内容液を圧送して液貯め室に供給することができ、ポンプ等の特別な加圧操作部を使用することなく、簡単な構造で塗布操作性に優れた液体塗布容器を提供することができる。
第5の発明の手段は、第1、2、3または4の発明において、塗布体を交換可能に構成すること、にある。
第5の発明の上記構成により、塗布体であるスポンジ等が目詰まりしたり、汚れたり、使用により塗布体が擦り切れたり破損した際に交換して使用できるので、使い勝手の良好な液体吐出容器を提供することができる。
本発明は上記した方法および構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
第1の発明にあっては、内容液を圧送して液貯め室に供給する機能と、液貯め室に貯まった内容液を塗布体に吐出する機能を分離して発揮せしめることにより、塗布体への吐出機能のみを考慮して、ドーム状頂壁の弾性反発力等を微調整して設計することができ、手先で微妙に押圧力を調整しながら塗布体を所定部位へ押付けて、所望の量の内容液を吐出させながらスムーズに塗布操作を達成することが可能となる。
第2の発明にあっては、縦型ポンプの機能に必要なたとえばスプリングの反発力、変形ストローク等の設定値に制限されることなく、ドーム状頂壁の弾性反発力、内容液の吐出量に関連する液貯め室の減容量等を内容液の粘度、使用目的等に応じて最適に微調整して選択することができる。
また逆に、縦型ポンプは塗布体への内容液の吐出性等を考慮することなく、たとえばスプリングの反発力、ストローク、シリンダとピストンの構成等を液貯め室への内容液の供給操作性のみを考慮して最適に選択することができる。
すなわち、縦型ポンプには容器体の内容液を吸引して液貯め室に供給する機能を、また液貯め室の上部を形成する弾性筒状体には液貯め室に貯まった内容液を塗布体に吐出する機能を分担して発揮せしめることにより、内容液の吸引操作および塗布操作を共に良好に達成でき、たとえば塗布体上に内容液を過剰に注出してしまうこともなく、より均一にスムーズに塗布操作を達成することができる。
第3の発明にあっては、弾性筒状体を管状筒状体の上端部に確実に組付き固定させることができると共に、その姿勢を安定して確保することができる。また掴持筒片を手先で掴みながら、ガイド筒片を装着部材の外筒に沿わせて容易にかつ安定した姿勢で押下げ部材の押下げ操作を実施することができる。
第4の発明にあっては、スクイズ変形可能な容器体の胴部を押圧することにより、内容液を圧送して液貯め室に供給することができ、ポンプ等の特別な加圧操作部を使用することなく、簡単な構造で塗布操作性に優れた液体塗布容器を提供することができる。
第5の発明にあっては、塗布体を交換可能に構成することにより、塗布体であるスポンジ等が目詰まりしたり、汚れたり、使用により擦り切れたり破損した際に交換して使用でき、使い勝手の良好な液体塗布容器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図3は本発明の液体塗布容器の第1実施例を示す半縦断正面図あり、図1は使用前の状態であり、図2は塗布体51を押圧した状態を示し、図3は縦型ポンプPの押下げ部材Dを押下げた状態を示す。
本実施例の液体塗布容器の主な構成部材は、容器体1と、容器体1の口筒部2に螺合組付きする装着部材11と、装着部材11により容器体1に組付く縦型ポンプPと、縦型ポンプPの上端部で液貯め室35を形成する押下げ筒片41および弾性筒状体36、そして弾性筒状体36のノズル筒片38の上端部に組み付く塗布体51である。
容器体1は円筒状の胴部3の上端部に口筒部2を有し、底部4は胴部3の下部内面に水密に嵌合する底蓋5を有し、この底蓋5は内容液の減少に伴う胴部3内の負圧化により上方に摺動しながら移動する。また底部4には通気孔7を形成した底カバー6を外嵌している。
装着部材11は口筒部2にパッキン20により水密に螺合組付きし、中央部を開口した頂壁を有する円筒状の装着筒12を有し、頂壁の周縁部近傍から外筒13を起立設し、また開口縁部に後述するシリンダ15の上端部を挟持して嵌合する二重筒片14を設けた形状としている。
縦型ポンプPは前記した装着部材11により容器体1に組付き固定されるシリンダ15と、円筒状の管状通路体31および透孔17が形成されたピストンガイド19からなる押下げ部材Dと、上下方向への摺動可能にシリンダ15に内接およびピストンガイド19に外接するリング状のピストン16と、ピストンガイド19の下端面に当接して押下げ部材Dを上方付勢するコイル状のスプリング18と、シリンダ15の下端開口部を開閉する機能を有するバルブ21から構成される。
なお、上記縦型ポンプPの構成は単なる一例として示したものであり、縦型ポンプあるいは口筒部への取り付け方法等は本実施例に限定されるものではなく、従来より化粧料、シャンプー等の吐出容器等に口筒部に取り付けられて使用されている手動の縦型ポンプを、使用目的に合せて選択して使用することができる。
押下げ筒片41は嵌合筒片42により管状通路体31の上端部に組付き固定し、嵌合筒片42の上端から外鍔周片を介して挟持筒片43を垂下設し、この掴持筒片43の下端から底壁を介して装着部材11の外筒13に内接するガイド筒片44を垂下設すると共に、最外部に掴持筒片45を起立設した形状である。
弾性筒状体36はたとえば天然ゴム、熱可塑性のポリオレフィン系、ポリエステル系等の軟質の合成樹脂等の軟質材料製であり中央部に吐出口37を形成したドーム状頂壁39を有する円筒状であり、吐出口37の開口縁部からノズル筒片38を起立設したものである。
押下げ部材Dの管状通路体31の上端部に押下げ筒片41の嵌合筒片42を外嵌組付き固定し、弾性筒状体36の下端部を挟持筒片43と掴持筒片45の間に水密に嵌入して、弾性筒状体36を押下げ筒片41に組付き固定される。また、玉弁34はこれら押下げ筒片41と弾性筒状体36と管状通路体31の内部に設置され、吸引路32において逆止弁33の機能を発揮する。そして、押下げ筒片41と弾性筒状体36と管状通路体31と玉弁34とにより液貯め室35が形成される。
本実施例においてはスポンジ状の塗布体51を用いており、受け皿筒片53を介して弾性筒状体36のノズル筒片38の上端部に組付けられる。また塗布性の向上のためスポンジ状の塗布体51の上面をメッシュ状のカバー材52で覆った構成としている。固定筒片54はこのカバー材52を固定するための部材である。
また、図1では通常使用されるカバーキャップCを2点鎖線で示している。
なお、塗布体51は本実施例の形状、材質等に限定されるものでなく、内容液の粘度、被塗布面への塗布性、たとえば押圧した際に顔面等に与える感触等を考慮して形状、弾力性等の材質、吐出路の形状等を適宜選択して使用することができる。
上記のような部材から形成される本実施例の液体塗布容器に関して、以下使用形態を説明する。
内容液がノズル筒片38まで充満した状態(図1参照)から、塗布体51(カバー材52)を顔面等の被塗布面に押し当てると、弾性筒状体36のドーム状頂壁39が扁平状に変形するが(図2参照)、この際玉弁34は閉状態となるので液貯め室35の減容に伴って液貯め室35内の内容液はノズル筒片38から吐出されスポンジ状の塗布体51中の連続気泡により形成された吐出路を通じてメッシュ状のカバー材52上に移動する。
ここで、縦型ポンプPには容器体1の内容液を吸引して液貯め室35に供給する機能を、また弾性筒状体36には液貯め室35に貯まった内容液を塗布体51上に吐出する機能を分離して発揮せしめるために、縦型ポンプPのスプリング18の反撥力に比較して塗布操作における塗布体51を下降させるために要する押圧力を小さくして、上記塗布操作において縦型ポンプPの機能は発揮されないように構成している。
なお通常縦型ポンプPはスプリング18の反発力によりシリンダ15とピストン16との摺動抵抗、内容液の吸引抵抗等に抗して一端押し下げられた押下げ部材Dを上方に押上げる機構のため、スプリング18の反発力は上記塗布体51を下降させるために要する押圧力に比較的して大きなものとなるので、上記のスプリング18の反発力より塗布体51を下降させるために要する押圧力を小さくするという構成は、容易に達成することができる。
次に液貯め室35への内容液の供給は押下げ筒片41の掴持筒片45を手先で掴持して、押下げ筒片41を下方に押下げる操作により達成される。すなわちこの操作により縦型ポンプPが機能して、内容液が玉弁34を経て液貯め室35に圧送される。(図3参照)
そして押下げ筒片41への押下げ力を解消するとスプリング18の反発力により押下げ部材Dが上方に押し戻されると共に、縦型ポンプP内に容器体1中の内容液が吸引され、この吸引に伴って底蓋5が胴部3内を上昇し、この底蓋5が上昇した分底カバー6の通気孔7から外気が進入する。この際容器体1内への外気の進入はない。
ここで、本実施例では底蓋5を用いた構成としているが、勿論のことではあるが、使用目的に応じて通常の壜体の底部4を有する容器体1を使用することができ、その際にはシリンダ15の先端にパイプを延設して底壁まで吸引できるようにする。
図4は塗布体51を交換可能に構成した例を示し、図1に示すノズル筒片38と受け皿筒片53の間に螺合筒片55を介在させて、塗布体51と、カバー材52、受け皿筒片53および固定筒片54を一体として交換可能としたものであり、塗布体51あるいはカバー材52で内容液が固まった場合、塗布面が汚れた場合、塗布体が変形、破損、擦りきれてしまった場合等において交換して使用することができる。
なお、この例では塗布体51は軟質材料製であり、中央部に吐出路56が形成された形状であり、たとえばファンデーション液等の粘度の比較的高い内容液においては流動抵抗を小さくすることができる。またここでカバー材52は内容液を塗布体の外表面全体に行き渡らせる機能等を有するが、必要に応じて使用されるものであり、内容液の性質によっては塗布体51を直接被塗布面に押し当てる。
図5は本発明の液体塗布容器の第2実施例を示すものであり、容器体1にその胴部3がスクイズ変形可能なチューブ容器8を使用して、このチューブ容器8の胴部3を押圧して(スクイズして)チューブ容器8内の内容液を液貯め室35に供給する構成とした例である。
チューブ容器8の口筒部2に装着部材11の装着筒12を水密に螺合組付けし、装着筒12と外筒13の間に弾性筒状体36の下端部を嵌入し、また外筒13に塗布体51の上下動のガイドなるサポート筒片46を組付き固定している。
また、本実施例ではスポンジ状の塗布体51を結束帯51aを用いて弾性筒状体36のノズル筒片38に直接組付けた構成としており、また口筒部2内に逆止弁33の機能を発揮せしめるべく弁体筒片34aと共に玉弁34を配設した構成としており、チューブ容器8の胴部2を押圧することにより内容液が玉弁34を介して液貯め室35に供給されると共に、胴部3が減容変形する。
なお、本第2実施例では、容器体1としてチューブ容器8を使用しているが、この他にもたとえば、スクイズ変形可能で、復元自在な可撓性を有する外殻層と、萎み変形自在に減容変形する内層を剥離可能に積層してブロー成形された容器、所謂デラミ容器等のスクイズ変形可能な容器を使用することができる。
ファンデーション液等の比較的粘度の高い内容液においても、内容液の圧送操作および塗布操作を共に良好に達成でき、たとえば塗布体上に内容液を過剰に注出しまうこともなく、手先で微妙に被塗布面への押圧力を調整しながら塗布体を所定部位へ押付けて、所望の量の内容液を吐出させながらスムーズに塗布操作のできる液体塗布容器を提供することができる。。
本発明の液体塗布容器の第1実施例を示す、半縦断正面図である。 図1に示す液体塗布容器において塗布体を押圧した状態を示す、半縦断正面図である。 図1に示す液体塗布容器において縦型ポンプの押下げ部材を押下げた状態を示す、半縦断正面図である。 塗布体を取り外し可能に構成した例を示す、縦断面図。 本発明の液体塗布容器の第2実施例を一部破断して示す、正面図である。
1 ;容器体
2 ;口筒部
3 ;胴部
4 ;底部
5 ;底蓋
6 ;底カバー
7 ;通気孔
8 ;チューブ容器
11;装着部材
12;装着筒
13;外筒
14;二重筒片
15;シリンダ
16;ピストン
17;透孔
18;スプリング
19;ピストンガイド
20;パッキン
21;バルブ
22;パイプ
31;管状通路体
32;吸引路
33;逆止弁
34;玉弁
34a;弁体筒片
35;液貯め室
36;弾性筒状体
37;吐出口
38;ノズル筒片
39;ドーム状頂壁
41;押下げ筒片
42;嵌合筒片
43;挟持筒片
44;ガイド筒片
45;掴持筒片
46;サポート筒片
51;塗布体
51a;結束帯
52;カバー材
53;受け皿筒片
54;固定筒片
55;螺合筒片
56;吐出路
C ;カバーキャップ
D ;押下げ部材
P ;縦型ポンプ

Claims (2)

  1. 容器体(1)中の内容液を塗布体(51)に向けて圧送する手動式の縦型ポンプ(P)を配設した液体塗布容器において、
    前記の縦型ポンプ(P)は、容器体(1)の胴部(3)上端から起立配設された口筒部(2)に嵌着する装着部材(11)により前記口筒部(2)に装着され、スプリング(18)により上方付勢される押下げ部材(D)を備えたものであり、
    前記装着部材(11)は、口筒部(2)の外面に嵌着させた装着筒部(12)の上端から起立する外筒(13)を有する形状とし、
    前記押下げ部材(D)の上端部には、内部に逆止弁(33)を配設した吸引路(32)が形成された管状通路体(31) を有し、
    前記管状通路体(31)には、該管状通路体(31)の上端部に液密に外嵌組み付き固定する嵌合筒片(42)の上端から外鍔周片を介して挟持筒片(43)を垂下設し、該挟持筒片(43)の下端から底壁を介して前記外筒(13)に内接するガイド筒片(44)を垂下設すると共に、最外部に掴持筒片(45)を立設した形状の押下げ筒片(41)を配置し、
    前記押下げ筒片(41)には、中央部に吐出口(37)を開口し該吐出口(37)の開口縁からノズル筒片(38)を起立設したドーム状頂壁(39)を有する軟質材料製の弾性筒状体(36)を該弾性筒状体(36)の下端部を前記挟持筒片(43)と掴持筒片(45)の間に嵌入して液密に組付け固定し、
    前記塗布体(51)を前記ノズル筒片(38) の上端部に組み付け、
    前記ドーム状頂壁(39)を前記塗布体(51)の押圧により下方に扁平状に弾性変形可能に形成し、
    前記弾性筒体(36)と押下げ筒片(41)により、前記塗布体(51)の下に下端部を逆止弁(33)により仕切った貯め室(35)を形成する構成とし、
    手先で前記掴持筒片(45)を掴持して、前記ガイド筒片(44)を前記外筒(13)に内接させた状態で、押下げ筒片(41)を下降させて前記縦型ポンプ(P)を作動して内容液を容器体(1)から液貯め室(35)に圧送し、前記塗布体(51)の被塗布面への押圧操作により該液貯め室(35)内の内容液を、前記ノズル筒片(38)を介して塗布体(51)に吐出する構成とし、
    また、前記塗布体(51)の押圧により前記縦型ポンプ(P)のスプリング(18)を圧縮変形させることなく、液貯め室内(35)の内容液の塗布体(51)への吐出を可能に、前記弾性筒状体(36)のドーム状頂壁(39)の弾性反発力を、前記縦型ポンプ(P)のスプリング(18)の反撥力に比較して小さくなるように構成した液体塗布容器。
  2. 塗布体(51)を交換可能に構成した請求項1記載の液体塗布容器。
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