JP4458458B2

JP4458458B2 - Can container with overcap

Info

Publication number: JP4458458B2
Application number: JP2003203430A
Authority: JP
Inventors: 幸博高尾; 芳輝近藤; 朋彦小柳
Original assignee: Daiwa Can Co Ltd
Current assignee: Daiwa Can Co Ltd
Priority date: 2003-07-30
Filing date: 2003-07-30
Publication date: 2010-04-28
Anticipated expiration: 2023-07-30
Also published as: JP2005047515A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料缶詰等に使用されるような開口容易缶蓋（イージーオープンエンド）を備えた缶容器に関し、特に、ストローの差し込み動作によって開口される開口容易缶蓋を備えた缶容器であって、缶容器の上端の開口容易缶蓋の付近をカバーするようにプラスチック製のオーバーキャップが冠着されている缶容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
飲料缶詰の缶容器において、タブを引き起こすだけで飲み口や注ぎ口となる開口部が開口されるような開口容易缶蓋（イージーオープンエンド）を備えた缶容器に対して、その上端の開口容易缶蓋の付近をカバーするようにプラスチック製のオーバーキャップを冠着することにより、流通段階で缶蓋に埃や汚れが付着するのを防止すると共に、開缶後に缶内に残った飲料がこぼれて周囲に散乱するのを防止するということが既に提案されて従来公知となっている（特許文献１，２等参照）。
【０００３】
また、飲料缶詰の缶容器において、缶蓋の中央で上方に突出した口部の内側に弱化部で囲まれた開口予定部（開口片となる部分）が形成されている開口容易缶蓋を備えた缶容器に対して、開缶後に缶蓋の口部の内側の注出口（開口予定部を開口片として押し下げることで開口した部分）を密封状態に再封鎖できるように、プラスチック製のオーバーキャップ（再封鎖用のリシールキャップ）を予め缶蓋の口部に冠着して組み付けておくと共に、このオーバーキャップ（再封鎖用のリシールキャップ）を、缶蓋を上から押圧して弱化部を破断しつつ開口片を押し下げるときの開封具として機能するような構造のものとすることで、指を直接缶蓋に触れることなく、オーバーキャップを押し下げるだけで缶蓋を開口できるようにするということが既に提案されて従来公知となっている（特許文献３，４等参照）。
【０００４】
【特許文献１】
実開平７−１９１４８号公報
【特許文献２】
特開２００３−９５２９５号公報
【特許文献３】
特開平１０−２６４９３１号公報
【特許文献４】
特開２０００−２９６８６６号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来公知のオーバーキャップ付き缶容器について、上記の特許文献１に記載されたものでは、オーバーキャップが射出成形等により成形されて壁厚が比較的厚くなっており、また、上記の特許文献２に記載されたものでは、材料コストを削減するために、オーバーキャップがプラスチックシートから真空成形等により成形されて壁厚が比較的薄くなっているが、何れにしても、それらの缶容器では、タブを引き起こすことで開口片を押し下げるような開口容易缶蓋が使用されていることから、開缶する際には、先ず、オーバーキャップを缶容器から取り外してから、更に、指でタブを引き起こすという動作を行なわなければならない。
【０００６】
一方、上記の特許文献３，４等に記載されたようなオーバーキャップ（再封鎖用のリシールキャップ）については、何れも、オーバーキャップを缶容器から取り外すことなくオーバーキャップを押し下げるだけで缶蓋を容易に開口できるものの、射出成形等により成形された壁厚が比較的厚いものであって、材料コストを削減するために壁厚をあまり薄くすることはできず、また、開缶した後で中身の飲料を飲むときには、オーバーキャップを缶容器から取り外さなければならず、しかも、オーバーキャップが缶蓋の巻締部と全周的に係合していることから、オーバーキャップを缶容器から取り外し難く、オーバーキャップを取り外すときの反動で缶容器が傾いて開口部から缶内の飲料がこぼれ出て周りを汚すような虞がある。
【０００７】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするもので、具体的には、開口容易缶蓋の付近をカバーするためにプラスチック製のオーバーキャップが冠着されている缶容器について、オーバーキャップを取り外すことなく冠着したままの状態で、缶蓋を開口することができ、且つ、缶内の飲料を飲むことができるようにすることを課題とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、缶容器の上端の開口容易缶蓋の付近をカバーするようにプラスチック製のオーバーキャップが冠着されている缶容器において、缶蓋の中央で上方に突出した口部の内側に、ストローの差し込み動作により開口が可能な開口予定部を形成し、この缶蓋の口部の開口予定部に対応するオーバーキャップの所定位置に、ストローの差し込み動作により開口が可能な開口予定部を形成すると共に、缶容器の缶胴の上部で縮径加工されたネック部の上端に開口容易缶蓋が二重巻締めにより固着されているのに対して、オーバーキャップの天板部の外縁部から下方に延びるスカート部を、ネック部の下端付近の外径と略同じ内径の略円筒状に形成し、このスカート部の円周方向で所定の間隔を置いた複数の箇所に、内方に突出する係止部を形成して、オーバーキャップを缶容器に冠着した状態で、スカート部に形成された複数の係止部を、缶蓋の巻締部を乗り越えて該巻締部と係合させ、スカート部の下端をネック部の下端付近にまで到達させて、係止部の部分では、缶蓋の巻締部に接触させるが、それ以外の部分では、缶蓋の巻締部とオーバーキャップとの間に空間部を形成させることを特徴とするものである。
【０００９】
上記のような構成によれば、オーバーキャップを缶容器に冠着したままの状態で、オーバーキャップの上からストローの差し込み動作を行なうことにより、オーバーキャップと缶蓋とを共差しするようにストローを差し込むことができて、オーバーキャップを取り外すことなく缶蓋を開口することができ、そのままの状態でストローを使って缶内の飲料を飲むことができる。そして、缶蓋の開口部から缶内の飲料がこぼれ出たとしても、それが周囲に拡散するのをオーバーキャップによって防止できる。
さらに、オーバーキャップを取り外すときには、スカート部を手で掴んでオーバーキャップを容易に撓ませることができ、それにより、オーバーキャップの係止部と缶蓋の巻締部との係合を容易に解除することができて、缶容器からオーバーキャップを容易に取り外すことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のオーバーキャップ付き缶容器の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の一実施形態について、図１は、（Ａ）側方から見たオーバーキャップの形状と、（Ｂ）オーバーキャップが冠着された缶容器の上部の左片分を断面として側方から見た状態とをそれぞれ示し、図２は、上方から見たオーバーキャップの形状を示し、図３は、（Ａ）図２のＡ−Ａ線に沿ったオーバーキャップの断面形状と、（Ｂ）図２のＢ−Ｂ線に沿ったオーバーキャップの切断端面とをそれぞれ示し、図４は、オーバーキャップが冠着された状態のままでストローにより開缶された缶容器の上部を左片分を断面として側方から見た状態を示し、図５は、（Ａ）オーバーキャップが缶蓋の巻締部に係合している部分と、（Ｂ）オーバーキャップが缶蓋の巻締部に係合していない部分とでの缶容器に対するオーバーキャップの冠着状態をそれぞれ示すものである。
【００１１】
また、本発明の他の実施形態について、図６は、（Ａ）側方から見たオーバーキャップの形状と、（Ｂ）オーバーキャップが冠着された缶容器の上部の左片分を断面として側方から見た状態とをそれぞれ示し、図７は、（Ａ）下方から見たオーバーキャップの形状と、（Ｂ）同図（Ａ）のＢ−Ｂ線に沿ったオーバーキャップの断面形状とをそれぞれ示し、図８は、オーバーキャップが冠着された状態のままで開缶された缶容器の上部を左片分を断面として側方から見た状態を示すものである。
【００１２】
本発明の一実施形態に係るオーバーキャップ付き缶容器は、図１（Ｂ）に示すように、金属製の缶容器１の上端の缶蓋（開口容易缶蓋）１３の付近をカバーするようにプラスチック製のオーバーキャップ２を着脱自在に冠着したものであって、金属製の缶容器１については、底板と缶胴が一体的に成形された２ピース缶であっても、或いは、円筒状の缶胴の下端に底蓋が巻締め固着される３ピース缶であっても良いが、何れにしても、缶胴１１の上部で縮径加工されたネック部１２の上端には、開口容易缶蓋（イージーオープンエンド）１３が二重巻締めにより固着されており、この開口容易缶蓋１３には、その中央部分が上方に突出するように口部１７が形成されていて、この口部１７の内側に、注出口として開口される部分である開口予定部１９が形成されている。
【００１３】
すなわち、缶容器１の上端板となっている開口容易缶蓋１３では、巻締部１４の内側のチャックウォール部分から下方に突出するように、断面Ｕ字状（或いはＶ字状）の環状溝１５が形成されており、この環状溝１５の内縁から缶蓋の中央部に向かって、上方に行くにしたがって径が徐々に小さくなる肩部１６を介して、巻締部１４の高さよりも上方にまで突出するように口部１７が形成されている。そして、環状に突出した口部１７の内側で、金属板を三重に折り畳んだ環状の重層部１８により囲まれた領域が、開缶時には開口片として缶内に押し下げられる開口予定部１９となっている。
【００１４】
なお、開口予定部１９を囲む環状の重層部１８には、その最下層の下面側に、詳細には図示していないが、破断可能な弱化部となるスコア線が、ヒンジ部分となる一部分を除いた略環状に刻設されており、開缶時には、このスコア線が破断されることで、スコア線で囲まれた開口予定部１９は、開口片として、ヒンジ部分（スコア線の途切れた部分）で折り曲げられた状態で、缶内に押し下げられる。この開口予定部１９には、円錐台状に突出した突出部が中心部に形成され、その周りを囲むように低い環状凸部が形成されていて、それらにより開口予定部１９の部分の剛性が確保されている。
【００１５】
この缶蓋１３の開口予定部１９については、上記のような缶蓋１３の一部分をスコア線の破断により開口片として押し下げるような構造に限らず、例えば、缶蓋に予め開口されている開口部分に対して、この開口部分を塞ぐように、押し下げ片となる別部品の開口片をライナーにより接着したり、或いは、樹脂ラミネート金属箔のような破断容易な薄膜をヒートシールにより溶着したりするような適宜の構造として実施することが可能である。
【００１６】
上記のような開口容易缶蓋１３を備えた缶容器１に対して、その缶蓋１３の付近をカバーするように冠着されるオーバーキャップ２は、例えば、ポリエチレン，ポリプロピレン，ポリエステル，塩化ビニル，ポリスチレン，ポリカーボネート等の何れかの合成樹脂からなる板厚が０．１〜１．０ｍｍ程度（好ましくは、０．２〜０．８ｍｍ）のプラスチックシートを材料として、真空成形等による型圧と熱成形によって製造されるものであり、全体的に壁厚が比較的薄く形成されていて、適度の剛性と保形性を有し、且つ、適度の弾力性を有するようなものとなっている。
【００１７】
そのようなプラスチック製のオーバーキャップ２では、図２および図３（Ａ）（Ｂ）に示すように、オーバーキャップ２の天板部が、外縁部２２から内側に向かって、摺鉢状の傾斜面２３を介して一旦は下方に陥没してから、再び台地状に隆起した状態となっており、台地状に隆起した部分の上端面となる頂板部２４は、本実施形態では、外縁部２２よりも上方に位置していて、頂板部２４の中心部分には、球面状に凹んだ状態の開口予定部２５が形成されている。
【００１８】
このオーバーキャップ２の球面状に凹んだ開口予定部２５では、詳細には図示していないが、球面状に凹んだ部分の外縁部に、破断可能な弱化部となるスコア線が、ヒンジ部分となる一部分を除いた略環状に刻設されており、それによって、この球面状に凹んだ開口予定部２５は、開缶時には、球面状に凹みに案内されたストローの押圧力によりスコア線が破断されることで、開口片として、ヒンジ部分（スコア線の途切れた部分）で折り曲げられた状態で、下方に押し下げられることとなる。
【００１９】
また、このオーバーキャップ２には、その天板部の外縁部２２から下方に延びるように、円筒状のスカート部２６が天板部の外縁部２２と一体的に形成されており、このスカート部２６には、スカート部２６の円周方向で所定の間隔を置いた複数の箇所に、スカート部２６の円筒面から内方に突出するように、横幅の狭い係止部２７が形成されていると共に、それぞれの係止部２７の下方の部分には、複数段で内方に突出するような段部２８が形成されている。なお、本実施形態では、係止部２７は、図２に示すように、スカート部２６の円周方向で所定の間隔を置いて４箇所に形成されている。
【００２０】
それぞれの係止部２７の上方の部分について、本実施形態では、スカート部２６の円筒面よりも内方に突出する（円筒面から凹んでいる）ように形成されており、係止部２７の上部からスカート部２６の上端まで連続的に内方に突出していることで、天板部の環状の外縁部２２の一部（係止部２７の上方の部分）が部分的に下方に切り欠かれるように凹んでいる。そのように係止部２７の上部からスカート部２６の上端まで連続的に内方に突出させていることで、プラスチックシートを金型により型圧してオーバーキャップを成形する際に、成形時のシートの変形が容易で、成形後の金型の抜きも容易なものとなる。
【００２１】
なお、オーバーキャップの保持性や落下強度や着脱性の観点からすると、係止部１７の個数については、３個以上とする（好ましくは、３箇所又は４箇所に係止部を形成する）のが適当であり、また、係止部１７の横幅（スカート部１６の円周方向に沿った長さ）については、（１個の係止部の横幅の長さ×係止部の個数）÷スカート部の円周方向の長さ×１００＝２０〜８０％となるようにするのが適当である。
【００２２】
すなわち、横幅の狭い（円周方向の長さが短い）係止部を２箇所にしか形成しない場合には、オーバーキャップが冠着された缶容器を自動販売機（ベンダー）に流した際に、オーバーキャップが缶容器から外れてしまうような虞があり、また、スカート部の円周方向において係止部の部分の占める割合が８０％以上となるように大きい場合には、オーバーキャップを手により容器に対して着脱させるときに、オーバーキャップの着脱がやり難くなると共に、オーバーキャップが冠着された缶容器を自動販売機（ベンダー）に流した際に、オーバーキャップが缶容器に完全に固着された状態となって自由変形の許容度合いが小さくなることで、オーバーキャップに復元不能な変形が起きてしまうような虞がある。
【００２３】
オーバーキャップ２の天板部の外縁部２２から下方に延びるスカート部２６は、缶容器１のネック部１２の下端付近の外径と略同じ内径の円筒状に形成されており、オーバーキャップ２が缶容器１に冠着された状態で、即ち、缶容器１に上方からオーバーキャップ２を被せて押し下げることで、オーバーキャップ２のスカート部２６に形成された係止部２７が、缶蓋１３の巻締部１４を乗り越え該巻締部１４と係合した状態で、オーバーキャップ２のスカート部２６は、その下端がネック部１２の下端付近にまで到達するように形成されている。
【００２４】
また、オーバーキャップ２のスカート部２６の係止部２７の下方の部分に形成されている複数段の段部２８については、缶容器１のネック部１２が複数段に縮径加工されているのに対して、このネック部１２の段形状と略対応するような形状に形成されているものであって、オーバーキャップ２が缶容器１に冠着された状態では、段部２８が缶容器１のネック部１２に当接するようになっている。
【００２５】
ところで、上記のようなオーバーキャップ２が冠着されている本実施形態のオーバーキャップ付き缶容器では、缶蓋１３の口部１７の内側に形成されている開口予定部（開口片）１９と、オーバーキャップ２の頂板部２４に形成されている開口予定部（開口片）２５とは、何れも、その周囲を囲むスコア線による弱化部の強度が、開口予定部（開口片）の部分に上方からストローを押し当てることで破断が可能なような破断強度に設定されており、また、オーバーキャップ２が缶容器１に冠着された状態において、図１（Ｂ）に示すように、オーバーキャップ２の頂板部２４に形成された球面状に凹んだ開口予定部２５と、缶蓋１３の口部１７の内側で環状重層部１８に囲まれた開口予定部１９の中央の突出部とは、上下に重なって位置するようになっている。
【００２６】
それによって、オーバーキャップ２が冠着された状態の缶容器１に対して、オーバーキャップ２を取り外すことなく、オーバーキャップ２の頂板部２４の球面状に凹んだ開口予定部２５に対して、上方からストローの先端を押し当てて下方に押し込むことで、ストローの押圧力によりオーバーキャップ２と缶蓋１３のそれぞれの弱化部（スコア線）が順次に破断されて、図４に示すように、オーバーキャップ２の開口片（開口予定部）２５と、缶蓋１３の開口片（開口予定部）１９とが、何れも、ヒンジ部分（スコア線の途切れた部分）で折り曲げられた状態で、下方に押し下げられて、ストローが缶内に挿入されることとなる。
【００２７】
そのようにオーバーキャップ２を冠着したままの状態でストローによって開缶できる本実施形態のオーバーキャップ付き缶容器によれば、オーバーキャップ２の上からストローの差し込み動作を行なうだけで、缶容器１からオーバーキャップ２を取り外すことなく開缶できると共に、そのままの状態でストローを使って缶内の飲料を飲むことができる。その結果、缶蓋の開口部付近に直接に口を付けて飲むことで口紅が缶蓋に付着するのを嫌がる女性の消費者等に対して、ストローの使用による飲用が簡単なものになることで、飲料缶の販売の拡大を図ることができる。また、開缶時や開缶後に缶容器１が傾いて開口部から缶内の飲料がこぼれ出たとしても、それが周りに拡散するのをオーバーキャップ２によって防止することができる。
【００２８】
なお、本実施形態のオーバーキャップ付き缶容器では、オーバーキャップ２の開口予定部２５が球面状に凹んでいることから、ストローも差し込み動作による開缶の際に、ストローの先端部が球面状に凹みによってオーバーキャップ２の開口予定部２５の中央に確実に案内されるため、オーバーキャップ２の開口予定部２５に対してストローによる押圧力を効果的に作用させることができる。
【００２９】
また、本実施形態では、オーバーキャップ２を缶容器１に冠着した状態で、オーバーキャップ２のスカート部２６の下端が缶容器１のネック部１２の下端付近にまで到達していることから、商品の流通販売時等において、外部の埃等が缶蓋１３にまでに侵入するのを効果的に防止することができると共に、縦幅を比較的大きく面積が広くなったオーバーキャップ２のスカート部２６の外面に対して何らかの印刷デザイン等を施すことで、意匠的な効果を得ることができる。
【００３０】
また、オーバーキャップ２のスカート部２６は、上方に行くほど縮径されているネック部１２の下端付近の外径と略同じ内径の略円筒状に形成されていることから、図５（Ａ）に示すように、係止部２７の部分では缶蓋１３の巻締部１４に狭い横幅で接触するが、それ以外の部分では，図５（Ｂ）に示すように、スカート部２６が缶蓋１３の巻締部１４と接触することはなく、ネック部１２とスカート部２６との間には空間部が形成されることとなるため、オーバーキャップ２と缶容器１（ネック部１２と缶蓋１３）とが接触する面積は極めて小さく、しかも、オーバーキャップ２のスカート部２６の縦幅が比較的大きいことから、オーバーキャップ２を取り外すときには、スカート部２６を手で掴んでオーバーキャップ２を容易に撓ませることができ、それにより、オーバーキャップ２の係止部２７と缶蓋１３の巻締部１４との係合を容易に解除することができて、缶容器１からオーバーキャップ２を容易に取り外すことができる。
【００３１】
さらに、本実施形態では、オーバーキャップ２のスカート部２６の係止部２７の下方の部分を段部２８に形成していることから、缶容器１に冠着されたオーバーキャップ２に上方から過大な力が加えられたときに、その力が、係止部２７の部分だけではなく、段部２８の部分によってもネック部１２で受け止められるため、オーバーキャップ２にかかる力がそれだけ分散された状態で缶容器１に受け止められることとなり、その結果、オーバーキャップ２が薄いプラスチックシートから製造されて壁厚が全体的に薄いようなものであっても、オーバーキャップ２が変形したり破損したりするようなことはない。
【００３２】
また、オーバーキャップ２のスカート部２６の係止部２７の下方の部分が複数段の段部２８に形成されていることで、オーバーキャップ２を開缶後の缶容器１のコースター（下敷き）として使用するために、逆さに置いたオーバーキャップ２の上に缶容器１を底蓋を下にして乗せるような場合に、例えば、缶容器１が３ピース缶であって上蓋（開口容易缶蓋）の巻締部の径よりも底蓋の巻締部の径の方が少し大きいような場合でも、底蓋の巻締部を複数段の段部２８の何れかの段によって安定的に支持することができる、というように異なる径の缶蓋巻締部にも対応させることができる。
【００３３】
以上、本発明のオーバーキャップ付き缶容器の一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば、図６〜図８に示すような他の実施形態として実施することも可能であって、この実施形態では、オーバーキャップ２のスカート部２６の係止部２７から上方の部分については、図６（Ａ）に示すように、スカート部２６の係止部２７より上方の部分を、全周的に連続した円筒状に形成して、天板部の外縁部２２が全周的に同じ高さとなるようにしており、オーバーキャップ２のスカート部２６に設ける係止部２７の個数については、図７（Ａ）に示すように、円周方向に所定の間隔を置いて係止部２７を３箇所に設けている。
【００３４】
また、オーバーキャップ２の天板部については、図７（Ｂ）に示すように、台地状に隆起した部分の上端面となる頂板部２４を外縁部２２よりも下方に位置させており、頂板部２４の中心部分に設ける開口予定部２５については、球面状に凹部とすることなく、頂板部２４と同じ高さの平面にスコア線を設けるようにし、このスコア線で囲まれた平坦な開口予定部２５の部分を頂面として略円筒台状に残すように、その周りに環状の凹部２９を形成するようにしている。このようにオーバーキャップ２の天板部の中央に形成された略円筒台状の部分の平坦な頂部に開口予定部２５を形成していることで、図８に示すように、開口予定部２５を押し下げてストローを差し込んだときに、略円筒台状の部分の側壁部によって差し込まれたストローを略直立状態に保持することができる。
【００３５】
さらに、本発明は、上記の各実施形態に示したそれぞれの構成要件を適宜に組み合わせるようにして実施することも可能であり、さらにまた、実施形態として具体的には示していないが、オーバーキャップに形成される開口予定部については、開口容易缶蓋について既に説明したのと同様に、スコア線の破断によりオーバーキャップの一部分を押し下げるような開口予定部に限らず、例えば、オーバーキャップの頂板部に予め開口された開口部分を破断容易な薄膜のヒートシールによって塞ぐような、オーバーキャップの本体部分とは別部材の開口予定部としても良い等、適宜に設計変更可能なものであることは言うまでもない。
【００３６】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のオーバーキャップ付き缶容器によれば、オーバーキャップにより埃等が缶蓋に付着するのを防止することができると共に、オーバーキャップを缶容器に冠着したままの状態で、オーバーキャップの上からストローの差し込み動作を行なうだけで、オーバーキャップを取り外すことなく缶蓋を開口することができて、そのままの状態でストローを使って缶内の飲料を飲むことができる。その結果、缶蓋の開口部付近に直接に口を付けて飲むのを嫌がるような消費者に対しても、飲料缶の販売の拡大を図ることができる。そして、開缶時や開缶後に缶蓋の開口部から缶内の飲料がこぼれ出たとしても、それが周囲に拡散するのをオーバーキャップによって防止することができる。
さらに、オーバーキャップを取り外すときには、スカート部を手で掴んでオーバーキャップを容易に撓ませることができ、それにより、オーバーキャップの係止部と缶蓋の巻締部との係合を容易に解除することができて、缶容器からオーバーキャップを容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のオーバーキャップ付き缶容器の一実施形態について、（Ａ）側方から見たオーバーキャップの形状を示す正面図、および（Ｂ）オーバーキャップが冠着された缶容器の上部の左片分を切断して側方から見た状態を示す部分断面正面図。
【図２】図１（Ａ）に示したオーバーキャップの上方から見た形状を示す上面図。
【図３】図１（Ａ）に示したオーバーキャップについて、（Ａ）図２のＡ−Ａ線に沿った断面図、および（Ｂ）図２のＢ−Ｂ線に沿った切断端面図。
【図４】図１（Ｂ）に示したオーバーキャップ付き缶容器で、オーバーキャップが冠着されたままでストローにより開缶された缶容器について、缶容器の上部の左片分を断面として側方から見た状態を示す部分断面正面図。
【図５】図１（Ｂ）に示したオーバーキャップの缶容器への冠着状態について、（Ａ）缶蓋の巻締部に係合している部分を示す断面図、および（Ｂ）缶蓋の巻締部に係合していない部分を示す断面図。
【図６】本発明のオーバーキャップ付き缶容器の他の実施形態について、（Ａ）側方から見たオーバーキャップの形状を示す正面図、および（Ｂ）オーバーキャップが冠着された缶容器の上部の左片分を断面として側方から見た状態を示す部分断面正面図。
【図７】図６（Ａ）に示したオーバーキャップについて、（Ａ）下方から見た形状を示す底面図、および（Ｂ）同図（Ａ）のＢ−Ｂ線に沿った断面図。
【図８】図６（Ｂ）に示したオーバーキャップ付き缶容器で、オーバーキャップが冠着されたままでストローにより開缶された缶容器について、缶容器の上部の左片分を断面として側方から見た状態を示す部分断面正面図。
【符号の説明】
１缶容器
２オーバーキャップ
１１缶胴
１２ネック部
１３缶蓋（開口容易缶蓋）
１４（缶蓋の）巻締部
１７（缶蓋の）口部
１９（缶蓋の）開口予定部
２２（オーバーキャップの）天板部の外縁部
２５（オーバーキャップの）開口予定部
２６（オーバーキャップの）スカート部
２７（スカート部の）係止部
２８（スカート部の）段部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a can container having an easy-to-open can lid (easy open end) used for canned beverages and the like, and more particularly, to a can container having an easy-to-open can lid that is opened by a straw insertion operation. In addition, the present invention relates to a can container in which a plastic overcap is attached so as to cover the vicinity of an easy-to-open can lid at the upper end of the can container.
[0002]
[Prior art]
For beverage canned cans, easy opening at the top of a can with an easy-to-open can lid that opens a mouth or spout just by triggering a tab By attaching a plastic overcap so as to cover the vicinity of the can lid, it prevents dust and dirt from adhering to the can lid at the distribution stage and spills the beverage remaining in the can after opening the can. It has already been proposed to prevent scattering in the surroundings (see Patent Documents 1 and 2, etc.).
[0003]
In addition, the can container for beverage cans has an easy-to-open can lid in which a planned opening portion (a portion to be an opening piece) surrounded by a weakened portion is formed inside the mouth portion protruding upward at the center of the can lid A plastic overcap so that after the can is opened, the spout inside the mouth of the can lid (opened by pressing down the planned opening as an open piece) can be resealed after sealing. (Resealing cap for resealing) is attached to the mouth of the can lid in advance and assembled, and this overcap (resealing cap for resealing) is pressed from above to break the weakened portion. However, by having a structure that functions as an opening tool when pushing down the opening piece, it is possible to open the can lid simply by pushing the overcap without touching the can lid directly with the finger. Has been proposed and known in (see Patent Documents 3 and 4).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 7-19148
[Patent Document 2]
JP 2003-95295 A
[Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-264931
[Patent Document 4]
JP 2000-296866 A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, with respect to the conventionally known can container with an overcap as described above, in the above-described Patent Document 1, the overcap is formed by injection molding or the like, and the wall thickness is relatively thick. In the above-described Patent Document 2, in order to reduce material costs, the overcap is formed from a plastic sheet by vacuum forming or the like, and the wall thickness is relatively thin. In the can container, an easy-to-open can lid that pushes down the opening piece by causing a tab is used, so when opening the can, first remove the overcap from the can container, You have to do something that causes a tab.
[0006]
On the other hand, with respect to the overcaps (reseal caps for resealing) described in the above-mentioned Patent Documents 3 and 4, etc., all can be removed by simply pressing down the overcap without removing the overcap from the can container. Although it can be easily opened, the wall thickness formed by injection molding or the like is relatively thick, and the wall thickness cannot be reduced too much in order to reduce material costs. When drinking beverages, it is difficult to remove the overcap from the can container because the overcap must be removed from the can container. When the overcap is removed, the can container may be tilted and the beverage in the can may spill out from the opening and stain the surroundings.
[0007]
An object of the present invention is to solve the above-described problems. Specifically, the present invention relates to a can container in which a plastic overcap is attached to cover the vicinity of an easy-open can lid. It is an object of the present invention to be able to open the can lid and to drink the beverage in the can while the cap is attached without removing the cap.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above-described problems, the present invention provides a can container in which a plastic overcap is attached so as to cover the vicinity of the easy opening lid at the upper end of the can container. In the mouth that protrudes upward, a planned opening that can be opened by inserting a straw is formed.ShiA predetermined opening portion that can be opened by inserting a straw is formed at a predetermined position of the overcap corresponding to the planned opening portion of the mouth portion of the can lid.In addition, the easy opening can lid is fixed to the upper end of the neck portion that has been reduced in diameter at the upper portion of the can body of the can container by double winding, while the lower end from the outer edge portion of the top plate portion of the overcap The skirt portion extending in the direction of the neck portion is formed in a substantially cylindrical shape having an inner diameter that is substantially the same as the outer diameter near the lower end of the neck portion, and protrudes inward at a plurality of locations spaced in the circumferential direction of the skirt portion. In the state where the locking part is formed and the overcap is attached to the can container, the plurality of locking parts formed on the skirt part are moved over the winding part of the can lid and engaged with the winding part. The lower end of the skirt part is made to reach the lower end of the neck part, and in the part of the locking part, it is brought into contact with the tightening part of the can lid, but in the other part, the tightening part of the can lid and the overcap A space is formed betweenIt is characterized by this.
[0009]
  According to the above configuration, the straw is inserted together with the overcap and the can lid by performing the insertion operation of the straw from above the overcap while the overcap is still attached to the can container. The can lid can be opened without removing the overcap, and the beverage in the can can be drunk using the straw as it is. And even if the drink in a can spills out from the opening part of a can lid, it can prevent that it spread | diffuses to the circumference | surroundings by an overcap.
  Furthermore, when removing the overcap, the overcap can be flexed easily by grasping the skirt by hand, so that the engagement between the overcap's locking part and the can lid's winding part can be easily released. The overcap can be easily removed from the can container.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a can container with an overcap of the present invention will be described in detail based on the drawings. FIG. 1 is a side view of an embodiment of the present invention, with (A) the shape of the overcap as viewed from the side and (B) the left half of the upper part of the can container with the overcap as a cross section. FIG. 2 shows the shape of the overcap viewed from above, and FIG. 3 shows (A) the cross-sectional shape of the overcap along the line AA in FIG. B) shows the cut end face of the overcap along the line BB in FIG. 2, and FIG. 4 shows the upper part of the can container opened by the straw with the overcap attached to the left side. FIG. 5 shows a state in which the cross-section is viewed from the side, and FIG. 5 shows (A) a portion in which the overcap is engaged with a winding portion of the can lid, and (B) a winding portion of the can cap that Overcap attachment to can container with part not engaged with It illustrates state, respectively.
[0011]
Moreover, about other embodiment of this invention, FIG. 6 makes the cross-section into (A) the shape of the overcap seen from the side, and (B) the left half of the upper part of the can container to which the overcap was crowned. FIG. 7 shows a state of the overcap viewed from below, and (B) a cross-sectional shape of the overcap along the line BB in FIG. FIG. 8 shows a state in which the upper portion of the can container opened with the overcap attached is viewed from the side with the left half as a cross section.
[0012]
As shown in FIG. 1 (B), the can container with an overcap according to one embodiment of the present invention covers the vicinity of the top of the can lid (open easy can lid) 13 of the metal can container 1. A plastic overcap 2 is detachably attached, and the metal can container 1 may be a two-piece can in which a bottom plate and a can body are integrally formed, or a cylindrical shape. The bottom lid of the can body may be a three-piece can whose bottom lid is fastened and fixed, but in any case, the upper end of the neck portion 12 that has been reduced in diameter at the upper portion of the can body 11 can be easily opened. A can lid (easy open end) 13 is fixed by double winding, and an opening 17 is formed in the easy opening can lid 13 so that the center portion protrudes upward. 17 is an opening portion which is a portion opened as a spout. Part 19 is formed.
[0013]
That is, in the easy-to-open can lid 13 serving as the upper end plate of the can container 1, an annular groove having a U-shaped section (or V-shape) so as to protrude downward from the chuck wall portion inside the winding fastening portion 14. 15 is formed from the inner edge of the annular groove 15 toward the center of the can lid, above the height of the tightening portion 14 via the shoulder portion 16 whose diameter gradually decreases as it goes upward. A mouth portion 17 is formed so as to protrude to the end. And the area | region enclosed by the cyclic | annular multilayered layer part 18 which folded the metal plate in triplicate inside the opening part 17 protruded cyclically | annularly becomes the planned opening part 19 pushed down in a can as an opening piece at the time of can opening. Yes.
[0014]
Although not shown in detail on the lower surface side of the lowermost layer of the annular multi-layer portion 18 surrounding the planned opening portion 19, a score line serving as a weakened portion that can be broken has a part serving as a hinge portion. The score line is broken when the can is opened, so that the planned opening portion 19 surrounded by the score line is a hinge portion (a portion where the score line is interrupted). ) And pushed down into the can. The planned opening portion 19 is formed with a projecting portion protruding in the shape of a truncated cone at the center portion, and a low annular convex portion is formed so as to surround the periphery thereof, whereby the rigidity of the portion of the planned opening portion 19 is increased. It is secured.
[0015]
The opening planned portion 19 of the can lid 13 is not limited to a structure in which a part of the can lid 13 is pushed down as an opening piece by breaking the score line. For example, an opening portion that is previously opened in the can lid On the other hand, an opening piece of another part to be a pressing piece is adhered by a liner so as to close the opening portion, or a thin film that is easily broken such as a resin laminated metal foil is welded by heat sealing. It is possible to implement as an appropriate structure.
[0016]
For the can container 1 having the easy-to-open can lid 13 as described above, an overcap 2 that is crowned so as to cover the vicinity of the can lid 13 is, for example, polyethylene, polypropylene, polyester, vinyl chloride, Mold pressure and heat due to vacuum forming, etc., using a plastic sheet of about 0.1 to 1.0 mm (preferably 0.2 to 0.8 mm) made of any synthetic resin such as polystyrene or polycarbonate as a material. It is manufactured by molding, and has a relatively thin wall as a whole, has appropriate rigidity and shape retention, and has appropriate elasticity.
[0017]
In such a plastic overcap 2, as shown in FIG. 2 and FIGS. 3A and 3B, the top plate portion of the overcap 2 inclines in a slab shape from the outer edge portion 22 toward the inside. The top plate portion 24 that is once depressed downward via the surface 23 and then raised again into a plateau shape, which is the upper end surface of the plateau-like raised portion, is the outer edge portion 22 in this embodiment. In the center portion of the top plate portion 24, a planned opening portion 25 is formed in a spherically recessed shape.
[0018]
Although not shown in detail in the planned opening portion 25 of the overcap 2 that is recessed in a spherical shape, a score line serving as a weakened portion that can be broken is formed on the outer edge portion of the spherically recessed portion. The opening portion 25 that is recessed in the spherical shape is broken by the pressing force of the straw guided in the spherical shape when the can is opened. By doing so, it is pushed down as an opening piece in a state where it is bent at the hinge portion (portion where the score line is interrupted).
[0019]
The overcap 2 has a cylindrical skirt portion 26 formed integrally with the outer edge portion 22 of the top plate portion so as to extend downward from the outer edge portion 22 of the top plate portion. 26 is formed with a locking portion 27 having a narrow lateral width so as to protrude inward from the cylindrical surface of the skirt portion 26 at a plurality of locations spaced in the circumferential direction of the skirt portion 26. In addition, a step portion 28 is formed in a lower portion of each locking portion 27 so as to protrude inward in a plurality of steps. In the present embodiment, as shown in FIG. 2, the locking portions 27 are formed at four locations at predetermined intervals in the circumferential direction of the skirt portion 26.
[0020]
In the present embodiment, the upper portions of the respective locking portions 27 are formed so as to protrude inward from the cylindrical surface of the skirt portion 26 (recessed from the cylindrical surface). By projecting inward continuously from the upper part to the upper end of the skirt part 26, a part of the annular outer edge part 22 of the top plate part (the part above the locking part 27) is partially cut out downward. It is recessed to be By projecting inward continuously from the upper part of the locking part 27 to the upper end of the skirt part 26 in this way, when molding an overcap by pressing a plastic sheet with a mold, the sheet at the time of molding The mold can be easily deformed, and the mold can be easily removed after molding.
[0021]
From the standpoint of overcap retention, drop strength, and detachability, the number of the locking portions 17 is 3 or more (preferably, the locking portions are formed at three or four locations). The width of the locking portion 17 (the length along the circumferential direction of the skirt portion 16) is (the length of the width of one locking portion × the number of locking portions) ÷ It is appropriate that the length of the skirt portion in the circumferential direction × 100 = 20 to 80%.
[0022]
That is, when only two locking portions with a narrow width (short in the circumferential direction) are formed, when a can container with an overcap is poured into a vending machine (vendor) There is a risk that the overcap may come off the can container, and if the ratio of the engaging portion in the circumferential direction of the skirt portion is so large that it is 80% or more, the overcap is It is difficult to attach and detach the overcap when it is attached to and detached from the container, and the overcap is completely attached to the can container when the can container with the overcap is poured into a vending machine (vendor). There is a possibility that unrecoverable deformation may occur in the overcap by reducing the tolerance of free deformation in the fixed state.
[0023]
The skirt portion 26 extending downward from the outer edge portion 22 of the top plate portion of the overcap 2 is formed in a cylindrical shape having an inner diameter substantially the same as the outer diameter near the lower end of the neck portion 12 of the can container 1. When the can container 1 is attached to the can container 1, that is, when the can container 1 is covered with the overcap 2 from above and pushed down, the locking portion 27 formed on the skirt portion 26 of the overcap 2 is attached to the can lid 13. The skirt portion 26 of the overcap 2 is formed so that the lower end reaches the vicinity of the lower end of the neck portion 12 in a state where the winding portion 14 is passed over and engaged with the winding portion 14.
[0024]
Further, with respect to a plurality of step portions 28 formed in a portion below the locking portion 27 of the skirt portion 26 of the overcap 2, the neck portion 12 of the can container 1 is reduced in diameter to a plurality of steps. On the other hand, it is formed in a shape substantially corresponding to the step shape of the neck portion 12, and when the overcap 2 is attached to the can container 1, the step portion 28 is formed in the can container 1. The neck portion 12 is in contact with the neck portion 12.
[0025]
By the way, in the can container with an overcap of the present embodiment in which the overcap 2 as described above is attached, a planned opening portion (opening piece) 19 formed inside the mouth portion 17 of the can lid 13, The planned opening portion (opening piece) 25 formed on the top plate portion 24 of the overcap 2 is such that the strength of the weakened portion due to the score line surrounding the periphery is higher than the portion of the planned opening portion (opening piece). In the state where the overcap 2 is attached to the can container 1 as shown in FIG. The spherically-opened planned opening portion 25 formed in the top plate portion 24 of the two and the projecting portion at the center of the planned opening portion 19 surrounded by the annular multilayer portion 18 inside the mouth portion 17 of the can lid 13 are: Located on top and bottom It has become the jar.
[0026]
As a result, the can container 1 with the overcap 2 mounted thereon is positioned above the opening portion 25 that is recessed in the spherical shape of the top plate portion 24 of the overcap 2 without removing the overcap 2. By pressing the tip of the straw from the bottom and pushing it downward, the weakened portions (score lines) of the overcap 2 and can lid 13 are sequentially broken by the pressing force of the straw, and as shown in FIG. The opening piece (scheduled opening part) 25 of the cap 2 and the opening piece (scheduled opening part) 19 of the can lid 13 are both folded downward at the hinge part (the part where the score line is interrupted). When pushed down, the straw is inserted into the can.
[0027]
According to the can container with an overcap of this embodiment that can be opened with a straw while the overcap 2 is still attached, the can container 1 can be obtained by simply inserting the straw from above the overcap 2. Can be opened without removing the overcap 2 and can be used to drink the beverage in the can using a straw. As a result, drinking with a mouth directly near the opening of the can lid makes drinking by using a straw easier for female consumers who do not want the lipstick to adhere to the can lid. Thus, sales of beverage cans can be expanded. Further, even when the can container 1 is tilted at the time of opening or after the can opening and the beverage in the can spills out from the opening, the overcap 2 can prevent the beverage from spreading around.
[0028]
In addition, in the can container with an overcap according to the present embodiment, since the planned opening portion 25 of the overcap 2 is recessed in a spherical shape, the leading end of the straw has a spherical shape when the straw is opened by the insertion operation. Since the recess is surely guided to the center of the planned opening portion 25 of the overcap 2, the pressing force by the straw can be effectively applied to the planned opening portion 25 of the overcap 2.
[0029]
In the present embodiment, since the lower end of the skirt portion 26 of the overcap 2 reaches the vicinity of the lower end of the neck portion 12 of the can container 1 with the overcap 2 attached to the can container 1, The skirt portion of the overcap 2 that can effectively prevent external dust and the like from entering the can lid 13 at the time of distribution and sale of the product and has a relatively large vertical width and a large area. A design effect can be obtained by applying some print design or the like to the outer surface of 26.
[0030]
Further, since the skirt portion 26 of the overcap 2 is formed in a substantially cylindrical shape having an inner diameter substantially the same as the outer diameter in the vicinity of the lower end of the neck portion 12 that is reduced in diameter as it goes upward, FIG. As shown in FIG. 5, the locking portion 27 is in contact with the winding portion 14 of the can lid 13 with a narrow lateral width. In the other portions, as shown in FIG. 13 and the space 14 is formed between the neck portion 12 and the skirt portion 26, so that the overcap 2 and the can container 1 (the neck portion 12 and the can lid) are formed. 13) is extremely small, and the vertical width of the skirt portion 26 of the overcap 2 is relatively large. Therefore, when removing the overcap 2, the overcap 2 can be easily held by grasping the skirt portion 26 by hand. Bend Thus, the engagement between the locking portion 27 of the overcap 2 and the tightening portion 14 of the can lid 13 can be easily released, and the overcap 2 can be easily removed from the can container 1. Can do.
[0031]
Furthermore, in this embodiment, since the lower part of the locking part 27 of the skirt part 26 of the overcap 2 is formed in the step part 28, the overcap 2 that is attached to the can container 1 is excessively large from above. When a strong force is applied, the force is received by the neck portion 12 not only by the locking portion 27 but also by the step portion 28, so that the force applied to the overcap 2 is dispersed accordingly. As a result, even if the overcap 2 is manufactured from a thin plastic sheet and the wall thickness is thin as a whole, the overcap 2 is deformed or damaged. There is no such thing.
[0032]
Further, since the lower portion of the locking portion 27 of the skirt portion 26 of the overcap 2 is formed in a plurality of step portions 28, the overcap 2 is used as a coaster (underlay) of the can container 1 after being opened. For use, when the can container 1 is placed on the overcap 2 placed upside down with the bottom lid down, for example, the can container 1 is a three-piece can and has an upper lid (easy opening can lid). Even when the diameter of the tightening portion of the bottom lid is slightly larger than the diameter of the tightening portion, the bottom lid winding tightening portion is stably supported by any one of the plurality of step portions 28. It is possible to cope with can lid tightening portions of different diameters.
[0033]
As mentioned above, although one Embodiment of the can container with an overcap of this invention was described, this invention is not limited only to the above embodiments, For example, as shown in FIGS. In this embodiment, the upper part of the skirt portion 26 of the overcap 2 from the locking portion 27 is the skirt portion 26 as shown in FIG. The upper portion of the top cap portion is formed in a continuous cylindrical shape so that the outer edge portion 22 of the top plate portion has the same height on the entire circumference, and the skirt of the overcap 2 About the number of the latching | locking parts 27 provided in the part 26, as shown to FIG. 7 (A), the latching | locking part 27 is provided in three places at predetermined intervals in the circumferential direction.
[0034]
As for the top plate portion of the overcap 2, as shown in FIG. 7B, the top plate portion 24 that is the upper end surface of the raised portion in a plateau is positioned below the outer edge portion 22. As for the planned opening portion 25 provided in the central portion of the portion 24, a score line is provided on a plane having the same height as the top plate portion 24 without forming a spherical concave portion, and a flat opening surrounded by the score line is provided. An annular recess 29 is formed around the predetermined portion 25 so that the portion of the planned portion 25 is left as a top surface in a substantially cylindrical shape. As shown in FIG. 8, the planned opening portion 25 is formed at the flat top of the substantially cylindrical base portion formed in the center of the top plate portion of the overcap 2 as described above. When the straw is inserted by pushing down, the straw inserted by the side wall portion of the substantially cylindrical base portion can be held in a substantially upright state.
[0035]
Furthermore, the present invention can be carried out by appropriately combining the constituent elements shown in each of the above embodiments. Furthermore, although not specifically shown as an embodiment, an overcap is also possible. As with the easy opening can lid, the opening planned portion is not limited to the opening planned portion that pushes down a part of the overcap by breaking the score line. For example, the top plate portion of the overcap It is needless to say that the design can be changed as appropriate, such as a pre-opening portion that is a separate member from the body portion of the overcap, such as closing the opening portion previously opened with a heat-sealable thin film that is easy to break. Yes.
[0036]
【The invention's effect】
  According to the can container with an overcap according to the present invention as described above, dust or the like can be prevented from adhering to the can lid by the overcap, and the overcap can remain attached to the can container. By simply inserting the straw over the overcap, the can lid can be opened without removing the overcap, and the can can be used to drink the beverage in the can. As a result, it is possible to expand the sales of beverage cans even for consumers who are reluctant to drink with a mouth directly near the opening of the can lid. And even if the drink in a can begins to spill out from the opening part of a can lid at the time of a can open or after a can open, it can prevent that it spread | diffuses to the circumference | surroundings by an overcap.
  Furthermore, when removing the overcap, the overcap can be flexed easily by grasping the skirt by hand, so that the engagement between the overcap's locking part and the can lid's winding part can be easily released. The overcap can be easily removed from the can container.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a front view showing the shape of an overcap as viewed from the side, and FIG. 1B is a top view of a can container with an overcap attached thereto. The partial cross-section front view which shows the state which cut | disconnected the left piece of this and was seen from the side.
FIG. 2 is a top view showing a shape of the overcap shown in FIG.
3A is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 2 and FIG. 3B is a cut end view taken along line BB in FIG. 2 with respect to the overcap shown in FIG.
4 is a side view of the can container with an overcap shown in FIG. 1 (B) opened with a straw while the overcap is attached, with the upper left portion of the can container taken as a cross section. The partial cross section front view which shows the state seen from.
5A is a cross-sectional view showing a state where the overcap shown in FIG. 1B is attached to the can container, and FIG. Sectional drawing which shows the part which is not engaging with the winding fastening part of a lid | cover.
6A is a front view showing the shape of an overcap as viewed from the side, and FIG. 6B is a perspective view of a can container with an overcap attached thereto, according to another embodiment of the can container with an overcap of the present invention. The partial cross section front view which shows the state which looked at the upper left piece part as a cross section from the side.
7A is a bottom view showing the shape of the overcap shown in FIG. 6A viewed from below, and FIG. 7B is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
8 is a side view of the can container with an overcap shown in FIG. 6B opened with a straw while the overcap is attached to the left side of the upper part of the can container. The partial cross section front view which shows the state seen from.
[Explanation of symbols]
1 Can container
2 Overcap
11 Can body
12 neck
13 Can lid (easy opening can lid)
14 Tightening part (of can lid)
17 Mouth (of can lid)
19 Planned opening (of can lid)
22 Outer edge of top plate (over cap)
25 Planned opening (over cap)
26 Skirt part (over cap)
27 Locking part (of skirt part)
28 Step (of the skirt)

Claims

Easy opening at the top of the can container In a can container that is covered with a plastic overcap so as to cover the vicinity of the can lid, a straw can be inserted inside the mouth protruding upward at the center of the can lid the opening is openable scheduled portion is formed at a predetermined position of the overcap corresponding to the opening portions to be of the mouth portion of the can lid, an opening is openable scheduled portion by straw insertion operation is formed In addition , the easy opening lid is fixed to the upper end of the neck that has been reduced in diameter at the top of the can body of the can container by double winding. The downwardly extending skirt part is formed in a substantially cylindrical shape having an inner diameter substantially the same as the outer diameter near the lower end of the neck part, and protrudes inward at a plurality of predetermined intervals in the circumferential direction of the skirt part. Locking part In the state where the overcap is attached to the can container, a plurality of locking portions formed on the skirt portion over the winding fastening portion of the can lid and engage with the winding fastening portion. The lower end of the neck reaches the vicinity of the lower end of the neck part, and in the part of the locking part, it contacts the tightening part of the can lid, but in the other part, it is between the tightening part of the can lid and the overcap. A can container with an overcap, characterized in that a space is formed in the container.

The can container with an overcap according to claim 1, wherein a pre-opening portion recessed in a spherical shape is formed in the vicinity of the center of the top plate portion of the overcap.

The can container with an overcap according to claim 1, wherein a pre-opening portion is formed at the top of a substantially cylindrical trapezoidal portion formed near the center of the top plate portion of the overcap.

The neck part of the can container is reduced in diameter to multiple stages, while the part below the locking part of the skirt part of the overcap is inward so that it substantially corresponds to the step shape of the neck part. The can container with an overcap according to any one of claims 1 to 3, wherein the can container is formed in a plurality of protruding steps.