JP4456545B2 - Temporary scaffolding equipment for ballast tank repair etc. - Google Patents
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Description
本発明は、船舶のバラストタンク、特に船体側板と甲板又は船底板とのコーナー部で垂直壁部と水平壁部と斜壁部とによって断面略直角三角形状に形成されるタンク部において補修作業や点検作業等を行なう時にそのタンク部内で組み立てて使用される仮設足場装置に関するものである。 The present invention relates to a ship's ballast tank, particularly repair work in a tank portion formed by a vertical wall portion, a horizontal wall portion, and a slant wall portion at a corner portion of a hull side plate and a deck or a bottom plate and having a substantially right-angled cross section. The present invention relates to a temporary scaffold device that is assembled and used in a tank portion when performing inspection work or the like.
バラストタンクは、船舶の復元性や喫水などを調整するため、ポンプによって水を注水又は排水する船のタンクである。図1は鉄鉱石などを運搬する貨物船の船体1の断面図を示し、図2は図1の矢印Xで示される部分の拡大図である。この図1から分かるように、バラストタンク2は、船体1の内周面に沿うように設けられるもので、船体側板2と甲板3とのコーナー部に形成されるタンク部A、船体側板2と船底板4とのコーナー部に形成されるタンク部B、船体側板2とその内側の壁部5と間に形成されるタンク部C、船底板4とその内側の壁部6との間に形成されるタンク部D等からなる。
The ballast tank is a tank of a ship in which water is poured or drained by a pump in order to adjust the resilience of the ship, draft, and the like. FIG. 1 is a cross-sectional view of a
このような貨物船で例えば鉄鉱石を原産地の外国から日本へ運搬する場合、運搬時は鉄鉱石の積載重量が相当重いので、バラストタンクには水は供給されず、鉄鉱石を日本の港に降ろして外国へ戻る際に、バラストタンクに海水を注水して喫水の調整を行い、バラストタンクに海水を溜めたまま帰港し、そして再び鉄鉱石を積載する際にバラスト水を排出するようになっている。 For example, when iron ore is transported to Japan from a foreign country of origin on such a cargo ship, the load of iron ore is considerably heavy at the time of transportation, so water is not supplied to the ballast tank, and iron ore is sent to the Japanese port. When returning to a foreign country, seawater is poured into the ballast tank to adjust the draft, return to the port with the seawater stored in the ballast tank, and discharge the ballast water when loading iron ore again. ing.
上記のようにバラストタンクのバラスト水に海水を使用すると、タンク内部が腐食し易いことから、排水後にタンク内部を定期的に補修する必要がある。このタンク内部の補修作業には、点検作業、洗浄作業、塗装作業などがあり、その作業は、通常、バラスト水を排出してバラストタンク内部が空になった状態で鉄鉱石を積載して目的地まで運搬する、その運搬期間中に行なわれる。 If seawater is used for the ballast water of the ballast tank as described above, the inside of the tank is easily corroded, and therefore it is necessary to periodically repair the inside of the tank after draining. The repair work inside the tank includes inspection work, cleaning work, painting work, etc., and these work are usually performed by loading iron ore with the ballast water discharged and the ballast tank empty. Carried to the ground, during the transport period.
しかして、バラストタンク内部の補修作業を行なう場合に、船体側板2の内側に形成されるタンク部Cや船底板4の内側に形成されるタンク部Dは、比較的高さが低いため、足場を使用せずに作業を行なえるが、船体側板2と甲板3又は船底板4とのコーナー部に形成されるタンク部A,Bの内部は、大型貨物船では、高いところで5〜6mもあるため、足場がないと作業を行なうことができない。
Therefore, when repairing the inside of the ballast tank, the tank part C formed inside the
従来、このようなタンク部A,Bの内部を補修するのに、例えば、タンク部A,Bの内部所要箇所に長尺の梯子を掛け、この梯子を使用して作業を行なっていたが、梯子を使用しての作業では、作業能率が非常に悪い上、梯子が倒れるおそれがあって危険であった。そこで、本発明は、バラストタンクにおける船体側板2と甲板3又は船底板4とのコーナー部に形成されるタンク部A,Bでの補修等の作業を能率よく安全に行なえるバラストタンク補修等用仮設足場装置を提供することを目的とする。
Conventionally, in order to repair the inside of such tank parts A and B, for example, a long ladder was hung on a required part inside the tank parts A and B, and work was performed using this ladder. In the work using the ladder, the work efficiency was very bad and the ladder could fall down, which was dangerous. Therefore, the present invention is for ballast tank repair and the like that can efficiently and safely perform repairs and the like in the tank portions A and B formed at the corner portions of the
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、バラストタンクにおける船体側板2と甲板3又は船底板4とのコーナー部で垂直壁部2aと水平壁部3a,4aと斜壁部7,8とによって断面略直角三角形に形成され且つ各壁部内面に船体長手方向に延びるリブRが一定間隔おきに条設されたバラストタンク内部において組み立てられるバラストタンク用仮設足場装置であって、
単管固定用クランプ12を複数個取り付けたクランプ付き単管11と、一端部に係止用フック21を設け、他端部にフック係止用単管22及び折り畳み自在脚体23を設けた片脚付き足場板13と、一端部に係止用フック43を設けた片フック付き足場板16と、からなり、
前記斜壁部7,8にある下段側とそれより上段側の2つの所要のリブRにクランプ付き単管11を夫々クランプ12で固定し、上段側の単管11に片脚付き足場板13の係止用フック21を係止し、下段側の単管11には片脚付き足場板13の脚体23下端部を固定具32を介して固定し、この片脚付き足場板13のフック係止用単管21に片フック付き足場板16の係止用フック43を係止し、この片脚付き足場板13の他端部を、前記垂直壁部2aにある所要のリブRに載せ掛けてなることを特徴とする。
Means for solving the above problems will be described with reference numerals in the embodiments described later. A
A
A
請求項2は、請求項1に記載のバラストタンク用仮設足場装置において、前記下段側単管11を固定したリブRの更に下段側の所要のリブRにクランプ付き単管11をクランプ12で固定し、このクランプ付き単管11に片フック付き足場板17の係止用フック44を係止し、この片フック付き足場板17の他端部を、前記垂直壁部2aにある所要のリブRに載せ掛けるてなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載のバラストタンク用仮設足場装置において、前記片脚付き足場板13には脚体23の設けられた端部側にハッチ33を設けると共に、このハッチ33を開閉する床部34を設けてなることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、斜壁部7,8にある下段側とそれより上段側の2つの所要のリブRにクランプ付き単管11をクランプ12で固定し、上段側の単管11に片脚付き足場板13の係止用フック21を係止し、下段側の単管11に片脚付き足場板13の脚体23下端部を固定具32を介して固定し、この片脚付き足場板13のフック係止用単管21に片フック付き足場板16の係止用フック43を係止し、この片脚付き足場板13の他端部を、垂直壁部2aの所要のリブRに載せ掛けることによって、前部作業床1Sa及び後部作業床1Sbを形成するから、この作業床1Sa,1Sbによって、バラストタンクの補修作業や点検作業等を能率良く且つ安全に行なうことができる。
The effect of the invention by the above solution will be described with reference numerals of the embodiments described later. According to the invention according to
またこの架設足場装置は、組立及び分解が簡単であって、上記のような組立要領を作業者が一旦理解すれば、例えば一つのバラストタンク区分室aでの作業終了後は、この架設足場装置を分解して、装置構成部材を次のバラストタンク区分室a内へ搬送し、そこで上記した組立要領と同じ要領で組み立てればよいし、その作業が終われば分解すればよいから、各バラストタンク区分室a内での架設足場装置の組立・分解作業を短時間で行うことができると共に、船体1のバラストタンク内に区画形成されている多数のバラストタンク区分室aの補修作業や点検作業等を能率良く短期間で行うことができる。
Further, this construction scaffold device is easy to assemble and disassemble, and once the operator understands the above assembly procedure, for example, after the completion of the work in one ballast tank compartment a, this construction scaffold device. Is disassembled and transported to the next ballast tank compartment a, where it can be assembled in the same manner as described above, and can be disassembled when the work is completed. Assembling / disassembling work of the scaffolding device in the room a can be performed in a short time, and repair work and inspection work of a number of ballast tank compartments a formed in the ballast tank of the
請求項2に係る発明によれば、垂直壁部2aの高さが比較的高い場合は、前記下段側単管11を固定したリブRの更に下段側の所要のリブRにクランプ付き単管11をクランプ12で固定しておいて、上段側の後部作業床1Sbを組み立てるに先立ち、上記クランプ付き単管11に片フック付き足場板17の係止用フック44を係止し、この片フック付き足場板17の他端部を、前記垂直壁部2aにある所要のリブRに載せ掛けて、下段作業床2Sを形成することにより、作業者は当該下段作業床2Sの上で上段後部作業床1Sbの組立作業を容易且つ安全に行うことができる。
According to the second aspect of the present invention, when the height of the
請求項3に係る発明によれば、片脚付き足場板13には脚体23の設けられた端部側にハッチ33を設けると共に、このハッチ33を開閉する床部34を設けることによって、片脚付き足場板13を挟んでその上下方向の移動が容易となり、作業能率が向上する。
According to the invention of
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は貨物船の船体1の断面図であり、図2は図1の矢印Xで示される部分の拡大図である。これらの図においてAはバラストタンクにおける船体側板2と甲板3とのコーナー部に形成されるタンク部、Bは船体側板2と船底板4とのコーナー部に形成されるタンク部であって、本発明に係るバラストタンク補修等用仮設足場装置は、各タンク部A,Bにおいて使用される足場装置である。また、各タンク部A,Bは、船体長手方向に一定間隔おきに設けられた隔壁Wにより仕切られて、多数のバラストタンク区分室a,bを形成し、以下に述べるバラストタンク補修等用仮設足場装置は、このバラストタンク区分室a,bにおいて組み立てられる足場装置である。
A preferred embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view of a
図3は船体1の長手方向に一定間隔おきに設けてある隔壁Wにより仕切られて形成されたバラストタンク区分室aの内部構造を示す斜視図で、このバラストタンク区分室aは、船体側板2の一部を成す垂直壁部2aと、甲板3の一部を成す水平壁部3a(図2参照)と、斜壁部7とによって断面略直角三角形に形成されていて、各壁部2a,3a,7の内面には船体1の長手方向に延びるリブRが一定間隔おきに条設されている。各隔壁Wには、バラスト水がバラストタンク区分室a相互間で連通するように連通窓Oが開口されている。
FIG. 3 is a perspective view showing the internal structure of a ballast tank compartment a formed by partitioning walls W provided at regular intervals in the longitudinal direction of the
バラストタンク区分室aの大きさ(寸法)の一例を参考までに示せば、図3に示すように、垂直壁部2aの高さ5.9m、隔壁W間の長さは4mであり、水平壁部3aの長さは10m、斜壁部7の長さは11.6mである。また、各リブRの長さは、隔壁W間の長さより僅かに短い。尚、バラストタンク区分室bは、船体側板2の一部を成す垂直壁部2aと、船底板4の一部を成す水平壁部4aと、斜壁部7とによって断面略直角三角形に形成され、各壁部2a,4a,7の内面には船体1の長手方向に延びるリブRが一定間隔おきに条設されている。
If an example of the size (dimension) of the ballast tank compartment a is shown for reference, as shown in FIG. 3, the height of the
図4の(a) はバラストタンク区分室aの天井部3aを示す平面図で、この天井部3aは甲板3の一部を形成するものであり、この天井部3aには、バラストタンク区分室a内に資材を搬入するための搬入ハッチ10が設けてある。図4の(b) は(a) に示す搬入ハッチ10の拡大平面図、(c) は(a) のY−Y線断面図、(d) は(b) のZ−Z線断面図である。またバラストタンク区分室a内には、搬入ハッチ10から梯子Hが垂設されている。
FIG. 4 (a) is a plan view showing the
図5〜図10は本発明に係るバラストタンク補修等用仮設足場装置の構成部材を示し、先ず、図5の(a) はクランプ12付き単管11の正面図、(b) は側面図、(c) は(a) の矢印イで示される部分の正面図、(d) は左側面図、(e) は平面図である。この単管11は、鋼製パイプからなるもので、リブRの長さより短く、例えば約3.1mの長さを有する。この単管11の両端部とその中間部の3箇所にクランプ12が取付け固定されている。各クランプ12は、図5の(c) 〜(e) に示すように、コ字状本体12aと、このコ字状本体12aの一端部に螺着され、先端部にバネ板12cを固着した締付ボルト12bと、からなる周知のもので、取付ブラケット12dを介してボルト12eにより単管11の所要部に取り付けられている。
5 to 10 show components of the temporary scaffolding device for ballast tank repair and the like according to the present invention. First, (a) in FIG. 5 is a front view of the
図6の(a) は片脚付き足場板13の正面図、(b) は平面図、(c) は底面図であり、図7の(a) は脚体を折り畳んだ状態での片脚付き足場板13の正面図、(b) は脚体を下ろした治使用状態での正面図、(c) は(b) の矢印ロで示される部分の拡大図、(d) は足場板本体のハッチを閉じた状態の斜視図、(e) はハッチを開けた状態の斜視図であり、図8の(a)
は図7の(b) のハ−ハ線拡大断面図、(b) は図7の(b) の矢印ニで示される部分の拡大図である。この片脚付き足場板13は、足場板本体13oの一端部に係止用フック21,21を両側一対設け、その他端部に鋼製パイプからなるフック係止用単管22を設けると共に、当該他端部には足場板本体13oの下面側に脚体23を折り畳み自在に枢着してなるものである。
6 (a) is a front view of the
FIG. 8 is an enlarged sectional view taken along the line ha-ha in FIG. 7B, and FIG. The one-
脚体23は、夫々鋼製パイプからなる両側一対の脚柱23a,23aと両脚柱23a,23aの上端部どうしをつなぐ基杆23bと中間部どうしをつなぐ複数の横杆23cとからなるもので、基杆23bを足場板本体13oに枢着して、図7の(a) に示すように足場板本体13oの下面側に折り畳まれた収納位置と、同図の(b) にように収納位置から90度回動した使用位置とに亘って回動自在に構成すると共に、使用位置ではロック機構(図示省略)によりロックし、図8の(a) に示す操作ツマミ24を下方へ引っ張って矢印方向へ回すことによってロック解除するようにしている。
The
また、図7の(a) ,(b) 及び図8の(a) ,(b) に示されるように、各23aと足場板本体13oとの間には、脚体23を使用位置に安定状態に保持するブレス25が介装されている。各ブレス25は一端部が脚柱23aの中間部に枢着され、ブレス25の先端部には取付ボルト26が取り付けてあって、脚体23が使用位置にある時、この取付ボルト26を足場板本体13o側のナット27(図8の(a) 参照)にねじ込むことによって脚体23を使用位置に安定状態に保持する。取付ボルト26は、ブレス25の先端部に取り付けられた薄い取付片28に螺着してある。尚、図8の(a) の左側半分は、ブレス25が脚柱23aから足場板本体13oに掛けられる前の状態を示し、その右半分はブレス25が足場板本体13oに掛けらた後の状態を示す。
Further, as shown in FIGS. 7 (a) and 7 (b) and FIGS. 8 (a) and 8 (b), the
また、各脚柱23aの下端部には固定ボルト29が着脱自在に取り付けてあって、脚体23を収納位置に折り畳む際にブレス25を図7の(b) の仮想線で示すように脚柱23aに添わせて、図8の(a) の左側半分に示すように脚柱23a側から差し込んだ固定ボルト29の先端部をブレス25の先端ブレス25のネジ孔30にねじ込むことにより、ブレス25を脚柱23aに固定することができる。こうしてブレス25を脚柱23aに固定した脚体23を収納位置に折り畳んだ時、ブレス25の先端部にある取付ボルト26を足場板本体13o側のナット31(図8の(a) 参照)にねじ込むことによって、脚体23を収納位置に固定することができる。尚、脚体23を収納位置から使用位置に引き出す際には、取付ボルト26を緩めて足場板本体13o側のナット31から外し、固定ボルト29を取外した後、脚体23を使用位置に回動し、ブレス25を持ち上げて、その先端部の取付ボルト26を足場板本体13o側のナット27にねじ込めばよい。
Further, a fixing
図7の(b) ,(c) 及び図8の(a) に示すように、脚体23の各脚体23の下端部には、脚体23をクランプ付き単管11に固定するための固定具32が設けられている。この固定具32は、脚体23の下端部に固着されたコ字枠片32aと、コ字枠片32aの一端部側に取り付けられた固定用ボルト32bとからなるもので、図7の(c) に示すようにコ字枠片32aを単管11にその上から嵌合させた後、固定用ボルト32bをねじ込んで固定するようになっている。
7 (b), 7 (c) and FIG. 8 (a), the
また図6及び図7の(d) ,(e) に示すように、片脚付き足場板13には脚体23の設けられた端部側にハッチ33が設けられていると共に、このハッチ33を開閉する床部34が設けられ、この床部34は、一側端部が足場板本体13o側に開閉自在に枢着されている。尚、図7の(d) ,(e) は、足場板13の端部に取り付けられるべきフック係止用単管22が取り外された状態を図示している。
Further, as shown in FIGS. 6 and 7 (d) and (e), the one-
図9の(a) は両フック付き足場板15の正面図、(b) は平面図であって、この足場板15は、足場板本体15oの両端部に夫々係止用フック42を両側一対ずつ設けている。図10の(a) は第1の片フック付き足場板16を示す正面図、(b) は平面図であり、この第1の片フック付き足場板16は、足場板本体16oの一端部に係止用フック43を両側一対設けている。また同図の(c) は第2の片フック付き足場板17を示す正面図、(d) は平面図で、この第2片フック付き足場板17は第1の片フック付き足場板16よりも長さが短いだけで、それと同じ構造であって、足場板本体17oの一端部に係止用フック44を両側一対設けている。尚、第1片フック付き足場板16の長さは約300cm、第2片フック付き足場板17の長さは約253cmである。
FIG. 9 (a) is a front view of the
以上図5〜図10によって説明したクランプ12付き単管11、片脚付き足場板13、両フック付き足場板15及び第1,第2の片フック付き足場板16,17が本発明のバラストタンク補修等用仮設足場装置を構成する。この仮設足場装置の組立方法について主に図11〜図16を参照しながら以下に説明する。
As described above with reference to FIGS. 5 to 10, the
図11の(a) は、図3と同様な図で、船体長手方向一定間隔おきに設けてある隔壁Wで仕切られて垂直壁部2aと水平壁部3a(図2参照)と斜壁部7とで断面略直角三角形に形成されたバラストタンク区分室aの内部構造を示し、(b) は(a) の矢印チで示される部分の拡大図である。以下に説明する仮設足場装置は、このバラストタンク区分室aに組み立てられる仮設足場装置である。そして、バラストタンク区分室a内への資材(装置構成部材)の搬入は、甲板3側の水平壁部3aに設けてある搬入ハッチ10から梯子Hを使って行う。
11 (a) is a view similar to FIG. 3, and is divided by partition walls W provided at regular intervals in the longitudinal direction of the hull, and is divided into a
先ず、斜壁部7に突設されているリブRの例えば下から3段目と4段目と7段目の夫々のリブRにクランプ12付き単管11を夫々図11の(b) に示すようにクランプ12で固定し、同図の(a) に示すような取付状態とする。
First, a
それから上段側単管11の両端部に、所要間隔(両フック付き足場板15が例えば4枚並べられるだけの間隔)をおいて並置した2つの片脚付き足場板13,13の係止用フック21を夫々係止し(図13の(b) 参照)、そしてその下方の下段側単管11(下から4段目のリブRに取り付けた単管11)に、各片脚付き足場板13の脚体23の下端部を図12の(b) に示すように固定具32を介して固定する。こうして両側に固定した2つの片脚付き足場板13,13のフック係止用単管22,22どうしを、図16の(a) ,(b) に示すように接続用のパイプ14によって接続する。接続用パイプ14は、フック係止用単管22の内径より若干径小の鋼管からなるもので、このパイプ14の両端部を、図16の(a) に示すように、左右両側に対向配置した片脚付き足場板13,13のフック係止用単管22,22に嵌合させればよい。
Then, hooks for locking the two single-
上記のように2つの片脚付き足場板13,13のフック係止用単管22,22を接続用パイプ14によって接続した後、両側の片脚付き足場板13,13の間に両フック付き足場板15を4枚並べて、各両フック付き足場板15の一端側係止用フック42を、リブRに固定した上段側単管11に係止し、他端側の係止用フック42を前記接続用パイプ14に係止し、これによって足場板13,15からなる上段前部作業床1Saを形成する。
After connecting the hook locking
尚、この実施形態では、上記のように2つの片脚付き足場板13,13を所要間隔に配置し、両足場板13,13のフック係止用単管22,22を接続用パイプ14で接続した状態で、この2つの片脚付き足場板13,13間に複数枚(4枚)の両フック付き足場板15を介在させることによって、上段前部作業床1Saを形成しているが、この上段前部作業床1Saを全て片脚付き足場板13によって形成してもよい。即ち、この場合、6つの片脚付き足場板13を上段側単管11の一端側から順次並べて固定するようにしてもよい。また実施形態では、2つの片脚付き足場板13と複数枚(4枚)とによって上段前部作業床1Saを形成しているが、作業の内容によっては、1つの片脚付き足場板13で上段前部作業床1Saを形成してもよい。
In this embodiment, as described above, the two single-
こうして足場板13,15からなる上段前部作業床1Saを形成したならば、後述する上段後部作業床(第1の片フック付き足場板16からなる)を形成する前に、第2の片フック付き足場板17からなる下段作業床2Sを形成する。即ち、図4の(a) に示すように、最下段側単管11(斜壁部7の下から3段目のリブRに取り付けた単管11)と、この単管11とほぼ同一レベルにある垂直壁部2a側のリブRとに亘って第2の片フック付き足場板17(図10の(b) 参照)を6枚並べ、各足場板17の一端側係止用フック44を単管11に係止し(図13の(b) 参照)、各足場板17の他端部を垂直壁部2a側のリブRに載せ掛け、これによって第2の片フック付き足場板17からなる下段作業床2Sを形成する。
If the upper front work floor 1Sa composed of the
上記のように第2片フック付き足場板17からなる下段作業床2Sを形成したならば、この下段作業床2Sを使用して、既に形成されている上段前部作業床1Saの後方に後部作業床1Sbを形成する。即ち、上段前部作業床1Saを形成している各片脚付き足場板13のフック係止用単管22及び足場板取付枠14のフック係止用上部管18に、第1片フック付き足場板16の係止用フック43を夫々係止し(図14の(b) 及び図16の(c)
参照)、これら片フック付き足場板16の他端部を、当該足場板16がほぼ水平姿勢となる状態で水平壁部3aにある所要のリブRに載せ掛ける(図14の(c) 参照)ことによって、図14の(a) に示すように上段前部作業床1Saの後方に上段後部作業床1Sbを連接する。
If the
(See Fig. 14 (c)). The other end of the
上段側作業床1Sa,1Sb及び下段作業床2Sの形成後、図15(a) 〜(c) に示すように、上段側作業床1Sa,1Sbの両側に支柱45,46を設置して手摺用のロープ47を張架する。支柱45にはクランプ48及びロープ取付リング49が取り付けてあり、クランプ48によって水平壁部3a側のリブRに固定する。また支柱46にもクランプ50及びロープ通しリング51が取り付けてあり、この支柱46は、図15の(b) 及び図16の(a) に示すように、クランプ50によって片脚付き足場板13の脚体23の脚柱23aに固定する。ロープ47は、図15の(a) に示すように、一端部を支柱46のリング49に取り付けて、その中間部を支柱46の頂部にあるロープ通しリング51に通し、他端部を斜壁部7のリブRに固定したクランプ(図示省略)に取り付けることによって張架する。
After forming the upper work floor 1Sa, 1Sb and the
以上説明したようなバラストタンク区分室aで組み立てられる架設足場装置によれば、この架設足場装置は、クランプ12を複数個取り付けたクランプ付き単管11と、一端部に係止用フック21を設け且つ他端部にフック係止用単管22及び折り畳み自在脚体23を設けた片脚付き足場板13と、両フック付き足場板15と、第1及び第2の片フック付き足場板16,17とからなるもので、組立にあたっては、斜壁部7にあるリブRの例えば下から3段目と4段目と7段目の夫々のリブRにクランプ12付き単管11を夫々固定し、上段側(下から7段目)単管11の両端部に、所要間隔をおいて並置した2つの片脚付き足場板13の係止用フック21を夫々係止し、下段側(4段目)単管11に、各片脚付き足場板13の脚体23下端部を固定具32を介して固定し、2つの片脚付き足場板13,13のフック係止用単管22,22を接続用パイプ14でつないだ後、2つの片脚付き足場板13間に複数枚の両フック付き足場板15を配置して、各足場板15の両端側係止用フック42を上段側単管11と接続用パイプ14に係止することにより、足場板13,15からなる上段前部作業床1Saを形成し、この後、最下段側(3段目)単管11と、この単管11とほぼ同一レベルにある垂直壁部2a側のリブRとにわたって第2の片フック付き足場板17を複数枚並べ、各足場板17の一端側係止用フック44を単管11に係止し、各足場板17の他端部を垂直壁部2a側のリブRに載せ掛けることによって、第2の片フック付き足場板17からなる下段作業床2Sを形成し、そして2つの片脚付き足場板13のフック係止用単管22及び接続用パイプ14に複数の片フック付き足場板16の係止用フック43を夫々係止し、これら片フック付き足場板16の他端部を垂直壁部2aにある同一レベルのリブRに載せ掛けることによって、上段前部作業床1Saの後方に上段後部作業床1Sbを形成するから、これらの下段作業床2S及び上段作業床1Sa,1Sbによって、バラストタンク区分室a内の補修作業や点検作業等を能率良く且つ安全に行うことができる。
According to the construction scaffold device assembled in the ballast tank compartment a as described above, this construction scaffold device is provided with a
そして、この架設足場装置は、組立及び分解が簡単であって、上記のような組立要領を作業者が一旦理解すれば、一つのバラストタンク区分室aでの作業終了後は、この架設足場装置を分解して、装置構成部材を次のバラストタンク区分室aへ搬送し、そこで上記した組立要領と同じ要領で組み立てればよいし、その作業が終われば分解すればよいから、各区分室aでの架設足場装置の組立・分解作業を短時間で行うことが出来ると共に、船体1のバラストタンク内に区画形成されている多数のバラストタンク区分室aの補修作業や点検作業等を能率良く短期間で行うことができる。
And this construction scaffold device is easy to assemble and disassemble, and once the operator understands the above assembly procedure, this construction scaffold device is completed after the work in one ballast tank compartment a. Can be disassembled and transported to the next ballast tank compartment a, where it can be assembled in the same manner as the assembly procedure described above, and can be disassembled once the operation is complete. Assembling and disassembling of the building scaffolding equipment can be performed in a short time, and repairing and inspection work for the many ballast tank compartments a formed in the ballast tank of the
尚、最初のバラストタンク区分室a内に架設足場装置を設置する場合における装置構成部材の搬入は、天井部3aに設けられた搬入ハッチ10より梯子Hを使用して行い、また一つのバラストタンク区分室aから隣りのバラストタンク区分室aへの装置構成部材の搬送は、隔壁Wの連通窓Oにより行う。
In addition, when installing a construction scaffold apparatus in the first ballast tank compartment a, the apparatus components are carried in using a ladder H from the carry-in
この実施形態では、上段後部作業床1Sbの組立に先立ち、最下段側単管11と垂直壁部2a側の所要のリブRとにわたり第2の片フック付き足場板17を複数枚並べて各足場板17の一端側係止用フック44を単管11に係止し、各足場板17の他端部を垂直壁部2a側のリブRに載せ掛けて、複数枚の第2の片フック付き足場板17からなる下段作業床2Sを形成しているが、垂直壁部2aの高さが比較的低くて、バラストタンク区分室a内での補修等の作業が、上段作業床1Sa,1Sbだけで作業ができる場合には、第2の片フック付き足場板17からなる下段作業床2Sを形成する必要がなく、省略できる。
In this embodiment, prior to assembling the upper rear work floor 1Sb, a plurality of second single-
垂直壁部2aの高さが比較的高い場合は、この実施形態のように、上段後部作業床1Sbの組立に先立って下段作業床2Sを組み立てることにより、作業者は下段作業床2Sの上で上段後部作業床1Sbの組立作業を容易且つ安全に行うことができる。
When the height of the
また、この仮設足場装置において、片脚付き足場板13には脚体23の設けられた端部側にハッチ33を設けると共に、ハッチ33を開閉する床部34を設けたことによって、ハッチ33を利用して片脚付き足場板13から下方へ移動が容易となり、作業能率が向上する。
Further, in this temporary scaffold device, the one-
上述した実施形態では、バラストタンク補修等用仮設足場装置を、船体側板2の一部を成す垂直壁部2aと甲板3の一部を成す水平壁部3aと斜壁部7とによって断面略直角三角形に形成されたタンク部Aの区分室aにおいて組み立てる実施例について説明したが、この仮設足場装置は、船体側板2の一部を成す垂直壁部2aと船底板4の一部を成す水平壁部4aと斜壁部8とによって断面略直角三角形に形成されたタンク部Aの区分室bにおいても、上述したバラストタンク区分室aの場合と同様に組み立てられるものである。
In the embodiment described above, the temporary scaffold device for ballast tank repair or the like has a substantially right cross-section by the
1 船体
2 船体側板
2a 垂直壁部
3 甲板
3a 水平壁部
4 船底板
4a 水平壁部
7 斜壁部
8 斜壁部
R リブ
11 クランプ付き単管
12 単管固定用クランプ
13 片脚付き足場板
14 接続用パイプ
15 両フック付き足場板
16 第1の片フック付き足場板
17 第2の片フック付き足場板
22 片脚付き足場板のフック係止用単管
23 片脚付き足場板の脚体
33 ハッチ
34 作業床
DESCRIPTION OF
Claims (3)
単管固定用クランプを複数個取り付けたクランプ付き単管と、一端部に係止用フックを設け、他端部にフック係止用単管及び折り畳み自在脚体を設けた片脚付き足場板と、一端部に係止用フックを設けた片フック付き足場板とからなり、
前記斜壁部にある下段側とそれより上段側の2つの所要のリブにクランプ付き単管を夫々クランプで固定し、上段側の単管に片脚付き足場板の係止用フックを係止し、下段側の単管には片脚付き足場板の脚体下端部を固定具を介して固定し、この片脚付き足場板のフック係止用単管に片フック付き足場板の係止用フックを係止し、この片フック付き足場板の他端部を、前記垂直壁部にある所要のリブに載せ掛けてなるバラストタンク用仮設足場装置。 In the ballast tank, ribs are formed at a corner between the hull side plate and the deck or bottom plate and formed into a substantially right triangle in cross section by the vertical wall portion, horizontal wall portion and slant wall portion and extending in the longitudinal direction of the hull on the inner surface of each wall portion a temporary scaffold for ballast tanks to be assembled inside the ballast tanks that are Jo設for mind,
A single tube with a clamp having a plurality of single tube fixing clamps attached thereto, a one-legged scaffolding plate provided with a hook for locking at one end and a single tube for hook locking and a foldable leg at the other end , Consisting of a scaffolding plate with one hook provided with a hook for locking at one end,
A single pipe with a clamp is fixed to each of the two required ribs on the lower wall side and the upper wall side of the inclined wall with a clamp, and a hook for anchoring a one-leg scaffolding plate is locked to the upper single pipe. Then, fix the lower end of the leg of the one-legged scaffolding plate to the lower single tube through a fixture, and lock the one-legged scaffolding plate to the single-hook hooking plate of the one-legged scaffolding plate. the use hook locked, the other end portion of the strip with hooks scaffolding board, the vertical wall portion required ballast tanks for temporary scaffold comprising over put the rib in.
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