JP4482612B1 - 超音速ジェットバーナーとそれを用いた処理炉の運転制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超音速ジェットバーナー1は、内筒27、中筒25、外筒21からなる燃焼筒8と、燃料噴射ノズル15を有する燃焼筒基部11と、内筒27の一端側の周壁に設けられた空気噴出孔27a,27b,27cと、下流側の内筒27の内周面に設けた空気噴出ノズル29と、内筒27の他端側に接続されたジェット噴出ノズル31と、を有する。空気噴出孔27a,27b,27cは、中心軸Xに向けて設けられている。空気噴出ノズル29は、中心軸Xに向け、かつ、燃焼ガスの流れ方向に所定角度傾けて、周方向に90°離間して中心軸X方向に3段に配置されている。空気噴出ノズル29から噴出された空気により、領域R4Aに高温燃焼領域を形成するとともに、その外側の環状の領域R4Bの希薄燃焼領域を形成する。
【選択図】図5
Description
また、内筒の内周壁面への加熱量も多くなり、内筒の耐久性も短くなる可能性がある。
着火手段の着火部は、予混合領域内に突出させて配置され、空気噴出孔は、内筒の中心軸に向けて内筒の前記一端側の周壁に複数設けられ、空気噴出ノズルは、内筒の中心軸に向け、かつ、内筒内の燃焼ガスの流れ方向に沿うように所定角度傾けて、周方向に複数配置するとともに、内筒の中心軸方向に少なくとも複数段に配置して構成されており、予混合領域において燃料−空気の混合気が着火部により一度着火されると、定常火炎を維持しつつ、未燃焼の燃料を含んだ燃焼ガスが下流側に押し出され、空気噴出ノズルから噴出された空気により、内筒の中心軸回りの中央領域に高温燃焼領域を形成するとともに、その外側に環状の希薄燃焼領域を形成し、ジェット噴出ノズルから衝撃波を発生させて燃焼ガスを噴出させることを特徴とする。
高温燃焼領域で生成した燃焼ガスは、その径方向外方の環状の希薄燃焼領域の燃焼ガスをも巻き込んで、ジェット噴出ノズルにおいてスロート部までその内径を漸次縮径された部分で加速され、ジェット噴出ノズルの開口端から衝撃波を伴った燃焼ガスとして噴出される。つまり、衝撃波を伴った燃焼ガスをジェット噴出ノズルの開口端から効率的に噴出させることができる。
《処理装置の全体概要》
まず、図1を参照しながら本発明の実施形態に係る超音速ジェットバーナーを適用した処理装置の全体概要について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る超音速ジェットバーナーを適用した処理装置の全体模式図である。処理装置100は、主に、超音速ジェットバーナー1、処理炉3、集塵機5A,5B,5C,6等から構成される。処理炉3は、炉上部3aと炉底部3bの上下に分割された構成である。超音速ジェットバーナー1は、処理炉3の炉上部3aに設けたフランジ付きの取り付け管3c内に挿入されて組み込まれ、超音速ジェットバーナー1の後記するジェット噴出ノズル31(図2参照)から吐出される衝撃波SWを伴った燃焼ガスを、炉底部3b内の被処理物W、例えば、汚泥や、養殖牡蠣等の廃棄貝殻等に当てて、加熱乾燥するとともに粉砕するものである。
そのため、処理装置100は、被処理物Wを処理炉3に供給するホッパ2、処理炉3で加熱乾燥及び粉砕処理された被処理物Wの粉末を回収する集塵機5A,5B,5C、集塵機6を備えている。ここで、集塵機5A,5B,5Cは、例えば、サイクロン式集塵機であり、3段に連続して処理炉3の出口から燃焼ガスとともに排出される被処理物Wの処理された粉末を、気体と分離し、集塵機5A,5B,5Cの下部に貯める。集塵機5A,5B,5Cの下部に溜まった粉末は、取出部5aから取り出される。集塵機5Cの後流に配管で接続された集塵機6は、例えば、バグフィルタで構成される。
以下では、燃料として、灯油を用いる場合を例に説明する。
前記した処理炉3には、処理炉3内の温度、特に、炉底部3b内の炉内温度T1(図4参照)を計測する温度計(炉温度計測手段)55、処理炉3内の圧力P1(図4参照、以下では炉内圧力P1と称する)を計測する圧力計(炉圧計測手段)56、炉上部3aの炉出口温度T2(図4参照)を計測する温度計57が設けられている。
また、炉上部3aには、処理炉3の運転状態を目視で監視可能なように監視窓3dが設けられ、超音速ジェットバーナー1から噴出される燃焼ガスが衝撃波SWを伴った状態で噴出されていることを確認可能な構成としている。この衝撃波SWは、ダイヤモンド・ショックと呼ばれ、衝撃波SWが複数連続して維持される状態であることが望ましい。
制御盤200の詳細な構成については、図4の説明の中で後記する。
次に、図2、図3を参照しながら超音速ジェットバーナー1の構造について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る超音速ジェットバーナーの縦断面図である。超音速ジェットバーナー1は、主に燃焼筒基部11、外筒21、中筒25、内筒27から構成されている。
超音速ジェットバーナー1は、中心軸X沿って燃焼路7を有する内筒27の外に同軸に中筒25、外筒21の順に配置したものであり、内筒27の燃焼筒基部11側(一端側)を燃焼筒基部11で閉じ、内筒27の先端側(他端側、図2において下端側)に、狭窄絞り形状に、つまり、その内径を中心軸X方向の先端側に向かって漸次縮径させた縮径部31aと、それに続くスロート部31bとを有するジェット噴出ノズル31を接続して、その開口端から燃焼ガスを噴出させる構造としたものである。ここで、外筒21、中筒25、内筒27が燃焼筒8を構成する。
以下に、各部の詳細な構造と作用を説明する。
燃焼筒基部11は、図2に示すように、主に、円盤フランジ形状の入口基板13、中間基板14、外筒取り付け基板22から構成される。
(燃焼筒基部−入口基板)
図2において、入口基板13の中心部に燃料噴射ノズル15が、ねじ込み式に取り付けられている。燃料噴射ノズル15の先端には、多数の噴射孔15aが設けられ燃料を霧状に噴射可能になっている。また、燃料噴射ノズル15の傍には、点火プラグ16が配置されている。点火プラグ16は、例えば、碍子管16a中に1本の導線を封じたものを2本、入口基板13にねじ込み、その導線の先端に、例えば、タングステン棒のような高温に耐える金属棒16bを接続し、金属棒16bの先端が火花放電可能に互いに接近させたものである。金属棒16bの長さは、その先端が、後記する予混合領域R1(図5参照)に届くようにしてある。
入口基板13の加圧空気ヘッダ19よりもさらに径方向外側に入口基板13と中間基板14をボルト18で締付けるためのボルト孔13bが複数穿かれている。
入口基板13の図2における下面側には、空気通路孔13aの環状の配置の径方向内側と径方向外側に環状のガスケットG1,G2が配置され、中間基板14の図2における上面とが対向するように構成されている。
中間基板14は、中央に中空孔14eを有する円盤フランジ形状であり、前記した環状配列の空気通路孔13aに対応するように空気通路孔14aが、空気通路孔13aと同一内径で、かつ、同一個数穿かれている。また、中間基板14の径方向外端近傍に周方向に複数のボルト孔14bが、ボルト孔13bに対応して設けられ、ボルト18がボルト孔13b,14bを挿通できるように構成されている。
ちなみに、前記した空気通路孔13a,14aは、ボルト孔13b,14bを対応させたとき、同時に対応するようにしてある。
さらに、中間基板14の図2における下面側には、溝部14dの径方向外側に前記した外筒取り付け基板22の対向面との間に環状のガスケットG3を挟みこめるように、有底の雌ねじ孔14cが環状に複数配置され設けられている。
外筒取り付け基板22は、図2に示すように中央に中空孔を有する円盤フランジ形状であり、外筒21の燃焼筒基部11側の外周面に隅肉溶接されている。外筒21の燃焼筒基部11側の端部は、図2に示すように外筒取り付け基板22の上面側に突出しており、その外周面と前記した溝部14dの外周側面とを合わせるようにして、溝部14dの底面(図2において溝部14dの天井面)に突き当てるように構成されている。そして、外筒取り付け基板22の外周側には、前記した雌ねじ孔14cに対応するようにボルト孔22aが環状に複数個穿かれ、ボルト23で中間基板14にボルト締め可能な構成になっている。
外筒21の先端(図2における下端)は、外径が外筒21と同一径であり、中央に中空孔を有した円盤フランジ形状の端板(第1の端板)24が溶接されている。端板24には周方向に複数の雌ねじ孔24aが穿かれている。
次に、図2、図3を参照しながら内筒27の詳細な構造について説明する。図3は、内筒の燃焼筒基部側の部分拡大側面図である。
内筒27の燃焼筒基部11側の端面から所定距離、例えば、距離(L1+L2)以上、中心軸X方向に離れた位置から先端側に向かって、ジェット噴出ノズル31と接続される位置まで、内筒27の外周面には所定のピッチで螺旋状のフィン28が溶接固定されている。フィン28の外径は、中筒25の内周面との間に間隙をわずかに有するように設定してある。前記した端板24の中央の中空孔の内径は、中筒25の内径と同じとする。そして、フィン28の外径が端板24の中央の中空孔内及び中筒25内を挿通可能とする。
このようにフィン28の外径を設定することにより、内筒27を中筒25内に挿入して、内筒27の燃焼筒基部11側の端部27e(図3参照)を、前記した中間基板14の段差部14fの中に挿入する際の案内となり、容易に内筒27を組み込むことができる。
最下段の空気噴出孔27aは、例えば、中心軸X周りに、例えば、90°離間させ、空気噴出孔27aの図示しない軸線を、内筒27の外周面から燃焼筒基部11側に傾けて(図2において上に傾けて)、中心軸Xと交差するように穿孔されている。
中段の空気噴出孔27bは、例えば、中心軸X周りに、例えば、90°離間させ、空気噴出孔27bの図示しない軸線を、内筒27の外周面から中心軸Xと直交するように穿孔されている。
最上段の空気噴出孔27cは、例えば、中心軸X周りに、例えば、90°離間させ、空気噴出孔27cの図示しない軸線を、内筒27の外周面から先端側に傾けて(図2において下に傾けて)、中心軸Xと交差するように穿孔されている。
なお、図2では空気噴出孔27a,27b,27cの周方向の位置は、縦断面での説明上、中心軸X回りの同一周方向角度位置としてあるが、実際は、図3に示すように、例えば、45°ずらし、燃料噴射ノズル15から噴射された燃料と空気噴出孔27a,27b,27cから噴射された空気を効率よく混合するように配置されることが好ましい。
前記所定角は、例えば、中心軸Xと直交する状態から下流側に30°傾けたものである。
さらに、空気噴出ノズル29の個数と、その孔径は、燃料噴射ノズル15から噴射される燃料量の理論的な空燃比から求まる所定の空気量の、例えば、70%を超える、つまり、空気噴出孔27a,27b,27cから供給される空気流量と燃料噴射ノズル15から供給される空気流量の合計が、燃料噴射ノズル15から噴射される燃料流量の理論的な空燃比から求まる所定の空気量よりもやや過多とすることが望ましい。この過多とする度合いは、実験的に予め求めて適宜設定する。
ちなみに、スロート部31bは、直管形状をしており、端板32の図2における下面側より下方に突出してその開口端を燃焼筒8の外部に露出している。
ここで、環状通路35,37、間隙部36が、特許請求の範囲に記載の「空気供給路」を構成する。
次に、図4を参照しながら制御盤200について説明する。図4は、制御盤の機能構成図である。
ここで、制御盤200は、その筺体のパネルの表面に液晶表示装置等の表示装置200a、起動ボタン200b、停止ボタン200cを備え、筺体内部にマイクロコンピュータ201、インタフェース回路202A,202B,202c、制御回路203等を備えている。マイクロコンピュータ201は、制御プログラムを記憶させた、例えば、外付けROM(図示せず)を含んでおり、その記憶された制御プログラムをROMから読み出して、処理装置100の運転制御、具体的には、超音速ジェットバーナー1の燃料供給系や空気供給系を制御する。
この制御プログラムは、炉内圧力P1をパラメータにして、ジェット噴出ノズル31(図2参照)からダイヤモンド・ショックと謂われる衝撃波SW(図1参照)を伴って燃焼ガスが噴出される条件となる燃料流量Ff、大気圧に換算の空気流量Faとなる値がテーブルまたは関数の形のデータとして含んでいる。以下、このテーブルまたは関数の形のデータを衝撃波発生条件データと称する。
インタフェース回路202Bは、起動ボタン200b、停止ボタン200cのスイッチ接点信号を処理する回路を含んでおり、起動ボタン200b、停止ボタン200cが押下されたことを検出してマイクロコンピュータ201に入力する。
マイクロコンピュータ201は、制御プログラムを実行して、表示装置200aに炉内温度T1(°C)、炉出口温度T2(°C)、炉内圧力P1(MPa)、燃料供給圧力Pf(MPa)、燃料流量Ff(m3/sec)、空気供給圧力Pa(MPa)、空気流量(m3/sec)等のデータを表示する。
ここで、マイクロコンピュータ201は、炉内圧力P1(MPa)、燃料供給圧力Pf(MPa)、空気供給圧力Pa(MPa)を、例えば、ゲージ圧で表示し、空気流量(m3/sec)は、流量計49からの空気流量Faの信号を、燃料供給圧力Pfを用いて大気圧の体積流量(m3/sec)に換算して表示する。
マイクロコンピュータ201が、炉内温度T1、炉内圧力P1を監視し、炉内温度T1を所定の目標温度の範囲に制御するように燃料供給系の流量調節弁43の開度と空気供給系の流量調節弁48の開度の目標値を演算し、前記した弁制御回路に出力する。それぞれの弁制御回路は、マイクロコンピュータ201からの開度目標値に従って流量調節弁43,48の開度を調節する。その際、マイクロコンピュータ201は、前記した衝撃波発生条件データに基づいて、燃料流量Ffと大気圧換算された空気流量Faを最適値に維持するように流量調節弁43と流量調節弁48のそれぞれの開度の目標値を算出し制御出力信号として出力する。
前記した燃料供給系から供給された燃料は、燃料噴射ノズル15の先端から中間基板14の中央の中空孔14e内に噴射され、液滴となって内筒27の燃焼筒基部11側に入る。
前記した空気供給系から供給された空気は、加圧空気入口ノズル17から加圧空気ヘッダ19に入り、矢印A1に示すように空気通路孔13a,14aを経て、環状通路35に入る。そして、矢印A2に示すように環状通路35を流下し、間隙部36において矢印A3に示すように反転して環状通路37を矢印A4に示すように旋回しながら、内筒27及びフィン28を冷却して、つまり、加熱されて昇流する。
加熱された空気の大半は、約70%程度が、矢印A5a,A5b,A5cで示すように3段に設けられた空気噴出ノズル29から内筒27の中心軸Xに向けて、内筒27における燃焼ガスの流れ方向に(図5において下方向に)沿うように傾けて噴出される。残りの加熱された空気、約30%は、さらに、環状通路37を旋回しながら昇流して、矢印A6a,A6b,A6cで示すように空気噴出孔27a,27b,27cから内筒27の中心軸Xに向けて、噴出される。
ちなみに、領域R2,R3,R4A,R4B,R5内の温度分布を模式的に、ドットの濃さで示してあるが、最も燃焼ガスの温度が高いのは、中心軸X近傍の高温燃焼領域であるR4Aであり、その中心軸X方向の上下、外周側はそれよりも低い燃焼ガスの温度となることを示している。
ここで、仮に、特許文献1に記載の技術のように、特に、空気噴出ノズル29の向きを中心軸Xから所定の角度ずらして領域R3において中心軸X周りに旋回流を生じさせるように空気を噴射すると、高温燃焼領域である領域R4Aの径方向範囲が広くなり、爆燃条件を維持できる中心軸X方向の範囲が短くなり、結果として領域R4Aの最高温度を低下させることになる。
つまり、爆燃による燃焼ガスの急膨張の度合いが弱くなり、より多い燃料を必要とする。
つまり、爆燃による燃焼ガスの急膨張の度合いが強くなり、より少ない燃料で効率的に爆燃を維持できる。
また、高温燃焼領域R4Aを中心軸Xの近傍に形成し、内筒27の内周壁面からと遠ざけることができ、内筒27の内周壁面への加熱を減少でき、内筒27の耐久性も長くできる。
この衝撃波SW(図1参照)を伴った燃焼ガスを被処理物W(図1参照)に当てることにより、被処理物Wが破砕されるとともに、燃焼ガスの温度のみならず衝撃波SWのエネルギも熱に変換され、被処理物Wに加えられ加熱乾燥される。
ちなみに、試運転の結果では、炉内温度T1は、900℃を超えることができ、炉出口温度T2は100℃程度とすることができる。
入口基板13と中間基板14とは、その後ボルト18で締結すれば良い。
なお、図1に示した取り付け管3cのフランジのボルト孔と、入口基板13及び中間基板14のボルト孔13a,14bが対応するように予め設計しておくと、処理炉3への超音速ジェットバーナー1の取り付け固定と、入口基板13と中間基板14との締め付け固定とが兼用可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、容易にボルト締結で超音速ジェットバーナー1が組み立てられる。
3 処理炉
3a 炉上部
3b 炉底部
3c 取り付け管
3d 監視窓
5A,5B,5C 集塵機
6 集塵機
7 燃焼路
8 燃焼筒
11 燃焼筒基部
13 入口基板
13a 空気通路孔
14 中間基板
14a 空気通路孔
14d 溝部
14e 中空孔
14f 段差部
15 燃料噴射ノズル
16 点火プラグ(着火手段)
16a 碍子管
16b 金属棒
17 加圧空気入口ノズル
18 ボルト
19 加圧空気ヘッダ
21 外筒
22 外筒取り付け基板
24 端板(第1の端板)
25 中筒
27 内筒
27a,27b9,27c 空気噴出孔
27d ノズル取り付け孔
27e 端部
28 フィン
29 空気噴出ノズル
31 ジェット噴出ノズル
31a 縮径部
31b スロート部
32 端板(第2の端板)
35,37 環状通路(空気供給路)
36 間隙部(空気供給路)
41 燃料タンク
42 燃料ポンプ
43 流量調節弁(燃料流量調節手段)
44 流量計
45 圧力計
47 エアコンプレッサ
48 流量調節弁(空気流量調節手段)
49 流量計
51 圧力計
55 温度計(炉温度計測手段)
56 圧力計(炉圧計測手段)
57 温度計
100 処理装置
200 制御盤(制御手段)
201 マイクロコンピュータ
R1 予混合領域
R4A 領域(高温燃焼領域)
R4B 領域(希薄燃焼領域)
SW 衝撃波
T1 炉内温度
T2 炉出口温度
W 被処理物
X 中心軸
Claims (3)
- 外周に空気供給と熱交換を兼ねた空気供給路を有する内筒、中筒、外筒からなる同軸多重構造の筒構成を有する燃焼筒と、
前記内筒はその内部が燃焼路であり、前記内筒内の一端側に形成された予混合領域に燃料を噴射する燃料噴射ノズルを有する燃焼筒基部と、
前記内筒の外周側を冷却して加熱された空気を前記空気供給路から前記予混合領域に噴出させ、前記燃料噴射ノズルから噴射された燃料に空気を供給し攪拌する、前記内筒の前記一端側の周壁に設けられた空気噴出孔と、
前記内筒の前記予混合領域より下流側の内周面から径方向内側に突出させ、前記内筒の外周側を冷却して加熱された空気を前記空気供給路から噴出させ、前記予混合領域の燃料−空気の混合気にさらに空気を供給する空気噴出ノズルと、
前記内筒の他端側に設けられ、その内径を漸次縮径してスロート部を形成したジェット噴出ノズルと、
前記燃料−空気の混合気に着火する着火手段と、を有する超音速ジェットバーナーであって、
前記着火手段の着火部は、前記予混合領域内に突出させて配置され、
前記空気噴出孔は、前記内筒の中心軸に向けて前記内筒の前記一端側の周壁に複数設けられ、
前記空気噴出ノズルは、前記内筒の中心軸に向け、かつ、前記内筒内の燃焼ガスの流れ方向に沿うように所定角度傾けて、周方向に複数配置するとともに、前記内筒の中心軸方向に少なくとも複数段に配置して構成されており、
前記予混合領域において前記燃料−空気の混合気が前記着火部により一度着火されると、定常火炎を維持しつつ、未燃焼の燃料を含んだ燃焼ガスが下流側に押し出され、
前記空気噴出ノズルから噴出された空気により、前記内筒の中心軸回りの中央領域に高温燃焼領域を形成するとともに、その外側に環状の希薄燃焼領域を形成し、
前記ジェット噴出ノズルから衝撃波を発生させて燃焼ガスを噴出させることを特徴とする超音速ジェットバーナー。 - 前記燃焼基部は、
前記中筒の一端側と溶接固定され、中央に中空孔を有する中間基板と、
前記外筒の一端側と溶接固定され、中央に中空孔を有する外筒取り付け基板と、を含んで構成され、
前記外筒は、他端側に、中央に中空孔を有する第1の端板を溶接固定されて有し、
前記内筒の他端側に接続された前記ジェット噴出ノズルは、前記スロート部の外周面に第2の端板を溶接固定されて有し、
前記内筒は、その外周面に前記中心軸の軸方向の所定の区間にわたって、螺旋状のフィンを溶接固定されて有するとともに、前記フィンの外径が前記中筒の内周面との間に所定の間隙を有し、
前記外筒取り付け基板の中央の中空孔に前記中筒を挿通させて、前記中間基板と前記外筒取り付け基板とをボルト固定し、
前記内筒の前記一端側を前記第1の端板の中央の中空孔及び前記中筒内に挿入し、その挿入の際に前記フィンが前記中筒の内周面に案内されて前記中間基板の中央の中空孔と嵌め合わされ、その後に前記第1の端板と前記第2の端板とをボルト固定して、前記燃焼筒を組み立てることを特徴とする請求項1に記載の超音速ジェットバーナー。 - 請求項1に記載の超音速ジェットバーナーが組み込まれた処理炉と、
前記燃料噴射ノズルに供給される燃料の流量を調節する燃料流量調節手段と、
前記空気供給路に供給される空気の流量を調節する空気流量調節手段と、
前記処理炉の炉内温度を計測する炉温度計測手段と、
前記処理炉の内圧を計測する炉圧計測手段と、
前記燃料流量調節手段及び前記空気流量調節手段を制御する制御手段と、を備える処理炉の運転制御装置において、
前記制御手段は、
前記炉温度計測手段からの前記炉内温度にもとづいて、前記燃料流量調節手段及び前記空気流量調節手段を制御するとともに、前記炉圧計測手段により計測された前記処理炉の内圧にもとづいて、前記ジェット噴出ノズルの開口端から衝撃波が発生するように前記燃料流量調節手段及び前記空気流量調節手段を制御することを特徴とする処理炉の運転制御装置。
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