JP4460086B2 - Master paper roll holding device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスタ原紙ロール保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷装置に設けられている製版部においては、紙芯などの芯体の周りに長尺状のマスタ原紙がロール状に巻き付けられたマスタ原紙ロールを使用することが多く、ロール状態から引き出されたマスタ原紙を感熱穿孔することによりマスタを製版し、そのマスタを版胴の外周面に巻き付けて印刷を行っている。
【0003】
ここで、マスタ原紙ロールにはマスタ原紙のサイズや種類等によって様々なタイプのものがあり、各印刷装置での使用に適したものと適さないものとがある。このため、マスタ原紙ロールが或る印刷装置で使用するのに適したものであるか否かを容易に確認できるようにする必要があり、その一例としては、図16に示すような構造のフランジ体1を使用するマスタ原紙ロール保持装置が知られている。
【0004】
このフランジ体1は、円板状のフランジ部2と、フランジ部2の一方の面に固定された保持軸部3と、フランジ部2の他方の面に固定された複数本の爪部4とにより形成されている。この爪部4の外径寸法は、このフランジ体1が使用される各印刷装置毎に適した寸法に設定されている。
【0005】
各印刷装置で使用されるマスタ原紙ロール5は、中空円筒状の紙芯6の周りに長尺状のマスタ原紙7をロール状に巻き付けて形成されており、紙芯6の内径寸法が、マスタ原紙7のサイズや種類等に応じて適宜異なる値に設定されている。そして、或る印刷装置に設けられているフランジ体1の爪部4がマスタ原紙ロール5の紙芯6にぴったりと嵌合する場合には、そのマスタ原紙ロール5がその印刷装置で使用するのに適したものであると確認できる。一方、フランジ体1の爪部4の外径寸法が紙芯6の内径寸法より大き過ぎる場合、又は、小さ過ぎる場合には、そのマスタ原紙ロール5がその印刷装置で使用するのに適さないものであると確認できる。
【0006】
また、実公平4-20608号公報に記載されたように、芯体の外周面にロール状のマスタ原紙を巻き付け、芯体の両端部をこの芯体に巻き付けられたマスタ原紙の端面部より突出させ、その突出部分の突出寸法を両側で異ならせ、芯体の両端の突出部分を保持するようにしたマスタ原紙ロール保持装置が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図16に示したフランジ体1を使用するマスタ原紙ロール保持装置では、大きい外径寸法の爪部4を小さい内径寸法の紙芯6内に無理に押し込んでしまい、爪部4を折ってしまう場合がある。
【0008】
また、大きい内径寸法の紙芯6内に小さい外径寸法の爪部4を挿入した場合には、爪部4が紙芯6にぴったりと嵌合していないことに気付かずにそのままマスタ原紙ロール保持装置に保持して印刷を開始してしまい、印刷を開始した後にそのマスタ原紙ロール5がその印刷装置に適さないものであることに気付く場合がある。このような場合には、マスタ原紙ロール5の無駄が発生するとともに、作業時間の無駄が発生する。
【0009】
実公平4-20608号公報に記載されたマスタ原紙ロール保持装置では、マスタ原紙ロールの両側において芯体の突出部分の突出寸法を変えることにより、印刷装置にセットするマスタ原紙ロールが表裏逆向きにセットされることを防止できる。しかし、マスタ原紙のサイズや種類等がその印刷装置で使用するマスタ原紙ロールとして適したものであるか否かを確認することはできない。
【0010】
本発明は、印刷装置のマスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロールを保持したとき、保持したマスタ原紙ロールがその印刷装置で使用するのに適したものか否かを速やかに確認することができるマスタ原紙ロール保持装置及びマスタ原紙ロールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、中空円筒状の芯体の周りに長尺状のマスタ原紙がロール状に巻き付けられ、前記芯体の一端側のみがこの芯体に巻き付けられた前記マスタ原紙の端面部より外方へ突出した突出部とされ、この突出部の突出寸法が前記マスタ原紙のサイズや種類によって異なる値に設定されたマスタ原紙ロールを保持する印刷装置のマスタ原紙ロール保持装置において、使用に適した前記マスタ原紙ロールの前記突出部の突出寸法に応じた深さ寸法をもって形成された凹部を有し、この凹部に前記突出部が挿入された状態で前記芯体内に一部が嵌合して前記マスタ原紙ロールの前記突出部側を保持する固定フランジからなる第一保持部と、前記芯体内に一部が嵌合して前記マスタ原紙ロールの前記突出部側と反対側を保持するとともに前記第一保持部に対して接離する方向へ移動自在に設けられ、前記突出部の突出寸法が前記印刷装置で使用する前記マスタ原紙ロールのものとして適正値以下である場合にはロック位置への移動が許容されて適正値よりも長い場合にはロック位置への移動が規制される可動フランジよりなる第二保持部と、を有する。
【0012】
したがって、マスタ原紙ロールをマスタ原紙ロール保持装置で保持したとき、保持部に形成されている凹部の深さ寸法に比べて突出部の突出寸法が大きい場合にはその突出部が凹部内に収まらず、そのマスタ原紙ロールが使用に適したものでないことの確認を速やかに行える。
【0016】
また、マスタ原紙ロールをマスタ原紙ロール保持装置で保持したとき、凹部内に挿入された突出部の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロールのものとして適正値以下である場合には第二保持部がロック位置に移動する。このため、第二保持部がロック位置に移動した場合にのみ、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロールがその印刷装置で使用するのに適したものであることを確認でき、かつ、その確認を速やかに行える。
【0025】
【発明の実施の形態】
第一の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、印刷装置に設けられたマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロール11の保持状態を示すものである。このマスタ原紙ロール11は、芯体である中空円筒状の紙芯12の周りに長尺状のマスタ原紙13がロール状に巻き付けられ、紙芯12の一端側は、この紙芯12に巻き付けられたマスタ原紙13の端面部より外方へ突出した突出部14とされている。なお、各マスタ原紙ロール11においては、マスタ原紙13のサイズ“L”や種類等によって突出部14の突出寸法“M”が適宜異なる値に設定されている。紙芯12の内径寸法は各マスタ原紙ロール11において一定に形成されている。また、各マスタ原紙ロール11において、紙芯12の他端側はマスタ原紙13の端面部と同一面とされている。
【0026】
マスタ原紙ロール保持装置には、マスタ原紙ロール11の突出部14側を保持する保持部(第一保持部)である固定フランジ15と、マスタ原紙ロール11の突出部14の反対側を保持する第二保持部である可動フランジ16とが設けられている。
【0027】
固定フランジ15には、マスタ原紙ロール11をこのマスタ原紙ロール保持装置で保持するときに紙芯12内に嵌合される突軸部17と、突軸部17の周囲にリング状に形成されて紙芯12が挿入される凹部18とが形成されている。突軸部17の外径寸法は、紙芯12の内径寸法に対して僅かに小さく形成されている。凹部18の深さ寸法は、このマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したマスタ原紙ロール11の突出部14の突出寸法と略同じ寸法に形成されている。
【0028】
可動フランジ16は、円板状のフランジ部16aと、フランジ部16aの一方の面に固定されて紙芯12に嵌合される突軸部16bと、フランジ部16aの他方の面に固定されたスライド軸部16cと、回り止め軸部16dとからなり、スライド軸部16cがホルダ20のスライド穴20aに対してスライド自在に取り付けられている。ホルダ20は、固定フランジ15に対して接離する方向へ移動自在に設けられ、可動フランジ16はスプリング21により固定フランジ15側へ付勢されている。回り止め軸部16dがホルダ20に形成された係止孔22に係止されることにより、可動フランジ16が回り止めされている。
【0029】
ホルダ20と可動フランジ16とは、マスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロール11を保持したときに、そのマスタ原紙ロール11の突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値である場合にはロック位置(マスタ原紙ロール11を保持した状態でロックされる位置)へ移動することが許容される(図1参照)。一方、突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値より大きい場合には、可動フランジ16が固定フランジ15から離反する方向へ移動し、フランジ部16aがホルダ20に当接し、可動フランジ16とホルダ20とはロック位置に戻ることができない(図2参照)。
【0030】
このような構成において、マスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロール11を保持する場合には、ロック位置に位置しているホルダ20と可動フランジ16とを固定フランジ15から離反する位置へ移動させ、マスタ原紙ロール11の突出部14を凹部18に挿入し、ホルダ20と可動フランジ16とをロック位置側へ移動させる。
【0031】
図1は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11が、そのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものである場合を示している。マスタ原紙13の一方の端面が固定フランジ15の端面に当接し、ホルダ20と可動フランジ16とがロック位置に戻り、マスタ原紙ロール11の保持が確実に行われている。ホルダ20と可動フランジ16とがロック位置へ戻ったとき、突軸部16bが紙芯12に嵌合し、フランジ部16aの一方の面がロール状に巻かれたマスタ原紙13の端面部に当接し、フランジ部16aの他方の面とホルダ20との間には僅かな隙間ができている。
【0032】
図2は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11が、そのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものでなく、突出部14の突出寸法が凹部18の深さ寸法より大きい場合を示している。マスタ原紙13の一方の端面が固定フランジ15の端面から離反し、可動フランジ16が固定フランジ15から離反する方向へ移動し、フランジ部16aがホルダ20に当接し、可動フランジ16とホルダ20とはロック位置に戻ることができない。
【0033】
したがって、マスタ原紙ロール保持装置へのマスタ原紙ロール11の保持を行った作業者は、マスタ原紙ロール11の端面が固定フランジ15の端面から離反していること、及び、可動フランジ16とホルダ20とがロック位置へ戻らないことから、マスタ原紙ロール11がそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものでないことを速やかに確認することができ、使用に適したマスタ原紙ロール11への交換を速やかに行える。
【0034】
このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロール11をマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロール11の無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0035】
つぎに、第二の実施の形態を図3ないし図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態、及び、後述する以下の各実施の形態において、先行して説明した他の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する。
【0036】
図3は、印刷装置に設けられたマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロール11の保持状態を示すものである。このマスタ原紙ロール11は、芯体である中空円筒状の紙芯12の周りに長尺状のマスタ原紙13がロール状に巻き付けられ、紙芯12の一端側は、この紙芯12に巻き付けられたマスタ原紙13の端面部より外方へ突出した突出部14とされている。なお、各マスタ原紙ロール11においては、マスタ原紙13のサイズ“L”や種類等によって突出部14の突出寸法“M”が適宜異なる値に設定されている。紙芯12の内径寸法は各マスタ原紙ロール11において一定に形成されている。また、各マスタ原紙ロール11において、紙芯12の他端側はマスタ原紙13の端面部と同一面とされている。
【0037】
マスタ原紙ロール保持装置には、マスタ原紙ロール11の突出部14側を保持する保持部(第一保持部)である固定フランジ15と、マスタ原紙ロール11の突出部14の反対側を保持する第二保持部である可動フランジ16とが設けられている。
【0038】
固定フランジ15には、マスタ原紙ロール11をこのマスタ原紙ロール保持装置で保持するときに紙芯12内に嵌合される突軸部17と、突軸部17の周囲にリング状に形成されて紙芯12が挿入される凹部18とが形成されている。突軸部17の外径寸法は紙芯12の内径寸法に対して僅かに小さく形成されている。凹部18には拡径部18aが形成され、この拡径部18a内には長さ検知センサ19が設けられている。長さ検知センサ19は、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正か否かを検知するもので、3段階の検知位置に回動自在な回動検知片19aを有している(図4参照)。長さ検知センサ19は印刷装置の制御部(図示せず)に接続されており、この長さ検知センサ19での検知結果は制御部での制御により表示部(図示せず)に表示される。表示部における表示形式としては、文字による表示、LEDランプの点灯による表示等である。
【0039】
図4(a)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がこの印刷装置で使用するものとして適している場合を示している(図3と同じ状態)。凹部18内に挿入された突出部14が回動検知片19aに当接してこの回動検知片19aが所定位置まで回動し、長さ検知センサ19がオンになっている。
【0040】
図4(b)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がこの印刷装置で使用するものとして適していない場合を示している。突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するのに適したマスタ原紙ロール11よりも短く、凹部18内に挿入された突出部14が回動検知片19aに当接せず、回動検知片19aが初期位置に維持されるとともに長さ検知センサ19がオフになっている。
【0041】
図4(c)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がこの印刷装置で使用するものとして適していない場合を示している。突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するのに適したマスタ原紙ロール11よりも長く、凹部18内に挿入された突出部14が回動検知片19aに当接してこの回動検知片19aが大きく回動し、長さ検知センサ19がオフになっている。
【0042】
図3は、保管時や運搬時等におけるマスタ原紙ロール11の載置状態を示したものである。紙芯12がマスタ原紙13の端面部から突出していない側を下にして載置されている。このため、保管時や運搬時等においてロール状に巻かれたマスタ原紙13の横ずれが防止される。
【0043】
このような構成において、マスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロール11を保持する場合には、ロック位置に位置しているホルダ20と可動フランジ16とを固定フランジ15から離反する位置へ移動させ、マスタ原紙ロール11の突出部14を凹部18に挿入し、ホルダ20と可動フランジ16とをロック位置側へ移動させる。ホルダ20と可動フランジ16とがロック位置へ戻ったとき、突軸部16bが紙芯12に嵌合し、フランジ部16aの一方の面がロール状に巻かれたマスタ原紙13の端面部に当接し、フランジ部16aの他方の面とホルダ20との間には僅かな隙間ができている。
【0044】
ここで、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11が、そのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものである場合には、図4(a)に示すように、凹部18に挿入された突出部14により回動検知片19aが所定位置まで回動して長さ検知センサ19がオンになる。そして、その検知結果(長さ検知センサ19がオンになったこと)を表示部に表示させることにより、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11がその印刷装置で使用するのに適したものであることを速やかに確認することができる。
【0045】
一方、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11が、そのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものでない場合には、図4(b)、(c)に示すように、回動検知片19aが回動せず、又は、回動検知片19aが大きく回動し、長さ検知センサ19がオフになる。そして、その検知結果(長さ検知センサ19がオフになったこと)を表示部等に表示させることにより、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11がその印刷装置で使用するのに適したものでないことを速やかに確認することができ、印刷作業を開始する前にマスタ原紙ロール11をその印刷装置で使用するのに適したものに交換することができる。このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロール11をマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロール11の無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0046】
つぎに、第三の実施の形態を図6及び図7に基づいて説明する。本実施の形態では、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正か否かを検知する長さ検知センサである透過型の2個の光センサ23a、23bが凹部18の拡径部18a内に設けられている。
【0047】
図7(a)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がこのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するものとして適している場合を示している(図4と同じ状態)。凹部18内に挿入された突出部14が一方の光センサ23aのみによって検知され、光センサ23aがオンになっている。図7(b)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がこの印刷装置で使用するものとして適していない場合を示している。突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するのに適したマスタ原紙ロール11よりも短く、凹部18内に挿入された突出部14がいずれの光センサ23a、23bによっても検知されず、光センサ23a、23bがオフになっている。図7(c)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がこの印刷装置で使用するものとして適していない場合を示している。突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するのに適したマスタ原紙ロール11のものよりも長く、凹部18内に挿入された突出部14が両方の光センサ23a、23bによって検知され、光センサ23a、23bがオンになっている。
【0048】
このような構成において、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11が、そのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものである場合には、図7(a)に示すように、凹部18に挿入された突出部14が一方の光センサ23aのみに検知され、光センサ23aがオンになる。そして、その検知結果(光センサ23aのみがオンになったこと)を表示部等に表示させることにより、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11がその印刷装置で使用するのに適したものであることを速やかに確認することができる。
【0049】
一方、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11がその印刷装置で使用するのに適したものでない場合には、図7(b)、(c)に示すように、2個の光センサ23a、23bが共にオフになり、又は、共にオンになり、その検知結果(光センサ23a、23bが共にオフ、又は、共にオンになったこと)を表示部等に表示させることにより、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11がその印刷装置で使用するのに適したものでないことを速やかに確認することができ、印刷作業を開始する前にマスタ原紙ロール11をその印刷装置で使用するのに適したものに交換することができる。このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロール11をマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロール11の無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0050】
ついで、第四の実施の形態を図8ないし図10に基づいて説明する。本実施の形態では、回動検知片24aを備えた長さ検知センサ24が凹部18の拡径部18a内に設けられている。この長さ検知センサ24は、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値以上であることを検知するもので、回動検知片24aは2段階の検知位置に回動自在に設けられている。
【0051】
また、第二保持部である可動フランジ16は、マスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロール11を保持したときに、突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値以下である場合にはロック位置へ移動することが許容され(図8、9参照)、マスタ原紙ロール11が安定して保持される。一方、突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値より大きい場合には、フランジ部16aがホルダ20に当接し、可動フランジ16とホルダ20とはロック位置に移動できず(図10参照)、マスタ原紙ロール11の保持状態が安定しない。
【0052】
このような構成において、マスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロール11を保持したとき、凹部18に挿入された突出部14の突出寸法がその印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値以上である場合には、図6又は図8に示すように、その突出部14により押された回動検知片24aが所定位置まで回動して長さ検知センサ24がオンになる。
【0053】
一方、マスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロール11を保持するためにホルダ20と可動フランジ16とをロック位置へ移動させようとするとき、マスタ原紙ロール11の突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値以下である場合にはホルダ20と可動フランジ16とがロック位置に移動するが(図8、9参照)、適正値より大きい場合には、フランジ部16aとホルダ20とが当接し、可動フランジ16とホルダ20とはロック位置へ移動できないとともに、マスタ原紙13の端面が固定フランジ15の端面から離反している(図10参照)。
【0054】
したがって、本実施の形態によれば、突出部14が長さ検知センサ24で検知され、かつ、可動フランジ16とホルダ20とがロック位置に移動した場合にのみ、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものであることを確認できる。
【0055】
このため、突出部14が短かすぎるために長さ検知センサ24で検知されなかった場合や、突出部14が長すぎるために可動フランジ16とホルダ20とがロック位置へ移動できない場合には、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11がそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものでないことを速やかに確認することができ、印刷作業を開始する前にマスタ原紙ロール11をその印刷装置で使用するのに適したものに交換することができる。このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロール11をマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロール11の無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0056】
ついで、第五の実施の形態を図11に基づいて説明する。本実施の形態では、回動検知片25aを備えた第一センサ25が凹部18の拡径部18a内に設けられている。この第一センサ25は、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値以上であることを検知するもので、回動検知片25aは2段階の検知位置に回動自在に設けられている。
【0057】
保持部である固定フランジ15には、突出部14を凹部18に抜き差しする方向に沿ってスライド自在に、スライド体であるリング状フランジ26が取り付けられている。リング状フランジ26と固定フランジ15との間には、リング状フランジ26を固定フランジ15から離反させる方向へ付勢するスプリング27が取り付けられている。リング状フランジ26は、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法が印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値以下である場合にマスタ原紙13の端面部で押されて所定位置までスライドするように設けられている。リング状フランジ26のスライド方向に沿った対向位置には、リング状フランジ26が所定位置までスライドしたことを検知する第二センサ28が設けられている。
【0058】
このような構成において、マスタ原紙ロール保持装置でマスタ原紙ロール11を保持したとき、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値である場合(図11(a)参照)、又は、適正値より長い場合(図11(c)参照)には、突出部14が回動検知片25aに当接してこの回動検知片25aが所定位置まで回動し、第一センサ25がオンになる。
【0059】
一方、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がその印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11のものとして適正値である場合(図11(a)参照)、又は、適正値より短い場合(図11(b)参照)には、マスタ原紙13の端面部で押されたリング状フランジ26が所定位置までスライドし、第二センサ28がオンになる。
【0060】
このため、第一センサ25と第二センサ28とによる検知が行われた場合にのみ、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11がそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものであることを確認できる。このため、第一センサ25と第二センサ28とのいずれか一方の検知が行われていない場合には、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11がその印刷装置で使用するのに適したものでないことを速やかに確認することができ、印刷作業を開始する前にマスタ原紙ロール11をその印刷装置で使用するのに適したものに交換することができる。このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロール11をマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロール11の無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0061】
ついで、第六の実施の形態を図12及び図13に基づいて説明する。本実施の形態において使用されるマスタ原紙ロール11aは、基本的な構造はマスタ原紙ロール11と同じであるが、芯体である中空円筒状の紙芯12aの外径寸法(突出部14の外径寸法と同じ)“D”がマスタ原紙13のサイズ“L”や種類等によって適宜異なる値に設定されている。なお、紙芯12aの内径寸法は各マスタ原紙ロール11aにおいて一定であり、紙芯12aの厚さ寸法“T”を変えることにより紙芯12aの外径寸法“D”が変えられている。
【0062】
固定フランジ15に形成された凹部18の拡径部18a内には、外径検知センサ29が設けられている。外径検知センサ29は、凹部18内に挿入された突出部14の外径寸法(紙芯12aの外径寸法と同じ)がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11aのものとして適正か否かを検知するもので、3段階の検知位置に回動自在な回動検知片29aを有している(図13参照)。
【0063】
図13(a)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11aがこの印刷装置で使用するものとして適している場合を示している(図12と同じ状態)。紙芯12a(突出部14)の外径寸法が適正値であるため、凹部18内に挿入された突出部14の外周面が回動検知片29aに当接してこの回動検知片29aが所定位置まで回動し、外径検知センサ29がオンになっている。
【0064】
図13(b)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11aがこの印刷装置で使用するものとして適していない場合を示している。紙芯12aの外径寸法が適正なものより細いため、凹部18内に挿入された突出部14の外周面が回動検知片29aに当接せず、回動検知片29aが初期位置に維持されるとともに外径検知センサ29がオフになっている。
【0065】
図13(c)は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11aがこの印刷装置で使用するものとして適していない場合を示している。紙芯12aの外径寸法が適正なものより太いため、凹部18内に挿入された突出部14の外周面が回動検知片29aに当接してこの回動検知片29aが大きく回動し、外径検知センサ29がオフになっている。
【0066】
このような構成において、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11aが、そのマスタ原紙ロール保持装置が設けられている印刷装置で使用するのに適したものである場合には、図13(a)に示すように、凹部18に挿入された突出部14により回動検知片29aが所定位置まで回動して外径検知センサ29がオンになる。そして、その検知結果(外径検知センサ29がオンになったこと)を表示部等に表示させることにより、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11aがその印刷装置で使用するのに適したものであることを速やかに確認することができる。
【0067】
一方、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11aがその印刷装置で使用するのに適したものでない場合には、図13(b)、(c)に示すように、回動検知片29aが回動せず、又は、回動検知片29aが大きく回動し、外径検知センサ29がオフになる。そして、その検知結果(外径検知センサ29がオフになったこと)を表示部等に表示させることにより、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11aがその印刷装置で使用するのに適したものでないことを速やかに確認することができ、印刷作業を開始する前にマスタ原紙ロール11aをその印刷装置で使用するのに適したものに交換することができる。このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロール11aをマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロール11の無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0068】
ついで、第七の実施の形態を図14及び図15に基づいて説明する。本実施の形態で使用されるマスタ原紙ロール11bは、基本的な構造はマスタ原紙ロール11、11aと同じであるが、マスタ原紙13のサイズ“L”や種類等によって突出部14の突出寸法“M”、又は、芯体である中空円筒状の紙芯12bの外径寸法“D”が適宜異なる値に設定されている。なお、各マスタ原紙ロール11bにおいて紙芯12bの内径寸法は一定であり、紙芯12bの厚さ寸法“T”を変えることにより紙芯12bの外径寸法“D”が変えられている。
【0069】
固定フランジ15に形成された凹部18の拡径部18a内には、回動検知片30aを備えた第一センサ30が設けられている。この第一センサ30は、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値以上であることを検知するとともに、凹部18内に挿入された紙芯12bの外径寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値であることを検知する。
【0070】
さらに、固定フランジ15には、突出部14を凹部18に抜き差しする方向に沿ってスライド自在に、スライド体であるリング状フランジ26aが取り付けられている。このリング状フランジ26aの中央部には、紙芯12b(突出部14)の外径寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値以下である場合にその紙芯12bが凹部18内に挿入されることを許容する挿入孔31が形成されている。紙芯12bの外径寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値より大きい場合には、リング状フランジ26aは紙芯12bの端面で押されて所定位置までスライドするように設けられている。また、リング状フランジ26aは、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値以下である場合に、マスタ原紙13の端面部で押されて所定位置までスライドするように設けられている。リング状フランジ26aのスライド方向に沿った対向位置には、リング状フランジ26aが所定位置までスライドしたことを検知する第二センサ28が設けられている。
【0071】
このような構成において、図14は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11bがそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられた印刷装置で使用するものとして適している場合を示している。つまり、凹部18内に挿入された突出部14の突出寸法がその印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値であり、かつ、突出部14の外径寸法がその印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値である場合を示している。突出部14の突出寸法と外径寸法とが適正値であるため、この突出部14が凹部18内に挿入されて第一センサ30により検知され、第一センサ30がオンになる。また、突出部14の突出寸法と外径寸法とが適正値であるため、マスタ原紙13の端面部がリング状フランジ26aに当接してこのリング状フランジ26aが所定位置までスライドしたことが第二センサ28により検知され、第二センサ28がオンになる。
【0072】
図15は、マスタ原紙ロール保持装置で保持されたマスタ原紙ロール11bがそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられた印刷装置で使用するものとして適していない場合を示している。つまり、突出部14の突出寸法又は外径寸法のいずれかが、その印刷装置で使用するマスタ原紙ロール11bのものとして適正値でない場合を示している。図15(a)は、突出部14の突出寸法が適正値より短いため、第一センサ30による検知が行われない場合である。図15(b)は、突出部14の突出寸法が適正値より長いため、第二センサ28による検知が行われない場合である。図15(c)は、突出部14の外径寸法が適正値より細いため、第一センサ30による検知が行われない場合である。図15(d)は、突出部14の外径寸法が適正値より太いため、突出部14が挿入孔31から凹部18内へ挿入されず、第一センサ30による検知が行われない場合である。図15(e)は、突出部14の突出寸法が適正値より長いとともに突出部14の外径寸法が適正値より細いため、第一センサ30と第二センサ28との両方で検知が行われない場合である。
【0073】
ここで、本実施の形態によれば、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11bがそのマスタ原紙ロール保持装置が設けられた印刷装置で使用するのに適している場合には第一センサ30と第二センサ28とがともにオンになり、適していない場合にはオンにならない。このため、第一センサ30と第二センサ28との検知結果を表示部等に表示させることにより、印刷作業を行う作業者は、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロール11bがその印刷装置で使用するのに適したものでないことを速やかに確認することができ、印刷作業を開始する前にマスタ原紙ロール11bをその印刷装置で使用するのに適したものに交換することができる。このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロール11bをマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロール11bの無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、マスタ原紙ロールを印刷装置のマスタ原紙ロール保持装置で保持したとき、保持部に形成されている凹部の深さ寸法に比べて突出部の突出寸法が大きい場合にはその突出部が凹部内に収まらないので、そのマスタ原紙ロールがこの印刷装置で使用するのに適したものでないことの確認を速やかに行うことができ、このため、その印刷装置に適さないマスタ原紙ロールをマスタ原紙ロール保持装置に誤って保持したまま印刷作業を開始することがなくなり、マスタ原紙ロールの無駄や作業時間の無駄を省くことができる。
【0076】
また、マスタ原紙ロールを印刷装置のマスタ原紙ロール保持装置で保持したとき、突出部の突出寸法がこの印刷装置で使用するマスタ原紙ロールのものとして適正値以下である場合には第二保持部がロック位置に移動するので、第二保持部がロック位置に移動した場合にのみ保持したマスタ原紙ロールがこの印刷装置で使用するのに適したものであるか否かを速やかに確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の実施の形態のマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロールの保持状態を示す縦断正面図である。
【図2】 保持されたマスタ原紙ロールの突出部の突出寸法が適正値より長いために可動フランジとホルダとがロック位置に移動できない状態を示す縦断正面図である。
【図3】 第二の実施の形態のマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロールの保持状態を示す縦断正面図である。
【図4】 保持したマスタ原紙ロールが適正なものであるか否かの検知状態を示す縦断正面図である。
【図5】 保管時や運搬時等のマスタ原紙ロールの載置状態を一部を断面にして示す正面図である。
【図6】 第三の実施の形態のマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロールの保持状態を示す縦断正面図である。
【図7】 保持したマスタ原紙ロールが適正なものであるか否かの検知状態を示す縦断正面図である。
【図8】 第四の実施の形態のマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロールの保持状態を示す縦断正面図である。
【図9】 保持されたマスタ原紙ロールの突出部の突出寸法が適正値より短いために長さ検知センサにより検知されない状態を示す縦断正面図である。
【図10】 保持されたマスタ原紙ロールの突出部の突出寸法が適正値より長いために可動フランジとホルダとがロック位置に移動できない状態を示す縦断正面図である。
【図11】 第五の実施の形態における、マスタ原紙ロール保持装置で保持したマスタ原紙ロールが適正なものであるか否かの検知状態を示す縦段正面図である。
【図12】 第六の実施の形態のマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロールの保持状態を示す縦断正面図である。
【図13】 保持したマスタ原紙ロールが適正なものであるか否かの検知状態を示す縦断正面図である。
【図14】 第七の実施の形態のマスタ原紙ロール保持装置によるマスタ原紙ロールの保持状態を示す縦断正面図である。
【図15】 保持したマスタ原紙ロールが適正なものであるか否かの検知状態を示す縦断正面図である。
【図16】 従来例のマスタ原紙ロール保持装置の一部とマスタ原紙ロールとを示す縦断正面図である。
【符号の説明】
11、11a、11b マスタ原紙ロール
12、12a、12b 芯体
13 マスタ原紙
14 突出部
15 固定フランジ、第一保持部
16 可動フランジ、第二保持部
18 凹部
19、23a、23b、24 長さ検知センサ
25、30 第一センサ
26、26a スライド体
28 第二センサ
29 外径検知センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a master base paper roll holding device. In place Related.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a plate making section provided in a printing apparatus, a master base paper roll in which a long master base paper is wound around a core body such as a paper core is often used, and it is pulled out from the roll state. A master is made by thermally punching the master paper, and the master is wound around the outer peripheral surface of the plate cylinder for printing.
[0003]
Here, there are various types of master base paper rolls depending on the size and type of the master base paper, and there are some which are suitable for use in each printing apparatus and some which are not suitable. Therefore, it is necessary to be able to easily confirm whether or not the master base paper roll is suitable for use in a certain printing apparatus. As an example, a flange having a structure as shown in FIG. A master base paper roll holding device using the
[0004]
The
[0005]
A master
[0006]
In addition, as described in Japanese Utility Model Publication No. 4-20608, a roll-shaped master base paper is wound around the outer peripheral surface of the core body, and both ends of the core body protrude from the end surface portions of the master base paper wound around the core body. In addition, there is known a master base paper roll holding device in which the protruding dimensions of the protruding portions are different on both sides to hold the protruding portions at both ends of the core.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the master base paper roll holding device using the
[0008]
In addition, when the claw portion 4 having a small outer diameter is inserted into the paper core 6 having a large inner diameter, the master base paper roll is kept as it is without noticing that the claw portion 4 does not fit the paper core 6 exactly. In some cases, printing is started while being held by the holding device, and after starting printing, the master
[0009]
In the master base paper roll holding device described in Japanese Utility Model Publication No. 4-20608, the master base paper roll to be set in the printing apparatus is turned upside down by changing the protruding dimension of the protruding portion of the core on both sides of the master base paper roll. It can be prevented from being set. However, it cannot be confirmed whether the size and type of the master base paper are suitable as a master base paper roll used in the printing apparatus.
[0010]
According to the present invention, when a master base paper roll is held by a master base paper roll holding device of a printing apparatus, it is possible to quickly confirm whether the held master base paper roll is suitable for use in the printing apparatus. An object is to provide a base paper roll holding device and a master base paper roll.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The invention described in
[0012]
Therefore, when the master base paper roll is held by the master base paper roll holding device, if the protrusion dimension of the protrusion is larger than the depth dimension of the recess formed in the holding part, the protrusion does not fit in the recess. It is possible to quickly confirm that the master base paper roll is not suitable for use.
[0016]
Also When the master base paper roll is held by the master base paper roll holder, it is inserted into the recess. Bump When the protruding dimension of the protruding portion is not more than the appropriate value for the master base paper roll used in this printing apparatus, the second holding portion moves to the lock position. For this reason The second Only when the second holding unit is moved to the lock position, it can be confirmed that the master base paper roll held by the master base paper roll holding device is suitable for use in the printing device, and the confirmation can be promptly performed. Can be done.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First One embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows a holding state of a master
[0026]
The master base paper roll holding device includes a fixing
[0027]
The fixed
[0028]
The
[0029]
When the master
[0030]
In such a configuration, when the master
[0031]
FIG. 1 shows a case where a master
[0032]
FIG. 2 shows that the master
[0033]
Therefore, the operator who holds the master
[0034]
For this reason, the printing operation is not started while the master
[0035]
Next, First A second embodiment will be described with reference to FIGS. In the present embodiment and each of the following embodiments to be described later, the same parts as those of the other embodiments described above are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is also omitted.
[0036]
FIG. 3 shows a holding state of the master
[0037]
The master base paper roll holding device includes a fixing
[0038]
The fixed
[0039]
FIG. 4A shows a case where the master
[0040]
FIG. 4B shows a case where the master
[0041]
FIG. 4C shows a case where the master
[0042]
FIG. 3 shows a state in which the master
[0043]
In such a configuration, when the master
[0044]
Here, when the master
[0045]
On the other hand, when the master
[0046]
Next, First Three embodiments will be described with reference to FIGS. In the present embodiment, the transmission type 2 which is a length detection sensor for detecting whether or not the protrusion dimension of the
[0047]
FIG. 7A shows a case where the master
[0048]
In such a configuration, when the master
[0049]
On the other hand, when the master
[0050]
Next, First The fourth embodiment will be described with reference to FIGS. In the present embodiment, a
[0051]
Further, the
[0052]
In such a configuration, when the master
[0053]
On the other hand, when trying to move the holder 20 and the
[0054]
Therefore, according to the present embodiment, only when the
[0055]
For this reason, when the
[0056]
Next, First The fifth embodiment will be described with reference to FIG. In the present embodiment, the
[0057]
A ring-shaped
[0058]
In such a configuration, when the master
[0059]
On the other hand, when the protrusion dimension of the
[0060]
Therefore, only when the detection by the
[0061]
Next, First Sixth embodiment will be described with reference to FIGS. The master base paper roll 11a used in the present embodiment has the same basic structure as the master
[0062]
An outer
[0063]
FIG. 13A shows a case where the master base paper roll 11a held by the master base paper roll holding device is suitable for use in this printing apparatus (the same state as FIG. 12). Since the outer diameter dimension of the paper core 12a (projection 14) is an appropriate value, the outer peripheral surface of the
[0064]
FIG. 13B shows a case where the master base paper roll 11a held by the master base paper roll holding device is not suitable for use in this printing apparatus. Since the outer diameter of the paper core 12a is thinner than the appropriate one, the outer peripheral surface of the
[0065]
FIG. 13C shows a case where the master base paper roll 11a held by the master base paper roll holding device is not suitable for use in this printing apparatus. Since the outer diameter of the paper core 12a is thicker than the appropriate one, the outer peripheral surface of the
[0066]
In such a configuration, when the master base paper roll 11a held by the master base paper roll holding device is suitable for use in a printing apparatus provided with the master base paper roll holding device, FIG. As shown to a), the rotation detection piece 29a rotates to the predetermined position by the
[0067]
On the other hand, when the master base paper roll 11a held by the master base paper roll holding device is not suitable for use in the printing apparatus, as shown in FIGS. 13B and 13C, the rotation detecting piece 29a is used. Does not rotate, or the rotation detection piece 29a rotates greatly, and the outer
[0068]
Next, First Seventh embodiment will be described with reference to FIGS. 14 and 15. The master base paper roll 11b used in the present embodiment has the same basic structure as the master base paper rolls 11 and 11a. However, depending on the size “L” and the type of the
[0069]
A
[0070]
Furthermore, a ring-shaped flange 26a, which is a slide body, is attached to the fixed
[0071]
In such a configuration, FIG. 14 shows a case where the master base paper roll 11b held by the master base paper roll holding device is suitable for use in a printing apparatus provided with the master base paper roll holding device. That is, the protrusion dimension of the
[0072]
FIG. 15 shows a case where the master base paper roll 11b held by the master base paper roll holding device is not suitable for use in a printing apparatus provided with the master base paper roll holding device. That is, it shows a case where either the protruding dimension or the outer diameter dimension of the protruding
[0073]
Here, according to the present embodiment, when the master base paper roll 11b held by the master base paper roll holding device is suitable for use in the printing apparatus provided with the master base paper roll holding device, the
[0074]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, when the master base paper roll is held by the master base paper roll holding device of the printing apparatus, the protruding dimension of the protruding part is larger than the depth dimension of the concave part formed in the holding part. Since the protrusion does not fit in the recess, it can be quickly confirmed that the master base paper roll is not suitable for use in the printing apparatus, and is therefore not suitable for the printing apparatus. The printing operation is not started while the master base paper roll is erroneously held in the master base paper roll holding device, and the waste of the master base paper roll and the work time can be saved.
[0076]
Also When the master base paper roll is held by the master base paper roll holder of the printer Suddenly If the protruding dimension of the protruding part is less than the appropriate value for the master paper roll used in this printing device, the second holding part moves to the locked position. The second It is possible to quickly confirm whether or not the master base paper roll held only when the second holding unit is moved to the lock position is suitable for use in this printing apparatus. wear .
[Brief description of the drawings]
[Figure 1] First It is a vertical front view which shows the holding | maintenance state of the master base paper roll by the master base paper roll holding | maintenance apparatus of one Embodiment.
FIG. 2 is a longitudinal sectional front view illustrating a state in which a movable flange and a holder cannot move to a locked position because a protruding dimension of a protruding portion of a held master base paper roll is longer than an appropriate value.
[Fig. 3] First It is a vertical front view which shows the holding | maintenance state of the master base paper roll by the master base paper roll holding | maintenance apparatus of 2nd embodiment.
FIG. 4 is a longitudinal front view showing a detection state of whether or not a held master base paper roll is appropriate.
FIG. 5 is a front view showing a part of the placement state of the master base paper roll at the time of storage or transportation, with a part thereof in cross section.
[Fig. 6] First It is a vertical front view which shows the holding | maintenance state of the master base paper roll by the master base paper roll holding | maintenance apparatus of 3rd Embodiment.
FIG. 7 is a longitudinal front view showing a detection state as to whether or not a held master base paper roll is appropriate.
[Fig. 8] First It is a vertical front view which shows the holding | maintenance state of the master base paper roll by the master base paper roll holding | maintenance apparatus of 4th Embodiment.
FIG. 9 is a longitudinal front view showing a state in which the length of the protruding portion of the held master base paper roll is not detected by the length detection sensor because the protruding dimension is shorter than an appropriate value.
FIG. 10 is a longitudinal front view showing a state in which the movable flange and the holder cannot move to the lock position because the protrusion dimension of the protrusion of the held master base paper roll is longer than an appropriate value.
FIG. 11 First It is a vertical front view which shows the detection state whether the master base paper roll hold | maintained with the master base paper roll holding | maintenance apparatus in 5 embodiment is an appropriate thing.
FIG. First It is a vertical front view which shows the holding | maintenance state of the master base paper roll by the master base paper roll holding | maintenance apparatus of 6th Embodiment.
FIG. 13 is a longitudinal sectional front view showing a detection state as to whether or not the held master base paper roll is appropriate.
FIG. 14 First It is a vertical front view which shows the holding | maintenance state of the master base paper roll by the master base paper roll holding | maintenance apparatus of 7th Embodiment.
FIG. 15 is a longitudinal front view showing a detection state as to whether or not the held master base paper roll is appropriate.
FIG. 16 is a longitudinal sectional front view showing a part of a conventional master base paper roll holding device and a master base paper roll.
[Explanation of symbols]
11, 11a, 11b Master base paper roll
12, 12a, 12b core
13 Master paper
14 Protrusion
15 Fixed flange First holding part
16 Movable flange, Second holding part
18 recess
19, 23a, 23b, 24 Length sensor
25, 30 First sensor
26, 26a Slide body
28 Second sensor
29 Outside diameter detection sensor
Claims (1)
使用に適した前記マスタ原紙ロールの前記突出部の突出寸法に応じた深さ寸法をもって形成された凹部を有し、この凹部に前記突出部が挿入された状態で前記芯体内に一部が嵌合して前記マスタ原紙ロールの前記突出部側を保持する固定フランジからなる第一保持部と、
前記芯体内に一部が嵌合して前記マスタ原紙ロールの前記突出部側と反対側を保持するとともに前記第一保持部に対して接離する方向へ移動自在に設けられ、前記突出部の突出寸法が前記印刷装置で使用する前記マスタ原紙ロールのものとして適正値以下である場合にはロック位置への移動が許容されて適正値よりも長い場合にはロック位置への移動が規制される可動フランジよりなる第二保持部と、
を有することを特徴とするマスタ原紙ロール保持装置。 A long master base paper is wound around a hollow cylindrical core body, and only one end side of the core body protrudes outward from the end surface portion of the master base paper wound around the core body. In the master base paper roll holding device of the printing apparatus that holds the master base paper roll in which the protruding dimension of the protruding portion is set to a different value depending on the size and type of the master base paper,
Having said master sheet wherein the recesses made form with depth corresponding to the projecting dimension of the projecting portion of the rolls suitable for use one on the core body in a state where the projecting portion is inserted into the recess A first holding portion comprising a fixed flange that is fitted with a portion and holds the protruding portion side of the master base paper roll;
A part of the core is fitted into the core to hold the side opposite to the protruding portion of the master base paper roll, and is provided movably in a direction to come in contact with and away from the first holding portion. When the protrusion dimension is less than or equal to the appropriate value for the master base paper roll used in the printing apparatus, movement to the lock position is allowed, and when the protrusion dimension is longer than the appropriate value, movement to the lock position is restricted. A second holding part comprising a movable flange;
A master base paper roll holding device.
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