JP4476175B2 - Vane pump - Google Patents
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Description
本発明は、車両に用いられるポンプとして、駆動軸によって回転するロータの外周に複数のベーンを放射方向に出没自在に取り付け、このベーンによって作動油を流動させるベーンポンプに関するものである。
BACKGROUND OF THE
従来のベーンポンプとしては、例えば以下の特許文献1に記載された可変容量形のものが知られている。
As a conventional vane pump, for example, a variable displacement type described in
この可変容量形ベーンポンプは、複数のベーンが放射方向に出没自在に設けられたロータと、該ロータの外周側に揺動可能に設けられたカムリングと、前記ロータを挟持するようにして軸方向両側に設けられた第1、第2プレート部材と、を備え、前記ベーンがカムリングの内周面と当接することによりロータ、ベーンおよびカムリングによってポンプ室が形成される。そして、前記ロータが回転し、前記ポンプ室内の作動油を連続的に吐出することによってポンプ作動をするようになっている。 The variable displacement vane pump includes a rotor in which a plurality of vanes can be projected and retracted in a radial direction, a cam ring swingably provided on an outer peripheral side of the rotor, and both axial sides so as to sandwich the rotor. And a pump chamber is formed by the rotor, the vane and the cam ring when the vane comes into contact with the inner peripheral surface of the cam ring. Then, the rotor is rotated, and the pump is operated by continuously discharging hydraulic oil in the pump chamber.
前記第1プレート部材には、吐出領域に前記ベーンの基端部にオーバーラップする吐出側ベーン背圧溝が設けられている。そして、前記吐出側ベーン背圧溝と吐出通路とをオリフィス通路を介して連通し吐出圧を吐出側ベーン背圧溝に導入することによって、ベーンの基端部側の作動油量を増加させベーンの飛び出す力を確保している。加えて、前記ベーンがカムリングに沿ってロータのスロットに押し込まれることによって、オリフィス通路よりも吐出側ベーン背圧溝側の圧力が上昇し、ベーンの飛び出し性を向上させている。
しかしながら、前記可変容量形のベーンポンプは、ポンプ始動直後のベーンがロータから十分に飛び出していない状態においては、吐出通路から吐出側ベーン背圧溝に導入される作動油が少なく、ベーンがカムリングに沿ってロータのスロットに押し込められる量も少ないため、吐出側ベーン背圧溝側の圧力を十分に上昇させることができず、ベーンの十分な飛び出しを速やかに確保できないおそれがある。 However, in the variable displacement type vane pump, when the vane immediately after starting the pump is not sufficiently ejected from the rotor, less hydraulic oil is introduced from the discharge passage into the discharge side vane back pressure groove, and the vane follows the cam ring. Since the amount pushed into the slot of the rotor is small, the pressure on the discharge side vane back pressure groove side cannot be sufficiently increased, and there is a possibility that sufficient ejection of the vane cannot be secured promptly.
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、ベーンの十分な飛び出しを速やかに確保し、ポンプ効率を向上できるようにしたベーンポンプを提供するものである。 The present invention has been made paying attention to such a problem, and provides a vane pump that can quickly ensure sufficient ejection of vanes and improve pump efficiency.
請求項1に記載の発明は、ポンプボディと、該ポンプボディに軸支された駆動軸と、前記ポンプボディ内に設けられ、前記駆動軸によって回転駆動されるロータと、該ロータの周方向に複数設けられ、それぞれが径方向の内側端部に有する底部から径方向外側に延びるように形成されたスロットと、該スロットに出没自在にそれぞれ設けられたベーンと、円環状に形成されると共に前記ポンプボディ内に揺動自在に設けられ、内周面に前記ベーンが当接することによって前記ロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、該カムリングの軸方向両側に設けられた第1プレート部材および第2プレート部材と、前記第1プレート部材または前記第2プレート部材の少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する吸入領域に開口した吸入ポートと、前記第2プレート部材に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が縮小する吐出領域に開口した吐出ポートと、前記ポンプボディに設けられ、前記吐出ポートから吐出された作動油が導入される圧力室と、前記ポンプボディに設けられ、前記圧力室に導入された作動油を前記ポンプボディの外部へ吐出する吐出通路と、前記第1プレート部材に設けられ、前記ロータの前記吸入領域における前記スロット底部に開口するように形成されて、前記吸入領域における前記スロット底部同士を連通する吸入側ベーン背圧溝と、前記第1プレート部材に設けられ、前記吸入側ベーン背圧溝と分割形成されていると共に、前記ロータの前記吐出領域全体に亘って前記スロット底部に開口するように形成され、前記吐出領域における前記スロット底部同士を連通する吐出側ベーン背圧溝と、前記吐出領域における前記ポンプ室から吐出された作動油を前記吐出側ベーン背圧溝に供給する導入通路と、前記第2プレートに設けられ、前記吐出領域の前記ロータ回転方向の前側端部である始端部側から前記ロータ回転方向に向かって前記吐出領域の前記ロータ回転方向の後側端部である終端部より前記始端部側寄りの所定角度のみに亘って形成され、かつ前記ロータの前記スロット底部に開口するように形成されると共に、前記吐出側ベーン背圧溝内の作動油が前記スロットの底部を介して導入される始端部側ベーン背圧溝と、前記始端部側ベーン背圧溝に開口形成され、前記始端部側ベーン背圧溝内の作動油を前記圧力室に吐出する始端部側オリフィス通路と、を備え、
前記始端部側オリフィス通路は、この始端部側オリフィス通路と前記ロータのスロットとが重なる位置において、前記ベーンが前記スロットに押し込まれるほど開口面積が小さくなるように形成されていることを特徴としている。
The invention according to
The starting end side orifice passage is formed so that the opening area becomes smaller as the vane is pushed into the slot at a position where the starting end side orifice passage and the slot of the rotor overlap. .
この発明によれば、ポンプ始動時のベーンがスロットから飛び出していない状態では、ベーンによって始端部側オリフィス通路の開口面積が小さくなった状態、つまり始端部側オリフィス通路から吐出される作動油が絞られた状態となっているので、少ないオイル流量であっても十分に始端部側ベーン背圧溝の圧力を上昇させることができる。その結果、他の飛び出していないベーンをも飛び出させることができ、ポンプ始動時から十分なポンプ作動を行わせることができる。 According to this invention, when the vane at the time of starting the pump does not jump out of the slot, the opening area of the starting end side orifice passage is reduced by the vane, that is, the hydraulic oil discharged from the starting end side orifice passage is reduced. Therefore, even if the oil flow rate is small, the pressure in the start end side vane back pressure groove can be sufficiently increased. As a result, other vanes that have not popped out can be popped out, and sufficient pump operation can be performed from the start of the pump.
請求項2に記載の発明は、前記第2プレート部材に設けられ、前記吐出領域の前記終端部側から前記ロータの回転方向とは反対方向に向かって前記始端部側ベーン背圧溝より前記終端部側寄りの所定角度のみに亘って形成され、前記ロータのスロット底部に開口するように形成されると共に、前記吐出側ベーン背圧溝の作動油が前記スロット底部を介して導入される終端部側ベーン背圧溝と、
前記終端部側ベーン背圧溝に開口形成され、前記終端部側ベーン背圧溝内の作動油を前記圧力室に吐出する終端部側オリフィス通路を備えることを特徴としている。
The invention according to
An opening is formed in the terminal end side vane back pressure groove, and a terminal end side orifice passage for discharging hydraulic oil in the terminal end side vane back pressure groove to the pressure chamber is provided .
この発明によれば、ポンプ内が高温、高圧状態になった場合、吐出行程の終端部では各ベーン背圧溝から作動油が流出することによってベーンを飛び出させるベーン背圧溝に油圧が不足気味になりベーンが飛び出し難くなるが、終端部側オリフィス通路を介して前記終端部側ベーン背圧溝に作動油を導入することによりこの油圧不足を補い、ベーンを飛び出させることができる。 According to the present invention, when the inside of the pump is in a high temperature and high pressure state, the hydraulic pressure is insufficient in the vane back pressure groove that causes the vane to jump out by flowing out the hydraulic oil from each vane back pressure groove at the end of the discharge stroke. However, it is difficult for the vane to jump out. However, by introducing hydraulic oil into the terminal-end-side vane back pressure groove through the terminal-end-side orifice passage, it is possible to make up for the shortage of hydraulic pressure and cause the vane to jump out.
請求項3に記載の発明は、前記始端部側ベーン背圧溝を円弧状に形成し、かつ前記吐出領域のベーン背圧溝よりも径方向外側に形成したことを特徴としている。
The invention described in
この発明によれば、始端部側オリフィス通路の開口する始端部側ベーン背圧溝をベーン背圧溝よりも径方向外側に形成することによって、ベーンによる始端部側ベーン背圧溝とスロットの開口面積の増減幅を大きくすることができる。その結果、前記吐出側ベーン背圧溝の油圧をより効果的に向上させることが可能となるため、ベーンの飛び出し性をより確実に確保することができる。 According to the present invention, the start end side vane back pressure groove and the opening of the slot by the vane are formed by forming the start end side vane back pressure groove opening the start end side orifice passage radially outside the vane back pressure groove. The increase / decrease width of the area can be increased. As a result, the oil pressure of the discharge side vane back pressure groove can be more effectively improved, so that the vane pop-out property can be ensured more reliably.
以下に、本発明に係るベーンポンプを可変容量形に適用した実施の形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, an embodiment in which a vane pump according to the present invention is applied to a variable displacement type will be described with reference to the drawings.
前記可変容量形のベーンポンプは、図1、図2に示すように、ポンプハウジング1と、該ポンプハウジング1に回転自在に支持された駆動軸2と、該駆動軸2の外周側に固定されると共に、円周方向に向かって複数のスロット3aが形成された円環状のロータ3と、該ロータ3を挟持するようにして軸方向両側に設けられた第1、第2プレート部材4,5と、前記第1プレート部材4と密着するように設けられたリアプレート6と、前記スロット3aに出没自在にそれぞれ設けられた平板状のベーン7と、前記ロータ3を収容し前記ベーン7の先端側が摺接するカムリング8と、を備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the variable displacement vane pump is fixed to a
前記ポンプハウジング1は、前記ロータ3を収容する凹部10aが形成されたハウジング本体10と、このハウジング本体10に結合されて前記凹部10aを閉塞するリアカバー11とによって構成されている。
The
前記ロータ3は、カムリング8がこのロータ3の回転中心に対して偏心して設けられているため、ロータ3が図中左回転しベーン7の先端をカムリング8の内周面に摺接させつつ回転すると、隣接するベーン7,7間に形成されるポンプ室の容量を増減変化させ、それによって連続的にポンプ作動を行うようになっている。そして、前記カムリング8とロータ3の偏心量が変化すると、ポンプ室の容積変化率が変わり、それにしたがってポンプ容量が変化するようになっている。
Since the
前記ハウジング本体10の凹部10a内には、内部にカムリング8の収容空間を形成するアダプタリング14が嵌合されており、このアダプタリング14の内周面に前記カムリング8の外周面が摺動しつつ、カムリング8がアダプタリング14内を揺動するようになっている。
An
前記アダプタリング14は、この内周面が前記カムリング8の揺動を許容するようにほぼ楕円形状に形成されている。そして、アダプタリング14の内周面の下端側には前記カムリング8の揺動中心となるカムリング支持板15が設けられており、前記カムリング8は、カムリング支持板15に支持されることによってアダプタリング14内を自由回転するのが規制されている。
The
そして、前記アダプタリング14の内周面のうちカムリング支持板15と対向する位置には前記ロータ3の軸方向に沿ってシール部材16が設けられ、このカムリング支持板15がカムリング8の揺動を許容しつつ、カムリング8の外周面に密接するようになっている。
A
前記カムリング8とアダプタリング14の間に形成された空間は、前記カムリング支持板15とシール部材16とによって図2中の左側の第1作動室18と同図中右側の第2作動室19とに隔成されている。
A space formed between the
前記アダプタリング14の周壁には、第2作動室19に臨む部位に貫通孔20が形成され、この貫通孔20を通してカムリング8とポンプハウジング1との間にコイルスプリング21が介装されている。このコイルスプリング21は、前記カムリング8を第1作動室18側に付勢するものであり、カムリング8は第1作動室18内の圧力とコイルスプリング21のばね力とのバランスによって揺動するようになっている。なお、前記コイルスプリング21の一端側が有蓋円筒状のキャップ22によって支持されている。
A through
前記ポンプハウジング1には、図外のタンクからカムリング8内の吸入領域(図1中の上半領域)に作動油を導入するための吸入通路25と、カムリング8内の吐出領域(図1中の下半領域)から図外のパワーシリンダに作動油を供給するための吐出通路26と、がそれぞれ設けられている。
The
前記第1プレート部材4は、図3,図4に示すように、カムリング8内の吸入領域となる位置に、円弧状の溝である第1吸入ポート28が形成され、この第1吸入ポート28が前記吸入通路25に直接接続されている。前記第1吸入ポート28の内周側には同じく円弧状の溝である吸入側ベーン背圧溝29が形成され、前記スロット3aの底部側同士がそれぞれ連通されている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
そして、第1プレート部材4の吐出領域となる位置には、円弧状の溝である第1吐出ポート30が形成されている。前記第1吐出ポート30の内周側には同じく円弧状の溝である吐出側ベーン背圧溝31が形成され、前記スロット3aの底部側同士がそれぞれ連通されている。加えて、前記第1吐出ポート30とほぼ同一円周上となる位置に、第1吐出ポート30とは独立したほぼ楕円形状の吐出小溝32が形成されている。この吐出小溝32は吐出側ベーン背圧溝31と連通しており、吐出小溝32から吐出された作動油は吐出側ベーン背圧溝31に導入されるようになっている。
And the
一方、前記第2プレート部材5は、図3,図5に示すように、カムリング8内の吸入領域となる位置に、円弧状の溝である第2吸入ポート33が形成されている。この第2吸入ポート33の内周側には同じく円弧状の溝であるベーン背圧溝34が形成され、前記スロット3aの底部側同士がそれぞれ連通されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 3 and 5, the
そして、前記第2プレート部材5の吐出領域となる位置には、円弧状の溝である第2吐出ポート35が形成され、前記吐出通路26に直接接続されていると共に、前記第2吐出ポート35の内周側となる位置に、それぞれ独立した円弧状の始端部側ベーン背圧溝36と終端部側ベーン背圧溝37が形成されている。
A
前記始端部側ベーン背圧溝36は、前記第1プレート部材4の吐出側ベーン背圧溝31の始端部側とオーバーラップして設けられ、この始端部側ベーン背圧溝36の下端側には前記吐出通路26と連通する始端部側オリフィス通路38が開口形成されている。この始端部側オリフィス通路38は、図1,図3に示すように、前記ハウジング本体10に形成された通路40を介して圧力室41に連通しており、作動油を圧力室41に吐出するようになっている。
The start end side vane back
一方、前記終端部側ベーン背圧溝37は前記吐出側ベーン背圧溝31の終端部側と径方向にオーバーラップして設けられ、この終端部側ベーン背圧溝37の下端側には終端部側オリフィス通路39が開口形成されている。この終端部側オリフィス通路39は、前記ハウジング本体10に形成された通路42を介して圧力室41に連通しており、終端部側ベーン背圧溝31に導入された作動油は圧力室41に流出するようになっている。
On the other hand, the end portion side vane back
ここで、前記始端部側ベーン背圧溝36は、前記ベーン7がスロット3aに最も深く後退した際にベーン7の基端部の側面によってほぼ塞がれるように設けられている一方、前記ベーン7がカムリング8に摺接している際には、塞がれないように形成されている。つまり、前記始端部側オリフィス通路38は、ベーン7の飛び出し量によって開口面積が変化するようになっている。
Here, the start end side vane back
そして、前記始端部側ベーン背圧溝36は、吐出側ベーン背圧溝31と径方向にオーバーラップしつつ吐出側ベーン背圧溝31よりも外周側に形成されており、ベーン7の基端部側を介して吐出側ベーン背圧溝31と連通している。
The starting end side vane back
前記リアプレート6は、図1に示すように、前記第1吸入ポート28、第1吐出ポート30、吸入側ベーン背圧溝29に連通する貫通孔をそれぞれ備えると共に、前記吐出小溝32と吐出側ベーン背圧溝31とを連通する溝状の導入通路43が形成され、この導入通路43は、リアカバー11に形成された貯溜室44に連通している。前記吐出小溝32から吐出された作動油は、前記貯溜室44、導入通路43、および終端部側オリフィス通路39を介して圧力室41に流入するようになっている。
As shown in FIG. 1, the
前記第1作動室18の圧力は、吐出通路26に設けられた図外のオリフィスの前後差圧に応動する制御バルブ48によって制御され、前記第2作動室19には第1、第2吸入ポート28,33を介して常時吸入通路25の低圧が導入されるようになっている。
The pressure in the first working
前記制御バルブ48は、ポンプハウジング1に形成された弁室49に有底円筒状のスプール弁50が収容され、弁室49内がこのスプール弁50によって高圧室51と低圧室52とに隔成されている。前記高圧室51は、吐出通路26の前記オリフィスの上流側部分に連通している一方、前記低圧室52は、吐出通路26の前記オリフィスの下流側部分に連通しており、低圧室52の内部にはスプール弁50を高圧室51側に付勢するリターンスプリング53が収容されている。
In the
そして、前記弁室49の長手方向に並んだ位置には、前記第1、第2作動室18,19に連通する第1導圧通路56および第2導圧通路57がそれぞれ開口形成されている。前記アダプタリング14にも前記第1、第2導圧通路56,57に連通する第1,第2通路孔58,59が開口形成されており、前記スプール弁50が移動することによって高圧室51と第1作動室18および低圧室52と第2作動室19が選択的に連通するようになっている。
A first
前記弁室27の軸方向ほぼ中央の周壁には吸入通路25から分岐した低圧通路62が開口形成されている。一方、スプール弁49の軸部外周には低圧通路62と導圧通路56が連通するための環状溝63が形成されており、この環状溝63は、スプール弁29が高圧室52側に最大変位した初期位置にあるときに低圧通路62と第1導圧通路56とを連通し、この状態からスプール弁49が例えば低圧室52側に変位すると、低圧通路62と第1導圧通路56の連通を遮断するようになっている。
A
前記第1導圧通路56は、スプール弁49の突起部によって開口部が次第に遮断されるが、第1導圧通路56は高圧室51に対して次第に開口する。これによって、第1導圧通路56ではスプール弁49の変位に応じた圧力が作成され、第1作動室18にはその圧力が導入される。つまり、前記オリフィスの前後差圧が設定圧に達しない間は、第1作動室18には環状溝63と第1導圧通路56を介して低圧通路62から作動油が導入され、この状態から図外のオリフィスの前後差圧が設定圧以上になると、第1作動室18にはオリフィスの前後差圧に応じた圧力が導入されるようになっている。
The opening of the first
以下、本実施形態のベーンポンプの作用について説明する。エンジンが始動することによって駆動軸2が図中左回転すると、図2に示すように、前記カムリング8がコイルスプリング21に付勢されることによって最大偏心位置に変位した初期状態において、カムリング8内をロータ3が左回転する。このロータ3が回転することによって吸入通路25を介して第1吸入ポート28から吸入された作動油がベーン7によって加圧され、第2吐出ポート35を介して吐出通路26に吐出される。そして、吐出通路26に吐出された作動油はオリフィスの前後差圧が設定以上となると、オリフィスを通過して図外のパワーシリンダに供給される一方、オリフィスから制御バルブ48の低圧室51および高圧室52に導入される。
Hereinafter, the operation of the vane pump of this embodiment will be described. When the
ここで、ポンプ始動時に駆動軸2の回転が遅く遠心力が小さい場合には、前記ロータ3のスロット3aからベーン7が飛び出し難くなっている。前記ベーン7がスロット3aから飛び出していない状態では、このベーン7と始端部側ベーン背圧溝36がオーバーラップすることによって始端部側ベーン背圧溝36に形成された始端部側オリフィス通路38の開口面積が絞られる。その結果、少ないオイル流量であっても十分に始端部側ベーン背圧溝36の圧力を向上させることができ、その圧力がベーン7の基端部を連続的に押し上げることによってポンプ効率を向上させることができる。
Here, when the rotation of the
また、前記ベーン7がカムリング8の内周面に摺接している場合には、始端部側オリフィス通路38が全開状態になるので、ベーン7の基端部側の圧力が上昇せず、ベーン7がカムリング8の内周面に押し付けられることによる摩擦抵抗の上昇を阻止することができる。
When the
そして、前記ポンプが駆動後、ポンプ内の作動油が高温、高圧となった場合には、作動油の粘性が低くなることによって前記吐出側ベーン背圧溝31、始端部側ベーン背圧溝36および終端部側ベーン背圧溝37から吸入通路25に連通する駆動軸2の周囲隙間に漏れ出して、終端部ベーン背圧溝37の圧力が低下してベーン7の押出を不十分にさせる。しかし、前記吐出領域の終端部側に終端部側ベーン背圧溝37と終端部側オリフィス通路39が形成されると共に、前記吐出小溝32と連通していることによって、前記吐出小溝32から吐出された作動油が終端部側オリフィス通路39を介して終端部側ベーン背圧溝37に導入される。したがって、前記ベーン7の基端部側の作動油量が増加し、この基端部側の圧力が向上するため、ベーン7をロータ3から飛び出させることができる。
Then, when the hydraulic oil in the pump becomes high temperature and high pressure after the pump is driven, the viscosity of the hydraulic oil becomes low, and thereby the discharge side vane back
加えて、前記吐出小溝32から導入された作動油は、貯溜室44を介して終端部側オリフィス通路39に導入されるため、終端部側ベーン背圧溝37に導入される作動油の乱流を防止し、スムーズにベーン7を押し上げることができる。
In addition, since the hydraulic oil introduced from the discharge
さらに、前記始端部側オリフィス通路38が形成された始端部側ベーン背圧溝36を前記第1プレート部材4に形成された吐出側ベーン背圧溝31よりも径方向外側に形成しているため、例えば始端部側オリフィス通路38が吐出側ベーン背圧溝31と径方向同位置に設けられているよりもベーン7による始端部側オリフィス通路38の開口面積の増減幅を大きくすることができる。その結果、前記吐出側ベーン背圧溝の油圧をより効果的に向上させることが可能となるため、ベーンの飛び出し性をより確実に確保することができる。
Furthermore, the start end side vane back
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。 The technical ideas other than the invention described in the claims, as grasped from the embodiment, will be described below.
請求項(1) 前記始端部側ベーン背圧溝を、前記ベーン背圧溝と径方向にオーバーラップして設けたことを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載のベーンポンプ。
The vane pump according to any one of
この発明によれば、始端部側ベーン背圧溝とベーン背圧溝を径方向にオーバーラップして設けたことによって、始端部側ベーン背圧溝とベーン背圧溝の相互の連通が可能となるため、前記始端部側オリフィスから導入された吐出圧をベーン背圧溝に導入することができる。その結果、ベーン背圧溝の圧力が向上し前記ベーンをより確実に飛び出させることができる。 According to the present invention, the start end side vane back pressure groove and the vane back pressure groove are provided so as to overlap in the radial direction, whereby the start end side vane back pressure groove and the vane back pressure groove can communicate with each other. Therefore, the discharge pressure introduced from the starting end side orifice can be introduced into the vane back pressure groove. As a result, the pressure of the vane back pressure groove is improved and the vane can be ejected more reliably.
1…ポンプボディ
2…駆動軸
3…ロータ
3a…スロット
4…第1プレート部材
5…第2プレート部材
7…ベーン
8…カムリング
28…第1吸入ポート
29…吸入側ベーン背圧溝
30…第1吐出ポート
31…吐出側ベーン背圧溝
32…吐出小溝
33…第2吸入ポート
34…ベーン背圧溝
35…第2吐出ポート
36…始端部側ベーン背圧溝
37…終端部側ベーン背圧溝
38…始端部側オリフィス通路
39…終端部側オリフィス通路
DESCRIPTION OF
Claims (3)
該ポンプボディに軸支された駆動軸と、
前記ポンプボディ内に設けられ、前記駆動軸によって回転駆動されるロータと、
該ロータの周方向に複数設けられ、それぞれが径方向の内側端部に有する底部から径方向外側に延びるように形成されたスロットと、
該スロットに出没自在にそれぞれ設けられたベーンと、
円環状に形成されると共に前記ポンプボディ内に揺動自在に設けられ、内周面に前記ベーンが当接することによって前記ロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
該カムリングの軸方向両側に設けられた第1プレート部材および第2プレート部材と、
前記第1プレート部材または前記第2プレート部材の少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する吸入領域に開口した吸入ポートと、
前記第2プレート部材に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が縮小する吐出領域に開口した吐出ポートと、
前記ポンプボディに設けられ、前記吐出ポートから吐出された作動油が導入される圧力室と、
前記ポンプボディに設けられ、前記圧力室に導入された作動油を前記ポンプボディの外部へ吐出する吐出通路と、
前記第1プレート部材に設けられ、前記ロータの前記吸入領域における前記スロット底部に開口するように形成されて、前記吸入領域における前記スロット底部同士を連通する吸入側ベーン背圧溝と、
前記第1プレート部材に設けられ、前記吸入側ベーン背圧溝と分割形成されていると共に、前記ロータの前記吐出領域全体に亘って前記スロット底部に開口するように形成され、前記吐出領域における前記スロット底部同士を連通する吐出側ベーン背圧溝と、
前記吐出領域における前記ポンプ室から吐出された作動油を前記吐出側ベーン背圧溝に供給する導入通路と、
前記第2プレートに設けられ、前記吐出領域の前記ロータ回転方向の前側端部である始端部側から前記ロータ回転方向に向かって前記吐出領域の前記ロータ回転方向の後側端部である終端部より前記始端部側寄りの所定角度のみに亘って形成され、かつ前記ロータの前記スロット底部に開口するように形成されると共に、前記吐出側ベーン背圧溝内の作動油が前記スロットの底部を介して導入される始端部側ベーン背圧溝と、
前記始端部側ベーン背圧溝に開口形成され、前記始端部側ベーン背圧溝内の作動油を前記圧力室に吐出する始端部側オリフィス通路と、
を備え、
前記始端部側オリフィス通路は、この始端部側オリフィス通路と前記ロータのスロットとが重なる位置において、前記ベーンが前記スロットに押し込まれるほど開口面積が小さくなるように形成されていることを特徴とするベーンポンプ。 A pump body;
A drive shaft pivotally supported on the pump body;
A rotor provided in the pump body and driven to rotate by the drive shaft;
A plurality of slots provided in the circumferential direction of the rotor, each of which is formed so as to extend radially outward from the bottom of the radially inner end ;
A vane provided respectively retractably in 該Su lot,
A cam ring that is formed in an annular shape and is swingably provided in the pump body, and forms a plurality of pump chambers together with the rotor and the vanes by abutting the vane on an inner peripheral surface;
A first plate member and a second plate member provided on both axial sides of the cam ring;
Provided on at least one side of said first plate member or the second plate member, a suction port that opens to the suction region the volume of the plurality of pump chambers is increased,
Before SL provided in the second plate member, and a discharge port opened to discharge the region volume of the plurality of pump chambers is reduced,
A pressure chamber provided in the pump body, into which hydraulic oil discharged from the discharge port is introduced;
A discharge passage that is provided in the pump body and discharges hydraulic oil introduced into the pressure chamber to the outside of the pump body;
A suction-side vane back pressure groove provided on the first plate member, formed to open to the bottom of the slot in the suction area of the rotor, and communicating the slot bottoms in the suction area ;
The first plate member is provided to be divided with the suction side vane back pressure groove, and is formed so as to open to the bottom of the slot over the entire discharge region of the rotor. A discharge-side vane back pressure groove communicating between the bottoms of the slots;
An introduction passage for supplying hydraulic oil discharged from the pump chamber in the discharge region to the discharge-side vane back pressure groove;
A terminal portion that is provided on the second plate and that is a rear end portion of the discharge region in the rotor rotation direction from a start end portion that is a front end portion of the discharge region in the rotor rotation direction toward the rotor rotation direction. Moreover, it is formed over a predetermined angle closer to the start end side and is formed so as to open to the slot bottom portion of the rotor, and the hydraulic oil in the discharge side vane back pressure groove causes the bottom portion of the slot to A leading end side vane back pressure groove introduced through
An opening formed in the start end side vane back pressure groove, and a start end side orifice passage for discharging hydraulic oil in the start end side vane back pressure groove to the pressure chamber ;
With
The starting end side orifice passage is formed so that the opening area becomes smaller as the vane is pushed into the slot at a position where the starting end side orifice passage and the slot of the rotor overlap. Vane pump.
前記終端部側ベーン背圧溝に開口形成され、前記終端部側ベーン背圧溝内の作動油を前記圧力室に吐出する終端部側オリフィス通路を備えることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。 The second plate member is provided on the second plate member from the terminal end side of the discharge region in a direction opposite to the rotation direction of the rotor, and covers only a predetermined angle closer to the terminal end side than the starting end side vane back pressure groove. A terminal-side vane back pressure groove that is formed so as to open at the slot bottom of the rotor and into which hydraulic oil of the discharge-side vane back pressure groove is introduced through the slot bottom;
The opening part is formed in the said terminal part side vane back pressure groove, The terminal part side orifice channel | path which discharges the hydraulic fluid in the said terminal part side vane back pressure groove to the said pressure chamber is provided . Vane pump.
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