JP4473461B2

JP4473461B2 - Fuel tank

Info

Publication number: JP4473461B2
Application number: JP2001070136A
Authority: JP
Inventors: 年寛白川
Original assignee: Unipres Corp
Current assignee: Unipres Corp
Priority date: 2001-03-13
Filing date: 2001-03-13
Publication date: 2010-06-02
Anticipated expiration: 2021-03-13
Also published as: JP2002264671A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に用いられる燃料タンクの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の一般的な燃料タンクとしては、図７に示すように、タンク本体１に設けられた孔２に、燃料ポンプやフイラーチューブ等のタンク連結部材６が装着されているが、タンク本体１の孔２周りには円盤状のリテーナ３が溶接により固定され、リテーナ３の雌ねじ部３ａに螺着するワッシャ付ボルト５によりゲージリテーナ４を押さえてタンク連結部材６側のフランジ部６ａを圧接固定するように構成されている。符号７はＯリング、符号１ａは、ボルト５先端部の逃げのための凹部である。
【０００３】
リテーナ３は金属製で、一般にはスポット溶接により金属製タンク本体１に固定されるが、タンク本体１との溶接性を考慮して、リテーナ３には、一般的には亜鉛メッキ等の通電性良好な材料による表面処理が施されている。一方、タンク本体１には、防錆性に有効なすず・鉛（ターンシート）メッキ処理またはアルミメッキ処理が一般に施されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来技術では、以下のような欠点があった。
【０００５】
まず第１に、一般的にタンク上面には泥や水が溜まり易く、またタンク本体１とリテーナ３間やリテーナ３とゲージリテーナ４間等に隙間があるため、隙間腐食が発生し易い。第２に、タンク本体１とリテーナ３間では、それぞれの表面処理層の材質の違いから、電触による腐食が水分の存在により助長され易い。
【０００６】
したがって、前記した問題を回避するために、リテーナ３の溶接後に、黒色塗装や防錆ワックス処理等を施す必要があるが、タンク本体１とリテーナ３間の隙間への塗装やワックスの確実な塗布等、十分な管理が必要であった。
【０００７】
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、構造が簡潔でリテーナ固定部周辺に錆や電触による腐食の発生しない燃料タンクを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項１に係る燃料タンクにおいては、タンク本体に燃料ポンプやフイラーチューブ等のタンク連結部材装着用の孔が設けられ、前記タンク本体の前記装着孔を取り囲む領域前面に前記装着孔に対応する孔を設けたリテーナが溶接固定され、前記装着孔に装着されたタンク連結部材側のフランジ部が前記リテーナに配したボルトと前記リテーナ上面との間で挟持固定された燃料タンクにおいて、
前記リテーナは、前記タンク本体形成壁の前面側に膨出し前記装着孔を周回する内外２条のビード部間の凹部内に配置され、前記リテーナには、周方向に複数個のボルト挿通孔が設けられるとともに、リテーナ裏面側のボルト挿通孔周縁部にはフランジ付締結ボルトのフランジ係合用の凹部が設けられ、前記リテーナの上面には、前記締結ボルトの軸部に密着するボルト挿通孔が形成されて少なくとも前記２条のビード部を含む前記凹部領域を覆うシートパッキンが配置され、前記シートパッキン上には、ボルト貫通用の孔またはスリットを設けた前記タンク連結部材側のフランジ部が配置され、前記フランジ部を貫通して突出する前記フランジ付き締結ボルトの雄ねじ部にナットが螺合して、前記ボルトとナット間の締結力により前記シートパッキンが前記２条のビード部に圧接保持されるように構成した。
（作用）シートパッキンが２条のビード部に圧接保持されるとともに、シートパッキンのボルト挿通孔が締結ボルトの軸部に密着して、２条のビード部間の凹部が外部に対し密閉されて、凹部外側の水や泥が凹部内に侵入できない。即ち、シートパッキンとリブ間の圧接面からも、シートパッキンのボルト挿通孔とボルト軸部間の圧接面からも、凹部内に水や泥が侵入できない。
【０００９】
請求項２においては、請求項１に記載の燃料タンクにおいて、前記リテーナとタンク本体とを、それぞれイオン化傾向の近い金属で構成するようにした。
（作用）タンク本体に溶接されたリテーナ（の構成金属）は、タンク本体（の構成金属）とイオン化傾向が近いので、両者間に電流が流れず、電触による腐食が生じない。
【００１０】
請求項３においては、請求項１または２に記載の燃料タンクにおいて、前記リテーナにおけるボルト挿通孔およびフランジ係合用の凹部を、前記締結ボルトの軸部およびフランジと遊合するように構成した。
（作用）締結ボルトの軸部とリテーナのボルト挿通孔間および締結ボルトのフランジとフランジ係合用の凹部間には隙間が設けられているため、シートパッキンのボルト挿通孔に締結ボルトの軸部を係合密着させたときに、締結ボルトの軸部がシートパッキンのボルト挿通孔に圧接する位置を基準として、締結ボルトがリテーナのボルト挿通孔およびフランジ係合用の凹部を横切る方向に自由に移動して、シートパッキンのボルト挿通孔とリテーナのボルト挿通孔間の位置のばらつきが吸収されて、締結ボルトの軸部にシートパッキンのボルト挿通孔が密着する状態に保持される。
【００１１】
請求項４においては、請求項１〜３のいずれかに記載の燃料タンクにおいて、前記締結ボルトのフランジと前記リテーナ側のフランジ係合用の凹部間に、ボルト回り止め手段を設けるように構成した。ボルト回り止め手段としては、例えば、ボルト側のフランジおよびフランジ係合用凹部をそれぞれ楕円形状や矩形状にした構成が考えられる。
（作用）締結ボルトの雄ねじ部にナットを螺合させる際に、締結ボルトがフランジ係合用の凹部との間で回り止めされて、ナットの雄ねじ部への螺合を短時間で行うことができる。
【００１２】
請求項５においては、請求項１〜４のいずれかに記載の燃料タンクにおいて、前記リテーナにおけるボルト挿通孔を長孔で、前記締結ボルトのフランジを、前記リテーナの前面側から前記長孔に挿入して裏面側のフランジ係合用の凹部に係合できる、前記長孔に整合する形状に形成するようにした。
（作用）一般には、リテーナ裏面側から締結ボルトをボルト挿通孔に挿通してボルトのフランジをフランジ係合用凹部に係合させた状態にしてタンク本体形成壁に溶接するが、リテーナをタンク本体形成壁に溶接した後、締結ボルトのフランジをリテーナの前面側から長孔に挿入し、締結ボルトを回動してフランジを裏面側のフランジ係合用の凹部に係合させることができる。即ち、締結ボルトを後付けできる。
【００１３】
請求項６においては、請求項１〜５のいずれかに記載の燃料タンクにおいて、前記２条のビード部間の凹部の底面を前記タンク本体形成壁面より低く構成した。
（作用）２条のビード部間の凹部が深い分、リテーナを厚くでき、それだけ締結ボルトの取付座面強度が高くなる。また、２条のビード部間の凹部が深い分、２条のビード部の高さを低くでき、それだけ２条のビード部および２条のビード部で囲まれた凹部領域をプレス成形する際のプレス力が小さくてよい。
【００１４】
請求項７においては、請求項１〜６のいずれかに記載の燃料タンクにおいて、前記リテーナの上面を前記タンク本体表面と面一に構成した。
（作用）シートパッキンは凹部外側のタンク形成壁および凹部内のリテーナ上面に圧接されて、シートパッキンとタンク形成壁間に水や泥が侵入できない。特に、シートパッキンはリテーナ上面に圧縮されることで、ボルト挿通孔の内周面が締結ボルトの軸部により強く圧接される。
【００１５】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を実施例に基づいて説明する。
【００１６】
図１〜図３は、本発明に係る燃料タンクの第１の実施例を示し、図１は第１の実施例である燃料タンクの要部分解斜視図、図２は同燃料タンクの要部であるタンク連結部材装着孔周辺の断面図（図１に示す線II−IIに沿う断面図）、図３はリテーナ裏面側に設けられたフランジ係合用凹部の拡大斜視図である。
これらの図において、符号１０は、金属（例えば、鉄合金）製の燃料タンク本体で、タンク本体１０の上面には、円形の燃料ポンプ装着孔１２が設けられ、この装着孔１２に燃料ポンプ４０が装着されるとともに、燃料ポンプ４０側のフランジ部４２がボルトナット締結により、装着孔１２周縁部に固定されている。なお、このタンク本体１０の表面には、防錆対策としてのすず・鉛メッキ処理等が施されている。
【００１７】
符号１４，１６は、タンク本体形成壁の前面側に膨出し装着孔１２を周回する内外２条のビード部で、ビード部１４，１６間の凹部１５内には、スポット溶接によりタンク本体１０形成壁に固定された円盤形状の金属(例えば、鉄合金)製リテーナ２０が配置されている。なお、リテーナ２０の表面には、溶接性および電触による腐食回避の観点から、タンク本体１０に施されているメッキ処理と同様のイオン化傾向をもつ、すず・鉛メッキ処理等が施されている。さらに、タンク本体の外表面には、さらなる錆び止め対策として、図１符号Ｌに示す範囲（リテーナ２０より外側の領域）に、例えば、黒色塗装や防錆ワックス処理等が施されている。
【００１８】
リテーナ２０には、周方向等分６個所にボルト挿通孔２２が設けられ、リテーナ２０裏面側のボルト挿通孔２２の周縁部には、フランジ付締結ボルト２６のフランジ２６ａが係合できる凹部２３が設けられ、それぞれのボルト挿通孔２２には、その雄ねじ部２６ｃが上方に向くようにフランジ付き締結ボルト２６が装着されている。ボルト２６側のフランジ２６ａおよびリテーナ２０側の凹部２３は、図３に示すように、それぞれ楕円形状（長円形状）に形成されて、締結ボルト２６の回り止め手段を構成している。
【００１９】
リテーナ２０の上面には、２条のビード部１４，１６を含む凹部１５領域を覆うシートパッキン３０が配置され、シートパッキン３０には、締結ボルト２６の軸部２６ｂに密着するボルト挿通孔３２が形成されている。即ち、シートパッキン３０のボルト挿着孔３２の口径が終結ボルト２６の軸部２６ｂの外径よりわずかに小さく形成されている。
シートパッキン３０上には、ボルト貫通孔４４の設けられた燃料ポンプ４０側のフランジ部４２が配置され、フランジ部４２(のボルト貫通孔４４)を貫通して上方に突出する締結ボルト２６の雄ねじ部２６ｃに座金２８を介してナット２９が螺合して、ボルト２６とナット２９間の締結力によりシートパッキン３０が２条のビード部１４，１６に圧接保持されて、凹部１５内の防水がとられている。
【００２０】
即ち、シートパッキン３０が外側のビード部１６に圧接保持されて、凹部１５の外周側からの凹部１５内への水の侵入が阻止され、シートパッキン３０が内側のビード部１４に圧接保持されて、凹部１５の内周側からの凹部１５内への水やガソリンの侵入が阻止される。また、シートパッキン３０のボルト挿通孔３２は締結ボルト２６の軸部２６ｂに密着しているが、特に、シートパッキン３０がリテーナ２０に圧縮されることで、ボルト挿通孔３２の内周面が狭まる方向に付勢されて、ボルト軸部２６ｂに圧接されるので、シートパッキン３０のボルト挿通孔３２からの凹部１５内への水の侵入も阻止される。
【００２１】
また、ボルト２６のフランジ２６ａとリテーナ２０の凹部２３、およびリテーナ２０のボルト挿通孔２２とボルト軸部２６ｂとは、互いに遊合するように構成されて、シートパッキン３０のボルト挿通孔３２とリテーナ２０のボルト挿通孔２２間の位置のばらつきを吸収できるようになっている。
即ち、リテーナ２０のボルト挿通孔２２の位置とシートパッキン３０のボルト挿通孔３２の位置とは、製造上の誤差等が原因でその位置が多少ずれている場合があるが、締結ボルト２６の軸部２６ｂとリテーナ３０のボルト挿通孔３２間および締結ボルト２６のフランジ２６ａとリテーナ３０のフランジ係合用の凹部２３間には隙間が設けられているため、シートパッキン３０のボルト挿通孔３２に締結ボルト２６の軸部２６ｂを係合密着させたときに、ボルト軸部２６ｂがシートパッキン３０のボルト挿通孔３２に圧接する位置を基準として、締結ボルト２６がリテーナ２０のボルト挿通孔２２およびフランジ係合用の凹部２３を横切る方向に自由に移動できる。このため、シートパッキン３０のボルト挿通孔３２とリテーナ３０のボルト挿通孔３２間の位置のばらつきが吸収されて、締結ボルト２６の軸部２６ｂにシートパッキン３０のボルト挿通孔３２が密着する状態に保持される。
【００２２】
また、２条のビード部１４，１６間の凹部１５の底面１５ａは、図２に示すように、タンク本体形成壁面より低く構成されて、リテーナ２０の厚さが大きくされて、締結ボルト２６の取付座面強度が高くされている。また、凹部１５の深さが深い分、２条のビード部１４，１６の高さを低くでき、それだけビード部１４，１６および凹部１５をプレス成形し易い。
【００２３】
また、図２に示すように、リテーナ２０の上面が凹部１５外側のタンク本体表面と面一に構成されるとともに、ボルト２６の雄ねじ部２６ｃに螺合するナット２９を最も締め込んだときに、座金２８がボルト２６の段差部２６ｄに当接することで、ボルトナットによる締結力が一定となるように構成されている。即ち、ナット２９を最も締め込んだときに、シートパッキン３０はビード部１６の外側のタンク形成壁および凹部１５内のリテーナ２０の上面にほぼ同等の圧力で圧接される形態となって、シートパッキン３０とタンク形成壁間に水や泥が全く侵入できないし、シートパッキン３０のボルト挿通孔３２の内周面がボルト軸部２６ｂに一層強く圧接されて、ボルト挿通孔３２内に水や泥が侵入するおそれもない。
【００２４】
したがって、リテーナ２０が収容される凹部１５内は、一対のビード部１４，１６とシートパッキン３０と締結ボルトの軸部２６ｂによって密閉されて、防水が確保されているため、リテーナ２０や締結ボルトのフランジ２６ａが錆びにくい。さらに、防水が確保された上で、リテーナ２０およびタンク本体１０における表面処理層のイオン化傾向が同じため、リテーナ２０とタンク本体１０の接合部に電触による腐食が発生するおそれもない。
【００２５】
また、締結ボルト２６およびナット２９はステンレスまたは樹脂等で構成されて、水分にさらされても錆びにくい。また、締結ボルト２６やナット２９が錆びるおそれのある鉄合金製であっても、これらの外部に露出している部分だけに防錆処理を施せばよい。
【００２６】
図４は本発明の第２の実施例である燃料タンクの要部であるリテーナの斜視図、図５は同リテーナ裏面側に設けられたフランジ係合用凹部の拡大斜視図を示し、（ａ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナの前面側からボルトのフランジがボルト挿通孔に挿入される状態を示す図、（ｂ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナ裏面側のフランジ係合用凹部にボルトのフランジが係合した状態を示す図である。
【００２７】
前記第１の実施例では、締結ボルト２６をリテーナ２０の裏面側からボルト挿通孔２２に挿通させた上で、リテーナ２０をタンク本体１０に溶接する必要があったが、この第２の実施例では、タンク本体１０に溶接されたリテーナ２０に対し、締結ボルト２６を後付けできる構造となっている。
【００２８】
即ち、リテーナ２０のボルト挿通孔２２Ａは矩形状の長孔で、締結ボルト２６のフランジ２６ａは、このボルト挿通孔（長孔）２２Ａに整合する矩形状に形成されており、リテーナ２０の前面側からフランジ２６ａを長孔２２Ａに挿入して回動することで、裏面側のフランジ係合用の凹部２３Ａに係合できる。リテーナ２０裏面側の凹部２３Ａ内には、回動したフランジ２６ａに当接してボルト回り止め手段を構成する一対のリブ２４が設けられている。
【００２９】
図６は本発明の第３の実施例である燃料タンクの要部であるリテーナの斜視図で、（ａ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナの前面側からボルトのフランジがボルト挿通孔に挿入される状態を示す図、（ｂ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナ裏面側のフランジ係合用凹部にボルトのフランジが係合された状態を示す図である。
【００３０】
この第３の実施例も、前記第２の実施例と同様、タンク本体１０に溶接されたリテーナ２０に対し、締結ボルト２６を後付けできる構造となっている。
リテーナ２０裏面側の凹部２３Ｂを形成する壁の一部２５が、回動したフランジ２６ａに当接して締結ボルト２６を回り止めする回り止め手段を構成している点が相違し、その他は前記第２の実施例と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
【００３１】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１に係る燃料タンクによれば、リテーナの設けられている２条のビード部間の凹部がシートパッキンによって密閉されて、凹部内に外部の水や泥が侵入できないので、それだけリテーナに錆が発生しにくく、また、凹部内の防水がとれるので、リテーナとタンク本体間の電触による腐食も発生ししにくく、燃料タンクの耐錆性や耐久性が改善されたものとなる。
【００３２】
締結ボルトやナット等の水にさらされる部材だけに防錆処理を施すことで、防錆処理面積や防錆剤の使用量も少なくて済み、さらに、シートパッキンがＯリングに比べて安価であることからも、それだけ燃料タンクを低価格化できる。
【００３３】
請求項２によれば、リテーナに施す金属表面処理をタンク本体に施された金属表面処理とイオン化傾向の近いものとすることで、リテーナとタンク本体間に電触による腐食が生じないので、燃料タンクの耐腐食性や耐久性がさらに改善されたものとなる。
【００３４】
請求項３によれば、シートパッキンのボルト挿通孔とリテーナのボルト挿通孔間の位置のばらつきが吸収されて、シートパッキンのボルト挿通孔が締結ボルトの軸部に密着状態に保持され、凹部内のさらなる密閉性（防水性）が確保される。
【００３５】
請求項４によれば、ナットの締結ボルトの雄ねじ部への螺合を迅速に行うことができるので、タンク連結部材側のフランジ部のボルトナット締結が容易となる。
請求項５によれば、リテーナのタンク本体形成壁への溶接後に締結ボルトをリテーナのボルト挿通孔に挿入して係合できるので、リテーナのタンク本体形成壁への溶接作業が簡単となり、その後のリテーナへの締結ボルトの挿入係合作業も簡単である。特に、締結ボルトを後付けできない構造では、締結ボルトをリテーナのボルト挿通孔に挿入した状態に保持して溶接しなければならず、面倒であり、また締結ボルトをリテーナのボルト挿通孔に挿入することを忘れて、リテーナを溶接固定してしまうおそれもあったが、終結ボルトを後付けできる構造では、リテーナの溶接固定後に締結ボルトを係合できるので、このような問題もない。
【００３６】
請求項６によれば、リテーナを厚くすることで締結ボルトの取付座面強度が高められるので、タンク連結部材の取り付け強度を向上できる。
【００３７】
また、プレス形成する際のタンク本体形成壁側のビード部および凹部領域における材料伸びが少ないので、タンク連結部材装着孔周辺のタンク本体形成壁に施すプレス成形が容易となる。
【００３８】
請求項７によれば、シートパッキンは、凹部外側ではタンク形成壁に圧接して、シートパッキンとタンク形成壁間に水や泥が侵入できず、凹部内側ではリテーナに圧縮されて締結ボルト軸部により強く圧接されるので、シートパッキンのボルト挿通孔内に外部の水が侵入できず、凹部における防水が一層確保されたものとなっている。
【００３９】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る燃料タンクの第１の実施例の要部分解斜視図である。
【図２】同燃料タンクの要部であるタンク連結部材装着孔周辺の断面図（図１に示す線II−IIに沿う断面図）である。
【図３】リテーナ裏面側に設けられたフランジ係合用凹部の拡大斜視図である。
【図４】本発明の第２の実施例である燃料タンクの要部であるリテーナの斜視図である。
【図５】同リテーナ裏面側に設けられたフランジ係合用凹部の拡大斜視図を示し、（ａ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナの前面側からボルトのフランジがボルト挿通孔に挿入される状態を示す図、（ｂ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナ裏面側のフランジ係合用凹部にボルトのフランジが係合した状態を示す図である。
【図６】本発明の第３の実施例である燃料タンクの要部であるリテーナの斜視図で、（ａ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナの前面側からボルトのフランジがボルト挿通孔に挿入される状態を示す図、（ｂ）はタンク本体に溶接固定されたリテーナ裏面側のフランジ係合用凹部にボルトのフランジが係合された状態を示す図である。
【図７】従来技術である燃料タンクの要部断面図である。
【符号の説明】
１０タンク本体
１２タンク連結部材装着用の孔
１４内側のビード部
１５凹部
１５ａ凹部座面
１６外側のビード部
２０リテーナ
２２、２２Ａボルト挿通孔
２３、２３Ａ、２３Ｂフランジ係合用の凹部
２４ボルト回り止め手段であるリブ
２５ボルト回り止め手段である壁
２６フランジ付締結ボルト
２６ｂ締結ボルトの軸部
２６ｃ締結ボルトの雄ねじ部
２９ナット
３０シートパッキン
３２シートパッキンに設けられたボルト挿通用の孔
４０タンク連結部材である燃料ポンプ
４２タンク連結部材のフランジ部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a fuel tank used for an automobile or the like.
[0002]
[Prior art]
As a conventional general fuel tank, as shown in FIG. 7, a tank connecting member 6 such as a fuel pump or a filler tube is mounted in a hole 2 provided in the tank body 1. A disk-shaped retainer 3 is fixed around the hole 2 by welding, and the gauge retainer 4 is pressed by a bolt 5 with a washer that is screwed onto the female thread portion 3a of the retainer 3 to press-fix the flange portion 6a on the tank connecting member 6 side. It is configured as follows. Reference numeral 7 is an O-ring, and reference numeral 1 a is a recess for escaping the front end of the bolt 5.
[0003]
The retainer 3 is made of metal and is generally fixed to the metal tank main body 1 by spot welding. However, considering the weldability with the tank main body 1, the retainer 3 is generally energized such as galvanizing. Surface treatment with a good material. On the other hand, the tank body 1 is generally subjected to tin / lead (turn sheet) plating treatment or aluminum plating treatment effective for rust prevention.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the prior art described above has the following drawbacks.
[0005]
First, generally, mud and water tend to accumulate on the upper surface of the tank, and there is a gap between the tank body 1 and the retainer 3, or between the retainer 3 and the gauge retainer 4, etc., so crevice corrosion is likely to occur. Secondly, between the tank body 1 and the retainer 3, corrosion due to electrical contact is easily promoted by the presence of moisture due to the difference in the material of the respective surface treatment layers.
[0006]
Therefore, in order to avoid the above-mentioned problem, it is necessary to apply black coating or rust-proof wax treatment after the retainer 3 is welded. However, the coating between the tank body 1 and the retainer 3 and the reliable application of wax are required. Sufficient management was necessary.
[0007]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide a fuel tank that has a simple structure and does not cause corrosion due to rust or electrical contact around the retainer fixing portion.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the fuel tank according to claim 1, a front surface of a region surrounding the mounting hole of the tank main body is provided with a hole for mounting a tank connecting member such as a fuel pump or a filler tube in the tank main body. A retainer provided with a hole corresponding to the mounting hole is fixed by welding, and a flange portion on the tank connecting member side mounted in the mounting hole is clamped and fixed between a bolt disposed on the retainer and the upper surface of the retainer. In the fuel tank,
The retainer is disposed in a recess between two inner and outer bead portions that bulge to the front side of the tank body forming wall and circulate around the mounting hole, and the retainer has a plurality of bolt insertion holes in the circumferential direction. In addition, a recess for engaging the flanged fastening bolt is provided on the periphery of the bolt insertion hole on the back side of the retainer, and a bolt insertion hole is formed on the upper surface of the retainer to be in close contact with the shaft portion of the fastening bolt. A sheet packing covering at least the recessed area including the two bead portions is disposed, and a flange portion on the tank connecting member side provided with a bolt penetration hole or slit is disposed on the sheet packing. A nut is screwed into a male screw portion of the flanged fastening bolt protruding through the flange portion, and the seating force is generated by a fastening force between the bolt and the nut. Packing is configured to be pressure contact to the bead portion of the two rows.
(Operation) The sheet packing is held in pressure contact with the two bead portions, the bolt insertion hole of the sheet packing is in close contact with the shaft portion of the fastening bolt, and the recess between the two bead portions is sealed to the outside. The water and mud outside the recess cannot enter the recess. That is, neither water nor mud can enter the recess from the pressure contact surface between the sheet packing and the rib, or from the pressure contact surface between the bolt insertion hole of the sheet packing and the bolt shaft portion.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the fuel tank according to the first aspect, the retainer and the tank main body are each made of a metal having a close ionization tendency.
(Operation) The retainer welded to the tank main body (component metal) has a similar ionization tendency to that of the tank main body (component metal), so that no current flows between them and corrosion due to electric contact does not occur.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the fuel tank according to the first or second aspect, the bolt insertion hole and the flange engaging recess in the retainer are configured to freely engage with the shaft portion and the flange of the fastening bolt.
(Operation) Since there are gaps between the fastening bolt shaft portion and the retainer bolt insertion hole and between the fastening bolt flange and the recess for engaging the flange, the fastening bolt shaft portion is inserted into the bolt insertion hole of the seat packing. The fastening bolt moves freely in the direction crossing the retainer bolt insertion hole and the flange engagement recess with reference to the position where the shaft portion of the fastening bolt presses against the bolt insertion hole of the seat packing when the engagement is brought into close contact. Thus, the variation in position between the bolt insertion hole of the seat packing and the bolt insertion hole of the retainer is absorbed, and the bolt insertion hole of the sheet packing is held in close contact with the shaft portion of the fastening bolt.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in the fuel tank according to any one of the first to third aspects, a bolt detent means is provided between the flange of the fastening bolt and the recess for engaging the flange on the retainer side. As the bolt detent means, for example, a configuration in which the bolt-side flange and the flange engaging recess are made into an elliptical shape or a rectangular shape, respectively, can be considered.
(Operation) When the nut is screwed into the male screw portion of the fastening bolt, the fastening bolt is prevented from rotating between the flange engaging recess and the nut can be screwed into the male screw portion in a short time. .
[0012]
According to a fifth aspect of the present invention, in the fuel tank according to any one of the first to fourth aspects, the bolt insertion hole in the retainer is a long hole, and the flange of the fastening bolt is inserted into the long hole from the front side of the retainer. Thus, it is formed in a shape that can be engaged with the recess for engaging the flange on the back surface side and that matches the long hole.
(Operation) Generally, the fastening bolt is inserted into the bolt insertion hole from the rear side of the retainer and the flange of the bolt is engaged with the flange engaging recess, and is welded to the tank body forming wall. After welding to the wall, the flange of the fastening bolt can be inserted into the elongated hole from the front side of the retainer, and the fastening bolt can be rotated to engage the flange with the recess for engaging the flange on the back side. That is, the fastening bolt can be retrofitted.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, in the fuel tank according to any one of the first to fifth aspects, the bottom surface of the recess between the two bead portions is configured to be lower than the tank body forming wall surface.
(Operation) Since the recess between the two bead portions is deep, the retainer can be thickened, and the mounting seating surface strength of the fastening bolt is increased accordingly. In addition, since the recess between the two bead portions is deep, the height of the two bead portions can be lowered, and the recess region surrounded by the two bead portions and the two bead portions can be pressed accordingly. The pressing force may be small.
[0014]
According to a seventh aspect of the present invention, in the fuel tank according to any one of the first to sixth aspects, the upper surface of the retainer is flush with the surface of the tank body.
(Operation) The sheet packing is pressed against the tank forming wall outside the recess and the upper surface of the retainer inside the recess, so that water and mud cannot enter between the sheet packing and the tank forming wall. In particular, the seat packing is compressed on the upper surface of the retainer, so that the inner peripheral surface of the bolt insertion hole is strongly pressed against the shaft portion of the fastening bolt.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described based on examples.
[0016]
1 to 3 show a first embodiment of a fuel tank according to the present invention, FIG. 1 is an exploded perspective view of a main portion of the fuel tank according to the first embodiment, and FIG. 2 is a main portion of the fuel tank. FIG. 3 is an enlarged perspective view of a flange engaging recess provided on the back side of the retainer. FIG. 3 is a cross-sectional view around the tank connecting member mounting hole (cross-sectional view taken along line II-II shown in FIG. 1).
In these drawings, reference numeral 10 denotes a fuel tank body made of metal (for example, an iron alloy). A circular fuel pump mounting hole 12 is provided on the upper surface of the tank body 10, and a fuel pump 40 is provided in the mounting hole 12. Is mounted, and the flange portion 42 on the fuel pump 40 side is fixed to the peripheral portion of the mounting hole 12 by fastening the bolts and nuts. The surface of the tank body 10 is subjected to tin / lead plating treatment as a rust prevention measure.
[0017]
Reference numerals 14 and 16 denote two inner and outer bead portions which bulge to the front surface side of the tank body forming wall and circulate around the mounting hole 12, and the tank body 10 is formed in the recess 15 between the bead portions 14 and 16 by spot welding. A disc-shaped metal (for example, iron alloy) retainer 20 fixed to the wall is disposed. In addition, the surface of the retainer 20 is subjected to tin / lead plating treatment having the same ionization tendency as the plating treatment applied to the tank body 10 from the viewpoint of weldability and avoidance of corrosion due to electric contact. . Further, the outer surface of the tank main body is subjected to, for example, black coating or rust preventive wax treatment in a range (an area outside the retainer 20) shown in FIG.
[0018]
The retainer 20 is provided with bolt insertion holes 22 at six locations in the circumferential direction, and a recess 23 into which the flange 26a of the flanged fastening bolt 26 can be engaged with the peripheral edge of the bolt insertion hole 22 on the back surface side of the retainer 20. Each bolt insertion hole 22 is provided with a flanged fastening bolt 26 so that the male thread portion 26c faces upward. As shown in FIG. 3, the flange 26 a on the bolt 26 side and the recess 23 on the retainer 20 side are each formed in an oval shape (oval shape) to constitute a detent means for the fastening bolt 26.
[0019]
A seat packing 30 is disposed on the upper surface of the retainer 20 so as to cover the recessed portion 15 including the two bead portions 14 and 16. The seat packing 30 has a bolt insertion hole 32 that is in close contact with the shaft portion 26 b of the fastening bolt 26. Is formed. That is, the diameter of the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 is slightly smaller than the outer diameter of the shaft portion 26 b of the termination bolt 26.
A flange portion 42 on the fuel pump 40 side provided with a bolt through hole 44 is disposed on the seat packing 30, and the male screw of the fastening bolt 26 that protrudes upward through the flange portion 42 (the bolt through hole 44 thereof). A nut 29 is screwed onto the portion 26 c via a washer 28, and the seat packing 30 is pressed against and held by the two bead portions 14 and 16 by the fastening force between the bolt 26 and the nut 29, so that the waterproofing in the recess 15 is achieved. It has been taken.
[0020]
That is, the sheet packing 30 is held in pressure contact with the outer bead portion 16 to prevent water from entering the recess 15 from the outer peripheral side of the recess 15, and the sheet packing 30 is pressed against and held in the inner bead portion 14. Intrusion of water or gasoline into the recess 15 from the inner peripheral side of the recess 15 is prevented. The bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 is in close contact with the shaft portion 26b of the fastening bolt 26. In particular, the inner peripheral surface of the bolt insertion hole 32 is narrowed when the seat packing 30 is compressed by the retainer 20. Since it is urged in the direction and pressed against the bolt shaft portion 26 b, water intrusion into the recess 15 from the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 is also prevented.
[0021]
In addition, the flange 26a of the bolt 26 and the recess 23 of the retainer 20, and the bolt insertion hole 22 and the bolt shaft portion 26b of the retainer 20 are configured to loosely engage with each other, so that the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 and the retainer The variation in the position between the 20 bolt insertion holes 22 can be absorbed.
That is, the position of the bolt insertion hole 22 of the retainer 20 and the position of the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 may be slightly shifted due to manufacturing errors or the like. Since gaps are provided between the portion 26 b and the bolt insertion hole 32 of the retainer 30 and between the flange 26 a of the fastening bolt 26 and the flange engaging recess 23 of the retainer 30, the fastening bolt is inserted into the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30. The fastening bolt 26 is used for engaging the bolt insertion hole 22 of the retainer 20 and the flange with reference to the position where the bolt shaft portion 26b is in pressure contact with the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 when the shaft portion 26b of the 26 is engaged and brought into close contact. It is possible to move freely in the direction crossing the recess 23. For this reason, the variation in the position between the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 and the bolt insertion hole 32 of the retainer 30 is absorbed, and the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 is in close contact with the shaft portion 26b of the fastening bolt 26. Retained.
[0022]
Further, as shown in FIG. 2, the bottom surface 15 a of the concave portion 15 between the two bead portions 14 and 16 is configured to be lower than the tank body forming wall surface, and the thickness of the retainer 20 is increased. The mounting seat surface strength is increased. Moreover, since the depth of the recessed part 15 is deep, the height of the two bead parts 14 and 16 can be made low, and the bead parts 14 and 16 and the recessed part 15 are easy to press-mold.
[0023]
Further, as shown in FIG. 2, the upper surface of the retainer 20 is configured to be flush with the tank body surface outside the recess 15, and when the nut 29 screwed into the male thread portion 26 c of the bolt 26 is tightened most, The washer 28 is in contact with the stepped portion 26d of the bolt 26 so that the fastening force by the bolt and nut is constant. That is, when the nut 29 is tightened the most, the sheet packing 30 is brought into pressure contact with the tank forming wall outside the bead portion 16 and the upper surface of the retainer 20 in the recess 15 with substantially the same pressure. No water or mud can enter between the tank 30 and the tank forming wall, and the inner peripheral surface of the bolt insertion hole 32 of the seat packing 30 is further pressed into contact with the bolt shaft portion 26b. There is no risk of intrusion.
[0024]
Accordingly, the recess 15 in which the retainer 20 is accommodated is sealed by the pair of bead portions 14 and 16, the sheet packing 30, and the fastening bolt shaft portion 26 b, so that waterproofness is ensured. The flange 26a is not easily rusted. Furthermore, since the ionization tendency of the surface treatment layer in the retainer 20 and the tank body 10 is the same after the waterproofing is ensured, there is no possibility that corrosion due to electrical contact occurs at the joint between the retainer 20 and the tank body 10.
[0025]
Further, the fastening bolt 26 and the nut 29 are made of stainless steel or resin, and are not easily rusted even when exposed to moisture. Moreover, even if the fastening bolt 26 and the nut 29 are made of an iron alloy that may be rusted, only the portions exposed to the outside may be subjected to rust prevention treatment.
[0026]
FIG. 4 is a perspective view of a retainer that is a main part of a fuel tank according to a second embodiment of the present invention. FIG. 5 is an enlarged perspective view of a flange engaging recess provided on the back side of the retainer. FIG. 6B is a diagram showing a state in which a bolt flange is inserted into a bolt insertion hole from the front side of a retainer welded and fixed to the tank body, and FIG. It is a figure which shows the state which the flange of engaged.
[0027]
In the first embodiment, it is necessary to weld the retainer 20 to the tank body 10 after the fastening bolt 26 is inserted into the bolt insertion hole 22 from the back surface side of the retainer 20. This second embodiment Then, the fastening bolt 26 can be retrofitted to the retainer 20 welded to the tank body 10.
[0028]
That is, the bolt insertion hole 22A of the retainer 20 is a rectangular long hole, and the flange 26a of the fastening bolt 26 is formed in a rectangular shape that matches the bolt insertion hole (long hole) 22A. By inserting the flange 26a into the elongated hole 22A and turning it, it is possible to engage with the flange engaging recess 23A on the back surface side. In the recess 23A on the rear surface side of the retainer 20, a pair of ribs 24 are provided which constitute a bolt detent means in contact with the rotated flange 26a.
[0029]
FIG. 6 is a perspective view of a retainer which is a main part of a fuel tank according to a third embodiment of the present invention. FIG. 6A is a bolt flange from the front side of the retainer welded to the tank body to the bolt insertion hole. The figure which shows the state inserted, (b) is a figure which shows the state which the flange of the volt | bolt was engaged with the recessed part for flange engagement of the retainer back surface side fixed by welding to the tank main body.
[0030]
In the third embodiment, the fastening bolt 26 can be retrofitted to the retainer 20 welded to the tank body 10 as in the second embodiment.
A difference is that a part 25 of the wall forming the recess 23B on the back surface side of the retainer 20 constitutes a detent means for preventing the fastening bolt 26 from rotating by abutting against the rotated flange 26a. This is the same as the embodiment of FIG.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the fuel tank of the first aspect, the recess between the two bead portions provided with the retainer is sealed by the sheet packing, and external water and mud cannot enter the recess. As a result, the retainer is less likely to rust, and the recess is waterproof, so corrosion due to electrical contact between the retainer and the tank body is less likely to occur, and the rust resistance and durability of the fuel tank are improved. It will be a thing.
[0032]
By applying rust prevention treatment only to the parts exposed to water such as fastening bolts and nuts, the rust prevention treatment area and the amount of rust prevention agent can be reduced, and sheet packing is less expensive than O-rings. Therefore, the price of the fuel tank can be reduced accordingly.
[0033]
According to claim 2, since the metal surface treatment applied to the retainer is similar in ionization tendency to the metal surface treatment applied to the tank body, corrosion due to electric contact does not occur between the retainer and the tank body. The corrosion resistance and durability of the tank will be further improved.
[0034]
According to the third aspect, the variation in the position between the bolt insertion hole of the seat packing and the bolt insertion hole of the retainer is absorbed, and the bolt insertion hole of the seat packing is held in close contact with the shaft portion of the fastening bolt. Further sealing (waterproof) is ensured.
[0035]
According to the fourth aspect, since the nut can be quickly screwed into the male threaded portion of the fastening bolt, bolt and nut fastening of the flange portion on the tank connecting member side is facilitated.
According to the fifth aspect, since the fastening bolt can be inserted and engaged with the bolt insertion hole of the retainer after the retainer is welded to the tank body forming wall, the welding operation of the retainer to the tank body forming wall is simplified. It is easy to insert and engage the fastening bolt with the retainer. In particular, in a structure in which a fastening bolt cannot be retrofitted, the fastening bolt must be held and welded in a state where it is inserted into the bolt insertion hole of the retainer, which is troublesome, and the fastening bolt must be inserted into the bolt insertion hole of the retainer. However, in the structure in which the end bolt can be retrofitted, the fastening bolt can be engaged after the retainer is fixed by welding, so there is no such problem.
[0036]
According to the sixth aspect, since the mounting seat surface strength of the fastening bolt can be increased by increasing the thickness of the retainer, the mounting strength of the tank connecting member can be improved.
[0037]
In addition, since the material elongation in the bead portion and the recessed region on the tank body forming wall side during press forming is small, press molding applied to the tank body forming wall around the tank connecting member mounting hole becomes easy.
[0038]
According to the seventh aspect, the seat packing is pressed against the tank forming wall on the outer side of the recess, so that water and mud cannot enter between the seat packing and the tank forming wall, and is compressed by the retainer on the inner side of the recess to be the fastening bolt shaft portion. Therefore, external water cannot enter the bolt insertion hole of the seat packing, and waterproofing in the concave portion is further ensured.
[0039]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of an essential part of a first embodiment of a fuel tank according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view (a cross-sectional view taken along a line II-II shown in FIG. 1) around a tank connecting member mounting hole, which is a main part of the fuel tank.
FIG. 3 is an enlarged perspective view of a flange engaging recess provided on the back side of the retainer.
FIG. 4 is a perspective view of a retainer that is a main part of a fuel tank according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged perspective view of a flange engaging recess provided on the rear surface side of the retainer. FIG. 5A is a diagram illustrating a case where a bolt flange is inserted into a bolt insertion hole from the front side of the retainer welded and fixed to the tank body. The figure which shows a state, (b) is a figure which shows the state which the flange of the volt | bolt engaged with the recessed part for flange engagement of the retainer back surface side fixed by welding to the tank main body.
FIG. 6 is a perspective view of a retainer that is a main part of a fuel tank according to a third embodiment of the present invention. FIG. 6A is a bolt insertion hole from the front side of the retainer fixed to the tank body by welding. FIG. 5B is a diagram showing a state in which the flange of the bolt is engaged with the flange engaging recess on the back side of the retainer that is welded and fixed to the tank body.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a principal part of a conventional fuel tank.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Tank main body 12 Hole for tank connection member 14 Inner bead part 15 Recess 15a Recess seat 16 Outer bead part 20 Retainer 22, 22A Bolt insertion hole 23, 23A, 23B Flange engagement recessed part 24 Bolt detent means The rib 25 The wall 26 which is a bolt detent means The flanged fastening bolt 26b The fastening bolt shaft 26c The fastening screw male thread 29 The nut 30 The seat packing 32 The bolt insertion hole 40 provided in the seat packing The tank connecting member Some fuel pump 42 Flange of tank connecting member

Claims

The tank body is provided with a hole for mounting a tank connecting member such as a fuel pump or a filler tube, and a retainer having a hole corresponding to the mounting hole is welded and fixed to the front surface of the area surrounding the mounting hole of the tank body. In the fuel tank in which the tank connecting member side flange portion mounted in the mounting hole is sandwiched and fixed between the bolt disposed on the retainer and the retainer upper surface,
The retainer is disposed in a recess between two inner and outer bead portions that bulge to the front side of the tank body forming wall and circulate around the mounting hole, and the retainer has a plurality of bolt insertion holes in the circumferential direction. In addition, a recess for engaging the flanged fastening bolt is provided on the periphery of the bolt insertion hole on the back side of the retainer, and a bolt insertion hole is formed on the upper surface of the retainer to be in close contact with the shaft portion of the fastening bolt. A sheet packing covering at least the recessed area including the two bead portions is disposed, and a flange portion on the tank connecting member side provided with a bolt penetration hole or slit is disposed on the sheet packing. A nut is screwed into a male screw portion of the flanged fastening bolt protruding through the flange portion, and the seating force is generated by a fastening force between the bolt and the nut. A fuel tank, characterized in that the packing is pressed against the holding the bead portions of the two rows.

The fuel tank according to claim 1, wherein the retainer and the tank body are made of a metal having a close ionization tendency.

3. The fuel tank according to claim 1, wherein a bolt insertion hole and a flange engaging recess in the retainer are configured to freely engage with a shaft portion and a flange of the fastening bolt. 4.

The fuel tank according to any one of claims 1 to 3, wherein a bolt detent means is provided between a flange of the fastening bolt and a recess for engaging the flange on the retainer side.

The bolt insertion hole in the retainer is a long hole, and the flange of the fastening bolt can be inserted into the long hole from the front side of the retainer and can be engaged with the recess for engaging the flange on the back side. The fuel tank according to claim 1, wherein the fuel tank is formed in a shape.

6. The fuel tank according to claim 1, wherein the bottom surface of the recess between the two bead portions is configured to be lower than the tank body forming wall surface. 6.

The fuel tank according to claim 1, wherein an upper surface of the retainer is flush with a surface of the tank body.