JP4459469B2 - Automatic frequency controller - Google Patents

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JP4459469B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線受信機や無線送受信機などの少なくとも受信を行なう無線機などに用いて好適な自動周波数制御装置に係り、特に、被変調情報信号の搬送波周波数のずれを補償するようにした自動周波数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は無線機の概略構成を示すブロック図であって、10〜12はミキサ、13は局部周波数発生回路、14は復調器、15は基準発振器、16〜18は増幅器、19は変調器、20〜22は増幅器、23〜25はミキサ、26はサーキュレータ、27はアンテナである。ここでは、無線機として、無線送受信機を示している。
【0003】
同図において、送信時には、局部周波数発生回路13は、基準発振器15の出力信号をもとに、ミキサ23〜25に供給する所定周波数の局部周波数信号を発生する。変調器19から出力される被変調情報信号は、増幅器20で増幅された後、ミキサ23で局部周波数発生回路13からの局部周波数信号と混合されて第1の中間周波数の被変調情報信号に変換され、次いで、増幅器21で増幅されてミキサ24に供給されることにより、同様にして第1の中間周波数よりも高い周波数の第2の中間周波数の被変調情報信号に変換され、最後に、増幅器22で増幅されてミキサ25に供給されることにより、同様にして第2の中間周波数よりも高い規定の無線周波数の被変調情報信号に変換される。この無線周波数の被変調情報信号は、サーキュレータ26を介し、アンテナ27から送信される。
【0004】
また、受信時には、局部周波数発生回路13は、基準発振器15の出力信号をもとに、ミキサ10〜12に供給する所定周波数の局部周波数信号を発生する。アンテナ27から受信された無線周波の被変調情報信号は、サーキュレータ26によって受信系のミキサ10に供給される。このミキサ10では、局部周波数発生回路13から供給される局部周波数信号と混合されて無線周波数よりも低い第3の中間周波数の被変調情報信号に変換される。この第3の中間周波数の被変調情報信号は増幅器16で増幅されてミキサ11に供給され、同様にして第3の中間周波数よりも低い周波数の第4の中間周波数の被変調情報信号に変換され、最後に、増幅器17で増幅されてミキサ12に供給されることにより、同様にして第4の中間周波数よりも低い第5の中間周波数の被変調情報信号に変換される。この第5の中間周波数の被変調情報信号が、増幅器18で増幅された後、復調器14に供給されることにより、情報信号が復調される。
【0005】
なお、図4において、各ミキサ10〜12,23〜24の後段にバンドパスフィルタなどのフィルタを設け、これらミキサ10〜12,23〜24の出力信号から不要信号成分を除去するようにするが、ここでは、かかるフィルタの図示を省略している。
【0006】
ところで、かかる構成の送受信機の受信信号においては、送信側や受信側での局部周波数発生回路での周波数誤差などにより、その搬送周波数にずれが生ずることがある。この搬送周波数のずれは増幅器18から出力される中間周波数の被変調情報信号に現われ、復調器14はこのように搬送周波数ずれがある被変調情報信号を復調することになる。
【0007】
ところで、QPSK(Quarternary Phase Shift Keying)変調方式などの位相変調方式では、周波数のずれが位相のずれとなって現われるため、周波数がずれると、復調器の復調出力のビットエラーレートが劣化し、さらにこのずれ量が大きくなると、復調不能となる。そこで、このような受信信号の搬送周波数のずれを補正するために、無線機の受信系には、自動周波数制御装置が設けられている。
【0008】
図5はその一従来例を示すブロック図であって、13a,13bは局部周波数発生回路、28は自動周波数制御装置、29は周波数ディスクリメータ、30はシンセサイザであり、図4に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0009】
同図において、ミキサ10,11,12の後段に設けられている増幅器16,17,18(図4)や上記のフィルタは図示を省略している。また、局部周波数発生回路13a,13bは図4での局部周波数発生回路13に含まれるミキサ10,11に夫々関連するものである。また、ミキサ12には、自動周波数制御回路28の出力が局部周波数信号として供給される。
【0010】
自動周波数制御装置28は、復調器14に入力される被変調情報信号を取り込み、周波数ディスクリメータ29によってその搬送周波数のずれ量ΔFを検出し、シンセサイザ30の出力周波数をそのずれ量ΔFだけ変化させるものである。
【0011】
具体的な一数値例を示すと、いま、復調器14で復調する被変調情報信号の正規の搬送周波数(周波数ずれのない搬送周波数)を10.7MHzとし、36GHzの無線搬送周波数の信号を受信するものとする。また、ミキサ10の出力搬送周波数を2GHzとすると、ミキサ11,12により、復調器14の入力信号の搬送周波数が上記の10.7MHzになるものとする。
【0012】
そこで、36GHzの無線搬送周波数の信号を受信するために、局部周波数発生回路13aから34GHzの局部周波数信号がミキサ10に供給され、また、局部周波数発生回路13bからミキサ11に1550MHzの局部周波数信号が、自動周波数制御装置28からミキサ12に439.3MHzの局部周波数信号が夫々供給されることにより、復調器14に10.7MHzの搬送周波数の被変調情報信号が供給されることになる。復調器14では、かかる10.7MHzの中間周波信号をさらに周波数変換し、例えば、搬送周波数が242kHzの低周波信号にして復調を行なう。
【0013】
いま、局部周波数発生回路13aからミキサ10に供給される局部周波数信号に周波数ずれΔFがあると、ミキサ10から出力される中間周波の被変調情報信号にこの周波数ずれ量ΔFが混入し、その搬送周波数は2GHz+ΔFとなる。この周波数ずれ量ΔFはミキサ11,12の出力信号にそのまま残り(局部周波数発生回路13bや自動周波数制御装置28から出力される局部周波数信号に周波数ずれがあれば、それがさらに加算される)、従って、復調器14の入力信号の搬送周波数は10.7MHz+ΔFとなる。
【0014】
そこで、自動周波数制御装置28では、この復調器14の入力信号が取り込まれ、周波数ディスクリメータ29によってその搬送周波数のずれ量ΔFが検出される。そこで、シンセサイザ30では、正規の周波数(=439.3MHz)からこのずれ量ΔFだけ周波数がずれた周波数439.3MHz+ΔFの局部周波数信号が生成され、ミキサ12に供給される。これにより、ミキサ12では、その入力信号の搬送周波数のずれ量ΔFが局部周波数信号の周波数ずれ量ΔFによってキャンセルされ、復調器14には、正規の搬送周波数(=10.7MHz)の被変調情報信号が供給されることになる。
【0015】
シンセサイザ30は、ミキサ12に供給する局部周波数信号の周波数を439.3MHz+ΔFに保持しており、その後、ミキサ12の入力信号の搬送周波数のずれ量がΔFと異なって復調器14に入力される被変調情報信号の搬送周波数が10.7MHzからずれると、自動周波数制御装置28では、周波数ディスクリメータ29がこれを検出し、その検出結果により、ミキサ12から出力されて復調器14に供給される被変調情報信号の搬送周波数が10.7MHzとなるように、シンセサイザ30から出力される局部周波数信号の周波数が変化する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、復調器14には、追尾可能な(復調可能な)周波数範囲(以下、復調搬送周波数許容範囲という)があり、例えば、QPSK方式の同期検波回路の場合、変調周波数の約±1%である。従って、例えば、上記のように、この変調器14が搬送周波数242kHzの低周波信号を復調する場合には、
242kHz×(±0.01)≒±2.4kHz
の範囲を越えると、もはや復調ができなくなる。
【0017】
一方、局部周波数発生回路で生ずる周波数ずれは、その基準発振器の周波数精度とその出力周波数で決まるが、周波数が高い信号を周波数変換するための局部周波数発生回路、図5では、周波数が高い無線周波信号を周波数変換するための局部周波数発生回路13aや送信系での最終段のミキサ25(図4)に局部周波数信号を供給する局部周波数発生回路に発生する周波数ずれが大勢を占めることになる。
【0018】
そこで、局部周波数発生回路13aの基準発振器の周波数精度を±3.0×10-7(%)とすると、36GHzの無線周波信号を2GHzの中間周波信号に変換する場合、この局部周波数発生回路13aが発生する局部周波数信号の周波数は34GHzであるから、最大、
34GHz×(±3.0×10-7)=±10.2kHz
の周波数ずれが生ずることになる。また、同様の周波数ずれが送信機側でも発生しているものとすると、図5でのミキサ12から出力される中間周波信号では、最大、
ΔF=±10.2kHz×2=±20.4kHz
の周波数ずれを含んでいることになる。
【0019】
このため、図5において、自動周波数制御装置28は、ミキサ12の入力信号に±20.4kHzという大きな周波数ずれ量ΔFも、復調器14の復調搬送周波数許容範囲である±2.4kHz内に納めるように動作しなければならない。
【0020】
ところで、図5に示すような従来の自動周波数制御装置28は、アナログ処理によって周波数のずれを補正するものであり、周波数ディスクリメータ29は共振回路によって構成されている。このような共振回路は温度変化の影響を受け易く、このため、上記の自動周波数制御装置28では、周波数制御精度を上記のような±2kHz程度までに抑えることは困難であった。
【0021】
また、無線周波信号をミリ波帯の信号とする移動無線機などでは、電波の指向性が高いため、障害物などによって信号が遮断されてしまうことがある。このようなことが生ずると、周波数ディスクリメータ29への入力が中断し、再入力されるようになっても、その出力が不安定となって安定化するまでの復帰時間が長くなり、この間復調器14の復調が影響されることになる。
【0022】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、被変調情報信号の搬送周波数の大きな周波数ずれに対しても、これを精度良く補正することができ、なおかつ、該被変調情報信号の中断後の復帰時間を短縮することができるようにした自動周波数制御装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ミキサで入力される被変調情報信号と混合するための局部周波数信号を発生し、ミキサの出力信号を復調器の入力信号とする自動周波数制御装置であって、ミキサの出力信号の搬送波を抽出する搬送波抽出回路と、搬送波抽出回路で抽出された搬送波の周波数をカウントし、搬送波の周波数に応じたカウント値を出力する周波数カウンタと、周波数カウンタから出力されたカウント値から搬送波の周波数ずれ量を検出し、復調器が復調可能な復調搬送周波数許容範囲に応じて予め決められた周波数を越える周波数ずれ量を破棄して、予め決められた周波数を越えない周波数ずれ量に応じた設定値を生成する処理手段と、処理手段で生成された設定値を保持し、処理手段で新たな設定値が生成される毎に、保持する設定値を新たに生成された設定値に更新し、保持した設定値に基づいて、周波数ずれ量だけ規定の周波数からずれた周波数信号を生成し、周波数信号を局部周波数信号としてミキサに供給するシンセサイザとを備えた構成とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は無線機に用いた場合の本発明による自動周波数制御装置の一実施形態の要部を示すブロック図であって、1はこの実施形態の自動周波数制御装置、2は搬送波抽出回路、3は周波数カウンタ、4はCPU(中央処理ユニット)、5はシンセサイザであり、図5に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0025】
同図において、自動周波数制御装置1は搬送波抽出回路2と周波数カウンタとCPU4とシンセサイザ5とから構成されており、復調器14の入力信号(中間周波帯の被変調情報信号)を取り込んで、この入力信号の搬送周波数のずれ量ΔFを含む局部周波数信号をミキサ12に供給する。これにより、ミキサ12から復調器14に供給される中間周波の被変調情報信号の搬送周波数が、復調器14の復調搬送周波数許容範囲内に入るようになる。
【0026】
この周波数制御装置1では、復調器14の入力信号が搬送波抽出回路2に供給され、その搬送波が抽出されて波形整形され、その搬送周波数に等しい周波数のパルス信号が生成される。このパルス信号は周波数カウンタ3に供給され、予め決められた単位時間毎にパルスをカウントする。各単位時間では、パルスのカウントを終わると、そのカウント値FNを保持するとともに、CPU4に割込指令IRを送る。CPU4は、この割込指令IRを受けると、そのとき周波数カウンタ3に保持されているカウント値FNを取り込み、所定の処理を行なうことによって搬送波抽出回路2で抽出された搬送波の周波数のずれ量ΔFを検出し、このずれ量ΔFに応じた設定値NSを生成してシンセサイザ5にセットする。シンセサイザ5は、この設定値NSに基づいて、搬送波抽出回路2で抽出された搬送波の周波数のずれ量ΔFを含む局部周波数信号を生成し、ミキサ12に供給する。
【0027】
このようにして、搬送周波数のずれ量ΔFが周波数カウンタ3とCPU4といったデジタル処理の回路構成でもって検出されるものであるから、その検出精度が周囲温度の変化によって影響されることがなく、このずれ量ΔFが大きなものであっても、搬送周波数を復調器14の復調周波数許容範囲内に精度良く補正することができるようになる。
【0028】
また、受信信号が障害物などによって中断することがあっても、その中断期間、シンセサイザ5では、セットされた設定値NSがそのまま保持され、このため、シンセサイザ5からミキサ12に供給される局部周波数信号は、その周波数がこの設定値NSに応じた値にそのまま維持されることになる。従って、この中断期間が終わったときの周波数制御が速やかに復帰することになる。
【0029】
以下では、各ミキサ10,11,12の出力信号の搬送周波数は図5に示したものと同様とし、また、復調器14の復調搬送周波数許容範囲を±1kHzとして説明する。
【0030】
図2は図1におけるシンセサイザ5の一具体例を示すブロック図であって、40は基準発振器、41は位相比較器、42はLPF(ローパスフィルタ)、43,44はVCO(電圧制御発振器)、45は増幅器、46はミキサ、47はLPF、48は増幅器、49は位相比較器、50はDDS(Direct Digital Synthesizer)、51はLPF、52は増幅器である。
【0031】
同図において、VCO43と位相比較器41とLPF42とはPLL(Phase Locked Loop)を構成しており、安定した発信周波数の基準発振器40の出力をもとに、VCO43から439.5MHzの安定した周波数の周波数信号を発生している。なお、VCO43の出力信号は適宜分周されて位相比較器41に供給されるが、この分周器は図示していない。
【0032】
また、VCO44は中心周波数が439.3MHzであって、このVCO44の出力信号が、増幅器45で増幅された後、ミキサ46でVCO43からの周波数が439.5MHzの周波数信号と混合される。このミキサ46の出力信号はLPF47を通され、不要成分が除去される。このLPF47の出力信号の周波数f0は、VCO44の出力周波数の上記中心周波数からのずれ量をΔF’とすると、
0=439.5MHz±n×(439.3MHz+ΔF’)
但し、nは正整数であって、符号は、f0>439.5MHzとするときには、+とし、f0<439.5MHzとするときには、−とする従って、f0<439.5MHzとして、n=1とすると、VCO43,44の出力信号の周波数差の周波数f0の信号、即ち、
0=439.5MHz−(439.3MHz+ΔF’)
=200kHz−ΔF’
なる信号が得られる。かかるLPF47の出力信号は、増幅器48で増幅された後、位相比較器49に供給される。
【0033】
一方、搬送波抽出回路2(図1)で抽出される搬送波の周波数ずれ量をΔFとすると、CPU4(図1)は、このずれ量ΔFを検出することにより、設定値NSを200kHz−ΔFとしてDDS50にセットする。これにより、DDS50は200kHz−ΔFの周波数の信号を出力する。なお、DDS50は正弦波形をデジタルデータとして格納しており、この波形をセットされる設定値NSに応じた速度で繰り返し読み出すことにより、この設定値NSに応じた周波数の信号を発生するものであり、この信号はデジタル/アナログ変換器でアナログ波形に変換されて出力される。
【0034】
増幅器48の出力信号とDDS50の出力信号とは位相比較器49で比較され、これら信号の周波数差(ΔF−ΔF’)に応じたレベルの電圧が出力される。この出力電圧は、LPF51で不要成分が除去された後、周波数制御電圧としてVCO44に供給される。これにより、VCO44では、発信周波数が上記の周波数差(ΔF−ΔF’)だけ変化するように制御され、従って、VCO44からは、 439.3MHz+ΔF’+(ΔF−ΔF’)=439.3MHz+ΔF
の周波数の信号が出力されるようになる。VCO44のこの出力信号が、増幅器52で増幅された後、局部周波数信号としてミキサ12(図1)に供給される。
【0035】
次に、図3により、CPU4(図1)の動作の一具体例について説明する。
【0036】
同図において、受信動作の開始指令とともに、DDS50(図2)に200kHz+ΔFBFRを設定値NSとしてセットするのであるが、この動作開始時での初期値として、この設定ずれ量ΔFBFRを予め決められた値(ここでは、0kHzとする)とする(ステップ100)。この設定ずれ量ΔFBFRは、このときの搬送波抽出回路2で抽出される搬送周波数に存在する周波数ずれ量と推定したものであって、ここでは、動作開始時であるので、周波数ずれはないものと仮定して、ΔFBFR=0とするものである。また、この設定ずれ量ΔFBFRはCPU4に保持される。そして、ずれ量の検出回数を示す変数NをN=0として、周波数カウンタからの割込指令IRを待つ(ステップ101)。
【0037】
受信が開始して周波数カウンタ3がカウントを開始し(なお、受信開始直後では、受信信号が安定していない場合もあるので、受信開始してから所定時間経過に周波数カウンタ3がカウントを開始するようにしてもよい)、上記単位時間(例えば、100ミリ秒)のカウント値FNを保持して割込指令IRを出力するが、この割込指令IRがあると(ステップ102)、このカウント値FNを取り込み(ステップ103)、これと復調器14に入力される中間周波の被変調情報信号の正規の搬送周波数(即ち、周波数ずれΔFが0のときの周波数)である10.7MHzとの周波数差、即ち、ずれ量を、
ΔFN=FN−10.7MHz
として抽出する(ステップ104)。そして、このずれ量の絶対値│ΔFN と予め決められた周波数22.5kHzと比較し(ステップ105)、
│ΔFN >22.5kHz
であるときには、このとき得られたずれ量ΔFNを破棄し、再びステップ102からの動作を繰り返す。従って、受信が中断した場合のように、ずれ量の絶対値
ΔFN が大きく変化したときには、かかるずれ量は破棄されることになる。また、
│ΔFN ≦22.5kHz
のときには、このずれ量ΔFNを採用し、変数NをN+1としてずれ量の検出回数が1回増えたことを示すようにする(ステップ106)。そして、この変数Nと予め決められた値、例えば、11とを比較し(ステップ107)、N<11のときには、ステップ102からの動作を繰り返すが、N=11となると(即ち、採用するずれ量ΔFNが10個になると)、ステップ108に進む。
【0038】
なお、ステップ105で用いられる周波数22.5kHzは、先に説明した受信信号に生ずるものと考えられる搬送周波数の最大ずれ量よりも若干大きい値であって、これ以上のずれ量は意味がないものとして破棄する。また、図1におけるミキサ10,11,12の後段に設けられるバンドパスフィルタや搬送波抽出回路2は、このような最大ずれ量まで周波数ずれした中間周波の被変調情報信号を通過させる通過帯域が設定されており、このため、この最大ずれ量を越える周波数ずれの信号までも通過させることになり、このような信号をステップ105で除くようにしている。
【0039】
以上のようにして、10個のずれ量ΔFNが得られると、これらを平均化し、その平均値を搬送波抽出回路2で抽出した搬送波の搬送周波数のずれ量ΔFとする(ステップ108)。そして、このずれ量ΔFが復調器14に供給する被変調情報信号の搬送周波数に対し、上記の復調周波数許容範囲(復調器が追尾可能な搬送周波数の約1%の範囲)よりも狭い目標周波数範囲(ここでは、1kHzとする)を設定し、この範囲内にあるかどうか(即ち、│ΔF│≦1kHzかどうか)を判定し(ステップ109)、その範囲内にあれば、ステップ101に戻り、周波数カウンタ3からの割込指令IRを待って新たな単位期間の上記の動作を始めるようにし、この場合、シンセサイザ5のDDS50にセットされている設定値NSをそのままとする。即ち、このときには、復調器14は良好な復調動作を行なっているから、シンセサイザ5から出力される局部周波数信号の周波数を変化させない。
【0040】
また、│ΔF│>1kHzである場合には(ステップ109)、シンセサイザ5からの局部周波数信号の周波数を上記のずれ量ΔFだけずらすようにするために、DDS50での設定ずれ量ΔFBFRを(ΔFBFR+ΔF)とするのであるが、その前に、│ΔFBFR+ΔF >22.5kHzであるかどうか判定する(ステップ110)。この22.5kHzはステップ105でのものと同様であるが、
│ΔFBFR+ΔF >22.5kHz
の場合には、設定ずれ量(ΔFBFR+ΔF)が復調器14に入力される中間周波の被変調情報信号の搬送周波数のずれ量を±22.5kHzの範囲からはずすようにするものであるから、このようなずれ量ΔFは破棄する。このようなことはΔFBFR≠0であって、外乱などにより、ステップ105の条件は満たさないような搬送周波数の乱れが発生したときに生ずる。
【0041】
│ΔFBFR+ΔF ≦22.5kHzのときには、設定ずれ量ΔFBFRを新たに(ΔFBFR+ΔF)とし(ステップ111)、新たな設定値NS
200kHz−(ΔFBFR+ΔF)
をシンセサイザ5のDDS50にセットする。そして、ステップ101に戻り、次のずれ量ΔFの検出動作に移る。
【0042】
このようにして、受信信号が中断しても、その中断期間、その直前にDDS50にセットされた設定値NSがそのまま保持されているので、シンセサイザ5から出力される局部周波数信号の周波数が乱れることがなく、この中断期間が終わると、そのまま安定した周波数の局部周波数信号がミキサ12に供給されることになる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、被変調情報信号の搬送周波数の大きな周波数ずれに対しても、温度変化などの環境の変化によって影響されることなく、これを精度良く補正することができ、また、被変調情報信号が中断しても、その間もミキサでの局部周波数信号の周波数を安定に保持することができるから、かかる中断の終了後の復帰時間を大幅に短縮することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線機の一実施形態の要部を示すブロック図である。
【図2】図1におけるシンセサイザの一具体例を示すブロック図である。
【図3】図1におけるCPUの動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図4】無線機の概略構成を示すブロック図である。
【図5】無線機での自動周波数制御装置の一従来例の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 自動周波数制御装置
2 搬送波抽出回路
3 周波数カウンタ
4 CPU
5 シンセサイザ
10〜12 ミキサ
15 復調器
17a,17b 局部周波数発生回路
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic frequency control apparatus suitable for use in at least a radio device such as a radio receiver and a radio transceiver, and more particularly to an automatic frequency controller that compensates for a deviation in the carrier frequency of a modulated information signal. The present invention relates to a frequency control device.
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 is a block diagram showing a schematic configuration of the radio, wherein 10 to 12 are mixers, 13 is a local frequency generation circuit, 14 is a demodulator, 15 is a reference oscillator, 16 to 18 is an amplifier, 19 is a modulator, 20 to 22 are amplifiers, 23 to 25 are mixers, 26 is a circulator, and 27 is an antenna. Here, a wireless transceiver is shown as the wireless device.
[0003]
In the figure, at the time of transmission, the local frequency generation circuit 13 generates a local frequency signal having a predetermined frequency to be supplied to the mixers 23 to 25 based on the output signal of the reference oscillator 15. The modulated information signal output from the modulator 19 is amplified by the amplifier 20 and then mixed with the local frequency signal from the local frequency generation circuit 13 by the mixer 23 to be converted into a modulated information signal having the first intermediate frequency. Then, it is amplified by the amplifier 21 and supplied to the mixer 24, so that it is similarly converted into a modulated information signal having a second intermediate frequency higher than the first intermediate frequency, and finally the amplifier. By being amplified by 22 and supplied to the mixer 25, similarly, it is converted into a modulated information signal having a specified radio frequency higher than the second intermediate frequency. The radio frequency modulated information signal is transmitted from the antenna 27 via the circulator 26.
[0004]
At the time of reception, the local frequency generation circuit 13 generates a local frequency signal having a predetermined frequency to be supplied to the mixers 10 to 12 based on the output signal of the reference oscillator 15. The radio frequency modulated information signal received from the antenna 27 is supplied to the mixer 10 of the reception system by the circulator 26. In the mixer 10, the signal is mixed with the local frequency signal supplied from the local frequency generation circuit 13 and converted into a modulated information signal having a third intermediate frequency lower than the radio frequency. The third intermediate frequency modulated information signal is amplified by the amplifier 16 and supplied to the mixer 11, and is similarly converted to a fourth intermediate frequency modulated information signal having a frequency lower than the third intermediate frequency. Finally, the signal is amplified by the amplifier 17 and supplied to the mixer 12, so that it is similarly converted into a modulated information signal having a fifth intermediate frequency lower than the fourth intermediate frequency. The modulated information signal having the fifth intermediate frequency is amplified by the amplifier 18 and then supplied to the demodulator 14, whereby the information signal is demodulated.
[0005]
In FIG. 4, a filter such as a band-pass filter is provided at the subsequent stage of each mixer 10-12, 23-24, and unnecessary signal components are removed from the output signals of these mixers 10-12, 23-24. Here, illustration of such a filter is omitted.
[0006]
By the way, in the reception signal of the transceiver having such a configuration, the carrier frequency may be shifted due to a frequency error in a local frequency generation circuit on the transmission side or the reception side. This shift in the carrier frequency appears in the intermediate frequency modulated information signal output from the amplifier 18, and the demodulator 14 demodulates the modulated information signal having such a carrier frequency shift.
[0007]
By the way, in a phase modulation method such as a QPSK (Quarternary Phase Shift Keying) modulation method, a frequency shift appears as a phase shift. Therefore, if the frequency shifts, the bit error rate of the demodulated output of the demodulator deteriorates. When this deviation amount increases, demodulation becomes impossible. Therefore, in order to correct such a shift in the carrier frequency of the received signal, an automatic frequency control device is provided in the receiving system of the wireless device.
[0008]
FIG. 5 is a block diagram showing a conventional example, in which 13a and 13b are local frequency generation circuits, 28 is an automatic frequency control device, 29 is a frequency discriminator, and 30 is a synthesizer. Are given the same reference numerals and redundant description is omitted.
[0009]
In the figure, the amplifiers 16, 17, 18 (FIG. 4) and the above-described filters provided in the subsequent stages of the mixers 10, 11, 12 are not shown. The local frequency generation circuits 13a and 13b are respectively related to the mixers 10 and 11 included in the local frequency generation circuit 13 in FIG. Further, the output of the automatic frequency control circuit 28 is supplied to the mixer 12 as a local frequency signal.
[0010]
The automatic frequency control device 28 takes in the modulated information signal input to the demodulator 14, detects the carrier frequency deviation amount ΔF by the frequency discriminator 29, and changes the output frequency of the synthesizer 30 by the deviation amount ΔF. Is.
[0011]
As a specific numerical example, it is assumed that the normal carrier frequency (carrier frequency without frequency deviation) of the modulated information signal demodulated by the demodulator 14 is 10.7 MHz, and a signal with a radio carrier frequency of 36 GHz is received. It shall be. Further, when the output carrier frequency of the mixer 10 is 2 GHz, the carrier frequency of the input signal of the demodulator 14 is assumed to be 10.7 MHz by the mixers 11 and 12.
[0012]
Therefore, in order to receive a signal with a radio carrier frequency of 36 GHz, a local frequency signal of 34 GHz is supplied from the local frequency generation circuit 13 a to the mixer 10, and a local frequency signal of 1550 MHz is supplied from the local frequency generation circuit 13 b to the mixer 11. When the local frequency signal of 439.3 MHz is supplied from the automatic frequency control device 28 to the mixer 12, the modulated information signal having the carrier frequency of 10.7 MHz is supplied to the demodulator 14. In the demodulator 14, the intermediate frequency signal of 10.7 MHz is further frequency-converted, and demodulated into, for example, a low-frequency signal having a carrier frequency of 242 kHz.
[0013]
Now, if there is a frequency shift ΔF in the local frequency signal supplied from the local frequency generation circuit 13a to the mixer 10, the frequency shift amount ΔF is mixed in the intermediate frequency modulated information signal output from the mixer 10, and its carrier The frequency is 2 GHz + ΔF. This frequency deviation amount ΔF remains as it is in the output signals of the mixers 11 and 12 (if there is a frequency deviation in the local frequency signal output from the local frequency generation circuit 13b or the automatic frequency control device 28, it is further added). Therefore, the carrier frequency of the input signal of the demodulator 14 is 10.7 MHz + ΔF.
[0014]
Therefore, in the automatic frequency control device 28, the input signal of the demodulator 14 is taken in, and the deviation amount ΔF of the carrier frequency is detected by the frequency discriminator 29. Therefore, the synthesizer 30 generates a local frequency signal of frequency 439.3 MHz + ΔF, which is shifted in frequency by the shift amount ΔF from the normal frequency (= 439.3 MHz), and is supplied to the mixer 12. As a result, the mixer 12 cancels the carrier frequency shift amount ΔF of the input signal by the frequency shift amount ΔF of the local frequency signal, and the demodulator 14 receives the modulated information of the normal carrier frequency (= 10.7 MHz). A signal will be supplied.
[0015]
The synthesizer 30 holds the frequency of the local frequency signal supplied to the mixer 12 at 439.3 MHz + ΔF, and thereafter, the amount of deviation of the carrier frequency of the input signal of the mixer 12 differs from ΔF and is input to the demodulator 14. When the carrier frequency of the modulation information signal deviates from 10.7 MHz, in the automatic frequency control device 28, the frequency discriminator 29 detects this, and the detected result is output from the mixer 12 and supplied to the demodulator 14. The frequency of the local frequency signal output from the synthesizer 30 changes so that the carrier frequency of the modulation information signal is 10.7 MHz.
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the demodulator 14 has a frequency range that can be tracked (demodulated) (hereinafter referred to as a demodulated carrier frequency allowable range). For example, in the case of a synchronous detection circuit of the QPSK system, it is about ± 1% of the modulation frequency. is there. Thus, for example, as described above, when the modulator 14 demodulates a low frequency signal having a carrier frequency of 242 kHz,
242 kHz × (± 0.01) ≈ ± 2.4 kHz
If the range is exceeded, demodulation is no longer possible.
[0017]
On the other hand, the frequency deviation generated in the local frequency generation circuit is determined by the frequency accuracy of the reference oscillator and the output frequency. The local frequency generation circuit for frequency conversion of a high frequency signal, in FIG. The frequency shift generated in the local frequency generation circuit 13a for converting the frequency of the signal and the local frequency generation circuit for supplying the local frequency signal to the final stage mixer 25 (FIG. 4) in the transmission system dominates.
[0018]
Therefore, assuming that the frequency accuracy of the reference oscillator of the local frequency generation circuit 13a is ± 3.0 × 10 −7 (%), when converting a 36 GHz radio frequency signal to an intermediate frequency signal of 2 GHz, the local frequency generation circuit 13a Since the frequency of the local frequency signal that occurs is 34 GHz,
34 GHz × (± 3.0 × 10 −7 ) = ± 10.2 kHz
This will cause a frequency shift of. Assuming that the same frequency deviation occurs on the transmitter side, the intermediate frequency signal output from the mixer 12 in FIG.
ΔF = ± 10.2kHz × 2 = ± 20.4kHz
That is, the frequency deviation is included.
[0019]
For this reason, in FIG. 5, the automatic frequency control device 28 places the large frequency deviation ΔF of ± 20.4 kHz in the input signal of the mixer 12 within ± 2.4 kHz which is the demodulation carrier frequency allowable range of the demodulator 14. Should work like that.
[0020]
Incidentally, a conventional automatic frequency control device 28 as shown in FIG. 5 corrects a frequency shift by analog processing, and the frequency discriminator 29 is constituted by a resonance circuit. Such a resonance circuit is easily affected by temperature changes. Therefore, it is difficult for the automatic frequency control device 28 to suppress the frequency control accuracy to about ± 2 kHz as described above.
[0021]
Also, in mobile radios that use radio frequency signals as millimeter wave band signals, the radio waves are highly directional, and the signals may be blocked by obstacles or the like. If this happens, even if the input to the frequency discriminator 29 is interrupted and re-input, the recovery time becomes long until the output becomes unstable and stabilizes. The demodulator 14 will be affected.
[0022]
An object of the present invention is to solve such a problem, and can accurately correct even a large frequency shift of the carrier frequency of the modulated information signal, and return the modulated information signal after the interruption. An object of the present invention is to provide an automatic frequency control device capable of shortening the time.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is an automatic frequency control device that generates a local frequency signal to be mixed with a modulated information signal input by a mixer and uses the output signal of the mixer as an input signal of a demodulator. A carrier extraction circuit for extracting the carrier wave of the output signal of the mixer, a frequency counter for counting the frequency of the carrier wave extracted by the carrier wave extraction circuit, and outputting a count value corresponding to the frequency of the carrier wave, and outputting from the frequency counter The frequency deviation amount of the carrier wave is detected from the counted value, and the frequency deviation amount exceeding the predetermined frequency is discarded according to the demodulation carrier frequency allowable range that can be demodulated by the demodulator, and the predetermined frequency is exceeded. processing means for generating a set value corresponding to no frequency shift amount, holds the set value generated by the processing means, every time a new set value in the processing means is generated The setting value holding updated to the newly generated set values, based on the held setting value, to generate a frequency shifted signal from the frequency defined by the frequency shift amount supplied to a mixer a frequency signal as the local frequency signal It is set as the structure provided with the synthesizer which performs.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing a main part of an embodiment of an automatic frequency control device according to the present invention when used in a radio. 1 is an automatic frequency control device of this embodiment, 2 is a carrier wave extraction circuit, 3 Is a frequency counter, 4 is a CPU (central processing unit), and 5 is a synthesizer, and the same reference numerals are given to portions corresponding to those in FIG.
[0025]
In the figure, an automatic frequency control device 1 is composed of a carrier wave extraction circuit 2, a frequency counter 3 , a CPU 4, and a synthesizer 5, and takes in an input signal (a modulated information signal in an intermediate frequency band) of a demodulator 14, A local frequency signal including a carrier frequency shift amount ΔF of the input signal is supplied to the mixer 12. As a result, the carrier frequency of the intermediate frequency modulated information signal supplied from the mixer 12 to the demodulator 14 falls within the demodulation carrier frequency allowable range of the demodulator 14.
[0026]
In this frequency control device 1, the input signal of the demodulator 14 is supplied to the carrier wave extraction circuit 2, the carrier wave is extracted and waveform-shaped, and a pulse signal having a frequency equal to the carrier frequency is generated. This pulse signal is supplied to the frequency counter 3 and counts pulses every predetermined unit time. In each unit time, when the pulse count ends, the count value F N is held and an interrupt command IR is sent to the CPU 4. When the CPU 4 receives the interrupt command IR, the CPU 4 fetches the count value F N held in the frequency counter 3 at that time, and performs a predetermined process to thereby shift the carrier frequency extracted by the carrier extraction circuit 2. detecting a [Delta] F, to set the synthesizer 5 generates a setting value N S corresponding to the shift amount [Delta] F. Synthesizer 5, based on the set value N S, generates a local frequency signal containing the deviation amount ΔF of the frequency of the carrier extracted by the carrier wave extraction circuit 2 is supplied to the mixer 12.
[0027]
In this way, since the carrier frequency deviation amount ΔF is detected by the digital processing circuit configuration such as the frequency counter 3 and the CPU 4, the detection accuracy is not affected by the change in the ambient temperature. Even if the shift amount ΔF is large, the carrier frequency can be accurately corrected within the allowable demodulation frequency range of the demodulator 14.
[0028]
Further, even if the received signal is interrupted by an obstacle, the interruption period, the synthesizer 5, the set set value N S is held as it is, thus, supplied from the synthesizer 5 to the mixer 12 local frequency signal, so that its frequency is maintained to a value corresponding to the setting value N S. Therefore, the frequency control at the end of this interruption period is quickly restored.
[0029]
In the following description, it is assumed that the carrier frequencies of the output signals of the mixers 10, 11, and 12 are the same as those shown in FIG. 5, and that the allowable demodulation carrier frequency range of the demodulator 14 is ± 1 kHz.
[0030]
FIG. 2 is a block diagram showing a specific example of the synthesizer 5 in FIG. 1, wherein 40 is a reference oscillator, 41 is a phase comparator, 42 is an LPF (low-pass filter), 43 and 44 are VCOs (voltage controlled oscillators), 45 is an amplifier, 46 is a mixer, 47 is an LPF, 48 is an amplifier, 49 is a phase comparator, 50 is a DDS (Direct Digital Synthesizer), 51 is an LPF, and 52 is an amplifier.
[0031]
In the figure, a VCO 43, a phase comparator 41, and an LPF 42 constitute a PLL (Phase Locked Loop), and a stable frequency of 439.5 MHz from the VCO 43 based on the output of a reference oscillator 40 having a stable oscillation frequency. The frequency signal is generated. The output signal of the VCO 43 is appropriately divided and supplied to the phase comparator 41, but this divider is not shown.
[0032]
The VCO 44 has a center frequency of 439.3 MHz. The output signal of the VCO 44 is amplified by the amplifier 45 and then mixed by the mixer 46 with a frequency signal having a frequency of 439.5 MHz from the VCO 43. The output signal of the mixer 46 is passed through the LPF 47, and unnecessary components are removed. The frequency f 0 of the output signal of the LPF 47 is expressed as follows: ΔF ′ is the amount of deviation of the output frequency of the VCO 44 from the center frequency.
f 0 = 439.5 MHz ± n × (439.3 MHz + ΔF ′)
However, n is a positive integer, and the sign is + when f 0 > 439.5 MHz, and is negative when f 0 <439.5 MHz, so that f 0 <439.5 MHz, n = 1, the signal of the frequency f 0 of the frequency difference between the output signals of the VCOs 43 and 44, that is,
f 0 = 439.5 MHz− (439.3 MHz + ΔF ′)
= 200kHz-ΔF '
Is obtained. The output signal of the LPF 47 is amplified by the amplifier 48 and then supplied to the phase comparator 49.
[0033]
On the other hand, when the frequency shift amount of the carrier extracted by the carrier wave extraction circuit 2 (FIG. 1) and [Delta] F, CPU 4 (FIG. 1) is, by detecting the shift amount [Delta] F, the set value N S as 200kHz-[Delta] F Set to DDS50. As a result, the DDS 50 outputs a signal having a frequency of 200 kHz-ΔF. Incidentally, DDS 50 is stores a sine waveform as digital data, by repeatedly reading at a speed corresponding to the set value N S is set to the waveform, which generates a signal having a frequency corresponding to the set value N S This signal is converted into an analog waveform by a digital / analog converter and output.
[0034]
The output signal of the amplifier 48 and the output signal of the DDS 50 are compared by a phase comparator 49, and a voltage having a level corresponding to the frequency difference (ΔF−ΔF ′) between these signals is output. This output voltage is supplied to the VCO 44 as a frequency control voltage after unnecessary components are removed by the LPF 51. Thereby, in the VCO 44, the transmission frequency is controlled to change by the above-described frequency difference (ΔF−ΔF ′). Therefore, from the VCO 44, 439.3 MHz + ΔF ′ + (ΔF−ΔF ′) = 439.3 MHz + ΔF.
The signal of the frequency of will come out. This output signal of the VCO 44 is amplified by the amplifier 52 and then supplied to the mixer 12 (FIG. 1) as a local frequency signal.
[0035]
Next, a specific example of the operation of the CPU 4 (FIG. 1) will be described with reference to FIG.
[0036]
In the figure, together with the start instruction reception operation, DDS 50 although to set the 200kHz + [Delta] F BFR as a setting value N S (FIG. 2), as an initial value at the time of this operation start, decide the setting deviation amount [Delta] F BFR advance The obtained value (here, 0 kHz) is set (step 100). This set deviation amount ΔF BFR is estimated as a frequency deviation amount existing in the carrier frequency extracted by the carrier wave extraction circuit 2 at this time, and here, since it is at the start of operation, there is no frequency deviation. Assuming that ΔF BFR = 0. The set deviation amount ΔF BFR is held in the CPU 4. Then, a variable N indicating the number of deviations detected is set to N = 0, and an interrupt command IR from the frequency counter 3 is awaited (step 101).
[0037]
Reception starts and the frequency counter 3 starts counting (Note that the reception signal may not be stable immediately after the reception starts, so the frequency counter 3 starts counting after a predetermined time has elapsed since the reception started. The interrupt command IR is output while holding the count value F N of the unit time (for example, 100 milliseconds). If there is this interrupt command IR (step 102), The count value F N is taken in (step 103), and 10.7 MHz which is the normal carrier frequency of the intermediate frequency modulated information signal input to the demodulator 14 (that is, the frequency when the frequency deviation ΔF is 0). The frequency difference from
ΔF N = F N -10.7MHz
(Step 104). Then, compared with the amount of deviation of the absolute value │DerutaF N with a predetermined frequency 22.5 kHz (step 105),
│ΔF N > 22.5 kHz
When it discards the time obtained shift amount [Delta] F N, repeats the operation from step 102. Therefore, when the absolute value ΔF N of the deviation amount changes greatly as in the case where reception is interrupted, the deviation amount is discarded. Also,
│ΔF N ≦ 22.5kHz
When adopts the shift amount [Delta] F N, the number of times of detection of the shift amount of the variable N as N + 1 is to indicate that the increased once (step 106). Then, the variable N is compared with a predetermined value, for example, 11 (step 107). When N <11, the operation from step 102 is repeated, but when N = 11 (that is, the deviation to be adopted). When the amount ΔF N becomes 10), the process proceeds to step 108.
[0038]
The frequency 22.5kHz used in step 105 is a slightly larger than the maximum displacement amount of the carrier frequency to be considered as occurring in the received signal described above, no further shift amount as meaningless Discard as. Further, the band-pass filter and the carrier wave extraction circuit 2 provided in the subsequent stage of the mixers 10, 11, and 12 in FIG. 1 have a pass band through which the modulated information signal having an intermediate frequency shifted to such a maximum shift amount is passed. For this reason, even a signal having a frequency shift exceeding the maximum shift amount is allowed to pass, and such a signal is removed in step 105.
[0039]
As described above, the ten shift amount [Delta] F N is obtained, they were averaged, and the deviation amount [Delta] F of the carrier frequency of the carrier wave to extract the average value with a carrier wave extraction circuit 2 (step 108). Then, a target frequency in which the deviation amount ΔF is narrower than the allowable demodulation frequency range (about 1% of the carrier frequency that can be tracked by the demodulator) with respect to the carrier frequency of the modulated information signal supplied to the demodulator 14. A range (here, 1 kHz) is set, and it is determined whether or not it is within this range (that is, whether or not | ΔF | ≦ 1 kHz) (step 109). waits for an interrupt command IR from the frequency counter 3 so as to start the operation of the new unit period, in this case, the set value N S set in the DDS50 synthesizer 5 as it is. That is, at this time, the demodulator 14 performs a good demodulating operation, so that the frequency of the local frequency signal output from the synthesizer 5 is not changed.
[0040]
If | ΔF |> 1 kHz (step 109), in order to shift the frequency of the local frequency signal from the synthesizer 5 by the shift amount ΔF, the set shift amount ΔF BFR in the DDS 50 is set to ( ΔF BFR + ΔF), but before that, it is determined whether or not | ΔF BFR + ΔF> 22.5 kHz (step 110). This 22.5 kHz is the same as that in step 105,
│ΔF BFR + ΔF> 22.5 kHz
In this case, the set deviation amount (ΔF BFR + ΔF) is to remove the deviation amount of the carrier frequency of the intermediate frequency modulated information signal input to the demodulator 14 from the range of ± 22.5 kHz. The deviation amount ΔF is discarded. This occurs when ΔF BFR ≠ 0 and a disturbance of the carrier frequency that does not satisfy the condition of step 105 occurs due to a disturbance or the like.
[0041]
When │ΔF BFR + ΔF ≦ 22.5 kHz, the set deviation amount ΔF BFR is newly set to (ΔF BFR + ΔF) (step 111), and the new set value N S ,
200kHz- (ΔF BFR + ΔF)
Is set in the DDS 50 of the synthesizer 5. Then, the process returns to step 101, and the next shift amount detection operation is started.
[0042]
In this way, even if the received signal is interrupted, the interruption period, because the set value N S set in DDS50 immediately before is held as it is, disturbed frequency of the local frequency signal outputted from the synthesizer 5 When this interruption period ends, a local frequency signal having a stable frequency is supplied to the mixer 12 as it is.
[0043]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even a large frequency shift of the carrier frequency of the modulated information signal can be accurately corrected without being affected by environmental changes such as temperature changes. In addition, even if the modulated information signal is interrupted, the frequency of the local frequency signal in the mixer can be kept stable during that time, so that the recovery time after the end of the interruption can be greatly shortened. [Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a main part of an embodiment of a radio according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a specific example of the synthesizer in FIG.
FIG. 3 is a flowchart showing a specific example of the operation of the CPU in FIG. 1;
FIG. 4 is a block diagram showing a schematic configuration of a wireless device.
FIG. 5 is a block diagram showing a main part of a conventional example of an automatic frequency control device in a radio.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Automatic frequency controller 2 Carrier wave extraction circuit 3 Frequency counter 4 CPU
5 synthesizer 10-12 mixer 15 demodulator 17a, 17b local frequency generation circuit

Claims (1)

ミキサで入力される被変調情報信号と混合するための局部周波数信号を発生し、該ミキサの出力信号を復調器の入力信号とする自動周波数制御装置であって、
該ミキサの出力信号の搬送波を抽出する搬送波抽出回路と、
該搬送波抽出回路で抽出された該搬送波の周波数をカウントし、該搬送波の周波数に応じたカウント値を出力する周波数カウンタと、
該周波数カウンタから出力されたカウント値から該搬送波の周波数ずれ量を検出し、該復調器が復調可能な復調搬送周波数許容範囲に応じて予め決められた周波数を越える該周波数ずれ量を除いた複数の該周波数ずれ量を平均化し、該平均化された周波数ずれ量が目標周波数範囲を越えた場合、該平均化された周波数ずれ量に応じた設定値を生成する処理手段と、
該処理手段で生成された該設定値を保持し、該処理手段で新たな該設定値が生成される毎に、保持する設定値を新たに生成された該設定値に更新し、保持した該設定値に基づいて、該周波数ずれ量だけ規定の周波数からずれた周波数信号を生成し、該周波数信号を該局部周波数信号としてミキサに供給するシンセサイザと
を備えたことを特徴とする自動周波数制御装置。
An automatic frequency control device for generating a local frequency signal to be mixed with a modulated information signal input by a mixer, and using an output signal of the mixer as an input signal of a demodulator,
A carrier extraction circuit for extracting the carrier of the output signal of the mixer;
A frequency counter that counts the frequency of the carrier extracted by the carrier extraction circuit and outputs a count value corresponding to the frequency of the carrier;
A plurality of frequency deviations that detect a frequency deviation amount of the carrier wave from the count value output from the frequency counter and exclude the frequency deviation amount that exceeds a predetermined frequency according to a demodulation carrier frequency allowable range that can be demodulated by the demodulator Processing means for generating a set value according to the averaged frequency deviation amount when the averaged frequency deviation amount exceeds the target frequency range ,
The setting value generated by the processing unit is held, and each time a new setting value is generated by the processing unit, the setting value to be held is updated to the newly generated setting value, and the held setting value is updated. based on the set value, to generate a frequency shifted signal from the frequency defined by the frequency shift amount, an automatic frequency control, characterized in that a synthesizer is supplied to the mixer the frequency signal as該局unit frequency signals apparatus.
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