JP4463158B2 - Broken column raising tool and broken column temporary restoration method using the tool - Google Patents
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Description
本発明は、高圧配電線が架設された電柱の中間部に折損が発生した場合に仮復旧するために折損した電柱(折損柱)を引き起こす工具及びその工具を用いた折損柱仮復旧工法に関する。 The present invention relates to a tool that causes a broken pole (breaking pole) to be temporarily restored when a breakage occurs in an intermediate portion of a utility pole on which a high-voltage distribution line is installed, and a broken pole temporary restoration method using the tool.
車両の衝突や自然災害等によって電柱が地際で折損した場合に仮復旧するための工法は既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。この例では、電柱の折損部分の鉄筋を切断して地上残存部分を地中残存部分から分離し、その地上残存部分をクレーン車に保持させる一方、地中残存部分に支柱を建て、その支柱に地上残存部分を近づけてチェーンやワイヤ等の締結部材によって両者を締め付け固定することにより送電復旧できるようにしている。 A construction method has already been proposed for temporary restoration when a utility pole breaks on the ground due to a vehicle collision or a natural disaster (see, for example, Patent Document 1). In this example, the broken rebar of the utility pole is cut to separate the remaining ground part from the remaining ground part, and the ground remaining part is held by the crane vehicle, while the strut is built on the remaining ground part, Power transmission can be restored by bringing the remaining part on the ground close to each other and fastening them with fastening members such as chains and wires.
電柱の折損事故は地際だけでなく中間部においても発生する。中間部の折損事故では、折損柱は倒れた状態で鉄筋によって地上残存部分につながっていることが多い。このような折損柱を地上残存部分から切り離して高所作業車に支持させることは重量超過となるため不可能であり、上述したような地上残存部分を地中残存部分から分離する工法(例えば、特許文献1)は適用できない。 Telephone pole breakage occurs not only on the ground but also in the middle. In a middle breakage accident, the broken column is often connected to the ground remaining part by a reinforcing bar in a collapsed state. It is impossible to separate such a broken column from the residual part on the ground and to support it on an aerial work platform because it exceeds the weight, and a method of separating the residual part on the ground as described above from the residual part in the ground (for example, Patent document 1) is not applicable.
建柱車やレッカー車、クレーン車等は、折損柱を吊持できる支持能力を有しているが、実際には、折損柱に架設されている高圧配電線が障害となるため、これらの車両によって、倒れている折損柱を吊り下げたり引き起こしたりすることは困難である。しかし、高圧配電線に短絡や破損を防ぐための防護措置を施せば、これらの車両で作業を行える場合もあるが、電力会社は、通常、 これらの特殊作業車は保有していないため、調達するための手配に時間を要するという難点がある。 Construction pillar trucks, tow trucks, crane trucks, etc. have the support ability to be able to suspend broken pillars, but in fact, the high-voltage distribution lines installed on the broken pillars will be an obstacle, so these vehicles It is difficult to suspend or cause a broken column to fall. However, if you take protective measures to prevent short circuits and damage to the high-voltage distribution lines, you may be able to work on these vehicles, but the power company usually does not own these special work vehicles. There is a drawback that it takes time to arrange for it.
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、電柱の中間部に折損が発生した場合に、仮復旧工事のために折損した電柱を作業性よく引き起こすための工具及びその工具を用いた折損柱仮復旧工法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and in the event that breakage occurs in the middle part of the utility pole, a tool for causing the utility pole broken for temporary restoration work with good workability, and a broken pole using the tool. The purpose is to provide a temporary restoration method.
(1)本発明の折損電柱引き起し工具は、電柱1の中間部で折損した折損柱2を引き起こすための折損柱引き起し工具Hであって、
前記折損柱2を地上に立設状態で残存している地上残存部分3に仮固定するための折損柱補強管4と、
前記折損柱補強管4に沿うように固定される長尺体からなる本体5と、
前記本体5を前記折損柱補強管4に固定するための締結部材6と、
前記本体5の上部と下部に設けられるガイド部材7,7と、
前記折損柱2を引き起こすために前記ガイド部材7,7に案内されるワイヤ8と、を備えたことを特徴とする。
(1) The broken pole raising tool of the present invention is a broken pole raising tool H for causing a
A broken
A
A fastening
A
このような構成によれば、地上残存部分3の折損部近傍部位に折損柱補強管4の下半部分を、例えば、バンド部材や番線等の締結部材で固定し、その折損柱補強管4に沿うように、本体5をバンド部材や番線等の締結部材6によって固定し、ガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端に、例えば、玉掛け用ワイヤを接続して、その玉掛け用ワイヤを倒れている折損柱2の腕金と交差している部分等に係止させ、ワイヤ8の他端を車載のウインチ等の巻き上げ手段で巻き上げれば、折損柱2を引き起こすことができる。引き起こされた折損柱2を折損柱補強管4の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて、例えば、バンド部材や番線等の締結部材で固定すれば、送電が可能な仮復旧の状態となる。
According to such a configuration, the lower half portion of the broken
上述のような地上残存部分3と折損柱補強管4及び折損柱補強管4と折損電柱引き起し工具H(の本体5)を固定するためのバンド部材や番線等の締結部材は、仮固定用のものが好ましく、本格的な復旧工事が完了するまでの間、その固定状態を維持することができればよい。このような仮固定用の締結部材を用いることによって、その折損電柱引き起し工具Hや折損柱補強管4を再度の使用に供することができる。
The fastening member such as the band member and the number wire for fixing the
(2)本発明の別の折損電柱引き起し工具は、電柱1の中間部で折損した折損柱2を引き起こすための折損柱引き起し工具Hであって、
前記折損柱2を地上に立設状態で残存している地上残存部分3に仮固定するための折損柱補強管4と、
前記折損柱補強管4に沿うように支持部材91,92を介して予め固定される長尺体からなる本体5と、
前記本体5の上部と下部に設けられるガイド部材7,7と、
前記折損柱2を引き起こすために前記ガイド部材7,7に案内されるワイヤ8と、を備えたことを特徴とする。
(2) Another broken electric pole raising tool of the present invention is a broken pole raising tool H for causing a
A broken
A
A
このような構成によれば、地上残存部分3の折損部近傍部位に折損柱補強管4の下半部分をバンド部材等で固定し、ガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端に、例えば、玉掛け用ワイヤを接続して、その玉掛け用ワイヤを倒れている折損柱2の腕金と交差している部分等に係止させ、ワイヤ8の他端を車載のウインチ等の巻き上げ手段で巻き上げれば、折損柱2を引き起こすことができる。引き起こされた折損柱2を折損柱補強管4の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて、例えば、バンド部材や番線等の締結部材で固定すれば、送電が可能な仮復旧の状態となる。
According to such a configuration, the lower half portion of the broken
上述のような地上残存部分3と折損柱補強管4及び折損柱補強管4と折損電柱引き起し工具H(の本体5)を固定するためのバンド部材や番線等の締結部材は、仮固定用のものが好ましく、本格的な復旧工事が完了するまでの間、その固定状態を維持することができればよい。このような仮固定用の締結部材を用いることによって、その折損電柱引き起し工具Hや折損柱補強管4を再度の使用に供することができる。
The fastening member such as the band member and the number wire for fixing the
(3)(1)項又は(2)項に記載の折損電柱引き起し工具では、前記本体5の下部に設けられるガイド部材7は、前記本体5の下部に着脱自在かつ旋回自在に装着される支持部材72に回転自在に支持される滑車よりなるものであってもよい。このようにすれば、折損柱2を引き起こす際に、ワイヤ8を地上に配設された車載のウインチの位置に対して適切な方向に対応させることができる。
(3) In the broken electric pole raising tool described in (1) or (2), the
(4)前記(1)項又は(2)項に記載の折損電柱引き起し工具Hを用いて電柱1の中間部で折損した折損柱2を地上残存部分3に固定するための折損電柱仮復旧工法では、
前記折損柱補強管4に前記折損電柱引き起し工具Hを固定する工程(s1)と、
前記折損柱補強管4の下半部分を前記地上残存部分3の折損部近傍位置に固定する工程(s2)と、
前記折損電柱引き起し工具Hのガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端を前記折損柱2の一部に係止させる工程(s3)と、
前記ワイヤ8の他端をウインチで巻き取り前記折損柱2を引き起こす工程(s4)と、
引き起こされた前記折損柱2の下部を前記折損柱補強管4の上半部分に固定する工程(s5)と、を備えている。
(4) A broken pole for temporarily fixing the
A step (s1) of fixing the broken electric pole raising tool H to the broken
A step (s2) of fixing the lower half portion of the broken
A step (s3) of engaging one end of the
Winding the other end of the
A step (s5) of fixing the lower part of the
このような方法によれば、まず、s1では、地上でバンドや番線等の締結部材6によって折損電柱引き起し工具Hの本体5を折損柱補強管4に固定する。s2では、その折損柱補強管4を折損電柱引き起し工具Hと共に、例えば、高所作業車のバケットに入れて持ち上げ、バンドや番線等の締結部材6によって、地上残存部分3の折損部近傍位置に固定する。s3では、折損電柱引き起し工具Hのガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端に接続した玉掛け用ワイヤを、倒れている折損柱2の一部、例えば、腕金と交差している部分に引っ掛ける。s4では、ワイヤ8の他端を地上で待機している車載のウインチ等の巻き上げ手段で巻き上げ折損柱2を引き起こす。s5では、引き起こされた前記折損柱2の下部を、折損柱補強管4の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて、バンドや番線等の締結部材6で固定すれば、送電復旧が可能な状態となる。
According to such a method, first, in
(5)前記(2)項又は(3)項に記載の折損電柱引き起し工具Hを用いて電柱1の中間部で折損した折損柱2を地上残存部分3に固定するための折損電柱仮復旧工法では、
前記折損柱補強管4の下半部分を前記地上残存部分3の折損部近傍部位に固定する工程(s11)と、
前記折損電柱引き起し工具Hのガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端を前記折損柱2の一部に係止させる工程(s12)と、
前記ワイヤ8の他端をウインチで巻き取り前記折損柱2を引き起こす工程(s13)と、
引き起こされた前記折損柱2の下部を前記折損柱補強管4の上半部分に固定する工程(s14)と、を備えている。
(5) A broken pole pole for fixing the
A step (s11) of fixing the lower half portion of the broken
A step (s12) of engaging one end of the
Winding the other end of the
A step (s14) of fixing the lower part of the
このような方法によれば、まず、s11で、折損電柱引き起し工具Hと一体化された折損柱補強管4を、例えば、高所作業車のバケットに入れて持ち上げ、バンドや番線等の締結部材6によって、地上残存部分3の折損部近傍位置に固定する。次いで、s12では、折損電柱引き起し工具Hのガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端に接続した玉掛け用ワイヤ8を、倒れている折損柱2の一部、例えば、腕金と交差している部分に引っ掛ける。s4では、ワイヤ8の他端を地上で待機している車載のウインチ等の巻き上げ手段で巻き上げ折損柱2を引き起こす。s5では、引き起こされた前記折損柱2の下部を、折損柱補強管4の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて、バンドや番線等の締結部材6で固定すれば、送電復旧が可能な状態となる。
According to such a method, first, in s11, the broken
本発明の折損電柱引き起し工具は、折損柱を引き起こすためのワイヤを案内するためのガイド部材を本体の上部と下部に設けているので、地上残存部分の折損部近傍部位に固定された折損柱補強管に、折損電柱引き起し工具の本体を固定し、そのガイド部材に案内されるワイヤの一端に、例えば、玉掛け用ワイヤを接続して、その玉掛け用ワイヤを倒れている折損柱の腕金と交差している部分等に係止させ、ワイヤの他端を車載のウインチ等で巻き上げれば、折損柱を引き起こすことができる。引き起こされた折損柱を折損柱補強管の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて、バンドや番線等の締結部材6で固定すれば、送電復旧が可能な状態となる。
Since the breaker pole raising tool of the present invention is provided with guide members for guiding the wire for causing the breaker column at the upper and lower parts of the main body, the breakage fixed to the vicinity of the breakage part of the remaining part on the ground The main body of the broken electric pole is fixed to the column reinforcing pipe, and, for example, a slinging wire is connected to one end of the wire guided by the guide member, and the slunging column is tilted If the other end of the wire is wound up by a winch or the like mounted on the vehicle, the broken column can be caused. If the caused broken column is drawn to the upper half portion of the broken column reinforcing pipe by a drawing tool such as a shimler and fixed with a fastening
本発明の別の折損電柱引き起し工具は、折損柱を引き起こすためのワイヤを案内するためのガイド部材を上部と下部に設けた本体を折損柱補強管に一体的に取り付けているので、その折損柱補強管を地上残存部分の折損部近傍部位に固定し、そのガイド部材に案内されるワイヤの一端に、例えば、玉掛け用ワイヤを接続して、その玉掛け用ワイヤを倒れている折損柱の腕金と交差している部分等に係止させ、ワイヤの他端を車載のウインチ等で巻き上げれば、折損柱を引き起こすことができる。引き起こされた折損柱を折損柱補強管の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて、バンドや番線等の締結部材6で固定すれば、送電復旧が可能な状態となる。
In another broken electric pole raising tool of the present invention, the main body provided with guide members for guiding the wire for causing the broken pole at the upper part and the lower part is integrally attached to the broken pole reinforcing pipe. The broken column reinforcement pipe is fixed to the portion near the broken portion of the remaining portion on the ground, and, for example, a sling wire is connected to one end of the wire guided by the guide member, and the slung column is collapsed. If the other end of the wire is wound up by a winch or the like mounted on the vehicle, the broken column can be caused. If the caused broken column is drawn to the upper half portion of the broken column reinforcing pipe by a drawing tool such as a shimler and fixed with a
以下に、本発明の最良の実施の形態に係る折損電柱引き起し工具及びその工具を用いた折損柱仮復旧工法について図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1(a)は折損電柱引き起し工具の組み付け対応図、(b)は平面図、図2(a)は、電柱の中間折損部を折損柱補強管で接続した状態の側面図、(b)はその平面図、(c)は折損柱補強管の正面図、(d)は取付金具(角型鋼管)の正面図、図3(a)は折損柱を引き起こしている状態の説明図、(b)は引き起した折損柱を地上残存部分に仮固定した状態の説明図である。
Hereinafter, a broken pole pole raising tool and a broken pole temporary restoration method using the tool according to the best embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[Embodiment 1]
FIG. 1 (a) is a diagram illustrating assembly of a broken electric pole raising tool, (b) is a plan view, and FIG. 2 (a) is a side view of a state where an intermediate broken portion of the electric pole is connected by a broken column reinforcing pipe. (b) is a plan view thereof, (c) is a front view of a broken column reinforcing pipe, (d) is a front view of a mounting bracket (square steel pipe), and FIG. 3 (a) is an explanatory view of a state in which a broken column is caused. (B) is explanatory drawing of the state which temporarily fixed the raised broken pillar to the ground residual part.
これらの図に示すように、この折損柱仮復旧工法は、折損電柱引き起し工具Hを用いて、電柱1の中間部で折損した場合に、倒れている折損柱2を引き起こして、地上に立設状態で残存している地上残存部分3に仮固定することによって、早期に送電復旧が可能となるようにするための工法である。その折損電柱引き起し工具Hは、地上に立設状態で残存している地上残存部分3に折損柱2を仮固定するための折損柱補強管4に沿うように固定される鋼管からなる本体5と、本体5に取り付けられて折損柱補強管4に着脱自在に当接する支持部材9(91,92)と、支持部材9を前記折損柱補強管4に当接させた状態で固定するための締結部材6と、折損柱2を引き起こすためのワイヤ8を案内するために本体5の上部と下部に設けられる滑車よりなるガイド部材7,7と、を備えている。
As shown in these figures, this broken pole temporary restoration method causes the broken
このような構成により、地上残存部分3の折損部近傍部位に折損柱補強管4の下半部分を、例えば、バンド部材や番線等の締結部材10で固定し(図2(a)(b)参照)、その折損柱補強管4に沿うように、本体5をバンド部材や番線等の締結部材6によって固定し(図1(a)(b)参照)、ガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端に、例えば、玉掛け用ワイヤ18を接続して、その玉掛け用ワイヤ18を倒れている折損柱2の腕金と交差している部分等に係止させ(図3(a)参照)、ワイヤ8の他端を車載のウインチ等の巻き上げ手段で巻き上げれば、折損柱2を引き起こすことができる。引き起こされた折損柱2を折損柱補強管4の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて、例えば、バンド部材や番線等の締結部材で固定すれば、送電が可能な仮復旧の状態となる(図3(b)参照)。
With such a configuration, the lower half portion of the broken
全体の構成についてより詳細に説明すると、折損電柱引き起し工具Hの本体5に設けられる支持部材9(91,92)は、半円弧状に形成されて折損柱補強管4に当接する受け部材91a,92aと、その受け部材91a,92aを本体5に支持脚91b,92bとからなり、図1(b)に示すように、その受け部材91a,92aに折損柱補強管4を当接させた状態にて、その折損柱補強管4と受け部材91a,92aを締結部材6によって固定することで、折損柱補強管4に対して本体5を仮固定の状態に一体化させることができる。その締結部材6として、例えば、バックル付きの固定バンドと称されるものを採用することができる。また、本体5の上部と下部には、把手51,51及び吊り環52が設けられている。
The overall configuration will be described in more detail. The support member 9 (91, 92) provided on the
本体5の上端には、図1(a)(b)に示すように、滑車7を回転自在に支持するための支軸部材71が溶接等によって固定される一方、本体5の下端には、滑車7を回転自在に支持する支持部材72が首振り自在に支持される。その支軸部材72は、リング状の溝73aを有する円筒状の挿入部73を備え、この挿入部73を本体5の下端に挿入した状態にて、本体5に螺合させた抜け止めボルト74を締結することで、滑車7を抜け止め状態で首振り自在(360°旋回自在)に本体5の下部に保持することができる。このような構成により、折損柱2を引き起こす際に、ワイヤ8を地上に配設された車載のウインチの位置に対して適切な方向に対応させることができる。
As shown in FIGS. 1A and 1B, a
折損柱補強管4は、図2(a)〜(d)に示すように、管本体にUボルト41を介して固定される複数の角型鋼管(取付金具)42を備え、その角型鋼管42の両側に取り付けた締結棒43,43に対して、自在バンド44を締結することによって、上述のように、折損柱2と地上残存部分3とを固定することができるが、まず、図2(a)に示す下側2つの角型鋼管42,42を自在バンド44によって地上残存部分3に固定しておき、倒れた折損柱2を引き起こした後、その管本体の上部に設けているフック45に、シメラー等の引き寄せ工具を引っ掛けて引き寄せてから、下側2つの角型鋼管42,42を自在バンド44によって折損柱2に固定するようにする。
As shown in FIGS. 2A to 2D, the broken
そして、管本体の上端(又は下端)近傍位置には、高所作業車のクレーンで吊り下げるための係止孔46を設けている。また、Uボルト41の両端には、電柱1(折損柱2及び地上残存部3)に当接する受け部材41a,41aを設けて安定な状態で折損柱補強管4を電柱1に対して一体化できるようにしている(図1(b)参照)。なお、折損電柱引き起し工具Hの重量は65kg程度、折損柱補強管4の重量は50kg程度であり、折損電柱引き起し工具Hと折損柱補強管4をバケットに載せても制限重量を超過することはない。
And the locking
〔折損柱仮復旧工法1〕
次いで、上述のような折損電柱引き起し工具Hを用いた折損柱仮復旧工法について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。まず、地上でバンドや番線等の締結部材6によって折損電柱引き起し工具Hの本体5を折損柱補強管4に固定する(s1)。次いで、その折損柱補強管4を折損電柱引き起し工具Hと共に、例えば、高所作業車のバケットに入れて持ち上げ、バンドや番線等の締結部材6によって、地上残存部分3の折損部近傍位置に固定する(s2)。次に、折損電柱引き起し工具Hのガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端に接続した玉掛け用ワイヤ18を、倒れている折損柱2の一部、例えば、腕金2aと交差している部分に引っ掛ける(係止させる)(s3,図3(a)参照)。そして、ワイヤ8の他端を地上で待機している車載のウインチ等の巻き上げ手段(図示省略)で巻き上げ折損柱2を引き起こし(s4)、引き起こされた前記折損柱2の下部を、折損柱補強管4の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて(図示省略)、バンドや番線等の締結部材6で固定(s5)すれば送電復旧が可能な状態となる。
[Broken column temporary restoration method 1]
Next, the broken column temporary restoration method using the broken electric pole raising tool H as described above will be described with reference to the flowchart shown in FIG. First, the broken electric pole is raised by the
〔実施の形態2〕
本実施の形態では、図4に示すように、本体5を折損柱補強管4に一体化している。即ち、この折損電柱引き起し工具Hでは、2つの支持部材91,92の受け部材91a,92aを、折損柱補強管4の外周面に溶接wによって固定している。このような構成によれば、本体5を折損柱補強管4に一体化させるための作業を省くことができる。
[Embodiment 2]
In the present embodiment, as shown in FIG. 4, the
〔折損柱仮復旧工法2〕
次いで、上述のような折損電柱引き起し工具Hを用いた折損柱仮復旧工法について、図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。まず、本体5が折損柱補強管4に一体化されている折損電柱引き起し工具Hを、例えば、高所作業車のバケットに入れて持ち上げ、バンドや番線等の締結部材6によって、折損柱補強管4を地上残存部分3の折損部近傍位置に固定する(s11)。次に、折損電柱引き起し工具Hのガイド部材7,7に案内されるワイヤ8の一端に接続した玉掛け用ワイヤ18を、倒れている折損柱2の一部、例えば、腕金2aと交差している部分に引っ掛ける(係止させる)(s12)。そして、ワイヤ8の他端を地上で待機している車載のウインチ等の巻き上げ手段(図示省略)で巻き上げ折損柱2を引き起こし(s13)、引き起こされた前記折損柱2の下部を、折損柱補強管4の上半部分にシメラー等の引き寄せ工具によって引き寄せて(図示省略)、バンドや番線等の締結部材6で固定(s14)すれば送電復旧が可能な状態となる。
[Fractured column temporary restoration method 2]
Next, the broken column temporary restoration method using the broken electric pole raising tool H as described above will be described with reference to the flowchart shown in FIG. First, the broken electric pole raising tool H in which the
なお、本発明は、実施の形態に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜、必要に応じて、設計変更や改良等を行うのは自由であり、例えば、折損電柱引き起し工具Hの本体は、鋼管以外の型鋼、例えば、溝型鋼等であってもよい。また、図5のs1とs2は入れ替わってもよい。 It should be noted that the present invention is not limited to the embodiment, and it is free to make design changes and improvements as necessary, as long as it does not depart from the gist of the invention. The main body of the raising tool H may be a steel mold other than the steel pipe, for example, a groove steel. Further, s1 and s2 in FIG. 5 may be interchanged.
1…電柱、2…折損柱、3…地上残存部分、4…折損柱補強管、5…本体、6…締結部材、7…ガイド部材、8…ワイヤ、H…折損電柱引き起し工具
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記折損柱(2)を地上に立設状態で残存している地上残存部分(3)に仮固定するための折損柱補強管(4)と、
前記折損柱補強管(4)に沿うように固定される長尺体からなる本体(5)と、
前記本体(5)を前記折損柱補強管(4)に固定するための締結部材(6)と、
前記本体(5)の上部と下部に設けられるガイド部材(7)(7)と、
前記折損柱(2)を引き起こすために前記ガイド部材(7)(7)に案内されるワイヤ(8)と、を備えたことを特徴とする折損電柱引き起し工具。 A broken column raising tool (H) for causing a broken column (2) broken at an intermediate portion of the utility pole (1),
A broken column reinforcing pipe (4) for temporarily fixing the broken column (2) to the ground remaining part (3) remaining in a standing state on the ground ;
A main body (5) composed of an elongated body fixed along the broken column reinforcing pipe (4) ;
A fastening member (6) for fixing the main body (5) to the broken column reinforcing pipe (4);
Guide members (7) and (7) provided on the upper and lower parts of the main body (5),
A breakage electric pole raising tool comprising: a wire (8) guided by the guide members (7) and (7) to cause the breakage pillar (2).
前記折損柱(2)を地上に立設状態で残存している地上残存部分(3)に仮固定するための折損柱補強管(4)と、
前記折損柱補強管(4)に沿うように支持部材(91)(92)を介して予め固定される長尺体からなる本体(5)と、
前記本体(5)の上部と下部に設けられるガイド部材(7)(7)と、
前記折損柱(2)を引き起こすために前記ガイド部材(7)(7)に案内されるワイヤ(8)と、を備えたことを特徴とする折損電柱引き起し工具。 A broken column raising tool (H) for causing a broken column (2) broken at an intermediate portion of the utility pole (1),
A broken column reinforcing pipe (4) for temporarily fixing the broken column (2) to the ground remaining part (3) remaining in a standing state on the ground;
A main body (5) composed of an elongated body fixed in advance via support members (91) and (92) along the broken column reinforcing pipe (4);
Guide members (7) and (7) provided on the upper and lower parts of the main body (5),
A breakage electric pole raising tool comprising: a wire (8) guided by the guide members (7) and (7) to cause the breakage pillar (2).
前記折損柱補強管(4)に前記折損電柱引き起し工具(H)を固定する工程(s1)と、
前記折損柱補強管(4)の下半部分を前記地上残存部分(3)の折損部近傍部位に固定する工程(s2)と、
前記折損電柱引き起し工具(H)のガイド部材(7)(7)に案内されるワイヤ(8)の一端を前記折損柱(2)の一部に係止させる工程(s3)と、
前記ワイヤ(8)の他端をウインチで巻き取り前記折損柱(2)を引き起こす工程(s4)と、
引き起こされた前記折損柱(2)の下部を前記折損柱補強管(4)の上半部分に固定する工程(s5)と、を備えたことを特徴とする折損電柱仮復旧工法。 A temporary broken pole for fixing the broken pole (2) broken at the middle part of the utility pole (1) to the ground remaining part (3) using the broken pole pole raising tool (H) according to claim 1 or 3 A restoration method,
A step (s1) of fixing the broken electric pole raising tool (H) to the broken column reinforcing pipe (4);
A step (s2) of fixing the lower half portion of the broken column reinforcing pipe (4) to a portion near the broken portion of the remaining ground portion (3);
A step (s3) of engaging one end of the wire (8) guided by the guide members (7) and (7) of the broken electric pole raising tool (H) with a part of the broken pole (2);
Winding the other end of the wire (8) with a winch to cause the broken pillar (2) (s4);
A step (s5) of fixing the lower part of the caused broken column (2) to the upper half of the broken column reinforcing pipe (4);
前記折損柱補強管(4)の下半部分を前記地上残存部分(3)の折損部近傍部位に固定する工程(s11)と、
前記折損電柱引き起し工具(H)のガイド部材(7)(7)に案内されるワイヤ(8)の一端を前記折損柱(2)の一部に係止させる工程(s12)と、
前記ワイヤ(8)の他端をウインチで巻き取り前記折損柱(2)を引き起こす工程(s13)と、
引き起こされた前記折損柱(2)の下部を前記折損柱補強管(4)の上半部分に固定する工程(s14)と、を備えたことを特徴とする折損電柱仮復旧工法。 A temporary broken pole for fixing the broken pole (2) broken at the middle part of the utility pole (1) to the ground remaining part (3) using the broken pole pole raising tool (H) according to claim 2 or 3 A restoration method,
Fixing the lower half portion of the broken column reinforcing pipe (4) to the broken portion vicinity portion of the ground remaining portion (3) (s11);
A step (s12) of engaging one end of the wire (8) guided by the guide members (7) and (7) of the broken electric pole raising tool (H) with a part of the broken pole (2);
Winding the other end of the wire (8) with a winch to cause the broken pillar (2) (s13);
A step (s14) of fixing the lower part of the caused broken column (2) to the upper half of the broken column reinforcing pipe (4);
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