JP4474189B2 - コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションさせるシミュレーションプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びそのプログラム - Google Patents

コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションさせるシミュレーションプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、液晶素子の配向をシミュレーションするプログラムに関し、特に、液晶素子の配向をある程度のばらつきを有しながらシミュレーションするプログラムに関する。
従来より、液晶素子の配向をシミュレーションするシミュレーションソフトは、液晶や誘電体などの物性値、電極などの配置、印加電圧などを変化させたときに、液晶分子がどのように配列し、その結果どのような光学特性が得られるかを計算するために広く普及し、液晶素子の開発に広く活用されている。
特開2002−296557号公報 特開平8−29747号公報 特開平11−24023号公報 特開平11−306231号公報 特開平9−113910号公報 特開平2−251888号公報
しかしながら、実際の液晶素子において、液晶分子の配向方向やアンカリングエネルギー、液晶や構成部材の物性などが完全に均一であることはありえない。例えば、垂直配向膜を適用した液晶素子では、液晶分子は基板界面に対してほぼ垂直に配向する。この場合、基板面に対して完全に垂直に配向するのではなく、基板面の微妙な凹凸や配向膜表面の状態などにより、ある程度のばらつきを有しながら平均としては垂直に配向するのである。
従来のシミュレーションソフトでは、例えば、液晶分子の配向方向を方位角45°/極角89°、弾性定数K11を8.0pNというように固定した値として設定するため、上述したような実際の液晶素子におけるばらつきを考慮しておらず、実際の現象を再現できないといった問題があった。
本発明の目的は、実際の液晶素子における現象をより忠実に再現することができるシミュレーションプログラムを記憶した記憶媒体及びそのプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションさせるシミュレーションプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手順と、複数の節点を含む処理対象となる領域において、節点毎に、互いに隣接する節点に対して相関なく、液晶分子の配向方向が所定方向を中心として、前記設定手順によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手順とを、前記コンピュータの記憶領域に格納された前記シミュレーションプログラムに従って該コンピュータに実行させるように構成される。
このようなコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されたシミュレーションプログラムをインストールしたコンピュータでは、液晶素子の液晶分子の配向のばらつきを考慮してシミュレーションするため、実際の液晶素子における現象をより忠実に再現することができる。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたシミュレーションプログラムでの手順を実行するシミュレーション装置、及び、上記プログラムコンピュータ実行可能なプログラム、並びに、上記手順を行うシミュレーション方法とすることもできる。
本願発明は、液晶素子の液晶分子の配向のばらつきを考慮してシミュレーションすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、液晶素子の構成例を示す図である。図1において、液晶素子10は、一対の透明基板2と、透明基板2上(内側)に形成された電極(又は誘電体層)3a及び3bと、電極2を覆うようにして形成された配向膜4と、透明基板2間に充填された液晶による液晶層5と、透明基板2の外側に配置された偏光フィルム又は位相差フィルム等による偏光板1とで構成される。
例えば、液晶素子10において、上面の透明基板2の前面に電極3aを形成し、底面の透明基板2にストライプ状に電極3bを形成する。電極3a及び3bに印加する電圧を変化させることにより、液晶分子の配列を変化させ、液晶素子10を透過或いは反射する光の変化によって表示を行う。
実際の液晶素子10において、液晶分子6の配向方向やアンカリングエネルギー、液晶や構成部材の物性などが完全に均一であることはありえない。
例えば、液晶素子10において、垂直配向膜を適用した場合、電圧が印加されていないオフ状態で、液晶分子6は基板界面に対してほぼ垂直に配向する。この場合、基板面に対して完全に垂直に配向するのではなく、基板面の微妙な凹凸や配向膜表面の状態などにより、ある程度のばらつきを有しながら平均としては垂直に配向する。
また、同様に、電圧が印加されたオン状態で、液晶分子6は基板界面に対して傾くように配向する。この場合、全ての液晶分子6が一律に同一方向へ同一の傾きを持って傾くのではなく、ある程度のばらつきを有しながら平均として同様な角度で傾くように配向する。
このように、液晶分子6がぱらつきながらも同様な角度で傾く状態を再現できるようにした本願発明に係るシミュレーション装置は、コンピュータ装置であって、図2に示すようなハードウェア構成を有する。図2は、本発明の一実施例に係るシミュレーション装置のハードウェア構成を示す図である。
図2において、シミュレーション装置100は、コンピュータによって制御される端末であって、CPU(Central Processing Unit)51と、メモリユニット52と、表示ユニット53と、出力ユニット54と、入力ユニット55と、通信ユニット56と、記憶装置57と、ドライバ58とで構成され、システムバスBに接続される。
CPU51は、メモリユニット52に格納されたプログラムに従ってシミュレーション装置100を制御する。メモリユニット52は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read-Only Memory)等にて構成され、CPU51にて実行されるプログラム、CPU51での処理に必要なデータ、CPU51での処理にて得られたデータ等を格納する。また、メモリユニット52の一部の領域が、CPU51での処理に利用されるワークエリアとして割り付けられている。
表示ユニット53は、CPU51の制御のもとに必要な各種情報を表示する。出力ユニット54は、プリンタ等を有し、利用者からの指示に応じて各種情報を出力するために用いられる。入力ユニット55は、マウス、キーボード等を有し、利用者がシミュレーション装置100が処理を行なうための必要な各種情報を入力するために用いられる。通信ユニット56は、シミュレーション装置100が例えばインターネット、LAN(Local Area Network)等を介して他の装置と接続する場合に、他の装置との間の通信制御をするための装置である。記憶装置57は、例えば、ハードディスクユニットにて構成され、各種処理を実行するプログラム等のデータを格納する。
シミュレーション装置100よって行われる処理を実現するシミュレーションプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等の記憶媒体59によってシミュレーション装置100に提供される。即ち、シミュレーションプログラムが保存された記憶媒体59がドライバ58にセットされると、ドライバ58が記憶媒体59からシミュレーションプログラムを読み出し、その読み出されたシミュレーションプログラムがシステムバスBを介して記憶装置57にインストールされる。そして、シミュレーションプログラムが起動されると、記憶装置57にインストールされたシミュレーションプログラムに従ってCPU51がその処理を開始する。
尚、シミュレーションプログラムを格納する媒体としてCD−ROMに限定するものではなく、コンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。本発明に係る処理を実現するシミュレーションプログラムは、通信ユニット56によってネットワークを介してダウンロードし、記憶装置57にインストールするようにしても良い。
このように、CPU51によって実行される、液晶分子6がぱらつきながらも同様な角度で傾く状態を再現できるようにした本願発明に係るシミュレーションプログラムは、図3から図9に示すような処理を実行する。図3は、時間経過に応じた液晶分子の配向を算出する処理を説明するためのフローチャート図である。シミュレーションプログラムは、電位計算と液晶分子ダイレクタの計算を交互に繰り返しながら時間発展させる。
図3において、有限要素法により電位計算を行う場合、図6に示されるように、二次元領域内を三角形の要素に分割する。各要素の頂点(以下、節点と言う)の座標を(x(i),z(j))とし、Δx=x(i+1)−x(i)、Δz=z(j+1)−z(j)とする。また、計算開始時の時間をt(0)とし、その後時間t(1)、t(2)、…、t(k)、…における電位を計算してゆく。Δt=t(k+1)−t(k)とする。節点(x(i),z(j))における時間t(k)での電位をV(i,j,k)とする。各要素内において誘電率テンソルの成分は一定であるとする。以下、説明の便宜上、二次元の場合で説明するが、一次元及び三次元の場合にも同様に適用可能である。また、各ステップでは、全ての節点(x(i),z(j))に対して同一の処理を実行するものとする。
シミュレーション装置100にインストールされたシミュレーションプログラムは、起動されると、k=0を設定し(ステップS11)、時間t(0)における初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)と初期電位V(i,j,0)の設定処理実行する(ステップS12)。
利用者から、必要であれば、液晶分子6の配向方向と、ばらつきの範囲とを取得し、その取得した配向方向とばらつきの範囲を計算に用いるように設定する。つまり、図4及び図5を参照すると、利用者は、界面7上の液晶分子6の配向方向を設定し、また、ばらつきの範囲αを設定する。これら設定によって、シミュレーションプログラムは、電圧を液晶素子10に印加した後の各液晶分子6の配向方向をばらつきの範囲α内でランダムに設定することによって、実際の液晶素子における液晶分子6の配向をシミュレーションすることが可能となる。初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)の設定処理の詳細は、図7にて後述される。
ステップS12での初期設定後、既知の液晶分子ダイレクタ成分n(i,j,k)、n(i,j,k)、n(i,j,k)より、誘電率テンソル成分ε11、ε33、ε13を求める(ステップS13)。更に、ステップS13で求めた誘電率テンソル成分ε11、ε33、ε13よりC(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)を求める(ステップS14)。
ここで、図6を参照すると、要素I内の電位Vを座標x,zの一次式で次のように近似する。
V=α+αx+αz ……(1)
電界Eは(−∂V/∂x,0,−∂V/∂z)であるから、(1)式は「要素内で電界が一定である」と見なせるほど各要素が十分小さいと仮定していることと等価である。α、α、αは次式で与えられる。
V(i,j,k)=α+αx(i)+αz(j) ……(2)
V(i,j+1,k)=α+αx(i)+αz(j+1) ……(3)
V(i+1,j+1,k)=α+αx(i+1)+αz(j+1)……(4)
一般に、誘電率テンソルεの媒質においては、次のラプラスの方程式が成り立つ。
div(εgradV)=0 ……(5)
(5)式は次の汎関数Xを二次元の領域内で最小にすることと等価である。
X=1/2∫(εgradV)・(gradV)dxdz
=1/2∫{ε11(∂V/∂x)+2ε13(∂V/∂x)(∂V/∂z)
+ε33(∂V/∂z)}dxdz ……(6)
ε11、ε13、ε33は誘電率テンソルの成分である。各要素の面積はΔxΔz/2であるから、各要素におけるXは次のようになる。
=(ΔxΔz/4)(ε11α +2ε13αα+ε33α ) ……(7)
(2)、(3)、(4)式よりα、αを求め(7)式に代入すると、要素IのポテンシャルエネルギーXが求まる。系全体のポテンシャルエネルギーXは、
X=ΣX(領域内の全ての要素) ……(8)
Xが最小になるようにV(i,j,k)を定めれば、この値は(1)式の仮定のもとに得られた近似値であり、要素分割を細かくすれば得られた値が真の空間電位に近づくことが期待できる。Xを最小にするには節点電位V(i,j,k)を変数パラメータと考え、各V(i,j,k)に対する微分を0(ゼロ)とする。
XをV(i,j,k)に関して微分して0(ゼロ)とおくと、図6から分かる通り、節点(x(i),z(j))に関係する6個の要素I〜VIだけが残る。すなわち、
∂X/∂V(i,j,k)
=∂X/∂V(i,j,k)+∂XII/∂V(i,j,k)
+∂XIII/∂V(i,j,k)+∂XIV/∂V(i,j,k)
+∂X/∂V(i,j,k)+∂XVI/∂V(i,j,k)
=0 ……(9)
各要素のポテンシャルエネルギーは節点(x(i),z(j))での電位V(i,j,k)に関して二次式である。したがって、V(i,j,k)で微分するとV(i,j,k)(未知数)に関する一次式が得られる。全ての節点(x(i),z(j))の電位(i,j,k)について(9)式をつくることにより、未知数と同数の連立一次方程式が得られる。(9)式は、結局次のように変形される。
(i,j,k)V(i,j,k)
=C(i,j,k)V(i+1,j,k)+C(i,j,k)V(i−1,j,k)
+C(i,j,k)V(i,j+1,k)+C(i,j,k)V(i,j−1,k)
+C(i,j,k)V(i+1,j+1,k)
+C(i,j,k)V(i−1,j−1,k) ……(10)
ただし、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)、C(i,j,k)は、誘電率テンソル成分ε11、ε33、ε13の関数である。ε11、ε33、ε13は節点(x(i),z(j))における液晶分子ダイレクタ成分n(i,j,k)、n(i,j,k)、n(i,j,k)の関数である。
以上、有限要素法による計算について説明したが、差分法による場合でも(10)式と同様の式が得られる。
(10)式により得られる連立一次方程式はSOR(Successive over-relaxation、連続過緩和)法などにより解くことができる。
図3のフローチャート図に戻り、シミュレーションプログラムは、電位V(i,j,k−1)を電位V(i,j,k)の近似値とする(ステップS15)。そして、ΔVを求める(ステップS16)。電位V(i,j,k)から電位V(i,j,k−1)を減算した値ΔVを算出する。つまり、以下の式によりΔVを求める。
ΔV={C(i,j,k)V(i+1,j,k)
+C(i,j,k)V(i−1,j,k)
+C(i,j,k)V(i,j+1,k)
+C(i,j,k)V(i,j−1,k)
+C(i,j,k)V(i+1,j+1,k)
+C(i,j,k)V(i−1,j−1,k)}/C(i,j,k)
−V(i,j,k) ……(11)
ΔVに過緩和係数ωをかけたぶんだけV(i,j,k)を変化させたものを新たにV(i,j,k)とする。
そして、シミュレーションプログラムは、電位V(i,j,k)にΔVに過緩和係数ωを掛けた値を新たに電位V(i,j,k)とする(ステップS17)。
V(i, j, k)←V(i, j, k)+ωΔV ……(12)
次に、シミュレーションプログラムは、ΔVの絶対値が所定の収束条件δより小さいか否かを判断する(ステップS18)。一つでも所定の収束条件δを満たさない電位V(i,j,k)があった場合には、ステップS16へ戻り、上記同様の処理を繰り返す。そして、全ての節点(x(i),z(j))でΔVが所定の収束条件δよりも小さい場合には新たに得られた電位V(i,j,k)を連立方程式の解とする。
シミュレーションプログラムは、既知の液晶分子ダイレクタ成分n(i,j,k)、n(i,j,k)、n(i,j,k)と、電位V(i,j,k)とにより、時間t(k+1)における液晶分子ダイレクタ成分n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)を求める(ステップS19)。
液晶分子ダイレクタの運動方程式は、例えば、文献(A.Kilian and S.Hess Z.Naturforsch.44a,693(1989)など)によると、次の通りに示すことができる。
γ1∂nu/∂t = Kcom{nxΔ(nux) + nyΔ(nuy) + nzΔ(nuz)}
+Δε∂V/∂u(nx∂V/∂x+ny∂V/∂y+nz∂V/∂z)+λnu(u=x,y,z)
……(13)
ただし、一弾性定数近似(フランクの弾性定数:K11=K22=K33≡Kcom)を採用している。γは回転粘性係数、λはラグランジュの未定乗数である。(13)式を差分化すると以下のようになる。
x(i,j,k+1)
=nx(i,j,k)+KcomΔt/γ1[{nx(i+1,j,k)(nx(i,j,k)nx(i+1,j,k)
+ny(i,j,k)ny(i+1,j,k)+nz(i,j,k)nz(i+1,j,k))−nx(i,j,k)
+nx(i-1,j,k)(nx(i,j,k)nx(i-1,j,k)+ny(i,j,k)ny(i-1,j,k)
+nz(i,j,k)nz(i-1,j,k))−nx(i,j,k)}/Δx2
+{nx(i,j+1,k)(nx(i,j,k)nx(i,j+1,k)+ny(i,j,k)ny(i,j+1,k)
+nz(i,j,k)nz(i,j+1,k))−nx(i,j,k)
+nx(i,j-1,k)(nx(i,j,k)nx(i,j-1,k)+ny(i,j,k)ny(i,j-1,k)
+nz(i,j,k)nz(i,j-1,k))−nx(i,j,k)}/Δz2]
+ΔεΔt/(4γ1Δx){V(i+1,j,k)−V(i-1,j,k)}
・[nx(i,j,k){V(i+1,j,k)−V(i-1,j,k)}/Δx
+nz(i,j,k){V(i,j+1,k) −V(i,j-1,k)}/Δz] ……(14)
(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)は省略する。(14)式により、既知である時間t(k)におけるn(i,j,k)、n(i,j,k)、n(i,j,k)、V(i,j,k)から、未知である時間t(k+1)におけるn(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)を求める。ラグランジュの未定乗数λは、(14)式により求めたn(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)を以下に示すように規格化することにより、無視できる。
(i,j,k+1)
←nx(i,j,k+1)/((nx(i,j,k+1)2+ny(i,j,k+1)2+nz(i,j,k+1)2)1/2
(i,j,k+1)
←ny(i,j,k+1)/((nx(i,j,k+1)2 + ny(i,j,k+1)2 + nz(i,j,k+1)2)1/2
(i,j,k+1)
←nz(i,j,k+1)/((nx(i,j,k+1)2 + ny(i,j,k+1)2 + nz(i,j, k+1)2)1/2
……(15)
このようにして、n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)を求める。
シミュレーションプログラムは、所定時間Tが経過したか否かを確認する(ステップS20)。所定時間Tが経過した場合、この処理を終了する。
一方、所定時間Tが経過していない場合、液晶分子ダイレクタ成分n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)、n(i,j,k+1)を液晶分子ダイレクタ成分n(i,j,k)、n(i,j,k)、n(i,j,k)として設定し(ステップS21)、kを1インクリメントして(ステップS22)、ステップS13へ戻り上記同様の処理を繰り返し、所定時間Tが経過した場合、この処理を終了する。
図3のステップS12での初期配向の設定処理について、図5に示すような液晶分子6のx軸に対する方位角φと、x−y平面に対する極角θと、ばらつきの範囲αとを利用者の入力に応じて初期配向が設定される処理について図7で説明する。図7は、初期配向の設定処理を説明する図である。
図7において、シミュレーションプログラムは、利用者による液晶分子6の方位角φと極角θとの入力によって設定値を取得する(ステップS31)。
そして、利用者が、液晶分子6のばらつきの範囲α(αは角度)を入力したか否かを判断する(ステップS32)。ばらつきの範囲αが入力されている場合、0≦R≦1の範囲で乱数Rを発生させて(ステップS33)、初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)への変換を行う(ステップS34)。配向を設定すべき節点(x(i),z(j))に関して変換処理を実行する。ばらつきの範囲αを考慮した初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)への変換式は、
(i,j,0)=cosθcosφ―sinθ・cosφ・tan(αR)・sin(2πR)
―sinφ・tan(αR)・cos(2πR)
(i,j,0)=cosθsinφ―sinθ・sinφ・tan(αR)・sin(2πR)
―cosφ・tan(αR)・cos(2πR)
(i,j,0)=sinθ+cosθ・tan(αR)・sin(2πR)
……(16)
であって、更に、
(i,j,0)+n(i,j,0)+n(i,j,0)=1 ……(17)
となるように規格化する。
初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)への変換後、この設定処理を終了する。
一方、ステップS32にて、ばらつきの範囲αが入力されなかった場合、ばらつきの範囲αを考慮しない、初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)への変換を行い(ステップS35)。配向を設定すべき節点(x(i),z(j))に関して変換処理を実行する。初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)への変換式は、
(i,j,0)=cosθcosφ
(i,j,0)=cosθsinφ
(i,j,0)=sinθ ……(18)
である。
初期配向n(i,j,0)、n(i,j,0)、n(i,j,0)への変換後、この設定処理を終了する。
このような処理によって、各節点ごとに、互いに隣接する節点に対して相関なく、液晶分子の配向方向がある方向を中心として角度αの範囲内でランダムにばらつくようにすることが可能となる。
液晶分子の配向方向以外にも、各節点ごとに界面における極角方向あるいは方位角方向のアンカリングエネルギーがある値Eを中心としてΔEの範囲内で、すなわちE±ΔEの範囲内でランダムにばらつくように設定することも可能である。
利用者が、液晶分子6の方位角φと、極角θと、ばらつきの範囲αとを設定するための画面例について図8で説明する。図8(A)は、液晶分子の配向設定ダイアログの例を示す図である。図8(A)において、液晶分子の配向設定ダイアログ40は、液晶分子6の方位角φを入力する入力域43と、極角θを入力する入力域44と、ばらつきの範囲αを入力するためのチェック域45と、詳細な物性のばらつきを設定するためのボタン46と、入力を有効にするためのOKボタン47と、入力を無効にするためのボタン48とを有する。
シミュレーションプログラムは、このような液晶分子の配向設定ダイアログ40にて、利用者が入力した液晶分子6の方位角φと、極角θと、ばらつきの範囲αとを使用して、処理を実行する。
図8(A)に示される液晶分子の配向設定ダイアログ40おいて、利用者が、ばらつきの範囲αを入力するためのチェック域45にチェックすると、図8(B)に示すように液晶分子の配向設定ダイアログ40にばらつきの範囲αを入力するため入力域45aが表示される。図8(B)は、ばらつきの範囲αがチェックされた場合の液晶分子の配向設定ダイアログの例を示す図である。
図8(B)において、チェック域45がチェックされると、ばらつきの範囲αを入力するため入力域45aが表示されるため、利用者は、ばらつきの範囲αを入力する。
図8(A)又は図8(B)に示す液晶分子の配向設定ダイアログ40おいて、利用者が、詳細な物性のばらつきを設定するためにボタン46をクリックすると、図9に示されるような画面が表示される。図9は、詳細設定画面の例を示す図である。
図9において、詳細設定画面50は、液晶の物性のばらつき範囲を設定する領域51と、他物質の物性のばらつき範囲を設定する領域52とを有する。
液晶の物性を設定する領域51は、液晶分子6の配列に影響を与える要素として、例えば、弾性定数のばらつき範囲を設定するための設定域51aと、誘電率のばらつき範囲を設定するための設定域51bと、粘性係数のばらつき範囲を設定するための設定域51cと、屈折率のばらつき範囲を設定するための設定域51dと、双極子モーメントのばらつき範囲を設定するための設定域51eと、コーン角のばらつき範囲を設定するための設定域51fと、カイラリティのばらつき範囲を設定するための設定域51gと、抵抗率のばらつき範囲を設定するための設定域51hと、他物質間とのアンカリングエネルギー51iとを有する。
他物質の物性を設定する領域52は、液晶分子6の配列に影響を与える要素として、例えば、誘電率のばらつき範囲を設定するための設定域52aと、屈折率のばらつき範囲を設定するための設定域52bと、抵抗率のばらつき範囲を設定するための設定域52cとを有する。
これら液晶の物性のばらつき範囲を設定する領域51と、他物質の物性のばらつき範囲を設定する領域52とに設定された物性値は、図3で説明した種々の方程式にて適用することによって、実際の液晶素子10における配向現象をより忠実に再現したシミュレーションを行うことができる。
例えば、図1に示されるように、一方の透明基板2には全面に電極3aが形成され、他方の透明基板2には幅4μm、間隔4μmのストライプ状の電極3bが形成され、図10に示すように両透明基板2の間隔が4μmである液晶素子10について、本発明に係るシミュレーションプログラムを用いて液晶分子6の配向現象を計算した場合について説明する。
ここで、先ず、前提を説明する。両透明基板2の界面7(図4)における液晶分子6の配向方向は透明基板面に対して垂直とする。ただし、図5に示されるばらつきの範囲αの角度を0.5°と設定する。すなわち、両透明基板2の界面7において、電圧が印加されていない場合、各節点ごとに液晶分子6は透明基板面に対して垂直な方向を中心として0.5°の範囲内でランダムにばらついた設定となる。
液晶は誘電率異方性が負であるネマティック液晶を用い、全面電極3aに0V、ストライプ状電極3bに5.5Vを印加した際の、図3及び図7で説明したシミュレーションプログラムによる透過率分布の時間変化を計算した結果を図11(A)及び図11(B)に示す。図11(A)は、本発明の一実施例に係るシミュレーションプログラムによる一回目の計算結果を示す図である。図11(B)は、本発明の一実施例に係るシミュレーションプログラムによる2回目の計算結果を示す図である。図11(A)及び図11(B)において、素子構成は同一である。図11(A)及び図11(B)において、図10に示すシミュレーションで表示される領域9が表示ユニット53に表示された例を示している。
図11(A)及び図11(B)において、計算結果は、0msecから100msecを所定の20msec間隔で液晶分子6の配向現象が示される。
図11(A)と図11(B)の計算結果を参照すると、界面配向のばらつきを考慮した設定であるため、同一の素子構成であるにもかかわらず、図11(A)の一回目の計算結果と図11(B)の計算結果とでは、異なる配向現象を示していることが分かる。シミュレーションプログラムでは、計算するたびに異なる結果となる。
図12(A)及び図12(B)は、図11(A)と図11(B)とにおける同一経過時刻t(k)における液晶分子6の配向状態を示す図である。例えば、図12(A)において、2つの液晶分子6がストライプ方向においてほぼ同一方向に傾斜していたとしても、再度、シミュレーションプログラムを実行した場合には、図12(B)に示すように、同一の2つの液晶分子6がストライプ方向において前回と同一の方向に傾斜するとは限らない。ストライプ方向において互いに逆向きに傾斜し、逆向きに傾斜した領域間に境界ドメインが生じる場合もある。すなわち、界面での配向のばらつきを考慮した計算により、実際の液晶素子10の挙動を再現することができる。
一方、界面での配向のばらつきを考慮していない従来のシミュレーションソフトにより同様の計算を行うと、常に同一の計算結果が得られる。つまり、実際の液晶素子10の挙動を再現することはできない。
本発明は、上記素子構成に限定されるものではなく、他の素子構成であっても適応可能である。
また、図7のステップS33にて乱数を発生させる処理を、更に、ランダムに選択された1つ以上の節点(x(i),z(j))に対して実行させるようにしても良い。
このように、本発明によれば、実際の液晶素子10における現象をより忠実に再現することができるシミュレーションソフトを実現することができる。
以下に付記する。
(付記1)
コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションさせるシミュレーションプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、
前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手順と、
前記設定手順によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手順とを有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記2)
前記配向方向決定手順は、前記液晶分子の方位角及び極角とで決まる所定の配向方向を中心とする、ばらつき範囲設定手順によって設定された前記ばらつき範囲を示す角度に基づいて、前記配向方向を決定することを特徴とする付記1記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記3)
前記配向方向決定手順は、前記ばらつき範囲内でランダムに前記配向方向を決定することを特徴とする付記1及び2記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記4)
前記配向方向決定手順は、所定時間経過後に、前記ばらつき範囲内でランダムに前記配向方向を決定することを特徴とする付記1乃至3のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記5)
前記配向方向決定手順は、一つ以上の節点において前記配向方向を決定することを特徴とする付記1乃至4のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記6)
前記配向方向決定手順は、複数の前記節点を含む処理対象となる領域において、その領域内のポテンシャルエネルギーを最小となるように前期配向方向を決定することを特徴とする付記1乃至5のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記7)
前記ばらつき範囲設定手順は、前記成分として、液晶の配向、液晶の物性、前記液晶素子を構成する液晶以外の物質の物性のうちの1つ以上について前記ばらつき範囲を設定することを特徴とする付記1乃至6のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記8)
前記成分としての前記液晶の物性は、弾性定数、誘電率、粘性係数、屈折率、カイラリティ、双極子モーメント、コーン角、抵抗率、及び、他物質間とのアンカリングエネルギーの1つ以上を含むことを特徴とする付記1乃至7のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記9)
前記成分としての前記液晶以外の物質の物性は、誘電率、屈折率、及び、抵抗率の1つ以上を含むことを特徴とする付記1乃至8のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記10)
前記ばらつき範囲設定手順は、
前記配向方向を利用者から取得する配向方向取得手順と、
前記ばらつき範囲を前記利用者から取得するばらつき範囲取得手順とを有することを特徴とする付記1乃至9のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記11)
コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションさせるコンピュータ実行可能なプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手順と、
前記設定手順によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手順とを実行させることを特徴とするコンピュータ実行可能なプログラム。
(付記12)
液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションするシミュレーション装置において、
前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手段とを有することを特徴とするシミュレーション装置。
(付記13)
コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションするシミュレーション方法において、
前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手順と、
前記設定手順によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手順とを有することを特徴とするシミュレーション方法。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
図1は、液晶素子の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係るシミュレーション装置のハードウェア構成を示す図である。 時間経過に応じた液晶分子の配向を算出する処理を説明するためのフローチャート図である。 図4は、界面上の液晶分子の配向状態を示す図である。 図5は、液晶分子の配向状態を示す図である。 図6は、節点を説明するための図である。 初期配向の設定処理を説明する図である。 図8は、液晶分子の配向設定ダイアログの例を示す図である。 図9は、詳細設定画面の例を示す図である。 図10は、シミュレーションで表示される領域を示す図である。 本発明の一実施例に係るシミュレーションプログラムによる計算結果を示す図である。 同一経過時刻t(k)における液晶分子の配向状態を示す図である。
符号の説明
1 偏光板
2 透明基板
3a,3b 電極
4 配向膜
5 液晶層
6 液晶分子
10 液晶素子
51 CPU
52 メモリユニット
53 表示ユニット
54 出力ユニット
55 入力ユニット
56 通信ユニット
57 記憶装置
58 ドライバ
59 記憶媒体

Claims (10)

  1. コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションさせるシミュレーションプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、
    前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手順と、
    複数の節点を含む処理対象となる領域において、節点毎に、互いに隣接する節点に対して相関なく、液晶分子の配向方向が所定方向を中心として、前記設定手順によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手順とを、前記コンピュータの記憶領域に格納された前記シミュレーションプログラムに従って該コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  2. 前記配向方向決定手順は、前記液晶分子の方位角及び極角とで決まる所定の配向方向を中心とする、ばらつき範囲設定手順によって設定された前記ばらつき範囲を示す角度に基づいて、前記配向方向を決定することを特徴とする請求項1記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  3. 前記配向方向決定手順は、前記ばらつき範囲内でランダムに前記配向方向を決定することを特徴とする請求項1又は2記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  4. 前記配向方向決定手順は、節点毎に、現時間の液晶分子ダイレクタ成分を用いて電位を算出し、該現時間の電位を用いて次時間の液晶分子ダイレクタ成分を算出して、液晶分子ダイレクタと電位計算の計算を交互に繰り返すことによって、前記ばらつき範囲内でランダムに前記配向方向を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  5. 前記配向方向決定手順は、一つ以上の節点において前記配向方向を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  6. 前記配向方向決定手順は、複数の前記節点を含む処理対象となる領域において、その領域内のポテンシャルエネルギーを最小となるように前配向方向を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  7. 前記ばらつき範囲設定手順は、前記成分として、液晶の配向、液晶の物性、前記液晶素子を構成する液晶以外の物質の物性のうちの1つ以上について前記ばらつき範囲を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  8. 前記ばらつき範囲設定手順は、
    前記配向方向を利用者から取得する配向方向取得手順と、
    前記ばらつき範囲を前記利用者から取得するばらつき範囲取得手順とを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  9. コンピュータに液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションさせるコンピュータ実行可能なプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手順と、
    複数の節点を含む処理対象となる領域において、節点毎に、互いに隣接する節点に対して相関なく、液晶分子の配向方向が所定方向を中心として、前記設定手順によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手順とを、前記コンピュータの記憶領域に格納された前記プログラムに従って該コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ実行可能なプログラム。
  10. コンピュータが液晶素子における液晶分子配列をシミュレーションするシミュレーション装置において、
    前記コンピュータの記憶領域に格納された前記プログラムを実行することによって、
    前記液晶分子配列を決定する少なくとも1つ以上の成分に対して、該成分のばらつき範囲を設定するばらつき範囲設定手段と、
    複数の節点を含む処理対象となる領域において、節点毎に、互いに隣接する節点に対して相関なく、液晶分子の配向方向が所定方向を中心として、前記設定手段によって設定された前記ばらつき範囲内にて、前記液晶素子の液晶分子の配向方向を決定する配向方向決定手段として、該コンピュータを機能させることを特徴とするシミュレーション装置。
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