JP4464086B2

JP4464086B2 - Mechanical key and portable machine

Info

Publication number: JP4464086B2
Application number: JP2003205718A
Authority: JP
Inventors: 大輔河村; 善久平野; 清和大滝
Original assignee: Tokai Rika Co Ltd
Current assignee: Tokai Rika Co Ltd
Priority date: 2003-08-04
Filing date: 2003-08-04
Publication date: 2010-05-19
Anticipated expiration: 2023-08-04
Also published as: JP2005054368A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メカキー及び携帯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両（開閉体）においては、その利便性の向上等を目的として、スマートエントリシステムが供されている。スマートエントリシステムでは、車両のユーザ（運転者）が携帯機を所持して運転席ドアに接近すると、携帯機と車両との間で相互通信が行われ、その相互通信が確立するとドア錠が解錠されるようになっている。また、ユーザが車両から離間すると、携帯機と車両との間の相互通信が不確立となりドア錠は施錠される。このため、ユーザは、車両に何ら触れることなくドア錠を施解錠することができ、車両の利便性が向上する。
【０００３】
このようなスマートエントリ機能を有する携帯機として、例えば、特許文献１に示される携帯機が提案されている。特許文献１に示される携帯機は、カード状に形成されたケース本体内に、電源としての電池や、複数の電子部品が実装された回路基板等を備えている。ユーザは、この携帯機を所持し車両に接近することでスマートエントリシステムの利便性を享受することができる。
【０００４】
ところで、一般に、このような携帯機には、電池が消耗して車両との相互通信が不可となる場合に備えて緊急用のメカキーが収容されている。ユーザは、携帯機の電池が消耗した場合、このメカキーをドアに設けられたキーシリンダに挿入し、回動操作を行うことでドア錠を解錠または施錠することができる。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００２−３３９６０５号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このような携帯機は、携帯性の理由から、一層の薄型化及び小型化が望まれている。しかしながら、携帯機に収容されるものの中で、特にメカキーは小型化に限界があり、その収容スペースにはある程度の大きさを要する。また、メカキーを小型化するためにその把持部を小型化すると把持し難くなり、キーシリンダに挿入後の回動操作が困難となる。つまり、メカキーの操作性が悪化してしまう。
【０００７】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作性がよく、小型化し易いメカキー及び携帯機を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、開閉体に設けられたキーシリンダに挿入されるキープレートと、該キープレートとともにＬ字状を成すように接続された把持部とを備え、前記キープレートが前記キーシリンダに挿入された際、前記把持部が回動操作されるメカキーにおいて、互いに直交する３軸であるＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸に沿って前記キープレートが形成されるとともに、Ｘ軸に沿って前記キープレートの長手方向が前記キーシリンダに対する挿入方向として設定される一方、Ｙ軸に沿って前記キープレートの幅方向が設定される他方、Ｚ軸に沿って前記キープレートの厚み方向が設定され、ＸＹ平面に沿った前記キープレートの表裏両面の一方の面と、該一方の面との間でＸ軸に沿って谷間を形成するとともに該谷間を境として前記キープレートの一側方のみに延設された前記把持部の面との挟角θは、９０度より大きく、且つ１８０度よりも小さく設定されていることを要旨とする。
【０００９】
請求項２に記載の発明では、請求項１に記載の発明において、前記挟角θは、１２０度以上、且つ１５０度以下に設定されていることを要旨とする。
請求項３に記載の発明では、電池を備え、該電池から供給される電力によって開閉体との間で相互通信を行い、該相互通信が確立することによって前記開閉体のドア錠を解錠可能な携帯機において、前記携帯機は、請求項１または請求項２に記載のメカキーを収容したことを要旨とする。
【００１０】
以下、本発明の作用について説明する。
請求項１または請求項２に記載の発明によると、ＸＹ平面に沿ったキープレートの表裏両面の一方の面と、該一方の面との間でＸ軸に沿って谷間を形成するとともに該谷間を境としてキープレートの一側方のみに延設された把持部の面との挟角θは、９０度より大きく、且つ１８０度よりも小さく設定されている。挟角θが１８０度よりも小さく設定されているため、例えばキープレートの面と把持部の面との間に形成される谷間に親指を配置し、メカキーをキーシリンダに挿入して回動操作すると、把持部上の親指の移動がキープレートによって規制され、回動操作を行い易くなる。つまり、キープレートは、回動操作する際に親指が滑るのを防止するストッパーの役目を果たす。また、前記谷間によって親指の位置が固定されるため、親指と最も離間するように人差指を把持部に当接させて回動操作を行うことが可能となる。従って、小さな力で容易にメカキーを回動操作でき、メカキーの操作性を向上させることができる。
【００１１】
また、挟角θは９０度より大きく設定されている。このため、メカキーをキーシリンダに挿入して回動操作を行った際の痛みが少ない。
請求項３に記載の発明によると、携帯機の電池が消耗して開閉体との相互通信が不可である場合、メカキーを用いて開閉体のドア錠を解錠することができる。
【００１２】
また、キープレートの面と把持部の面とが同一面上（挟角θ＝１８０度）に形成されたメカキーを収容した場合に比較して、把持部の長手方向における携帯機の長さ（以下、携帯機の幅という）を短くすることができる。また、キープレートの面と把持部の面との挟角θが９０度に設定されたメカキーを収容した場合に比較して、把持部の面の垂直方向における携帯機の長さ（以下、携帯機の厚さという）を短くすることができる。従って、携帯機を小型化できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図１〜図９に従って説明する。
図１に示すように、スマートエントリシステム１は、ユーザが所持する携帯機２と開閉体としての車両３に搭載される施解錠制御装置４とから構成されている。ユーザが携帯機２を所持して車両３に接近すると、携帯機２と施解錠制御装置４との間で相互通信が行われる。施解錠制御装置４は、この相互通信が確立したとき、すなわち、携帯機２から送信されるＩＤコードと予め記録されたＩＤコードとが一致したときに車両３のドア錠を解錠する。これとは逆に、ユーザが携帯機２を所持して車両３から離れると、携帯機２と施解錠制御装置４との間の相互通信は不確立になる。施解錠制御装置４は、相互通信が不確立となった時点で車両３のドア錠を施錠する。このため、ユーザは、携帯機２を所持することで、車両３に何ら触れることなくドア錠を施解錠することができる。
【００１４】
図２に示すように、携帯機２は、合成樹脂製のケース本体１０内に、通信モジュール１１、駆動源としての電池１２、回路基板１３、トランスポンダ１４、及びメカキー１５を備えている。通信モジュール１１は回路基板１３に実装され、電池１２は回路基板１３に設けられた図示しない電源端子と接触するように搭載されている。
【００１５】
通信モジュール１１は、電池１２に接続され、この電池１２から供給される電力によって動作する。通信モジュール１１は、ＩＤコードの送信を要求する旨のリクエスト信号が車両３から送信されると、このリクエスト信号を受信し、予め記録されたＩＤコードを送信するようになっている。
【００１６】
図３及び図４に示すように、ケース本体１０における一方の面には、回路基板１３が配置される凹形状の基板配置部１０ａが形成されている。基板配置部１０ａは、底面が鉤形状になるように形成され、携帯機２の外側方向に開口している。また、ケース本体１０における他方の面には、メカキー１５の外形より幾分大きなＬ字形状のキー配置部１０ｂが形成されている。キー配置部１０ｂの一部は、携帯機２の外側方向に開口している。
【００１７】
そして、基板配置部１０ａの開口部は第１カバー１６によって塞がれ、キー配置部１０ｂの開口部は第２カバー１７によって塞がれている。なお、図３においては、第１カバー１６を２点鎖線で示している。
【００１８】
ケース本体１０には、トランスポンダ１４がインサート成形されている。すなわち、トランスポンダ１４は、インサート成形によってケース本体１０内に封止されている。このため、携帯機２からトランスポンダ１４を取り出すことは困難である。なお、トランスポンダ１４とは、車両３から送信される起動電波によって起動し、予め記録されたＩＤコードを送信するＩＣチップのことをいう。
【００１９】
図３に示すように、基板配置部１０ａの内側面には、回路基板１３を固定するための係止部１０ｃ，１０ｄ，１０ｅが凹設されている。この係止部１０ｃ〜１０ｅに対して回路基板１３に設けられた突部１３ａ，１３ｂ，１３ｃがそれぞれ係合することにより、回路基板１３は基板配置部１０ａ内に固定される。
【００２０】
基板配置部１０ａの開口縁には、この開口縁に沿うように、第１カバー１６が当接可能な第１カバー当接面１０ｆが形成されている。第１カバー当接面１０ｆには、第１カバー１６に貫通形成された螺子穴１８と対応する位置に雌螺子１０ｈが形成されている。
【００２１】
第１カバー１６には、ケース本体１０に形成された係合溝１０ｇと対応する位置に係合爪１６ａが延出形成されている。この係合爪１６ａは、係合溝１０ｇの寸法よりも幾分小さくなるように形成されている。
【００２２】
携帯機２を組み立てるときには、通信モジュール１１及び電池１２を備えた回路基板１３を基板配置部１０ａ内に収容し、第１カバー１６を傾けながらその係合爪１６ａを係合溝１０ｇに挿入した後、第１カバー当接面１０ｆと第１カバー１６とを当接させる。そして、第１カバー１６の螺子穴１８を通して雌螺子１０ｈに螺子（図示せず）を螺合させることで携帯機２が組み立てられる。
【００２３】
図５（ａ），（ｂ）に示すように、メカキー１５は、金属製のキープレート１５ａと、このキープレート１５ａとともにＬ字状を成すように接続された把持部１５ｂとを備えている。なお、本実施形態においてキープレート１５ａ及び把持部１５ｂは、同一の金属材料で一体的に形成されている。
【００２４】
図５（ａ）に示すように、キープレート１５ａの長手方向先端（図５（ａ）において上側）には、車両３に設けられたキーシリンダに固有のキー溝１５ｃが形成されている。このキー溝１５ｃが形成された部位がキーシリンダに挿入されてドア錠の施解錠が可能となる。
【００２５】
キープレート１５ａにおいてキー溝１５ｃが形成されていない端面（図５（ａ）において下側）には、把持部１５ｂが接続されている。把持部１５ｂの軸線αとキープレート１５ａの軸線βとの間の角度ηは、本実施形態においては９０度に設定されている。つまり、キープレート１５ａの挿入方向に対して、把持部１５ｂは直角となる方向に延びるように形成されている。
【００２６】
把持部１５ｂの長さは、トランスポンダ１４に電磁的な影響を与え難い長さに設定されている。このため、把持部１５ｂとトランスポンダ１４とが近接し、トランスポンダ１４に電磁的な影響を与える位置に把持部１５ｂが配置されている場合に比較して、把持部１５ｂの表面における電波の反射や把持部１５ｂの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、トランスポンダ１４から送信される電波の減衰を減少させるとともに、トランスポンダ１４が受信する電波（起動電波）の強度を向上させることができる。すなわち、トランスポンダ１４の通信特性の低下を抑制できる。
【００２７】
把持部１５ｂの中央部には、滑止部１５ｄが形成されている。本実施形態では、滑止部１５ｄは、断面略楔形の溝３本によって構成されている。なお、滑止部１５ｄの形状は、本実施形態における断面略楔形の３本の溝に限定されるものではなく、例えば、断面蒲鉾形の一本以上の突部でもよいし、半球状の１個以上の突部または凹部でもよい。また、滑止部１５ｄは、把持部１５ｂに形成されなくてもよい。
【００２８】
図５（ｂ）に示すように、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θは、９０度より大きく、１８０度より小さくなるように設定されている。詳しくは、挟角θは１２０度以上、１５０度以下に設定され、本実施形態では１３５度に設定されている。つまり、挟角θは、９０度に４５度を加算した角度に設定されている。このため、携帯機２の幅を狭くできるとともに、厚さを薄くすることができる。詳しくは、挟角θを９０度に設定すると、携帯機２の幅は狭くできる一方、携帯機２の厚さは厚くなってしまう。これとは逆に、挟角θを１８０度に設定すると、携帯機２の厚さは薄くできる一方、携帯機２の幅は大きくなってしまう。挟角θを１３５度に設定することで、携帯機２の幅方向の長さ及び厚さ方向の長さをバランスよく短くすることができる。
【００２９】
また、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θを９０度より大きな角度に設定することにより、キープレート１５ａを通信モジュール１１からより離間させることができる。このため、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θが９０度に設定されている場合に比較して、キープレート１５ａの表面における電波の反射やキープレート１５ａの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、通信モジュール１１から送信される電波の減衰を減少させるとともに、通信モジュール１１が受信する電波の強度を向上させることができる。すなわち、通信モジュール１１の通信特性の低下を抑制できる。
【００３０】
図６に示すように、ケース本体１０においてキー配置部１０ｂが形成されている面には、第２カバー当接面１０ｉが形成されている。第２カバー当接面１０ｉには、嵌合突起１０ｊ，１０ｋ，１０ｌ，１０ｍが突設されている。第２カバー１７には、これら嵌合突起１０ｊ〜１０ｍと対応する位置に嵌合穴１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄが凹設されている。そして、嵌合穴１７ａ〜１７ｄに対して嵌合突起１０ｊ〜１０ｍが挿入されることで、第２カバー１７はケース本体１０に固定される。
【００３１】
第２カバー１７には半円形状の切欠部１７ｅが形成されている。このため、メカキー１５がキー配置部１０ｂに収容された状態では、メカキー１５に形成された滑止部１５ｄが携帯機２から露出する。なお、図６においては、第２カバー１７を２点鎖線で示している。
【００３２】
以上のように構成された携帯機２に収容されたメカキー１５の使用例について図７〜図９に従って詳細に説明する。
電池１２が消耗した場合、携帯機２と車両３との間の相互通信が不可となり、ユーザが車両３に近接してもドア錠は解錠されない。この場合、ユーザは、携帯機２に収容されたメカキー１５を用いて車両３のドア錠を解錠する必要がある。
【００３３】
携帯機２からメカキー１５を取り出す場合、図７に示すように第２カバー１７の切欠部１７ｅから露出した滑止部１５ｄに親指２０を当て、親指２０と把持部１５ｂとが接した状態で矢印Ｆ１の方向に親指２０を移動させる。メカキー１５が親指２０の移動に連動して矢印Ｆ１方向に移動（図８）するため、メカキー１５を携帯機２から取り出すことができる。
【００３４】
メカキー１５を携帯機２から取り出した後、図９に示すように親指２０及び人差指２１によってメカキー１５を把持する。そして、メカキー１５のキープレート１５ａに形成されたキー溝１５ｃを車両３に設けられたキーシリンダに挿入して回動（例えば、時計回り方向）させる。この際、親指２０がキープレート１５ａに突き当たるため、親指２０は滑ることがない。つまり、キープレート１５ａは、メカキー１５を回動操作する際に親指２０が滑るのを防止するストッパーの役目を果たす。
【００３５】
また、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との間に形成される谷間によって親指２０の位置が固定されるため、親指２０と最も離間するように人差指２１を把持部１５ｂに当接させてメカキー１５の回動操作を行うことができる。詳しくは、親指２０が把持部１５ｂに接する位置Ａと、人差指２１が把持部１５ｂに接する位置Ｂとの距離を大きくできる。そして、この位置Ａを支点としてメカキー１５を回動させることで、小さな操作力でドア錠を施解錠させることができる。
【００３６】
さらに、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θは、９０度より大きい角度に設定されている。このため、メカキー１５をキーシリンダに挿入して回動操作を行ったとしても親指２０への痛みは少ない。
【００３７】
メカキー１５を携帯機２に収容する場合には、メカキー１５のキープレート１５ａを矢印Ｆ１と反対の方向からキー配置部１０ｂに挿入する。そして、キープレート１５ａの挿入方向に位置するキー配置部１０ｂの面に突き当たることでメカキー１５は携帯機２内に収容される。
【００３８】
ところで、螺子を外し、第１カバー１６を携帯機２から取り外すことで、通信モジュール１１及び電池１２が露出して通信モジュール１１の修理・交換または電池１２の交換が可能となる。
【００３９】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
（１）キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θは、９０度より大きく、且つ１８０度よりも小さく設定されている。挟角θが１８０度よりも小さく設定されているため、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との間に形成される谷間に親指２０を配置し、メカキー１５をキーシリンダに挿入して回動操作すると、親指２０がキープレート１５ａに突き当たるため、親指２０は滑ることがない。つまり、把持部１５ｂ上の親指２０の移動が規制され、メカキー１５の回動操作を行い易くなる。このように、キープレート１５ａは、回動操作する際に親指２０が滑るのを防止するストッパーの役目を果たす。また、前記谷間によって親指２０の位置が固定されるため、親指２０と最も離間するように人差指２１を把持部１５ｂに当接させて回動操作を行うことが可能となる。従って、小さな力で容易にメカキー１５を回動操作でき、メカキー１５の操作性を向上させることができる。
【００４０】
また、挟角θは９０度より大きく設定されている。このため、メカキー１５をキーシリンダに挿入して回動操作を行ったとしても親指２０への痛みは少ない。
（２）把持部１５ｂには滑止部１５ｄが形成されている。そして、第２カバー１７には、この滑止部１５ｄが露出するように切欠部１７ｅが形成されている。このため、携帯機２からメカキー１５を取り外す際に親指２０が滑らず、メカキー１５を携帯機２から容易に取り出すことができる。
【００４１】
（３）キープレート１５ａは通信モジュール１１から離間している。このため、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θが９０度に設定されている場合に比較して、キープレート１５ａの表面における電波の反射やキープレート１５ａの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、通信モジュール１１から送信される電波の減衰を減少させるとともに、通信モジュール１１が受信する電波の強度を向上させることができる。従って、通信モジュール１１の通信特性の低下を抑制できる。
【００４２】
（４）把持部１５ｂの長さは、トランスポンダ１４に電磁的影響を与え難い長さに設定されている。このため、把持部１５ｂとトランスポンダ１４とが近接し、トランスポンダ１４に電磁的な影響を与える位置に把持部１５ｂが配置されている場合に比較して、把持部１５ｂの表面における電波の反射や把持部１５ｂの内部における電波の吸収等による電波の減衰を抑制することができる。つまり、トランスポンダ１４から送信される電波の減衰を減少させるとともに、トランスポンダ１４が受信する電波（起動電波）の強度を向上させることができる。従って、トランスポンダ１４の通信特性の低下を抑制できる。
【００４３】
（５）携帯機２の電池１２が消耗して車両３との相互通信が不可である場合、メカキー１５を用いて車両３のドア錠を施解錠することができる。このメカキー１５において、キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θは、１３５度に設定されている。携帯機２の厚さを最も薄くするには、挟角θを１８０度にすることが望ましい。しかし、挟角θを１８０度にすると、携帯機２の幅が大きくなってしまう。一方、携帯機２の幅を最も狭くするには、挟角θを９０度にすることが望ましい。しかし、この場合には携帯機２の厚さが厚くなってしまう。挟角θを１３５度にすることで、携帯機２の厚さを薄くできるとともに、携帯機２の幅をも狭くできる。つまり、挟角θを１３５度に設定することで、携帯機２の幅方向の長さ及び厚さ方向の長さをバランスよく短くすることができる。従って、携帯機２を小型化できる。
【００４４】
（６）キープレート１５ａの面と把持部１５ｂの面との挟角θが１３５度に設定されているため、携帯機２の厚さを薄くできるとともに、携帯機２の幅を狭くできる。このため、携帯機２の外形寸法が予め決められている場合でも、把持部１５ｂの長手方向の長さを短くすることなく携帯機２に収容することができる。すなわち、携帯機２の外形寸法が予め決められている場合においても、メカキー１５の操作性を損なわないでメカキー１５を携帯機２に収容することができる。
【００４５】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、把持部１５ｂの一部分が第２カバー１７から露出していた。しかし、把持部１５ｂの全体が第２カバー１７から露出していてもよい。また、キープレート１５ａの一部分が携帯機２から露出するようにしてもよい。
【００４６】
・本実施形態においては、キープレート１５ａと把持部１５ｂとは同一材料で形成されていた。しかし、キープレート１５ａと把持部１５ｂとは、同一材料で形成されなくてもよい。例えば、図１０（ａ），（ｂ）に示すように、キープレート３０ａをインサート成形することによって把持部３０ｂを形成し、キープレート３０ａと把持部３０ｂとを一体にしてもよい。すなわち、金属製のキープレート３０ａと合成樹脂製の把持部３０ｂとによってメカキー３０を構成してもよい。
【００４７】
・本実施形態においては、キープレート１５ａの軸線βと把持部１５ｂの軸線αとの間の角度ηは９０度に設定されていた。しかし、角度ηは９０度より大きく、１８０度より小さく設定されてもよい。このようにすれば、携帯機２の幅をさらに狭くすることができる。
【００４８】
・本実施形態では、第２カバー１７から露出している把持部１５ｂの一部分に親指２０を当て、矢印Ｆ１方向にメカキー１５を移動させることで、メカキー１５を携帯機２から離脱させていた。しかし、図１１（ａ），（ｂ）に示すように、携帯機４０のケース本体４１に係止爪４１ａ，４１ｂを形成し、これら係止爪４１ａ，４１ｂによってメカキー１５を携帯機４０に固定するようにしてもよい。この場合、親指２０または他の指の先端部が挿入可能な凹部４１ｃがケース本体４１に形成される。指を凹部４１ｃに挿入し、把持部１５ｂを矢印Ｆ２方向に引き上げることによりメカキー１５を携帯機４０から取り外すことができる。こうすれば、第２カバー１７が不要となり、携帯機４０の製造コストを削減することができる。つまり、携帯機２，４０からメカキー１５を取り外すための携帯機２，４０の構造は、本実施形態におけるメカキー１５を親指２０で当接させて移動させるための携帯機２の構造に限定されない。
【００４９】
・本発明は、車両以外の開閉体を施解錠するメカキー及び携帯機に具体化されてもよい。例えば住宅の玄関等のドアを施解錠するメカキー及び携帯機に具体化されてもよい。
【００５０】
次に、本実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
（１）前記メカキーにおいて、前記挟角θは１３５度に設定されていること。
【００５１】
（２）前記携帯機において、前記相互通信が可能な通信モジュールを備え、前記キープレートと前記把持部との間に前記通信モジュールを配置したこと。
【００５２】
（３）前記携帯機において、前記開閉体から送信される起動電波によって起動して予め記録されたＩＤコードを送信するトランスポンダを備え、該トランスポンダに電磁的影響を与え難い位置に前記把持部が位置するように前記メカキーを収容したこと。
【００５３】
（４）前記携帯機において、前記携帯機から前記メカキーの一部が露出していること。
（５）前記携帯機において、前記携帯機は、前記キープレートの面と前記把持部の面との挟角θが１３５度に設定されたメカキーを収容していること。
【００５４】
【発明の効果】
本発明によれば、操作性がよく、小型化し易いメカキー及び携帯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態におけるスマートエントリシステムの模式図。
【図２】本実施形態における携帯機の斜視図。
【図３】本実施形態における携帯機の平面図。
【図４】（ａ）は、図３における携帯機のＡ−Ａ断面図、（ｂ）は、同じく携帯機のＢ−Ｂ断面図。
【図５】（ａ）は、本実施形態におけるメカキーの正面図、（ｂ）は、同じくメカキーの側面図。
【図６】本実施形態における携帯機の背面図。
【図７】本実施形態において、メカキーの使用例を説明するための図。
【図８】同じく、図７に続いてメカキーの使用例を説明するための図。
【図９】同じく、メカキーを回動操作したときの作用効果を説明するための図。
【図１０】（ａ）は、他の実施形態におけるメカキーの平面図、（ｂ）は、同じくメカキーの側面図。
【図１１】（ａ）は、他の実施形態における携帯機の背面図、（ｂ）は、（ａ）における携帯機のＤ−Ｄ断面の拡大図。
【符号の説明】
２，４０…携帯機、３…開閉体としての車両、１２…電池、１５，３０…メカキー、１５ａ，３０ａ…キープレート、１５ｂ，３０ｂ…把持部、θ…挟角。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mechanical key and a portable device.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a vehicle (opening / closing body), a smart entry system is provided for the purpose of improving its convenience. In the smart entry system, when a vehicle user (driver) holds a portable device and approaches the driver's door, mutual communication is performed between the portable device and the vehicle. When the mutual communication is established, the door lock is unlocked. It is designed to be locked. When the user moves away from the vehicle, the mutual communication between the portable device and the vehicle is not established, and the door lock is locked. For this reason, the user can lock and unlock the door without touching the vehicle at all, and the convenience of the vehicle is improved.
[0003]
As a portable device having such a smart entry function, for example, a portable device disclosed in Patent Document 1 has been proposed. The portable device disclosed in Patent Document 1 includes a battery as a power source, a circuit board on which a plurality of electronic components are mounted, and the like in a case body formed in a card shape. The user can enjoy the convenience of the smart entry system by carrying this portable device and approaching the vehicle.
[0004]
By the way, generally, in such a portable device, an emergency mechanical key is accommodated in case the battery is consumed and mutual communication with the vehicle becomes impossible. When the battery of the portable device is exhausted, the user can unlock or lock the door lock by inserting this mechanical key into a key cylinder provided on the door and performing a rotation operation.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2002-339605 A [0006]
[Problems to be solved by the invention]
Such portable devices are desired to be further reduced in thickness and size for reasons of portability. However, among the items accommodated in the portable device, the mechanical key is particularly limited in size, and the accommodation space requires a certain size. In addition, if the size of the grip portion is reduced in order to reduce the size of the mechanical key, it becomes difficult to grip, and the rotation operation after insertion into the key cylinder becomes difficult. That is, the operability of the mechanical key is deteriorated.
[0007]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a mechanical key and a portable device that have good operability and can be easily miniaturized.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the invention according to claim 1 is characterized in that a key plate inserted into a key cylinder provided in an opening / closing body, and a gripping part connected to form an L shape together with the key plate In the mechanical key in which the gripping part is rotated when the key plate is inserted into the key cylinder, the key plate extends along the X axis, the Y axis, and the Z axis that are orthogonal to each other. The longitudinal direction of the key plate along the X axis is set as the insertion direction with respect to the key cylinder, while the width direction of the key plate is set along the Y axis. set the thickness direction of the key plate along the one surface of the front and back surfaces of the key plate along the XY plane, to form a valley along the X-axis between one surface the valley The included angle θ between the surface of the gripping portion extending only on one side of said key plate as a boundary, and is summarized in that it is set smaller than the greater than 90 degrees, and 180 degrees.
[0009]
The invention according to claim 2 is summarized in that, in the invention according to claim 1, the included angle θ is set to 120 degrees or more and 150 degrees or less.
According to a third aspect of the present invention, a battery is provided, and the door can be unlocked by establishing mutual communication with the opening / closing body by the electric power supplied from the battery. In a portable device, the portable device is characterized in that the mechanical key according to claim 1 or 2 is accommodated.
[0010]
The operation of the present invention will be described below.
According to the invention described in claim 1 or claim 2, between the valley and forming the one surface of the front and back surfaces of the key plate along the XY plane, the valley along the X-axis between one surface the The angle θ between the surface of the grip portion extending only on one side of the key plate with respect to the boundary is set to be larger than 90 degrees and smaller than 180 degrees. Since the included angle θ is set to be smaller than 180 degrees, for example, a thumb is placed in a valley formed between the surface of the key plate and the surface of the gripping part, and the mechanical key is inserted into the key cylinder to rotate. Then, the movement of the thumb on the grip portion is restricted by the key plate, and it becomes easy to perform the turning operation. In other words, the key plate serves as a stopper that prevents the thumb from slipping during the rotation operation. In addition, since the position of the thumb is fixed by the valley, it is possible to perform the rotation operation by bringing the index finger into contact with the grip portion so as to be farthest from the thumb. Therefore, the mechanical key can be easily rotated with a small force, and the operability of the mechanical key can be improved.
[0011]
Further, the included angle θ is set to be larger than 90 degrees. For this reason, there is little pain when the mechanical key is inserted into the key cylinder and the rotation operation is performed.
According to the third aspect of the present invention, when the battery of the portable device is consumed and mutual communication with the opening / closing body is impossible, the door lock of the opening / closing body can be unlocked using the mechanical key.
[0012]
Also, the key plate surface and the gripping portion of the surface and is on the same plane as compared to the case of accommodating the mechanical key formed (included angle theta = 180 degrees), the portable unit length in the longitudinal direction of the grip part ( Hereinafter, the width of the portable device) can be shortened. In addition, the length of the portable device in the direction perpendicular to the surface of the gripping portion (hereinafter referred to as a portable device) is compared with a case where a mechanical key having a sandwiching angle θ between the surface of the key plate and the gripping portion of 90 degrees is accommodated. Machine thickness). Therefore, the portable device can be reduced in size.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 1, the smart entry system 1 is comprised from the portable machine 2 which a user possesses, and the locking / unlocking control apparatus 4 mounted in the vehicle 3 as an opening / closing body. When the user carries the portable device 2 and approaches the vehicle 3, mutual communication is performed between the portable device 2 and the locking / unlocking control device 4. The locking / unlocking control device 4 unlocks the door lock of the vehicle 3 when the mutual communication is established, that is, when the ID code transmitted from the portable device 2 coincides with the pre-recorded ID code. On the contrary, when the user carries the portable device 2 and leaves the vehicle 3, mutual communication between the portable device 2 and the locking / unlocking control device 4 is not established. The locking / unlocking control device 4 locks the door lock of the vehicle 3 when mutual communication is not established. For this reason, the user can lock and unlock the door without touching the vehicle 3 by holding the portable device 2.
[0014]
As shown in FIG. 2, the portable device 2 includes a communication module 11, a battery 12 as a drive source, a circuit board 13, a transponder 14, and a mechanical key 15 in a case body 10 made of synthetic resin. The communication module 11 is mounted on a circuit board 13, and the battery 12 is mounted so as to contact a power supply terminal (not shown) provided on the circuit board 13.
[0015]
The communication module 11 is connected to the battery 12 and operates with electric power supplied from the battery 12. When a request signal for requesting transmission of an ID code is transmitted from the vehicle 3, the communication module 11 receives this request signal and transmits a pre-recorded ID code.
[0016]
As shown in FIGS. 3 and 4, a concave board placement portion 10 a on which the circuit board 13 is placed is formed on one surface of the case body 10. The substrate placement unit 10 a is formed so that the bottom surface has a bowl shape, and is open to the outside of the portable device 2. Further, an L-shaped key arrangement portion 10 b that is somewhat larger than the outer shape of the mechanical key 15 is formed on the other surface of the case body 10. A part of the key arrangement portion 10 b is open toward the outside of the portable device 2.
[0017]
The opening of the board placement portion 10 a is closed by the first cover 16, and the opening of the key placement portion 10 b is closed by the second cover 17. In FIG. 3, the first cover 16 is indicated by a two-dot chain line.
[0018]
A transponder 14 is insert-molded in the case body 10. That is, the transponder 14 is sealed in the case body 10 by insert molding. For this reason, it is difficult to take out the transponder 14 from the portable device 2. The transponder 14 is an IC chip that is activated by an activation radio wave transmitted from the vehicle 3 and transmits a pre-recorded ID code.
[0019]
As shown in FIG. 3, locking portions 10c, 10d, and 10e for fixing the circuit board 13 are recessed on the inner side surface of the substrate placement portion 10a. The projections 13a, 13b, and 13c provided on the circuit board 13 are engaged with the locking portions 10c to 10e, respectively, so that the circuit board 13 is fixed in the board placement portion 10a.
[0020]
A first cover contact surface 10f with which the first cover 16 can contact is formed along the opening edge of the opening edge of the substrate placement portion 10a. A female screw 10h is formed on the first cover contact surface 10f at a position corresponding to the screw hole 18 formed through the first cover 16.
[0021]
The first cover 16 has an engaging claw 16 a extending at a position corresponding to the engaging groove 10 g formed in the case body 10. This engagement claw 16a is formed to be somewhat smaller than the dimension of the engagement groove 10g.
[0022]
When assembling the portable device 2, the circuit board 13 including the communication module 11 and the battery 12 is accommodated in the board placement portion 10a, and the engaging claw 16a is inserted into the engaging groove 10g while the first cover 16 is inclined. Then, the first cover contact surface 10f and the first cover 16 are brought into contact with each other. The portable device 2 is assembled by screwing a screw (not shown) into the female screw 10 h through the screw hole 18 of the first cover 16.
[0023]
As shown in FIGS. 5A and 5B, the mechanical key 15 includes a metal key plate 15a and a grip portion 15b connected to the key plate 15a so as to form an L shape. In the present embodiment, the key plate 15a and the grip portion 15b are integrally formed of the same metal material.
[0024]
As shown in FIG. 5A, a key groove 15c unique to the key cylinder provided in the vehicle 3 is formed at the longitudinal end of the key plate 15a (the upper side in FIG. 5A). The portion where the key groove 15c is formed is inserted into the key cylinder, and the door can be locked and unlocked.
[0025]
A grip portion 15b is connected to an end surface of the key plate 15a where the key groove 15c is not formed (lower side in FIG. 5A). The angle η between the axis α of the gripping portion 15b and the axis β of the key plate 15a is set to 90 degrees in this embodiment. That is, the grip portion 15b is formed to extend in a direction perpendicular to the insertion direction of the key plate 15a.
[0026]
The length of the gripping portion 15b is set to a length that hardly causes an electromagnetic influence on the transponder 14. Therefore, compared to the case where the gripping portion 15b and the transponder 14 are close to each other and the gripping portion 15b is disposed at a position where the transponder 14 is electromagnetically affected, the reflection or gripping of radio waves on the surface of the gripping portion 15b is performed. Attenuation of radio waves due to radio wave absorption or the like inside the portion 15b can be suppressed. That is, the attenuation of the radio wave transmitted from the transponder 14 can be reduced, and the intensity of the radio wave (starting radio wave) received by the transponder 14 can be improved. That is, it is possible to suppress a decrease in the communication characteristics of the transponder 14.
[0027]
A non-slip portion 15d is formed at the center of the grip portion 15b. In the present embodiment, the antiskid portion 15d is constituted by three grooves having a substantially wedge-shaped cross section. The shape of the non-slip portion 15d is not limited to the three grooves having a substantially wedge-shaped cross section in the present embodiment. For example, one or more protrusions having a bowl-shaped cross section may be used. One or more protrusions or recesses may be used. Further, the non-slip portion 15d may not be formed on the grip portion 15b.
[0028]
As shown in FIG. 5B, the included angle θ between the surface of the key plate 15a and the surface of the grip portion 15b is set to be larger than 90 degrees and smaller than 180 degrees. Specifically, the included angle θ is set to 120 degrees or more and 150 degrees or less, and is set to 135 degrees in the present embodiment. That is, the included angle θ is set to an angle obtained by adding 45 degrees to 90 degrees. For this reason, the width of the portable device 2 can be reduced and the thickness can be reduced. Specifically, when the included angle θ is set to 90 degrees, the width of the portable device 2 can be reduced, while the thickness of the portable device 2 is increased. On the contrary, if the included angle θ is set to 180 degrees, the thickness of the portable device 2 can be reduced, but the width of the portable device 2 is increased. By setting the included angle θ to 135 degrees, the length in the width direction and the length in the thickness direction of the portable device 2 can be shortened in a balanced manner.
[0029]
In addition, the key plate 15a can be further separated from the communication module 11 by setting the included angle θ between the surface of the key plate 15a and the surface of the grip portion 15b to an angle larger than 90 degrees. Therefore, compared with the case where the included angle θ between the surface of the key plate 15a and the surface of the gripping portion 15b is set to 90 degrees, the reflection of radio waves on the surface of the key plate 15a and the radio waves inside the key plate 15a. Attenuation of radio waves due to absorption of noise can be suppressed. That is, the attenuation of radio waves transmitted from the communication module 11 can be reduced, and the strength of radio waves received by the communication module 11 can be improved. That is, it is possible to suppress a decrease in communication characteristics of the communication module 11.
[0030]
As shown in FIG. 6, a second cover contact surface 10 i is formed on the surface of the case body 10 where the key arrangement portion 10 b is formed. Fitting protrusions 10j, 10k, 10l, and 10m protrude from the second cover contact surface 10i. In the second cover 17, fitting holes 17a, 17b, 17c, and 17d are recessed at positions corresponding to the fitting protrusions 10j to 10m. The second cover 17 is fixed to the case body 10 by inserting the fitting protrusions 10j to 10m into the fitting holes 17a to 17d.
[0031]
The second cover 17 is formed with a semicircular cutout portion 17e. For this reason, in a state where the mechanical key 15 is accommodated in the key arrangement portion 10 b, the non-slip portion 15 d formed on the mechanical key 15 is exposed from the portable device 2. In FIG. 6, the second cover 17 is indicated by a two-dot chain line.
[0032]
A usage example of the mechanical key 15 housed in the portable device 2 configured as described above will be described in detail with reference to FIGS.
When the battery 12 is exhausted, mutual communication between the portable device 2 and the vehicle 3 becomes impossible, and the door lock is not unlocked even if the user approaches the vehicle 3. In this case, the user needs to unlock the door lock of the vehicle 3 using the mechanical key 15 housed in the portable device 2.
[0033]
When taking out the mechanical key 15 from the portable device 2, as shown in FIG. 7, the thumb 20 is applied to the non-slip portion 15d exposed from the cutout portion 17e of the second cover 17, and the arrow 20 is in contact with the thumb 20 and the grip portion 15b. The thumb 20 is moved in the direction of F1. Since the mechanical key 15 moves in the direction of the arrow F1 in conjunction with the movement of the thumb 20 (FIG. 8), the mechanical key 15 can be taken out from the portable device 2.
[0034]
After the mechanical key 15 is taken out from the portable device 2, the mechanical key 15 is held by the thumb 20 and the index finger 21 as shown in FIG. 9. Then, the key groove 15c formed in the key plate 15a of the mechanical key 15 is inserted into the key cylinder provided in the vehicle 3 and rotated (for example, clockwise). At this time, since the thumb 20 hits the key plate 15a, the thumb 20 does not slip. That is, the key plate 15a serves as a stopper that prevents the thumb 20 from sliding when the mechanical key 15 is rotated.
[0035]
Further, since the position of the thumb 20 is fixed by the valley formed between the surface and the surface of the grip portion 15b of the key plate 15a, is abutted the forefinger 21 to the grip portion 15b so as to farthest the thumb 20 The mechanical key 15 can be rotated. Specifically, the distance between the position A where the thumb 20 is in contact with the grip portion 15b and the position B where the index finger 21 is in contact with the grip portion 15b can be increased. Then, by rotating the mechanical key 15 with the position A as a fulcrum, the door can be locked and unlocked with a small operating force.
[0036]
Furthermore, the included angle θ between the surface of the surface and the gripping portion 15b of the key plate 15a is set to an angle greater than 90 degrees. For this reason, even if the mechanical key 15 is inserted into the key cylinder and rotated, the pain on the thumb 20 is small.
[0037]
When the mechanical key 15 is accommodated in the portable device 2, the key plate 15a of the mechanical key 15 is inserted into the key placement portion 10b from the direction opposite to the arrow F1. The mechanical key 15 is accommodated in the portable device 2 by striking against the surface of the key arrangement portion 10b located in the insertion direction of the key plate 15a.
[0038]
By the way, by removing the screw and removing the first cover 16 from the portable device 2, the communication module 11 and the battery 12 are exposed, and the communication module 11 can be repaired or replaced or the battery 12 can be replaced.
[0039]
Therefore, according to the above embodiment, the following effects can be obtained.
(1) The included angle θ between the surface of the key plate 15a and the surface of the grip portion 15b is set to be larger than 90 degrees and smaller than 180 degrees. Since the included angle θ is set to be smaller than 180 degrees , the thumb 20 is disposed in the valley formed between the surface of the key plate 15a and the surface of the gripping portion 15b , and the mechanical key 15 is inserted into the key cylinder. When the turning operation is performed, since the thumb 20 hits the key plate 15a, the thumb 20 does not slip. That is, the movement of the thumb 20 on the grip portion 15b is restricted, and the mechanical key 15 can be easily rotated. In this manner, the key plate 15a serves as a stopper that prevents the thumb 20 from slipping during the rotation operation. In addition, since the position of the thumb 20 is fixed by the valley , the index finger 21 can be brought into contact with the grip portion 15b so as to be farthest from the thumb 20 and can be rotated. Therefore, the mechanical key 15 can be easily rotated with a small force, and the operability of the mechanical key 15 can be improved.
[0040]
Further, the included angle θ is set to be larger than 90 degrees. For this reason, even if the mechanical key 15 is inserted into the key cylinder and rotated, the pain on the thumb 20 is small.
(2) A non-slip portion 15d is formed on the grip portion 15b. The second cover 17 is formed with a notch 17e so that the antiskid portion 15d is exposed. For this reason, when removing the mechanical key 15 from the portable device 2, the thumb 20 does not slip, and the mechanical key 15 can be easily removed from the portable device 2.
[0041]
(3) The key plate 15 a is separated from the communication module 11. Therefore, compared with the case where the included angle θ between the surface of the key plate 15a and the surface of the gripping portion 15b is set to 90 degrees, the reflection of radio waves on the surface of the key plate 15a and the radio waves inside the key plate 15a. Attenuation of radio waves due to absorption of noise can be suppressed. That is, the attenuation of radio waves transmitted from the communication module 11 can be reduced, and the strength of radio waves received by the communication module 11 can be improved. Therefore, it is possible to suppress a decrease in communication characteristics of the communication module 11.
[0042]
(4) The length of the gripping portion 15b is set to a length that hardly causes an electromagnetic influence on the transponder 14. Therefore, compared to the case where the gripping portion 15b and the transponder 14 are close to each other and the gripping portion 15b is disposed at a position where the transponder 14 is electromagnetically affected, the reflection or gripping of radio waves on the surface of the gripping portion 15b is performed. Attenuation of radio waves due to radio wave absorption or the like inside the portion 15b can be suppressed. That is, the attenuation of the radio wave transmitted from the transponder 14 can be reduced, and the intensity of the radio wave (starting radio wave) received by the transponder 14 can be improved. Accordingly, it is possible to suppress a decrease in communication characteristics of the transponder 14.
[0043]
(5) When the battery 12 of the portable device 2 is exhausted and mutual communication with the vehicle 3 is impossible, the door lock of the vehicle 3 can be locked and unlocked using the mechanical key 15. In this mechanical key 15, the included angle θ between the surface of the key plate 15a and the surface of the gripping portion 15b is set to 135 degrees. In order to make the thickness of the portable device 2 the smallest, it is desirable to set the included angle θ to 180 degrees. However, when the included angle θ is 180 degrees, the width of the portable device 2 is increased. On the other hand, in order to make the width of the portable device 2 the smallest, it is desirable to set the included angle θ to 90 degrees. However, in this case, the thickness of the portable device 2 is increased. By setting the included angle θ to 135 degrees, the thickness of the portable device 2 can be reduced and the width of the portable device 2 can also be reduced. That is, by setting the included angle θ to 135 degrees, the length in the width direction and the length in the thickness direction of the portable device 2 can be shortened in a balanced manner. Therefore, the portable device 2 can be reduced in size.
[0044]
(6) Since the included angle θ between the surface of the key plate 15a and the surface of the grip portion 15b is set to 135 degrees, the thickness of the portable device 2 can be reduced and the width of the portable device 2 can be reduced. For this reason, even when the external dimensions of the portable device 2 are predetermined, the portable device 2 can be accommodated in the portable device 2 without shortening the length in the longitudinal direction of the grip portion 15b. That is, even when the external dimensions of the portable device 2 are predetermined, the mechanical key 15 can be accommodated in the portable device 2 without impairing the operability of the mechanical key 15.
[0045]
In addition, you may change this embodiment as follows.
In the present embodiment, a part of the grip portion 15 b is exposed from the second cover 17. However, the entire gripping portion 15 b may be exposed from the second cover 17. Further, a part of the key plate 15 a may be exposed from the portable device 2.
[0046]
In the present embodiment, the key plate 15a and the grip portion 15b are made of the same material. However, the key plate 15a and the grip portion 15b may not be formed of the same material. For example, as shown in FIGS. 10A and 10B, the grip portion 30b may be formed by insert molding of the key plate 30a, and the key plate 30a and the grip portion 30b may be integrated. That is, the mechanical key 30 may be configured by the metal key plate 30a and the synthetic resin gripping portion 30b.
[0047]
In the present embodiment, the angle η between the axis β of the key plate 15a and the axis α of the grip 15b is set to 90 degrees. However, the angle η may be set larger than 90 degrees and smaller than 180 degrees. In this way, the width of the portable device 2 can be further reduced.
[0048]
In the present embodiment, the mechanical key 15 is detached from the portable device 2 by placing the thumb 20 on a part of the grip portion 15b exposed from the second cover 17 and moving the mechanical key 15 in the direction of the arrow F1. However, as shown in FIGS. 11A and 11B, locking claws 41 a and 41 b are formed in the case main body 41 of the portable device 40 , and the mechanical key 15 is fixed to the portable device 40 by the locking claws 41 a and 41 b. You may make it do. In this case, a recess 41c into which the tip of the thumb 20 or other finger can be inserted is formed in the case body 41. The mechanical key 15 can be removed from the portable device 40 by inserting a finger into the recess 41c and pulling up the grip 15b in the direction of arrow F2. In this way, the second cover 17 is not necessary, and the manufacturing cost of the portable device 40 can be reduced. In other words, the structure of the portable device 2, 40 for removing the mechanical key 15 from the portable unit 2, 40 is not limited to the structure of the portable device 2 for moving the mechanical key 15 by contact with the thumb 20 of the present embodiment.
[0049]
- The present invention may be embodied in the mechanical key and the portable device to lock and unlock the opening and closing member other than a vehicle. For example the door of the entrance in housing may be embodied in the mechanical key and the portable device to lock and unlock.
[0050]
Next, technical ideas that can be grasped from this embodiment and other embodiments will be described below.
(1) In the mechanical key , the included angle θ is set to 135 degrees.
[0051]
(2) The portable device includes the communication module capable of mutual communication, and the communication module is disposed between the key plate and the grip portion.
[0052]
(3) The portable device includes a transponder that is activated by an activation radio wave transmitted from the opening / closing body and transmits a pre-recorded ID code, and the grip portion is located at a position where the transponder is hardly affected electromagnetically. The mechanical key is accommodated as shown.
[0053]
(4) In the portable device , a part of the mechanical key is exposed from the portable device.
(5) In the portable device , the portable device contains a mechanical key in which an angle θ between the surface of the key plate and the surface of the grip portion is set to 135 degrees.
[0054]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a mechanical key and a portable device that are easy to operate and can be easily downsized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a smart entry system in the present embodiment.
FIG. 2 is a perspective view of a portable device according to the present embodiment.
FIG. 3 is a plan view of the portable device in the present embodiment.
4A is a cross-sectional view taken along the line AA of the portable device in FIG. 3, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along the line BB of the portable device.
FIG. 5A is a front view of a mechanical key in the present embodiment, and FIG. 5B is a side view of the mechanical key.
FIG. 6 is a rear view of the portable device according to the present embodiment.
FIG. 7 is a diagram for explaining an example of use of a mechanical key in the present embodiment.
FIG. 8 is a view for explaining an example of using mechanical keys, following FIG. 7;
FIG. 9 is a view for explaining the operational effect when the mechanical key is rotated.
FIG. 10A is a plan view of a mechanical key in another embodiment, and FIG. 10B is a side view of the mechanical key.
FIG. 11A is a rear view of a portable device according to another embodiment, and FIG. 11B is an enlarged view of a DD cross section of the portable device in FIG.
[Explanation of symbols]
2 , 40 ... portable device, 3 ... vehicle as an opening / closing body, 12 ... battery, 15 , 30 ... mechanical key, 15a , 30a ... key plate, 15b , 30b ... gripping part, θ ... sandwiching angle.

Claims

A key plate that is inserted into a key cylinder provided in the opening / closing body, and a grip portion that is connected to form an L shape together with the key plate, and when the key plate is inserted into the key cylinder, In the mechanical key that rotates the gripping part,
The key plate is formed along the X axis, the Y axis, and the Z axis, which are three axes orthogonal to each other, and the longitudinal direction of the key plate is set as the insertion direction with respect to the key cylinder along the X axis. The width direction of the key plate is set along the Y axis, while the thickness direction of the key plate is set along the Z axis.
A valley is formed along the X-axis between the one surface of the front and back surfaces of the key plate along the XY plane and the one surface, and extends only to one side of the key plate with the valley as a boundary. The mechanical key characterized in that the included angle θ with the surface of the grip portion provided is set larger than 90 degrees and smaller than 180 degrees.

The mechanical key according to claim 1, wherein the included angle θ is set to 120 degrees or more and 150 degrees or less.

In a portable device that includes a battery, performs mutual communication with the opening / closing body by electric power supplied from the battery, and can unlock the door lock of the opening / closing body by establishing the mutual communication,
The portable device in which the mechanical key according to claim 1 or 2 is accommodated.